JP2004029867A - 精神病院内ネットワークを備えた管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、ホストサーバに接続された病院内の各部署に設けられる複数の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおけるオーダ処理システムである。このシステムは、病院内の所定の部署から受け付けたオーダデータをホストサーバに記憶するオーダデータ記憶手段と、オーダデータを他部署においても参照可能とするために出力するオーダデータ出力手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院における患者管理のための診療情報の登録、保管、保存および処理等を含む病院内ネットワークシステムに関し、さらに、それらの情報を統合管理するのに好適な、特に精神病院向けに適した病院内ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、医師などの医療スタッフが病院内で使用するネットワークシステムとしては、オーダエントリシステムと電子カルテシステムがある。オーダエントリシステムは、オーダ情報として例えば、処方箋や臨床検査依頼などの情報を診察室の医師端末から電子的に入力し、薬剤サブシステムや臨床検査サブシステムにローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークを通じてリアルタイムに伝達することにより、診療業務の効率化をはかり、患者の待ち時間の短縮や検査結果をデータベースに蓄積することで診療の質を向上させるシステムである。一方、電子カルテシステムは、患者に関する診療情報を医師端末から電子的に入力し、カルテデータベースに逐次蓄積するシステムである。
【0003】
病院で扱われる患者に関する情報には、医事に関する情報、カルテに関する情報、検査および検査結果の情報、その他、薬剤投与や処置および手術等に関する情報、病棟(入院、給食、または看護等)に関する情報等非常に多くの情報が存在している。前述のように、昨今ではコンピュータ処理が広く実用化されているが、カルテに記載される全診療情報および検査等を含めた病院内全体にわたっての全体的、統合的なシステム化はなされていない。
【0004】
ところで、近年、そううつ病やパニック障害、対人恐怖症や神経症に代表される心の病気、つまり精神病を患う人が増加している。これらの精神病患者の症状は、抗うつ剤の投与によって通常の日常生活を送りながらでも完治する程度の軽いうつ病をはじめ、入院治療の必要な重度なものまで様々である。精神病患者というのは、その症状が重度であれば、患者は一般的な判断力を持たないために、患者の行動に非常な注意が必要であったり、通常の診療科におけるリハビリとは異なった、社会復帰又は社会適応能力訓練(野外学習、買い物等)等のコメディカル処方に代表される特殊な治療を要する。また、家族の協力も必要不可欠である。当然、入院病棟における管理方法およびシステムも通常の病院とは異なる。
【0005】
また、これは一般の病院についても当てはまることであるが、入院病棟における給食部門は入院患者の食事を提供する部門である。病院の給食は一般外食産業の店舗と異なり、患者の病状に応じた栄養学的に考慮された食事が正しい時刻に提供されなければならない。そのため、患者数が多い大病院では、栄養士など専門家が1年365日の朝昼夕の、しかも常食、軟食、糖尿食、腎臓食など食種に応じた非常に多種の献立メニューを立てており、これにしたがって計画的に給食業務が行われている。患者の外泊や、特別処方箋としての食事箋等の指示が出た場合、給食管理において食事数の変更や調整をその都度行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術で述べたように、精神病院への需要は近年高まってきていると言える。また、精神病院には前述の通り、通常の病院とは異なる精神科特有のオーダが多々あり、その需要に合った精神病院向けのシステムの構築が求められる。しかしながら、精神病院内の特に重度の患者のケアをする入院病棟および、その入院患者の治療・検査にあたる診察室や検査室、または給食センター等をつなぐ統合的なネットワークシステムの実用化には到っていない。
【0007】
そこで、上記の問題を解消し、本発明は特に精神病院内に入院している患者に対して施される特別なカリキュラムを取り入れた、病院内全体にわたる統合的かつ最適な管理が可能な、病院内ネットワークシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記のような課題を解決するために本発明は、多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された病院内の各部署に設けられる複数の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおけるオーダ処理システムであって、病院内の所定の部署から受け付けたオーダデータを記憶するオーダデータ記憶手段と、前記オーダデータを、他部署においても参照可能とするために出力するオーダデータ出力手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
病院内では、患者に対して様々な処方が行われる。上記構成を採れば、病院内の各部署から受け付けたオーダを、所望の部署に設置された端末装置に出力するため、そのオーダ処理において書類や特別な伝達手段は必要なく、目的の部署においてオーダデータを参照し、オーダを実行することができる。
【0010】
また、より具体的なオーダ処理システムとしての本発明は、多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された主にナースによる業務管理を統括して行う第1の部署の端末装置と、前記ホストサーバに接続された病院内を総合的に管理する第2の部署の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおける小遣いオーダ処理システムであって、前記第1の部署の端末装置が備える入力手段から入力される小遣い依頼データを前記ホストサーバのデータベースに転送して格納する手段と、前記第2の部署の端末装置の表示画面に前記小遣い依頼データを表示させる手段と、前記第2の部署の端末装置が備える入力手段から入力される実際の現金引出しデータを前記データベースに転送して格納する手段と、前記第1の部署の端末装置の表示画面に前記現金引出しデータを表示する手段と、を有することを特徴とする小遣いオーダ処理システムを提供する。
【0011】
上記構成によれば、精神病院の入院患者に対して行う治療の一環で、小遣いを患者に支給する過程において有用に作用する。つまり、小遣い依頼を行う第1の部署から、実際に現金を引き出す第2の部署(以下、総務とも言う)までの連絡過程において、これまでは書面に直接記入したもの、もしくは小遣い依頼をワードプロセッサに入力しそれをプリントアウトしたものなど、いずれにせよ書面を総務まで配送しなければならず、その配送にあたっては少なからず手間と労力、さらに、その情報の伝達においてはある程度の時間も費やされる。しかしながら、上記構成を採れば、ナースが小遣い依頼伝票を総務まで配送する必要もなく、小遣い依頼があった時に第1の部署の端末装置から小遣い依頼データを入力する作業のみによって、伝達が可能となる。また、そのデータは即座にホストサーバのデータベースに格納され総務の端末装置まで転送されるため、データ伝達のスピード化を図ることが可能となり、院内のデータ伝達において効率性の良いシステムとなる。
【0012】
また、前記第1の部署にて入力された前記小遣い依頼データを前記ホストサーバのデータベースに転送して格納する前記小遣い依頼データの登録操作を、特定の条件を満足する場合に限って許可するように構成することもできる。
【0013】
具体的には例えば、第1の部署からのナース以外による小遣い依頼データの入力・更新を禁止することができる。また、小遣い依頼データには担当ナース名も記載されるため、部署外の者による不用意なデータ入力を避けることができる。
【0014】
また、前記特定の条件を満足する場合に限って許可された登録操作が登録完了を示した場合、前記小遣い依頼データのその後の更新(保険関連情報以外の情報)を禁止するように構成してもよい。
【0015】
またさらに、前記ホストサーバ又は前記第2の端末装置の少なくともいずれかにおいて、前記ホストサーバのデータベースに転送された小遣い依頼データを登録完了操作までの一定期間格納して小遣い請求金額を合計する手段が設けられ、前記第2の部署の端末装置にその一定期間内に逐次更新された複数の小遣い依頼データを一括して処理して表示するように構成することもできる。
【0016】
具体的には例えば、一週間などの期間を決めて、その間第1の部署からの小遣い依頼データの入力・更新を逐次行う。そして一週間後に登録完了の操作がなされた場合もしくは、あらかじめプログラムされた指定の時刻に達した場合に、一週間のうちに保存された複数の小遣い依頼データを一括して同時に処理して端末装置にて参照する構成とすることができる。あらかじめ、登録完了操作の後に複数の小遣い依頼データに基づいた請求額の合計を表示するようにプログラムしておけば、第1の部署からの小遣い依頼データ入力から第2の部署における小遣い請求合計金額の参照までが自動的に一貫して行われ、さらなる効率化を図ることができる。
【0017】
また、別のオーダシステムとして本発明は、多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された医局等の主に医師らが在勤する第3の部署の端末装置と、前記ホストサーバに接続された主に療法士らの在勤するまたは前記療法士によって療法が施される部署である第4の部署の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおけるコメディカル処方処理システムであって、前記第3の部署の端末装置が備える入力手段から入力される患者の処方データを前記ホストサーバの前記データベースに転送して格納する手段と、前記第4の部署の端末装置の表示画面に前記処方データを表示させる手段と、前記第4の部署の端末装置が備える入力手段から入力される患者の処方報告データを前記データベースに転送して格納する手段と、前記第3の部署の端末装置の表示画面に前記処方報告データを表示させる手段と、前記第3の部署の端末装置から処方の継続判断データとして処方終了を確認可能とする手段と、を有することを特徴とするコメディカル処方処理システムを提供する。
【0018】
より具体的に述べれば、精神科においては、医師による診察・治療とは別に、療法士が施す心理療法や作業療法といったコメディカル処方箋がある。この種のオーダ実行の際には、医師から療法士への療法依頼データの伝達、および療法士から医師への療法結果の報告が必要になり、さらに、その後もその療法を継続するか否かの情報伝達が再び必要となる。これら情報伝達には上記と同様に時間を要するのはもちろんであるし、その間には医師や療法士による作業や判断といったどの程度の時間を伴うか予測がつかない部分もある。しかし、上記構成のシステムによれば、必要な時に医師および療法士がそれぞれの部署が所有する端末装置から依頼や結果を入力すればよいので、例えばナースによる伝達のように定期的にナースを待機させたり、必要に応じてナースを呼んだりする手間を省くことができる。データ伝達におけるスピード化や紙資源の無駄を省くといった上記に示した作用・効果がさらに顕著に発現される。
【0019】
また、上記構成による本発明は、特定の条件を満足する場合に限って許可された各データの登録操作が登録完了を示した場合、データが入力された端末装置の部署からデータを表示する目的の部署まで依頼メールを送信する機能を備えることもできる。
【0020】
このように構成すれば、医師や療法士の判断結果データのように、いつ入力されるのか時間の定めにくいデータについて、ある一定の時刻に参照するのではなく、指定された入力がなされた時点でデータと共に依頼メールが目的の部署に送られるため、そのメール受信時に応じて目的の部署にてデータを参照することが可能となる。
【0021】
また、病院内ネットワークシステムにおける管理システムとしての本発明は、多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された病院内の各部署に設けられる複数の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおける管理システムであって、前記ホストサーバは、前記複数の端末装置が備える入力手段から受け付けた処理データを記憶する処理データ記憶手段を備え、前記複数の端末装置は、主にナースによる業務管理を統括して行う第1の部署の端末装置と、病院内を総合的に管理する第2の部署の端末装置と、給食業務を管理する第5の部署の端末装置と、を少なくとも有し、さらに、前記処理データは前記処理データが入力された端末装置以外の部署に配置される端末装置からも参照可能とするために、それぞれの前記複数の端末装置が備える出力手段に表示可能な処理データ出力手段を備え、必要な前記処理データの一覧もしくはその一部を各部署において参照可能としたことを特徴とする。
【0022】
上記発明によれば、例えば具体的に、看護センターから入力された外泊予定データが含む外泊による給食食事数変更データを給食センターにて参照し、データに基づいて給食食事数の変更を行う給食食事数変更システムを備えるものとすることができる。また、別の例として、看護センターから入力された外泊実績データが含む外泊によって変更された給食食事数データを総務の端末装置にて参照して処理する費用請求処理システムを備えるものとして構成することもできる。
【0023】
このように、外泊管理や給食管理といった通常は単体で機能するシステムを、そのシステム内で伝達される情報(の一部)を複数の端末装置から互いに参照することによって各システムをリンクさせれば、病院内の総合的な管理システムとして有効に活用でき、情報伝達速度および正確性の向上を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1に、本発明の一実施例である病院内ネットワークシステムのハードウェア構成を示す。1は、ホストサーバであり、このホストサーバ1にLAN3(通信ネットワーク)を介して複数の端末装置2が設けられる。この端末装置2が備えられる病院内各部署から発生する情報を、LANで結び付けられるネットワークに接続されたホストサーバ1により実行する。
【0025】
ホストサーバ1は、I/Oポート11によりLAN3に接続され、I/Oポート11が共通バスライン18に接続される。この共通バスライン18を介してCPU12、ROM13、RAM14、メインの記憶手段としてのハードディスク(HDD)15が設けられている。
【0026】
大容量記憶部としてのHDD15は、図18に示すような複数のデータベースを有する。このデータベースとしては、患者氏名や入院履歴、外泊状況、小遣い等の患者情報を管理する患者データベース50、処方箋や療法結果等の患者の処方箋情報を管理する患者処方データベース51、それらのデータベースの入力補助をするデータを保管するマスタデータベース52、院内で共有する情報やコミュニケーション情報を保管する掲示板データベース53、各個人のメール内容を保管するメールデータベース54等がある。
【0027】
図1に戻り、さらにHDD15にはプログラム格納エリアが設定され、そこにはLAN3を通じて端末から小遣い依頼データを受け付けてこれをデータベース16(又は場合によりRAM14)に格納して処理するための小遣いオーダ処理プログラム41、患者に対する処方データを受け付けて同様にこれをデータベース16(又は場合によりRAM14)に格納して処理するためのコメディカル処方処理プログラム42、その他、給食食事数変更プログラム43および費用請求処理プログラム44等、システムの実行に必要なアプリケーションプログラムが格納されている。
【0028】
また端末装置2としてのパソコンは、診察室や薬局、給食事務室や看護センター、病棟等にそれぞれ設置される。
【0029】
図2は、端末装置の構成例を示すブロック図である。各端末装置2はそれぞれが、図2に示すように、I/Oポート21とそれに接続されたCPU29、ROM30、RAM31とを含むコンピュータとして構成され、入力手段としてのキーボード25、マウス26、出力手段としての図示しないプリンタ制御部を備えたプリンタ22及びモニタ制御部23がI/Oポート21に接続されている。また、モニタ制御部23には表示画面を有する出力手段としてのモニタ24が接続されている。さらに、その端末装置2の管理を行うオペレーティングシステム(OS)32aを備えた固定記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)32が設けられる。また、ホストサーバ1から端末装置2に送信される種々のデータは、データメモリ31aに格納して使用することができる。
【0030】
端末装置2は例えばデスクトップ型のコンピュータとして構成してもよいが、電池等を電源部に使用するノートパソコンやラップトップパソコン等を用いてもよい。
【0031】
図12は、基本的なオーダ処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、あるオーダを受け付けたら、各処理に必要なオーダデータ入力(例えば、後述する小遣い依頼データ、個人作業療法処方データ等の入力)を、LAN3を介してホストサーバ1に接続された各端末装置2から行うこととなる(S111)。各端末装置2側でキーボード25ないしマウス26により入力されたデータ(情報)は、LAN3を経てホストサーバ1に送られ格納される(S112)。そして、必要に応じてLAN3を経て、各端末装置2からオーダデータの参照操作がなされる(S113)。目的の各端末装置は総務や給食室などに設けられ、場合によっては複数である。そして、それら参照されるべきデータは、各端末装置2のモニタ24ないしプリンタ22等の出力装置に出力される(S114)。なお、モニタ24からの視覚的情報とともに、音声出力装置にて種々の情報を出力してもよい。その場合、図2のアンプ27を介してI/Oポート21に接続されるスピーカ28にて音声出力される。それら出力されたオーダデータに基づいて各部署にて指定されたオーダが実行される。
【0032】
この院内システムにおいて、病院内で発生するオーダは、ホストサーバ1のデータベースに記憶されるとともに目的部署から参照される。つまり、医者もしくは看護センター等の所定の部署から検査や処方のオーダ等が入力されると、その入力データはホストサーバ1のデータベース16に登録されるとともにネットワークを介してそれぞれの目的部署から参照される。よって他部署において患者の診療結果および最新状態も把握することができ、患者の総合的状態の把握によるより良い医療の実現につなげられる。
【0033】
また、データベース17への登録操作は、登録操作がなされる適当な当該部署からのみの操作を可能とし、他部署のデータ情報は参照のみ可能で登録はできないようにする。それぞれのデータがどの部署で登録され、又は参照されるかについては、システムの詳細な説明と共に後述する。
【0034】
以下、これらの基本構成および基本的なオーダ処理の流れに則した具体的なオーダ処理システムについて説明する。
【0035】
精神病患者の入院生活中での治療において、社会復帰を一つの目的とするレクリエーションの一環として、所定の小遣いを患者に支給し、そのお金で買い物をさせるというものがある。
【0036】
図3に、本発明の小遣いオーダ処理システムの業務フローを示す。ここでは、ナースによる業務管理を統括して行う第1の部署として看護センターを、病院内を総合的に管理する第2の部署として総務を例にして、以後説明する。患者に小遣いを支給する際には、まず看護センターからナースが、対象となる患者の小遣い依頼データを端末装置が備えるキーボード等の入力手段から登録する(S101)。入力された小遣い依頼データはホストサーバ1の患者データベース50に格納され、次に、ホストサーバ1とLAN3で接続された総務の端末装置にて参照されるのであるが(S102)、登録又は更新された小遣い依頼データは、一週間保存され、その後、蓄積された小遣い依頼データの請求金額を集計してその集計結果を総務の端末装置に表示する。ここで、請求金額を合計する手段は、ホストサーバか看護センターの端末装置のいずれに設けても良い。つまりここで、総務において、看護センターからの登録により一週間蓄積された小遣い依頼データは集計されて、一週間分の複数の依頼データが同時に処理される。
【0037】
図7はナースによって入力された小遣い依頼データの参照モードの画面である。ナースによって入力される小遣い依頼データは、患者の氏名、患者ID、性別、生年月日、身長、体重、保険種類、主治医、診断名、病棟、ベッド番号、担当ナース等の患者の基本となる情報や、患者に渡す現金の内訳、登録日、登録者氏名、現金区分等の情報を含む。現金の内訳においては、それぞれ1万円札、5千円札、1千円札、500円玉、100円玉、50円玉、10円玉、5円玉、1円玉の9項目の現金数値出力部402(402a、402b等)を備え、入力時には各数量をキーボード等の入力手段から数値入力する。現金の内訳は、患者の両替を考慮してナースが自由に設定できる。また、ナース以外の、小遣い依頼データの登録又は更新は禁止とする。
【0038】
なお、小遣い依頼データの登録は看護センターの端末装置からのみ入力可能であり、他部署からは参照のみ可能で小遣い依頼データの登録操作はできないようにしていることは前にも述べた通りである。さらに加えて、入力画面において例えばナースやナース長のそれぞれのユーザ名およびパスワードをあらかじめ登録しておいて、そのパスワードが正確に入力されなければデータ入力を行えないように構成してもよい。その場合、例えば、より重大な判断にかかわる部分はナース長のみにその入力の実行権が与えられるように構成でき、システムとしての安全性も増す。
【0039】
図3に戻り、次に集計結果に基づいて総務が現金を銀行等から引き出す(S103)。これは、病院の銀行口座等から引き出すのであるが、あらかじめ患者から預かり金として預かった現金を病院の口座に入金しておいたものを引き出すようにしてもよい。次に、総務は銀行引出日と引出者名のデータを有する現金引出しデータを総務の端末装置の入力手段から登録する(S104)。
【0040】
その後、現金は総務から看護センターに移され(これは直接の手渡しや院内配送手段による)(S105)、その際、現金を受け取ったナースは、小遣い受取りデータとして、現金受け取り日と受け取りナース名を看護センターの端末装置から登録する(S106)。そして、小遣い受取書をプリントアウトして(S107)、ナースが患者に現金を渡す際に小遣い受取書に患者もしくはその家族から受領のサインをもらい、小遣いオーダ処理システムの一連の動作は完了する。総務における、小遣い受取書のプリントアウト処理は、医療データの保管義務に際して必要であり、ここでは書面としているが、読み取り専用で書き込み不可のディスク等にデータを保管することも考えられる。
【0041】
また、小遣い依頼データの登録時において、なんらかの制限を加える構成とすることもできる。例えば、完了操作済みのオーダではないか確認し、さらに入力者が該当する者であるか否かの確認過程を取り入れることができる。図13は、入力されたデータがホストサーバの記憶手段によってデータベースに格納されるまでのシステムのフローチャートを示す。まず、ID/パスワードの入力(S121)を行い、それらが正確であればS122にてYESに進み、正確でなければ再びID/パスワードを入力する。その後、看護センターの端末装置から小遣い依頼データを入力・更新する(S123)。その後、入力されたオーダが完了操作済みのオーダであるか否かをS124にて判断し、完了操作済みのオーダでなければID/パスワードの入力へ進む。もし、完了操作済みのオーダであった場合、S124にてNOに進み、完了操作済みのためデータの更新ができない旨を画面表示し(S126)、終了する。そして、ナースやナース長等によってID/パスワードが入力され(S125)、それらが正確であるか、即ちIDが既に登録されているものであり、かつパスワードがそのID固有のものであるか否かを判断し(S127)、正確であればS127にてYESに進む。正確でなければS125にて再びID/パスワードを入力し直すこととなる。そして、S127にてYESに進んだのちは、S128にて小遣いデータの承認情報を入力したことにより、入力されたデータをホストサーバへ格納することとなる(S129)。
【0042】
図14はこれまで述べてきた小遣い依頼のシステム化業務フローにおける、詳細なプロセス情報を例として説明する図である。図3のフローチャート図と対応しているが、ここでは図14(a)に示すように小遣い依頼データの登録サイクルは1週間とし、毎週1回特定の曜日に総務にて小遣い依頼データの集計結果を参照するように設定している(S102)。そして、毎週特定の曜日に現金の引出しおよび現金引出しデータ登録を行い(S104)、ナースに現金が渡される。一連の流れは前に詳述した通りである。もちろん、小遣い依頼データの登録サイクルは1週間とせずに、自由に設定可能なように構成してもよい。
【0043】
図14(b)は、それぞれのデータの登録や参照が、どの部署においてなされるか、各データの更新権限およびデータの保管期限を一覧で説明する図である。ここでの小遣い依頼オーダシステムにおいて、それぞれのデータの登録や参照を行う主要な部署は看護センターと総務であるため、この2つの部署のみによって成り立っているが、もちろんここでも他部署からデータを参照したり、他のシステムが実行される部署と連携させることもできる。
【0044】
また、入院生活において必要な衛生材料の手配業務がある。そのシステムのフローチャートを図4に示す。まず、必要とされる衛生材料請求が発生したら、看護センターから衛生材料手配データが登録される(S201)。続いて中央材料(以下、材料庫とも言う)にて在庫データの引当て作業が行われる(S202)。ここで、その衛生材料の在庫があれば、業者への手配は行わず、在庫がない場合のみ外来看護長によって在庫データ(在庫不足データ)が参照されて(S203)、衛生材料の発注つまり、端末装置の入力手段から衛生材料発注データを登録し(S204)、業者への発注が行われる。発注されて在庫データが更新されると、中央材料にて衛生材料受け渡しデータ(S208)を登録する。一方総務では、衛生材料手配データが参照され(S205)そして、総務が患者負担分の現金を銀行から引き出し(S206)さらに現金引出しデータを登録し(S207)、材料庫からはナースへ衛生材料が出荷される(S209)。ナースは、衛生材料を受け取る時に衛生材料受取データを登録する(S210)。
【0045】
ここで、このシステムにおける総務での現金引出し処理(S206)を、小遣い依頼オーダにおける現金引出し処理と同時に行うように構成してもよい。小遣いと衛生材料に関するデータは別のものであるが、例えばそれぞれのデータの集計を行う期日を同じくして、同一の患者に対する負担分をまとめて銀行から引き出せば、より効率性が増す。また、現金の請求書に患者、もしくは患者の家族からサインをもらう作業も一括して行うことができる。
【0046】
次に、患者への処方に関するオーダ実行システムの例を説明する。
【0047】
精神病患者の治療において、心理療法や理学療法といったコメディカル処方というものがある。コメディカル処方による治療は、医者ではなく心理療法士や理学療法士らによるもので、精神科特有の処方箋であり、また非常に重要なものである。この処方箋もある種の社会復帰を果たすことを目的としているとも言える。
【0048】
このコメディカル処方の中の個人作業療法処方のシステムを説明する。図5に作業療法処方処理システムの業務フローを示す。ここでは、主に医師らの在勤する第3の部署として医局を、主に療法士らの在勤する、または療法士によって療法が施される部署である第4の部署として療法センター(OT)を例にして、以後説明する。まず、医者から個人作業療法の処方が出されたら、医局(診察室)の端末装置の入力手段から個人作業療法処方データを登録する(S301)。医者がデータ登録完了と判断した後の更新は禁止され、データ登録完了と同時に、作業療法士に依頼メールを自動的に配信する(S321)。個人作業療法処方データはOTの端末装置に表示され、作業療法士はこのデータを参照する(S302)。ここで、登録完了後のデータの更新を禁止するシステムの流れは図13(S124)と同様である。
【0049】
図8は、医師によって登録された作業療法処方データの参照モードの画面である。この作業療法処方データには、処方日、患者ID、患者氏名、性別、年齢、生年月日、病棟、診断名、OT目的、主治医名などが含まれる。図8において、作業療法区分出力部411(ここでは個人作業療法が選択されている)に出力されているデータはラジオボタン形式で入力され、他に例えばOT目的出力部412や作業種目出力部413においては複数の選択肢から該当する箇所にチェックが入っており、入力時においては選択形式のダイヤログリストにて入力される。
【0050】
図15は、個人作業療法処方およびこれとほぼ同様のシステムとして実行されうる、集団作業療法のシステム化業務フローにおける詳細なプロセス情報を例として説明する図である。この作業療法においてはサイクルは特に定めておらず、医師から指示があった際に随時、療法士まで連絡されるようになっている。図16は作業療法処方システムにおいて、それぞれのデータの登録や参照が、どの部署においてなされるか、各データの更新権限およびデータの保管期限を一覧で説明する図である。
【0051】
図5に戻り、作業療法士によるデータの参照(S302)に続いて、作業療法士は実際に患者への療法を行った後(S303)、作業療法報告データ登録を行う(S304)。この作業療法報告データには、患者ID、患者氏名、性別、年齢、生年月日、病棟、診断名、主治医名、報告内容(添付ファイルによる)、作業療法士名などの情報が含まれる。作業療法士以外の作業療法報告データの登録・更新は禁止する。また、データ登録完了と同時に、医局(診察室)へ療法報告メールを自動的に送信する(S322)。次に、医局の端末装置にて、医者は作業療法報告データを参照する(S305)。医者の判断により、その作業療法を終了するか、継続するかの判断がなされ(S306)、その判断結果を継続判断データとして医局(診察室)の端末装置から登録する(S307)。継続判断データには、継続区分、処方日、療法継続期間、主治医名などの情報が含まれる。登録された継続判断データは、前述の個人作業療法処方データと同様な流れで、OTの端末装置に継続確認メールが自動的に配信され(S323)かつデータが表示され、作業療法士に参照される(S308)。作業療法の継続有無、および継続の場合は継続期間がデータとして表示される。その判断データが終了であれば、患者への療法を中止し、継続であれば療法期間終了まで患者への療法を継続する(S303へ戻る)。なお、登録された作業療法データは、ホストサーバ1の患者処方データベース51に記憶され、ホストサーバ1とLAN3で接続された総務の端末装置からも参照される。総務ではこの作業療法処方箋をプリントアウトし(S309)、医者と作業療法士のサインをもらい保管しておく。以上が個人作業療法処方システムの一連の流れである。
【0052】
また、コメディカル処方には上記の個人作業療法以外にも、集団作業療法や心理療法、理学療法等がある。それらも上記とほぼ同様のシステム形態により実行されうる。
【0053】
次に、同様な病院内ネットワークシステムの本発明の別の実施例として、給食室と看護センターのネットワークについて詳述する。ハードウェア構成は、上述の小遣い依頼オーダシステムと同様に、看護センターおよび給食室それぞれの端末装置が図2に示すものと同様に構成される。ここでは特に、患者に外泊の許可が出た時に、外泊による給食食事数の変更を伝達するにあたって、看護センターと給食管理室とを連結させて、連絡のスピード化を図り、変更情報の遅れ等によって無駄な食事が出ないように、効率化を図ったシステムについて述べる。
【0054】
この外泊による給食食事数変更システムについて説明する。図6に、給食食事数変更システムの業務フローを示す。ここでは、給食業務を管理する第5の部署を給食センターとして、以後説明する。まず、医者から患者の外泊許可が出た場合に(S501)、ナースによって看護センターの端末装置の入力手段から外泊予定データを登録する(S502)。次に、給食センターにて外泊予定データのうち給食変更データ部分が参照される(S503)。
【0055】
図9は看護センターの端末装置から登録された外泊予定データの通常の参照モードの画面である。図9に示すように、外泊予定データには、登録日、患者ID、患者氏名、外泊出発予定日、外泊出発予定時間、外泊戻り予定日、外泊戻り予定時刻、行き先、食事変更有無、医師名、登録ナース名の他に、後述するように給食変更データとして、変更があった病棟、朝食事数(種類別)、昼食事数(種類別)、夕食事数(種類別)特別食名、給止等の情報が含まれる。ただし、図9に示す参照画面は、給食センターに限らず、医局や薬局等の部署でも参照されうる総括的な画面であるため、給食変更に関する詳細情報である給食変更データの内容の画面表示はされておらず、給食変更の要・不要情報および「要」の場合の給食停止期間のみの表示としてある(出力部440)。なお、出力部440が示す食事変更の有無を、食事が必要か必要でないかを表示する要・不要のみの記載として、より簡単に構成してもよい。
【0056】
この外泊予定データは、その時点の予定のデータであり、ナース以外の外泊予定データの登録・更新は禁止している。患者の外泊予定データを入力する際には、給食の変更有無を有・無のラジオボタン形式で入力し、有の場合はさらにその詳細を記す。図10にその詳細なデータが含まれる給食変更データの出力例を示す。給食センターでは、図10に示す給食変更データが参照される。つまり、外泊予定データが含んでいる、給食管理において必要な情報部分である給食変更データ部分を参照する。外泊によって給食を中止する情報は休止情報出力部434に出力されている。この他、入院中の食事は、通常の普通食をはじめ、神経性胃炎などのように身体にも影響が出ている患者に対してはご飯を消化の良い粥にしたり、その他治療の一環である食事箋として特別食にしたりすることがある。図10に示す出力画面において、こういった種類別の情報を含んだ(種類別食事数出力部431)、3食のうちのいつの(適応食出力部435)どういった食事がどういう理由で変更になったかという情報も出力される(特別食変更出力部432)。
【0057】
図6に戻り、このシステムの流れを説明すると、看護センターからキーボード等により端末装置から登録された上記に詳しく述べた給食変更データは、ホストサーバ1の患者データベース50に格納され、ホストサーバ1とLAN3で接続された給食センターの端末装置にて参照される(S503)。給食室の端末装置に表示・参照された給食変更データに基づき、その日の給食食事数を調整し(S504)、給食を準備する。以上が給食食事数変更オーダシステムの一連の流れである。
【0058】
また、外泊予定日数を繰り上げて、再度病院に入院してきた場合にも、同様に給食を増加させる給食変更データを看護センターから入力してやれば、給食食事数を容易に変更することができる。
【0059】
ここでは、外泊による給食食事数の変更に着目して説明したが、医師の診察により食事療法が必要であるとされた場合に、通常の食事を特別食に変更する際にも、上記に述べた給食変更データ入力によって容易に実施することができる。
【0060】
つまり、上記構成により実施される一連のシステムでは、給食室と看護センターはホストサーバ1に接続されLAN3を介してネットワーク化されているので、患者の外泊予定データを看護センターの端末装置からキーボード等の入力手段から登録することにより、変更された給食食事数のデータを給食室に配信することができる。これまでは、給食変更伝票に書面で記入し、看護センターから給食管理センターまでの連絡は直接的に口頭もしくは配送等にて行わなければならなかった。しかし、看護センターと給食管理センターとがネットワークシステムにて連結していることにより、院内書類のペーパーレス化や、さらに情報伝達の効率化およびスピード化を図ることができる。
【0061】
次に、外泊実績データに基づいた費用請求処理システムについて説明する。このシステムは前述の給食食事数変更処理システムとほぼ同様な流れであり、データの記憶過程や機器等の重複する説明は省略する。
【0062】
図17に、外泊実績データが含む給食実績データを参照して、費用請求処理を行う費用請求処理システムの業務フローを示す。
【0063】
システムの主な流れは、参照される部署が総務という点を除いて、前述の給食食事数変更システムの流れとほぼ同様である。図17に沿ってシステムの流れを説明する。まず、患者が外泊から戻って来た時に、ナースによって看護センターの端末装置の入力手段から外泊実績データを登録する(S511)。次に、登録された外泊実績データのうち給食実績データ部分を総務にて参照する(S512)。この時、費用請求額設定処理が実行されて、算出された各患者の費用算出データを費用請求額として出力表示する。
【0064】
外泊実績データの中には、外泊実施日、外泊実施時間(戻り実績日時等)の他に、外泊によって変更された給食実績データが含まれている。図11には、入院期間中に実施された患者の費用請求の対象となる給食実績データが示されている。給食実績データは、患者が朝・昼・夕のどの時間のどの種の食事(普通のご飯、粥等)が何食実施されたかというデータを持つ。外泊に伴う患者の食事変更を容易に判断可能にして、総務におけるレセプト入力を簡略化している。
【0065】
なお、外泊実績データは、外泊予定データの一部を修正して作成するように構成してもよい。つまり、外泊予定データを更新する形で入力する形式にしてもよい。
【0066】
これまで、各システムについて詳細に説明してきたが、外泊管理システムおよび給食管理システムさらに費用請求処理システムは、看護センターや給食センター又は総務等において必要に応じて互いに情報(の一部)を参照することによってリンクしている。まとめると例えば、外泊管理システムにおいて登録された外泊予定データは、給食室において給食管理システムの中の給食食事数の変更のために参照され、また、看護センターにて登録される、患者のいつどのような食事を摂取したかというデータを、外泊実績データの中の給食実績データとして総務で参照することにより、その患者の費用請求処理を総務にて行うことができる。このように、3つのシステムが互いにその情報の一部を利用して、病院内の総合的なシステムとして有効にリンクしている。
【0067】
ここでは、3つの主な管理システムにおける連携性について述べたが、他にも小遣い依頼システムにおいて、銀行から引き出す現金を前もって預かり金として病院側が受け取っていない場合の費用請求をする際に、看護センターから登録される現金引き出しデータを総務にて参照するようにすれば、前述の費用請求処理システムとして併せて処理が可能である。
【0068】
以上、特に精神科入院病棟に特徴づけられる病院内ネットワークシステムについて、その実施例を詳述してきたが、発明の範囲内においてその他種々の利用例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の病院内ネットワークシステムのハードウェア構成例を示すブロック図。
【図2】各端末装置の構成例を示すブロック図。
【図3】本発明の小遣いオーダ処理システムの一例を示す業務フローチャート。
【図4】本発明の衛生材料請求の一例を示す業務フローチャート。
【図5】本発明の作業療法処方処理システムの一例を示す業務フローチャート。
【図6】給食食事数変更システムの一例を示す業務フローチャート。
【図7】小遣い依頼データの参照モード画面の一例を示す図。
【図8】作業療法処方データの参照モード画面の一例を示す図。
【図9】外泊予定データの参照モード画面の一例を示す図。
【図10】給食変更データの参照モード画面の一例を示す図。
【図11】給食実績データの詳細を示す図。
【図12】オーダ処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図13】オーダ処理の流れの別の一例を示すフローチャート
【図14】小遣い依頼システムにおける詳細なプロセス情報を説明する図。
【図15】作業療法処方システムにおける詳細なプロセス情報を説明する図。
【図16】作業療法処方システムにおいてデータの登録や参照が可能な部署を一覧で説明する図。
【図17】費用請求処理システムの一例を示す業務フローチャート。
【図18】ホストサーバにおけるデータベースの構成例を示す図。
【符号の説明】
1 ホストサーバ
2 端末装置
3 LAN
11,21 I/Oポート
12,29 CPU
13,30 ROM
14,31 RAM
16 データベース
22 プリンタ
23 モニタ制御部
24 モニタ
25 キーボード
26 マウス
27 アンプ
28 スピーカ
32 HDD
Claims (14)
- 多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された病院内の各部署に設けられる複数の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおけるオーダ処理システムであって、
病院内の所定の部署から受け付けたオーダデータを前記ホストサーバに記憶するオーダデータ記憶手段と、
前記オーダデータを、他部署においても参照可能とするために出力するオーダデータ出力手段と、
を有することを特徴とする病院内ネットワークシステムにおけるオーダデータ処理システム。 - 多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された主にナースによる業務管理を統括して行う第1の部署の端末装置と、前記ホストサーバに接続された病院内を総合的に管理する第2の部署の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおける小遣いオーダ処理システムであって、
前記第1の部署の端末装置が備える入力手段から入力される小遣い依頼データを前記ホストサーバのデータベースに転送して格納する手段と、
前記第2の部署の端末装置の表示画面に前記小遣い依頼データを表示させる手段と、
前記第2の部署の端末装置が備える入力手段から入力される実際の現金引出しデータを前記データベースに転送して格納する手段と、
前記第1の部署の端末装置の表示画面に前記現金引出しデータを表示する手段と、
を有することを特徴とする病院内ネットワークシステムにおける小遣いオーダ処理システム。 - 前記第1の部署にて入力された前記小遣い依頼データを前記ホストサーバのデータベースに転送して格納する前記小遣い依頼データの登録操作を、特定の条件を満足する場合に限って許可することを特徴とする請求項2に記載の小遣いオーダ処理システム。
- 前記特定の条件を満足する場合に限って許可された登録操作が登録完了を示した場合、前記小遣い依頼データのその後の更新(保険関連情報以外の情報)を禁止することを特徴とする請求項3に記載の小遣いオーダ処理システム。
- 前記ホストサーバ又は前記第2の端末装置の少なくともいずれかにおいて、前記ホストサーバのデータベースに転送された小遣い依頼データを登録完了操作までの一定期間格納して小遣い請求金額を合計する手段が設けられ、
前記第2の部署の端末装置にその一定期間内に逐次更新された複数の小遣い依頼データを一括して処理して表示することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の小遣いオーダ処理システム。 - 多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された主にナースによる業務管理を統括して行う第1の部署の端末装置と、前記ホストサーバに接続された病院内を総合的に管理する第2の部署の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおける小遣いオーダ処理プログラムであって、
前記第1の部署にて入力された前記小遣い依頼データを前記ホストサーバのデータベースに転送して格納するとともに、前記第2の部署の端末装置の表示画面に前記小遣い依頼データを表示させ、前記小遣い依頼データに基づいて銀行等から現金を引出し、引き出しデータを確認した日付および担当者を引出し担当者確認データとして前記第2の部署の端末装置から入力し前記ホストサーバのデータベースに転送して格納するとともに、前記第1の部署の端末装置の表示画面に引出し担当者確認データを表示することを特徴とする病院内ネットワークシステムにおける小遣いオーダ処理プログラム。 - 多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された主に医師らの在勤する第3の部署の端末装置と、前記ホストサーバに接続された主に療法士らの在勤するまたは前記療法士によって療法が施される部署である第4の部署の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおけるコメディカル処方処理システムであって、
前記第3の部署の端末装置が備える入力手段から入力される患者の処方データを前記ホストサーバの前記データベースに転送して格納する手段と、
前記第4の部署の端末装置の表示画面に前記処方データを表示させる手段と、前記第4の部署の端末装置が備える入力手段から入力される患者の処方報告データを前記データベースに転送して格納する手段と、
前記第3の部署の端末装置の表示画面に前記処方報告データを表示させる手段と、
前記第3の部署の端末装置から処方の継続判断データとして処方終了を確認可能とする手段と、
を有することを特徴とする病院内ネットワークシステムにおけるコメディカル処方処理システム。 - 前記第3および第4の部署の端末装置から入力される各データをホストサーバの各データベースに転送して格納する登録操作を、特定の条件を満足する場合に限って許可する判断手段を備えることを特徴とする請求項7に記載のコメディカル処方処理システム。
- 前記第3および第4の部署の端末装置は、
前記第3および第4の部署の一方の端末装置から各データの登録操作がなされた場合に、データが入力された一方の部署の端末装置からデータを表示するもう一方の部署の端末装置まで依頼メールを自動的に送信するための手段と、
前記依頼メールを端末装置が備える表示画面に出力するための手段と、
を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載のコメディカル処方処理システム。 - 多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された医局等の主に医師らが在勤する第3の部署の端末装置と、前記ホストサーバに接続された主に療法士らの在勤するまたは前記療法士によって療法が施される部署である第4の部署の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおけるコメディカル処方処理プログラムであって、
前記第3の部署の端末装置から患者への処方データを入力することによって得られる処方データを前記データベースに転送して格納するとともに、前記第4の部署の端末装置の表示画面に前記処方データを表示させ、前記処方データに基づいて患者にコメディカル処方を施した後、前記第4の部署の端末装置から患者の処方報告データを入力することによって得られる処方報告データを前記データベースに転送して格納するとともに、前記第3の部署の端末装置の表示画面に前記処方報告データを表示させ、前記第3の部署の端末装置から処方の継続判断データとして処方終了を意味する入力がなされるまで前記処方データに基づいた患者への処方を継続することを特徴とする病院内ネットワークシステムにおけるコメディカル処方処理プログラム。 - 多数の患者についての診療情報を格納したデータベースを有するホストサーバと、前記ホストサーバに接続された病院内の各部署に設けられる複数の端末装置とを有する病院内ネットワークシステムにおける管理システムであって、
前記ホストサーバは、前記複数の端末装置が備える入力手段から受け付けた処理データを記憶する処理データ記憶手段を備え、
前記複数の端末装置は、主にナースによる業務管理を統括して行う第1の部署の端末装置と、病院内を総合的に管理する第2の部署の端末装置と、給食業務を管理する第5の部署の端末装置と、を少なくとも有し、
さらに、前記処理データは前記処理データが入力された端末装置以外の部署に配置される端末装置からも参照可能とするために、それぞれの前記複数の端末装置が備える出力手段に表示可能な処理データ出力手段を備え、
必要な前記処理データの一覧もしくはその一部を各部署において参照可能としたことを特徴とする病院内ネットワークシステムにおける管理システム。 - 主にナースによる業務管理を統括して行う前記第1の部署の端末装置から入力された外泊予定データは前記ホストサーバの処理データ記憶手段に格納され、給食業務を管理する前記第5の部署の端末装置の表示画面に前記外泊予定データが含む外泊による給食食事数変更データを表示する手段を有する給食食事数変更システムを備えることを特徴とする請求項11に記載の管理システム。
- 主にナースによる業務管理を統括して行う前記第1の部署の端末装置から入力された外泊実績データは前記ホストサーバの処理データ記憶手段に格納され、
前記外泊実績データに基づいて費用請求処理を行うため、病院内を総合的に管理する第2の部署の端末装置の表示画面に前記外泊実績データが含む外泊によって変更された給食食事数データを表示する手段を有する費用請求処理システムを備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の管理システム。 - 前記費用請求処理システムは、
前記外泊実績データが含む外泊によって変更された給食食事数データから費用請求計算を行う費用請求額設定手段と、
病院内を総合的に管理する前記第2の部署の端末装置の表示画面に前記費用請求額設定手段により算出された費用算出データを表示させる手段と、
を備えることを特徴とする請求項13に記載の管理システム。
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