JP2004028709A - Combustion testing apparatus of metallic material - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属材料の燃焼試験装置に関し、詳しくは水蒸気および酸素が存在する雰囲気下における金属材料の燃焼試験を行うための装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
酸素が存在する雰囲気下で金属材料を安全に使用するには、この材料の燃焼伝播性を把握しておくことが重要である。燃焼伝播性とは、酸素が存在する雰囲気下で材料に着火したときに、着火された材料の燃焼が伝播して完全に燃焼する性質であり、酸素濃度を変化させた複数の雰囲気下で材料に着火することによって評価でき、材料が燃焼の伝播により燃焼しない燃焼限界酸素濃度として定量化される。
【0003】
この燃焼伝播性の評価は、例えば酸素を所定濃度で含む雰囲気に設定された燃焼容器内において行われる。金属材料、特にチタン系材料は水蒸気を含む雰囲気下の方が燃焼限界酸素濃度が低下することが報告されており、水蒸気が存在する雰囲気下で金属材料を使用する場合には、水蒸気が存在する雰囲気における燃焼伝播性も評価しておく必要がある。
【0004】
しかしながら、水蒸気は容易に凝縮してしまうために、従来の燃焼試験装置を用いて水蒸気が存在する雰囲気下で燃焼伝播性を評価する際に、雰囲気中の水蒸気濃度を飽和濃度あるいはこれに近い濃度に設定しようとすると、燃焼容器内において水蒸気が凝縮することがあった。水蒸気が凝縮すると、燃焼容器内の水蒸気濃度が設定しようとする値まで達しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、水蒸気が存在する雰囲気下であっても、水蒸気を凝縮させることなく金属材料の燃焼伝播性を評価できる金属材料の燃焼試験装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる金属材料の燃焼試験装置は、金属材料の試験片を収容し前記試験片を燃焼させるための燃焼容器と、前記燃焼容器に水蒸気を供給するための水蒸気供給手段と、前記燃焼容器に酸素を供給するための酸素供給手段と、前記試験片に着火するための着火手段とを備え、前記燃焼容器および水蒸気供給手段が一つの恒温槽に収容されていることを特徴とする。
【0007】
このように本発明の燃焼試験装置は、燃焼容器と共に水蒸気供給手段も一つの恒温槽に収容しているので、燃焼容器に供給される水蒸気の温度を燃焼容器内の温度に維持することができ、燃焼容器内で水蒸気が凝縮するのを防止することができる。
【0008】
したがって、本発明の燃焼試験装置を用いれば、低濃度から飽和蒸気圧程度の高濃度までの任意の濃度の水蒸気が存在する雰囲気下において金属材料の燃焼伝播性を評価することができる。すなわち、本発明にかかる金属材料の燃焼伝播性の評価方法は、前記燃焼試験装置を用いて所定水蒸気濃度、所定酸素濃度、所定温度および所定圧力における金属材料の燃焼伝播性を評価する方法であり、金属材料の試験片を燃焼容器に収容し、酸素供給手段により燃焼容器に酸素を供給し、燃焼容器および水蒸気供給手段を恒温槽で所定温度に保ちながら水蒸気供給手段により燃焼容器に水蒸気を供給して、燃焼容器内を所定水蒸気濃度、所定酸素濃度、所定温度および所定圧力としたのち、着火手段により試験片に着火し、次いで着火後の試験片の形状に基づき、金属材料の燃焼伝播性の有無を評価することを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる金属材料の燃焼限界酸素濃度の測定方法は、所定水蒸気濃度、所定温度および所定圧力における金属材料の燃焼限界酸素濃度を測定する方法であり、前記した評価方法で複数の所定酸素濃度における金属材料の燃焼伝播性を評価し、燃焼伝播性が無いと評価された所定酸素濃度のうち、最高の所定酸素濃度を燃焼限界酸素濃度とすることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明にかかる金属材料の使用方法は、水蒸気および酸素の存在する雰囲気下で金属材料を使用する方法であり、金属材料が使用される雰囲気での水蒸気濃度、温度および圧力における燃焼限界酸素濃度を前記した測定方法であらかじめ測定しておき、燃焼限界酸素濃度を超えない範囲に、金属材料が使用される雰囲気の酸素濃度を維持することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施形態にかかる燃焼試験装置11を示す概略図である。
【0012】
図1に示すように、燃焼試験装置11は、金属材料の試験片12を収容しこの試験片12を燃焼させるための燃焼容器13と、水蒸気発生器22、供給配管23および流量調整弁24からなり燃焼容器13に水蒸気を供給するための水蒸気供給手段と、酸素ボンベ19、供給配管20および流量調整弁21からなり燃焼容器13に酸素を供給するための酸素供給手段と、電極14,14および電源34からなり試験片12に着火するための着火手段とを備え、燃焼容器13、水蒸気供給手段等が一つの恒温槽25に収容されている。
【0013】
恒温槽25は、密閉断熱された箱体であり、熱電対16による温度測定結果を基にして、電気的に作動する加熱器および冷却器(図示せず)により恒温槽25内部を任意の温度に保つことができ、例えば室温〜500℃の範囲で温度設定が可能である。
【0014】
燃焼容器13は、1MPaG程度の高圧にも耐えうるように設計されたステンレス等の金属製密閉容器であり、その側面には扉44が設けられている。この扉44を開けて内部に試験片12を配置する。燃焼容器13には、撹拌翼17とこの撹拌翼17を回転させるためのモーター33とをつなぐ軸36からなり燃焼容器13の気相部を撹拌して均一にするための撹拌手段が備えられている。また、燃焼容器13内には、燃焼容器13内の圧力を測定するための圧力センサー15、電極14、熱電対16、供給配管31および軸36が燃焼容器13の気密性を維持した状態で挿入されている。
【0015】
水蒸気発生器22は、ステンレス等の金属製の容器であり、その内部には水が入れられている。この水蒸気発生器22の外周面には水を加熱して蒸気を発生させるためのリボンヒーター38が取り付けられている。水蒸気発生器22で発生した水蒸気は供給配管23,31を経て燃焼容器13に供給される。水蒸気の供給量はハンドル29を回転させて流量調整弁24の開度を調節することによって任意に制御することができる。これらの水蒸気発生器22および供給配管23,31は恒温槽25内に収容されているので、燃焼容器13に供給される水蒸気の温度は燃焼容器13内の温度と同じ温度にすることができ、燃焼容器13内の気相中および燃焼容器13内に挿入している供給配管31の表面等で水蒸気が凝縮するのを防止することができる。
【0016】
酸素ボンベ19に充填されている酸素は、供給配管20,30,31を経て燃焼容器13に供給される。酸素の供給量はハンドル28を回転させて流量調整弁21の開度を調節することによって任意に制御することができる。
【0017】
真空ポンプ18は、配管37,30,31を通じて燃焼容器13内のガスを吸引し、燃焼容器13内を略真空の状態にするためのものである。この真空ポンプ18により燃焼容器13内を略真空にした後、水蒸気、酸素等のガスを燃焼容器13にそれぞれ供給する。
【0018】
図2は、試験片12を示す斜視図である。図2に示すように、試験片12は短冊状に成形されたものであり、その中央付近にV字形状の切り欠き部39が設けられている。この試験片12の両端には電源34に配線された2本の電極14,14がそれぞれ接続される。この状態で電源34から電極14,14を通じて試験片12に通電することにより試験片12が加熱され、ついには切り欠き部39の下端が溶断する。
【0019】
試験片12のサイズは特に限定されるものではないが、複数の測定結果を比較できるように所定の寸法で統一して試験を行うのが好ましい。試験片12のサイズの一例としては、長さ50mm、幅2mm、高さ2mm、切り欠き部39の深さ1.75mm、切り欠き部39の上端の幅2mm程度のもので、切り欠き部39の下端から底面までの高さ0.25mmのものが挙げられる。
【0020】
試験片12に用いる金属材料としては、例えばチタン系材料が挙げられる。このチタン系材料としては、例えばチタン、チタン−パラジウム系合金、チタン−タンタル系合金等が挙げられる。
【0021】
燃焼容器13には、水蒸気および酸素以外に、不活性ガスを供給することもできる。不活性ガスボンベ40に充填されている不活性ガスは、供給配管43,30,31を経て燃焼容器13に供給される。不活性ガスの供給量はハンドル42を回転させて流量調整弁41の開度を調節することによって任意に制御することができる。不活性ガスとしては、例えばヘリウムガス、ネオンガスおよびアルゴンガス等の希ガス類や窒素ガス、二酸化炭素ガス等が挙げられる。
【0022】
以下に燃焼試験装置11を用いて、所定水蒸気濃度、所定酸素濃度、所定温度および所定圧力に設定された雰囲気下で金属材料を燃焼させることにより、金属材料の燃焼伝播性の有無を評価する方法の一例を示す。
【0023】
<燃焼伝播性の評価方法>
1)図2に示すような形状の試験片12を成形する。この試験片12は、長さ250mm,幅2mm,高さ2mmの金属片に切り込みを入れることにより成形することができる。
2)試験片12の両端に電極14,14を接続し、図1に示すように試験片12を燃焼容器13に収容する。
3)モーター33を駆動させて撹拌翼17によって燃焼容器13内の撹拌を開始する。
4)恒温槽25内の温度を試験温度に設定する。この温度は燃焼容器13内に配置された熱電対16により確認する。燃焼容器13内の試験温度は、通常、100〜160℃程度に設定される。
5)熱電対16により燃焼容器13内の温度が試験温度に到達したことを確認した後、ポンプ18により燃焼容器13内を略真空の状態(圧力1kPa以下)にする。
6)燃焼容器13内を略真空にした後、ハンドル29、28および42を回転させ、水蒸気発生器22、酸素ボンベ19および不活性ガスボンベ40から燃焼容器13に水蒸気、酸素および不活性ガスをそれぞれ供給する。これらの供給量は、それぞれの濃度が所定濃度となるように調整される。濃度は圧力センサー15により測定されるそれぞれの分圧から求めることができる。燃焼容器13内の圧力は、通常、0〜0.5MPaG程度に設定される。
7)供給されたガスが十分に混合されるように、撹拌翼17による撹拌をしながら約10分間放置する。
8)燃焼容器13内が所定水蒸気濃度、所定温度、所定酸素濃度および所定圧力となったことを確認したのち、ハンドル28,ハンドル42,ハンドル27を回転させて流量調整弁21,41,26を閉じ、電源34から電圧50Vの交流電流を試験片12に10秒間通電し着火する。着火により試験片は切り欠き部39で溶断する。
9)通電終了後、ハンドル46,ハンドル48を回転させて弁45,47を開けて燃焼容器13内のガスを排出した後、試験片12を燃焼容器13から取り出し、試験片12の形状に基づき、目視により燃焼伝播性の有無を評価する。
【0024】
上記試験で得られた試験片12の燃焼伝播性の有無は、以下のようにして評価する。図3は、試験片12の燃焼状態の代表的なものを示す概略図である。試験片12の燃焼状態は12a、12b、12cの3通りに分けることができる。試験片12aは、通電による着火後、切り欠き部39から試験片12の両端に向かって燃焼が伝播し、試験片12全体が完全燃焼して消滅した状態である。試験片12bは、通電による着火後、切り欠き部39から試験片12の両端に向かって燃焼が伝播し、途中で燃焼が終了した状態である。試験片12cは、通電による着火後、切り欠き部39からの燃焼が生じていない状態である。
【0025】
ここで、試験片12aのような場合は「完全燃焼」、試験片12bのような場合は「部分燃焼」、試験片12cのような場合は「溶断のみ」と判定する。これらのうち、「完全燃焼」と判定された試験片12aは、燃焼伝播性が有ると評価される。一方、「部分燃焼」および「溶断のみ」と判定された試験片12bおよび12cは、燃焼伝播性が無いと評価される。
【0026】
<燃焼限界酸素濃度の測定方法>
燃焼限界酸素濃度は、水蒸気濃度および酸素濃度を変化させた複数の雰囲気条件下で上記の試験方法を用いて燃焼試験を行い、得られた結果から水蒸気および酸素が存在する雰囲気下において例えば金属材料が完全燃焼しない酸素濃度として測定することができる。この場合、燃焼試験を行った複数の条件において、「部分燃焼」および「溶断のみ」と判定された酸素濃度のうち、最高の酸素濃度を燃焼限界酸素濃度とする。
【0027】
このように本発明の燃焼試験装置を用いることで、低濃度から飽和水蒸気圧に相当する高濃度までの任意の濃度の水蒸気が存在する雰囲気下における金属材料の燃焼伝播性の有無および燃焼限界酸素濃度を知ることができる。したがって、金属材料が使用される雰囲気での燃焼限界酸素濃度を上記方法であらかじめ測定しておき、この測定された燃焼限界酸素濃度を超えない範囲に、金属材料が使用される雰囲気の酸素濃度を維持することにより、金属材料を安全に使用することができる。
【0028】
なお、着火手段としては、上記実施形態で説明した電極14,14および電源34からなるものの他、例えば電熱線等を使用することもできる。電熱線としては、抵抗率が大きく、融点が高く、酸化しにくく、温度係数が小さいニクロム線、カンタル線、アドバンス線等の金属線や炭素、炭化けい素等の炭化物を線状にしたもの等が使用できる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0030】
実施例
図1に示す燃焼試験装置11を用いて下記の試験条件でチタン系材料の燃焼試験を行い、その燃焼伝播性の有無を評価した。燃焼容器13へ供給した水蒸気および酸素の濃度は、それぞれ表1に示す割合とした。試験結果を表1に示す。
<試験条件>
燃焼容器13内の雰囲気温度:160℃
燃焼容器13内の圧力:0.5MPaG
試験片12:チタン−パラジウム系合金(パラジウム0.2%含有)
【表1】
【0031】
表1から、水蒸気および酸素が存在する雰囲気下においてチタン−パラジウム系合金(パラジウム0.2%含有)を用いる際には、雰囲気中の酸素濃度を7.5%以下とすればよいことがわかる。また、燃焼試験装置11を用いることによって、高圧下で、かつ飽和水蒸気圧に近い高濃度の水蒸気雰囲気下で燃焼試験を行うことができた。
【0032】
参考例
燃焼容器13への供給ガスを表2に示す濃度のヘリウムおよび酸素とした他は、実施例と同様にして燃焼試験を行った。試験結果を表2に示す。
【表2】
【0033】
表2から、ヘリウムおよび酸素が存在する雰囲気下においてチタン−パラジウム系合金(パラジウム0.2%含有)を用いる際には、雰囲気中の酸素濃度を25%以下とすればよいことがわかる。また、実施例と参考例を比較すると、チタン−パラジウム系合金(パラジウム0.2%含有)は水蒸気が存在することによって、燃焼限界酸素濃度が低下していることがわかる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の燃焼試験装置を用いることにより、低濃度から飽和水蒸気圧に相当する高濃度までの任意の濃度の水蒸気が存在する雰囲気下で金属材料の燃焼伝播性を評価することができ、得られた結果から燃焼限界酸素濃度を見出すことができる。すなわち、水蒸気および酸素が存在する雰囲気下において金属材料を安全に使用可能な酸素濃度を見出すことができ、これにより金属材料を安全に使用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼試験装置を示す概略図である。
【図2】燃焼試験に使用する試験片を示す斜視図である。
【図3】試験片の燃焼状態の代表的なものを示す概略図である。
【符号の説明】
11…燃焼試験装置、12…試験片、12a…試験片(完全燃焼)、12b…試験片(部分燃焼)、12c…試験片(溶断のみ)、13…燃焼容器、14…電極、15…圧力センサー、16…熱電対、17…撹拌翼、18…真空ポンプ、19…酸素ボンベ、20…配管、21…流量調整弁、22…水蒸気発生器、23…配管、24…流量調整弁、25…恒温槽、26…流量調整弁、27…ハンドル、28…ハンドル、29…ハンドル、30…配管、31…配管、32…圧力ゲージ、33…モーター、34…電源、36…軸、37…配管、38…リボンヒーター、39…切り欠き部、40…不活性ガスボンベ、41…流量調整弁、42…ハンドル、43…配管、44…扉、45…弁、46…ハンドル、47…弁、48…ハンドル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a metal material combustion test apparatus, and more particularly, to an apparatus for performing a metal material combustion test in an atmosphere in which water vapor and oxygen are present.
[Prior art]
[0002]
In order to use a metal material safely in an atmosphere where oxygen is present, it is important to understand the combustion propagation properties of this material. The combustion propagation property is a property that when a material is ignited in an atmosphere where oxygen is present, the combustion of the ignited material propagates and burns completely. And is quantified as the flammable oxygen concentration at which the material does not burn due to combustion propagation.
[0003]
The evaluation of the combustion propagation property is performed, for example, in a combustion vessel set in an atmosphere containing oxygen at a predetermined concentration. It has been reported that metal materials, particularly titanium-based materials, have a lower flammable limit oxygen concentration in an atmosphere containing water vapor, and when a metal material is used in an atmosphere where water vapor is present, water vapor is present. It is necessary to evaluate the combustion propagation in the atmosphere.
[0004]
However, since water vapor easily condenses, when using a conventional combustion test device to evaluate combustion propagation in an atmosphere where water vapor is present, the concentration of water vapor in the atmosphere is set to a saturated concentration or a concentration close to this. , Water vapor sometimes condensed in the combustion vessel. When the water vapor condenses, the water vapor concentration in the combustion vessel does not reach the value to be set.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to provide a metal material combustion test apparatus capable of evaluating the combustion propagation property of a metal material without condensing water vapor even in an atmosphere where water vapor exists.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A combustion test apparatus for a metal material according to the present invention includes a combustion vessel for storing a test piece of a metal material and burning the test piece; a steam supply unit for supplying steam to the combustion vessel; And an ignition means for igniting the test piece, wherein the combustion vessel and the steam supply means are housed in one thermostat.
[0007]
As described above, since the combustion test apparatus of the present invention accommodates the steam supply means together with the combustion vessel in one thermostat, the temperature of the steam supplied to the combustion vessel can be maintained at the temperature in the combustion vessel. In addition, the condensation of water vapor in the combustion vessel can be prevented.
[0008]
Therefore, by using the combustion test apparatus of the present invention, it is possible to evaluate the combustion propagation property of a metal material in an atmosphere in which water vapor having an arbitrary concentration from a low concentration to a high concentration such as a saturated vapor pressure exists. That is, the method for evaluating the combustion propagation property of a metal material according to the present invention is a method for evaluating the combustion propagation property of a metal material at a predetermined water vapor concentration, a predetermined oxygen concentration, a predetermined temperature and a predetermined pressure using the combustion test device. The test piece of the metal material is accommodated in the combustion vessel, oxygen is supplied to the combustion vessel by the oxygen supply means, and steam is supplied to the combustion vessel by the steam supply means while maintaining the combustion vessel and the steam supply means at a predetermined temperature in the thermostat. Then, after setting the inside of the combustion vessel to a predetermined water vapor concentration, a predetermined oxygen concentration, a predetermined temperature and a predetermined pressure, the test piece is ignited by ignition means, and then, based on the shape of the fired test piece, the combustion propagation property of the metal material is determined. It is characterized by evaluating the presence or absence of
[0009]
Further, the method for measuring the combustion limit oxygen concentration of a metal material according to the present invention is a method for measuring the combustion limit oxygen concentration of a metal material at a predetermined water vapor concentration, a predetermined temperature and a predetermined pressure. The combustion propagation property of the metal material at the oxygen concentration is evaluated, and the highest predetermined oxygen concentration among the predetermined oxygen concentrations evaluated as having no combustion propagation property is set as the combustion limit oxygen concentration.
[0010]
Further, the method of using the metal material according to the present invention is a method of using the metal material in an atmosphere in which water vapor and oxygen are present. The concentration is measured in advance by the above-described measuring method, and the oxygen concentration of the atmosphere in which the metal material is used is maintained within a range not exceeding the combustion limit oxygen concentration.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic diagram showing a
[0012]
As shown in FIG. 1, a
[0013]
The
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
The oxygen charged in the
[0017]
The
[0018]
FIG. 2 is a perspective view showing the
[0019]
The size of the
[0020]
Examples of the metal material used for the
[0021]
The
[0022]
A method for evaluating the presence or absence of combustion propagation property of a metal material by burning the metal material in an atmosphere set at a predetermined water vapor concentration, a predetermined oxygen concentration, a predetermined temperature and a predetermined pressure using the
[0023]
<Evaluation method of combustion propagation>
1) A
2) The
3) The
4) Set the temperature in the
5) After confirming that the temperature in the
6) After the interior of the
7) Leave the mixture for about 10 minutes while stirring with the stirring
8) After confirming that the inside of the
9) After the energization is completed, the
[0024]
The presence or absence of the combustion propagation property of the
[0025]
Here, in the case of the
[0026]
<Measurement method of combustion limit oxygen concentration>
The combustion limit oxygen concentration is determined by performing a combustion test using the above-described test method under a plurality of atmosphere conditions in which the water vapor concentration and the oxygen concentration are changed. Can be measured as the concentration of oxygen that does not completely burn. In this case, the highest oxygen concentration among the oxygen concentrations determined as “partial combustion” and “only fusing” under a plurality of conditions in which the combustion test was performed is set as the combustion limit oxygen concentration.
[0027]
As described above, by using the combustion test apparatus of the present invention, it is possible to determine whether or not the metal material has the combustion propagation property and the combustion limit oxygen in an atmosphere in which steam having an arbitrary concentration from a low concentration to a high concentration corresponding to the saturated steam pressure exists. You can know the concentration. Therefore, the combustion limit oxygen concentration in the atmosphere in which the metal material is used is measured in advance by the above method, and the oxygen concentration in the atmosphere in which the metal material is used is adjusted so as not to exceed the measured combustion limit oxygen concentration. By maintaining, the metal material can be used safely.
[0028]
As the ignition means, for example, a heating wire or the like can be used in addition to the one comprising the
[0029]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to Examples, but the present invention is not limited to the following Examples.
[0030]
Example A combustion test of a titanium-based material was performed using the
<Test conditions>
Atmospheric temperature in the combustion vessel 13: 160 ° C
Pressure in combustion vessel 13: 0.5 MPaG
Test piece 12: titanium-palladium alloy (containing 0.2% palladium)
[Table 1]
[0031]
Table 1 shows that when a titanium-palladium alloy (containing 0.2% of palladium) is used in an atmosphere in which water vapor and oxygen are present, the oxygen concentration in the atmosphere may be set to 7.5% or less. . Further, by using the
[0032]
Reference Example A combustion test was performed in the same manner as in the example, except that the supply gas to the
[Table 2]
[0033]
Table 2 shows that when a titanium-palladium alloy (containing 0.2% palladium) is used in an atmosphere in which helium and oxygen are present, the oxygen concentration in the atmosphere may be set to 25% or less. In addition, comparing the example with the reference example, it can be seen that the combustion limit oxygen concentration of the titanium-palladium alloy (containing 0.2% of palladium) is reduced due to the presence of water vapor.
[0034]
【The invention's effect】
By using the combustion test device of the present invention, it is possible to evaluate the combustion propagation property of a metal material in an atmosphere in which water vapor having an arbitrary concentration from low concentration to a high concentration corresponding to a saturated water vapor pressure is present. From the results, the combustion limit oxygen concentration can be found. In other words, it is possible to find an oxygen concentration at which the metal material can be used safely in an atmosphere in which water vapor and oxygen are present, thereby providing an effect that the metal material can be used safely.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a combustion test apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a test piece used for a combustion test.
FIG. 3 is a schematic view showing a typical combustion state of a test piece.
[Explanation of symbols]
11: Combustion test device, 12: Test piece, 12a: Test piece (complete combustion), 12b: Test piece (partial combustion), 12c: Test piece (only fusing), 13: Combustion vessel, 14: Electrode, 15: Pressure Sensor, 16: Thermocouple, 17: Stirring blade, 18: Vacuum pump, 19: Oxygen cylinder, 20: Piping, 21: Flow control valve, 22: Steam generator, 23: Piping, 24: Flow control valve, 25 ... Constant temperature bath, 26 flow rate control valve, 27 handle, 28 handle, 29 handle, 30 pipe, 31 pipe, 32 pressure gauge, 33 motor, 34 power supply, 36 axis, 37 pipe 38: Ribbon heater, 39: Notch, 40: Inert gas cylinder, 41: Flow control valve, 42: Handle, 43: Piping, 44: Door, 45: Valve, 46: Handle, 47: Valve, 48: Handle
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