JP2004036691A - 圧力容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】異常高温下における破裂や損傷を防止することができ、かつ、安価で、繰り返して使用できる圧力容器を提供する。
【解決手段】容器本体2の開口7を閉塞するためのキャップ3に内容物を給排するためのバルブ4を緊密に装着し、キャップ3を容器本体2に螺入して開口7を閉塞したとき、所定の温度に昇温したときに溶融する可溶材からなるシール部材8が容器本体2及びキャップ3に密接してこれらの間の隙間をシールするようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】容器本体2の開口7を閉塞するためのキャップ3に内容物を給排するためのバルブ4を緊密に装着し、キャップ3を容器本体2に螺入して開口7を閉塞したとき、所定の温度に昇温したときに溶融する可溶材からなるシール部材8が容器本体2及びキャップ3に密接してこれらの間の隙間をシールするようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷凍機、空気調和機、冷蔵庫等に封入される液冷媒を収容するのに好適な圧力容器に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、液冷媒を収容した圧力容器を高温雰囲気中に放置すると、液冷媒が蒸発気化することにより圧力容器内の圧力が上昇し、圧力容器が変形したり、甚だしい場合には圧力容器が破裂するおそれがあった。
【0003】
そこで、図3に示すように、容器本体01のビード部07にクリンチ加工によって結合されるマウンテンカップ03の底部04に複数個の穴05を穿設し、この穴05を所定温度に昇温したときに溶融する可溶材06により閉塞した圧力容器が提案された。
【0004】
しかし、この圧力容器はマウンテンカップ03のクリンチ加工時、マウンテンカップ03のフランジ部08の下部をコレット09で矢印方向に押圧すると、穴05が変形し、穴05から可溶材06が脱落したり、穴05と可溶材06との間に隙間が発生して圧力容器内の液冷媒が漏洩するという不具合があった。
【0005】
また、この圧力容器内の液冷媒を冷凍機等に充填又は補充する際、マウンテンカップ03に形成された螺糸02に図示しない充填バルブを螺合してそのハンドルを操作すると、この充填バルブのステムの先端がマウンテンカップ03の中央部に穴を開けることによって圧力容器内の液冷媒が充填バルブ及びチャージホースを経て冷凍機等に供給される。
【0006】
そして、液冷媒の充填又は補充が終了したとき、充填バルブをマウンテンカップ03から取り外すと、圧力容器内に残留している液冷媒がマウンテンカップ03に開けられた穴から大気中に放出され、また、この圧力容器は液冷媒を再充填できないので、廃棄又は回収しなければならないという不具合があった。
【0007】
そこで、図4に示すように、液冷媒を排出するための噴射バルブ010 をマウンテンカップ011 に組み付けたものが提案された。
【0008】
噴射バルブ010 のステム012 をコイルスプリング013 の弾発力に抗して押し下げると、ガスケット014 がステム012 の凸部012aにより押圧されてその先端が下方に屈折することにより横孔016 が開口する。すると、圧力容器内に充填されている液冷媒がディップチューブ015 を経てハウジング017 内に入り、次いで、ステム012 の横孔016 、中心孔018 を経て排出される。
【0009】
雰囲気温度の上昇により液冷媒が蒸発気化することによって圧力容器内の圧力が所定値以上に上昇したとき、ステム012 の下端に装着されている排気弁019 が図示のように変形して横孔020 が開口する。すると、ハウジング017 内に入った冷媒ガスが横孔020 、中心孔018 を経て排出される。
【0010】
この噴射バルブ010 は構造が複雑でコストが嵩むのみならず噴射バルブ010 をマウンテンカップ011 に組み付けるのが面倒で、しかも、噴射バルブ010 のステム012 とマウンテンカップ011 との間の密封が難しいという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために発明されたものであって、その要旨とするところは、開口が形成された容器本体と、上記開口を閉塞するためのキャップと、上記容器本体内に内容物を給排するためのバルブを具備し、上記バルブは上記キャップに緊密に装着されており、上記キャップは上記容器本体に螺合することによって上記容器本体に着脱自在に取り付けられており、上記キャップを上記容器本体に螺入してこのキャップにより上記開口を閉塞したとき、所定の温度に昇温したときに溶融する可溶材からなるシール部材が上記容器本体及び上記キャップに密接してこれらの間の隙間をシールすることを特徴とする圧力容器にある。
【0012】
他の特徴とするところは、上記開口は上記容器本体に形成された円筒部の先端に形成され、上記キャップは上記開口を閉塞する円盤部とこれと一体の円筒部を具え、上記容器本体の円筒部の内周面に刻設された雌螺糸に上記キャップの円筒部の外周面に刻設された雄螺糸を螺入することによって上記キャップを上記容器本体に着脱自在に取り付けたことにある。
【0013】
他の特徴とするところは、上記キャップを上記容器本体に取り付けたとき、上記シール部材は上記キャップの円盤部の内面と上記容器本体の円筒部の先端面に密接することにある。
【0014】
更に他の特徴とするところは、上記バルブは上記キャップに穿設された貫通孔に螺合することによって上記キャップにこれを貫通するように予め装着されていることにある。
【0015】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態が図1及び図2示され、図1は略示的縦断面図、図2は要部の縦断面図である。
図1に示すように、圧力容器1は有底の容器本体2と、容器本体2の頂部に形成された開口7を閉塞するためのキャップ3と、容器本体2内に液冷媒等の内容物を給排するためのバルブ4とを具備している。
【0016】
容器本体2の上部には円筒部2aが形成され、この円筒部2aの先端に開口7が形成されている。
キャップ3は開口7を閉塞する円盤部3aと、その内面にこれと同芯に形成されて下方に伸びる円筒部3bと、円盤部3aの外面にこれと同芯に形成されて上方に伸びる小径円筒部3fを具えている。
【0017】
キャップ3の円筒部3bの外周面に刻設された雄螺糸5を容器本体2の円筒部2aの内周面に刻設された雌螺糸6に螺入することによってキャップ3は容器本体2に着脱自在に取り付けられる。
そして、キャップ3を容器本体2に取り付けたとき、キャップ3の円盤部3aの内面と容器本体2の円筒部2aの先端面にシール部材8が密接してこれらの間の隙間をシールする。
【0018】
このシール部材8は所定の温度に昇温したとき溶融する可溶材からなり、従って、圧力容器1の雰囲気温度が上昇して可溶材の溶融温度まで上昇すると、シール部材8が溶融することによって圧力容器1内のガス冷媒が雄螺糸5と雌螺糸6との隙間及び円筒部2aの先端面と円盤部3aの内面との隙間を通って外部に排出されるので、容器本体2、キャップ3、バルブ4の損傷を阻止することができる。
【0019】
バルブ4はキャップ3の小径円筒部3fに穿設された貫通孔3cに螺合することによってキャップ3にこれを貫通するように予め装着されている。
バルブ4はバレル41、コアピン42、スプリング43、プランジャカップ44、カップガスケット45、スウイベル46、バレルガスケット47、ばね受48を具えている。
【0020】
スウイベル46はその下端をカシメることによってバレル41に固定されている。
コアピン42はスウイベル46及びバレル41の腔所を貫通して下方に伸び、その突出端にはプランジャカップ44をカシメることによってカップガスケット45が固定されている。
スプリング43の上端はコアピン42に嵌着されたバネ受48の下面に当接し、スプリング43の下端 はバレル41の下部に形成されたバネ受部51に当接している。
【0021】
スウイベル46の外周面に刻設された雄螺糸49を貫通孔3cの内周面に刻設された雌螺糸3dに螺入すると、バレル41の外周面に嵌装されたバレルガスケット47の外周面が貫通孔3cの内周面に形成された傾斜面3eに密接することによってバルブ4は容易、かつ、迅速にキャップ3に装着される。
【0022】
容器本体2内の液冷媒を排出する場合には、コアピン42をスプリング43の弾発力に抗して押し下げる。
すると、カップガスケット45の上面がバレル41の下端面より離れるので、液冷媒はこの隙間を通ってバレル41内に入り、次いで、スウイベル46内に入ってこれに形成された複数の窓50を経て貫通孔3c内に入り、この貫通孔3cを通って排出される。
【0023】
コアピン42の押圧を止めれば、コアピン42はスプリング43の弾発力により上昇してカップガスケット45の上面がバレル41の下端面と密接するので、液冷媒の排出が止まる。
【0024】
容器本体2内に液冷媒を充填する場合には、コアピン42をスプリング43の弾発力に抗して押し下げる。すると、液冷媒は上記と逆方向に流過して容器本体2内に液冷媒が充填される。
【0025】
以上、本発明を液冷媒を収容する圧力容器に適用した実施形態について説明したが、本発明は種々のエアゾール容器のみならずLNG,LPG,圧縮ガス、生ビール等を収容する圧力容器に適用することができる。
【0026】
また、容器本体2はアルミニウムをインパクト成形することによって製造されたものを示したが、内容物の圧力に耐えうる耐圧性を備えていれば、その形状や寸法は任意に選択することができ、また、キャップ3は容器本体2に形成された開口を閉塞することができれば、その形状及び寸法を任意に選択することができる。
【0027】
例えば、キャップ3の円筒部3bの内周面に雌螺糸を刻設して容器本体2の円筒部2aの外周面に刻設された雄螺糸に螺合させることができ、更に、キャップ3の円盤部3aの外周面に雄螺糸を刻設して容器本体2の開口7の内周面に刻設された雌螺糸に螺合させることもできる。
【0028】
また、キャップ3の円盤部3aに、図2に仮想線で示すように、これを貫通する穴31を穿設しておき、シール部材8が溶融したとき、ガス冷媒をこの穴31を通して排出することもできる。
【0029】
更に、容器本体2の円筒部2aの内周面に段部を設けて、この段部の上にシール部材8を載置し、キャップ3を螺入したときその円筒部3bの下端面がこのシール部材8の上面に密接するようにすることもできる。
【0030】
更に、バルブ4はキャップ3に緊密に装着することができ、容器本体2内に内容物を給排することができれば、その形状、構造は任意であり、ムシバルブと呼ばれている安価な市販品を用いることもできる。
【0031】
【発明の効果】
本発明においては、キャップを容器本体に螺入してこのキャップにより開口を閉塞したとき、可溶材からなるシール部材が容器本体とキャップに密接してこれらの隙間をシールするので、常温雰囲気の下では圧力容器内に充填された内容物が容器本体とキャップとの隙間を通って漏洩するのを防止できる。
【0032】
そして、異常高温雰囲気下でシール部材が所定の温度に昇温したとき、可溶材からなるシール部材が溶融することによって容器本体とキャップとの間に隙間が形成され、圧力容器内に充填された内容物をこの隙間を経て排出できるので、圧力容器の破裂や損傷を確実に防止できる。
【0033】
しかも、図3に示す従来のもののように、マウンテンカップをクリンチ加工する際、可溶材が脱落したり、可溶材と穴との隙間から液冷媒が漏洩することもない。
【0034】
また、容器本体内に内容物を給排するためのバルブをキャップに装着しているので、内容物を需要先に供給した後、圧力容器内に残留した内容物を大気中に放散する必要がなく、また、この圧力容器を繰り返して何度でも使用することができる。
【0035】
容器本体に形成された円筒部の先端に開口を形成するとともにキャップに開口を閉塞する円盤部とこれと一体の円筒部を形成して、容器本体の円筒部の内周面に刻設された雌螺糸にキャップの円筒部の外周面に刻設された雄螺糸を螺入することによってキャップを容器本体に着脱自在に取り付けているので、図3及び図4に示す従来のもののように、マウンテンカップをクリンチ加工することによって容器本体に結合する必要がなく、従って、特別の工具や設備を要せずにキャップを容器本体に容易、かつ、迅速に取り付けることができる。
【0036】
キャップを容器本体に取り付けたとき、シール部材がキャップの円盤部の内面と容器本体の円筒部の先端面に密接するので、キャップを容器本体に螺入する量を加減することによってシール部材がキャップの円盤部の内面及び容器本体の円筒部の先端面に圧接する力を容易に調節することができ、従って、液冷媒の漏洩を確実に阻止できる。
【0037】
更に、バルブは安価な市販品を用いることができるとともにバルブはキャップに穿設された貫通孔に螺合することによってキャップにこれを貫通するように予め装着されているので、バルブ及びキャップの組み付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す略示的縦断面図である。
【図2】上記実施形態の要部を示す縦断面図である。
【図3】従来の圧力容器のクリンチ加工の状況を示す部分的縦断面図である。
【図4】従来の他の圧力容器の部分的縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧力容器
2 容器本体
3 キャップ
4 バルブ
8 シール部材
【発明の属する技術分野】
本発明は冷凍機、空気調和機、冷蔵庫等に封入される液冷媒を収容するのに好適な圧力容器に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、液冷媒を収容した圧力容器を高温雰囲気中に放置すると、液冷媒が蒸発気化することにより圧力容器内の圧力が上昇し、圧力容器が変形したり、甚だしい場合には圧力容器が破裂するおそれがあった。
【0003】
そこで、図3に示すように、容器本体01のビード部07にクリンチ加工によって結合されるマウンテンカップ03の底部04に複数個の穴05を穿設し、この穴05を所定温度に昇温したときに溶融する可溶材06により閉塞した圧力容器が提案された。
【0004】
しかし、この圧力容器はマウンテンカップ03のクリンチ加工時、マウンテンカップ03のフランジ部08の下部をコレット09で矢印方向に押圧すると、穴05が変形し、穴05から可溶材06が脱落したり、穴05と可溶材06との間に隙間が発生して圧力容器内の液冷媒が漏洩するという不具合があった。
【0005】
また、この圧力容器内の液冷媒を冷凍機等に充填又は補充する際、マウンテンカップ03に形成された螺糸02に図示しない充填バルブを螺合してそのハンドルを操作すると、この充填バルブのステムの先端がマウンテンカップ03の中央部に穴を開けることによって圧力容器内の液冷媒が充填バルブ及びチャージホースを経て冷凍機等に供給される。
【0006】
そして、液冷媒の充填又は補充が終了したとき、充填バルブをマウンテンカップ03から取り外すと、圧力容器内に残留している液冷媒がマウンテンカップ03に開けられた穴から大気中に放出され、また、この圧力容器は液冷媒を再充填できないので、廃棄又は回収しなければならないという不具合があった。
【0007】
そこで、図4に示すように、液冷媒を排出するための噴射バルブ010 をマウンテンカップ011 に組み付けたものが提案された。
【0008】
噴射バルブ010 のステム012 をコイルスプリング013 の弾発力に抗して押し下げると、ガスケット014 がステム012 の凸部012aにより押圧されてその先端が下方に屈折することにより横孔016 が開口する。すると、圧力容器内に充填されている液冷媒がディップチューブ015 を経てハウジング017 内に入り、次いで、ステム012 の横孔016 、中心孔018 を経て排出される。
【0009】
雰囲気温度の上昇により液冷媒が蒸発気化することによって圧力容器内の圧力が所定値以上に上昇したとき、ステム012 の下端に装着されている排気弁019 が図示のように変形して横孔020 が開口する。すると、ハウジング017 内に入った冷媒ガスが横孔020 、中心孔018 を経て排出される。
【0010】
この噴射バルブ010 は構造が複雑でコストが嵩むのみならず噴射バルブ010 をマウンテンカップ011 に組み付けるのが面倒で、しかも、噴射バルブ010 のステム012 とマウンテンカップ011 との間の密封が難しいという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために発明されたものであって、その要旨とするところは、開口が形成された容器本体と、上記開口を閉塞するためのキャップと、上記容器本体内に内容物を給排するためのバルブを具備し、上記バルブは上記キャップに緊密に装着されており、上記キャップは上記容器本体に螺合することによって上記容器本体に着脱自在に取り付けられており、上記キャップを上記容器本体に螺入してこのキャップにより上記開口を閉塞したとき、所定の温度に昇温したときに溶融する可溶材からなるシール部材が上記容器本体及び上記キャップに密接してこれらの間の隙間をシールすることを特徴とする圧力容器にある。
【0012】
他の特徴とするところは、上記開口は上記容器本体に形成された円筒部の先端に形成され、上記キャップは上記開口を閉塞する円盤部とこれと一体の円筒部を具え、上記容器本体の円筒部の内周面に刻設された雌螺糸に上記キャップの円筒部の外周面に刻設された雄螺糸を螺入することによって上記キャップを上記容器本体に着脱自在に取り付けたことにある。
【0013】
他の特徴とするところは、上記キャップを上記容器本体に取り付けたとき、上記シール部材は上記キャップの円盤部の内面と上記容器本体の円筒部の先端面に密接することにある。
【0014】
更に他の特徴とするところは、上記バルブは上記キャップに穿設された貫通孔に螺合することによって上記キャップにこれを貫通するように予め装着されていることにある。
【0015】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態が図1及び図2示され、図1は略示的縦断面図、図2は要部の縦断面図である。
図1に示すように、圧力容器1は有底の容器本体2と、容器本体2の頂部に形成された開口7を閉塞するためのキャップ3と、容器本体2内に液冷媒等の内容物を給排するためのバルブ4とを具備している。
【0016】
容器本体2の上部には円筒部2aが形成され、この円筒部2aの先端に開口7が形成されている。
キャップ3は開口7を閉塞する円盤部3aと、その内面にこれと同芯に形成されて下方に伸びる円筒部3bと、円盤部3aの外面にこれと同芯に形成されて上方に伸びる小径円筒部3fを具えている。
【0017】
キャップ3の円筒部3bの外周面に刻設された雄螺糸5を容器本体2の円筒部2aの内周面に刻設された雌螺糸6に螺入することによってキャップ3は容器本体2に着脱自在に取り付けられる。
そして、キャップ3を容器本体2に取り付けたとき、キャップ3の円盤部3aの内面と容器本体2の円筒部2aの先端面にシール部材8が密接してこれらの間の隙間をシールする。
【0018】
このシール部材8は所定の温度に昇温したとき溶融する可溶材からなり、従って、圧力容器1の雰囲気温度が上昇して可溶材の溶融温度まで上昇すると、シール部材8が溶融することによって圧力容器1内のガス冷媒が雄螺糸5と雌螺糸6との隙間及び円筒部2aの先端面と円盤部3aの内面との隙間を通って外部に排出されるので、容器本体2、キャップ3、バルブ4の損傷を阻止することができる。
【0019】
バルブ4はキャップ3の小径円筒部3fに穿設された貫通孔3cに螺合することによってキャップ3にこれを貫通するように予め装着されている。
バルブ4はバレル41、コアピン42、スプリング43、プランジャカップ44、カップガスケット45、スウイベル46、バレルガスケット47、ばね受48を具えている。
【0020】
スウイベル46はその下端をカシメることによってバレル41に固定されている。
コアピン42はスウイベル46及びバレル41の腔所を貫通して下方に伸び、その突出端にはプランジャカップ44をカシメることによってカップガスケット45が固定されている。
スプリング43の上端はコアピン42に嵌着されたバネ受48の下面に当接し、スプリング43の下端 はバレル41の下部に形成されたバネ受部51に当接している。
【0021】
スウイベル46の外周面に刻設された雄螺糸49を貫通孔3cの内周面に刻設された雌螺糸3dに螺入すると、バレル41の外周面に嵌装されたバレルガスケット47の外周面が貫通孔3cの内周面に形成された傾斜面3eに密接することによってバルブ4は容易、かつ、迅速にキャップ3に装着される。
【0022】
容器本体2内の液冷媒を排出する場合には、コアピン42をスプリング43の弾発力に抗して押し下げる。
すると、カップガスケット45の上面がバレル41の下端面より離れるので、液冷媒はこの隙間を通ってバレル41内に入り、次いで、スウイベル46内に入ってこれに形成された複数の窓50を経て貫通孔3c内に入り、この貫通孔3cを通って排出される。
【0023】
コアピン42の押圧を止めれば、コアピン42はスプリング43の弾発力により上昇してカップガスケット45の上面がバレル41の下端面と密接するので、液冷媒の排出が止まる。
【0024】
容器本体2内に液冷媒を充填する場合には、コアピン42をスプリング43の弾発力に抗して押し下げる。すると、液冷媒は上記と逆方向に流過して容器本体2内に液冷媒が充填される。
【0025】
以上、本発明を液冷媒を収容する圧力容器に適用した実施形態について説明したが、本発明は種々のエアゾール容器のみならずLNG,LPG,圧縮ガス、生ビール等を収容する圧力容器に適用することができる。
【0026】
また、容器本体2はアルミニウムをインパクト成形することによって製造されたものを示したが、内容物の圧力に耐えうる耐圧性を備えていれば、その形状や寸法は任意に選択することができ、また、キャップ3は容器本体2に形成された開口を閉塞することができれば、その形状及び寸法を任意に選択することができる。
【0027】
例えば、キャップ3の円筒部3bの内周面に雌螺糸を刻設して容器本体2の円筒部2aの外周面に刻設された雄螺糸に螺合させることができ、更に、キャップ3の円盤部3aの外周面に雄螺糸を刻設して容器本体2の開口7の内周面に刻設された雌螺糸に螺合させることもできる。
【0028】
また、キャップ3の円盤部3aに、図2に仮想線で示すように、これを貫通する穴31を穿設しておき、シール部材8が溶融したとき、ガス冷媒をこの穴31を通して排出することもできる。
【0029】
更に、容器本体2の円筒部2aの内周面に段部を設けて、この段部の上にシール部材8を載置し、キャップ3を螺入したときその円筒部3bの下端面がこのシール部材8の上面に密接するようにすることもできる。
【0030】
更に、バルブ4はキャップ3に緊密に装着することができ、容器本体2内に内容物を給排することができれば、その形状、構造は任意であり、ムシバルブと呼ばれている安価な市販品を用いることもできる。
【0031】
【発明の効果】
本発明においては、キャップを容器本体に螺入してこのキャップにより開口を閉塞したとき、可溶材からなるシール部材が容器本体とキャップに密接してこれらの隙間をシールするので、常温雰囲気の下では圧力容器内に充填された内容物が容器本体とキャップとの隙間を通って漏洩するのを防止できる。
【0032】
そして、異常高温雰囲気下でシール部材が所定の温度に昇温したとき、可溶材からなるシール部材が溶融することによって容器本体とキャップとの間に隙間が形成され、圧力容器内に充填された内容物をこの隙間を経て排出できるので、圧力容器の破裂や損傷を確実に防止できる。
【0033】
しかも、図3に示す従来のもののように、マウンテンカップをクリンチ加工する際、可溶材が脱落したり、可溶材と穴との隙間から液冷媒が漏洩することもない。
【0034】
また、容器本体内に内容物を給排するためのバルブをキャップに装着しているので、内容物を需要先に供給した後、圧力容器内に残留した内容物を大気中に放散する必要がなく、また、この圧力容器を繰り返して何度でも使用することができる。
【0035】
容器本体に形成された円筒部の先端に開口を形成するとともにキャップに開口を閉塞する円盤部とこれと一体の円筒部を形成して、容器本体の円筒部の内周面に刻設された雌螺糸にキャップの円筒部の外周面に刻設された雄螺糸を螺入することによってキャップを容器本体に着脱自在に取り付けているので、図3及び図4に示す従来のもののように、マウンテンカップをクリンチ加工することによって容器本体に結合する必要がなく、従って、特別の工具や設備を要せずにキャップを容器本体に容易、かつ、迅速に取り付けることができる。
【0036】
キャップを容器本体に取り付けたとき、シール部材がキャップの円盤部の内面と容器本体の円筒部の先端面に密接するので、キャップを容器本体に螺入する量を加減することによってシール部材がキャップの円盤部の内面及び容器本体の円筒部の先端面に圧接する力を容易に調節することができ、従って、液冷媒の漏洩を確実に阻止できる。
【0037】
更に、バルブは安価な市販品を用いることができるとともにバルブはキャップに穿設された貫通孔に螺合することによってキャップにこれを貫通するように予め装着されているので、バルブ及びキャップの組み付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す略示的縦断面図である。
【図2】上記実施形態の要部を示す縦断面図である。
【図3】従来の圧力容器のクリンチ加工の状況を示す部分的縦断面図である。
【図4】従来の他の圧力容器の部分的縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧力容器
2 容器本体
3 キャップ
4 バルブ
8 シール部材
Claims (4)
- 開口が形成された容器本体と、上記開口を閉塞するためのキャップと、上記容器本体内に内容物を給排するためのバルブを具備し、上記バルブは上記キャップに緊密に装着されており、上記キャップは上記容器本体に螺合することによって上記容器本体に着脱自在に取り付けられており、上記キャップを上記容器本体に螺入してこのキャップにより上記開口を閉塞したとき、所定の温度に昇温したときに溶融する可溶材からなるシール部材が上記容器本体及び上記キャップに密接してこれらの間の隙間をシールすることを特徴とする圧力容器。
- 上記開口は上記容器本体に形成された円筒部の先端に形成され、上記キャップは上記開口を閉塞する円盤部とこれと一体の円筒部を具え、上記容器本体の円筒部の内周面に刻設された雌螺糸に上記キャップの円筒部の外周面に刻設された雄螺糸を螺入することによって上記キャップを上記容器本体に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の圧力容器。
- 上記キャップを上記容器本体に取り付けたとき、上記シール部材は上記キャップの円盤部の内面と上記容器本体の円筒部の先端面に密接することを特徴とする請求項2記載の圧力容器。
- 上記バルブは上記キャップに穿設された貫通孔に螺合することによって上記キャップにこれを貫通するように予め装着されていることを特徴とする請求項1記載の圧力容器。
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