JP2004030180A - 防護装具のヒートストレス報知システム - Google Patents

防護装具のヒートストレス報知システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004030180A
JP2004030180A JP2002184739A JP2002184739A JP2004030180A JP 2004030180 A JP2004030180 A JP 2004030180A JP 2002184739 A JP2002184739 A JP 2002184739A JP 2002184739 A JP2002184739 A JP 2002184739A JP 2004030180 A JP2004030180 A JP 2004030180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat stress
protective equipment
worker
temperature
human body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002184739A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Murayama
村山 雅己
Hirobumi Monobe
物部 博文
Harumi Ikuno
生野 晴美
Michiko Nakabashi
中橋 美智子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBAYASHI BOUKAFUKU KK
Original Assignee
KOBAYASHI BOUKAFUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOBAYASHI BOUKAFUKU KK filed Critical KOBAYASHI BOUKAFUKU KK
Priority to JP2002184739A priority Critical patent/JP2004030180A/ja
Publication of JP2004030180A publication Critical patent/JP2004030180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】防護装具を着用して作業する作業者のヒートストレス状況を客観的に把握し、このヒートストレス状況を作業者自身及び第三者に報知する。
【解決手段】温度センサー20により人体の基幹温度に比例した防護装具の内側温度を検出し、この温度センサー20で検出された温度情報に基づいて、この温度情報の出力レベルに応じた人体のヒートストレス状況を表す表示情報を制御手段22で生成し、このヒートストレス表示情報に応じて報知手段21を駆動制御する。これにより、防護装具を着用して作業する作業者8のヒートストレス状況を客観的に、かつ正確に把握する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消防員装具や農薬防護服などのように、熱環境や毒性外気環境などから作業者を保護するための防護装具を作業者が着用して活動する時、人体のヒートストレス状況を表示できるようにした防護装具のヒートストレス報知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火災の熱輻射等から消防員の身を守る消防員装具や農薬等の毒性外気から農薬散布作業員の身を守る農薬防護服、または、漁における魚取り扱い時に受ける外傷等から船上作業者の身を守るためのゴム合羽など、作業者を熱環境や外気環境等から保護する目的で使用される防護用衣服や防護帽は、通気性のない、または通気性の小さい生地を使用して密閉型構造に構成されている。
【0003】
一般に、人体には、安静時においても約58W/m2 の代謝(産熱)があり、また、消火活動などの作業時における人体には、その活動の程度により異なるものの、数百W/m2 の代謝(産熱)がある。
これに対して、人体を冷却するための放熱要素には、呼吸による対流と潜熱放熱、体表面からの対流と輻射及び体表面に発生する発汗による潜熱放熱がある。したがって、これらの要素から得られる放熱量と上記産熱との熱収支が一致する時は、人体が熱平衡状態に保たれることになる。
【0004】
ところで、密閉型構造の防護用衣服や防護帽は、その熱抵抗(保温性)が比較的大きいため、これを着用した場合、人体表面からの対流及び輻射放熱が抑制されるほか、発汗による潜熱(気化熱)放熱が抑制されてしまう。その結果、上述する人体の熱平衡状態が崩れ、代謝熱が人体に蓄積され、ヒートストレス発症の要因となる。この傾向は、防護用衣服や防護帽を着用して作業する時の環境気温が大きく影響し、特に環境気温が人体の平均皮膚表面温度に近い30℃を超える温度になると衣服内温度や防護帽内温度が上昇するとともに、代謝熱の蓄積により人体の基幹温度も上昇し、身体に熱痙攣や熱疲労、熱射病のような熱中症、すなわちヒートストレスが発症し易くなる。このため、防護用衣服や防護帽を着用した作業者のヒートストレス状況を客観的に把握できることが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このような作業者のヒートストレス状態は、防護用衣服や防護帽を着用して作業する作業者自身の感覚によって判断するようにしている。
しかし、このような作業者自身の感覚による判断方式では、作業者が防護用衣服や防護帽を着用した状態で作業を行っている場合、代謝熱が人体に蓄熱されることによりヒートストレス状態になっても、自身のヒートストレス状況を正確に判断できない。特に高温環境下で発生する熱痙攣や熱疲労、熱射病のような熱中症状態になった場合、これを正確に判断することが不可能となり、撤退などの適切な判断も困難になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、防護装具を着用して作業する作業者のヒートストレス状況を客観的に把握し、このヒートストレス状況を作業者自身及び第三者に報知し表示できるようにした防護装具のヒートストレス報知システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、作業者の頭部、胴体部及び四肢を含む人体を熱環境や毒性外気環境等から遮蔽するように覆う防護装具を備え、前記防護装具を作業者が着用して活動する時に人体のヒートストレス状況を表示するようにした防護装具のヒートストレス報知システムであって、前記防護装具の内側に設けられ、人体の基幹温度に比例した前記防護装具の内側温度を検出する温度センサーと、前記防護装具に設けられ、人体のヒートストレス状況を表示する報知手段と、前記温度センサーで検出された温度情報に基づいて該温度情報の出力レベルに応じた人体のヒートストレス状況を表す表示情報を生成するとともに該ヒートストレス表示情報に応じて前記報知手段を駆動制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載の防護装具のヒートストレス報知システムにおいて、前記防護装具は、作業者の胴体部及び四肢を含む人体部分を覆う防護衣服と、作業者の頭部及び首部周囲を覆う防護帽を備え、前記温度センサーは人体の基幹温度に比例した温度になる作業者の頭頂部と対向する前記防護帽の内側に配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1記載の防護装具のヒートストレス報知システムにおいて、前記報知手段は、作業者の耳に近接する前記防護装具の箇所に設けたスピーカから構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1また2記載の防護装具のヒートストレス報知システムにおいて、前記報知手段は、前記防護装具の外面箇所に設けた表示部から構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1また3記載の防護装具のヒートストレス報知システムにおいて、前記制御手段は、前記ヒートストレス表示情報を前記温度センサーで検出された温度情報の出力レベルに応じて警報内容の異なる音声信号を生成する音声合成部を備え、この音声合成部で生成された音声信号により前記スピーカを駆動するように構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1また4記載の防護装具のヒートストレス報知システムにおいて、前記制御手段は、前記ヒートストレス表示情報を前記温度センサーで検出された温度情報の出力レベルに応じてヒートストレスの表示形態を変える表示駆動制御部を備え、この表示駆動制御部から出力される信号により前記表示部を駆動するように構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明にかかるヒートストレス報知システムを消防員用の防護装具に適用した場合の一実施の形態を示す一部展開の全体の構成図、図2は本発明の実施の形態における防火帽の説明用断面図、図3は本発明の実施の形態におけるヒートストレス報知システム全体の構成を示すブロック図である。
【0013】
図1において、消防員用の防護装具は防火服(防護衣服)10及び防火帽(防護帽)13を備える。
上記防火服10は、防火等に従事する消防員の作業者8に悪影響を及ぼす火災等の熱環境から作業者8を保護するもので、作業者8の首部から膝上までの部分を覆う上衣11と、作業者8の腰部から足首部間での部分全体を覆うズボン12を備えている。
上記上衣11は、例えば耐熱・耐火・耐水や透湿・通気性が良好な三層構造の生地から縫製され、前身頃部分111で左右に開閉できる構成になっているとともに、左右の長袖部112及び襟部113を有している。また、上記ズボン12は、例えば耐熱・耐火・耐水や透湿・通気性が良好な三層構造の生地から縫製されている。
【0014】
上記防火帽13は、図1及び図2に示すように、作業者8の頭部8aを熱環境や毒性外気環境などから遮蔽するように覆うFRPからなるヘッドキャップ(ヘルメット)131及び作業者8の頭部側部を含む首部8bの周囲を熱環境や毒性外気環境などから遮蔽するように覆う側面カバー(しころ)132を有する。上記側面カバー132は作業者8の顔面と対向する箇所で左右に開閉できるように構成されている。
また、上記側面カバー132の作業者8の目と対向する箇所は、側面カバー132を図1の破線に示すように閉めた時に開口されるように構成されており、この開口部分132aは、ヘッドキャップ131内に出し入れ可能に設けた透明なシールドカバー133により閉鎖されるように構成されている。また、図1において、14は作業者8の手に装着される手袋、15は作業者の8の足に装着されるブーツである。
【0015】
図1及び図3において、防護装具である防火服(防護衣服)10及び防火帽(防護帽)13を作業者が着用して活動する時に人体のヒートストレス状況を表示するたもの防護装具のヒートストレス報知システムは、温度センサー20、報知手段21、制御手段22及びこれらの駆動用電池電源23等を備える。
【0016】
上記温度センサー20は、人体の基幹温度(直腸温度:35℃〜38℃程度)に比例した防火服10や防火帽13の内側温度を検出するもので、熱電対やサーミスタと信号処理回路などとを組み合わせたものから構成され、制御手段22に接続されている。そして、この温度センサー20は人体の基幹温度(例えば、直腸温度)に比例した温度雰囲気を確実に生成する箇所、例えば作業者8の頭頂部と対向する上記防火帽13の内側に配置される。
【0017】
上記報知手段21は、人体のヒートストレス状況を作業者自身及び第三者に聴覚または視覚的に表示するためのもので、小型のスピーカ211及び発光ダイオード等の発光素子からなる表示部212を備えている。このうち、スピーカ211は、図1および図2に示すように、作業者8の耳に近接する防火帽13の側面カバー(しころ)132の内側箇所に配設され、表示部212は防火帽13のヘッドキャップ131の外表面に取り付けられている。また、スピーカ211及び表示部212はそれぞれの駆動回路24,25を介して制御手段22に接続されている。
【0018】
上記制御手段22は、図3に示すように、温度センサー20で検出された温度情報に基づいて該温度情報の出力レベルに応じた人体のヒートストレス状況を表す表示情報を生成し、このヒートストレス表示情報に応じて上記スピーカ211及び表示部212を駆動制御するものであり、この制御手段22は、図3に示すように、ヒートストレス表示情報を温度センサー20で検出された温度情報の出力レベルに応じた案内メッセージを含む警報内容の異なる音声信号を生成してスピーカ211の駆動回路24に出力する音声合成部221と、ヒートストレス表示情報を温度センサー20で検出された温度情報の出力レベルに応じたヒートストレスの表示形態を変える表示駆動制御部222とを備え、この表示駆動制御部222から出力される信号は表示部212の駆動回路25に供給されるように構成されている。
【0019】
上記電池電源23は、複数の単3等の一次電池または二次電池からなり、図1に示すように携帯可能に電池ケース(図示省略)内に収容され、そして、電池ケースを含む電池電源23は、図1に示すように、上衣11の内側に設けられた内ポケット114に収納できるように構成されている。
また、上記制御手段22を構成する基板及びこれに実装された回路素子は上記電池ケース内に装着される構成になっており、そして、電池電源23から制御手段22への電力は直接供給できるように構成されている。また、上記スピーカ211と表示部212は、電源及び信号供給用にリード線26、27を介して制御手段22及び電池電源23に分離可能に接続されている。
また、温度センサー20は、電源及び信号供給用にリード線28を介して制御手段22及び電池電源23に分離可能に接続されている。
【0020】
次に、上記のように構成された本実施の形態に示す防護装具におけるヒートストレス報知システムの動作について説明する。
図1に示すように、作業者8が防火服10及び防火帽13に加えて手袋14及びブーツ15を装着した状態で消防活動を行った場合、人体の代謝による産熱の衣服外部への放散が抑制されているため、防火服10及び防火帽13の内側は代謝熱が人体に蓄積されるとともに温度が上昇し、人体の熱平衡状態が崩れて熱中症のようなヒートストレス状態へ移行されていく。
【0021】
この時、人体の基幹温度に比例した温度は温度センサー20により常時監視されているため、この温度センサー20で検出された温度情報が制御手段22に取り込まれると、この制御手段22では、取り込まれ温度が熱痙攣や熱疲労、熱射病のようなヒートストレスを発症するような温度、例えば36℃以上に達したか否かを判断する。ここで、温度センサー20で検出された温度が36℃以下の場合は、音声合成部221において、この温度の出力レベルに応じたヒートストレスの状況を表す案内メッセージを生成し、この案内メッセージ情報を駆動回路24を介してスピーカ211に出力する。これにより、スピーカ211から作業者に対して、例えば「現在の防護装具内温度はヒートストレスを発症する温度以下で、安全です」なる案内を行う。また、この場合、表示部212は非動作状態におかれる。
【0022】
一方、制御手段22に取り込まれた温度センサー20からの温度が36℃以上であると判断された場合は、まず、その検出温度がヒートストレス発症温度(例えば36℃)より何℃上昇しているか判断する。ここで、例えば1℃上昇していると判断された場合は、この1℃の温度情報に応じた一次警報メッセージを音声合成部221で生成し、この一次警報メッセージを駆動回路24を介してスピーカ211に出力する。これにより、スピーカ211から作業者に対して、例えば、「現在のあなたのヒートストレスはのぼせ状態にあります」なる旨を案内するか、またはスピーカ211からビーブ音が発するように音声合成部221を動作させる。
また、制御手段22に取り込まれた検出温度がヒートストレス発症温度より1℃上昇していると判断された場合、この1℃の温度情報が表示駆動制御部222に入力されることにより、表示駆動制御部222から1℃の温度情報に応じた表示駆動信号が駆動回路5を介して表示部212に出力される。これにより、表示部212を比較的長い周期で点滅して、作業者のヒートストレスがのぼせ状態にあることを作業者以外の第三者に報知する。
【0023】
また、制御手段22に取り込まれた検出温度が、ヒートストレス発症温度より1.5℃上昇していると判断された場合は、この1.5℃の温度情報に応じた二次警報メッセージを音声合成部221で生成し、この二次警報メッセージを駆動回路24を介してスピーカ211に出力する。これにより、スピーカ211から作業者に対して、例えば、「現在のあなたのヒートストレスは作業現場から撤退すべき状態にあります」なる旨を案内するか、またはスピーカ211から音色を変えたビーブ音が発するように音声合成部221を動作させる。
また、制御手段22に取り込まれた検出温度が、ヒートストレス発症温度より1.5℃上昇していると判断された場合は、この1.5℃の温度情報が表示駆動制御部222に入力されることにより、表示駆動制御部222から1.5℃の温度情報に応じた表示駆動信号が駆動回路5を介して表示部212に出力される。これにより、表示部212を上記二次警報時より短い周期で点滅して、作業者のヒートストレスが作業現場から撤退すべき状態にあることを作業者以外の第三者に報知する。
【0024】
また、制御手段22に取り込まれた検出温度が、ヒートストレス発症温度より2℃上昇していると判断された場合は、この2℃の温度情報に応じた最終警報メッセージを音声合成部221で生成し、この最終警報メッセージを駆動回路24を介してスピーカ211に出力する。これにより、スピーカ211から作業者に対して、例えば、「直ちに作業現場から撤退して下さい」なる旨を案内するか、またはスピーカ211から音色及び音量を変えたビーブ音が発するように音声合成部221を動作させる。
また、制御手段22に取り込まれた検出温度が、ヒートストレス発症温度より2℃上昇していると判断された場合は、この2℃の温度情報が表示駆動制御部222に入力されることにより、表示駆動制御部222から2℃の温度情報に応じた表示駆動信号が駆動回路5を介して表示部212に出力される。これにより、表示部212を上記最終警報時より更に短い周期で点滅して、作業者のヒートストレスが作業現場から直ちに撤退すべき状態にあることを作業者以外の第三者に報知する。
【0025】
このような本実施の形態によれば、温度センサー20により人体の基幹温度に比例した防護装具の内側温度を検出し、この温度センサー20で検出された温度情報に基づいて、この温度情報の出力レベルに応じた人体のヒートストレス状況を表す表示情報を制御手段22で生成し、このヒートストレス表示情報に応じて報知手段21を駆動制御する構成にしたので、防護装具を着用して作業する作業者8のヒートストレス状況を客観的に、かつ正確に把握することができるとともに、ヒートストレス状況に応じた対処が可能になる。
【0026】
また、この実施の形態によれば、制御手段22の音声合成部221において、ヒートストレス表示情報を温度センサー20で検出された温度情報の出力レベルに応じた案内メッセージを含む警報内容の異なる音声信号を生成し、この音声信号をスピーカ211に出力して、スピーカ211を駆動することによりヒートストレスの状況を作業者に報知するように構成したので、作業者自身のヒートストレス状況を正確に知ることができる。
また、この実施の形態によれば、制御手段22の表示駆動制御部222において、ヒートストレス表示情報を温度センサー20で検出された温度情報の出力レベルに応じたヒートストレスの表示形態を変え、この表示駆動制御部222から出力される信号により表示部212を駆動するように構成したので、作業者のヒートストレス状況を作業者以外の第三者に知られることができ、かつ作業者のヒートストレス状況を第三者が監視することができる。
【0027】
上記実施の形態では、本発明のヒートストレス報知システムを消防用の防火服に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、農薬等の毒性外気から農薬散布作業員の身を守る農薬防護服、または、漁における魚取り扱い時に受ける外傷等から船上作業者の身を守るためのゴム合羽等のように作業者に悪影響を及ぼす熱環境や毒性外気環境などから作業者を保護する防護装具にも本発明にかかるヒートストレス報知システムを使用することができる。
【0028】
また、本発明における防護装具は、図1に示すように、上衣11とズボン12に分離し、かつ防護帽も別構造のものに限定されず、上衣、ズボン、及びヘッドキャップを一体化したつなぎ構造の防護装具であってもよい。
また、本発明における温度センサー20の配置箇所は、上記実施の形態に示すように防火帽13の内側に配置するものに限らず、防火服10の内側に配置するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる防護装具のヒートストレス報知システムによれば、温度センサーにより人体の基幹温度に比例した防護装具の内側温度を検出し、この温度センサーで検出された温度情報に基づいて、この温度情報の出力レベルに応じた人体のヒートストレス状況を表す表示情報を制御手段で生成し、このヒートストレス表示情報に応じて報知手段を駆動制御する構成にしたので、防護装具を着用して作業する作業者8のヒートストレス状況を客観的に、かつ正確に把握することができるとともに、ヒートストレス状況に応じた対処が可能になる。
【0030】
また、本発明によれば、制御手段の音声合成部において、ヒートストレス表示情報を温度センサーで検出された温度情報の出力レベルに応じた案内メッセージを含む警報内容の異なる音声信号を生成し、この音声信号をスピーカに出力して、スピーカを駆動することによりヒートストレスの状況を作業者に報知するように構成したので、作業者自身のヒートストレス状況を正確に知ることができる。また、本発明によれば、制御手段の表示駆動制御部において、ヒートストレス表示情報を温度センサーで検出された温度情報の出力レベルに応じたヒートストレスの表示形態を変え、この表示駆動制御部から出力される信号により表示部を駆動するように構成したので、作業者のヒートストレス状況を作業者以外の第三者に知られることができ、かつ作業者のヒートストレス状況を第三者が監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるヒートストレス報知システムを消防員用の防護装具に適用した場合の一実施の形態を示す一部展開の全体の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における防火帽の説明用断面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるヒートストレス報知システム全体の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
8   作業者
10  防火服
11  上衣
12  ズボン
13  防火帽
14  手袋
15  ブーツ
20  温度センサー
21  報知手段
22  制御手段
23  電池電源
211 スピーカ
212 表示部
221 音声合成部
222 表示駆動制御部

Claims (6)

  1. 作業者の頭部、胴体部及び四肢を含む人体を熱環境や毒性外気環境等から遮蔽するように覆う防護装具を備え、前記防護装具を作業者が着用して活動する時に人体のヒートストレス状況を表示するようにした防護装具のヒートストレス報知システムであって、
    前記防護装具の内側に設けられ、人体の基幹温度に比例した前記防護装具の内側温度を検出する温度センサーと、
    前記防護装具に設けられ、人体のヒートストレス状況を表示する報知手段と、
    前記温度センサーで検出された温度情報に基づいて該温度情報の出力レベルに応じた人体のヒートストレス状況を表す表示情報を生成するとともに該ヒートストレス表示情報に応じて前記報知手段を駆動制御する制御手段とを備えることを特徴とする防護装具のヒートストレス報知システム。
  2. 前記防護装具は、作業者の胴体部及び四肢を含む人体部分を覆う防護衣服と、作業者の頭部及び首部周囲を覆う防護帽を備え、前記温度センサーは人体の基幹温度に比例した温度になる作業者の頭頂部と対向する前記防護帽の内側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の防護装具のヒートストレス報知システム。
  3. 前記報知手段は、作業者の耳に近接する前記防護装具の箇所に設けたスピーカから構成されていることを特徴とする請求項1記載の防護装具のヒートストレス報知システム。
  4. 前記報知手段は、前記防護装具の外面箇所に設けた表示部から構成されていることを特徴とする請求項1また2記載の防護装具のヒートストレス報知システム。
  5. 前記制御手段は、前記ヒートストレス表示情報を前記温度センサーで検出された温度情報の出力レベルに応じて警報内容の異なる音声信号を生成する音声合成部を備え、この音声合成部で生成された音声信号により前記スピーカを駆動するように構成したことを特徴とする請求項1また3記載の防護装具のヒートストレス報知システム。
  6. 前記制御手段は、前記ヒートストレス表示情報を前記温度センサーで検出された温度情報の出力レベルに応じてヒートストレスの表示形態を変える表示駆動制御部を備え、この表示駆動制御部から出力される信号により前記表示部を駆動するように構成したことを特徴とする請求項1また4記載の防護装具のヒートストレス報知システム。
JP2002184739A 2002-06-25 2002-06-25 防護装具のヒートストレス報知システム Pending JP2004030180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002184739A JP2004030180A (ja) 2002-06-25 2002-06-25 防護装具のヒートストレス報知システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002184739A JP2004030180A (ja) 2002-06-25 2002-06-25 防護装具のヒートストレス報知システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004030180A true JP2004030180A (ja) 2004-01-29

Family

ID=31180588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002184739A Pending JP2004030180A (ja) 2002-06-25 2002-06-25 防護装具のヒートストレス報知システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004030180A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009108451A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Japan Atomic Energy Agency 防護服着用作業員のための熱中症警告装置
JP2013022451A (ja) * 2012-06-14 2013-02-04 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 熱中症検知システム
JP2017187943A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 帝人株式会社 センサーを備えた防護装備
JP2017192492A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 帝人株式会社 運動量算出システムを備えた物品および警報システムを備えた物品
WO2017183495A1 (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 帝人株式会社 警報システムを備えた物品
US10019882B2 (en) 2014-10-16 2018-07-10 Teijin Limited Protective equipment comprising alarm system
WO2019026439A1 (ja) 2017-07-31 2019-02-07 帝人株式会社 深部体温推定システム、ヒートストレス警報システム、及び、深部体温推定方法
JP2020144670A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 スターライト工業株式会社 相互見守りシステム、相互見守り方法、及び、見守りユニット
JP2022044820A (ja) * 2017-05-12 2022-03-17 株式会社セフト研究所 空調衣服

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009108451A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Japan Atomic Energy Agency 防護服着用作業員のための熱中症警告装置
JP2013022451A (ja) * 2012-06-14 2013-02-04 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 熱中症検知システム
US10019882B2 (en) 2014-10-16 2018-07-10 Teijin Limited Protective equipment comprising alarm system
JP2017187943A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 帝人株式会社 センサーを備えた防護装備
JP2017192492A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 帝人株式会社 運動量算出システムを備えた物品および警報システムを備えた物品
WO2017183495A1 (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 帝人株式会社 警報システムを備えた物品
JPWO2017183495A1 (ja) * 2016-04-19 2019-01-17 帝人株式会社 警報システムを備えた物品
JP2022044820A (ja) * 2017-05-12 2022-03-17 株式会社セフト研究所 空調衣服
WO2019026439A1 (ja) 2017-07-31 2019-02-07 帝人株式会社 深部体温推定システム、ヒートストレス警報システム、及び、深部体温推定方法
US11291373B2 (en) 2017-07-31 2022-04-05 Teijin Limited Deep-body-temperature estimation system, heat stress warning system, and deep-body-temperature estimation method
JP2020144670A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 スターライト工業株式会社 相互見守りシステム、相互見守り方法、及び、見守りユニット
JP7259422B2 (ja) 2019-03-07 2023-04-18 スターライト工業株式会社 相互見守りシステム、相互見守り方法、及び、見守りユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6209144B1 (en) Protective garment
US9858794B2 (en) Detecting and notifying of various potential hazards
US20070177651A1 (en) Body temperature measuring device for helmet or head gear
US10877010B2 (en) Clydesdale gas detector with improved screen orientation based on input from attachment sensor
US20070239038A1 (en) Method and apparatus for monitoring heat stress
EP2752829B1 (en) Wearable low pressure warning device with audio and visual indication
US20070205903A1 (en) Integrated System for Monitoring the Allowable Heat Exposure Time for Firefighters
CA2986468C (en) System for regulating body temperature of a subject
JP2004030180A (ja) 防護装具のヒートストレス報知システム
CN112053537A (zh) 一种防疫智能监控应对系统及其监控应对方法
CN214512311U (zh) 一种智能消防战斗服及其智能指挥系统
US11857339B2 (en) Headgear-type device for hazardous air quality warning and air quality improvement
US20100219956A1 (en) Heat Sensor Device and System
US11191436B2 (en) Body monitoring sensor system for use with articles of apparel of known CLO index to ensure comfort under exposed atmospheric conditions
US6774798B2 (en) Personal alarm system
JP2003164537A (ja) 防毒マスク、防護衣、防護具及び誘導装置
KR100761458B1 (ko) 조난방지용 등산복
JP7160519B2 (ja) 作業安全対策スーツ及び作業安全対策スーツ用ヘルメット
GB2587774A (en) Arborist apparatus
KR101980835B1 (ko) 송풍기 시스템
CN218474799U (zh) 一种多功能气密性型防化服
CN220800117U (zh) 一种智能消防降温背心及消防指挥系统
US20240122485A1 (en) Physiological analysis using wearable sensor array
TWM500590U (zh) 具自動安全偵測警報裝置的個人防護具
KR200441192Y1 (ko) 조난방지용 등산복