JP2004028881A - 採尿器及び尿流量測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一端側に採取口11を有し、他端側に導尿管との接続部12を有する採尿管10と、採尿管10の外周面に取り付けられた一対の保持体20,20とを備え、採尿管10は、採取口11と保持体20の取付部13との間に尿道への挿入部14を有しており、保持体20,20は、採尿管10の長手方向に可撓性を有する平板状の部材からなる採尿器1。この採尿器1は、流量計に接続することにより、尿流量測定装置とすることができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、採尿器及び尿流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
尿流量(率)は、前立腺肥大症などの泌尿器系の病気に関する診断項目の1つとされており、この測定には従来から尿流量測定装置が使用されている。従来の尿流量測定装置は、洋式トイレ型の容器に排尿することにより尿の重量や排尿時間などを測定し、尿流量を演算するように構成されたものが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の尿流量測定装置は大型で高価なものとなるため、家庭用として使用するには不向きであり、通常は病院などにのみ設置されていた。このため、患者にとっては定期的な通院が負担になるだけでなく、通院時に尿意を催さない場合には尿流量の測定が困難になる等の問題を生じていた。
【0004】
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、時間的、場所的な制約を受けることなく尿流量の測定を容易に行うことができる採尿器及び尿流量測定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、一端側に採取口を有し、他端側に流量計との接続部を有する採尿管と、前記採尿管の外周面に取り付けられた一対の保持体とを備え、前記採尿管は、前記採取口と前記保持体の取付部との間に尿道への挿入部を有しており、前記保持体は、前記採尿管の長手方向に可撓性を有する平板状の部材からなる採尿器により達成される。
【0006】
この採尿器において、前記挿入部は、外周面が前記採取口から前記保持体の取付部に向けて拡径されたテーパ面であることが好ましい。
【0007】
また、前記採尿管の内周面における少なくとも前記採取口の近傍には、螺旋状のガイド溝が形成されていることが好ましい。
【0008】
また、前記保持体は、正面視において前記取付部から外方に拡がる略扇形状とすることができ、中央部が薄肉となるように形成されていることが好ましい。
【0009】
また、本発明の前記目的は、上述した採尿器と、前記採尿器の前記接続部に接続され通過する尿の流量を測定する流量計とを備える尿流量測定装置により達成される。
【0010】
この尿流量測定装置において、前記接続部は、測定管により構成することができ、前記流量計は、前記測定管内に磁界を発生させるコイルと、前記磁界を尿が通過することにより発生した起電力を測定するための一対の電極とを有する電磁流量計とすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実態形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る採尿器の正面図であり、図2は、図1における矢示A方向の断面図である。
【0012】
図1及び図2に示すように、採尿器1は、採尿管10と、一対の保持体20,20とを備えており、これらはゴムやプラスチック等の可撓性材料により成形されている。
【0013】
採尿管10は、一端側に採取口11を有し、他端側に縮径された接続部12を有する円管であり、一対の保持体20,20の取付部13,13を外周面に有している。採取口11と取付部13,13との間は、外周面が採取口11から取付部13,13に向けて徐々に拡径されたテーパ面とされており、この部分が尿道への挿入部14を構成している。具体的には、挿入部14の外径は、採取口11の近傍において5〜10mmであることが好ましく、取付部13の近傍において8〜12mmであることが好ましい。また、採取口11から取付部13までの長さは、25〜35mmであることが好ましい。採尿管10の内周面には、採取口11から接続部12に向けて螺旋状のガイド溝15が形成されている。
【0014】
一対の保持体20,20は、採尿管10を挟んで対称となるように配置された平板状の部材であり、採尿管10の長手方向に沿って撓むようにそれぞれ取付部13,13に固定されている。この保持体20は、正面視において取付部13から外方に拡がる略扇形状であり、中央部に薄肉部21を有している。
【0015】
このように構成された採尿器1は、例えば、図3に示すように、採尿管10の接続部12にホースバンド(図示せず)等を介して導尿管30の一端側を接続し、導尿管30の他端側を流量計40に接続することにより、尿流量測定装置50を構成することができる。流量計40としては、公知の種々の流量計を使用することができるが、例えば、0.1〜40cc/secの範囲で尿流量を測定することができるように、小流量にも対応したものであることが好ましい。このような流量計40の一例としては、オリフィスやノズル等の絞りの前後における圧力を検出し、この差圧に基づいて流量を測定する差圧流量計が挙げられる。尿流量測定装置50は、更にプリンタなどの出力手段を備えることにより、流量計40による測定データを時系列データとして出力するように構成することもでき、尿流量曲線から最大尿流量率、平均尿流量率、排尿時間などのパラメータを得ることができる。
【0016】
次に、上述した尿流量測定装置50により尿流量を測定する方法について説明する。男性が使用する場合には、まず、図4(a)に示すように、採尿管10の挿入部14を亀頭60の先端から尿道62に挿入し、亀頭60が保持体20,20に当接するまで採尿管10を押し込む。挿入部14の外周面はテーパ面とされているので、この外周面を尿道の内周面全体に密着させることができ、尿道62と挿入部14の隙間から尿が漏出するのを防止することができる。
【0017】
ついで、図4(b)に示すように、一対の保持体20,20をそれぞれ手前側に撓ませて、陰茎64を狭持する。保持体20の中央部には薄肉部21が形成されているので、この薄肉部21を介して陰茎64を狭持することにより、採尿器1をより確実に保持することができる。
【0018】
そして、この状態で排尿を開始すると、採取口11から採尿管10に尿が導入され、更に、導尿管30を介して流量計40に導かれることにより、尿流量が測定される。採尿管30の内周面には螺旋状のガイド溝15が形成されているので、尿流量が少ない場合であっても気泡の巻き込みが少なくなり、尿流量の測定精度を向上させることができる。尚、流量計40を通過した尿は、容器(図示せず)等に貯留した後に廃棄される。
【0019】
以上は、男性が採尿器1を取り付ける場合の説明であるが、女性が使用する場合には、一対の保持体20,20により股間を挟むように押し付けることで、上述の手順と略同様にして尿流量を測定することができる。
【0020】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様が上記実施形態に限定されるものではない。例えば、採尿管30の内周面に形成するガイド溝15は、本実施形態においては、採取口11から接続部12までの全体にわたって形成しているが、少なくとも採取口11の近傍に形成しておくことで、小流量時における気泡巻き込み低減の効果を得ることができる。また、ガイド溝15を形成する代わりに、この内周面を粗面化したり、断面多角形状に形成しても良い。
【0021】
また、本実施形態においては、導尿管30を介して採尿管10と流量計40とを接続するようにしているが、採尿管10に対して流量計40を直接接続するようにしても良い。この場合、尿が導電性を有することを利用して、図5に示すように、接続部12を測定管とする電磁流量計401を取り付けることにより、採尿器1と電磁流量計401とが一体化された尿流量測定装置501を構成することができる。電磁流量計401の構成については周知であるため詳細な図示は省略するが、簡単に説明すると、接続部12の内部に尿流方向と直交する磁界を発生させるコイルや、この磁界中を尿が通過することにより発生した起電力を測定するために尿流方向及び磁界方向と直交する方向に配置された一対の電極などを備えており、コイルに電圧を印加したり電極の検出信号を出力するための電気配線401aを有している。
【0022】
この尿流量測定装置501によれば、採尿器1と電磁流量計401とが一体化されているため、採尿器1を尿道に挿入した状態で、電磁流量計401から排尿される方向を使用者が容易にコントロールすることができる。したがって、尿流量の測定に際して別途容器などを用いて蓄尿する必要がなく、普段の生活と同様にトイレで排尿することができるので、尿流量の測定を手軽に行えると共に、使用者の精神的な負担も軽減することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、採尿管を尿道に容易に挿入することができると共に、この挿着状態を一対の保持体により確実に保持することができるので、時間や場所を選ばずに尿流量の測定を容易に行うことができる。
【0024】
また、請求項2の発明によれば、採尿管を尿道に対して確実に密着させることができ、尿流量を正確に測定することが可能になる。
【0025】
また、請求項3の発明によれば、尿流量が少ない場合であっても尿流量を正確に測定することが可能になる。
【0026】
また、請求項4の発明によれば、採尿管の装着状態の保持を容易にすることができる。
【0027】
また、請求項5の発明によれば、尿流量の測定に際して尿を貯留する必要がないため小型化を図ることができ、家庭などにおいて尿流量を容易に測定することができる。
【0028】
また、請求項6の発明によれば、普段の生活に近い状態で尿流量を手軽に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る採尿器の正面図である。
【図2】図1における矢示A方向の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る尿流量測定装置の概略構成図である。
【図4】図1に示す採尿器の使用状態を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る尿流量測定装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 採尿器
10 採尿管
11 採取口
12 接続部
13 取付部
14 挿入部
20 保持体
21 薄肉部
30 導尿管
40 流量計
401 電磁流量計
50,501 尿流量測定装置
Claims (6)
- 一端側に採取口を有し、他端側に流量計との接続部を有する採尿管と、
前記採尿管の外周面に取り付けられた一対の保持体とを備え、
前記採尿管は、前記採取口と前記保持体の取付部との間に尿道への挿入部を有しており、
前記保持体は、前記採尿管の長手方向に可撓性を有する平板状の部材からなる採尿器。 - 前記挿入部は、外周面が前記採取口から前記保持体の取付部に向けて拡径されたテーパ面である請求項1に記載の採尿器。
- 前記採尿管の内周面における少なくとも前記採取口の近傍には、螺旋状のガイド溝が形成されている請求項1又は2に記載の採尿器。
- 前記保持体は、正面視において前記取付部から外方に拡がる略扇形状であり、中央部が薄肉となるように形成されている請求項1から3のいずれかに記載の採尿器。
- 請求項1から4のいずれかに記載の採尿器と、
前記採尿器の前記接続部に接続され、通過する尿の流量を測定する流量計とを備える尿流量測定装置。 - 前記接続部は、測定管により構成されており、
前記流量計は、前記測定管内に磁界を発生させるコイルと、前記磁界を尿が通過することにより発生した起電力を測定するための一対の電極とを有する電磁流量計である請求項5に記載の尿流量測定装置。
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JP2002187867A JP4051545B2 (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 採尿器及び尿流量測定装置 |
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JP2006317224A (ja) * | 2005-05-11 | 2006-11-24 | Aichi Tokei Denki Co Ltd | 流量計測用医療管、流量計測用医療容器及び排液流量計測装置 |
US20210346140A1 (en) * | 2018-09-18 | 2021-11-11 | Coloplast A/S | Penile ring comprising a sensor |
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