JP2004037707A

JP2004037707A - 表示装置

Info

Publication number: JP2004037707A
Application number: JP2002193216A
Authority: JP
Inventors: Hirotomo Yaegashi; 八重樫　寛朋; Norihiko Okazaki; 岡崎　紀彦; Takeshi Murakami; 村上　雄志; Akira Inoguchi; 猪口　彰
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2002-07-02
Filing date: 2002-07-02
Publication date: 2004-02-05

Abstract

【課題】シール機能の信頼性を向上することができ、かつ、水や塵埃の侵入を防止することができる表示装置を提供すること。
【解決手段】固定部材１１０と、固定部材１１０に着脱自在に固定される表示ユニット１２０と、固定部材１１０と表示ユニット１２０との間に介在し、固定部材１１０と表示ユニット１２０との間を封止するシール部材１３０とを備え、表示ユニット１２０が、表示部１４０と、表示部１４０の裏面１４２側に開口１５１を形成するベース部材１５０と、ベース部材１５０に嵌合し、ベース部材１５０の開口１５１を閉止するとともに外周面の外周方向にフランジ部１６２が形成されたカバー部材１６０とを有し、シール部材１３０が、表示ユニット１２０のベース部材１５０とカバー部材１６０とに挟持され、表示ユニット１２０のベース部材１５０とカバー部材１６０との間を封止するように構成する。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関し、特に、大型の表示画面を構成する表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の表示装置は、広い場所で多くの人々に映像情報を提供する大型の表示画面を構成する表示装置として普及しており、スポーツ施設、イベント施設、ビルなどの各所に設置されている。このような従来の表示装置としては、複数の表示装置がマトリックス状に配置され大型の表示画面を構成する表示装置が知られている。
【０００３】
図６において、従来の表示装置２００は、固定部材２１０と、固定部材２１０に固定される表示ユニット２２０と、固定部材２１０と表示ユニット２２０との間を封止するシール部材２３０とを備えている。固定部材２１０は、大型の表示画面を設置する壁面などに取り付けられた図示しないフレームに支持されるようになっている。固定部材２１０および表示ユニット２２０は、それぞれ略正方形状であり、表示ユニット２２０を固定部材２１０に嵌合させることにより、一体の表示装置２００を構成するようになっている。
【０００４】
表示ユニット２２０は、映像を表示する図示しない表示面を保持するベース部材２４０と、ベース部材２４０に嵌合するカバー部材２５０とを有している。表示ユニット２２０の表示面には、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の３種類の発光素子によって構成される複数の絵素（画素またはピクセルともいう）が配列されており、各絵素を最小の要素とする映像が表示されるようになっている。
【０００５】
ベース部材２４０には、シール部材２３０を保持する周段部２４１が設けられており、表示ユニット２２０を固定部材２１０から取り外した場合でも、ベース部材２４０がシール部材２３０を保持するようになっている。一方、固定部材２１０には、ベース部材２４０の周段部２４１に対向する押圧部２１１が設けられており、この押圧部２１１とベース部材２４０の周段部２４１との間にシール部材２３０が介在するようになっている。
【０００６】
シール部材２３０は、断面が円形状の弾性部材によって構成されており、固定部材２１０と表示ユニット２２０との間を封止して表示ユニット２２０の背面側への水や塵埃の侵入を防止するようになっている。
【０００７】
このように構成された表示ユニット２２０は、図示しない複数のネジによって固定部材２１０に固定されるようになっている。また、シール部材２３０は、表示ユニット２２０を固定する複数のネジによる締結力を受けて弾性変形し、固定部材２１０の押圧部２１１とベース部材２４０の周段部２４１とに密着するようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の表示装置においては、シール部材が、固定部材とベース部材との間に介在するようになっているため、ベース部材とカバー部材との間を封止するためのシール部材を別に設ける必要があった。また、シール部材が、ベース部材に保持されるようになっているため、表示ユニットを固定部材から取り外した場合にシール部材が脱落しやすく、表示ユニットを固定部材に取り付ける際に保守点検を行う必要があった。また、シール圧が高いため、表示装置の変形を防ぐため、多数箇所ネジ止めする必要があった。このような、部品点数の増加、保守点検の煩わしさなどの理由から、上記従来の表示装置においては、表示装置のシール機能の信頼性が低下するという問題があった。
【０００９】
本発明は、このような問題を解決するため、シール機能の信頼性を向上することができ、かつ、水や塵埃の侵入を防止することができる表示装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の表示装置は、表示ユニット取付用の固定部材と、前記固定部材に着脱自在に固定される表示ユニットと、前記固定部材と前記表示ユニットとの間に介在し、前記固定部材と前記表示ユニットとの間を封止する封止部材とを備え、前記表示ユニットが、映像を表示する第１の面と前記第１の面の背面に位置する第２の面とを有する表示部と、前記表示部の前記第２の面側に開口を形成する第１の部材と、前記第１の部材に嵌合し、前記第１の部材の前記開口を閉止するとともに外周面の外周方向にフランジ部が形成された第２の部材とを有し、前記封止部材が、前記表示ユニットの前記第１の部材と前記第２の部材とに挟持され、前記表示ユニットの前記第１の部材と前記第２の部材との間を封止する構成を有している。
【００１１】
この構成により、本発明の表示装置は、固定部材と表示ユニットとの間および第１の部材と第２の部材との間を１つの封止部材で封止することができ、封止部材の脱落を防止することができるので、シール機能の信頼性を向上することができ、かつ、水や塵埃の侵入を防止することができる。
【００１２】
また、本発明の表示装置は、前記封止部材が、前記封止部材の表面から突出し、前記封止部材の表面に対して傾斜した帯状の弾性変形部を有する構成である。
【００１３】
この構成により、本発明の表示装置は、小さい締結力で封止部材を密着させることができ、封止部材の圧縮しろを大きくすることができるので、表示ユニットの着脱を容易にすることができる。
【００１４】
さらに、本発明の表示装置は、前記固定部材が、前記表示部の前記第１の面に平行な底面と、前記表示部の前記第１の面に直交する側面とを有し、前記封止部材が、前記固定部材の前記底面に対向する第１の対向面と、前記固定部材の前記側面に対向する第２の対向面とを有し、前記弾性変形部が、前記封止部材の前記第１の対向面および前記封止部材の前記第２の対向面にそれぞれ配設される構成を有している。
【００１５】
この構成により、本発明の表示装置は、封止部材に締結力を加えなくても封止部材を密着させることができるので、装置の構成を簡単にすることができる。
【００１６】
さらに、本発明の表示装置は、互いに異なる方向に傾斜した２つの前記弾性変形部が、前記封止部材の表面に並設される構成を有している。
【００１７】
この構成により、本発明の表示装置は、各部材の間を二重に封止することができるので、水や塵埃の侵入を防止することができる。
【００１８】
さらに、本発明の表示装置は、前記封止部材が、押し出し成型された弾性部材によって構成されるものである。
【００１９】
この構成により、本発明の表示装置は、製造コストを低くすることができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００２１】
図１から図５は、本発明の一実施の形態に係る表示装置を示す図である。
【００２２】
図１から図５において、表示装置１００は、固定部材１１０と、固定部材１１０に着脱自在に固定される表示ユニット１２０と、固定部材１１０と表示ユニット１２０との間に介在し、固定部材１１０と表示ユニット１２０との間を封止する封止部材としてのシール部材１３０とを備えている。表示装置１００は、図４および図５に示すように、複数の表示装置１００がマトリックス状に配置され大型の表示画面を構成するようになっている。
【００２３】
表示ユニット１２０は、表示部１４０を有しており、この表示部１４０は、映像を表示する第１の面としての表示面１４１と、表示面１４１の背面に位置する第２の面としての裏面１４２とを有している。表示面１４１には、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の３種類の発光素子によって構成される複数の絵素（画素またはピクセルともいう）が配列されており、各絵素を最小の要素とする映像が表示されるようになっている。
【００２４】
固定部材１１０は、大型の表示画面を設置する壁面などに取り付けられた図示しないフレームに支持されるようになっている。固定部材１１０は、図１に示すように、表示面１４１に平行な底面１１１と、表示面１４１に直交する側面１１２とを有している。表示ユニット１２０および固定部材１１０は、それぞれ略正方形状であり、表示ユニット１２０が固定部材１１０に嵌合することにより、一体の表示装置１００を構成するようになっている。
【００２５】
また、表示ユニット１２０は、表示部１４０の裏面１４２側に開口１５１を形成する第１の部材としてのベース部材１５０と、ベース部材１５０に嵌合し、ベース部材１５０の開口１５１を閉止する第２の部材としてのカバー部材１６０とを有している。ベース部材１５０の開口１５１内には、表示面１４１の発光動作を制御する制御基板を含む図示しない制御部が設けられており、表示部１４０、ベース部材１５０およびカバー部材１６０は、この制御部を収容する収容空間を形成している。
【００２６】
ベース部材１５０は、ベース部材１５０の内周に沿って延在する周段部１５２を有している。また、カバー部材１６０は、ベース部材１５０の周段部１５２に嵌合する嵌合部１６１と、カバー部材１６０の外周に沿って延在するフランジ部１６２とを有している。カバー部材１６０の嵌合部１６１は、ベース部材１５０の周段部１５２と間に一定の間隙を形成するようになっている。
【００２７】
また、表示ユニット１２０は、図３に示すように、固定部材１１０に対する表示ユニット１２０の位置を決める位置決め部材１７０を有している。この位置決め部材１７０は、表示ユニット１２０に設けられた位置決めピンを含んでおり、固定部材１１０に形成された図示しない位置決め穴に挿入されることによって、表示面１４１の縦横方向の位置を決めるようになっている。
【００２８】
シール部材１３０は、図１に示すように、固定部材１１０と表示ユニット１２０との間に介在するようになっており、固定部材１１０と表示ユニット１２０との間を封止して表示ユニット１２０の背面側への水や塵埃の侵入を防止するようになっている。また、シール部材１３０は、ベース部材１５０とカバー部材１６０とに挟持されるようになっており、ベース部材１５０とカバー部材１６０との間を封止してベース部材１５０の開口１５１内への水や塵埃の侵入を防止するようになっている。
【００２９】
シール部材１３０は、図２に示すように、ベース部材１５０の周段部１５２とカバー部材１６０の嵌合部１６１との間に挟持される被挟持部１３１と、カバー部材１６０のフランジ部１６２に係合する溝部１３２とを有している。
【００３０】
また、シール部材１３０は、シール部材１３０の表面１３３から突出するとともに、シール部材１３０の表面１３３に対して一方向に傾斜した帯状の弾性変形部１３０ａ、１３０ｂ、１３０ｃ、１３０ｄ、１３０ｅを有している。このような断面形状を有するシール部材１３０は、弾性部材、例えば、押し出し成型されたゴム部材等によって構成されることが好ましい。
【００３１】
シール部材１３０は、固定部材１１０の底面１１１に対向する第１の対向面１３３ａと、固定部材１１０の側面１１２に対向する第２の対向面１３３ｂと、ベース部材１５０に対向する第３の対向面１３３ｃとを有している。
【００３２】
弾性変形部１３０ａは、シール部材１３０の第１の対向面１３３ａに配設され、固定部材１１０の底面１１１に接触してシール部材１３０の内周方向に弾性変形するようになっている。また、弾性変形部１３０ｂは、シール部材１３０の第１の対向面１３３ａに配設され、固定部材１１０の底面１１１に接触してシール部材１３０の外周方向に弾性変形するようになっている。なお、本実施の形態において、弾性変形部１３０ａおよび弾性変形部１３０ｂは、シール部材１３０の表面１３３に並設され、異なる方向に傾斜した２つの弾性変形部を構成している。
【００３３】
また、弾性変形部１３０ｃは、シール部材１３０の第２の対向面１３３ｂに配設され、固定部材１１０の側面１１２に接触して表示面１４１側に弾性変形するようになっている。また、弾性変形部１３０ｄは、シール部材１３０の第３の対向面１３３ｃに配設され、ベース部材１５０に接触してシール部材１３０の外周方向に弾性変形するようになっている。また、弾性変形部１３０ｅは、シール部材１３０の第３の対向面１３３ｃに配設され、ベース部材１５０に接触して表示面１４１側に弾性変形するようになっている。
【００３４】
このように構成された表示ユニット１２０は、図示しない掛け金（ラッチ）、ネジなどによって固定部材１１０に固定されるようになっている。また、シール部材１３０は、表示ユニット１２０を固定する掛け金、ネジなどによる締結力を受けて弾性変形し、固定部材１１０、ベース部材１５０およびカバー部材１６０に密着するようになっている。
【００３５】
以上説明したように、本実施の形態においては、固定部材１１０と表示ユニット１２０との間およびベース部材１５０とカバー部材１６０との間を１つのシール部材１３０で封止できるため、シール部材１３０の脱落を防止することができる。したがって、シール機能の信頼性を向上することができ、かつ、水や塵埃の侵入を確実に防止することができる。
【００３６】
また、シール部材１３０の表面１３３に弾性変形部１３０ａから１３０ｅを設けたことにより、小さい締結力でシール部材１３０を密着させることができ、シール部材１３０の圧縮しろを大きくすることができる。したがって、表示ユニット１２０の着脱を容易にすることができる。
【００３７】
さらに、弾性変形部１３０ｃが第２の対向面１３３ｂに配設されたので、位置決め部材１７０によって位置を決めた表示ユニット１２０を固定部材１１０に嵌合させることにより、シール部材１３０に締結力を加えなくても、シール部材１３０を密着させることができる。したがって、装置の構成を簡単にすることができる。
【００３８】
さらに、異なる方向に傾斜した２つの弾性変形部１３０ａおよび弾性変形部１３０ｂを設けたことにより、各部材の間を二重に封止することができるので、水や塵埃の侵入を防止することができる。
【００３９】
さらに、シール部材１３０が押し出し成型されたゴム部材によって構成されることにより、製造コストを低くすることができる。
【００４０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シール機能の信頼性を向上することができ、かつ、水や塵埃の侵入を防止することができるという効果を有する表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る表示装置の要部断面図
【図２】本発明の一実施の形態に係る表示装置のシール部材の断面図
【図３】本発明の一実施の形態に係る表示装置の表示ユニットの要部斜視図
【図４】本発明の一実施の形態に係る表示装置の斜視図
【図５】本発明の一実施の形態に係る表示装置の斜視図
【図６】従来の表示装置の要部断面図
【符号の説明】
１００　表示装置
１１０　固定部材
１１１　底面
１１２　側面
１２０　表示ユニット
１３０　シール部材（封止部材）
１３０ａ、１３０ｂ、１３０ｃ、１３０ｄ、１３０ｅ　弾性変形部
１３３　表面
１３３ａ　第１の対向面
１３３ｂ　第２の対向面
１４０　表示部
１４１　表示面（第１の面）
１４２　裏面（第２の面）
１５０　ベース部材（第１の部材）
１５１　開口
１６０　カバー部材（第２の部材）

Claims

表示ユニット取付用の固定部材と、前記固定部材に着脱自在に固定される表示ユニットと、前記固定部材と前記表示ユニットとの間に介在し、前記固定部材と前記表示ユニットとの間を封止する封止部材とを備え、
前記表示ユニットが、映像を表示する第１の面と前記第１の面の背面に位置する第２の面とを有する表示部と、前記表示部の前記第２の面側に開口を形成する第１の部材と、前記第１の部材に嵌合し、前記第１の部材の前記開口を閉止するとともに外周面の外周方向にフランジ部が形成された第２の部材とを有し、
前記封止部材が、前記表示ユニットの前記第１の部材と前記第２の部材とに挟持され、前記表示ユニットの前記第１の部材と前記第２の部材との間を封止することを特徴とする表示装置。
前記封止部材が、前記封止部材の表面から突出し、前記封止部材の表面に対して傾斜した帯状の弾性変形部を有することを特徴とする請求項１記載の表示装置。
前記固定部材が、前記表示部の前記第１の面に平行な底面と、前記表示部の前記第１の面に直交する側面とを有し、前記封止部材が、前記固定部材の前記底面に対向する第１の対向面と、前記固定部材の前記側面に対向する第２の対向面とを有し、前記弾性変形部が、前記封止部材の前記第１の対向面および前記封止部材の前記第２の対向面にそれぞれ配設されることを特徴とする請求項２記載の表示装置。
互いに異なる方向に傾斜した２つの前記弾性変形部が、前記封止部材の表面に並設されることを特徴とする請求項２または請求項３に記載の表示装置。
前記封止部材が、押し出し成型された弾性部材によって構成されることを特徴とする請求項１から請求項４までのいずれかに記載の表示装置。