JP2004037479A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファーブラシの動作を制御することにより、クリーニング部材に対して凝集し成長した残留トナーに対し、十分な振動を与えてクリーニング対象物上の残留トナーを除去するとともに、画像不良の発生という弊害を防ぐことのできるクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体ドラム11の付着物を除去するクリーニング装置17において、感光体ドラム11に当接するクリーニングブレード43と、クリーニングブレード43と別体に設けられクリーニングブレード43を振動させる加振手段51と、加振手段51の動作を制御する制御回路と、感光体ドラム11に当接するファーブラシ44とを備え、感光体ドラム11の動作の停止時及びファーブラシ44の動作の停止時に、加振手段51が動作する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等において像担持体の表面等のクリーニング対象物を清掃するクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置におけるクリーニング装置において、クリーニング対象物としての像担持体を清掃するクリーニング部材としてクリーニングブレードを有するものが知られている。
【0003】
例えば電子写真方式の画像形成装置においては、帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセスの各画像形成プロセスを経て感光体ドラム(像担持体)上にトナー像を形成する。
【0004】
そして、このトナー像は、転写プロセスによって感光体ドラム上から転写材(例えば紙)上に転写される。
【0005】
この転写プロセスにおいて、感光体ドラム上のトナー像を構成するトナーは、そのすべてが転写されるわけではなく、少量のトナーが感光体ドラム表面に残る。このようにして感光体ドラム表面に残ったトナー(以下「残留トナー」という。)は、上述のクリーニングブレードによって除去される。
【0006】
従来のクリーニング装置は、図9に示すように、クリーニングブレード61のエッジ61aを感光体ドラム11表面に当接させ、これにより感光体ドラム11表面に付着している残留トナーを掻き取るのである。また、ファーブラシ44は感光ドラム11表面上の転写残トナー又は紙紛等の付着物を除去すると共に、クリーニングブレードエッジに対して、均一のトナー層を供給することにより、クリーニング性の向上を図っている。なお、感光ドラム11表面に当接している。図9は、従来のクリーニング装置における、クリーニングブレードのエッジの近傍にトナーが凝集する様子を示す拡大図である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。図9に示すように、感光体ドラム11に当接されているクリーニングブレード61のエッジ61a近傍には、感光体ドラム11表面から掻き取った残留トナーが凝集している。
【0008】
通常、凝集した残留トナーは、ある程度の大きさになると、クリーニング装置のクリーニング容器(不図示)に落下するため問題になることはない。
【0009】
ところが、近年の画像形成装置の高速化により感光体ドラム11の周速度(プロセススピード)が上昇した影響と環境条件によっては、凝集した残留トナーが落下せず成長を続け、クリーニングブレード61のエッジ61aのニップNをすり抜けてしまう現象が発生することが判明した。
【0010】
問題とは、こうしてすり抜けた残留トナーは、次の画像形成時に後続の転写材(シート材)に筋状に転写されるため画像不良となってしまうという問題である。
【0011】
その原因は、凝集した残留トナーにより、感光体ドラム11上のトナー層とクリーニングブレード61のエッジ部との当接が完全に行われないためである。
【0012】
かかる凝集したトナーを効率よく落下させる方法としては、加振手段を、クリーニングブレードを取り付けるフレームの長手方向の両端部に配置する構成で、複数配置することで比較的小さな振動を与える方法がある。この方法では、クリーニングブレード61にムラなく振動を伝播させることが有効である。
【0013】
また、加振手段は、モータと、その出力軸に取り付けられた錘と、ケースとを備えている。モータは、制御手段としての制御回路と接続された状態で、ケース内に収納され、固定されている。
【0014】
さらに、内側にモータが固定されたケースは、フレームに固定されている。錘は、その重心が出力軸に対して一方に偏った状態で固定されているため、制御回路によってモータの出力軸が回転駆動されると、モータから振動が発生する。この振動がケース、フレームに伝播し、さらにクリーニングブレードに伝播する。
【0015】
一方、プロセススピードの高速化に伴い複写機においては、クリーニングブレードが感光ドラムとの摩擦によりめくれる現象が起こるため、感光ドラム表面に長手方向に均一にトナーを付着させると共に、感光ドラム表面の付着物を効率よく除去する効果のあるクリーニング補助部材をつけることが有効である。
【0016】
この補助部材としては、従来からマグネットローラによる構成とファーブラシの構成が知られている。
【0017】
マグネットローラはかかる効果を十分に発揮する反面、トナー層が常に感光ドラムに侵入している必要があるため、高速化の設計を行う場合には、設計が困難な場合が生ずる。
【0018】
一方、ファーブラシは同様の効果を発揮すると共に、マグネットローラを利用する場合よりも、設計が比較的容易であるため、高速化の設計を行う際には有効であると考えられる。
【0019】
従来の加振手段を用いたクリーニング装置においては、感光ドラムの停止後に加振手段が動作する制御が行われていたが、クリーニング補助部材が取り付けられている場合における、クリーニング補助部材と加振手段の動作の制御の関係が明確でなかった。
【0020】
なお、マグネットローラをクリーニング補助部材に用いた場合には、マグネットローラと感光ドラムとの動作及び停止の関係は、以下のようになる。動作時には、感光ドラムの動作後にマグネットローラが動作し、また、停止時にはマグネットローラの停止後に感光ドラムが停止する関係にある。
【0021】
この理由としては、マグネットローラを使用した場合には、マグネットローラを被覆しているトナー層が常に感光ドラムに侵入する場合にクリーニング補助部材としての効果を発揮する系であるため、マグネットローラのみを単独で動作させた場合には、感光ドラムに侵入しているトナー層が感光ドラムに削り取られるため、削り取られたトナーがクリーニング容器から落下するボタ落ちという現象が生ずるからである。
【0022】
従って、マグネットローラを有するクリーニング装置において、加振手段を動作させる場合には、感光ドラムと加振手段との動作及び停止関係を明確にすれば、問題はない。
【0023】
一方、クリーニング補助部材としてファーブラシを使用する場合には、感光ドラムを停止した状態でファーブラシを動作させても、ファーブラシにはマグネットローラのような顕著なトナー層が形成されていないため、以上のような問題は生じない。
【0024】
従って、加振手段を動作させる場合に、ファーブラシが動作している場合も大きな問題を生じないと一見考えられる。
【0025】
しかし、加振手段を動作させる場合には、クリーニングブレードが振動するために、クリーニングブレードと感光ドラムとのニップ部には空間が生じることになる。
【0026】
従って、感光ドラムが停止状態であっても、ファーブラシが動作している場合には、ファーブラシに付着している微小のトナーが上記ニップ部の空間を通じて、画像形成装置内に飛散する。その結果、飛散トナーは、帯電器、画像露光部等に付着するため、画像不良となる問題が生ずる。
【0027】
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、ファーブラシの動作を制御することにより、クリーニング部材に対して凝集し成長した残留トナーに対し、十分な振動を与えてクリーニング対象物上の残留トナーを除去するとともに、画像不良の発生という弊害を防ぐことのできるクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るクリーニング装置は、回転可能なクリーニング対象物の付着物を除去するクリーニング装置において、前記クリーニング対象物に当接するクリーニング部材と、前記クリーニング部材と別体に設けられ前記クリーニング部材を振動させる加振手段と、前記加振手段の動作を制御する制御手段と、前記クリーニング対象物に当接するファーブラシとを備え、前記クリーニング対象物の動作の停止時及び前記ファーブラシの動作の停止時に、前記加振手段が動作することを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係るクリーニング装置は、前記クリーニング対象物又は前記ファーブラシのいずれか一方の停止後から所定の時間経過後に、前記加振手段が動作することを特徴とする。
【0030】
さらに、本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、上記クリーニング装置とを備えることを特徴とする。
【0031】
また、本発明に係る画像形成装置は、連続画像形成動作を中断する場合に前記加振手段を動作させ、前記加振手段の停止後、前記中断した連続画像形成動作を所定のタイミングで再開することを特徴とする。
【0032】
また、本発明に係る画像形成装置は、像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段、像担持体の表面上に形成したトナー像を転写材に転写する転写手段及びトナー像が転写された転写材を前記像担持体から分離させるための分離手段のうちのいずれか一つを清掃するための清掃手段を有し、前記連続画像形成動作は、前記帯電手段、前記転写手段及び前記分離手段のいずれか一つを清掃するために中断されることを特徴とする。
【0033】
また、本発明に係る画像形成装置は、前記クリーニング部材は、前記クリーニング対象物に当接した状態でクリーニング対象物の回転方向に相対する方向に移動可能に構成されることを特徴とする。
【0034】
上記構成によれば、加振手段の動作により、高速化が容易となり、大きなコストアップを伴うことなくクリーニング性能を向上させることができる。
【0035】
また、上記クリーニング部材が、クリーニング対象物に当接した状態でクリーニング対象物の回転方向に相対する方向に移動可能に構成されるとは、クリーニング部材をクリーニング対象物にカウンター当接することを意味する。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0037】
(クリーニング装置の第1の実施形態)
図面を参照して本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明するクリーニング装置の各実施形態は、本発明に係る画像形成装置の各実施形態の説明ともなっている。
【0038】
[画像形成装置]
図1に、本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態を備えた画像形成装置の概略構成の縦断面図を示す。同図に示す画像形成装置は、レーザビームプリンタであり、同図はその概略構成を示す縦断面である。
【0039】
なお、以下では、本発明に係るクリーニング装置17(後述)がクリーニング対象とするクリーニング対象物が、感光体ドラム11である場合を例に説明する。
【0040】
同図に示すレーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」という)は、プリンタ部(画像形成部)1と、リーダ部(画像読取部)2とを備えている。
【0041】
このうちプリンタ部1には、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光体ドラム」という)11が配設されており、感光体ドラム11の周囲には、その回転方向(矢印方向)に沿ってほぼ順に、一次帯電器12、露光装置13、現像器14、転写帯電器15、分離帯電器16、クリーニング装置17が配設されている。
【0042】
また、転写材(例えば紙)Pの搬送方向に沿ってその上流側から順に、給紙カセット18a,18b、給紙ローラ19a,19b、レジストローラ20、搬送ベルト21、定着ローラ22aと加圧ローラ22bとを有する定着器(定着手段)22、そして、排出ローラ23が配設されている。
【0043】
一方、リーダ部2には、プラテンガラス31、原稿押圧板32、光源33、反射ミラー34a,34b,34c、レンズ35、CCD(光電変換素子)36、画像処理部37等が配設されている。
【0044】
上述構成の画像形成装置は、プリンタ部1において、感光体ドラム11が駆動手段(不図示)によって矢印方向に所定のプロセススピード(周速度)、本実施形態では480mm/secで回転駆動され、その表面が一次帯電器12によって所定の極性・電位に均一に帯電される。
【0045】
一方、リーダ部2においては、プラテンガラス31上に載置されて原稿押圧板32によって押圧された原稿(不図示)は、その画像面(下面)が光源33によって照射され、その反射光が反射ミラー34a,34b,34cによって反射され、さらにレンズ35を透過してCCD36に入力される。
【0046】
こうしてCCD36に入力された光は、画像処理部37によって種々の周知の画像処理が施された後、電気信号38に変換され、画像情報として、プリンタ部1側の露光装置13に入力される。
【0047】
露光装置13のレーザスキャナ13aは、画像情報に応じて変調され、反射ミラー13bを介して、上述の露光後の感光体ドラム11表面を露光する。この露光により、感光体ドラム11表面に静電潜像が形成される。
【0048】
この静電潜像は、現像器14によって現像される。現像器14には、現像剤(トナー)が収納されており、このトナーは、現像スリーブ14aに現像バイアスを印加することにより、感光体ドラム11表面の静電潜像に付着されて静電潜像をトナー像として現像する。
【0049】
こうして感光体ドラム11上に形成されたトナー像は転写材Pに転写される。転写材Pは、給紙カセット18a又は給紙カセット18bから給紙ローラ19a又は給紙ローラ19bによって給紙され、レジストローラ20によって感光体ドラム11上のトナー像とタイミングを合わせるようにして、感光体ドラム11と転写帯電器15との間の転写部に供給される。感光体ドラム11上のトナー像は、転写帯電器15に転写バイアスを印加することで、転写材P上に転写される。
【0050】
トナー像転写後の転写材Pは、分離帯電器16によって感光体ドラム11表面から分離され、搬送ベルト21によって定着器22に搬送され、ここで定着ローラ22a、加圧ローラ22bによって加熱、加圧されて表面にトナー像が定着された後、排出ローラ23によって画像形成装置本体外部に排出される。
【0051】
一方、トナー像転写後の感光体ドラム11は、転写時に転写材Pに転写されないで表面に残った残留トナー(付着物)がクリーニング装置17によって除去され、次の画像形成に供される。なお、クリーニング装置17については後に詳述する。
【0052】
なお、図1中には、原稿押圧板32の上部には、プラテンガラス31上に自動的に原稿を供給し、またプラテンガラス31上から自動的に原稿を排出する自動原稿送り装置39を二点鎖線で示している。
【0053】
[クリーニング装置]
次に、図2を参照して、本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態について詳述する。なお、図2は、図1に示される感光体ドラム11の長手方向(軸方向)に直角な方向の、本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態の縦断面図である。
【0054】
クリーニング装置17は、フレーム41、フレーム42、クリーニングブレード(クリーニング部材)43、ファーブラシ44、搬送スクリュー45、シート46、ホルダ47、シャフト48,49、引っ張りバネ50、そして加振手段51を備えている。
【0055】
このうちクリーニングブレード43は、板状の弾性体によって形成されており、ホルダ47をフレーム41にねじ止めすることにより、フレーム41とホルダ47との間に挟持されるように保持されている。
【0056】
クリーニングブレード43は、その1つのエッジ43aを感光体ドラム11表面に当接させている。当接方向は、感光体ドラム11表面の移動方向(矢印方向)に対してカウンタ方向である。
【0057】
フレーム41におけるクリーニングブレード43の裏面との接触面41a及びホルダ47におけるクリーニングブレード43の端面との接触面47aは、高精度に加工され、また高い位置精度で配置されている。
【0058】
したがって、クリーニングブレード43は、上述の接触面41a,47aにその一部を接触させた状態で、ホルダ47によって挟持することで、感光体ドラム11に対して高い位置精度が実現できるようになっている。
【0059】
クリーニングブレード43を保持しているフレーム41は、加振手段51も保持している。
【0060】
フレーム41は、フレーム42に対してシャフト48を介して揺動自在に取り付けられている。
【0061】
本実施形態では感光体ドラム11の長手方向に揺動自在の構成であるが、長手方向に揺動がされない構成にすることも可能である。
【0062】
上述の引っ張りバネ50は、一方の端部がフレーム42の一部に連結され、また、他方の端部がフレーム41の一部に取り付けられている。
【0063】
したがって、フレーム41は、この引っ張りバネ50により、シャフト48を中心にして同図中の反時計回りに付勢されている。これにより、クリーニングブレード43のエッジ43aが適度な押圧力で感光体ドラム11表面に当接されている。
【0064】
フレーム42は、感光体ドラム11から遠い側において下方に延設され、また下部において感光体ドラム11に向かって延設されている。
【0065】
フレーム42のこの部分によって、上述のファーブラシ44及び搬送スクリュー45が回転自在に支持されている。
【0066】
これらファーブラシ44、搬送スクリュー45は、駆動手段(不図示)によって回転駆動されるようになっている。本実施形態では、クリーニングブレードをねじ止めする構成である。
【0067】
ファーブラシ44は、クリーニングブレード43の下方に配置されていている。ファーブラシ44は、感光体ドラム11の長手方向(母線に沿った方向)にトナー層を接触させることで感光体ドラム11表面にトナーを均一に再コートする。
【0068】
これは、再コートせずに残留トナーをクリーニングブレード43によって掻き落とした場合の弊害、すなわち残留トナーのある部分とない部分とでクリーニングブレード43と感光体ドラム11との摩擦力が異なりクリーニングブレード43に不要なビビリ(細かい振動)が発生するという弊害を防止するためである。
【0069】
このように残留トナーを感光体ドラム11の長手方向に均一に再コートすることでクリーニングブレード43と感光体ドラム11との摩擦力を長手方向で安定させることができるため、クリーニングブレード43のビビリを防止できる。
【0070】
また、ファーブラシ44は、感光ドラム11の表面上のトナー及び紙紛等の付着物を効率的に除去できる効果もあり、安定したクリーニング効果を奏する。本実施形態でのファーブラシ44は一例であり、他のファーブラシであっても、上記ファーブラシの効果に関しては問題はない。
【0071】
ファーブラシ44の回転方向は、図2に示すように感光体ドラム11に対して順方向であることが望ましいが、感光体ドラム11に対して逆方向である場合にも同様の効果を得ることが可能である。
【0072】
搬送スクリュー45は残留トナーを図示しないトナー回収容器へ搬送する。
【0073】
[加振手段]
次に、図2に示される加振手段について図3を参照して説明する。図3に、図2に示される加振手段51を構成するモータ及びケースの斜視図を示す。
【0074】
加振手段51は、モータ52と、その出力軸52aに取り付けられた錘53と、ケース54とを備えている。モータ52は、制御手段としての制御回路55と接続された状態で、上述のケース54内に収納され、固定されている。
【0075】
さらに、内側にモータ52が固定されたケース54は、図2に示すように、フレーム41に固定されている。
【0076】
錘53は、その重心が出力軸52aに対して一方に偏った状態で固定されているため、制御回路55によってモータ52の出力軸52aが回転駆動されると、モータ52から振動が発生する。この振動がケース54、フレーム41に伝播し、さらにクリーニングブレード43に伝播する。
【0077】
ケース54は、モータ52にトナーが進入するのを防止する機能及びモータ52を拘束することでフレーム41へ振動を効率的に伝播する機能がある。なお、制御回路55は、感光体ドラム11を回転駆動するためのドラムモータ56にも接続されており、感光体ドラム11の回転を制御している。
【0078】
上述構成の加振手段51は、クリーニングブレード43に対して凝集塊を除去するのに十分な振動を与えることができる構成であれば、上述構成に限定されるものではない。
【0079】
また、加振手段51は、クリーニング装置17のフレーム41の長手方向の中央に1個配置しても効果があるが、この場合には、クリーニングブレード43の端部まで有効に振動を伝播するには大きな振動が必要になる。
【0080】
このため、図4に示すように、加振手段51をフレーム41の長手方向の両端部に配置するなど、複数配置することで比較的小さな振動でクリーニングブレード43にムラなく振動を伝播させることが可能になる。図4は、図2に示されるクリーニング装置において、フレームに2個の加振手段を取り付けた状態を示す斜視図である。
【0081】
この場合には、加振手段51は、フレーム41の長手方向の中心Lを基準に両端側に振り分けた位置に配置してクリーニングブレード43の感光体ドラム11への当接圧のバラツキが小さくなるようにすることが望ましい。
【0082】
[ブレードエッジ部]
図5(a)、(b)、(c)、(d)に、図2に示されるクリーニング装置における、感光体ドラム11表面とクリーニングブレード43のエッジ43aとの当接部(ニップ)Nの拡大図を示す。これら図5(a)、(b)、(c)、(d)は、クリーニングブレードのエッジの近傍に凝集したトナーを振動によって除去する様子を説明するためのものである。
【0083】
感光体ドラム11に当接しているクリーニングブレード43のエッジ43aには、図5(a)に示すように、感光体ドラム11表面から掻き取った残留トナーが凝集している。図5(b)に示すように、凝集した残留トナーが成長し続けると、クリーニングブレード43のエッジ43aと感光体ドラム11表面との間のニップNをすり抜けて、このトナーが転写材Pに付着して画像不良となるおそれがある。
【0084】
このため、成長し凝集塊となった残留トナーをクリーニングブレード43のエッジ43aから除去することが必要となる。
【0085】
そこで、加振手段51(図2参照)を動作させてフレーム41を介してクリーニングブレード43に振動を伝播させることにより(図5(c))、クリーニングブレード43のエッジ43aから、画像不良が発生する前に残留トナーの凝集塊を除去するようにしている(図5(d))。
【0086】
ところで、加振手段51を動作させると、その振動がクリーニングブレード43を介して感光体ドラム11にも伝播するため、画像形成中に行うことは望ましくない。
【0087】
感光体ドラム11が回転中に加振手段51を動作させると、クリーニングブレード43のエッジ43aが振動により感光体ドラム11から部分的に離間するため、感光体ドラム11上の転写残トナーがクリーニングブレード43からすり抜け、画像不良が発生する。
【0088】
従って、加振手段51を動作させるタイミングは感光体ドラム11が完全に停止しているときである必要がある。
【0089】
一方、ファーブラシ44の回転を加振手段51の動作中に行うと、振動しているクリーニングブレード43と感光体ドラム11の離間により、ファーブラシ44上の微紛トナーが画像形成装置内に飛散することにより、帯電器等の汚れが発生するため、画像不良の原因となりうる。従って、加振手段51が動作するときにはファーブラシ44は停止している必要がある。
【0090】
画像形成装置が動作から停止段階に移行した時に、感光体ドラム11が完全に停止するまでには、感光体ドラム11は慣性のためにしばらく回転を行う。
【0091】
従って、感光体ドラム11を停止させる信号が発した時間から感光体ドラム11が完全に停止する時間までは所定の時間を要する。そこで、本実施形態におけるファーブラシ44及び加振手段51の動作タイミングは以下に示すようになる。
【0092】
[加振手段、ファーブラシの動作タイミング(シーケンス)]
以下、ファーブラシ44及び加振手段51が動作するタイミングについて図6を用いて説明する。図6は、本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態における加振手段及びファーブラシの動作シーケンスである。
【0093】
例えば、朝一番に電源を投入すると、定着器の温度が所定の温度に達していないため、定着器の温度が所定の温度に達するため、まず定着ローラ及び加圧ローラを停止状態で加熱し、その後両ローラを空回転させるのが通例である。
【0094】
両ローラを空回転させる際には感光体ドラム11も同時に回転させることも通例である。感光体ドラム11が回転している場合にはファーブラシ44も回転させる。
【0095】
この構成にてファーブラシ44の停止及び加振手段51の動作させるタイミングは、感光体ドラム11の停止後にすることがタイミングを取りやすい点で有効である。もちろん、感光体ドラム11が回転を行う前に加振手段51を動作させることによる効果等に関してはかわることはない。
【0096】
図6のタイミングチャートに示すように、ドラムが回転中にドラムを停止させるドラム信号が発せられた後に、ドラムモータへの通電がストップする。そのため、感光体ドラム11は停止することになるが、感光体ドラム11の慣性による回転が残存するため、通電無から所定時間であるA秒後に停止することになる。
【0097】
なお、所定時間Aの値だが、その値は感光体ドラム11のトルク、プロセススピード等の影響を受けるために一概には言えないが、約0.5秒〜2秒前後である。Aの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0098】
感光体ドラム11の回転が停止するのに合わせてファーブラシ44の回転を停止する。上記の感光体ドラム11の慣性による回転を考慮して、ドラム信号がONからOFFになった時間からB秒後(所定のタイミング)にファーブラシ44の停止を行う。
【0099】
本実施形態においては、ファーブラシの停止が感光ドラム11の停止後に停止する構成であるが、感光ドラム11と同時に停止、また、感光ドラム11より先に停止の場合であっても、本発明の効果に影響はない。また、Bの値は2秒前後とする。
【0100】
Bの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0101】
また、上記のファーブラシ44の慣性による回転を考慮して、ドラム信号がONからOFFになった時間からC秒後(所定のタイミング)に加振手段51の動作を行うことにより感光体ドラム11及びファーブラシ44の停止時に加振手段51の動作が可能になる。
【0102】
ここで、加振手段51が動作する、感光体ドラム11停止後の所定のタイミングであるC秒の値は、例えば(A秒+0.1秒〜1秒前後)とすることができる。
【0103】
ここで、0.1秒〜1秒のどの値をとるかは機種により異なり、もちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0104】
図6中D秒は加振手段51の動作時間であり、その値は任意である。本実施形態では約0.7秒動作させることとする。Dの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0105】
なお、上述のクリーニングブレード43は、長期使用に伴う摩耗により、クリーニング性能が次第に低下していく。したがって適宜な時期に交換が必要となる。
【0106】
このときでも、上述のような本実施形態の構成であれば、ホルダ47を外すだけで簡単にクリーニングブレード43のみを交換することができ、交換に要する部品代及び交換工数を最小限に抑えられることに加えて、フレーム41の接触面41aの面精度によってクリーニングブレード43の取り付け面精度を保証できるため、安定性が増すように工夫されている。
【0107】
加振手段51による振動入力時のクリーニングブレード43の挙動の再現性も増すためにも取り付けの状態が安定していることは重要である。
【0108】
上述したように、本実施形態では、ファーブラシ44及びクリーニングブレード43とは別体で設けた加振手段51によって感光体ドラム11の停止時にクリーニングブレード43を振動させることにより、1.大きなコストアップを伴うことなく、2.クリーニング不良に起因して転写材が汚染されるような画像不良を有効に防止することができる。
【0109】
また、本実施形態では、3.更なるプロセススピードの高速化が容易に可能となり、4.画像形成装置の機内の汚れを防止することが可能である。
【0110】
(クリーニング装置の第2の実施形態)
次に本発明に係るクリーニング装置の第2実施形態を備えた画像形成装置について詳しく説明する。なお、本実施形態のクリーニング装置、本実施形態のクリーニング装置を適用した画像形成装置、加振手段の構成は前述した第1実施形態と同様である。
【0111】
本実施形態は、画像形成動作を中断して感光ドラム11及びファーブラシ44を停止した後に、さらに加振手段51を動作させる場合のシーケンスを備える実施形態である。
【0112】
ここで、画像形成動作の中断について説明をする。連続画像形成が所定の枚数、例えば1000枚以上の連続画像形成の際に、所定の枚数、本実施形態では例えば1000枚の画像形成ごとに、感光体ドラム11の回転を一時停止させることにより、クリーニングブレード43の形状が、感光体ドラム11の回転から停止の経過の際にわずかに変化することにより、感光体ドラム11とクリーニングブレードとのニップ部の形状が変化する。
【0113】
これにより、感光体ドラム11の回転を一旦停止させることにより、ニップ部の形状が変化し、ニップ部に固着されつつあるトナーをニップ部から落下させることができる効果がある。
【0114】
しかし、更にクリーニングブレード43のエッジ43aに凝集した残留トナーを除去するために、本実施形態では上記画像形成動作の中断の際に加振手段51を動作させるものである。
【0115】
図7のタイミングチャートに示すように、本実施形態では、ドラムが回転中にドラムを停止及び中断させるドラム信号が発せられた後に、ドラムモータへの通電がストップする。図7は、本発明に係るクリーニング装置の第2の実施形態における、画像形成動作が中断する場合の加振手段及びファーブラシの動作シーケンスである。
【0116】
本実施形態では、ドラムが回転中にドラムを停止及び中断させるドラム信号が発せられた後に、ドラムモータへの通電がストップするため、感光体ドラム11は停止することになるが、感光体ドラム11の慣性による回転が残存するため、所定時間であるA秒後に感光体ドラム11は停止することになる。
【0117】
なお、図7に示される所定時間Aの値だが、その値は感光体ドラム11のトルク、プロセススピード等の影響を受けるために一概には言えないが、約0.5秒〜2秒前後である。
【0118】
Aの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0119】
感光体ドラム11の回転が停止するのに合わせてファーブラシ44の回転を停止する。
【0120】
上記の感光体ドラム11の慣性による回転を考慮して、ドラム信号がONからOFFになった時間からB秒後(所定のタイミング)にファーブラシ44の停止を行う。
【0121】
本実施形態においては、ファーブラシの停止が感光ドラム11の停止後に停止する構成であるが,感光ドラム11と同時に停止、また、感光ドラム11より先に停止の場合であっても、本実施形態の効果に影響はない。また、Bの値は、2秒前後とする。
【0122】
Bの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0123】
また、上記のファーブラシ44の慣性による回転を考慮して、ドラム信号がONからOFFになった時間からC秒後(所定のタイミング)に加振手段51の動作を行うことにより感光体ドラム11及びファーブラシ44の停止時に加振手段51の動作が可能になる。
【0124】
ここで、加振手段51が動作する、感光体ドラム11停止後の所定のタイミングであるC秒の値は、例えば(A秒+0.1秒〜1秒前後)とすることができる。
【0125】
ここで、0.1秒〜1秒のどの値をとるかは機種により異なり、もちろんそれ以上の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0126】
なお、図7中D秒は加振手段51の動作時間であり、その値は任意である。本実施形態では約0.7秒動作させることとする。Dの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0127】
その後、加振手段51の動作終了後、E秒後に画像形成動作を継続すべく、感光体ドラム11並びにファーブラシ44が再回転する。
【0128】
ここで、E秒の値であるが、加振手段51の動作終了と同時にドラムの回転信号をONさせることは、加振手段51の振動による残留振動がある可能性があるため、所定の時間の間隔を有することが望ましい。
【0129】
従って、その所定時間の間隔にあたるE秒の値は0.1〜1秒前後であればよい。なお、0.1秒〜1秒のどの値をとるかは機種により異なり、もちろんそれ以上の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0130】
このように、本発明によれば、上述の第1の実施形態と同様に1.〜4.の効果があると共に5.画像形成装置の連続動作時の場合にも安定したクリーニング機能を発揮することが可能である。
【0131】
(クリーニング装置の第3の実施形態)
次に本発明に係るクリーニング装置の第3の実施形態を備えた画像形成装置について詳しく説明する。なお、本実施形態のクリーニング装置、本実施形態のクリーニング装置を適用した画像形成装置、加振手段の構成は前述した第1実施形態と同様である。
【0132】
本実施形態は、画像形成動作を中断してコロナ帯電器(一次帯電器12)のワイヤーを清掃する動作時に加振手段51を動作させる場合のシーケンスを備える実施形態である。
【0133】
ここで、画像形成動作を中断してコロナ帯電器のワイヤーを清掃する動作について説明をする。連続画像形成が所定の枚数、例えば2000枚以上の連続画像形成の際に、所定の枚数、本実施形態では例えば2000枚の画像形成ごとに、コロナ帯電器のワイヤーを清掃する必要が生ずる。
【0134】
所定枚数おきにコロナ帯電器のワイヤー清掃を行わない場合には、ワイヤーの汚れにより放電ムラを生ずることになり、その結果、感光体ドラム11上の電位不均一や転写ムラ等の問題が生ずる。
【0135】
従って、所定の枚数を連続が像形成する際には、一時画像形成動作を中断して、かかるワイヤー清掃を行うことが通例である。
【0136】
本実施形態ではワイヤー清掃による画像形成動作の中断を利用してクリーニングブレード43のエッジ43aに凝集した残留トナーを除去するために、加振手段51を動作させるものである。
【0137】
図8のタイミングチャートに示すように、ドラムが回転中にドラムを停止及び中断させるドラム信号が発せられた後に、ドラムモータへの通電がストップする。そのため、感光体ドラム11は停止することになるが、感光体ドラム11の慣性による回転が残存するため、所定時間であるA秒後に停止することになる。図8は、本発明に係るクリーニング装置の第3の実施形態における、画像形成動作がワイヤー清掃により中断する場合の加振手段及びファーブラシの動作シーケンスである。
【0138】
なお、所定時間Aの値だが、その値は感光体ドラム11のトルク、プロセススピード等の影響を受けるために一概には言えないが、約0.5秒〜2秒前後である。Aの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0139】
感光体ドラム11の回転が停止するのに合わせてファーブラシ44の回転を停止する。
【0140】
上記の感光体ドラム11の慣性による回転を考慮して、ドラム信号がONからOFFになった時間からB秒後(所定のタイミング)にファーブラシ44の停止を行う。
【0141】
本実施形態においては、ファーブラシの停止が感光ドラム11の停止後に停止する構成であるが,感光ドラム11と同時に停止、また、感光ドラム11より先に停止の場合であっても、本発明の効果に影響はない。
【0142】
また、Bの値は、2秒前後とする。Bの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0143】
また、上記のファーブラシ44の慣性による回転を考慮して、ドラム信号がONからOFFになった時間からC秒後(所定のタイミング)に加振手段51の動作を行うことにより感光体ドラム11及びファーブラシ44の停止時に加振手段51の動作が可能になる。
【0144】
ここで、加振手段51が動作する、感光体ドラム11停止後の所定のタイミングであるC秒の値は、例えば(A秒+0.1秒〜1秒前後)とすることができる。
【0145】
ここで、0.1秒〜1秒のどの値をとるかは機種により異なり、もちろんそれ以上の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0146】
なお、図8中D秒は加振手段51の動作時間であり、その値は任意である。本実施形態では約0.7秒動作させることとする。Dの値としてもちろんそれ以外の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0147】
その後、加振手段51の動作終了後、F秒後にコロナ帯電器のワイヤー清掃の動作を行う。
【0148】
ここで、F秒の値であるが、加振手段51の動作終了と同時にワイヤー清掃(ワイヤーの清掃手段)をONさせても、問題はなく0秒〜1秒前後であればよい。
【0149】
なお、0秒〜1秒のどの値をとるかは機種により異なり、もちろんそれ以上の値を採用することは何ら効果等に影響を及ぼすことはなく、可能である。
【0150】
このように、本実施形態では、ワイヤー清掃をする場合であっても、前述の第1の実施形態又は第2の実施形態における1.〜5.と同様の効果を得ることができる。
【0151】
なお、本実施形態では感光体ドラム11及びファーブラシ44の回転終了後に加振手段51を動作させ、その後にワイヤー清掃を行う手順を用いたが、ドラム回転終了後にワイヤー清掃を行い、その後に加振手段51を動作させる手順を用いても、前述の第1の実施形態又は第2の実施形態における1.〜5.と同様の効果を得ることができ、何ら問題は生じない。
【0152】
(クリーニング装置の他の実施形態)
前述した本発明に係るクリーニング装置の各実施形態では、各クリーニング装置が適用される画像形成装置として、モノクロ画像が形成可能な画像形成装置を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カラー画像が形成可能な画像形成装置に本発明に係るクリーニング装置の各実施形態を適用しても同様の効果を得ることができる。
【0153】
また前述した各実施形態では、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプリンタ、ファクシミリ装置、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置や、転写材担持体としての転写搬送ベルトを使用し、転写搬送ベルトに担持されたシート等の転写材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置、像担持体に形成されたトナー像を中間転写体に一旦転写して担持し、該中間転写体に担持されたトナー像を転写材に対して一括して転写する画像形成装置であっても良く、該画像形成装置のクリーニング装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
【0154】
また前述した各実施形態では、クリーニング対象物として、画像形成装置における回転体である像担持体(感光体ドラム)を例示し、感光体ドラムの付着物を除去するクリーニング装置に本発明を適用した場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、転写材担持体や中間転写体等のその他のクリーニング対象物の付着物を除去するクリーニング装置に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
【0155】
また、上記第3の実施形態では、コロナ帯電器のワイヤー清掃を行う場合に画像形成動作を中断させるとしたが、画像形成動作を中断させる場合はこのような場合に限定されるものではなく、その他にも、像担持体(感光体ドラム)の表面上に形成したトナー像を転写材に転写する転写手段や、トナー像が転写された転写材を像担持体から分離させるための分離手段のうちの少なくともいずれか一つを清掃するために画像形成動作を中断させるとしても良い。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により、加振手段の動作により、高速化が容易となり、大きなコストアップを伴うことなく、クリーニング性能を効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態を備えた画像形成装置の概略構成の縦断面図である。
【図2】図1に示される感光体ドラム11の長手方向(軸方向)に直角な方向の、本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態の縦断面図である。
【図3】図2に示される加振手段51を構成するモータ及びケースの斜視図である。
【図4】図2に示されるクリーニング装置において、フレームに2個の加振手段を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】図2に示されるクリーニング装置における、感光体ドラム11表面とクリーニングブレード43のエッジ43aとの当接部(ニップ)Nの拡大図である。
【図6】本発明に係るクリーニング装置の第1の実施形態における加振手段及びファーブラシの動作シーケンスである。
【図7】本発明に係るクリーニング装置の第2の実施形態における、画像形成動作が中断する場合の加振手段及びファーブラシの動作シーケンスである。
【図8】本発明に係るクリーニング装置の第3の実施形態における、画像形成動作がワイヤー清掃により中断する場合の加振手段及びファーブラシの動作シーケンスである。
【図9】従来のクリーニング装置における、クリーニングブレードのエッジの近傍にトナーが凝集する様子を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 プリンタ部
2 リーダ部
11 感光体ドラム
12 一次帯電器
13 露光装置
13a レーザスキャナ
13b 反射ミラー
14 現像器
14a 現像スリーブ
15 転写帯電器
16 分離帯電器
17 クリーニング装置
18a,18b 給紙カセット
19a,19b 給紙ローラ
20 レジストローラ
21 搬送ベルト
22 定着器
22a 定着ローラ
22b 加圧ローラ
23 排出ローラ
31 プラテンガラス
32 原稿押圧板
33 光源
34a,34b,34c 反射ミラー
35 レンズ
36 CCD
37 画像処理部
38 電気信号
39 自動原稿送り装置
41 フレーム
41a 接触面
42 フレーム
43 クリーニングブレード
43a エッジ
44 ファーブラシ
45 搬送スクリュー
46 シート
47 ホルダ
47a 接触面
48,49 シャフト
50 引っ張りバネ
51 加振手段
52 モータ
52a 出力軸
53 錘
54 ケース
55 制御回路
56 ドラムモータ
61 クリーニングブレード
61a エッジ
A,B,C,D,E,F 時間
L 中心
N ニップ
P 転写材

Claims (6)

  1. 回転可能なクリーニング対象物の付着物を除去するクリーニング装置において、
    前記クリーニング対象物に当接するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材と別体に設けられ前記クリーニング部材を振動させる加振手段と、
    前記加振手段の動作を制御する制御手段と、
    前記クリーニング対象物に当接するファーブラシとを備え、
    前記クリーニング対象物の動作の停止時及び前記ファーブラシの動作の停止時に、前記加振手段が動作することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記クリーニング対象物又は前記ファーブラシのいずれか一方の停止後から所定の時間経過後に、前記加振手段が動作することを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 像担持体と、
    上記請求項1又は2に記載のクリーニング装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 連続画像形成動作を中断する場合に前記加振手段を動作させ、
    前記加振手段の停止後、前記中断した連続画像形成動作を所定のタイミングで再開することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段、像担持体の表面上に形成したトナー像を転写材に転写する転写手段及びトナー像が転写された転写材を前記像担持体から分離させるための分離手段のうちのいずれか一つを清掃するための清掃手段を有し、
    前記連続画像形成動作は、
    前記帯電手段、前記転写手段及び前記分離手段のいずれか一つを清掃するために中断されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記クリーニング部材は、
    前記クリーニング対象物に当接した状態でクリーニング対象物の回転方向に相対する方向に移動可能に構成されることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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