JP2004044247A - 開閉式避難梯子 - Google Patents
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Abstract
【課題】幅方向に折り畳むことができてコンパクトであり、しかもワンタッチで瞬時に拡げて確実に梯子状態に固定することができ、緊急避難梯子として安全に避難することができる開閉式避難梯子を得る。
【解決手段】下枠2、上枠3、固定縦桟4、可動縦桟5、及び複数のステップ6とからなり、固定縦桟はその下端部が下枠2に固定され且つ上端部が上枠3に固定され、ステップ6はその一方端が固定縦桟に他方端が可動縦桟5に回動自在に固定されて、通常時は固定縦桟4と可動縦桟5及びステップ6が1本の棒状に折り畳まれた状態にあり、使用時には可動縦桟5を押し下げることにより、ワンタッチで瞬時に梯子に開くことができる。開いた状態では下枠2、上枠3、固定縦桟4、可動縦桟5とで閉構造をなして剛性が増し、安全に避難することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】下枠2、上枠3、固定縦桟4、可動縦桟5、及び複数のステップ6とからなり、固定縦桟はその下端部が下枠2に固定され且つ上端部が上枠3に固定され、ステップ6はその一方端が固定縦桟に他方端が可動縦桟5に回動自在に固定されて、通常時は固定縦桟4と可動縦桟5及びステップ6が1本の棒状に折り畳まれた状態にあり、使用時には可動縦桟5を押し下げることにより、ワンタッチで瞬時に梯子に開くことができる。開いた状態では下枠2、上枠3、固定縦桟4、可動縦桟5とで閉構造をなして剛性が増し、安全に避難することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉式梯子、特にビル等に設置する避難梯子として好適な開閉式避難梯子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マンション等のビル火災での避難用梯子として、ビルに固定された剛構造の固定式のものと、通常は折畳み格納されていて緊急時に伸長垂下させる伸縮式のもの(例えば、特開平8−86175号公報、特開平7−213634号公報等)とが知られている。ビル固定式の梯子は、上階のベランダや廊下から下階のベランダや廊下に降りることができるように、通常ビルの両端部に交互に形成されているが、いわゆる梯子の状態で露出して壁面に設けられているので、比較的大きな設置スペースを必要とすると共に美観を損ねるという問題点がある。また、外部からその梯子を使ってビルに侵入することが可能なため、防犯上の問題点もある。
【0003】
一方、伸縮式梯子は、上記の問題点はないが、緊急時に梯子を降ろして設定しなければならないので時間がかかる点、また柔構造であるため降りるときに梯子が揺れて危険である等の問題点がある。また、従来可搬式の折畳式梯子は周知であるが、従来のものは高さ方向に二つに折り畳むものであり、幅方向への折畳はできない欠点があり、全体としてコンパクトにするには限界があった。従って、運搬や収納効率が悪いという問題点がある。また、ワンタッチで梯子に組み立てることができないという欠点もあった。また、従来幅方向に折り畳むことができる折畳梯子も提案されている(特開平9−137658号公報)が、梯子固定手段が懸け金等による構造であるため構造が複雑で、ワンタッチで開いて固定することができないことと安定性に欠ける欠点があり、緊急を要する避難梯子には適用できないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、幅方向に折り畳むことができて従来よりも一層コンパクトにすることができ、しかもワンタッチで梯子に拡げて確実に固定することができ、緊急避難梯子としてビルに取り付けることによって、設置スペースが少なく、且つ目立たないでビルの美観を損なうことがなく、緊急時にはワンタッチで開いて安全に避難することができる開閉式避難梯子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の開閉式避難梯子は、下枠、上枠、固定縦桟、可動縦桟、及び複数のステップとからなり、前記固定縦桟はその下端部が前記下枠に固定され且つ上端部が前記上枠に固定され、前記ステップはその一方端が前記固定縦桟に回動自在に固定され、他方端が前記可動縦桟に回動自在に固定されて、固定縦桟と可動縦桟間に所定間隔で平行に複数個設けられて構成され、通常時は前記可動縦桟を上方に回動させて前記固定縦桟と接触させることにより、固定縦桟と可動縦桟及びステップが1本の棒状に折り畳まれた状態にあり、緊急使用時には前記可動縦桟を押し下げることにより、梯子に開くことを特徴とするものである。
【0006】
前記固定縦桟を、前記下枠及び前記上枠の中央部に固定された中央固定縦桟として構成し、且つ前記可動縦桟を前記中央固定縦桟の両側にそれぞれステップを介して回動自在に設けられた2本の可動縦桟として構成することによって、中央固定縦桟の左右両側に片足づつが載る梯子が形成され、より安定して降りることができて望ましい。また、前記固定縦桟に縦方向に手摺りを設けることによって、より安全に降りることができる。また、前記下枠は、前記可動縦桟の下降位置を規制する底壁を全体にわたって、あるいは少なくとも開いた状態で可動縦桟の下端を支持する部分に設けることによって、特別な梯子固定手段を設けることなく、上枠及び下枠との協同作用により確実に且つワンタッチで梯子を開いた状態に固定できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図面は本発明の開閉式避難梯子の実施形態を示し、図1は閉じた状態を示し、図2は開いた状態を示している。
本実施形態の開閉式避難梯子1は、下枠2、上枠3、中央縦桟4、左右両側の可動縦桟5、及び該可動縦桟と中央縦桟4との間に所定間隔で設けられた複数のステップ6とから構成されている。下枠2は、後述するように、可動縦桟5の下端が突き当たってその下降位置を規制するために底壁7を有し、それぞれ一対の縦側壁8と横側壁9とからなる長方形トレー状に形成してなり、その横側壁9の中央部に中央縦桟4の下端部が固定されている。一方、上枠3は、底壁及び上壁もなく上下が貫通した縦側壁10と横側壁11とからなる長方形状の側壁のみで構成され、その横側壁11の中央部に中央固定縦桟4の上端部が固定されている。中央固定縦桟と下枠2の横側壁9及び上枠の横側壁11との固定は、本実施形態では鋲止めしてあるが、溶接、ねじ止め等の任意の手段が採用できる。
【0008】
中央固定縦桟4は、本実施形態では断面コ字状の二本のC型チャンネル材4’、4’を背中合わせにして形成してあり、そのフランジに図4に示すように、ステップ6を回動自在に取り付けるステップ軸12が設けられている。なお、本実施形態では、中央固定縦桟4は断面コ字状の二本のC型チャンネル材4’、4’を背中合わせにして形成してあるが、もちろん1本のH型チャンネル材を使用してもよい。左右両側の可動縦桟5も同様にC型チャンネル材で構成され、中央固定縦桟のC型チャンネル材と開口側が面するように向き合わせて設け、そのフランジにステップ6の他端を回動自在に支持するステップ軸13が設けられている。ステップ6は、アルミニュームや鉄等の金属板で長方形状に形成され、その両端部を図4に示すように、円弧に折り曲げて軸受を構成してステップ軸12、13を貫通させている。しかしながら、必ずしもそのような構成でなくて、例えばスリーブやベアリングを両端部に固定して設けるようにしても良い。
【0009】
また、本実施形態では、図2に示すように、緊急時に安全に下降脱出できるように、中央固定縦桟4の表側側面に沿って縦方向に丸棒からなる手摺り15が設けられている。該手摺り15は、中央固定縦桟4の表側側面との間に手が入る隙間が形成されるようにその端部を内側に折り曲げて形成され、その折り曲げ端部に取付板16を溶接により固定し、該取付板16を2本のC型チャンネルからなる中央固定縦桟4のフランジ外面に溶接又はビス等の適宜の固定手段で固定している。
【0010】
以上のように構成された開閉式梯子を避難用梯子としてマンション等のビルに取り付けるには、例えばビル火災で階段から降りることができなくなったとき、廊下やベランダのあるビルでは下層階の廊下やベランダに降りることができるように、廊下やベランダの壁に中間固定縦桟4の背部を固定することによって取り付ける。取付工事に際しては、図3に仮想線で示すように現場の状況に応じて適宜のブラケット17を介して建物の壁20等に取付ればよく、その取付方法は特に限定されない。なお、取付工事に際して、梯子が開いた状態でステップに足を十分に載せることができるように、ステップと建物の壁20との間に空間ができるように取り付けることが肝要である。
【0011】
本実施形態は、以上のように構成され、通常は図1に示すように、左右の可動縦桟5を上に押し上げることにより中央固定縦桟4に接触して、上下の上枠3及び下枠2を除けば梯子自体が1本の角パイプ状態となって安定しコンパクトになる。この状態では、ステップ6が中央固定縦桟と可動縦桟の両C型チャンネルの係合によって形成される四角空間部に斜めに収納されて外部からは見えなくなるので、梯子の外観はまったく呈してない。従って、ビルの壁に装着されていても、外部からは梯子に見えず、不法侵入などに悪用される恐れもない。また非常にコンパクトであるので、設置スペースが節約できると共に美観を損なうおそれも少ない。
【0012】
緊急時には、上部より両側の可動縦桟を、該可動縦桟の下端が下枠の底壁に当たるまで、例えば可動縦桟の上端部を足で踏み付けて押し下げるだけで瞬時に開き、且つこの状態で安定する。即ち、この状態では、可動縦桟の下端は下枠の底壁に支持されると共に、可動縦枠の上部側面は上枠の縦側壁に且つ下部側面は下枠の縦側板に当たって、完全に四角枠状の下枠2と上枠3に拘束される状態であるので、緊急時に乱暴に取り扱っても安定して開くことができ、その状態で確実に固定できて丈夫であり、乱暴に降りても梯子が変形したり破壊することがなく非常に安全度が高い。
【0013】
しかも、本実施形態では梯子が中央固定縦桟を中心に2連式に形成されるので、片側に片足づつを置いて降りることができ、非常に降りやすく安全である。そして、梯子の剛性が増すので、梯子がねじれることがなく、安心して降りることができる。その上中央部に下方まで連続する手摺りがあるので、該手摺りを捕まえて一気に降りることも可能であり、緊急避難梯子として非常に有効である。
【0014】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の開閉式避難梯子は上記実施形態に限らず、その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、上記実施形態では、固定縦桟を中央に設けて2連式に形成したが、1本の可動縦桟と1本の固定縦桟を使用して1連の開閉式避難梯子に形成することも可能である。その場合は、固定縦桟は下枠及び上枠の横側壁の一方側端部に固定するか、又は一方側の縦側壁に固定する。また、手摺りは必ずしも設ける必要はなく、省略しても良い。また、以上の説明では、ビルに固定する場合について説明したが、本発明の開閉式避難梯子は、必ずしもビルに取付固定する場合に限らず、可搬式にして通常の梯子として利用してもよい。その場合、閉じた状態では非常にコンパンクトであるので、車両等での運搬が便利であると共に、収納スペースの省スペース化を図ることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1〜4に記載の開閉式避難梯子よれば、幅方向に折り畳むことができて非常にコンパクトにすることができ、しかもワンタッチで梯子に拡げて確実に固定することができ、緊急避難梯子としてビルに取り付けることによって、設置スペースが少なく、且つ目立たないでビルの美観を損なうことがなく、緊急時には可動縦桟の頂端を足で踏み付けるだけでワンタッチで瞬時に開いて安全に避難することができる。また、開いた状態では下枠、上枠、可動縦桟、固定縦桟で閉構造となるので、はしごの剛性が増し、梯子がねじれることがなく、安全である。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、中央固定縦桟を中心に2連式に形成されるので、片側に片足づつを置いて降りることができ、非常に降りやすく安全に避難することができる。また、請求項3に記載の発明によれば、手摺りを捕まえて安全に且つ急いで降りることも可能であり、緊急避難梯子として非常に有効である。さらに、請求項4に記載の発明によれば、可動縦桟が下枠の底壁に突き当たるだけで下降位置が規制されて梯子状態に固定されるので、複雑な固定手段を必要とすることなく、安全確実に梯子状態に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る開閉式避難梯子の閉じた状態での背面図であり、(b)は平面図である。
【図2】(a)図1に示す開閉式避難梯子の開いた状態での正面図であり、(b)は平面図である。
【図3】その側面図である。
【図4】(a)は図2のA−A矢視図であり、(b)はそのステップ軸とステップの係止部の断面図である。
【符号の説明】
1 開閉式避難梯子 2 下枠
3 上枠 4 中央固定縦桟
5 可動縦桟 6 ステップ
7 底壁 8,10 縦側壁
9、11 横側壁 12、13 ステップ軸
15 手摺り 16 取付板
17 ブラケット
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉式梯子、特にビル等に設置する避難梯子として好適な開閉式避難梯子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マンション等のビル火災での避難用梯子として、ビルに固定された剛構造の固定式のものと、通常は折畳み格納されていて緊急時に伸長垂下させる伸縮式のもの(例えば、特開平8−86175号公報、特開平7−213634号公報等)とが知られている。ビル固定式の梯子は、上階のベランダや廊下から下階のベランダや廊下に降りることができるように、通常ビルの両端部に交互に形成されているが、いわゆる梯子の状態で露出して壁面に設けられているので、比較的大きな設置スペースを必要とすると共に美観を損ねるという問題点がある。また、外部からその梯子を使ってビルに侵入することが可能なため、防犯上の問題点もある。
【0003】
一方、伸縮式梯子は、上記の問題点はないが、緊急時に梯子を降ろして設定しなければならないので時間がかかる点、また柔構造であるため降りるときに梯子が揺れて危険である等の問題点がある。また、従来可搬式の折畳式梯子は周知であるが、従来のものは高さ方向に二つに折り畳むものであり、幅方向への折畳はできない欠点があり、全体としてコンパクトにするには限界があった。従って、運搬や収納効率が悪いという問題点がある。また、ワンタッチで梯子に組み立てることができないという欠点もあった。また、従来幅方向に折り畳むことができる折畳梯子も提案されている(特開平9−137658号公報)が、梯子固定手段が懸け金等による構造であるため構造が複雑で、ワンタッチで開いて固定することができないことと安定性に欠ける欠点があり、緊急を要する避難梯子には適用できないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑み創案されたものであって、幅方向に折り畳むことができて従来よりも一層コンパクトにすることができ、しかもワンタッチで梯子に拡げて確実に固定することができ、緊急避難梯子としてビルに取り付けることによって、設置スペースが少なく、且つ目立たないでビルの美観を損なうことがなく、緊急時にはワンタッチで開いて安全に避難することができる開閉式避難梯子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決する本発明の開閉式避難梯子は、下枠、上枠、固定縦桟、可動縦桟、及び複数のステップとからなり、前記固定縦桟はその下端部が前記下枠に固定され且つ上端部が前記上枠に固定され、前記ステップはその一方端が前記固定縦桟に回動自在に固定され、他方端が前記可動縦桟に回動自在に固定されて、固定縦桟と可動縦桟間に所定間隔で平行に複数個設けられて構成され、通常時は前記可動縦桟を上方に回動させて前記固定縦桟と接触させることにより、固定縦桟と可動縦桟及びステップが1本の棒状に折り畳まれた状態にあり、緊急使用時には前記可動縦桟を押し下げることにより、梯子に開くことを特徴とするものである。
【0006】
前記固定縦桟を、前記下枠及び前記上枠の中央部に固定された中央固定縦桟として構成し、且つ前記可動縦桟を前記中央固定縦桟の両側にそれぞれステップを介して回動自在に設けられた2本の可動縦桟として構成することによって、中央固定縦桟の左右両側に片足づつが載る梯子が形成され、より安定して降りることができて望ましい。また、前記固定縦桟に縦方向に手摺りを設けることによって、より安全に降りることができる。また、前記下枠は、前記可動縦桟の下降位置を規制する底壁を全体にわたって、あるいは少なくとも開いた状態で可動縦桟の下端を支持する部分に設けることによって、特別な梯子固定手段を設けることなく、上枠及び下枠との協同作用により確実に且つワンタッチで梯子を開いた状態に固定できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図面は本発明の開閉式避難梯子の実施形態を示し、図1は閉じた状態を示し、図2は開いた状態を示している。
本実施形態の開閉式避難梯子1は、下枠2、上枠3、中央縦桟4、左右両側の可動縦桟5、及び該可動縦桟と中央縦桟4との間に所定間隔で設けられた複数のステップ6とから構成されている。下枠2は、後述するように、可動縦桟5の下端が突き当たってその下降位置を規制するために底壁7を有し、それぞれ一対の縦側壁8と横側壁9とからなる長方形トレー状に形成してなり、その横側壁9の中央部に中央縦桟4の下端部が固定されている。一方、上枠3は、底壁及び上壁もなく上下が貫通した縦側壁10と横側壁11とからなる長方形状の側壁のみで構成され、その横側壁11の中央部に中央固定縦桟4の上端部が固定されている。中央固定縦桟と下枠2の横側壁9及び上枠の横側壁11との固定は、本実施形態では鋲止めしてあるが、溶接、ねじ止め等の任意の手段が採用できる。
【0008】
中央固定縦桟4は、本実施形態では断面コ字状の二本のC型チャンネル材4’、4’を背中合わせにして形成してあり、そのフランジに図4に示すように、ステップ6を回動自在に取り付けるステップ軸12が設けられている。なお、本実施形態では、中央固定縦桟4は断面コ字状の二本のC型チャンネル材4’、4’を背中合わせにして形成してあるが、もちろん1本のH型チャンネル材を使用してもよい。左右両側の可動縦桟5も同様にC型チャンネル材で構成され、中央固定縦桟のC型チャンネル材と開口側が面するように向き合わせて設け、そのフランジにステップ6の他端を回動自在に支持するステップ軸13が設けられている。ステップ6は、アルミニュームや鉄等の金属板で長方形状に形成され、その両端部を図4に示すように、円弧に折り曲げて軸受を構成してステップ軸12、13を貫通させている。しかしながら、必ずしもそのような構成でなくて、例えばスリーブやベアリングを両端部に固定して設けるようにしても良い。
【0009】
また、本実施形態では、図2に示すように、緊急時に安全に下降脱出できるように、中央固定縦桟4の表側側面に沿って縦方向に丸棒からなる手摺り15が設けられている。該手摺り15は、中央固定縦桟4の表側側面との間に手が入る隙間が形成されるようにその端部を内側に折り曲げて形成され、その折り曲げ端部に取付板16を溶接により固定し、該取付板16を2本のC型チャンネルからなる中央固定縦桟4のフランジ外面に溶接又はビス等の適宜の固定手段で固定している。
【0010】
以上のように構成された開閉式梯子を避難用梯子としてマンション等のビルに取り付けるには、例えばビル火災で階段から降りることができなくなったとき、廊下やベランダのあるビルでは下層階の廊下やベランダに降りることができるように、廊下やベランダの壁に中間固定縦桟4の背部を固定することによって取り付ける。取付工事に際しては、図3に仮想線で示すように現場の状況に応じて適宜のブラケット17を介して建物の壁20等に取付ればよく、その取付方法は特に限定されない。なお、取付工事に際して、梯子が開いた状態でステップに足を十分に載せることができるように、ステップと建物の壁20との間に空間ができるように取り付けることが肝要である。
【0011】
本実施形態は、以上のように構成され、通常は図1に示すように、左右の可動縦桟5を上に押し上げることにより中央固定縦桟4に接触して、上下の上枠3及び下枠2を除けば梯子自体が1本の角パイプ状態となって安定しコンパクトになる。この状態では、ステップ6が中央固定縦桟と可動縦桟の両C型チャンネルの係合によって形成される四角空間部に斜めに収納されて外部からは見えなくなるので、梯子の外観はまったく呈してない。従って、ビルの壁に装着されていても、外部からは梯子に見えず、不法侵入などに悪用される恐れもない。また非常にコンパクトであるので、設置スペースが節約できると共に美観を損なうおそれも少ない。
【0012】
緊急時には、上部より両側の可動縦桟を、該可動縦桟の下端が下枠の底壁に当たるまで、例えば可動縦桟の上端部を足で踏み付けて押し下げるだけで瞬時に開き、且つこの状態で安定する。即ち、この状態では、可動縦桟の下端は下枠の底壁に支持されると共に、可動縦枠の上部側面は上枠の縦側壁に且つ下部側面は下枠の縦側板に当たって、完全に四角枠状の下枠2と上枠3に拘束される状態であるので、緊急時に乱暴に取り扱っても安定して開くことができ、その状態で確実に固定できて丈夫であり、乱暴に降りても梯子が変形したり破壊することがなく非常に安全度が高い。
【0013】
しかも、本実施形態では梯子が中央固定縦桟を中心に2連式に形成されるので、片側に片足づつを置いて降りることができ、非常に降りやすく安全である。そして、梯子の剛性が増すので、梯子がねじれることがなく、安心して降りることができる。その上中央部に下方まで連続する手摺りがあるので、該手摺りを捕まえて一気に降りることも可能であり、緊急避難梯子として非常に有効である。
【0014】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の開閉式避難梯子は上記実施形態に限らず、その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、上記実施形態では、固定縦桟を中央に設けて2連式に形成したが、1本の可動縦桟と1本の固定縦桟を使用して1連の開閉式避難梯子に形成することも可能である。その場合は、固定縦桟は下枠及び上枠の横側壁の一方側端部に固定するか、又は一方側の縦側壁に固定する。また、手摺りは必ずしも設ける必要はなく、省略しても良い。また、以上の説明では、ビルに固定する場合について説明したが、本発明の開閉式避難梯子は、必ずしもビルに取付固定する場合に限らず、可搬式にして通常の梯子として利用してもよい。その場合、閉じた状態では非常にコンパンクトであるので、車両等での運搬が便利であると共に、収納スペースの省スペース化を図ることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1〜4に記載の開閉式避難梯子よれば、幅方向に折り畳むことができて非常にコンパクトにすることができ、しかもワンタッチで梯子に拡げて確実に固定することができ、緊急避難梯子としてビルに取り付けることによって、設置スペースが少なく、且つ目立たないでビルの美観を損なうことがなく、緊急時には可動縦桟の頂端を足で踏み付けるだけでワンタッチで瞬時に開いて安全に避難することができる。また、開いた状態では下枠、上枠、可動縦桟、固定縦桟で閉構造となるので、はしごの剛性が増し、梯子がねじれることがなく、安全である。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、中央固定縦桟を中心に2連式に形成されるので、片側に片足づつを置いて降りることができ、非常に降りやすく安全に避難することができる。また、請求項3に記載の発明によれば、手摺りを捕まえて安全に且つ急いで降りることも可能であり、緊急避難梯子として非常に有効である。さらに、請求項4に記載の発明によれば、可動縦桟が下枠の底壁に突き当たるだけで下降位置が規制されて梯子状態に固定されるので、複雑な固定手段を必要とすることなく、安全確実に梯子状態に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る開閉式避難梯子の閉じた状態での背面図であり、(b)は平面図である。
【図2】(a)図1に示す開閉式避難梯子の開いた状態での正面図であり、(b)は平面図である。
【図3】その側面図である。
【図4】(a)は図2のA−A矢視図であり、(b)はそのステップ軸とステップの係止部の断面図である。
【符号の説明】
1 開閉式避難梯子 2 下枠
3 上枠 4 中央固定縦桟
5 可動縦桟 6 ステップ
7 底壁 8,10 縦側壁
9、11 横側壁 12、13 ステップ軸
15 手摺り 16 取付板
17 ブラケット
Claims (4)
- 下枠、上枠、固定縦桟、可動縦桟、及び複数のステップとからなり、前記固定縦桟はその下端部が前記下枠に固定され且つ上端部が前記上枠に固定され、前記ステップはその一方端が前記固定縦桟に回動自在に固定され、他方端が前記可動縦桟に回動自在に固定されて、固定縦桟と可動縦桟間に所定間隔で平行に複数個設けられて構成され、通常時は前記可動縦桟を上方に回動させて前記固定縦桟と接触させることにより、固定縦桟と可動縦桟及びステップが1本の棒状に折り畳まれた状態にあり、使用時には前記可動縦桟を押し下げることにより、ワンタッチで梯子に開くことができることを特徴とする開閉式避難梯子。
- 前記固定縦桟は、前記下枠及び前記上枠の中央部に固定された中央固定縦桟からなり、前記可動縦桟が前記中央固定縦桟の両側にそれぞれステップを介して回動自在に設けられた2本の可動縦桟からなり、前記中央固定縦桟の左右両側に梯子が形成されるようにした請求項1に記載の開閉式避難梯子
- 前記固定縦桟に縦方向に手摺りが形成されてなる請求項1又は2に記載の開閉式避難梯子。
- 前記下枠は、前記可動縦桟の下降位置を規制する底壁が設けられている請求項1、2又は3に記載の開閉式避難梯子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002203678A JP2004044247A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 開閉式避難梯子 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002203678A JP2004044247A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 開閉式避難梯子 |
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JP2004044247A true JP2004044247A (ja) | 2004-02-12 |
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ID=31709485
Family Applications (1)
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JP2002203678A Withdrawn JP2004044247A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 開閉式避難梯子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3569810A1 (en) * | 2018-05-15 | 2019-11-20 | Shou-I Sun | Horizontally extendable ladder |
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CN111155924A (zh) * | 2020-02-21 | 2020-05-15 | 青岛滴都生命保障救援设备科技有限公司 | 一种收纳在窗外的逃生梯 |
-
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- 2002-07-12 JP JP2002203678A patent/JP2004044247A/ja not_active Withdrawn
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