JP2004032515A - Apc付き光送信器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力信号(Q)の反転信号(バーQ)を生成して、それら2つの信号それぞれに利得を付加する。そして、利得付加後の入力信号に応じた電流で第1LD5を、利得付加後の反転信号に応じた電流で第2LD8を駆動する。このとき第1LD5から出力される光信号を送信し、同時に第1および第2それぞれのLD5および8からの光出力パワーをモニタする。そして、これらモニタ結果を示す2つの信号を互いに加算し、加算結果に基づいて、入力信号および反転信号それぞれに付加する利得の量を調整する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光送信器に関し、より特定的には、例えば光加入者システムに用いられて、バースト的な光ディジタル信号を一定の出力レベルで送信する、APC機能付きの光送信器に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、光通信システム等に使用される光送信器では、周囲温度の変化等による発光素子の光出力パワー変動を抑えるために、APC(Automatic Power Control:自動パワー制御)が行われる。以下、従来のAPCの原理を説明する。
【0003】
図12は、従来のAPC付き光送信器の構成例を示すブロック図である。図12において、光送信器は、レーザダイオード(LD)102と、DL駆動部101と、モニタフォトダイオード(m−PD)103と、電流電圧変換部104と、ピーク検出部105と、基準電圧発生部106と、比較部107とを備えている。
【0004】
上記のように構成された光送信器へは、2値(”High”または”Low”)のディジタル信号が入力され、LD駆動部101は、この入力信号に利得を付加し、利得付加後の信号に応じた電流でLD102を駆動する。LD102からは、入力信号に応じた光信号が出力され、この光信号が、図示しない受信器側へ向けて送信される。このときLD102では、後方出力光が発生しており、m−PD103は、この後方出力光を受光する。電流電圧変換部104は、m−PD103から出力される電流信号を電圧信号に変換する。ピーク検出部105は、電流電圧変換部104から出力される電圧信号をモニタして、そのピーク電圧を検出する。また、ピーク検出部105は、容量素子を含んでおり、検出したピーク電圧の値を保持する。
【0005】
基準電圧発生部106は、予め決められた基準電圧(Vref)を発生させる。比較部107は、ピーク検出部105の出力と、基準電圧発生部106の出力とを互いに比較して、ピーク電圧の基準電圧からのずれを示すオフセット電圧を出力する。この比較部107の出力がLD駆動部101に与えられ、LD駆動部101は、LD102を駆動する際、オフセット電圧が0となるように、入力信号に付加する利得の量を調整する。こうして利得調整を行うことによりLD102の光出力を一定に保とうとするのが、従来のAPCの原理である。
【0006】
ところが、上記のような従来のAPC付き光送信器には、次のような問題点のあることが知られている。無信号状態が長く続くと、光出力変動が発生していなくても、ピーク検出部105内の容量素子からの電荷リークのために、ピーク検出部105から比較部107に与えられるオフセット電圧値が低下し、その結果APCが誤動作してLD102の光出力が変動する問題点である。大きな容量素子を用いれば出力変動を小さくすることはできるが、そうすると今度は、ピーク検出部105の立ち上がり時定数が大きくなり、APCの応答速度が低下する。応答速度が低下すると、急激な光出力の変動が起こった場合に対処しきれなくなる。
【0007】
このような問題点を解消するための従来技術としては、特開平11−298416号公報に記載されたものが知られている。以下、この従来技術の要点について、図13を用いて説明する。図13は、別の従来のAPC付き光送信器の構成を示すブロック図である。図13の光送信器は、図12の光送信器において、比較部107とLD駆動部101との間に、サンプル&ホールド回路108を付加したような構成を有している。サンプル&ホールド回路108は、スイッチ(SW)109と、ホールド用容量C110とを含む。
【0008】
スイッチ109へは入力信号が与えられ、スイッチ109は、信号が”High”の期間だけ比較部107とLD駆動部101とを接続し、”Low”になると接続を絶つ。従って、”High”期間、比較部107の出力(オフセット電圧値)がLD駆動部101に与えられ、同時にその値がホールド用容量C110によって保持される。そして、“Low”期間、LD駆動部101へは、ホールド用容量C110に保持されている値、すなわち”High”期間のオフセット電圧値が与えられることになる。
【0009】
図13の光送信器では、こうして”High”期間のオフセット電圧値をサンプル&ホールドしておき、”Low”期間ではその値を利用することによって、無信号状態(”Low”期間)が長く続いた場合にAPCが誤動作して起こる光出力パワーの変動をなくそうとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図13の光送信器では、サンプル&ホールド回路108にホールド用容量C110が用いられている。無信号状態が長く続くと、ホールド用容量C110から電荷リークが生じるために、LD駆動部101に与えられるオフセット電圧値が低下し、その結果APCが誤動作してLD102の光出力が変動する。
【0011】
つまり、保持する値がピーク電圧値でなくオフセット電圧値である点は異なるが、図13の光送信器の場合も、有信号状態での値を容量素子に保持させておき、保持無信号状態では、容量素子に保持されている値を利用してAPCを行うことには変わりがない。そのため、図12の光送信器の場合と同様、無信号状態が長く続くと、電荷リークのためにAPCが誤動作して、光出力パワーの変動が起こる。出力変動を小さくするために大きな容量素子を用いれば、APCの応答速度が低下する点にも変わりがない。
【0012】
また、図12や図13の光送信器で採用されているような、有信号状態での値を容量素子に保持させておいて無信号状態となったときその値を利用する従来のAPC方法では、無信号状態が続いている期間は制御が有効に働かない。そのため、無信号状態が続いている間に周囲温度の変化等が起こった場合、無信号状態が終わって次の信号の先頭”High”が検出された瞬間、光出力変動が発生してしまう(一定値に戻るまでに時間がかかる)。
【0013】
それゆえに、本発明の目的は、バースト的なディジタル信号を光送信する際、無信号状態が長く続いても誤動作することがなく、しかも、無信号状態が続いている間に光出力パワーの変動が起こった場合にも速やかにその変動を打ち消すことができるようなパワー制御を行うAPC付き光送信器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、High/Low2値からなる信号が入力され、値の変化に応じて発光素子を点灯/消灯させることにより、この入力信号をON/OFF2値からなる光信号に変換して送信する光送信器であって、
同じ性能を持った第1および第2の発光素子、
入力信号をもとに、同時刻における値が当該入力信号とは逆であるような反転入力信号を生成する手段、
入力信号および反転入力信号が与えられ、それぞれの信号値に応じた電流で第1および第2の発光素子を駆動する駆動手段、
駆動手段に与えられる入力信号および反転入力信号それぞれに利得を付加する手段、
第1の発光素子から出力される光信号を送信する手段、
第1および第2の発光素子それぞれの光出力パワーをモニタして、そのモニタ結果を示す信号を出力するモニタ手段、
モニタ手段から出力される2つの信号を加算し、その加算結果を示す信号を出力する加算手段、および
加算手段の出力信号を予め設定された基準値と比較して、その比較結果を示す信号を出力する比較手段を備え、
利得付加手段は、加算手段の出力信号値が基準値と一致するように、入力信号および反転入力信号それぞれに付加する利得の量を、比較手段の出力信号に基づいて調整することを特徴とする。
【0015】
上記第1の発明では、入力信号の反転信号を生成して、それら2つの信号それぞれに利得を付加し、利得付加後の入力信号に応じた電流で第1の発光素子を、利得付加後の反転信号に応じた電流で第2の発光素子を駆動する。このとき、第1の発光素子から出力される光信号を送信し、同時に、第1および第2それぞれの発光素子からの光出力パワーをモニタする。そして、それらモニタ結果を示す2つの信号を互いに加算し、加算結果の信号に基づいて、入力信号および反転信号に付加する利得を調整するようなAPCを行う。
【0016】
この場合、入力信号が”Low”の期間か”High”の期間かに関わらず、加算結果の信号は常に”High”となるので、”Low”期間に備えて”High”期間の値を容量素子に保持させる必要がない。そのため、無信号状態が長く続いたときに容量素子から電荷リークが生じてAPCが誤動作する問題が解消され、また、このようなAPCの誤動作による光出力変動を小さくしようと容量を増やした結果APCの応答速度が低下することもなくなる。
加えて、こうして加算結果に基づいてAPCを行えば、たとえ無信号状態において光出力変動が起こっても、その変動に応じてリアルタイムに加算結果が変化するため、その変動を速やかに打ち消すことができる。
【0017】
なお、第1の発明は、後述する第1〜第3の実施形態と対応している。これらの実施形態では、発光素子としてLDが用いられ、モニタ手段は、受光素子により実現されている。受光素子としては、m−PDが用いられる。比較手段は、電流電圧変換部と、基準電圧発生部と、比較部とで構成され、加算結果を電流電圧変換して基準電圧と比較することによりオフセット電圧を生成している。利得付加手段は、1つまたは2つの可変利得付加部で構成され、オフセット電圧値が0となるように、入力信号および反転信号それぞれに付加する利得を調整する。その際、2つのLDの出力光が同一であることを前提に、利得調整の際、入力信号および反転信号それぞれに同じ量の利得を付加している。
【0018】
第2の発明は、第1の発明において、
性能には、入出力特性およびその温度依存性が含まれる。
【0019】
第3の発明は、第2の発明において、
加算手段の出力信号の時間的な平均値を検出して、その検出結果を示す信号を出力する平均値検出手段、および
平均値検出手段の出力信号を基準値と比較して、その比較結果を示す信号を出力する第2の比較手段をさらに備え、
利得付加手段は、さらに、平均値検出手段の出力信号値が基準値と一致するように、入力信号および反転入力信号のどちらか一方を入力信号の値と比較手段の出力信号の値とに基づいて選択すると共に、その選択された信号に付加する利得の量を、第2の比較手段の出力信号に基づいて調整することを特徴とする。
【0020】
上記第3の発明では、もし2つの発光素子の間で特性の違いが生じてどちらか一方の発光素子の光出力だけが変化したときには、出力変化した方の発光素子への信号に付加する利得だけを調整する(すなわち個別的に利得制御を行う)ことにより、2つの発光素子の光出力が同じ値となるようにする。
【0021】
どちらか一方の発光素子の光出力だけが変化した場合、平均値が基準値からずれるので、もし平均値が基準値からずれていれば、どちらか一方の発光素子の光出力だけが変化したことがわかる。どちらの発光素子の光出力が変化したのかは、加算結果の信号値が基準値から外れたときに、加算結果の信号値が基準値よりも大きいか小さいかと、入力信号の値がHighかLowかとを確認することにより判別できる。出力変化した方の発光素子への信号に付加する利得の量だけを、平均値が基準値と一致するように調整すれば、2つの発光素子の光出力を同じ値にすることができる。
【0022】
なお、第3の発明は、後述する第6の実施形態と対応している。第6の実施形態では、どちから一方のLDの光出力だけが低下したときには、出力低下した方のLDへの信号に付加する利得だけを増やす個別利得調整を行うことにより、2つのLDの光出力が同じ値となるようにしている。また、どちから一方のLDの光出力だけが増大したときには、出力増大した方のLDへの信号に付加する利得だけを減らす個別利得調整を行うことにより、2つのLDの光出力が同じ値となるようにしている。2つのLDの出力光パワーが同一であれば、第1の実施形態と同様の利得調整を行う(入力信号および反転信号それぞれに同じ量の利得を付加する)。
【0023】
第4の発明は、High/Low2値からなる信号が入力され、値の変化に応じて発光素子を点灯/消灯させることにより、この入力信号をON/OFF2値からなる光信号に変換して送信する光送信器であって、
発光素子、
入力信号が与えられ、その信号値に応じた電流で発光素子を駆動する駆動手段、
発光素子から出力される光信号を送信する手段、
発光素子の光出力パワーをモニタして、そのモニタ結果を示す信号を出力するモニタ手段、
入力信号をもとに、同時刻における値が当該入力信号とは逆であるような反転入力信号を生成する手段、
反転入力信号が与えられ、同時刻における値がモニタ手段の出力信号とは逆であるような電流を出力する電流源、
駆動手段に与えられる入力信号および電流源に与えられる反転入力信号のそれぞれに利得を付加する手段、
モニタ手段の出力信号と電流源の出力電流とを加算し、その加算結果を示す信号を出力する加算手段、および
加算手段の出力信号を予め設定された基準値と比較して、その比較結果を示す信号を出力する比較手段を備え、
利得付加手段は、加算手段の出力信号値が基準値と一致するように、入力信号および反転入力信号それぞれに付加する利得の量を、比較手段の出力信号に基づいて調整することを特徴とする。
【0024】
上記第4の発明では、入力信号の反転信号を生成して、それら2つの信号それぞれに利得を付加する。そして、利得付加後の入力信号に応じた電流で第1の発光素子を駆動して、第1の発光素子から出力される光信号を送信すると共に、第1の発光素子からの光出力パワーをモニタする。同時に、利得付加後の反転信号を電流源に与えて、同時刻における値が上記のモニタ結果とは逆であるような電流を生成させる。そして、これらモニタ結果と電流とを加算し、加算結果に基づいて、入力信号および反転信号に付加する利得を調整するようなAPCを行う。
【0025】
この場合、入力信号が”Low”の期間か”High”の期間かに関わらず、加算結果の信号は常に”High”となるので、”Low”期間に備えて”High”期間の値を容量素子に保持させる必要がない。そのため、無信号状態が長く続いたときに容量素子から電荷リークが生じてAPCが誤動作する問題が解消され、また、このようなAPCの誤動作による光出力変動を小さくしようと容量を増やした結果APCの応答速度が低下することもなくなる。
加えて、こうして加算結果に基づいてAPCを行えば、たとえ無信号状態において光出力変動が起こっても、その変動に応じてリアルタイムに加算結果が変化するため、その変動を速やかに打ち消すことができる。
【0026】
なお、第4の発明は、後述する第4,第5の実施形態と対応している。第4,第5の実施形態では、発光素子としてLDが用いられ、モニタ手段は、受光素子により実現されている。受光素子としては、m−PDが用いられる。電流源は、バイポーラトランジスタと、抵抗と、ツェナーダイオードとで構成されている。このツェナーダイオードは、LDと同様の温度依存性を有し、出力電流値を周囲温度の変化に応じて制御する働きをする。比較手段は、電流電圧変換部と、基準電圧発生部と、比較部とで構成され、加算結果を電流電圧変換して基準電圧と比較することによりオフセット電圧を生成している。利得付加手段は、1つまたは2つの可変利得付加部で構成され、オフセット電圧値が0となるように、入力信号および反転信号それぞれに付加する利得を調整する。
【0027】
第5の発明は、第4発明において、
電流源は、自身が出力しようとする電流の値を、周囲温度の変化に応じて制御する手段を含む。
【0028】
第6の発明は、第5の発明において、
電流制御手段が、発光素子と同様の温度依存性を示すツェナーダイオードによって実現されている。
【0029】
第7の発明は、High/Low2値からなる信号が入力され、値の変化に応じて発光素子を点灯/消灯させることにより、この入力信号をON/OFF2値からなる光信号に変換して送信するような光送信器において、発光素子の光出力パワーを一定に保つ方法であって、
入力信号をもとに、同時刻における値が当該入力信号とは逆であるような反転入力信号を生成するステップ、
入力信号および反転入力信号それぞれに利得を付加するステップ、
利得付加後の入力信号に応じた電流で発光素子を駆動するステップ、
発光素子から出力される光信号を送信するステップ、
発光素子からの光出力パワーをモニタするステップ、
利得付加後の反転信号に応じて、同時刻における値がモニタの結果を示す信号とは逆であるような反転モニタ信号を生成するステップ、
モニタ信号と反転モニタ信号とを互いに加算するステップ、および
加算の結果に基づいて、入力信号および反転入力信号に付加する利得を調整するステップを備える。
【0030】
第8の発明は、第7の発明において、
加算の結果の時間的な平均値を検出するステップ、および
入力信号の値と加算の結果と平均値とに基づいて、入力信号および反転入力信号のどちらか一方に付加する利得だけを調整するステップをさらに備える。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。図2は、図1の光送信器の動作を説明するための波形図である。図1において、光送信器は、反転信号生成部15と、第1可変利得付加部1と、第2可変利得付加部2と、第1LD駆動部3と、第2LD駆動部4と、第1LD5と、第1m−PD6と、第2LD8と、第2m−PD9と、加算部11と、電流電圧変換部12と、基準電圧発生部13と、比較部14とを備えている。
【0032】
反転信号生成部15は、入力信号が与えられ、その反転信号(同時刻における値が入力信号とは逆であるような信号)を生成する。第1LD駆動部3は、入力信号が与えられ、その信号値に応じた電流で第1LD5を駆動する。第2LD駆動部4は、反転信号が与えられ、その信号値に応じた電流で第2LD8を駆動する。第1可変利得付加部1は、第1LD駆動部3に与えられる入力信号に利得を付加する。第2可変利得付加部2は、第2LD駆動部4に与えられる反転信号に利得を付加する。
【0033】
第1m−PD6は、第1LD5の光出力パワーをモニタするためのものであり、第1LD5の後方出力光を受光して、光強度に応じた電流信号を出力する。第2m−PD9は、第2LD8の光出力パワーをモニタするためのものであり、第2LD8の後方出力光を受光して、光強度に応じた電流信号を出力する。加算部11は、第1および第2のm−PD6および9から出力される2つの信号を加算する。
【0034】
電流電圧変換部12は、加算部11の出力を電流電圧変換する。基準電圧発生部13は、予め決められた基準電圧(Vref)を発生させる。比較部14は、電流電圧変換部12の出力と、基準電圧発生部13の出力とを比較して、2つの出力の差分を示すオフセット電圧を出力する。このオフセット電圧が第1および第2の可変利得付加部1および2に与えられ、第1および第2の可変利得付加部1および2は、オフセット電圧が0となるように、入力信号および反転入力信号それぞれに付加する利得の量を調整する。
【0035】
第1LD5および第1m−PD6でレーザモジュール7が、第2LD8および第2m−PD9でダミーレーザモジュール10が構成される。これら2つのモジュール7および10は、同一の部品であり、互いに同じ性能(例えば入出力特性やその温度依存性など)を持っている。なお、同一部品であっても、使用年数の違いなどのために性能が異なる場合もあるが、以下では、同一性能であると仮定して説明する。
【0036】
上記のように構成された光送信器の動作について、図2の波形図を参照しながら説明する。光送信器へは、2値(”High”または”Low”)のディジタル信号(図中Q)が入力され、反転信号生成部15は、この入力信号の反転信号(図中バーQ;”High””Low”を入れ替えたような信号)を生成する。これら入力信号および反転信号の関係を、図2(a)および(b)に示す。なお、図2では、信号値”1”が”High”と、”0”が”Low”と対応している。
【0037】
入力信号は第1可変利得付加部1へ、反転信号は第2可変利得付加部2へと入力され、それぞれに同じ量の利得が付加される。レーザモジュール7側へは、第1可変利得付加部1の出力信号(利得付き入力信号)が与えられ、第1LD駆動部3は、その信号に応じて第1LD5を駆動し、第1LD5から光信号が出力される。この光信号が、図示しない受信器へ向けて送信される。このとき第1LD5では、後方出力光が発生しており、第1m−PD6は、この後方出力光を受光して電流信号を出力する。第1m−PD6から出力される電流信号の波形を、図2(c)に示す。この信号(c)を適宜、「モニタ信号」と呼ぶ。
【0038】
一方、ダミーレーザモジュール10側へは、第2可変利得付加部2の出力信号(利得付き反転信号)が与えられ、第2LD駆動部4は、その信号に応じて第2LD8を駆動し、第2LD8から光信号が出力される。ただし、この光信号は、送信されない。このとき第2LD8では、後方出力光が発生しており、第2m−PD9は、この後方出力光を受光して電流信号を出力する。第2m−PD9から出力される電流信号の波形を、図2(d)に示す。第2m−PD9の出力信号(d)は、同時刻における値が第1m−PD6の出力信号(c)とは逆であり、この信号(d)を適宜、「反転モニタ信号」と呼ぶ。
【0039】
第1m−PD6から出力される電流信号(c)と、第2m−PD9から出力される電流信号(d)とが加算部11に入力され、互いに加算される。加算部11から出力される電流信号の波形を、図2(e)に示す。ここで、2つの電流信号(c)および(d)は互いに反転関係にあるので、互いに加算すると変調成分が打ち消され、その結果、加算後の信号(e)は、常に”High”となる。
【0040】
つまり、第1LD5は入力信号の変化に応じて、第2LD8は反転信号の変化に応じて点灯/消灯するが、第1LD5が点灯している期間第2LD8は消灯しており、第1LDが消灯している期間第2LD8は点灯しているので、2つのLDの光出力パワーをモニタして加算すれば、加算結果は常に一定(High)となる。
【0041】
加算部11の出力信号(e)は、電流電圧変換部に入力され、電圧信号に変換される。このとき、基準電圧発生部13が基準電圧(Vref)を発生させており、電流電圧変換部12の出力信号と、この基準電圧とが比較部14に与えられる。比較部14は、これら電圧信号と基準電圧とを互いに比較して、電圧信号の基準電圧からのずれを示すオフセット電圧を出力する。
【0042】
この比較部14の出力が第1可変利得付加部1および第2可変利得付加部2に与えられ、各可変利得付加部1,2は、オフセット電圧が0となるように、各信号に付加する利得の量を調整する(なお、各信号に付加される利得の量は、調整後も互いに同じである)。こうしてモニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成して、それらの加算結果(e)に基づいてAPCを行うことによって、LD5および8の光出力が一定に保たれる。
【0043】
ここで、上記APCの具体例について、図3を用いて説明する。図3は、本発明のAPC方法を説明するための波形図である。図3には、互いに反転関係にある2つの信号(第1および第2m−PD6および9の出力;図2(c)および(d)と対応)と、それらの加算結果(加算部11の出力;図2(e)と対応)とが示されている。(A)が初期波形を表し、(B)は、光出力低下が起こった時の波形を表す。加算結果と比較される基準電圧Vrefは、”1”に設定されている。
【0044】
初期状態では、(A)に示されるように、Low”が”0”、”High”が”1”なので、加算結果は一定値”1”である。このときのオフセット電圧値は、”0”である。
【0045】
その後、光出力が低下すると、(B)に示されるように、Low”は”0”のままだが、”High”が”1”から”0.8”に低下し、その結果、加算結果も一定値”0.8”へと変化する。このときのオフセット電圧値、すなわち加算結果のVrefからのずれは”−0.2”であり、これが第1および第2の可変利得付加部1および2へと通知される。
【0046】
通知に応じ、第1および第2の可変利得付加部1および2は、オフセット電圧値が”−0.2”から”0”に戻るように、入力信号および反転信号に付加する利得の量を増加させる。このAPCの結果、一度低下した光出力が、元のレベルに復帰する。
【0047】
上記のように、本実施形態に係る光送信器では、入力信号(図2(a)参照)の反転信号(b)を生成して、それら2つの信号(a)および(b)それぞれに利得を付加する。そして、利得付加後の入力信号に応じた電流で第1LD5を、利得付加後の反転信号に応じた電流で第2LD8を駆動する。このとき、第1LD5から出力される光信号を送信し、同時に、第1および第2それぞれのLD5,8からの光出力パワーをモニタする。そして、それらモニタ結果を示す2つの信号(c)および(d)を互いに加算し、加算結果(e)に基づいて、入力信号(a)および反転信号(b)に付加する利得を調整するようなAPCを行う。
【0048】
この場合、入力信号(a)が”Low”の期間か”High”の期間かに関わらず、加算結果の信号(e)は常に”High”となるので、この信号(e)を電流電圧変換して基準電圧(Vref)と直接比較することによりオフセット電圧を生成することができる。こうしてオフセット電圧を生成すれば、”Low”期間に備えて”High”期間の値を容量素子に保持させる必要がないので、無信号状態が長く続いたときに容量素子から電荷リークが生じてAPCが誤動作する問題が解消される。また、このようなAPCの誤動作による光出力変動を小さくしようと容量を増やした結果APCの応答速度が低下することもない。
【0049】
加えて、こうして生成したオフセット電圧に基づいてAPCを行えば、たとえ無信号状態において光出力変動が起こっても、その変動に応じてリアルタイムにオフセット電圧値が変化するため、その変動を速やかに打ち消すことができる(つまり、無信号状態であっても制御が有効に働く)。そのため、無信号状態が終わって次の信号の先頭”High”が検出された瞬間に光出力変動が発生する問題が解消される。
【0050】
なお、本実施形態では、光送信器内で反転信号を生成しているが、光送信器の前段で反転信号を生成し、光送信器へは入力信号および反転信号を入力するようにしてもよい。この場合、図1の光送信器の構成要素からは、反転信号生成部15が省かれる。
【0051】
また、本実施形態では、電流を光に変換するのにLDを用いているが、これ以外にも、例えば半導体レーザや気体レーザなどといった様々な発光素子を用いることができる。また、LDの後方出力光を電流に変換するのにm−PDを用いているが、これ以外にも、例えばフォトトランジスタや光導電体などといった様々な受光素子を用いることができる。
【0052】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。その動作説明のための波形図としては、図2を用いる。図4において、光送信器は、第1可変利得付加部1と、第1LD駆動部3と、第2LD駆動部4と、第1LD5と、第1m−PD6と、第2LD8と、第2m−PD9と、加算部11と、電流電圧変換部12と、基準電圧発生部13と、比較部14とを備えている。
【0053】
すなわち、図4の光送信器は、図1の光送信器(第1の実施形態を参照)から、反転信号生成部15および第2可変利得付加部2を削除したような構成を有している。その代わり、第1可変利得付加部1が、それら反転信号生成部15および第2可変利得付加部2の機能を兼ね備えている。図4に示された各構成要素は、第1可変利得付加部1を除き、図1に示された各構成要素と同じものであり、同様の動作を行う。
【0054】
上記のように構成された光送信器の動作について、図2を参照しながら説明する。第1可変利得付加部1へは入力信号(2値のディジタル信号)が与えられ、第1可変利得付加部1は、その信号に利得を付加する。そして、利得付加後の信号(図中G)をもとにその反転信号(図中バーG)を生成して、それら2つの信号を出力する。2つの信号(図4のGおよびバーG)の関係は、第1の実施形態における入力信号および反転信号(図1のQおよびバーQ)の関係と同様であり、図2(a)および(b)に示されている。
【0055】
レーザモジュール7側へは利得付加後の入力信号(G)が、ダミーレーザモジュール10側へは利得付加後の反転信号(バーG)が与えられる。第1LD駆動部3は、信号”G”に応じて第1LD5を駆動し、第2LD駆動部4は、信号”バーG”に応じて第2LD8を駆動する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。すなわち、第1LD5から出力される光信号が光受信器側へと送信され、同時に、各LD5,8からの後方出力光が各m−PD6,9により受光される。さらに、受光して得られた2つの電流信号(c)および(d)が加算され、加算結果(e)をもとにオフセット電圧が生成される。そして、このオフセット電圧が第1可変利得付加部1に与えられ、第1可変利得付加部1は、オフセット電圧が0となるように利得の量を調整する。こうしてモニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成して、それらの加算結果(e)に基づいてAPCを行うことによって、LD5および8の光出力が一定に保たれる。
【0056】
上記のように、本実施形態に係る光送信器は、第1の実施形態に係る光送信器において、第1および第2の可変利得付加部を一体化して、それに反転信号生成部15の機能を持たせたような構成を有している。つまり、モニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成するための回路部分の構成が異なるものの、それら2つの信号を加算し、加算結果に基づいてAPCを行う点に変わりがないので、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第1の実施形態と比べると、部品点数が少ない利点がある。
【0057】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。その動作説明のための波形図としては、図2を用いる。図5において、光送信器は、第1可変利得付加部1と、第1LD駆動部3と、第1LD5と、第1m−PD6と、第2LD8と、第2m−PD9と、加算部11と、電流電圧変換部12と、基準電圧発生部13と、比較部14とを備えている。
【0058】
すなわち、図5の光送信器は、図1の光送信器(第1の実施形態を参照)から、反転信号生成部15、第2LD駆動部4および第2可変利得付加部2を削除したような構成を有している。その代わり、第1可変利得付加部1が第2可変利得付加部2の機能を、第1LD駆動部3が反転信号生成部15および第2LD駆動部4の機能を兼ね備えている。図5に示された各構成要素は、第1可変利得付加部1および第1LD駆動部3を除き、図1に示された各構成要素と同じものであり、同様の動作を行う。
【0059】
上記のように構成された光送信器の動作について、図2を参照しながら説明する。第1可変利得付加部1へは入力信号(2値のディジタル信号)が与えられ、第1可変利得付加部1は、その信号に利得を付加する。第1可変利得付加部1の出力信号が第1LD駆動部3に与えられ、第1LD駆動部3は、利得付加後の信号(図中L)をもとにその反転信号(図中バーL)を生成して、それら2つの信号を出力する。これら2つの信号(図5のLおよびバーL)の関係は、第1の実施形態における入力信号および反転信号(図1のQおよびバーQ)の関係と同様であり、図2(a)および(b)に示されている。
【0060】
レーザモジュール7側へは利得付加後の入力信号(L)が、ダミーレーザモジュール10側へは利得付加後の反転信号(バーL)が与えられる。第1LD駆動部3は、信号”L”に応じて第1LD5を駆動し、第2LD駆動部4は、信号”バーL”に応じて第2LD8を駆動する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。すなわち、第1LD5から出力される光信号が光受信器側へと送信され、同時に、各LD5,8からの後方出力光が各m−PD6,9により受光される。さらに、受光して得られた2つの電流信号(c)および(d)が加算され、加算結果(e)をもとにオフセット電圧が生成される。そして、このオフセット電圧が第1可変利得付加部1に与えられ、第1可変利得付加部1は、オフセット電圧が0となるように利得の量を調整する。こうしてモニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成して、それらの加算結果(e)に基づいてAPCを行うことによって、LD5および8の光出力が一定に保たれる。
【0061】
上記のように、本実施形態に係る光送信器は、第1の実施形態に係る光送信器において、2つの可変利得付加部(1および2)、および2つのLD駆動部(3および4)をそれぞれ一体化すると共に、反転信号生成部15の機能を第1LD駆動部3に持たせたような構成を有している。つまり、モニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成するための回路部分の構成が異なるものの、それら2つの信号を加算し、加算結果(e)に基づいてAPCを行う点に変わりがないので、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第1の実施形態と比べると(第2の実施形態と比べてもさらに)、部品点数が少ない利点がある。
【0062】
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。その動作説明のための波形図としては、図2を用いる。図6において、光送信器は、反転信号生成部15と、第1可変利得付加部1と、第2可変利得付加部2と、第1LD駆動部3と、第1LD5と、第1m−PD6と、電流源20と、加算部11と、電流電圧変換部12と、基準電圧発生部13と、比較部14とを備えている。
【0063】
すなわち、図6の光送信器は、図1の光送信器(第1の実施形態を参照)から第2LD駆動部4、第2LD8および第2m−PD9を削除して、それらの代わりに、電流源20を設けたような構成を有している。図6に示された各構成要素は、電流源20を除き、図1に示された各構成要素と同じものであり、同様の動作を行う。電流源20は、第1LD駆動部3,第1LDおよび第1m−PD6からなる回路部分と同じ入出力特性およびその温度依存性を持つ。
【0064】
図7は、図6の電流源20の構成例を示す回路図である。図7において、電流源20は、バイポーラトランジスタ(Q1〜Q3)と、抵抗(R1〜R6)と、ツェナーダイオード22とを含む。図7に示すように、電流源20では、Q1のエミッタと、Q2のエミッタと、Q3のコレクタとが互いに接続されており、Q1のコレクタおよびQ2のコレクタに供給された電流は、Q1のエミッタおよびQ2のエミッタを経てQ3のコレクタへと集められ、Q3のエミッタから出ていく。このとき、Q1のベースには、第2可変利得付加部2の出力が与えられ、Q2のコレクタへと供給される電流の一部が、加算部11へ向けて出力される。
【0065】
また、Q3のベースには、第1LD5と同じような温度依存性を示すツェナーダイオード22が接続されており、これが、加算部11への出力電流を周囲温度の変化に応じて制御する出力制御部(図中に参照番号21で示されている)としての働きをしている。その結果、電流源20からは、第1の実施形態で第2m−PD9から出力されるものと同等の電流信号(反転モニタ信号)が出力されることとなる。
【0066】
なお、第1LD5と同じような温度依存性を示すものであれば、ツェナーダイオード22以外の素子を用いてもよい。
【0067】
上記のように構成された光送信器の動作について、図2を参照しながら説明する。光送信器へは、2値のディジタル信号(図中Q)が入力され、反転信号生成部15は、この入力信号の反転信号(図中バーQ)を生成する。これら2つの信号の関係は、図2(a)および(b)に示されている。
【0068】
入力信号は第1可変利得付加部1へ、反転信号は第2可変利得付加部2へと入力され、それぞれに同じ量の利得が付加される。レーザモジュール7側へは、第1可変利得付加部1の出力信号が与えられ、第1LD駆動部3は、その信号に応じて第1LD5を駆動し、第1LD5から光信号が出力される。この光信号が、図示しない受信器へ向けて送信される。このとき第1LD5では、後方出力光が発生しており、第1m−PD6は、この後方出力光を受光して電流信号を出力する。第1m−PD6から出力される電流信号の波形は、図2(c)に示されている。
【0069】
一方、電流源20へは、第2可変利得付加部2の出力信号が与えられ、電流源20は、この信号に応じた電流信号を出力する。電流源20から出力される電流信号の波形は、第1の実施形態においてダミー側の第2m−PD9から出力される電流信号のそれと同じであり、図2(d)に示されている。
【0070】
これら2つの電流信号(c)および(d)が加算され、加算結果(e)をもとにオフセット電圧が生成される。そして、このオフセット電圧が第1および第2の可変利得付加部1おおび2に与えられ、第1および第2の可変利得付加部1および2はそれぞれ、オフセット電圧が0となるように利得の量を調整する。こうしてモニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成して、それらの加算結果(e)に基づいてAPCを行うことによって、LD5の光出力が一定に保たれる。
【0071】
上記のように、本実施形態に係る光送信器は、第1の実施形態に係る光送信器において、第2LD駆動部4,第2LD8および第2m−PD9を削除する代わりに、電流源20を設けたような構成を有している。つまり、モニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成するための回路部分の構成が異なるものの、それら2つの信号を加算し、加算結果に基づいてAPCを行う点に変わりがないので、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第1の実施形態と比べると、部品点数が少ないのに加え、高価なLDやm−PDを含むダミーレーザモジュール10の代わりにトランジスタやダイオード、抵抗などで構成された電流源20を用いているので、価格面でも有利である。
【0072】
(第5の実施形態)
図8は、本発明の第5の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。その動作説明のための波形図としては、図2を用いる。図8において、光送信器は、第1可変利得付加部1と、第1LD駆動部3と、第1LD5と、第1m−PD6と、加算部11と、電流電圧変換部12と、基準電圧発生部13と、比較部14と、電流源20とを備えている。
【0073】
すなわち、図8の光送信器は、図4の光送信器(第2の実施形態を参照)から第2LD駆動部4,第2LD8および第2m−PD9を削除して、それらの代わりに電流源20を設けたような構成を有している。図8に示された各構成要素は、電流源20を除き、図4に示された各構成要素と同じものであり、同様の動作を行う。電流源20の構成例は、図7に示されている(詳細は第4の実施形態を参照)。
【0074】
上記のように構成された光送信器の動作について、図2を参照しながら説明する。第1可変利得付加部1へは入力信号(2値のディジタル信号)が与えられ、第1可変利得付加部1は、その信号に利得を付加する。そして、利得付加後の入力信号(図中G)をもとにその反転信号(図中バーG)を生成して、それら2つの信号を出力する。これら2つの信号(図8のGおよびバーG)の関係は、第1の実施形態における入力信号および反転信号(図1のQおよびバーQ)の関係と同様であり、図2(a)および(b)に示されている。
【0075】
レーザモジュール7側へは利得付加後の入力信号(G)が、電流源20側へは利得付加後の反転信号(バーG)が与えられる。第1LD駆動部3は、信号”G”に応じて第1LD5を駆動する。そして、第1LD5から出力される光信号が光受信器側へと送信され、同時に、第1LD5からの後方出力光が第1m−PD6により受光され、第1m−PD6から電流信号(c)が出力される。
【0076】
一方、電流源20は、信号”バーG”を受け、電流信号(c)と反転関係にあるような電流(d)を出力する。この電流源20からの電流(d)と、前述の第1m−PD6からの電流信号(c)とが加算され、加算結果(e)をもとにオフセット電圧が生成される。そして、このオフセット電圧が第1可変利得付加部1に与えられ、第1可変利得付加部1は、オフセット電圧が0となるように利得の量を調整する。こうしてモニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成して、それらの加算結果(e)に基づいてAPCを行うことによって、LD5の光出力が一定に保たれる。
【0077】
上記のように、本実施形態に係る光送信器は、第2の実施形態に係る光送信器において、第2LD駆動部4,第2LD8および第2m−PD9の代わりに、電流源20を設けたような構成を有している。この光送信器では、入力信号(a)の反転信号(b)を生成して、それら2つの信号それぞれに利得を付加する。そして、利得付加後の入力信号に応じた電流で第1LD5を駆動して、第1LD5から出力される光信号を送信すると共に、第1LD5からの光出力パワーをモニタする。同時に、利得付加後の反転信号を電流源20に与えて、同時刻における値が上記のモニタ結果(c)とは逆であるような電流(d)を出力させる。そして、これらモニタ結果(c)と電流(d)とを加算し、加算結果(e)に基づいて、入力信号(a)および反転信号(b)に付加する利得を調整するようなAPCを行う。
【0078】
つまり、モニタ信号(c)とその反転信号(d)とを生成するための回路部分の構成が異なるものの、それら2つの信号を加算し、加算結果に基づいてAPCを行う点に変わりがないので、第2の実施形態と同様の効果が得られる。また、第2の実施形態と比べると、部品点数が少ないのに加え、高価なLDやm−PDを含むダミーレーザモジュール10の代わりにトランジスタやダイオード、抵抗などで構成された電流源20を用いているので、価格面でも有利である。
【0079】
(第6の実施形態)
図9は、本発明の第6の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図である。その動作説明のための波形図としては、図2を用いる。図9において、光送信器は、反転信号生成部15と、第1可変利得付加部1と、第2可変利得付加部2と、第1LD駆動部3と、第2LD駆動部4と、第1LD5と、第1m−PD6と、第2LD8と、第2m−PD9と、加算部11と、電流電圧変換部12と、基準電圧発生部13と、比較部14と、平均値検出部30と、電流電圧変換部31と、比較部32と、スイッチ33とを備えている。
【0080】
すなわち、図9の光送信器は、図1の光送信器(第1の実施形態を参照)に、平均値検出部30、電流電圧変換部31、比較部32およびスイッチ33を追加したような構成を有している。これら本実施形態で追加された要素からなる回路部分を、以下では「個別調整回路34」と呼ぶ。
【0081】
第1の実施形態の光送信器では、レーザモジュール7側のLD(第1LD5)とダミーレーザモジュール10側のLD(第2LD8)とが互いに同じ特性を持っており、一方のLDの光出力が変化したときには他方のLDの光出力も同様に変化することを前提として、第1および第2の可変利得付加部に同じ値の「オフセット電圧」を通知していた。本実施形態で追加された個別調整回路34は、2つのLD間で特性の違いが生じてどちらか一方のLDの光出力が変化したときに、そのLDと対応する方の可変利得付加部に「個別オフセット電圧」(後述)をさらに通知して、そのLDへの信号に付加する利得の量を調整させる働きをする。図9に示された各構成要素は、個別調整回路34の部分を除き、図1に示された各構成要素と同じものであり、同様の動作を行う。
【0082】
上記のように構成された光送信器の動作について、図2を参照しながら説明する。個別調整回路34の部分を除く各構成要素は、第1の実施形態と同様に動作し、その結果、第1および第2のLD5および8の光出力が一定に保たれる。
【0083】
個別調整回路34へは、入力信号(図2(a)参照)と、比較部14の出力(オフセット電圧)と、加算部11の出力(e)と、基準電圧発生部13の出力(Vref)とが与えられる。
【0084】
平均値検出部30は、加算部11からの電流信号(e)をモニタして、その平均値を検出する。そして、電流電圧変換部31が平均値検出部30から出力される電流信号を電圧信号に変換し、この電圧信号と、基準電圧発生部13からの基準電圧とが比較部32に与えられる。比較部32は、これら電圧信号と基準電圧とを互いに比較して、電圧信号の基準電圧からのずれを示す個別オフセット電圧を出力する。
【0085】
スイッチ33は、入力信号(a)とオフセット電圧とを参照し、入力信号の値が”High”か”Low”かと、オフセット電圧の符号が正か負かとによって、第1および第2の可変利得付加部1および2のどちらか一方を選択して、比較部32の出力(個別オフセット電圧)を通知する。
【0086】
具体的には、例えば、オフセット電圧が負のとき入力信号が”High”であれば、第1LD5の光出力が低下したと判断されるので、第1可変利得付加部1に個別オフセット電圧が通知される。オフセット電圧が負のとき入力信号が”Low”であれば、第2LD8の光出力が低下したと判断されるので、第2可変利得付加部2に個別オフセット電圧が通知される。オフセット電圧が正のとき入力信号が”High”であれば、第1LD5の光出力が増大したと判断されるので、第1可変利得付加部1に個別オフセット電圧が通知される。オフセット電圧が正のとき入力信号が”Low”であれば、第2LD8の光出力が増大したと判断されるので、第2可変利得付加部2に個別オフセット電圧が通知される。
【0087】
個別オフセット電圧を与えられた方の利得付加部は、信号に利得を付加する際、個別オフセット電圧が0となるように利得の量を調整する。このような個別調整によって、どちらか一方のLD(5または8)だけに光出力変動が起こった場合、そのLDの光出力を元の値に復帰させることができる。復帰後は、2つのLD(5および8)の光出力が一致するので、第1の実施形態と同様のAPCを行うことによって、LD5および8の光出力が一定に保たれる。
【0088】
ここで、上記個別調整の具体例について、図10および11を用いて説明する。図10および11は、本発明のAPC方法に付随して行われる個別調整を説明するための波形図である。図10は、第1LD5の光出力が低下した場合の個別制御を、図11は、第2LD8の光出力が低下した場合の個別制御を示す。
【0089】
図10および11には、互いに反転関係にある2つの信号(第1および第2のm−PD6および9の出力)と、それらの加算結果(加算部11の出力)と、加算結果の時間的な平均値とが示されている。図10および11に共通して、(A)が初期波形であり、(B)は、一方のLD(5または8)で光出力低下が起こった時の波形を表す。加算結果の平均値と比較される基準電圧Vrefは、”1”に設定されている。
【0090】
さて、初期状態では、図10および11それぞれの(A)に示されるように、どちらの信号もLow”が”0”、”High”が”1”なので、加算結果は一定値”1”である。このときの個別オフセット電圧値は、”0”である。
【0091】
その後、もし第2LD8はそのままに第1LD5の光出力が低下したとすると、図10(B)に示されるように、第1LD5と対応する信号では、”Low”は”0”のままだが、”High”が”1”から”0.8”に低下する。一方、第2LD8と対応する信号では、”Low”は”0”のまま、”High”も”1”のままである。
【0092】
従って、2つの信号の加算結果は、入力信号Qが”Low”の期間では一定値”1”のままだが、”High”の期間では一定値”0.8”へと変化するような凸凹のある波形となる。この場合、加算結果の平均値は、”1”よりも小さな値(例えば0.9”)となり、個別オフセット電圧値、すなわち加算結果の平均値のVrefからのずれは、0よりも小さい値(例えば”−0.1”)となる。
【0093】
そこで、この個別オフセット電圧値”−0.1”が第1可変利得付加部1へと通知され、応じて、第1可変利得付加部1は、個別オフセット電圧値が”−0.1”から”0”に戻るように、入力信号に付加する利得の量を増加させる。この個別調整の結果、一度低下した第1LD5の光出力は、元のレベルに復帰する。
【0094】
逆に、もし第1LD5はそのままに第2LD8の光出力が低下したとすると、図11(B)に示されるように、第2LD8と対応する信号では、”Low”は”0”のままだが、”High”が”1”から”0.8”に低下する。一方、第1LD5と対応する信号では、”Low”は”0”のまま、”High”も”1”のままである。
【0095】
従って、2つの信号の加算結果は、入力信号Qが”High”の期間では一定値”1”のままだが、”Low”の期間では一定値”0.8”へと変化するような凸凹のある波形となる。この場合、加算結果の平均値は、”1”よりも小さな値(例えば0.9”)となり、個別オフセット電圧値、すなわち加算結果の平均値のVrefからのずれは、0よりも小さい値(例えば”−0.1”)となる。
【0096】
そこで、この個別オフセット電圧値”−0.1”が第2可変利得付加部2へと通知され、応じて、第2可変利得付加部2は、個別オフセット電圧値が”−0.1”から”0”に戻るように、反転信号に付加する利得の量を増加させる。この個別調整の結果、一度低下した第2LD8の光出力は、元のレベルに復帰する。
【0097】
個別オフセット電圧を2つの可変利得付加部(1および2)のどちらへ通知するべきかは、オフセット電圧が負(すなわち加算結果(e)が1よりも小)であるときの入力信号の値(”High”か”Low”か)に基づいて決定することができる。オフセット電圧が負のときに入力信号が”High”であれば第1可変利得付加部1へ、オフセット電圧が負のときに入力信号が”Low”であれば第2可変利得付加部1へ、個別オフセット電圧を通知すればよい。
【0098】
上記のように、本実施形態に係る光送信器は、第1の実施形態に係る光送信器に、個別調整回路34を追加したような構成を有している。第1の実施形態と同じ回路部分では、第1および第2それぞれのLD5,8からの光出力パワーをモニタして、それらモニタ結果を示す2つの信号(c)および(d)を互いに加算し、さらに、この加算結果(e)に基づいて、入力信号(a)および反転信号(b)に付加する利得を調整するようなAPCが行われる。その結果、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0099】
加えて、もし2つのLD(5および8)の間で特性の違いが生じてどちらか一方のLDの光出力だけが変化したときには、個別調整回路34が、出力変化した方のLDへの信号に付加する利得だけを調整して、2つのLDの光出力同じ値となるようにする。そのため、もし2つのLDの間で特性の違いが生じても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0100】
なお、第2の実施形態に係る光送信器に個別調整回路34を追加すれば、もし2つのLD(5および8)の間で特性の違いが生じても、第2の実施形態と同様の効果が得られるようになる。また、第3の実施形態に係る光送信器に個別調整回路34を追加すれば、もし2つのLD(5および8)の間で特性の違いが生じても、第3の実施形態と同様の効果が得られるようになる。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、バースト的なディジタル信号を光送信する際、無信号状態が長く続いても誤動作することがなく、しかも無信号状態が続いている間に光出力パワーの変動が起こった場合でも速やかにその変動を打ち消すことができる(つまり有信号状態か無信号状態かに関わらず常に高速応答が可能である)ようなパワー制御を行うAPC付き光送信器が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図
【図2】図1の光送信器の動作を説明するための波形図
【図3】本発明のAPC方法を説明するための波形図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第3の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第4の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図
【図7】図6の電流源20の構成例を示す回路図
【図8】本発明の第5の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第6の実施形態に係る光送信器の構成を示すブロック図
【図10】本発明のAPC方法に付随して行われる個別調整(第1LD5の光出力が低下した場合)を説明するための波形図
【図11】本発明のAPC方法に付随して行われる個別調整(第2LD8の光出力が低下した場合)を説明するための波形図
【図12】従来のAPC付き光送信器の構成例を示すブロック図
【図13】別の従来のAPC付き光送信器の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 第1可変利得付加部
2 第2可変利得付加部
3 第1LD駆動部
4 第2LD駆動部
5 第1LD
6 第1m−PD
7 レーザモジュール
8 第2LD
9 第2m−PD
10 ダミーレーザモジュール
11 加算部
12,31 電流電圧変換部
13 基準電圧発生部
14,32 比較部
15 反転信号生成部
20 電流源
21 出力制御部
22 ツェナーダイオード
30 平均値検出部
33 スイッチ
34 個別調整回路
Claims (8)
- High/Low2値からなる信号が入力され、値の変化に応じて発光素子を点灯/消灯させることにより、この入力信号をON/OFF2値からなる光信号に変換して送信する光送信器であって、
同じ性能を持った第1および第2の発光素子、
前記入力信号をもとに、同時刻における値が当該入力信号とは逆であるような反転入力信号を生成する手段、
前記入力信号および前記反転入力信号が与えられ、それぞれの信号値に応じた電流で前記第1および第2の発光素子を駆動する駆動手段、
前記駆動手段に与えられる入力信号および反転入力信号それぞれに利得を付加する手段、
前記第1の発光素子から出力される光信号を送信する手段、
前記第1および第2の発光素子それぞれの光出力パワーをモニタして、そのモニタ結果を示す信号を出力するモニタ手段、
前記モニタ手段から出力される2つの信号を加算し、その加算結果を示す信号を出力する加算手段、および
前記加算手段の出力信号を予め設定された基準値と比較して、その比較結果を示す信号を出力する比較手段を備え、
前記利得付加手段は、前記加算手段の出力信号値が前記基準値と一致するように、前記入力信号および前記反転入力信号それぞれに付加する利得の量を、前記比較手段の出力信号に基づいて調整することを特徴とする、APC付き光送信器。 - 前記性能には、入出力特性およびその温度依存性が含まれる、請求項1に記載のAPC付き光送信器。
- 前記加算手段の出力信号の時間的な平均値を検出して、その検出結果を示す信号を出力する平均値検出手段、および
前記平均値検出手段の出力信号を前記基準値と比較して、その比較結果を示す信号を出力する第2の比較手段をさらに備え、
前記利得付加手段は、さらに、前記平均値検出手段の出力信号値が前記基準値と一致するように、前記入力信号および前記反転入力信号のどちらか一方を前記入力信号の値と前記比較手段の出力信号の値とに基づいて選択すると共に、その選択された信号に付加する利得の量を、前記第2の比較手段の出力信号に基づいて調整することを特徴とする、請求項2に記載のAPC付き光送信器。 - High/Low2値からなる信号が入力され、値の変化に応じて発光素子を点灯/消灯させることにより、この入力信号をON/OFF2値からなる光信号に変換して送信する光送信器であって、
発光素子、
前記入力信号が与えられ、その信号値に応じた電流で前記発光素子を駆動する駆動手段、
前記発光素子から出力される光信号を送信する手段、
前記発光素子の光出力パワーをモニタして、そのモニタ結果を示す信号を出力するモニタ手段、
前記入力信号をもとに、同時刻における値が当該入力信号とは逆であるような反転入力信号を生成する手段、
前記反転入力信号が与えられて、同時刻における値が前記モニタ手段の出力信号とは逆であるような電流を出力する電流源、
前記駆動手段に与えられる入力信号および前記電流源に与えられる反転入力信号のそれぞれに利得を付加する手段、
前記モニタ手段の出力信号と前記電流源の出力電流とを加算し、その加算結果を示す信号を出力する加算手段、および
前記加算手段の出力信号を予め設定された基準値と比較して、その比較結果を示す信号を出力する比較手段を備え、
前記利得付加手段は、前記加算手段の出力信号値が前記基準値と一致するように、前記入力信号および前記反転入力信号それぞれに付加する利得の量を、前記比較手段の出力信号に基づいて調整することを特徴とする、APC付き光送信器。 - 前記電流源は、自身が出力しようとする電流の値を、周囲温度の変化に応じて制御する手段を含む、請求項4に記載のAPC付き光送信器。
- 前記電流制御手段が、前記発光素子と同様の温度依存性を示すツェナーダイオードによって実現されている、請求項5に記載のAPC付き光送信器。
- High/Low2値からなる信号が入力され、値の変化に応じて発光素子を点灯/消灯させることにより、この入力信号をON/OFF2値からなる光信号に変換して送信するような光送信器において、発光素子の光出力パワーを一定に保つ方法であって、
入力信号をもとに、同時刻における値が当該入力信号とは逆であるような反転入力信号を生成するステップ、
前記入力信号および反転入力信号それぞれに利得を付加するステップ、
利得付加後の入力信号に応じた電流で発光素子を駆動するステップ、
前記発光素子から出力される光信号を送信するステップ、
前記発光素子からの光出力パワーをモニタするステップ、
前記利得付加後の反転信号に応じて、同時刻における値が前記モニタの結果を示す信号とは逆であるような反転モニタ信号を生成するステップ、
前記モニタ信号と前記反転モニタ信号とを互いに加算するステップ、および
前記加算の結果に基づいて、前記入力信号および反転入力信号に付加する利得を調整するステップを備える、APC方法。 - 前記加算の結果の時間的な平均値を検出するステップ、および前記入力信号の値と前記加算の結果と前記平均値とに基づいて、前記入力信号および反転入力信号のどちらか一方に付加する利得だけを調整するステップをさらに備える、請求項7に記載のAPC方法。
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JP2002187944A JP2004032515A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | Apc付き光送信器 |
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JP2002187944A JP2004032515A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | Apc付き光送信器 |
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2002
- 2002-06-27 JP JP2002187944A patent/JP2004032515A/ja active Pending
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