JP2004028592A - 液体計測装置 - Google Patents

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Akira Uchida
内田 明
Hisanaga Matsuoka
松岡 久永
Yasuyuki Haseo
長谷生 康之
Kazuhiko Kato
加藤 和彦
Shinji Tsuda
津田 真二
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Abstract

【課題】液体計測装置のコンパクト化を図ることである。
【解決手段】振動が伝搬する細長の伝搬体4を被計測液体中に浸漬し、伝搬体4の励振用および伝播体を伝播する振動の検出用として、圧電素子5a,5bを伝播体4の表面に伝播体4と一体的に設け、圧電素子5a,5bの出力信号で知られる振動の伝播状態に基づいて被計測液体を計測するようにした液体計測装置において、伝播体4を端末403a,403bに近い位置で折り曲げ、折り曲げ部402よりも端末403a,403b側に圧電素子5a,5bを取り付けることで、被計測液体に浸漬しているといないとにかかわらず伝播状態が変化しない圧電素子取り付け部分42a,42bが、伝播状態の変化の感受部分41の延長線上にないようにし、この延長線方向に装置をコンパクト化せしめる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液体計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タンク等に貯留する液体の液面レベルや比重を計測することが種々の分野で行われている。例えば、自動車の燃料タンク内に貯留する燃料の液面レベルや比重を計測することは、燃料残量や燃料の性状を知る上で重要である。
【0003】
図25に、かかる用途に用いられる液体計測装置の代表例を示す。この液体計測装置91は超音波を利用して燃料タンク90内の貯留燃料の液面(燃料残量)を検出する。液体計測装置91は、燃料タンク90の天井壁に設けられたステー94からU字状の伝播体92が垂下し、伝播体92のステー94側の端末部には圧電素子93a,93bが固着されている。伝播体92は燃料タンク90内の貯留燃料中に、燃料残量に応じてその一部が浸漬することになる。圧電素子93a,93bによる励振で伝播体92を圧電素子93aから圧電素子93bへ超音波が伝播するが、その伝播特性が浸漬する部分の長さ、したがって液面レベルに応じて異なることを利用して、液面を検出している(特許第3026105号等、第1従来例)。
【0004】
また、液体計測装置の別の例として、フロート式のものがある。これを図26に示す。この液体計測装置91Aは、燃料の液面に浮かぶフロート95と、燃料タンク90の天井壁に固定されたセンダ97とを有している。センダ97には円弧状に印刷形成された抵抗体98が設けられ、センダ97は抵抗体98の印刷面を縦にして配置される。抵抗体98と円弧方向の任意の位置で接触可能な接点部材99が設けられている。フロート95と接点部材99とはアーム96を介して結合しており、燃料の残量に応じてフロート95の高さが変位すると、接点部材99の位置が変化し、接点部材99を挟む一方の側と他方の側との抵抗体98の抵抗値の比が変化することを利用したものである(第2従来例)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1従来例では、伝播体92のうち、圧電素子93a,93bが固着される部分は超音波の伝播経路として機能しないから、液面が圧電素子93a,93b位置まで上昇すると、それ以上は液面の検出ができず、燃料タンク90が満タン若しくはこれに近い状態では、燃料量を知ることができない。このため、貯留すべき燃料量に比して燃料タンク90が背の高いものにならざるを得ない。
【0006】
また、第2従来例では、燃料の液面が上昇すると、フロート95が鉛直方向の移動に加えて水平方向の移動を伴うから、液面の検出範囲を広くとる必要がある場合には、フロート95の水平方向の移動量を考慮して燃料タンク90が水平方向に大型化することになる。
【0007】
本発明は前記実情に鑑みなされたもので、被計測液体を貯留する容器の形状や設置場所が大きな制約を受けない実用的な液体計測装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、振動が伝播する細長の伝播体を被計測液体中に浸漬し、伝播体の励振用および伝播体を伝播する振動の検出用として、圧電素子を伝播体の表面に伝播体と一体的に設け、圧電素子の出力信号で知られる振動の伝播状態に基づいて被計測液体を計測するようにした液体計測装置において、
前記伝播体を端末に近い位置で折り曲げ、折り曲げ部よりも端末側に前記圧電素子を取り付ける。
【0009】
伝播体のうちの、被計測液体の液面レベルや比重に不感である部分、すなわち、前記圧電素子が取り付けられている部分が、被計測液体の液面レベルや比重に応じて振動の伝播状態が変化する部分の延長線上にないようにすることで、被計測液体が貯留する容器を前記延長線方向にコンパクト化することができ、実用性が向上する。
【0010】
請求項2記載の発明では、請求項1の発明の構成において、前記伝播体には、前記圧電素子設置位置よりも端末側に前記伝播体の幅が縮幅する括れ部を形成する。
【0011】
伝播体の括れ部で音響抵抗が増大し、圧電素子から伝播体の端末側への振動の伝播を抑制することができる。伝播体のうち、圧電素子よりも端末側の部分を、伝播体をステー等に取り付けるための部分として確保しつつ、効率的に振動を伝播体に伝播させることができる。
【0012】
請求項3記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、被計測液体が貯留する容器内に、前記伝播体を、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分が途中で被計測液体の液面を横切るように配置して、前記伝播体の前記部分を、前記被計測液体の液面レベルに応じて振動の伝播状態を変化せしめる液面レベル検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の液面レベルを求めるようにする。
【0013】
伝播体が、折り曲げ部よりも端末側では水平に伸びるので、液体計測装置を容器の高さ方向に小型化することができる。また、容器の高さが同じであれば、液面の検出範囲が広くなる。
【0014】
請求項4記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、被計測液体を吐出する液体供給口を有し前記被計測液体が貯留する容器内に、縦に細長の槽を、前記液体供給口からの被計測液体を受ける位置に設け、
前記槽内に、前記伝播体の、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分を挿入して、前記伝播体の前記部分を、前記被計測液体の比重に応じて振動の伝播状態を変化せしめる比重検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の比重を求めるようにする。
【0015】
被計測液体を液体供給口から供給すると、槽でオーバーフローして容器に貯留していく。したがって、容器内の被計測流体の液面によらず、槽内の被計測液体の液面は一定であり、伝播体の振動の伝播状態が被計測液体の比重のみで変化することになる。通常、容器内の被計測流体の液面の変動の影響を受けずに被計測流体の比重を検出しようとすれば、伝播体を容器の底部にねかせて配置することになるが、容器の底面積が十分でなければ、比重検出部の長さを十分確保することができず、検出精度が十分に確保できない。本発明によれば、比重検出部を縦方向にとることができるので、容器の底面積が十分でなくとも、被計測液体の比重を高精度に検出できることになる。
【0016】
請求項5記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、前記圧電素子を、前記折り曲げ部の直近位置に配置し、
被計測液体が貯留する容器内に、前記伝播体を、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分が水平方向に向くように前記容器の底部に配置して、前記伝播体の前記部分を、前記被計測液体の比重に応じて前記振動の伝播状態を変化せしめる比重検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の比重を求めるようにする。
【0017】
伝播体のうち、折り曲げ部よりも前記端末側の部分が比重検出部の延長線上にないので、その分、小型の容器であっても、検出精度に寄与する比重検出部の長さを確保することができる。これにより、底面積の小さい容器にも適用することができる。また、底面積が同じであれば、比重検出部を長くとれるので、検出精度が向上する。
【0018】
請求項6記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、被計測液体が貯留する容器内に、前記伝播体を、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分が途中で被計測液体の液面を横切るように配置し、
前記伝播体の前記部分を、途中で水平方向に屈曲する形状として、前記被計測液体の液面が屈曲部を横切るときの、前記振動の伝播状態の不連続な遷移の大きさを、前記被計測液体の比重に応じて変化せしめる比重検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の比重を求めるようにする。
【0019】
液面レベル検出部を液面が横切るときに、液面が急に大きく変化したのと同様に、振動の伝播状態が不連続に遷移する。前記遷移が生じたときの振動の伝播状態に基づいて、被計測液体の比重を求めることができる。
【0020】
伝播体が、折り曲げ部よりも端末側では水平に伸びるので、液体計測装置を容器の高さ方向に小型化することができる。
【0021】
請求項7記載の発明では、被計測液体に浮かぶフロートを有し、被計測液体の液面レベル検出用の液体計測装置において、
中心軸方向を被計測液体の深さ方向にとって配置され、前記フロートを移動可能に保持する螺旋状の軌道と、
フロートの保持位置を前記中心軸を中心とする方位で示す方位指示手段とを設ける。
【0022】
被計測液体の液面が変化すると、フロートが軌道に沿って螺旋状に移動する。これは、フロートの被計測液体の深さ方向の運動とともに、水平面内における回転運動を伴うから、フロートの保持位置を前記中心軸を中心とする方位で示すことで、被計測液体の液面を検出することができる。
【0023】
フロートは、前記のごとく水平方向には所定の半径の円運動をするだけであるから、装置が水平方向に嵩張らない。
【0024】
請求項8記載の発明では、請求項7の発明の構成において、中心軸方向を被計測液体の深さ方向にとって配置されて、前記フロートを格納する円筒形のケースを備え、
前記ケースの側壁には該ケースの中心軸を中心軸とする螺旋状のスリットを形成し、
前記フロートには、前記スリットの長さ方向に移動可能に前記スリットと係合する突起部を設けて、前記スリットを前記軌道とするともに、前記ケースの中心軸に沿って前記フロートを貫通する断面非円形の孔を形成し、
前記方位指示手段には、断面が前記フロートの前記孔と略同形で、該孔を挿通し、前記フロートを移動自在に保持するシャフトであって、両端で回転自在に保持されたシャフトと、該シャフトと同軸で該シャフトの上端部に固定された回転プレートと、前記シャフトを中心とする所定の方位の位置で前記回転プレートに設けられた方位指示指標とを具備せしめる。
【0025】
被計測液体の液面の変化に伴ってフロートがシャフトに沿って上下動すると、このとき突起部はスリットに沿って螺旋状の経路をとって運動する。したがって、フロートは上下動しつつ、シャフトと一体的に回転する。これにより回転プレートも回転し、方位指示指標がシャフトを中心に公転運動をする。方位指示指標の位置から被計測液体の液面が知られる。
【0026】
また、フロートがごく狭いケース内に格納されているので、例えばこれを車両の燃料タンクの残量検出に適用した場合、車両の振動で燃料タンクの液面が揺れても、ケース内の燃料の液面の揺れを抑制することができ、残量の検出値が大きく変動するのを防止することができる。
【0027】
請求項9記載の発明では、被計測液体に浮かぶフロートを有し、被計測液体の液面レベルを計測する液体計測装置において、
前記フロートの被計測液体の深さ方向の軸周りの自転を禁止する自転禁止手段と、
前記フロートと連動して、該フロートの被計測液体の深さ方向の移動に伴い前記深さ方向の軸周りの回転運動を生成してその回転量を示す回転手段とを設ける。
【0028】
被計測液体の液面の変化に伴い、フロートが被計測液体の深さ方向に上下動する。これは回転手段の回転運動に変換される。回転手段の回転量から、被計測液体の液面を検出することができる。
【0029】
フロートは被計測液体の深さ方向に運動するだけであり、運動範囲が限られるので、装置が水平方向に嵩張らない。
【0030】
請求項10記載の発明では、請求項9の発明の構成において、前記フロートには、被計測液体の深さ方向に前記フロートを貫通する断面が非円形の孔を形成し、
前記回転手段には、両端で回転自在に保持され、断面が略前記孔と略同形で前記孔を挿通するシャフトと、該シャフトと同軸で該シャフトの上端部に固定された回転プレートと、前記シャフトを中心とする所定の方位の位置で前記回転プレートに設けられた方位指示指標とを具備せしめる。
【0031】
フロートは水平面内の回転運動は禁止されているから、被計測液体の液面の変化に伴ってフロートが上下動すると、ひねりを有するシャフトに回転が生じる。これにより回転プレートも回転し、方位指示指標がシャフトを中心に公転運動をする。方位指示指標の位置から被計測液体の液面が知られる。
【0032】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に本発明を適用した液面を検出する液体計測装置を示す。液体計測装置1はセンサ部11、信号処理回路部12およびこれらを接続するリード線13a,13bからなり、センサ部11が燃料タンク21内のポンプアッセンブリ22に固定される。貯留燃料は機関運転時にポンプアッセンブリ22の図示しない燃料ポンプにより汲み上げられ、噴射燃料としてインジェクタに供給される。
【0033】
図2、図3、図4に拡大したセンサ部11を示す。センサ部11は伝播体4を有している。伝播体4は、帯状の金属板を長さ方向の途中でU字に折り返したもので、板面同士が互いに対向している。伝播体4は途中で直角に折れ曲がり、伝播体4にL字状の全体形状を与えている。この折り曲げ部402a,402bは、ここから折り返し部401に到るU字状部分41の長さが略燃料タンク21内の高さよりもやや低くなるように設定されており、このU字状部分41を垂直方向として燃料タンク21内に収納される。U字状部分41は、燃料タンク21に貯留した燃料の液面の高さに応じて燃料に浸漬する部分の長さが変化し、振動の伝播状態が変化する(以下、適宜、U字状部分41を液面レベル検出部41という)。
【0034】
燃料タンク21内に収納されたときに折り曲げ部402a,402bから水平方向に伸びる伝播体4の直線状部分42a,42bにはそれぞれ、ディスク状の圧電素子5a,5bが接着剤により固着してある(以下、適宜、直線状部分42a,42bを、素子取り付け部42a,42bという)。圧電素子5a,5bは機械振動と電気振動とを相互に変換可能な一般的な振動子であり、同じ仕様のものが用いられ得る。本実施形態では、後述するように、一方の圧電素子5aが送信用で、他方の圧電素子5bが受信用となる(以下、適宜、送信用の圧電素子5aを送信素子5aと、受信用の圧電素子5bを受信素子5bという)。
【0035】
圧電素子5a,5bは、伝播体4の端末403a,403bよりも折り曲げ部402a,402b側にオフセットして取り付けられており、この圧電素子5a,5bが取り付けられない伝播体4の端末部421a,421bは、ポンプアッセンブリ22との結合部となる。すなわち、伝播体4は、ポンプアッセンブリ22の側面の上端部から素子取り付け部42a,42bが水平に突き出、液面レベル検出部41がポンプアッセンブリ22の側面と平行に下方に伸びるように取り付けられる。伝播体4とポンプアッセンブリ22との結合は振動絶縁剤である防振動ゴム14を介してなされる。
【0036】
また、伝播体4の端末部421a,421bには、側縁が切り欠かれて、他の部位よりも狭幅の括れ部4211a,4211bが形成されている。
【0037】
次に、信号処理回路部12について説明する。信号処理回路部12は送信回路31、受信回路32および制御演算処理回路33からなる。送信回路31は、制御演算処理回路33からの給電で所定周波数のパルス信号を発生するパルス駆動回路311と、発生したパルス信号を入力とする共振回路312とからなる。共振回路312の出力はリード線13aを介して圧電素子5aに入力し、送信素子5aが逆圧電効果により伸縮振動する。ここで、共振回路312の共振周波数は、送信素子5aの共振周波数に設定され、効率よく、送信素子5aを駆動可能となっている。
【0038】
送信素子5aの伸縮振動が送信素子5a固着位置で伝播体4に伝わり、さらに伝播体4をその長さ方向に伝播していく。そして、受信素子5b固着位置まで達すると、受信素子5bが、この伝播する振動の大きさに応じた電圧出力を発生する。
【0039】
なお、送信素子5a固着位置で伝播体4に伝わった振動は、折り曲げ部402aへと伝播する一方、これとは反対方向、すなわち伝播体4の端末403a側にも伝播しようとする。しかし、伝播体4の括れ部4211aで音響抵抗が大きくなっているので、この方向へは振動は殆ど伝播しない。また、この括れ部4211a,4211bは防振動ゴム14側からの不要振動が伝播することをも防止する。これにより、伝播体4の端末403a,403b側に、ポンプアッセンブリ22等への固定用の部位を確保しながら、不要な振動の伝播を防止することができ、効率よく、液面検出部41に振動を伝播させることができる。
【0040】
受信素子5bで発生する電圧出力はリード線13bを介して受信回路32の増幅回路321に入力し、増幅される。増幅された電圧信号は比較回路322に入力して、予め設定した基準しきい値との二値比較により、方形波に変換される。
【0041】
比較回路322からの方形波信号出力は、制御演算処理回路33に入力し、液面位置(燃料残量)が求められる。制御演算処理回路33には、基準クロックをカウントするカウンタ331を有しており、その結果出力に基づいて判定部332が液面レベルを求める。制御演算処理回路33にはまた、サンプリング周期制御部333を有しており、所定のサンプリング周期で送信回路31および受信回路32に給電して送信回路31および受信回路32を作動せしめ、液面検出用の前記パルス信号(送信パルス)を出力し、これに対応して伝播体4を伝播する振動の受信信号を得るようになっている。制御演算処理回路33はマイクロコンピュータを中心に構成されており、前記カウンタ331、判定部332およびサンプリング周期制御部333の機能が主にCPUで実行される制御プログラム上で実現される。
【0042】
図5に制御演算処理回路33で実行される制御の内容を示し、図6にそのときの装置各部の状態を示す。
【0043】
ステップS101で前記送信パルスを出力するとともに、カウンタ331をセットし(ステップS102)、カウンタ331で基準クロックのカウントを開始する(ステップS103)。送信パルスの出力で、振動が伝播体4を素子取り付け部42aから液面レベル検出部41を経て素子取り付け部42bに達し、受信素子5bで受信される。受信信号は方形波に変換される。
【0044】
ステップS104では、方形波信号の立ち上がりを検出する。ステップS105ではこの立ち上がり検出時のカウント値をメモリに格納する(以下、適宜、このカウント値を格納値▲1▼という)。
【0045】
ステップS106では、前記立ち上がりに続く次の立ち上がりを検出する。ステップS107ではこの立ち上がり検出時のカウント値をメモリに格納する(以下、適宜、このカウント値を格納値▲2▼という)。
【0046】
なお、ステップS104,S106では方形波信号の立ち上がりを検出しているが、方形波信号の立ち下がりを検出するようにしてもよい。
【0047】
ステップS108では、ステップS107の格納値▲2▼からステップS105の格納値▲1▼を減じて、この減算値を予め設定した設定時間と比較する。減算値は相前後する方形波信号の立ち上がりの間隔すなわち1周期である。ここで、設定時間は送信素子5aの共振周期(以下、適宜、基準周期という)に設定される。すなわち、ステップS108は、送信素子5aの共振周期と同じ共振周期の伝播振動が伝播体4を伝播して受信素子5bに達すると、肯定判断されることになる。
【0048】
ステップS108が否定判断されると、ステップS113で、格納値▲1▼を棄て、格納値▲2▼を格納値▲1▼として格納し、ステップS106に戻る。これにより、方形波信号が直近に立ち上がってから今回、立ち上がるまでの時間間隔が送信素子5aの共振周期と同じになるまで、ステップS106〜S108が繰り返されることになる。
【0049】
そして、ステップS108が肯定判断されると、ステップS109で、カウント値▲2▼に基づいて時間を演算する。この時間は、送信パルスに対応して送信素子5aで基準周期の振動が生じてから、受信素子5bで、この基準周期の振動が検出されるまでの時間であり、これを、送信素子5a固着位置から受信素子5b固着位置まで伝播体4を振動が伝播するのに要する所要時間とする。
【0050】
続くステップS110では、ステップS109で得られた所要時間を、燃料の残量に変換する。これは予めメモリ(ROM)に格納されたマップに基づいて変換される。
【0051】
燃料の残量が多いと燃料液面は高く、伝播体4の液面検出部41のうち、燃料中に浸漬する部分の長さが多くなる。この浸漬部分では燃料が実質的に伝播体4の一部をなし、伝播体4の質量がこの部分で増加することになり、振動の伝播速度が低下し、所要時間は長くなる。燃料中に浸漬する液面検出部41の割合が多いほど所要時間は長くなる。これを利用すれば、所要時間に対する燃料残量のマップを予め実験等により求めることができる。
【0052】
ステップS111では、得られた残量値を表示器34で表示する。
【0053】
次いで、カウンタ331をリセットしてステップS101に戻り、ステップS101以降の手順が繰り返される。
【0054】
このように、本液体計測装置1によれば燃料残量を検出することができる。
【0055】
本液体計測装置1はこのように液面検出(燃料残量検出)を行うが、従来のものに比して次のように検出範囲を広くとることができる。図7は、本液体計測装置(図中、本発明)と図25の従来の液体計測装置(図中、従来例)とを比較するものである。液面レベルに応じて前記所要時間が変化するが、伝播体の圧電素子の固着部分は燃料中に浸漬しているといないとによらず所要時間に影響しない。すなわち、圧電素子固着部分は燃料の浸漬状態に対して不感となっている。従来例では、タンク深さ方向に真っ直ぐに伸びる伝播体92のうち、燃料タンク90の天井壁に近い上端部に圧電素子93a,93bが固着されており、液面が圧電素子固着部分を横切る高さにある限り、伝播体92の、圧電素子93a,93bが固着されていない部分は燃料に浸漬したままである。したがって、液面レベルが変わっても伝播所要時間は一定値のままであり、液面の検出が不可能である。このため、圧電素子93a,93bの占める分、検出可能な液面レベルの上限は低くなる。
【0056】
一方、本発明では、圧電素子5a,5bの形状によらず、液面レベル検出部41の長さを、その上端(折り曲げ部402)が燃料タンク21の天井面に近い位置まで達する長さにすることができる。したがって、本発明では、液面レベルの検出範囲が広い。これにより、燃料タンク21自体の高さを、その要求される貯留燃料の量に比して必要以上に高くする必要がない。
【0057】
(第2実施形態)
図8、図9に本発明を適用した第2実施形態になる液体計測装置の要部を示す。第1実施形態においてセンサ部を別の構成に変えたもので、第1実施形態と実質的に同じ作動をする部分については同じ番号を付して第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0058】
センサ部11Aの伝播体4Aは、第1実施形態のものと同様に、帯状の金属板を長さ方向の途中でU字に折り返したものであるが、端末403a,403b側でもそれぞれU字に折り曲げてあり、圧電素子5a,5bは、この折り曲げ部402aA,402bAよりも端末403a,403b側の部分42aA,42bAに固着され、部分42aA,42bAが素子取り付け部42aA,42bAとなっている。
【0059】
本液体計測装置では、素子取り付け部42aA,42bAが水平方向に張り出さないので、さらに小型化が可能である。
【0060】
なお、伝播体4Aは、燃料の液面レベルが高いときには圧電素子5a,5bが燃料中に浸漬するので、必要に応じて圧電素子にコーティング等の耐蝕処理を施しておくのが望ましい。
【0061】
(第3実施形態)
図10、図11に本発明を適用した第3実施形態になる液体計測装置の要部を示す。第1実施形態においてセンサ部を別の構成に変えたもので、第1実施形態と実質的に同じ作動をする部分については同じ番号を付して第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0062】
センサ部11Bの伝播体4Bは、第1実施形態のものと同様に、帯状の金属板を長さ方向の途中でU字に折り返し、端末403a,403b側で直角に折り曲げたものであるが、折り曲げ部402aB,402bBよりも端末403a,403b側の部分42aB,42bBが互いに反対方向に折り曲げられており、伝播体4BにT字状の全体形状が与えられている。伝播体4Bの部分42aB,42bBのそれぞれには圧電素子5a,5bが固着され、素子取り付け部42aB,42bBとしてある。
【0063】
(第4実施形態)
図12、図13に本発明を適用した第4実施形態になる液体計測装置の要部を示す。第1実施形態においてセンサ部を別の構成に変えたもので、第1実施形態と実質的に同じ作動をする部分については同じ番号を付して第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0064】
センサ部11Cの伝播体4Cは、帯状の金属板を端末403C側でL字に折り曲げたものであり、折り曲げ部402Cよりも端末403C側の部分42Cには圧電素子5Cが固着されて、素子取り付け部42Cとしてある。センサ部11Cは、圧電素子5が固着されていない側の伝播体4Cの部分41Cが燃料の液面を横切るように前記部分41Cをタンク深さ方向にとって配置される。伝播体4Cの部分41Cは、これを横切る燃料の液面のレベルに応じて伝播体4Cの実質的な質量を変化させる液面レベル検出部41Cとなる。
【0065】
圧電素子5Cは、第1実施形態の圧電素子と実質的に同じものを用い得るが、送信用と受信用とに兼用であり、送信素子としての圧電素子5Cから伝播体4Cに伝わった振動は、折り曲げ部402Cを経て液面検出部41Cの先端面401Cで反射して再び伝播体4Cを反対方向に伝播し、受信素子としての圧電素子5Cに圧電効果で電圧出力を発生せしめる。
【0066】
なお、図示はしないが、センサ部11Cと組み合わされる信号処理回路は、実質的に同じ構成をとり得る。送信回路および受信回路のインピーダンス等を考慮して、圧電素子5Cが適正に送信素子として、また受信素子として作用するようにする。
【0067】
本実施形態でも、伝播体4Cの液面レベル検出部41Cの長さを十分にとって、液面レベルの広い検出範囲を得ることができる。
【0068】
(第5実施形態)
図14に本発明を適用した第5実施形態になる液体計測装置の要部を示す。第1実施形態と実質的に同じ作動をする部分については同じ番号を付し、説明を適宜、省略する。液体計測装置1Dは燃料タンク21に貯留した燃料の比重の検出用の装置であり、センサ部11D、信号処理回路部12D、およびこれらを接続するリード線13a,13bからなる。
【0069】
燃料を燃料タンク21内に供給する管状の液体供給口である流入口24が燃料タンク21の側壁を貫通し、先端で液面一定槽23と連通している。液面一定槽23は、比較的小容量の縦長の槽で、流入口24からの燃料は、ここでオーバーフローした分が燃料タンク21内に貯留する。
【0070】
センサ部11Dは実質的に第1実施形態のセンサ部と同じ構造のもので、ポンプアッセンブリ22等に固定されている。センサ部11Dの伝播体4の垂直部分41はこの液面一定槽23内に収容されている。
【0071】
前記のごとく、液面一定槽23は容量が小さなものであるから、ガソリンスタンド等での給油時には必ず、満杯になり、液面LDの液面レベルは、貯留燃料の液面Lの液面レベルによらず、常に同じである。このため、センサ部11Dの構造は実質的に第1実施形態のものと同じであるが、液面レベルが一定であるため、伝播体4における振動の伝播は液面レベルでは変化しない。前記のごとく、伝播所要時間は、伝播体垂直部分41で燃料に浸漬することで、垂直部分41の外周の燃料が実質的に伝播体4の質量を増大させることで変化するものであるから、燃料の比重が大きいほど、燃料の質量が増大して所要時間が長くなる。発明者らは、これを実験的に確認している。以下、垂直部分41を比重検出部41という。
【0072】
信号処理回路12Dは、基本的な構成は第1実施形態のものと同じで、伝播所要時間が得られるが、この伝播所要時間は液面Lの液面レベルではなく、比重検出部41の外周の燃料の比重で変化することになる。
【0073】
信号処理回路12Dの、第1実施形態のものとの相違点は、制御演算処理回路33Dの判定部332Dの設定が異なる点である。判定部332Dでは、伝播所要時間と比重との対応関係をマップとして記憶しておき、得られた伝播所要時間から、該マップに基づいて比重を求める。比重は表示器34に表示される。
【0074】
比重は、それから燃料性状を判断することができ、給油した燃料の品質を判断することができる。
【0075】
なお、第1実施形態等の液面検出用の液体計測装置では、燃料の比重が標準の比重、例えば、マップ用のデータを求めたときの燃料の比重と等しいとしており、実際の燃料の比重のばらつきの分、得られる燃料残量に誤差が生じることになるが、燃料残量の測定で必要な精度に比べればその誤差は十分に小さく、問題はない。
【0076】
(第6実施形態)
図15に本発明を適用した第6実施形態になる液体計測装置のセンサ部を示す。第5実施形態の構成において、液面一定槽を省略して貯留燃料の比重を検出するようにしたものである。図中、第5実施形態と実質的に同じ作動をする部分には同じ番号を付して、第5実施形態との相違点を中心に説明する。
【0077】
センサ部11Eは第5実施形態のものと姿勢が異なり、素子取り付け部42a,42bを縦方向にして、比重検出部41が燃料タンク21の底面からやや浮いた状態で底面と平行となるように配置されている。センサ部11Eは、素子取り付け部42a,42b側の伝播体4の端末部421a,421bで所定のステー25に防振動ゴム14を介して取り付けられている。
【0078】
通常、給油はある程度の燃料を残してなされるから、伝播体4は、燃料タンク21内の底部に位置する比重検出部41が燃料中に浸漬している。したがって、伝播所要時間は略、貯留燃料の比重のみで変化することになる。液面一定槽が不要であり、簡単である。
【0079】
また、燃料中に浸漬しているといないとにかかわらず、伝播所要時間に影響しない素子取り付け部42a,42bをタンク深さ方向にとることで、その分、燃料タンク21の底部にねかせた姿勢の比重検出部41を長くすることができる。送信素子5aから受信素子5bに到る振動の伝播経路が長ければ、同じ比重であっても伝播所要時間が長くなって、検出精度が向上するから、底面形状の小さい燃料タンクに適用しても十分な検出精度を得ることができる。
【0080】
(第7実施形態)
図16に本発明を適用した第7実施形態になる液体計測装置を示す。図中、前記各実施形態と実質的に同じ作動をする部分には同じ番号を付して、前記各実施形態との相違点を中心に説明する。
【0081】
本液体計測装置1Fは比重検出用のもので、センサ部11F、信号処理回路12F、およびこれらを接続するリード線13a,13bからなる。
【0082】
センサ部11Fは伝播体4Fの端末部421a,421bでポンプアッセンブリ22に取り付けられており、伝播体4Fは、水平に伸びる素子取り付け部42a,42bに対して折り曲げ部402a,402bから先の部分41Fが略ポンプアッセンブリ22の側面と平行に燃料タンク21の底面に向かって伸びている。この部分41Fは、基本的な形状は第1実施形態のごとくU字状であり、下端の折り返し部401に連なる一方の直線状部分411bは単純な直線である。他方の直線状部分411aは、途中でクランク状に屈曲しており、振動の伝播経路が第1実施形態のものよりも長くなっている。伝播体4Fの部分41Fを、他方の直線状部分411aに、かかるクランク部4111aを有する形状とすることで、後述するように、貯留燃料の比重の検出が可能である。以下、伝播体部分41Fを比重検出部41Fという。
【0083】
第1実施形態では液面検出部41(図1)が折り返し部401から真っ直ぐ上方に伸びる形状であったので、液面レベルに対して燃料中に浸漬する液面検出部41の長さが比例的に変化した。これに対して、本実施形態では、伝播体4Fのクランク部4111aに液面Lがさしかかり、図中、A−B間、C−D間を液面Lが通過すると、僅かの液面レベル変化で燃料中に浸漬する伝播体4Fの長さが大きく変化する。したがって、図17に示すように、液面レベルに対して伝播所要時間が、A−B間、C−D間では、階段状に変化する。実質的に不連続に遷移する。
【0084】
信号処理回路12Fは、基本的な構成は第1実施形態のものと同じで、伝播所要時間が得られるが、この伝播所要時間は液面Lの液面レベルだけではなく、比重検出部41の外周の燃料の比重で変化することになる。そして、クランク部4111aの水平方向の迫り出し量を十分とれば、A−B間において、またはC−D間において、伝播所要時間に大きな差が生じる。
【0085】
信号処理回路12Fの、第1実施形態のものとの相違点は、制御演算処理回路33Fの判定部332Fの設定が異なる点である。判定部332Fでは、Bにおける伝播所要時間からAにおける伝播所要時間を減じ、または、Dにおける伝播所要時間からCにおける伝播所要時間を減じ、その減算値を伝播所要時間差とする。また、伝播所要時間差と燃料の比重との対応関係をマップとして記憶しておき、得られた伝播所要時間差から、該マップに基づいて比重を求める。比重は表示器34に表示される。
【0086】
なお、図16の構成において、燃料残量を検出するには、マップとして、図17の液面レベル(燃料残量)と伝播所要時間との対応関係を記憶することになる。
【0087】
また、ガソリンスタンドでの給油のように、一定流量で燃料タンク21に燃料が貯留していくときには、給油中の経過時間に対しても図17のように伝播所要時間が変化する。したがって、液面がA−B間、またはC−D間を通過することが別途、知られなくとも、伝播所要時間の時間変化率から液面がA−B間、またはC−D間を通過していることが知られ、燃料の比重を検出することができる。
【0088】
(第8実施形態)
図18に本発明を適用した第8実施形態になる液体計測装置を示す。前記各実施形態とは測定原理が異なる装置である。図19(A)、図19(B)、図19(C)は本液体計測装置が燃料タンク21内に取り付けられた状態で、燃料残量が異なるときのものである。
【0089】
液体計測装置1Gは、円筒形のケース6がその中心軸C方向をタンク深さ方向にとって燃料タンク21に固定される。ケース6は略燃料タンク21の底面から天井面に達する長さのもので、その側壁61には、ケース5の底面から天井面のやや下方にかけて、前記中心軸Cに対して対称に2か所にスリット601a,601bが形成されている。スリット601a,601bで、ケース6の内と外とが連通し、ケース6の内側の燃料の液面LGが外側の液面Lと同じになるようにしている。スリット601a,601bは、前記中心軸Cを中心軸にとって、下端から上端までが前記中心軸C周りに45°の範囲を螺旋状にカーブする形状のものである。
【0090】
ケース6内にはフロート7が配設されている。フロート7はその本体部分であるフロート核71がケース6よりもやや小径の円盤状のもので、貯留燃料による浮力が作用して燃料の液面レベルに応じて浮くようになっている。
【0091】
フロート7は、その側面から突起部である軸72a,72bが径方向に突出している。軸72a,72bは周方向に等間隔に2つ設けられ、スリット601a,601bと係合するようになっている。軸72a,72bの径は、スリット601a,601bの幅よりもやや小径であり、燃料液面L,LGが変化してフロート7が上下動すると、軸72a,72bもスリット601a,601bに沿って移動することになる。このとき、フロート7は水平面内の回転運動を伴う。燃料残量が略0から満タン状態まで変化したときに、フロート7の軸72a,72bがスリット601a,601bの下端から上端まで移動するように、スリット601a,601bの前記タンク深さ方向の形成位置を設定する。
【0092】
フロート核71には、その中心にフロート核71を板厚方向に貫通する四角形の孔701が形成され、該孔701には前記中心軸Cに沿ってシャフト81が挿通せしめてある。シャフト81は、端部を除き、断面が四角形の角棒であり、端部は丸棒状である。シャフト81の角棒部分811はフロート核71の孔701よりもやや細身で、角棒部分811にフロート7が前記中心軸C方向に移動自在に保持される。シャフト81の太さおよびフロート7の孔701の大きさは、フロート7が回転したときにこれに追随して略一体的に回転するとみなせる程度のガタに抑えられるように設定される。
【0093】
シャフト81の丸棒状の両端部は取り付けピン812a,812bとしてあり、前記中心軸C上でケース6の天井壁62と底壁63とに設けられた軸受け82a,82bにより、シャフト81が、取り付けピン812a,812bで軸支されている。
【0094】
スリット601a,601bの上端位置よりもやや上方で、シャフト81には、これと同軸に回転プレート83が結合しており、シャフト81と一体的に回転する。回転プレート83の上面には、回転プレート83の地色とは異なる色の方位指示指標である目印84が付けてあり、燃料タンク21の天井壁、ケース天井壁62を透して上方から視認できる。目印84は、回転プレート83の周縁の近傍に形成される。目印84は、前記シャフト81、軸受け82a,82b、回転プレート83とともに、フロート7の回転角度を中心軸C周りの方位で示す方位指示手段8を構成しており、以下に説明するように液面レベルが知られる。
【0095】
図20(A)、図20(B)、図20(C)に、図19(A)〜図19(C)に対応する燃料残量のときのXX矢視における回転プレート83を示している。さて、燃料が殆どない図19(A)の状態では、フロート7の軸72a,72bはスリット601a,601bの最下位置にある。このとき目印84は図20(A)に示す位置にある。燃料液面L,LGが給油により上昇してくると、フロート核71には貯留燃料による浮力が作用して上昇するが、このとき、フロート7の軸部72a,72bの移動経路がスリット601a,601bに沿う経路に規定されるから、フロート7は上昇運動に加えて中心軸C周りの回転運動を伴う。これにより、回転プレート83に形成された目印84も中心軸C周りに周方向に移動する。図19(B)のように、燃料が満タン時状態の1/2まで貯留すると、すなわち満タン時の液面レベルの1/2の液面レベルまでくると、軸72a,72bもスリット601a,601bに沿う経路の1/2まできているので、回転プレート83は中心軸C周りに22.5°(=45°×(1/2))回転し、目印も22.5°回転移動する(図20(B))。
【0096】
そして、燃料が満タンになり、軸72a,72bがスリット601a,601bの上端に達する位置までフロート7が上昇すると(図19(C))、目印84はさらに22.5°回転して残量0のときの位置に対して45°回転する(図20(C))。
【0097】
燃料が消費されて液面レベルが下がれば、逆の経路を辿って目印84が反時計周りに回転する。
【0098】
このように目印84の位置から燃料残量が知られる。
【0099】
本液面検出装置1Gではフロート7がタンク深さ方向に直線動するのみで、水平方向には移動しないから、フロート核71よりも径方向に一回り大きなケース6が液体計測装置1Gのサイズを規定するので、燃料タンク21が高さに対して底面積が比較的小さな形状のものでも、好適に適用することができる。
【0100】
前記のごとく円筒形のケース6が全体形状を規定するので、燃料タンク21への組付けが容易である。すなわち、従来例(図26)では、フロート95に対してアーム96が可動で定形性を有しておらず、フロート95等一式を燃料タンク90の開口部から燃料タンク90内に挿入する際に、開口部の縁でひっかり、作業性がきわめてよくないのに比して、本液体計測装置1Gでは、取り扱うのが容易な単純な円筒形であり、開口部からスムーズに入れることができる。
【0101】
(第9実施形態)
図21に本発明を適用した第9実施形態になる液体計測装置を示す。前記第8実施形態の構成において、方位指示手段の一部を別の構成に変えたもので、図中、第8実施形態と同じ作動をする部分には同じ番号を付して、第8実施形態との相違点を中心に説明する。
【0102】
第8実施形態では、回転プレート83に目印を設けていたが、これに変えて、本液体計測装置1Hの方位指示手段8Hでは、回転プレート83の上面に磁石85が設けてあり、液面レベルに応じて中心軸C周りに周方向に移動可能である。一方、ケース6の天井壁62には磁石85と近接する位置にホール素子5Hが取り付けてあり、ホール素子5Hを貫通する磁束に応じた検出信号を出力するようになっている。液面レベルの変化による磁石85の移動に伴いホール素子5Hを貫通する磁束が変化するので、ホール素子5Hの検出信号は、液面レベルに応じたものとなる。磁石85の大きさ、磁石85とホール素子5Hのギャップは十分な感度で検出し得るように設定される。
【0103】
ホール素子5Hの検出信号は制御演算処理回路35に入力し、検出信号に基づいて燃料残量を演算する。制御演算処理回路35は、ホール素子5Hの検出信号を受ける入力回路やマイクロコンピュータにより構成される。演算された燃料残量は表示器34で表示される。
【0104】
(第10実施形態)
図22に本発明を適用した第9実施形態になる液体計測装置を示す。前記第8、第9実施形態と同様にフロート式のものである。
【0105】
液体計測装置1Iは、円筒形のケース6IIがその中心軸C方向をタンク深さ方向にとって燃料タンクに固定される。ケース6Iは略燃料タンクの底面から天井面に達する長さのもので、その側壁61には、ケース6Iの底面から天井面のやや下方にかけて、前記中心軸Cに対して対称に2か所に、タンク深さ方向に伸びる直線状のスリット601aI,601bIが形成されている。スリット601aI,601bIで、ケース6Iの内と外とが連通し、ケースの内と外とで燃料の液面が同じになるようにしている。
【0106】
ケース6I内にはフロート7Iが配設されている。フロート7Iはその本体部分であるフロート核71Iを有している。フロート核71Iはケース6Iよりもやや小径の円盤状のもので、貯留燃料による浮力が作用して燃料の液面レベルに応じて浮くようになっている。
【0107】
フロート7Iは、フロート核71Iの側面から突起部である軸72a,72bが径方向に突出している。軸72a,72bは周方向に等間隔に2つ設けられ、スリット601aI,601bIと係合するようになっている。軸72a,72bの径は、スリット601aI,601bIの幅よりもやや小径であり、燃料液面が変化してフロート7Iが上下動すると、軸72a,72bもスリット601aI,601bIに沿って移動することになる。燃料残量が略0から満タン状態まで変化したときに、フロート7Iの軸72a,72bがスリット601aI,601bIの下端から上端まで移動するように、スリット601aI,601bIの前記タンク深さ方向の形成位置を設定する。
【0108】
フロート7Iには、その中心に前記フロート核71Iを板厚方向に貫通する扁平な長方形の孔701Iが形成され、該孔701Iには前記ケース6Iの中心軸Cに沿ってシャフト81Iが挿通せしめてある。シャフト81Iは、丸棒状の端部812a,812bを取り付けピン812a,812bとして、取り付けピン812a,812bを受ける軸受け812a,812bにより軸支されている。
【0109】
取り付けピン812a,812bを除くシャフト81Iの部分は、断面が長方形である。シャフト81Iの断面長方形部分811Iは、フロート7Iの孔701Iよりもやや細身で、断面長方形部分811Iにフロート7Iが前記中心軸C方向に移動自在に保持される。
【0110】
シャフト81Iの断面長方形部分811Iは中心線C周りにねじってある。
【0111】
シャフト81Iの太さおよびフロート7Iの孔701Iの大きさは、フロート7Iがタンク深さ方向に移動したときにこれに追随して略一体的に回転しているとみなせる程度のガタに抑えられるように設定される。
【0112】
スリット601aI,601bIの上端位置よりもやや上方で、シャフト81Iには、これと同軸に回転プレート83が結合しており、シャフト81Iと一体的に回転する。回転プレート83の上面には、第1実施形態と同様に目印84が付けてある。
【0113】
さて、燃料液面の上昇で、フロート7Iは上昇するが、その軸72aI,72bIがスリット601aI,601bIによってタンク深さ方向の移動のみ許容されるので、フロート7Iも非回転状態でそのまま上昇する。一方、シャフト81Iはねじりを有しているので、フロート7Iの孔701Iが上昇するのに伴って、シャフト81Iが回転する。回転量はねじりの程度に依存し、ねじりが大きいほど多くなる。例えば、シャフト81Iの長方形断面の長手方向が、断面長方形部分811Iの下端と上端とで45°の角度をなすように1/8回転のねじりを設けると、第8実施形態のごとく、燃料残量0の状態から満タン状態まで変化する間に目印84は45°、中心軸Cを中心として周方向に移動する。
【0114】
(第11実施形態)
図23に本発明を適用した第11実施形態になる液体計測装置を示す。第10実施形態において、フロートの自転を禁止する手段を別の構成に変えたもので、第10実施形態と実質的に同じ作動をする部分には同じ番号を付して第10実施形態との相違点を中心に説明する。
【0115】
液体計測装置1Jのケース6Jは円筒形で、第10実施形態と基本的に同じ形状のものである。
【0116】
フロート7Jは第10実施形態のものと基本的に同じ構造のフロート核のみからなる。
【0117】
フロート7Jには、中心軸Cから偏心した位置に、板厚方向に貫通する孔702Jが形成されており、これに孔702Jよりもやや小径の、自転禁止手段であるシャフト64Jがタンク深さ方向に挿通している。シャフト64Jはその両端でケース6Jの天井壁62および底壁63に固定されている。これにより、フロート7Jは自転が禁止される。
【0118】
回転手段8Jは基本的に第10実施形態のものと同じで、相違点は、回転プレート83Jがシャフト64Jを避けてやや小径とした点である。したがって、回転プレート83Jの直径を確保すべく、図例のごとくシャフト64Jはケース側壁61J側に配置するのがよい。あるいはシャフト64Jをケース側壁61Jの内周面に沿って配置し、フロート7Jの側面に、シャフト64Jと係合する溝を形成してもよい。
【0119】
ケース6Jには側壁61Jの最下端部と底壁63とに、流出入孔602J,603Jが形成されて、ケース6Jの内と外とで燃料が流通自在となっている。流出入孔602J,603J位置を低くすることで、残量0の状態から満タン状態になるまで、燃料液面がケース6Jの内と外とで同じになるようにしている。
【0120】
(第12実施形態)
図24に本発明を適用した第12実施形態になる液体計測装置を示す。第11実施形態において、フロートの自転を禁止する手段を別の構成に変えたもので、第11実施形態と実質的に同じ作動をする部分には同じ番号を付して第11実施形態との相違点を中心に説明する。
【0121】
液体計測装置1Kのケース6Kは断面四角形で筒状の自転禁止手段である側壁61Kを天井壁62Kと底壁63Kとで閉鎖したものである。ケース6Kに収納されるフロート7Kはケース6Kよりもやや小型の四角形状である。したがって、中心軸C周りのフロート7Kの自転が禁止される。
【0122】
なお、前記第8〜第12実施形態では、フロートをケース内に設けることで、燃料タンク内の液揺れや波立ちによるフロート位置への影響を抑制しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。第8、第9実施形態であれば、中心軸方向をタンク深さ方向にとって、前記フロートを移動可能に保持する螺旋状の軌道が備えられておれば、第8、第9実施形態のごとくフロートを螺旋状に移動せしめることができる。また、第10実施形態では、中心軸をタンク深さ方向にとってフロートを自転禁止して上下方向(タンク深さ方向)に移動可能に保持する細長い長方形状の軌道が備えてあればよい。また、第11実施形態ではケースの天井壁と底壁とに相当する部材のみがあればよい。また、第9実施形態において、磁石とホール素子とで位置検出をしているが、これに代わるものを用いてもよい。例えば、ホール素子に代えて、磁石と磁気抵抗素子とを組み合わせたものでもよい。また、抵抗体と、抵抗体上を移動可能な接点とを有し、回転プレートの回転により接点の位置が変化するのに応じて接点を通じて測定される抵抗体の抵抗値が変化するようにしたものでもよい。
【0123】
また、前記各実施形態は燃料タンクに貯留した燃料について計測するものについて説明したが、本発明は他の液体の計測に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図2】前記液体計測装置のセンサ部の構成図である。
【図3】図2におけるIII矢視図である。
【図4】図2におけるIV矢視図である。
【図5】前記液体計測装置の信号処理回路の制御演算処理回路で実行される制御プログラムを示すフローチャートである。
【図6】前記液体計測装置の各部の作動状態を示すタイミングチャートである。
【図7】前記液体計測装置と従来例とを比較する図である。
【図8】本発明を適用した第2実施形態になる液体計測装置のセンサ部の構成図である。
【図9】図8におけるIX矢視図である。
【図10】本発明を適用した第3実施形態になる液体計測装置のセンサ部の構成図である。
【図11】図10におけるXI矢視図である。
【図12】本発明を適用した第4実施形態になる液体計測装置のセンサ部の構成図である。
【図13】図12におけるXIII矢視図である。
【図14】本発明を適用した第5実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図15】本発明を適用した第6実施形態になる液体計測装置のセンサ部を中心とする構成図である。
【図16】本発明を適用した第7実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図17】前記液体計測装置の作動を説明するグラフである。
【図18】本発明を適用した第8実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図19】(A)、(B)、(C)は燃料タンク中の燃料残量が異なる状態のときの前記液体計測装置を示す図である。
【図20】(A)、(B)、(C)は燃料タンク中の燃料残量が異なる状態のときの、図19におけるXX矢視における前記液体計測装置の一部の図である。
【図21】本発明を適用した第9実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図22】本発明を適用した第10実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図23】本発明を適用した第11実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図24】本発明を適用した第12実施形態になる液体計測装置の構成図である。
【図25】従来の液体計測装置の代表例の構成図である。
【図26】従来の別の液体計測装置の代表例の構成図である。
【符号の説明】
1,1D,1E,1F,1G,1H,1I,1J,1K 液体計測装置
11,11A,11B,11C,11D,11E,11F センサ部
12,12D,12F 信号処理回路部
13a,13b,13H リード線
14 防振動ゴム
21 燃料タンク
22 ポンプアッセンブリ
23 液面一定槽(槽)
24 流入口(液体供給口)
25 ステー
31 送信回路
32 受信回路
33,33D,33F 制御演算処理回路
34 表示器
35 制御演算処理回路
4,4A,4B,4C,4F 伝播体
41 液面レベル検出部、比重検出部
42a,42b,42aA,42bA,42aB,42bB,42C 素子取り付け部
421a,421b 括れ部
401 折り返し部
402a,402b,402aA,402bA,402aB,402bB,402C 折り曲げ部
403a,403b,403C 端末
5a,5b 圧電素子
5H ホール素子
6,6I,6J,6K ケース
601a,601b スリット(軌道)
601aI,601bI スリット(自転禁止手段)
61  側壁
61K 側壁(自転禁止手段)
64J シャフト(自転禁止手段)
7,7I,7K フロート
701,701I 孔
71,71I フロート核
72a,72b 軸(突起部)
8,8H 方位指示手段
8I,8J 回転手段
81,81I シャフト
82a,82b 軸受け
83,83J 回転プレート
84 目印(方位指示指標)
85 磁石(方位指示指標)
C 中心軸

Claims (10)

  1. 振動が伝播する細長の伝播体を被計測液体中に浸漬し、伝播体の励振用および伝播体を伝播する振動の検出用として、圧電素子を伝播体の表面に伝播体と一体的に設け、圧電素子の出力信号で知られる振動の伝播状態に基づいて被計測液体を計測するようにした液体計測装置において、
    前記伝播体を端末に近い位置で折り曲げ、折り曲げ部よりも端末側に前記圧電素子を取り付けたことを特徴とする液体計測装置。
  2. 請求項1記載の液体計測装置において、前記伝播体には、前記圧電素子設置位置よりも端末側に前記伝播体の幅が縮幅する括れ部を形成した液体計測装置。
  3. 請求項1または2いずれか記載の液体計測装置において、被計測液体が貯留する容器内に、前記伝播体を、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分が途中で被計測液体の液面を横切るように配置して、前記伝播体の前記部分を、前記被計測液体の液面レベルに応じて振動の伝播状態を変化せしめる液面レベル検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の液面レベルを求めるようにした液体計測装置。
  4. 請求項1または2いずれか記載の液体計測装置において、被計測液体を吐出する液体供給口を有し前記被計測液体が貯留する容器内に、縦に細長の槽を、前記液体供給口からの被計測液体を受ける位置に設け、
    前記槽内に、前記伝播体の、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分を挿入して、前記伝播体の前記部分を、前記被計測液体の比重に応じて振動の伝播状態を変化せしめる比重検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の比重を求めるようにした液体計測装置。
  5. 請求項1または2いずれか記載の液体計測装置において、前記圧電素子を、前記折り曲げ部の直近位置に配置し、
    被計測液体が貯留する容器内に、前記伝播体を、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分が水平方向に向くように前記容器の底部に配置して、前記伝播体の前記部分を、前記被計測液体の比重に応じて前記振動の伝播状態を変化せしめる比重検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の比重を求めるようにした液体計測装置。
  6. 請求項1または2いずれか記載の液体計測装置において、被計測液体が貯留する容器内に、前記伝播体を、前記折り曲げ部を挟み前記端末とは反対側の部分が途中で被計測液体の液面を横切るように配置し、
    前記伝播体の前記部分を、途中で水平方向に屈曲する形状として、前記被計測液体の液面が屈曲部を横切るときの、前記振動の伝播状態の不連続な遷移の大きさを、前記被計測液体の比重に応じて変化せしめる比重検出部とし、前記振動の伝播状態に基づいて前記被計測液体の比重を求めるようにした液体計測装置。
  7. 被計測液体に浮かぶフロートを有し、被計測液体の液面レベル検出用の液体計測装置において、
    中心軸方向を被計測液体の深さ方向にとって配置され、前記フロートを移動可能に保持する螺旋状の軌道と、
    フロートの保持位置を前記中心軸を中心とする方位で示す方位指示手段とを設けたことを特徴とする液体計測装置。
  8. 請求項7記載の液体計測装置において、中心軸方向を被計測液体の深さ方向にとって配置されて、前記フロートを格納する円筒形のケースを備え、
    前記ケースの側壁には該ケースの中心軸を中心軸とする螺旋状のスリットを形成し、
    前記フロートには、前記スリットの長さ方向に移動可能に前記スリットと係合する突起部を設けて、前記スリットを前記軌道とするともに、前記ケースの中心軸に沿って前記フロートを貫通する断面非円形の孔を形成し、
    前記方位指示手段には、断面が前記フロートの前記孔と略同形で、該孔を挿通し、前記フロートを移動自在に保持するシャフトであって、両端で回転自在に保持されたシャフトと、該シャフトと同軸で該シャフトの上端部に固定された回転プレートと、前記シャフトを中心とする所定の方位の位置で前記回転プレートに設けられた方位指示指標とを具備せしめた液体計測装置。
  9. 被計測液体に浮かぶフロートを有し、被計測液体の液面レベルを計測する液体計測装置において、
    前記フロートの被計測液体の深さ方向の軸周りの自転を禁止する自転禁止手段と、
    前記フロートと連動して、該フロートの被計測液体の深さ方向の移動に伴い前記深さ方向の軸周りの回転運動を生成してその回転量を示す回転手段とを設けたことを特徴とする液体計測装置。
  10. 請求項9記載の液体計測装置において、前記フロートには、被計測液体の深さ方向に前記フロートを貫通する断面が非円形の孔を形成し、前記回転手段には、両端で回転自在に保持され、断面が略前記孔と略同形で前記孔を挿通するシャフトと、該シャフトと同軸で該シャフトの上端部に固定された回転プレートと、前記シャフトを中心とする所定の方位の位置で前記回転プレートに設けられた方位指示指標とを具備せしめたことを特徴とする液体計測装置。
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