JP2004036658A - リニアアクチュエータ及びこれを用いた椅子 - Google Patents

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Shinzo Shimizu
清水 信三
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Abstract

【課題】リニアアクチュエータをコンパクトな構造とし組み付け時や梱包時の取り扱い性をよくする。
【解決手段】駆動ロッド2と、この駆動ロッド2を軸心回りに回転させる駆動手段3と、前記駆動ロッド2に回り止めされた状態で螺合し駆動ロッド2の回転によって軸心方向に移動する駆動子4と、この駆動子4の移動位置を検出する移動位置検出手段5とを有し、前記移動位置検出手段5は、前記駆動ロッド2の回転に伴って回転する位置検出部材7と、この位置検出部材7の周方向所定位置に設けられた被検出部8と、この被検出部8を検出する位置検出部9とを有する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニアアクチュエータ及びこれを用いた椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、マッサージ椅子等におけるマッサージ機構の位置移動やリクライニング駆動機構としてリニアアクチュエータが用いられている。この種のリニアアクチュエータは、長尺の駆動ロッドを有し、この駆動ロッドに設けられたギア機構を介して駆動モータの駆動力が伝達され、駆動ロッドが軸心回りに回転する。この駆動ロッドには、駆動子が回り止めされるように螺合しており、駆動ロッドが回転することで駆動子は軸心方向に直線移動する。
【0003】
さらに、例えば、駆動ロッドに平行に支持部材を架け渡した上で、駆動ロッドの基端及び先端付近の位置に駆動子の移動限界を検出するマイクロスイッチ(リミットスイッチ)を設けるようにしている。駆動子が各マイクロスイッチをオン・オフすることにより、その移動限界位置を検出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリニアアクチュエータでは、前述のように移動限界位置を検出するマイクロスイッチが一体的に備わっていない。したがって、例えば、マッサージ椅子等にリニアアクチュエータを組み込む際には、別途設けた支持部材に対してマイクロスイッチを取り付けなければならず組み付けが面倒であった。また、これらマイクロスイッチを位置調整する場合も、マッサージ椅子内の狭い空間での作業となりやりづらいものとなっていた。
【0005】
前記マイクロスイッチをリニアアクチュエータと一体に設けることによって、上記問題を解消することも可能である。しかしながら、この場合、マイクロスイッチが駆動ロッドの先端と基端との離れた距離に設けられ、これを支持する支持部材も駆動ロッドに沿って長く形成されなければならず、リニアアクチュエータ全体として大型化につながり、その組み付けが困難になるという問題があった。そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、コンパクトな構造で且つ組み付け時の取り扱い性がよいリニアアクチュエータを提供するようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、駆動ロッド2と、この駆動ロッド2を軸心回りに回転させる駆動手段3と、前記駆動ロッド2に回り止めされた状態で螺合し駆動ロッド2の回転によって軸心方向に移動する駆動子4と、この駆動子4の移動位置を検出する移動位置検出手段5とを有し、前記移動位置検出手段5は、前記駆動ロッド2の回転に伴って回転する位置検出部材7と、この位置検出部材7の周方向所定位置に設けられた被検出部8と、この被検出部8を検出する位置検出部9とを有することである。
【0007】
このように構成することによって、移動位置検出手段5をコンパクトにすることができ、これを組み込んだリニアアクチュエータ1自体もコンパクト化できる。
本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、前記被検出部8は、位置検出部材7に対する周方向の位置が変更可能に設けられていることである。
これにより、被検出部8の位置検出部材7に対する周方向の位置を変更することで、駆動ロッド2における駆動子4の検出位置を変更することができる。
【0008】
本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、前記位置検出部材7は、駆動ロッド2に噛合することによって回転するギア13とされていることである。
これにより、位置検出部材7であるギア13が駆動ロッド2で直接駆動されることになり、駆動ロッド2と位置検出部材7の間に他の連動部材を介在させる必要がない。そのため、位置検出部材7の構造を簡単にでき部品点数も少なくなり、その製造コストを下げることが可能になる。
【0009】
本発明における課題解決のための第4の具体的手段は、前記被検出部8を前記ギア13の一方側面又は両側面に設けることである。
これにより、複数の被検出部8をギア13の両側面に設けた場合には、駆動子4の駆動ロッド2上における異なる複数の位置を検出することが可能となる。
本発明における課題解決のための第5の具体的手段は、前記被検出部8を駆動子4が移動限界位置に移動したときに位置検出部9によって検出される位置に設け、前記駆動子4が移動限界位置に達した際には、前記駆動手段3は駆動ロッド2に駆動力を伝達することを規制しその回転を制止することである。
【0010】
これにより、駆動子4が移動限界位置に達し、駆動ロッド2の先端から外れたり、その基端で行き止まったりして駆動手段3に大きな負荷がかかることが防げる。
本発明における課題解決のための第6の具体的手段は、前記駆動手段3と移動位置検出手段5とを駆動ロッド2の同一端側に並設することである。
これにより、さらにコンパクトな構造で且つ組み付け時の取り扱い性がよいリニアアクチュエータ1となる。
【0011】
本発明における課題解決のための第7の具体的手段は、前記駆動手段3は、駆動モータ14とこの駆動モータ14の出力軸15から駆動ロッド2に動力を伝達するギア機構28とこのギア機構28を覆うギアケース16とを有し、前記移動位置検出手段5を前記ギアケース16で支持し且つ覆うことである。
これにより、駆動手段3と移動位置検出手段5を一体にし、さらに移動位置検出手段5をギアケース16で覆うことで外部に露出しないようにすることができる。ゆえに、リニアアクチュエータ1は、コンパクトな構造で且つ組み付け時や梱包時の取り扱い性がよいものとなる。また、ギア機構28と移動位置検出手段5を支持し覆うケースが1つですむため、その製造コストが嵩むことを防ぐことができる。
【0012】
以上述べたリニアアクチュエータ1は、背もたれ部53がリクライニング揺動を行う椅子51に組み込むことができる。すなわち、この椅子51は、座部52と、この座部52の端部に揺動自在に連結された背もたれ部53と、前記座部52の下側に配設された前述のリニアアクチュエータ1と、このリニアアクチュエータ1の駆動子4の移動によって前記背もたれ部53を揺動可能とするように駆動子4と背もたれ部53とを連動連結する連動手段54とを有するものである。また、前記リニアアクチュエータ1は、背もたれ部53に上下動可能なマッサージ機構55を有する椅子51に組み込むことができる。すなわち、この椅子51は、座部52と、この座部52の端部に立設された背もたれ部53と、前記背もたれ部53の内部に上下移動自在に支持されたマッサージ機構55と、駆動ロッド2が上下方向に向けて配設され且つ駆動子4が前記マッサージ機構55に連結された前記リニアアクチュエータ1とを有しているものである。
【0013】
また、前記リニアアクチュエータ1は、背もたれ部53がリクライニング揺動をし且つその内部に上下動可能なマッサージ機構55を有する椅子51に組み込むことができる。すなわち、この椅子51は、座部52と、この座部52の端部に揺動自在に連結された背もたれ部53と、前記座部52の下側に配設された前記リニアアクチュエータ1と、このリニアアクチュエータ1の駆動子4の移動によって前記背もたれ部53を揺動可能とするように前記駆動子4と背もたれ部53とを連動連結する連動手段54とを備えており、前記背もたれ部53の内部には、上下移動自在に支持されたマッサージ機構55と、駆動ロッド2が上下方向に向けて配設され且つ駆動子4が前記マッサージ機構55に連結された前記リニアアクチュエータ1と略同一構成のリニアアクチュエータ1とを有しているものである。
【0014】
本発明にかかるリニアアクチュエータ1はコンパクトな構造であるため、前述のように、組み付け空間が狭い座部52の下側や背もたれ部53内部に取り付けることができる。また、リニアアクチュエータ1は、移動位置検出手段5を有する構成のため、別途駆動子4の移動限界を検出するためのマイクロスイッチを設ける必要はなく、マイクロスイッチを支持する部材も必要ない。さらに、リニアアクチュエータ1の組み付け後に、駆動子4とマイクロスイッチの位置調整の手間を省くことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4は本発明のリニアアクチュエータ1の実施の一形態を示すものであり、図5,6は前記リニアアクチュエータ1を用いた椅子51の実施の一形態を示すものである。
本発明にかかるリニアアクチュエータ1は、図1,2に示すように、長尺で軸心回りに回動可能な駆動ロッド2があり、この駆動ロッド2には、駆動子4が回り止めされた状態で螺合している。
【0016】
駆動ロッド2の基端側には、駆動手段3等を内蔵した本体ケース11があり、この駆動手段3で駆動ロッド2を回転することにより、駆動子4は駆動ロッド2の長手方向に直線で移動するものである。
この駆動子4の直線運動を、駆動子4に係合している連結片22Aなどを介して駆動対象物に伝達するようになっている。
以下、説明においては、駆動ロッド2の先端側(図1の右側)を右側、駆動ロッド2の基端側(図1の左側)を左側とし、図1の紙面に垂直の方向を前後方向、紙面の上下を上下方向とする。
【0017】
駆動ロッド2は、長尺の円棒であり、本実施形態の場合は鋼材をもって形成されている。駆動ロッド2の先端部41付近から基端部42付近まで雄ネジ部18が形成されており、先端縁には、駆動子4が抜け落ちるのを防止するための頭部19が設けられている。
この頭部19と本体ケース11間には、駆動ロッド2をカバーするための保護カバー20が架け渡されている。この保護カバー20は断面半円弧状の長尺の鋼板部材であり、駆動ロッド2を左右方向から挟み込むように配置される。ただし、一対の保護カバー20は完全に突き合わさるようにはなっておらず、上下に駆動ロッド2長手方向に隙間が形成されている。この隙間を介して、駆動子4と駆動ロッド2とが係合するようになっている。
【0018】
この保護カバー20は、雄ネジ部18に埃等が付着するのを防ぐとともに、駆動ロッド2回転時における他部材の巻き込みなどを防ぐ。
前記駆動ロッド2には、前記雄ネジ部18に螺合する雌ネジ部21を有する駆動子4が嵌り込んでいる。この駆動子4は略立方体形状であり、前後又は上下方向両側に、駆動したい対象物やそれらと係合する連結片22A等と係合するための、雌ネジからなる係合部23が形成されている。
なお、本実施形態の駆動子4は、図1に示す如く、雌ネジ部21の左右方向長さが駆動子4の略半分に形成されている。したがって、駆動子4の右側面部においては駆動ロッド2回りに空隙26が形成されることになる。この空隙26により駆動子4の形成材料を減らしその重量を軽減することが可能となっている。
【0019】
駆動ロッド2の基端部42には、駆動ロッド2を軸心回りに回動する駆動手段3が設けられてる。すなわち、駆動ロッド2の基端部42は、アルミ材等で成形されたギアケース16に一対の軸受け29により回動自在に支持されている。前記一対の軸受け29に挟まれた駆動ロッド2には、ウォームホイル30が設けられている。
前記ギアケース16には、駆動ロッド2を回転駆動する駆動モータである正逆転式の電動モータ14が一体に取り付けられている。この電動モータ14の出力軸15は駆動ロッド2の軸心方向に略垂直であり、出力軸15の先端にはウォームギア31Bが取り付けられている。このウォームギア31Bは前記ウォームホイル30に噛み合うようになっている。これらのギア機構28を介して、電動モータ14の回転駆動力は駆動ロッド2に伝えられ、駆動ロッド2が軸心回りに回動する。
【0020】
さらに、駆動ロッド2の基端縁には、この駆動ロッド2を直線移動する駆動子4の位置を検出する移動位置検出手段5が設けられている。すなわち、前記駆動ロッド2の基端縁にウォームギア31Aが設けられ、このウォームギア31Aは、電動モータ14の正面視左側に位置する回転計数用ギア13と噛み合っている。この回転計数用ギア13は、平歯車から構成されており、駆動ロッドの略下方に配置されている。その軸心は駆動ロッド2の軸心方向に略垂直に配置され、回転計数用ギア13の支持軸25は、前記ギアケース16に軸受け29を介して支持されている。この構成により、図2に示す如く、前後方向の厚みを薄くすることが可能となる。
【0021】
前記回転計数用ギア13の正面視表側面には、駆動子4の移動限界位置に対応する位置に被検出部8が形成されている。本実施形態の場合は、被検出部8は略円柱状の突起36Aで形成されており、接着剤や両面テープ等を用いて回転計数用ギア13の側面に固着されている。
前記回転計数用ギア13の略下方のギアケース16には、位置検出部9が設けられている。本実施形態の場合は、前記突起36Aが操作腕39Aに接触することを検出するマイクロスイッチ(リミットスイッチ)38Aで前記位置検出部9を構成している。この被検出部8及び位置検出部9は、前記回転計数用ギア13の正面視裏側面にも形成されている。すなわち、回転計数用ギア13の両側面に被検出部8(突起36A,36B)と位置検出部9(マイクロスイッチ38A,38B)が設けられている。
【0022】
前記駆動子4の移動範囲には、駆動ロッド2の先端部41においてそれ以上先端方向に移動することが制限される位置(先端方向移動限界)と、駆動ロッド2の基端部42においてそれ以上基端方向に移動することが制限される位置(基端方向移動限界)とがある。
前記2つの突起36A,36Bのうち、一方の突起36Aは、先端方向移動限界位置に対応する回転計数用ギア13の正面視裏側面上の位置に設けられる。すなわち、駆動子4が先端方向移動限界位置に達した際に、突起36Aがマイクロスイッチ38Aの操作腕39Aに接触しマイクロスイッチ38Aをオンする位置に形成される。
【0023】
他方の突起36Bは、基端方向移動限界位置に対応する回転計数用ギア13の正面視表側面上の位置に設けられる。すなわち、駆動子4が基端方向移動限界位置に達した際に、突起36Bがマイクロスイッチ38Bの操作腕39Bに接触しマイクロスイッチ38Bをオンする位置に形成される。
なお、本実施形態の場合は、2つの突起36A,36Bは、回転計数用ギア13の両側面にそれぞれ設けられているが、片面に2つ設けるようにしても何ら問題はない。駆動ロッド2上の複数の位置に対応するように回転計数用ギア13の一方側面又は両側面に複数の突起36A,36B,・・・・を設けてもよい。
【0024】
このギアケース16の駆動ロッド2が突出しない側には、リニアアクチュエータ1を取り付けるための取付部44が取り付け固定されている。詳しくは、この取付部44はプラスチック等で成形された一対の取付片45からなり、取付片45の略中央には取り付け孔46が形成されている。
さらに、前記ギアケース16はプラスチック等で成形された本体ケース11で全体がカバーされている。なお、前記取付片45は本体ケース11の開口部より外方に突出しており、この取り付け孔46を固定端に係合することでリニアアクチュエータ1が連結されることになる。
【0025】
以上述べた駆動ロッド2の基端部42、ギア機構28、移動位置検出手段5はギアケース16の内に一体に収納されている。したがって、これらに埃等がたまることを防ぐことができる。
また、本実施形態のリニアアクチュエータ1は、ギア機構28と移動位置検出手段5がギアケース16に組み込まれた上で本体ケース11内に一体に格納され、コンパクトな構造であるため装置への組み付けも簡単に行える。加えて、移動位置検出手段5が外部に露出しない構造になっているため、例えば、位置検出部9(マイクロスイッチ38A,38B)を何かに当てたりして破壊することがなく、その取り扱いも容易になっている。
【0026】
次に、本実施形態のリニアアクチュエータ1の動作について説明する。
図1に示す如く、電動モータ14の出力軸15が回動することにより、この出力軸15に取り付けられたウォームギア31Bとそれに噛み合うウォームホイル30、すなわちギア機構28を介して駆動ロッド2が軸心回りに左右(正逆)回動する。すると、駆動ロッド2に対して回り止めされている駆動子4が先端又は基端方向に移動することになる。この移動運動を連結している連結片22Aを介して取り出し、駆動対象物に伝達し駆動(アクチュエート)させる。
【0027】
図3において、電動モータ14が左回転することで、駆動ロッド2は基端側からみて右回転をし、回り止めされている駆動子4は基端方向へ直線移動する。この際、回転計数用ギア13は正面視左回転をし、駆動子4が基端方向移動限界位置にきた場合、被検出部8である突起36Bが位置検出手段であるマイクロスイッチ38Bの操作腕39Bに当接し、マイクロスイッチ38Bがオンとなる。このオン信号を受けて電動モータ14の回転が止められ駆動子4の移動が制限されることになる。
【0028】
これにより、駆動子4が駆動ロッド2の基端側で行き止まり、本体ケース11に駆動子4が接触して破損したり電動モータ14に大きな負荷がかかることが防げる。
また、図4において、電動モータ14が右回転することで、駆動ロッド2は本体ケース11側からみて左回転をし、回り止めされている駆動子4は先端方向へ直線移動する。この際、回転計数用ギア13は正面視右回転をし、駆動子4が先端方向移動限界位置にきた場合、回転計数用ギア13の正面視裏側に設けられた被検出部8である突起36Aが、位置検出手段であるマイクロスイッチ38Aの操作腕39Aに当接し、マイクロスイッチ38Aがオンとなる。このオン信号を受けて電動モータ14の回転が止められ駆動子4の移動が制限されることになる。
【0029】
これにより、駆動ロッド2から駆動子4が外れたり、駆動子4が頭部19に当たることで行き止まり、駆動子4が破損したり電動モータ14に大きな負荷がかかることが防げる。
次に、本実施形態にかかるリニアアクチュエータ1を駆動機構として使用した椅子51について述べる。
図5は、背もたれ部53がリクライニング揺動を行うような椅子51において、そのリクライニング揺動の駆動機構に本実施形態のリニアアクチュエータ1を適用したものである。
【0030】
この椅子51は、座部52とこの座部52の端部に枢支軸62をもって揺動自在に連結された背もたれ部53とを有しており、座部52は4つの脚58で床面に据え付けられている。後側の脚58間に架け渡された固定部材59に、リニアアクチュエータ1の本体部分から突出する取付片45を回動自在に連結している。
このリニアアクチュエータ1の駆動子4は、前記背もたれ部53を揺動可能とするように背もたれ部53底面の連結片22Cと連動手段54を介して連結されている。
【0031】
すなわち、前記駆動子4は、座部52の底面に幅方向軸心回りに回動自在となっている回動軸60に連結片22Aを介して連結されている。この連結片22Aと駆動子4はボルト等をもって回動自在に係合している。前記回動軸60からは別の連結片22Bが突出しており、この連結片22Bは連結部材24の一方端と回動自在に連結している。前記連結部材24の他方端は背もたれ部53の連結片22Cと回動自在に連結するようになっている。
この連動手段54により、まず、前記駆動子4が駆動ロッド2の先端方向に直線移動することにより、回動軸60は正面視右回転し、それにより連結部材24が背もたれ部53の底部を座部52の下方に引き込むような方向に引っ張ることになる。したがって、背もたれ部53が後方にリクライニングすることになる。
【0032】
逆に、駆動子4が駆動ロッド2の基端方向に直線移動することにより、連動手段54の全ての部材が逆に移動することとなり、背もたれ部53が前方(起きあがる方向)にリクライニングするようになる。
リニアアクチュエータ1の取付部44は、固定部材59に回動自在に連結されているため、駆動ロッド2は上下方向に揺動可能であり、これにより駆動子4のスムーズな動きが行えるようになっている。
なお、連動手段54は、本実施形態の場合は、リンク機構を採用しているが、この機構に限定されるものではなく、カム機構やワイヤを用いた機構であっても何ら問題はない。
【0033】
次に、本実施形態にかかるリニアアクチュエータ1を背もたれ部53内のマッサージ機構55の上下動に使用した椅子51について述べる。
図6は、背もたれ部53の内側にマッサージ機構55を有しており、このマッサージ機構55を本実施形態のリニアアクチュエータ1を使用して上下動可能としたものである。
この椅子51は、座部52とこの座部52の端部に立設された背もたれ部53とを有し、この背もたれ部53の内部には、例えば、本出願人既出願の特開2001−314470に記載されたマッサージ機構55が設けられている。さらに、この背もたれ部53内部には、リニアアクチュエータ1が本体ケース11を下方側にして配置され、駆動ロッド2が上方向になるように配置されている。このリニアアクチュエータ1の駆動子4は前記マッサージ機構55の一部に固定されているため、駆動ロッド2を正逆(左右)回動させることにより、駆動子4すなわちマッサージ機構55は上下方向に移動することになる。
【0034】
前記リクライニング機構とマッサージ機構55の上下動機構は、1つの椅子51に同時に組み込まれていても何ら問題はない。すなわち、座部52の下面に本リニアアクチュエータ1を用いたリクライニング機構が配置され、背もたれ部53内部には本リニアアクチュエータ1を用いたマッサージ機構55の上下動機構を組み込むようにしてもよい。
以上述べたように、本発明にかかるリニアアクチュエータ1を椅子51に組み込む場合においては、リニアアクチュエータ1はコンパクトな構造であるため、組み付け空間が狭い座部52の下側や背もたれ部53内部であっても取り付けることが可能である。
【0035】
リニアアクチュエータ1は、移動位置検出手段5を有する構成のため、別途駆動子4の移動限界を検出するための位置検出部9(マイクロスイッチ38A,38B)を設ける必要はなく、それを支持する部材も必要ない。さらに、リニアアクチュエータ1の組み付け後に、被検出部8と位置検出部9の位置調整の手間を省くことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、本発明のリニアアクチュエータ1は、椅子51の駆動機構にのみ利用されるものではない。例えば、自動車の椅子の前後移動を自動で行う機構に用いても良い。
【0036】
また、リニアアクチュエータ1の駆動モータとして電動モータを使用しているが、油圧モータであってもよい。
また、駆動ロッド2に雄ネジを形成し駆動子4に雌ネジを形成しているが、逆の構成であっても何ら問題はない。
また、本実施形態の場合は、被検出部8は突起36A,36Bであり、位置検出部9として操作腕39A,39Bを有するマイクロスイッチ38A,38Bを利用しているが、位置検出部9としては任意のセンサスイッチ、被検出部8としては前記センサスイッチが検出する部材であればよい。例えば、位置検出部9として色検出センサスイッチを採用し、被検出部8として色シールを利用してもよい。また、位置検出部9として、近接センサやフォトセンサを採用してもよいし、被検出部8として凹みや貫通孔であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、コンパクトな構造で且つ組み付け時や梱包時の取り扱い性がよいリニアアクチュエータ1を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるリニアアクチュエータの実施の一形態を示す正面図である。
【図2】本発明にかかるリニアアクチュエータの実施の一形態を示す平面図である。
【図3】駆動子が駆動ロッドの基端に位置する状態を示す正面図である。
【図4】駆動子が駆動ロッドの先端に位置する状態を示す正面図である。
【図5】本実施形態のリニアアクチュエータの使用状況を示す側面図である。
【図6】本実施形態のリニアアクチュエータの使用状況を示す正面図である。
【符号の説明】
1   リニアアクチュエータ
2   駆動ロッド
3   駆動手段
4   駆動子
5   移動位置検出手段
7   位置検出部材
8   被検出部
9   位置検出部
13  回転計数用ギア
14  駆動モータ(電動モータ)
15  出力軸
16  ギアケース
51  椅子
52  座部
53  背もたれ部
54  連動手段
55  マッサージ機構

Claims (10)

  1. 駆動ロッドと、この駆動ロッドを軸心回りに回転させる駆動手段と、前記駆動ロッドに回り止めされた状態で螺合し駆動ロッドの回転によって軸心方向に移動する駆動子と、この駆動子の移動位置を検出する移動位置検出手段とを有し、前記移動位置検出手段は、前記駆動ロッドの回転に伴って回転する位置検出部材と、この位置検出部材の周方向所定位置に設けられた被検出部と、この被検出部を検出する位置検出部と、を有することを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 前記被検出部は、位置検出部材に対する周方向の位置が変更可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  3. 前記位置検出部材は、駆動ロッドに噛合することによって回転するギアとされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記被検出部を前記ギアの一方側面又は両側面に設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリニアアクチュエータ。
  5. 前記被検出部を駆動子が移動限界位置に移動したときに位置検出部によって検出される位置に設け、前記駆動子が移動限界位置に達した際には、前記駆動手段は駆動ロッドに駆動力を伝達することを規制しその回転を制止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリニアアクチュエータ。
  6. 前記駆動手段と移動位置検出手段とを駆動ロッドの同一端側に並設することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のリニアアクチュエータ。
  7. 前記駆動手段は、駆動モータとこの駆動モータの出力軸から駆動ロッドに動力を伝達するギア機構とこのギア機構を覆うギアケースとを有し、前記移動位置検出手段を前記ギアケースで支持し且つ覆うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のリニアアクチュエータ。
  8. 座部と、この座部の端部に揺動自在に連結された背もたれ部と、前記座部の下側に配設された請求項1〜7のいずれかに記載のリニアアクチュエータと、このリニアアクチュエータの駆動子の移動によって前記背もたれ部を揺動可能とするように駆動子と背もたれ部とを連動連結する連動手段と、を有することを特徴とする椅子。
  9. 座部と、この座部の端部に立設された背もたれ部と、前記背もたれ部の内部に上下移動自在に支持されたマッサージ機構と、駆動ロッドが上下方向に向けて配設され且つ駆動子が前記マッサージ機構に連結された請求項1〜7のいずれかに記載のリニアアクチュエータと、を有していることを特徴とする椅子。
  10. 座部と、この座部の端部に揺動自在に連結された背もたれ部と、前記座部の下側に配設された請求項1〜7のいずれかに記載のリニアアクチュエータと、このリニアアクチュエータの駆動子の移動によって前記背もたれ部を揺動可能とするように前記駆動子と背もたれ部とを連動連結する連動手段とを備えており、前記背もたれ部の内部には、上下移動自在に支持されたマッサージ機構と、駆動ロッドが上下方向に向けて配設され且つ駆動子が前記マッサージ機構に連結された前記リニアアクチュエータと略同一構成のリニアアクチュエータと、を有していることを特徴とする椅子。
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