JP2004030439A - 融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作端末と複数の金融機関とをネットワークで接続し、操作端末には、融資申込みのための手続を行う申込み受付手段と、借入金返済手続を行う返済受付手段と、付加価値コンテンツの受け取りを行うコンテンツ受付手段を備え、申込み受付手段により操作端末にインプットされた利用者情報は、操作端末から申込みを受けた金融機関に送られ、金融機関のカード有効化手段によりATM利用カードを有効状態のものとし、返済受付手段により操作端末にインプットされた返済情報は、操作端末から返済を受ける金融機関に送られるとともに、その返済情報は当該操作端末を管理する店舗のPOSレジ装置にも送られ、POSレジ装置において入金処理が行われて操作端末とPOSレジ装置間の取引の照合が行われた後に、領収証が発行される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムに関するもので、さらに詳しくは、コンビニエンスストア内等に設置した操作端末を介して、融資申込み手続と借入金返済手続の中継を行うことが可能な金融サービスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、融資を受けようとする者は、借入れを希望する金融機関(消費者金融会社・信販会社・銀行・郵便局・信用金庫・信用組合・共済組合等)に対し、その窓口又は無人契約機の操作端末等を経由して、融資の申込みを行っている。
また、融資の実行を受けた者は、借入れを起こした金融機関又はこれと提携する金融機関、あるいは中継金融サービスを行う企業が設置するATM装置やCD装置等の現金を出し入れできる装置(以下、これらをまとめて単に「ATM」と略称する)を経由して、借入金の引き出しや、返済を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、利用者(融資を受けようとする者と借入金の返済をしようとする者とを含む)は人目を気にするあまり、無人式融資申込み機タイプの操作端末(無人契約機等)や金融機関窓口に出向くことを敬遠するという背景があった。またその操作端末の設置が住宅街等には少ないこととか、営業時間の制限がある等の理由から、一般的に上記操作端末を利用することに不便を感ずる問題点があった。
【0004】
さらに決定的なことは、上記した個々の操作端末は、融資申込み専用か、あるいは借入金返済専用であるかの何れかの形態に属する操作端末であったため、一つの操作端末で融資申込み手続と、借入金返済手続とを兼用することはできず、さらにその操作端末の前に立つということは金融機関に対して借入れの申込み手続をするか、あるいは既に借り入れている分の返済手続をしているかの何れかであると第三者に悟られるとの思いが、人目を気にして体裁を重んずる利用者の操作端末利用を躊躇させていた。
【0005】
さらに、従来の無人式融資申込み機タイプの操作端末を経由して融資申込みを行う場合には、第一申込者契約工程(申込に際して、申込者個人を特定するための個人情報の入力と個人証明の入力を行う)と、第二申込者契約工程(利用時の暗証番号の入力とカード情報の入力を行う)と、金融機関契約工程(与信審査と結果通知、ATM利用カードの発行を行う)という手続を、すべて一連の流れで行うものであったため、融資申込者は手続の最初から最後まで、操作端末の前で長時間(通常40〜50分程度)待機することを余儀なくされていた。
【0006】
また上記の無人式融資申込み機タイプの操作端末にあっては、各金融機関が独自に設置した、当該金融機関のための専用機であることから、その操作端末を使用して複数の金融機関の中から融資申込者の選択で、好みの金融機関を借入先として選ぶということはできなかった。また同一の操作端末で、融資申込みの手続以外に、借入金返済の手続を行うことができないという問題もあった。
【0007】
一方、ATM利用カードの発行を取り次ぐタイプの他の融資申込みの操作端末にあっては、ATM利用カードを融資申込者に手渡すために、融資申込み手続後に金融機関の側でATM利用カードを製作していたため、ATM利用カード製作後に申込者にそのATM利用カードを郵送していた。このため、融資の申込から融資の実行を受けるまでに長時間を要することとなり、かつATM利用カードを郵送するための物流コストも必要となる等の問題点もあった。
【0008】
この発明は、利用者の便宜を図るために、一つの操作端末と複数の金融機関とをネットワークで接続し、その操作端末では融資申込み手続と借入金返済手続の何れの操作も自由に行うことができ、かつ融資申込みに際し取引の相手方となる金融機関を自由に選択することができ、さらにこの操作端末では、このような金融サービスとは関係のない他の付加価値コンテンツの受け取りを可能とし、これにより操作端末を利用する目的が、必ずしも金融機関との取引に限定されないようにして、上記した利用者の体裁を損なうような状況を避けられるようにした。
【0009】
さらに当該操作端末をコンビニエンスストア内に設置することで、操作端末の設置場所や営業時間についての利用価値を高め、また店舗に設置(具体的には、操作端末の近傍に備え付けたり、店舗のレジカウンターの内側又は外側等に備え付ける意味)する融資を受けるための無効状態のATM利用カードについてのカード情報等を、操作端末のカードリーダーを利用して金融機関に送ることで、当該ATM利用カードを金融機関のホストコンピュータで有効状態のATM利用カードとして登録変更することができるので、融資申込者には、ATM利用カードの郵送という手続をすることなく、申込手続の現場で直ちに有効状態のATM利用カードを受け取れることになる。
【0010】
なお本発明において、ATM利用カードとは、ATM装置又はCD装置にて現金の引き出しが可能となるカードの総称であり、無効状態のATM利用カードとは、残高がゼロ円状態の口座カードであって、その使用が金融機関において未だ承認されていない状態のカードの意味であり、有効状態のATM利用カードとは、ATM利用カードとして、その使用が金融期間において承認されている状態のカードの意味である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、コンピュータシステムにより、操作端末と複数の金融機関とをネットワークで接続した金融サービスシステムにおいて、
少なくとも操作端末には、融資申込みのための手続を行う申込み受付手段と、借入金返済手続を行う返済受付手段と、付加価値コンテンツの受け取りを行うコンテンツ受付手段を備え、
申込み受付手段により操作端末にインプットされた融資申込者情報は、操作端末から申込みを受けた金融機関に送られ、
返済受付手段により操作端末にインプットされた返済情報は、操作端末から返済を受ける金融機関に送られるとともに、その返済情報は当該操作端末を管理する店舗のPOSレジ装置にも送られ、POSレジ装置において入金処理が行われて操作端末とPOSレジ装置間の取引の照合が行われた後に、領収証が発行されるようにした金融サービスシステムであって、
店舗に設置する無効状態のATM利用カードを、有効状態のATM利用カードに登録変更できるようにするためのカード有効化手段が備えられ、
融資申込者は、前記操作端末に必要なカード情報と暗証番号と補助情報とを入力するとともに、店舗に設置する無効状態のATM利用カードをカードリーダーに読み取らせ、このカードリーダーにて読み取られたカード情報と暗証番号と補助情報とを受け取った金融機関が、無効状態のATM利用カードを有効状態のATM利用カードに登録変更し、この有効状態となったATM利用カードの口座に金融機関において入金処理を行うとともに、金融機関が与信承認情報を融資申込者に送ることにより、融資申込者はATMから、有効状態となったATM利用カードと暗証番号を使用して必要な現金を受け取れるようにしたことを特徴とする融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムである。
【0012】
請求項2記載の発明は、操作端末をコンビニエンスストア内に設置したことを特徴とする請求項1記載の融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムである。
できる金融サービスシステムにおける現金の受け渡しシステムである。
【0013】
また請求項3記載の発明は、申込み受付手段として、少なくとも融資申込み書及び身分証明書類のスキャンと、本人撮影とを行うようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムである。
【0014】
また請求項4記載の発明は、コンテンツ受付手段における付加価値コンテンツが、ブロマイド印刷、音楽ダウンロード、デジカメプリント、旅行取次ぎの中から選ばれたものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムである。
【0015】
上記した通り、本発明にかかる融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムによれば、一つの操作端末の操作で、融資申込み手続と借入金返済手続とを自由に選択的に利用することが可能となり、さらにこの操作端末はこれらの手続以外にもブロマイド印刷、音楽ダウンロード、デジカメプリント、旅行取次ぎ等を始めとする各種の付加価値コンテンツを受け取る端末としても利用が可能であるため、利用者の利用範囲が広がると同時に、その操作端末の前に立っても、その目的が金融機関との手続の中継、特に融資の申込みや借入金の返済という目的に限定されないので周囲に存在する第三者の目を気にせずに済み、この観点から利用者の体裁を損なわしめる惧れは払拭される。
【0016】
さらに本発明は、カード有効化手段により無効状態のATM利用カードを、その場で有効状態のATM利用カードとして登録変更することが可能となるので、その登録されたATM利用カードを用いて、使用可能なATMから融資の実行を受けることができるため、申込みから融資の実行までの時間を著しく短縮することができ、また従来の利用カードのように金融機関側でATM利用カードの登録手続を済ませた後に、そのATM利用カードを申込者に郵送する必要がなくなるので、登録済みATM利用カードの利用開始までの時間が相当に短縮され、かつそのATM利用カードを申込者に届けるためのコストを削減できるという特徴もある。
【0017】
さらに本発明は、一つの操作端末で、複数の金融機関との手続の中継(その目的は融資の申込みや借入金の返済)に対応することができ、一層利用価値が高まる特徴がある。
また、例えば24時間対応のコンビニエンスストア内に本発明の操作端末を設置することで、利便性の高い場所で、利用時間に制限されずに終日の操作端末の利用が可能となる効果がある。
【0018】
このため、前述の金融機関が消費者金融会社である場合には、その消費者金融会社のイメージが親しみのあるカジュアルなものとなって利用されやすくなり、返済拠点の増加から借入金返済の遅延者が減少したり、自己破産者の減少にも繋がる等の効果が期待でき、さらには資金ニーズのある者には手軽に簡便な融資が行えるという効果も期待できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図に基づいて、本発明に係る融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムの一実施の形態を詳説する。
図1は、本発明における融資申込みのための手続を行う申込み受付手段、及び無効状態のATM利用カードを、有効状態のATM利用カードに登録変更するためのカード有効化手段の関係を示すフローチャート、図2は、本発明における借入金返済手続を行う返済受付手段の関係を示すフローチャートである。
【0020】
利用者1(融資を受けようとする者1aと借入金の返済をする者1b)は、コンビニエンスストア内等に設置されているコンピュータの操作端末2に対して、融資申込みのための手続(申込み受付手段による)又は借入金返済のための手続(返済受付手段による)を行える構成となっている。
【0021】
これらの手続を受け付けるために、操作端末2には申込み受付手段2a、返済受付手段2bが備えられており、さらに加えて操作端末2には付加価値コンテンツの受け取りを行うコンテンツ受付手段2cも備えられている。
【0022】
まず利用者1が申込み受付手段2a又は返済受付手段2bを利用しようとする場合には、操作端末2の案内画面上からそれらに対応するボタンを選択し、その後画面上に表示された複数の金融機関3の中から、利用を希望する相手方金融機関を選択する。
【0023】
金融機関3が選択されたら、利用者が希望する内容が融資申込み手続(申込み受付手段による)であるか、借入金返済手続(借入金返済手続による)であるかの別を、案内画面上のボタンで選択する。
【0024】
利用者1(1a)が融資申込み手続を選択した場合には、利用者1aが希望した金融機関3の融資申込書(入会申込書という形態をとることもある)に必要事項を記入したものと、本人を特定する身分証明書(運転免許証、健康保険証、社員証、パスポート等)を用意し、操作端末2の案内画面の表示に従って手順通り手続を進める(前記段落番号0005の説明に従えば、第一申込者契約工程に相当する)。
【0025】
なお、申込者を特定するための個人情報としては、氏名、住所、生年月日、性別、勤務先の形態等が考えられ、これらを選択的に入力することとなる。
さらに第一申込者契約工程として、付加情報を入力することも可能であり、その例としては、最終学歴、社歴、勤務先事業内容、仕事内容、保険証加盟先、社員数、給料日、住宅情報、家族構成等が考えられ、これらを選択的に入力することとなる。
【0026】
その手続の具体的一例としては、融資申込書と身分証明書を操作端末2に内蔵したスキャナーで画像読み取り(コピ−)し、ついで利用者1の顔写真を操作端末2に内蔵したカメラで撮影し、その操作が完了した場合には、融資申込み手続の受付票を印刷して発行する(ただし、この受付票の発行は、後述の第二申込者契約工程の完了後に行うようにしてもよい)。
この受付票は、単に操作端末において融資申込み手続を行った旨の確認を行うためのものであり、融資に対する約束をするものではないので、案内画面上で例えば「あらためまして、お申込みされたローン会社××××より、お電話を差し上げます。それまで今回の入会申込書及び受付票は大切に保管しておいてください」というガイダンスが行われる。
【0027】
上記の手続中に、操作端末に異常がある場合、例えば上述のスキャナーでの画像読み取りやカメラでの撮影が不完全であった場合には、その都度やり直しを指示する案内が流されて、手続の誤りを是正するためのやり直し対応がとられる。もちろん、操作端末に誤りが無い場合でも、一つずつの操作毎に「確認」や「取消し」ボタンを表示して、利用者の手続途中又は手続完了時点での意思確認を行うようにすることも可能である。ここで「確認」ボタンが押された場合には手続は続行され、「取消し」ボタンが押された場合には手続を中止する対応がとられる。
【0028】
ついで、本発明で採用する、無効状態のATM利用カードを、有効状態のATM利用カードに登録変更するためのカード有効化手段を説明する。
まず店舗に設置してある無効状態のATM利用カード8を、操作端末2に備えてあるカードリーダーに読み取らせ、同時に必要なカード情報と暗証番号と補助情報とを入力して第二申込者契約工程を行う。
ここでカード情報とは、カードエンコード(カード番号等の入力)をすることであり、補助情報とは、保険証加盟先、住宅情報、家族構成等のことである。
【0029】
上記のようにして、操作端末2の申込み受付手段2aの対応により得られた利用者の個人情報やカード情報等は、操作端末2より直接金融機関3に送信される。
この際の送信方法としては、デジタル回線網を利用し、PPP接続、CHAP認証プロトコルによるFTPにて送信する。
本発明における融資申込み手続の中継とは、この送信までのことを意味し、利用者の個人情報を得た金融機関は、自己の審査条件に基づき融資のための個別の審査等を行い、適宜の方法で利用者と連絡をとり、さらにその先の手続を進めることとなる。
【0030】
すなわち、金融機関3は、自己の責任において信用情報機関9に利用客1の与信照会を行い、その与信回答を参考にして最終的に申し込まれた契約を締結するかの自己判断を行い、その結果はメール又は電話(携帯電話を含む)で利用者1に回答する。その契約を締結する旨の回答連絡をする場合には、当然のことながら前記したカード有効化手段により金融機関3のホストコンピュータで無効状態のATM利用カード8を、有効状態のATM利用カード8に登録変更する(金融機関契約工程)。
【0031】
このため、金融機関3から契約を締結する旨の連絡を受けた利用者1は、有効状態のATM利用カード8を直ちにその場で所持することとなる。なお金融機関3は、必要であれば上記契約の締結の事実を明らかにするために、契約内容の確認書を別途郵送したりすることは自由に行えばよい。
【0032】
本発明においては、上記した第一申込者契約工程と、第二契約者契約工程と、金融機関契約工程とを、随時分断して融資申込み手続きを行えるようにしている点に特徴があり、このため利用者1の側で各工程の間で自由時間を確保することが可能となり、その時間内に買物をするとか、電話をかけるなどの行動がとれるようになり、従来の借入れ専用機に見られるような上記三工程の間中専用機の前で待機することを強いられるというような不便さからは解放される。
【0033】
つぎに利用者1(1b)が借入金返済手続を選択した場合について説明する。
まず利用者1(1b)が利用を希望する金融機関3を選択するまでの説明は上記した通りであり、案内画面上で借入金返済手続のボタンを押した場合には、事前に発行されている利用者カード(発行金融機関により、具体的な電子情報が適宜の手段で記録されている磁気カード)を操作端末2に挿入して、操作端末に利用者の個人認証等の正確な記録を確認させる。
利用者カードが取り扱い不可カードであるような場合には、案内画面にて取り扱いができない旨の案内をして、以後の手続を中止する。
【0034】
利用者カードが取り扱い可能であると判断された場合には、取引の安全を図るために暗証番号の入力を求め、それまでの操作端末への入力データに誤りが無いか否かを個別の金融機関の管理センターに連絡して確認する。
【0035】
個別の金融機関の管理センターでの確認が得られた場合には、操作端末の案内画面には返済方法選択画面が表示され、例えば「カードローン」又は「ショッピング」のボタンが表示される。「カードローン」は借入金返済手続を行うためのボタンであり、「ショッピング」はカードにより買い物をした場合の代金決済を行うためのボタンを示している。
【0036】
上記のボタンの何れかを選択すると、案内画面に例えば「内容を確認のうえ、ご希望の返済金額をご返済可能額以内で入力し「確認」を押してください」という案内が表示され、同時に「ご返済商品名」、「ご返済可能額」、「最低支払限度額」の欄に、予め決められた内容が表示される。その結果、利用者1bはその条件に従って、自らが希望する「ご返済希望額」の欄に具体的数字を入力してから、確認ボタンを押すこととなる。
【0037】
ここで「ご返済希望額」の欄の数字が、返済可能額をオーバーする場合には、案内画面に例えば「申し訳ありませんが、ご返済可能額×××円以内でご返済希望額を入力してください」という案内が表示されるので、利用者1bはその先の取引を中止するか、金額を再入力するかの対応をとる。
【0038】
一方「ご返済希望額」の欄の数字が、最低支払限度額に足りない場合には、案内画面に例えば「申し訳ありませんが、ご返済可能額×××円以上でご返済希望額を入力してください」という案内が表示されるので、利用者1bはその先の取引を中止するか、金額を再入力するかの対応をとる。
【0039】
このようにして、利用者1bが取引を中止した場合には、操作端末2の手続の中継はそこで終了することになる。
また金額の再入力で手続が続行された場合には、個別の金融機関の管理センターと交信して、取引許可が得られるのを待つことになるが、再入力によっても手続を続行できない場合には、そこで以後の手続は中止される。
【0040】
ついで、取引許可が得られた場合には、「ご返済商品名」、「お客様氏名」、「ご利用残高」、「ご返済希望額」の内容を利用者に確認させるために、それらの内容を案内画面上に再表示し、さらに「元金」、「利息・(手数料)」、「遅延利息」、「その他(不足金)」、さらには「ご返済後残高」欄を表示して、当該取引の最終的な「確認」又は「取消し」の意思確認を促すこととなる。
【0041】
上記の段階で「確認」ボタンが押された場合には、利用者1bは操作端末2から取引内容を表示したレシート4(この時点では、現実の金銭の支払いは行われていないため、単なる取引内容を確認するための受付票となる)を受け取る。
そのレシート4の受け取り時には、案内画面に、例えば「ご利用ありがとうございました。レシートをお受け取りのうえ、30分以内にレジにて精算をお済ませください」という案内を表示する。このレシートは、操作端末2又はそこに接続されたプリンターから発行される。
【0042】
ついで操作端末2にインプットされた返済情報は、操作端末2から返済を受ける金融機関3に送られ、同時にその返済情報は当該端末を管理する店舗のPOSレジ装置5にも送られる。
このためレシート4を受け取った利用者1bは、上記の返済情報に合致する支払いをPOSレジ装置5にて行い、操作端末2とPOSレジ装置5間の取引の照合が行われた後に、その支払いが行われた旨の情報は、前記操作端末2から金融機関3に送信されるとともに、利用者1bに対して領収証6が発行されることとなる。この領収証6は、金融機関3から受信した入金結果情報を基にプリンター7から発行される。
【0043】
以上の手続を、操作端末2が金融機関3に中継することで、本発明の金融サービスの中継の目的は達成され、中継を受けた金融機関は、その中継によって得られた情報に基づき、利用者との間の以後の必要な手続をとることとなる。
【0044】
なお上記に説明した、操作端末2と利用者1(1a、1b)間の手続の進行中で、システム上の故障等が生じたような場合には、随時案内画面上にエラーメッセージを表示して、当該手続の中断・中止が行われる。
【0045】
また前述した申込み受付手段2a、返済受付手段2bにおける操作画面上での案内の方法は、説明の便宜上から一例を示したものであり、その一部を省略したり、さらには他のものを追加したり、あるいは訂正する等は、本発明の目的を逸脱しない限り自由に行えることである。
【0046】
さらに本発明システムでは、操作端末2に付加価値コンテンツの受け取りを行うコンテンツ受付手段2cも備えられている。
ここで付加価値コンテンツの一例としては、人気歌手のブロマイドを印刷するブロマイド印刷、希望する音楽をCDやMD等にダウンロードする音楽ダウンロード、デジカメで撮影された記録をプリントするデジカメプリント、利用者の好みの旅行の企画を代理店に取次ぐ旅行取次ぎ等があり、これらの利用は操作端末2から直接受け取ったり、あるいは操作端末と連動する周辺機器から受け取ったりすることができる。
【0047】
このコンテンツ受け取り手段2cを備えたことにより、操作端末2は単に金融サービスに関する手続の中継のためだけではない、利用範囲の広いものとなり、利用者の側から見るとその利用範囲の広さから、使用に際しての抵抗感が和らぐこととなる。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステムによれば、一つの操作端末で融資申し込み手続と借入金返済手続とが行えるという利便性があり、付加価値コンテンツの受け取りも行えるという利用価値の向上が期待でき、利用者が周囲の者の目を気にする必要もなくなる等の優れた効果を有する。
【0049】
さらに本発明は、カード有効化手段により無効状態のATM利用カードを、その場で有効状態のATM利用カードとして登録変更することが可能となるので、その登録されたATM利用カードを用いて、使用可能なATMから融資の実行を受けることができるため、申込みから融資の実行までの時間を著しく短縮することができ、また従来の利用カードのように金融機関側でATM利用カードの登録手続を済ませた後に、そのATM利用カードを申込者に郵送する必要がなくなるので、登録済みATM利用カードの利用開始までの時間が相当に短縮され、かつそのATM利用カードを申込者に届けるためのコストを削減できるという効果がある。
【0050】
また本発明は、操作端末をコンビニエンスストア内に設置することで、設置場所や利用時間の制限を受けにくくなり、そのため操作端末を自由に利用できるので、さらに利用価値が向上し、さらには複数の金融機関の中から好みの金融機関を融資申込み先として選択することができるため、従来の操作端末のように融資申込み先を特定の金融機関に限定されない等の、申込者にとっては大変便利な金融サービスシステムとなる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における融資申込みのための手続を行う申込み受付手段、及び無効状態のATM利用カードを、有効状態のATM利用カードに登録変更するためのカード有効化手段の関係を示すフローチャートである。
【図2】本発明における借入金返済手続を行う返済受付手段の関係を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、1a、1b…利用者
2…操作端末
2a…申込み受付手段
2b…返済受付手段
2c…コンテンツ受付手段
3…金融機関
4…レシート
5…POSレジ装置
6…領収証
7…プリンター
8…ATM利用カード
9…信用情報機関
Claims (4)
- コンピュータシステムにより、操作端末と複数の金融機関とをネットワークで接続した金融サービスシステムにおいて、
少なくとも操作端末には、融資申込みのための手続を行う申込み受付手段と、借入金返済手続を行う返済受付手段と、付加価値コンテンツの受け取りを行うコンテンツ受付手段を備え、
申込み受付手段により操作端末にインプットされた融資申込者情報は、操作端末から申込みを受けた金融機関に送られ、
返済受付手段により操作端末にインプットされた返済情報は、操作端末から返済を受ける金融機関に送られるとともに、その返済情報は当該操作端末を管理する店舗のPOSレジ装置にも送られ、POSレジ装置において入金処理が行われて操作端末とPOSレジ装置間の取引の照合が行われた後に、領収証が発行されるようにした金融サービスシステムであって、
店舗に設置する無効状態のATM利用カードを、有効状態のATM利用カードに登録変更できるようにするためのカード有効化手段が備えられ、
融資申込者は、前記操作端末に必要なカード情報と暗証番号と補助情報とを入力するとともに、店舗に設置する無効状態のATM利用カードをカードリーダーに読み取らせ、このカードリーダーにて読み取られたカード情報と暗証番号と補助情報とを受け取った金融機関が、無効状態のATM利用カードを有効状態のATM利用カードに登録変更し、この有効状態となったATM利用カードの口座に金融機関において入金処理を行うとともに、金融機関が与信承認情報を融資申込者に送ることにより、融資申込者はATMから、有効状態となったATM利用カードと暗証番号を使用して必要な現金を受け取れるようにしたことを特徴とする融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステム。 - 操作端末をコンビニエンスストア内に設置したことを特徴とする請求項1記載の融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステム。
- 申込み受付手段として、少なくとも融資申込み書及び身分証明書類のスキャンと、本人撮影とを行うようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステム。
- コンテンツ受付手段における付加価値コンテンツが、ブロマイド印刷、音楽ダウンロード、デジカメプリント、旅行取次ぎの中から選ばれたものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステム。
Priority Applications (1)
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JP2002188406A JP2004030439A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 融資申込み手続と借入金返済手続の中継ができる金融サービスシステム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007183794A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Hitachi Ltd | カード管理システム、カード管理方法、およびカード管理プログラム |
JP2013510347A (ja) * | 2009-11-04 | 2013-03-21 | インピオンコンサルティング シーオー エルティディ | 公共エリアにおける業務支援用ネットワーキング端末装置及びそれを利用した保険業務支援システム |
JP2014089698A (ja) * | 2012-10-01 | 2014-05-15 | Humantrust Holdings Co Ltd | 給与前払管理装置、およびこれを用いた給与前払管理システム、給与前払管理方法、並びに、現金支払管理装置、およびこれを用いた現金支払管理システム、現金支払管理方法 |
-
2002
- 2002-06-27 JP JP2002188406A patent/JP2004030439A/ja active Pending
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