JP2004039587A - リチウムイオン二次電池の製造方法 - Google Patents

リチウムイオン二次電池の製造方法 Download PDF

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皆藤 豪
Futoshi Tanigawa
谷川 太志
Kenji Mizuno
水野 賢治
Yoshio Aida
合田 佳生
Satoshi Kuranaka
倉中 聡
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Abstract

【課題】電池内空間体積を一定にすることで内圧感知式の安全機構の作動タイミングを一定にし、安全性に優れたリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】内圧感知式の安全機構を有するリチウムイオン二次電池の製造方法において、注液を行うにあたり先ず、電池内に気体を一定量導入し、そのときの電池内圧力の変化を測定することにより電池内空間体積を測定し、前記測定の結果をもって注液量を決定し、注液を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はリチウムイオン二次電池製造方法に関し、特に注液方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、AV機器あるいはパソコン等の電子機器のポータブル化、コードレス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として小型、軽量で高エネルギー密度を有する二次電池への要求が高まっている。この中でリチウムを活物質とするリチウムイオン二次電池はとりわけ高電圧、高エネルギー密度を有する電池として主に使われている。
【0003】
現在のリチウムイオン二次電池は、正極集電体と、リチウムイオンを充放電により吸蔵または放出する活物質からなる正極活物質部を備えた正極板と、負極集電体と、リチウムイオンを充放電により吸蔵または放出する活物質からなる負極活物質部を備えた負極板とを、セパレータを介して捲回して極板群を作成し、前記極板群を電池容器内に収容した後、電解液を注液し、内圧感知式の安全機構などを備えた封口板で密閉する密閉捲回型の電池が主流である。
【0004】
リチウムイオン二次電池の注液方法には、下記に述べる二つの方法が主に使われている。一つは、真空注液方法または、減圧注液方法と呼ばれる方法で、電池内部を真空または減圧した後、電解液を注入、含浸させる方法である(例えば特開昭61−171061号公報等)。
【0005】
もう一つは、遠心注液方法と呼ばれる方法で、電池を回転させ、遠心力により電解液を注入、含浸させる方法である(例えば特開昭62−139247号公報等)。
【0006】
これら二つの方法とも、一定量の電解液を注液することを目的とし、あらかじめ所定の電解液を注入する際の確認工程としては、注液後の電池重量の測定、または注液前後での電池重量の測定等を行ない、注液量のみを確認している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リチウムイオン二次電池においては、電池を構成する極板や部材等の体積にはばらつきがあるため、組み立て後の電池内空間体積にはばらつきが存在する。したがって、一定量の注液を行なった場合、その電池内空間体積もばらつくことになる。電池内でガスが発生した場合の内圧上昇は、電池内空間体積で大きく変化するため内圧感知式の安全機構の作動タイミングもばらつくことになる。
【0008】
この作動タイミングは、早すぎると容易に電池が使用不能になるため実用に耐えず、遅すぎると電池が危険な状態になるため、電池の安全性に大きな影響を与える。
【0009】
本発明は上記の知見を鑑みてなされたもので、電解液を一定量にするのでは無く、電池内空間体積を一定にすることで内圧感知式の安全機構の作動タイミングを一定にし、安全性に優れたリチウムイオン二次電池を提供するのが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、注液前に電池内空間体積を測定し、その結果に基づいて必要な液量を注液するものである。
【0011】
また、注液後に電池内空間体積を測定し、その結果に基づいて電池の良否を判定するものである。
【0012】
さらに一定量の注液を行なった後、電池内空間体積を測定し、その結果に基づいて電池内空間の調節をおこなうものである。
【0013】
以上述べた通り、直接電池内空間体積の測定を行うことで、電池内空間体積を一定にしたリチウムイオン二次電池を得ることができ、内圧感知式の安全機構の作動タイミングを一定にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、内圧感知式の安全機構を有するリチウムイオン二次電池の製造方法において、注液を行うにあたり先ず、電池内に気体を一定量導入し、そのときの電池内圧力の変化を測定することにより電池内空間体積を測定し、前記測定の結果をもって注液量を決定し、注液を行うことを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法としたものであり、注液量を変化させて電池内空間体積を一定にすることにより、内圧感知式の安全機構の作動タイミングを一定にするという作用を有する。
【0015】
気体の導入による圧力の変化により体積を測定するには、一定温度のもとでは気体の圧力と体積は逆比例するというボイルの法則を利用する。
【0016】
図1に、電池内空間体積測定装置の概念構造図を示す。
【0017】
図1において極板群1を収納した電池缶2に、溝入れ加工したものに、測定キャップ3をかぶせる。測定キャップ3には、シールパッキン4があり、電池缶2の開口部を、気密に塞いでいる。図1には図示していないが、電池缶2保持機構と測定キャップ3固定機構があり、電池缶2と測定キャップ3が測定中に動かないようになっている。測定キャップ3は、フレキシブルパイプ5で測定系とつながっている。測定系は、圧力計6のついたガスだめ7を中心として、気体を移動または停止させるための導入バルブ8、測定バルブ9および三方コック10がパイプを通じてつながっている。導入バルブ8は、気体導入口11からの気体の導入を制御する。測定バルブ9は、測定キャップ3と電池缶2からなる試料空間を測定する際に、使用するものである。三方コック10は、ガスだめ7の気体を外気に放出したり、真空ポンプ12を使用して減圧する時などに使用する。
【0018】
測定の際は恒温室で行ない、測定中は一定の温度に保たれるようにする。最初の状態では、導入バルブ5、測定バルブ6および三方コック7は、すべて閉の状態になっている。まず、測定バルブ9を開にし、平衡に達した時の圧力P0を、圧力計6により読み取る。次に、測定バルブ9を閉じ、導入バルブ8を開にし、気体導入口11から気体をガスだめ7に導入する。導入バルブ8を閉じ、平衡に達した時の圧力P1を、圧力計6により読み取る。最後に、再び測定バルブ9を開き、平衡に達した時の圧力P2を、圧力計6により読み取る。これらの測定した圧力P0、P1およびP2から計算により電池内空間体積が得られる。
【0019】
計算においては、測定キャップ3の体積V3(正確には、シールパッキン4を結ぶ線より上の部分と、フレキシブルパイプ5の測定バルブ9までの部分の体積の和)とガスだめ7の体積V7(正確には、導入バルブ8、測定バルブ9および三方コック10までのパイプの部分の体積と圧力計の使用容積も含む)を正確に測定しておき、電池内空間体積をV2とするとボイルの法則から下記の式(1)が得られ、それを解くことでV2の値が計算される。
【0020】
P0×(V2+V3)+P1×V7=P2×(V2+V3+V7)・・・(1)
測定後は、三方コック10を使い、気体を外に逃がす。なお、この時の圧力は、大気圧を0とした相対圧力では無く、絶対圧の値である。
【0021】
本発明の請求項2に記載の発明は、内圧感知式の安全機構を有するリチウムイオン二次電池の製造方法において、注液を行った後に、電池内に気体を一定量導入し、そのときの電池内圧力の変化を測定することにより電池内空間体積を測定し、前記測定の結果により電池の良否を判定することを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法としたものであり、電池内空間体積が、規定値以外になったものを除くことで、電池内空間体積をほぼ一定にすることにより、内圧感知式の安全機構の作動タイミングを一定にするという作用を有する。
【0022】
測定に関しては、図1に示した測定装置を使用する。
【0023】
本発明の請求項3に記載の発明は、内圧感知式の安全機構を有するリチウムイオン二次電池の製造方法において、一定量の注液を行った後に、電池内に気体を一定量導入し、そのときの電池内圧力の変化を測定することにより電池内空間体積を測定し、その後電池内空間体積を調節することを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法としたものであり、電池内空間体積を測定した後、規定値を超えるものに関しては、さらに調節を行なうことで、電池内空間体積をほぼ完全に一定にすることにより、内圧感知式の安全機構の作動タイミングを一定にするという作用を有する。本発明においても、測定に関しては、図1に示した測定装置を使用する。この電池内空間体積の調節に関しては、小さな絶縁リングなどの絶縁物を電池缶内に挿入したり、さらに電解液を注液するなどの方法により可能となる。
【0024】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3記載のリチウムイオン二次電池の製造方法において、電解液の注液により電池内空間体積を調節するとしたものであり、絶縁リング等の新たな部材が必要ないという効果を有する。
【0025】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池の製造方法において、前記気体が不活性ガスであるとしたものであり、電解液等が酸化するなどの測定による影響が少ないという作用を有する。
【0026】
また、この際、導入する気体のみで無く、測定装置自体を不活性ガスで満たしたグローブボックス内で行なうことが望ましい。
【0027】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池の製造方法において、前記電池内空間体積を測定する際、ガスセンサーにより前記気体の漏れを監視するとしたものであり、測定中に気体がもれることにより測定が不正確になるのを防ぐという効果がある。本発明で使う気体には、水素などの安価なセンサーがある気体が望ましい。
【0028】
【実施例】
次に、実施例を用いて本発明の具体例について説明する。
【0029】
以下、本実施例のリチウムイオン二次電池の製造方法において製造したリチウムイオン二次電池について、図2を参照して説明する。
【0030】
図2において、13は正極板、14は負極板で、微多孔ポリエチレンフィルムから成るセパレータ15を介して互いに対向された状態で渦巻き状に巻回されて極板群16が構成され、この極板群16が電解液とともに電池容器17内に収納配置されている。電池容器17は負極端子となる円筒容器状の電池缶18と正極端子となる封口板19にて構成され、電池缶18の上端開口部内周と封口板19の外周との間に介装された絶縁パッキン20にて相互に絶縁されるとともに電池容器17が密閉されている。
【0031】
そして、正極板13と封口板19は正極リード21で、負極板14と電池缶18は負極リード22で接続、導通されており、また極板群16と電池缶18の内周との間にもセパレータ15は介装されている。さらに、上部絶縁板23および下部絶縁板24が極板群16の上下に配置され、正極リード21が上部絶縁板23の中央の穴から導出されており、負極リード22は下部絶縁板24の周囲から導出され、中央の穴を使って底部溶接される。また、封口板19には、内圧感知式の安全機構25が備わっており、1.5MPaの作動圧で電流を遮断する。
【0032】
なお、この作製した円筒形電池は直径18mm、高さ65mmである。本サイズの設計容量は1400mAhとした。
【0033】
正極板13は、正極集電体13bの両面に正極材料層13aを塗工して構成される。また、負極板14は、負極集電体14bの両面に負極材料層14aを塗工して構成される。
【0034】
次に、製造方法を具体的に示す。正極板13は、正極活物質のLiCoOと、導電剤のアセチレンブラックと、結着剤のポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、それぞれ重量比で92:3:5の割合で混合したものを正極材料ペーストとした。
【0035】
この正極材料ペーストを厚み20μmのアルミニウム(Al)箔から成る正極集電体13bの両面に塗工した。正極材料層13aの膜厚は両面とも同じで、塗工、乾燥後の両面の膜厚の和は280μmで、正極板8の厚さを300μmとした。その後、正極板13の厚みが180μmになるように直径300mmのプレスロールにより圧縮成形し、正極板フープを作成した。そしてこの正極板フープを切断し、正極板13とした。正極板13の一部を剥ぎ取り、正極リード21を取りつけた。このとき、正極材料密度は3.1g/ccであった。
【0036】
負極板14は、人造黒鉛と結着剤のスチレンブタジエンゴム(SBR)とを重量比97:3の割合で混合したものを負極ペーストとした。なお、負極ペーストをペースト状に混練するために結着剤としてのスチレンブタジエンゴムは水溶性のディスパージョン液を用いた。上記混合比率は固形分としての割合である。この負極合剤ペーストを厚み14μmの銅箔から成る負極集電体14bの両面に塗工し、負極材料層14aを形成した。その後、負極板14の厚みが196μmになるように直径300mmのプレスロールにより圧縮成形し、負極板フープを作成した。そしてこの負極板フープを切断し、負極板14とした。負極板14の一部を剥ぎ取り負極リード22を取りつけた。このとき、負極材料密度は1.4g/cmであった。
【0037】
電解液は、エチレンカーボネイト(EC)とジエチレンカーボネイト(DEC)を体積比1:1の配合比で混合した混合溶媒に、溶質として6フッ化リン酸リチウム(LiPF)を1mol/Lの濃度に溶解したものを用いた。
【0038】
このリチウムイオン二次電池の製造に当たっては、上記のようにして作製した正極板13と負極板14をセパレータ15を介して渦巻き状に巻回して極板群16を形成した。
【0039】
この極板群16を、下部絶縁板24と共に溝いれしていない電池缶18に挿入し、中芯部をつかって負極リード22を電池缶18にスポット溶接した。その後、上部絶縁板23を極板群16の上部に正極リード21が出るように置いた。最後に溝入れを行なった。この状態での、電池内の溝上空間は、約1cc、電池内残空間は、約7.6ccであり、電池内空間体積のばらつきは、標準偏差(σ)で、0.1ccであった。
【0040】
この後、以下のように比較例の電池、および実施例の電池を作成した。なお、注液機には注液精度が、σが0.03ccのものを使用した。
【0041】
(比較例)
従来の方法においては、この後、封口板19と正極リード21を取付、上記の電解液を5.5g(6.6cc)注液し、封口板19をかしめ封口して電池容器17により密閉されたリチウムイオン二次電池を作成した。この時の電池の注液前電池内空間体積のσが、0.1ccであることから、注液ばらつきσは0.03ccなので、合計のばらつきσは0.1ccであり、ばらつきの範囲(6σ)は、0.6ccとなった。
【0042】
(実施例1)
まず、注液前の空間を測定した。測定に関しては、20℃の恒温室内で図1に示した装置を使用した。測定に使用した気体は、乾燥窒素である。測定キャップ3の体積V3は、2.00ccおよびガスだめの体積V7は、4.00ccに調整されている。圧力計は、定格圧力300kPa、表示分解能0.3kPaのひずみ圧力センサーを使用した。初期の圧力P0を100kPa、導入圧力P1を100kPaとすると、V2の体積は約8.6ccなので、平衡圧力P2は、約155kPaとなる。この時の測定ばらつきは、表示分解能から推定して、σが約0.03ccとなる。この測定結果にもとづき、注液量を決定して、電池内空間の体積が1.0ccになるように注液し、封口板19をかしめ封口して電池容器17により密閉されたリチウムイオン二次電池を作成した。このときの測定ばらつきσが0.03cc、注液ばらつきσは0.03ccなので、合計のばらつきσは0.042ccであり、ばらつきの範囲(6σ)は、0.25ccとなった。比較例と比較してみると、電池内空間体積のばらつきの範囲(6σ)を約40%にすることができたので、内圧感知式の安全機構の作動タイミングのばらつきの範囲も約40%に、一定にすることができた。
【0043】
(実施例2)
電解液を5.5g(6.6cc)注液後、空間体積を測定した。測定にもちいた装置は、実施例1と同じである。本実施例では、V2の体積は約2ccになるので、実施例1と同様に、初期の圧力P0を100kPa、導入圧力P1を100kPaとすると、平衡圧力P2は、約200kPaとなる。この時の測定ばらつきは、表示分解能から推定して、σが約0.01ccとなる。測定の結果、所定の規定の範囲のもののみ、封口板19をかしめ封口して電池容器17により密閉されたリチウムイオン二次電池を作成した。規定の範囲によって測定ばらつきの範囲(6σ)が0.06ccで、内圧感知式の安全機構の作動タイミングのば一定にすることができる。この所定の規定は、歩留まりと作動タイミングの必要なばらつきの範囲を勘案して、自由に決めることができる。
【0044】
(実施例3)
本実施例では、実施例2の測定の後、さらに補液を行ない、電池内空間体積を1ccになるように調節する。このときの測定ばらつきσが0.01cc、注液ばらつきσは0.03ccなので、合計のばらつきσは0.032ccであり、ばらつきの範囲(6σ)は、0.19ccとなった。比較例と比較してみると、電池内空間体積のばらつきの範囲(6σ)を約30%にすることができたので、内圧感知式の安全機構の作動タイミングのばらつきの範囲も約30%に、一定にすることができた。実施例2に比べて、補液を行なわなくてはならないが、歩留まりを上げることができる。
【0045】
なお、本実施例においては、電解液の補液により空間体積を調節したが、体積を精密に規定した絶縁リングなどによっても空間体積を調節することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明のリチウムイオン二次電池の製造方法によれば、電池内空間体積を一定にすることで内圧感知式の安全機構の作動タイミングを一定にし、安全性に優れたリチウムイオン二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池内空間体積測定装置の概念構造図
【図2】本実施例で用いたリチウムイオン二次電池の縦断面図
【符号の説明】
1      極板群
2      電池缶
3      測定キャップ
4      シールパッキン
5      フレキシブルパイプ
6      圧力計
7      ガスだめ
8      導入バルブ
9      測定バルブ
10     三方コック
11     気体導入口
12     真空ポンプ
13     正極板
13a    正極材料層
13b    正極集電体
14     負極板
14a    負極材料層
14b    負極集電体
15     セパレータ
16     極板群
17     電池容器
18     電池缶
19     封口板
20     絶縁パッキン
21     正極リード
22     負極リード
23     上部絶縁板
24     下部絶縁板
25     内圧感知式安全機構

Claims (6)

  1. 内圧感知式の安全機構を有するリチウムイオン二次電池の製造方法において、注液を行うにあたり先ず、電池内に気体を一定量導入し、そのときの電池内圧力の変化を測定することにより電池内空間体積を測定し、前記測定の結果をもって注液量を決定し、注液を行うことを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法。
  2. 内圧感知式の安全機構を有するリチウムイオン二次電池の製造方法において、注液を行った後に、電池内に気体を一定量導入し、そのときの電池内圧力の変化を測定することにより電池内空間体積を測定し、前記測定の結果により電池の良否を判定することを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法。
  3. 内圧感知式の安全機構を有するリチウムイオン二次電池の製造方法において、一定量の注液を行った後に、電池内に気体を一定量導入し、そのときの電池内圧力の変化を測定することにより電池内空間体積を測定し、その後電池内空間体積を調節することを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法。
  4. 電解液の注液により電池内空間体積を調節する請求項3記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
  5. 前記気体が不活性ガスである請求項1から3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
  6. 前記電池内空間体積を測定する際、ガスセンサーにより前記気体の漏れを監視する請求項1から3のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
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