JP2004044163A - 壁材受けレール、壁材受けボード、壁材および壁材装着工法 - Google Patents

壁材受けレール、壁材受けボード、壁材および壁材装着工法 Download PDF

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久永 勝三
Noboru Ishitani
石谷 登
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Abstract

【課題】建造物などの壁にタイルなどの壁材を貼付する技術に関し、建造物などの角隅部分や、壁が曲面の場合であっても、容易にこれに対応することが可能で、簡単な工法で下地を構成することかつ、不整形なタイルなどを目地入れ前でも安定して保持することができる壁下構造を提供することを目的とする。
【解決手段】壁材受けレール断面の「コ」の字型の少なくとも一方の角部に、部材の長手方向に一定間隔で任意の形状の孔を設けると共に、「コ」の字型の一方の折り曲げ部及びこれに連接する「L」字型に折曲加工した部分の一部を、周期的又は任意の間隔で、矩形波状または任意の形状に欠切した形状とし、該欠切後の残存部が弾性を有するように構成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物などの壁面に石材やタイルなどの壁材(外装材)を装着する技術に関し、前記壁材を確実にして容易に、かつ効率的に壁面に装着することの可能な壁材受けレール、ボード、壁材およびそれらを用いた壁材の装着方法に係る。
【0002】
【従来の技術】壁材(本明細書においては、煉瓦、タイル、および石材、木材、金属、磁器、樹脂などで作られたパネルやブロックなどの、建造物の外装に用いる建材を総称して「壁材」と言う。)をケンドン式に施工する先行技術の一つとして、実開昭63−184922号公報に記載された考案がある。この考案は、壁材を受けるレールに打抜加工を施して、L字状の係合片を形成するものであった。
【0003】
また、従来技術の他の例として、特許第2944966号の発明があった。これは、壁材を受ける金属平板に打抜加工を施して、壁材を支持する係合片を形成すると共に、壁材側にも係合片を設け、これらの係合片を係合させることによって壁面を施工するものであった。
【0004】
更に、特許願2001−379051号によって、、横長の金属平板を折曲加工することによって形成され正面側から載置される壁材を係止する係止片を有する複数の壁材受けレールと、該複数の壁材受けレールを保持する固定具を有する縦長の板部材とを用いて、壁面下地を構成し、この構造を使用して壁材を壁表面に施工するものが提案されている。また、特許願2001−379052号によって、下地に直接壁材受け爪部をもうけるものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】壁材の受け具は、建物の大きな壁面を覆うように並べて使用するので、部品点数を少なくして施工作業を容易にするため、できるだけ壁材の受け具の大きさを大きくする必要がある。
【0006】
しかし、壁材の受け具の大きさを大きくすると、壁材の受け具に打抜加工を施すためのプレス型も大きくなり、プレス型の製作に要する費用が嵩むという問題が生じると共に、狭い部分や複雑な形状部分では、切断材料の無駄が発生する。
【0007】
これに対して、前記特許願2001−379051号および特許願2001−379052号の発明によれば、ケンドン式の施工技術において、大きなプレス型の必要性が無くなる。
【0008】
また、建築設計の規格上、柱を45センチメートルおきに立てるのが一般的であるので、レールや平板の止め付け位置を45センチメートルごとに設け、当該レールや平板を柱に固定して所定の強度を確保するという従来の工法に比し、止め付け位置を45センチメートルよりも長い距離にしても、所定の強度を確保できる。
【0009】
また、レールや平板の止め付け位置を、45センチメートルごとに設けたとしても、止め付け位置の中間部分ではレールや平板が反って、壁面が凹んでしまい、仕上がりの平面性が良くならないという問題を解決して仕上がりの平面性をお良好に保つことが出来る。
【0010】
また、金属平板に打ち抜き加工を施す場合、金属平板に固定する壁材の寸法や目地寸法を変更すると、金属平板に形成する係合片を打ち抜く位置も変更しなければならないので、新たなプレス型を用意する必要がある。
【0011】
そのため、壁材の仕様変更などを自由に行うことができないから、結果的に壁面のデザインが画一化されてしまうという課題があったが、この問題を解決して、施工費用をそれほど上昇させることなく高さが異なるさまざまな壁材を自由に選択することを可能とする。
【0012】
同様に、金属平板に打ち抜き加工を施す場合においては、施工現場で金属平板を切断するとき、ニブラという特殊な切断用工具を使う必要があったが、上記発明によれば、ニブラを用いることなく施工することが出来る。
【0013】
前記特許願2001−379051号や特許願2001−379052号の発明は、前述のような優れた特性を有し、建造物などの壁面に石材やタイルなどの壁材(外装材)を装着するとき、前記壁材を確実にして容易に、かつ効率的に壁面に装着することを可能とする。
【0014】
しかしながら、このような従来の技術を用いても、建造物などの壁の角隅部分(外角、内角)の処理や、建造物などの壁が曲面(多角面)の場合には、壁の屈曲部分でレールや平板を折り曲げるか、切断して付け合わせるかしなければならず、それが作業効率を著しく低下させるばかりでなく、外装材の平面の一様性を損ねるなど外観上の不都合を生ずる恐れがあった。
【0015】
本発明は、建造物などの角隅部分や、壁が曲面(多角面)の場合であっても、容易にこれに対応することが可能で、非常に簡単な工法で下地を構成することができると共に、不整形なタイルなどを、目地入れ前でも安定して保持することができ、更に、にレールを縦方向に用いてタイルなどを縦位置に保持することも可能な他、天井面にも容易に壁材を装着できる壁下構造を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上述の課題は前記特許請求の範囲に記載した手段によって解決される。すなわち、請求項1の発明は、横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その「コ」の字型断面の開口部の両側を更に内側に「L」字型に折曲加工するか円弧状に折曲加工することによって形成された壁材受けレールであって、
【0017】
「コ」の字型の少なくとも一方の角部に、部材の長手方向に一定間隔で任意の形状の孔を設けると共に、「コ」の字型の一方の折り曲げ部及びこれに連接する「L」字型に折曲加工または円弧状に折曲加工した部分の一部を、周期的又は任意の間隔で、矩形波状または任意の形状に欠切した形状であり、該欠切後の残存部が弾性を有する壁材受けレールである。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1記載の壁材受けレールにおいて、「コ」の字型断面の少なくとも一方の角部の内角を90度より小としたものである。
請求項3の発明は、横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その「コ」の字型断面の開口部の両側をを更に内側に「L」字型に折曲加工するか円弧状に折曲加工することによって形成された壁材受けレールであって、
【0019】
「コ」の字型の少なくとも一方の角部に、部材の長手方向に一定間隔で任意の形状の孔を設けると共に、「コ」の字型の両方の折り曲げ部及びこれに連接する折曲加工した部分の一部を、周期的又は任意の間隔で、矩形波状または任意の形状に欠切した形状であり、該欠切後の残存部が弾性を有する壁材受けレールである。
【0020】
請求項4の発明は、請求項3記載の壁材受けレールにおいて、「コ」の字型断面の少なくとも一方の角部の内角を90度より小としたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁材受けレールにおいて、その材質を金属としたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁材受けレールにおいて、その材質を合成樹脂としたものである。
【0021】
請求項7の発明は、板上に複数の弾性部材を、その背部が一直線に添うように、間隔を設けて植設すると共に、これらとは別の複数の弾性部材を、その腹面が前記弾性部材の腹面とが向き合い、かつ、その背部が前記直線と平行な別の直線に添うように、間隔を設けて植設して「組」と成し、板上に、複数の前記「組」を、前記直線が平行するように配設した壁材受けボードである。
【0022】
請求項8の発明は、板上に複数の弾性部材を、その背部が一直線に添うように、間隔を設けて植設すると共に、これらとは別の複数の弾性部材を、その腹面が前記弾性部材の腹面と反対方向を向き、かつ、前記直線と直交する直線上には、両弾性部材が存在しないようにして、その背部が前記直線と平行な別の直線に添うように、間隔を設けて植設して「組」と成し、板上に、複数の前記「組」を、前記直線が平行するように配設した壁材受けボードである。
【0023】
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8記載の壁材受けボードにおいて、倒立した「L」字型弾性部材は、地板からプレス加工によって抜き出して形成せしめたたものである。
請求項10の発明は、請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けボードにおいて、材質を金属としたものである。
【0024】
請求項11の発明は、請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けボードにおいて、材質を合成樹脂としたものである。
請求項12の発明は、板状で、その厚みを形成する面と、該面と反対側の厚みを形成する面に、板面に平行なスリットまたは円弧状の溝を設けた壁材である。
【0025】
請求項13の発明は、板状で、その厚みを形成する面と、該面と反対側の厚みを形成する面に、板面に平行なスリットまたは円弧状の溝を設け、少なくとも一方の板裏面の角部を該スリットを境としてテーパ状に欠削した形状とした壁材である。
【0026】
請求項14の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁材受けレールあるいは請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けボードを用い、それらの相対する弾性部材間に、請求項12又は請求項13のいずれかに記載の壁材を、押圧することによって弾性部材の端部を、壁材のスリットまたは円弧状の溝に嵌合させて固定させる壁材の装着方法である。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の壁材受けレールの第1の実施例を示す斜視図であって、数字符号1は壁材受けレール本体、2は「L」字型に折曲加工した部分、3は矩形波状に切欠した部分、4は孔を表している。矩形波状に切欠した部分3は弾性を有している。孔4はこの壁材受けレールを用いて、建造物のコーナー部や曲面に壁材を貼る場合に壁材受けレールを曲げ易くするもので、この孔の所で折り曲げ部に切り込みを入れることにより壁材受けレールを容易に曲げることができる。
【0028】
「L」字型に折曲加工した部分2の基部は壁材受けレール本体1と90度を成すように折り曲げられている。実際に使用されるときには、「L」字型に折曲加工した部分2と矩形波状に切欠した部分3の両先端をタイルなどの壁材に設けられたスリットに差し込んで、壁材を保持するのであるが、詳細については後述する。
【0029】
図2は本発明の壁材受けレールの第2の実施例を示す斜視図であって、数字符号1は壁材受けレール本体、2は「L」字型に折曲加工した部分、3は矩形波状に切欠した部分、4は孔を表している。矩形波状に切欠した部分3は弾性を有している。この例は、図1で示したものの天地を逆にしたものであり、その他は図1の場合と変わりはない。
【0030】
図3は本発明の壁材受けレールの第3の実施例を示す斜視図であって、数字符号1は壁材受けレール本体、3は矩形波状に切欠した部分、4は孔、5は「L」字型に折曲加工した部分を表している。該「L」字型に折曲加工した部分5は先の図1の場合と異なり、その内角aは90度より小さい。この例では約60度である。その他は図1の場合と同様である。
【0031】
図4は本発明の壁材受けレールの第4の実施例を示す斜視図であって、数字符号1は壁材受けレール本体、3は矩形波状に切欠した部分、4は孔、6は矩形波状に切欠した部分を表している。この例では壁材受けレールの両辺を「L」字型に折曲加工すると共に矩形波状に切欠加工している。矩形波状に切欠した部分3、6は共に弾性を有している。
【0032】
図5は壁材の例を示す図であって、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示している。同図(a)において、数字符号7は壁材を示しており、該板状の壁材の2方向の厚み面にスリット9、10をそれぞれ設けている。同図(b)において、数字符号8は壁材を示しており、該板状の壁材の2方向の厚み面にスリット11、12をそれぞれ設けている。
【0033】
この例のものは、スリット11、12をそれぞれ境として壁材の背面角部を数字符号13、14で示すように欠削し、テーパーを付している。これにより、後述のように壁材受けレールに壁材を装着するとき、壁材を押圧することによって、テーパー部が弾性のある舌片(矩形波状に切欠した部分)を押し広げその先端がスリットに嵌合して壁材を保持する。
【0034】
図6は本発明の壁材受けレールに壁材を装着した第1の例を示す図であって、壁材受けレールは、先に図1で示したもの、壁材は図5の(a)で示したものを用いている。この場合、まず壁材受けレールの弾性のある舌片3(矩形波状に切欠した部分)の先端を壁材受けレールのスリット9に挿入し、壁材7をやや押し上げ気味にして、壁材受けレールの「L」字型に折曲加工した部分2の先端を壁材7のスリット10に食い込ませるようにして装着する。
【0035】
図7は本発明の壁材受けレールに壁材を装着した第2の例を示す図であって、壁材受けレールは、先に図1で示したもの、壁材は図5の(b)で示したものを用いている。この場合、壁材の裏の角部がテーパー状になっているので、壁材受けレールの弾性のある舌片3(矩形波状に切欠した部分)の先端と、壁材受けレールの「L」字型に折曲加工した部分2の先端を壁材8の対応するテーパー部に合わせ壁材8の表面を押せば、舌片3の弾性によって開口部が開き、「L」字型に折曲加工した部分2、舌片3それぞれの先端がスリット11、12に食い込んで容易に装着することができる。
【0036】図8は本発明の壁材受けレールに壁材を装着した第3の例を示す図であって、壁材受けレールは、先に図4で示したもの、壁材は図5の(b)で示したものを用いている。この場合、壁材の裏の角部がテーパー状になっているので、壁材受けレールの弾性のある舌片3(矩形波状に切欠した部分)の先端と、壁材受けレールの他の側の弾性のある舌片6(矩形波状に切欠した部分)の先端を壁材8の対応するテーパー部に合わせ壁材8の表面を押せば、舌片3、6の弾性によって開口部が開き、それぞれの舌片の先端がスリット11、12に食い込んで容易に装着することができる。
【0037】
図9は本発明の壁材受けレールに壁材を装着する様子を説明する図であって、(a)は図1で示した壁材受けレールに図5の(a)で示した壁材7を装着する例を、(b)は図1で示した壁材受けレールに図5の(b)で示した壁材8を装着する例を、(c)は図4で示した壁材受けレールに図5の(b)で示した壁材8を装着する例を示しており、図間の太い矢印は(a)(b)(c)それぞれが、左側の状態から右側の状態に遷移することを示している。
【0038】
図9(a)において、壁材7は左側の図のように、上側のスリットを舌片3(矩形波状に切欠した部分)の先端に挿入して、壁材を上方向に持ち上げて、下側のスリットを壁材受けレールの「L」字型に折曲加工した部分2の先端に合わせ下降させれば、右側の図のように壁材の装着が完了する。
【0039】
図9(b)の場合も同様であり、壁材8は左側の図のように、上側のスリットを舌片3(矩形波状に切欠した部分)の先端に挿入して、壁材を上方向に持ち上げて、下側のスリットを壁材受けレールの「L」字型に折曲加工した部分2の先端に合わせ下降させれば、右側の図のように壁材の装着が完了する。
【0040】
図9(c)において、左側の図のように、壁材8の上側のスリットを壁材受けレールの舌片3(矩形波状に切欠した部分)の先端部付近に、下側のスリットを舌片6(矩形波状に切欠した部分)の先端部付近に、それぞれ図に示すように壁材8のテーパー部に当て、英字符号bで示す方向に押圧すれば、容易に右側の図で示すように壁材の装着が完了する。
【0041】
図10は本発明の壁材受けレールを複数列用いる場合の装着例を模式的に表した図であって、数字符号1は壁材受けレール本体、2は「L」字型に折曲加工した部分、5は「L」字型に折曲加工してその角度を90度以下にした部分、15は目地材を示している。このように図1に示したような「L」字型に折曲加工した部分の角度が90度である壁材受けレールを、一番下に配置し、その上に図3に示す「L」字型に折曲加工した部分の角度が90度以内である壁材受けレール、あるいは、図4に示すような両側面が舌片3、6のように矩形波状に切欠した構成の壁材受けレールを使う態様を採ることもできる。
【0042】
図11は本発明の壁材受けボードの例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図を表している。数字符号16は壁材受けボード、17〜20は壁材保持用の舌片、21は舌片を抜き出した跡の孔を示している。同図に示すように、本発明の壁材受けボードは、先の壁材受けレールを複数まとめたような構成を取る。
【0043】
図12は図11に示した壁材受けボードの一部を示す斜視図であって、数字符号16は壁材受けボード、17〜20は壁材保持用の舌片、21は舌片を抜き出した跡の孔を示している。タイルなどの壁材は、対向する舌片間に、舌片先端が壁材のスリットに入り込むように装着するものであって、これは壁材受けレールの場合と変わりはない。
【0044】
以上の例では、舌片を壁材受けボードからプレス加工などによって抜き出すものについて説明しているが、これに限るものではなく、別個に作成した舌片をボードにリベット付けしたり、溶接、融着などの方法によって、取り付けたものであっても良い。また、壁材受けボード本体は、金属製であっても、合成樹脂製であってもも良い。
【0045】
本発明は、更に他の実施態様を採ることができる。以下その実施例について詳細に説明する。この例では、壁材受けボードを装着する際に図13に示す縦桟を用いる。同図において、数字符号25は縦桟、26は壁材受けボードを受けるL型舌片、27はL型舌片を抜き出した跡の孔を示している。
【0046】
図14は本発明により、壁材を装着した状態を側面より見た図であって、数字符号25は縦桟、26は縦桟25の壁材受けボードを受けるL型舌片、28は壁材受けボード、29は壁材受けレール、30は壁材受けボード28の上側舌片、31は壁材受けボード28の下側舌片、32は壁材受けレール29の上側舌片、33は壁材受けレール29の下側舌片、35は壁材を表している。
【0047】
同図に示すように、本実施例は、壁体に取り付けられた縦桟25に、それに設けられたL型舌片を利用して、壁材受けボード28あるいは壁材受けレール29を装着する。(L型舌片と、壁材受けボード28あるいは壁材受けレール29とは壁材の隙間に入れられる目地材によって固定される)そして、上側と下側の舌片間にタイルなどの壁材35を装着する。図からも明らかなように、タイルなどの壁材35は、舌片間に押し込むだけで容易に装着できる。
【0048】
以下その各部について説明する。図15は図14で示した壁材受けボード28の平面図である。同図において、数字符号28は壁材受けボード、30は上側舌片、31は下側舌片、36は上側舌片を抜き出した跡の孔、37は下側舌片を抜き出した跡の孔、38はリブを表している。リブ38は壁材受けボード28を補強しその平面性を保つためのものである。
【0049】
図16は壁材受けボードの一部を斜視図として示したものである。同図の数字符号は図15の場合と全く同様であるので説明を省略する。図17は壁材の例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は裏面図、(c)は上面図を表しており、数字符号39は壁材の表面、40は円弧状の溝を表している。この円弧状の溝には壁材受けボード28あるいは壁材受けレール29の舌片を嵌合させるために設けている。
【0050】
図18は、壁材受けボード28に壁材を装着した状態を示す図であって、数字符号30は上側の舌片、31は下側の舌片、39は壁材35の表面、40は円弧状の溝を表している。壁材受けボード28の舌片30と31が壁材35の円弧状の溝40に嵌合して、壁材35が保持されている様子がわかる。
【0051】
図19は壁材受けレールを示す図であって、数字符合29は壁材受けレール本体、32は上側の舌片、33は下側の舌片、41は水抜き用の孔を示している。下側の舌片33は上側のそれと異なり、連続した円弧状の板となっている。この壁材受けレールは先に図14でも示しているように、通常は一連の壁の一番下側に用いる。しかし、これに限るものではなく、複数の壁材受けレール29を積み上げることにより、壁面下地を構成して、壁材受けボード28を用いないで施工することも可能である。
【0052】
図20は図19に示した壁材受けレール29に壁材35を装着した様子を示している。同図において、数字符合29は壁材受けレール本体、32は上側の舌片、33は下側の舌片、35は壁材を表している。下側の舌片33は、連続したバー状になっているので、壁材を安定して支えることが可能であり、壁材それぞれの高さが違って波打ったりすることを防ぎ、横のラインを整えることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、レールを用いて壁材を装着する場合に、建造物などの壁の角隅部分(外角、内角)の処理や、建造物などの壁が曲面(多角面)のとき、従来の技術では、壁の屈曲部分でレールを無理に折り曲げるか、切断して付け合わせるかしなければならず、それが作業効率を著しく低下させるばかりでなく、外装材の平面の一様性を損ねるなど外観上の不都合を生じていたが、本発明によれば、このような問題を解消することができる。
【0054】
すなわち、本発明は、建造物などの角隅部分や、壁が曲面(多角面)の場合であっても、容易にこれに対応することができ、非常に簡単な工法で下地を構成することが可能で、かつ、不整形なタイルなどを目地入れ前でも安定して保持することができる。
【0055】
更に、レールを縦方向に用いたときでも、舌片のスプリングの作用により、タイルなどが下方にずり落ちることがないので、タイルなどを安定に縦位置に保持することも可能であり、作業効率を大幅に向上させることができるという利点がある。
【0056】
本発明の壁材受けレールでは、Cの字型断面の角部に長手方向に複数の孔を設けている。一般に、本壁材受けレールのような断面がCの字型の部材を、横向きあるいは上向きに使用すると、他から浸透して来た水分や、結露などによって生じた水分が滞留して、不都合を生ずることは、しばしば経験することである。
【0057】
殊に、壁材受けレールが金属製である場合には、水分が滞留すれば、壁材受けレールそのものが、発錆し、腐食して、壁材が脱落したり、壁の強度が著しく損なわれる恐れがある。本発明の壁材受けレールでは、上記のように孔10を設けたことによって、水抜効果が得られ、壁材受けレール内部に水分が滞留することなく排出されるので、壁材受けレールが、発錆したり、腐食することを防止できる利点がある。
【0058】
また、本発明の壁材受けレールに壁材を装着して、その目地に、目地材(モルタル)を圧入すると、モルタルは孔10に侵入し、更に壁下地に密着する。そして、乾燥することにより壁材受けレールが下地に強固に接着される。孔10はその数も多いので、これがない時に比して壁材受けレールが遥かに強力に壁下地に接着される。すなわち、孔10はアンカーとして作用するので、強固な壁体を構成できる利点がある。
【0059】更に、本発明の壁材受けレールおよび壁材受けボードは、壁材をケンドン式に装着するのではなく、壁材を舌片の弾性で保持するので、どのような方向にも遊びを生じない。従って、例えば天井にでもタイルなどの壁材を容易に正確に貼ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁材受けレールの第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の壁材受けレールの第2の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の壁材受けレールの第3の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の壁材受けレールの第4の実施例を示す斜視図である。
【図5】壁材の例を示す図である。
【図6】本発明の壁材受けレールに壁材を装着した第1の例を示す図である。
【図7】本発明の壁材受けレールに壁材を装着した第2の例を示す図である。
【図8】本発明の壁材受けレールに壁材を装着した第3の例を示す図である。
【図9】本発明の壁材受けレールに壁材を装着する様子を説明する図である。
【図10】本発明の壁材受けレールを複数列用いる場合の装着例を模式的に表した図である。
【図11】本発明の壁材受けボードの例を示す図である。
【図12】本発明の壁材受けボードの一部を示す斜視図である。
【図13】本発明の縦桟の例を示す図である。
【図14】壁材を装着した状態を側面より見た図である。
【図15】壁材受けボードの平面図である。
【図16】壁材受けボードの一部の斜視図である。
【図17】壁材の例を示す図である。
【図18】壁材受けボードに壁材を装着した状態を示す図である。
【図19】壁材受けレールを示す図である。
【図20】壁材受けレールに壁材を装着した様子を示す図である。
【符号の説明】
1   壁材受けレール本体
2   「L」字型に折曲加工した部分
3   矩形波状に切欠した部分
4   孔
5   「L」字型に折曲加工した部分
6   矩形波状に切欠した部分
7、8   壁材
9、10、11、12  スリット
13、14  壁材の欠削部
15  目地材
16  壁材受けボード
17〜20  壁材保持用の舌片
21  舌片を抜き出した跡の孔
25  縦桟
26  L型舌片
27  L型舌片を抜き出した跡の孔
28  壁材受けボード
29  壁材受けレール
30  壁材受けボードの上側舌片
31  壁材受けボードの下側舌片
32  壁材受けレールの上側舌片
33  壁材受けレールの下側舌片
35  壁材
36  上側舌片を抜き出した跡の孔
37  下側舌片を抜き出した跡の孔
38  リブ
39  壁材の表面
40  円弧状の溝
41  水抜き用の孔

Claims (14)

  1. 横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その「コ」の字型断面の開口部の両側を更に内側に「L」字型に折曲加工するか円弧状に折曲加工することによって形成された壁材受けレールであって、
    「コ」の字型の少なくとも一方の角部に、部材の長手方向に一定間隔で任意の形状の孔を設けると共に、
    「コ」の字型の一方の折り曲げ部及びこれに連接する折曲加工した部分の一部を、周期的又は任意の間隔で、矩形波状または任意の形状に欠切した形状であり、該欠切後の残存部が弾性を有することを特徴とする壁材受けレール。
  2. 「コ」の字型断面の少なくとも一方の角部の内角が90度より小である請求項1記載の壁材受けレール。
  3. 横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その「コ」の字型断面の開口部の両側をを更に内側に「L」字型に折曲加工するか円弧状に折曲加工することによって形成された壁材受けレールであって、
    「コ」の字型の少なくとも一方の角部に、部材の長手方向に一定間隔で任意の形状の孔を設けると共に、
    「コ」の字型の両方の折り曲げ部及びこれに連接する折曲加工した部分の一部を、周期的又は任意の間隔で、矩形波状または任意の形状に欠切した形状であり、該欠切後の残存部が弾性を有することを特徴とする壁材受けレール。
  4. 「コ」の字型断面の少なくとも一方の角部の内角が90度より小である請求項3記載の壁材受けレール。
  5. 材質が金属である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁材受けレール。
  6. 材質が合成樹脂である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の壁材受けレール。
  7. 板上に複数の弾性部材を、その背部が一直線に添うように、間隔を設けて植設すると共に、
    これらとは別の複数の弾性部材を、その腹面が前記弾性部材の腹面とが向き合い、かつ、その背部が前記直線と平行な別の直線に添うように、間隔を設けて植設して「組」と成し、
    板上に、複数の前記「組」を、前記直線が平行するように配設したことを特徴とする壁材受けボード。
  8. 板上に複数の弾性部材を、その背部が一直線に添うように、間隔を設けて植設すると共に、
    これらとは別の複数の弾性部材を、その腹面が前記弾性部材の腹面と反対方向を向き、かつ、前記直線と直交する直線上には、両弾性部材が存在しないようにして、その背部が前記直線と平行な別の直線に添うように、間隔を設けて植設して「組」と成し、
    板上に、複数の前記「組」を、前記直線が平行するように配設したことを特徴とする壁材受けボード。
  9. 弾性部材は地板からプレス加工によって抜き出したものである請求項7又は請求項8記載の壁材受けボード。
  10. 材質が金属である請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けボード。
  11. 材質が合成樹脂である請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けボード。
  12. 板状で、その厚みを形成する面と、該面と反対側の厚みを形成する面に、板面に平行なスリットまたは円弧状の溝を設けたことを特徴とする壁材。
  13. 板状で、その厚みを形成する面と、該面と反対側の厚みを形成する面に、板面に平行なスリットまたは円弧状の溝を設け、少なくとも一方の板裏面の角部を該スリットまたは円弧状の溝を境としてテーパ状に欠削した形状であることを特徴とする壁材。
  14. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の壁材受けレールあるいは請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けボードを用い、それらの相対する倒立した弾性部材間に、請求項12又は請求項13のいずれかに記載の壁材を、押圧することによって弾性部材の端部を、壁材のスリットまたは円弧状の溝に嵌合させて固定させることを特徴とする壁材の装着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102817450A (zh) * 2012-09-03 2012-12-12 江阴市美泰装饰材料有限公司 一种方形柱体包墙结构

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