JP2004027676A - 電磁波シールド窓構造及びその施工法 - Google Patents

電磁波シールド窓構造及びその施工法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルミサッシのアルマイト処理層を剥がして電気的導通をとらなくとも、アルマイト処理層があることによる電磁波侵入・漏洩の問題を簡単に解消できるようにする。
【解決手段】アルミサッシ5の溝内面と電磁波シールドガラス1のガラス表面との間に、電磁波シールドガラス1のシールド材4の突出した端子部4aを巻き込む導電性ガスケット13を挿入する。躯体9の表面の電磁波シールド層10に一部分を接触させてアルミサッシ5の表面上にステンレス当て板16を付設する。電磁波シールドガラス1のガラス表面とアルミサッシ5の溝内面との間及びガラス表面とステンレス当て板16との間に導電性シーリング材17を充填して、該導電性シーリング材を導電性ガスケット13に密着させる。導電性シーリング材17の更に外側において、ステンレス当て板16と電磁波シールドガラス1のガラス表面との間に仕上げ用シーリング材6を充填する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波シールド性能を向上させた電磁波シールド窓構造及びその施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁波シールド窓に使用されている電磁波シールドガラスには、導電性金属メッシュ等のシールド材(又はシールド膜)をガラスで挟み込んだ電磁波シールド層内部形成型と、導電性金属膜をガラス表面に塗布又は蒸着した電磁波シールド膜表面形成型とがある。窓枠には一般にアルミサッシが用いられており、アルミサッシは材質上導電性であるので、それ自体は電磁波を漏洩しないが、内外の表面全域が錆止めのためにアルマイト処理されているので、アルミサッシの表面は電気的には絶縁層となり、アルミサッシは、そのままでは電磁波シールドガラスの内部の電磁波シールド層又は表面の導電性金属膜とは電気的に導通しない。このため、電磁波シールドガラスとアルミサッシとの間で電磁波シールド性能が低下するという問題がある。
【0003】
その問題について説明すると、図1は、電磁波シールド層内部形成型の電磁波シールドガラスを用い、その電磁波シールド層とアルミサッシとの間で電気的に導通をせずに、電磁波シールドガラスをアルミサッシにセットした場合である。電磁波シールドガラス1は、ガラス2・3にて導電性金属メッシュのシールド材4を挟み、このシールド材4の周縁部である端子部4aをガラス2・3の周縁から突出させたものである。同図では、電磁波シールドガラス1の周縁部は、アルミサッシ5の溝内に挿入して溝内面との間に充填した内側のシーリング材6及び外側のシーリング材7にて溝内に固定され、またシールド材4の端子部4aは、内側のシーリング材6に巻き込まれてアルミサッシ5の溝内面に添えられている。
【0004】
この図1の場合、アルミサッシ5の内表面(溝内面)はアルマイト処理による絶縁層8Aとなっているので、シールド材4の端子部4aとアルミサッシ5とは電気的に導通せず、室外(躯体9の外方)からの電磁波のうち、シールド材4を反射してからアルミサッシ5の溝の金属面とシールド材4の端子部4aとを繰り返し反射し、シールド材4を再び反射する電磁波▲1▼は、躯体9の内方へ侵入する。室内からの電磁波も同様である。
【0005】
また、アルミサッシ5の外表面もアルマイト処理による絶縁膜8Bとなっているので、躯体9の室内側表面に電磁シールド層10が施されていても、電磁波▲2▼は、この絶縁層8Bを透過してアルミサッシ5と電磁シールド層10の間の隙間から侵入する。なお、符号11は、アルミサッシ5の溝内で電磁波シールドガラス1の周縁を受けるセッティングブロックである。
【0006】
電磁波シールド層内部形成型の電磁波シールドガラスとアルミサッシとの間に電磁波シールドを施した電磁波シールド窓として、例えば特開2000−54754号公報に記載のものがある。この電磁波シールド窓では、電磁波シールドガラスの電磁波シールド層(スパッタリング膜)よりの導電端子を、ガラスの端縁からガラス表面へとコ字状に添接し、この導電端子に接するように、導電性バックアップ材又は導電性ガスケットをガラス表面とアルミサッシの溝内面との間に詰め込み、更にその外側において、ガラス表面とアルミサッシの溝内面との間にガラスシーリング材を詰め込んでいる。
【0007】
しかし、これでは、ガラス表面上の導電端子と導電性バックアップ材又は導電性ガスケットとは電気的に導通するものの、導電性バックアップ材又は導電性ガスケットとアルミサッシの金属面との間は、アルミサッシのアルマイト処理層のために導通せず、アルミサッシがアルマイト処理されていることによる電磁波侵入・漏洩の問題は解消されない。
【0008】
そこで、図2に示すように、アルミサッシに代えてステンレスサッシ12を用い、電磁波シールドガラス1のシールド材4の端子部4aを巻き込むようにして、導電性ガスケット13をガラス表面とステンレスサッシ12の溝内面との間に詰め込み、またステンレスサッシ12の外表面を、躯体9の内表面の電磁シールド層10に接触させれば、上記のような電磁波侵入・漏洩の問題は解消され、30dB以上の電磁波シール性能を有する電磁波シールド窓とすることができる。
【0009】
しかしながら、ステンレスサッシはアルミサッシに比べてコストが高く、一般の居室の窓枠の大半はアルミサッシであるため、一般の居室をリニューアル工事により電磁波シールドオフィスに性能アップする場合、アルミサッシをステンレスサッシに交換するには、その交換工事も含めてコストが掛かりすぎる。
【0010】
一方、図3に示すように、アルミサッシ5をそのまま用い、そのアルマイト処理層を部分的に剥がして、アルミサッシ5の金属面とシールド材4の端子部4a及び導電性ガスケット13との間の電気的導通、及びアルミサッシ5の金属面と躯体9の内表面の電磁シールド層10との間の電気的導通をとれば、上記のような電磁波侵入・漏洩の問題は解消され、30dB以上の電磁波シール性能を有する電磁波シールド窓とすることができる。同図において、符号14が、アルミサッシ5の溝内面のアルマイト処理層8Aを剥がした部分、15が、アルミサッシ5の外表面のアルマイト処理層8Bを剥がした部分である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アルマイト処理層を剥がすと錆びが発生する。また、アルマイト処理層を部分的に欠如したアルミサッシを製造することは困難であるため、アルマイト処理層の剥離作業は現場で実施することになるが、その作業は大変面倒であるに加え、シールド性能にバラツキが生ずることは否めない。
【0012】
そこで、本発明の目的は、アルミサッシのアルマイト処理層を剥がして電気的導通をとらなくとも、アルマイト処理層があることによる電磁波侵入・漏洩の問題を簡単に解消できる電磁波シールド窓構造及びその施工法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁波シールド窓構造は、導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスを用い、そのシールド材の突出した端子部を巻き込むようにて、導電性バックアップ部をアルミサッシの溝内面と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に詰め込み形成し、また、躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させてアルミサッシの表面上に金属当て板を付設する。
【0014】
このような構造によると、電磁波シールドガラスのガラス表面とアルミサッシの溝内面との間に詰め込み形成した導電性バックアップ部と、アルミサッシの表面上に付設した金属当て板とが、電磁波シールドガラスの内部のシールド材と躯体表面の電磁波シールド層との間を補填して電磁波シールドするので、アルミサッシの内外表面にアルマイト処理層がそのままあっても、電磁波の侵入・漏洩を防止できる。
【0015】
好ましくは、金属当て板を導電性バックアップ部にも接触させると、電磁波シールドガラスのシールド材が、導電性バックアップ部及び金属当て板を介して躯体表面の電磁波シールド層と電気的導通状態にされるので、電磁波シールド性能が向上する。
【0016】
導電性バックアップ部は、導電性ガスケットと導電性シーリング材とで複合構成しても、また導電性シーリング材のみで単一構成してもよい。前者の場合には、シールド材の突出した端子部を導電性ガスケットで巻き込み、その外側を導電性シーリング材でシーリングする。後者の場合には、シールド材の突出した端子部を導電性シーリング材で巻き込むとともに、同導電性シーリング材でアルミサッシと電磁波シールドガラスとの間をシーリングする。
【0017】
金属当て板は、アルミサッシの表面の幅員を超える幅とし、導電性シーリング材は、アルミサッシの溝内を超えて金属当て板と電磁波シールドガラスのガラス表面との間にまで充填する。このようにすると、金属当て板と導電性シーリング材との電気的導通性を高めることができるとともに、シーリング性も高まる。
【0018】
導電性シーリング材の更に外側において、金属当て板と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に仕上げ用シーリング材を充填することにより、シーリング性をより向上させることができる。
【0019】
導電性バックアップ部は、導電性ガスケットのみでも構成できる。この場合には、金属当て板をアングル部を有するL形とし、そのアングル部と導電性ガスケットとの間に仕上げ用シーリング材を充填する。
【0020】
金属当て板としては、ステンレス板が好ましい。
【0021】
本発明の施工法は、導電性バックアップ部を、導電性ガスケットと導電性シーリング材とで複合構成する第1の形態と、導電性シーリング材のみで単一構成する第2の形態と、導電性ガスケットのみで単一構成する第3の形態とがあり、第1の形態の工程は次のとおりである。
導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスの周縁部をアルミサッシの溝内にセットする工程。
シールド材の突出した端子部を巻き込んでアルミサッシの溝内面と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に導電性ガスケットを詰め込む工程と、
躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させてアルミサッシの表面上に金属当て板を付設する工程。
電磁波シールドガラスのガラス表面とアルミサッシの溝内面との間及びガラス表面と金属当て板との間に導電性シーリング材を充填して、該導電性シーリング材を導電性ガスケットに密着させる工程。
【0022】
第2の形態の工程は次のとおりである。
導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスの周縁部をアルミサッシの溝内にセットする工程。
躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させてアルミサッシの表面上に金属当て板を付設する工程。
シールド材の突出した端子部を巻き込んで、電磁波シールドガラスのガラス表面とアルミサッシの溝内面との間及びガラス表面と金属当て板との間に導電性シーリング材を充填する工程。
【0023】
これら第1及び第2の形態の場合、導電性シーリング材の更に外側において、金属当て板と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に仕上げ用シーリング材を充填してもよい。
【0024】
第3の形態の工程は次のとおりである。
導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスの周縁部をアルミサッシの溝内にセットする工程。
シールド材の突出した端子部を巻き込んでアルミサッシの溝内面と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に導電性ガスケットを詰め込む工程。
アングル部を有する金属当て板を、躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させてアルミサッシの表面上に付設する工程。
アングル部と導電性ガスケットとの間に仕上げ用シーリング材を充填する工程。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】
図4は本発明の第1実施例を示す。ここで用いる電磁波シールドガラス1は、前述した図1〜図3の場合と同様に、ガラス2・3にて導電性金属メッシュのシールド材4を挟み、このシールド材4の周縁部である端子部4aをガラス2・3の周縁から突出させたものである。アルミサッシ5は、内外表面のアルマイト処理層8A・8Bを剥がさずにそのまま使用する。施工は次のような工程で行う。
【0027】
▲1▼ 電磁波シールドガラス1の周縁部をアルミサッシ5の溝内にセットする。
▲2▼ シールド材4の突出した端子部4aを導電性ガスケット13で巻き込んで、この導電性ガスケット13をガラス2の表面とアルミサッシ5の溝内面との間に挿入する。
▲3▼ アルミサッシ5の表面の幅員を超える幅のステンレスの平板であるステンレス当て板(金属当て板)16をアルミサッシ5の室内側の表面上に付設する。この際、ステンレス当て板16の一方側は、躯体9の表面の電磁波シールド層10との間に隙間が生じないように、電磁波シールド層10に密着させ、ステンレス当て板16の他方側は、アルミサッシ5の表面からはみ出させる。ステンレス当て板16は、アルミサッシ5又は躯体9に対してビス等で固定する。
▲4▼ ガラス2の表面とアルミサッシ5の溝内面との間、及びガラス2の表面とステンレス当て板16との間に導電性シーリング材17を充填する。その際、導電性シーリング材17を導電性ガスケット13に密着させるとともに、シールド材4の端子部4aの一部分が導電性シーリング材17にも巻き込まれる(埋設又は押し付けられる)ようにする。
▲5▼ 仕上げとして、導電性シーリング材17の外側において、ガラス2の表面とステンレス当て板16との間に通常のシーリング材6を充填する。ガラス3の表面とアルミサッシ5の溝内面との間にも、シーリング材7を充填する。このシーリング材7は先に充填しておいてもよい。
【0028】
このようにして施工された電磁波シールド窓構造は、ガラス2の表面とアルミサッシ5の溝内面との間に詰め込んだ導電性ガスケット13と導電性シーリング材17とが、電磁波シールドガラス1の周縁部とアルミサッシ5の溝内面との間で電磁波シールドを補填する導電性バックアップ部18となり、更にアルミサッシ5の表面に付設したステンレス当て板16が、この導電性バックアップ部18を躯体9の表面の電磁波シールド層10へと連続して電気的に導通させるので、アルミサッシ5の内外表面にアルマイト処理層8A・8Bがそのままあっても、電磁波の侵入・漏洩を防止できる。
【0029】
図5に示す第2実施例は、図4における導電性ガスケット13を省略し、導電性シーリング材17のみで導電性バックアップ部18を構成したものである。この場合、導電性ガスケット13の挿入は行わず、導電性シーリング材17でシールド材4の端子部4aを巻き込むようにして、ガラス2の表面とアルミサッシ5の溝内面との間、及びガラス2の表面とステンレス当て板16との間に導電性シーリング材17を充填する。その後、ガラス2の表面とステンレス当て板16との間に通常のシーリング材6を充填する。
【0030】
図6に示す第3実施例は、平板のステンレス当て板に代えてアングル部16aを有するL形のステンレス当て板16を用いることで、図4における導電性シーリング材17を省略したものである。この場合、次の工程で施工する。
【0031】
▲1▼ 電磁波シールドガラス1の周縁部をアルミサッシ5の溝内にセットする。
▲2▼ シールド材4の突出した端子部4aを導電性ガスケット13で巻き込んで、この導電性ガスケット13をガラス2の表面とアルミサッシ5の溝内面との間に挿入する。
▲3▼ アングル部16aを有するL形のステンレス当て板(金属当て板)16をアルミサッシ5の室内側の表面上に付設する。この際、ステンレス当て板16の一方側は、躯体9の表面の電磁波シールド層10との間に隙間が生じないように、電磁波シールド層10に密着させ、アングル部16aは、電磁波シールドガラス1側に向けてそのガラス表面との間に僅かな隙間を残す。
▲4▼ アングル部16aと導電性ガスケット13との間において、ガラス2の表面とアルミサッシ5の溝内面との間に通常のシーリング材6を充填する。その際、シールド材4の端子部4aの先端部分を、シーリング材6で押さえるようにしてアングル部16aに接触させれば、シールド材4は、ステンレス当て板16を介して躯体9の表面の電磁波シールド層10と電気的に導通される。
【0032】
図7は、図6に示す第3実施例で本発明者らが実験した電磁波シールド性能の実測グラフで、水平偏波及び垂直偏波とも、30dB以上の性能を達成できた。
【0033】
なお、アルミサッシ5の表面上に付設する金属当て板としては、ステンレス板が好適であるが、それに代えてアルミニウム板等の他の金属板を用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電磁波シールドガラスのガラス表面とアルミサッシの溝内面との間に詰め込み形成した導電性バックアップ部と、アルミサッシの表面上に付設した金属当て板とが、電磁波シールドガラスの内部のシールド材と躯体表面の電磁波シールド層との間を補填して電磁波シールドするので、アルミサッシの内外表面にアルマイト処理層がそのままあっても、電磁波の侵入・漏洩を防止できるため、施工性が非常に良く、窓枠がアルミサッシである一般の窓を電磁波シールド窓に改造する場合、その工事を簡単かつ経済的に行える。また、簡単な構造であるにも拘わらず充分なシールド性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁波シールド層内部形成型の電磁波シールドガラスを用い、それとアルミサッシとの間を電磁波シールド構造にしない従来例を示す断面図である。
【図2】アルミサッシに代えてステンレスサッシを用い、それと電磁波シールドガラスとの間を電磁波シールド構造にした従来例を示す断面図である。
【図3】アルミサッシのアルマイト処理層を部分的に剥がし、それと電磁波シールドガラスとの間を電磁波シールド構造にした従来例を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の電磁波シールド窓構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の電磁波シールド窓構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の電磁波シールド窓構造を示す断面図である。
【図7】第3実施例で実験した電磁波シールド性能の実測グラフである。
【符号の説明】
1 電磁波シールドガラス
2・3 ガラス
4 シールド材
4a 端子部
5 アルミサッシ
6・7 シーリング材
8A・8B アルマイト処理層
9 躯体
10 電磁波シールド層
11 セッティングブロック
12 ステンレスサッシ
13 導電性ガスケット
14・15 アルマイト処理層を剥がした部分
16 ステンレス当て板(金属当て板)
17 導電性シーリング材
18 導電性バックアップ部

Claims (12)

  1. 導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスの周縁部をアルミサッシの溝内にセットして電磁波シールド窓とする電磁波シールド窓構造において、前記アルミサッシの溝内面と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に、前記シールド材の突出した端子部を巻き込むようにして導電性バックアップ部が詰め込み形成され、躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させた金属当て板が前記アルミサッシの表面上に付設されていることを特徴とする電磁波シールド窓構造。
  2. 金属当て板が導電性バックアップ部にも一部分を接触させてアルミサッシの表面に付設され、電磁波シールドガラスのシールド材が、導電性バックアップ部及び金属当て板を介して躯体表面の電磁波シールド層と電気的導通状態にされていることを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド窓構造。
  3. 導電性バックアップ部が、シールド材の突出した端子部を巻き込む導電性ガスケットと、その外側でアルミサッシと電磁波シールドガラスとの間をシールする導電性シーリング材とで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電磁波シールド窓構造。
  4. 導電性バックアップ部が、シールド材の突出した端子部を巻き込んでアルミサッシと電磁波シールドガラスとの間をシールする導電性シーリング材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁波シールド窓構造。
  5. 金属当て板が、アルミサッシの表面の幅員を超える幅を有し、導電性シーリング材が、アルミサッシの溝内を超えて金属当て板と電磁波シールドガラスのガラス表面との間にまで充填されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電磁波シールド窓構造。
  6. 導電性シーリング材の更に外側において、金属当て板と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に仕上げ用シーリング材が充填されていることを特徴とする請求項5に記載の電磁波シールド窓構造。
  7. 導電性バックアップ部が、シールド材の突出した端子部を巻き込む導電性ガスケットで構成され、金属当て板が、電磁波シールドガラス側に突出するアングル部を有し、このアングル部と導電性ガスケットとの間に仕上げ用シーリング材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド窓構造。
  8. 金属当て板がステンレス板であることを特徴とする請求項1、2、3、4、56又は7に記載の電磁波シールド窓構造。
  9. 導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスの周縁部をアルミサッシの溝内にセットする工程と、
    前記シールド材の突出した端子部を巻き込んで前記アルミサッシの溝内面と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に導電性ガスケットを詰め込む工程と、躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させて前記アルミサッシの表面上に金属当て板を付設する工程と、
    前記電磁波シールドガラスのガラス表面と前記アルミサッシの溝内面との間及びガラス表面と前記金属当て板との間に導電性シーリング材を充填して、該導電性シーリング材を前記導電性ガスケットに密着させる工程と、
    を有することを特徴とする電磁波シールド窓構造の施工法。
  10. 導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスの周縁部をアルミサッシの溝内にセットする工程と、
    躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させて前記アルミサッシの表面上に金属当て板を付設する工程と、
    前記シールド材の突出した端子部を巻き込んで、前記電磁波シールドガラスのガラス表面と前記アルミサッシの溝内面との間及びガラス表面と前記金属当て板との間に導電性シーリング材を充填する工程と、
    を有することを特徴とする電磁波シールド窓構造の施工法。
  11. 導電性シーリング材の更に外側において、金属当て板と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に仕上げ用シーリング材を充填する工程を有することを特徴とする請求項9又は10に記載の電磁波シールド窓構造の施工法。
  12. 導電性のシールド材による電磁波シールド層を内部に形成した電磁波シールドガラスの周縁部をアルミサッシの溝内にセットする工程と、
    前記シールド材の突出した端子部を巻き込んで前記アルミサッシの溝内面と電磁波シールドガラスのガラス表面との間に導電性ガスケットを詰め込む工程と、アングル部を有する金属当て板を、躯体表面の電磁波シールド層に一部分を接触させて前記アルミサッシの表面上に付設する工程と、
    前記アングル部と前記導電性ガスケットとの間に仕上げ用シーリング材を充填する工程と、
    を有することを特徴とする電磁波シールド窓構造の施工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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