JP2004033640A - 玩具ロボット、その制御方法、制御プログラムおよび可読記録媒体 - Google Patents

玩具ロボット、その制御方法、制御プログラムおよび可読記録媒体 Download PDF

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Nobutoshi Gako
賀好 宣捷
Akihiko Kuriyama
栗山 昭彦
Taiji Shindo
新藤 泰司
Hiroshi Shinohara
篠原 比呂志
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Tomy Co Ltd
Sharp Corp
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Tomy Co Ltd
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Abstract

【課題】対象物数に応じてCCDカメラ数が増加せず、表示画面上に表示される複数の対象物体としてではなく複数のプレーヤが実際に目視する複数の対象物体を用いて、音声や表示出力に応じて各種の遊技動作を行う。
【解決手段】最大周囲360°の視野角を有し、複数のプレーヤが音声出力に応答して移動させた対象物体の光学像を投影する全方位ミラー2と、対象物体の光学像を2次元の全方位カラー画像として撮像するカラー撮像部3と、全方位カラー画像を画素単位で3原色の色信号R,G,Bに順次変換する画像変換部4と、色信号R,G,Bから輝度信号Yおよび二つの色差信号U,Vを算出する算出部181と、輝度信号Yおよび各色差信号U,Vに基づいて対象物体とその色を認識する認識部182と、この認識結果に基づき各プレーヤの遊技動作の正否を判定しその判定結果を音声出力部9に出力する判定部184とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色や大きさが認識可能な対象物体を用いて、旗揚げゲームやダルマさんが転んだゲームなどの各種遊技を複数のプレーヤにより行う玩具ロボット、その制御方法、制御プログラムおよび可読記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一人のプレーヤがテレビジョンやゲーム機の表示画面上で、例えば単純にキャラクタを移動させたり、自動車レースをしたり、または将棋ゲームや囲碁ゲームなどを行うことができるコンピュータゲーム機が普及している。
【0003】
また、1台のテレビモニタ画面に表示される情報を2人のプレーヤが同時に見ながらプレーするコンピュータゲーム機なども市販されている。
【0004】
一方、CCDカメラなどの撮像手段を搭載し、その検出・判定結果により得点が決められる大型のゲーム装置も知られている。例えば、特開平7−265493号公報にてゲーム装置が提案されている。このゲーム装置では、所定の撮像領域において、CCDカメラにより撮像された撮像画像の色情報が判定部により判定され、その判定結果に応じてプレーヤの得点が決められる。
【0005】
また、ロボットに撮像手段を搭載して画像処理するロボットを複数用いて種々の対戦を行う対戦ロボット玩具システムも知られている。しかし、このロボットの対戦方法では、ロボットの対戦が接近した状態に限定され、接触によるロボットの磨耗や破損などが起こるという問題がある。
【0006】
この問題を改善する従来技術として、例えば特開平8−215416号公報において対戦ロボット玩具システムが提案されている。この対戦ロボット玩具システムでは、コントローラを介して直接または間接的に駆動される少なくとも二つのロボットに、そのロボットの位置からの状況を撮像するカラー撮像部と、撮像した映像信号を送信する映像送信部と、対戦相手ロボットから送信された映像信号を受信し、所定の画像処理を行ってモニタに画像処理結果を出力するコンピュータを設けて、対戦相手ロボットが標的の中にいるかどうかを認識し、対戦相手ロボットへの攻撃の成功・不成功の判断をするよう構成したことにより、直接接触することなく、臨場感あふれる対戦が可能となり、攻撃の成否を正確に判断できるというものである。
【0007】
また、観客(プレーヤ)との間で双方向のコミュニケーションを行うことができるロボットの一つとして、観客との間でジャンケンを行うロボットが知られている。しかし、このロボットにおいては、観客が実際に自分の手を使ってジャンケンを行うのではなく、また、ロボット側も手の形を映像表示するのみであるためリアリティに乏しく、面白みに欠けるという難点がある。
【0008】
この問題を改善する従来技術として、例えば、特開平8−299601号公報においてロボットシステムが提案されている。このロボットシステムでは、曲げ伸ばし可能に構成された複数の指を有する手機構を備えたロボットと、ロボット制御部とを含み、手機構に対し、「グー」、「チョキ」、「パー」の3状態のいずれかを手状態設定手段によって設定し、手機構の指曲げ伸ばし駆動を手機構制御部によって制御し、対戦相手が出した、「グー」、「チョキ」、「パー」の3状態を手状態検出・判別手段によって検出・判別し、この検出・判別した対戦相手の手の状態と手機構の手の状態との組合せを組合せ判定手段によって判定するよう構成したことにより、観客を相手に、ジャンケンなどの手を用いた遊技動作をよりリアルに行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の特開平7−265493号公報のゲーム装置では、スパイラルレールからフィールド部に転がり落ちたボールが、自分の入賞ポケットに入ることにより得点が決められ、この得点を複数のプレーヤ間で競い合うボールゲーム装置や、装置に配置されたスピーカの音声や画面の指示に従って、予め用意された数色の旗を上げ下げする旗揚げゲームなどに適用できるが、撮像領域の検出対象物であるボールや旗を撮像する数だけCCDカメラが必要になるという問題がある。この結果、装置の構成が複雑で大型になるので、コストが高くなり、設置空間が非常に大きくなるという問題がある。
【0010】
また、上記従来の特開平8−215416号公報の対戦ロボット玩具システムでは、両プレーヤが表示画面上の対戦相手ロボットを見ながら対戦するので、結局、テレビゲーム機と同じ感覚になるという問題がある。
【0011】
さらに、上記従来の特開平8−299601号公報のロボットシステムでは、一人のプレーヤに対し1台の手状態検出・判別手段である2次元CCDセンサが必要であり、このロボットシステムでは複数のプレーヤと遊技することができないという問題がある。
【0012】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、対象物数に応じてCCDカメラ数が増加せず、表示画面上に表示される複数の対象物体としてではなく複数のプレーヤが実際に目視する複数の対象物体を用いて、音声や表示出力に応じて各種の遊技動作を行うことができる玩具ロボット、この玩具ロボットの制御方法、制御プログラムおよび可読記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の玩具ロボットは、コンピュータ読み取り可能な制御プログラムに基づいて遊技内容を制御する玩具ロボットであって、各種遊技動作に関わる対象物体を含む最大周囲360°の全方位カラー画像を撮影可能とする全方位カメラ装置と、全方位カラー画像信号を用いて得た各画素毎の複数色の色信号から輝度信号および二つの色差信号に変換し、この信号変換結果に基づいて該対象物体の色と大きさとを認識する画像認識装置と、画像認識装置による認識結果に基づいて各プレーヤの遊技動作の正否を判定し、その判定結果を出力可能とする遊技制御装置とを備えたものであり、そのことにより、上記目的が達成される。この場合、複数色の色信号は3種類の原色信号と補色信号との何れかである。
【0014】
また、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける遊技制御装置は、対象物体を用いた複数の遊技情報を記憶する遊技情報記憶部と、複数の遊技情報のうちの何れかを選択する選択指令を外部から入力可能とする入力部とを有する。
【0015】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける全方位カメラ装置は、最大周囲360°の視野角を有し、複数のプレーヤが動作させた対象物体の光学像を投影するための全方位ミラー部と、全方位ミラー部に投影された対象物体の光学像を2次元の全方位カラー画像として撮像するカラー撮像部と、カラー撮像部で撮像された全方位カラー画像を画素単位で複数色の色信号に順次変換する画像変換部とを備える。
【0016】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける画像認識装置は、画像変換部で変換された複数色の色信号から輝度信号および二つの色差信号を算出する算出部と、算出部による算出結果に基づいて対象物体とその色を認識する認識部とを備える。
【0017】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける遊技制御装置は、遊技情報に応じて音声または/および表示出力する出力部と、認識結果に基づいて各プレーヤの遊技動作の正否を判定し、その判定結果に応じて選択遊技情報の所定内容を出力部に出力する遊技判定部とを備える。
【0018】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける算出部は、各色差信号から色相および彩度をさらに算出し、認識部は、算出部で算出された色相および彩度に基づいて対象物体の色を認識する。
【0019】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける画像認識装置は、彩度の閾値を色相に応じて調整する閾値調整部をさらに備え、認識部は、彩度が所定の閾値以上であれば有効な色相として認識する。
【0020】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける認識部は、同じ色相の色信号が所定の画素数以上連続する場合に対象物体の色であると認識する。
【0021】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける認識部は所定の画素数以上連続する同じ色相の色信号から縦横最大の四つの座標点と一つの色相データとを決定し、決定した四つの座標点と一つの色相データを対象物体のサイズ・位置とその色を示す認識結果データとして記憶する認識結果記憶部をさらに備える。
【0022】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける認識部は、全方位ミラー部から所定の距離において、所定サイズ・所定色のブロック形状の対象物体が積み重ねられたとき、積み重ねられた対象物体の高さとその数を認識する。
【0023】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける全方位ミラーは、放物面状または双曲面状の凸型回転体ミラーからなる。
【0024】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおいて、各部を収納するロボット本体を備え、ロボット本体は、少なくとも回転体ミラー部およびカラー撮像部を覆う透明カバーを有している。
【0025】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける全方位ミラー部は、カラー撮像部と対向して配設され、透明カバーで覆われたロボット本体内の下部中央位置または上部中央位置に配置される。
【0026】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける遊技情報記憶部は、所定色の複数の旗を対象物体とする旗揚げ遊技に関する遊技情報を記憶している。
【0027】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける遊技情報記憶部は、所定色の複数のブロックを対象物体とするブロックの積み重ね遊技に関する遊技情報を記憶している。
【0028】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおいて、全方位カラー画像に対する位置を指示するためのマークを全方位ミラー部に投影させるための位置指示部材と、該全方位ミラー部の光軸を中心に該位置指示部材を回転駆動する駆動部とをさらに備え、画像認識装置は、該全方位カラー画像の中心部近傍位置に回動するマーク画像を認識し、このマーク画像の位置から該全方位ミラー部に対する対象物体の配置方向を特定する。
【0029】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおいて、駆動部に接続されると共にロボット本体外に配置され、キャラクタ頭部を示すキャラクタ部材をさらに備え、駆動部は、キャラクタ部材を予め備えた乱数表に基づいて任意の速度で左右に回転駆動、または特定されたプレーヤの遊技位置にキャラクタ頭部の顔部分が対向するように任意の時間間隔で停止動作させる。
【0030】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットにおける入力部は、遊技レベルを設定する遊技レベル設定部をさらに備え、この設定された遊技レベルに基づいて、音声・表示出力部は遊技情報の所定内容を音声または/および表示出力するスピードを変更し、および/または駆動部はキャラクタ部材を回転駆動するスピードを変更する。
【0031】
さらに、好ましくは、本発明の玩具ロボットで用いる遊技情報は、少なくとも予め選択された遊技を開始、終了する旨の音声出力情報を含む。
【0032】
本発明の玩具ロボットの制御方法は、コンピュータ読み取り可能な制御プログラムに基づいて遊技内容を制御する玩具ロボットの制御方法であって、各種遊技動作に関わる対象物体を含む最大周囲360°の全方位カラー画像を撮影する全方位撮影ステップと、全方位カラー画像信号を用いて得た各画素毎の複数色の色信号から輝度信号および二つの色差信号に変換し、この信号変換結果に基づいて該対象物体の色と大きさとを認識する画像認識ステップと、画像認識ステップで得た認識結果に基づいて各プレーヤの遊技動作の正否を判定し、その判定結果を出力可能とする遊技制御ステップとを含むものであり、そのことにより、上記目的が達成される。
【0033】
また、好ましくは、本発明の玩具ロボットの制御方法における全方位撮影ステップは、最大周囲360°の視野角を有する全方位ミラー部に対象物体の光学像が投影され、その投影された光学像を2次元の全方位カラー画像として撮像する撮像ステップと、全方位カラー画像を画素単位で複数色の色信号に変換する色信号変換ステップとを有し、画像認識ステップは、色信号から輝度信号および二つの色差信号を算出する算出ステップと、この算出された輝度信号および各色差信号に基づいて対象物体とその色を認識する認識ステップとを有し、遊技制御ステップは、認識ステップで得た認識結果に基づき各プレーヤの遊技動作の正否を判定しその判定結果を音声または/および表示出力する判定結果出力ステップを有する。
【0034】
本発明の制御プログラムは、請求項20または21記載の玩具ロボットの制御方法における各処理手順をコンピュータに実行させるものであり、そのことにより、上記目的が達成される。
【0035】
本発明の可読記録媒体は、請求項22記載の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、そのことにより、上記目的が達成される。
【0036】
上記構成により、本発明は、全方位撮影できる全方位カメラ装置を用いたゲーム機に関するものであり、複数のプレーヤーと玩具ロボットとの間で、各種のゲームを行って、ゲームの得点を競うものである。このとき、ゲーム自体はプログラム変更によって、色々なゲーム内容のものが設定でき、ゲーム機(玩具ロボット)は得られた全方位画像から対象物体の色と大きさを識別できることが特長である。
【0037】
即ち、複数のプレーヤが、ゲーム機(玩具ロボット)との間で行うゲームとしては、従来では単一方向しか撮影できない固体撮像装置を用いたケースが殆どである。本発明では、この固体撮像装置として、360度の全方位を撮影する全方位カメラ装置を用いて、ここで得られた全方位画像からデータ処理によって対象物体の色や大きさを認識するものである。
【0038】
中でも、全方位画像の色認識において、RGBの原色信号またはマゼンタ、シアン、イエローの補色信号のままでデータ処理を行うと、そのための回路(ハードウエア)が複雑になってしまう。これに対して本発明では、これらの色信号を、輝度、色相、彩度の信号に変換した後に、データ処理している。そのために、信号処理のデータ量を少なくでき、結果としてゲーム機において要求される、高速処理(応答性)が達成できる。
【0039】
以上を踏まえて、本発明では、最大周囲360°の視野角を有する全方位カラー画像を撮像する機能と、各種の遊技動作を行うための遊技情報を音声出力する機能と、複数のプレーヤが移動させた所定の色の対象物体を全方位カラー画像の画像信号から認識する機能とを設けたので、玩具ロボットを所定の箇所に置き、従来のように対象物数が増加してもCCDカメラ数が増加せず、表示画面上の対象物体ではなく複数のプレーヤが認識する複数の対象物体を用い、玩具ロボットから出力される音声や表示に応じて各種の遊技動作を行うことが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の玩具ロボットについて図面を参照しながら説明する。
【0041】
図1は、本発明の玩具ロボットの一実施形態における要部制御構成を示すブロック図である。
【0042】
図1において、本発明の玩具ロボット1は、全方位ミラー2(全方位ミラー部)と、カラー撮像部3と、画像変換部4と、プログラム用メモリ5と、バッファ用メモリ6と、色信号用メモリ7と、音声用メモリ8と、音声出力部9と、駆動部10と、位置指示部材11と、電池12と、電源回路13と、電源スイッチ14と、入力部15と、表示部16と、通信部17と、これらの各部を制御する制御部18とを有し、最大周囲360°の視野角を有する全方位カラー画像を撮像する機能と、各種の遊技動作を行うための遊技情報を音声出力する機能と、複数のプレーヤが移動させた所定の色の対象物体を全方位カラー画像の画像信号から認識する機能とを実現する。これらの全方位ミラー2(全方位ミラー部)、カラー撮像部3および画像変換部4により全方位カメラ装置が構成される。
【0043】
全方位ミラー2は、例えば放物面状または双曲面状の凸型回転体に形成されたアクリル樹脂に金属蒸着したミラーで構成されており、最大周囲360°の視野角を有する光学像を全方位ミラー2に投影する。この全方位ミラー2によって、複数のプレーヤが玩具ロボット1を囲んで遊技する対象物体を投影することができる。
【0044】
カラー撮像部3は、例えばレンズ31と、CMOSイメージセンサ32とを有しており、最大周囲360°の視野角を有する全方位ミラー2に投影された光学像を全方位カラー画像として撮像するように構成されている。
【0045】
画像変換部4は、例えばデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)41と、画像変換用ASIC42とを有しており、カラー撮像部3により撮像された全方位カラー画像を画素単位で3原色の色信号R,G,Bに順次変換するように構成されている。
【0046】
プログラム用メモリ5は、例えばROM、EPROM、EEPROMなどの記憶部で構成されており、制御部18を起動して各種機能を実行するための制御プログラムおよびその各種データを記憶している。具体的に説明すると、プログラム用メモリ5には、制御プログラムとして、例えば信号算出プログラム51と、色認識プログラム52と、ブロック数算出プログラム53と、判定プログラム54と、1〜nの遊技プログラム55と、閾値調整プログラム56と、マーク画像認識プログラム57とを記憶している。プログラム用メモリ5には、各種データとして、色認識テーブルと、輝度、色差信号、色相、彩度などを算出する算出式と、位置指示部材11(キャラクタ部材)の回転駆動に用いられる乱数表などを記憶している。
【0047】
バッファ用メモリ6は、例えばRAM、EEPROMなどで構成されており、制御中のデータを一時記憶するワークメモリとして機能する。特に、バッファ用メモリ6は認識結果記憶部61として機能する。
【0048】
色信号用メモリ7は、例えばRAM、EEPROMなどで構成されており、画像変換部4により、全方位カラー画像から変換された画素単位で3原色の色信号R,G,Bや、後述する算出部41により算出された輝度信号Y、色差信号U,V、色相H、彩度Sに関する色信号を所定の画素数分だけ更新記憶する。
【0049】
音声用メモリ8は、例えばROM、EPROM、EEPROMなどで構成されており、音声出力により各種の遊技動作を行うための遊技情報を記憶する遊技情報記憶部81として機能する。
【0050】
遊技情報記憶部81は、例えば所定色の複数の旗を対象物体とする旗揚げ遊技に関する遊技情報および、所定色の複数のブロックを対象物体とするブロックの積み重ね遊技に関する遊技情報などの各種遊技情報を記憶する。これによって、これらの遊技情報は遊技情報記憶部81から読み出されて音声出力することができる。具体的には、遊技情報記憶部81には、例えば、所定色の複数の旗を対象物体とする旗揚げ遊技に関する遊技情報(音声情報の他、表示情報を含む)や、所定色の複数のブロックを対象物体とするブロックの積み重ね遊技に関する遊技情報(音声情報の他、表示情報を含む)などが記憶されている。
【0051】
音声出力部9は、例えば音声合成用IC91と、スピーカ92とを有しており、予め選択された遊技を開始(または終了)すると、音声用メモリ8の遊技情報記憶部81から遊技の音声情報を読み出して音声出力するように構成されている。これによって、プレーヤは、選択した遊技に対して出力される音声に応答して遊技を開始または終了することができる。
【0052】
駆動部10は、例えば小型のパルスモータまたは直流モータなどのモータ101と、これを駆動制御するモータ駆動用IC102と、モータ101の回転軸に連結された減速ギヤー103cとを有しており、全方位ミラー2の光軸を中心に位置指示部材11を回転駆動させるように構成されている。
【0053】
位置指示部材11は、駆動部10に接続され、全方位カラー画像に対する位置を指示するためのマーク部111を全方位ミラー2に投影するようになっている。
【0054】
また、ここでは図示していないが、キャラクタの頭部(顔がある)を示すキャラクタ部材は、駆動部10に接続されかつ収納部(ロボット本体)外に配置され、駆動部10は、このキャラクタ部材を予め備えた乱数表に基づいて任意の速度で左右に回転駆動、または特定されたプレーヤの遊技位置に対向して任意の時間間隔で停止動作させることができる。特に、ダルマさんが転んだなどの遊技動作においては、予測することができないので、厭きないで遊技を続けることができる。
【0055】
電池部12は、例えばマンガン乾電池、アルカリ乾電池または充電可能なニッカド電池などの電池およびAC−DCコンバータ122を有しており、電源回路13に電力供給を行う。
【0056】
電源回路13は、例えばレギュレータや昇圧回路などを有しており、電池部12から供給される電力を各部に供給するための電圧に変換する。
【0057】
電源スイッチ14は、例えばシーソ型、プッシュ型、スライド型などのスイッチからなり、電池部12から供給される電力をオン/オフ制御する。この電源スイッチ14に接続された電力供給電線141は、電池部12から供給される電力を、電源スイッチ14を介して電源回路13に供給するリード線である。
【0058】
入力部15は、例えば小型のジップ型、プッシュ型、スライド型スイッチなどの選択スイッチ151とレベルスイッチ152とを有しており、選択スイッチ151は遊技の種類を切り換え、レベルスイッチ152は、選択された遊技のレベル(例えばスピード)を切り換える。また、入力部15は、必要に応じて、彩度Sの閾値の設定や、認識結果の読み出し指示を行うスイッチを有し、バッファ用メモリ6内の認識結果記憶部61に記憶された認識結果を読み出して表示部16に文字表示したりまたは音声出力部9から音声出力することができる。
【0059】
表示部16は、例えば小型のLCD(液晶ディスプレイ)または日の字型のLEDを有しており、遊技の種類、レベル、プレーヤの判定結果などを順次表示することができる。
【0060】
通信部17は、例えば赤外線信号やブルーツースの電波信号を送受信する送受信部および信号変復調回路を有しており、認識結果や遊技データを赤外線信号やブルーツースの電波信号に搬送して外部端末装置に対して通信するように構成されている。この通信対象の外部端末装置として、例えば外部の玩具ロボット1’と無線で接続し、認識結果データや遊技データを送受信することにより、離れたプレーヤとゲームをすることも可能である。
【0061】
制御部18は、例えばマイクロコンピュータのCPU(中央演算処理装置)、MPUなどからなり、プログラム用メモリ5内の制御プログラムおよびその各種データに基づいて、玩具ロボット1を構成する各部を制御して色相および彩度算出機能および色認識機能など各種機能を実行する。即ち、制御部18には、算出部181と、認識部182と、閾値調整部183と、判定部184と、遊技レベル設定部185と、遊技制御部186とを有している。これらの算出部181、認識部182および閾値調整部183などにより画像認識装置が構成されている。また、判定部184、遊技レベル設定部185、遊技制御部186、音声用メモリ8、音声出力部9、入力部15および表示部16などにより遊技制御装置が構成されている。
【0062】
算出部181は、信号算出プログラム51に基づいて、画像変換部4により変換された3原色の色信号R,G,Bから輝度信号Yおよび二つの色差信号U,Vを算出し、さらに各色差信号U,Vから色相Hと彩度Sを算出する。
【0063】
認識部182は、色認識プログラム52に基づいて、算出部181により算出された色相Hおよび彩度Sに応じて対象物体の色を認識し、かつ彩度Sが所定の閾値以上であれば有効な色相として判定する。このように、対象物体の色を色相H及び彩度Sに基づいて認識すれば、周囲明度の変化に影響されることなく、全方位カラー画像に含まれる対象物体の色認識を精度良く行うことができる。また、認識部182は、色認識プログラム52に基づいて、彩度Sが所定の閾値以上であれば有効な色相Hとして認識し、また、彩度Sが所定の閾値よりも小さければノイズとして色相Hを認識しないので、色相Hによる色認識精度のバラツキを抑制することができる。
【0064】
また、認識部182は、色認識プログラム52に基づいて、同じ色相Hの色信号が所定の画素数以上連続するとき、対象物体の色であると認識し、同じ色相の色信号から縦横最大の四つの座標点と一つの色相データとを決定し、決定した四つの座標点と一つの色相データを対象物体のサイズ・位置とその色を示す認識結果データとして認識結果記憶部61に記憶する。このように、認識部182は、同じ色相Hの色信号が所定の画素数以上連続するとき、対象物体の色であると認識する。これによって、所定の画素数の色信号を記憶するメモリ容量があれば、全方位カラー画像から変換した同じ色相Hの色信号から対象物体の色を認識するので、色認識処理回路の構成が簡単になる。また、認識部182が決定した四つの座標点と一つの色相データを対象物体のサイズ・位置とその色を示す認識結果データを認識結果記憶部61に記憶する。これによって、対象物体のサイズとその位置とその色が5つのデータで特定しているので、認識結果データを記憶する記憶容量を削減することができる。
【0065】
さらに、認識部182は、ブロック数算出プログラム53に基づいて、全方位ミラー2から所定の距離において、所定サイズ・所定色のブロック形状の対象物体が積み重ねられたとき、積み重ねられた対象物体の高さとその数を認識する。これによって、例えば所定色のブロックの積み重ね遊技において、プレーヤが積み重ねたブロックの数を得点として判定することができる。
【0066】
認識部182は、マーク画像認識プログラム57に基づいて、全方位カラー画像を中心に対して回転するマーク部111によるマーク画像を認識し、このマーク画像の位置から全方位ミラー2に対する対象物体の配置方向を特定する。これによって、エンコーダやポテンショメータを用いることなく、全方位カラー画像に含まれるマーク画像から対象物体の配置方向、つまりプレーヤの遊技位置を特定することができる。
【0067】
閾値調整部183は、閾値調整プログラム56に基づいて、入力部15からの閾値設定または色信号の濃度レベルを自動判定して、彩度Sの閾値を色相Hに応じて調整する。
【0068】
判定部184は、判定プログラム54に基づいて、認識結果に基づき各プレーヤの遊技動作の正否を判定し、その判定結果を音声出力部9に出力する。
【0069】
遊技レベル設定部185は、レベルスイッチ152からの遊技レベルの入力により、遊技情報を音声出力するスピードなどを変更する。即ち、遊技レベル設定部185は、設定された遊技レベルに基づいて、音声出力部9が遊技情報を音声出力するスピードを変更し、かつ駆動部10がキャラクタ部材を回転駆動するスピードを変更させる。これによって、遊技レベルを設定すれば、遊技情報を音声出力するスピードやキャラクタ部材を回転駆動するスピードを変更することができるので、選択された遊技に対してスピードによる難しさ(難易度)を選択することができる。
【0070】
遊技制御部186は、遊技の種類1〜nのうち一つに切り換える選択スイッチ151からの入力指令に応じて、プログラムメモリ5内の遊技プログラム1〜nから一つを選択し、その選択した遊技プログラム55に基づいて、遊技の内容を実行する。
【0071】
図2は、図1の玩具ロボット1の外観図である。なお、図2において図1と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0072】
図2において、玩具ロボット1は、頭部19と、収納部20(胸部201、胴体部202および脚部203)とからなっている。
【0073】
頭部19は、キャラクタの顔などを示すキャラクタ部材で構成されている。このキャラクタ部材は、選択スイッチ151により予め選択されたゲーム(遊技の種類)に応じて、駆動部10により、任意の速度で左右の方向に回転駆動または任意時間停止自在に構成されている。
【0074】
収納部20は、ロボット本体として、アクリル樹脂などで筒状に外郭部が形成されている。その外郭内では全方位ミラー2とカラー撮像部3とが対向配設されている。
【0075】
胸部201の外郭部正面には、日の字型のLEDからなる表示部16が設けられ、表示部16により、遊技の種類、遊技レベル、プレーヤに対する判定結果などが表示される。また、胸部201の表示部16上側正面には、入力部15の選択スイッチ151およびレベルスイッチ152の各操作部が配設されている。
【0076】
胴体部202は、全方位ミラー2およびカラー撮像部3を覆う筒状の透明アクリル樹脂からなる透明カバー202Aで外郭部が構成されており、透明カバー202Aを通して周囲360°の視野を有する。ここでは、全方位ミラー2は、透明カバー202Aで覆われた胴体部202内の下部(または上部)の中央位置に配置されている。これによって、複数のプレーヤが玩具ロボットを囲んで遊技する対象物体を全方位ミラー2に投影し、この投影された光学像を全方位カラー画像としてカラー撮像部3により撮像することができる。また、この収納部20によって回転体ミラー2とカラー撮像部3に塵やゴミなどが付着するのを防止することができる。
【0077】
脚部203は、電池12を内部に有し、筒状の外郭部正面側に電源スイッチ14のオン・オフ用の操作部を配置している。
【0078】
本発明の玩具ロボット1は、例えば下記の仕様で構成されている。
【0079】
Figure 2004033640
図3は、図1および図2の玩具ロボット1の各構成部材の配置状態を背面から見た模式図である。図3で図1および図2と同一の作用効果を奏する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0080】
図3において、収納部20内で全方位ミラー2の凸状の反射面と実装基板21とが対配設されており、実装基板21の裏面(下面)側には、カラー撮像部3のCMOSイメージセンサ32と、画像変換部4のDSP41とが搭載されている。この実装基板21に対して、音声出力部9のスピーカ92と、駆動部10のモータ101と、入力部15の選択スイッチ151およびレベルスイッチ152とが電気的に接続されている。さらに、ここでは図示していないが、実装基板21の表面(上面)側には、制御部18のCPU、音声出力部9の音声合成用IC91、音声用メモリ8、プログラム用メモリ5、バッファ用メモリ6、駆動部10のモータ駆動用IC101、電源回路13などが実装されている。
【0081】
また、脚部203内の電池12さらに電源スイッチ14から供給される電力を、電力供給電線141を介して胸部201内の実装基板21の電源回路13に供給するようになっている。
【0082】
図4は、図1の玩具ロボット1の内部構造の一例を示す断面図である。なお、図4で図1〜図3と同一の作用効果を奏する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0083】
図4において、筒状の収納部20における胸部201の中心にはシャフト112が回転自在に設けられており、シャフト112の下端側には、アーム状の位置指示部材11が取り付けられ、その先端部分に、全方位ミラー2に投影されるようにマーク部111が固定されている。また、シャフト112の上側には頭部19であるキャラクタ部材(キャラクタの顔部分)がシャフト112と共に回動自在固定されている。さらに、シャフト112には第1ギヤーが同軸状に固定されており、モータ101の回転軸に同軸状に固定された第2ギャーとシャフト112の第1ギヤーとの間に第3ギヤーが介装され、これらの第1〜第3ギャーにより減速ギャー103が構成されている。
【0084】
ここで、回転位置や角度を検知するエンコーダやポテンショメータとして機能する駆動部10と位置指示部材11について、さらに詳細に説明する。
【0085】
全方位ミラー2は、鏡面の中心光軸C1とカラー撮像部3の中心光軸C2とが一致するように配置されている。さらに、モータ101および減速ギヤ103によって回転駆動される位置指示部材11の軸C3が中心光軸C1,C2に一致するように配置され、位置指示部材11のマーク部111が全方位ミラー2の中心光軸C1を中心に回転することができ、全方位ミラー2に投影される。
【0086】
制御部18の認識部182を用いて、カラー撮像部2により撮像された全方位カラー画像に含まれるマーク部111の位置を認識し、かつこのマーク部111の位置から対象物体の配置方向を認識し、プレーヤの遊技位置を特定することができる。
【0087】
なお、位置指示部材11の上部には、マーク部111の位置と連動して図2および図3に示す頭部19(キャラクタ部材)が固定されているので、駆動部10は、特定されたプレーヤに対向するように頭部19のキャラクタ顔部分を停止(静止)させることができる。
【0088】
図5は、図1の玩具ロボット1の色認識処理における色差信号と色相の関係を示す図である。
【0089】
図5に示すように、縦軸は赤色信号Rと輝度信号Yとの差で求められる色差信号Uで、横軸は青色信号と輝度信号Yとの差で求められる色差信号Vで、色相は角度でそれぞれ表している。ここで、I、Q信号は、色差信号を33°回転して作られ、I信号はオレンジからシアン系の信号、Q信号は緑からマゼンタ系への信号となる。
【0090】
まず、算出部181において、画像変換部4により変換された3原色の色信号R,G,Bから輝度信号Yおよび二つの色差信号U,Vを算出し、各色差信号U,Vから色相Hおよび彩度Sをさらに算出する。
【0091】
ここで、算出式は次式で表される。
【0092】
Y=0.3R+0.59G+0.11B
U=R−Y=0.7R−0.59G−0.11B
V=B−Y=−0.3R−0.59G+0.89B
H=tan (U/V)
S=(U2 +V1/2
なお、I、Qは次式で表される。
【0093】
I=(R−Y)×cos33°/1.14−(B−Y)×sin33°/2.03
Q=(R−Y)×sin33°/1.14+(B−Y)×cos33°/2.03
ここで、W(白)、R(赤)、Ye(黄)、G(緑)、Cy(シアン)、B(青)、Mg(マゼンタ)、Bl(黒)を基準色とし、基準色R、Ye、G、Cy、B、Mgの各色相とWの輝度を1としたときの彩度Sは下記に示す。
【0094】
Figure 2004033640
制御部18の認識部182は、算出部181によって算出された画素P点の色差信号U、Vの各値が何色相Hになるかどうかを判定し、その色相Hの彩度Sの閾値が設定値より大きいとき有効な色相であると認識する。つまり、色が変わると色相値が変わり、その彩度も違うので、有効な彩度Sの閾値を色相Hに応じて予め調節している。よって、彩度Sが所定の閾値以下であれば、ノイズとして色相Hを認識しないので、彩度Sの値が大きい色相の対象物体が好ましい。
【0095】
また、上記算出式や色差信号と色相の関係を示すデータを色認識テーブルとして、プログラム用メモリ5内に記憶することができる。
【0096】
図6は、図1のカラー撮像部3にて撮像された全方位カラー画像の一例を示す図である。
【0097】
図6において、撮像領域30は、例えば352×228画素からなるCMOSイメージセンサ32で構成されたカラー撮像部3の有効撮像領域である。この撮像領域30内の円形画像301は、凸型回転体ミラーで構成された全方位ミラー2に投影された光学像をカラー撮像部3により撮像した2次元の全方位カラー画像である。この全方位カラー画像301内の中央部分にはCMOSイメージセンサ32自体の撮像画像302があり、その周囲には位置指示部材11の撮像画像303、その先端部分にマーク111の撮像画像304が位置し、さらにその周囲に、複数の対象物体A,B,C,Dの各撮像画像が位置している。
【0098】
ここで、対象物体Aが赤色、対象物体Bが橙色、対象物体Cが黄色、対象物体Dが桃色であるとする。このとき、画像変換部4は、カラー撮像部3により撮像された全方位カラー画像301を含む全領域を画素単位(ドット単位)でX、Y方向に順次走査し、3原色の色信号R,G,Bに順次変換し、対象物体A,B,C,Dの画像領域において、赤色、オレンジ色、黄色または桃色に近い色相Hで、かつ所定の閾値以上の彩度Sからなる色信号が所定の画素数以上連続するとき、制御部18の認識部182は、各対象物体A,B,C,Dの各色であると認識することができる。
【0099】
ここで、所定の画素数以上連続する同じ色相の色信号から縦横最大の四つの座標点a1、a2、a3、a4と一つの色相データHとを決定し、決定した四つの座標点と一つの色相データHを対象物体のサイズ・位置とその色を示す認識結果データとして認識結果記憶部61に記憶させる。この縦横最大の四つの座標点a1、a2、a3、a4とは、対象物体A,B,C,Dの各撮像画像形状が長方形などの矩形であれば四隅の座標点、円形や楕円形であれば外周等間隔の四つの座標点などとなる。
【0100】
さらに、全方位ミラー2の中心光軸C1を中心に回転するマーク部111の画像304を認識しているので、対象物体の色、サイズ・位置の認識だけでなく、設置された装置に対して対象物体がどの方向から配置されたかを特定することができる。
【0101】
全方位ミラー2から所定の距離dにおいて、所定サイズ・所定色のブロック形状の対象物体が積み重ねられたとき、積み重ねられた対象物体の高さh、その数nを認識することもできる。
【0102】
図7は、図1の遊技情報記憶部81に記憶された遊技に関する音声情報の一例を示す図である。
【0103】
図7に示すように、遊技情報記憶部81には、例えば音声出力により、遊技1〜遊技nの遊技動作を行うための音声情報(例えばゲームの説明、ゲームの開始・終了、プレーヤに対する判定結果など)が記憶され、制御部18が遊技プログラム54を実行することにより、選択された遊技の音声情報が音声出力部9のスピーカ92から出力される。特に、遊技1としては、旗揚げゲームの音声情報の「用意はいいかい」を一例に挙げている。
【0104】
また、旗揚げゲームでどの旗(対象物体)を揚げるかの音声情報、プレーヤを混乱させるためのダミー音声情報の音声出力順序は、乱数を発生させ、その乱数に基づいて決めている。また、プレーヤの失敗回数や勝敗に関する音声情報の音声出力は、判定部184による判定結果に基づいて行われる。
【0105】
上記構成により、以下、その動作を説明する。
【0106】
図8は、図1の玩具ロボット1による対象物体の認識処理手順を示すフローチャートである。なお、図8において、全方位ミラー2に対象物体の光学像が投影されているものとする。
【0107】
図8に示すように、ステップS1:まず、カラー撮像部3を用いて、最大周囲360°の視野角を有する全方位ミラー2に投影された対象物体の光学像を2次元の全方位カラー画像として撮像する。
【0108】
ステップS2:画像変換部4を用いて、カラー撮像部3により撮像された全方位カラー画像を画素単位で走査し、各画素毎に3原色の色信号R,G,Bに順次変換する。
【0109】
ステップS3:次に、制御部18の認識部182を用いて、走査中の画素が全方位カラー画像の中心に近い所定の画像領域であるか否かを判定する画像領域判定処理を行う。走査中の画素が全方位カラー画像の中心に近い所定の画像領域である場合(YES)には、ステップS11に処理を移行し、また、走査中の画素が全方位カラー画像の中心に近い所定の画像領域ではない場合(NO)には、次のステップS4の処理に移行する。
【0110】
ステップS4:制御部18の算出部181を用いて、画像変換部3により変換された3原色の色信号R,G,Bから輝度信号Yおよび2つの色差信号U,Vを算出する輝度・色差信号算出処理を行い、さらに各色差信号U,Vから色相H、彩度Sをそれぞれ算出する色相・彩度算出処理を行う。
【0111】
ステップS5:認識部182を用いて、算出部181により算出された彩度Sが所定の閾値以上であるか否かを判定する。算出された彩度Sが所定の閾値以上である場合(YES)には、次のステップS6の処理に移行し、また、算出された彩度Sが所定の閾値よりも小さい場合(NO)には、ステップS2の画素毎の色信号取込処理に戻る。
【0112】
ステップS6:認識部182を用いて、所定の閾値以上の彩度Sであれば、対象物体の色相Hを確定する。
【0113】
ステップS7:認識部182を用いて、同じ色相Hの色信号が所定の画素数以上連続するか否かを判定する。同じ色相Hの色信号が所定の画素数以上連続する場合(YES)にはステップS8の処理に移行し、また、同じ色相Hの色信号が所定の画素数以上連続しない場合(NO)にはステップS2の色信号取込処理に戻る。
【0114】
ステップS8:認識部182を用いて、所定の画素数以上連続する色信号の色相Hを対象物体の色であると認識する。
【0115】
ステップS9:認識部182を用いて、同じ色相の色信号から縦横最大の四つの座標点と一つの色相データとを決定する。
【0116】
ステップS10:認識部182を用いて、四つの座標点と一つの色相データを対象物体のサイズ・位置とその色を示す認識結果データとして認識結果記憶部61に記憶させた後に全処理を終了する。
【0117】
ステップS11:ステップS3で走査中の画素が全方位カラー画像の中心に近い所定の画像領域である場合(YES)に、認識部182を用いて、所定の画像領域で回転するマーク部111のマーク画像を認識する。
【0118】
ステップS12:回転するマーク部111のマーク画像の位置から全方位ミラー2に対する対象物体の配置方向を特定し、ステップS2の次の色信号取込処理に戻る。
【0119】
以上のようにして、プログラム用メモリ5内の各種制御プログラムに基づいて、制御部18が、対象物体のサイズ・位置とその色を示す四つの座標点と一つの色相データを全方位カラー画像から得ることにより、玩具ロボット1による対象物体の認識処理を実行することができる。
【0120】
以下、この図8の対象物体の認識処理を、各種ゲーム動作に適用させた場合について説明する。まず、旗揚げゲームについて説明する。旗揚げゲームとは、玩具ロボット1とプレーヤとの間で、玩具ロボット1から例えば「赤揚げて!」と言う声が発せられたら、複数のプレーヤが「赤」の旗を揚げる。このときに誰かが間違えて他の色の旗を揚げると、玩具ロボット1が例えば「〜さん、間違い!」と言う声を発するとともに、得点値を減点するというゲームである。
【0121】
図9は、図1の玩具ロボットによる旗揚げゲームの動作手順を示すフローチャートである。なお、ここでは図9において旗揚げゲームの遊技プログラム55が起動したとする。
【0122】
図9に示すように、ステップS101:まず、旗揚げゲームの実行回数カウンタ(図示せず)のカウント数をインクリメントする。
【0123】
ステップS102:旗揚げゲームを実行するためのメモリ、カウンタ、フラグなどを初期化するか否かを判定する。初期化する場合(YES)にはステップS103〜S109の各処理を順次実行し、また、初期化しない場合(NO)には次のステップS110の処理に移行する。
【0124】
ステップS103〜S109:各プレーヤの失敗回数カウンタ、ゲームレベルメモリ、モータ駆動制御メモリ、および実行回数カウンタを初期化し、旗揚げゲーム説明の音声情報を再生し、スタート時間を取得した後、モータ101の回転をスタートさせる。
【0125】
ステップS110:実行回数カウンタのカウント値が10以上か否かを判定する。実行回数カウンタのカウント値が10以上の場合(YES)には次のステップS111に処理を移行し、また、実行回数カウンタのカウント値が10を越えない場合(NO)にはステップS115の処理にジャンプする。
【0126】
ステップS111:実行回数カウンタのカウント値が10以上の場合(YES)には実行回数カウンタをリセットしてカウント値を0に戻す。
【0127】
ステップS112:ゲームレベルメモリのレベルをインクリメントする。
【0128】
ステップS113:ゲームレベルメモリのレベルが5未満か否かを判定する。ゲームレベルメモリのレベルが5未満の場合(YES)にはステップS114の処理に移行し、また、ゲームレベルメモリのレベルが5以上の場合(NO)にはステップS115の処理にジャンプする。
【0129】
ステップS114:ゲームレベルメモリのレベルが5未満の場合(YES)にレベルアップ音を再生する。
【0130】
ステップS115:ゲームレベルメモリのレベルが6以上か否かを判定する。ゲームレベルメモリのレベルが6以上の場合(YES)にはステップS124の処理に移行し、また、ゲームレベルメモリのレベルが6以上ではない場合(NO)には次のステップS116の旗揚げ音声情報再生処理に移行する。
【0131】
ステップS116:旗揚げゲームの音声情報を再生するためのサブルーチンを実行する。
【0132】
ステップS117:各プレーヤの旗色を認識するためのサブルーチンを実行する。
【0133】
ステップS118:各プレーヤの旗色の認識結果に基づく各プレーヤに対する判定処理を行うためのサブルーチンを実行する。
【0134】
ステップS119:現在の時間を取得する。
【0135】
ステップS120:スタートしてから経過した時間を計算する。
【0136】
ステップS121:スタートしてからの経過時間が10秒以上経過したか否かを判定する。スタートからの時間が10秒以上経過した場合(YES)には次のステップS122の処理に移行し、また、スタートからの時間が10秒以上経過していない場合(NO)にはステップS101の処理に戻る。
【0137】
ステップS122:制御部18は駆動部10を制御してモータ101を逆方向に回転させる。
【0138】
ステップS123:スタート時間を更新させる。
【0139】
ステップS124:ステップS115でゲームレベルメモリのレベルが6以上の場合(YES)に、制御部18は駆動部10を制御してモータ101を停止させる。
【0140】
ステップS125:制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内の終了音を再生出力させる。
【0141】
ステップS126:ゲームレベルメモリのレベルが6であるか否かを判定する。ゲームレベルメモリのレベルがレベルが6であるYES)にはステップS128の処理に移行し、また、ゲームレベルメモリのレベルがレベルが6ではなくレベルが7の場合(NO)には次のステップS127の処理に移行する。
【0142】
ステップS127:ゲームレベルメモリのレベルがレベルが7の場合(NO)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内の音声情報「みんな失格」を再生出力させる。
【0143】
ステップS128:プレーヤ全員が生きているか否かを判定する。プレーヤ全員が生きている場合(YES)にはステップS129の処理に移行し、また、プレーヤ全員が生きていない場合(NO)にはステップS130の処理に移行する。
【0144】
ステップS129:プレーヤ全員が生きている場合(YES)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内の音声情報「みんな」を再生出力させる。
【0145】
ステップS130:さらに、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から生き残りプレーヤを発表する。
【0146】
ステップS131:さらに、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内の音声情報「なかなかやるな」を再生出力させる。
【0147】
以上の図9のステップS116における旗揚げ音声情報の再生処理(1)のサブルーチンを図10に示している。
【0148】
図10は、図9のステップS116における旗揚げ音声情報の再生手順を示すフローチャートである。
【0149】
図10に示すように、ステップS201:乱数表に基づいて変数ranを0〜11の値でランダムに決定する。ここでは、旗揚げの音声情報は12通りあることを示している。
【0150】
ステップS202:変数ranが0〜3であるか否かを判定する。変数ranが0〜3の場合(YES)にはステップS203の旗揚げ音声再生処理に移行し、また、数ranが0〜3ではない場合(NO)にはステップS206の変数判定処理に移行する。ここでは、「りんご」の音声情報を再生する確率は4/12であるとする。
【0151】
ステップS203:変数ranが0〜3の場合(YES)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内の音声情報「りんご」を現在のレベルで再生出力させる。
【0152】
ステップS204:プレーヤの回答が例えば「りんご」ならば(赤色の旗を認識すれば)、正解(TRUE)にする。
【0153】
ステップS205:プレーヤの回答が例えば「みかん」ならば(橙色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0154】
ステップS206:変数ranが4〜7であるか否かを判定する。変数ranが4〜7の場合(YES)にはステップS207の旗揚げ音声再生処理に移行し、また、変数ranが4〜7ではない場合(NO)にはステップS210の変数判定処理に移行する。ここでは、「みかん」の音声情報を再生する確率は4/12であるとする。
【0155】
ステップS207:変数ranが4〜7の場合(YES)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内の音声情報「みかん」を現在のレベルで再生出力させる。
【0156】
ステップS208:プレーヤの回答が例えば「りんご」ならば(赤色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0157】
ステップS209:プレーヤの回答が「みかん」ならば(橙色の旗を認識すれば)、正解(TRUE)にする。
【0158】
ステップS210:変数ranが8であるか否かを判定する。変数ranが8の場合(YES)には次のステップS211の旗揚げ音声再生処理に移行し、また、変数ranが8ではない場合(NO)にはステップS214の変数判定処理に移行する。ここでは、「ミルク」のダミー音声情報を再生する確率は1/12であるとする。
【0159】
ステップS211:変数ranが8の場合(YES)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内のダミー音声情報「ミルク」を現在のレベルで再生出力させる。
【0160】
ステップS212:プレーヤの回答が例えば「りんご」ならば(赤色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0161】
ステップS213:プレーヤの回答が例えば「みかん」ならば(橙色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0162】
ステップS214:変数ranが9であるか否かを判定する。変数ranが9の場合(YES)にはステップS215の旗揚げ音声再生処理に移行し、また、変数ranが9ではない場合(NO)には次のステップS218の変数判定処理に移行する。ここでは、「ミシン」のダミー音声情報を再生する確率は1/12であるとする。
【0163】
ステップS215:変数ranが9の場合(YES)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内のダミー音声情報「ミシン」を現在のレベルで再生出力させる。
【0164】
ステップS216:プレーヤの回答が「りんご」ならば(赤色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0165】
ステップS217:プレーヤの回答が「みかん」ならば(橙色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0166】
ステップS218:変数ranが10であるか否かを判定する。変数ranが10の場合(YES)にはステップS219の旗揚げ音声再生処理に移行し、また、変数ranが10ではない場合(NO)には次のステップS222の旗揚げ音声再生処理に移行する。ここでは、「りんごあめ」のダミー音声情報を再生する確率は1/12であるとする。
【0167】
ステップS219:変数ranが10の場合(YES)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内のダミー音声情報「りんごあめ」を現在のレベルで再生させる。
【0168】
ステップS220:プレーヤの回答が「りんご」ならば(赤色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0169】
ステップS221:プレーヤの回答が「みかん」ならば(橙色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0170】
ステップS222:変数ranが10ではなく11の場合(NO)に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内のダミー音声情報「バナナ」を現在のレベルで再生出力させる。ここでは、「バナナ」のダミー音声情報を再生する確率は1/12であるとする。
【0171】
ステップS223:プレーヤの回答が「りんご」ならば(赤色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0172】
ステップS224:プレーヤの回答が「みかん」ならば(橙色の旗を認識すれば)、失敗(FALSE)にする。
【0173】
ステップS225:上記ステップS205,209,213,217,221,224の判定処理後に、制御部18は音声出力部9を制御してスピーカ92から遊技情報記憶部81内の太鼓音を再生出力させる。
【0174】
ステップS226:0.1秒間待機し、図9のステップS117の旗色の判定処理(2)に移行する。
【0175】
以上の図9のステップS116における旗揚げ音声情報再生処理(1)後のステップS117における旗色の判定処理(2)のサブルーチンを図11に示している。
【0176】
図11は、図9のステップS117における旗色の判定処理(2)の動作手順を示すフローチャートである。
【0177】
図11に示すように、ステップS301:プレーヤ1〜4(A〜D)に対するりんご(赤色の旗)判定変数メモリ、みかん(橙色の旗)の判定変数メモリの変数値をそれぞれリセットする。
【0178】
ステップS302:入力画像(全方位カラー画像)から3原色のRGBデータを取得する。
【0179】
ステップS303:RGBデータを色相H、彩度S、色差VのHSVデータに変換する。
【0180】
ステップS304,S305:ステップS304からステップS314までi=0から縦方向にi=480画素までの画像縦幅(480)まで順次走査を繰り返し、ステップS315からステップS313までj=0から横方向にj=480画素までの画像縦幅(480)まで順次走査を繰り返す(ここでは、縦横画素数は、480×480とする)。
【0181】
ステップS306:画素Pixe(j,i)が有効範囲にあるか否かを判定する。画素Pixe(j,i)が有効範囲にある場合(YES)には、ステップS307の処理に移行し、画素Pixe(j,i)が有効範囲にない場合(NO)には、ステップS313の処理にジャンプする。
【0182】
ステップS307:画素Pixe(j,i)がプレーヤ1の範囲であるか否かを判定する。画素Pixe(j,i)がプレーヤ1の範囲である場合(YES)にはステップS308の処置に移行し、また、画素Pixe(j,i)がプレーヤ1の範囲でない場合(NO)にはステップS310の処理に移行する。
【0183】
ステップS308:画素Pixe(j,i)が赤色の範囲であるか否かを判定する。画素Pixe(j,i)が赤色の範囲である場合(YES)にはステップS309の処理に移行し、また、画素Pixe(j,i)が赤色の範囲でない場合(NO)にはステップS311の処理に移行する。
【0184】
ステップS309:プレーヤ1のりんご判定変数メモリの変数値をインクリメントする。
【0185】
ステップS310:プレーヤ2〜4も同様の処理を行う。即ち、画素Pixe(j,i)がプレーヤ1または3,4の範囲ではない場合(NO)には画素Pixe(j,i)がプレーヤ2の範囲であるか否かを判定する。さらに、画素Pixe(j,i)がプレーヤ2の範囲ではない場合(NO)には画素Pixe(j,i)がプレーヤ3の範囲であるか否かを判定する。画素Pixe(j,i)がプレーヤ3の範囲ではない場合(NO)には画素Pixe(j,i)はプレーヤ4の範囲である。
【0186】
ステップS311:画素Pixe(j,i)が赤色の範囲であるか否かを判定する。YESならば、ステップS312に進み、NOならば、ステップS313に進む。
【0187】
ステップS312:プレーヤ1のみかん判定変数メモリの変数値をインクリメントする。
【0188】
ステップS315:プレーヤ1のりんご判定変数メモリの変数値が閾値以上か否かを判定する。YESならば、ステップS316に進み、NOならば、ステップS317に進む。
【0189】
ステップS316:プレーヤ1のりんごフラグをHIGHに設定する。
【0190】
ステップS317:プレーヤ1のりんごフラグをLOWに設定する。
【0191】
ステップS318:プレーヤ1のみかん判定変数メモリの変数値が閾値以上か否かを判定する。YESならば、ステップS319に進み、NOならば、ステップS320に進む。
【0192】
ステップS319:プレーヤ1のみかんフラグをHIGHに設定する。
【0193】
ステップS320:プレーヤ1のみかんフラグをLOWに設定する。
【0194】
ステップS321:プレーヤ1のりんごフラグが回答りんごフラグと一致し、かつプレーヤ1のみかんフラグが回答みかんフラグと一致するか否かを判定する。YESならば、ステップS322に進み、NOならば、ステップS323に進む。
【0195】
ステップS322:プレーヤ1の結果フラグを旗揚げ正解に設定する。
【0196】
ステップS323:プレーヤ1の結果フラグを旗揚げ失敗に設定し、図9のステップS118の結果の処理(3)に移行する。
【0197】
以上の図9のステップS117における旗色の判定処理(2)後のステップS118における各プレーヤに対する判定処理(結果の処理(3))を示すサブルーチンを図12に示している。
【0198】
図12は、図9のステップS118における結果の処理(3)の動作手順を示すフローチャートである。
【0199】
図12に示すように、ステップS401〜S413:各プレーヤ1〜4について繰返し行われる。
【0200】
ステップS402:プレーヤnの結果フラグが失敗で、かつプレーヤnの失敗回数は5未満か否かを判定する。YESならば、ステップS403に進み、NOならば、ステップS413に進む。
【0201】
ステップS403:失敗音を再生する。
【0202】
ステップS404:モータ101により回転している位置指示部材(目玉のキャラクタ部材)の回転角度を検出する。
【0203】
ステップS405:目玉のキャラクタ部材の角度が、失敗したプレーヤnの指定角度±10°範囲か否かを判定する。YESならば、ステップS406に進み、NOならば、ステップS404に戻る。
【0204】
ステップS406:モータ101を停止し、目玉のキャラクタ部材を、失敗したプレーヤnに対向させる。
【0205】
ステップS407:失敗したプレーヤnに対し失敗音を再生する。
【0206】
ステップS408:プレーヤnの失敗回数カウンタをインクリメントする。
【0207】
ステップS409:プレーヤnの失敗回数は5以上か否かを判定する。YESならば、ステップS410に進み、NOならば、ステップS411に進む。
【0208】
ステップS410:失敗したプレーヤnに対し失格音を再生する。
【0209】
ステップS411〜S412:モータ101の回転方向を右回りに設定して、右回りに回転する。
【0210】
ステップS413:プレーヤ全員の失敗回数が5以上か否かを判定する。YESならば、ステップS415に進み、NOならば、図9のステップS119に進む。
【0211】
ステップS415:ゲームレベルを7に設定し、図9のステップS119に進む。
【0212】
次に、図8の対象物体の認識処理を、積み木ゲームに適用させた場合について説明する。この積み木ゲームとは、「ジェンガゲーム」(登録商標)として知られており、玩具ロボット1の頭部がランダムに回転しており、その顔が反対方向を向いている間に、プレーヤが自分の積み木(ブロック)をいくら積み上げられるかを競うゲームである。
【0213】
図13は、図1の玩具ロボット1による積み木ゲームの動作手順(1)を示すフローチャートである。図13において、各プレーヤが赤色、橙色、黄色のブロックを積み上げる積み木ゲーム(ダルマさんが転んだゲーム)のプログラムが起動したとする。
【0214】
ステップS501:積み木ゲームを実行するためのメモリ、カウンタ、フラグなどを初期化するか否かを判定する。
【0215】
ステップS502〜S517:モータ駆動制御メモリを初期化、キャラクタ部材の向き確認し、積み木ゲームの説明用の音声情報を再生し、モータ101の回転をスタートし、回転変更時間を10秒に設定し、比較フレーム初期化フラグをTRUEに設定、ランダム設定フラグをTRUEに設定、スタート時間1を取得した後、経過時刻判定フラグ、赤色失敗回数カウンタ、橙色失敗回数カウンタ、黄色失敗回数カウンタなどを初期化し、ステップS518に進む。
【0216】
ステップS518:比較フレーム初期化フラグがTRUEであるか否かを判定する。YESならば、ステップS519に進み、NOならば、ステップS522に進む。
【0217】
ステップS519:現在のフレームデータを取得する。
【0218】
ステップS520:現フレームデータを旧フレームデータに上書きする。
【0219】
ステップS521:比較フレーム初期化フラグをFALSEに設定する。
【0220】
ステップS522:ランダム設定フラグがTRUEであるか否かを判定する。YESならば、ステップS523に進み、NOならば、ステップS527に進む。
【0221】
ステップS523:ランダム設定フラグをFALSEに設定する。
【0222】
ステップS524:0〜4の間で乱数を取得する。
【0223】
ステップS525:乱数が3であるか否かを判定する。YESならば、ステップS526に進み、NOならば、ステップS527に進む。
【0224】
ステップS526:モータ101の回転を停止する。
【0225】
ステップS527:差分2値化処理するためのサブルーチンを実行する。
【0226】
ステップS528:色認識するためのサブルーチンを実行する。
【0227】
ステップS529:認識結果に基づき各プレーヤに対する判定処理するためのサブルーチンを実行する。
【0228】
ステップS530〜S534:経過時間が30秒経過したか否かを判定し、そのときの判定変数を1に設定する処理を示す。
【0229】
ステップS535〜S537:経過時間が1分経過したか否かを判定し、そのときの判定変数を2に設定する処理を示す。
【0230】
ステップS538〜S540:経過時間が1分30秒経過したか否かを判定し、そのときの判定変数を3に設定する処理を示す。
【0231】
ステップS541:現在の時刻を取得する。
【0232】
ステップS542:ステップS512で取得したスタート時間1から経過した時間を計算する。
【0233】
ステップS543:経過した時間が回転を変更する時間より大きいか否かを判定する。YESならば、ステップS544に進み、NOならば、ステップS501に戻る。
【0234】
ステップS544:回転変更時間をランダム(1〜9)に設定する。
【0235】
ステップS545:モータ101の回転方向を逆回りに設定して回転する。、
ステップS546:スタート時間1を変更する。
【0236】
ステップS547:ランダム設定フラグをTRUEに設定する。
【0237】
ステップS548〜S550:経過時間が2分経過したか否かを判定し、そのときの判定変数を4に設定する処理を示す。ステップS548において、YESならば、ステップS549に進み、NOならば、ステップS541に戻る。
【0238】
ステップS551:モータ101の回転を停止する。
【0239】
ステップS552:終了音を再生する。
【0240】
図14は、図1の玩具ロボット1による積み木ゲームの動作手順(2)を示すフローチャートである。図14に示すステップS601〜S612は、図13に示すステップS527における差分2値化処理を示すサブルーチンを示す。
【0241】
ステップS601:入力画像(全方位カラー画像)から3原色のRGBデータを取得して現フレームデータを作成する。
【0242】
ステップS602:モータ101により回転している位置指示部材(目玉のキャラクタ部材)の回転角度を検出する。
【0243】
ステップS603:目玉のキャラクタ部材が向いている範囲を除外するマスクデータを作成する。
【0244】
ステップS604〜S614:i=0から縦方向にi=480画素まで、j=0から横方向にj=480画素まで順次走査する(ここでは、縦横画素数は、480×480とする)。
【0245】
ステップS606:画素Pixe(j,i)が有効範囲か否かを判定する。YESならば、ステップS607に進み、NOならば、ステップS611に進む。
【0246】
ステップS607:現フレームデータと旧フレームデータにおける画素Pixe(j,i)の差分を計算する。
【0247】
ステップS608:差分が閾値以上でマスク範囲にあるか否かを判定する。YESならば、ステップS609に進み、NOならば、ステップS610に進む。
【0248】
ステップS609:画素Pixe(j,i)の2値化結果フラグをHIGH(255)に設定する。
【0249】
ステップS610:画素Pixe(j,i)の2値化結果フラグをLOW(0)に設定する。
【0250】
ステップS611:画素Pixe(j,i)の2値化結果フラグを100に設定する。
【0251】
ステップS612:現フレームの画素Pixe(j,i)を旧フレームの画素Pixe(j,i)に上書きする。
【0252】
図15は、図1の玩具ロボット1による積み木ゲームの動作手順(3)を示すフローチャートである。図15に示すステップS701〜S730は、図13に示すS528における色認識処理を示すサブルーチンを示す。
【0253】
ステップS701:縦横の赤色画素数を記憶するメモリを初期化する。
【0254】
ステップS702:縦横の橙色画素数を記憶するメモリを初期化する。
【0255】
ステップS703:縦横の黄色画素数を記憶するメモリを初期化する。
【0256】
ステップS704〜S721:i=0から縦方向にi=480画素まで、j=0から横方向にj=480画素まで順次走査する(ここでは、縦横画素数は、480×480とする)。
【0257】
ステップS706:画素Pixe(j,i)の2値化結果フラグがHIGHであるか否かを判定する。YESならば、ステップS707に進み、NOならば、ステップS529に進む。
【0258】
ステップS707:画素Pixe(j,i)のRGBデータから色相H、彩度S、色差VのHSVデータを取得する。
【0259】
ステップS708:画素Pixe(j,i)が赤色の範囲であるか否かを判定する。YESならば、ステップS709に進み、NOならば、ステップS712に進む。
【0260】
ステップS709〜S711:赤色画素数メモリに記憶する縦横の赤色画素数をインクリメントする。
【0261】
ステップS712:画素Pixe(j,i)が橙色の範囲であるか否かを判定する。YESならば、ステップS713に進み、NOならば、ステップS716に進む。
【0262】
ステップS713〜S715:橙色画素数メモリに記憶する縦横の橙色画素数をインクリメントする。
【0263】
ステップS716:画素Pixe(j,i)が黄色の範囲であるか否かを判定する。YESならば、ステップS717に進み、NOならば、ステップS720に進む。
【0264】
ステップS717〜S719:黄色画素数メモリに記憶する縦横の黄色画素数をインクリメントする。
【0265】
ステップS722:赤色画素数が閾値以上か否かを判定する。YESならば、ステップS723に進み、NOならば、ステップS725に進む。
【0266】
ステップS723:赤色の範囲の重心を計算する。
【0267】
ステップS724:赤色重心の角度を取得する。
【0268】
ステップS725:橙色画素数が閾値以上か否かを判定する。YESならば、ステップS726に進み、NOならば、ステップS728に進む。
【0269】
ステップS726:橙色の範囲の重心を計算する。
【0270】
ステップS727:橙色重心の角度を取得する。
【0271】
ステップS728:黄色画素数が閾値以上か否かを判定する。YESならば、ステップS729に進み、NOならば、ステップS529に進む。
【0272】
ステップS729:黄色の範囲の重心を計算する。
【0273】
ステップS730:黄色重心の角度を取得し、ステップS529に進む。
【0274】
図16は、図1の玩具ロボット1による積み木ゲームの動作手順(4)を示すフローチャートである。図16に示すステップS801〜S818は、図13に示すステップS529における判定処理を示すサブルーチンを示す。
【0275】
ステップS801〜S814:赤色、橙色または黄色のブロックを積み上げる各プレーヤn(1〜3)について繰返し行われる。
【0276】
ステップS802:n色数が閾値以上で、かつn色の失敗回数は3未満か否かを判定する。YESならば、ステップS803に進み、NOならば、ステップS814に進む。
【0277】
ステップS803:n色の失敗回数カウンタをインクリメントする。
【0278】
ステップS804:目玉のキャラクタ部材を回転するモータ10aを停止する。
【0279】
ステップS805:失敗音を再生する。
【0280】
ステップS806:n色の失敗回数は1であるか否かを判定する。YESならば、ステップS807に進み、NOならば、ステップS808に進む。
【0281】
ステップS807:失敗したn色のプレーヤに対し音声情報「1回ミス」を再生する。
【0282】
ステップS808:n色の失敗回数は2であるか否かを判定する。YESならば、ステップS809に進み、NOならば、ステップS810に進む。
【0283】
ステップS809:失敗したn色のプレーヤに対し音声情報「2回ミス」を再生する。
【0284】
ステップステップS810〜S811:失敗したn色のプレーヤに対し音声情報「3回ミス」を再生し、続いて音声情報「失格」を再生する。
【0285】
ステップS812:比較フレーム初期化フラグをTRUEに設定する。
【0286】
ステップS813:モータ10aを回転する。
【0287】
ステップS815:赤色、橙色、及び黄色の失敗回数カウンタのカウント値が3以上であるか否かを判定する。YESならば、ステップS816に進み、NOならば、ステップS530(S818)に進む。
【0288】
ステップS816:モータ10aの回転を停止する。
【0289】
ステップS817:音声情報「みんな失格!終了!」を再生し、ゲームを終了する。
【0290】
以上により、本実施形態によれば、本発明の玩具ロボット1は、各種の遊技動作を行うための遊技情報を記憶する遊技情報記憶部81と、選択スイッチ151により予め選択された遊技情報に基づいて音声出力する音声出力部9と、最大周囲360°の視野角を有し、複数のプレーヤが音声出力に応答して移動させた対象物体の光学像を投影する全方位ミラー2と、対象物体の光学像を2次元の全方位カラー画像として撮像するカラー撮像部3と、全方位カラー画像を画素単位で3原色の色信号R,G,Bに順次変換する画像変換部4と、色信号R,G,Bから輝度信号Yおよび二つの色差信号U,Vを算出する算出部181と、輝度信号Yおよび各色差信号U,Vに基づいて対象物体とその色を認識する認識部182と、この認識結果に基づき各プレーヤの遊技動作の正否を判定しその判定結果を音声出力部9に出力する判定部184とを有している。このため、従来のように対象物数に応じてCCDカメラ装置の数が増加せず、表示画面上に表示される複数の対象物体としてではなく複数のプレーヤが実際に目視する複数の対象物体を用いて、音声や表示出力に応じて各種の遊技動作を行うことができる。
【0291】
なお、本実施形態では、複数色の色信号は3種類の原色信号R,G,Bで説明したが、これに限らず、複数色の補色信号であってもよい。
【0292】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、全方位画像を撮影できる玩具ロボットを所定の箇所に置き、複数のプレーヤが玩具ロボットから出力される例えば音声により各種の遊技動作を行うことができる。これによって、従来のように対象物数に応じてCCDカメラ数が増加せず、表示画面上に表示される複数の対象物体としてではなく複数のプレーヤが実際に目視する複数の対象物体を用いて、音声や表示出力に応じて各種の遊技動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の玩具ロボットの一実施形態における要部制御構成を示すブロック図である。
【図2】図1の玩具ロボット1の外観図である。
【図3】図1および図2の玩具ロボットにおける各構成部材の配置状態を背面から見た模式図である。
【図4】図1の玩具ロボットにおける内部構造の一例を示す断面図である。
【図5】図1の玩具ロボットの色認識処理における色差信号と色相の関係を示す図である。
【図6】図1のカラー撮像部にて撮像された全方位カラー画像の一例を示す図である。
【図7】図1の遊技情報記憶部に記憶された遊技に関する音声情報の一例を示す図である。
【図8】図1の玩具ロボットによる対象物体の認識処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図1の玩具ロボットによる旗揚げゲームの動作手順を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS116における旗揚げ音声情報の再生手順を示すフローチャートである。
【図11】図9のステップS117における旗色の判定手順を示すフローチャートである。
【図12】本実施例の玩具ロボットによる旗揚げゲームの動作手順(4)を示すフローチャートである。
【図13】図1の玩具ロボットによる積み木ゲームの動作手順(1)を示すフローチャートである。
【図14】図1の玩具ロボットによる積み木ゲームの動作手順(2)を示すフローチャートである。
【図15】図1の玩具ロボットによる積み木ゲームの動作手順(3)を示すフローチャートである。
【図16】図1の玩具ロボットによる積み木ゲームの動作手順(4)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1  玩具ロボット
2  全方位ミラー
3  カラー撮像部
4  画像変換部
5  プログラム用メモリ
6  バッファ用メモリ
7  色信号用メモリ
8  音声用メモリ
81  遊技情報記憶部
9  音声出力部
10  駆動部
101 モータ
11  位置指示部材
111  マーク部
12  電池部
13  電源回路
14  電源スイッチ
15  入力部
151  選択スイッチ
152  レベルスイッチ
16  表示部
17  通信部
18  制御部
181  算出部
182  認識部
183 閾値調整部
184  判定部
185  遊技レベル設定部
186  遊技制御部
19  キャラクタ部材
20  収納部

Claims (23)

  1. コンピュータ読み取り可能な制御プログラムに基づいて遊技内容を制御する玩具ロボットであって、
    各種遊技動作に関わる対象物体を含む最大周囲360°の全方位カラー画像を撮影可能とする全方位カメラ装置と、
    該全方位カラー画像信号を用いて得た各画素毎の複数色の色信号から輝度信号および二つの色差信号に変換し、この信号変換結果に基づいて該対象物体の色と大きさとを認識する画像認識装置と、
    該画像認識装置による認識結果に基づいて各プレーヤの遊技動作の正否を判定し、その判定結果を出力可能とする遊技制御装置とを備えた玩具ロボット。
  2. 前記遊技制御装置は、前記対象物体を用いた複数の遊技情報を記憶する遊技情報記憶部と、該複数の遊技情報のうちの何れかを選択する選択指令を外部から入力可能とする入力部とを有した請求項1記載の玩具ロボット。
  3. 全方位カメラ装置は、最大周囲360°の視野角を有し、複数のプレーヤが動作させた対象物体の光学像を投影するための全方位ミラー部と、該全方位ミラー部に投影された対象物体の光学像を2次元の全方位カラー画像として撮像するカラー撮像部と、該カラー撮像部で撮像された全方位カラー画像を画素単位で複数色の色信号に順次変換する画像変換部とを備えた請求項1記載の玩具ロボット。
  4. 前記画像認識装置は、該画像変換部で変換された複数色の色信号から輝度信号および二つの色差信号を算出する算出部と、該算出部による算出結果に基づいて該対象物体とその色を認識する認識部とを備えた請求項3記載の玩具ロボット。
  5. 前記遊技制御装置は、前記遊技情報に応じて音声または/および表示出力する出力部と、前記認識結果に基づいて各プレーヤの遊技動作の正否を判定し、その判定結果に応じて前記選択遊技情報の所定内容を該出力部に出力する遊技判定部とを備えた請求項2または4記載の玩具ロボット。
  6. 前記算出部は、前記各色差信号から色相および彩度をさらに算出し、前記認識部は、該算出部で算出された色相および彩度に基づいて前記対象物体の色を認識する請求項4記載の玩具ロボット。
  7. 前記画像認識装置は、前記彩度の閾値を前記色相に応じて調整する閾値調整部をさらに備え、前記認識部は、該彩度が所定の閾値以上であれば有効な色相として認識する請求項6記載の玩具ロボット。
  8. 前記認識部は、同じ色相の色信号が所定の画素数以上連続する場合に前記対象物体の色であると認識する請求項7記載の玩具ロボット。
  9. 前記認識部は所定の画素数以上連続する同じ色相の色信号から縦横最大の四つの座標点と一つの色相データとを決定し、決定した四つの座標点と一つの色相データを前記対象物体のサイズ・位置とその色を示す認識結果データとして記憶する認識結果記憶部をさらに備えた請求項6記載の玩具ロボット。
  10. 前記認識部は、前記全方位ミラー部から所定の距離において、所定サイズ・所定色のブロック形状の対象物体が積み重ねられたとき、積み重ねられた対象物体の高さとその数を認識する請求項4記載の玩具ロボット。
  11. 前記全方位ミラーは、放物面状または双曲面状の凸型回転体ミラーからなる請求項3記載の画像認識装置。
  12. 前記各部を収納するロボット本体を備え、該ロボット本体は、少なくとも前記回転体ミラー部およびカラー撮像部を覆う透明カバーを有している請求項3記載の玩具ロボット。
  13. 前記全方位ミラー部は、前記カラー撮像部と対向して配設され、前記透明カバーで覆われた前記ロボット本体内の下部中央位置または上部中央位置に配置された請求項12記載の玩具ロボット。
  14. 前記遊技情報記憶部は、所定色の複数の旗を対象物体とする旗揚げ遊技に関する遊技情報を記憶している請求項2記載の玩具ロボット。
  15. 前記遊技情報記憶部は、所定色の複数のブロックを対象物体とするブロックの積み重ね遊技に関する遊技情報を記憶している請求項2記載の玩具ロボット。
  16. 前記全方位カラー画像に対する位置を指示するためのマークを前記全方位ミラー部に投影させるための位置指示部材と、該全方位ミラー部の光軸を中心に該位置指示部材を回転駆動する駆動部とをさらに備え、前記画像認識装置は、該全方位カラー画像の中心部近傍位置に回動するマーク画像を認識し、このマーク画像の位置から該全方位ミラー部に対する対象物体の配置方向を特定する請求項3記載の玩具ロボット。
  17. 前記駆動部に接続されると共に前記ロボット本体外に配置され、キャラクタ頭部を示すキャラクタ部材をさらに備え、前記駆動部は、前記キャラクタ部材を予め備えた乱数表に基づいて任意の速度で左右に回転駆動、または特定されたプレーヤの遊技位置に該キャラクタ頭部の顔部分が対向するように任意の時間間隔で停止動作させる請求項16記載の玩具ロボット。
  18. 前記入力部は、遊技レベルを設定する遊技レベル設定部をさらに備え、この設定された遊技レベルに基づいて、前記音声・表示出力部は遊技情報の所定内容を音声または/および表示出力するスピードを変更し、および/または前記駆動部は前記キャラクタ部材を回転駆動するスピードを変更する請求項17記載の玩具ロボット。
  19. 前記遊技情報は、少なくとも予め選択された遊技を開始、終了する旨の音声出力情報を含む請求項2記載の玩具ロボット。
  20. コンピュータ読み取り可能な制御プログラムに基づいて遊技内容を制御する玩具ロボットの制御方法であって、
    各種遊技動作に関わる対象物体を含む最大周囲360°の全方位カラー画像を撮影する全方位撮影ステップと、
    該全方位カラー画像信号を用いて得た各画素毎の複数色の色信号から輝度信号および二つの色差信号に変換し、この信号変換結果に基づいて該対象物体の色と大きさとを認識する画像認識ステップと、
    該画像認識ステップで得た認識結果に基づいて各プレーヤの遊技動作の正否を判定し、その判定結果を出力可能とする遊技制御ステップとを含む玩具ロボットの制御方法。
  21. 前記全方位撮影ステップは、最大周囲360°の視野角を有する全方位ミラー部に前記対象物体の光学像が投影され、その投影された光学像を2次元の全方位カラー画像として撮像する撮像ステップと、該全方位カラー画像を画素単位で複数色の色信号に変換する色信号変換ステップとを有し、
    画像認識ステップは、該色信号から輝度信号および二つの色差信号を算出する算出ステップと、この算出された輝度信号および各色差信号に基づいて対象物体とその色を認識する認識ステップとを有し、
    前記遊技制御ステップは、該認識ステップで得た認識結果に基づき各プレーヤの遊技動作の正否を判定しその判定結果を音声または/および表示出力する判定結果出力ステップを有した請求項20記載の玩具ロボットの制御方法。
  22. 請求項20または21記載の玩具ロボットの制御方法における各処理手順をコンピュータに実行させる制御プログラム。
  23. 請求項22記載の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体。
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