JP2004043599A - カーボンブラックの製造方法及び装置 - Google Patents

カーボンブラックの製造方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】グリットが少なく粒径分布がシャープなカーボンブラックを生産するカーボンブラックの製造方法及び装置を提供する。
【解決手段】バーナ11により第1反応帯域1内に1000〜2000℃の高温の燃焼ガス流を生じさせ、各第1反応帯域1から高温燃焼ガス流を第2反応帯域2にそれぞれ炉体20の接線方向に導入し、第2反応帯域2内に高温燃焼ガス流の旋回流を形成する。この高温燃焼ガス流の旋回流内にノズル25からカーボンブラック原料(オイル)を噴霧し、該第2反応帯域内でカーボンブラックを生成させる。バーナ11の燃料の噴出速度、噴出パターン等を制御して燃料の燃焼速度を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーボンブラックの製造方法及び装置に関するものであり、特にオイルファーネス法によるカーボンブラックの製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オイルファーネス法によるカーボンブラックの製造装置は、燃料を燃焼させて高温燃焼ガス流を生じさせる第1反応帯域と、該第1反応帯域から燃焼ガス流が旋回方向に導入され、燃焼ガス流が旋回流を形成する第2反応帯域と、該第2反応帯域の旋回中心部に対し絞り部を介して接続されており、該第2反応帯域から燃焼ガス流が該絞り部を介して導入されると共に、該燃焼ガス流を降温させる冷却手段を有した第3反応帯域と、該第2反応帯域内にカーボンブラック原料(液体の炭化水素。以下、オイルということがある。)を噴霧するノズルを備えている。
【0003】
図1はオイルファーネス法によるカーボンブラック製造装置の一例を示す断面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【0004】
第1反応帯域1は円筒形の燃焼筒10内に設定されている。この燃焼筒10は後端にバーナ11が燃焼筒10と同軸的に設置されている。バーナ11は、燃焼筒10内に差し込まれるように設置されている。このバーナ11の基端側の外周に2次空気を供給するように1次空気供給口12が設けられている。また、このバーナ11の先端部の外周側を取り囲む領域に対し、円筒形燃焼筒10の略接線方向に3次空気を供給するように2次空気供給口13が設けられている。
【0005】
第2反応帯域2は大径で短い円筒形の炉体20内に設定されている。この炉体20に接線方向に2本の上記燃焼筒10の先端側が接続されている。2本の燃焼筒10,10は平行に且つ炉体20を挟んで反対側に配置されている。
【0006】
この炉体20の中心部にカーボンブラック原料供給用ノズル25が該炉体20の一方のエンド面の中央から炉体20と同軸に差し込まれるようにして設置されている。このノズル25の先端は、炉体20の他方のエンド面から所定距離Pだけ離隔している。
【0007】
炉体20の他方のエンド面中央には、炉体20よりも著しく小径の円筒形の絞り部28が接続されており、この絞り部28を介して円筒形の反応器ケーシング30が接続されている。このケーシング30は絞り部28及び炉体20と同軸に配置されている。絞り部28を介してケーシング30内が炉体20内に連通している。このケーシング30内が第3反応帯域として設定されている。ケーシング30内には水を噴霧してガス温度を降温させるための冷却手段(図示略)が設けれている。
【0008】
このカーボンブラック製造装置によってカーボンブラックを製造するには、バーナ11に燃料を供給すると共に1次空気供給口12及び2次空気供給口13からそれぞれ空気を供給し、第1反応帯域1内に1000〜2000℃の高温の燃焼ガス流を生じさせ、各第1反応帯域1から高温燃焼ガス流を第2反応帯域2にそれぞれ炉体20の接線方向に導入し、第2反応帯域2内に高温燃焼ガス流の旋回流を形成する。この高温燃焼ガス流の旋回流内にノズル25からカーボンブラック原料(オイル)を噴霧し、該第2反応帯域内でカーボンブラックを生成させる。
【0009】
このカーボンブラックを含むガス流は、旋回しながら絞り部28を介して第3反応帯域3内に導入され、該第3反応帯域内の水噴霧手段から水噴霧を受けて急冷される。
【0010】
図示は省略するが、第3反応帯域内のカーボンブラックを含むガス流は、その後煙道を経由してサイクロン又はバッグフィルタ等の捕集手段に導入され、カーボンブラックが捕集される。
【0011】
図3は別のカーボンブラック製造装置の断面図である。
【0012】
このカーボンブラック製造装置においては、第2反応帯域2は円筒部21と円錐部22とを有した炉体20’内に設定されている。円筒部21は前記炉体20と同一の構成のものであり、前記炉体20と同様の接続構造にて2本の燃焼筒10,10が接続されている。円錐部22は、該円筒部21に連なっており、円筒部21から遠ざかるほど縮径するテーパ形状(円錐台形状)となっている。
【0013】
この炉体20’の中心部にカーボンブラック原料供給用ノズル25が該炉体20’の一方のエンド面の中央から炉体20’と同軸に差し込まれるようにして設置されている。
【0014】
このノズル25の先端は、円錐部22の末端から所定距離Pだけ円筒部21側へ離隔している。
【0015】
この円錐部22の末端に絞り部28が連なり、この絞り部28に反応器ケーシング30’が連なっている。この反応器ケーシング30’は、絞り部28から遠ざかるほど径が若干大きくなるテーパ形状である。この反応器ケーシング30’内にも、水を噴霧してガス温度を降温させる冷却手段(図示略)が設けられている。
【0016】
前記図1,2の場合と同様に、このカーボンブラック製造装置によってカーボンブラックを製造するには、バーナ11に燃料を供給すると共に1次空気供給口12及び2次空気供給口13からそれぞれ空気を供給し、第1反応帯域1内に1000〜2000℃の高温の燃焼ガス流を生じさせ、各第1反応帯域1から高温燃焼ガス流を第2反応帯域2にそれぞれ炉体20’の接線方向に導入し、第2反応帯域2内に高温燃焼ガス流の旋回流を形成する。この高温燃焼ガス流の旋回流内にノズル25からカーボンブラック原料としての炭化水素(オイル)を噴霧し、該第2反応帯域内でカーボンブラックを生成させる。
【0017】
このカーボンブラックを含むガス流は、旋回しながら絞り部28を介して第3反応帯域3内に導入され、該第3反応帯域内の水噴霧手段から水噴霧を受けて急冷される。第3反応帯域内のカーボンブラックを含むガス流は、その後煙道を経由してサイクロン又はバッグフィルタ等の捕集手段に導入され、カーボンブラックが捕集される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のカーボンブラックの製造装置によってカーボンブラックを製造する場合、第1反応帯域から第2反応帯域に流入するガス速度の変動とカーボンブラック製品中のグリット(粉状コークスよりなる粗大な炭素異物)量との間に相関性があることが見出された。
【0019】
本発明は、グリット混入量が著しく少ないカーボンブラックを製造することができるカーボンブラックの製造方法及び装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明のカーボンブラックの製造装置は、バーナから噴出する燃料を燃焼させて高温燃焼ガス流を生じさせる第1反応帯域と、該第1反応帯域から燃焼ガス流が旋回方向に導入され、燃焼ガス流が旋回流を形成する第2反応帯域と、該第2反応帯域の旋回中心部に対し絞り部を介して接続されており、該第2反応帯域から燃焼ガス流が該絞り部を介して導入されると共に、該燃焼ガス流を降温させる冷却手段を有した第3反応帯域と、該第2反応帯域内にカーボンブラック原料を噴霧するノズルと、を有するカーボンブラックの製造装置において、該第1反応帯域における燃料の燃焼速度を制御する手段を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
本発明のカーボンブラックの製造方法は、かかる本発明装置によってカーボンブラックを製造するものである。
【0022】
本発明者が上記図1〜3の製造装置によるカーボンブラックの製造工程について種々研究を重ねたところ、第1反応帯域1から第2反応帯域2に流入するガス速度が大きすぎると、第2反応帯域2における旋回が強くなりすぎ、ノズル25から供給されたカーボンブラック原料が、十分なカーボンブラック生成反応を経る前に遠心力によって絞り部28の内面に付着し、グリット(grit)と称される粉状コークスよりなる粗大な炭素異物(粒径は50〜100μm程度)が生じ易くなることが見出された。
【0023】
なお、この第1反応帯域1から第2反応帯域2へ流入するガス速度が小さすぎると、第2反応帯域における旋回が過度に弱くなり、ノズル25から噴出したカーボンブラック原料とガスとの混合が遅くなり、カーボンブラックの1次粒子径分布がブロードなものとなり易い。そして、この結果、カーボンブラックを配合した樹脂の黒度が低くなる。
【0024】
本発明装置は、第1反応帯域における燃料の燃焼速度を制御することにより第1反応帯域1から第2反応帯域2に流入するガス速度を制御するようにしたものであり、これにより、グリット混入量が著しく少なく、また樹脂黒度が十分に高いものとなるカーボンブラックを製造することができる。
【0025】
なお、この第1反応帯域における燃料の燃焼速度を制御する手段としては、バーナからの燃料の噴出速度を制御する手段;バーナからの燃料の噴出パターンを制御する手段;又は、燃料が液体燃料である場合にはバーナから噴出する燃料の液滴径を制御する手段が好適である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0027】
本発明のカーボンブラックの製造装置は、図1〜3のタイプのものであってもよく、図4,5のタイプのものであってもよい。
【0028】
第1反応帯域1から第2反応帯域2に入る燃焼ガスの温度は、1000〜2000℃、特に1300〜2000℃程度が好ましい。この第1反応帯域1から第2反応帯域2に入るガス速度は、1次空気量が多くなるほど第1反応帯域1内のガスの直進速度(第1反応帯域1の長手方向のガス速度)が増大し、1次空気量を減少させるほど、この第1反応帯域1内のガス直進速度は小さくなる。
【0029】
前記の通り、第1反応帯域1から第2反応帯域2に流入するガス速度が大きすぎると、第2反応帯域2における旋回が強くなりすぎ、ノズル25から供給されたカーボンブラック原料が、十分なカーボンブラック生成反応を経る前に遠心力によって絞り部28の内面に付着し、グリットが生じ易くなる。
【0030】
一方、この第1反応帯域1から第2反応帯域2へ流入するガス速度が小さすぎると、第2反応帯域における旋回が過度に弱くなり、ノズル25から噴出したカーボンブラック原料とガスとの混合が遅くなり、カーボンブラックの1次粒子径分布がブロードなものとなり易い。
【0031】
この第1反応帯域1から第2反応帯域2に入るガス速度を制御するために、本発明では、バーナ11から噴出した燃料の燃焼速度を制御する。この燃焼速度の制御のための手段としては、
バーナ11からの燃料の噴出速度を制御する(ただし、噴出量は同一とする。)手段;
バーナ11からの燃料の噴出パターン(例えば、噴出口の数や噴出方向)を制御する手段;
燃料が液体燃料である場合には、バーナから噴出する燃料の液滴径を制御する手段;
が好ましい。
【0032】
このようにバーナからの燃料の噴出速度、噴出パターンあるいは噴出液滴径を制御するには、バーナ先端に噴出口径の異なる噴出口を設け、口径の異なる該噴出口にそれぞれ別々に燃料を供給すると共に、この供給量を別個に制御するのが好ましい。
【0033】
図4はこのようなバーナの一例を示す模式的な断面図、図5はバーナ先端部の斜視図である。
【0034】
図5の通り、バーナ40は、その先端の中央に比較的小口径の第1の噴出口41が設けられ、周縁側に比較的大口径の第2の噴出口42が設けられている。第1の噴出口41に対してはバーナ40の中央燃料流路43を介して燃料が供給され、第2の噴出口42に対してはバーナ40の外周側燃料流路44を介して燃料が供給される。各燃料流路43,44に対しては、燃料パイプ50,51,52を介して燃料が供給される。燃料パイプ50は元管であり、そこから燃料パイプ51,52が分岐している。燃料パイプ51は中央燃料流路43に連通し、燃料パイプ52は外周側燃料流路44に連通している。各燃料パイプ51,52に燃料流量制御弁51a,52aが設けられている。
【0035】
燃料パイプ50からの燃料供給量を同一としておき、弁51a,52aの開度を制御することにより、噴出口41,42への燃料の供給比を制御する。小口径の噴出口41への燃料供給量を多くすると、燃料の噴出液滴径が小さくなり、燃料の燃焼速度が増大する。また、小口径の噴出口41からは、大口径の噴出口42よりも高速で燃料が噴出する。これにより、燃料と空気との混合速度が増大し、燃焼速度が増大する。
【0036】
さらに、この実施の形態では、バーナ先端に先細形のテーパ形のバーナチップ45が設けられ、第1噴出口41は該バーナチップ45の側周面に設けられている。
【0037】
一方、第2噴出口42は、第1噴出口41よりも前方を指向したバーナチップの先端面46に設けられている。そのため、第1噴出口41から噴出した燃料は、第2噴出口42から噴出した燃料よりも広く拡散するため、空気との混合が促進され、燃焼速度が増大する。
【0038】
このように、図4,5のバーナにおいて弁51a,52aの開度調整により、各噴出口41,42からの噴出量を調整し、燃料の噴出速度、噴出パターンあるいは噴出液滴径を制御することができる。そして、これにより、第1反応帯域1における燃料の燃焼速度を制御し、第1反応帯域1から第2反応帯域2に入るガス速度を制御することができる。
【0039】
本発明では、図6(a),(b),(c)のように噴出口61a,62a,63aの口径の異なるバーナ61,62,63を用いることにより、燃料の噴出速度、噴出パターン、あるいは燃料液滴径を切り替えるようにしてもよい。
【0040】
なお、第1反応帯域1から第2反応帯域に流入するガス速度が増大するほど、第2反応帯域2内のガス旋回が強くなり、旋回中心部のガス圧力が低くなる。そこで、本発明では、この第2反応帯域2内の絞り部28の近傍において第2反応帯域2内の旋回中心部のガス圧(静圧)を測定し、この圧力が所定範囲となるように前記第1反応帯域1内のガス直進速度の制御(バーナ11の噴出燃料の燃焼速度制御)を行うようにしてもよい。
【0041】
本発明で用いるオイル導入スプレーは、圧力噴霧式スプレー、或いは噴霧媒体を用いる2流体スプレー等、いずれの型式でも用いることが出来るが、噴霧液滴径は微細であることが好ましく、噴霧角度は炉内高温ガス流の旋回度に応じてノズル先端の噴出口からのオイル噴出方向と外軸心線との交叉角度が、5〜90°の範囲であることが望ましい。
【0042】
ノズルに対して供給されるカーボンブラック製造用原料(オイル)としては、一般にベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレン、アントラセン等の芳香族炭化水素、クレオソート油、カルボン酸油等の石炭系炭化水素、エチレンボトム油、FCCオイル等の石油系重質油、アセチレン系不飽和炭化水素、エチレン系炭化水素、ペンタンやヘキサン等の脂肪族飽和炭化水素等が好適に使用される。
【0043】
ノズル25の先端と絞り部28の入り口端との距離Pは図1,2のカーボンブラック製造装置の場合、0〜300mm特に0〜100mm程度が好ましく、図3のカーボンブラック製造装置の場合、0〜1000mm特に0〜300mm程度が好ましい。
【0044】
【実施例】
以下、実施例及び比較例について説明する。図1,2に示すカーボンブラック製造装置を用い、そのバーナとして図6(a),(c)のバーナ61又は63を用いカーボンブラックを製造した。なお、ノズル25の先端の絞り部28からの距離Pは25mmである。ノズル25の先端部付近の負圧(静圧)を該ノズル25に付設した負圧伝達孔を介して測定した。この負圧値を「旋回中心部の負圧」として表2に示した。
【0045】
製造装置の主用諸元は次の通りである。
【0046】
【表1】
Figure 2004043599
【0047】
また、各ノズルチップからのオイル噴出方向とノズル中心線との挟角は15°とした。
【0048】
オイルとしてクレオソート油を用い、バーナ燃料として天然ガスを333Nm/Hrにて供給し、表2に示す条件でカーボンブラックを製造した。
【0049】
なお、1次及び2次空気は、熱交換器により400℃に高められている。1次及び2次空気の合計量は4500Nm/Hrであり、1次空気量は全空気量の25%とした。
【0050】
表2中の製品品質の測定方法は次の通りである。
ヨウ素吸着量:JISK6221に準拠して測定した。
DBP吸収量:JISK6221に準拠して測定した。
グリット  :JISK6221に準拠して測定した。
樹脂黒度:PVC樹脂30gを125℃に加熱した2本ロールミルにてスリット幅0.3mmで2分間素練りし、試料を0.3g投入後7分間混練して、シート化する。これを同様の方法で「Neo Spectra Mark II」及び三菱化学(株)製「#45」及び「チャンネル#600」のPVC黒色シートの黒度をそれぞれ30点、10点、20点と基準値を定め、試料の黒度を視感判定した結果を黒度指数とする。
【0051】
【表2】
Figure 2004043599
【0052】
表2の実施例1と比較例1との対比及び実施例2と比較例2との対比から明らかな通り、同一の製造炉であっても、燃焼バーナの噴出パターンを適切に選択することにより、グリットを抑制したカーボンブラックを製造することが出来、また樹脂黒度の高いカーボンブラックを製造することが出来る。従って、幅広い品質制御が可能になることで目的に応じた品質のカーボンブラックを生産することが出来る。
【0053】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、グリットが少なく、また樹脂黒度を高くするカーボンブラックを生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オイルファーネス法によるカーボンブラック製造装置の一例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】カーボンブラック製造装置の別例を示す断面図である。
【図4】バーナの断面図である。
【図5】バーナ先端部の斜視図である。
【図6】別のバーナ先端面を示す正面図である。
【符号の説明】
1 第1反応帯域
2 第2反応帯域
3 第3反応帯域
11 バーナ
25A,25B ノズル
28 絞り部
40 バーナ
41 第1噴出口
42 第2噴出口
61,62,63 バーナ
61a,62a,63a 噴出口

Claims (5)

  1. バーナから噴出する燃料を燃焼させて高温燃焼ガス流を生じさせる第1反応帯域と、
    該第1反応帯域から燃焼ガス流が旋回方向に導入され、燃焼ガス流が旋回流を形成する第2反応帯域と、
    該第2反応帯域の旋回中心部に対し絞り部を介して接続されており、該第2反応帯域から燃焼ガス流が該絞り部を介して導入されると共に、該燃焼ガス流を降温させる冷却手段を有した第3反応帯域と、
    該第2反応帯域内にカーボンブラック原料を噴霧するノズルと、
    を有するカーボンブラックの製造装置において、
    該第1反応帯域における燃料の燃焼速度を制御する手段を備えたことを特徴とするカーボンブラックの製造装置。
  2. 請求項1において、前記制御手段は前記バーナからの燃料の噴出速度を制御する手段であることを特徴とするカーボンブラックの製造装置。
  3. 請求項1において、前記制御手段は、前記バーナからの燃料の噴出パターンを変更する手段であることを特徴とするカーボンブラックの製造装置。
  4. 請求項1において、前記燃料は液体燃料であり、
    前記制御手段は、前記バーナから噴出する燃料の液滴径を制御する手段であることを特徴とするカーボンブラックの製造装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のカーボンブラックの製造装置によってカーボンブラックを製造するカーボンブラックの製造方法。
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