JP2004028451A - 炭化ボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で容易に製造でき、熱効率に優れるとともに熱変形し難く耐久性に優れ、ランニングコストの低減が図れ、しかも炭化装置自体の小型化を可能ならしめる炭化ボックスを提供すること。
【解決手段】鋼材製で、炭化炉本体10の開閉扉と対面する側面側が開口した箱体形状に形成されており、その壁面40に該壁面40を屈曲又は折曲げしてなる複数の緩衝溝45が形設されているところに構成特徴がある。
【選択図】 図2
【解決手段】鋼材製で、炭化炉本体10の開閉扉と対面する側面側が開口した箱体形状に形成されており、その壁面40に該壁面40を屈曲又は折曲げしてなる複数の緩衝溝45が形設されているところに構成特徴がある。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾留式炭化装置内に収容される炭化ボックスに関するものであり、より詳しくは、構造が簡単で容易に製造でき、熱変形し難く、耐久性及び熱効率に優れ、炭化装置自体を小型化し得る炭化ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の炭化装置として代表的なものは、炭化炉本体と、該炭化炉本体の開口と対面する側面側が開口し、当該炭化炉本体の開口を密封するように取付けられた炭化ボックスと、前記炭化ボックスの開口に備えた開閉扉と、前記炭化ボックス内に連通する乾留ガス供給路を介して供給された乾留ガスを燃焼する燃焼炉とから構成されているものがあり、耐熱鋼材製のバスケット内に被炭化物を収容してバスケットとともに前記炭化ボックス内に入れ、前記開閉扉を閉じてその両方を外気遮断するようになっている。
【0003】
一方、炭化炉本体の外部に再燃炉を装備し、炭化炉本体から発生した燃焼ガスや乾留ガスを燃焼炉に導いて再燃焼させるものも公知である。
また、上方に開口を有する炭化ボックスを炭化炉本体の炉床上に据え置き、炭化ボックスから排出される乾留ガスを上記炭化炉本体の内部で直ちに燃焼するように構成されたものが開発され、市販されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの炭化装置を使用して、例えば木材、竹材等の中級発熱被炭化物や、廃食品類、下水汚泥、塵芥などの低級発熱被炭化物の炭化を行う場合、仮に粉状、粒状に粉砕してもその熱伝導率が小さいため、炭化に必要な熱が伝わり難く熱効率が甚だ悪く、炭化に長時間を要するという不具合がある。
【0005】
また、従来の炭化ボックスは、耐熱鋼材製で補強リブにて補強されているため、その製造が面倒であるとともに、耐熱鋼材製の炭化ボックスであっても、炭化ボックス自体の熱変形が起き易く、これらを頻繁に補修修理したり、新規なものに交換する必要があった。
【0006】
本発明はかかる実情に鑑みなされたものであって、その目的は、熱効率に優れるとともに、熱変形し難く耐久性に優れ、ランニングコストの低減が図れる炭化ボックスを、簡単な構造で提供するにある。
【0007】
小型化炭化装置の創出は、本発明の他の目的とするところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明が採用した手段は、炭化炉本体の開閉扉と対面する側面側が開口した箱体形状に形成され該炭化炉本体の内部に内蔵される鋼材製の炭化ボックスであって、この炭化ボックスの壁面(底面、側面及び天井面)に、該壁面を屈曲又は折曲げしてなる複数の緩衝溝が形設されているところに特徴がある。
【0009】
本発明の炭化ボックスは、壁面(底面、側面及び天井面)に複数の緩衝溝が形設されているため、これらの緩衝溝が互いに相まって、炭化ボックス自体の熱変形を吸収する緩衝作用が得られる。すなわち、従来の炭化ボックスよりも数段優れた耐久性が得られ、頻繁な補修修理作業が不要となる。
【0010】
また、炭化炉本体内の高温雰囲気に曝される壁面(底面、側面及び天井面)の表面積が広いため、従来のかかる炭化ボックスよりもその熱効率の向上が図れ、また、緩衝溝が壁面の補強リブとして機能するため、従来のように、補強用の縦リブや横リブが不要となる。すなわち、使用鋼材量の削減が図れ、全体の軽量化が図れ、使い勝手の向上が図れ、しかも、炭化装置本体の小型化が図れる。
【0011】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施形態を実施例に基づいて詳細に説明するが、これは単にその代表的なものとして例示したに過ぎず、その要旨を越えない限り以下の実施例により本発明が限定されるものではなく、様々に設計変更して実施できるものとする。
【0012】
本発明に係る炭化ボックスを、この炭化ボックスを内蔵した炭化装置とともに説明する。図1は本発明に係わる代表的な炭化装置1を概略的に示す縦断面図である。
【0013】
図において、この炭化装置1は、内面全面に耐熱性断熱材を敷設した耐熱鋼製の炉体11(炭化炉本体10)と、該炭化炉本体10と対面する側面側が開口し、前記炭化炉本体10の開口部に固着することで当該炭化炉本体10内を外気から遮断した密封状態に保持する炭化ボックス20と、この炭化ボックス20の開口に備えた炭化ボックス20内を外気から遮断した密封状態に保持する開閉扉(図示しない)と、前記炭化ボックス20内に連通する乾留ガス供給路21を介しこの炭化ボックス20より供給された乾留ガスを燃焼する燃焼炉30とを具備しており、炭化炉本体10内に、炭化ボックス20と燃焼炉30が実質的に内蔵装備されている。
【0014】
炉体11の下方には、燃焼ガスを燃焼炉30から外部に排出する煙道33が配設されており、煙道33には燃焼ガスの排出量を制御して炭化炉本体10内の温度雰囲気を調整するダンバー装置(図示しない)が備されている。
【0015】
燃焼炉30の側壁には、灯油等の燃料を燃焼して燃焼炎を噴射する燃焼バーナー15が配設されている。
【0016】
炭化ボックス20内で発生する乾留ガスは、乾留ガス供給路21を介して燃焼炉30に導入するようになっており、燃焼炉30に導入されると、燃焼バーナ15が消火されていても、燃焼炉30内が高温雰囲気になっているために自燃させることができる。乾留ガスを燃焼することで得られる燃焼ガスは、炭化炉本体10内にフィードバックでき、熱源として使用するようになっている。
【0017】
なお、炭化装置の全体構成を限定するものではなく、本発明の炭化ボックスを内蔵し得るものすべてを含むものとする。
【0018】
ついで、本発明の炭化ボックス20をより具体的に説明する。図2は、本発明の実施態様となる炭化ボックス20の正面図である。図3は図2のA−Aに沿った断面図であり、図4は図2のB−Bに沿った断面図である。
【0019】
図において、この炭化ボックス20は耐熱鋼材製で、底壁、該底壁の周端縁部に連続して立ち上がり天井壁に連続する側壁とからなる箱体形状に形成され、炭化炉本体10の開閉扉と対面する側面は全面が開口しており、開口の周端縁の全周には、複数の固定部23a備えた顎部23が固着されており、該顎部23を介して炭化炉本体10に取付されている。炭化ボックス20の開口には開閉扉が固着されている、炭化ボックス20内に、被炭化物を収容したバスケット(図示しない)を搬入し、開閉扉を閉めることで、炭化ボックス20内への外気の侵入が遮断される。すなわち、炭化ボックス20は、炭化炉本体10に実質内蔵されるものである。
【0020】
また、上述したように、炭化ボックス20の天井面又は側面のいずれかに、燃焼炉30に向けて乾留ガスを導出させる乾留ガス供給路21が連通されている。
【0021】
本明細書において、炭化ボックスの底壁、側壁及び天井壁を一括して単に「壁面40」という。「壁面40」には、該「壁面40」を屈曲又は折曲げしてなる複数の緩衝溝45が形設されている。なお、緩衝溝45の寸法形状、配置間隔、数量などは適宜設計変更可能な事項であり、一定振幅と一定波長を有する正弦波形状(図5(a))であっても、例えば所定間隔に屈曲してなるデッキプレート形状(図5(b))であってもよく、また、屈曲させたU字形状((図5(c))もしくは折曲げたV字形状の溝を所定間隔に形設したものであっても構わないものとする。
【0022】
ついで、燃焼バーナー15を点火し、燃焼バーナーから燃焼室30内に燃焼炎を噴射させながら炭化炉本体内10を高温雰囲気にすると、被炭化物を間接的に加熱でき、これにより、乾留ガスを発生させながら炭化することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の炭化ボックスによると、壁面(底面、側面及び天井面)に複数の緩衝溝が形設されているため、これらの緩衝溝が互いに相まって、炭化ボックス自体の熱変形を吸収する緩衝作用を発揮するとともに、壁面の補強リブとしても機能するため、従来のように、補強用の縦リブや横リブが不要となり、原鋼材量を削減でき、初期の設備投資費などの低減が図れるとともに、全体の軽量化が図れ、使い勝手の向上が図れ、しかも、炭化装置の小型化が図れる。
【0024】
また、本発明の炭化ボックスによると、従来のものよりも数段優れた耐久性が得られ、頻繁な補修修理作業が不要となるので、ランニングコストなどの低減を図ることができる。
【0025】
さらに、本発明となる炭化ボックスの壁面(底面、側面及び天井面)には略波形状に形成された複数の緩衝溝が設けてあるから、従来の炭化ボックスよりも熱効率が向上する等、極めて実効性に優れた作用効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係わる代表的な炭化装置を概略的に示す要部縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施態様となる炭化ボックスの正面図である。
【図3】図3は、図2のA−Aに沿った断面図である。
【図4】図4は、図2のB−Bに沿った断面図である。
【図5】図5は、「壁面40」に形設された代表的な緩衝溝の形状を概略的に示す断面図である。図5(a)は、一定振幅と一定波長を有する正弦波形状であり、図5(b)は、所定間隔に屈曲してなるデッキプレート形状であり、図5(c)は、所定間隔に屈曲してなるU字形状であることを示す。
【符号の説明】
1 … 炭化装置
10 … 炭化炉本体
11 … 炉体
15 … 燃焼バーナー
20 … 炭化ボックス
21 … 乾留ガス供給路
23 … 顎部
23a… 固定部
30 … 燃焼炉
33 … 煙道
40 … 壁面
45 … 緩衝溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾留式炭化装置内に収容される炭化ボックスに関するものであり、より詳しくは、構造が簡単で容易に製造でき、熱変形し難く、耐久性及び熱効率に優れ、炭化装置自体を小型化し得る炭化ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の炭化装置として代表的なものは、炭化炉本体と、該炭化炉本体の開口と対面する側面側が開口し、当該炭化炉本体の開口を密封するように取付けられた炭化ボックスと、前記炭化ボックスの開口に備えた開閉扉と、前記炭化ボックス内に連通する乾留ガス供給路を介して供給された乾留ガスを燃焼する燃焼炉とから構成されているものがあり、耐熱鋼材製のバスケット内に被炭化物を収容してバスケットとともに前記炭化ボックス内に入れ、前記開閉扉を閉じてその両方を外気遮断するようになっている。
【0003】
一方、炭化炉本体の外部に再燃炉を装備し、炭化炉本体から発生した燃焼ガスや乾留ガスを燃焼炉に導いて再燃焼させるものも公知である。
また、上方に開口を有する炭化ボックスを炭化炉本体の炉床上に据え置き、炭化ボックスから排出される乾留ガスを上記炭化炉本体の内部で直ちに燃焼するように構成されたものが開発され、市販されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの炭化装置を使用して、例えば木材、竹材等の中級発熱被炭化物や、廃食品類、下水汚泥、塵芥などの低級発熱被炭化物の炭化を行う場合、仮に粉状、粒状に粉砕してもその熱伝導率が小さいため、炭化に必要な熱が伝わり難く熱効率が甚だ悪く、炭化に長時間を要するという不具合がある。
【0005】
また、従来の炭化ボックスは、耐熱鋼材製で補強リブにて補強されているため、その製造が面倒であるとともに、耐熱鋼材製の炭化ボックスであっても、炭化ボックス自体の熱変形が起き易く、これらを頻繁に補修修理したり、新規なものに交換する必要があった。
【0006】
本発明はかかる実情に鑑みなされたものであって、その目的は、熱効率に優れるとともに、熱変形し難く耐久性に優れ、ランニングコストの低減が図れる炭化ボックスを、簡単な構造で提供するにある。
【0007】
小型化炭化装置の創出は、本発明の他の目的とするところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明が採用した手段は、炭化炉本体の開閉扉と対面する側面側が開口した箱体形状に形成され該炭化炉本体の内部に内蔵される鋼材製の炭化ボックスであって、この炭化ボックスの壁面(底面、側面及び天井面)に、該壁面を屈曲又は折曲げしてなる複数の緩衝溝が形設されているところに特徴がある。
【0009】
本発明の炭化ボックスは、壁面(底面、側面及び天井面)に複数の緩衝溝が形設されているため、これらの緩衝溝が互いに相まって、炭化ボックス自体の熱変形を吸収する緩衝作用が得られる。すなわち、従来の炭化ボックスよりも数段優れた耐久性が得られ、頻繁な補修修理作業が不要となる。
【0010】
また、炭化炉本体内の高温雰囲気に曝される壁面(底面、側面及び天井面)の表面積が広いため、従来のかかる炭化ボックスよりもその熱効率の向上が図れ、また、緩衝溝が壁面の補強リブとして機能するため、従来のように、補強用の縦リブや横リブが不要となる。すなわち、使用鋼材量の削減が図れ、全体の軽量化が図れ、使い勝手の向上が図れ、しかも、炭化装置本体の小型化が図れる。
【0011】
【発明の実施の態様】
以下、本発明の実施形態を実施例に基づいて詳細に説明するが、これは単にその代表的なものとして例示したに過ぎず、その要旨を越えない限り以下の実施例により本発明が限定されるものではなく、様々に設計変更して実施できるものとする。
【0012】
本発明に係る炭化ボックスを、この炭化ボックスを内蔵した炭化装置とともに説明する。図1は本発明に係わる代表的な炭化装置1を概略的に示す縦断面図である。
【0013】
図において、この炭化装置1は、内面全面に耐熱性断熱材を敷設した耐熱鋼製の炉体11(炭化炉本体10)と、該炭化炉本体10と対面する側面側が開口し、前記炭化炉本体10の開口部に固着することで当該炭化炉本体10内を外気から遮断した密封状態に保持する炭化ボックス20と、この炭化ボックス20の開口に備えた炭化ボックス20内を外気から遮断した密封状態に保持する開閉扉(図示しない)と、前記炭化ボックス20内に連通する乾留ガス供給路21を介しこの炭化ボックス20より供給された乾留ガスを燃焼する燃焼炉30とを具備しており、炭化炉本体10内に、炭化ボックス20と燃焼炉30が実質的に内蔵装備されている。
【0014】
炉体11の下方には、燃焼ガスを燃焼炉30から外部に排出する煙道33が配設されており、煙道33には燃焼ガスの排出量を制御して炭化炉本体10内の温度雰囲気を調整するダンバー装置(図示しない)が備されている。
【0015】
燃焼炉30の側壁には、灯油等の燃料を燃焼して燃焼炎を噴射する燃焼バーナー15が配設されている。
【0016】
炭化ボックス20内で発生する乾留ガスは、乾留ガス供給路21を介して燃焼炉30に導入するようになっており、燃焼炉30に導入されると、燃焼バーナ15が消火されていても、燃焼炉30内が高温雰囲気になっているために自燃させることができる。乾留ガスを燃焼することで得られる燃焼ガスは、炭化炉本体10内にフィードバックでき、熱源として使用するようになっている。
【0017】
なお、炭化装置の全体構成を限定するものではなく、本発明の炭化ボックスを内蔵し得るものすべてを含むものとする。
【0018】
ついで、本発明の炭化ボックス20をより具体的に説明する。図2は、本発明の実施態様となる炭化ボックス20の正面図である。図3は図2のA−Aに沿った断面図であり、図4は図2のB−Bに沿った断面図である。
【0019】
図において、この炭化ボックス20は耐熱鋼材製で、底壁、該底壁の周端縁部に連続して立ち上がり天井壁に連続する側壁とからなる箱体形状に形成され、炭化炉本体10の開閉扉と対面する側面は全面が開口しており、開口の周端縁の全周には、複数の固定部23a備えた顎部23が固着されており、該顎部23を介して炭化炉本体10に取付されている。炭化ボックス20の開口には開閉扉が固着されている、炭化ボックス20内に、被炭化物を収容したバスケット(図示しない)を搬入し、開閉扉を閉めることで、炭化ボックス20内への外気の侵入が遮断される。すなわち、炭化ボックス20は、炭化炉本体10に実質内蔵されるものである。
【0020】
また、上述したように、炭化ボックス20の天井面又は側面のいずれかに、燃焼炉30に向けて乾留ガスを導出させる乾留ガス供給路21が連通されている。
【0021】
本明細書において、炭化ボックスの底壁、側壁及び天井壁を一括して単に「壁面40」という。「壁面40」には、該「壁面40」を屈曲又は折曲げしてなる複数の緩衝溝45が形設されている。なお、緩衝溝45の寸法形状、配置間隔、数量などは適宜設計変更可能な事項であり、一定振幅と一定波長を有する正弦波形状(図5(a))であっても、例えば所定間隔に屈曲してなるデッキプレート形状(図5(b))であってもよく、また、屈曲させたU字形状((図5(c))もしくは折曲げたV字形状の溝を所定間隔に形設したものであっても構わないものとする。
【0022】
ついで、燃焼バーナー15を点火し、燃焼バーナーから燃焼室30内に燃焼炎を噴射させながら炭化炉本体内10を高温雰囲気にすると、被炭化物を間接的に加熱でき、これにより、乾留ガスを発生させながら炭化することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の炭化ボックスによると、壁面(底面、側面及び天井面)に複数の緩衝溝が形設されているため、これらの緩衝溝が互いに相まって、炭化ボックス自体の熱変形を吸収する緩衝作用を発揮するとともに、壁面の補強リブとしても機能するため、従来のように、補強用の縦リブや横リブが不要となり、原鋼材量を削減でき、初期の設備投資費などの低減が図れるとともに、全体の軽量化が図れ、使い勝手の向上が図れ、しかも、炭化装置の小型化が図れる。
【0024】
また、本発明の炭化ボックスによると、従来のものよりも数段優れた耐久性が得られ、頻繁な補修修理作業が不要となるので、ランニングコストなどの低減を図ることができる。
【0025】
さらに、本発明となる炭化ボックスの壁面(底面、側面及び天井面)には略波形状に形成された複数の緩衝溝が設けてあるから、従来の炭化ボックスよりも熱効率が向上する等、極めて実効性に優れた作用効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係わる代表的な炭化装置を概略的に示す要部縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施態様となる炭化ボックスの正面図である。
【図3】図3は、図2のA−Aに沿った断面図である。
【図4】図4は、図2のB−Bに沿った断面図である。
【図5】図5は、「壁面40」に形設された代表的な緩衝溝の形状を概略的に示す断面図である。図5(a)は、一定振幅と一定波長を有する正弦波形状であり、図5(b)は、所定間隔に屈曲してなるデッキプレート形状であり、図5(c)は、所定間隔に屈曲してなるU字形状であることを示す。
【符号の説明】
1 … 炭化装置
10 … 炭化炉本体
11 … 炉体
15 … 燃焼バーナー
20 … 炭化ボックス
21 … 乾留ガス供給路
23 … 顎部
23a… 固定部
30 … 燃焼炉
33 … 煙道
40 … 壁面
45 … 緩衝溝
Claims (1)
- 炭化炉本体の開閉扉と対面する側面側が開口した箱体形状に形成され該炭化炉本体の内部に内蔵される鋼材製の炭化ボックスであって、
該炭化ボックスの壁面に、該壁面を屈曲又は折曲げしてなる複数の緩衝溝が形設されていることを特徴とする炭化ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002185592A JP2004028451A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | 炭化ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002185592A JP2004028451A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | 炭化ボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004028451A true JP2004028451A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31181170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002185592A Pending JP2004028451A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | 炭化ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004028451A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010254936A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Masakazu Kusakabe | 高温無煙炭化薪窯 |
-
2002
- 2002-06-26 JP JP2002185592A patent/JP2004028451A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010254936A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Masakazu Kusakabe | 高温無煙炭化薪窯 |
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