JP2004038578A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のアプリケーションが起動される情報処理装置において、非アクティブとなっているアプリケーションであっても、入力コマンドに応答した処理が可能なようにして、操作性の向上を図る。また、これと共に、オペレーションシステムのプログラムが複雑にならないようにする。
【解決手段】コマンド対応処理として、アクティブなアプリケーションが、オペレーションシステムから転送されたコマンドについて処理できないと判断したときには、このコマンドをコマンド管理アプリケーションに転送する。そして、コマンド管理アプリケーションでは、転送されたコマンドを、このコマンドを処理することのできる非アクティブのアプリケーションに転送するように構成する。これにより、非アクティブのアプリケーションによってコマンド処理が実行される。
【選択図】    図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からのイベントに応じて入力されるコマンドに対応して処理を実行する情報処理装置、及び情報処理方法に関する。また、このような情報処理装置、及び情報処理方法が実現されるようにするためのプログラム、及びこのプログラムが記憶される記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、例えばパーソナルコンピュータが広く普及してきている。このようなパーソナルコンピュータには、OS(Operation System)上で動作するプログラム単位である、各種のアプリケーションプログラムがインストールされる。そして、ユーザは、これらのアプリケーションプログラムを複数起動させて、これらのアプリケーションプログラムを使用することができる。なお、以降においては、アプリケーションプログラムについては、略して「アプリケーション」ともいうこととする。
【0003】
また、上記のようにして複数のアプリケーションを起動させた場合、ユーザは、アクティブとなっているアプリケーションに対してのみ、イベント入力(操作)が可能なようになっている。アクティブとなっているアプリケーションは、例えば表示画面に表示されるGUI(Graphical User Interface)画像上では、そのアプリケーションのウィンドウが、所定態様による強調表示が行われるなどして、他の非アクティブとなっているアプリケーションのウィンドウとの区別が行われる。また、アクティブとなっているアプリケーションは、一般には、1つであるようにしてOSによる管理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、ユーザによる操作入力に応答できるのは、アクティブとなっているアプリケーションのみとされる。これは、OS及びアプリケーションの仕組みとして、次のようになっていることに依る。
つまり、OSとしては、外部からのイベントに基づいて入力したコマンドを、常に現在アクティブとなっているアプリケーションに渡すようにされる。そして、アクティブなアプリケーションでは、受け渡されたコマンドについて自己が処理すべきものであれば、そのコマンドに従った処理を実行させる。これに対して、コマンドについては自己が処理すべきものでない場合には、特に処理は実行せずに、そのコマンドを無効とするのである。
【0005】
上記のような仕組みとされていることで、ユーザは、非アクティブとなっているアプリケーションに対して、直接的に入力操作を行うことはできないということになる。
このようなことは、例えばユーザが一般にマウスやキーボードを操作してパーソナルコンピュータを使用している場合には、これらの入力デバイスによるGUI画像への直接的な操作によってアクティブなアプリケーションの切り換えを直ぐに行うことができるから、これまで特に問題とはなっていなかったものである。
【0006】
しかしながら、近年のパーソナルコンピュータなどにおいては、例えばテレビジョンチューナのほか、CDプレーヤをはじめとするメディアプレーヤなどを搭載することで、相当に充実したAV機能を有するものが普及してきている。そして、このようなパーソナルコンピュータでは、上記したAV機能に対応した操作が可能なリモートコントローラを備えるものも知られるようになってきている。つまり、リモートコントローラに対する操作に応じて、パーソナルコンピュータ側では、テレビジョンチューナにおけるチャンネルの選局制御を行ったり、また、メディアプレーヤの記録再生動作を制御するものである。
一例ではあるが、操作態様として、上記のようしてリモートコントローラにより操作を行う場合に、上記した操作性等の問題が顕著となるものである。この点について次のような動作例を挙げて説明しておく。
【0007】
ここで、パーソナルコンピュータにはメディアプレーヤが搭載されており、このパーソナルコンピュータには、上記メディアプレーヤについての記録再生を行うためのメディアプレーヤ対応アプリケーションがインストールされていることとする。また、画像処理アプリケーションもインストールされているものとする。そして、例えば現在においては、上記した2つのアプリケーションが起動されているうえで、アクティブとなっているのは、画像処理アプリケーションであるとする。
【0008】
この状態の下で、ユーザがリモートコントローラを操作して、メディアプレーヤに装填されたメディアを再生するための操作を行ったとする。パーソナルコンピュータ側のOSでは、上記操作に応じてリモートコントローラから送信された信号を受信し、再生コマンドとして取得することになる。つまり、OSでは、リモートコントローラからの送信信号の受信をイベントとして受け付け、この送信信号に基づいた再生コマンドを取得する。
このとき、アクティブとなっているアプリケーションは、画像処理アプリケーションとなっている。このため、OSは、受信取得した再生コマンドを、メディアプレーヤ対応アプリケーションではなく、画像処理アプリケーションに渡すことになる。
この再生コマンドは、メディアプレーヤ対応アプリケーションが処理すべきコマンドであり、画像処理アプリケーションが処理すべきコマンドではない。従って、上記再生コマンドを受け取った画像処理アプリケーションでは、このコマンドを無効として、特に対応した処理は実行しないことになる。
【0009】
これは、リモートコントローラを再生するユーザにとってみれば、再生操作を行ったのにも関わらず、メディアプレーヤによるメディア再生が開始されないというようにして捉えることになる。つまり、ユーザがリモートコントローラに対して行った操作に、パーソナルコンピュータが反応していないものとして受け取られることになる。
このような動作をみたユーザによっては、パーソナルコンピュータ又はリモートコントローラが故障しているのではと考える場合も出てくる可能性がある。
また、メディアプレーヤ対応アプリケーションがアクティブではなかったから、このような動作になったのだということをユーザが理解しているとしても、リモートコントローラに対する操作に応じて、即座にパーソナルコンピュータ側が反応した動作を行わないというのは、操作感上での違和感を覚えることになる。また、操作性がよくないと感じることにもなり、機器としての信頼性を損なう可能性がある。
【0010】
このようにして、現状における外部イベントに対応したパーソナルコンピュータなどのコマンド対応処理の仕方では、良好な操作性が得られないことで信頼性を欠く場合があるという問題を有しているものである。特に、例えば上記したように、例えばリモートコントローラなどのようにして、これまでのマウス、キーボード以外の多様な入力デバイスによる入力に対応するようになってきている背景を考慮すれば、この問題は解決されるべき大きな課題になっているといえる。
【0011】
そこで、例えばアプリケーションを管理するOSにより、コマンド管理を実行させるように構成することが考えられる。つまり、OSは、入力されたコマンドが、どのアプリケーションで処理すべきなのかを認識する。そして、この認識結果に基づいて、そのアプリケーションによりコマンドに対応した処理を実行させるものである。
しかしながら、上記のような構成を採ろうとすれば、OSについて、膨大な数のコマンドを理解できるようにしたうえで、これらコマンドの間でのコリジョンなどが生じないようにしてプログラムを作成する必要がある。
このようなプログラムを作成することは非常に困難であり、現実的ではない。つまり、アプリケーションは現在において、また将来的にも実に多様に存在するから、これらに全て対応することは不可能に近い。また、例えばいくつかのアプリケーションに限定してこのようなプログラム構成のOSを作成するとしても、やはり、プログラム作成についての困難がつきまとう。
【0012】
ちなみに、現状におけるOSが、入力したコマンドの内容に関わらず、常に、アクティブとなっているアプリケーションにそのコマンドを転送するイベント処理としているのは、この理由が大きい。
つまり、現状におけるOSのイベント処理は、ユーザによりアクティブなアプリケーションを選択させたうえで、ユーザに対して、このアクティブとしたアプリケーションが処理すべきコマンドを送信してもらうことを前提としている。このようなことを前提としたイベント処理であれば、OSについての複雑化を避け、かつ、OSに対応可能な多くのアプリケーションを確保することができるわけである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、先に述べた課題を考慮して、例えば非アクティブとなっているアプリケーションに対するコマンドが入力されたときにも、このコマンドに応答して上記非アクティブとなっているアプリケーションがコマンド処理できるようにして、これまでよりも操作性が向上されるようにすることを目的とする。また、この目的を実現するのにあたっては、オペレーションシステムのプログラムが複雑にならないようにすることも目的とする。
【0014】
そして、情報処理装置としては次のように構成することとした。
つまり、複数のアプリケーションプログラムと、これら複数のアプリケーションプログラムを管理するプログラムであるオペレーティングシステムと、上記オペレーティングシステムにより管理される上記アプリケーションプログラムの1つであり、他のアプリケーションプログラムに対応する各コマンドを管理可能とされるコマンド管理アプリケーションとが記憶される記憶手段を備える。
また、外部から与えられるイベントをコマンドとして入力する入力手段を備える。
そして、記憶手段に記憶されたプログラムを実行することによって、オペレーティングシステムが入力手段により入力されたコマンドをアクティブなアプリケーションに転送し、アクティブなアプリケーションプログラムが上記コマンドに対応する処理を実行できないと判定したときに、コマンド管理アプリケーションに上記コマンドを転送し、コマンド管理アプリケーションがコマンドに対応する処理を実行可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに上記コマンドを転送し、非アクティブなアプリケーションプログラムが上記コマンドに対応する処理を実行するようにされた実行処理手段とを備えることとした。
【0015】
また、情報処理方法としては次のように構成することとした。
つまり、複数のアプリケーションプログラムと、これら複数のアプリケーションプログラムを管理するプログラムであるオペレーティングシステムと、オペレーティングシステムにより管理されるアプリケーションプログラムの1つであり、他のアプリケーションプログラムに対応する各コマンドを管理可能とされるコマンド管理アプリケーションとを情報処理装置に記憶させておく。
そのうえで、オペレーティングシステムが外部からのイベントに応じて入力されたコマンドをアクティブなアプリケーションに転送する第1の転送ステップと、アクティブなアプリケーションプログラムが上記コマンドに対応する処理を実行できないと判定したときに、コマンド管理アプリケーションに上記コマンドを転送する第2の転送ステップと、コマンド管理アプリケーションが上記コマンドに対応する処理を実行可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに上記コマンドを転送する第3の転送ステップと、非アクティブなアプリケーションプログラムが上記コマンドに対応する処理を実行する実行ステップとを実行するように構成することとする。
【0016】
また、上記コマンド管理アプリケーション以外の他のアプリケーションプログラムに相当するプログラムとしては次のように構成する。
つまり、自己がアクティブな状態である場合に、オペレーションシステムとしてのプログラムが転送してきた、外部からのイベントに応じて入力されたコマンドについて、自己が処理を実行可能であるか否かを判定する判定ステップと、この判定ステップにより、上記コマンドについて処理を実行できないと判定した場合には、上記コマンドに対応する処理をすべき非アクティブなアプリケーションプログラムに対して上記コマンドを転送可能なコマンド管理アプリケーションに、上記コマンドを転送する転送ステップとを情報処理装置に実行させるように構成する。
【0017】
また、上記コマンド管理アプリケーションに相当するプログラムとして発議のように構成する。
つまり、外部イベントに対応してオペレーティングシステムから転送されたコマンドに対応する処理を実行できないアクティブなアプリケーションプログラムから転送されてきた上記コマンドを、上記コマンドに対応する処理が可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに転送する転送ステップを情報処理装置に実行させるように構成するものである。
【0018】
また、上記各プログラムを記憶することで、本発明としての記憶媒体を構成することとした。
【0019】
上記各構成によれば、プログラムとして、オペレーションシステムと、このオペレーションシステム上で動作する各種のアプリケーションプログラムに加え、アプリケーションプログラムとしてのコマンド管理アプリケーションが備えられる。
そのうえで、オペレーションシステムは、外部イベントとして入力したコマンドを、先ずアクティブなアプリケーションに転送するようにされる。そして、このアクティブなアプリケーションが、このコマンドについて処理できないと判断したときには、このコマンドをコマンド管理アプリケーションに転送するようにされる。
コマンド管理アプリケーションでは、転送されたコマンドを、さらに、このコマンドを処理することのできる非アクティブのアプリケーションに渡し、この非アクティブのアプリケーションによりコマンド処理を実行させるようにしている。
このような構成であれば、非アクティブとなっているアプリケーションに対するコマンドが入力されたとしても、上記非アクティブとなっているアプリケーションにコマンドに応答した処理を実行させることが可能となる。
また、このような構成によっては、オペレーションシステムとしては、これまでと同様のイベント処理によって、入力したコマンドを、アクティブとなっているアプリケーションに対して転送するという処理を実行させればよいことになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明を行うこととする。なお、以降の説明は次の順序で行う。
1.情報処理装置の構成
2.本実施の形態のソフトウェア構成
3.本実施の形態のアプリケーションにより得られる動作
4.コマンド管理アプリケーションの構造概念
5.処理動作
5−1.OSによる処理動作
5−2.一般アプリケーションによる処理動作
5−3.コマンド管理アプリケーションによる処理動作
【0021】
1.情報処理装置の構成
図1は、本発明の実施の形態としての情報処理装置1の構成例を示している。CPU(Central Processing Unit)11は、起動されたプログラムに基づいて情報処理装置1の全体の制御、演算処理を行う。例えばネットワークを介した通信動作、ユーザーに対する入出力動作、CDの再生、HDD21へのコンテンツ記憶やそのための管理などを行う。
CPU11はバス12を介して各回路部との間で制御信号やデータのやりとりを行う。
【0022】
メモリ部13はCPU11が処理に用いるRAM、ROM、フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)などを包括的に示している。
この場合のメモリ部13におけるROMには、CPU11が実行する小規模なプログラムや、CPU11の処理実行時に使用する固定の各種デバイス設定値などを記憶させておくことができる。また、メモリ部13におけるフラッシュメモリには、各種演算係数、プログラムで用いるパラメータ等が記憶される。メモリ部13におけるRAMには、プログラムを実行する上でのデータ領域、タスク領域が一時的に確保される。
【0023】
操作入力部15は、情報処理装置1の筐体に設けられた操作キーやジョグダイヤル、タッチパネルなどの各種操作子などから成る部位である。なお、GUI(Graphical User Interface)操作のためのキーボードやマウスが操作入力部15として設けられてもよい。操作部15にて行われた操作に応じた操作情報信号は、入力処理部14に対して出力される。
【0024】
また、本実施の形態の情報処理装置1には、リモートコントローラ29が付属されている。このリモートコントローラ29には、当該情報処理装置1の各種動作をコントロールするための各種操作子が備えられている。例えば本実施の形態であれば、後述するCDドライブ19に装填されたCDについての各種再生操作や、チューナ27において受信される放送の選局操作などをはじめ、各種の操作を行うことができる。
そして、このリモートコントローラ29では、操作子に対して行われた操作に応じた操作情報信号を、赤外線又は電波などによって無線により送信出力するようにされる。リモートコントローラから送信された操作情報信号は、情報処理装置1側の受信部28にて受信され、入力処理部14に対して入力される。
【0025】
入力処理部14では、上記のようにして操作部15又は受信部28から入力された操作情報信号について所定の処理を施し、CPU11に対して外部イベントにより発生したコマンドとして伝送する。CPU11は入力されたコマンドに応答した機器としての動作が得られるように、所要の演算や制御を行う。
【0026】
ディスプレイモニタ17としては、例えば液晶ディスプレイなどの表示デバイスが接続され、各種情報表示が行われる。
CPU11が各種動作状態や入力状態、通信状態に応じて表示情報を表示処理部16に供給すると、表示処理部16は供給された表示データに基づいてディスプレイモニタ17に表示動作を実行させる。
例えばCD再生時、或いはHDD21に格納されたオーディオファイルとしてのコンテンツの再生時には、トラックナンバ、演奏時間、動作状態、音量状態などが表示される。また再生するコンテンツに対応してCDタイトル情報が格納されていれば曲名、アーティスト名等の各種情報を表示することもできる。
またラジオ受信時には、受信周波数、音量状態などが表示される。
【0027】
CDドライブ19は、光学ヘッド、スピンドルモータ、再生信号処理部、サーボ回路等を備え、CDに対する再生動作を行う。CDドライブ制御部18は、CDドライブ19におけるCDに対する再生動作、アクセス動作等を制御する。例えばユーザーが入力部15からCD再生操作を行った場合は、CPU11はCDドライブ制御部18にCD再生を指示する。するとCDドライブ制御部18は、CDドライブ19に対して再生/アクセスを実行させる制御を行う。
CDドライブ19では、CDから読み出した信号に対してデコードを行い、再生データをCDドライブ制御部18を介してバス12に送出する。
この再生データはオーディオデータ処理部24においてイコライジング等の音場処理や音量調整、D/A変換、増幅等の処理が施され、スピーカ部25から出力される。
またCDドライブ19で再生されたデータは、例えばCPU11の処理によって所要のファイルエンコード処理を施されてHDD21にコンテンツファイルとして蓄積することもできる。
なお、公知のようにCDではその最内周側にTOCと呼ばれる管理情報が記録されており、CD再生時にはTOCに基づいてディスク上のトラック(コンテンツ)のアクセスを行う。従ってCDドライブ制御部18は、CDが装填された際にはCDドライブ19にTOC読出を指示し、読み出されたTOCデータを得ることで、CDの再生制御が可能となる。
【0028】
HDD21は、比較的大きな記憶容量を有しているもので、例えば上記もしたように、CDドライブ19によりCDから再生して得たオーディオデータなどのコンテンツファイルを記憶して保存させておくことができる。
また、本実施の形態では、CPU11が実行すべき各種プログラム(ソフトウェア)もインストールされるようにして記憶されている。これらプログラムとしては、OS(Operation System)、及びこのOS上で動作するアプリケーションプログラムとなる。
【0029】
チューナ部27は、例えばAM・FMラジオチューナとされ、CPU11の制御に基づいて、アンテナ26で受信された放送信号を復調する。もちろんテレビチューナや衛星放送チューナ、デジタル放送チューナなどとしてのチューナでもよい。
復調された放送音声信号は、オーディオデータ処理部24において所要の処理が施され、スピーカ部25から放送音声として出力される。
【0030】
通信処理部22は、CPU11の制御に基づいて送信データのエンコード処理、受信データのデコード処理を行う。
ネットワークインターフェイス23は、通信処理部22でエンコードされた送信データをネットワークを介して所定の外部ネットワーク対応機器に送信する。またネットワークを介して外部ネットワーク対応機器から送信されてきた信号を通信処理部22に受け渡す。
通信処理部22は受信した情報をCPU11に転送する。
【0031】
なお、情報処理装置1の構成は、この図1の構成に限られるものではなく、更に多様に考えられる。
例えば各種記録媒体に対応するように、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ、MD(Mini Disc)ドライブ、テープドライブなどが設けられたり、例えばUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、Buluetoothなどの通信方式による周辺機器とのインターフェースが設けられるようにしてもよい。
またマイクロホンや外部のヘッドホンの接続に用いられる端子や、DVD再生時に対応するビデオ出力端子、ライン接続端子、光デジタル接続端子等が設けられてもよい。
またPCMCIAスロット、メモリカードスロットなどが形成され、外部の情報処理装置やオーディオ機器とデータのやりとりが可能とされてもよい。
【0032】
2.本実施の形態のソフトウェア構成
図2は、上記図1に示したHDD21にインストールされているソフトウェアについてのソフトウェア構造例を示している。
先ず、この図に示すようにして、ソフトウェア構造における最下層に、OSが在るようにされる。周知のようにして、OSは、情報処理装置を運用するのに必要とされる基本的なプログラムであり、後述するアプリケーションプログラムを管理し、また、各種データ及びハードウェアを管理する。
【0033】
そして、このOSの上の階層に対して、1以上のアプリケーションプログラム(以降、単に「アプリケーション」ともいう)から成るとされる、アプリケーションプログラム層が位置することになる。このアプリケーションプログラム層を形成する各アプリケーションは、上記OSにより管理されるようにして、OS上で動作する。各アプリケーションは、周知のようにして、或る特定の目的に従った機能が得られるようにしてそのプログラムが構築されている。
図11に示したCPU11は、OS上で起動されたアプリケーションのプログラムに従って処理を実行することができる。これにより、当該情報処理装置1は、そのアプリケーションが提供する機能を実行する機器として動作できることになる。
【0034】
そして、本実施の形態においては、上記アプリケーションプログラム層に属するアプリケーションとして、先ずは、1つのコマンド管理アプリケーションが在るようにされる。また、コマンド管理アプリケーション以外のアプリケーションである、1以上の一般アプリケーションが在るようにされる。
【0035】
この図に示す一般アプリケーションがどのようなものであり、また、いくつ存在するのかは、ユーザが情報処理装置1に対してどのようなアプリケーションを、どれだけインストールしたのかによって異なってくる。
例えば、一般アプリケーションの種類としては、Webブラウザ機能を有するアプリケーション、ワードプロセッサ機能を有するアプリケーション、静止画又は動画の画像編集処理を行う画像処理アプリケーションなどを挙げることができる。
また、特に本実施の形態の場合に対応しては、CDドライブ19によるCDについての再生操作をユーザが行うためのCD再生アプリケーション、CDから再生したオーディオデータをコンテンツファイルとしてHDD21に記憶させ、また、このコンテンツファイルをHDD21から再生させるためのリッピングアプリケーション、などもインストールされる。
【0036】
詳しいことは後述するが、コマンド管理アプリケーションは、アプリケーションとして次のようなコマンド管理が可能なプログラムとして構成されている。
例えば外部からのイベントとしてOSが入力したコマンドが、そのときにアクティブとなっているアプリケーションが処理できるものでない場合がある。コマンド管理アプリケーションは、このような場合に対応してコマンド管理を実行させる。
つまり、コマンド管理アプリケーションは、上記コマンドについて処理が可能なアクティブではないアプリケーションを認識し、この非アクティブのアプリケーションに対してコマンドを転送するようにされる。これにより、非アクティブのアプリケーションに対してコマンドが入力された場合においても、この非アクティブのアプリケーションによってコマンドについての処理が実行されることになる。
【0037】
このことから、コマンド管理アプリケーションは、アプリケーションプログラム層において、OSと他の一般アプリケーションとの間に介在するようにして、アプリケーションプログラムが処理すべきコマンドについての管理を行う機能を有しているということがいえる。
また、本実施の形態のコマンド管理アプリケーションとしては、後述するようにして、登録された一般アプリケーションの起動/終了等を、ユーザ操作に応じてコントロールする、いわゆるランチャーとしての機能も与えることができる。
【0038】
3.本実施の形態のアプリケーションにより得られる動作
上記した本実施の形態のコマンド管理アプリケーションにより得られる動作について、図3を参照して説明する。
図3は、ディスプレイモニタ17の表示画面17aに表示されるGUI画像を示している。この場合には、一般アプリケーションとして、アプリケーションA、アプリケーションB、及びアプリケーションCが起動されているものとする。
【0039】
これに対応して、例えばこの場合には、各アプリケーションのアプリケーションウィンドウが開いた状態が示されている。
アプリケーションAに対応しては、2つのウィンドウが表示されている。つまり、アプリケーションA・子ウィンドウW1と、アプリケーションA・親ウィンドウW2が表示されている。ここで、アプリケーションA・子ウィンドウW1は、アプリケーションA・親ウィンドウW2に対して階層的に1つ下にあるものとされる。従って、例えばアプリケーションA・親ウィンドウW2に対しては、その階層下にあるとされる子ウィンドウが並列的に複数存在していてもよい。但し、ここでは説明の便宜上、子ウィンドウについてはアプリケーションA・子ウィンドウW1を1つのみ示している。
【0040】
また、アプリケーションBに対応しては、1つのアプリケーションB・ウィンドウW3が表示されている。また、アプリケーションCについても、1つのアプリケーションC・ウィンドウW4が表示された状態が示される。
【0041】
ここで、本実施の形態のOSとしては、複数のアプリケーションが起動している状態では、アクティブとなるウィンドウは常に1つであるようにして管理している。そして、この場合には、アプリケーションB・子ウィンドウがアクティブとなっており、残るウィンドウは非アクティブとなっている。
【0042】
この状態で、仮に本実施の形態としてのコマンド管理を採用しない場合には、次のようなコマンド対応処理となる。
つまり、図3に示す状態では、処理され得るコマンドは、アクティブとなっているアプリケーションAに対応するものだけということになり、残るアプリケーションB,Cをはじめ、他のアプリケーションが処理可能なコマンドについては、処理することができない。但し、この場合には、アプリケーションA・子ウィンドウW1がアクティブとなっているから、処理され得るコマンドは、子ウィンドウW1が処理可能なコマンドのみとなる。つまり、同じアプリケーションAが処理可能なコマンドであっても、これが親ウィンドウW2が処理すべきコマンドで、子ウィンドウW1が処理できるコマンドでない場合には、このコマンドに対応した処理は行われない。
【0043】
しかしながら、本実施の形態としては、非アクティブとなっているアプリケーション、ウィンドウが対応するコマンドが入力された場合にも、このコマンドが無効にされることなく正常に処理されるようになっている。これは、次に説明するようにして、一般アプリケーションとコマンド管理アプリケーションによるコマンド管理機能に対応した処理によって実現される。
【0044】
ここで、コマンド管理アプリケーションは、例えば、OSが起動されたときに、常に自動的に起動するようになっている。そして、起動された状態では、図示するようにして表示画面上に対して、コマンド管理アプリケーション・アイコンA1を表示させるようになっている。そして、このコマンド管理アプリケーション・アイコンA1内には、後述する操作手順によって登録された一般アプリケーションを示すボタンアイコンが配置される。ここでは、アプリケーションA,B,Cがそれぞれ登録されているものとされ、これに対応して、アプリケーションA,B,Cを示す各ボタンアイコンBT1,BT2,BT3が配置表示された状態が示されている。
【0045】
このコマンド管理アプリケーション・アイコンA1は、ランチャー機能に対応するGUI画像とされる。つまりユーザは、このコマンド管理アプリケーション・アイコンA1内に表示されるボタンアイコンのうちから、所望のボタンアイコンを操作することで、そのボタンアイコンが示すアプリケーションを起動させることができる。また、所定操作によっては、既に起動されているアプリケーションを終了させることも可能とされる。
【0046】
そして、このコマンド管理アプリケーション及び一般アプリケーションによるコマンド管理機能によっては、例えば次のような動作が得られる。
この図3に示す表示状態において、子ウィンドウがアクティブとなっているアプリケーションAは、画像処理アプリケーションであるとする。また、非アクティブであるアプリケーションBは、CDドライブ19に装填されたCDを再生するためのCDプレーヤアプリケーションであるとする。例えばユーザは、このCDプレーヤアプリケーションに対して操作を行うことで、CDドライブ19に装填されたCDの再生開始、一時停止、頭出し等をはじめとした各種再生に関する動作を実行させることができる。
そして、前述もしたように、本実施の形態の情報処理装置1にはリモートコントローラ29が付属している。このリモートコントローラ29を使用して、上記した画像処理アプリケーションやCDプレーヤアプリケーションに対する操作を行うことができる。また、操作入力部15としての所定の操作子又は操作入力デバイスにより行うこともできる。
【0047】
例えば、上記図3に示した状態の下で、アプリケーションAとしての画像処理アプリケーションを対象として、在る特定の画像処理を実行させるための操作を行ったとする。この操作に応じて、OSには特定の画像処理を指示するコマンドが入力される。OSは、この入力したコマンドを現在アクティブとなっているウィンドウに渡す。
ここで、上記操作が指示する画像処理は、アプリケーションA・子ウィンドウW1が処理すべきものではなく、アプリケーションA・親ウィンドウW2が処理すべきものであったとする。
【0048】
この場合、アクティブとなっているのは、アプリケーションA・子ウィンドウW1であり、アプリケーションA・親ウィンドウW2ではない。
しかしながら、本実施の形態としては、各一般アプリケーションは、受け渡されたコマンドが、そのときにアクティブとなっているウィンドウが処理すべきものでない場合には、このコマンドの処理を、同じアプリケーションが管理するその1階層上のウィンドウに受け渡すこととしている。
従って、この場合、アプリケーションA・子ウィンドウW1は、上記画像処理のための操作に応じて得られたコマンドを、そのアプリケーションA・親ウィンドウW2に渡すことになる。すると、アプリケーションA・親ウィンドウW2では、このコマンドについて処理を行う。つまり、ユーザ操作に応じた画像処理を実行することになる。
【0049】
また、同じく、図3に示した状態の下で、ユーザは、CDプレーヤアプリケーションに対する操作として、CD再生開始のための操作を行ったとする。この操作に応じては、CD再生を指示するコマンドがOSからアクティブとなっているウィンドウに渡すされる。
【0050】
このときにも、アクティブとなっているのは、画像処理アプリケーションであるアプリケーションA・子ウィンドウW1である。
上記もしたように、本実施の形態に対応する一般アプリケーションは、アクティブとなっているウィンドウが処理すべきコマンドでない場合には、このコマンドの処理を、その1階層上のウィンドウに転送するようにしている。しかしながら、最上層のウィンドウにまで至っても、処理すべきコマンドでない場合には、コマンド管理アプリケーションに、そのコマンドを転送するようにされている。この場合、CD再生のコマンドを受けた画像処理アプリケーションであるアプリケーションAでは、アプリケーションA・親ウィンドウW2も、このコマンドを処理できない。そして、この場合における最上層のウィンドウは、アプリケーションA・親ウィンドウW2である。従って、アプリケーションAとしては、このコマンドをコマンド管理アプリケーションに渡すようにされる。
【0051】
コマンド管理アプリケーションでは、後述するようにして、登録されたアプリケーションが処理可能なコマンドについての認識が可能とされている。
そこで、コマンド管理アプリケーションでは、上記のようにしてアプリケーションAから取得したコマンドが、どの一般アプリケーションで処理可能であるのかを、登録されたアプリケーションの中から認識する。そして、認識したアプリケーションに対して、この取得していたコマンドを受け渡す。
つまり、図3の場合であれば、コマンド管理アプリケーションは、CDプレーヤアプリケーションに対してコマンドを受け渡すことになる。CDプレーヤアプリケーションは、受け取ったコマンドに応じてCD再生を開始させる処理を実行させる。
【0052】
上記した各動作は、ユーザにとって見れば、非アクティブとなっているウィンドウに対して操作を行っても、この操作に応じた動作が情報処理装置側で反応して得られているというように見えることになる。
これにより、例えばユーザは、情報処理装置1やリモートコントローラ29などが故障しているのではないかなどと不安になることがない。また、所望の操作に応じた動作を情報処理装置に対して実行させるのにあたり、前もって、その操作対象となるアプリケーションやウィンドウをアクティブにする操作を行わなくてもよいことになる。
【0053】
4.コマンド管理アプリケーションの構造概念
以降においては、上記したようなアプリケーションによるコマンド処理の動作を実現するための構成について、より詳細に説明していくこととする。先ず、コマンド管理アプリケーションの構造概念について説明しておく。
ここで、コマンド管理アプリケーションが、上記のようにして、受け渡されたコマンドを、このコマンドについての処理が可能とされるしかるべきアプリケーションに転送するためには、各アプリケーションが処理可能なコマンドを認識できることが必要とされる。
このために本実施の形態としては、非アクティブの状態でもコマンド入力に応じて動作させるべき一般アプリケーションを、コマンド管理アプリケーションに登録させることとする。
この登録は、ユーザによって行われることとする。つまり、ユーザは、非アクティブの状態でも操作に応じて動作させたいとする一般アプリケーションを任意に選択し、登録のための操作を行うようにされる。
【0054】
図4のフローチャートに、ユーザによる上記一般アプリケーション登録のための操作手順と、この操作に応じたコマンド管理アプリケーションの動作を、フローチャートとして示す。
ここでは先ず、ステップS1により、ユーザの操作、作業として、一般アプリケーションを新規にHDD21にインストールするところから始まっている。そして、インストールが行われた後の機会において、ユーザは、ステップS2として示すようにして、この新規にインストールした一般アプリケーションを、コマンド管理アプリケーションに登録するための操作を行うことができる。
この登録操作の実際としては、いくつか考えることができるが、例えば1つには、図3に示したコマンド管理アプリケーション・アイコンA1に、新規インストールされた一般アプリケーションの実行ファイルに相当するアイコンを、ドラッグ・アンド・ドロップさせるという操作とすることができる。
あるいは、コマンド管理アプリケーションとしてのGUIに対する所定操作によって、登録のためのダイアログを表示させ、このダイアログに対する操作によって登録させるようにすることも考えられる。
【0055】
そして、上記のようにして登録操作が行われたとすると、ステップS3に示すようにして、コマンド管理アプリケーションによる処理として、この登録操作によって登録対象となった一般アプリケーションについての登録ファイルを作成する。なお、登録ファイルの構造例については、後述する。そして、次のステップS5として示すようにして、この作成した登録ファイルを、HDD21に記憶させるようにする。この際には、例えば登録ファイル用に作成された所定のディレクトリに在るものとして管理されるようにしてHDD21への記憶が行われるようにすればよい。
このようにして、登録ファイルが作成、保存されることで、一般アプリケーションの登録が完了したことになる。
【0056】
そして図5は、上記登録ファイルと共に、コマンド管理アプリケーションの構造を模式的に示している。
先ず、この図5により登録ファイルの構造例について説明しておく。例えばこの図には、HDD21の所定のディレクトリに記憶される登録ファイルとして、アプリケーションA,B,Cの3つに対応した登録ファイルが示されている。これらの登録ファイルの各々は、図示するようにして、例えば、実行ファイルディレクトリ情報D1、アイコン画像データD2、及びコマンド識別テーブルD3とから成る。
【0057】
実行ファイルディレクトリ情報D1は、登録された一般アプリケーションとしての実行ファイルの実体(若しくはエイリアス)の識別子と、この実行ファイルの実体(若しくはエイリアス)が保存されているHDD21上のディレクトリとを対応付けた情報とされる。この実行ファイルディレクトリ情報D1を参照することで、HDD21における実行ファイルの保存先を特定することができる。
また、アイコン画像データD2は、例えば、登録された一般アプリケーションとしての実行ファイルに対応するアイコン画像のデータである。
そして、コマンド識別テーブルD3は、登録された一般アプリケーションが処理可能なコマンドコードをテーブル化して格納した情報とされる。
【0058】
これらの情報は、先の図4におけるステップS3において作成され、登録ファイルを形成することになる。
実行ファイルディレクトリ情報D1は、図4のステップS2として示した登録操作時において、登録対象の一般アプリケーションの識別子及びディレクトリが認識されるので、これらの情報を基に作成可能である。
また、アイコン画像データD2も、登録操作時において、例えばドラッグ・アンド・ドロップされたアイコンの画像データを取得することで作成できる。
コマンド識別テーブルD3をどのようにして作成するのかについては、いくつか考えられるが、例えば次のような手法により作成することができる。
つまり、コマンド管理アプリケーションとしての処理により、登録対象とされた一般アプリケーションのプログラムの記述内容を解析する。そして、この解析したプログラムに記述されているコマンドコードを抽出してテーブル化するものである。
あるいは、一般アプリケーション側で、コマンド管理アプリケーションにより管理してもらうべきコマンドのリストを有していることとし、コマンド管理アプリケーションが、このリストの情報を取得してコマンド識別テーブルD3を作成できるように構成することも考えられる。
【0059】
そして、同じく図5に示すようにして、本実施の形態のコマンド管理アプリケーションとしては、前述したランチャー機能処理ブロックB1としてのプログラムと、コマンド管理処理ブロックB1としてのプログラムと、さらに、API処理ブロックB3としてのプログラムから成るものとされる。
【0060】
ランチャー機能処理ブロックB1は、図示するようにして各一般アプリケーションの登録ファイルを参照することで、図3により説明したようなランチャーとしての機能を実現する。
つまり、アイコン画像データD2を参照することによっては、図3に示したコマンド管理アプリケーション・アイコンA1内の各ボタンアイコンを表示させることができる。また、実行ファイルディレクトリ情報D1を参照することによっては、例えばボタンアイコン操作に応じて、一般アプリケーションを起動させることができる。
【0061】
同様にして、コマンド管理処理ブロックB2も、各一般アプリケーションの登録ファイルを参照することでコマンド管理機能を実現する。つまり、各登録ファイル内のコマンド識別テーブルD3を参照することで、受け取ったコマンドを処理すべき一般アプリケーションを認識することができる。
【0062】
また、API処理ブロックB3は、所定のAPI(Application Program Interface)に従って、一般アプリケーションとの通信を実行するためのプログラムであり、このAPI処理ブロックB3により、例えばランチャー機能処理ブロックB1による一般アプリケーションの起動/終了等のイベントを一般アプリケーションに通知する。また、コマンド管理処理ブロックB2が指定する一般アプリケーションへのコマンドの転送処理が行われる。
【0063】
5.処理動作
5−1.OSによる処理動作
続いては、図3により説明したコマンド管理を実現するためのプログラム処理について説明していくこととし、先ずは、OSに従ったコマンド対応処理について説明する。
図6のフローチャートは、OSによるコマンド対応処理を示している。この図に示す処理は、CPU11が、OSとしてのプログラムを実行することで得られるものである。
【0064】
本実施の形態では、操作入力部15から出力される操作情報信号、又は受信部28により受信したリモートコントローラ29からの操作情報信号が入力処理部14によりコマンドに変換され、CPU11に転送される。つまり、操作入力部15やリモートコントローラ29に対して行われた操作は、外部イベントとして扱われ、CPU11は、この外部イベントに応じたコマンドを入力するものである。
【0065】
図6に示すステップS101においては、先ず、上記したコマンドが入力されるのを待機している。そして、コマンドの入力が得られたことを判別するとステップS102の処理に進む。
ステップS102においては、現在のアクティブウィンドウを認識するようにされる。アプリケーション又はウィンドウをアクティブにする管理は、OSが行っているから、この場合の処理としては、自身が現在設定しているアクティブなウィンドウが何であるのかを認識するようにすればよい。
そして、次のステップS103においては、上記ステップS102により認識したアクティブウィンドウに対して、ステップS101の処理に対応して入力したコマンドを受け渡す処理を行う。
【0066】
5−2.一般アプリケーションによる処理動作
続いては、一般アプリケーションによるコマンド対応処理について、図7のフローチャートを参照して説明を行う。この図に示す処理は、アクティブとなっている一般アプリケーションとして、アクティブウィンドウに対応するプログラムが、上記図6に示した処理によってOSからコマンドを受け取ったときに開始される。
【0067】
この図7においては、先ずステップS201により、コマンドの受信を待機している。ここで受信されるコマンドは、先の図6におけるステップS103の処理によってOSから受け渡されるコマンドと、以降説明する処理の結果、親ウィンドウに渡されたコマンドの何れかとなる。ただし、最初のステップS201の処理にて受信されるコマンドは、OSからアクティブウィンドウに対して受け渡されたものとなる。
そして、例えば最初のステップS201の処理として、アクティブウィンドウが、OSからコマンドを受け取るとステップS202の処理に移行する。
【0068】
ステップS202においては、受け取ったコマンドに対応する処理がこのウィンドウ内に存在するか否かについて判別する。つまりは、現ウィンドウが、このコマンドを処理可能であるか否かについて判別するものである。このためには、例えば、受け渡されたコマンドのコードを解析する。そして、現ウィンドウ内で実行可能なコマンド応答処理を発現させるコマンドのコードと、受け渡されたコマンドのコードとを比較参照する。一致したコマンコードがあれば、コマンドコードが処理可能であることになり、ステップS202では肯定結果が得られる。これに対して、一致したコマンドコードがなくコマンドの処理ができないとされる場合には否定結果が得られる。
【0069】
ステップS202において肯定結果が得られた場合には、ステップS203の処理によって、受け渡されたコマンドに応答した処理を実行する。
これに対してステップS202において否定結果が得られた場合には、ステップS204の処理に進む。
【0070】
ステップS204においては、現ウィンドウの1つ上の階層にあるウィンドウである、親ウィンドウが存在するか否かについて判別している。現ウィンドウは、自身の親ウィンドウとのリンクの情報を持つようにされているから、例えばこの情報に基づいて親ウィンドウの存在の有無を認識できる。そして、親ウィンドウが存在するとして肯定結果が得られたのであれば、ステップS205に進む。ステップS205においては、親ウィンドウに対して先のステップS201の処理により受け取ったコマンドを親ウィンドウに受け渡す。
これまでの処理は、例えば図3の場合であれば、先ず、アプリケーションA・子ウィンドウW1にて、OSから受け渡されたコマンドが処理できないと判定したことにより、このアプリケーションA・子ウィンドウW1が、その1つ上の階層のウィンドウである、アプリケーションA・親ウィンドウW2にコマンドを受け渡すという動作に対応する。
【0071】
ステップS205の処理により親ウィンドウにコマンドが受け渡されると、次には、この親ウィンドウが、現ウィンドウとしてステップS201の処理を実行し、コマンドが受信されることを判別することとなる。親ウィンドウは非アクティブであるが、このステップS201によりコマンドを受信したことを判別すると、ステップS202以降の処理を実行することになる。
【0072】
また、先のステップS204において、現ウィンドウに対する親ウィンドウが存在しないことを判別した場合には、ステップS206の処理に移行する。ステップS206においては、現ウィンドウが、コマンド管理アプリケーションの管理下にあるか否かを判別する。つまり、このウィンドウの一般アプリケーションについて、先に図4及び図5により説明したようにして、管理アプリケーションに登録されているか否かについて判別を行う。
このためには、例えば一般アプリケーションにおけるコマンド管理アプリケーション対応のプログラムとして、自身がコマンド管理アプリケーションに登録されているか否かを認識できるようにする仕組みが必要となる。そこで、例えば一般アプリケーションは、登録されたときに登録されたことを示すフラグを持つようにすることが考えられる。また、ステップS206としての処理実行時には、管理アプリケーションと所定のAPIにより通信を行って、自己のアプリケーションが登録されているか否かを問い合わせるようにしてもよい。
【0073】
そして、ステップS206において、現ウィンドウが、コマンド管理アプリケーションの管理下にあると判別した場合には、ステップS207の処理に進む。ステップS207においては、この現ウィンドウが先のステップS201にて、OS又は子ウィンドウから受け渡されたとされるコマンドを、コマンド管理アプリケーションに対して受け渡す。
なお、このステップS206にて、現ウィンドウが、コマンド管理アプリケーションの管理下には無いとして否定結果を得た場合には、このまま、一般アプリケーションによるコマンド対応処理は終了する。これは、例えばコマンド管理アプリケーションに登録されていない一般アプリケーションに対して、自己が処理すべきコマンドが受け渡された場合の処理結果となる。この場合には、イベントとして入力されたコマンドは、処理されずに無効となる。
【0074】
5−3.コマンド管理アプリケーションによる処理動作
続いては、コマンド管理アプリケーションによるコマンド対応処理について、図8のフローチャートを参照して説明を行う。この図に示す処理は、図5に示したランチャー機能処理ブロックB1、コマンド管理処理ブロックB2、及びAPI処理ブロックとしてのプログラムに従って、CPU11が処理を実行することで実現される。
【0075】
先ずステップ3201において、先の図7のステップS207の処理によって一般アプリケーションから受け渡されたコマンドを受信するのを待機しており、コマンドを受信したことを判別するとステップS302の処理に進む。
【0076】
ステップS302においては、受信したコマンドが処理すべきアプリケーションを判定する。
コマンドとしては、例えば一般アプリケーションのみではなく、このコマンド管理アプリケーションが実行すべきものが含まれる可能性がある。例えばランチャー機能に関連して、ユーザ操作に応じて、アプリケーション指定して起動させるためのコマンドなども受信される可能性があるということである。
そこで、ステップS302においては、先ず、コマンド管理アプリケーション自身が処理すべきコマンドであるのかを判別する。そして、コマンド管理アプリケーション自身が処理すべきコマンドではないと判別した場合に、コマンド管理アプリケーションに登録された一般アプリケーションのうちから、受信したコマンドを処理すべきアプリケーションを判定するようにされる。
【0077】
ここで、図4に示したように、コマンド管理アプリケーションは、登録されたアプリケーションごとの登録ファイルを管理し、この登録ファイルには、その登録アプリケーションが処理可能なコマンドコードを示すコマンド識別テーブルD3が格納されている。
そこで、ステップS302において、登録された一般アプリケーションのうちから、受信したコマンドを処理すべきアプリケーションを判定するのにあたっては、受信したコマンドのコードと、各登録ファイルのコマンド識別テーブルD3に格納されたコマンドコードとを比較参照する。これにより、受信したコマンドのコードに一致したコマンドコードを格納したコマンド識別テーブルD3が特定される。さらに、この特定されたコマンド識別テーブルD3を格納する登録ファイルが特定される。そして、この登録ファイルが対応するアプリケーションが、受信したコマンドを処理すべきアプリケーションであるとして判定できることになる。
【0078】
次のステップS303では、上記ステップS302の判定結果に基づいて、受信したコマンドについて、コマンド管理アプリケーション自身が処理すべきものであるか否かについての判別を行う。そして、自身が実行すべきコマンドであるとして肯定結果を得た場合にはステップS307の処理に進む。
ステップS307の処理としては、コマンド管理アプリケーション自身が、受信したコマンドに応答した処理を実行する。
【0079】
これに対して、ステップS303において、自身が実行すべきコマンドではないとして否定結果を得た場合にはステップS304以降の処理に進む。ステップS304以降の処理に進む場合とは、先のステップS302にて、コマンド管理アプリケーションに登録された一般アプリケーションのうちから、受信したコマンドを処理すべきアプリケーションが判定された場合となる。
【0080】
そして、ステップS304では、受信したコマンドを処理すべき一般アプリケーションが起動中にあるか否かを判別する。この場合、コマンド管理アプリケーションは、ランチャーとしての機能を有しているものとされているから、登録された一般アプリケーションが起動中にあるか否かについては、自己が管理している。従って、例えば、ランチャー機能処理ブロックB1において現在管理しているアプリケーションごとの起動状況を参照することで、ステップS304としての判別は可能である。
【0081】
そして、ステップS304において、受信コマンドを処理すべきアプリケーションが起動されていると判別した場合には、ステップS305の処理をスキップしてステップS306の処理に進む。これに対して、受信コマンドを処理すべきアプリケーションが起動されていないと判別した場合には、ステップS305の処理を実行してからステップS306の処理に進む。
【0082】
ステップS305においては、コマンド管理アプリケーションにおけるランチャー機能処理ブロックB1としてのプログラムにより、受信コマンドを処理すべきアプリケーションを起動させるための処理を実行する。これにより、アプリケーションはOS上で起動し、以降は、コマンド対応処理を実行可能となる。
このような処理によると、本実施の形態としては、起動されていない一般アプリケーションが処理すべきコマンドが入力されたときには、この一般アプリケーションが自動的に起動され、そして、入力されたコマンドに応じた処理が実行されることになる。
【0083】
そして、ステップS306においては、受信したコマンドを、ステップS302で判定したアプリケーションに対して受け渡す。
このコマンドが受け渡されたアプリケーションは、先に説明した図7の処理を実行することになる。そしてこの場合には、ステップS203又はステップS205の処理によって、このアプリケーションによりコマンドの処理が行われることとなる。
【0084】
これまでの説明によると、一般アプリケーションとしては、図7に示したようにして、ウィンドウの階層ごとに自身が処理すべきコマンドであるか否かについて判定を行って、自身が処理すべきコマンドであれば処理を行うようにされる。つまり、これによっては、同一のアプリケーション上で、非アクティブとなっているウィンドウが存在する場合にも、この非アクティブのウィンドウにより、コマンド入力に対応した処理を実行できるようになっている。
また、コマンド管理アプリケーションとしては、図8に示したようにして、アクティブなアプリケーションが処理できないとして受け渡したコマンドを、登録された一般アプリケーションのうちから、このコマンドが処理可能なアプリケーションに転送するようにしている。
そして、OSによるコマンド対応処理を図6に示したが、この処理は、入力コマンドをアクティブウィンドウに渡すというものであり、例えば従来と特に変わるところはない。
【0085】
このことから、本実施の形態としてのコマンド管理は、一般アプリケーションとコマンド管理アプリケーションとの連携により実現されているということが分かる。
従来の問題点として前述もしたように、非アクティブのアプリケーション、ウィンドウに対して、コマンド処理を実行させるようにOSを構成するとした場合には、そのプログラムが非常に複雑となって重くなり、現実的ではないということがいえる。
これに対して本実施の形態では、非アクティブのアプリケーション、ウィンドウに対してコマンド処理を実行させるコマンド管理を、コマンド管理アプリケーションと、一般アプリケーションの連携によって実現している。従って、図7にも示されているように、OSとしては、従来のコマンド対応処理を行えばよい。つまり、OSについては、本実施の形態のコマンド管理を実現するのに対応して、特にプログラム構成を変更する必要はない。
【0086】
また、コマンド管理アプリケーションについては、登録された一般アプリケーションの登録ファイルとしての情報に基づいて、しかるべきアプリケーションにコマンドの受け渡しを行う構成とされているが、1つのアプリケーションとして、このようなプログラムを作成することは、特に困難なことではない。
【0087】
また、一般アプリケーションが有するべきコマンド管理としては、同一アプリケーションのウィンドウ間でコマンドを授受し、コマンドを処理可能なウィンドウが存在しない場合には、コマンドを管理アプリケーションに受け渡すという、比較的単純な動作が実現されればよい。そして、このような動作実現のための処理が実行されるように、プログラムの追加、変更を行えばよい。このようなプログラムの追加、変更も、容易に行うことができる。
また、このような一般アプリケーションにおけるコマンド管理機能は、予め、プログラムの一部として組み込まれるようにしてもよい。また、図7に示したようなコマンド管理機能を追加するためのパッチプログラム、プラグインファイルのようなものを用意し、ユーザが、適宜これを入手してインストールすることで、機能追加ができるようにすることも考えられる。
【0088】
ところで、上記した各処理を実現するためのプログラムは、前述もしたように、情報処理装置1では、HDD21のに予め記憶して格納しておくものである。あるいは、メモリ部13内のROMに格納されていても良い。
あるいは、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。例えば、本実施の形態であれば、CD−ROMにプログラムを記録し、パッケージソフトウェアとして提供することができる。これにより、情報処理装置1では、CDドライブ19によりプログラムを読み出し、メモリ部13内のROMに記憶させることでインストールできる。
なお、プログラムは、上記のようなリムーバブルな記録媒体からインストールする他、プログラムを記憶しているサーバなどから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【0089】
また、本発明としては、上記した実施の形態としての構成に限定されるものではない。例えば、本発明としてのイベント管理が行われる機器としては、図1に示した情報処理装置1としての構成に限定されるものではない。つまりは、上記したAV機能に対応した情報処理装置としての構成だけではなく、例えばこのようなAV機能に対応した装置部分を備えない、汎用のパーソナルコンピュータにも適用することが可能とされる。また、OS上で複数のアプリケーションを起動させることで各種の機能を実現するように構成された各種電子機器に適用できる。
また、本発明としてのコマンド管理のために、コマンド管理アプリケーション及び他の一般アプリケーションが実行する処理ステップについても、図6〜図8に示したもののみに限定される必要はなく、必要に応じて変更可能である。さらには、コマンド管理アプリケーションによる管理の仕組みも、図5に示したプログラム構成、及び登録ファイルの構造などに限定されるものではない。
特に、本発明としては、コマンド管理アプリケーションは、コマンド管理が行うことを主目的としているから、実施の形態で説明したランチャー機能は省略しても構わない。この場合、例えば、図3に示したようなコマンド管理アプリケーション・アイコンA1を表示出力させる必要は、必ずしもない。この場合、コマンド管理アプリケーションとしては、各種操作が可能なGUI画像表示を伴わない、バックグラウンド的に動作するアプリケーションとして構成することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、プログラムとして、オペレーションシステムと、このオペレーションシステム上で動作する各種のアプリケーションプログラムに加え、アプリケーションプログラムとしてのコマンド管理アプリケーションが存在する。
そのうえで、コマンド対応処理として、アクティブなアプリケーションが、オペレーションシステムから転送されたコマンドについて処理できないと判断したときには、このコマンドをコマンド管理アプリケーションに転送するようにされる。そして、コマンド管理アプリケーションでは、転送されたコマンドを、このコマンドを処理することのできる非アクティブのアプリケーションに転送する。
【0091】
上記のようなコマンド処理の構成を採ることで、本発明としては、非アクティブのアプリケーションによりコマンド処理を実行させることが可能となる。これにより、例えばユーザが、非アクティブのアプリケーションを対象として操作を行ったとしても、機器側では、この操作に応答した動作が行われることになるから、機器についての操作性及び信頼性が向上する。
【0092】
また、本発明によると、上記したコマンド管理は、アプリケーションと他のアプリケーションとの連携によって実現されるということがいえる。これは即ち、OSについては、従来と同様のコマンド対応処理を行う構成とすればよく、特に、本発明としてのコマンド管理に構成を採るのに応じて、変更を与える必要はないということになる。これにより、OSのプログラム構造としては、複雑化、肥大化することがなく、OSとしてのプログラム作成が困難になることが避けられる。
そしてまた、従来と同様のコマンド対応処理でよいということは、本発明としてのコマンド管理の構成は、幅広い種類のOSに適用できることにもなるという汎用性も有しているということがいえる。
【0093】
また、上記構成のもとで、あるアプリケーションがコマンドを受け取ったときに、このコマンドがアクティブウィンドウで処理できない場合は、これより上位の非アクティブのウィンドウにコマンドを転送するようにされる。そして、コマンドを処理可能な上位階層のウィンドウがこれ以上はないとされる場合に、上記コマンド管理アプリケーションに対してコマンドを転送するようにされる。
この構成であれば、1つのアプリケーションにより複数のウィンドウが開かれている状況のもとで、非アクティブのウィンドウが処理すべきコマンドが入力されたときには、この非アクティブのウィンドウによってコマンドを処理させることが可能になる。この場合も、非アクティブのウィンドウに対する操作に反応して機器が動作することになるから、先の場合と同様に、操作性及び信頼性が向上されるものである。また、この構成においても、OSについて特に変更が与えられることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態の情報処理装置のHDDにインストールされるソフトウェアの構造例を示す概念図である。
【図3】本実施の形態におけるコマンド管理により得られる動作を説明するための、GUI画面の表示態様例を示す説明図である。
【図4】コマンド管理アプリケーションへのアプリケーション登録手順を示すフローチャートである。
【図5】コマンド管理アプリケーションの構造例を示す概念図である。
【図6】本実施の形態のOSにより実行されるコマンド対応処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態の一般アプリケーションにより実行されるコマンド対応処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態のコマンド管理アプリケーションにより実行されるコマンド対応処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録再生装置、11 CPU、13 メモリ部、14 操作入力部、15入力処理部、16 表示処理部、17 ディスプレイモニタ、18 CDドライブ制御部、19 CDドライブ、21 HDD、22 通信処理部、23 ネットワークインターフェイス、24 オーディオデータ処理部、25 スピーカ、26 アンテナ、27 チューナ、D1 実行ファイルディレクトリ情報、D2 アイコン画像データ、D3 コマンド識別テーブル、B1 ランチャー機能処理ブロック、B2 コマンド管理処理ブロック、B3 API処理ブロック

Claims (9)

  1. 複数のアプリケーションプログラムと、これら複数のアプリケーションプログラムを管理するプログラムであるオペレーティングシステムと、上記オペレーティングシステムにより管理される上記アプリケーションプログラムの1つであり、他のアプリケーションプログラムに対応する各コマンドを管理可能とされるコマンド管理アプリケーションと、が記憶される記憶手段と、
    外部から与えられるイベントをコマンドとして入力する入力手段と、
    上記記憶手段に記憶されたプログラムを実行することによって、
    上記オペレーティングシステムが、上記入力手段により入力されたコマンドをアクティブなアプリケーションに転送し、
    上記アクティブなアプリケーションプログラムが、上記コマンドに対応する処理を実行できないと判定したときに、上記コマンド管理アプリケーションに上記コマンドを転送し、
    上記コマンド管理アプリケーションが、上記コマンドに対応する処理を実行可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに上記コマンドを転送し、
    上記非アクティブなアプリケーションプログラムが上記コマンドに対応する処理を実行する、ようにされた実行処理手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 上記他のアプリケーションプログラムは、階層化された複数のウィンドウを表示する機能を有し、
    上記実行処理手段は、
    上記記憶手段に記憶されたプログラムを実行することによって、
    上記オペレーティングシステムが、上記入力手段により入力したコマンドをアクティブなアプリケーションプログラムのアクティブウィンドウに転送し、
    上記アクティブウィンドウ上では、上記コマンドに対応する処理を実行できないと判定したときに、上記アクティブウィンドウよりも上位階層のウィンドウに上記コマンドを転送し、
    上記コマンドに対応する処理を実行可能な上記上位階層のウィンドウが無いと判定される場合に、上記コマンド管理アプリケーションに上記コマンドを転送し、
    上記コマンド管理アプリケーションが、上記コマンドに対応する処理を可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに上記コマンドを転送し、
    上記非アクティブなアプリケーションプログラムが上記コマンドに対応する処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 上記入力手段は、
    上記イベントとして、リモートコントローラから送信されたコマンド信号を受信することで、上記コマンドを入力可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 複数のアプリケーションプログラムと、これら複数のアプリケーションプログラムを管理するプログラムであるオペレーティングシステムと、上記オペレーティングシステムにより管理される上記アプリケーションプログラムの1つであり、他のアプリケーションプログラムに対応する各コマンドを管理可能とされるコマンド管理アプリケーションとを、情報処理装置に記憶させたうえで、
    上記オペレーティングシステムが、外部からのイベントに応じて入力されたコマンドをアクティブなアプリケーションに転送する第1の転送ステップと、
    上記アクティブなアプリケーションプログラムが、上記コマンドに対応する処理を実行できないと判定したときに、上記コマンド管理アプリケーションに上記コマンドを転送する第2の転送ステップと、
    上記コマンド管理アプリケーションが、上記コマンドに対応する処理を実行可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに上記コマンドを転送する第3の転送ステップと、
    上記非アクティブなアプリケーションプログラムが上記コマンドに対応する処理を実行する実行ステップ、
    とを実行するように構成されることを特徴とする情報処理方法。
  5. 自己がアクティブな状態である場合に、オペレーションシステムとしてのプログラムが転送してきた、外部からのイベントに応じて入力されたコマンドについて、自己が処理を実行可能であるか否かを判定する判定ステップと、
    上記判定ステップにより、上記コマンドについて処理を実行できないと判定した場合には、上記コマンドに対応する処理をすべき非アクティブなアプリケーションプログラムに対して上記コマンドを転送可能なコマンド管理アプリケーションに、上記コマンドを転送する転送ステップと、
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 階層化された複数のウィンドウを表示出力させる表示ステップと、
    上記オペレーティングシステムがアクティブウィンドウに対して転送してきた、外部からのイベントに応じて入力されたコマンドについて、自己が処理を実行可能であるか否かを判定するウィンドウ対応判定ステップと、
    上記ウィンドウ対応判定ステップにより、アクティブウィンドウ上では上記コマンドに対応する処理を実行できないと判定したときに、上記アクティブウィンドウよりも上位階層のウィンドウに上記コマンドを転送する、第1のウィンドウ対応転送ステップと、
    上記コマンドに対応する処理を実行可能な上記上位階層のウィンドウが無いと判定される場合に、上記コマンド管理アプリケーションに上記コマンドを転送する、第2のウィンドウ対応転送ステップと、
    をさらに情報処理装置に実行させることを特徴とする、請求項5に記載のプログラム。
  7. 外部イベントに対応してオペレーティングシステムから転送されたコマンドに対応する処理を実行できないアクティブなアプリケーションプログラムから転送されてきた上記コマンドを、上記コマンドに対応する処理が可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに転送する転送ステップ、
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 自己がアクティブな状態である場合に、オペレーションシステムとしてのプログラムが転送してきた、外部からのイベントに応じて入力されたコマンドについて、自己が処理を実行可能であるか否かを判定する判定ステップと、
    上記判定ステップにより、上記コマンドについて処理を実行できないと判定した場合には、上記コマンドに対応する処理を実行すべき非アクティブなアプリケーションプログラムに対して上記コマンドを転送可能なコマンド管理アプリケーションに、上記コマンドを転送する転送ステップと、
    を情報処理装置に実行させるプログラムが記憶される記憶媒体。
  9. 外部イベントに対応してオペレーティングシステムから転送されたコマンドに対応する処理を実行できないアクティブなアプリケーションプログラムから転送されてきた上記コマンドを、上記コマンドに対応する処理が可能な非アクティブなアプリケーションプログラムに転送する転送ステップ、
    を情報処理装置に実行させるプログラムが記憶される記憶媒体。
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