JP2004033807A - 廃水処理装置及び廃水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃水処理コストが低く、含まれる難生分解性物質の総量を効果的に低減できる廃水処理方法を提供する。
【解決手段】活性汚泥槽を用いて、難分解性化合物を生分解し得る微生物を活性汚泥槽の流路の後半部に添加して廃水を処理することを特徴とする廃水処理方法、及び上記方法に用いる廃水処理装置。とくに活性汚泥槽が長路型流路を形成していることを特徴とする廃水処理装置。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃水処理装置及び廃水処理方法に関する。特に本発明は、活性汚泥槽と難生分解性化合物を分解できる微生物とを用いて廃水を処理する廃水処理装置及び廃水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に工業廃水中の有機物の分解には、活性汚泥処理が行われているが、昨今では、従来の活性汚泥処理で分解できない化合物、例えばEDTAをはじめとする難生分解性キレート剤やトリハロメタンをはじめとする有機塩素系化合物、ノニルフェノール誘導体である各種界面活性剤の排出が環境汚染や環境負荷の増大に係るので社会的問題となっている。
これらの化合物は、従来の活性汚泥では生分解が困難であり、特にそれが高濃度(例えば200ppm以上)である場合には、その弊害は大きい。このような難生分解性物質を含む廃水は一般にCOD値が高く、処理方法としては、排出規制値以下に希釈して放流する希釈法が最も一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし希釈法は、使用する水のコストが高く、また排出される難生分解性物質の総量を低減するわけではないので、本質的な解決手段ではない。このため、排水処理コストが低く、かつ含まれる難生分解性物質の総量を本質的に低減する廃水処理方法が望まれている。
【0004】
本発明の目的は、上記の問題を解決することであり、すなわち、難生分解性の化合物を含有する廃水から該化合物を効果的に除去する廃水処理装置及び廃水処理方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、下記の廃水処理方法及び廃水処理装置によって達成される。
1.活性汚泥槽に難分解性化合物を生分解し得る微生物を添加して廃水を処理する方法において、該微生物は活性汚泥槽の流路の後半部に添加されることを特徴とする廃水処理方法。
2.上記1に記載の廃水処理方法によって廃水を処理する装置であって、活性汚泥槽が長路型流路を形成していることを特徴とする廃水処理装置。
上記の本発明は、以下の形態により具現される。
即ち、本発明の第1の形態では、活性汚泥槽に難分解性化合物が分解可能な微生物を添加して廃水を処理する方法において、該微生物は活性汚泥槽の流路の後半部に添加される。
【0006】
本発明の第2の形態では、本発明は、活性汚泥槽が長路型流路を形成していることを特徴とする。
【0007】
本発明の第3の形態によると、本発明は、活性汚泥槽に難分解性の化合物を分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理装置であって、処理前の廃水中の難分解性化合物の濃度に対応する特性値(例えばCOD)と処理後の該特性値との差を示す差情報を取得する差情報取得部と、差情報取得部が取得した差情報により特定される差が予め定められた値以下である場合に該微生物用の栄養源を処理槽に添加する添加部とを備えている。
【0008】
本発明の第4の形態によると、本発明は、活性汚泥槽に難分解性の化合物を分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理方法であって、処理前の廃水中の難分解性化合物の濃度に対応する特性値と処理後の該特性値との差を調査し、その差が予め定められた値以下である場合に、該微生物用の栄養源を処理槽に添加する。
【0009】
本発明の第5の形態によると、本発明は、活性汚泥槽に難分解性の化合物を分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理装置であって、処理前の廃水中の難分解性化合物の濃度に対応する特性値と処理後の該特性値との差を示す差情報を取得する差情報取得部と、差情報取得部が取得した差情報により特定される差が予め定められた値以下である場合に該微生物を処理槽に添加する添加部とを備えている。
【0010】
本発明の第6の形態によると、本発明は、活性汚泥槽に難分解性の化合物を分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理方法であって、処理前の難分解性の化合物濃度に対応する特性値と、処理後の該特性値との差とを調査し、その差が予め定められた値以下である場合に、該微生物を処理槽に添加する。
【0011】
本発明の第7の形態によると、本発明は、長路型の流路を有する活性汚泥槽に難分解性の化合物が分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理装置であって、該流路に流入する廃水中の難分解性化合物の濃度に対応する特性値と処理後の該特性値との差を示す差情報を取得する差情報取得部と、差情報取得部が取得した差情報により特定される差が予め定められた値以下である場合に処理槽に該微生物の栄養源を添加する添加部とを備えている。
【0012】
本発明の第8の形態によると、本発明は、長路型の流路を有する活性汚泥槽に難分解性の化合物を分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理方法であって、該流路に流入する廃水中の難分解性化合物の濃度に対応する特性値と処理後の該特性値との差とを調査し、その差が予め定められた値以下である場合に該処理槽に該微生物の栄養源を添加する。
【0013】
本発明の第9の形態によると、本発明は、長路型の流路を有する活性汚泥槽に難分解性の化合物を分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理装置であって、該流路に流入する廃水中の難分解性化合物の濃度に対応する特性値と処理後の該特性値との差を示す差情報を取得する差情報取得部と、差情報取得部が取得した差情報により特定される差が予め定められた値以下である場合に該処理槽に該微生物を添加する添加部とを備えている。
【0014】
本発明の第10の形態によると、本発明は、長路型の流路を有する活性汚泥槽に難分解性の化合物を分解可能な微生物を添加して廃水を処理する廃水処理方法であって、該流路に流入する廃水中の難分解性化合物の濃度に対応する特性値と処理後の該特性値との差とを調査し、その差が予め定められた値以下である場合に該処理槽に該微生物を添加する。
【0015】
なお上記の発明の形態は、本発明の方法及び装置の全てを列挙したものではなく、これらの諸形態の特徴をさらに組み合わせた形態も本発明に含まれる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態の記載は、その記載によって本発明の要諦を示すものであって、請求項に記載した本発明を限定するものではない。
なお、以下の本明細書の記述においては、「生分解」を単に「分解」、「難生分解」を単に「難分解」、「難生分解性の化合物」を「特定化合物」、「難分解性化合物すなわち特定化合物を分解可能な微生物」を「特定微生物」、と呼ぶこともある。
【0017】
本発明は、活性汚泥槽の微生物と、特定化合物を分解可能な微生物すなわち特定微生物を共存させることにより、従来汎用の活性汚泥槽では分解できなかった特定化合物も同時に分解可能にする廃液処理装置と廃液処理方法を提供するものである。
従来汎用の活性汚泥槽は、公共下水道端末の廃水処理場、産業廃水処理場、事業場や住宅地の生活廃水端末処理施設に組み込まれていて、廃水浄化の中心的機能を担っており、該槽において、槽内に棲息している生分解性の微生物が空気の注入を受けながら廃水中に含まれる汚染物質を分解して消滅させ、廃水を浄化する機能を果たしている攪拌機構付きの水槽である。しかしながら、単純に従来汎用の活性汚泥槽に特定微生物を添加しても、活性汚泥槽に従来から存在する微生物(在来微生物)が優勢に活動し、特定微生物の活動が抑制され、特定化合物の分解が十分に進まないことが判明した。
本発明者は、特定微生物を活性汚泥槽の中で活動させる方法を検討した結果、活性汚泥槽の在来微生物の活動が低下する、活性汚泥槽の流路の後半以降に特定微生物を添加することにより、特定化合物の分解が十分に進行することを見出した。本発明はこの発見に基づくものである。従って本発明においては、活性汚泥槽はある程度の長路型流路とするのが好都合である。
【0018】
以下本発明の活性汚泥槽について詳細に説明する。
(活性汚泥槽)
本発明に用いる活性汚泥は、一般に用いられているいずれの汚泥であってもよく、特定の標準汚泥である必要はない。例えば、都市下水の終末処理場、工場その他の大型施設の端末廃水処理場などから入手した返送汚泥を処理対象の廃水で馴化した汚泥を用いることができる。本発明では、特定微生物を一槽式の活性汚泥槽の流路の後半部に添加できる構造である限り従来汎用のいかなる活性汚泥槽をも用いることができる。
【0019】
本発明には、上記のいかなる活性汚泥槽を少なくとも1槽用いることもできるが、とりわけ以下に示すような長路型流路を有するものが好ましい。
本発明でいう長路型流路とは、活性汚泥槽中の廃水流路が汚泥槽の深さDmに対して、廃水の最短流路長Lmが比較的長くとられていることを意味する。具体的にはL/D値が1.5倍以上、好ましくは2〜20倍、更に好ましくは2.5倍〜15倍である。
【0020】
本発明の活性汚泥槽の具体例を槽自体を長流路の構造としたものと槽内に堰などのしきりを設けて長流路化したものとに分けて、それぞれを模式的に図1と図2に示す。ただし、これらは一例であり、本発明に係る長流路槽は、これらに限定されるものではない。
図1及び図2において、矢印は処理される廃水の流れる方向を示す。図1では、aは長方形の箱型活性汚泥槽、bは半管状の流路をもつ活性汚泥槽、cは半管状でかつ屈曲させて流路長を長くした活性汚泥槽、dは流路を螺旋半管状とした活性汚泥槽をそれぞれ模式的に示した図である。
図2では、eは流路がジグザグとなるようにし切り板を設けた箱型活性汚泥槽、fは、流路が上下するように堰を設けた箱型活性汚泥槽をそれぞれ模式的に示した見取り図である。既存の活性汚泥槽に仕切りを入れ、流路が長くなるように改造して使用するのも好ましい態様の一つである。
また、実施態様1の項に後述する図3に示す2区画式活性汚泥槽も別の好ましい態様の一つとして挙げられる。
【0021】
本発明の活性汚泥槽の容積は、特に制約はないが、1m〜10000m程度、好ましくは10m〜5000m程度であり、廃水量や廃水中の被分解物質の濃度や立地条件によって適宜選択することができる。
【0022】
廃水を処理する処理槽の容量は、廃水量によって異なる。例えば処理槽における廃水の滞留時間が0.2日から20日程度になるように調整される。特に処理槽における廃水の滞留時間が0.5日から5日程度になるように調整されるのが好ましい。処理槽は、複数段設けられてもよい。処理槽が複数設けられることによって、より効率良く短時間に小さなスペースで廃水を処理することができる。
【0023】
本発明では、特定微生物の添加を少なくとも活性汚泥槽の流路の後半部分で行うことを特徴としている。活性汚泥槽では、汚泥中の生分解菌が流路のはじめの部分から存在しており、特定微生物を流路の前半部分に添加しても殆ど該微生物の活動は期待できず、実質的には後半部分に添加された特定微生物のみが有効に活動する。
本発明でいう活性汚泥槽の流路の後半部とは、必ずしも全流路長の1/2の部分以降を指すのではなく、流路中間部の特定微生物の活動が実質的に可能となる部分という意味で「後半部」という表現を用いている。実際には、流路の後半部とは全流路の後半部70%又はそれより後部の流路を指し、好ましくは後半部60%又はそれより後部の流路であるのがよい。しかしながら、特定微生物による特定化合物の分解を十分に行うには後半部の長さも必要であり、上記後半部は流路後部の少なくとも30%を占めており、好ましくは少なくとも後部40%を占めていることがよい。後半部が上記の範囲のいずれであるかは、廃水量や廃水中の被分解物質の性質や濃度及び流路の形状によって選択される。また、「流路の後半部に添加」とは「流路の後半部の最前部に添加」することを意味する。
【0024】
本発明の廃水処理装置は、特定微生物を用いることによって廃水が含有する難生分解性物質すなわち特定化合物を分解する装置であり、特定化合物が分解すれば一般に廃水のCOD濃度を低減させられる。具体的には、本発明の廃水処理装置は、100ppmから数万ppm、多くの場合200ppmから数千ppmの特定化合物に起因するCOD値を有する廃水のCOD値を、半減または100ppm程度に低減させることができる。
【0025】
本発明の更なる利点は、汎用の活性汚泥処理装置を改造して使用することができるので、設備コストが少なくて済むことと、特定化合物以外の汚染物質すなわち廃水のBODの原因となっている汚染物質の低減処理すなわち活性汚泥処理も同時に行なわれることであり、したがって生分解性の汚染物質によるBODと特定化合物によるCODとを同時に低減することができることである。
【0026】
本発明によって廃水から分解除去されるべき特定化合物とは、従来の活性汚泥ではほとんど分解されない化合物を指しており、具体的にはMITI法で生分解試験を行ったときの生分解率が50%以下の化合物を指している。その中でも、本発明の廃水処理方法は、上記試験法による生分解率25%以下、あるいは15%以下、さらには10%以下の生分解率が極度に低い化合物を生分解により除去するのに最も効果的である。
【0027】
本発明の対象である難分解性化合物を含有する廃水とは、特定化合物をそのままでは放流できない濃度レベルで含有する廃水を指す。具体的には、特定化合物をCOD規制値を超えて含有している工業用石鹸含有廃水、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸)、PDTA(1,3−プロパンジアミン四酢酸)等の有機アミノカルボン酸類を含む写真処理関連の廃水、パルプ工業やメッキ工業等の施設からの難生分解性のキレート剤含有廃水、中でも無電解メッキ廃水、工業用洗剤及び家庭用洗剤を扱う施設からの界面活性剤含有廃水、電機・機械産業施設からの有機塩素系溶剤含有廃水、有機化学工場からの有機溶剤含有廃水、食品工業の洗浄廃水などの廃水が挙げられる。しかし、本発明が対象としている廃水は、これらに限定されることなく特定化合物を直接放流できないレベルで含有するいずれの廃水であってもよい。
この種の廃水のCOD値は、当該地域の排出規制レベルを超えているが、多く場合100ppmから数万ppmにわたっており、より多くの場合に200から1000ppm程度である。
【0028】
特定化合物濃度に対応する濃度とは、その特定化合物自身の濃度を例えば液体クロマトグラフィーをはじめとする種々の分析方法で求めることが可能であるが、COD値で代行させることも可能である。自動分析が短時間に可能ということで、COD値を測定するのが最も好ましい方法である。COD値の測定は、JIS K0102に規定されたCODMn、CODOH、CODCrのいずれの測定方法を選択してもよい。
【0029】
COD値を測定する装置としては、例えば(株)COS製OD−1000/1100、HORIBA製CODA−211/212、日立ハイテクノロジーズ製平沼全自動COD測定装置 COD−1500等の市販装置が挙げられるが、これらに限定されず、COD値を測定できる装置であればよい。
【0030】
濃度測定は、活性汚泥槽の流路入口、出口の双方の濃度を測定する方法が好ましい。また、活性汚泥槽の流路入口、出口に加えて流路後半部の特定微生物の投入個所においても測定することが望ましい。
【0031】
(特定微生物)
次ぎに、特定微生物について説明する。特定微生物は、個々の特定化合物ごとにそれを分解できる特定の分解菌があり、ある特定化合物に対して適合する特定微生物の組み合わせとなっている。
例えば、特定化合物が芳香族炭化水素系化合物(例えば、フェノール類)有機溶剤(例えば、トルエン、トリクロロエチレンなど)、有機塩素化合物(例えばダイオキシン、PCBなど)等に対しては、これらを分解するPseudomonas属に属する細菌、Methylosinus、Methylomonas、Methylobacterium、Hethylocystis、Alcaligenes、Mycobacterium、Nitrosomonas、Xanthomonas、Spirillum、Vibrio、Bacterium、Achromobacter、Acinetobacter、Flavobacterium、Chromobacterium、Desulfovibrio、Desulfotomaculum、Micrococcus、Sarcina、Bacillus、Streptomyces、Nocardia、Corynebacterium、Pseudobacterium、Arthrobacter、Brevibacterium、Saccharomyces、Lactobacillusの各属に属する微生物等を当該特定微生物として用いることがきる。
【0032】
また、EDTAなどの金属キレート剤やそれらが重金属と錯結合した重金属キレートなどを分解する能力を有する特定微生物には、バチルス属に属する細菌として、バチルス エディタビダス(Bacillus editabidus) 、バチルス サブチリス(Bacillus subtilis) 、バチルス メガテリウム(Bacillus megaterium) 、バチルス スファエリカス(Bacillus sphaericus) などがあげられる。これらは、例えば、Bacillus edtabidus−1(微工研菌寄 第13449号)、Bacillus subtilis NRIC 0068 、B. megaterium NRIC 1009 、B. sphaericus NRIC 1013 などとして容易に入手することができる。
【0033】
別のEDTA分解能を有する特定微生物としては、特開昭58−43782号に記載のシュードモナス属やアルカリゲネス属、Applid and Environmental Microbiology vol.56,p.3346−3353(1990)に記載のアグロバクテリウム属の菌種、Applid and Environmental Microbiology vol.58,No.2,Feb.1992,p.671−676に記載のGram−negative isolateが挙げられる。これらのうち、例えば、シュードモナス・エディタビダス(Pseudomonas editabidus) は、Pseudomonas editabidus−1(微工研菌寄第13634号)として入手できる。
【0034】
さらに別のEDTA分解能を有する微生物としては、海洋性菌類であるバチルス・エディタビダス(Bacillus editabidus)及びメソフィロバクター・エディタビダス(Mesophilobacter editabidus) が挙げられる。この有機アミノカルボン酸類分解菌バチルス・エディタビダス(Bacilluseditabidus)は、Bacilluseditabidus −M1(微工研菌寄第14868号)及びBacillus editabidus −M2(微工研菌寄第14869号)の属する種である。又、有機アミノカルボン酸類分解菌メソフィロバクター・エディタビダス(Mesophilobacter editabidus) は、Mesophilobacter editabidus−M3(微工研菌寄第14870号)の属する種である。
【0035】
界面活性剤分解性菌としては、例えばUS4274954号公報に記載のシュウドモナスフルオレッセンス3p(atcc31483)を挙げることができる。これらの微生物の適用対象となる廃水は、例えば、アニオン系、ノニオン系あるいはカチオン系の界面活性剤含有排水、とりわけいわゆるハードな界面活性剤と呼ばれる生分解性に乏しい界面活性剤含有排水、なかでもスルホン酸基含有界面活性剤含有排水である。
【0036】
また、フェノール類やクレゾール類化合物を分解する微生物としては、例えばUS4352886号及び4556638号公報に記載のシュウドモナスプチダcb−173(atcc31800)を挙げることができる。これらの微生物の適用対象となる廃水は、例えば、フェノール樹脂工場排水、クレゾール樹脂工場排水、ビスフェノールAなどから得られるポリフェノール類の工場排水や、それらのフェノール系樹脂を扱う製版工程やフォトレジスト形成工程から排出されるフェノール類含有排水である。
【0037】
なお、投与される特定微生物としては、既に単離されている上記微生物のほか、土壌等から目的に応じて新たにスクリーニングしたものも利用でき、複数の株の混合系でもよい。なお、スクリーニングにより分離したものの場合それが未同定のものでも良い。
【0038】
(特定微生物の投与)
廃液を処理する処理槽には、廃水1立方メートルあたり特定微生物の乾燥重量で100gから50kgが添加される。より好ましくは廃水1立方メートルあたり乾燥重量で500gから5000gの特定微生物が添加される。本発明においては、特定微生物は、直接添加されてもよいし、担体に固定化した状態で添加されてもよい。この添加量の一部又は全部は返送汚泥中の特定微生物によって添加されてもよい。
ここで担体とは、特定微生物を固定化する媒体であり、例えば活性炭粒子、炭素繊維、または高分子ゲル等である。担体を用いた方が微生物の活性が高く、より好ましい態様である。また特定微生物に代えて、特定微生物中の分解酵素を添加してもよい。
【0039】
特定微生物を包括固定化する方法としては、公知の各種方法を用いることができる。最も一般的には、合成高分子の含水ゲル中に固定化する方法(特開平10−263575号に記載)が挙げられる。また活性炭粒子に固定化する方法(特開平11−77074号に記載)や、炭素繊維布に固定化する方法(特開平11−207379号に記載)でもよい。
【0040】
(栄養源の投与)
廃水処理装置は、特定微生物の分解能力が低下した場合に、特定微生物の栄養源を好ましくは処理槽の流路後半部に添加する。具体的には、廃水処理装置は、特定微生物の生育に適当な炭素源、窒素源となる有機栄養源及び/又は無機栄養源からなる栄養源を処理槽に添加する。有機栄養源としては、例えばポリペプトン、酵母エキス、肉エキス、糖蜜等が添加される。また無機栄養源としては、例えば各種リン酸塩、マグネシウム塩が添加される。例えば水処理装置は、0.001〜5重量%の有機栄養源と、当該有機栄養源の0.1〜1重量%の無機栄養源を添加する。より好ましくは、廃水処理装置は、0.01〜1重量%の有機栄養源と、当該有機栄養源の0.1〜1重量%の無機栄養源を添加する。
【0041】
また廃水処理装置は、栄養源に代えて特定微生物そのものを添加してもよい。ここで添加する特定微生物の種類については、予め添加されている特定微生物と同様であるので説明を省略する。また廃水処理装置は、担体に固定化した状態で特定微生物を添加してもよいし、担体に固定化しないで特定微生物を直接添加してもよい。
【0042】
一方、活性汚泥(特定微生物ではなく)の活性(生分解能)が低下した場合には、活性汚泥中の微生物の栄養源を処理槽の流路の最前部に添加するのが好ましい。活性汚泥の栄養源は、具体的には上記の特定微生物用栄養源と同じである。又は栄養源の添加に代えて返送汚泥量を増加させることもよい。あるいは、栄養源の供給と汚泥微生物の供給の両方であってもよい。
【0043】
なお、廃水処理装置は、処理槽流路の前半部、後半部をそれぞれ攪拌しながら栄養源または微生物を添加してもよいが、流路を廃水が移動する過程で攪拌がなされるので、該攪拌は酸素の供給に必要な程度であればよく、前半部と後半部が混合し合う攪拌は好ましくない。
栄養源または特定微生物が流動性の状態 (液体やスラリー)で添加される場合には、廃水処理装置は、処理槽内の曝気または攪拌機等による攪拌を行いながら、送液ポンプまたは手動にて溶液タンクまたは容器から栄養源又は微生物を添加する。栄養源または微生物が粉体等の固体である場合に、廃水処理装置は、投入ホッパーや運搬器具を介して栄養源を投入する。このように廃水処理装置が廃水を流路にそって移動させながら栄養源または微生物を添加することにより、微生物または栄養源は、流路内を移動しながら混合され、分散される。
【0044】
また廃水処理装置は、栄養源と特定微生物の双方を処理槽に添加してもよい。最も好ましい形態としては、廃水処理装置は、栄養源を添加した後、数日間COD値の変化を確認し、微生物の活性の低下の程度が回復しない場合に、微生物の添加を行う。このとき、廃水処理装置は、さらに微生物を添加しても、COD値の低下程度が回復しない場合には、廃水を希釈してもよい。これにより廃水処理装置は、確実にCOD値の低下した廃水を排水することができる。次に、一例として真中に仕切りを入れて2区画とした1槽式の活性汚泥槽を有する廃水処理装置を図を用いて説明する。
【0045】
(実施態様1)
以下に述べる実施態様1は、廃水のBOD値が比較的低く、廃水処理の目的が難分解性化合物を分解して該化合物に由来するCODを低減することが主な目的である場合の態様である。この場合には、活性汚泥槽の流路の前半は、汎用の活性汚泥処理と同じ態様であるので省略し、ここでは本発明に係る態様について説明する。
図3は、本発明の典型的実施形態に係る廃水処理装置10の概略図である。廃水処理装置10は、調整槽100と、第1のCOD測定部110と、活性汚泥槽の前半部(第1区画と呼ぶ)200と、第2のCOD測定部250と、活性汚泥槽の後半部(第2区画と呼ぶ)300と、第3のCOD測定部350と、処理済み廃水調整槽460とを備える。
【0046】
調整槽100は、廃水を調整し、第1区画200に移す。例えば調整槽100は、廃水の流量、pH、及び温度を、第1区画200が含有する微生物に適するように調整する。
【0047】
第1区画200及び第2区画300の容量比は、廃水の性質によって適した比を選択できる。例えば第1区画200及び第2区画300の容量は、廃水の滞留時間が第1区画200と第2区画300合わせて0.2日から20日程度になるように調整される。特に第1区画200及び第2区画300の容量は、廃水の滞留時間が第1区画200と第2区画300合わせて0.5日から5日程度になるように調整されるのが好ましい。廃水は、第1区画200に所定期間滞留すると、第2区画300に移され、さらに所定期間滞留すると、処理済み廃水調整槽460に移される。
【0048】
第1区画200には、返送汚泥が、そして必要があれば新しい活性汚泥も、添加される。第2区画300には、特定微生物が添加され、場合によっては特定微生物量を補う意味で返送汚泥の一部も添加される(返送汚泥には特定微生物も存在する)。第2区画300に添加される特定微生物は、廃水に含まれる難生分解性物質を分解する。特定微生物の添加位置、すなわち図3における第1区画200と第2区画300のしきり部、すなわち前半部から後半部への移行点は全流路長のはじめから50%の位置にあるが、この仕切り部の位置は廃水の種類や性質に応じて全流路長のはじめから30%の位置よりも後の適当な個所が選択される。好ましくは全流路長のはじめから40%の位置よりも後、より好ましくは50%の個所が選択される。
【0049】
第2区画300が含有する特定微生物は、予め処理対象の廃水に馴化させておく。例えば第2区画300は、COD濃度が0.5g/lから20g/l、好ましくはCOD濃度が0.3g/lから14g/lの廃水に馴化させた特定微生物を添加する。本実施の形態では、第2区画300が含有する特定微生物は、Bacillus editabidus−1を、ポリペプトン0.5%、酵母エキス0.1%、Cu−EDTA0.01%、1/30Mリン酸緩衝液500ml、pH60の培養液に37度で7日間静置培養を行うことにより馴化させたものである。
本実施の形態では、特定微生物は、担体に固定化した状態で添加される。
【0050】
第1のCOD測定部110は、調整槽100から第1区画200に廃水が移される前に廃水のCOD濃度を測定する。第1のCOD測定部110は、例えば第1区画200の廃水の入口付近(流路最前部)に設置される。また第1のCOD測定部110は、調整槽100に設置されてもよく、特定微生物を添加する前の廃水のCOD濃度を測定できる位置に配置されていればよい。
【0051】
第2のCOD測定部250は、第1区画200から第2区画300に廃水が移される前に、廃水のCOD濃度を測定する。好ましくは第2のCOD測定部250は、例えば第2区画300への廃水の流入口直前に設置される。すなわち第2のCOD測定部250は、第1区画200から第2区画300に廃水を移す直前における廃水のCOD濃度を測定できる位置に配置されていればよい。
【0052】
第3のCOD測定部350は、第2区画300から処理済み廃水調整部460に廃水が移される際に、廃水のCOD濃度を測定する。第3のCOD測定部350は、第2の処理槽300の廃水流路の出口付近に設置されるのが好ましいが、第2区画300において処理された後の廃水のCOD濃度を測定できる位置に配置されていればよい。
【0053】
第2区画300は、特定微生物の添加部310と、pH調整部320と、攪拌部330と、栄養源添加部340とを有する。pH調整部320は、第2区画300内の廃水のpHを測定し、予め設定されたpH値になるように調整する。ここでは、pH調整部320は、第2区画300に添加される特定微生物に適したpHに調整する。pH調整部320は、例えばpHが6.0程度になるように第2区画300内の廃水を調整する。攪拌部330は、第2区画300内の廃水を攪拌する。攪拌部330は、機械式の装置により、廃水を攪拌してもよい。本実施の形態では、攪拌部330は、曝気することにより廃水を攪拌する。フィルタ340は、第2区画300内の特定微生物を固定化した担体及び廃水から、廃水を分離する。
【0054】
栄養源添加部340は、特定微生物の分解能力が低下した場合に、特定微生物の栄養源を第2区画300に添加する。具体的には、添加部310は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低い場合に、特定微生物の生育に適当な炭素源、窒素源となる有機栄養源及び/又は無機栄養源からなる栄養源を、第2区画300に添加する。
有機栄養源としては、例えばポリペプトン、酵母エキス、肉エキス、糖蜜等が添加される。また無機栄養源としては、例えば各種リン酸塩、マグネシウム塩が添加される。ここで栄養源添加部240は、0.001〜5重量%の有機栄養源と、当該有機栄養源の0.1〜1重量%の無機栄養源を添加する。より好ましくは、添加部310は、0.01〜1重量%の有機栄養源と、当該有機栄養源の0.1〜1重量%の無機栄養源を添加する。
【0055】
さらに特定微生物添加部310は、特定微生物の栄養源を添加した後、一定期間、例えば30日経過後も、第1のCOD測定部110が測定したCOD濃度と、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低く効果が高められない場合に廃水に含まれる難生分解性物質を分解する特定微生物そのものを第2区画300に添加する。
【0056】
この場合、添加部310は、廃水1立方メートルあたり乾燥重量で10g以上50kg以下の特定微生物を第2区画300に添加する。より好ましくは、添加部310は、廃水1立方メートルあたり乾燥重量で20g以上5000g以下の特定微生物を第2区画300に添加する。
【0057】
すなわち、本実施の形態では、まず栄養源添加部340は、栄養源を第2区画300に添加する。その後、一定期間経過した後に、さらに第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低い場合に、添加部310にて特定微生物を第2区画300に添加しているが、これに代えて、始めに第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低い場合に、栄養源を添加しないで、特定微生物を添加部310にて第2区画300に添加してもよい。
【0058】
なお、栄養源を添加する前における、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差に対する比較対象としての「予め定められた値」と、栄養源を添加した後における、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差に対する比較対象としての「予め定められた値」とは、同一の値でもよいし、異なる値でもよい。
【0059】
処理済み廃水調整槽460は、第2区画300に含まれる汚泥を蓄え、当該廃水の上澄みを外部に排水する。さらに、処理済み廃水調整槽460は、第1区画200及び第2区画300における分解処理を補完してもよい。即ち、処理済み廃水調整槽460は、第1区画200及び第2区画300で処理できなかった有機物や無機物を分解除去してもよい。
【0060】
また処理済み廃水調整槽460は、調整部420と、曝気部430と、必要の場合に他の排水にて希釈水を供給する希釈水供給部450と排水ポンプ450とを有する。調整部420は、廃水を中和する中和剤や処理済み廃水調整槽460内の特定微生物の栄養剤等を処理済み廃水調整槽460に注入する。曝気部430は、曝気する。排水ポンプ450は、処理済み廃水調整槽460内の廃水の上澄みを外部に排水する。排水ポンプ450は、排水検査部を有してもよい。排水検査部は、排水ポンプ450が排水する液体の含有物の量を検査する。処理済み廃水調整槽460は、排水ポンプ450が排水した廃水を希釈水で希釈する。
【0061】
図4は、本実施の形態に係る廃水処理方法を示すフローチャートである。ここでは、第2区画300の廃水処理方法を説明する。まず、廃水処理装置10は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差を算出する(S100)。次に廃水処理装置10は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低い場合に(S102)、栄養源を第2区画300に添加する(S104)。
【0062】
次に廃水処理装置10は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差を算出する(S106)。廃水処理装置10は、栄養源を添加してから所定期間が経過するまで、S106の動作を定期的に行う(S108)。廃水処理装置10は、栄養源を添加してから所定期間が経過した場合に、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低いか否かを判断する(S110)。廃水処理装置10は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低いと判断した場合に、特定微生物を第1処理槽200に添加する(S112)。
【0063】
次に廃水処理装置10は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差を算出する(S114)。廃水処理装置10は、特定微生物を添加してから所定期間が経過するまで、S114の動作を定期的に行う(S116)。廃水処理装置10は、特定微生物を添加してから所定期間が経過した場合に、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低いか否かを判断する(S118)。次に廃水処理装置10は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低いと判断した場合に、廃水を希釈する(S120)。
【0064】
一方、S102、S110、及びS118において、廃水処理装置10は、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値以上であると判断した場合に、S100にジャンプする。
【0065】
なお、第2区画300の廃水処理方法については、第1区画200の廃水処理方法と同様のフローであるので、説明を省略する。
【0066】
図5は、図4におけるS100、S106、及びS114の詳細な動作を示すフローチャートである。第2のCOD測定部250は、廃水のCOD濃度を測定する(S200)。次に廃水は第2区画300に移される。第2区画300は、廃水に含まれる有機物を、特定微生物を用いて分解する(S202)。次に第3のCOD測定部350は、廃水のCOD濃度を測定する(S204)。次に廃水処理装置10は、S300において第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度と、S204において第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差を算出する(S206)。
【0067】
(実施態様2)
廃水が特定化合物由来のCODのほかに、生分解性物質由来のBODを実質的レベルで有する廃水である場合は、前期実施態様1における第1区画200における活性汚泥によるBOD低減処理も廃水処理管理上で重要となる。このような場合について本実施態様で説明する。
【0068】
第1区画200は、栄養源添加部240と、pH調整部220と、攪拌部230と、フィルタ240とを有する。pH調整部220は、第1区画200内の廃水のpHを測定し、予め設定されたpH値になるように調整する。ここでは、pH調整部220は、第1区画200に添加される活性汚泥に適したpHに調整する。pH調整部220は、例えばpHが6.0程度になるように第1区画200内の廃水を調整する。攪拌部230は、第1区画200内の廃水を攪拌する。攪拌部230は、機械式の装置により、廃水を攪拌してもよい。本実施の形態では、攪拌部230は、曝気することにより廃水を攪拌する。
【0069】
栄養源添加部240は、活性汚泥中の微生物の生分解能力が低下した場合に、活性汚泥中の微生物の栄養源を第1区画200に添加する。具体的には、添加部210は、第1のCOD測定部110が測定したCOD濃度と、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低い場合に、特定微生物の生育に適当な炭素源、窒素源または有機栄養源無機塩からなる栄養源を、第1区画200に添加する。ここでは、廃水中のBODの測定は日時を要するので、実際的な代用特性値としてCODMnが選択されている。
活性汚泥に対する有機栄養源としては、例えばポリペプトン、酵母エキス、肉エキス、糖蜜等が添加される。また無機栄養源としては、例えば各種リン酸塩、マグネシウム塩が添加される。ここで添加部210は、0.001〜5(質量/容量)%の有機栄養源と、当該有機栄養源の0.1〜1(質量/容量)%の無機栄養源を添加する。より好ましくは、添加部210は、0.01〜1(質量/容量)%の有機栄養源と、当該有機栄養源の0.1〜1(質量/容量)%の無機栄養源を添加する。
【0070】
さらに添加部240は、特定微生物の栄養源を添加した後、一定期間、例えば30日経過後も、第1のCOD測定部110が測定したCOD濃度と、第2のCOD測定部250が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低い場合に廃水に含まれる返送汚泥の増量又は新たな活性汚泥そのものを第1区画200に添加する。
以上の第1区画における操作をフローチャートで改めて示すことはしないが、そのフローは、図4に示した第2区画における操作のフローチャートの「微生物添加S112」を「活性汚泥の添加又は返送汚泥の増量S112」に置き換え、「希釈処理S120」を「第2区画S120」に替える以外は操作としては図4のフローチャートと同じである。また、その操作の中のCOD測定操作のフローは、図5のフローチャートに示した第2区画におけるCOD測定操作S100、106及び114における「EDTA分解菌処理S202」を「活性汚泥処理S202」に置き換える以外は操作としては図5と同じである。
【0071】
(実施態様3)
本実施態様も、廃水が特定化合物由来のCODのほかに、生分解性物質由来のBODを有する廃水であって、特定化合物の分解除去という本発明の主な目的以外に廃水中のBODの低減も廃水処理管理上必要な場合の態様である。
実施態様2は、生分解性物質のBODが生分解性物質が有するCODと比例関係にあって第1区画のCOD値が生分解性物質に起因するBOD値の代用特性として利用できる場合であり、処理される廃水中の特性化合物の濃度状態の把握とBODの把握とが共通の手段すなわちCOD値の測定で行えるという利点を有する。しかしながら、廃水の性質上COD値をBODの代用特性とするのが好ましくない場合や、廃水の生分解性と特定化合物濃度とを分離把握する必要がある時などには、第1区画200において処理されている廃水の管理はCODではなくBODそのもの又はよりBODに近い適切な代用特性を選択して行う必要がある。
【0072】
実施態様3では、実施態様2における第1区画200の廃水管理をそのような特性の測定とそれによる管理に置きかえるものであり、そのほかについては実施態様2と同じである。
【0073】
本実施態様では、廃水中の溶存酸素濃度を代用特性として選択する。溶存酸素濃度は、BOD値との対応がよいので簡易BODメーターとして用いられている。本実施態様に適用できるBODメーターとしては例えば(株)コア・中四国カンパニー製のICH自動DO測定装置及び日本環境技術(株)製の自動BOD測定装置を挙げることができる。これらはいずれもBODの代用特性値として溶存酸素濃度を電解法によって迅速に求めるものである。
【0074】
本実施態様では、図3において第1の測定部110はCODに代えて、溶存酸素濃度(DO)を測定して換算BOD値を表示する(以下この測定で得られる溶存酸素濃度をDO又は換算BODと呼ぶ)。第2の測定部250は、第1区画の廃水処理管理のためのDOすなわち換算BOD測定装置と第2区画の廃水処理管理のためのCOD濃度の測定装置とを有している。第1の測定部110が測定した換算BODと第2の測定部250の換算BOD測定装置が測定した換算BODとの差が、予め定められた値より低い場合に、第1の添加部210は活性汚泥中の生分解菌の生育に適当な炭素源、窒素源または有機栄養源無機塩からなる栄養源を、第1区画200に添加する。
【0075】
第2の測定部250のCOD濃度測定装置が測定したCOD濃度と、第3のCOD測定部350が測定したCOD濃度との差が、予め定められた値より低い場合に、第2の添加部310は、特定微生物の生育に適当な炭素源、窒素源または有機栄養源無機塩からなる栄養源を、第2区画300に添加する。活性汚泥中の微生物用の栄養源と特性微生物用の栄養源は同じであってよい。
上記の第1区画における活性汚泥の活性の測定及び処理されている廃水の管理以外は、本実施態様3は、前記態様2と同じであるので省略する。
なお、BODの代用特性の選択には、さらにBODなどのJIS K0102によるBODの測定における1日目のデータを利用してもよく、その場合に用いることができる測定装置としては、例えば日本環境技術(株)製の週休2日制対応型BOD測定装置を挙げることができる。
【0076】
(その他の実施態様)
(1)特定化合物を含む廃水が生分解性成分を少量しか含まず、廃水のCOD値がほぼ特定化合物に由来するCODによって占められていて生分解性成分に由来するCODが廃液処理管理に影響しないレベルである場合には、実施態様1における第2のCOD測定部250におけるCOD測定値は、第1のCOD測定部110におけるCOD測定値と大きな相違はない。したがって、実施態様1における第2のCOD測定部250におけるCOD測定を、第1のCOD測定部110におけるCOD測定に変更して特定化合物含有廃水の廃液処理槽入り口と出口のCOD値の差によって廃液処理管理を行うことも可能である。
【0077】
(2)また、特定化合物を含む廃水が生分解性成分をも実質的なレベルで含有していて、廃水のCOD値が特定化合物に由来するCODのほかに生分解性成分に由来するCODをも無視しがたいレベルで含んでいる場合について、実施態様2で述べたが、その場合に、第1のCOD測定部110におけるCOD測定値と第2のCOD測定部250におけるCOD測定値との差に注目して排水処理管理の生分解性に係る部分を行う代わりに、COD測定をBOD測定、例えばBODに代わるBOD(1日の試験)に変えてもよい。
【0078】
【実施例】
次に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
<特定微生物の培養>
表1は、本実施例1に用いたEDTAの銅錯体を含む特定微生物用培養液500mlの組成を示す。EDTAの銅錯体を含む培養液500mlを120℃で20分間オートクレープにて殺菌したのち、殺菌した培養液に特定微生物のBacillus editabidus−1を接種し、37℃で7日間静置培養を行って試験用の特定微生物を得た。
【0079】
【表1】
Figure 2004033807
【0080】
<特定微生物の馴化>
特定化合物を含有する試験用廃液として表2に示す組成の無電解メッキのモデル廃液を調製した。本モデル廃液のCOD濃度は、300ppmであった。表2に示すモデル廃液を2Lのビーカーに入れ、表1に示す組成の培養液で馴化させた上記特定微生物、即ちBacillus editabidus−1を、乾燥重量で400mgモデル廃液に添加した。ビーカーを緩く攪拌した状態で、20ml/時間の速度で、モデル廃液をビーカー底部に補充した。オーバーフローしたモデル廃液は、定期的に捕集し、そのCOD値を測定して馴化されたことを確認した。
【0081】
【表2】
Figure 2004033807
【0082】
<廃液処理試験>
図6のA及びBの2種の試験用処理槽と上記モデル廃液とを用いて廃液処理試験を連続的に行った。処理槽Aは、仕切りがなく、したがって流路も長くない比較用処理槽であり、処理槽Bは仕切りが3枚入った長流路型の本実施例の槽である。いずれも容量は1リットルである。
A及びBの両方の槽に標準活性汚泥を入れた。ここで標準活性汚泥とは、JIS K0102(工場排水試験方法)21a)項に記載の植種又はこれと同特性の汚泥である。さらに以下のように特定微生物を添加した。
A−1:汚泥のみ
A−2:汚泥とさらに槽全体に特定微生物を添加
B−1:汚泥のみ
B−2:汚泥とさらに流路の後半に特定微生物を添加(添加位置は全流路の中央部)
特定微生物添加後、上記モデル廃液の連続処理試験を開始し、開始から1、2、3、4週間経過した排出液のCOD濃度を測定し、その結果を表3に示す(表中のWは週を意味する)。
【0083】
【表3】
Figure 2004033807
【0084】
表3の結果は、比較例であるA−1,A−2及びB−1のCOD低減量がいずれもごく僅か(低減率4〜10%)であるのに対して、本発明例の長流路型の処理層を用い、流路の後半部に特定微生物を添加したB−2ではEDTA錯体が分解されてCODが顕著に低下していることを示している。また、本実施例でも4週間経過時点では、COD値の若干の増加が見られ、処理能力(分解活性)が低下してきていることがわかる。
【0085】
本実施例に係る廃水処理の態様(図6Bを用いた態様B−2)で、投入液のCOD濃度、即ち流入液のCOD測定部が測定したCOD濃度と、排出液のCOD濃度、即ち第2のCOD測定部が測定したCOD濃度との差が150ppm(分解率50%)より少なくなった場合に、栄養源を廃水に添加するように設定した。その場合は、廃水処理装置は、酵母エキス20gと、ポリペプトン20gとを栄養源として廃水に添加することとした。表3に示すように、4週間経過時点で投入液のCOD濃度と、排出液のCOD濃度との差が130ppmとなったので、栄養源をモデル廃液に添加した。
【0086】
【表4】
Figure 2004033807
【0087】
表4は、栄養源添加直後さらに試験を続行して得た栄養源添加から1、2、3、4週間経過した後の排出液のCOD濃度を示す。表4に示すように、排出液の残留COD濃度は、再び低下した。即ち添加された特定微生物は、栄養源の添加によって再活性化して廃液処理を順調に行ったことを示した。
【0088】
(実施例2)
実施例1では、特定微生物そのものをモデル廃液に添加したが、これに代えて実施例2では、高分子ゲル(KPパール 関西ペイント製)に担持させた特定微生物を添加した。また実施例1のB−2では、特定微生物のEDTA分解能力が低下した場合に、栄養源を添加したが、これに代えて実施例2では、担持させた特定微生物を添加した。その他の培養液、モデル廃液の組成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。特定微生物を担持させる担体としては、粒径3mmの球状の包括固定化担体を用いた。
【0089】
表5は、B−2において特定微生物添加後、1、2、3、4週間経過した経過した排出液のCOD濃度を示す。表5に示す排出液のCOD濃度は、実施例1の表3に示す排出液のCOD濃度より低い濃度を示しており、特定微生物そのものを添加する方法より、担持させた特定微生物を添加する本実験の方がより効率的にCODが低下しており、好ましい態様である。
【0090】
【表5】
Figure 2004033807
【0091】
表5に示すように、4週間経過時点で投入液のCOD濃度と、排出液のCOD濃度との差が150ppm(分解率50%)となったので、担持させた特定微生物をモデル廃液に添加した。
【0092】
表6は、特定微生物添加直後、1、2、3、4週間経過した後の排出液のCOD濃度を示す。表6に示すように、排出液のCOD濃度は、再び低下した。即ち特定微生物の補充によって廃液処理能力ははじめの状態に復して廃液処理を順調に行ったことを示した。
【0093】
【表6】
Figure 2004033807
【0094】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。
【0095】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、活性汚泥槽を用いてその流路の後半部に難生分解性化合物分解菌を添加して難生分解性化合物を含む廃水を処理する本発明の処理方法及び処理装置によれば廃水処理コストが低く、含まれる難生分解性物質の総量を効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃水処理装置の活性汚泥槽の形態の例を示す概略模式図である。
【図2】本発明の別の形態の廃水処理装置の活性汚泥槽例の概略模式図である。
【図3】本発明の一形態の廃水処理装置の構成を示す概略図である。
【図4】本実施の形態に係る廃水処理方法を示すフローチャートである。
【図5】図4におけるS100、S106、及びS114の詳細な動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例1に用いた廃水処理装置の活性汚泥槽の概略模式図であり、図Aは比較用の、図Bは本発明例の活性汚泥槽である。
【符号の説明】
10 廃水処理装置
100 調整槽
110 第1のCOD測定部
200 第1区画
210 添加部
220 pH調整部
230 攪拌部
240 フィルタ
250 第2のCOD測定部
300 第2区画
310 添加部
320 pH調整部
330 攪拌部
340 フィルタ
350 第3のCOD測定部
420 調整部
430 曝気部
440 希釈水供給部
450 排水ポンプ
460 処理済み廃水調整槽

Claims (2)

  1. 活性汚泥槽に難分解性化合物を生分解し得る微生物を添加して廃水を処理する方法において、該微生物は活性汚泥槽の流路の後半部に添加されることを特徴とする廃水処理方法。
  2. 請求項1に記載の廃水処理方法によって廃水を処理する装置であって、活性汚泥槽が長路型流路を形成していることを特徴とする廃水処理装置。
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