【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動溶接装置の溶接条件制御方法及び装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、多数の溶接条件を個別のファイルとしてメモリできる自動溶接装置においては、溶接の実施に際し、その溶接対象物の材質、形状、溶接姿勢等により、最適な溶接条件をメモリファイルから引き出すようになっており、更に、全姿勢溶接においては、位置によって溶融プールの形成が異なるため、溶接の進行に合わせ、溶接条件を姿勢別に分割プリセットすることが行われている。
【０００３】
又、溶接対象物が同一形状のものであっても、溶接対象物個々の固有特性があり、溶接箇所によっては、前回の条件と微妙に異なり、微調整を要求される。このため、新規に溶接条件を求める場合、予め予想して設定した溶接条件を出しながら、姿勢別に修正していく必要がある。この場合、保存されていた溶接条件のデータは修正操作によって変化すると共に、制御としては、微調整する毎にその都度自動的にデータの更新が行われていた。
【０００４】
ここで、従来における溶接条件の入力フローを示すと、図４に示されるようになっており、データ数値が図示していない制御器本体のタッチパネル上からキー入力され、Ｅｎｔｅｒキーが押された場合には、実行データが変更されると共に、ファイルに保存されている溶接条件のデータが実行データに基づいて更新されるようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一旦、溶接条件が定まると、該溶接条件は固定した方がオペレータの操作ミスを防止することになる場合も多い。特に、アーク長の制御等は、溶接中、微調整が最も多い項目の一つであって、溶接対象物個々に異なっており、溶接開始部の不安定域では、微調整をしたとしても元のデータを書換えせずにそのまま残した方が有利な場合も多い。又、例えば、同一種類の溶接対象物の一つだけ、何らかの原因で溶接開始点（スタート部）の溶融プールの安定が悪く、溶接電圧が変動する場合がある。このため、溶接電圧の設定値を大きく変化させることがあるが、この時、その変化させた設定データが残ったまま溶接すると、欠陥の発生を誘発してしまうことがあり、このような場合には、データは簡単に戻せた方が好ましい。
【０００６】
しかしながら、前述の如く溶接条件を微調整して修正した際に、その溶接条件を必ず更新してしまうのでは、溶接対象物の溶接終了後、新たに同一形状の溶接対象物の溶接を行うとき、更新されてしまった溶接条件をいちいちデータ表を見ながら打ち直さなければならなくなることもあり、特に、溶接条件の微調整箇所並びに項目が多い場合には、データを元に戻して確認する操作を行うために大変な手間と多大な時間がかかり、作業効率が非常に悪くなる一方、溶接条件を元に戻し忘れたり、変更前の数値を失念したりする修正ミスが生じてしまうこともあった。
【０００７】
本発明は、斯かる実情に鑑み、溶接条件の更新を行うか否かを必要に応じて適宜選択し得、作業効率向上を図ることができ、且つ溶接条件の修正ミスに伴う溶接欠陥の発生を回避し得る自動溶接装置の溶接条件制御方法及び装置を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、溶接条件ファイル群記憶エリアに記憶された複数の溶接条件のうち実行される溶接条件を実行溶接条件ファイル記憶エリアに読み込み、該実行溶接条件ファイル記憶エリアに読み込んだ溶接条件を修正しつつ溶接を行った後、該実行溶接条件ファイル記憶エリアで修正された溶接条件を溶接条件ファイル群記憶エリアへ新規ファイルとして戻すか、或いは更新して戻すか、或いは更新せずに溶接条件ファイル群記憶エリアの元の溶接条件を残すかを選択するようにしたことを特徴とする自動溶接装置の溶接条件制御方法にかかるものである。
【０００９】
又、本発明は、複数の溶接条件が記憶された溶接条件ファイル群記憶エリアと、
該溶接条件ファイル群記憶エリアに記憶された溶接条件のうち実行される溶接条件が読み込まれ、且つ該溶接条件を修正可能な実行溶接条件ファイル記憶エリアと、
該実行溶接条件ファイル記憶エリアで修正された溶接条件を溶接条件ファイル群記憶エリアへ新規ファイルとして戻すか、或いは更新して戻すか、或いは更新せずに溶接条件ファイル群記憶エリアの元の溶接条件を残すかを選択する更新選択スイッチと
を備えたことを特徴とする自動溶接装置の溶接条件制御装置にかかるものである。
【００１０】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【００１１】
溶接条件ファイル群記憶エリアに記憶された複数の溶接条件のうち実行される溶接条件は実行溶接条件ファイル記憶エリアに読み込まれ、該実行溶接条件ファイル記憶エリアに読み込まれた溶接条件は修正されつつ溶接が行われ、この後、該実行溶接条件ファイル記憶エリアで修正された溶接条件を溶接条件ファイル群記憶エリアへ新規ファイルとして戻すか、或いは更新して戻すか、或いは更新せずに溶接条件ファイル群記憶エリアの元の溶接条件を残すかが選択される。
【００１２】
この結果、溶接条件を微調整して修正した際に、その溶接条件は必ず更新されてしまうのではなく、必要に応じて元のまま残すことも可能となり、溶接対象物の溶接終了後、新たに同一形状の溶接対象物の溶接を行うとき、更新されてしまった溶接条件をいちいちデータ表を見ながら打ち直さなくて済み、たとえ溶接条件の微調整箇所並びに項目が多かったとしても、データを元に戻して確認する操作を行うために手間と時間がかからず、作業効率が良くなる一方、溶接条件を元に戻し忘れたり、変更前の数値を失念したりする修正ミスも生じなくなる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【００１４】
図１〜図３は本発明を実施する形態の一例であって、１は制御器本体、２は溶接電源、３は溶接ヘッドであり、制御器本体１に、複数の溶接条件が記憶された溶接条件ファイル群記憶エリア４と、該溶接条件ファイル群記憶エリア４に記憶された溶接条件のうち実行される溶接条件が読み込まれ、且つ該溶接条件を修正可能な実行溶接条件ファイル記憶エリア５と、該実行溶接条件ファイル記憶エリア５で修正された溶接条件を溶接条件ファイル群記憶エリア４へ新規ファイルとして戻すか、或いは更新して戻すか、或いは更新せずに溶接条件ファイル群記憶エリア４の元の溶接条件を残すかを選択する更新選択スイッチ６とを設けるようにしたものである。
【００１５】
本図示例の場合、前記制御器本体１には、画面上に表示される各種キーからデータ数値を入力可能なタッチパネル７が設けられていると共に、溶接の状況を近くで実際に見ながらデータ数値の増減等を遠隔操作可能なリモコンボックス８が接続され、前記更新選択スイッチ６は、前記タッチパネル７の画面上にＯＮ１・ＯＮ２・ＯＦＦスイッチとして表示されるようになっており、又、溶接ヘッド３は、管等の溶接対象物９の外周にトラックレール１０を取り付け、該トラックレール１０に、トーチブロック１１とワイヤフィーダ１２を有する溶接台車１３を走行可能に搭載してなる構成を有し、前記制御器本体１から溶接電源２並びに溶接ヘッド３へ出力される各種指令信号に基づいて、溶接電流・電圧、台車走行速度、ワイヤ送給速度等の制御が行われるようになっている。
【００１６】
前記溶接条件ファイル群記憶エリア４には、図２に示す如く、溶接条件に関するＮｏ．１〜Ｎｏ．Ｎまでのファイルが記憶され、各ファイルには、管径、リングＰＣＤ等パス条件と、ステージ条件と、ラップ条件と、クレータ条件とが入力されている。
【００１７】
ここで、溶接対象物９が管であるとき、該管を水平に配置してその円周上を溶接（管と管の接続）すると、管の上部（１２時方向）では下向き溶接となり、管の下部（６時方向）では上向き溶接となる一方、管の一側部（３時方向）では下進溶接となり、管の他側部（９時方向）では上進溶接となることから、均一な溶接ビードを形成し、且つ安定な溶接プールを維持するためには、溶接条件が異なってくる。このため、管を円周方向に複数分割（本図示例では８分割）し、それぞれの位置で溶接条件を変える必要があるが、この複数分割された一区間をステージと称し、本図示例における制御器本体１では、１ステージ〜８ステージまでの各溶接条件を予めプリセットしてある。
【００１８】
又、ラップ条件とは、溶接を管円周上一周し、重ね部の溶接を行うための条件で、距離測定制限したり、時間で処理したりするようになっている。
【００１９】
更に又、クレータ条件とは、溶接終了時、高電流値からいきなりアークを停止すると、クレータ割れという溶接欠陥を生じるため、溶接電流をスロープ的に小さくして、アークを停止させるための条件であって、本図示例における制御器本体１では、クレータ電流値及び電流スロープダウン時間を任意に入力可能としており、ラップ開始溶接電流値からクレータ電流値まで指定時間で滑らかに制御するようになっている。
【００２０】
前記実行溶接条件ファイル記憶エリア５には、前記溶接条件ファイル群記憶エリア４に記憶された溶接条件のうち実行される溶接条件（例えば、図２に示すようにＮｏ．１のファイル）が読み込まれ、該溶接条件は、前記タッチパネル７での操作或いはリモコンボックス８から制御器本体１内のシーケンシャル制御部１４を介しての操作により修正可能となっており、該実行溶接条件ファイル記憶エリア５に読み込まれ適宜修正された溶接条件に基づいて生成される、溶接電流指令、溶接電圧指令、台車走行（演算処理）速度指令、ワイヤ送給速度指令等の各アクチュエータ指令１５が各アクチュエータ駆動アンプ１６へ出力され、溶接電源、ＡＶＣモータ、台車モータ、ワイヤモータ等の各アクチュエータ１７が駆動されるようになっている。
【００２１】
尚、前記ＡＶＣモータ（Ａｒｃ Ｖｏｌｔａｇｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ ｍｏｔｏｒ）とは、アーク特性を利用し、アークの電圧と制御器本体１からの指令電圧とを比較し、設定電圧よりアーク電圧が高ければ、トーチブロック１１を下げ、逆に設定電圧よりアーク電圧が低ければ、トーチブロック１１を上げる動作をさせるモータであり、これにより、溶接に適したアーク長を保つようになっている。
【００２２】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【００２３】
溶接条件ファイル群記憶エリア４に記憶された複数の溶接条件のうち実行される溶接条件は実行溶接条件ファイル記憶エリア５に読み込まれ、該実行溶接条件ファイル記憶エリア５に読み込まれた溶接条件は修正されつつ溶接が行われ、この後、該実行溶接条件ファイル記憶エリア５で修正された溶接条件を溶接条件ファイル群記憶エリア４へ新規ファイルとして戻すか、或いは更新して戻すか、或いは更新せずに溶接条件ファイル群記憶エリア４の元の溶接条件を残すかが選択される。
【００２４】
ここで、本発明における溶接条件の入力フローを示すと、図３に示すようになっており、データ数値が制御器本体１のタッチパネル７上からキー入力され、該タッチパネル７での操作或いはリモコンボックス８から制御器本体１内のシーケンシャル制御部１４を介しての操作により修正が行われ、Ｅｎｔｅｒキーが押されると、実行データが変更され、溶接終了後、更新選択スイッチ６がＯＮ１になっている場合は、ファイルに保存されている溶接条件のデータに実行データが新たに追加され、ＯＮ２になっている場合には、ファイルに保存されている溶接条件のデータが実行データに基づいて更新され、更新選択スイッチ６がＯＦＦになっている場合には、ファイルに保存されている溶接条件のデータが実行データに基づいて更新されずに元のまま残される形となる。
【００２５】
この結果、溶接条件を微調整して修正した際に、その溶接条件は必ず更新されてしまうのではなく、必要に応じて元のまま残すことも可能となり、溶接対象物９の溶接終了後、新たに同一形状の溶接対象物９の溶接を行うとき、更新されてしまった溶接条件をいちいちデータ表を見ながら打ち直さなくて済み、たとえ溶接条件の微調整箇所並びに項目が多かったとしても、データを元に戻して確認する操作を行うために手間と時間がかからず、作業効率が良くなる一方、溶接条件を元に戻し忘れたり、変更前の数値を失念したりする修正ミスも生じなくなる。
【００２６】
こうして、溶接条件の更新を行うか否かを必要に応じて適宜選択し得、作業効率向上を図ることができ、且つ溶接条件の修正ミスに伴う溶接欠陥の発生を回避し得る。
【００２７】
尚、本発明の自動溶接装置の溶接条件制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、例えば、溶接条件ファイル群記憶エリアが小さい場合は更新するかしないかのみの選択とすることもできること等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【００２８】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の自動溶接装置の溶接条件制御方法及び装置によれば、溶接条件の更新を行うか否かを必要に応じて適宜選択し得、作業効率向上を図ることができ、且つ溶接条件の修正ミスに伴う溶接欠陥の発生を回避し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施する形態の一例の概要構成図である。
【図２】本発明を実施する形態の一例のブロック図である。
【図３】本発明を実施する形態の一例における溶接条件入力フローを表わす図である。
【図４】従来における溶接条件入力フローを表わす図である。
【符号の説明】
１ 制御器本体
２ 溶接電源
３ 溶接ヘッド
４ 溶接条件ファイル群記憶エリア
５ 実行溶接条件ファイル記憶エリア
６ 更新選択スイッチ
９ 溶接対象物
１１ トーチブロック
１２ ワイヤフィーダ
１３ 溶接台車[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and an apparatus for controlling welding conditions of an automatic welding apparatus.
[0002]
[Prior art]
Generally, in an automatic welding apparatus that can store a large number of welding conditions as individual files, when welding is performed, optimal welding conditions are extracted from a memory file depending on the material, shape, welding position, and the like of the welding target. Further, in all-position welding, since the formation of a molten pool differs depending on the position, welding conditions are divided and preset for each position in accordance with the progress of welding.
[0003]
Further, even if the objects to be welded have the same shape, there is a characteristic unique to each of the objects to be welded, and depending on the welding location, the condition is slightly different from the previous condition, and fine adjustment is required. For this reason, when newly obtaining welding conditions, it is necessary to make corrections for each posture while giving out welding conditions that have been predicted and set in advance. In this case, the stored welding condition data changes due to the correction operation, and the control automatically updates the data each time fine adjustment is performed.
[0004]
Here, a conventional input flow of the welding conditions is as shown in FIG. 4, in which data numerical values are inputted from the touch panel of the controller main body (not shown) and the Enter key is pressed. In this case, the execution data is changed, and the welding condition data stored in the file is updated based on the execution data.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, once the welding conditions are determined, it is often the case that fixing the welding conditions prevents an operator's operation error. In particular, the control of the arc length is one of the items that are most frequently fine-tuned during welding, and is different for each welding target. It is often advantageous to leave the data as it is without rewriting. In addition, for example, only one of the same type of welding target may have a poor stability of the molten pool at the welding start point (start portion) for some reason, and the welding voltage may fluctuate. For this reason, the set value of the welding voltage may be greatly changed. At this time, if welding is performed with the changed set data remaining, the occurrence of defects may be induced. It is preferable that the data can be easily returned.
[0006]
However, when the welding conditions are fine-tuned and corrected as described above, if the welding conditions are always updated, after welding of the welding object is completed, a new welding object of the same shape is to be welded. In some cases, it may be necessary to re-edit the updated welding conditions while looking at the data table. It takes a lot of time and labor to perform the work, and the work efficiency becomes extremely poor.On the other hand, there are also cases where mistakes such as forgetting to restore the welding conditions or forgetting the values before the change may occur. Was.
[0007]
In view of such circumstances, the present invention can appropriately select whether or not to update welding conditions as necessary, can improve work efficiency, and generate welding defects due to a mistake in correcting welding conditions. It is an object of the present invention to provide a method and an apparatus for controlling welding conditions of an automatic welding apparatus which can avoid the above.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention reads a welding condition to be executed among a plurality of welding conditions stored in a welding condition file group storage area into an execution welding condition file storage area, and corrects the welding condition read into the execution welding condition file storage area. After performing welding while welding, the welding condition corrected in the execution welding condition file storage area is returned to the welding condition file group storage area as a new file, or updated and returned again, or the welding condition file group is not updated. The present invention relates to a method for controlling welding conditions of an automatic welding apparatus, wherein it is selected whether to keep the original welding conditions in a storage area.
[0009]
The present invention also provides a welding condition file group storage area in which a plurality of welding conditions are stored,
An execution welding condition file storage area in which welding conditions to be executed among the welding conditions stored in the welding condition file group storage area are read and the welding conditions can be corrected;
The welding conditions corrected in the execution welding condition file storage area are returned to the welding condition file group storage area as a new file, updated and returned, or the original welding conditions in the welding condition file group storage area without being updated. And an update selection switch for selecting whether or not to leave the welding condition control device.
[0010]
According to the above means, the following effects can be obtained.
[0011]
The welding conditions to be executed among the plurality of welding conditions stored in the welding condition file group storage area are read into the execution welding condition file storage area, and the welding conditions read into the execution welding condition file storage area are corrected while the welding conditions are being adjusted. After that, the welding condition corrected in the execution welding condition file storage area is returned to the welding condition file group storage area as a new file, updated and returned, or the welding condition file group is updated without being updated. Whether to keep the original welding conditions in the storage area is selected.
[0012]
As a result, when the welding conditions are fine-tuned and modified, the welding conditions are not necessarily updated, but can be left as they are, if necessary. When welding objects of the same shape in the same way, it is not necessary to repeat the updated welding conditions while looking at the data table, even if there are many fine adjustment points and items of welding conditions. It takes less time and effort to perform the operation of returning to the original state and confirming the operation, and the work efficiency is improved. On the other hand, there is no correction error such as forgetting to return the welding conditions to the original state or forgetting the value before the change.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0014]
1 to 3 show an embodiment of the present invention, wherein 1 is a controller main body, 2 is a welding power source, 3 is a welding head, and a plurality of welding conditions are stored in the controller main body 1. A welding condition file group storage area 4; an execution welding condition file storage area 5 in which welding conditions to be executed among the welding conditions stored in the welding condition file group storage area 4 are read and the welding conditions can be modified; The welding condition corrected in the execution welding condition file storage area 5 is returned to the welding condition file group storage area 4 as a new file, updated and returned, or the welding condition file group storage area 4 is updated without being updated. An update selection switch 6 for selecting whether to keep the original welding conditions is provided.
[0015]
In the case of the illustrated example, the controller body 1 is provided with a touch panel 7 capable of inputting data values from various keys displayed on the screen. A remote control box 8 capable of remotely controlling the increase and decrease of the welding head is connected. The update selection switch 6 is displayed on the screen of the touch panel 7 as an ON1, ON2, and OFF switch. Has a configuration in which a track rail 10 is attached to the outer periphery of a welding object 9 such as a pipe, and a welding cart 13 having a torch block 11 and a wire feeder 12 is mounted on the track rail 10 so as to be able to travel, Based on various command signals output from the controller body 1 to the welding power source 2 and the welding head 3, welding current / voltage, bogie traveling speed, wire feeding speed, etc. Control is to be carried out.
[0016]
In the welding condition file group storage area 4, as shown in FIG. 1 to No. Up to N files are stored, and in each file, path conditions such as pipe diameter and ring PCD, stage conditions, lap conditions, and crater conditions are input.
[0017]
Here, when the welding object 9 is a pipe, if the pipe is arranged horizontally and the circumference thereof is welded (connection of the pipe and the pipe), downward welding is performed at the upper part of the pipe (12 o'clock direction). In the lower part (6 o'clock direction), upward welding is performed, while on one side (3 o'clock direction) of the pipe, downward welding is performed, and on the other side of the pipe (9 o'clock), upward welding is performed. In order to form a proper welding bead and maintain a stable welding pool, welding conditions differ. For this reason, it is necessary to divide the pipe into a plurality of parts in the circumferential direction (eight parts in this example) and to change the welding conditions at each position. One section obtained by dividing the plurality of parts is referred to as a stage. In the controller body 1, the welding conditions for the first to eight stages are preset in advance.
[0018]
The lap condition is a condition for performing the welding around the pipe circumference and performing the welding of the overlapped portion. The lap condition is such that the distance measurement is limited or the time is processed.
[0019]
Further, the crater condition is a condition for stopping the arc by reducing the welding current in a slope manner, since a welding defect such as a crater crack occurs when the arc is suddenly stopped from a high current value at the end of welding. In the controller main body 1 in the illustrated example, the crater current value and the current slope down time can be arbitrarily inputted, and the control is performed smoothly from the lap start welding current value to the crater current value in the designated time. .
[0020]
In the execution welding condition file storage area 5, a welding condition to be executed (for example, a file of No. 1 as shown in FIG. 2) among the welding conditions stored in the welding condition file group storage area 4 is read. The welding conditions can be modified by an operation on the touch panel 7 or an operation from the remote control box 8 via the sequential control unit 14 in the controller body 1 and read into the execution welding condition file storage area 5. Actuator commands 15 such as a welding current command, a welding voltage command, a trolley traveling (calculation processing) speed command, and a wire feed speed command, which are generated based on the appropriately modified welding conditions, are output to each actuator drive amplifier 16. Then, each actuator 17 such as a welding power source, an AVC motor, a bogie motor, and a wire motor is driven. .
[0021]
The AVC motor (Arc Voltage Control motor) compares the arc voltage with a command voltage from the controller main body 1 using an arc characteristic. If the arc voltage is higher than a set voltage, the torch block 11 is turned on. If the arc voltage is lower than the set voltage, the motor is used to raise the torch block 11, thereby maintaining an arc length suitable for welding.
[0022]
Next, the operation of the illustrated example will be described.
[0023]
Of the plurality of welding conditions stored in the welding condition file group storage area 4, the welding conditions to be executed are read into the execution welding condition file storage area 5, and the welding conditions read into the execution welding condition file storage area 5 are corrected. After that, the welding condition corrected in the execution welding condition file storage area 5 is returned to the welding condition file group storage area 4 as a new file, or updated and returned, or not updated. Is selected, the original welding conditions in the welding condition file group storage area 4 are left.
[0024]
Here, the input flow of the welding conditions in the present invention is as shown in FIG. 3, in which a data numerical value is inputted by a key on the touch panel 7 of the controller body 1, and the operation on the touch panel 7 or the remote control box is performed. 8 is modified by an operation via the sequential control unit 14 in the controller main body 1, and when the Enter key is pressed, the execution data is changed, and after the welding is completed, the update selection switch 6 is turned ON1. In the case, the execution data is newly added to the welding condition data stored in the file, and when ON2, the welding condition data stored in the file is updated based on the execution data, When the update selection switch 6 is OFF, the welding condition data stored in the file is not updated based on the execution data. A form that is left.
[0025]
As a result, when the welding conditions are fine-tuned and corrected, the welding conditions are not necessarily updated, but can be left as they are, if necessary. When newly welding the welding object 9 having the same shape, it is not necessary to repeat the updated welding conditions while looking at the data table, and even if there are many fine adjustment points and items of the welding conditions, It takes less time and effort to perform the operation of restoring the data and confirming it, improving the work efficiency, but also making mistakes such as forgetting to restore the welding conditions or forgetting the value before the change Disappears.
[0026]
In this way, whether or not to update the welding conditions can be appropriately selected as necessary, thereby improving the working efficiency and avoiding the occurrence of welding defects due to a mistake in correcting the welding conditions.
[0027]
The method and apparatus for controlling welding conditions of the automatic welding apparatus according to the present invention are not limited to the above-described illustrated example. For example, when the storage area of the welding condition file group is small, it is only necessary to select whether to update or not. It goes without saying that various changes can be made without departing from the spirit of the present invention.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, according to the welding condition control method and apparatus of the automatic welding apparatus of the present invention, whether or not to update the welding conditions can be appropriately selected as necessary, and the work efficiency can be improved. In addition, it is possible to obtain an excellent effect that it is possible to avoid occurrence of welding defects due to a mistake in correcting welding conditions.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a welding condition input flow in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a conventional welding condition input flow.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Controller main body 2 Welding power supply 3 Welding head 4 Welding condition file group storage area 5 Execution welding condition file storage area 6 Update selection switch 9 Welding object 11 Torch block 12 Wire feeder 13 Welding trolley
