JP2004029363A - 位置情報提供装置および位置情報提供方法 - Google Patents

位置情報提供装置および位置情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大掛りな測定を行なわずに、現在いる地点から地図情報内の各地点までの位置を正確に把握する。
【解決手段】地図情報作成手段96は、地図基準データを拡大・縮小および回転させて地図情報を作成する。表示エリア情報作成手段97は、地図基準データの拡大・縮小率α1,α2および回転方向βと、2地点A,Bの測定データから、表示エリアの1ピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)と、地図基準データの極の傾きθとを算出する。これにより、GPS受信機5からの測位データが、どのピクセルに位置するかが位置データとして算出され、さらに位置データから決められた等しい距離にある円弧状の境界線がどこに位置するのかも算出される。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示手段にある位置データ上に自身の位置を表示すると共に、自身の位置から地図データにある特定の地点までの距離を表示することのできる位置情報提供装置および位置情報提供方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年のゴルフ場においては、キャディの不足に対処する一方で、人員の省略化や効率の向上化などを目的として、キャディに代わる移動可能なキャディカートの運行が次第に増加しつつある。こうしたキャディカートの運用管理装置の一例として、例えば特開平3−134715号公報などには、人工衛星からの時刻信号波により三次元的な位置を知ることのできる汎地球測位システム(以下、GPSという)の受信機を各キャディカートに組み込んで、ゴルフコース全体の状況をリアルタイムで管理するものが開示されている。
【0003】
上述したキャディカートの運用管理装置は、各キャディカートにGPS受信機が組み込まれているため、キャディカートおよびその前後の位置はある程度正確に把握できる。しかし、キャディカートそのものは決められた路面上に沿ってしか運行できないため、キャディカートから離れた例えばフェアウェイ内にいるプレーヤーからピンまでの位置や、周辺にあるバンカーや池までの位置を把握することはできない。
【0004】
一方、最近では、WWW(World Wide Web)上で展開されるインターネットのホームページ情報として、各ゴルフ場におけるコース配置図を提供するものが知られており、こうしたゴルフ場の地図情報を事前に入手すれば、各コースの状況をある程度把握することができる。しかしこの場合も、実際にプレーを行なう際に、各ショット毎に自身のいる場所からピンまでの位置や、周辺にあるバンカーや池までの位置を即座に把握することはできない。このように、移動している者がその周辺の地図情報を事前に入手することはできても、自分がその地図上でどの位置にいて、特定位置までどの程度離れているのかを即座に知ることはできない。
【0005】
こうした問題を解決するべく、本願出願人は先に、GPS受信機を備えた携帯電話などの携帯端末に着目し、プレーヤー自身の位置を携帯端末のGPS機能によって検出する一方で、携帯端末の通信機能を利用して、例えば各ホールの概要を示す地図情報と、その地図情報内の予め指定した登録地点(例えば、カップ,ピン,バンカー,池など)から自身の位置まで距離情報とを取得し、携帯端末の表示手段に自身の位置と地図情報とを重ね合わせて表示すると共に、登録地点までの距離を表示する位置情報提供装置を提案した。
【0006】
しかし、各ホールにおいて登録地点は概ね5箇所以上あるため、コース全体で登録地点の正確な位置を測定するに膨大な労力と時間がかかる。しかも、どこを登録地点として測定するのかを、事前にゴルフ場側と打ち合わせなければならず、さらに測定後もコースの設計変更が行なわれた場合には、その都度登録地点の再計測を強いられていた。
【0007】
本発明は上記問題点を解決しようとするものであり、大掛りな測定を行なうことなく、現在いる地点から地図情報内の各地点までの位置を正確に把握することができる位置情報提供装置および位置情報提供方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の位置情報提供装置は、前記目的を達成するために、緯度および経度を予め測定した2地点を含んだ地図基準データを、決められた縦,横のピクセル数で構成される表示エリアに全体が収まるように、拡大または縮小させたり回転させて地図情報を作成する地図情報作成手段と、前記地図基準データの拡大・縮小率および回転方向と、前記2地点の測定データから、前記地図情報を前記表示エリア内に表示したときの1ピクセル当りの距離の重みと、前記地図基準データの極の傾きとを算出して表示エリア情報を作成する表示エリア情報作成手段と、自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのかを、前記2地点の測定データと前記地図基準データの極の傾きとに基づき算出して位置データを作成する位置データ作成手段と、前記位置データから決められた等しい距離にある円弧状の境界線が、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのを、前記1ピクセル当りの距離の重みに基づき算出して距離情報を作成する距離情報作成手段と、表示エリア内に前記地図基準データ全体が表示され、かつ自身の位置と自身の位置から等しい距離にある円弧状の境界線が表示されるように、前記位置情報と位置データと距離情報とを出力する情報出力手段とを備えて構成される。
【0009】
また、同じ目的を達成するために、請求項2の位置情報提供方法のように、地図基準データに含まれる2地点の緯度および経度を測定して測定データを作成し、前記地図基準データを、決められた縦,横のピクセル数で構成される表示エリアに全体が収まるように、拡大または縮小させたり回転させて地図情報を作成し、前記地図基準データの拡大・縮小率および回転方向と、前記2地点の測定データから、前記地図情報を前記表示エリア内に表示したときの1ピクセル当りの距離の重みと、前記地図基準データの極の傾きとを算出して表示エリア情報を作成し、自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのかを、前記2地点の測定データと前記地図基準データの極の傾きとに基づき算出して位置データを作成し、前記位置データから決められた等しい距離にある円弧状の境界線が、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのを、前記1ピクセル当りの距離の重みに基づき算出して距離情報を作成し、さらに表示エリア内に前記地図基準データ全体が表示され、かつ自身の位置と自身の位置から等しい距離にある円弧状の境界線が表示されるように、前記位置情報と位置データと距離情報とを出力してもよい。
【0010】
この場合、極(南北軸)方向のわかっている地図基準データの2地点についてだけ、その緯度と経度の正確な測定データを計っておく。そして、表示させようとするピクセル構成された表示エリアに地図基準データの全体が収まるように、地図基準データを拡大または縮小させたり回転させて、表示エリアに対応した地図情報を作成する。
【0011】
地図情報を作成する際に、地図基準データをどの程度拡大・縮小させたり、回転させたかが判っていれば、この地図基準データの拡大・縮小率および回転方向と、2地点の正確な測定データから、表示エリアの1ピクセル当りの距離の重みと、前記地図基準データの極に対する表示エリアの傾きが表示エリア情報として算出できる。これにより、自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、表示エリアのどのピクセルに位置するのかが、2地点の測定データと地図基準データの極の傾きとに基づき算出できる。さらには、自身の位置から等しい距離にある円弧状の境界線が、表示エリアのどのピクセルに位置するのかも、1ピクセル当りの距離の重みに基づき算出できる。そして、これらの位置情報や位置データや距離情報を、例えば表示器付きの端末に出力することで、表示エリア内に地図基準データ全体が表示され、かつ自身の位置とそこから等しい距離にある円弧状の境界線が表示できるようになる。
【0012】
このように本発明の特徴は、最初に地図基準データの2地点について、その経度と緯度を計っておけば、そこから表示エリアのピクセル当りの距離の重みと、地図基準データの極の傾きを算出して、自身の位置から一定距離離れた地点を円弧状に表示できるようにしたことにある。これにより、各地図基準データの特徴となる箇所をいくつも測定する必要がなく、表示エリア内における円弧状の表示と地図情報とを重ねて見ることで、現在いる地点から地図情報内の各地点までの位置を正確に把握することができる。
【0013】
【発明の実施形態】
以下、本発明における位置情報提供装置の一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、本発明における位置情報提供装置は、ゴルフ場において利用されるゴルフ情報提供装置である。図1は、装置の概要をあらわす全体構成図である。同図において、1はプレーヤー2が移動携帯可能な例えば携帯電話などの携帯端末であり、ここには入力手段としての操作キー3と、各種情報を表示する情報表示手段としての液晶表示器4を備えている。また5は、携帯電話1に内蔵または外付けされるGPS受信機であり、このGPS受信機5は周知のように、複数の人工衛星からの電波を受信することで自身の三次元位置(経度、緯度および高度)を計測し、その測位データを外部すなわちこの場合は携帯端末1に送出する位置検出手段としての機能を備えている。なお、携帯端末1やGPS受信機5は、プレーヤーがプレーするゴルフ場側から貸し出しを行なってもよいし、プレーヤー自身が保有している場合は、それを利用してもよい。
【0014】
11はゴルフ場内の適所に設置されたゴルフ場センター装置としてのクラブハウスであり、ここにはGPS受信機5と同等の機能を有するGPS受信機12と、例えばパーソナルコンピュータなどで構成され、GPS受信機12からの測位データなどを演算処理するゴルフ場の端末処理機としてのゴルフ場端末処理手段13と、ゴルフ場内の諸情報を表示する表示器14と、ゴルフ場処理手段13に内蔵または外付けのモデム17とを備えて構成される。ここでのGPS受信機12は、予め正確な経度,緯度,高度が測定された既知の座標位置に固定設置されており、このGPS受信機12の座標位置がゴルフ場端末処理手段13に真値として記憶される。
【0015】
一方、21は全国各地に点在するゴルフ場の各種情報を一元的に蓄積管理するセンター装置(全センター装置)であって、ここには例えば電話回線などの通信手段22を介して外部からのアクセスが可能なサーバすなわちWEBデータサーバ23が設けられる。具体的には、WEBデータサーバ23と携帯端末1は、通信手段22を構成するパケット通信網中に設けられたインターネット接続用サーバ24を介して相互に接続され、WEBデータサーバ23とゴルフ場端末処理手段13は、インターネット接続用サーバ24を介さず直接通信手段22により接続される。これにより、携帯端末1とゴルフ場端末処理手段13は、いずれもWWW上で展開されるインターネットのホームページ上で、WEBデータサーバ23への各種情報の送出を行なうと共に、必要な各種情報をWEBデータサーバ23から取得できるようになっている。
【0016】
なお、本実施例では、インターネットのホームページを利用して、ゴルフ場に関する各種情報の送出および取得を実現しているが、インターネット以外の手法により同等の機能を実現してもよい。
【0017】
次に、図2に基づいて、センター装置21に設けられたWEBデータサーバ23の詳細構成を説明する。同図において、31はCPUなどで構成される制御手段で、これは記憶手段32に記憶したメインプログラム33の制御シーケンスにしたがって、各部の制御や、データの転送、種々の演算、データの一時的な格納などを行なうものである。また34は入力制御手段であり、これは通信手段22を介して接続された携帯端末1やゴルフ場端末処理手段13から入力される種々のデータを制御するものである。さらに35は出力制御手段であり、これは携帯端末1やゴルフ場端末処理手段13に出力するデータを制御する。
【0018】
前記記憶手段32はメインプログラム33の他に、各ゴルフ場に関する様々な情報を格納,記憶している。これを具体的に説明すると、41は全国各地のゴルフ場におけるコース情報を記憶するコース情報記憶手段である。このコース情報記憶手段41には、この装置を利用する上で予め登録手続を行なった各ゴルフ場毎に、全体のコース配置図や、それよりもさらに詳しい各ホールの概要図などの地図情報が格納記憶される。地図情報はゴルフ場端末処理手段により、ゴルフ場側から修正を行なうことができる。例えば、コースの設計変更で特定のホールのバンカーを移動した場合には、そのバンカーが記された地図情報の変更を指示すると、対応する地図情報のバンカーが移動し、新たな地図情報として書換え更新される。なお、この地図情報については、後程後述する。また42は、携帯端末1の利用者固有の情報を記憶する利用者情報記憶手段で、ここには例えば利用者名や、ゴルフ場で実際にプレーしたときのスコアなどが各利用者毎に蓄積記憶される。それ以外に記憶手段32は、各ゴルフ場内における食事などの各種施設の空き情報を格納記憶する施設空き情報記憶手段44などを備えている。
【0019】
一方、メインプログラム33は、その機能的な構成として、コースレイアウト情報送出手段51と、補正位置情報送出手段52と、スコア情報処理手段54と、施設予約手段55と、課金手段56とを備えている。コースレイアウト情報送出手段51は、特定のゴルフ場の地図情報をコース情報記憶手段41から読み出して携帯端末1に送り出すものである。このコースレイアウト情報送出手段51からの地図情報は、携帯端末1の液晶表示器4により表示することができる。本実施例では、携帯端末1からの選択コマンドがあると、コースレイアウト情報送出手段51が選択された特定のゴルフ場の地図情報をコース情報記憶手段41から読み出して携帯端末1に送り出す機能を有している。これにより、プレイヤーがゴルフ場の各コースをプレーする前に、携帯端末1の記憶手段(図示せず)に地図情報を記憶することで、この地図情報を適宜液晶表示器4に表示させて、事前に各コースの状況などを把握することができる。
【0020】
また距離情報配信手段としての補正位置情報送出手段52は、GPS受信機5で得られた測位データが携帯端末1から送られてくると、コース情報記憶手段41に記憶されるゴルフ場の各ホール毎の三次元座標情報に基づいて、GPS受信機5ひいては携帯端末1を所持するプレーヤー2が、どのゴルフ場のどのホールにいるのかを特定すると共に、当該ゴルフ場のゴルフ場端末処理手段13にアクセスして、そのゴルフ場端末処理手段13から、GPS受信機12で得られた測位データと予め記憶した真値との差である測位誤差としての差分データを取得し、この差分データに基づき、携帯端末1から送られてきた測位データを補正する。そして、この補正した正確な位置データを携帯端末1に送り出すものである。
【0021】
スコア情報処理手段54は、携帯端末1から入力され通信手段22を介して送られてくる各ホール毎のスコアを、利用者情報記憶手段42に記憶させると共に、必要に応じてスコアの集計などを行なって、個人毎のスコアデータとして管理するものである。このスコア情報処理手段54は、各携帯端末1から通信手段22を介してリアルタイムに送られてくる各ホール毎のスコア情報を集計し、この集計した各プレーヤー2毎のスコア結果の一覧を各携帯端末1で閲覧可能にするスコア情報閲覧手段としての機能も備えている。また施設予約手段55は、携帯端末1からの要求により、指定したゴルフ場内における施設の空き情報を施設空き情報記憶手段44から読み出し、その施設に空きがあるならば予約を受け付けて、その旨を携帯端末1に知らせるものである。これにより、例えばプレー途中の昼食などの予約を、携帯端末1から事前に行なうことが可能になる。
【0022】
さらに課金手段56は、本装置を利用するに当たって、通信手段22のパケット通信使用量とは別に利用者に課金を行なうためのものであって、具体的には、利用者が携帯端末1からWEBデータサーバ23にアクセスした回数をカウントし、そのカウント数に応じた使用料金を携帯端末1若しくはゴルフ場端末処理手段13に知らせるものである。なお、課金は例えば1カウント1円程度とし、利用者の負担をできるだけ軽減するようにする。
【0023】
また57は、提携する各地のゴルフ場のイベント案内を始めとして、その他の各種サービス情報を各携帯端末1に配信するサービス情報配信手段である。これにより携帯端末1は、WEBデータサーバ23にアクセスする毎に、各ゴルフ場における様々なサービス情報を入手することが可能になる。
【0024】
図3は、クラブハウス11内における各部の詳細構成を示すブロック図である。同図において、61はCPUなどで構成される制御手段で、これは記憶手段62に記憶したメインプログラム63の制御シーケンスにしたがって、各部の制御や、データの転送、種々の演算、データの一時的な格納などを行なうものである。また64はモデム入出力制御手段であり、これはモデム17を介して接続されるWEBデータサーバ23から入出力される種々のデータを制御するものである。前記記憶手段61は、メインプログラム63の他に、そのゴルフ場におけるコース情報を記憶するコース情報記憶手段68を備えている。コース情報記憶手段68に記憶される情報の具体的内容は、WEBデータサーバ23のコース情報記憶手段41に記憶されるものと一致している。
【0025】
メインプログラム63は、その機能的な構成として、差分データ送出手段72と、施設予約状況問合せ手段74とを備えている。差分データ送出手段72は、固定したGPS受信機12から得られる測位データと、予め記憶されているGPS受信機12の真の座標位置との差分データを算出し、この差分データをモデム17および通信手段22を介してWEBデータサーバ23に送信するものである。これにより、WEBデータサーバ23は、各ゴルフ場から送られる差分データを集中管理することができる。
【0026】
施設予約状況問合せ手段74は、ゴルフ場端末処理手段13が管理するゴルフ場内の各施設の予約状況を、WEBデータサーバ23の施設空き情報記憶手段44から読み出すものであり、各施設の現時点での予約状況を表示器14で表示させるようにしている。
【0027】
なお、本実施例では固定局としてのGPS受信機12をキャディハウス11内に設けているが、キャディハウス11外部の任意の場所に設置してもよい。但し、GPS受信機12の設置場所は、人工衛星からの時刻信号波を受信する上で、電離層や大気層による誤差要因や、セレクタブル・アベイラビリティ(人工衛星運用者の意図的な精度劣化)による誤差がほぼ一様に分布する特定地域内のゴルフ場内に設置する。この特定地域内とは、プレイヤー2が本装置を利用するエリア内でもある。特定地域内に、プレーヤー2およびGPS受信機12があれば、上記電離層や大気層による誤差要因や、セレクタブル・アベイラビリティによる誤差は、プレーヤー2が保有するGPS受信機5から得られる測位データの誤差補正に加味されなくなる。また、このGPS受信機5から得られた測位データは、同じ特定地域内でほぼ同時刻に得られた差分データに基づいて補正が行われることが望ましい。このようにすれば、特定地域内でいわゆるディファレンシャルGPSの手法を取り入れた着想と相俟って、ゴルフ場内におけるヤード単位の完全なる位置管理およびキャディ・レス化の実現が可能になる。
【0028】
また、最近はセレクタブル・アベイラビリティが解除されたため、上記特定地域の範囲がより広がっている。そのため、ゴルフ場内ではなく主要な位置(例えば、全国で10箇所程度)に固定局としてのGPS受信機12を設置してもよい。このようにすれば、各ゴルフ場毎にGPS受信機12を設置するよりも、大幅に固定局の数を減らすことができ、差分データの配信に関わる通信コストを低減することができる。
【0029】
次に、図4のフローチャートに基づき、プレー中における携帯端末1を利用したサービスの手順を説明すると、プレー中、プレーヤー2が常時携帯する携帯端末1にはGPS受信機5が取付けられ、プレーヤー2の位置をあらわす測位データがGPS受信機5で得られるようになっている。ここでステップS11において、携帯端末1の操作キー3を利用して、インターネット接続用サーバ24および通信手段22を介してセンター装置21のWEBデータサーバ23にアクセスすると、携帯端末1の液晶表示器4にWEBデータサーバ23に関連するインターネットのホームページ情報が表示される。そこで、ステップS12において、コースレイアウトの表示を行ないたい場合は、該当するサービス内容の表示部を操作キー3で選択すると、その旨がWEBデータサーバ23に送信され、液晶表示器4にはコース情報記憶手段41に記憶される登録したゴルフ場名の一覧が表示される。この中から特定のゴルフ場名を操作キー3で選択すると、WEBデータサーバ23は選択したゴルフ場のコース配置図を示す地図情報をコース情報記憶手段41から読み出し、出力制御手段35から通信手段22を介して携帯端末1に送り出す。これにより、携帯端末1の液晶表示器4に、選択したゴルフ場の全体をあらわしたコース配置図が表示される。さらにこの状態で、携帯端末1の操作キー3によりホール番号を入力すると、WEBデータサーバ23は同じゴルフ場で指定したホール番号の概要図を示す地図情報を携帯端末1に送り出す。これにより携帯端末1側では、そのゴルフ場の特定したホール番号の概要図が液晶表示器4に表示される。このコース配置図や概要図には、ティーグラウンド,フェアウェー,グリーンなどの他に、ピン,OB(プレー禁止区域)ライン,ハザード(池やバンカーなど)がレイアウト表示される(ステップS13)。
【0030】
一方、前記ステップS12において、コースレイアウトの表示を選択せず、ステップS15において、別のヤード表示を選択すると、携帯端末1はGPS受信機5から得られた測位データをセンター装置21のWEBデータサーバ23に送信する(ステップS16)。WEBデータサーバ23の補正位置情報送出手段52は、GPS受信機5から得られた測位データに基づき、GPS受信機5ひいては携帯端末1を所持するプレーヤー2が、どのゴルフ場にいるのかを特定する。そして、この特定したゴルフ場のゴルフ場端末処理手段13にアクセスして、そのゴルフ場端末処理手段13から、GPS受信機5が受信した時と略同時刻におけるGPS受信機12で得られた測位データと、予め記憶した真値との差である差分データを取得し、この差分データに基づいて携帯端末1から送られてきた測位データを補正する。そして、この補正した正確な位置データから、プレーヤー2が特定したゴルフ場のどのホールにいるのかを特定する(ステップS17)。なお、補正した位置データからホールの特定が困難な場合は、携帯端末1の液晶表示器4を通じてセンター装置21から問い合わせを行ない、ホール番号の入力を促す。
【0031】
そして、WEBデータサーバ23は、この特定したホール番号の概要図を示す地図情報をコースレイアウト情報送出手段51により読み出す。それと同時に、WEBデータサーバ23の補正位置情報送出手段52は、コースレイアウト情報送出手段51から読み出した地図情報に、前記補正した正確な位置データと、この補正した正確な位置データを基準中心として、決められた距離までの範囲を地図情報上で円弧状に表示するための距離情報とをそれぞれ埋め込んで、携帯端末1に送出する(ステップS18)。これにより、プレーヤー2が保有する携帯端末1の液晶表示器4には、自身がプレーするホールの概要図がレイアウト表示されると共に、自分のプレーする位置がピンポイント表示され、さらに決められた距離までの範囲が円弧状に表示される。つまり、携帯端末1のGPS受信機5を取付けた状態で、WEBデータサーバー23を呼出すだけのワンタッチ操作で、自分が今どこにいて、周辺にどのようなハザード(バンカーや池など)が存在し、同じホールのピン,バンカーあるいは池まで、どの程度の距離があるのかを、どのゴルフ場にいても即座に把握することが可能になる。
【0032】
一方、前記ステップS12,15において、コースレイアウトの表示やヤード表示を選択せずに、スコア入力を選択した場合は、ステップS21に移行する。ここでスコア入力を選択する旨をセンター装置21のWEBデータサーバ23に送出すると、携帯端末1の液晶表示器4に各ホール毎のスコア入力を促す表示が行なわれる。そこでプレーの終わったホールを選択してスコアを入力すると、スコア情報処理手段54は、利用者情報記憶手段42にその利用者の各ホール毎のスコアを記憶する。記憶された各ホールのスコアは、携帯端末1からの呼出によりプレー中またはプレー終了後に集計して表示させることもできるし、過去の同一若しくは別のゴルフ場におけるスコア成績も、携帯端末1や家庭にあるパーソナルコンピュータなどを通して、インターネットのホームページ上で閲覧することができる(ステップS22)。なお、スコア情報の表示および入力を促す手段と、スコアを記憶する手段を携帯端末1に備え、スコア集計を携帯端末1側で行なうようにし、プレーが終了したら、全てのスコア結果を一括してWEBセンタサーバ23に送り出すようにしてもよい。こうすれば、スコアを入力する毎にWEBセンタサーバ23を呼出さなくてもよく、通信コストの削減を図れる。また、各携帯端末1から通信手段22を介してリアルタイムに送られてくるスコア情報を、センター装置21のスコア情報処理手段54が、各プレーヤー2毎に表示し、これをWEBデータサーバ23上で公開する。これにより、各携帯端末1は自身および他のプレーヤー2の現時点でのスコア情報を液晶表示器4に表示して、リアルタイムに入手することができる。
【0033】
また、この図4のフローチャートには図示していないが、WEBデータサーバ23の施設予約手段55にアクセスすることによって、後日訪れるゴルフ場の昼食などの予約を行なうこともできる。施設予約情報55は、携帯端末1やパーソナルコンピュータから各種施設の予約に関する問合せがあると、当該施設に関する空き情報を施設空き情報記憶手段44から読出し、空きがあれば予約を受け付ける。また、各ゴルフ場のゴルフ場端末処理手段13は、WEBデータサーバ23の施設空き情報記憶手段44に記憶される自身の施設に関する空き情報を、必要に応じて随時取得することで、各施設の現時点での予約状況を表示器14で表示させることができる。
【0034】
さらに、携帯端末1からのアクセス時に、サービス情報配信手段57によりWEBデータサーバ23から適宜コマーシャルなどの表示サービスを行なうようにしてもよい。このようにすると、本装置の利用により、各プレーヤー2は直接若しくは副次的な情報の入手を図ることが可能になる。
【0035】
また上記手順では、携帯端末1から送られてきたGPS受信機5の測位データをセンター装置21側で補正するようにしているが、一定時間毎にセンター装置21から携帯電話1に差分データを送信し、携帯端末1が保有する自身のプログラムにより、現時点における自身の正確な位置を算出して、液晶表示器4に同等の表示を行わせるようにしてもよい。このようにすれば、一定時間毎にセンター装置21から携帯電話1に差分データを送る必要はあるが、各携帯端末1からいちいちWEBデータサーバ23を呼出す手間が省ける。
【0036】
なお、差分データをセンター装置21のWEBデータサーバ23に同時に送り出し、携帯端末1からWEBデータサーバ23にGPS受信機5の測位データが送信されたときに、直前に送出された差分データからこの測位データを補正するようにWEBデータサーバ23を構成してもよい。こうすると、携帯端末1から測位データが送られる毎に、いちいち各ゴルフ場のゴルフ場端末処理手段13に差分データを取得する手間が省け、特に携帯端末1の台数が多い場合に、通信コストの削減を図ることができる。
【0037】
次に、前記ステップS18において、携帯端末1の液晶表示器4に表示される各種情報が、どのような手順で作成されるのかを、図5〜図9を参照しつつ説明する。
【0038】
図5は、地図情報や後述する表示エリア情報などをセンター装置21のWEBデータサーバ23にアップロードする機能構成を示したものである。同図において、91は地図基準データや緯度経度データを取り込むための制御端末すなわちパソコンであって、これは地図情報の元になる地図基準データを入力する地図基準データ入力手段92と、地図基準データ上にプロットされた特定の2地点の緯度と経度のデータ(緯度経度データ)を入力する緯度経度データ入力手段93と、取り込んだ地図基準データや緯度経度データに基づき、携帯端末1の液晶表示器4に表示する表示エリアに対応した地図情報を作成すると共に、表示エリアの1ピクセル当りの距離の重みや傾きを算出して得た表示エリア情報などを作成するアップロードデータ作成手段94と、これらの地図情報や表示エリア情報や緯度経度データなどをWEBデータサーバ23に配信するWEBアップロード手段95などを備えて構成される。そしてアップロードデータ作成手段94は、後述する地図情報作成手段96や表示エリア情報作成手段97を備えていると共に、WEBデータサーバ23のメインプログラム33は、位置データ作成手段98や距離情報作成手段99を備えており、さらにメインプログラム33のコースレイアウト情報送出手段51と補正位置情報送出手段52は情報出力手段としての機能を備えている。
【0039】
処理手順としては、先ず地図情報の元になるゴルフ場の各コース図を、例えばパソコン91に接続した地図基準データ入力手段92であるスキャナより取り込んで、二次元のディジタルデータに変換する。なお、最初からディジタル化された地図基準データがあれば、こうした変換の必要はない。そして、図6に示すように、ディジタル化された各コースの地図基準データ101について、プロットされる決められた2地点A,Bの緯度N1,N2と経度E1,E2を、GPS装置などの緯度経度測定機で測定する。緯度と経度を測定する理由は、自身の位置を検出するGPS受信機5が、同様に緯度と経度のデータを出力するためである。特にゴルフ場のコースを地図基準データ101とする場合、上記2地点は地図上でできるだけ離れた地点、すなわちレギュラーティーとグリーンエッジ若しくはグリーンセンタとするのが好ましい。図6では、地点Aがレギュラーティーの位置であり、地点Bがグリーンセンターの位置に相当する。また、符号102は地図基準データ101の矩形状エリアであり、矢印103のNが北を指している。アップロードデータ作成手段94の一部をなす地図情報作成手段は、パソコン91に接続するCRTなどの表示器を利用して、取り込んだ地図基準データ101を表示するが、このとき真上にある方向が北であると自動的に認識する。さもなければ、地図基準データ101の方向を特定するための入力を行なってもよい。こうして、地図基準データ101の方向と、パソコンに入力される2地点A,Bの緯度と経度の各データ(N1,E1),(N2,E2)とを定めることにより、表示されないが地図基準データ101上には緯度と経度の基準線(グリッド)が作成される。
【0040】
次にアップロードデータ作成手段94は、図7に示すように、決められた縦,横のピクセル数(例えば縦200ピクセル,横150ピクセル)で構成される表示エリア111内に、地図基準データ101の全体(矩形状エリア102全体ではなく、コースが描かれた部分の全体)ができるだけ拡大した状態で収まるように、地図基準データ101を拡大または縮小させたり、回転させる画像処理を行なう。これにより、処理後の地図基準データ101の描画を表示エリア111のどのピクセル112に対応位置させるのかという地図情報が決定される。特に本実施例のように、ゴルフ場のコースを表示させる場合は、プレーを行う際の見やすさを考慮して、ティーの位置である地点Aを表示エリア111の下側に、また、グリーンの位置である地点Bを上側に置くのが好ましい。
【0041】
この地図情報の作成に際して、アップロードデータ作成手段94は、地図基準データ101の縦方向および横方向の拡大・縮小率α1,α2や、回転方向βを同時に記憶しているので、正確な緯度N1,N2と経度E1,E2が分かっている地図基準データ101の2地点A,Bが、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのかを特定できれば、2地点A,Bの緯度と経度の各データ(N1,E1),(N2,E2)や、地図基準データ101の拡大・縮小率α1,α2および回転方向βを元にして、横,縦の1ピクセル112当りの距離の重み(ΔX,ΔY)と、矢印103で示す南北方向の軸に対する表示エリア111の上下方向の傾きθが算出できる。
【0042】
こうして得られた距離の重み(ΔX,ΔY)や極の傾きθなどの表示エリア情報は、2地点A,Bの緯度経度データ(N1,E1),(N2,E2)や地図情報と共に、WEBアップロード手段95によりWEBデータサーバ23に送信される。WEBデータサーバ23は、これらの各情報をメインプログラム33の処理に従ってコース情報記憶手段41に記憶する。なお、本実施例ではセンター装置21とパソコン91との間を通信回線で接続して、各情報をWEBデータサーバ23にアップロードする構成を示したが、パソコン91の機能をWEBデータサーバ23のメインプログラムに持たせてもよいし、記憶媒体に各情報を記録して、WEBデータサーバ23でその記憶媒体から読み出してもよい。
【0043】
その後、WEBデータサーバ23の補正位置情報送出手段52は、携帯端末1から送られるGPS受信機5の測位データに基づき、補正した正確な位置データをその携帯端末1に送信すると共に、その位置データに対応する地図情報と、位置データを中心に円弧状に描かれる距離情報とをコースレイアウト情報送出手段51から送信する。図8および図9は、そのときの液晶表示器4の表示状態を示している。液晶表示器4の全表示領域若しくは一部の表示領域には、前述の決められたピクセル数の表示エリア111が形成確保される。そして、その表示エリア111内に、自身がプレイするコースを描いた地図情報表示部121と、補正した正確な位置データをプロット表示する位置データ表示部122と、位置データ表示部122から決められた距離(ここでは、例えば100,150,200ヤード)までの範囲を円弧状に表示する距離情報表示部123が設けられる。
【0044】
ここでの地図情報表示部121は、処理後の地図基準データ101の描画を表示エリア111のどのピクセル112に対応位置させるのかという地図情報に基づき表示される。また、GPS受信機5の補正した緯度と経度の測位データが、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのかを、極の傾きθと2地点A,Bの緯度経度データ(N1,E1),(N2,E2)に基づき、補正位置情報送出手段52によって算出し、その算出結果を補正した正確な位置データとして携帯端末1に送ることで、表示エリア111の正しい位置に位置データ表示部122を表示させることができる。さらに、補正した正確な位置データが決まれば、そこから決められた等しい距離にある境界線が表示エリア111のどのピクセル112に位置するのかが、1ピクセル112当りの距離の重み(ΔX,ΔY)を元にして算出できる。したかって、この算出結果を距離情報として携帯端末1に送ることで、表示エリア111の正しい位置に円弧状の距離情報表示部123を表示させることができる。なお、実施例では距離の異なる3本の距離情報表示部123を示しているが、その数は限定されず、また扇状ではなく円形(いずれも円弧状)であってもよい。さらに、WEBデータサーバー23の負担を和らげるために、こうした算出機能を携帯端末1側に持たせてもよい。
【0045】
特に本実施例では、位置データ表示部122の位置に応じて、距離情報表示部123がグリーンに向かう方向、若しくはグリーンに向かうフェアウェイの方向に表示される点が着目される。これは、補正した正確な位置データと、グリーンの位置にある地点Bの緯度経度データ(N2,E2)と、地図情報とを利用すれば算出できる。これにより、特にボールを打つ方向に関しての距離情報を適確に入手することができる。
【0046】
自身の位置を示す位置データ表示部122や、そこからの距離を示す距離情報表示部123は、表示エリア111の範囲内であればどの地点でも表示することができる。また、前の位置と現在の位置の測位データをGPS受信機5で受信することで、距離(飛距離)の情報も各携帯端末1で入手することができる。その他、カップにボールが入るまでの各打毎に測位データを受信すれば、プレー後にそれぞれの位置データ表示部122間を線で結んで、トレース(ボールの飛んだ軌跡)表示することもできる。
【0047】
以上のように本実施例では、緯度N1,N2および経度E1,E2を予め測定した2地点A,Bを含んだ地図基準データ101を、決められた縦,横のピクセル数で構成される表示エリア111に全体が収まるように、拡大または縮小させたり回転させて地図情報を作成する地図情報作成手段96と、地図基準データ101の拡大・縮小率α1,α2および回転方向βと、2地点A,Bの測定データから、地図情報を表示エリア111内に表示したときの1ピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)と、地図基準データ101の極の傾きθとを算出して表示エリア情報を作成する表示エリア情報作成手段97と、GPS受信機5により自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのかを、2地点A,Bの測定データ(N1,E1),(N2,E2)と地図基準データ101の極の傾きθとに基づき算出して位置データを作成する位置データ作成手段98と、位置データから決められた等しい距離にある円弧状の境界線123が、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのを、1ピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)に基づき算出して距離情報を作成する距離情報作成手段99と、表示エリア111内に地図基準データ101全体が表示され、かつ自身の位置(位置データ表示部122)とそこから等しい距離にある円弧状の境界線(距離情報表示部123)が表示されるように、位置情報と位置データと距離情報とを出力する情報出力手段としてのコースレイアウト情報送出手段51および補正位置情報送出手段52を備えて構成される。
【0048】
また、同じ目的を達成するために、請求項2の位置情報提供方法のように、地図基準データ101に含まれる2地点A,Bの緯度N1,N2および経度E1,E2を測定して測定データ(N1,E1),(N2,E2)を作成し、地図基準データ101を、決められた縦,横のピクセル数で構成される表示エリア111に全体が収まるように、拡大または縮小させたり回転させて地図情報を作成し、地図基準データ101の拡大・縮小率α1,α2および回転方向βと、2地点A,Bの測定データから、地図情報を表示エリア111内に表示したときの1ピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)と、地図基準データ101の極の傾きθとを算出して表示エリア情報を作成し、GPS受信機5により自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのかを、2地点A,Bの測定データ(N1,E1),(N2,E2)と地図基準データ101の極の傾きθとに基づき算出して位置データを作成し、位置データから決められた等しい距離にある円弧状の境界線123が、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのを、1ピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)に基づき算出して距離情報を作成し、さらに表示エリア111内に地図基準データ101全体が表示され、かつ自身の位置(位置データ表示部122)とそこから等しい距離にある円弧状の境界線(距離情報表示部123)が表示されるように、位置情報と位置データと距離情報とを出力してもよい。
【0049】
この場合、極(南北軸)方向のわかっている地図基準データ101の2地点A,Bについてだけ、その緯度と経度の正確な測定データ(N1,E1),(N2,E2)を計っておく。そして、表示させようとするピクセル構成された表示エリア111に地図基準データ101の全体が収まるように、地図基準データ101を拡大または縮小させたり回転させて、表示エリア111に対応した地図情報を作成する。
【0050】
地図情報を作成する際に、地図基準データ101をどの程度拡大・縮小させたり、回転させたかが判っていれば、この地図基準データ101の拡大・縮小率α1,α2および回転方向βと、2地点A,Bの正確な測定データ(N1,E1),(N2,E2)から、表示エリア111の1ピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)と、地図基準データ101の極に対する表示エリア111の傾きθが表示エリア情報として算出できる。これにより、自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのかが、2地点の測定データと地図基準データの極の傾きθとに基づき算出できる。さらには、自身の位置から等しい距離にある円弧状の境界線が、表示エリア111のどのピクセル112に位置するのかも、1ピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)に基づき算出できる。そして、これらの位置情報や位置データや距離情報を、例えば液晶表示器4付きの携帯端末1に出力することで、表示エリア111内に地図基準データ101全体が表示され、かつ自身の位置とそこから等しい距離にある円弧状の境界線が表示できるようになる。
【0051】
このように本発明の特徴は、最初に地図基準データ101の2地点A,Bについて、その経度と緯度を計っておけば、そこから表示エリア111のピクセル当りの距離の重み(ΔX,ΔY)と、地図基準データの極の傾きθを算出して、自身の位置から一定距離にある地点を円弧状に表示できるようにしたことにある。これにより、各地図基準データ101の特徴となる箇所をいくつも測定する必要がなく、表示エリア111内における円弧状の距離情報表示部123と地図情報表示部121とを重ねて見ることで、現在いる地点から地図情報内の各地点までの位置を正確に把握することができる。
【0052】
また本実施例では、WEBデータサーバ23のコース情報記憶手段41に記憶される前記地図情報を、通信手段22を介して外部から書換えできるように構成した点にも注目される。このようにすると、例えばあるゴルフ場でコース変更が行なわれた場合、その変更に伴なう地図情報の書換え更新を行なえば、従来のように特徴となる地点の再計測を行なうことなく、コース変更ごの最新の地図情報を配信することができる。よってシステム運用者側の負担を大幅に軽減することができる。
【0053】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、上記各変形例を含む実施例では、差分データ算出手段をゴルフ場のクラブハウス11内に設けたが、これをセンター装置21に設けてもよい。また、実施例中におけるゴルフ場以外の位置情報提供装置としても、本発明を適用することが可能である。
【0054】
【発明の効果】
請求項1の位置情報提供装置および請求項2の位置情報提供方法によれば、大掛りな測定を行なうことなく、現在いる地点から地図情報内の各地点までの位置を正確に把握することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すゴルフ情報提供装置の全体構成を表したブロック図である。
【図2】同上、センター装置に設置したWEBデータサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】同上、クラブハウス内の各部の構成を示すブロック図である。
【図4】同上、携帯端末を利用する際の手順を示すフローチャートである。
【図5】同上、WEBデータサーバに各情報をアップロードする機能構成を示したブロック図である。
【図6】同上、地図基準データ入力手段に取り込んだ直後の地図基準データを示す説明図である。
【図7】同上、拡大または縮小させたり、回転させる処理を行なった後の地図基準データを示す説明図である。
【図8】同上、液晶表示器の表示状態を示す平面図である。
【図9】同上、液晶表示器の表示状態を示す平面図である。
【符号の説明】
51 コースレイアウト情報送出手段(情報出力手段)
52 補正位置情報送出手段(情報出力手段)
96 地図情報作成手段
97 表示エリア情報作成手段
98 位置データ作成手段
99 距離情報作成手段

Claims (2)

  1. 緯度および経度を予め測定した2地点を含んだ地図基準データを、決められた縦,横のピクセル数で構成される表示エリアに全体が収まるように、拡大または縮小させたり回転させて地図情報を作成する地図情報作成手段と、
    前記地図基準データの拡大・縮小率および回転方向と、前記2地点の測定データから、前記地図情報を前記表示エリア内に表示したときの1ピクセル当りの距離の重みと、前記地図基準データの極の傾きとを算出して表示エリア情報を作成する表示エリア情報作成手段と、
    自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのかを、前記2地点の測定データと前記地図基準データの極の傾きとに基づき算出して位置データを作成する位置データ作成手段と、
    前記位置データから決められた等しい距離にある円弧状の境界線が、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのを、前記1ピクセル当りの距離の重みに基づき算出して距離情報を作成する距離情報作成手段と、
    表示エリア内に前記地図基準データ全体が表示され、かつ自身の位置と自身の位置から等しい距離にある円弧状の境界線が表示されるように、前記位置情報と位置データと距離情報とを出力する情報出力手段とを備えたことを特徴とする位置情報提供装置。
  2. 地図基準データに含まれる2地点の緯度および経度を測定して測定データを作成し、
    前記地図基準データを、決められた縦,横のピクセル数で構成される表示エリアに全体が収まるように、拡大または縮小させたり回転させて地図情報を作成し、
    前記地図基準データの拡大・縮小率および回転方向と、前記2地点の測定データから、前記地図情報を前記表示エリア内に表示したときの1ピクセル当りの距離の重みと、前記地図基準データの極の傾きとを算出して表示エリア情報を作成し、
    自身の位置を計測した緯度と経度の測位データが、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのかを、前記2地点の測定データと前記地図基準データの極の傾きとに基づき算出して位置データを作成し、
    前記位置データから決められた等しい距離にある円弧状の境界線が、前記表示エリアのどのピクセルに位置するのを、前記1ピクセル当りの距離の重みに基づき算出して距離情報を作成し、
    表示エリア内に前記地図基準データ全体が表示され、かつ自身の位置と自身の位置から等しい距離にある円弧状の境界線が表示されるように、前記位置情報と位置データと距離情報とを出力することを特徴とする位置情報提供方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011258066A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Asahi Golf Co Ltd ゴルフプレイ支援装置
WO2013137377A1 (ja) * 2012-03-15 2013-09-19 株式会社テクノクラフト 表示制御装置
JP2019049443A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 クラリオン株式会社 車載装置、ハザードマップ表示システム

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