JP2004033748A - 縫合糸固定張力装置及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】医師が縫合糸に加えられる張力の大きさを感じることができる螺旋形縫合糸固定張力装置を提供する。
【解決手段】縫合糸固定装置10は、複数の巻線部28を備えた螺旋形状を有するコイル部材12からつくられる。装置は、外科処置と関連して使用されるとき、傷のある場所に隣接して配置され、この縫合糸をコイル部材に固定するために少なくとも2つの巻線部28に縫合糸30A,30Bが取り付けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】縫合糸固定装置10は、複数の巻線部28を備えた螺旋形状を有するコイル部材12からつくられる。装置は、外科処置と関連して使用されるとき、傷のある場所に隣接して配置され、この縫合糸をコイル部材に固定するために少なくとも2つの巻線部28に縫合糸30A,30Bが取り付けられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外科処置において縫合糸とともに使用される縫合糸固定・張力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
外科処理において、縫合糸は、一般に、切開部分を閉じ、損傷を受けた組織を再結合するために使用される。典型的には、縫合糸は、影響のある組織を貫通するように使用され、縫合糸の自由端は、医師によって個々に結ばれる。大部分の外科切開において、外科手術場所の領域は、医師が、縫合糸に接近し、それを手で迅速に外科的な結び目で結ぶことができるように十分に露出される。しかしながら、内視鏡処置、腹腔鏡処置、関節鏡処置等のような他の外科処置において、又は、ロボットによる外科処置を行うとき、医師の手は、縫合場所に接近不可能になる。その結果、医師は、縫合場所から離れた場所で縫合糸の端部の各々に結び目をつくり、切開部分の縫合場所に外科的な結び目をスライドさせるために形成された器具を適切に操作しなければならない。さらに、医師は、組織へ結び目を下げるために、外科工具を使用して外科的な結び目を身体内(体内)で結ぶことがある。従来、大部分の外科縫合糸は、いくぶん煩わしく、結ぶために時間がかかる外科結び目で固定される。その結果、結び目を結ぶことは、外科手順の縫合処置の中でより時間を消費するステップの1つである。また、結び目は、縫合糸の弱点になることに留意すべきである。すなわち、結ばれた縫合糸が、張力が加わって破断するとき(縫合糸に欠陥がないものと仮定すると)、縫合糸は、結び目で破断される。
【0003】
前述した環境において、外科手術の時間を著しく低減するために外科処置で結び目を結ぶことを解消する必要がある。これは、限られた空間内で外科的な結び目を結ぶことが極端に困難で時間がかかる侵入性の最小限の外科手順において、特に真実である。本発明は、外科手術場所で縫合糸の動きを制限するために縫われた縫合糸(モノフィラメントを含む)に迅速に適用され、十分な張力を加える螺旋形縫合糸固定装置に関する。
【0004】
従来技術において、縫合糸クリップ、外科的なファスナ、ヒンジクリップ、縫合糸終結装置、止血クリップ、種々の構成、形状、構造、製造の材料の縫合糸の縫合糸固定材料、及び構造上の材料が知られている。たとえば、Levinsonらに付与された特許文献1は、鋭角を有するコーナー点(頂点)を形成するために一端が連結された一対のプレートと、縫合糸を所定の位置にクランプするために他端に一対のフック部材とを有する成形縫合糸クリップを開示している。クランプの開口は、縫合糸の直径よりわずかに小さく、縫合糸が縫合糸クリップを貫通すると、圧力保持を行う。しかしながら、この縫合糸クリップは、縫合糸の一端を所定の位置にクランプするのみである。
【0005】
Hayhurstに付与された特許文献2及びKolesaらに付与された特許文献3は、ジョー保持部材内に縫合糸スレッドが配置された後、スナップ閉鎖されたヒンジクリップの使用法を開示している。次に、ヒンジクリップは、縫合糸が保持部材を横断するように保持され、所定の位置にスナップ止めされるように所定の位置にスナップ止めされる。適切にスナップ止めがなされないと、良好なセットが達成されない可能性があり、又はそれが、逆に偶然にほどけることがあった。
【0006】
Adamsに付与された特許文献4は、体温で偽性弾性特性を有する止血クリップを開示している。偽性弾性特性を有するNITINOL(登録商標)製のクリップは、胃腸内の路に沿って配置された血管の止血を行うように使用される。血管をくくるために使用される第1の形状を有する止血クリップは、身体の所望の位置への配置を容易にするために第2の形状に変形されることができる。
【0007】
Eganに付与された特許文献5は、縫合糸張力固定装置を開示し、部材及び縫合糸スレッドを保持する複数の縫合糸の組み合わせを含む縫合糸張力固定装置を開示している。縫合糸スレッドは、織り合わされた縫合糸セグメントを保持して結び目のない結合をするために保持部材に機能的に係合するように保持部材の各々の部分に係合する。
【0008】
Colvinらに付与された特許文献6は、最小限の侵入性の外科手術で使用される組織の固定を向上するための縫合糸終結装置を示している。縫合糸固定装置は、そのより糸の端部で縫合糸の一部に係合する一対の固定開口を含む。
【0009】
Gilard, Sr.に付与された特許文献7は、シャンク、コイル部材及び開放端アイループを有するフィッシングラインコネクタを開示する。コイル部材は、長手方向に間隔を置いた関係で配置された一連の連続した螺旋コイルを含む。フィッシングラインコネクタは、ラインが長手方向に交互に螺旋コイル部材の周りに巻かれ、開放端アイループにスナップ止めされると、フィッシングライン用の結び目接続を提供する。
【0010】
上述したように従来技術の観点において、本発明の目的は、医師が縫合糸に加えられる張力の大きさを感じることができる螺旋形縫合糸固定張力装置を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、外科的手順を実行する医師によって手で結び目を結ぶことを省略する螺旋縫合糸を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、広範な縫合糸(すなわち、モノフィラメント及びブレイド縫合糸)に適している螺旋縫合糸固定装置を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、少なくとも従来の外科的結び目と同じ強さである螺旋縫合糸固定装置を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、隣接する縫合糸の結び目のじゃまにならないように小さい螺旋縫合糸固定装置を提供することである。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、使用する上で簡単で医師が最小限の訓練のみを必要とする螺旋縫合糸固定引張装置を提供することである。
【0016】
【特許文献1】
米国特許第6,165,204号公報
【特許文献2】
米国特許第5,474,572号公報
【特許文献3】
米国特許第5,645,553号公報
【特許文献4】
米国特許第6,001,110号公報
【特許文献5】
米国特許第6,106,545号公報
【特許文献6】
米国特許第6,066,160号公報
【特許文献7】
米国特許第5,537,776号公報
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述したような従来技術の装置の問題及び欠点を克服する新しい縫合糸固定装置が提供される。さらに詳細には、新しい縫合糸固定装置は、螺旋形状を有するコイル部材を有する。1つの実施態様によれば、コイル部材は、下降する螺旋を形成する複数の巻線部を含む。螺旋形状は幾何学的形状又は非幾何学的形状を有することができる。外科的手順に関連して使用されるとき、装置は、縫合場所に隣接して配置され、縫合糸をコイル部材に固定するために少なくとも2つの巻線部に取り付けられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の他の目的、特徴は、添付図面に関連して考えられる種々の例示的な実施態様の次の詳細な説明を考えるとき明らかになる。
【0019】
図1〜図8を参照すると、外科的処置において使用するために螺旋縫合糸及び固定引張装置10が示されている。図1に示すように、装置10は、遠位端14と、近位端16、遠位端14と近位端16との間の中心点18及び外壁面20を有するコイル状に巻かれた円形の細いロッド又は部材12を含む。図1に示すように、装置10は、正規に巻かれた螺旋形状部分22であり、その螺旋形状に巻かれた型ロッド又は部材12は、螺旋形状に巻かれた複数の巻線部28を含む。この明細書で使用する「螺旋形状に巻かれた」は、幾何学的又は非幾何学形状とは無関係に複数の下降巻線部を有する螺旋形状を画定する。幾何学的形状は、従来の幾何学的な名称を使用した説明に資するいかなる形状であってもよい。適当な幾何学的な形状の例は、円形、長円形、楕円形、円錐形、矩形、正方形、三角形、ピラミッド形及び他の多角形状を含む。非幾何学的な形状は、従来の幾何学的な名称を使用して説明できない形状であってもよい。適切な非幾何学的な形状の例は、制限はされないが、U形状、V形状、放物状の形状等を含む。
【0020】
螺旋縫合糸固定装置(螺旋縫合糸固定部)10は、医師による種々のタイプの外科処置のために複数の縫合糸30A,30B(図4参照)と組み合わせるか、単一の縫合糸(図5参照)と組み合わせて使用されることができる(以降手術の項で後述する)。単一の縫合糸30又は複数の縫合糸30A,30Bは、後述するように、螺旋形に巻かれた巻線部28の向き及び後述するように使用された結束方法に依存して時計回り又は半時計回りのいずれかで螺旋通路Pを下方に巻かれる。コイル部材12は、図1、2及び図5に示すように固有の弾性を有する緊密な渦巻き形状及び螺旋形状に巻かれ、ポリマー、金属又は超弾性材料(例えば、NITINOL(登録商標)のような記憶形状をニッケルチタン合金)のような生物適合性を有する材料から製造され、巻かれることができる。ポリマー材料は、哺乳動物内で吸収可能か、非吸収性である。
【0021】
螺旋形縫合糸固定張力装置10が、(NITNOL(登録商標)合金−SES08のような)記憶形状能力を有するニッケルチタン合金からつくられる場合、装置10を製造する1つの方法は、約0.15mm〜約4.0mmの範囲の厚さ及び約10.0mm〜約50.0mmの範囲の長さを有する細い延長ロッドを設けることによって始まる。ロッドは、約1.0mm〜約5.0mmの範囲の螺旋直径を有する緊密な螺旋に巻かれる。ロッドの巻かれた形状を維持するために固定/クランプ装置及び/又は心棒(図示せず)が使用される。巻かれたロッド及びクランプ装置は、熱処理装置(例えば、炉又はソルト槽に配置され、約450℃〜約600℃の範囲の温度、好ましくは、約500℃〜約550℃の範囲の温度に加熱される。適切に成形設定された温度(すなわち、約500℃)に到達すると、ロッドは、螺旋形状に巻かれた状態になる。通常、加熱処理は、約2分〜約30分の範囲で継続するが、約2分〜約15分の範囲で継続することが好ましい。次に、熱処理されたロッド及びクランプ装置は、熱処理装置から移動される。クランプ装置から移動した後、螺旋形状に巻かれたロッドは、水で冷却されるか、冷たい空気で迅速に冷やされる。
【0022】
図2〜図4は、一対の縫合糸30A及び30Bを螺旋縫合糸固定装置10を取り付けるためのステップを示す図である。図2に示すように、装置10は、螺旋形状に巻かれ、縫合糸30A,30Bは、螺旋形状に巻かれた巻線部28の外側に沿って、巻かれた螺旋部の長手方向のZ軸線に平行に配置されている。図2及び図4において、Z軸線は、巻かれた場所にほぼ直角である。縫合糸30A,30Bは、第1の巻かれた巻線部28a上で輪が形成される。縫合糸30A,30Bによって巻かれた最初の輪は、第1(最上端の)巻線部28aで始まる必要はなく、下方(次に)の巻かれた巻線部28で始まってもよい。次に縫合糸30A,30Bは、縫合糸30A,30Bを装置10に巻き付けるために装置10の螺旋通路Pに沿ってコイル部材12の下に向かって巻き戻されるように螺旋形状のコイル巻線部28の各々を通って巻き付けられる(図4参照)。図4に示すように、縫合糸30A,30Bは、複数の締め付け構成をつくるためにそれらの周りで締め付けられるようにコイル部材12のコイル巻線部の各々の周りで巻かれる。この締め付け処理は、縫合糸30A,30Bが螺旋状に巻かれた巻線部28によって下方に押されると生じ、その場合、縫合糸30A,30Bは、その上方部分又はセグメント36a,36bを押さえ、それらは、1つのフラップ構成34がZ軸線の周りで縫合糸30A,30Bの回転ごとに1つの結束構成部34が生じるようにコイル部材12の長手方向のZ軸線に平行に配置されている。コイル部材12の巻線部28の各々への縫合糸30A,30Bの結束は、縫合糸30A,30Bの動きを阻止するものである。縫合糸30A,30Bの結束構成部34は、図4に示すように、縫合糸30A,30Bからたるみを取り除くことによって内側の摩擦力Fを最大限にする助けとなる。コイル部材12の螺旋形に巻かれた巻線部28は、医師が螺旋縫合糸固定装置10に縫合糸30A,30Bを容易に結ぶことができるように案内部を提供する。
【0023】
この明細書で使用する「ラッシング」という用語は、固定のために使用される縫合糸による結合部として定義される。ラッシングは、典型的にはラッピング及びフラッピングの組み合わせから成る。この明細書で使用される「ラッピング」という用語は、縫合糸固定装置及び張力装置に当接し、それに接触する縫合糸の一部を固定するラッシングの一部として定義される。この明細書で使用される「フラッピング」は、ラッシングからたるみを取り除くために作用するラッシングの一部として定義される。これは、縫合糸の一部を互いに接触している縫合糸の他の部分上に引っ張ることによって達成される。
【0024】
図5は、螺旋縫合糸固定装置10に単一の縫合糸30を固定する他の方法を示す図である。図5に示すように、縫合糸30は、コイル部材12の中心点18(又はコイル部材12に沿った他の点)と近位端16との間で絡まれている。縫合糸30は、複数のコイル巻線部28に沿ってコイル部材12内に巻き付けられている。これは達成される。なぜならば、コイル部材12は、コイル部材12に縫合糸30を取り付けるためにコイル巻線部28の隣接した対の間の空隙が増大する延長位置と、縫合糸30のコイル部材12へのコイル巻線部28の固定を容易にするためにコイル巻線部28の隣接した対の間の空隙が減少される収縮位置との間でコイル部材12が可動であるように十分な弾性を有するからである。
【0025】
前述した取付方法の結果は、縫合糸30が複数のコイル巻線部28の周りで絡まされ、コイル巻線部の間の空隙が図6(a)に示すような縫合糸の直径未満である限り、縫合糸30の部分が隣の縫合糸部分30に押されるメッシュ部分38を形成する。たとえ、1つのコイル巻線部28が縫合糸30によって巻きつけられても、隣のコイル巻線部28は、図6(b)に示すように縫合糸30に摩擦力Fを加える。前述した形状において(図6(a)及び図6(b)参照)、巻き付けられた複数のコイル巻線部28内で縫合糸30の運動を制限するために十分な摩擦力Fがあり、装置10は、外科手術場所の所定の位置で使用される。前述した縫合糸の巻き付け性質によって、縫合糸30の強度は、縫合糸が外科的な結び目によって固定される場合のように十分には低減されない。さらに、コイル部材12の弾性は、縫合糸が収縮を生じるようにコイル部材12に取り付けられ、縫合糸30に反作用力を与え、コイル部材12が縫合糸30に張力を容易に加えることができるように選択されることができる。
【0026】
図7及び図8は、ランニング・ステッチの外科処置のために端部のステッチ点42bで切開部44に螺旋固定装置10に単一の縫合糸30を取り付ける他の方法を示している。図7を参照すると、単一の縫合糸30は、最初に第2の最も下のコイル巻線部28bから始まる複数の螺旋形状のコイル巻線部を輪でくくり、上方のコイル巻線部28a上に連続して輪でくくられる(図7参照)。このループオーバーステップは、どの上方のコイル巻線部でもスタートできるので、最上端のコイル巻線部28から始める必要はない。縫合糸30は、切開部44から上方に離れて移動されながら、下方の経路Pの方向に回転される。縫合糸30は、最上端のコイル巻線部28aの前述したコイル巻線部28(上方位置)から螺旋コイル巻線部28の各々を通って螺旋通路Pを介して(下方に)装置10の最下端コイル巻線部28bに巻かれる。図8に示すように、単一の縫合糸30は、前述の上方を向いた部材の周りで固く締めくくられ、図4に示すように本発明の第1の実施形態の結束部とやや類似している結束部を形成する。
【0027】
外科的な手術において、螺旋縫合糸固定装置10は、種々の外科的処置のために複数の縫合糸30A,30Bと組み合わせられるか、又は単一の縫合糸30と組み合わせて使用することができる。例えば、図2〜図4に示すように、螺旋形縫合糸固定張力装置10は、切開部40で2つの縫合糸30A及び縫合糸30Bを固定するために使用される。図2を参照すると、縫合糸30A及び縫合糸30Bは、それら(すなわち、縫合糸30A及び縫合糸30B)が第1のコイル巻線部28aに巻かれると、コイル部材12のコイル巻線部28の外側32上で互いに平行な関係になる。図3は、縫合糸30A及び縫合糸30Bの結束がそれらの周りで固く締めくくられ、結束部34を形成するように、コイル部材12への巻線部の各々の螺旋通路Pを通って巻かれている縫合糸30A及び縫合糸30Bを示す。縫合糸30A及び縫合糸30Bは、それら(すなわち、縫合糸30A、縫合糸30B)がその部分36a,36bを捕捉し、縫合糸30A及び縫合糸30Bの結束部34を形成するようにコイル巻線部28の各々によって下方に案内される。図4は、コイル部材12への縫合糸30A及び縫合糸30Bの結束が完成した状態を示す。装置10への縫合糸30A及び縫合糸30Bの結合は、図4に示すように、切開部40での装置10に対する縫合糸30A及び縫合糸30Bの動きを制限する。したがって、縫合糸30A及び縫合糸30Bは、切開部40上に張力を加えた状態になる。
【0028】
図5に示すような他の例において、本発明の螺旋形縫合糸固定張力装置は、最初のステッチ42aと最後のステッチ42bが異なる場所である切開部44の傷にランニング・ステッチ42を含む外科的処理において、単一の縫合糸30又は複数の縫合糸を固定するために使用される(図5参照)。図5を参照すると、医師は、複数のコイル巻線部28に沿って単一の縫合糸30を絡ませ、これは、装置10の複数のコイル巻線部28内で縫合糸30に張力をかけることを開始する。装置10は、絡まった縫合糸30がコイルの巻線部28内でメッシュ状の成形部38になるように螺旋状に巻かれた形状で示されている。これらのコイル状の巻線部28は、縫合糸30が移動しないように、絡まった縫合糸30に摩擦力Fを作用させる(図6(a)参照)。これは、図5に示すように、装置10が最後のステッチ42bで所定の位置に所定の位置に保持されるように縫合糸30の動きを制限する。
【0029】
本発明の第2の例示的な実施態様が図9に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図9に示す部材は、100が増加した対応する符号によって示される。第2の実施形態は、特に断らない限り、第1の実施例と同様の態様で構成され操作される。
【0030】
図9、図10(a)及び図10(b)を参照すると、螺旋縫合糸固定装置110は、螺旋状に巻かれたコイル部材122である。遠位端114は、フック部材146を含み、近位端116は、細長い直線状のハンドル部材148を含む。フック部材146は、フック部材146の周りに単一の縫合糸130の小さい部分を取り付けるために使用される(図10(b)参照)。ハンドル部材148は、展開補助部材150を使用することによって装置110を静止位置で保持するためのものである(針ホルダが点線で示されている)。装置110のコイル部材112の他の部材は、第1の実施態様の装置10の部品・部材と全く同じである。
【0031】
手術において、縫合糸130と組み合わされた螺旋形縫合糸固定張力装置110は、図10(a)〜図12(b)に示すような外科手順で使用することができる。例えば、装置110は、ランニング・ステッチ外科処置のために端部ステッチ点142bで切開部144に単一の縫合糸130を取り付けるために使用される。図10aを参照すると、装置110は、単一の縫合糸130を取り付けるために切開部144の端部ステッチ点142bに密接に接近するように位置決めされ、配置される。図10(b)は、縫合糸130の一点が、Z軸に平行にコイル回転部128の外側132に沿って垂直方向に整列されるようにフック部材146の周りに係止される単一の縫合糸130を示す。図11(a)〜図12(a)は、装置110の螺旋通路Pを通ってコイル部材の巻線部128の各々を通して巻かれている単一の縫合糸130を示している。図12(b)に示すように、単一の縫合糸130は、それ自身の周りにゆるみを取り除かれるようにコイル部材112の巻線部128の各々の周りで巻き付けられ、それによって縫合糸130は、装置110に縛られる。この結束部134は、第1の実施態様10の2つの縫合糸30A及び縫合糸30Bの締め付け、巻き付ける構成と全く同じである。
【0032】
本発明の第3の例示的な実施態様を図13に示す。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図13に示す部材は、200が増加した符号によって示される。特にことわらない限り、第3の実施態様は、第1の実施例と同じ態様でつくられ、操作される。
【0033】
図13を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置210のコイル部材212は、コイル形状の螺旋形状222が下方への螺旋で円錐形状であることを除いて螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。作動において、縫合糸は、Z軸に平行な関係で螺旋状の側面に沿って引かれないが、螺旋の外側で傾斜した角度で引き上げられる。
【0034】
本発明の第4の例示的な実施態様が図9に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図9に示す部材が、300が加えられた対応する数字で示されている。第4の実施態様は、特に説明しない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0035】
図14を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置310のコイル部材312は、コイル螺旋形状322が矩形であることを除いて螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。さらに、螺旋形縫合糸固定張力装置310は、L形状のフック部材352を含み、このフック部材352は、すべり止めとして機能し、コイル巻線部328(すなわち、最上端のコイル巻線部328aの巻線部から第2の巻線部又は第3の巻線部)の外側332に取り付けることができる。L形状のフック部材352は、縫合糸330の装置310への結束処理を容易にするために単一の縫合糸330の小さい部分をL形状のフック部材352へ取り付けるために使用される。
【0036】
また、螺旋形縫合糸固定張力装置310は、T形状のフック部材354を含み、このフック部材354は、コイル部材312の最下端の巻線部328bの外側332に一体的に取り付けられ配置される。すべり止めとして機能するT形状のフック部材354は、縫合糸330の結束又は結束糸に張力を加える際の補助とするために使用することができる。図14に示すように、L形状のフック部材352は、T形状のフック部材354と長手方向に整列しており、縫合糸330を切開部356の近傍に接近させる。装置310のコイル部材312の残りの部材は、第1の実施形態の装置の部品・部材と全く同じである。
【0037】
上述したように、L形状のフック352又は縫合糸を連結するか、及び/又は縫合糸に張力を加える他の付属物を装置310のコイル巻線部328に配置し、取り付けることができる。また、この明細書の他の縫合糸固定張力装置は、L形状のフック部材352及び/又はT形状のフック部材354を備えることができる。
【0038】
動作において、単一の縫合糸330と組み合わされた螺旋縫合糸固定装置310は、種々の外科的処置において使用することができる。例えば、図15に示すように、装置310は、所定の外科的処置において切開部356で単一の縫合糸330を固定するために使用される。図15を参照すると、装置310は、単一の縫合糸330を装置310に固定するために切開部356の端部ステッチ点356bに最も近くに位置決めされ、配置される。単一の縫合糸330は、縫合糸330の一部分がコイルの巻線部328の外側332に沿ってZ軸に平行に配置されるようにL形状のフック部材352の周りに係止される。単一の縫合糸330は、コイル形状の巻線部328の各々を通り、装置310の通路Pを通って巻かれる。図15を参照すると、単一の縫合糸330は、縫合糸330がそれ自身の周りで固く締めくくられ、縫合糸330が装置310に縛られるようにコイル部材312のコイル巻線部328の各々の周りで巻き付けられる。結束構成部334は、第2の実施形態の単一の縫合糸130の結束構成部134と全く同じである。
【0039】
本発明の第5の実施態様が図16に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図16に示されている部材は、400が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第5の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0040】
図16を参照すると、螺旋縫合糸固定引張装置410のコイル部材412は、螺旋形状のコイル部材422がピラミッド形状であることを除いて螺旋縫合糸固定引張装置10と全く同じである。さらに、螺旋縫合糸固定引張装置410は、可撓性タブ部材458を含み、この可撓性タブ部材458は、コイル部材412の次の最下端の巻線部428c(図16参照)に垂直方向に整列した向きで一体的に取り付けられている。タブ部材458は、螺旋通路Pを通って縫合糸(図示せず)の後方への移動を防止する。装置410のコイル部材412の残りの部材は、第1の実施形態の装置10の部品部材と全く同じである。
【0041】
本発明の第6の実施態様が図17に示されている。図1、図4及び図5を参照して図17に示されている部材は、500が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第6の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0042】
図17を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置510のコイル部材512は、螺旋形状のコイル部材522が楕円形状であり、結束処置において1つまたは複数の縫合糸(図示せず)が装置510に容易に接近することができるように残りのコイル巻線部528から最上端のコイル巻線部528aがさらに上昇し、離れていることを除いて螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。
【0043】
本発明の第7の実施態様が図18に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図18に示されている部材は、600が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第7の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0044】
図18を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置610のコイル部材612は、螺旋形状のコイル部材622が放物状及び/又はU形状であり、縫合糸(図示せず)の結束部を(他の実施形態に比較して)コイル部材612の重心にさらに接近して配置して縫合糸が縛られた装置610の安定性を増大するくぼみ部分623を有する。さらに、縫合糸の結束が装置610の領域内で起こるので、装置610への縫合糸を結束する処理は容易になり、結束部分は、装置610内に残る。また、U形状部分は、縫合糸に張力を加え、傷に接近する助けとなる。なぜならば、U形状部分622のくぼみ部分623は、結束処置を開始する前に縫合糸を傷口を互いに接近して保持するからである。
【0045】
本発明の第8の実施態様が図19に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図19に示されている部材は、700が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第8の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0046】
図19を参照すると、コイル部材712の遠位端714は、単一の縫合糸730の近位端730pに接続されており、縫合糸730の遠位端730dは、外科針762に接続されている。遠位端714は、一体的に接続されたハンドル部材764を含み、このハンドル部材764は、展開補助部材766(すなわち、針ホルダが点線で示されている)の使用によって装置710のコイル部材712を静止位置に保持するようになっている。螺旋形縫合糸固定張力装置710のコイル部材712の残りの部材は、螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。
【0047】
本発明の第9の実施態様が図20及び図21に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図20及び図21に示されている部材は、800が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第9の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0048】
図20及び図21を参照すると、螺旋形状のコイル部材828は、長手方向に延びるクロスバー878を含む。クロスバー878の各々は、コイル部分828の隣接した対の間で一体的に連結されている。クロスバー部材878は、360°の間隔(すなわち、一回転で1つのクロスバー部材878)で配置されており、クロスバー878は、図20及び図21に示すように、互いに長手方向に整列している。縫合糸830(図21参照)は、クロスバー878及び隣接するコイル部分828の動きによって装置810に結束され、コイル部材812に縫合糸の結束部分834を形成する。結束部分834は、第1の実施例の装置10の図2〜図4に示す結束部分と同様である。
【0049】
この明細書に示した実施形態は単なる例示であり、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに多数の変形例及び変更することができることは理解しなければならない。このような全ての変形及び変更例は、添付した特許請求の範囲に定義された本発明の範囲内に含まれるものである。
【0050】
この発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(1)前記コイル部材は、複数の巻線部を含む外科手順で縫合糸と共に使用するための請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(2)前記少なくとも1つの巻線部は、それに縫合糸を取り付けるための取付手段を含む実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(3)前記取付手段は、該取付手段に取り付けられる縫合糸に張力を加えることを容易にする実施態様(2)に記載の縫合糸固定装置。
(4)前記取付手段は、係止部の形態である実施態様(2)に記載の縫合糸固定装置。
(5)前記取付手段は、フック部材の形態である実施態様(2)に記載の縫合糸固定装置。
【0051】
(6)前記少なくとも1つの巻線部は、前記コイル部材の前記巻線部によって画成された螺旋通路を通して縫合糸の後方への移動を禁止する禁止手段を含む実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(7)前記禁止手段は、前記少なくとも1つの巻線部から隣接する巻線部に向かって延びているタブ部材を含む実施態様(5)に記載の縫合糸固定装置。
(8)最上端の巻線部は、隣接する巻線部から第1の距離だけ離れており、他の対の隣接する巻線部全体の巻線部は、前記第1の距離以下である第2の距離離れている実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(9)隣接する巻線部の各対は、前記対の1つの巻線部から他の巻線部に長手方向に延びているクロスバー部材を含む実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(10)複数のクロスバー部材があり、前記クロスバー部材は、360°の間隔に配置されており、前記クロスバー部材は、互いに長手方向に整列している実施態様(9)に記載の縫合糸固定装置。
【0052】
(11)前記コイル部材は、前記巻線部の隣接する対の間の空隙が増大して前記コイル部材への縫合糸の取付を容易にする伸長位置と、前記巻線部の隣接する対の間の空隙が減少して前記コイル部材への縫合糸の固定を容易にする収縮位置との間で可動することができるように十分な弾性を有する実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(12)前記コイル部材は、形状記憶性を有する超弾性材料からつくられる実施態様(11)による縫合糸固定装置。
(13)前記コイル部材の弾性は、前記コイル部材が、その収縮を生じるように前記コイル部材に取り付けられた縫合糸に反作用力を加え、前記コイル部材が取り付けられた縫合糸の張力を加えることを容易にするように選択される実施態様(12)に記載の縫合糸固定装置。
(14)前記コイル部材の前記巻線部は、上端及び下端を有する降下する螺旋部を形成する実施態様(1)による縫合糸固定装置。
(15)前記コイル部材の前記上端は、フック部材を含む実施態様(14)に記載の縫合糸固定装置。
【0053】
(16)前記コイル部材の前記下端は、ハンドル部材を含む実施態様(14)に記載の縫合糸固定装置。
(17)前記ハンドル部材は、外科針を有する縫合糸の一部を含む実施態様(16)に記載の縫合糸固定装置。
(18)前記コイル部材は、円錐形状を有する実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(19)前記コイル部材は、ピラミッド形状である実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(20)前記コイル部材は、金属から形成されている請求項1に記載の縫合糸固定装置。
【0054】
(21)前記コイル部材は、ポリマー材料からつくられている請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(22)前記ポリマー材料は、ほ乳類の体内に吸収可能である実施態様(21)に記載の縫合糸固定装置。
(23)前記ポリマー材料は、ほ乳類の体内に吸収不可能である実施態様(21)に記載の縫合糸固定装置。
(24)前記コイル部材は、形状記憶性を有する超弾性材料からつくられる請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(25)前記コイル部材は、形状記憶性を有するニッケルチタン合金からつくられる実施態様(24)に記載の縫合糸固定装置。
【0055】
(26)前記螺旋形状は、幾何学的形状を有する請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(27)前記幾何学的形状は、円形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(28)前記幾何学的形状は、長円形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(29)前記幾何学的形状は、楕円形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(30)前記幾何学的形状は、矩形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
【0056】
(31)前記幾何学的形状は、正方形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(32)前記幾何学的形状は、三角形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(33)前記幾何学的形状は、多角形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(34)前記螺旋形状は、非幾何学的形状を有する請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(35)前記非幾何学的形状は、U形状である実施態様(34)に記載の縫合糸固定装置。
【0057】
(36)前記非幾何学的形状は、V形状である実施態様(34)に記載の縫合糸固定装置。
(37)前記非幾何学的形状は、放物形状である実施態様(34)に記載の縫合糸固定装置。
(38)前記ステップ(b)は、前記縫合糸を前記複数のコイル部材の巻線部に結束するステップを含む請求項2に記載の方法。
(39)前記ステップ(b)は、前記コイル部材の少なくとも2つの巻線部に前記縫合糸の一部を直接巻くステップを有する実施態様(38)に記載の方法。
(40)前記ステップ(b)は、前記縫合糸を固く締め、前記縛られた縫合糸からたるみを取り除く実施態様(38)に記載の方法。
【0058】
【発明の効果】
本発明の螺旋形縫合糸固定張力装置によれば、医師は、縫合糸に加えられる張力の大きさを感じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の例示的な実施態様によって製造されたコイル形状で縫合糸のない螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図2】医師が切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に2つの縫合糸の端部を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図3】医師が切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に2つの縫合糸の端部を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図4】医師が切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に2つの縫合糸の端部を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図5】医師によって切開部を縫合するための螺旋コイルの長さに沿って縫合糸をからませる他の方法を示す図1の螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図6】図6(a)は、複数の螺旋コイルの長さに沿った縫合糸の絡み合い効果を示す図5の螺旋縫合糸固定装置の拡大断面平面投影図である。図6(b)は、螺旋コイルの単一の巻きの長さに沿って縫合糸の絡み合い効果を示す図5の螺旋縫合糸固定装置の拡大断面平面投影図である。
【図7】医師によって切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける他の方法に伴うステップを示す概略図である。
【図8】医師によって切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける他の方法に含まれるステップを示す概略図である。
【図9】円形状に巻かれ、縫合糸のない状態で示す本発明の第2の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図10】図10(a)及び図10(b)は、医師によって切開部を縫合するために図9の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図11】図11(a)及び図11(b)は、医師によって切開部を縫合するための図9の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図12】図12(a)及び図12(b)は、医師によって切開部を縫合するための図9の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図13】円錐形状に巻かれ縫合糸のない状態で示す本発明の第3の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図14】円錐形状に巻かれ縫合糸のない状態で示す本発明の第4の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図15】医師によって切開部を縫合するために縫合糸を備えた図14の螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図16】三角形状に巻かれた構成で縫合糸のない状態で示された本発明の第5の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図17】長円形状に巻かれた構成で縫合糸のない状態で示された本発明の第6の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図18】U形状に巻かれ縫合糸のない状態で示された本発明の第7の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図19】縫合糸に一体的に取り付けられ、縫合糸に外科針が取り付けられている本発明の第8の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図20】縫合糸はないが、隣接する螺旋状に形成されたコイル部分の間に連結された複数の相互固定されたクロスバーを有する本発明の第9の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図21】医師が切開部を縫合するための縫合糸を備えた図20の螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【符号の説明】
10 螺旋縫合糸張力装置
12 コイル部材
14 遠位端
16 近位端
18 中心点
20 外壁面
28 巻線部
30A,30B 縫合糸
【発明の属する技術分野】
本発明は、外科処置において縫合糸とともに使用される縫合糸固定・張力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
外科処理において、縫合糸は、一般に、切開部分を閉じ、損傷を受けた組織を再結合するために使用される。典型的には、縫合糸は、影響のある組織を貫通するように使用され、縫合糸の自由端は、医師によって個々に結ばれる。大部分の外科切開において、外科手術場所の領域は、医師が、縫合糸に接近し、それを手で迅速に外科的な結び目で結ぶことができるように十分に露出される。しかしながら、内視鏡処置、腹腔鏡処置、関節鏡処置等のような他の外科処置において、又は、ロボットによる外科処置を行うとき、医師の手は、縫合場所に接近不可能になる。その結果、医師は、縫合場所から離れた場所で縫合糸の端部の各々に結び目をつくり、切開部分の縫合場所に外科的な結び目をスライドさせるために形成された器具を適切に操作しなければならない。さらに、医師は、組織へ結び目を下げるために、外科工具を使用して外科的な結び目を身体内(体内)で結ぶことがある。従来、大部分の外科縫合糸は、いくぶん煩わしく、結ぶために時間がかかる外科結び目で固定される。その結果、結び目を結ぶことは、外科手順の縫合処置の中でより時間を消費するステップの1つである。また、結び目は、縫合糸の弱点になることに留意すべきである。すなわち、結ばれた縫合糸が、張力が加わって破断するとき(縫合糸に欠陥がないものと仮定すると)、縫合糸は、結び目で破断される。
【0003】
前述した環境において、外科手術の時間を著しく低減するために外科処置で結び目を結ぶことを解消する必要がある。これは、限られた空間内で外科的な結び目を結ぶことが極端に困難で時間がかかる侵入性の最小限の外科手順において、特に真実である。本発明は、外科手術場所で縫合糸の動きを制限するために縫われた縫合糸(モノフィラメントを含む)に迅速に適用され、十分な張力を加える螺旋形縫合糸固定装置に関する。
【0004】
従来技術において、縫合糸クリップ、外科的なファスナ、ヒンジクリップ、縫合糸終結装置、止血クリップ、種々の構成、形状、構造、製造の材料の縫合糸の縫合糸固定材料、及び構造上の材料が知られている。たとえば、Levinsonらに付与された特許文献1は、鋭角を有するコーナー点(頂点)を形成するために一端が連結された一対のプレートと、縫合糸を所定の位置にクランプするために他端に一対のフック部材とを有する成形縫合糸クリップを開示している。クランプの開口は、縫合糸の直径よりわずかに小さく、縫合糸が縫合糸クリップを貫通すると、圧力保持を行う。しかしながら、この縫合糸クリップは、縫合糸の一端を所定の位置にクランプするのみである。
【0005】
Hayhurstに付与された特許文献2及びKolesaらに付与された特許文献3は、ジョー保持部材内に縫合糸スレッドが配置された後、スナップ閉鎖されたヒンジクリップの使用法を開示している。次に、ヒンジクリップは、縫合糸が保持部材を横断するように保持され、所定の位置にスナップ止めされるように所定の位置にスナップ止めされる。適切にスナップ止めがなされないと、良好なセットが達成されない可能性があり、又はそれが、逆に偶然にほどけることがあった。
【0006】
Adamsに付与された特許文献4は、体温で偽性弾性特性を有する止血クリップを開示している。偽性弾性特性を有するNITINOL(登録商標)製のクリップは、胃腸内の路に沿って配置された血管の止血を行うように使用される。血管をくくるために使用される第1の形状を有する止血クリップは、身体の所望の位置への配置を容易にするために第2の形状に変形されることができる。
【0007】
Eganに付与された特許文献5は、縫合糸張力固定装置を開示し、部材及び縫合糸スレッドを保持する複数の縫合糸の組み合わせを含む縫合糸張力固定装置を開示している。縫合糸スレッドは、織り合わされた縫合糸セグメントを保持して結び目のない結合をするために保持部材に機能的に係合するように保持部材の各々の部分に係合する。
【0008】
Colvinらに付与された特許文献6は、最小限の侵入性の外科手術で使用される組織の固定を向上するための縫合糸終結装置を示している。縫合糸固定装置は、そのより糸の端部で縫合糸の一部に係合する一対の固定開口を含む。
【0009】
Gilard, Sr.に付与された特許文献7は、シャンク、コイル部材及び開放端アイループを有するフィッシングラインコネクタを開示する。コイル部材は、長手方向に間隔を置いた関係で配置された一連の連続した螺旋コイルを含む。フィッシングラインコネクタは、ラインが長手方向に交互に螺旋コイル部材の周りに巻かれ、開放端アイループにスナップ止めされると、フィッシングライン用の結び目接続を提供する。
【0010】
上述したように従来技術の観点において、本発明の目的は、医師が縫合糸に加えられる張力の大きさを感じることができる螺旋形縫合糸固定張力装置を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、外科的手順を実行する医師によって手で結び目を結ぶことを省略する螺旋縫合糸を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、広範な縫合糸(すなわち、モノフィラメント及びブレイド縫合糸)に適している螺旋縫合糸固定装置を提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、少なくとも従来の外科的結び目と同じ強さである螺旋縫合糸固定装置を提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、隣接する縫合糸の結び目のじゃまにならないように小さい螺旋縫合糸固定装置を提供することである。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、使用する上で簡単で医師が最小限の訓練のみを必要とする螺旋縫合糸固定引張装置を提供することである。
【0016】
【特許文献1】
米国特許第6,165,204号公報
【特許文献2】
米国特許第5,474,572号公報
【特許文献3】
米国特許第5,645,553号公報
【特許文献4】
米国特許第6,001,110号公報
【特許文献5】
米国特許第6,106,545号公報
【特許文献6】
米国特許第6,066,160号公報
【特許文献7】
米国特許第5,537,776号公報
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述したような従来技術の装置の問題及び欠点を克服する新しい縫合糸固定装置が提供される。さらに詳細には、新しい縫合糸固定装置は、螺旋形状を有するコイル部材を有する。1つの実施態様によれば、コイル部材は、下降する螺旋を形成する複数の巻線部を含む。螺旋形状は幾何学的形状又は非幾何学的形状を有することができる。外科的手順に関連して使用されるとき、装置は、縫合場所に隣接して配置され、縫合糸をコイル部材に固定するために少なくとも2つの巻線部に取り付けられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の他の目的、特徴は、添付図面に関連して考えられる種々の例示的な実施態様の次の詳細な説明を考えるとき明らかになる。
【0019】
図1〜図8を参照すると、外科的処置において使用するために螺旋縫合糸及び固定引張装置10が示されている。図1に示すように、装置10は、遠位端14と、近位端16、遠位端14と近位端16との間の中心点18及び外壁面20を有するコイル状に巻かれた円形の細いロッド又は部材12を含む。図1に示すように、装置10は、正規に巻かれた螺旋形状部分22であり、その螺旋形状に巻かれた型ロッド又は部材12は、螺旋形状に巻かれた複数の巻線部28を含む。この明細書で使用する「螺旋形状に巻かれた」は、幾何学的又は非幾何学形状とは無関係に複数の下降巻線部を有する螺旋形状を画定する。幾何学的形状は、従来の幾何学的な名称を使用した説明に資するいかなる形状であってもよい。適当な幾何学的な形状の例は、円形、長円形、楕円形、円錐形、矩形、正方形、三角形、ピラミッド形及び他の多角形状を含む。非幾何学的な形状は、従来の幾何学的な名称を使用して説明できない形状であってもよい。適切な非幾何学的な形状の例は、制限はされないが、U形状、V形状、放物状の形状等を含む。
【0020】
螺旋縫合糸固定装置(螺旋縫合糸固定部)10は、医師による種々のタイプの外科処置のために複数の縫合糸30A,30B(図4参照)と組み合わせるか、単一の縫合糸(図5参照)と組み合わせて使用されることができる(以降手術の項で後述する)。単一の縫合糸30又は複数の縫合糸30A,30Bは、後述するように、螺旋形に巻かれた巻線部28の向き及び後述するように使用された結束方法に依存して時計回り又は半時計回りのいずれかで螺旋通路Pを下方に巻かれる。コイル部材12は、図1、2及び図5に示すように固有の弾性を有する緊密な渦巻き形状及び螺旋形状に巻かれ、ポリマー、金属又は超弾性材料(例えば、NITINOL(登録商標)のような記憶形状をニッケルチタン合金)のような生物適合性を有する材料から製造され、巻かれることができる。ポリマー材料は、哺乳動物内で吸収可能か、非吸収性である。
【0021】
螺旋形縫合糸固定張力装置10が、(NITNOL(登録商標)合金−SES08のような)記憶形状能力を有するニッケルチタン合金からつくられる場合、装置10を製造する1つの方法は、約0.15mm〜約4.0mmの範囲の厚さ及び約10.0mm〜約50.0mmの範囲の長さを有する細い延長ロッドを設けることによって始まる。ロッドは、約1.0mm〜約5.0mmの範囲の螺旋直径を有する緊密な螺旋に巻かれる。ロッドの巻かれた形状を維持するために固定/クランプ装置及び/又は心棒(図示せず)が使用される。巻かれたロッド及びクランプ装置は、熱処理装置(例えば、炉又はソルト槽に配置され、約450℃〜約600℃の範囲の温度、好ましくは、約500℃〜約550℃の範囲の温度に加熱される。適切に成形設定された温度(すなわち、約500℃)に到達すると、ロッドは、螺旋形状に巻かれた状態になる。通常、加熱処理は、約2分〜約30分の範囲で継続するが、約2分〜約15分の範囲で継続することが好ましい。次に、熱処理されたロッド及びクランプ装置は、熱処理装置から移動される。クランプ装置から移動した後、螺旋形状に巻かれたロッドは、水で冷却されるか、冷たい空気で迅速に冷やされる。
【0022】
図2〜図4は、一対の縫合糸30A及び30Bを螺旋縫合糸固定装置10を取り付けるためのステップを示す図である。図2に示すように、装置10は、螺旋形状に巻かれ、縫合糸30A,30Bは、螺旋形状に巻かれた巻線部28の外側に沿って、巻かれた螺旋部の長手方向のZ軸線に平行に配置されている。図2及び図4において、Z軸線は、巻かれた場所にほぼ直角である。縫合糸30A,30Bは、第1の巻かれた巻線部28a上で輪が形成される。縫合糸30A,30Bによって巻かれた最初の輪は、第1(最上端の)巻線部28aで始まる必要はなく、下方(次に)の巻かれた巻線部28で始まってもよい。次に縫合糸30A,30Bは、縫合糸30A,30Bを装置10に巻き付けるために装置10の螺旋通路Pに沿ってコイル部材12の下に向かって巻き戻されるように螺旋形状のコイル巻線部28の各々を通って巻き付けられる(図4参照)。図4に示すように、縫合糸30A,30Bは、複数の締め付け構成をつくるためにそれらの周りで締め付けられるようにコイル部材12のコイル巻線部の各々の周りで巻かれる。この締め付け処理は、縫合糸30A,30Bが螺旋状に巻かれた巻線部28によって下方に押されると生じ、その場合、縫合糸30A,30Bは、その上方部分又はセグメント36a,36bを押さえ、それらは、1つのフラップ構成34がZ軸線の周りで縫合糸30A,30Bの回転ごとに1つの結束構成部34が生じるようにコイル部材12の長手方向のZ軸線に平行に配置されている。コイル部材12の巻線部28の各々への縫合糸30A,30Bの結束は、縫合糸30A,30Bの動きを阻止するものである。縫合糸30A,30Bの結束構成部34は、図4に示すように、縫合糸30A,30Bからたるみを取り除くことによって内側の摩擦力Fを最大限にする助けとなる。コイル部材12の螺旋形に巻かれた巻線部28は、医師が螺旋縫合糸固定装置10に縫合糸30A,30Bを容易に結ぶことができるように案内部を提供する。
【0023】
この明細書で使用する「ラッシング」という用語は、固定のために使用される縫合糸による結合部として定義される。ラッシングは、典型的にはラッピング及びフラッピングの組み合わせから成る。この明細書で使用される「ラッピング」という用語は、縫合糸固定装置及び張力装置に当接し、それに接触する縫合糸の一部を固定するラッシングの一部として定義される。この明細書で使用される「フラッピング」は、ラッシングからたるみを取り除くために作用するラッシングの一部として定義される。これは、縫合糸の一部を互いに接触している縫合糸の他の部分上に引っ張ることによって達成される。
【0024】
図5は、螺旋縫合糸固定装置10に単一の縫合糸30を固定する他の方法を示す図である。図5に示すように、縫合糸30は、コイル部材12の中心点18(又はコイル部材12に沿った他の点)と近位端16との間で絡まれている。縫合糸30は、複数のコイル巻線部28に沿ってコイル部材12内に巻き付けられている。これは達成される。なぜならば、コイル部材12は、コイル部材12に縫合糸30を取り付けるためにコイル巻線部28の隣接した対の間の空隙が増大する延長位置と、縫合糸30のコイル部材12へのコイル巻線部28の固定を容易にするためにコイル巻線部28の隣接した対の間の空隙が減少される収縮位置との間でコイル部材12が可動であるように十分な弾性を有するからである。
【0025】
前述した取付方法の結果は、縫合糸30が複数のコイル巻線部28の周りで絡まされ、コイル巻線部の間の空隙が図6(a)に示すような縫合糸の直径未満である限り、縫合糸30の部分が隣の縫合糸部分30に押されるメッシュ部分38を形成する。たとえ、1つのコイル巻線部28が縫合糸30によって巻きつけられても、隣のコイル巻線部28は、図6(b)に示すように縫合糸30に摩擦力Fを加える。前述した形状において(図6(a)及び図6(b)参照)、巻き付けられた複数のコイル巻線部28内で縫合糸30の運動を制限するために十分な摩擦力Fがあり、装置10は、外科手術場所の所定の位置で使用される。前述した縫合糸の巻き付け性質によって、縫合糸30の強度は、縫合糸が外科的な結び目によって固定される場合のように十分には低減されない。さらに、コイル部材12の弾性は、縫合糸が収縮を生じるようにコイル部材12に取り付けられ、縫合糸30に反作用力を与え、コイル部材12が縫合糸30に張力を容易に加えることができるように選択されることができる。
【0026】
図7及び図8は、ランニング・ステッチの外科処置のために端部のステッチ点42bで切開部44に螺旋固定装置10に単一の縫合糸30を取り付ける他の方法を示している。図7を参照すると、単一の縫合糸30は、最初に第2の最も下のコイル巻線部28bから始まる複数の螺旋形状のコイル巻線部を輪でくくり、上方のコイル巻線部28a上に連続して輪でくくられる(図7参照)。このループオーバーステップは、どの上方のコイル巻線部でもスタートできるので、最上端のコイル巻線部28から始める必要はない。縫合糸30は、切開部44から上方に離れて移動されながら、下方の経路Pの方向に回転される。縫合糸30は、最上端のコイル巻線部28aの前述したコイル巻線部28(上方位置)から螺旋コイル巻線部28の各々を通って螺旋通路Pを介して(下方に)装置10の最下端コイル巻線部28bに巻かれる。図8に示すように、単一の縫合糸30は、前述の上方を向いた部材の周りで固く締めくくられ、図4に示すように本発明の第1の実施形態の結束部とやや類似している結束部を形成する。
【0027】
外科的な手術において、螺旋縫合糸固定装置10は、種々の外科的処置のために複数の縫合糸30A,30Bと組み合わせられるか、又は単一の縫合糸30と組み合わせて使用することができる。例えば、図2〜図4に示すように、螺旋形縫合糸固定張力装置10は、切開部40で2つの縫合糸30A及び縫合糸30Bを固定するために使用される。図2を参照すると、縫合糸30A及び縫合糸30Bは、それら(すなわち、縫合糸30A及び縫合糸30B)が第1のコイル巻線部28aに巻かれると、コイル部材12のコイル巻線部28の外側32上で互いに平行な関係になる。図3は、縫合糸30A及び縫合糸30Bの結束がそれらの周りで固く締めくくられ、結束部34を形成するように、コイル部材12への巻線部の各々の螺旋通路Pを通って巻かれている縫合糸30A及び縫合糸30Bを示す。縫合糸30A及び縫合糸30Bは、それら(すなわち、縫合糸30A、縫合糸30B)がその部分36a,36bを捕捉し、縫合糸30A及び縫合糸30Bの結束部34を形成するようにコイル巻線部28の各々によって下方に案内される。図4は、コイル部材12への縫合糸30A及び縫合糸30Bの結束が完成した状態を示す。装置10への縫合糸30A及び縫合糸30Bの結合は、図4に示すように、切開部40での装置10に対する縫合糸30A及び縫合糸30Bの動きを制限する。したがって、縫合糸30A及び縫合糸30Bは、切開部40上に張力を加えた状態になる。
【0028】
図5に示すような他の例において、本発明の螺旋形縫合糸固定張力装置は、最初のステッチ42aと最後のステッチ42bが異なる場所である切開部44の傷にランニング・ステッチ42を含む外科的処理において、単一の縫合糸30又は複数の縫合糸を固定するために使用される(図5参照)。図5を参照すると、医師は、複数のコイル巻線部28に沿って単一の縫合糸30を絡ませ、これは、装置10の複数のコイル巻線部28内で縫合糸30に張力をかけることを開始する。装置10は、絡まった縫合糸30がコイルの巻線部28内でメッシュ状の成形部38になるように螺旋状に巻かれた形状で示されている。これらのコイル状の巻線部28は、縫合糸30が移動しないように、絡まった縫合糸30に摩擦力Fを作用させる(図6(a)参照)。これは、図5に示すように、装置10が最後のステッチ42bで所定の位置に所定の位置に保持されるように縫合糸30の動きを制限する。
【0029】
本発明の第2の例示的な実施態様が図9に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図9に示す部材は、100が増加した対応する符号によって示される。第2の実施形態は、特に断らない限り、第1の実施例と同様の態様で構成され操作される。
【0030】
図9、図10(a)及び図10(b)を参照すると、螺旋縫合糸固定装置110は、螺旋状に巻かれたコイル部材122である。遠位端114は、フック部材146を含み、近位端116は、細長い直線状のハンドル部材148を含む。フック部材146は、フック部材146の周りに単一の縫合糸130の小さい部分を取り付けるために使用される(図10(b)参照)。ハンドル部材148は、展開補助部材150を使用することによって装置110を静止位置で保持するためのものである(針ホルダが点線で示されている)。装置110のコイル部材112の他の部材は、第1の実施態様の装置10の部品・部材と全く同じである。
【0031】
手術において、縫合糸130と組み合わされた螺旋形縫合糸固定張力装置110は、図10(a)〜図12(b)に示すような外科手順で使用することができる。例えば、装置110は、ランニング・ステッチ外科処置のために端部ステッチ点142bで切開部144に単一の縫合糸130を取り付けるために使用される。図10aを参照すると、装置110は、単一の縫合糸130を取り付けるために切開部144の端部ステッチ点142bに密接に接近するように位置決めされ、配置される。図10(b)は、縫合糸130の一点が、Z軸に平行にコイル回転部128の外側132に沿って垂直方向に整列されるようにフック部材146の周りに係止される単一の縫合糸130を示す。図11(a)〜図12(a)は、装置110の螺旋通路Pを通ってコイル部材の巻線部128の各々を通して巻かれている単一の縫合糸130を示している。図12(b)に示すように、単一の縫合糸130は、それ自身の周りにゆるみを取り除かれるようにコイル部材112の巻線部128の各々の周りで巻き付けられ、それによって縫合糸130は、装置110に縛られる。この結束部134は、第1の実施態様10の2つの縫合糸30A及び縫合糸30Bの締め付け、巻き付ける構成と全く同じである。
【0032】
本発明の第3の例示的な実施態様を図13に示す。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図13に示す部材は、200が増加した符号によって示される。特にことわらない限り、第3の実施態様は、第1の実施例と同じ態様でつくられ、操作される。
【0033】
図13を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置210のコイル部材212は、コイル形状の螺旋形状222が下方への螺旋で円錐形状であることを除いて螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。作動において、縫合糸は、Z軸に平行な関係で螺旋状の側面に沿って引かれないが、螺旋の外側で傾斜した角度で引き上げられる。
【0034】
本発明の第4の例示的な実施態様が図9に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図9に示す部材が、300が加えられた対応する数字で示されている。第4の実施態様は、特に説明しない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0035】
図14を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置310のコイル部材312は、コイル螺旋形状322が矩形であることを除いて螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。さらに、螺旋形縫合糸固定張力装置310は、L形状のフック部材352を含み、このフック部材352は、すべり止めとして機能し、コイル巻線部328(すなわち、最上端のコイル巻線部328aの巻線部から第2の巻線部又は第3の巻線部)の外側332に取り付けることができる。L形状のフック部材352は、縫合糸330の装置310への結束処理を容易にするために単一の縫合糸330の小さい部分をL形状のフック部材352へ取り付けるために使用される。
【0036】
また、螺旋形縫合糸固定張力装置310は、T形状のフック部材354を含み、このフック部材354は、コイル部材312の最下端の巻線部328bの外側332に一体的に取り付けられ配置される。すべり止めとして機能するT形状のフック部材354は、縫合糸330の結束又は結束糸に張力を加える際の補助とするために使用することができる。図14に示すように、L形状のフック部材352は、T形状のフック部材354と長手方向に整列しており、縫合糸330を切開部356の近傍に接近させる。装置310のコイル部材312の残りの部材は、第1の実施形態の装置の部品・部材と全く同じである。
【0037】
上述したように、L形状のフック352又は縫合糸を連結するか、及び/又は縫合糸に張力を加える他の付属物を装置310のコイル巻線部328に配置し、取り付けることができる。また、この明細書の他の縫合糸固定張力装置は、L形状のフック部材352及び/又はT形状のフック部材354を備えることができる。
【0038】
動作において、単一の縫合糸330と組み合わされた螺旋縫合糸固定装置310は、種々の外科的処置において使用することができる。例えば、図15に示すように、装置310は、所定の外科的処置において切開部356で単一の縫合糸330を固定するために使用される。図15を参照すると、装置310は、単一の縫合糸330を装置310に固定するために切開部356の端部ステッチ点356bに最も近くに位置決めされ、配置される。単一の縫合糸330は、縫合糸330の一部分がコイルの巻線部328の外側332に沿ってZ軸に平行に配置されるようにL形状のフック部材352の周りに係止される。単一の縫合糸330は、コイル形状の巻線部328の各々を通り、装置310の通路Pを通って巻かれる。図15を参照すると、単一の縫合糸330は、縫合糸330がそれ自身の周りで固く締めくくられ、縫合糸330が装置310に縛られるようにコイル部材312のコイル巻線部328の各々の周りで巻き付けられる。結束構成部334は、第2の実施形態の単一の縫合糸130の結束構成部134と全く同じである。
【0039】
本発明の第5の実施態様が図16に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図16に示されている部材は、400が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第5の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0040】
図16を参照すると、螺旋縫合糸固定引張装置410のコイル部材412は、螺旋形状のコイル部材422がピラミッド形状であることを除いて螺旋縫合糸固定引張装置10と全く同じである。さらに、螺旋縫合糸固定引張装置410は、可撓性タブ部材458を含み、この可撓性タブ部材458は、コイル部材412の次の最下端の巻線部428c(図16参照)に垂直方向に整列した向きで一体的に取り付けられている。タブ部材458は、螺旋通路Pを通って縫合糸(図示せず)の後方への移動を防止する。装置410のコイル部材412の残りの部材は、第1の実施形態の装置10の部品部材と全く同じである。
【0041】
本発明の第6の実施態様が図17に示されている。図1、図4及び図5を参照して図17に示されている部材は、500が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第6の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0042】
図17を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置510のコイル部材512は、螺旋形状のコイル部材522が楕円形状であり、結束処置において1つまたは複数の縫合糸(図示せず)が装置510に容易に接近することができるように残りのコイル巻線部528から最上端のコイル巻線部528aがさらに上昇し、離れていることを除いて螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。
【0043】
本発明の第7の実施態様が図18に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図18に示されている部材は、600が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第7の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0044】
図18を参照すると、螺旋形縫合糸固定張力装置610のコイル部材612は、螺旋形状のコイル部材622が放物状及び/又はU形状であり、縫合糸(図示せず)の結束部を(他の実施形態に比較して)コイル部材612の重心にさらに接近して配置して縫合糸が縛られた装置610の安定性を増大するくぼみ部分623を有する。さらに、縫合糸の結束が装置610の領域内で起こるので、装置610への縫合糸を結束する処理は容易になり、結束部分は、装置610内に残る。また、U形状部分は、縫合糸に張力を加え、傷に接近する助けとなる。なぜならば、U形状部分622のくぼみ部分623は、結束処置を開始する前に縫合糸を傷口を互いに接近して保持するからである。
【0045】
本発明の第8の実施態様が図19に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図19に示されている部材は、700が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第8の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0046】
図19を参照すると、コイル部材712の遠位端714は、単一の縫合糸730の近位端730pに接続されており、縫合糸730の遠位端730dは、外科針762に接続されている。遠位端714は、一体的に接続されたハンドル部材764を含み、このハンドル部材764は、展開補助部材766(すなわち、針ホルダが点線で示されている)の使用によって装置710のコイル部材712を静止位置に保持するようになっている。螺旋形縫合糸固定張力装置710のコイル部材712の残りの部材は、螺旋形縫合糸固定張力装置10と全く同じである。
【0047】
本発明の第9の実施態様が図20及び図21に示されている。図1、図4及び図5を参照して上述した部材に対応する図20及び図21に示されている部材は、800が加えられた参照符号を対応させることによって示されている。第9の実施態様は特に断らない限り、第1の実施形態と同じ態様で製造され、操作される。
【0048】
図20及び図21を参照すると、螺旋形状のコイル部材828は、長手方向に延びるクロスバー878を含む。クロスバー878の各々は、コイル部分828の隣接した対の間で一体的に連結されている。クロスバー部材878は、360°の間隔(すなわち、一回転で1つのクロスバー部材878)で配置されており、クロスバー878は、図20及び図21に示すように、互いに長手方向に整列している。縫合糸830(図21参照)は、クロスバー878及び隣接するコイル部分828の動きによって装置810に結束され、コイル部材812に縫合糸の結束部分834を形成する。結束部分834は、第1の実施例の装置10の図2〜図4に示す結束部分と同様である。
【0049】
この明細書に示した実施形態は単なる例示であり、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに多数の変形例及び変更することができることは理解しなければならない。このような全ての変形及び変更例は、添付した特許請求の範囲に定義された本発明の範囲内に含まれるものである。
【0050】
この発明の具体的な実施態様は、次の通りである。
(1)前記コイル部材は、複数の巻線部を含む外科手順で縫合糸と共に使用するための請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(2)前記少なくとも1つの巻線部は、それに縫合糸を取り付けるための取付手段を含む実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(3)前記取付手段は、該取付手段に取り付けられる縫合糸に張力を加えることを容易にする実施態様(2)に記載の縫合糸固定装置。
(4)前記取付手段は、係止部の形態である実施態様(2)に記載の縫合糸固定装置。
(5)前記取付手段は、フック部材の形態である実施態様(2)に記載の縫合糸固定装置。
【0051】
(6)前記少なくとも1つの巻線部は、前記コイル部材の前記巻線部によって画成された螺旋通路を通して縫合糸の後方への移動を禁止する禁止手段を含む実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(7)前記禁止手段は、前記少なくとも1つの巻線部から隣接する巻線部に向かって延びているタブ部材を含む実施態様(5)に記載の縫合糸固定装置。
(8)最上端の巻線部は、隣接する巻線部から第1の距離だけ離れており、他の対の隣接する巻線部全体の巻線部は、前記第1の距離以下である第2の距離離れている実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(9)隣接する巻線部の各対は、前記対の1つの巻線部から他の巻線部に長手方向に延びているクロスバー部材を含む実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(10)複数のクロスバー部材があり、前記クロスバー部材は、360°の間隔に配置されており、前記クロスバー部材は、互いに長手方向に整列している実施態様(9)に記載の縫合糸固定装置。
【0052】
(11)前記コイル部材は、前記巻線部の隣接する対の間の空隙が増大して前記コイル部材への縫合糸の取付を容易にする伸長位置と、前記巻線部の隣接する対の間の空隙が減少して前記コイル部材への縫合糸の固定を容易にする収縮位置との間で可動することができるように十分な弾性を有する実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(12)前記コイル部材は、形状記憶性を有する超弾性材料からつくられる実施態様(11)による縫合糸固定装置。
(13)前記コイル部材の弾性は、前記コイル部材が、その収縮を生じるように前記コイル部材に取り付けられた縫合糸に反作用力を加え、前記コイル部材が取り付けられた縫合糸の張力を加えることを容易にするように選択される実施態様(12)に記載の縫合糸固定装置。
(14)前記コイル部材の前記巻線部は、上端及び下端を有する降下する螺旋部を形成する実施態様(1)による縫合糸固定装置。
(15)前記コイル部材の前記上端は、フック部材を含む実施態様(14)に記載の縫合糸固定装置。
【0053】
(16)前記コイル部材の前記下端は、ハンドル部材を含む実施態様(14)に記載の縫合糸固定装置。
(17)前記ハンドル部材は、外科針を有する縫合糸の一部を含む実施態様(16)に記載の縫合糸固定装置。
(18)前記コイル部材は、円錐形状を有する実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(19)前記コイル部材は、ピラミッド形状である実施態様(1)に記載の縫合糸固定装置。
(20)前記コイル部材は、金属から形成されている請求項1に記載の縫合糸固定装置。
【0054】
(21)前記コイル部材は、ポリマー材料からつくられている請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(22)前記ポリマー材料は、ほ乳類の体内に吸収可能である実施態様(21)に記載の縫合糸固定装置。
(23)前記ポリマー材料は、ほ乳類の体内に吸収不可能である実施態様(21)に記載の縫合糸固定装置。
(24)前記コイル部材は、形状記憶性を有する超弾性材料からつくられる請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(25)前記コイル部材は、形状記憶性を有するニッケルチタン合金からつくられる実施態様(24)に記載の縫合糸固定装置。
【0055】
(26)前記螺旋形状は、幾何学的形状を有する請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(27)前記幾何学的形状は、円形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(28)前記幾何学的形状は、長円形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(29)前記幾何学的形状は、楕円形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(30)前記幾何学的形状は、矩形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
【0056】
(31)前記幾何学的形状は、正方形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(32)前記幾何学的形状は、三角形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(33)前記幾何学的形状は、多角形である実施態様(26)に記載の縫合糸固定装置。
(34)前記螺旋形状は、非幾何学的形状を有する請求項1に記載の縫合糸固定装置。
(35)前記非幾何学的形状は、U形状である実施態様(34)に記載の縫合糸固定装置。
【0057】
(36)前記非幾何学的形状は、V形状である実施態様(34)に記載の縫合糸固定装置。
(37)前記非幾何学的形状は、放物形状である実施態様(34)に記載の縫合糸固定装置。
(38)前記ステップ(b)は、前記縫合糸を前記複数のコイル部材の巻線部に結束するステップを含む請求項2に記載の方法。
(39)前記ステップ(b)は、前記コイル部材の少なくとも2つの巻線部に前記縫合糸の一部を直接巻くステップを有する実施態様(38)に記載の方法。
(40)前記ステップ(b)は、前記縫合糸を固く締め、前記縛られた縫合糸からたるみを取り除く実施態様(38)に記載の方法。
【0058】
【発明の効果】
本発明の螺旋形縫合糸固定張力装置によれば、医師は、縫合糸に加えられる張力の大きさを感じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の例示的な実施態様によって製造されたコイル形状で縫合糸のない螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図2】医師が切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に2つの縫合糸の端部を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図3】医師が切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に2つの縫合糸の端部を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図4】医師が切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に2つの縫合糸の端部を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図5】医師によって切開部を縫合するための螺旋コイルの長さに沿って縫合糸をからませる他の方法を示す図1の螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図6】図6(a)は、複数の螺旋コイルの長さに沿った縫合糸の絡み合い効果を示す図5の螺旋縫合糸固定装置の拡大断面平面投影図である。図6(b)は、螺旋コイルの単一の巻きの長さに沿って縫合糸の絡み合い効果を示す図5の螺旋縫合糸固定装置の拡大断面平面投影図である。
【図7】医師によって切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける他の方法に伴うステップを示す概略図である。
【図8】医師によって切開部を縫合するために図1の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける他の方法に含まれるステップを示す概略図である。
【図9】円形状に巻かれ、縫合糸のない状態で示す本発明の第2の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図10】図10(a)及び図10(b)は、医師によって切開部を縫合するために図9の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図11】図11(a)及び図11(b)は、医師によって切開部を縫合するための図9の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図12】図12(a)及び図12(b)は、医師によって切開部を縫合するための図9の螺旋縫合糸固定装置に単一の縫合糸を取り付ける際に伴うステップを示す概略図である。
【図13】円錐形状に巻かれ縫合糸のない状態で示す本発明の第3の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図14】円錐形状に巻かれ縫合糸のない状態で示す本発明の第4の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図15】医師によって切開部を縫合するために縫合糸を備えた図14の螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図16】三角形状に巻かれた構成で縫合糸のない状態で示された本発明の第5の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図17】長円形状に巻かれた構成で縫合糸のない状態で示された本発明の第6の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図18】U形状に巻かれ縫合糸のない状態で示された本発明の第7の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図19】縫合糸に一体的に取り付けられ、縫合糸に外科針が取り付けられている本発明の第8の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図20】縫合糸はないが、隣接する螺旋状に形成されたコイル部分の間に連結された複数の相互固定されたクロスバーを有する本発明の第9の例示的な実施態様によって製造された螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【図21】医師が切開部を縫合するための縫合糸を備えた図20の螺旋縫合糸固定装置の斜視図である。
【符号の説明】
10 螺旋縫合糸張力装置
12 コイル部材
14 遠位端
16 近位端
18 中心点
20 外壁面
28 巻線部
30A,30B 縫合糸
Claims (2)
- 螺旋形状を有するコイル部材を含む、外科処置において縫合糸と共に使用する縫合糸固定装置。
- a)縫合場所の近傍に螺旋形状のコイル部材を配置するステップと、
b)前記コイル部材の少なくとも1つの巻線部に前記縫合糸を取り付けるステップとを含む外科処置に使用される縫合糸を固定する方法。
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