JP2004030852A - ディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法及び装置 - Google Patents

ディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法及び装置 Download PDF

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飯田 郁子
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Abstract

【課題】ディフェクトとして登録されているセクタのディフェクト状況の悪化を検査することで、ディスク記憶装置の故障予知に適切に利用できるようにする。
【解決手段】ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、当該セクタからのデータ読み出しを行い、その時点におけるエラー訂正可能なエラー訂正レベルを測定する(S9〜S12)。そして、各ディフェクトセクタについてエラー訂正レベルを測定する毎に、その測定されたエラー訂正レベルをもとにエラー訂正レベルの経時変化を検出し(S14,S15)、その検出結果をもとに、当該セクタのディフェクト状況の悪化の程度を表すディフェクト状況悪化レベルを検出する(S16)。
【選択図】  図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク上のディフェクトセクタをディフェクト管理リストにより管理するディスク記憶装置に係り、特にディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記憶媒体にディスク(ディスク媒体)を用いたディスク記憶装置として、磁気ディスク装置が知られている。磁気ディスク装置では、当該装置の出荷時に、ディスク上の全セクタについてディフェクト検査が行われる。もし、ディフェクト検査の対象となった、本来論理アドレス(論理ブロックアドレス)が割り当てられるべきセクタが当該ディフェクト検査でディフェクトであると判定された場合、同一トラック上の後続する正常なセクタのうち、ディフェクトと判定されたセクタ(ディフェクトセクタ)に最も近いセクタが、当該論理アドレスのセクタとして割り当てられる。そこで、磁気ディスク装置の出荷時には、ディフェクト検査をもとに、論理アドレスと当該アドレスが割り当てられるセクタとの関係を登録したプライマリ・リスト(Pリスト)と呼ばれる第1のディフェクト管理リストが生成される。このリストは、磁気ディスク装置に実装されているディスク上の一般にシステム領域と呼ばれる特定領域に保存される。このリストを参照することで、ホストから指定された論理アドレスが割り当てられているセクタを認識できる。
【0003】
また、磁気ディスク装置では、当該装置の出荷後のセクタアクセスでエラーが発生した場合に、エラーとなったセクタがディフェクトセクタであるかが、例えばリトライ処理を実行することで調べられる。もし、ディフェクトセクタであると判定された場合、その新たにディフェクトセクタ(後発ディフェクト)として判定されたセクタに、例えば上記システム領域内に予め確保されている代替領域内のセクタが代替セクタとして割り当てられる。このディフェクトセクタと代替セクタとの対応関係は、グローイング(Growing)・リスト(Gリスト)と呼ばれる第2のディフェクト管理リストに登録される。この第2のディフェクト管理リストは第1のディフェクト管理リストと同様に、ディスク上のシステム領域に保存される。この第2のディフェクト管理リストを参照することで、アクセスすべきセクタが後発ディフェクトの場合に、その代替セクタを認識できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の技術においては、磁気ディスク装置(ディスク記憶装置)の出荷時のディフェクト検査でディフェクトとして検出されたセクタについての情報と、出荷後のセクタアクセスでエラーとなって最終的にディフェクト(後発ディフェクト)と認定されたセクタについての情報をディフェクト管理リストに登録している。したがって従来の技術においては、ホストから要求されたセクタアクセスを、上記リストに従って正しく実行することが可能となる。
【0005】
ところで、磁気ディスク装置では、ディスクからのデータの読み出しとディスクへのデータの書き込みに用いられるヘッドの特性が経時変化して劣化することがある。この場合、ディスク自体は正常でも、新たに検出されるディフェクトセクタが著しく増加する虞がある。また、ディスク自体が経時変化して、新たに検出されるディフェクトセクタが著しく増加することもある。そこで、このような状態を検出することで、磁気ディスク装置の故障を予知することが考えられる。
【0006】
しかし、新たに検出されるディフェクトセクタが著しく増加した状態では、磁気ディスク装置が既に故障に近い状態にある可能性がある。この場合、磁気ディスク装置に保存されているデータを他の記憶装置に正しくバックアップできなくなる虞もある。つまり、新たに検出されるディフェクトセクタが著しく増加したことをもって、磁気ディスク装置の故障の前兆であると判定することは、必ずしも適切な故障予知とはいえない。
【0007】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、既にディフェクトであるとして登録されているセクタのディフェクト状況の悪化を検査することにより、ディスク記憶装置の故障予知に適切に利用できる、ディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点によれば、ディスク上のディフェクトセクタをディフェクト管理リストにより管理するディスク記憶装置において、ディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法が提供される。この方法は、ディフェクト状況検査モードが設定される毎に、上記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、当該セクタからのデータ読み出しを行い、その時点におけるエラー訂正可能なエラー訂正レベルを測定するステップと、上記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、上記測定されたエラー訂正レベルをもとにエラー訂正レベルの経時変化を検出するステップと、上記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、上記エラー訂正レベルの経時変化検出結果をもとに、当該セクタのディフェクト状況の悪化の程度を表すディフェクト状況悪化レベルを検出するステップとから構成される。
【0009】
上記の構成においては、ディスク上のセクタのうち、ディフェクトとして検出されてディフェクト管理リストに登録されている全セクタ、即ち全ディフェクトセクタを対象に、ディフェクト状況検査モードが設定される毎に、当該ディフェクトセクタのディフェクト状況が悪化している程度を表すディフェクト状況悪化レベルが、その時点においてエラー訂正可能なエラー訂正レベルの測定結果をもとに検出される。このディフェクトセクタのディフェクト状況悪化レベルは、ディスク上の当該セクタの周辺部またはディスク記憶装置全体の状況悪化の前兆を表す有効な指標となる。したがって、ディフェクト状況検査モードを適宜設定してディフェクトセクタ毎のディフェクト状況悪化レベルを検査することで、ディスク記憶装置の故障予知に適切に利用可能となる。ここで、ディフェクト状況検査モードは、ディスク記憶装置内で定期的に或いは電源投入時の初期化処理で設定すればよい。また、ディスク記憶装置を利用するホストシステムから定期的に或いは電源投入時に或いはユーザからの指定により設定してもよい。
【0010】
また、上記の構成に、上記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、最初に測定されたエラー訂正レベルを、初期エラー訂正レベルとして保存するステップを追加し、上記エラー訂正レベル経時変化検出ステップでは、測定されたディフェクトセクタのエラー訂正レベルを、当該セクタの初期エラー訂正レベルと比較することでエラー訂正レベルの経時変化を検出するならば、各ディフェクトセクタのエラー訂正レベルの経時変化を簡単に検出できる。
【0011】
また、上記の構成におけるエラー訂正レベル測定ステップで、ディフェクトセクタからのデータ読み出しをエラー訂正レベルを段階的に上げながら繰り返すことにより、その時点におけるエラー訂正可能なエラー訂正レベルを測定するならば、各ディフェクトセクタの最新のエラー訂正レベルを高精度の検出できる。
【0012】
また、上記の構成に、上記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて測定されたエラー訂正レベルを、当該セクタの最新のエラー訂正レベルとして保存するステップを追加し、上記エラー訂正レベル測定ステップでは、エラー訂正レベルを、測定対象となるディフェクトセクタについて既に測定されている最新のエラー訂正レベルから段階的に上げるならば、各ディフェクトセクタの最新のエラー訂正レベルを効率的に検出できる。
【0013】
また、上記の構成に、上記ディフェクト状況検査モードにおいて、予め定められたディフェクト状況悪化レベル毎に、その悪化レベルについて検出されたセクタ数を保存するステップであって、上記ディフェクト状況悪化レベルが検出される都度、当該検出されたディフェクト状況悪化レベルに対応して保存されているセクタ数を1インクリメントするステップを追加するとよい。このようにすると、ディフェクト状況悪化レベル毎のセクタ数の分布を表す情報、つまりどの程度の数のディフェクトセクタがどの程度悪化しているかの情報を取得できるため、ディスク記憶装置の故障予知に最適な指標として利用可能となる。
【0014】
なお、上記ディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法に係る本発明は、当該方法を適用する装置(ディスク記憶装置)に係る発明としても成立する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を磁気ディスク装置に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1の磁気ディスク装置(以下、HDDと称する)1において、11はデータが磁気記録される記録媒体としてのディスク(磁気ディスク媒体)、12はディスク11へのデータ書き込み(データ記録)及びディスク11からのデータ読み出し(データ再生)に用いられるヘッド(磁気ヘッド)である。ヘッド12は、ディスク11の各記録面に対応してそれぞれ設けられているものとする。なお、図1の構成では、単一枚のディスク11を備えたHDDを想定しているが、ディスク11が複数枚積層配置されたHDDであっても構わない。
【0018】
ディスク11の各記録面には、ユーザから利用可能なユーザ領域11aと、欠陥セクタの代替先となる代替トラックが確保された代替領域及びシステム管理に必要な情報を保存する管理領域を含むシステム領域11bとが割り当てられている。システム領域11bは、システムのみが使用する、つまりユーザからは見えない非ユーザ領域である。
【0019】
システム領域11b(内の管理領域)には、ディスク11上のディフェクトセクタを管理するための、図2に示すディフェクト管理リスト110が保存される。このディフェクト管理リスト110は、HDD1の出荷時のディフェクト検査で検知されたディフェクトセクタを管理するための、第1のディフェクト管理リストとしてのPリスト(プライマリ・リスト)111と、HDD1の出荷後のセクタアクセスで検出されたディフェクトセクタを管理するための、第2のディフェクト管理リストとしてのGリスト(グローイング・リスト)112とから構成される。
【0020】
Pリスト111は、図3に示すデータ構造のアドレスマップ113をもとに作成される。このアドレスマップ113は、ディスク11上の全セクタ(物理セクタ)の物理アドレスと当該セクタに割り当てられる論理アドレスとの対応を表す。なお、図3中の記号×は、対応するセクタがディフェクトセクタであり、論理アドレスが割り当てられていないことを示す。図3の例では、物理アドレスが3と6と7のセクタ(セクタ3,6及び7)がディフェクトセクタである。ここでは、物理アドレス0乃至2のセクタ(セクタ0乃至2)には、それぞれ論理アドレス0乃至2が割り当てられる。この場合、物理アドレスに対する論理アドレスのずれ(オフセット)は0である。また、物理アドレス4及び5のセクタ(セクタ4及び5)には、それぞれ論理アドレス3及び4が割り当てられる。この場合、オフセットは1である。また、物理アドレス8のセクタ(セクタ8)には論理アドレス5が割り当てられる。この場合、オフセットは3である。
【0021】
明らかなように、図3のアドレスマップ30により、HDD1の出荷時のディフェクト検査で検知されたディフェクトセクタを管理することは可能である。しかし、アドレスマップ30で、ディスク11上の全てのセクタについて、ディフェクトセクタであるか否かと、正常なセクタである場合に、当該セクタに割り当てられる論理アドレスとを管理する場合、当該アドレスマップ30は極めて膨大なものとなる。そこで本実施形態では、アドレスマップ30に代えて、ディスク11上の正常なセクタに割り当てられる論理アドレスのうち、対応するセクタの物理アドレスとのオフセット量が変化する最初のセクタに割り当てられる論理アドレスとその際のオフセット量との対応を記述した、図2中のPリスト111を適用している。図3のアドレスマップ30の例に対応するPリスト111には、論理アドレス0とオフセット0との対と、論理アドレス3とオフセット1との対と、論理アドレス5とオフセット3との対が含まれている。論理アドレス0とオフセット0との対と、次の論理アドレス3とオフセット1との対とから、論理アドレス0乃至2が、そのまま物理アドレス0乃至2のセクタに割り当てられていることが分かる。また、論理アドレス3とオフセット1との対と、次の論理アドレス5とオフセット3との対とから、論理アドレス3及び4が、物理アドレス4及び5のセクタに割り当てられていることが分かる。
【0022】
Gリスト112は、出荷後のセクタアクセスで検出された全てのディフェクトセクタについて、図2に示されているように、当該ディフェクトセクタの物理アドレスと、当該ディフェクトセクタに代えて用いられるセクタ、つまり代替セクタの物理アドレスとの対を含む。代替セクタには、ディスク11のシステム領域11b上に確保されている代替領域のセクタが用いられる。
【0023】
システム領域11b(内の管理領域)にはまた、ディスク11上のディフェクトセクタについて、ディフェクトとして検出された後のディフェクト状況を管理するための、図4に示すディフェクト状況リスト113が保存される。このディフェクト状況リスト113は、エラー訂正レベルリスト114及びディフェクト悪化状況リスト115とから構成される。
【0024】
エラー訂正レベルリスト114は、各ディフェクトセクタについて、当該ディフェクトセクタのエラー訂正が可能なエラー訂正レベルの初期値及び最新値を含む。ディフェクト悪化状況リスト115は、予め定められたディフェクト状況の悪化の程度を表すディフェクト状況悪化レベル毎に、該当するディフェクトセクタの数を含む。なお、ディフェクトセクタの数に加えて、当該ディフェクトセクタのアドレスを含めることで、ディフェクト状況悪化レベル毎に、該当するディフェクトセクタが識別可能な構成としてもよい。
【0025】
再び図1を参照すると、ディスク11はスピンドルモータ(以下、SPMと称する)13により高速に回転する。ヘッド12はヘッド移動機構としてのアクチュエータ(ロータリ型ヘッドアクチュエータ)14に取り付けられており、当該アクチュエータ14の回動(角度回転)に従ってディスク11の半径方向に移動する。これにより、ヘッド12は、目標トラックの目標位置にシーク・位置決めされるようになっている。アクチュエータ14は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)15を有しており、当該VCM15により駆動される。SPM13及びVCM15は、VCM・SPMドライバ16からそれぞれ供給される駆動電流により駆動される。VCM・SPMドライバ16からそれぞれ供給される駆動電流を決定するための値(制御量)は、CPU17により決定される。
【0026】
CPU17はHDD1の主制御部をなし、当該HDD1内の他の要素を制御する。このCPU17による制御には、HDD1を利用するパーソナルコンピュータ等のホストシステム2からのリードまたはライトコマンドを受け付けた場合に、当該コマンドの指定する論理アドレスをディスク11上の物理アドレスに変換し、その物理アドレスで指定されるセクタが存在するトラック(目標トラック)にヘッド12をシーク・位置決めする制御が含まれている。また、CPU17による制御には、目標トラックへのシーク・位置決め後に、HDC21による指定セクタとの間のデータ転送制御も含まれている。CPU17はまた、セクタアクセスで新たにディフェクトセクタを検出した場合に、当該ディフェクトセクタを代替セクタに割り当てる代替セクタ処理を行う。CPU17は更に、故障予知の一環として実行されるセルフテスト(自己診断テスト)の新規項目として、ディフェクト管理リスト110に登録されている各ディフェクトセクタについて、当該セクタのディフェクト状況の悪化を検査する。この検査は、エラー訂正レベル、つまりエラーが訂正可能なバースト数の経時変化を観測することで実現される。
【0027】
CPU17はCPUバス18に接続されている。CPUバス18には、CPUが実行すべきプログラム(制御プログラム)が格納されているROM19と、CPU17が使用するワーク領域等が割り当てられるRAM20と、ディスクコントローラ(以下、HDCと称する)21と、HDDの制御に必要な諸信号の生成を行うゲートアレイ22とが接続されている。
【0028】
HDC21は、ホストシステム2から転送されるコマンド(リード/ライトコマンド等)を受信すると共に、ホストシステム2とHDC21との間のデータ転送を制御するインタフェース制御機能を有する。HDC21はまた、ディスク1lとHDC21との間のデータ転送を制御するディスク制御機能と、バッアァRAM25を制御するバッファ制御機能とを有する。HDC21はまた、ヘッド12によりディスク11から再生されたデータに含まれる誤りの訂正を可能にするために、ホストシステム2から転送されるユーザデータ(記録するデータ)に基づき、冗長データとしてのECCを生成するECC生成回路(図示せず)を有する。HDC21は更に、ヘッド12によりディスク11から読み出されて、ヘッドIC23及びリード/ライトIC24を介して転送されたデータに誤りが生じている場合に、当該データに付されているECCをもとに誤りを訂正するECCエラー訂正回路(図示せず)を有する。なお、誤りを訂正できるバースト数(バイト数)は有限であり、ECCの長さ、つまりエラー訂正レベルに関係する。
【0029】
ヘッド12はヘッドIC(ヘッドアンプ回路)23と接続されている。ヘッドIC23はヘッド12により読み出されたリード信号を増幅するリードアンプ(図示せず)、及びライトデータをライト電流に変換するライトアンプ(図示せず)を有する。ヘッドIC23は、リード/ライトIC(リード/ライトチャネル)24と接続されている。リード/ライトIC24は、リード信号に対するA/D(アナログ/ディジタル)変換処理、ライトデータの符号化処理及びリードデータの復号化処理等の各種の信号処理を実行する。
【0030】
HDC21は、CPUバス18以外に、ゲートアレイ22、リード/ライトIC24及びバッアァRAM25にも接続されている。HDC21はまた、ホストシステム2とホストインタフェース3を介して接続されている。
【0031】
ホストシステム2からのリードコマンドの実行時には、当該コマンドで指定される論理アドレスに対応する物理アドレスで示されるディスク11上の領域に記録されているデータ信号がヘッド12によって読み出される。ヘッド12により読み出された信号(アナログ信号)はヘッドIC23により増幅され、リード/ライトIC24によって復号化される。HDC21は、リード/ライトIC24によって復号化されたデータをゲートアレイ22からの制御用の各信号に従って処理することにより、ホストシステム2に転送すべきデータ(リードデータ)を生成する。このデータは一旦バッファRAM25に格納されてからホストシステム2に転送される。
【0032】
ホストシステム2からのライトコマンドの実行時には、ホストシステム2からHDC21に転送されたデータ(ライトデータ)は一旦バッアァRAM25に格納された後、ゲートアレイ22からの制御用の各信号に従ってHDC21によりリード/ライトIC24に転送される。このリード/ライトIC24に転送されたライトデータは符号化されて、ヘッドIC23を経由してヘッド12に導かれ、当該ヘッド12により、上記コマンドで指定される論理アドレスに対応する物理アドレスで示されるディスク11上の領域に書き込まれる。
【0033】
バッアァRAM25には、ホストシステム2とHDD1(内のHDC21)との間で転送されるデータを一時格納するのに用いられるデータバッファ(図示せず)のための領域が確保されている。バッアァRAM25にはまた、図2中のディフェクト管理リスト110に相当するディフェクト管理リスト250と、図4中のディフェクト状況リスト113に相当するディフェクト状況リスト253とを格納するため領域が確保されている。ディフェクト管理リスト250は、図5に示すように、Pリスト251及びGリスト252を含む。Pリスト251及びGリスト252は、図2中のPリスト111及びGリスト112に相当する、ディフェクト状況リスト253は、図5に示すように、エラー訂正レベルリスト254及びディフェクト悪化状況リスト255を含む。エラー訂正レベルリスト254及びディフェクト悪化状況リスト255は、図4中のエラー訂正レベルリスト114及びディフェクト悪化状況リスト115に相当する。なお、ディフェクト管理リスト250及びディフェクト状況リスト253を、バッアァRAM25ではなくて、RAM20に格納するようにしても構わない。
【0034】
次に、図1に示した構成のHDD1の動作について、故障予知のためのセルフテスト(自己診断テスト)の項目として新規に追加されたディフェクト状況検査を実行する場合を例に、図6及び図7のフローチャートを適宜参照して説明する。なお、本実施形態においてセルフテストは、一定時間間隔、例えば24時間間隔で、HDD1において自動的に実行されるものとする。しかし、セルフテストが、ホストシステム2からの指示により、HDD1にて実行される構成とすることも可能である。
【0035】
HDD1では、電源が投入されると、当該HDD1の初期化処理が行われる。この初期化処理において、CPU17は、ディスク11のシステム領域11bに保存されているディフェクト管理リスト110中のPリスト111及びGリスト112のコピーを、ディフェクト管理リスト250中のPリスト251及びGリスト252として、バッアァRAM25に格納する。またCPU17は、システム領域11bに保存されているディフェクト状況リスト113中のエラー訂正レベルリスト114のコピーを、ディフェクト状況リスト253中のエラー訂正レベルリスト254として、バッアァRAM25に格納する。更にCPU17は、ディフェクト状況リスト113中のディフェクト悪化状況リスト115と同一構造の初期化されたディフェクト悪化状況リスト255をバッアァRAM25に格納する。この初期化されたディフェクト悪化状況リスト255中のディフェクト状況悪化レベル毎のディフェクトセクタ数は、全て初期値0に設定されている。CPU17は、ディスク11のシステム領域11bに保存されているディフェクト管理リスト110及びディフェクト状況リスト113をアクセスする代わりに、バッアァRAM25内のディフェクト管理リスト250及びディフェクト状況リスト253をアクセスすることにより、ディフェクト管理リスト及びディフェクト状況リストを高速にアクセスする。
【0036】
CPU17は、セルフテスト中でディフェクト状況検査を実行するモード(ディフェクト状況検査モード)が設定されると、バッアァRAM25に格納されているディフェクト管理リスト250(中のPリスト251及びGリスト252)により示される全てのディフェクトセクタについて、図6及び図7のフローチャートに従い、以下に述べる手順でディフェクト状況を検査する。
【0037】
まずCPU17は、ディフェクト管理リスト250を参照して、未処理のディフェクトセクタの物理アドレス(セクタアドレス)を1つ特定(選択)する(ステップS1)。次にCPU17は、選択したディフェクトセクタの現在のエラー訂正レベル、つまりエラー訂正可能なバースト数を、次のようにして調べる。
【0038】
即ちCPU17は、ステップS1で選択されたディフェクトセクタを対象とするディフェクト状況検査が初めてであるか否かを判定する(ステップS2)。この判定は、セクタアドレスをキーに、バッアァRAM25に格納されているディフェクト状況リスト253中のエラー訂正レベルリスト254を参照して(データ構造については、図4中のエラー訂正レベルリスト114を参照)、上記選択されたディフェクトセクタのエラー訂正レベルの初期値が既に登録されているか否かを調べることにより行われる。
【0039】
もし、ディフェクト状況検査の対象となるディフェクトセクタのエラー訂正レベルの初期値がエラー訂正レベルリスト254に登録されておらず、したがって当該ディフェクトセクタを対象とするディフェクト状況検査が初めてである場合、CPU17は、HDC21でのエラー訂正レベルを、当該セクタがディフェクトとして検出された場合のエラー訂正レベルに設定する(ステップS3)。通常、ディフェクトとして検出するエラー訂正レベルは、出荷時の検査の場合と出荷後のセクタアクセスの場合(ユーザ使用時)とで異なり、出荷時の検査の方が低レベル、つまり訂正可能なバースト数が小さな値に設定される。したがって、ステップS3で設定されるエラー訂正レベルは、ディフェクト状況検査の対象となるディフェクトセクタが、ディフェクト管理リスト250中のPリスト251及びGリスト252のうちのいずれのリストをもとに選択されたかにより決定される。
【0040】
次にCPU17は、ステップS1で選択されたディフェクトセクタにテストデータを書き込み、しかる後に当該ディフェクトセクタからテストデータを読み出す制御を行う(ステップS4)。これにより、HDC21では、テストデータをもとに、現在設定されているエラー訂正レベルで決まるサイズのECCが(ECC生成回路により)生成され、当該ECCがテストデータに付される。ECCのサイズは、エラー訂正レベルが高くなるほど、つまりエラー訂正機能が強化されるほど、大きくなる。このECCが付されたテストデータは、HDC21からリード/ライトIC24に転送されて変調(コード変換)された後、ヘッドIC23に入力される。このヘッドIC23に入力されたデータ(データ信号)は当該ヘッドIC23内のライトアンプで増幅された後、ヘッド12によりディスク11上の上記選択されたディフェクトセクタに書き込まれる。次に、このディフェクトセクタからヘッド12によりデータ(データ信号)が読み出される。ヘッド12により読み出されたデータ信号はヘッドIC23内のヘッドアンプで増幅された後、リード/ライトIC24により元のコードに復調(変換)される。復調されたデータは、HDC21に入力される。HDC21では、復調されたデータに含まれているECCをもとに、現在設定されているエラー訂正レベルで(ECCエラー訂正回路による)エラー訂正処理が行われる。ここで、エラー訂正不可の場合には、リードエラーを示すステータスがHDC21内の図示せぬステータスレジスタに設定される。
【0041】
CPU17は、HDC21内のステータスレジスタのステータスを読み取ることにより、エラー訂正が不可能なリードエラーが発生したか否かを判定する(ステップS5)。もし、リードエラーの場合には、CPU17はHDC21でのエラー訂正レベルを1段階上げて、訂正可能なバースト数を増加する(ステップS6)。そしてCPU17は、再びステップS4を実行して、上記選択されたディフェクトセクタにテストデータを書き込み、しかる後に当該ディフェクトセクタからテストデータを読み出す制御を行う。
【0042】
一方、ステップS4の実行でリードエラーが発生しなかった場合には(ステップS5)、CPU17は、現在HDC21に設定されているエラー訂正レベルを、上記選択されたディフェクトセクタに関するエラー訂正レベルの初期値で且つ最新値として、ディフェクト状況リスト253中のエラー訂正レベルリスト254に登録する(ステップS7)。
【0043】
CPU17は、ステップS7を実行すると、ディフェクト管理リスト250に登録されている全てのディフェクトセクタについて処理したか否かを判定する(ステップS8)。もし、未処理のディフェクトセクタが残っているならば、CPU17はステップS1に戻る。そしてCPU17は、未処理のディフェクトセクタを1つ選択し、ステップS2に進む。
【0044】
次に、ステップS1で選択されたディフェクトセクタを対象とするディフェクト状況検査が初めてない場合について説明する。CPU17は、上記選択されたディフェクトセクタのエラー訂正レベルの初期値、即ち初期エラー訂正レベルがエラー訂正レベルリスト254に登録されている場合、当該ディフェクトセクタを対象とするディフェクト状況検査が初めてでないと判定する(ステップS2)。この場合、CPU17は、エラー訂正レベルリスト254から、上記選択されたディフェクトセクタのエラー訂正レベルの最新値を読み出して、HDC21でのエラー訂正レベルを、その最新値、即ち最新のエラー訂正レベルに設定する(ステップS9)。
【0045】
次にCPU17は、上記選択されたディフェクトセクタにテストデータを書き込み、しかる後に当該ディフェクトセクタからテストデータを読み出す(上記ステップS4と同様の)制御を行う(ステップS10)。そしてCPU17は、ステップS10の実行でエラー訂正が不可能なリードエラーが発生したか否かを判定する(ステップS11)。もし、リードエラーの場合には、CPU17はHDC21でのエラー訂正レベルを1段階上げて、訂正可能なバースト数を増加する(ステップS12)。そしてCPU17は、再びステップS10を実行して、上記選択されたディフェクトセクタにテストデータを書き込み、しかる後に当該ディフェクトセクタからテストデータを読み出す制御を行う。
【0046】
一方、ステップS10の実行でリードエラーが発生しなかった場合には(ステップS11)、CPU17は、ディフェクト状況リスト253中のエラー訂正レベルリスト254に登録されている上記選択されたディフェクトセクタに関するエラー訂正レベルの最新値を、現在HDC21に設定されているエラー訂正レベルリスト254に更新する(ステップS13)。次にCPU17は、更新後のエラー訂正レベル、即ち現在のエラー訂正レベルを、エラー訂正レベルリスト254に登録されている上記選択されたディフェクトセクタに関するエラー訂正レベルの初期値と比較する(ステップS14)。そしてCPU17は、このエラー訂正レベルの比較結果から、上記選択されたディフェクトセクタのディフェクト状況が、当該セクタがディフェクトとして検出された時点から悪化しているか否かを判定する(ステップS15)。ここでは、現在のエラー訂正レベルが初期値(初期エラー訂正レベル)より高いならば、選択されたディフェクトセクタのディフェクト状況は悪化しているものと判定される。もし、現在のエラー訂正レベルが初期値よりn段階(nは1以上の整数)高い場合、CPU17は対応するディフェクトセクタの悪化レベルとしてnを検出する(ステップS16)。この場合、CPU17は、ディフェクト悪化状況リスト255中の悪化レベルnに対応するセクタ数のカウント値、即ちn段階悪化したセクタ数のカウント値を1だけインクリメントし(ステップS17)、しかる後にステップS8に進む。これに対し、現在のエラー訂正レベルが初期値に等しいならば、CPU17は、選択されたディフェクトセクタのディフェクト状況は悪化していないものと判定し、そのままステップS8に進む。
【0047】
CPU17は、ディフェクト管理リスト250で示される全てのディフェクトセクタについて上記の処理を実行すると(ステップS8)、ステップS18に進む。CPU17はステップS18において、その時点のディフェクト悪化状況リスト255の内容、即ちディフェクト状況の検査結果をもとに、ディフェクト状況検査項目に関するHDD1の故障診断を行い、その故障診断結果を、例えばディスク11上のシステム領域11bに確保されているセルフテスト結果領域(図示せず)に保存し、ディフェクト状況検査を終了する。ステップS18で決定される故障診断結果は、例えば100を上限(初期値)とする数値で表され、この数値が低いほどHDD1が故障している可能性が高いことが示される。ここでは、例えば2段階悪化したセクタ数、つまりディフェクト状況悪化レベルが2のセクタ数が10を超えた場合に故障診断結果を示す数値が90に設定される。
【0048】
CPU17は、ディフェクト状況検査の終了時には、システム領域11bに保存されているディフェクト状況リスト113(中のエラー訂正レベルリスト114及びディフェクト悪化状況リスト115)を、バッアァRAM25に格納されているディフェクト状況リスト253(中のエラー訂正レベルリスト254及びディフェクト悪化状況リスト255)の内容に更新するように制御する。
【0049】
CPU17は、ホストシステム2から、セルフテストの結果が要求された場合、システム領域11b内の上記セルフテスト結果領域に保存されている、ディフェクト状況検査項目に関するHDD1の故障診断結果を含む、予め定められた検査項目毎のHDD故障診断結果を、当該ホストシステム2にHDC21からホストインタフェース3を介して転送する。これによりホストシステム2(の例えばユーザ)は、ディフェクト状況検査項目に関するHDD1の故障診断結果など、予め定められた検査項目毎のHDD故障診断結果から、現在のHDD1の故障の程度を予測する。ここで、ディフェクト状況検査項目に関するHDD1の故障診断に用いられた、ディフェクト悪化状況リスト255に登録されているディフェクト状況悪化レベル毎のセクタ数は、ディスク11上の全ディフェクトセクタについて、エラー訂正レベルの経時変化からディフェクト状況の悪化の程度を表すディフェクト状況悪化レベルを検出することとにより決定されたものである。したがって、このディフェクト状況悪化レベル毎のセクタ数は、該当するセクタの周辺部、またはHDD1全体の状況悪化の前兆を表す有効な指標となる。よって、ディフェクト状況悪化レベル毎のセクタ数を、HDD1の故障予知に利用することにより、信頼性の高い故障診断結果を得ることができる。
【0050】
上記実施形態においては、本発明を磁気ディスク装置(HDD)に適用した場合について説明した。しかし本発明は、光ディスク装置、光磁気ディスク装置など、記録媒体にディスクを用い、且つ当該ディスク上のディフェクトセクタをディフェクト管理リストにより管理するディスク記憶装置全般に適用することができる。
【0051】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、ディフェクト管理リストに登録されている、ディフェクトとして検出された各セクタ、つまり各ディフェクトセクタについて、エラー訂正レベルの経時変化からディフェクト状況の悪化の程度を表すディフェクト状況悪化レベルを検出する構成としたので、その検出結果を、ディスク上の当該セクタの周辺部、またはディスク記憶装置全体の状況悪化の前兆を表す有効な指標として、ディスク記憶装置の故障予知に適切に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1中のシステム領域11bに保存されるディフェクト管理リスト110(中のPリスト111及びGリスト112)のデータ構造例を示す図。
【図3】ディスク11上の全セクタの物理アドレスと当該セクタに割り当てられる論理アドレスとの対応を表すアドレスマップ30の一例を示す図。
【図4】図1中のシステム領域11bに保存されるディフェクト状況リスト113(中のエラー訂正レベルリスト114及びディフェクト悪化状況リスト115)のデータ構造例を示す図。
【図5】図1中のバッアァRAM25に、Pリスト251及びGリスト252を含むディフェクト管理リスト250と、エラー訂正レベルリスト254及びディフェクト悪化状況リスト255を含むディフェクト状況リスト253とが格納されている様子を示す図。
【図6】同実施形態におけるディフェクト状況検査処理を説明するためのフローチャートの一部を示す図。
【図7】同実施形態におけるディフェクト状況検査処理を説明するためのフローチャートの残りを示す図。
【符号の説明】
1…HDD(磁気ディスク装置)
2…ホストシステム
11…ディスク
11b…システム領域
12…ヘッド
17…CPU
21…HDC(ディスクコントローラ)
25…バッアァRAM
110,250…ディフェクト管理リスト
111,251…Pリスト
112,252…Gリスト
113,253…ディフェクト状況リスト
114,254…エラー訂正レベルリスト
115,255…ディフェクト悪化状況リスト

Claims (8)

  1. ディスク上のディフェクトセクタをディフェクト管理リストにより管理するディスク記憶装置において、ディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法であって、
    ディフェクト状況検査モードが設定される毎に、前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、当該セクタからのデータ読み出しを行い、その時点におけるエラー訂正可能なエラー訂正レベルを測定するステップと、
    前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、前記測定されたエラー訂正レベルをもとにエラー訂正レベルの経時変化を検出するステップと、
    前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、前記エラー訂正レベルの経時変化検出結果をもとに、当該セクタのディフェクト状況の悪化の程度を表すディフェクト状況悪化レベルを検出するステップと
    を具備することを特徴とするディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法。
  2. 前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、最初に測定されたエラー訂正レベルを、初期エラー訂正レベルとして保存するステップを更に具備し、
    前記エラー訂正レベル経時変化検出ステップでは、前記測定されたディフェクトセクタのエラー訂正レベルを、当該セクタの初期エラー訂正レベルと比較することでエラー訂正レベルの経時変化を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法。
  3. 前記エラー訂正レベル測定ステップでは、ディフェクトセクタからのデータ読み出しをエラー訂正レベルを段階的に上げながら繰り返すことにより、その時点におけるエラー訂正可能なエラー訂正レベルを測定することを特徴とする請求項1記載のディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法。
  4. 前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて測定されたエラー訂正レベルを、当該セクタの最新のエラー訂正レベルとして保存するステップを更に具備し、
    前記エラー訂正レベル測定ステップでは、エラー訂正レベルを、測定対象となるディフェクトセクタについて既に測定されている最新のエラー訂正レベルから段階的に上げる
    ことを特徴とする請求項3記載のディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法。
  5. 前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタのディフェクト状況悪化レベルから、前記ディスク記憶装置の故障診断を行うステップを更に具備することを特徴とする請求項1記載のディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法。
  6. 前記ディフェクト状況検査モードにおいて、予め定められたディフェクト状況悪化レベル毎に、その悪化レベルについて検出されたセクタ数を保存するステップであって、前記ディフェクト状況悪化レベルが検出される都度、当該検出されたディフェクト状況悪化レベルに対応して保存されているセクタ数を1インクリメントするステップを更に具備することを特徴とする請求項1記載のディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法。
  7. 前記ディフェクト状況悪化レベル毎のセクタ数から前記ディスク記憶装置の故障診断を行うステップを更に具備することを特徴とする請求項6記載のディフェクトセクタのディフェクト状況の悪化を検査するための方法。
  8. ディスク上のディフェクトセクタをディフェクト管理リストにより管理するディスク記憶装置において、
    前記ディスクから読み出されたデータのエラー訂正が可能であり、且つエラー訂正レベルが可変設定可能なディスクコントローラと、
    ディフェクト状況検査モードが設定される毎に、前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、前記ディスクコントローラのエラー訂正レベルを段階的に上げながら、当該セクタからのデータ読み出しを制御することで、その時点におけるエラー訂正可能なエラー訂正レベルを測定する手段と、
    前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、前記エラー訂正レベル測定手段の測定結果をもとにエラー訂正レベルの経時変化を検出する手段と、
    前記ディフェクト管理リスト上の各ディフェクトセクタについて、前記エラー訂正レベル経時変化検出手段の検出結果をもとに、当該セクタのディフェクト状況の悪化の程度を表すディフェクト状況悪化レベルを検出する手段と
    を具備することを特徴とするディスク記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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