JP2002529188A - 螺旋状ファスナおよび外科手術用アプリケータ - Google Patents

螺旋状ファスナおよび外科手術用アプリケータ

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JP2002529188A JP2000581954A JP2000581954A JP2002529188A JP 2002529188 A JP2002529188 A JP 2002529188A JP 2000581954 A JP2000581954 A JP 2000581954A JP 2000581954 A JP2000581954 A JP 2000581954A JP 2002529188 A JP2002529188 A JP 2002529188A
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ジェイムス イー ジャーヴィス
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、取付後に、好ましくない移動を防止できる螺旋状コイルファスナ（３０）を定置する装置および方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （技術分野） 本発明は手術用ファスナに関し、より詳しくは、腹腔鏡手術中に複数の手術用
ファスナを収容しかつ適用する手段に関する。
【０００２】 （背景技術） 時間を要する伝統的な縫合術は、手術用ファスナの開発を必要としてきた。手
術用ファスナは縫合時間を短縮できるため、失血および患者への損傷が低減され
る。切開術の場合、例えば創傷閉塞術において組織要素の固定に使用されるステ
ープルおよびステープルアプリケータの開発に多大の活動がなされている。ステ
ープルは、例えばヘルニアの修復に使用されるメッシュパッチのようなプロテー
ゼの取付けにも使用できることが判明している。
【０００３】 現在、ステープルの使用は広範囲に亘っているが、最小侵襲性手術すなわち腹
腔鏡手術の出現により、ファスナ装置の操作に利用できる空所の大きさが大幅に
減少している。また、例えば腹腔鏡ヘルニア修復のような幾つかの場合には、外
科医は、メッシュパッチを固定すべき組織の一方側のみにアクセスできるに過ぎ
ない。
【０００４】 また、ヘルニア修復手術でのメッシュパッチのステープリングには、一般に、
ステープルへの軸線方向力の付与を必要とするが、反力（例えば、ステープルが
切開術に使用されるとき、アンビルにより発生される反力）の発生は困難である
。かくして、これらの困難な問題をもたないファスナ手段およびアプリケータシ
ステムが要望されている。
【０００５】 例えばGianturcoの米国特許第5,258,000号およびBolducの米国特許第5,582,61
6号、第5,810,882号および第5,824,008号に開示されているように、これらの問
題に対する１つの答が、螺旋状コイルファスナの使用により与えられている。こ
れらはステープルファスナとは別のものとして開発されており、これらの米国特
許の全開示は本願に援用する。例えばYoonの米国特許第5,053,047号およびBuzer
akの米国特許第5,356,424号（これらの米国特許の全開示は本願に援用する）に
開示されているように、幾つかの縫合装置も螺旋状コイル形部品を使用している
。螺旋状ファスナは、例えばメッシュパッチのように組織の下に取り付けられる
物品を通して、螺旋状コイルの回転駆動力により駆動されるので、軸線方向圧力
の必要性は大幅に低減される。Bolducの米国特許の実施形態による螺旋状コイル
ファスナ装置は、螺旋状コイルおよびアプリケータを有している。螺旋状コイル
は、組織を穿刺できる遠位端と、アプリケータから長手方向力および回転力を受
けることができる近位端とを有している。アプリケータは、１つ以上のファスナ
を収容できる静止中空チューブで構成できる。また、中空チューブ内に配置され
かつ該中空チューブと一軸線を共有する可動ロッドを設けることができる。ロッ
ドにはその長手方向に沿う「Ｄ」形断面の溝を設け、ファスナと係合するように
構成できる。ロッドは更に、長手方向力および回転力をファスナに加えることが
できるように構成されている。螺旋状コイルファスナは、一方側からアクセスで
きる組織に適用でき、また、例えばメッシュ等のプロテーゼを組織に固定できる
大きい保持表面積を有している。
【０００６】 螺旋状コイルと、回転運動をコイルに伝達するように設計されたローテータと
を係合させる態様は、使用の容易化を図る上で重要である。従来の螺旋状コイル
ファスナシステムとは異なり、本発明では、螺旋状コイルから延びている突出部
と係合する溝がローテータに設けられている。このような構造は、簡単でかつ使
用が容易であるという長所を有している。上記に付け加えておよび上記とは別に
、本発明は、コイルの設置後にコイルがその所望位置から移動することを防止す
るように設計された手段を備えた螺旋状コイルファスナを提供することを意図し
ている。
【０００７】 （発明の開示） 本発明は、改善されたファスナおよび該ファスナを組織内に挿入するアプリケ
ータに関する。
【０００８】 本発明の好ましい実施形態によるファスナは、短い螺旋状コイルを有している
。コイルを形成するワイヤまたは同様な材料の遠位端は、メッシュを通りかつ組
織を穿刺するのに適した尖端部または他の形状に形成されている。コイルの近位
端には、螺旋体の外周から半径方向または斜め外方に突出延びている突出部が設
けられている。突出部は、アプリケータチューブの遠位端の内面内または内面上
に設けられたスロットまたはキー溝のような第１コイル係合手段と係合できる充
分な大きさを有している。突出部は、アプリケータチューブの外面を越えて突出
しないのが好ましい。ファスナは、金属、プラスチックまたは吸収性材料を含む
（但しこれらに制限されない）医療的移植に適した任意の材料で作ることができ
る。好ましい材料はチタンである。
【０００９】 本発明の他の実施形態では近位端にループが設けられており、該ループは、フ
ァスナが組織を通って連続的に移動することおよび／またはファスナにより組織
に取り付けられたメッシュその他のプロテーゼ要素が外れることを防止する。ル
ープは螺旋体の連続形状を中断することにより、好ましくない移動に対する大き
い抵抗を与える。
【００１０】 ファスナの遠位端が、ファスナが配置される組織に取り付けられるメッシュパ
ッチその他の物に対して保持されるとき、またはメッシュパッチ等の物の近くで
保持されるときにファスナがその長手方向軸線の回りで回転されると、ファスナ
は、メッシュその他の物を通って螺旋状に組織内に前進し、メッシュその他の物
を組織に取り付ける。
【００１１】 アプリケータの好ましい実施形態は、複数のファスナを収容できる配給チュー
ブを有するが、一度に１つのみのファスナを保持できる配給手段を備えた装置を
意図している。アプリケータチューブはまた、この中に収容されるファスナを回
転させる駆動手段としても機能する。アプリケータチューブには、その長手方向
軸線に沿ってスロットまたは溝が形成されている。このスロットまたは溝は、フ
ァスナの近位側部分の突出部と係合して、チューブがファスナに回転力を加える
ことを可能にする。チューブの長さは、患者の体外から手術部位に到達するのに
適したものでなくてはならない。チューブの内径は、この中に収容されたファス
ナの進行を可能にするほど充分に大きいと同時に、ファスナの突出部との駆動接
触を維持できるほど充分に小さくなくてはならない。
【００１２】 好ましい実施形態は、更に静止スタビライザロッドを有している。ロッドは、
チューブ内に収容される。ロッドは、ファスナの螺旋状コイル内で摺動できるサ
イズを有している。ロッドの遠位端またはこの近くには、ファスナと係合するコ
イル係合手段が設けられている。この手段は、半径方向外方に延びたピン、ファ
スナの螺旋状コイルに一致するねじ形状、ファスナの螺旋状コイルに一致するよ
うに配置された半径方向外方に延びた複数のピン、またはファスナと係合すべく
機能する他の任意の形状で構成できる。ひとたび、ファスナの突出部がチューブ
のスロットと係合しかつファスナのコイルがコイル係合手段と係合すると、チュ
ーブが回転され、従ってファスナが駆動されて、ファスナはねじのような態様で
前進される。多ファスナ装置が望まれる場合には、ファスナを所望長さのチュー
ブ内に連続的にスタックできる。このような装置では、ロッドおよびコイル係合
手段が、全てのファスナと係合できる長さを有し、アプリケータチューブを回転
したときに全てのファスナが一緒に遠位側に前進できるように構成するのが好ま
しい。
【００１３】 他の実施形態では、ローディングスプリングが、チューブとロッドとの間の環
状空間内で作動する。ローディングスプリングは、アプリケータチューブの遠位
端に向けてファスナを押圧すべく機能する。この結果、チューブを回転すると、
ファスナは、ロッドの遠位側部分またはこの近くに設けられたコイル係合手段と
連続的に係合される。このローディングスプリングは、全てのファスナをロッド
上のコイル係合手段と係合させるのに充分な長さおよび力を発生できるものでな
くてはならない。他の実施形態では、ローディングスプリングはチューブに対し
て静止した構成にすることができる。ローディングスプリングの遠位端には、絡
み合わない界面を形成するワッシャのような手段であって、最も近位側のワッシ
ャと接触する手段を設けることが好ましい。任意であるが、この手段は、全ての
ファスナが射出されたときに視覚表示を与えるように構成できる。
【００１４】 アプリケータは更に、該アプリケータの近位端に設けられたハンドルを有して
いる。適当なハンドルは、スタビライザロッドを固定しかつアプリケータチュー
ブを回転できなくてはならない。ハンドルは、一度に１つのファスナを射出すべ
く、一定量だけ回転できることが好ましい。またハンドルには、チューブの逆回
転を防止するクラッチ機構を設けるのが好ましい。
【００１５】 螺旋状コイルファスナが好ましいが、本発明に従って使用できる他の形状とし
て、ほぼ円形のループを使用できる円形、円筒形または円錐形等の任意の適当な
形状がある。
【００１６】 （発明を実施するための最良の形態） 本発明の他の目的および長所は、以下に述べる本発明の好ましい実施形態につ
いての詳細な説明から明らかになるであろう。
【００１７】 非制限的な例示を目的とする図面に示すように、本発明は、螺旋状ファスナお
よびそのアプリケータにより具現される。図１〜図５に示すように、本発明のア
プリケータの一実施形態は、ファスナ３０を組織内に駆動する回転可能な中空チ
ューブ１０を有している。チューブ１０は、患者の体外から手術部位に到達する
のに適した長さをもつものでなくてはならない。ファスナ３０は、静止スタビラ
イザロッド２０により更に案内されるように構成できる。回転可能な中空チュー
ブ１０および静止スタビライザロッド２０は、図６に示すように、ファスナ３０
が、チューブ１０とロッド２０との間でこれらの両者と接触するように配置され
かつチューブ１０内でロッド２０に沿って過度の摩擦なくして摺動できる寸法を
有している。
【００１８】 本発明の好ましい実施形態（図１参照）では、回転可能な中空チューブ１０は
、その遠位端部分１４に沿う長手方向スロット１２を有している。スロット１２
は任意の長さにすることができるが、チューブ１０内のファスナの長さに等しい
か、これより長いのが好ましい。また、スロット１２の長さは、１つのファスナ
長さで割り切れることが好ましい。
【００１９】 本発明の好ましい一実施形態では（図２参照）、静止スタビライザロッド２０
は、ロッド２０の遠位端部分２４に設けられたピン２２のような第２コイル係合
手段を有している。ピン２２は任意の高さにすることができるが、この高さは、
回転可能な中空チューブ１０の外面と同一面になるのが好ましい。ピン２２はほ
ぼ矩形の形状をもつものが示されているが、ファスナ３０と係合できる任意の形
状にできる。
【００２０】 図２および図６に示すように、ローディングスプリング２６は、ロッド２０の
近位端で作動する。ローディングスプリング２６は、ファスナ３０をピン２２の
方向に押圧すべく作用する。ローディングスプリング２６は、チューブ１０と一
緒に回転できるのが好ましい。しかしながら、ローディングスプリング２６は静
止するようにも構成できる。ローディングスプリング２６は、全てのファスナ３
０を押圧して第２コイル係合手段２２と係合させることができる充分な長さおよ
び充分な力が得られるようにすべきである。ローディングスプリング２６の遠位
端にはワッシャ２０を配置するのが好ましい。ワッシャ２９は、最も近位側のフ
ァスナ３０と絡み合わないようにする機能、また任意であるが、全てのファスナ
３０が射出されたときの視覚表示を与える機能を有する。また、ワッシャ２９の
代わりに、絡み合わない界面または視覚表示を与える他の任意の適当な手段を使
用できる。
【００２１】 本発明の好ましい実施形態（図３および図４参照）では、ファスナ３０は螺旋
状の形状を有している。コイルの長さ、ピッチおよび直径は、用途に基いて変え
ることができる。また、ファスナ３０は、ほぼ円形のループが使用される円形、
円筒形または円錐形の任意の適当な形状にすることができる。更に、ファスナ３
０は穿刺端３８を有しており、この形状または鋭さは用途に基いて変えることが
できる。ファスナ３０の近位端には、ファスナの直径を越えて延びている突出部
４２を設けるべきである。突出部４２はファスナ３０の直径３６を越えて任意の
長さで突出できるが、回転可能な中空チューブ１０の厚さより小さいか、これに
等しい長さで突出するのが好ましい（図５および図６参照）。
【００２２】 図７に示すように、アプリケータ８０は、ハンドル８１およびアクチュエータ
８２を有している。アプリケータには、スロット１２のようなスロットを備えた
チューブ１０のようなチューブ部材が設けられている。作動に際し、アクチュエ
ータ８２は、螺旋状コイルファスナを、アプリケータから患者の組織内に打ち込
むチューブ１２を回転させる機能を有する。アプリケータにはレバー８３が設け
られている。図７に示すように、レバー８３の下端部８４は、手動操作に適した
引き金状部材である。レバー８３の他端部すなわち上端部８５はドライバ８６と
係合している。アプリケータ８０には、螺旋状ねじが設けられた親ねじ８７が回
転可能に取り付けられており、該親ねじ８７はドライバ６２と係合している。チ
ューブ１０の長手方向軸線は、親ねじ８７の長手方向軸線と同心状である。
【００２３】 レバー８３の引き金状端部８４を引くと、ドライバ８６が親ねじ８７に沿って
移動されかつ回転される。これによりチューブ１２が回転され、該チューブ内の
螺旋状コイルファスナがチューブを通って遠位側に移動される。引き金を１回引
くことにより引き起こされるコイルファスナの移動距離は、１つのコイルファス
ナをチューブ１２の外部に押し出し、かつ次のファスナをチューブ１２の遠位端
に残留させて、次の引き金操作時に射出される準備が整えられるようにする充分
な長さにするのが好ましい。
【００２４】 引き金部分８４が引かれると、レバー８３はその回転中心８８上で枢動する。
レバー８３には歯９０と係合できるばね付勢形の爪８９を設け、引き金を１回完
全に引かなければ引き金がその非押し下げ位置に戻ることができないように構成
できる。これにより、引き金を１回引く度毎に１つのファスナが完全に射出され
ることが確保される。
【００２５】 図８に示す本発明の他の１つの実施形態では、回転可能な中空チューブ１０は
、スロットではなく、チューブ１０の内面に沿う長手方向溝すなわちキー溝５０
を有している。溝５０は、ファスナ３０の突出部４２と係合して、ファスナ３０
に回転力を加える作用をする。
【００２６】 図９に示す本発明の他の実施形態では、静止スタビライザロッド２０は、ファ
スナ３０のコイルと係合するねじ形状６０を有している。より詳しくは、ねじ形
状６０はファスナ螺旋体と係合することによりチューブ１０の回転と協働して、
ファスナ３０を、チューブ１０の回転時のねじ態様で組織内に前進させる。任意
であるが、複数のピンを配置することにより、ファスナ螺旋体と係合するねじを
形成することができる。ねじの長さが、少なくとも、チューブ１０内に支持され
るファスナのスタックの長さに等しい場合には、ロードスプリングを省略できる
。
【００２７】 図１０Ａおよび図１０Ｂに示す本発明の更に別の実施形態では、ファスナ７０
の鈍端部近くにループ部分７２が設けられている。好ましくは、ループ部分７２
は、連結端７４および自由端７６を有している。任意であるが、両端部は連結す
ることができる（図示せず）。単一の連結端を備えた実施形態では、ループ部分
７２は、連結端でのファスナ７０の螺旋状本体の直径より大きくすることができ
る。ループ部分７２はファスナ７０の直径より任意の長さだけ大きくできるが、
回転可能な中空チューブ１０の厚さに等しいかこれより小さい長さだけ大きくす
るのが好ましい。
【００２８】 図１１に示す他の実施形態は被牽引尾部（trailing tail）７９を有する。該
尾部７９はチューブ外部に延びており、スロット１２と係合する尾部７９のオフ
セット部分により駆動される。
【００２９】 以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、当業者ならば、本願明
細書で説明した本発明の概念から逸脱することなく種々の変更が可能であろう。
従って、本発明は特許請求の範囲の記載以外の制限を受けるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による回転可能な中空チューブの側面図であり、遠位端部分において長
手方向に沿って延びているスロットを示すものである。
【図２】 本発明による回転スタビライザの側面図であり、遠位端の近くに設けられたコ
イル係合手段と、近位端の近くに設けられたローディングスプリングおよびワッ
シャとを示すものである。
【図３】 本発明によるファスナを示す側面図である。
【図４】 本発明によるファスナを示す端面図である。
【図５】 本発明による回転可能な中空チューブ内に係合されたファスナの端面図であり
、スプリングの鈍端部から延びている突出部がチューブの長手方向スロットと係
合しているところを示すものである。
【図６】 ファスナと、回転可能な中空チューブと、静止スタビライザとの間の相互関係
を示す概略部分断面図である。
【図７】 ファスナの定置に使用するアプリケータ装置の一実施形態を示す図面である。
【図８】 遠位端部分に沿って長手方向に形成されたスロットすなわちキー溝を備えた回
転可能な中空チューブの他の実施形態を示す図面である。
【図９】 遠位端の近くに配置されたファスナヘリックスに一致するねじ形状を備えた静
止スタビライザロッドの他の実施形態を示す図面である。
【図１０Ａ】 鈍端部の近くにループが設けられたファスナの他の実施形態を示す図面である
。
【図１０Ｂ】 鈍端部の近くにループが設けられたファスナの他の実施形態を示す図面である
。
【図１１】 本発明によるファスナの他の実施形態を示す端面図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 近位側部分および遠位側部分を備えた回転可能な中空外側チ
    ューブと、 該チューブ内にほぼ収容される静止スタビライザロッドと、 該ロッド上に取り付けられるファスナとを有し、 前記チューブはその遠位側部分に沿って長手方向に延びているコイル係合手段
    を有し、前記チューブは更に、前記スロットと係合関係をなしてファスナを収容
    でき、 前記ロッドは、該ロッドの遠位側領域においてファスナと係合できる部材を備
    えていることを特徴とするファスナを組織内に挿入するアプリケータ。
  2. 【請求項２】 前記コイル係合手段はスロットであり、前記ファスナは、前
    記チューブ内に配置される半径方向外方に延びた突出部を備えた少なくとも１つ
    の螺旋状コイルからなり、前記突出部は前記スロットと係合することを特徴とす
    る請求項１記載のアプリケータ。
  3. 【請求項３】 前記ロッドの遠位側領域の前記部材はコイル係合部材である
    ことを特徴とする請求項２記載のアプリケータ。
  4. 【請求項４】 前記コイル係合部材は、前記ロッドから半径方向外方に延び
    たピンであることを特徴とする請求項３記載のアプリケータ。
  5. 【請求項５】 前記コイル係合部材は、前記ロッドに設けられたねじからな
    ることを特徴とする請求項３記載のアプリケータ。
  6. 【請求項６】 内面および外面を備えた中空チューブと、 遠位側領域を備えた実質的に中実なロッドと、 該ロッド上に取り付けられる螺旋状コイルファスナとを有し、 前記チューブはその長手方向軸線の回りで回転できかつ前記内面に沿って延び
    る長手方向溝を更に備え、 前記ロッドは、前記チューブによってほぼ包囲されかつその遠位側領域でファ
    スナと係合できる部材を備え、 前記ファスナは前記溝と係合できる突出部を備えていることを特徴とするファ
    スナを組織内に挿入するアプリケータ。
  7. 【請求項７】 前記ロッドの遠位側領域の前記部材はコイル係合部材である
    ことを特徴とする請求項６記載のアプリケータ。
  8. 【請求項８】 前記コイル係合部材は、前記ロッドから半径方向外方に延び
    たピンであることを特徴とする請求項７記載のアプリケータ。
  9. 【請求項９】 前記コイル係合部材は、前記ロッドに設けられたねじからな
    ることを特徴とする請求項７記載のアプリケータ。
  10. 【請求項１０】 穿刺端部および鈍端部を備えたファスナを用意する段階と
    、 ファスナと、回転されるとファスナを前進させる手段とを係合させる段階と、 少なくとも１つのファスナを収容するための、長手方向軸線の回りで回転でき
    るチューブを用意する段階と、 ファスナをチューブに係合させる段階と、 チューブを回転させることにより、ファスナをねじのような態様で組織内に進
    入させる段階とを有することを特徴とするファスナを組織内に挿入する方法。
  11. 【請求項１１】 少なくとも１つのコイルを備えた螺旋状本体を有し、該本
    体は近位側部分および遠位側部分を備え、 該遠位側部分は組織を穿刺するのに適しており、 前記近位端は前記コイル上の第１点から第２点まで延びているループ部分を備
    え、前記近位端は更に、前記螺旋状本体の外周により形成される領域の外側まで
    延びた突出部を備えていることを特徴とする組織を安定化させるファスナ。
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