JP2004032922A - ワイヤーハーネスの配索構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】個別ワイヤーハーネス11〜16を組み合わせたワイヤーハーネスの配索構造であって、貫通孔30cを備えた複数の溝30aを一面に並列に設けた複数の接続用絶縁プレート30がそれぞれの外縁で相互に連結し、個別ワイヤーハーネス11〜16を構成する複数の導体20は、前記接続用絶縁プレート30の溝30aに配置され、接続用絶縁プレート30の導体配置面と反対側の面で前記貫通孔30cを通して接続導体50と接続し、該接続導体50を介して他の個別ワイヤーハーネス11〜16の導体20と電気的に接続している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などのワイヤーハーネスの配索構造に関し、特に幹線ワイヤーハーネスに支線ワイヤーハーネスを大きな自由度で配索することができるワイヤーハーネスの配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車などのワイヤーハーネスの配索構造には、例えば図8に示すものがある(特開2001−210413公報参照)。
図8において、自動車用ワイヤーハーネス3は、各補機に接続されるシステムごとに形成した複数の支線ワイヤーハーネス3a、3b、3cを組み合わせたものである。各支線ワイヤーハーネス3a、3b、3cを構成する複数の電線4は、個々の支線ワイヤーハーネス3a、3b、3cごとに対応するそれぞれの層間接続用絶縁プレート7a、7b、7c上に並設されている。複数の層間接続用絶縁プレート7a、7b、7cは上下に積み重ねられている。所望の回路の形成は、複数の貫通接続導体8を層間接続用絶縁プレート7a、7b、7cに適宜貫通させて、異なる層間接続用絶縁プレート7a、7b、7c間の所定の電線4を短絡させておこなう。
また、支線ワイヤーハーネス3a、3b、3cの長手方向における中間位置には、必要に応じて分岐用絶縁プレート2が配設され、さらなる支線ワイヤーハーネス5を引き出す。前記分岐用絶縁プレート2は、絶縁基板2bと、該絶縁基板2bを覆う蓋体2aからなる。なお、9は支線ワイヤーハーネス5に接続されたコネクタである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のワイヤーハーネスの配索構造には、以下のような問題があった。即ち、
1)積層された支線ワイヤーハーネス3a、3b、3c間の所望の電線4の接続は、貫通接続導体8を層間接続用絶縁プレート7a、7b、7cに貫通させておこなう。
そのため、支線ワイヤーハーネス3a、3b、3cの電線4の配列パターンが制約され、配列の自由度が少く、したがって、設計変更も困難になる。また、支線ワイヤーハーネス3a、3b、3cの電線4の引出し方向は同一方向であることが必要であり、自由度がない。
2)積層された層間接続用絶縁プレート7a、7b、7cの数が増えると、貫通接続導体8を層間接続用絶縁プレート7a、7b、7cに貫通させることが容易でなくなり、接続の作業性が低下する。
3)層間接続用絶縁プレート7a、7b、7cの電線4をセットする溝間に、貫通接続導体8が貫通する貫通孔を設ける必要があるため、電線4の配列ピッチを小さくするには限界があり、したがって、層間接続用絶縁プレート7a、7b、7cを小型化するにも限界が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決すべくなされたもので、請求項1記載の発明は、複数の個別ワイヤーハーネスを組み合わせてなるワイヤーハーネスの配索構造であって、個別ワイヤーハーネスの導体を並列配置するための貫通孔を備えた複数の溝を一面に設けた複数の接続用絶縁プレートを有し、各個別ワイヤーハーネスを構成する複数の導体は、個々の個別ワイヤーハーネスごとに対応するそれぞれの接続用絶縁プレートの一面上に並列配置され、必要に応じて、前記接続用絶縁プレートの導体並列配置面と反対側の面で前記貫通孔を通して接続導体と接続し、該接続導体を介して他の個別ワイヤーハーネスの導体と電気的に接続し、前記複数の接続用絶縁プレートはそれぞれの外縁で相互に連結していることを特徴とするワイヤーハーネスの配索構造である。
【0005】
請求項1記載の発明によれば、個別ワイヤーハーネスを構成する導体は、接続用絶縁プレートの並列配置された面と反対側の面で前記貫通孔を通して接続導体と接続し、該接続導体を介して他の個別ワイヤーハーネスの導体と電気的に接続しているため、貫通孔を選択することにより、接続する導体を自由に変えることができる。
したがって、個別ワイヤーハーネスの複数の導体は接続用絶縁プレート上での配列順に制約を受けることがなく、設計変更の自由度が増す。
また、それぞれの個別ワイヤーハーネスの導体の引出し方向を揃える必要もない。したがって、個別ワイヤーハーネスの導体の引出し方向は、例えば車両においては、接続される補器部品の設置位置方向へ引出すことが好ましい。
さらに、平板である接続用絶縁プレート上で導体の接続作業をおこなうので、個別ワイヤーハーネス間の導体の接続作業性がよい。
【0006】
また、導体を接続するための貫通孔は、導体を並列配置するための溝を貫通するように設けられているため、貫通孔を設けることにより、導体の配列ピッチが大きくなることはなく、したがって、接続用絶縁プレートが大型化することはない。
【0007】
なお、本発明における個別ワイヤーハーネスとは、各システムごと、線径ごと、あるいは電流値ごとに形成した個別ワイヤーハーネスを含む。例えば、システムごとの個別ワイヤーハーネスとは、車両のヘッドランプ、ドアロック、パワーウィンド、メーターなどの各補機ごとに接続される個別ワイヤーハーネスや、ステアリング、メーター、センタークラスタ、エアコン、ドアなどのエリアごとに補機をサブモジュール化したサブモジュールごとに接続される個別ワイヤーハーネスを含む。
【0008】
また、個別ワイヤーハーネスは、平行に配設された複数の被覆電線、エナメル線あるいはリボン電線からなるもの、およびフレキシブルプリントサーキット(FPC)、フレキシブルフラットケーブル(FFC)などを含む。このような個別ワイヤーハーネスは直線状であって、自動機で容易に配索することができ、配索の自動化率を高めることができる。
【0009】
本発明に係わるワイヤーハーネスは、車両のインストルメントパネル・ハーネス、カウル・ハーネス、フロア・ハーネス、ルーフ・ハーネス、リアルーム・ハーネスなどのハーネスに適用できる。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記複数の接続用絶縁プレートは、四角形をなす6個の接続用絶縁プレートであって、前記6個の接続用絶縁プレートは6面体をなすようにそれぞれの外縁で相互に連結していることを特徴とするものである。
本発明によれば、6個の接続用絶縁プレートは、相互に連結して6面体を形成しているので、平面への展開、組立が容易である。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記複数の接続用絶縁プレートは、リング状をなすようにそれぞれの外縁で相互に連結していることを特徴とするものある。
本発明によれば、複数の接続用絶縁プレートは、相互に連結してリング状をなしているので、平面への展開、組立が容易である。
【0012】
また、請求項4記載の発明は、請求項1、2、3のいずれか1に記載の発明において、前記接続用絶縁プレートが連結してなる連結体内に電子部品を収容したことを特徴とするものである。
本発明によれば、接続用絶縁プレートが連結してなる連結体内に電子部品を収容することにより、実装密度を向上させることができるとともに、電子部品を保護するケースを不要にすることができ、部品点数を削減することができる。
【0013】
さらに、請求項5記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記個別ワイヤーハーネスは車両内の車体構造体に沿って配索され、前記複数の接続用絶縁プレートは前記車体構造体にリング状に巻き付け固定されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の接続用絶縁プレートを車体構造体にリング状に巻き付け固定することができ、装着性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるワイヤーハーネスの配索構造の一実施形態を示す要部斜視図である。図2(a)、(b)はそれぞれ、前記実施形態の展開斜視図である。図3(a)、(b)はそれぞれ、前記実施形態の接続用絶縁プレートに導体を並列配置した状態の斜視図および側面図である。さらに、図4は前記実施形態における接続用絶縁プレート相互の連結構造の説明図である。
【0015】
本実施形態のワイヤーハーネス10は、6個の個別ワイヤーハーネス、即ち、3個の幹線用ワイヤーハーネス11、12、13と3個の支線用ワイヤーハーネス14、15、16を組み合わせたものである。幹線用ワイヤーハーネス11、12、13と支線用ワイヤーハーネス14、15、16は、それぞれ複数の導体である電線20を並行に配設したフラット回路体からなる。
幹線用ワイヤーハーネス11、12、13の電線20の端部には電源など(図示されず)が接続する。また、支線用ワイヤーハーネス14、15、16の電線20の端部にはコネクタ40が接続している。
【0016】
幹線用ワイヤーハーネス11、12、13および支線用ワイヤーハーネス14、15、16の電線20は、図2(a)に示すように、それぞれの個別ワイヤーハーネスに対応する接続用絶縁プレート30上に並列配置されている。
また、幹線用ワイヤーハーネス11、12、13の電線20と支線用ワイヤーハーネス14、15、16の電線20は、図2(b)に示すように、接続用絶縁プレート30間を結ぶ接続導体であるジャンパー線50を介して電気的に接続している。
【0017】
本実施形態では、6個の接続用絶縁プレート30は四角形をなし、幹線用ワイヤーハーネス11、12、13用および支線用ワイヤーハーネス14、15、16用ともに同一形状をして、図1に示すように、6面体をなすように連結している。
【0018】
接続用絶縁プレート30は、図3(a)、(b)に示すように、電線20を並列配置するための複数の溝30aを片面に並列に設けている。溝30aの開口部の幅は狭くなっており、配置された電線20が脱落しないようになっている。また、前記溝30aの両端には電線20の長手方向のずれを防止するための留め部30b(溝30aの幅を狭くする張出部)を設けている。さらに、前記溝30aの底部には、図4(留め部30bは省略)に示すように、溝30aに配置された電線20をジャンパー線50に接続するための貫通孔30cが設けられている。
【0019】
また、接続用絶縁プレート30は、図4に示すように、外縁(本実施形態では、四角形の4辺)に相互に連結するための嵌合凸状部30dと前記嵌合凸状部30dと嵌合する嵌合穴30eを設けている。接続用絶縁プレート30は、この嵌合凸状部30dを相手側の接続用絶縁プレート30の嵌合穴30eに嵌合させて、外縁で相手側接続用絶縁プレート30と連結する。
【0020】
幹線ワイヤーハーネス11、12、13の電線20と支線用ワイヤーハーネス14、15、16の電線20との電気的接続は、図2(b)に示すように、接続用絶縁プレート30の電線20が配列された面の反対側の面の貫通穴30cにおいて、ジャンパー線50と電線20を接続し、ジャンパー線50を介しておこなわれている。なお、ジャンパー線50と電線20の接続は、例えば接続用絶縁プレート30の両側からジャンパー線50と電線20を挟むように電極をあてがい、溶接しておこなう。
【0021】
本実施形態では、6個の接続用絶縁プレート30はそれぞれ、外縁をなす四辺で相互に直角をなすように連結され、6面体を形成している。したがって、本実施形態では、6個の接続用絶縁プレート30が形成する6面体の中に電子部品(例えば、電子ユニット、ヒューズ、リレーなど)を収容し、実装密度を向上させることができる。また、接続用絶縁プレート30が形成する6面体は、その中に収容された電子部品を保護するケースの機能も有するので、収容される電子部品は保護ケースを不要にすることができ、部品点数を削減することができる。
【0022】
図5は、6個の接続用絶縁プレート30が形成する6面体の中に電子部品として電子基板60を収容した場合の展開斜視図である。電子基板60は、幹線用ワイヤーハーネス11の導体を並列配置した接続用絶縁プレート30の前記導体配置面の反対側の面上に積層され、溶接またははんだで接続されたジャンパー線50で3個の接続用絶縁プレート30に電気的に接続している。
【0023】
次に、他の実施形態について、図6(a)、(b)を用いて説明する。
本実施形態のワイヤーハーネス10は、図6(a)に示すように、3個の幹線用ワイヤーハーネス11、12、13と3個の支線用ワイヤーハーネス14、15、16を組み合わせたもので、6個の四角形をなす接続用絶縁プレート30を電線20の並列配置面を外側にして外縁で環状に連結したものである。幹線用ワイヤーハーネス11、12、13の電線20と支線用ワイヤーハーネス14、15、16の電線20との電気的接続は、展開図である図6(b)に示すように、前記実施形態と同様にジャンパー線50を介しておこなわれている。
【0024】
本実施形態では、6個の接続用絶縁プレート30を絶縁層(図示されず)を介して、リインフォース(車体構造材)などに巻き付けるように装着することができ、装着性が向上する。したがって、本実施形態のワイヤーハーネスをリインフォースに組み付けたものを複合部品として扱うことができる。
また、本実施形態では、複数車種共通の共通回路部分を備えた接続用絶縁プレート30をあらかじめリインフォースなどに巻き付け、装備品などの車種ごとに仕様の異なるシステム部分の接続用絶縁プレートを追加できるものであれば一層好ましい。接続用絶縁プレートの追加方法としては、例えば、あらかじめ巻き付けられた共通の接続用絶縁プレート30上に、車種ごとに仕様の異なる接続用絶縁プレートを環状に積層する。追加の接続用絶縁プレートの連結方法は、例えばヒンジ構造付きの嵌合凸状部を相手側の接続用絶縁プレートの嵌合穴に嵌合しておこなう。
【0025】
さらなる他の実施形態のワイヤーハーネス10は、図6(b)に示すように、6個の四角形をなす接続用絶縁プレート30を外縁で直線状に連結し、これらの接続用絶縁プレート30を、図7に示すように、絶縁層(図示されず)を介して折り重ねたものである。本実施形態では、前述の二実施形態に比して、接続絶縁プレート30の連結構造体が小型化する。
【0026】
上記実施形態によれば、幹線ワイヤーハーネス11、12、13の電線20と支線用ワイヤーハーネス14、15、16の電線20との電気的接続は、接続用絶縁プレート30の電線20が配列された面の反対側の面の貫通孔30cでジャンパー線50を介しておこない、ジャンパー線50は貫通孔30cを選択して自由に接続位置を決めることができる。
そのため、幹線ワイヤーハーネス11、12、13や支線用ワイヤーハーネス14、15、16の電線20の配列順を自由に変えることができ、それらの設計の変更も可能になる。また、電線20とジャンパー線50の接続は、平板な接続用絶縁プレート30上でおこなうので、電線20間の接続作業性も向上する。
【0027】
また、電線20を接続するための貫通穴30cは、溝30aの底を貫通するように設けられているため、溝30aの配列ピッチは貫通穴30cを設けることにより制約をうけることはない。したがって、電線20の配列ピッチを、接続を考慮することにより大きくする必要はなくなる。
【0028】
さらに、接続用絶縁プレート30は、幹線ワイヤーハーネス11、12、13用や支線用ワイヤーハーネス14、15、16用の形状を共通化して、形状の種類を少なくすることができる。
また、車両に搭載する場合には、接続用絶縁プレート30の連結構造を車体構造に合わせて自由度をもって設定することができ、また、電線20の引出し方向も自由度をもって設定することができる。
【0029】
なお、本発明において、個別ワイヤーハーネスは幹線用および支線用ワイヤーハーネスとは限らず、その数も6個の限定されることはない。
また、接続用絶縁プレート間の導体同士を接続する接続導体はジャンパー線に限定されることなく、エナメル線、リボン電線などを含み、さらには、例えば、所要の回路を形成したフレキシブル回路体(FPC、FFCなど)でもよい。
また、接続用絶縁プレートの貫通穴における個別ワイヤーハーネスの導体と接続導体との接続方法は、溶接に限定されることはなく、例えばはんだまたは導電性接着剤による接続方法でもよく、あるいは、両端に圧接部を有する圧接端子を貫通穴に嵌合させ、両端の圧接部に個別ワイヤーハーネスの導体と接続導体を圧接して接続してもよい。
また、接続用絶縁プレートの形状は、四角形に限定されることはなく、三角形など多角形や台形でもよい。また、接続用絶縁プレート同士の外縁における連結構造は、嵌合構造に限定されることはなく、例えば接着剤あるいはホットメルトなどで接着した構造でもよい。
【0030】
また、接続用絶縁プレートの連結構造体は、展開、組立が可能は三角錐、四角錐などでもよい。また、この連結構造体は、複数車種共通の共通回路部分を備え、装備品などで車種ごとに異なる部分の接続用絶縁プレートを後から必要に応じて追加できるものであれば、一層好ましい。
また、接続用絶縁プレートの連結構造体は、個別ワイヤーハーネスの分岐位置に配置することが好ましい。例えば、幹線用ワイヤーハーネスの長手方向における所望の分岐位置(ステアリング、センタークラスタ、メーター、両サイドのジョイントボックスなどの支線用ワイヤーハーネスが分岐される位置)近傍に配置することが好ましい。
さらに、配索構造を構成する総ての接続用絶縁プレートに導体があらかじめ並列配置されている必要はなく、必要に応じて後から導体を配置できるものでもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、以下のような優れた効果がある。即ち、
1)ワイヤーハーネスを構成する個別ワイヤーハーネスの設計変更の自由度が増す。
2)個別ワイヤーハーネスを構成する導体の引出し方向の自由度が増す。
したがって、車両の補器位置方向に個別ワイヤーハーネスの導体を引出しておくことにより、分岐位置に組み付けた後に必要となる導体の長さがばらつくことがないので、個別ワイヤーハーネスの導体の長さを一定の長さに管理することが可能になる。また、ワイヤーハーネスの組立(ASSY)板での分岐作業時に、行き先の経路別に導体を束ねる作業が不要になり、ワイヤーハーネスの製造工程が簡略化する。さらに、車両への組み付け作業性も向上する。
3)個別ワイヤーハーネスの導体の接続用絶縁プレートへの配索を自動化することができ、また、個別ワイヤーハーネスの導体の接続作業性が向上し、接続用絶縁プレートを共通化できるので、製造コストが低減する。
4)ワイヤーハーネスの配索構造が小型化する。
【0032】
また、請求項2、3記載の発明によれば、平面への展開、組立が容易であるという優れた効果がある。
【0033】
また、請求項4記載の発明によれば、接続用絶縁プレートが連結してなる連結体内に電子部品を収容することにより、実装密度を向上させることができるとともに、電子部品を保護するケースを不要にすることができ、部品点数を削減することができるという優れた効果がある。
【0034】
さらに、請求項5記載の発明によれば、複数の接続用絶縁プレートを車体構造体にリング状に巻き付け固定することができ、装着性が向上するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるワイヤーハーネスの配索構造の一実施形態を示す要部斜視図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ、前記実施形態の展開斜視図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ、前記実施形態の接続用絶縁プレートに導体を並列配置した状態の斜視図および側面図である。
【図4】前記実施形態における接続用絶縁プレート相互の連結構造の説明図である。
【図5】前記実施形態において、電子部品を収容した場合の展開斜視図である。
【図6】(a)、(b)はそれぞれ、本発明にかかるワイヤーハーネスの配索構造の他の実施形態の斜視図および展開斜視図である。
【図7】本発明にかかるワイヤーハーネスの配索構造のさらなる他の実施形態の斜視図である。
【図8】従来のワイヤーハーネスの配索構造を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 ワイヤーハーネス
11、12、13 幹線用ワイヤーハーネス
14、15、16 支線用ワイヤーハーネス
20 電線
30 接続用絶縁プレート
30a 溝
30b 留め部
30c 貫通孔
30d 嵌合凸状部
30e 嵌合穴
40 コネクタ
50 ジャンパー線
60 電子基板
Claims (5)
- 複数の個別ワイヤーハーネスを組み合わせてなるワイヤーハーネスの配索構造であって、
個別ワイヤーハーネスの導体を並列配置するための貫通孔を備えた複数の溝を一面に設けた複数の接続用絶縁プレートを有し、
各個別ワイヤーハーネスを構成する複数の導体は、個々の個別ワイヤーハーネスごとに対応するそれぞれの接続用絶縁プレートの一面上に並列配置され、必要に応じて、前記接続用絶縁プレートの導体並列配置面と反対側の面で前記貫通孔を通して接続導体と接続し、該接続導体を介して他の個別ワイヤーハーネスの導体と電気的に接続し、
前記複数の接続用絶縁プレートはそれぞれの外縁で相互に連結していることを特徴とするワイヤーハーネスの配索構造。 - 前記複数の接続用絶縁プレートは、四角形をなす6個の接続用絶縁プレートであって、前記6個の接続用絶縁プレートは6面体をなすようにそれぞれの外縁で相互に連結していることを特徴とする請求項1記載のワイヤーハーネスの配索構造。
- 前記複数の接続用絶縁プレートは、リング状をなすようにそれぞれの外縁で相互に連結していることを特徴とする請求項1記載のワイヤーハーネスの配索構造。
- 前記接続用絶縁プレートが連結してなる連結体内に電子部品を収容したことを特徴とする請求項1、2、3のいずれか1に記載のワイヤーハーネスの配索構造。
- 前記個別ワイヤーハーネスは車両内の車体構造体に沿って配索され、前記複数の接続用絶縁プレートは前記車体構造体にリング状に巻き付け固定されていることを特徴とする請求項3記載のワイヤーハーネスの配索構造。
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