JP2004029715A - 電気光学装置、その駆動方法、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その駆動方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】有機ELの輝度の経時変化を補償する。
【解決手段】複数の走査線と、複数の信号線と、これらの各交差部に対応してそれぞれ配設された電気光学素子とを備え、電気光学素子に供給する駆動電流の量に応じて輝度を調整する。このため、電気光学素子の点灯時間を計測する点灯時間計測部と、点灯時間記憶部と、電気光学素子の輝度を補正すべく、点灯時間に基づき駆動電流量を調整する駆動電流量調整部とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置、その駆動方法、及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば有機EL表示装置においては、これを構成する有機EL素子の点灯輝度の経時劣化が、無機EL表示装置に比べ、大幅に速いという事情がある。つまり、点灯時間が累積してくると、輝度の低下が顕著となる。例えば、有機EL表示装置では、例えば300cd/mの輝度で点灯させると、1万時間程度が限界であった。
【0003】
そこで、輝度低下を防止すべく、製造方法を改良することで対処している(特許文献1及び2を参照)。
【特許文献1】特開平11−154596号公報
【特許文献2】特開平11−214157号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現実には、製造方法の改良技術というアプローチでは輝度低下の発生を完全に防止することは困難である。本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、回路技術というアプローチでもって、輝度の経時変化を補償する技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の電気光学装置は、複数の電気光学素子を備え、前記複数の電気光学素子に供給される駆動電力量に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、前記電気光学素子の点灯時間を計測する点灯時間計測部と、前記点灯時間計測部で計測された点灯時間を記憶する点灯時間記憶部と、前記点灯時間記憶部に記憶された前記点灯時間に基づき前記駆動電力量を調整する駆動電力量調整部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の第2の電気光学装置は、複数の走査線と、複数の信号線と、前記複数の走査線と前記複数の信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、 前記複数の信号線を介して供給されるデータ信号に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、 前記複数の信号線を介して供給されるデータ信号の量を計測するデータ信号計測部と、 前記データ信号計測部で計測された前記データ信号を記憶するデータ信号量記憶部と、 前記データ信号量記憶部に記憶された前記データ信号量に基づき前記駆動電力量を調整する駆動電力量調整部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記の電気光学装置において、前記電気光学素子としてR、G、B(赤、緑、青)の3種類の電気光学素子が設けられ、前記データ信号量計測部は前記3種類の電気光学素子のデータ信号量を種類毎に計測し、前記データ信号量記憶部は前記データ信号量計測部で計測された前記3種類の電気光学素子の当該データ信号量を種類毎に記憶し、前記駆動電流量調整部は前記データ信号記憶部に記憶された前記3種類の電気光学素子の各々の種類に対して記憶された当該データ信号量に基づき前記駆動電力量を調整するようにしてもよい。
【0008】
上記の電気光学装置において、前記駆動電力量調整部は、具体的には、例えば、累積点灯時間あるいは累積のデータ信号量に応じてデジタルデータあるいはアナログデータを加工するデータ補正回路、または、電気光学素子に印加する駆動電圧を調整する駆動電圧制御回路が挙げられる。さらには、電気光学素子に供給するアナログデータを生成するDACの参照電圧を生成する回路であってもよい。
【0009】
また、本発明の電子機器にあっては、上述の電気光学装置が実装されてなる。
【0010】
本発明の第1の電気光学装置の製造方法は、電気光学素子を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記電気光学素子の点灯時間を計測し、計測された前記点灯時間を記憶し、記憶された前記点灯時間に基づき前記電気光学素子に供給する駆動電力量を調整する、
ことを特徴とする。
【0011】
本発明の第2の電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数の信号線と、前記走査線と各前記信号線との各交差部に対応してそれぞれ配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電力量及び画像データに応じて動作する電気光学装置の駆動方法であって、前記電気光学素子への前記画像データの量を計測し、計測された前記画像データ量を記憶し、記憶された前記画像データ量に基づき前記駆動電力量を調整する、
ことを特徴とする。
【0012】
上記載の電気光学装置の駆動方法において、R、G、B(赤、緑、青)の三色別に前記画像データ量を計測し、計測された前記R、G、B別の前記画像データ量を記憶し、記憶された前記各R、G、Bの前記画像データ量に基づき前記駆動電力量を調整するようにしてもよい。
【0013】
なお、本発明にあっては、画素の色として、R、G、B(赤、緑、青)の三色だけに限らず、他の色でもよい。
【0014】
本発明の他の特徴については、添付図面及び以降の記載により明らかにされる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を説明する。本形態では、電気光学装置として、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子と称する)を用いた表示装置(以下、有機EL表示装置と称する)、並びに、その駆動方法を例にとり、説明する。
【0016】
まず、有機EL表示装置について簡単に説明する。有機EL表示装置を構成する有機ELパネルは、よく知られているように、有機EL素子を含む単位画素をマトリクス状に配列して形成されている。単位画素の回路構成及び動作としては、例えば書名「電子ディスプレイ」(松本正一著,株式会社オーム社刊,平成8年6月20日発行)に記載されているように(主として第137頁)、各単位画素へ駆動電流を供給することにより、二つのトランジスタとキャパシタで構成されるアナログメモリに所定の電圧を書き込むことで有機EL素子の点灯(点灯)を制御している。
【0017】
本発明に係る実施の形態では、有機EL表示装置の点灯時間を直接的あるいは間接的に計測して、その累積時間に応じて有機EL素子に供給する電流値を調整する。
【0018】
=====第一実施例=====
本実施例では、有機EL表示装置の累積点灯時間を計測するにあたり、後述するフレーム同期信号FCLKをカウントする。
【0019】
具体的には、図1(a)に示すように、本実施例に係る有機EL表示装置は、シーケンス制御回路10と、フラッシュメモリ等で構成される不揮発性メモリ20と、FCLKカウンタ30、駆動電流制御回路40、周知のDAC(D−Aコンバータ)及び定電流駆動回路で構成されるドライバ50、及び有機ELパネル60で構成される。駆動電流制御回路40は、図1(b)に示すように、出力補正テーブル40aとセレクタ40bとDAC(D−Aコンバータ)40cで構成される。
【0020】
次に、シーケンス制御回路10の動作について説明する。図1(a)(b)のブロック図に示すように、シーケンス制御回路10は、不揮発性メモリ20に記憶された累積点灯時間aを読み出す(図2中のフローチャートにおけるのS10の処理に相当)。累積点灯時間aは、典型的には、本装置出荷直後の使用開始時から起算した時間とすることが好ましい。この際、シーケンス制御回路10は、読み出し信号b1を“H”として不揮発メモリ20へ出力し、累積点灯時間aの読み出しを可能としておく。
次に、シーケンス制御回路10は、累積点灯時間aに応じたセレクト信号cを駆動電流制御回路40へ出力する。セレクタ40bは、シーケンス制御回路10からセレクト信号cを受け取り、累積点灯時間に応じた輝度補償を行うべく、出力補正テーブル40aを参照してDAC40cへ信号dを出力する。この出力信号dに応じ、DAC40cは、基準電圧Vcenに基づきドライバ50に含まれるDACの基準電圧となる参照電圧Vrefをドライバ50へ出力する(図2中のS20の処理に相当)。ここで、基準電圧Vcenは本装置製造時あるいは出荷時に設定しておくことが好ましい。
【0021】
次に、シーケンス制御回路10は、不揮発メモリ20の累積点灯時間aをFCLKカウンタ30に転送(図2中のS30の処理に相当)した上で、表示許可信号(f=“H”)及びフレーム同期信号gをFCLKカウンタ30へ出力する(図2中のS40の処理に相当)。次に、シーケンス制御回路10は、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)(以下、RGBデータと称する)の各デジタルデータhがシーケンス制御回路10からドライバ50に含まれるDACに入力される(図2中のS50の処理に相当)。この時、デジタルデータhのドライバ50におけるデジタル−アナログ変換は、デジタルデータhの供給が開始された直後は、少なくとも、上述の、累積点灯時間aに基づいて得られた参照電圧Vrefに基づいて行われ、デジタルデータhに対応したアナログデータeが、有機ELパネル60へに供給されることとなる。つまり、同じデジタルデータをドライバ50に入力しても、累積点灯時間aに応じて補正されたアナログデータeが有機ELパネル60に供給されることになる。ここで、アナログデータeとは電圧信号であってもよいし、電流信号であってもよい。
デジタルデータhが出力されている間、ドライバ50を通じて所定のアナログデータeが有機ELパネル60に供給され、有機ELパネル60に画像が表示されるとともに、フレーム同期信号gのカウントがFCLKカウンタ30で行われる。このとき、FCLKカウンタ30は、予め読み込んでおいた累積点灯時間aにフレーム同期信号gのカウント値を加えてカウントデータiとする。
【0022】
その後、シーケンス制御回路10は、RGBデータの出力を停止して有機ELパネル60を画像非表示状態とし、表示不許可信号(f=“L”)をFCLKカウンタ30へ出力するとともに、フレーム同期信号gの出力を停止する(図2のS60の処理に相当)。これにより、フレーム同期信号gのカウントが停止する。次いで、FCLKカウンタ30で計測したカウントデータiを不揮発性メモリ20に書き込む(図2のS70の処理に相当)。この際、シーケンス制御回路10は、不揮発メモリの書き込み信号b2を“H”として不揮発メモリ20へ出力し、カウントデータiの書き込みを可能としておく。この書き込まれたカウントデータiが新たな累積点灯時間aとなる。
【0023】
なお、シーケンス制御回路10、FCLKカウンタ30、出力補正テーブル40a、セレクタ40b及びDAC40cは、適宜、ソフトウエア、あるいは、ハードウエアで構成できる。また、ドライバ50は、電流駆動回路、あるいは、電圧駆動回路のいずれでも構成できる。
【0024】
ここで、本発明による輝度補正の手法を、アナログデータeが電流信号である場合について説明する。有機ELパネル60へ供給されるドライバ駆動電流に対する輝度の特性グラフを図3に示す。図3における使用初期の累積点灯時間がt1の特性グラフでは、電流レベルIaに対して輝度L1が得られる。しかしながら、経時劣化が進行して特性が変化し、累積点灯時間がt10の時点になると、その特性グラフに示すように、累積点灯時間t1の場合に比して、同じ電流レベルIaに対しては輝度がL10となり、低下してしまう。そこで、使用初期の累積点灯時間t1のグラフと同等の輝度L1を得る場合、前述した図1の累積点灯時間a及び出力補正テーブル40aにより電流レベルを補正し、その値をIbとするのである。
【0025】
=====第二実施例=====
本実施例では、後述する画像データの総和をカウントすることにより、有機EL表示装置の累積輝度を推定し、ドライバ50に含まれるDACの基準電圧を設定する。この点以外は、前述した第一実施例と共通するため、相違点を中心に説明する。
【0026】
具体的には、図4に示すように、本実施例に係る有機EL表示装置は、図1におけるFCLKカウンタ30に代えてRGBカウンタ31が配設される。ここで、RGBカウンタ31は、R、G、Bの少なくとも1種類の電気光学素子のデータ量を累積輝度として計測するものでもよいが、本実施例では、R、G、及びB、全てのデータ量を累積輝度として計測している。
【0027】
シーケンス制御回路の動作を説明する。図4のブロック図に示すように、シーケンス制御回路10は、不揮発メモリ20に記憶された累積輝度jを読み出す(図5中のフローチャートにおけるS10の処理に相当)。この際、シーケンス制御回路10は、読み出し信号b1を“H”として不揮発メモリ20へ出力し、累積輝度jの読み出しを可能としておく。次に、シーケンス制御回路10は、累積輝度jに応じたセレクト信号cを駆動電流制御回路40へ出力する。ここで、駆動電流制御回路40は図1(b)に示された構成と同等である。セレクタ40bは、シーケンス制御回路10からセレクト信号cを受け取り、累積輝度に応じた輝度補償を行うべく、出力補正テーブル40aを参照してDAC40cへ所定の信号を出力する。この出力信号に応じ、DAC40cは基準電圧Vcenに基づき得られた参照電圧Vrefをドライバ50へ出力する(図5中のS20の処理に相当)。
【0028】
次に、シーケンス制御回路10は、不揮発メモリ20の累積輝度jをRGBカウンタ31に転送(図5中のS30の処理に相当)した上で、表示許可信号(f=“H”)及びフレーム同期信号g(例えば、1フレーム毎のクロックではなく、1ピクセルのデータを転送する際の同期クロック)をRGBカウンタ31へ出力する(図5中のS40の処理に相当)。次に、シーケンス制御回路10は、R、G、Bのデジタルデータ(以下、RGBデータと称する)hをドライバ50に供給し、RGBカウンタ31へも出力する(図5中のS50の処理に相当)。このRGBデータhが出力されている間、ドライバ50を通じて、累積輝度jに応じて設定された参照電圧Vrefに基づいてRGBデータhがアナログ変換されアナログデータeを生成し、このアナログデータeが有機ELパネル60に供給されることとなる。
RGBデータhの供給が開始されてから、RGBデータhの総和のカウントがRGBカウンタ31で行われる。このとき、RGBカウンタ31は、予め読み込んでおいた累積輝度jに各RGBデータhの総和のカウント値を加えてカウントデータkとする。
【0029】
その後、シーケンス制御回路10は、RGBデータhの出力を停止して有機ELパネル60を画像非表示状態とし、表示不許可信号(f=“L”)をRGBカウンタ31へ出力するとともに、フレーム同期信号gの出力を停止する(図5中のS60の処理に相当)。このことで、RGBデータhの総和のカウントが停止する。次いで、RGBカウンタ31で計測したカウントデータkを不揮発性メモリ20に書き込む(図5中のS70の処理に相当)。この際、シーケンス制御回路10は、不揮発メモリの書き込み信号b2を“H”として不揮発メモリ20へ出力し、カウントデータkの書き込みを可能としておく。この書き込まれたカウントデータkが新たな累積輝度jとなる。
【0030】
なお、シーケンス制御回路10、RGBカウンタ31、出力補正テーブル40a、セレクタ40b及びDAC40cは、適宜、ソフトウエア、あるいは、ハードウエアで構成できる。また、ドライバ50は、電流駆動回路、あるいは、電圧駆動回路のいずれでも構成できる。また、本実施例における輝度補正の手法は上記の第一実施例で説明した通りである。
【0031】
=====第三実施例=====
本実施例では、後述する画像データをR、G、B別にカウントすることにより、有機EL表示装置の累積輝度を推定する。これにより精密な累積輝度を推定できる。この点以外は、前述した第二実施例と共通するため、相違点を中心に説明する。
【0032】
具体的には、図6に示すように、本実施例の有機EL表示装置にあっては、図4における不揮発メモリ20をR、G、B個別の不揮発メモリ20a、20b、20cにより構成するとともに、図4におけるRGBカウンタ31をR、G、B個別のカウンタ31a、31b、31cにより構成する。また、図4における駆動電流制御回路40をR、G、B個別の回路41、42、43により構成する。
【0033】
次に、シーケンス制御回路の動作について説明する。図6のブロック図に示すように、シーケンス制御回路10は、各不揮発メモリ20a、20b、20cに記憶された各R,G,Bの累積輝度j1,j2,j3を読み出す(図7のフローチャートにおけるS10の処理に相当)。この際、シーケンス制御回路10は、読み出し信号b1を“H”として不揮発メモリ20へ出力し、各R、G、B毎の累積輝度j1,j2,j3の読み出しを可能としておく。次に、シーケンス制御回路10は、各累積輝度j1,j2,j3に応じた各セレクト信号c1,c2,c3を各駆動電流制御回路41、42、43へ出力する。ここで、各駆動電流制御回路41、42、43のそれぞれは図1(b)に示された構成と同様の構成を有する。各駆動電流制御回路41、42、43におけるセレクタ40bは、シーケンス制御回路10から各セレクト信号c1,c2,c3を受け取り、R、G、及びBのそれぞれの累積輝度に応じた輝度補償を行うべく、出力補正テーブル40aを参照してDAC40cへ所定の信号を出力する。この出力信号に応じ、DAC40cは基準電圧Vcenに基づき、R、G、B毎に得られた参照電圧VrefをR、G、Bをドライバ50へ出力する(図7のS20の処理に相当)。
【0034】
次に、シーケンス制御回路10は、各不揮発メモリ20a、b、cの各累積輝度a1,a2,a3をRGBカウンタ31a、31b、31cに転送(図7のS30の処理に相当)した上で、表示許可信号(f=“H”)及びフレーム同期信号g(この実施例では、1フレーム毎のクロックではなく、1ピクセルのデータを転送する際の同期クロック)を各R、G、Bカウンタ31a、31b、31cへ出力する(図7のS40の処理に相当)。次に、シーケンス制御回路10は、Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)の各画像データ(以下、RGBデータと称する)h1,h2,h3をドライバ50に加えて各R、G、Bカウンタ31a、31b、31cへも出力する(図7のS50の処理に相当)。
この各RGBデータh1,h2,h3がドライバ50に出力されている間、上述のプロセスにおいて、R、G、B毎に得られた参照電圧Vrefに基づき、ドライバ50に含まれるDACがRデータh1、Gデータh2、及びBデータh3をアナログ変換して得られたアナログデータeを有機ELパネル60へ供給する。
有機ELパネル60に画像が表示されるとともに、各RGBデータ毎のカウントが各R、G、Bカウンタ31a、31b、31cで行われる。このとき、各R、G、Bカウンタ31a、31b、31cは、予め読み込んでおいた各R、G、B累積輝度j1,j2,j3に各R、G、Bデータh1,h2,h3のカウント値を加えて各R、G、Bのカウントデータk1,k2,k3とする。
【0035】
シーケンス制御回路10は、RGBデータh1,h2,h3の出力を停止して有機ELパネル60を画像非表示状態とし、表示不許可信号(f=“L”)をRGBカウンタ31へ出力するとともに、フレーム同期信号gの出力を停止する(図7のS60の処理に相当)。このことで、各RGBデータh1,h2,h3のカウントが停止する。次いで、RGBカウンタ31a、31b、31cで計測した各R、G、Bのカウントデータk1,k2,k3を不揮発性メモリ20に書き込む(図7のS70の処理に相当)。この際、シーケンス制御回路10は、不揮発メモリの書き込み信号b2を“H”として不揮発メモリ20へ出力し、各カウントデータk1,k2,k3の書き込みを可能としておく。この書き込まれた各カウントデータk1,k2,k3が新たな各累積輝度j1,j2,j3となる。
【0036】
なお、シーケンス制御回路10、Redカウンタ31a、Greenカウンタ31b、Blueカウンタ31c、出力補正テーブル40a、セレクタ40b及びDAC40cは、適宜、ソフトウエア、あるいは、ハードウエアで構成できる。また、ドライバ50は、電流駆動回路、あるいは、電圧駆動回路のいずれでも構成できる。
【0037】
ここで、本実施例による輝度補正の効果につき、図8及び図9の輝度寿命特性グラフを参照にして説明する。なお、図8及び図9における輝度とは、所定のRGBデータをドライバ50に入力した時の輝度である。
【0038】
従来の輝度補正技術を施していない有機EL表示装置にあっては、図8のグラフに示すように、時間の経過とともに、R、G及びBを全てを点灯した時のW(白色)、G、Bの輝度が使用初期に比べて50%近く低下している。しかしながら、本実施例においては、図9に示すように、輝度の低下が大幅に抑えられている。特に、白色については、輝度の低下を20%程度に抑えている。
この点、前述した第一、二実施例についても同様である。
【0039】
これまで説明した実施例1乃至3において、輝度を調整すべく、ドライバへに含まれるDACの供給する参照電圧Vrefを調整しているが、これはあくまで一例であって、有機EL素子に印加する電源電圧の調整や、データの加工をする等、適宜、設計変更が可能である。
例えば、図10に示すように駆動電圧Voelを累積点灯時間aに応じて設定するようにしてもよい。この場合、駆動電圧制御回路70のセレクタ70bにセレクト信号cが入力され、出力補正テーブル70aを参照して、DAC機能を含む電源回路70cへ信号dを出力する。信号dに基づいて駆動電圧Voelが設定され、駆動電圧Voelが電源回路70cから有機ELパネル60に出力される。
また、図11に示すようにデジタルデータそのものを累積点灯時間aに応じて加工するようにしてもよい。この場合、データ補正回路80のセレクタ80bにセレクト信号が入力され、出力補正テーブル80aを参照して信号dをデジタル−デジタル変換部DDC80cに出力し、デジタルデータhに対して、DDC80cで行われる補正の基準値を設定する。DDC80cで補正されたデジタルデータh‘がドライバ50に入力され、アナログ変換され、アナログデータeが有機ELパネルに供給されることとなる。
図10及び図11に示した例については、もちろん、上述の実施例二及び三のように累積輝度を基に駆動電圧Voel、あるいはデジタルデータhを調整あるいは補正することが可能である。
また、経時劣化による輝度の低下を本実施例の適用対象としたが、使用環境の温度の変化による輝度の増加に対しても同様の方法で適用できる。
製品の出荷時からの累積点灯時間あるいは累積輝度に基づいて補正を行う必要がない場合は、不揮発メモリの代わりに揮発性メモリで代用することもできる。また、1回の使用中で、複数回補正することも、もちろん可能である。そのような図2あるいは図5に示されたシークエンスにおいて、所定期間内にS70からS20の戻るステップを複数回行うこととなる。
R、G、及びBに対して設けられた共通の光源から発せられた光をR、G、及びBのそれぞれに対して設けられた色変換層で変換して、R、G、及びBの光を得る有機EL素子に対して適用することもできる。そのような場合、R、G、及びBの全てデジタルデータをRGBカウンタで計測してもよいし、R、G、Bのいずれか一色だけを計測してもよい。
【0040】
つぎに、上述した電子装置の一例として有機EL表示装置を具体的な電子機器に用いた例のいくつかについて説明する。まず、この実施形態に係る有機EL表示体をモバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図12は、このモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図において、パーソナルコンピュータ1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示ユニット1106とにより構成され、この表示ユニット1106が前述の有機EL表示装置を備えている。
【0041】
また、図13は前述の有機EL表示装置をその表示部に適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受話口1204、送話口1206とともに、前述の電気光学装置100を備えている。
【0042】
また、図14は前述の有機EL表示装置100を、そのファインダに適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には外部機器との接続についても簡易的に示している。ここで通常のカメラは、被写体の光像によりフィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生成する。ディジタルスチルカメラ1300におけるケース1302の背面には、前述の有機EL表示装置が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、有機EL表示装置は被写体を表示するファインダとして機能する。また、ケース1302の観察側(図においては裏面側)には、光学レンズやCCDなどを含んだ受光ユニット1304が設けられている。
【0043】
撮影者が有機EL表示装置に表示された被写体像を確認しシャッタボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1308のメモリに転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300にあっては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図に示されるように、前者のビデオ信号出力端子1312にはテレビモニタ1430が、また、後者のデータ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピュータ1430が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により回路基板1308のメモリに格納された撮像信号が、テレビモニタ1430や、パーソナルコンピュータ1440に出力される構成になっている。
【0044】
なお、本発明の有機EL表示装置が適用される電子機器としては、図11のパーソナルコンピュータや、図12の携帯電話、図13のディジタルスチルカメラの他にも、テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器、スマートロボット、調光付き照明機器、電子書籍などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した有機EL表示装置が適用可能なのは言うまでもない。
【0045】
電気光学素子に供給する駆動電流の量を調整することにより、輝度の変化を補償することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る有機EL表示装置を示し、(a)は全体の制御ブロック図であり、(b)は駆動電流制御回路40の制御ブロック図である。
【図2】本発明の第一実施例に係る有機EL表示装置のシーケンス制御回路10の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る有機EL表示装置における、ドライバ駆動電流に対する輝度の特性グラフである。
【図4】本発明の第二実施例に係る有機EL表示装置の制御ブロック図である。
【図5】本発明の第二実施例に係る有機EL表示装置のシーケンス制御回路10の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第三実施例に係る有機EL表示装置の制御ブロック図である。
【図7】本発明の第三実施例に係る有機EL表示装置のシーケンス制御回路10の動作を示すフローチャートである。
【図8】従来の有機EL表示装置の輝度寿命特性グラフである。
【図9】本発明の一実施形態に係る有機EL表示装置の輝度寿命特性グラフである。
【図10】本発明の第一の応用例に係る有機EL表示装置を示し、(a)は全体の制御ブロック図であり、(b)は駆動電圧制御回路70の制御ブロック図である。
【図11】本発明の第二の応用例に有機EL表示装置を示し、(a)は全体の制御ブロック図であり、(b)はデータ補正回路80の制御ブロック図である。
【図12】本発明の電気光学装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した場合の一例を示す図である。
【図13】本発明の電気光学装置を、携帯電話機の表示部に適用した場合の一例を示す図である。
【図14】
本発明の電気光学装置を、そのファインダに適用したディジタルスチルカメラの斜視図を示す図である。
【符号の説明】
100  電気光学装置
1100 パーソナルコンピュータ
1102 キーボード
1104 本体部
1106 表示ユニット
1200 携帯電話機
1202 操作ボタン
1204 受話口
1206 送話口
1300 ディジタルスチルカメラ
1302 ケース
1304 受光ユニット
1306 シャッタボタン
1308 回路基板
1312 ビデオ信号出力端子
1314 データ通信用の入出力端子
1430 テレビモニタ
1440 パーソナルコンピュータ

Claims (7)

  1. 複数の電気光学素子を備え、前記複数の電気光学素子に供給される駆動電力量に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、
    前記電気光学素子の点灯時間を計測する点灯時間計測部と、
    前記点灯時間計測部で計測された点灯時間を記憶する点灯時間記憶部と、
    前記点灯時間記憶部に記憶された前記点灯時間に基づき前記駆動電力量を調整する駆動電力量調整部と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 複数の走査線と、複数の信号線と、前記複数の走査線と前記複数の信号線との交差部に対応して配設された電気光学素子とを備え、 前記複数の信号線を介して供給されるデータ信号に応じて輝度が設定される電気光学装置であって、
    前記複数の信号線を介して供給されるデータ信号の量を計測するデータ信号計測部と、
    前記データ信号計測部で計測された前記データ信号を記憶するデータ信号量記憶部と、
    前記データ信号量記憶部に記憶された前記データ信号量に基づき前記駆動電力量を調整する駆動電力量調整部と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項2に記載の電気光学装置において、
    前記電気光学素子としてR、G、B(赤、緑、青)の3種類の電気光学素子が設けられ、
    前記データ信号量計測部は前記3種類の電気光学素子のデータ信号量を種類毎に計測し、
    前記データ信号量記憶部は前記データ信号量計測部で計測された前記3種類の電気光学素子の当該データ信号量を種類毎に記憶し、
    前記駆動電流量調整部は前記データ信号記憶部に記憶された前記3種類の電気光学素子の各々の種類に対して記憶された当該データ信号量に基づき前記駆動電力量を調整すること、
    を特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電気光学装置が実装されてなる電子機器。
  5. 電気光学素子を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記電気光学素子の点灯時間を計測し、
    計測された前記点灯時間を記憶し、
    記憶された前記点灯時間に基づき前記電気光学素子に供給する駆動電力量を調整する、
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  6. 複数の走査線と、複数の信号線と、前記走査線と各前記信号線との各交差部に対応してそれぞれ配設された電気光学素子とを備え、前記電気光学素子に供給する駆動電力量及び画像データに応じて動作する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記電気光学素子への前記画像データの量を計測し、
    計測された前記画像データ量を記憶し、
    記憶された前記画像データ量に基づき前記駆動電力量を調整する、
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置の駆動方法であって、R、G、B(赤、緑、青)の三色別に前記画像データ量を計測し、計測された前記R、G、B別の前記画像データ量を記憶し、記憶された前記各R、G、Bの前記画像データ量に基づき前記駆動電力量を調整することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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JP2014202798A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 キヤノン株式会社 撮像装置

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