JP2004035078A - 樹脂充填用袋体 - Google Patents
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Abstract
【課題】特にウレタン系樹脂を充填した場合でも貯蔵安定性に優れ、低温時にも樹脂の取り出しが簡単な樹脂充填用袋体を提供するものである。
【解決手段】外袋の内側に内袋を有する樹脂充填用袋体に於いて、(1)外袋が内面に樹脂層を有するアルミニウムからなるものであり、(2)内袋が耐熱キシレン性を有する樹脂からなるもの、例えば低密度ポリエチレンフィルムと、ナイロンのフィルム及び/又はポリビニルアルコールのフィルム及び/又はポリエチレンテレフタレートのフィルムとの多層フィルムからなるものであり、(3)該袋体の開口部の近傍のみで外袋と内袋とが接合されてなり、かかる開口部から液状樹脂が内袋の中に充填された後、開口部をシールすることができることを特徴とする樹脂充填用袋体。
【選択図】 なし
【解決手段】外袋の内側に内袋を有する樹脂充填用袋体に於いて、(1)外袋が内面に樹脂層を有するアルミニウムからなるものであり、(2)内袋が耐熱キシレン性を有する樹脂からなるもの、例えば低密度ポリエチレンフィルムと、ナイロンのフィルム及び/又はポリビニルアルコールのフィルム及び/又はポリエチレンテレフタレートのフィルムとの多層フィルムからなるものであり、(3)該袋体の開口部の近傍のみで外袋と内袋とが接合されてなり、かかる開口部から液状樹脂が内袋の中に充填された後、開口部をシールすることができることを特徴とする樹脂充填用袋体。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯蔵安定性に優れ、低温時でも液状樹脂の取り出しが簡単な樹脂充填用袋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シーリング材、防水材等土木建築用途に用いられる樹脂は従来金属容器に充填され使用されてきたが、使用後の容器の廃棄に手間とコストがかかることからアルミニウム袋を充填袋に用いられるようになりつつある。しかし、アルミニウム袋だけでは、低温時に樹脂の粘度が高いことと、アルミニウムの固さのために樹脂を絞り出すのに労力を要するという問題がある。
この点を解決するために、特開平6−278757では、あんこや味噌等の粘性のある内容物を容易に取り出す方法として二重袋が提案されている。これはあんこや味噌等の取り出しには効果的であるが、内袋がポリエチレンやポリプロピレン等のヒートシール性樹脂からなり、例えばイソシアネートプレポリマーなどのウレタン系樹脂等を加温して充填すると温度等の影響で樹脂が内袋から漏れ出すという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を鑑み液状樹脂、特にウレタン系樹脂を充填した場合でも貯蔵安定性に優れ、低温時にも樹脂の取り出しが簡単な樹脂充填用袋体を提供するものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】
本発明者らは、こうした課題について研究した結果、外袋の内側に内袋を有する樹脂充填用袋体に於いて、(1)外袋が内面に樹脂層を有するアルミニウムからなるものであり、(2)内袋が耐熱キシレン性を有する樹脂からなるものであり、(3)該袋体の開口部の近傍のみで外袋と内袋とが接合されてなり、かかる開口部から液状樹脂が内袋の中に充填された後、開口部をシールすることができることを特徴とする樹脂充填用袋体を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の袋体を構成する外袋は内面に樹脂層を有するアルミニウムからなるものである。かかる樹脂層の樹脂は、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルなどの熱可塑性樹脂であれば特に限定されないが、後述する内袋と接合するため、特にシール性があるポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンが好ましい。
【0006】
また、外袋は、その外面となるフィルム状のアルミニウムにフィルム状の樹脂層を接着剤により積層されるか、又は表面処理されたアルミニウムシート上に溶融した樹脂を積層したものである。かかる樹脂層の厚さについては特に制限されないが、通常50〜200μmである。あまり厚くなると充填された内袋の取り出しが困難になるので内袋とシールできる程度であれば差し支えない。外袋の内側にはシール製を高めるためポリオレフィンが積層されていることが望ましい。
【0007】
また、内袋は耐熱キシレン性を有する樹脂からなるものであり、柔軟性が必要であることから厚さが好ましくは5〜100μm程度のフィルムからなるものである。耐熱キシレン性を有する樹脂とは、キシレンを充填した厚さ50μmの樹脂製袋を70℃雰囲気下で24時間保持した場合、キシレンが滲出しないものである。内袋としては、上記の耐熱キシレン性を有するものであれば使用でき、好ましくはヒートシール性を有するものであり、ヒートシール性を有するポリオレフィンフィルムの間に熱可塑性重合体、例えば高密度ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリウレタン、塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリブタジエン等のゴム等を積層した内袋などをあげることができる。より好ましいものとしては、低密度ポリエチレンフィルムをナイロンフィルム及び/又はポリビニルアルコールフィルム及び/又はポリエチレンテレフタレートフィルムで積層した内袋である。
【0008】
本発明の袋体は、通常一辺が開口部となっている四角形、三角形などの角状のものであり、場合により直線状の開口部を有する曲線状、例えば円形状や楕円形状であってもよい。かかる袋体を形成する外袋及び内袋も同様の形状であり、好ましくは四角形である。
【0009】
かかる袋体は、開口部を有しており、かかる開口部の近傍、即ちその適当な幅のみで外袋と内袋とが接合されており、かかる部位以外では外袋と内袋とが接合されていないものとなっている。その接合する幅は、直線状の開口部に対して垂直方向に形成され、樹脂を内袋に充填した後、内袋の開口部付近の上下部分をシールし、樹脂を使用する時にその端部を切断して容易に開封できる程度が好ましく、通常外袋と内袋との接合幅は1〜30mm程度である。その際、内袋同士の接合部分の幅は、かかる外袋と内袋との接合部分の幅よりも狭くする必要がある。尚、開口部付近の内袋同士の接合については、通常加熱するか、超音波処理することにより行うことができ、外袋と内袋との接合の場合にも同様にできる。
【0010】
本発明の充填用袋体には、あらゆる液状樹脂の充填が可能であるが、特にウレタン系樹脂の充填に適している。ウレタン系樹脂とはウレタン結合を有するあらゆる液状樹脂を指す。特にイソシアネート基を末端に持つウレタン系樹脂、例えばポリイソシアネートとポリオールとをポリイソシアネート過剰で反応せしめて得られるイソシアネートプレポリマーが適している。これらのウレタン系樹脂は脂肪族系炭化水素系溶剤及び/又は芳香族系炭化水素系溶剤を含んでいても良い。
【0011】
本発明の樹脂充填用袋体から充填された樹脂を取り出す場合、該袋体の外袋と内袋とが接合された開口部に於いて内袋の上下部分がシールされていない部分を切断し、そこから内袋を裏返して樹脂を取り出してもよいし、該袋体の開口部以外の外袋の端部のみを切断し、そこから外袋を裏返しながら樹脂が充填された内袋を取り出し、内袋の端部を切断して内部の樹脂を取り出しても良い。
【0012】
【実施例】
本発明を実施例により更に説明する。本発明は本実施例のみに限定されるものでない。
<実施例1>
内袋が低密度ポリエチレン/ナイロン/ポリビニルアルコール/低密度ポリエチレンの積層フィルム(厚み50μm)からなり、外袋が低密度ポリエチレン/アルミニウム/ナイロン/ポリエチレンテレフタレート(厚み120μm)からなる四角形の樹脂充填用袋体(寸法は外寸で縦25cm、横25cm、内寸で縦23.5cm、横23.5cm)を使用した。
該袋体は、その一辺に開口部を有しており、該開口部に於いて外袋と内袋とが接合されてなり、かかる開口部から下記ウレタン系樹脂1.5kgを70℃で内袋の中に充填した後、開口部の内袋の上下をヒートシール機でシールした。
ウレタン系樹脂:平均分子量3000のポリオキシプロピレントリオール75部とトリレンジイソシアネート20部を密閉容器中において80℃条件下で8時間攪拌し、その後70℃に冷却してキシレン5部を加え均一に攪拌してウレタン系樹脂溶液を得た。
【0013】
<実施例2>
実施例1において内袋を低密度ポリエチレン/ナイロン/ポリビニルアルコール/ナイロン/低密度ポリエチレンの積層フィルム(厚み50μm)からなるものに代えて実施例1と同様にして袋体を得、ウレタン系樹脂溶液を充填した。
【0014】
<実施例3>
実施例1において内袋をポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレンの積層フィルム(厚み50μm)からなるものに代えて実施例1と同様にして袋体を得、ウレタン系樹脂溶液を充填した。
【0015】
<比較例1>
実施例1において内袋が低密度ポリエチレンの単層フィルム(厚み50μm)からなるものに代えて実施例1と同様にして袋体を得、ウレタン系樹脂溶液を充填した。
【0016】
<比較例2>
ポリエチレンテレフタレート/ナイロン/アルミニウム/低密度ポリエチレン(厚み120μm)からなる外袋のみの袋体の開口部から実施例1のウレタン系樹脂を充填した後、開口部をシールした。
【0017】
(試験方法) 上記袋対を用いて以下に示す試験を行った。その結果を表1に示す。
<作業性試験>
ウレタン系樹脂を充填した樹脂充填用袋体を予め0℃の雰囲気下に1日間以上放置した後、実施例1,2及び比較例1においては該袋体の開口部に於いて外袋と内袋とが接合されていない外袋の端部を切断し、予め保護具を装着した手で内袋を裏返し樹脂を絞り出した。また、比較例2においては袋の端部を切断し、樹脂を絞り出した。このとき、充填した樹脂の90重量%を絞り出すまでに要した時間を測定した。試験結果は3回実施した平均値を示す。
【0018】
<耐久性試験>
ウレタン系樹脂を充填した樹脂充填用袋体を70℃雰囲気下で24時間放置した後、開封して内袋の破損有無を調べた。試験は2回行い、全ての内袋が破損していないものは○、全ての内袋が破損して樹脂が漏洩しているものは×とした。尚、この試験は内袋を持たない比較例2の袋体には適用しなかった。
【0019】
【表1】
【0020】
比較例1の内袋が低密度ポリエチレン単独からなるものは作業性は実施例と同じく良好であったものの、耐久性に劣り実用に適さないものであった。また、比較例2は作業性で著しく劣った。
【0021】
【発明の効果】
本発明は貯蔵安定性に優れ、低温でも液状樹脂の取り出しが簡単な樹脂充填用袋体を提供するものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は貯蔵安定性に優れ、低温時でも液状樹脂の取り出しが簡単な樹脂充填用袋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シーリング材、防水材等土木建築用途に用いられる樹脂は従来金属容器に充填され使用されてきたが、使用後の容器の廃棄に手間とコストがかかることからアルミニウム袋を充填袋に用いられるようになりつつある。しかし、アルミニウム袋だけでは、低温時に樹脂の粘度が高いことと、アルミニウムの固さのために樹脂を絞り出すのに労力を要するという問題がある。
この点を解決するために、特開平6−278757では、あんこや味噌等の粘性のある内容物を容易に取り出す方法として二重袋が提案されている。これはあんこや味噌等の取り出しには効果的であるが、内袋がポリエチレンやポリプロピレン等のヒートシール性樹脂からなり、例えばイソシアネートプレポリマーなどのウレタン系樹脂等を加温して充填すると温度等の影響で樹脂が内袋から漏れ出すという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を鑑み液状樹脂、特にウレタン系樹脂を充填した場合でも貯蔵安定性に優れ、低温時にも樹脂の取り出しが簡単な樹脂充填用袋体を提供するものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】
本発明者らは、こうした課題について研究した結果、外袋の内側に内袋を有する樹脂充填用袋体に於いて、(1)外袋が内面に樹脂層を有するアルミニウムからなるものであり、(2)内袋が耐熱キシレン性を有する樹脂からなるものであり、(3)該袋体の開口部の近傍のみで外袋と内袋とが接合されてなり、かかる開口部から液状樹脂が内袋の中に充填された後、開口部をシールすることができることを特徴とする樹脂充填用袋体を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の袋体を構成する外袋は内面に樹脂層を有するアルミニウムからなるものである。かかる樹脂層の樹脂は、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニルなどの熱可塑性樹脂であれば特に限定されないが、後述する内袋と接合するため、特にシール性があるポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンが好ましい。
【0006】
また、外袋は、その外面となるフィルム状のアルミニウムにフィルム状の樹脂層を接着剤により積層されるか、又は表面処理されたアルミニウムシート上に溶融した樹脂を積層したものである。かかる樹脂層の厚さについては特に制限されないが、通常50〜200μmである。あまり厚くなると充填された内袋の取り出しが困難になるので内袋とシールできる程度であれば差し支えない。外袋の内側にはシール製を高めるためポリオレフィンが積層されていることが望ましい。
【0007】
また、内袋は耐熱キシレン性を有する樹脂からなるものであり、柔軟性が必要であることから厚さが好ましくは5〜100μm程度のフィルムからなるものである。耐熱キシレン性を有する樹脂とは、キシレンを充填した厚さ50μmの樹脂製袋を70℃雰囲気下で24時間保持した場合、キシレンが滲出しないものである。内袋としては、上記の耐熱キシレン性を有するものであれば使用でき、好ましくはヒートシール性を有するものであり、ヒートシール性を有するポリオレフィンフィルムの間に熱可塑性重合体、例えば高密度ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリウレタン、塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリブタジエン等のゴム等を積層した内袋などをあげることができる。より好ましいものとしては、低密度ポリエチレンフィルムをナイロンフィルム及び/又はポリビニルアルコールフィルム及び/又はポリエチレンテレフタレートフィルムで積層した内袋である。
【0008】
本発明の袋体は、通常一辺が開口部となっている四角形、三角形などの角状のものであり、場合により直線状の開口部を有する曲線状、例えば円形状や楕円形状であってもよい。かかる袋体を形成する外袋及び内袋も同様の形状であり、好ましくは四角形である。
【0009】
かかる袋体は、開口部を有しており、かかる開口部の近傍、即ちその適当な幅のみで外袋と内袋とが接合されており、かかる部位以外では外袋と内袋とが接合されていないものとなっている。その接合する幅は、直線状の開口部に対して垂直方向に形成され、樹脂を内袋に充填した後、内袋の開口部付近の上下部分をシールし、樹脂を使用する時にその端部を切断して容易に開封できる程度が好ましく、通常外袋と内袋との接合幅は1〜30mm程度である。その際、内袋同士の接合部分の幅は、かかる外袋と内袋との接合部分の幅よりも狭くする必要がある。尚、開口部付近の内袋同士の接合については、通常加熱するか、超音波処理することにより行うことができ、外袋と内袋との接合の場合にも同様にできる。
【0010】
本発明の充填用袋体には、あらゆる液状樹脂の充填が可能であるが、特にウレタン系樹脂の充填に適している。ウレタン系樹脂とはウレタン結合を有するあらゆる液状樹脂を指す。特にイソシアネート基を末端に持つウレタン系樹脂、例えばポリイソシアネートとポリオールとをポリイソシアネート過剰で反応せしめて得られるイソシアネートプレポリマーが適している。これらのウレタン系樹脂は脂肪族系炭化水素系溶剤及び/又は芳香族系炭化水素系溶剤を含んでいても良い。
【0011】
本発明の樹脂充填用袋体から充填された樹脂を取り出す場合、該袋体の外袋と内袋とが接合された開口部に於いて内袋の上下部分がシールされていない部分を切断し、そこから内袋を裏返して樹脂を取り出してもよいし、該袋体の開口部以外の外袋の端部のみを切断し、そこから外袋を裏返しながら樹脂が充填された内袋を取り出し、内袋の端部を切断して内部の樹脂を取り出しても良い。
【0012】
【実施例】
本発明を実施例により更に説明する。本発明は本実施例のみに限定されるものでない。
<実施例1>
内袋が低密度ポリエチレン/ナイロン/ポリビニルアルコール/低密度ポリエチレンの積層フィルム(厚み50μm)からなり、外袋が低密度ポリエチレン/アルミニウム/ナイロン/ポリエチレンテレフタレート(厚み120μm)からなる四角形の樹脂充填用袋体(寸法は外寸で縦25cm、横25cm、内寸で縦23.5cm、横23.5cm)を使用した。
該袋体は、その一辺に開口部を有しており、該開口部に於いて外袋と内袋とが接合されてなり、かかる開口部から下記ウレタン系樹脂1.5kgを70℃で内袋の中に充填した後、開口部の内袋の上下をヒートシール機でシールした。
ウレタン系樹脂:平均分子量3000のポリオキシプロピレントリオール75部とトリレンジイソシアネート20部を密閉容器中において80℃条件下で8時間攪拌し、その後70℃に冷却してキシレン5部を加え均一に攪拌してウレタン系樹脂溶液を得た。
【0013】
<実施例2>
実施例1において内袋を低密度ポリエチレン/ナイロン/ポリビニルアルコール/ナイロン/低密度ポリエチレンの積層フィルム(厚み50μm)からなるものに代えて実施例1と同様にして袋体を得、ウレタン系樹脂溶液を充填した。
【0014】
<実施例3>
実施例1において内袋をポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレンの積層フィルム(厚み50μm)からなるものに代えて実施例1と同様にして袋体を得、ウレタン系樹脂溶液を充填した。
【0015】
<比較例1>
実施例1において内袋が低密度ポリエチレンの単層フィルム(厚み50μm)からなるものに代えて実施例1と同様にして袋体を得、ウレタン系樹脂溶液を充填した。
【0016】
<比較例2>
ポリエチレンテレフタレート/ナイロン/アルミニウム/低密度ポリエチレン(厚み120μm)からなる外袋のみの袋体の開口部から実施例1のウレタン系樹脂を充填した後、開口部をシールした。
【0017】
(試験方法) 上記袋対を用いて以下に示す試験を行った。その結果を表1に示す。
<作業性試験>
ウレタン系樹脂を充填した樹脂充填用袋体を予め0℃の雰囲気下に1日間以上放置した後、実施例1,2及び比較例1においては該袋体の開口部に於いて外袋と内袋とが接合されていない外袋の端部を切断し、予め保護具を装着した手で内袋を裏返し樹脂を絞り出した。また、比較例2においては袋の端部を切断し、樹脂を絞り出した。このとき、充填した樹脂の90重量%を絞り出すまでに要した時間を測定した。試験結果は3回実施した平均値を示す。
【0018】
<耐久性試験>
ウレタン系樹脂を充填した樹脂充填用袋体を70℃雰囲気下で24時間放置した後、開封して内袋の破損有無を調べた。試験は2回行い、全ての内袋が破損していないものは○、全ての内袋が破損して樹脂が漏洩しているものは×とした。尚、この試験は内袋を持たない比較例2の袋体には適用しなかった。
【0019】
【表1】
【0020】
比較例1の内袋が低密度ポリエチレン単独からなるものは作業性は実施例と同じく良好であったものの、耐久性に劣り実用に適さないものであった。また、比較例2は作業性で著しく劣った。
【0021】
【発明の効果】
本発明は貯蔵安定性に優れ、低温でも液状樹脂の取り出しが簡単な樹脂充填用袋体を提供するものである。
Claims (5)
- 外袋の内側に内袋を有する樹脂充填用袋体に於いて、(1)外袋が内面に樹脂層を有するアルミニウムからなるものであり、(2)内袋が耐熱キシレン性を有する樹脂からなるものであり、(3)該袋体の開口部の近傍のみで外袋と内袋とが接合されてなり、かかる開口部から液状樹脂が内袋の中に充填された後、開口部をシールすることができることを特徴とする樹脂充填用袋体。
- 外袋の内面の樹脂層が、ポリオレフィン樹脂からなる請求項1記載の樹脂充填用袋体。
- 耐熱キシレン性を有する内袋がキシレンを入れて密封し、70℃で24時間保持してキシレンの滲出しないものである請求項1又は2記載の樹脂充填用袋体。
- 内袋が、低密度ポリエチレンフィルムと、ナイロンのフィルム及び/又はポリビニルアルコールのフィルム及び/又はポリエチレンテレフタレートのフィルムとの多層フィルムからなる請求項3記載の樹脂充填用袋体。
- 袋体に充填される液状樹脂が、ウレタン系樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂充填用袋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002197210A JP2004035078A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 樹脂充填用袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002197210A JP2004035078A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 樹脂充填用袋体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004035078A true JP2004035078A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31705041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002197210A Pending JP2004035078A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 樹脂充填用袋体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004035078A (ja) |
-
2002
- 2002-07-05 JP JP2002197210A patent/JP2004035078A/ja active Pending
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