JP2004037664A - 情報端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大容量のメモリを必要とすることなく、適切な地図情報を表示することができる携帯型電話機等の情報端末装置を提供する。
【解決手段】衛星から送信された位置データを受信するGPS受信部22と、基地局12との間でのデータの送受信を行う携帯電話無線部24と、携帯電話無線部24により受信された詳細地図情報を保存するメモリ25と、GPS受信部22により複数回受信された複数の位置データに基づいて道路地図の縮尺を決定するCPU21と、CPU21により決定された縮尺の道路地図およびメモリ25に保存された詳細地図情報を表示する表示部26と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】衛星から送信された位置データを受信するGPS受信部22と、基地局12との間でのデータの送受信を行う携帯電話無線部24と、携帯電話無線部24により受信された詳細地図情報を保存するメモリ25と、GPS受信部22により複数回受信された複数の位置データに基づいて道路地図の縮尺を決定するCPU21と、CPU21により決定された縮尺の道路地図およびメモリ25に保存された詳細地図情報を表示する表示部26と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星から送信された位置データに基づき道路地図を表示する情報端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネル等の表示装置に地図を表示できる携帯型電話機が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の携帯型電話機では表示装置の画面全体に地図を表示させていたため不必要な範囲の情報まで表示され、必要な情報を認識しにくくなってしまう。また、携帯型電話機には道路地図が表示されるのみであり、横断歩道、歩道橋のような歩行者向けの情報は表示されなかった。さらに、カーナビゲーションのように地図によって歩行者を誘導したい場合であっても、横断歩道や歩道橋のような歩行者用の情報が表示されないため、歩行者を適切に誘導することができなかった。
【0004】
本発明は、大容量のメモリを必要とすることなく、適切な地図情報を表示することができる携帯型電話機等の情報端末装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の情報端末装置は、衛星から送信された位置データを受信する位置データ受信部と、基地局との間でのデータの送受信を行う無線部と、前記無線部により受信された詳細地図情報を保存する詳細地図情報記憶部と、前記位置データ受信部により複数回受信された複数の前記位置データに基づいて道路地図の縮尺を決定する縮尺決定部と、前記縮尺決定部により決定された縮尺の道路地図および前記記憶部に保存された詳細地図情報を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この情報端末装置によれば、詳細地図情報を無線部により受信するので、大容量のメモリ等を必要としない。また、受信された位置データに基づいて道路地図の縮尺を決定するので、適切な縮尺の地図を選択することができる。
【0007】
請求項2に記載の情報端末装置は、請求項1に記載の情報端末装置において、複数の縮尺の前記道路地図を格納する道路地図格納部を備え、前記表示部により表示される前記道路地図は前記道路地図格納部から読み出されることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の情報端末装置は、請求項1に記載の情報端末装置において、前記道路地図を表示するための道路地図情報は前記基地局が接続されたネットワークに接続された道路地図サーバに格納され、前記無線部は、前記道路地図サーバに格納された前記道路地図情報を、前記基地局を介して受信し、表示部には、前記無線部により受信された前記道路地図情報に基づいて前記道路地図が表示されることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の情報端末装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記縮尺決定部では、前記受信部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて、所定時間内における移動可能範囲を予測し、予測された前記移動可能範囲に応じて地図の縮尺を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の情報端末装置は、請求項4に記載の情報端末装置において、前記縮尺決定部では、前記受信部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて移動可能範囲を予測することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の情報端末装置は、請求項5に記載の情報端末装置において、前記縮尺決定部では、算出された前記移動速度を用いて次の位置データの取得あるいはその位置データに基づく測位までに移動できる範囲を前記移動可能範囲として予測することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の情報端末装置は、請求項4〜6のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記無線部は、前記縮尺決定部により予測された前記移動可能範囲に基づいて必要な地域の詳細地図情報のみを受信することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の情報端末装置は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記表示部には前記縮尺決定部により決定された縮尺の地図および前記記憶部に保存された詳細地図情報が重ねて表示されることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の情報端末装置は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記無線部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて、進行方向を判断する進行方向判断部を備え、前記無線部は前記進行方向判断部により判断された進行方向についてのみ詳細地図情報を受信することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の情報端末装置は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報端末装置において、現在位置から目的地までの経路を決定して経路案内表示を行う経路決定部を備え、前記無線部は前記経路決定部により決定された経路周辺のみの詳細地図情報を受信することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の情報端末装置は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記詳細地図情報は前記基地局が接続されたネットワークに接続された詳細地図情報サーバに格納され、前記無線部は、前記詳細地図情報サーバに格納された詳細地図情報を、前記基地局を介して受信することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態−
以下、図1〜図9を参照して、本発明による情報端末装置の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態の情報端末装置は、使用者である歩行者等が携帯する携帯型電話機への適用例を示す。
【0018】
図1は、第1の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図である。図1に示すように、情報ネットワークシステム100は、情報端末装置としての携帯型電話機20と、携帯型電話機20がアクセス可能な基地局12と、GPS(Global Positioning System)電波を送信する衛星13と、横断歩道、歩道橋、地下道などの歩行者向けの地図情報や一般的な建物情報を含む詳細地図情報を格納する位置情報サーバ14とを備える。図1に示すように、基地局12および位置情報サーバ14はネットワーク15(例えば、インターネット網)を介して接続される。
【0019】
位置情報サーバ14には、携帯型電話機20で表示可能な地図の各縮尺に対応した詳細地図情報が格納されており、後述するように携帯型電話機20からの要求に応じて必要な詳細地図情報を送信することができる。例えば、より大きな縮尺の地図に対応する情報として、より詳細な内容の詳細地図情報が用意される。
【0020】
図2は、携帯型電話機20の構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯型電話機20は、携帯型電話機20各部の動作を制御するCPU21と、衛星13からのGPS電波を受信するGPS受信部22と、道路地図の表示に使用する道路地図情報を格納する地図情報部23と、基地局12との間でのデータの送受信を実行する携帯電話無線部24と、携帯電話機20の位置を順次記憶するとともに受信された詳細地図情報を記憶するメモリ25と、道路地図および詳細情報を表示する液晶表示装置等からなる表示部26と、使用者の操作を受付ける操作部27とを備える。
【0021】
GPS受信部22は衛星13からGPS電波として送信されてくるデータを繰り返し受信する。CPU21では、GPS受信部22により受信されたデータに基づいて経度・緯度を算出して現在位置を測位し、特定された現在位置をメモリ25に格納する。なお、携帯型電話機20におけるGPSの方式として、ネットワークアシスト型、スタンドアローン型のいずれを採用してもよい。
【0022】
次に、図3〜図6を参照して、携帯型電話機20の動作について説明する。図3は携帯型電話機20の動作を示すフローチャート、図4は道路地図を示す図、図5は詳細地図を示す図、図6は表示部に表示される地図を示す図である。
【0023】
図3のフローチャートに示す処理は、CPU21の制御に基づき実行される。
【0024】
図3のステップS1では、前回測位したことにより得られた位置情報がメモリ25に保存されているか否か判断する。メモリ25に位置情報がないと判断された場合には、GPS受信部22によって衛星13からGPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップS2)、ステップS1へ戻る。一方、メモリ25に位置情報があると判断された場合には、GPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップS3)、ステップS4へ進む。このとき、メモリ25には前回測位された位置および今回測位された現在位置が保存されている。なお、ステップS3における測位は、前回の測位との時間間隔が一定になるようなタイミングで実行される。
【0025】
次に、ステップS4では、メモリ25に保存された前回測位された位置および今回測位された現在位置に基づいて、移動距離を算出する。また、算出された移動距離および前回の測位から今回の測位までの時間間隔に基づいて、前回の測位から今回の測位までの移動速度(平均移動速度)を算出する。次に、算出された移動速度がある一定の速度以上か否かを判断する(ステップS5)。ここで、一定の速度とは、前回測位された位置から今回測位された現在位置までほとんど移動していない状態か否かをステップS5で判断できるような速度に設定され、例えば、時速1km程度以下の速度とする。
【0026】
ステップS5において、一定の速度未満であると判断された場合、すなわち、ほとんど移動していないと判断された場合には、前回の測位時に地図表示が実行されているか否か判断する(ステップS6)。この判断が否定されればステップS7へ、肯定されればステップS11へ進む。ステップS7では、予め決められた縮尺の現在位置周辺の道路地図を選択し、その縮尺と現在位置を示すデータを位置情報サーバ14に送信する(ステップS8)。なお、このデータを受けると位置情報サーバ14は対応する詳細地図情報を携帯型電話機20に向けて送信する。次に、位置情報サーバ14から送られた現在位置周辺の詳細地図情報を受信した後(ステップS9)、ステップS7で選択された道路地図と、ステップS9で取得した詳細地図情報に基づく詳細地図とを表示部26に重ねて表示し(ステップS10)、ステップS19へ進む。上記のように、ステップS6の判断が肯定された場合にはステップS11へ進み、前回の測位時に表示されている地図をそのまま表示し続け、ステップS19へ進む。
【0027】
一方、ステップS5において、一定の速度以上であると判断された場合には、ステップS4で算出された移動速度に応じて、地図情報部23に格納された地図情報から適当な縮尺の地図を選択する(ステップS12)。次に、詳細地図情報が必要か否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて詳細地図情報が要求されたと判断されればステップS15へ進み、詳細地図情報が要求されなかったと判断されればステップS14へ進む(ステップS13)。このように、詳細地図を表示するか否かは使用者により選択可能である。
【0028】
詳細地図を必要としない場合には、図4に示すように、ステップS12で選択された道路地図のみを表示部26に表示して(ステップS14)、ステップS19へ進む。
【0029】
詳細地図を必要とする場合には、次の測位までに移動できる距離を計算する(ステップS15)。この計算はステップS4で算出された移動速度に基づいて実行される。すなわち、測位間隔(時間間隔)は一定であるため、算出された移動速度から移動できる距離ないし範囲を計算することができる。次に、位置情報サーバ14に現在位置、次の測位までに移動できる範囲、および表示部26に表示される道路地図の縮尺を示すデータを送信する(ステップS16)。次に、位置情報サーバ14から送信されてきた詳細地図情報を受信し、メモリ25に格納する(ステップS17)。この詳細地図情報はステップS16において送信されたデータに合致した情報であり、図5に示すように、道路地図の縮尺に合わせた移動可能範囲内の詳細地図を示す情報である。次に、図4に示すようなステップS12で選択された道路地図に、メモリ25から読み出された詳細地図情報を用いて図5に示すような詳細地図を重ね合わせ、図6に示すような地図を表示部26に表示する(ステップS28)。このとき、例えば、現在位置が表示部26の表示画面の中心に位置するように地図を表示し、現在位置を使用者に認識させるようにしてもよい。
【0030】
次に、位置情報の取得動作を続行させるか否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて続行が要求されたと判断されればステップS1へ戻り、続行が要求されなかったと判断されれば処理を終了する(ステップS19)。このように、詳細地図を表示するか否かは使用者により選択可能であり、移動を継続するような場合には使用者の意思に従って位置情報の取得が繰り返されることになる。なお、ステップS1へ戻った場合には、一定の測位間隔を保って次の測位が実行される(ステップS3)。
【0031】
図6は、歩行者が携帯する場合の表示例を示しているが、車両での移動のように高速移動中に地図表示をする場合には、道路地図の縮尺や詳細地図情報の内容を状況に合わせて変えることができる。図7は高速移動中に表示される道路地図を、図8は高速移動中に表示される詳細地図を、図9は高速移動中に表示される地図を、それぞれ示している。図8および図9に示すように、この例では、道路地図に重ねて駐車場やガソリンスタンド(「GS」として示す)が表示されている。また、移動可能範囲に合わせて地図の縮尺がより小さく設定されている。
【0032】
以上のように、第1の実施形態では、情報端末装置の使用者の移動速度に応じて移動可能距離を算出し、算出された移動可能距離に基づいて必要な範囲の詳細地図情報のみを受信するので、受信されるデータ量を低減することができ、受信にかかる時間を短縮できる。また、道路地図と詳細地図情報とを分けて取り扱っているため、詳細地図情報が必要でない場合には表示対象となる情報を減らすことができるため、表示画面の小さな情報端末装置において地図情報を認識しやすい。さらに、移動速度に応じた地図情報を表示画面に表示することができるので、通常の地図には表示されない歩道橋、横断歩道、地下道のような歩行者向けの詳細な情報を提示することが可能である。
【0033】
また、詳細地図情報を位置情報サーバから取得するので、道路情報に比べて頻繁に変わりやすい店舗情報等を、常に最新の情報として取得できる。このため、詳細地図情報をメモリに格納しておく場合のようにメモリ内容のアップデートを頻繁にする必要がなく、頻繁な変更のない道路地図のみをアップデートすればよい。また、詳細地図情報は位置情報サーバ側で一元的にメンテナンスすることが可能となる。
【0034】
このように、第1の実施形態では、例えば、歩行者に対し適切な情報を提示することができる。また、詳細地図情報を情報端末装置に格納しないため、情報端末装置に大容量のメモリを必要とせず、しかも詳細地図情報を必要な範囲に限定しているため、詳細地図情報の取得にかかる時間を短縮することができる。
【0035】
なお、第1の実施形態では、移動速度に基づいて移動可能範囲を算出し、この範囲で地図を表示しているが、表示される地図の範囲を使用者の位置に基づいて任意に設定できるようにしてもよい。また、道路地図の縮尺の種類はメモリの容量等に応じて適宜選択できる。例えば、メモリの容量等に応じて縮尺を2種類のみ用意してもよいし、2種類以上用意してもよい。
【0036】
−第2の実施形態−
以下、図10〜図12を参照して、本発明による情報端末装置の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態の情報端末装置と同一部分についての説明は省略する。
【0037】
第2の実施形態では、携帯型電話機である情報端末装置に道路地図情報を予め格納しておく代わりに、ネットワーク15を介して道路地図サーバ16から道路地図情報を受信するようにしている。
【0038】
図10は、第2の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図である。図10に示すように、情報ネットワークシステム100Aは、情報端末装置としての携帯型電話機20Aと、携帯型電話機20Aがアクセス可能な基地局12と、GPS電波を送信する衛星13と、横断歩道、歩道橋、地下道などの歩行者向けの地図情報や一般的な建物情報を含む詳細地図情報を格納する位置情報サーバ14とを備える。図1に示すように、基地局12および位置情報サーバ14はネットワーク15(例えば、インターネット網)を介して接続される。さらに、道路地図情報を格納する道路地図サーバ16がネットワーク15に接続されている。
【0039】
図11は、携帯型電話機20Aの構成を示すブロック図である。図11に示すように、携帯型電話機20Aは、携帯型電話機20の地図情報部23に相当する構成を備えておらず、他の構成要素は携帯型電話機20と同様とされている。
【0040】
図12は情報端末装置20Aの動作を示すフローチャートである。第2の実施形態における処理では、図3に示すステップS12に代えて、ステップS12AおよびステップS12Bの処理が実行される。他のステップにおける処理は、第1の実施形態と同等である。
【0041】
図12に示すように、ステップS5において移動速度が一定速度以上であると判断されると、ステップS12Aでは、ステップS4で算出された移動速度に応じて、道路地図サーバ16に格納された道路地図情報から適当な縮尺の道路地図を送信する要求を、携帯電話無線部24から道路地図サーバ16に向けて送信する。次に、ステップS12Bでは、この要求に応じて道路地図サーバ16から送信されてきた道路地図情報を受信する。そして、第2の実施形態では、道路地図サーバ16から取得した道路地図情報を用いて道路地図を表示している(ステップS14、ステップS18)。
【0042】
このように第2の実施形態では、道路地図情報を道路地図サーバ16に格納するようにしたので、情報端末装置に道路地図情報を格納するための比較的大容量の記憶装置を用意する必要がなくなる。また、記憶装置に格納した道路地図のアップデートも必要なくなり、道路地図サーバ16側で一元的に道路地図情報を管理できる。
【0043】
−第3の実施形態−
以下、図13〜図15を参照して、本発明による情報端末装置の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態の情報端末装置と同一部分についての説明は省略する。
【0044】
第3の実施形態では、移動可能範囲だけでなく移動方向を加味して、表示する詳細地図の範囲を進行方向のみに限定している。
【0045】
図13は第3の実施形態の情報端末装置である携帯型電話機の動作を示すフローチャートである。第3の実施形態における処理では、図3に示すステップS15〜S16の処理に代えて、ステップS15A、S15BおよびS16Aの処理が実行される。他のステップにおける処理は、第1の実施形態と同等である。
【0046】
図13に示すように、ステップS13において詳細地図の表示が必要と判断された場合には、ステップS15Aにおいて前回測位された位置と、今回測位された現在位置との関係から進行方向を判断する。図14に示す道路地図において、前回の測位された位置(A)から今回測位された現在位置(B)に向かう方向を進行方向とする。次に、ステップS15Bでは、次の測位までに移動できる距離を計算する。この計算は上記ステップS15と同様の計算である。次に、ステップS16Aでは、位置情報サーバ14に現在位置、次の測位までに移動できる範囲、進行方向および表示部26に表示される道路地図の縮尺を示すデータを送信する。次に、ステップS17では、位置情報サーバ14から送信されてきた詳細地図情報を受信する。
【0047】
この詳細地図情報はステップS16Aにおいて送信されたデータに合致した情報であり、図15に示すように、道路地図の縮尺に合わせた移動可能範囲内の詳細地図を示す情報である。また、現在位置から進行方向に対してある程度の角度内の範囲のみに対応しており、例えば、進行方向と反対側についての情報は含んでいない。
【0048】
ステップS18では、図14に示す道路地図と、図15に示す詳細地図情報とが重ね合わされて表示される。
【0049】
このように、第3の実施形態では位置情報サーバ14から送信される詳細地図情報を進行方向のみの情報としているため、受信される詳細地図情報のデータ量を第1の実施形態よりもさらに削減することができる。
【0050】
なお、第2の実施形態と同様、道路地図情報を情報端末装置に格納せず、道路地図サーバに格納するようにしてもよい。
【0051】
−第4の実施形態−
以下、図16〜図17を参照して、本発明による情報端末装置の第4の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態の情報端末装置と同一部分についての説明は省略する。
【0052】
第4の実施形態では、予め使用者が目的地を設定し、目的地までの誘導経路を表示させる例を示す。
【0053】
図16は第4の実施形態の情報端末装置としての携帯型電話機の動作を示すフローチャートである。この処理はCPU21の制御に基づいて実行される。
【0054】
図16の処理では、表示部26に道路地図を表示させて使用者に目的地を設定させ(ステップV1)、次に、誘導経路を計算する(ステップV2)。
【0055】
ステップV3では、前回測位したことにより得られた位置情報がメモリ25に保存されているか否か判断する。メモリ25に位置情報がないと判断された場合には、GPS受信部22によって衛星13からGPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップV4)、ステップV3へ戻る。一方、メモリ25に位置情報があると判断された場合には、GPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップV5)、ステップV6へ進む。このとき、メモリ25には前回測位された位置および今回測位された現在位置が保存されている。ステップV5の処理後、現在位置を表示部26に表示するようにしてもよい。なお、ステップV5における測位は、前回の測位との時間間隔が一定になるようなタイミングで実行される。
【0056】
ステップV6では、現在位置が目的地付近であるか否か判断し、判断が肯定されれば処理を終了し、判断が否定されれば現在位置が目的地までの経路上であるか否か判断する(ステップV7)。現在位置が経路上にない場合には、ステップV2へ戻り、再度、誘導経路を計算する。現在位置が経路上にある場合には、メモリ25に保存された前回測位された位置および今回測位された現在位置に基づいて、移動距離を算出する。また、算出された移動距離および前回の測位から今回の測位までの時間間隔に基づいて、前回の測位から今回の測位までの移動速度(平均移動速度)を算出する(ステップV8)。次に、算出された移動速度がある一定の速度以上か否かを判断する(ステップV9)。ここで、一定の速度とは、前回測位された位置から今回測位された現在位置までほとんど移動していない状態か否かをステップV9で判断できるような速度に設定され、例えば、時速1km程度以下の速度とする。
【0057】
ステップV9において、一定の速度未満であると判断された場合、すなわち、ほとんど移動していないと判断された場合には、前回の測位時に地図表示が実行されているか否か判断する(ステップV10)。この判断が否定されればステップV11へ、肯定されればステップV15へ進む。ステップV11では、予め決められた縮尺の現在位置周辺の道路地図を選択し、その縮尺と現在位置を示すデータを位置情報サーバ14に送信する(ステップV12)。なお、このデータを受けると位置情報サーバ14は対応する詳細地図情報を携帯型電話機に向けて送信する。次に、位置情報サーバ14から送られた現在位置周辺の詳細地図情報を受信し、メモリ25に格納した後(ステップV13)、ステップV11で選択された道路地図と、ステップV13で取得した詳細地図情報に基づく詳細地図とを表示部26に重ねて表示し(ステップV14)、ステップV24へ進む。上記のように、ステップV10の判断が肯定された場合にはステップV15へ進み、前回の測位時に表示されている地図をそのまま表示し続け、ステップV24へ進む。
【0058】
一方、ステップV9において、一定の速度以上であると判断された場合には、ステップV8で算出された移動速度に応じて、地図情報部23に格納された地図情報から適当な縮尺の地図を選択する(ステップV16)。次に、詳細地図情報が必要か否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて詳細地図情報が要求されたと判断されればステップV19へ進み、詳細地図情報が要求されなかったと判断されればステップV18へ進む(ステップV17)。このように、詳細地図を表示するか否かは使用者により選択可能である。
【0059】
詳細地図を必要としない場合には、ステップV16で選択された道路地図のみを表示部26に表示して(ステップV18)、ステップV24へ進む。
【0060】
詳細地図を必要とする場合には、前回測位された位置および今回測位された現在位置に基づいて、進行方向を判断し(ステップV19)、次の測位までに移動できる距離を計算する(ステップV20)。この計算はステップV8で算出された移動速度に基づいて実行される。すなわち、測位間隔(時間間隔)は一定であるため、算出された移動速度から移動できる距離ないし範囲を計算することができる。次に、位置情報サーバ14に現在位置、次の測位までに移動できる範囲、進行方向、および表示部26に表示される道路地図の縮尺を示すデータを送信する(ステップV21)。次に、位置情報サーバ14から送信されてきた詳細地図情報を受信し、メモリ25に記憶する(ステップV22)。この詳細地図情報はステップV20において送信されたデータに合致した情報であり、道路地図の縮尺に合わせた進行方向での移動可能範囲内の詳細地図を示す情報である。次に、図17に示すように、ステップV16で選択された道路地図にメモリ25から読み出された詳細地図を重ね合わせて、表示部26に表示する(ステップV23)。
【0061】
次に、位置情報の取得動作を続行させるか否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて続行が要求されたと判断されればステップV3へ戻り、続行が要求されなかったと判断されれば処理を終了する(ステップV24)。なお、ステップV3へ戻った場合には、一定の測位間隔を保って次の測位が実行される(ステップV5)。
【0062】
以上のように、第4の実施形態では、目的地までの経路周辺以外の詳細地図データは受信されないため、受信されるデータ量を削減することができる。また、歩行者を誘導する際に必要な歩道橋や横断歩道などの詳細地図情報を用いた経路案内ができるため、とくに歩行者に対する正確な誘導が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図。
【図2】携帯型電話機の構成を示すブロック図。
【図3】携帯型電話機の動作を示すフローチャート。
【図4】道路地図を示す図。
【図5】詳細地図を示す図。
【図6】表示部に表示される地図を示す図。
【図7】高速移動中に表示される道路地図を示す図。
【図8】高速移動中に表示される詳細地図を示す図。
【図9】高速移動中に表示される地図を示す図。
【図10】第2の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図。
【図11】携帯型電話機の構成を示すブロック図。
【図12】情報端末装置の動作を示すフローチャート。
【図13】第3の実施形態の情報端末装置である携帯型電話機の動作を示すフローチャート。
【図14】進行方向を示す図。
【図15】詳細地図を示す図。
【図16】第4の実施形態の情報端末装置としての携帯型電話機の動作を示すフローチャート。
【図17】表示部に表示される地図を示す図。
【符号の説明】
12 基地局
14 位置情報サーバ(詳細地図情報サーバ)
15 ネットワーク
21 CPU(縮尺決定部)
22 GPS受信部(位置データ受信部)
23 地図情報部(道路地図格納部)
24 携帯電話無線部(無線部)
25 メモリ(詳細地図情報記憶部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、衛星から送信された位置データに基づき道路地図を表示する情報端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネル等の表示装置に地図を表示できる携帯型電話機が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の携帯型電話機では表示装置の画面全体に地図を表示させていたため不必要な範囲の情報まで表示され、必要な情報を認識しにくくなってしまう。また、携帯型電話機には道路地図が表示されるのみであり、横断歩道、歩道橋のような歩行者向けの情報は表示されなかった。さらに、カーナビゲーションのように地図によって歩行者を誘導したい場合であっても、横断歩道や歩道橋のような歩行者用の情報が表示されないため、歩行者を適切に誘導することができなかった。
【0004】
本発明は、大容量のメモリを必要とすることなく、適切な地図情報を表示することができる携帯型電話機等の情報端末装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の情報端末装置は、衛星から送信された位置データを受信する位置データ受信部と、基地局との間でのデータの送受信を行う無線部と、前記無線部により受信された詳細地図情報を保存する詳細地図情報記憶部と、前記位置データ受信部により複数回受信された複数の前記位置データに基づいて道路地図の縮尺を決定する縮尺決定部と、前記縮尺決定部により決定された縮尺の道路地図および前記記憶部に保存された詳細地図情報を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この情報端末装置によれば、詳細地図情報を無線部により受信するので、大容量のメモリ等を必要としない。また、受信された位置データに基づいて道路地図の縮尺を決定するので、適切な縮尺の地図を選択することができる。
【0007】
請求項2に記載の情報端末装置は、請求項1に記載の情報端末装置において、複数の縮尺の前記道路地図を格納する道路地図格納部を備え、前記表示部により表示される前記道路地図は前記道路地図格納部から読み出されることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の情報端末装置は、請求項1に記載の情報端末装置において、前記道路地図を表示するための道路地図情報は前記基地局が接続されたネットワークに接続された道路地図サーバに格納され、前記無線部は、前記道路地図サーバに格納された前記道路地図情報を、前記基地局を介して受信し、表示部には、前記無線部により受信された前記道路地図情報に基づいて前記道路地図が表示されることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の情報端末装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記縮尺決定部では、前記受信部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて、所定時間内における移動可能範囲を予測し、予測された前記移動可能範囲に応じて地図の縮尺を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の情報端末装置は、請求項4に記載の情報端末装置において、前記縮尺決定部では、前記受信部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて移動可能範囲を予測することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の情報端末装置は、請求項5に記載の情報端末装置において、前記縮尺決定部では、算出された前記移動速度を用いて次の位置データの取得あるいはその位置データに基づく測位までに移動できる範囲を前記移動可能範囲として予測することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の情報端末装置は、請求項4〜6のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記無線部は、前記縮尺決定部により予測された前記移動可能範囲に基づいて必要な地域の詳細地図情報のみを受信することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の情報端末装置は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記表示部には前記縮尺決定部により決定された縮尺の地図および前記記憶部に保存された詳細地図情報が重ねて表示されることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の情報端末装置は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記無線部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて、進行方向を判断する進行方向判断部を備え、前記無線部は前記進行方向判断部により判断された進行方向についてのみ詳細地図情報を受信することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の情報端末装置は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報端末装置において、現在位置から目的地までの経路を決定して経路案内表示を行う経路決定部を備え、前記無線部は前記経路決定部により決定された経路周辺のみの詳細地図情報を受信することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の情報端末装置は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報端末装置において、前記詳細地図情報は前記基地局が接続されたネットワークに接続された詳細地図情報サーバに格納され、前記無線部は、前記詳細地図情報サーバに格納された詳細地図情報を、前記基地局を介して受信することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態−
以下、図1〜図9を参照して、本発明による情報端末装置の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態の情報端末装置は、使用者である歩行者等が携帯する携帯型電話機への適用例を示す。
【0018】
図1は、第1の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図である。図1に示すように、情報ネットワークシステム100は、情報端末装置としての携帯型電話機20と、携帯型電話機20がアクセス可能な基地局12と、GPS(Global Positioning System)電波を送信する衛星13と、横断歩道、歩道橋、地下道などの歩行者向けの地図情報や一般的な建物情報を含む詳細地図情報を格納する位置情報サーバ14とを備える。図1に示すように、基地局12および位置情報サーバ14はネットワーク15(例えば、インターネット網)を介して接続される。
【0019】
位置情報サーバ14には、携帯型電話機20で表示可能な地図の各縮尺に対応した詳細地図情報が格納されており、後述するように携帯型電話機20からの要求に応じて必要な詳細地図情報を送信することができる。例えば、より大きな縮尺の地図に対応する情報として、より詳細な内容の詳細地図情報が用意される。
【0020】
図2は、携帯型電話機20の構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯型電話機20は、携帯型電話機20各部の動作を制御するCPU21と、衛星13からのGPS電波を受信するGPS受信部22と、道路地図の表示に使用する道路地図情報を格納する地図情報部23と、基地局12との間でのデータの送受信を実行する携帯電話無線部24と、携帯電話機20の位置を順次記憶するとともに受信された詳細地図情報を記憶するメモリ25と、道路地図および詳細情報を表示する液晶表示装置等からなる表示部26と、使用者の操作を受付ける操作部27とを備える。
【0021】
GPS受信部22は衛星13からGPS電波として送信されてくるデータを繰り返し受信する。CPU21では、GPS受信部22により受信されたデータに基づいて経度・緯度を算出して現在位置を測位し、特定された現在位置をメモリ25に格納する。なお、携帯型電話機20におけるGPSの方式として、ネットワークアシスト型、スタンドアローン型のいずれを採用してもよい。
【0022】
次に、図3〜図6を参照して、携帯型電話機20の動作について説明する。図3は携帯型電話機20の動作を示すフローチャート、図4は道路地図を示す図、図5は詳細地図を示す図、図6は表示部に表示される地図を示す図である。
【0023】
図3のフローチャートに示す処理は、CPU21の制御に基づき実行される。
【0024】
図3のステップS1では、前回測位したことにより得られた位置情報がメモリ25に保存されているか否か判断する。メモリ25に位置情報がないと判断された場合には、GPS受信部22によって衛星13からGPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップS2)、ステップS1へ戻る。一方、メモリ25に位置情報があると判断された場合には、GPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップS3)、ステップS4へ進む。このとき、メモリ25には前回測位された位置および今回測位された現在位置が保存されている。なお、ステップS3における測位は、前回の測位との時間間隔が一定になるようなタイミングで実行される。
【0025】
次に、ステップS4では、メモリ25に保存された前回測位された位置および今回測位された現在位置に基づいて、移動距離を算出する。また、算出された移動距離および前回の測位から今回の測位までの時間間隔に基づいて、前回の測位から今回の測位までの移動速度(平均移動速度)を算出する。次に、算出された移動速度がある一定の速度以上か否かを判断する(ステップS5)。ここで、一定の速度とは、前回測位された位置から今回測位された現在位置までほとんど移動していない状態か否かをステップS5で判断できるような速度に設定され、例えば、時速1km程度以下の速度とする。
【0026】
ステップS5において、一定の速度未満であると判断された場合、すなわち、ほとんど移動していないと判断された場合には、前回の測位時に地図表示が実行されているか否か判断する(ステップS6)。この判断が否定されればステップS7へ、肯定されればステップS11へ進む。ステップS7では、予め決められた縮尺の現在位置周辺の道路地図を選択し、その縮尺と現在位置を示すデータを位置情報サーバ14に送信する(ステップS8)。なお、このデータを受けると位置情報サーバ14は対応する詳細地図情報を携帯型電話機20に向けて送信する。次に、位置情報サーバ14から送られた現在位置周辺の詳細地図情報を受信した後(ステップS9)、ステップS7で選択された道路地図と、ステップS9で取得した詳細地図情報に基づく詳細地図とを表示部26に重ねて表示し(ステップS10)、ステップS19へ進む。上記のように、ステップS6の判断が肯定された場合にはステップS11へ進み、前回の測位時に表示されている地図をそのまま表示し続け、ステップS19へ進む。
【0027】
一方、ステップS5において、一定の速度以上であると判断された場合には、ステップS4で算出された移動速度に応じて、地図情報部23に格納された地図情報から適当な縮尺の地図を選択する(ステップS12)。次に、詳細地図情報が必要か否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて詳細地図情報が要求されたと判断されればステップS15へ進み、詳細地図情報が要求されなかったと判断されればステップS14へ進む(ステップS13)。このように、詳細地図を表示するか否かは使用者により選択可能である。
【0028】
詳細地図を必要としない場合には、図4に示すように、ステップS12で選択された道路地図のみを表示部26に表示して(ステップS14)、ステップS19へ進む。
【0029】
詳細地図を必要とする場合には、次の測位までに移動できる距離を計算する(ステップS15)。この計算はステップS4で算出された移動速度に基づいて実行される。すなわち、測位間隔(時間間隔)は一定であるため、算出された移動速度から移動できる距離ないし範囲を計算することができる。次に、位置情報サーバ14に現在位置、次の測位までに移動できる範囲、および表示部26に表示される道路地図の縮尺を示すデータを送信する(ステップS16)。次に、位置情報サーバ14から送信されてきた詳細地図情報を受信し、メモリ25に格納する(ステップS17)。この詳細地図情報はステップS16において送信されたデータに合致した情報であり、図5に示すように、道路地図の縮尺に合わせた移動可能範囲内の詳細地図を示す情報である。次に、図4に示すようなステップS12で選択された道路地図に、メモリ25から読み出された詳細地図情報を用いて図5に示すような詳細地図を重ね合わせ、図6に示すような地図を表示部26に表示する(ステップS28)。このとき、例えば、現在位置が表示部26の表示画面の中心に位置するように地図を表示し、現在位置を使用者に認識させるようにしてもよい。
【0030】
次に、位置情報の取得動作を続行させるか否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて続行が要求されたと判断されればステップS1へ戻り、続行が要求されなかったと判断されれば処理を終了する(ステップS19)。このように、詳細地図を表示するか否かは使用者により選択可能であり、移動を継続するような場合には使用者の意思に従って位置情報の取得が繰り返されることになる。なお、ステップS1へ戻った場合には、一定の測位間隔を保って次の測位が実行される(ステップS3)。
【0031】
図6は、歩行者が携帯する場合の表示例を示しているが、車両での移動のように高速移動中に地図表示をする場合には、道路地図の縮尺や詳細地図情報の内容を状況に合わせて変えることができる。図7は高速移動中に表示される道路地図を、図8は高速移動中に表示される詳細地図を、図9は高速移動中に表示される地図を、それぞれ示している。図8および図9に示すように、この例では、道路地図に重ねて駐車場やガソリンスタンド(「GS」として示す)が表示されている。また、移動可能範囲に合わせて地図の縮尺がより小さく設定されている。
【0032】
以上のように、第1の実施形態では、情報端末装置の使用者の移動速度に応じて移動可能距離を算出し、算出された移動可能距離に基づいて必要な範囲の詳細地図情報のみを受信するので、受信されるデータ量を低減することができ、受信にかかる時間を短縮できる。また、道路地図と詳細地図情報とを分けて取り扱っているため、詳細地図情報が必要でない場合には表示対象となる情報を減らすことができるため、表示画面の小さな情報端末装置において地図情報を認識しやすい。さらに、移動速度に応じた地図情報を表示画面に表示することができるので、通常の地図には表示されない歩道橋、横断歩道、地下道のような歩行者向けの詳細な情報を提示することが可能である。
【0033】
また、詳細地図情報を位置情報サーバから取得するので、道路情報に比べて頻繁に変わりやすい店舗情報等を、常に最新の情報として取得できる。このため、詳細地図情報をメモリに格納しておく場合のようにメモリ内容のアップデートを頻繁にする必要がなく、頻繁な変更のない道路地図のみをアップデートすればよい。また、詳細地図情報は位置情報サーバ側で一元的にメンテナンスすることが可能となる。
【0034】
このように、第1の実施形態では、例えば、歩行者に対し適切な情報を提示することができる。また、詳細地図情報を情報端末装置に格納しないため、情報端末装置に大容量のメモリを必要とせず、しかも詳細地図情報を必要な範囲に限定しているため、詳細地図情報の取得にかかる時間を短縮することができる。
【0035】
なお、第1の実施形態では、移動速度に基づいて移動可能範囲を算出し、この範囲で地図を表示しているが、表示される地図の範囲を使用者の位置に基づいて任意に設定できるようにしてもよい。また、道路地図の縮尺の種類はメモリの容量等に応じて適宜選択できる。例えば、メモリの容量等に応じて縮尺を2種類のみ用意してもよいし、2種類以上用意してもよい。
【0036】
−第2の実施形態−
以下、図10〜図12を参照して、本発明による情報端末装置の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態の情報端末装置と同一部分についての説明は省略する。
【0037】
第2の実施形態では、携帯型電話機である情報端末装置に道路地図情報を予め格納しておく代わりに、ネットワーク15を介して道路地図サーバ16から道路地図情報を受信するようにしている。
【0038】
図10は、第2の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図である。図10に示すように、情報ネットワークシステム100Aは、情報端末装置としての携帯型電話機20Aと、携帯型電話機20Aがアクセス可能な基地局12と、GPS電波を送信する衛星13と、横断歩道、歩道橋、地下道などの歩行者向けの地図情報や一般的な建物情報を含む詳細地図情報を格納する位置情報サーバ14とを備える。図1に示すように、基地局12および位置情報サーバ14はネットワーク15(例えば、インターネット網)を介して接続される。さらに、道路地図情報を格納する道路地図サーバ16がネットワーク15に接続されている。
【0039】
図11は、携帯型電話機20Aの構成を示すブロック図である。図11に示すように、携帯型電話機20Aは、携帯型電話機20の地図情報部23に相当する構成を備えておらず、他の構成要素は携帯型電話機20と同様とされている。
【0040】
図12は情報端末装置20Aの動作を示すフローチャートである。第2の実施形態における処理では、図3に示すステップS12に代えて、ステップS12AおよびステップS12Bの処理が実行される。他のステップにおける処理は、第1の実施形態と同等である。
【0041】
図12に示すように、ステップS5において移動速度が一定速度以上であると判断されると、ステップS12Aでは、ステップS4で算出された移動速度に応じて、道路地図サーバ16に格納された道路地図情報から適当な縮尺の道路地図を送信する要求を、携帯電話無線部24から道路地図サーバ16に向けて送信する。次に、ステップS12Bでは、この要求に応じて道路地図サーバ16から送信されてきた道路地図情報を受信する。そして、第2の実施形態では、道路地図サーバ16から取得した道路地図情報を用いて道路地図を表示している(ステップS14、ステップS18)。
【0042】
このように第2の実施形態では、道路地図情報を道路地図サーバ16に格納するようにしたので、情報端末装置に道路地図情報を格納するための比較的大容量の記憶装置を用意する必要がなくなる。また、記憶装置に格納した道路地図のアップデートも必要なくなり、道路地図サーバ16側で一元的に道路地図情報を管理できる。
【0043】
−第3の実施形態−
以下、図13〜図15を参照して、本発明による情報端末装置の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態の情報端末装置と同一部分についての説明は省略する。
【0044】
第3の実施形態では、移動可能範囲だけでなく移動方向を加味して、表示する詳細地図の範囲を進行方向のみに限定している。
【0045】
図13は第3の実施形態の情報端末装置である携帯型電話機の動作を示すフローチャートである。第3の実施形態における処理では、図3に示すステップS15〜S16の処理に代えて、ステップS15A、S15BおよびS16Aの処理が実行される。他のステップにおける処理は、第1の実施形態と同等である。
【0046】
図13に示すように、ステップS13において詳細地図の表示が必要と判断された場合には、ステップS15Aにおいて前回測位された位置と、今回測位された現在位置との関係から進行方向を判断する。図14に示す道路地図において、前回の測位された位置(A)から今回測位された現在位置(B)に向かう方向を進行方向とする。次に、ステップS15Bでは、次の測位までに移動できる距離を計算する。この計算は上記ステップS15と同様の計算である。次に、ステップS16Aでは、位置情報サーバ14に現在位置、次の測位までに移動できる範囲、進行方向および表示部26に表示される道路地図の縮尺を示すデータを送信する。次に、ステップS17では、位置情報サーバ14から送信されてきた詳細地図情報を受信する。
【0047】
この詳細地図情報はステップS16Aにおいて送信されたデータに合致した情報であり、図15に示すように、道路地図の縮尺に合わせた移動可能範囲内の詳細地図を示す情報である。また、現在位置から進行方向に対してある程度の角度内の範囲のみに対応しており、例えば、進行方向と反対側についての情報は含んでいない。
【0048】
ステップS18では、図14に示す道路地図と、図15に示す詳細地図情報とが重ね合わされて表示される。
【0049】
このように、第3の実施形態では位置情報サーバ14から送信される詳細地図情報を進行方向のみの情報としているため、受信される詳細地図情報のデータ量を第1の実施形態よりもさらに削減することができる。
【0050】
なお、第2の実施形態と同様、道路地図情報を情報端末装置に格納せず、道路地図サーバに格納するようにしてもよい。
【0051】
−第4の実施形態−
以下、図16〜図17を参照して、本発明による情報端末装置の第4の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態の情報端末装置と同一部分についての説明は省略する。
【0052】
第4の実施形態では、予め使用者が目的地を設定し、目的地までの誘導経路を表示させる例を示す。
【0053】
図16は第4の実施形態の情報端末装置としての携帯型電話機の動作を示すフローチャートである。この処理はCPU21の制御に基づいて実行される。
【0054】
図16の処理では、表示部26に道路地図を表示させて使用者に目的地を設定させ(ステップV1)、次に、誘導経路を計算する(ステップV2)。
【0055】
ステップV3では、前回測位したことにより得られた位置情報がメモリ25に保存されているか否か判断する。メモリ25に位置情報がないと判断された場合には、GPS受信部22によって衛星13からGPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップV4)、ステップV3へ戻る。一方、メモリ25に位置情報があると判断された場合には、GPS電波を受信して現在位置の測位を行い、特定した現在位置をメモリ25に保存した後(ステップV5)、ステップV6へ進む。このとき、メモリ25には前回測位された位置および今回測位された現在位置が保存されている。ステップV5の処理後、現在位置を表示部26に表示するようにしてもよい。なお、ステップV5における測位は、前回の測位との時間間隔が一定になるようなタイミングで実行される。
【0056】
ステップV6では、現在位置が目的地付近であるか否か判断し、判断が肯定されれば処理を終了し、判断が否定されれば現在位置が目的地までの経路上であるか否か判断する(ステップV7)。現在位置が経路上にない場合には、ステップV2へ戻り、再度、誘導経路を計算する。現在位置が経路上にある場合には、メモリ25に保存された前回測位された位置および今回測位された現在位置に基づいて、移動距離を算出する。また、算出された移動距離および前回の測位から今回の測位までの時間間隔に基づいて、前回の測位から今回の測位までの移動速度(平均移動速度)を算出する(ステップV8)。次に、算出された移動速度がある一定の速度以上か否かを判断する(ステップV9)。ここで、一定の速度とは、前回測位された位置から今回測位された現在位置までほとんど移動していない状態か否かをステップV9で判断できるような速度に設定され、例えば、時速1km程度以下の速度とする。
【0057】
ステップV9において、一定の速度未満であると判断された場合、すなわち、ほとんど移動していないと判断された場合には、前回の測位時に地図表示が実行されているか否か判断する(ステップV10)。この判断が否定されればステップV11へ、肯定されればステップV15へ進む。ステップV11では、予め決められた縮尺の現在位置周辺の道路地図を選択し、その縮尺と現在位置を示すデータを位置情報サーバ14に送信する(ステップV12)。なお、このデータを受けると位置情報サーバ14は対応する詳細地図情報を携帯型電話機に向けて送信する。次に、位置情報サーバ14から送られた現在位置周辺の詳細地図情報を受信し、メモリ25に格納した後(ステップV13)、ステップV11で選択された道路地図と、ステップV13で取得した詳細地図情報に基づく詳細地図とを表示部26に重ねて表示し(ステップV14)、ステップV24へ進む。上記のように、ステップV10の判断が肯定された場合にはステップV15へ進み、前回の測位時に表示されている地図をそのまま表示し続け、ステップV24へ進む。
【0058】
一方、ステップV9において、一定の速度以上であると判断された場合には、ステップV8で算出された移動速度に応じて、地図情報部23に格納された地図情報から適当な縮尺の地図を選択する(ステップV16)。次に、詳細地図情報が必要か否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて詳細地図情報が要求されたと判断されればステップV19へ進み、詳細地図情報が要求されなかったと判断されればステップV18へ進む(ステップV17)。このように、詳細地図を表示するか否かは使用者により選択可能である。
【0059】
詳細地図を必要としない場合には、ステップV16で選択された道路地図のみを表示部26に表示して(ステップV18)、ステップV24へ進む。
【0060】
詳細地図を必要とする場合には、前回測位された位置および今回測位された現在位置に基づいて、進行方向を判断し(ステップV19)、次の測位までに移動できる距離を計算する(ステップV20)。この計算はステップV8で算出された移動速度に基づいて実行される。すなわち、測位間隔(時間間隔)は一定であるため、算出された移動速度から移動できる距離ないし範囲を計算することができる。次に、位置情報サーバ14に現在位置、次の測位までに移動できる範囲、進行方向、および表示部26に表示される道路地図の縮尺を示すデータを送信する(ステップV21)。次に、位置情報サーバ14から送信されてきた詳細地図情報を受信し、メモリ25に記憶する(ステップV22)。この詳細地図情報はステップV20において送信されたデータに合致した情報であり、道路地図の縮尺に合わせた進行方向での移動可能範囲内の詳細地図を示す情報である。次に、図17に示すように、ステップV16で選択された道路地図にメモリ25から読み出された詳細地図を重ね合わせて、表示部26に表示する(ステップV23)。
【0061】
次に、位置情報の取得動作を続行させるか否かを使用者に入力させ、操作部27に対する操作に基づいて続行が要求されたと判断されればステップV3へ戻り、続行が要求されなかったと判断されれば処理を終了する(ステップV24)。なお、ステップV3へ戻った場合には、一定の測位間隔を保って次の測位が実行される(ステップV5)。
【0062】
以上のように、第4の実施形態では、目的地までの経路周辺以外の詳細地図データは受信されないため、受信されるデータ量を削減することができる。また、歩行者を誘導する際に必要な歩道橋や横断歩道などの詳細地図情報を用いた経路案内ができるため、とくに歩行者に対する正確な誘導が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図。
【図2】携帯型電話機の構成を示すブロック図。
【図3】携帯型電話機の動作を示すフローチャート。
【図4】道路地図を示す図。
【図5】詳細地図を示す図。
【図6】表示部に表示される地図を示す図。
【図7】高速移動中に表示される道路地図を示す図。
【図8】高速移動中に表示される詳細地図を示す図。
【図9】高速移動中に表示される地図を示す図。
【図10】第2の実施形態の情報端末装置が使用される情報ネットワークシステムを示す図。
【図11】携帯型電話機の構成を示すブロック図。
【図12】情報端末装置の動作を示すフローチャート。
【図13】第3の実施形態の情報端末装置である携帯型電話機の動作を示すフローチャート。
【図14】進行方向を示す図。
【図15】詳細地図を示す図。
【図16】第4の実施形態の情報端末装置としての携帯型電話機の動作を示すフローチャート。
【図17】表示部に表示される地図を示す図。
【符号の説明】
12 基地局
14 位置情報サーバ(詳細地図情報サーバ)
15 ネットワーク
21 CPU(縮尺決定部)
22 GPS受信部(位置データ受信部)
23 地図情報部(道路地図格納部)
24 携帯電話無線部(無線部)
25 メモリ(詳細地図情報記憶部)
Claims (11)
- 衛星から送信された位置データを受信する位置データ受信部と、
基地局との間でのデータの送受信を行う無線部と、
前記無線部により受信された詳細地図情報を保存する詳細地図情報記憶部と、
前記位置データ受信部により複数回受信された複数の前記位置データに基づいて道路地図の縮尺を決定する縮尺決定部と、
前記縮尺決定部により決定された縮尺の道路地図および前記記憶部に保存された詳細地図情報を表示する表示部と、を備えることを特徴とする情報端末装置。 - 複数の縮尺の前記道路地図を格納する道路地図格納部を備え、
前記表示部により表示される前記道路地図は前記道路地図格納部から読み出されることを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。 - 前記道路地図を表示するための道路地図情報は前記基地局が接続されたネットワークに接続された道路地図サーバに格納され、
前記無線部は、前記道路地図サーバに格納された前記道路地図情報を、前記基地局を介して受信し、
表示部には、前記無線部により受信された前記道路地図情報に基づいて前記道路地図が表示されることを特徴とする請求項1に記載の情報端末装置。 - 前記縮尺決定部では、前記受信部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて、所定時間内における移動可能範囲を予測し、予測された前記移動可能範囲に応じて地図の縮尺を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報端末装置。
- 前記縮尺決定部では、前記受信部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて移動速度を算出し、算出された移動速度に基づいて移動可能範囲を予測することを特徴とする請求項4に記載の情報端末装置。
- 前記縮尺決定部では、算出された前記移動速度を用いて次の位置データの取得あるいはその位置データに基づく測位までに移動できる範囲を前記移動可能範囲として予測することを特徴とする請求項5に記載の情報端末装置。
- 前記無線部は、前記縮尺決定部により予測された前記移動可能範囲に基づいて必要な地域の詳細地図情報のみを受信することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の情報端末装置。
- 前記表示部には前記縮尺決定部により決定された縮尺の地図および前記記憶部に保存された詳細地図情報が重ねて表示されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報端末装置。
- 前記無線部により複数回にわたり受信された前記位置データに基づいて、進行方向を判断する進行方向判断部を備え、
前記無線部は前記進行方向判断部により判断された進行方向についてのみ詳細地図情報を受信することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報端末装置。 - 現在位置から目的地までの経路を決定して経路案内表示を行う経路決定部を備え、
前記無線部は前記経路決定部により決定された経路周辺のみの詳細地図情報を受信することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報端末装置。 - 前記詳細地図情報は前記基地局が接続されたネットワークに接続された詳細地図情報サーバに格納され、前記無線部は、前記詳細地図情報サーバに格納された詳細地図情報を、前記基地局を介して受信することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報端末装置。
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