JP2004036095A - 緑化不適壁緑化法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート擁壁や岩盤等植物が育たない緑化不適壁表面に植物が育つ層が固着され崩壊せずに維持されることにより、該壁を植物の緑で包もうとするものである。
【解決手段】緑化不適当な壁面に、山砂と保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた下層基盤をセメント系接着剤で固着し、同下層基盤表面に、保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた上層基盤をセメント系接着剤で固着し、上層基盤に植えた植物の根の伸長により上下基盤が補強されるとともに、緑化不適当な壁が緑化されるようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】緑化不適当な壁面に、山砂と保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた下層基盤をセメント系接着剤で固着し、同下層基盤表面に、保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた上層基盤をセメント系接着剤で固着し、上層基盤に植えた植物の根の伸長により上下基盤が補強されるとともに、緑化不適当な壁が緑化されるようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダム建設や道路建設などで構築されるコンクリート擁壁、或いは鉱山地帯等の緑化不適応地(以下、緑化不適壁という。)の緑化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダム建設や道路建設にあたって削除した傾斜地面にコンクリート打ちで構築される擁壁は、コンクリート面により景観が損われ植物が繁茂していない殺風景なものである。そこで従来、コンクリート面に網を張って緑化する工法や、コンクリート面に植物を植える孔を設けて育てようとする等が試みられているが、網の腐蝕や基盤の剥離等の問題があった。また、鉱山地帯では公害に強い樹木を育てているが、樹木の生長に年数を要する問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は緑化不適壁の表面に植物が育つ層が固着されその層が崩壊せずに維持されるようにすることにより、該壁を植物の緑で包もうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、緑化不適壁の表面に、山砂と保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた下層基盤をセメント系接着剤で固着し、同下層基盤表面に、保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた上層基盤をセメント系接着剤で固着し、上層基盤に植えた植物の根の伸長により上下基盤が補強されるとともに、緑化不適壁が緑化されることによりその目的を達成しようとするものである。
【0005】
【実施例】
この発明の実施例を説明すると、所要の勾配に削られた土基盤1には通常工法でコンクリートが打設されコンクリート壁2が構築される。コンクリート壁2の表面に重ねて固着される下層基盤3は、セメント系接着剤(後記)6%、山砂30%、保水剤(後記)30%、腐葉土(後記)34%の混合物をとりまとめ厚さ10cmの層となっている。この下層基盤3はコンクリート壁2に現場にてセメント系接着剤により接着固着される。上記中の保水剤は施工個所の状況により高分子ポリマー、セラミック系保水剤、木炭、吸着剤系を選択して使用される。腐葉土は木の皮や木屑等植物の生育に適した培養土壌が選択使用される。セメント系接着剤はフライアッシュ60%、セメント40%の水加混合剤が使用される。
【0006】
下層基盤3の表面に重ねられる上層基盤4は、前記保水剤20%、前記腐葉土78%、前記セメント系接着剤2%の混合から成り厚さ3〜5cmとしている。この上層基盤4は下層基盤3の表面にセメント系接着剤により接着固着される。
この発明の植生擁壁は上記の構成より成っている。
【0007】
上記構成であると、
(1)上層基盤4は保水剤と腐葉土がセメント系接着剤により固められているため降水や凍結の影響を受けるも崩壊することがない。同基盤4を掘って植えた苗木は保水と腐葉土によって根付きがよく、根が下層基盤3へ伸び易い。その際、セメント系接着剤は灰分を含むので生育伸長の妨げとならない。
(2)下層基盤3は山砂と保水剤と腐葉土がセメント系接着剤により固められているが、山砂によって透水性があるので上層基盤4よりの過剰の水は同基盤4内を流下して保有しなくなり、下層基盤3の自己崩壊や地滑りを起すことがない。そして上層基盤4より伸びてきた苗木の根を下層基盤3に根付かせて同基盤3を強固にする。
(3)したがって、上下基盤3、4により苗木が根付き生長し繁茂する。
(4)護岸コンクリート擁壁のように水位が上下するコンクリート壁にこの発明を施した実験によれば、冬期間水没させた後、水位を下げると植物が再生し繁茂し始め、上下層基盤に剥離脱落がなかった。セメント系接着剤によるコンクリート壁面へのなじんだ接着性も証明された。
【0008】
【発明の効果】
この発明は、コンクリートや岩盤による擁壁に植物の根付き易い上層基盤4と根が伸長し易い下層基盤3とを重ね一体としたものであるから、緑化不適壁の緑化に適切な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した擁壁の縦断面図。
【符号の説明】
1 土基盤
2 コンクリート壁
3 下層基盤
4 上層基盤
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダム建設や道路建設などで構築されるコンクリート擁壁、或いは鉱山地帯等の緑化不適応地(以下、緑化不適壁という。)の緑化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダム建設や道路建設にあたって削除した傾斜地面にコンクリート打ちで構築される擁壁は、コンクリート面により景観が損われ植物が繁茂していない殺風景なものである。そこで従来、コンクリート面に網を張って緑化する工法や、コンクリート面に植物を植える孔を設けて育てようとする等が試みられているが、網の腐蝕や基盤の剥離等の問題があった。また、鉱山地帯では公害に強い樹木を育てているが、樹木の生長に年数を要する問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は緑化不適壁の表面に植物が育つ層が固着されその層が崩壊せずに維持されるようにすることにより、該壁を植物の緑で包もうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、緑化不適壁の表面に、山砂と保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた下層基盤をセメント系接着剤で固着し、同下層基盤表面に、保水剤と腐葉土をセメント系接着剤でまとめた上層基盤をセメント系接着剤で固着し、上層基盤に植えた植物の根の伸長により上下基盤が補強されるとともに、緑化不適壁が緑化されることによりその目的を達成しようとするものである。
【0005】
【実施例】
この発明の実施例を説明すると、所要の勾配に削られた土基盤1には通常工法でコンクリートが打設されコンクリート壁2が構築される。コンクリート壁2の表面に重ねて固着される下層基盤3は、セメント系接着剤(後記)6%、山砂30%、保水剤(後記)30%、腐葉土(後記)34%の混合物をとりまとめ厚さ10cmの層となっている。この下層基盤3はコンクリート壁2に現場にてセメント系接着剤により接着固着される。上記中の保水剤は施工個所の状況により高分子ポリマー、セラミック系保水剤、木炭、吸着剤系を選択して使用される。腐葉土は木の皮や木屑等植物の生育に適した培養土壌が選択使用される。セメント系接着剤はフライアッシュ60%、セメント40%の水加混合剤が使用される。
【0006】
下層基盤3の表面に重ねられる上層基盤4は、前記保水剤20%、前記腐葉土78%、前記セメント系接着剤2%の混合から成り厚さ3〜5cmとしている。この上層基盤4は下層基盤3の表面にセメント系接着剤により接着固着される。
この発明の植生擁壁は上記の構成より成っている。
【0007】
上記構成であると、
(1)上層基盤4は保水剤と腐葉土がセメント系接着剤により固められているため降水や凍結の影響を受けるも崩壊することがない。同基盤4を掘って植えた苗木は保水と腐葉土によって根付きがよく、根が下層基盤3へ伸び易い。その際、セメント系接着剤は灰分を含むので生育伸長の妨げとならない。
(2)下層基盤3は山砂と保水剤と腐葉土がセメント系接着剤により固められているが、山砂によって透水性があるので上層基盤4よりの過剰の水は同基盤4内を流下して保有しなくなり、下層基盤3の自己崩壊や地滑りを起すことがない。そして上層基盤4より伸びてきた苗木の根を下層基盤3に根付かせて同基盤3を強固にする。
(3)したがって、上下基盤3、4により苗木が根付き生長し繁茂する。
(4)護岸コンクリート擁壁のように水位が上下するコンクリート壁にこの発明を施した実験によれば、冬期間水没させた後、水位を下げると植物が再生し繁茂し始め、上下層基盤に剥離脱落がなかった。セメント系接着剤によるコンクリート壁面へのなじんだ接着性も証明された。
【0008】
【発明の効果】
この発明は、コンクリートや岩盤による擁壁に植物の根付き易い上層基盤4と根が伸長し易い下層基盤3とを重ね一体としたものであるから、緑化不適壁の緑化に適切な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した擁壁の縦断面図。
【符号の説明】
1 土基盤
2 コンクリート壁
3 下層基盤
4 上層基盤
Claims (1)
- コンクリート等の擁壁表面に、山砂と保水剤と腐葉土とセメント系接着剤とから成る下層基盤を重ね、同下層基盤表面に、保水剤と腐葉土とセメント系接着剤とから成る上層基盤を重ね、上層基盤に植物を植えまたは播種することを特徴とする擁壁緑化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002190816A JP2004036095A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 緑化不適壁緑化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002190816A JP2004036095A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 緑化不適壁緑化法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004036095A true JP2004036095A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31700631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002190816A Withdrawn JP2004036095A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | 緑化不適壁緑化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004036095A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017155570A (ja) * | 2016-03-05 | 2017-09-07 | 株式会社丹勝 | 防潮堤面の緑化システム |
CN111501667A (zh) * | 2020-04-27 | 2020-08-07 | 广东中帆建设有限公司 | 一种水利工程用生态护坡结构 |
-
2002
- 2002-06-28 JP JP2002190816A patent/JP2004036095A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017155570A (ja) * | 2016-03-05 | 2017-09-07 | 株式会社丹勝 | 防潮堤面の緑化システム |
CN111501667A (zh) * | 2020-04-27 | 2020-08-07 | 广东中帆建设有限公司 | 一种水利工程用生态护坡结构 |
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Legal Events
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20040119 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040319 |