JP2004040542A - 情報端末、中継装置、パケット通信システム及び中継装置によるエコーキャンセル方法 - Google Patents
情報端末、中継装置、パケット通信システム及び中継装置によるエコーキャンセル方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】情報端末でのエコーキャンセラ部の実装を不要とすることにより、情報端末の構成を簡易化し、また、複数の情報端末を1台の中継装置に接続する構成では、コストの低減を図ることを可能にするエコーキャンセラを提供する。
【解決手段】音声パケットデータに含まれるタイムスタンプ情報を利用し、マイクより受信した音声パケットデータに、同時期に出力した音声データに付与されていたタイムスタンプ情報を付与し、中継装置にて蓄積したタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを参照し、同じタイムスタンプ情報を持つ音声パケットデータを使用してエコーキャンセルを行うことにより、中継装置―情報端末間データ送受信の遅延時間や送受信間隔のばらつきに左右されない正確なエコーの除去を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】音声パケットデータに含まれるタイムスタンプ情報を利用し、マイクより受信した音声パケットデータに、同時期に出力した音声データに付与されていたタイムスタンプ情報を付与し、中継装置にて蓄積したタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを参照し、同じタイムスタンプ情報を持つ音声パケットデータを使用してエコーキャンセルを行うことにより、中継装置―情報端末間データ送受信の遅延時間や送受信間隔のばらつきに左右されない正確なエコーの除去を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパッケト通信網からの情報を中継して情報端末に送信する中継装置及び情報端末に係り、特に、パケット通信網を利用した音声通信において、中継装置でエコーキャンセルを行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報通信分野における通信技術の発展および通信技術の普及により、パケット通信網等により映像、音声はリアルタイムで通信が行われている。音声通話では、アナログ電話端末を使用したり、PC等の情報端末にマイク、スピーカーを接続して音声通話を実現したりするなど、アナログオーディオ機器との接続が必須となる。アナログオーディオ機器を接続した場合、送出した音声がマイクに入力されること等よりエコーが発生してしまうため、高品質な音声通話を実現するためにはエコーキャンセラを行うことが必須となっている。
【0003】
パケット通信網を利用した通信方式としては、(1)パケット通信網へ接続されている機器にアナログ電話端末やマイク/スピーカー等のアナログオーディオ機器を接続して音声通話を実現する方式や、(2)パケット通信網へ接続されている機器を中継装置とし、例えばマイク/スピーカー等のアナログオーディオ機器を接続した小型の携帯情報端末等などの通信機器にて、前述の中継装置を介してパケット通信網を利用した通信を行って音声通話を実現する方式などがあげられる。
特開2000−324118号公報には、上記(1)、(2)の両方式において、アナログオーディオ機器との接続を行う機器にエコーキャンセラ機能を実装し、エコーが通話相手に聞こえるのを防止している。
【0004】
以下、上記公報に記載されたエコーキャンセラ部について、図4を用いて説明する。
図4はパケット通信網に中継装置を接続し、情報端末にアナログオーディオ機器を接続してエコーキャンセラを実装する装置の従来例を示すブロック図である。
【0005】
また、図4において、中継装置411には、パケット通信網とのデータの送受信を行う第1の信号送受信部401と情報端末とのデータの送受信を行う第2の信号送受信部402を備えている。情報端末412には、中継装置411とのデータの送受信を行う第3の信号送受信部403、受信した音声パケットデータ404をアナログ信号に変換するD/A変換部405、アナログ信号を音声として出力するスピーカー406、入力音声をアナログ信号に変換するマイク407、入力されたアナログ信号を音声パケットデータ409に変換するA/D変換部408、エコーキャンセラ部410を備えている。
情報端末412において、中継装置411より受信した音声パケットデータ404は第3の信号送受信部403の端子に出力され、A/D変換部408の出力端子にはデジタル変換された音声パケットデータ409が出力される。
音声データ409内に音声データ404の成分(エコー)が含まれている場合には、エコーキャンセラ部410で、音声データ404の成分が除去される。
【0006】
上記中継端末411と情報端末412のシステムにおいて、中継装置411では、第1の信号送受信部401で受信された音声パケットデータは第2の信号送受信部402により情報端末412へと送信され、情報端末412の第3の信号送受信部403で受信された音声パケットデータ404はD/A変換部405に出力され、D/A変換部405でアナログ信号に変換され、スピーカー406で音声として再生される。また、マイク407で入力された音声はA/D変換部408で音声データ409として出力され、先に音声として再生された音声パケットデータ404と共にエコーキャンセラ部410に入力され、エコーキャンセラ部410内で、音声パケットデータ409内に音声パケットデータ404の成分が含まれている場合には、音声パケットデータ404成分が除去され、第3の信号送受信部403より中継装置411の第2の信号送受信部402へ送信され、第1の信号送受信部401よりパケット通信網へと送信される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、パケット通信網に中継装置を接続し、情報端末にアナログオーディオ機器を接続してエコーキャンセラを実装している。この装置では、情報端末でエコー除去処理を行う能力が必要となるので、情報端末の処理能力の不足、また、情報端末の機器構成が複雑となる。特に、複数の情報端末を1台の中継装置で接続する場合には総合的にコストが上昇すると共に、このコストの低減化も困難である。
【0008】
本発明の目的は、従来技術の問題点を解決し、情報端末における構成を簡易化し、コスト低減を図ったエコーキャンセル技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、従来情報端末で行っていたエコーキャンセラ部を中継装置に実装する。エコーキャンセラ部を中継装置に実装することにより、情報端末でのエコーキャンセラ部の実装が不要となり、情報端末の構成が容易なものとなり、また、複数の情報端末を1台の中継装置に接続する構成では、コストの低減を図ることが可能となる。
【0010】
エコーキャンセルを行う場合、マイク等の音声入力装置より入力された音声パケットデータと出力した音声パケットデータとの比較を行う必要があるが、従来、エコーキャンセラの時間許容範囲は線形エコーキャンセラでは16ms程度、アコースティックエコーキャンセラでは64ms程度までしかないため、中継装置―情報端末間でのデータ送受信に時間がかかる場合や、中継装置―情報端末間でのデータ送受信の時間が一定でない場合では、エコーキャンセラの時間許容範囲を超えてしまい、中継装置内でパケット通信網より受信した音声パケットデータと、情報端末より受信した音声パケットデータとをエコーキャンセラに入力してもエコーの除去を正確に行う事が困難である。そのため、例えばRTP(Realtime Transport Protocol)のタイムスタンプ情報を利用し、マイクより受信した音声パケットデータに、同時期に出力した音声データに付与されていたタイムスタンプ情報を付与し、中継装置にて蓄積したタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを参照し、同じタイムスタンプ情報を持つ音声パケットデータを使用してエコーキャンセルを行うことにより、中継装置―情報端末間データ送受信の遅延時間や送受信間隔のばらつきに左右されない正確なエコーの除去を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い、図を参照して説明する。図1はパケット通信網に中継装置を介して情報端末を接続するパケット通信システムにおける本発明によるエコーキャンセラの一実施例を示すブロック図である。本実施例では、中継装置にエコーキャンセラ部が実装されている。図1はインターネット・プロトコル(IP)電話システムであり、図において、中継装置121、情報端末122のシステム構成が使用されている。すなわち、中継装置121では、第1の信号送受信部101でパケット通信網より受信したタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータ103はパケット蓄積部102でコピー及び蓄積され、第2の信号送受信部104より、情報端末122に送信される。情報端末122において、パケット通信インタフェースを含む第3の信号送受信部107で受信されたタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータ103はタイムスタンプ取得部108にて、受信音声パケットデータ内に含まれるタイムスタンプ情報が取得された後、D/A変換部109でアナログ信号に変換され、スピーカー110で音声として再生される。また、マイク111で入力された音声はA/D変換部112で音声パケットデータに変換され、変換された音声パケットデータに先のタイムスタンプ取得部108にて取得したタイムスタンプ情報をタイムスタンプ付与部113で付与し、タイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを生成し、第3の信号送受信部107より中継装置121へと送信される。第2の信号送信部104で情報端末122からのタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータ105を受信した中継装置121では、エコーキャンセラ部106で音声データ105に含まれているタイムスタンプ情報と同じタイムスタンプを持つ音声パケットデータをパケット蓄積部102より取り出し、エコーキャンセラ部106に音声データ105と共に入力し、エコーの除去を行い、第1の信号送受信部101よりパケット通信網へと送信する。
【0012】
次に図2、図3を参照して本実施例の動作について説明する。
図2は図1に示すシステムにおける情報端末での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図、図3は図1に示すシステムにおける中継装置での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図である。
図2において、パケット通信網より受信したタイムスタンプ情報を含んだ音声パケットデータ204は中継装置121のパケット蓄積部201でコピーされ、蓄積された後、情報端末122へと送信され、情報端末122のタイムスタンプ取得部108で音声データ204に含まれるタイムスタンプ情報210を取得した後、音声データ204はスピーカー110で音声として再生される。音声データ204を再生している際に、マイク111より入力された音声データ214はタイムスタンプ付与部113により先にタイムスタンプ取得部108で取得した音声データ204のタイムスタンプ情報を音声データ214に付与して音声パケットデータ214aを生成し、中継装置121へと送信する。
【0013】
図3において、情報端末122より受信した音声データ214a内に含まれるタイムスタンプ情報を参照し、パケット蓄積部102に蓄積されているパケットより、音声データ214aのタイムスタンプ情報と同じタイムスタンプ情報を持つ音声データ204を取り出し、音声データ204と音声データ214aをエコーキャンセラ部106に入力し、音声データ214aに含まれるエコー成分(音声データ204成分)を除去した音声データ(音声パケットデータ215を生成し、パケット通信網へと送信される。
【0014】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、中継装置において正確なエコーの除去が可能なので、情報端末の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パケット通信網に中継装置を介して情報端末を接続するパケット通信システムにおける本発明によるエコーキャンセラの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すシステムにおける情報端末での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示すシステムにおける中継装置での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図である。
【図4】パケット通信網に中継装置を接続し、情報端末にアナログオーディオ機器を接続してエコーキャンセラを実装する装置の従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101…中継装置内の第1の信号送受信部、102…中継装置内のパケット蓄積部、103…パケット網より受信した音声パケットデータ、104…中継装置内の第2の信号送受信部、105…情報端末より受信した音声パケットデータ、106…エコーキャンセラ部、107…情報端末内の信号送受信部、108…タイムスタンプ取得部、109…D/A変換部、110…スピーカー、111…マイク、112…A/D変換部、113…タイムスタンプ付与部、202〜206…パケット蓄積部に蓄積された音声パケットデータ、210…タイムスタンプ情報、214…マイクより入力された音声パケットデータ、214a…タイムスタンプ情報を付与された音声パケットデータ、215…エコー除去後の音声パケットデータ。
【発明の属する技術分野】
本発明はパッケト通信網からの情報を中継して情報端末に送信する中継装置及び情報端末に係り、特に、パケット通信網を利用した音声通信において、中継装置でエコーキャンセルを行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報通信分野における通信技術の発展および通信技術の普及により、パケット通信網等により映像、音声はリアルタイムで通信が行われている。音声通話では、アナログ電話端末を使用したり、PC等の情報端末にマイク、スピーカーを接続して音声通話を実現したりするなど、アナログオーディオ機器との接続が必須となる。アナログオーディオ機器を接続した場合、送出した音声がマイクに入力されること等よりエコーが発生してしまうため、高品質な音声通話を実現するためにはエコーキャンセラを行うことが必須となっている。
【0003】
パケット通信網を利用した通信方式としては、(1)パケット通信網へ接続されている機器にアナログ電話端末やマイク/スピーカー等のアナログオーディオ機器を接続して音声通話を実現する方式や、(2)パケット通信網へ接続されている機器を中継装置とし、例えばマイク/スピーカー等のアナログオーディオ機器を接続した小型の携帯情報端末等などの通信機器にて、前述の中継装置を介してパケット通信網を利用した通信を行って音声通話を実現する方式などがあげられる。
特開2000−324118号公報には、上記(1)、(2)の両方式において、アナログオーディオ機器との接続を行う機器にエコーキャンセラ機能を実装し、エコーが通話相手に聞こえるのを防止している。
【0004】
以下、上記公報に記載されたエコーキャンセラ部について、図4を用いて説明する。
図4はパケット通信網に中継装置を接続し、情報端末にアナログオーディオ機器を接続してエコーキャンセラを実装する装置の従来例を示すブロック図である。
【0005】
また、図4において、中継装置411には、パケット通信網とのデータの送受信を行う第1の信号送受信部401と情報端末とのデータの送受信を行う第2の信号送受信部402を備えている。情報端末412には、中継装置411とのデータの送受信を行う第3の信号送受信部403、受信した音声パケットデータ404をアナログ信号に変換するD/A変換部405、アナログ信号を音声として出力するスピーカー406、入力音声をアナログ信号に変換するマイク407、入力されたアナログ信号を音声パケットデータ409に変換するA/D変換部408、エコーキャンセラ部410を備えている。
情報端末412において、中継装置411より受信した音声パケットデータ404は第3の信号送受信部403の端子に出力され、A/D変換部408の出力端子にはデジタル変換された音声パケットデータ409が出力される。
音声データ409内に音声データ404の成分(エコー)が含まれている場合には、エコーキャンセラ部410で、音声データ404の成分が除去される。
【0006】
上記中継端末411と情報端末412のシステムにおいて、中継装置411では、第1の信号送受信部401で受信された音声パケットデータは第2の信号送受信部402により情報端末412へと送信され、情報端末412の第3の信号送受信部403で受信された音声パケットデータ404はD/A変換部405に出力され、D/A変換部405でアナログ信号に変換され、スピーカー406で音声として再生される。また、マイク407で入力された音声はA/D変換部408で音声データ409として出力され、先に音声として再生された音声パケットデータ404と共にエコーキャンセラ部410に入力され、エコーキャンセラ部410内で、音声パケットデータ409内に音声パケットデータ404の成分が含まれている場合には、音声パケットデータ404成分が除去され、第3の信号送受信部403より中継装置411の第2の信号送受信部402へ送信され、第1の信号送受信部401よりパケット通信網へと送信される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、パケット通信網に中継装置を接続し、情報端末にアナログオーディオ機器を接続してエコーキャンセラを実装している。この装置では、情報端末でエコー除去処理を行う能力が必要となるので、情報端末の処理能力の不足、また、情報端末の機器構成が複雑となる。特に、複数の情報端末を1台の中継装置で接続する場合には総合的にコストが上昇すると共に、このコストの低減化も困難である。
【0008】
本発明の目的は、従来技術の問題点を解決し、情報端末における構成を簡易化し、コスト低減を図ったエコーキャンセル技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、従来情報端末で行っていたエコーキャンセラ部を中継装置に実装する。エコーキャンセラ部を中継装置に実装することにより、情報端末でのエコーキャンセラ部の実装が不要となり、情報端末の構成が容易なものとなり、また、複数の情報端末を1台の中継装置に接続する構成では、コストの低減を図ることが可能となる。
【0010】
エコーキャンセルを行う場合、マイク等の音声入力装置より入力された音声パケットデータと出力した音声パケットデータとの比較を行う必要があるが、従来、エコーキャンセラの時間許容範囲は線形エコーキャンセラでは16ms程度、アコースティックエコーキャンセラでは64ms程度までしかないため、中継装置―情報端末間でのデータ送受信に時間がかかる場合や、中継装置―情報端末間でのデータ送受信の時間が一定でない場合では、エコーキャンセラの時間許容範囲を超えてしまい、中継装置内でパケット通信網より受信した音声パケットデータと、情報端末より受信した音声パケットデータとをエコーキャンセラに入力してもエコーの除去を正確に行う事が困難である。そのため、例えばRTP(Realtime Transport Protocol)のタイムスタンプ情報を利用し、マイクより受信した音声パケットデータに、同時期に出力した音声データに付与されていたタイムスタンプ情報を付与し、中継装置にて蓄積したタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを参照し、同じタイムスタンプ情報を持つ音声パケットデータを使用してエコーキャンセルを行うことにより、中継装置―情報端末間データ送受信の遅延時間や送受信間隔のばらつきに左右されない正確なエコーの除去を実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い、図を参照して説明する。図1はパケット通信網に中継装置を介して情報端末を接続するパケット通信システムにおける本発明によるエコーキャンセラの一実施例を示すブロック図である。本実施例では、中継装置にエコーキャンセラ部が実装されている。図1はインターネット・プロトコル(IP)電話システムであり、図において、中継装置121、情報端末122のシステム構成が使用されている。すなわち、中継装置121では、第1の信号送受信部101でパケット通信網より受信したタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータ103はパケット蓄積部102でコピー及び蓄積され、第2の信号送受信部104より、情報端末122に送信される。情報端末122において、パケット通信インタフェースを含む第3の信号送受信部107で受信されたタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータ103はタイムスタンプ取得部108にて、受信音声パケットデータ内に含まれるタイムスタンプ情報が取得された後、D/A変換部109でアナログ信号に変換され、スピーカー110で音声として再生される。また、マイク111で入力された音声はA/D変換部112で音声パケットデータに変換され、変換された音声パケットデータに先のタイムスタンプ取得部108にて取得したタイムスタンプ情報をタイムスタンプ付与部113で付与し、タイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを生成し、第3の信号送受信部107より中継装置121へと送信される。第2の信号送信部104で情報端末122からのタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータ105を受信した中継装置121では、エコーキャンセラ部106で音声データ105に含まれているタイムスタンプ情報と同じタイムスタンプを持つ音声パケットデータをパケット蓄積部102より取り出し、エコーキャンセラ部106に音声データ105と共に入力し、エコーの除去を行い、第1の信号送受信部101よりパケット通信網へと送信する。
【0012】
次に図2、図3を参照して本実施例の動作について説明する。
図2は図1に示すシステムにおける情報端末での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図、図3は図1に示すシステムにおける中継装置での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図である。
図2において、パケット通信網より受信したタイムスタンプ情報を含んだ音声パケットデータ204は中継装置121のパケット蓄積部201でコピーされ、蓄積された後、情報端末122へと送信され、情報端末122のタイムスタンプ取得部108で音声データ204に含まれるタイムスタンプ情報210を取得した後、音声データ204はスピーカー110で音声として再生される。音声データ204を再生している際に、マイク111より入力された音声データ214はタイムスタンプ付与部113により先にタイムスタンプ取得部108で取得した音声データ204のタイムスタンプ情報を音声データ214に付与して音声パケットデータ214aを生成し、中継装置121へと送信する。
【0013】
図3において、情報端末122より受信した音声データ214a内に含まれるタイムスタンプ情報を参照し、パケット蓄積部102に蓄積されているパケットより、音声データ214aのタイムスタンプ情報と同じタイムスタンプ情報を持つ音声データ204を取り出し、音声データ204と音声データ214aをエコーキャンセラ部106に入力し、音声データ214aに含まれるエコー成分(音声データ204成分)を除去した音声データ(音声パケットデータ215を生成し、パケット通信網へと送信される。
【0014】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、中継装置において正確なエコーの除去が可能なので、情報端末の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パケット通信網に中継装置を介して情報端末を接続するパケット通信システムにおける本発明によるエコーキャンセラの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すシステムにおける情報端末での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示すシステムにおける中継装置での音声パケットデータの流れを説明するためのブロック図である。
【図4】パケット通信網に中継装置を接続し、情報端末にアナログオーディオ機器を接続してエコーキャンセラを実装する装置の従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101…中継装置内の第1の信号送受信部、102…中継装置内のパケット蓄積部、103…パケット網より受信した音声パケットデータ、104…中継装置内の第2の信号送受信部、105…情報端末より受信した音声パケットデータ、106…エコーキャンセラ部、107…情報端末内の信号送受信部、108…タイムスタンプ取得部、109…D/A変換部、110…スピーカー、111…マイク、112…A/D変換部、113…タイムスタンプ付与部、202〜206…パケット蓄積部に蓄積された音声パケットデータ、210…タイムスタンプ情報、214…マイクより入力された音声パケットデータ、214a…タイムスタンプ情報を付与された音声パケットデータ、215…エコー除去後の音声パケットデータ。
Claims (4)
- パケット通信網に接続されたインターネットホームサーバ等の中継装置と、パケット通信インタフェース、マイク、スピーカーを有する情報端末とを備えたパケット通信システムであって、該情報端末の音声受信装置に入力される入力音声データが、情報端末から出力される出力音声データに混入されて構成されたエコーを、該中継装置で除去することを特徴とするパケット通信システム。
- パケット通信網に接続された中継装置に入力される入力音声データのパケットを蓄積した後、中継装置の後段に接続された情報端末に伝送するステップと、該情報端末で該入力音声データのタイムスタンプを取得するステップと、新たに発生され、該情報端末から出力される出力音声データにタイムスタンプを付与するステップと、該タイムスタンプが付与された出力音声データを該中継装置に出力するステップと、該出力音声データのタイムスタンプと同じタイムスタンプを有する該入力音声データによって、該出力音声データに混入されている該入力音声データのエコーを取り除くステップとを備えることを特徴とする中継装置によるエコーキャンセル方法。
- タイムスタンプ情報を含む音声パケットデータをパケット通信網より受信し、エコー成分を除去したパケットデータを該パケット通信網へ送信する第1の送受信部と、受信したタイムスタンプ情報を含む入力音声パケットデータをコピーし、蓄積するパケット蓄積部と、該タイムスタンプ情報を含む該音声パケットデータを情報端末へ送信し、タイムスタンプ情報を含む送信音声パケットデータを該情報端末から受信する第2の送受信部と、該情報端末より受信したタイムスタンプ情報を含む該送信音声パケットデータ、および情報端末より受信したタイムスタンプ情報と同じタイムスタンプ情報をもつ該入力音声パケットデータを使用してエコー成分の除去を行うエコ−キャンセラ部とを備えることを特徴とする中継装置。
- タイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを中継装置より受信する受信部と、受信したタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータよりタイムスタンプ情報を取得するタイムスタンプ取得部と、受信した音声パケットデータをアナログ信号へ変換するD/A変換部と、音声として出力する音声出力部と、入力されるアナログ信号を音声パケットデータへ変換するA/D変換部と、先に取得したタイムスタンプ情報を入力された音声パケットデータに付与し、タイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを生成するタイムスタンプ付与部と、中継装置に対してタイムスタンプ情報を含む音声パケットデータを送信する送信部とを備えることを特徴とする情報端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002195779A JP2004040542A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | 情報端末、中継装置、パケット通信システム及び中継装置によるエコーキャンセル方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002195779A JP2004040542A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | 情報端末、中継装置、パケット通信システム及び中継装置によるエコーキャンセル方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004040542A true JP2004040542A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31704055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002195779A Pending JP2004040542A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | 情報端末、中継装置、パケット通信システム及び中継装置によるエコーキャンセル方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004040542A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014110640A (ja) * | 2012-12-04 | 2014-06-12 | Revolabs Inc | 中央集中型のオーディオ信号処理を伴うオーディオシステム |
US9179217B2 (en) | 2012-12-21 | 2015-11-03 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Signal processing apparatus and signal processing method |
JP2019153945A (ja) * | 2018-03-05 | 2019-09-12 | 日本電信電話株式会社 | 光無線変換機、回り込み信号除去機、通信ネットワーク及び回り込み信号除去方法 |
-
2002
- 2002-07-04 JP JP2002195779A patent/JP2004040542A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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