JP2004042338A - 積層モールド - Google Patents

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JP2004042338A JP2002200774A JP2002200774A JP2004042338A JP 2004042338 A JP2004042338 A JP 2004042338A JP 2002200774 A JP2002200774 A JP 2002200774A JP 2002200774 A JP2002200774 A JP 2002200774A JP 2004042338 A JP2004042338 A JP 2004042338A
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Yuichiro Ogawa
小川 裕一郎
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Abstract

【課題】積層された薄板間に生じる不用な隙間を確実に減少させることのできる積層モールドを提供する。
【解決手段】積層薄板11を保持するホルダー12の上部側面に取付けられる上部サイドモールド13の下部に、積層された薄板11a方向に延長する所定の長さの棒状の押し部材17を取付け、モールドの閉鎖時には、上記押し部材17により、上記積層薄板11をタイヤ幅方向から押して、積層薄板11は薄板11aの厚み方向に圧縮するとともに、積層薄板11の厚さを所定の厚さに保持するようにした。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤを加硫成型するタイヤモールドに関するもので、特に、タイヤ幅方向に複数の薄板を積層した積層薄板を備えた積層モールドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤを形成する際には、図3(a),(b)に示すような、タイヤクラウン部の断面形状を有するクラウン部金型51をホルダー52に取付けたセクターモールド53を複数個環状に連結した加硫金型50を用い、成形された生タイヤの内側に圧力をかけて上記生タイヤ外表面を加熱された上記加硫金型50の内壁に圧着させ、生ゴムを熱と圧力とで加硫する方法が行われている。上記クラウン部金型51は、通常、鋳造により実現するが、このような鋳造型は型製造に手間がかかるだけでなく、材料コストも高いことから、近年、低コスト・短納期化を目的として、鋳造型である上記クラウン部金型51に代えて、図4に示すような、薄板61aを積層して成る積層薄板61をホルダー62にボルト等で取付けて積層したセクターモールド63をタイヤ周方向に沿って複数個配列して環状のトレッドパターン形成部を構成した積層モールドが用いられるようになってきている。なお、上記図3,図4において、54,64は上記ホルダー52,62の側面側に取付けられる、タイヤのサイド部に当接するサイドモールドである。このような積層モールドでは、鋳造型を用いないだけでなく、上記薄板間の微小な隙間が、加硫時において発生する空気やガスをモールド外部へ排出するためのエア抜けの通路となるため、ベントホール等の補助ルートを必要としないことから、タイヤモールドを更に低コスト化することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記薄板61aを加工する際には、上記薄板61aに歪みが生じたり、角部にバリが生じたりするため、上記薄板61a,61a間に不用な隙間61sが生じることがある。また、積層構造のため、タイヤ加硫時による経年変化によって薄板61aの寸法が変化した場合にも、上記薄板61a,61a間に不用な隙間61sが生じてしまう。このような不用な隙間61sが生じると、エアの流出の断面積が大きくなって、ゴム材が上記隙間61sに侵入し易くなり、加硫されたタイヤの表面にスピューと呼ばれるゴムの突起物が多数形成され、タイヤの外観を損ねてしまうといった問題点があった。
そこで、従来は、図4に示すように、ホルダー62に積層薄板61の上面側に突出するボルト62aを取付けて、積層薄板61を圧縮して上記隙間61sを低減するようにしているが、上記ボルト62aによる締付けでは、ボルト62aと積層薄板61との当たり具合や、締結後のボルト62aの内部応力の変化等により上記隙間61sを十分に低減することができないだけでなく、積層薄板61全体の厚みを正確に制御することが困難であった。
【0004】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、積層された薄板間に生じる不用な隙間を確実に減少させることのできる積層モールドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、セクターモールドにサイドモールドを組付けるとき、すなわち、モールドの閉鎖時に、積層された薄板にタイヤ幅方向から圧縮力を作用させた状態で所定の厚さに保持することにより、積層薄板の厚み方向の寸法を安定させることができるとともに、積層された薄板間に生じる不用な隙間を確実に減少させた状態でタイヤの加硫を行うことができることを見いだし、本発明に到ったものである。
すなわち、本発明の請求項1に記載の積層モールドは、タイヤ踏面に接する側がタイヤクラウン部の形状に加工された複数の薄板をタイヤ幅方向に積層してホルダーに保持した複数個のセクターモールドと、このセクターモールドに着脱可能に取付けられた、タイヤサイド部に接するサイドモールドとを備えた積層モールドであって、上記モールドの閉鎖時に、上記積層された薄板をタイヤ幅方向に圧縮して所定の厚さに保持する機構を設けたものである。
【0006】
請求項2に記載の積層モールドは、サイドモールドを上記積層薄板側に延長するとともに、サイドモールドの上記積層薄板に対応する部分に、上記積層薄板側に突出する押し部材を設けたもので、モールドの閉鎖時には、上記押し部材により、サイドモールドとセクターモールド間、あるいは、上下のサイドモールド間の積層薄板にタイヤ幅方向の圧縮力を作用させるようにしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、上記積層薄板と上記ホルダーの上部または下部との間、あるいはその双方に、先端部が積層薄板側に位置し、後端部がサイドモールド側に突出するクサビを配設したもので、上記モールドの閉鎖時には、サイドモールドの側面で上記クサビの後部を押して上記クサビを積層薄板側に深く挿入し、上記クサビとセクターモールド間、あるいは、上下のクサビ間の積層薄板にタイヤ幅方向の圧縮力を作用させるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
実施の形態1.
図1(a),(b)は、本発明の実施の形態1に係る上下方向開閉型の積層モールドに用いられるセクターモールド10の概略構成を示す図で、同図において、11は複数枚の薄板11aを積層して成るクラウン部金型である積層薄板、12はこの積層薄板11が取付けられるセクターモールドホルダー(以下、ホルダーという)、13,14はこのホルダー12の上部及び下部の側面側に、それぞれ、上記ホルダー12に対して着脱可能に取付けられる上部サイドモールド及び下部サイドモールドである。
本例では、上記ホルダー12の上部部材である水平片12pの端部が、最上段の薄板11aの端部よりもホルダー本体12m側に位置するように上記水平片12pの長さを短くするとともに、上記水平片12pの端部に切欠き部15を設けている。そして、上部サイドモールド13の長さを、水平片12pを短縮した量だけ長くし、上記ホルダー12側に上記切欠き部15に係合する切欠き部16を設けて、上部サイドモールド13を上記ホルダー12の所定の位置に取付け可能とするとともに、上記上部サイドモールドの切欠き部16に、積層された薄板11a方向に延長する所定の長さの棒状の押し部材17を取付けた構造とした。
【0009】
これにより、図1(b)に示すように、サイドモールド13,14の組付け時、すなわち、モールドの閉鎖時には、上記押し部材17が積層薄板11をタイヤ幅方向から押すので、上部サイドモールド13とホルダー12間の積層薄板11は薄板11aの厚み方向に圧縮される。したがって、図1(a)に示すように、上記積層薄板11の薄板11a,11a間に不用な隙間11sがあった場合でも、加硫時には、上記隙間11sをなくすことができる。また、押し部材17の突出量は予め規定されているので、積層薄板11の厚み方向の寸法を安定化することができるとともに、薄板11a,11a間の微細なエア抜け穴を確保することができる。
したがって、上記構成のセクターモールド10をタイヤ周方向に沿って複数個配列して環状のトレッドパターン形成部を有する積層モールドを構成することにより、不用な隙間11sをなくすことができるとともに、微細なエア抜け穴を確保することができるので、ゴムのはみ出しのないタイヤを容易に作製することができる。
【0010】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、上下方向開閉型の積層モールドにおいて、上記サイドモールド13に押し部材17を設けて上部サイドモールド13とホルダー12間の積層薄板11を厚み方向に圧縮するようにしたが、積層モールドが半径方向開閉型の積層モールドの場合には、図2(a),(b)に示すように、上記積層薄板11と、ホルダー12Aの上部及び下部との間に、先端部18aが積層薄板11側に位置し、後端部18bがサイドモールド13A,14A側に突出するクサビ18を配設し、モールドの閉鎖時には、上記クサビ18の後端部18bをサイドモールド13A,14Aの外周面13a,14aに当接させるようにセクターモールド10Aを構成する。これにより、モールドの閉鎖時には、上記クサビ18が積層薄板11とホルダー12Aの間に押し込まれるので、上記積層薄板11の厚み方向に圧縮力を作用させることができる。したがって、上記積層薄板11の薄板11a,11a間の不用な隙間11sを低減することができる。
なお、現行の割りモールドでは、各セクターモールド10A間には若干の隙間があり、モールドの閉鎖時には上記モールドを締付けて上記隙間をなくすようにしているので、上記のように、積層薄板11の隙間11sが減少した際に、積層薄板11とホルダー12Aの間に上記クサビ18が更に入るように、上記クサビ18の突出量を若干大きくしておけば、上記モールド10Aを半径方向に閉鎖する(締付ける)ときに、隣接するセクターモールド10A同士に互いに圧縮力が作用するので、上記隙間11sを確実に減少させることができる。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、タイヤ踏面に接する側がタイヤクラウン部の形状に加工された複数の薄板をタイヤ幅方向に積層してホルダーに保持した複数個のセクターモールドと、このセクターモールドに着脱可能に取付けられた、タイヤサイド部に接するサイドモールドとを備えた積層モールドにおいて、上記モールドの閉鎖時に、上記積層された薄板をタイヤ幅方向に圧縮して所定の厚さに保持する機構を設けたので、積層薄板の厚み方向の寸法を安定させることができるとともに、積層された薄板間に生じる不用な隙間を確実に減少させた状態でタイヤの加硫を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る積層モールドに用いられるセクターモールドの構成とその作用を示す図である。
【図2】本実施の形態2に係る積層モールドに用いられるセクターモールドの構成とその作用を示す図である。
【図3】従来の加硫金型の構成を示す図である。
【図4】従来の積層モールドに用いられるセクターモールドの構成を示す図である。
【符号の説明】
10,10A セクターモールド、11 積層薄板、11a 薄板、
11s 隙間、12 セクターモールドホルダー、12m ホルダー本体、
12p ホルダーの水平片、13 上部サイドモールド、
14 下部サイドモールド、15 ホルダーの切欠き部、
16 上部サイドモールドの切欠き部、17 押し部材、18 クサビ。

Claims (3)

  1. タイヤ踏面に接する側がタイヤクラウン部の形状に加工された複数の薄板をタイヤ幅方向に積層してホルダーに保持した複数個のセクターモールドと、このセクターモールドに着脱可能に取付けられた、タイヤサイド部に接するサイドモールドとを備えた積層モールドにおいて、上記モールドの閉鎖時に、上記積層された薄板をタイヤ幅方向に圧縮して所定の厚さに保持する機構を設けたことを特徴とする積層モールド。
  2. サイドモールドを上記積層薄板側に延長するとともに、サイドモールドの上記積層薄板に対応する部分に、上記積層薄板側に突出する押し部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の積層モールド。
  3. 上記積層薄板と上記ホルダーの上部または下部との間、あるいはその双方に、先端部が積層薄板側に位置し、後端部がサイドモールド側に突出するクサビを配設したことを特徴とする請求項1に記載の積層モールド。
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