JP2004027451A - コード処理機のオーブン乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コード処理機のオーブン乾燥装置で、コードを懸回させて処理液にディップし熱風乾燥させる炉内に、揮散する溶剤を所定濃度以下に希釈抑制する際に、持出される熱量を必要最少にし並びにタール汚れを削減してコード処理工程の生産性向上が出来る装置を提供すること。
【解決手段】ディップ後のコードをロール軸で懸回させて熱風乾燥させる少なくとも一つのコード乾燥炉R1〜R4と、揮発した気体を含んだ排気量を可変出来る排気手段H1〜H4と、前記排気量に応じて補充される給気量が可変出来ると伴にその風温を調節自在にして温調熱量調節を行う給気手段K1〜K4と、コード処理内容の違いに応じ前記排気手段を必要最少の排気量としそれに応じた給気量のもとで前記給気手段で風温を調節して各乾燥炉の温度調節を行う制御手段9とを備えて対応する。
【選択図】 図2
【解決手段】ディップ後のコードをロール軸で懸回させて熱風乾燥させる少なくとも一つのコード乾燥炉R1〜R4と、揮発した気体を含んだ排気量を可変出来る排気手段H1〜H4と、前記排気量に応じて補充される給気量が可変出来ると伴にその風温を調節自在にして温調熱量調節を行う給気手段K1〜K4と、コード処理内容の違いに応じ前記排気手段を必要最少の排気量としそれに応じた給気量のもとで前記給気手段で風温を調節して各乾燥炉の温度調節を行う制御手段9とを備えて対応する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はコード処理機のオーブン乾燥装置に係わり、詳しくはコード処理液にディップしたコードを熱風乾燥させるオーブン炉内に揮散する処理ガスの濃度管理に当たって、乾燥条件を確保しながらコード処理の違いに応じて必要最少の排気を行い、これに見合って置換する加熱給気の風温を調節して省エネ加熱を行うオーブン乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
Vベルト、Vリブドベルト、歯付ベルト等の動力伝動用ベルトには、抗張体である心線としてポリエステル繊維、アラミド繊維、あるいはガラス繊維等の繊維材料を部材としたコードが使用されている。このコードにはゴム材料との接着性を高めるため、RFL(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)処理やエポキシまたはイソシアネート化合物で前処理した後にRFL処理をしたり、RFL処理をした後にゴム糊を付着している。
【0003】
従って上記コードの処理では、その処理機においてコードは、第1駆動ロールによって一定の張力を付与しながら連続的に糸巻き状のスタンドから引き出され、第1ディップ槽内で接着液を含浸した後、第1オーブン内に送られて加熱乾燥後、オーブン外で冷却されて第1の処理工程を終了した後、更に第2、第3、第4と順次同様の処理工程を繰り返し通過し、それぞれの工程ごとに異なった配合による処理液を含浸付着し、そして異なったオーブン温度条件と張力条件下で加熱延伸処理し、ベルトに最適なコード物性を付与してリールに巻き取る一連のディップ処理を行っていた。
【0004】
ここで使用されているオーブン乾燥装置では、例えば特公平6−35690号公報に開示されているように吸気ファンおよび排気ファンを用いて熱風を供給、排気、あるいは熱風を一部排気しながらオーブン内を循環させる構造を有し、各オーブンが縦型になっている。また、熱風循環系の導管に熱風循環ファンとは別にそれぞれ専用のファンを有する外部空気取入口と、循環している熱風の一部を外部に排出する排出口を設け、オーブン内で発生する処理液の溶剤であるトルエン等の蒸発による引火性ガスの濃度を希釈しながら熱風を循環させる構造のものが知られている。
【0005】
また本出願人から提案している特開平9−412238号公報に示してあるようにオーブン乾燥装置を小型化しそのオーブン部をコード乾燥室と、熱風回収室と、熱風供給室とに区画しこの熱風供給室からコード走行軸に沿ってスリット状の開口部からなる熱風吹込み部を設けて乾燥を加速しつつ手動ダンパーで外部空気の取込風量を設定し引火性ガス濃度を希釈してコードを効率よく乾燥させる構成が開示してある。
【0006】
また多本数のコードを並べて懸回して同時処理する従来処理機のオーブン乾燥装置では、その炉内を所定の均一温度に温調し所定の炉内風速を与えるのに、そのトンネル形炉の出入り口の近傍に熱風吸入口とトンネル形炉の中央部に熱風吹出し口を設けて、この両口間を循環経路で繋いでこの経路中に循環ファンと空気加熱器又は熱風供給系を設けて、このトンネル炉内の加熱と所定の炉内風速が得られるように構成されていた。
【0007】
またこのトンネル炉内を通過する湿潤状態のロープから乾燥揮発して発生する引火性溶剤の炉内揮散ガス濃度上昇を抑制する排気ファンとこの排気に見合った外気の導入が設けてあるが、この排気量の設定は処理ロープの全てに対応できるように、最も溶剤濃度が高くなる場合に適応させて、充分に濃度希釈ができるように排気ダクト系の各ダンパーの開度をそれぞれ手でバランス調節した排気量の固定設定方式が用いられた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような固定ダンパーによる固定排気系では揮発溶剤の発生量が最大となる最大希釈時に備えた最大排気設定となり、逆に溶剤発生量の少ないロープ処理時では不必要な希釈排気をする事になり、これによる乾燥炉内の加熱空気の持ち出しが必要以上に過大になり加熱エネルギーロスが増大する。とりわけ溶剤発生が殆ど無いコード乾燥炉の昇温立上げ時等では、その昇温エネルギーロスが大きく昇温時間がかかり処理時間を阻害する問題があった。
【0009】
また排気ダクト系では、元来その排気温度が外気の影響を受けやすくて降下しがちで、ダクト壁面に接触した排気中の揮散ガス分が再凝結してタール状の汚れが粘着して堆積し易く、付着してダクト内の流路を閉塞して排気圧損が増し排気風量が減じて濃度希釈性能が低下することから、ダクト内の流路の清掃頻度が増えて乾燥炉の稼働損失と保全費用が増大する障害があった。
【0010】
だからといって前述の固定ダンパーの開度を単に調整すると乾燥炉内の風量の収支バランスが崩れ易く、例えば炉内が正圧になると乾燥炉の端部にあるロープの出入り口からの熱風の吹き出しがおこり、逆に炉内が負圧になると炉内に外気が流入して炉内温度がバラツク問題があって、乾燥条件の確保を含めた改良の余地が残されていた。
【0011】
本発明は、以上の現状に鑑み改良を行うものであり、コード処理機のオーブン乾燥装置に係わり、とりわけオーブン炉内の溶剤濃度を所定値以下に抑制管理するに当たり、コード処理内容の異なるごとに最小の外気希釈で制御し加熱ロスを最小に出来る技術と排気系のタール汚れを低減する技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成においては、伝動用ベルトの心線に用いるコードをロール軸に懸回させながら複数の処理液で順番にディップと乾燥を繰り返して、その際に揮散するディップ部や乾燥炉の処理ガスを燃焼処理装置に導く排気系と乾燥炉の排気量を補う給気系を備えたコード処理機の乾燥装置において、前記ディップ後のコードを熱風乾燥させる循環ファンを備えた少なくとも一つのコード乾燥炉と、前記コード乾燥炉に延設されて乾燥揮発した気体を含んだ排気量が可変出来る排気手段と、前記コード乾燥炉に構設されて前記排気量に応じて補充される給気量が可変出来ると伴にその風温を調節自在とすることにより温調熱量調節を行う給気手段と、コード処理の違いに応じ前記排気手段を必要最少の排気風量とし同時に給気手段をそれに見合った給気風量に設定調節した上で給気温度を調節して各乾燥炉の温度調節を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
これによれば、ディップ後の乾燥で揮発した気体を含んだ排気の風量が可変調整出来て同時に、排気量に置き換わる給気量も可変出来ることから、揮発する気体の発生が少ない処理ではこの排気量を適切に減じることで、乾燥炉外への持ち出し熱量が最適化出来て温調熱量が少なくて済み、とりわけ立上げ時では押し込み加熱風量の排気は避けられないものの、逆に給気温度を高く調整することで加熱熱量を稼いで押し込み量となる給気量を最少に押さえることが出来るから、最適温調が出来る。
【0014】
請求項2の構成においては、請求項1において前記給気手段の風温調節が、熱風と外気との混合割合を調節して行うことが可能になった。これによれば、たとえ給気量を減少させても逆に給気温度を高めることで加熱熱量が賄えるから排気量を最小に絞り込んで給気量を減少させても効果的な温調運転が確保出来る。
【0015】
請求項3の構成においては、請求項1又は2において給気手段で用いる外気の給気が、複数の乾燥炉が共用可能な空気溜まり配管ラインで構成されてその内圧を一定に制御することが出来る。これによれば、給気量が複数乾燥炉に分散できて消費量が平準化し貯蔵量に余裕が出来供給が安定する。尚かつ、制御機構が一元的に集約出来て仕組みが簡素化できる。
【0016】
請求項4の構成においては、請求項1において排気手段で処理ガスを燃焼処理装置に導く排気系路が、その路壁に加熱構造を有したものに出来る。これによれば、従来断熱保温構造で施工して有るものの管内の排気ガス温度が低下することもあり所要温度を維持できなかったが、確実に必要最低温度以上に確保できる。
【0017】
請求項5の構成においては、請求項4において排気系路壁の加熱構造が、その路壁を二重壁として、その二重壁内に熱風を通過させて加熱可能にしてある。
【0018】
これによれば、二重壁内に熱風を通過させて加熱出来るから、本コード処理機の乾燥装置が備えている燃焼処理後の廃熱を有効に活用出来る。
【0019】
請求項6の構成においては、請求項4又は5において、排気系路壁の加熱温度が、150〜180℃の温度を有するものである。これによれば、処理液中の揮散した粘着成分が排気時にその壁面に凝着することが阻止できて汚れを殆ど防げるようになった。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明のコード処理機の乾燥装置の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。図1は本発明のコード処理機の乾燥装置の概要図であり、その全体構成を示してあり、図2は、図1のオーブン乾燥装置の一つであるコード乾燥炉の詳細図で、排気手段、給気手段、制御手段の説明図である。以下に本発明の各部について説明する。
【0021】
先ずコード処理機の乾燥装置1は、図1に示すように、個々のコード乾燥炉R1〜R4で構成するオーブン乾燥炉6と、その個々の炉で揮散発生する処理ガスを集合回収して脱臭機2に導く機能を有した排気系4と、個々の炉の処理ガスを含む排気量をそれぞれ補う温調用外気熱風の給気機能を有した温調給気系5と、排気処理ガスを燃焼脱臭しながらその燃焼熱で外気を加熱して熱風を発生させる脱臭機2と、これらの排気系・温調給気系の調節を行う制御手段9とから構成されている。以下に、個々に詳述する。
【0022】
先ずオーブン乾燥炉6は、ロール軸方向に交叉させた複数本のコードを平行に並べて懸回させながら処理液にディップ処理しその後工程で液浸で濡れたコードを乾燥出来るように設けてあり、複数の処理を順次おこなえるように、複数のコード乾燥炉R1〜R4で構成してある。
【0023】
コード乾燥炉R1〜R4は、それぞれ用いる処理液の差や処理条件の差等から炉体サイズや循環条件、温調条件、排気条件は異なるものの構成機構については同一であるから、図2を用いて以下説明をする。
【0024】
先ずこれら乾燥炉に入るコードは、糸巻き状から巻き戻して引き出した白地コードをそれぞれロール軸に直交させて巻きだし、多本数の白地コードをロール上に並列に懸回しながら、乾燥炉に入る前にディップ槽に潜らせてディップさせて液切りし乾燥炉に導入して各液ごとにディップと乾燥を行って、各乾燥炉を順次通過させて一連のディップ乾燥工程を経てコード処理を行っている。
【0025】
トンネル状炉のコード乾燥炉は、炉外からロール軸で懸回して導入されるコードの出入り口や、ディップされたコードを炉内に走行させながらそれぞれの循環風速や風温が均一に与えられるように吹出し口と吸込み口を設けてこの間を送風ダクトで連結しこの間に循環ファンを置いて炉内を強制循環させる機構を備えてあり、加えて炉内で揮散発生する処理ガスの排気口が設けてある。
【0026】
次に排気系4は、排気手段H1〜H4と排気主管18とからなり、排気手段H1〜H4は排気ファンE1〜E4と、排気枝管21とから構成されている。
【0027】
この排気ファンE1〜E4は、その回転数が変更できるようにインバータ駆動モータが装着してあり、後述の制御手段9を用いて作動してある。
【0028】
続いて、排気主管18と排気枝管21については、図1に示すように各コード乾燥炉R1〜R4の排気口につないだ排気枝管21の管路中に各排気ファンE1〜E4を装着して、これらの排気枝管21を集合させるべく排気主管18が設けてある。
【0029】
これら排気系4には、揮散した処理ガス中の凝着成分が排気される際に、これらの管壁に接触し凝着防止させる目的で、本発明に係わる加熱構造を付与して、強制加熱できる構成としてある。
【0030】
この管路断面は矩形や円形状が使われるが、この壁面を二重壁にしその二重壁間に熱風を通過させて加熱できる構成にしてあり、管端の一端で二重管路の他端出口方向に多少接続口の首を振らせて送気口を設け二重壁間の二重管路内を螺旋状に熱風を通過させて均一に加熱し他端の排気口から放出させている。尚排気ファンは駆動モータを箱外に引き出してファン本体を箱の中に納めて2重壁とし排気が接触する壁面が強制加熱が出来る。
【0031】
この加熱用の熱風源には、脱臭機2で燃焼処理後に大気に放出される燃焼ガスの廃熱を回収して利用することが出来る。
【0032】
管壁に接触して凝結する処理後の排気ガスには、コード処理に用いられる処理液から揮散発生するエポキシやイソシアネート化合物やラテックス中の揮散成分等からなり、これらを排気壁面に凝着させること無く、脱臭機に排気するには150〜180℃の壁面温度に維持することが必要である。この為に、回収熱を外気で薄めて300℃強に温度調節して用いてある。
【0033】
続いて本発明に係わる温調給気系5は、温調給気手段K1〜K4と、この温調給気手段に加熱源として熱風を供給する熱風供給系7と、逆に冷却源として供給する外気供給系8とから構成してある。以下図1,2を用いて各部位の説明をする。
【0034】
先ず温調給気手段K1〜K4は、混合ダンパ33と給気ダンパ31と温調給気管23とからなり、各コード乾燥炉に温調給気管で延設してある。この混合ダンパ33ではその入口側を熱風供給系7と外気供給系8にそれぞれ開閉ダンパーを介してダクト配管がしてあり、各々の開閉ダンパーがその開閉軸を連結してあり電動モータで一体回転させて、各々のダンパーの開閉作動を逆方向に作動させることで、例えばモータ正回転では熱風供給量を増す一方で外気供給量は逆に絞る動作を行い、またモータ逆回転では熱風供給量を減らす一方で外気供給量は逆に増す動作を行うことにより熱風供給量と外気供給量の比率が変化出来るからその混合割合が変更調整できるから熱風温度が調整出来る。
【0035】
次に給気ダンパ31は、電動式の開閉ダンパを用いてあり、電動モータを回転作動させることでダンパーの開閉ならびに開度調整が出来るようになっている。
【0036】
次いで熱風供給系7は、その出口部を各コード乾燥炉に置かれた混合ダンパ33の入口に接続してあり、脱臭機2の燃焼煙胴に設けた熱交換器28中に外気を熱風用の外気送入ファン26で送入し熱交換してえられた熱風を貯蔵分配する熱風主管17と、各コード乾燥炉に置かれた混合ダンパ33に延設される熱風枝管20とからなり、熱交換部以降の管路外壁には断熱施工が施してあり、熱ロスを最少にしてある。
続いて外気供給系8は、前述の熱風供給系7と同じくその出口部を各コード乾燥炉に置かれた混合ダンパ33の入口に独立して接続してあり、各コード乾燥炉のそれぞれの混合ダンパに分流する外気枝管22と、これらを集合して一元的に貯蔵出来る外気主管19と、この外気主管内に常時外気を補給すべく係属してある冷却用の外気送入ファン25とから構成してある。
【0037】
続いて本発明に係わる外気主管19は、従来各コード乾燥炉ごとに個々に配設されて単独運転とされていたが、排気量を可変する本発明では、これに応じて外気供給量の変更調整が必要であり、これらを統合し一元化することで、ピーク量の確保、全体制御コストを効果的に実現できる。
【0038】
外気の安定無限供給源として機能させるべく、外気供給系8の供給配管でその外気主管19の断面積を拡大して内容積を拡大し空気溜量をピーク量に合わせて決定して空気溜まり配管ラインを設けてある。
【0039】
この空気溜まり配管ラインは、図1に示すように、一本の直線管路でシンプルに配設するのが望ましいが、収容スペースに応じ複数本で構成出来るし種々形態を選ぶことができる。
【0040】
また、この空気溜まり内に常時外気を補給するために、外気送入ファン25が接続してあり、この空気溜まり内に設置した圧力センサで管内圧を検知し、インバータ駆動されるファンモータの回転数を制御して一定圧に出来る静圧制御を用いている。
【0041】
続いて脱臭機2については、重油やLNG等で着火燃焼させて可燃性の排気回収した処理ガスを炉内に導入して燃焼処理を行うとともに、その燃焼排熱を熱交換機28に通過させて廃熱で外気を間接加熱して熱風を発生させる直接燃焼脱臭装置とし、排ガスの処理と伴にその燃焼熱を回収して、本発明に係わる乾燥装置の熱風源を確保している。
【0042】
続いて本発明に係わる制御手段9については、図2に示すように、上述した各部の自動調整が各コード乾燥炉ごとに調整制御されて、これらを統合したオーブン乾燥炉6の統合制御として構成してある。
【0043】
コード処理内容に合わせて、各コード乾燥炉の排気風量と、この排気を補う温調給気系の給気風量ならびに風温の条件値に上述の装置部位を変更制御出来るように、先ず排気風量は、インバータ駆動される排気ファンの回転数をループ制御して選択値を自動設定できる。
【0044】
次に温調給気系の給気風量ならびに風温の変更制御では、図2に示すとうり風温を温度センサT1〜T4で検出し温度コントローラTC1〜TC4を経由して上位コントローラ35に取込み以下の各ダンパ31,33のポジショナーP1〜P2、PP1〜PP2に制御信号をだしてフィードバック制御を行っている。
【0045】
風温を調整する混合ダンパ33の回転軸をポジショナーを使って電気モータを正逆回転させて混合率が電気信号で調整でき、更に給気ダンパ31を同様にポジショナーで正逆回転させて、開度調整して温調給気の供給量が調整できる。
【0046】
これらの各コード乾燥炉R1〜R4ごとの制御を統合コントローラ35でやり取りして一括制御が行える。
【0047】
続いて制御手段9の詳細について、図3〜図5の作動フロー図を用いて説明する。図3には乾燥装置の基本フローを、図4にはその予熱立ち上げ段階の詳細フローを、図5には処理並びに処理変更段階の詳細フローを表している。
【0048】
先ず制御の大系については、停止して冷めた乾燥炉を昇温させる予熱立上げ(ステップ10)を行い、続いて選択したロープ処理を所定条件で行うA種ロープ処理(ステップ11)に進み、次いで別種のロープ処理に移行させるB種ロープ処理変更(ステップ12)を行って、この処理変更を繰り返して種々ロープ処理をおこなって、処理稼働を終了して運転停止に至る停止(ステップ13)を行って一連の乾燥装置の運転を終える。
【0049】
次に予熱立ち上げ(ステップ10)段階の作動の詳細について、図4を用いて説明する。予熱モードと処理ロープ種を入力してスタートさせると、排気ファンE1〜E4は予熱回転で予め求められた回転条件で運転する(ステップ30)、並行して熱風と外気を取り込む混合ダンパーの開度を変更して熱風ダンパー側の開度を100%にし外気ダンパー側の開度を0%に作動させて予熱開度とする(ステップ31)、同時に給気ダンパの開度を予熱開度に変更設定する(ステップ32)。
【0050】
上述の設定では、混合ダンパー33の比率設定では熱風側を全開にし高温熱風を用いて給気ダンパ31の開度を増して、且つ排気ロスの低減を考慮して多量の給気導入を抑えて、むしろ加熱温度差を大きくとるようにして急速に昇温させる条件を予め求めている。
【0051】
こうして所定温度までの昇温勾配を直線的に立ち上げながら、測温検出中の炉内温度が設定値に到達し昇温が完了するのを監視制御している(ステップ33)。昇温完了して次に移行する。
【0052】
昇温信号をキャッチして、上述の予熱条件を打ち止めて処理時の条件値に制御設定を置き換える。混合ダンパー33の比率設定の調節制御作動を予熱比率から処理比率に切り換えて(ステップ34)、同時に排気ファンを処理ロープに対応した所定回転に変更設定する(ステップ36)、同時に給気ダンパの開度を予め求めた処理開度に設定する(ステップ35)。
【0053】
上述の処理設定変更では、先の予熱時の加速昇温条件から、引き続き処理するロープ種に対応した排気量のもとで所定の処理温度を充足出来るように、また加熱温度のバラツキを安定できるように予め求めた給気量のもとで、混合ダンパー比率調整では、熱風温度と乾燥炉設定温度との差を少なくするように熱風混合比率自動運転をし(ステップ37)、ならし運転を行っている。
【0054】
上記の均し運転時では、炉内温度がその設定範囲の上下限内に入り所定時間をキープしたことを確認して(ステップ38)、立ち上げ予熱が完了(ステップ39)しロープ処理稼働に移行させる。
【0055】
続いてロープ処理運転並びにロープ種の変更時の作動について、図5を用いて説明する。予熱完了を確認後、当初設定のAロープ処理を開始し、Aロープの処理運転を行うつまりリピート選択(ステップ52)、この運転監視としては炉温が設定を外す制御異常の有無?(ステップ50)、各ファンの回転数が設定を外す給排気制御異常の有無?(ステップ51)が設けてあり、処理運転を継続出来る。異常時は安全サイドで停止できる制御が組込まれている。
【0056】
Aロープの計画処理が終了すると、Aロープの処理運転リピート(ステップ52)をN選択して続いてBロープ処理の準備に移行する。B処理のための処理条件は予め求められており、プログラムにして記憶してありこれを選択入力する(ステップ54)。
【0057】
この変更時に処理条件に大きな変更を伴い、変更時間を要する場合は前述した予熱運転を挟んで排気ファン回転設定(ステップ55)、混合ダンパー比率設定(ステップ56)、給気ダンパー開度設定(ステップ57)で高速昇温、或いは混合ダンパー比率設定で外気100%として高速降温の何れかの運転を用いることが出来る。
【0058】
通常時は、処理条件にさほど差がないから、予熱運転時の立ち上げ設定をスキップ出来て、直接、Bロープ処理条件に設定変更する。この変更は予熱立ち上げ後の均し運転と同様である。
【0059】
つまり、混合ダンパ比率調整(ステップ59)、給気ダンパ開度調整(ステップ60)、排気ファン回転調整(ステップ61)をBロープ処理条件に変更して、各コード乾燥炉をBロープ処理条件に置き換え熱風混合比率自動運転(ステップ62)として各乾燥炉温度が所定の設定温度の上下限範囲内を運転監視し(ステップ63)、範囲内に入ればに入れば設定変更が完了し(ステップ64)、Bロープ処理に移行出来る。
【0060】
尚、本発明のコード処理機の乾燥装置では、その実施の形態は前述ならびに図1〜図5に示すものに限定されるものではなく、例えば次の様な形態をとることが出来る。
1)熱風と外気を混合する混合ダンパ33は、本実施例では駆動モータを1台として熱風と外気のそれぞれのダンパを開閉回転し、且つ互いの開閉方向を逆方向に組み合わせて、例えばモータ回転に伴い熱風ダンパが開方向にその時、外気ダンパが閉方向の逆作動によるケースを例示したが、モータを2台にして個別の単独駆動方式も採用出来る。また個々にダンパーが開閉出来るから給気ダンパ31を廃止することも可能である。
【0061】
2)排気系4では、排気ファンE1〜E4を各コード乾燥炉R1〜R4に個別に設けて各個の排気ファンの回転数制御にて風量変更を行っているが、給気系と同様に静圧制御した統合排気ファンと自動ダンパーを組み合わせて設け、各コード乾燥炉R1〜R4の排気量を可変自在に行うことができる。
【0062】
3)本実施例の排気箇所は、便宜的に炉内希釈の排気のみとしてあるが、この排気系に炉外にあるディップ槽等の回収排気を給気系と関わりなく増設することも出来る。
【0063】
【発明の効果】
請求項1に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、排気量ならびに給気量が可変出来て最適温調が出来るから、乾燥炉の立ち上げから運転稼働時の温調エネルギーが最少にでき、立ち上げ時の昇温時間も短縮出来て、コード処理の生産性が向上した。
【0064】
請求項2に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、排風量を最小に絞り込めるから、とりわけ揮発する気体の発生が少ない処理では、乾燥炉外への持ち出し熱量が最適化出来て温調熱量が少なくて済み、コード処理の生産性が向上した。
【0065】
請求項3に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、制御機構が一元的に集約出来て貯蔵量に余裕が出来ることや、仕組みが簡素化できるから、設備が安価で保全費用が少なく、結果としてコード処理の生産性が向上した。
【0066】
請求項4に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、排気系路の路壁を確実に必要最低温度以上に確保できるから、処理液中の揮散した粘着成分がその壁面に凝着することが阻止できて汚れを殆ど防げるようになり、排気性能の維持費と定期停止清掃費用が削減できて停止による稼働ロスも最少に出来た。
【0067】
請求項5に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、燃焼処理後の廃熱を加熱熱風として回収して有効に活用出来るから、請求項4の効果を得るに当たって運転費用と保全費用を最少に押さえることが出来て、結果としてコード処理の生産性が向上した。
【0068】
請求項6に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、汚れを殆ど防げるようになり、定期停止清掃頻度が少なくなり排気性能の維持費と停止による稼働ロスが必要最少に出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコード処理機の乾燥装置の全体概要図であり、その構成を示している。
【図2】本発明の乾燥装置の部分詳細図で、一つのコード乾燥炉を表して排気手段、給気手段、制御手段等を示している。
【図3】本発明のコード処理機の乾燥装置の基本フローチャート図で、その主要工程と構成を示している。
【図4】本発明のコード処理機の乾燥装置の詳細フローチャート図で、予熱立ち上げ時を表している。
【図5】本発明のコード処理機の乾燥装置の詳細フローチャート図で、処理ならびに処理変更時を表している。
【符号の説明】
R1〜R4 コード乾燥炉
H1〜H4 排気手段
K1〜K4 温調給気手段
T1〜T4 センサ
1 コード処理機の乾燥装置
4 排気系
5 温調給気系
6 オーブン乾燥炉
7 熱風供給系
8 外気供給系
9 制御手段
17 熱風主管
18 排気主管
19 外気主管
20 熱風枝管
21 排気枝管
22 外気枝管
23 温調給気管
31 給気ダンパ
33 混合ダンパ
35 コントローラ
【発明の属する技術分野】
この発明はコード処理機のオーブン乾燥装置に係わり、詳しくはコード処理液にディップしたコードを熱風乾燥させるオーブン炉内に揮散する処理ガスの濃度管理に当たって、乾燥条件を確保しながらコード処理の違いに応じて必要最少の排気を行い、これに見合って置換する加熱給気の風温を調節して省エネ加熱を行うオーブン乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
Vベルト、Vリブドベルト、歯付ベルト等の動力伝動用ベルトには、抗張体である心線としてポリエステル繊維、アラミド繊維、あるいはガラス繊維等の繊維材料を部材としたコードが使用されている。このコードにはゴム材料との接着性を高めるため、RFL(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)処理やエポキシまたはイソシアネート化合物で前処理した後にRFL処理をしたり、RFL処理をした後にゴム糊を付着している。
【0003】
従って上記コードの処理では、その処理機においてコードは、第1駆動ロールによって一定の張力を付与しながら連続的に糸巻き状のスタンドから引き出され、第1ディップ槽内で接着液を含浸した後、第1オーブン内に送られて加熱乾燥後、オーブン外で冷却されて第1の処理工程を終了した後、更に第2、第3、第4と順次同様の処理工程を繰り返し通過し、それぞれの工程ごとに異なった配合による処理液を含浸付着し、そして異なったオーブン温度条件と張力条件下で加熱延伸処理し、ベルトに最適なコード物性を付与してリールに巻き取る一連のディップ処理を行っていた。
【0004】
ここで使用されているオーブン乾燥装置では、例えば特公平6−35690号公報に開示されているように吸気ファンおよび排気ファンを用いて熱風を供給、排気、あるいは熱風を一部排気しながらオーブン内を循環させる構造を有し、各オーブンが縦型になっている。また、熱風循環系の導管に熱風循環ファンとは別にそれぞれ専用のファンを有する外部空気取入口と、循環している熱風の一部を外部に排出する排出口を設け、オーブン内で発生する処理液の溶剤であるトルエン等の蒸発による引火性ガスの濃度を希釈しながら熱風を循環させる構造のものが知られている。
【0005】
また本出願人から提案している特開平9−412238号公報に示してあるようにオーブン乾燥装置を小型化しそのオーブン部をコード乾燥室と、熱風回収室と、熱風供給室とに区画しこの熱風供給室からコード走行軸に沿ってスリット状の開口部からなる熱風吹込み部を設けて乾燥を加速しつつ手動ダンパーで外部空気の取込風量を設定し引火性ガス濃度を希釈してコードを効率よく乾燥させる構成が開示してある。
【0006】
また多本数のコードを並べて懸回して同時処理する従来処理機のオーブン乾燥装置では、その炉内を所定の均一温度に温調し所定の炉内風速を与えるのに、そのトンネル形炉の出入り口の近傍に熱風吸入口とトンネル形炉の中央部に熱風吹出し口を設けて、この両口間を循環経路で繋いでこの経路中に循環ファンと空気加熱器又は熱風供給系を設けて、このトンネル炉内の加熱と所定の炉内風速が得られるように構成されていた。
【0007】
またこのトンネル炉内を通過する湿潤状態のロープから乾燥揮発して発生する引火性溶剤の炉内揮散ガス濃度上昇を抑制する排気ファンとこの排気に見合った外気の導入が設けてあるが、この排気量の設定は処理ロープの全てに対応できるように、最も溶剤濃度が高くなる場合に適応させて、充分に濃度希釈ができるように排気ダクト系の各ダンパーの開度をそれぞれ手でバランス調節した排気量の固定設定方式が用いられた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような固定ダンパーによる固定排気系では揮発溶剤の発生量が最大となる最大希釈時に備えた最大排気設定となり、逆に溶剤発生量の少ないロープ処理時では不必要な希釈排気をする事になり、これによる乾燥炉内の加熱空気の持ち出しが必要以上に過大になり加熱エネルギーロスが増大する。とりわけ溶剤発生が殆ど無いコード乾燥炉の昇温立上げ時等では、その昇温エネルギーロスが大きく昇温時間がかかり処理時間を阻害する問題があった。
【0009】
また排気ダクト系では、元来その排気温度が外気の影響を受けやすくて降下しがちで、ダクト壁面に接触した排気中の揮散ガス分が再凝結してタール状の汚れが粘着して堆積し易く、付着してダクト内の流路を閉塞して排気圧損が増し排気風量が減じて濃度希釈性能が低下することから、ダクト内の流路の清掃頻度が増えて乾燥炉の稼働損失と保全費用が増大する障害があった。
【0010】
だからといって前述の固定ダンパーの開度を単に調整すると乾燥炉内の風量の収支バランスが崩れ易く、例えば炉内が正圧になると乾燥炉の端部にあるロープの出入り口からの熱風の吹き出しがおこり、逆に炉内が負圧になると炉内に外気が流入して炉内温度がバラツク問題があって、乾燥条件の確保を含めた改良の余地が残されていた。
【0011】
本発明は、以上の現状に鑑み改良を行うものであり、コード処理機のオーブン乾燥装置に係わり、とりわけオーブン炉内の溶剤濃度を所定値以下に抑制管理するに当たり、コード処理内容の異なるごとに最小の外気希釈で制御し加熱ロスを最小に出来る技術と排気系のタール汚れを低減する技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成においては、伝動用ベルトの心線に用いるコードをロール軸に懸回させながら複数の処理液で順番にディップと乾燥を繰り返して、その際に揮散するディップ部や乾燥炉の処理ガスを燃焼処理装置に導く排気系と乾燥炉の排気量を補う給気系を備えたコード処理機の乾燥装置において、前記ディップ後のコードを熱風乾燥させる循環ファンを備えた少なくとも一つのコード乾燥炉と、前記コード乾燥炉に延設されて乾燥揮発した気体を含んだ排気量が可変出来る排気手段と、前記コード乾燥炉に構設されて前記排気量に応じて補充される給気量が可変出来ると伴にその風温を調節自在とすることにより温調熱量調節を行う給気手段と、コード処理の違いに応じ前記排気手段を必要最少の排気風量とし同時に給気手段をそれに見合った給気風量に設定調節した上で給気温度を調節して各乾燥炉の温度調節を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
これによれば、ディップ後の乾燥で揮発した気体を含んだ排気の風量が可変調整出来て同時に、排気量に置き換わる給気量も可変出来ることから、揮発する気体の発生が少ない処理ではこの排気量を適切に減じることで、乾燥炉外への持ち出し熱量が最適化出来て温調熱量が少なくて済み、とりわけ立上げ時では押し込み加熱風量の排気は避けられないものの、逆に給気温度を高く調整することで加熱熱量を稼いで押し込み量となる給気量を最少に押さえることが出来るから、最適温調が出来る。
【0014】
請求項2の構成においては、請求項1において前記給気手段の風温調節が、熱風と外気との混合割合を調節して行うことが可能になった。これによれば、たとえ給気量を減少させても逆に給気温度を高めることで加熱熱量が賄えるから排気量を最小に絞り込んで給気量を減少させても効果的な温調運転が確保出来る。
【0015】
請求項3の構成においては、請求項1又は2において給気手段で用いる外気の給気が、複数の乾燥炉が共用可能な空気溜まり配管ラインで構成されてその内圧を一定に制御することが出来る。これによれば、給気量が複数乾燥炉に分散できて消費量が平準化し貯蔵量に余裕が出来供給が安定する。尚かつ、制御機構が一元的に集約出来て仕組みが簡素化できる。
【0016】
請求項4の構成においては、請求項1において排気手段で処理ガスを燃焼処理装置に導く排気系路が、その路壁に加熱構造を有したものに出来る。これによれば、従来断熱保温構造で施工して有るものの管内の排気ガス温度が低下することもあり所要温度を維持できなかったが、確実に必要最低温度以上に確保できる。
【0017】
請求項5の構成においては、請求項4において排気系路壁の加熱構造が、その路壁を二重壁として、その二重壁内に熱風を通過させて加熱可能にしてある。
【0018】
これによれば、二重壁内に熱風を通過させて加熱出来るから、本コード処理機の乾燥装置が備えている燃焼処理後の廃熱を有効に活用出来る。
【0019】
請求項6の構成においては、請求項4又は5において、排気系路壁の加熱温度が、150〜180℃の温度を有するものである。これによれば、処理液中の揮散した粘着成分が排気時にその壁面に凝着することが阻止できて汚れを殆ど防げるようになった。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明のコード処理機の乾燥装置の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。図1は本発明のコード処理機の乾燥装置の概要図であり、その全体構成を示してあり、図2は、図1のオーブン乾燥装置の一つであるコード乾燥炉の詳細図で、排気手段、給気手段、制御手段の説明図である。以下に本発明の各部について説明する。
【0021】
先ずコード処理機の乾燥装置1は、図1に示すように、個々のコード乾燥炉R1〜R4で構成するオーブン乾燥炉6と、その個々の炉で揮散発生する処理ガスを集合回収して脱臭機2に導く機能を有した排気系4と、個々の炉の処理ガスを含む排気量をそれぞれ補う温調用外気熱風の給気機能を有した温調給気系5と、排気処理ガスを燃焼脱臭しながらその燃焼熱で外気を加熱して熱風を発生させる脱臭機2と、これらの排気系・温調給気系の調節を行う制御手段9とから構成されている。以下に、個々に詳述する。
【0022】
先ずオーブン乾燥炉6は、ロール軸方向に交叉させた複数本のコードを平行に並べて懸回させながら処理液にディップ処理しその後工程で液浸で濡れたコードを乾燥出来るように設けてあり、複数の処理を順次おこなえるように、複数のコード乾燥炉R1〜R4で構成してある。
【0023】
コード乾燥炉R1〜R4は、それぞれ用いる処理液の差や処理条件の差等から炉体サイズや循環条件、温調条件、排気条件は異なるものの構成機構については同一であるから、図2を用いて以下説明をする。
【0024】
先ずこれら乾燥炉に入るコードは、糸巻き状から巻き戻して引き出した白地コードをそれぞれロール軸に直交させて巻きだし、多本数の白地コードをロール上に並列に懸回しながら、乾燥炉に入る前にディップ槽に潜らせてディップさせて液切りし乾燥炉に導入して各液ごとにディップと乾燥を行って、各乾燥炉を順次通過させて一連のディップ乾燥工程を経てコード処理を行っている。
【0025】
トンネル状炉のコード乾燥炉は、炉外からロール軸で懸回して導入されるコードの出入り口や、ディップされたコードを炉内に走行させながらそれぞれの循環風速や風温が均一に与えられるように吹出し口と吸込み口を設けてこの間を送風ダクトで連結しこの間に循環ファンを置いて炉内を強制循環させる機構を備えてあり、加えて炉内で揮散発生する処理ガスの排気口が設けてある。
【0026】
次に排気系4は、排気手段H1〜H4と排気主管18とからなり、排気手段H1〜H4は排気ファンE1〜E4と、排気枝管21とから構成されている。
【0027】
この排気ファンE1〜E4は、その回転数が変更できるようにインバータ駆動モータが装着してあり、後述の制御手段9を用いて作動してある。
【0028】
続いて、排気主管18と排気枝管21については、図1に示すように各コード乾燥炉R1〜R4の排気口につないだ排気枝管21の管路中に各排気ファンE1〜E4を装着して、これらの排気枝管21を集合させるべく排気主管18が設けてある。
【0029】
これら排気系4には、揮散した処理ガス中の凝着成分が排気される際に、これらの管壁に接触し凝着防止させる目的で、本発明に係わる加熱構造を付与して、強制加熱できる構成としてある。
【0030】
この管路断面は矩形や円形状が使われるが、この壁面を二重壁にしその二重壁間に熱風を通過させて加熱できる構成にしてあり、管端の一端で二重管路の他端出口方向に多少接続口の首を振らせて送気口を設け二重壁間の二重管路内を螺旋状に熱風を通過させて均一に加熱し他端の排気口から放出させている。尚排気ファンは駆動モータを箱外に引き出してファン本体を箱の中に納めて2重壁とし排気が接触する壁面が強制加熱が出来る。
【0031】
この加熱用の熱風源には、脱臭機2で燃焼処理後に大気に放出される燃焼ガスの廃熱を回収して利用することが出来る。
【0032】
管壁に接触して凝結する処理後の排気ガスには、コード処理に用いられる処理液から揮散発生するエポキシやイソシアネート化合物やラテックス中の揮散成分等からなり、これらを排気壁面に凝着させること無く、脱臭機に排気するには150〜180℃の壁面温度に維持することが必要である。この為に、回収熱を外気で薄めて300℃強に温度調節して用いてある。
【0033】
続いて本発明に係わる温調給気系5は、温調給気手段K1〜K4と、この温調給気手段に加熱源として熱風を供給する熱風供給系7と、逆に冷却源として供給する外気供給系8とから構成してある。以下図1,2を用いて各部位の説明をする。
【0034】
先ず温調給気手段K1〜K4は、混合ダンパ33と給気ダンパ31と温調給気管23とからなり、各コード乾燥炉に温調給気管で延設してある。この混合ダンパ33ではその入口側を熱風供給系7と外気供給系8にそれぞれ開閉ダンパーを介してダクト配管がしてあり、各々の開閉ダンパーがその開閉軸を連結してあり電動モータで一体回転させて、各々のダンパーの開閉作動を逆方向に作動させることで、例えばモータ正回転では熱風供給量を増す一方で外気供給量は逆に絞る動作を行い、またモータ逆回転では熱風供給量を減らす一方で外気供給量は逆に増す動作を行うことにより熱風供給量と外気供給量の比率が変化出来るからその混合割合が変更調整できるから熱風温度が調整出来る。
【0035】
次に給気ダンパ31は、電動式の開閉ダンパを用いてあり、電動モータを回転作動させることでダンパーの開閉ならびに開度調整が出来るようになっている。
【0036】
次いで熱風供給系7は、その出口部を各コード乾燥炉に置かれた混合ダンパ33の入口に接続してあり、脱臭機2の燃焼煙胴に設けた熱交換器28中に外気を熱風用の外気送入ファン26で送入し熱交換してえられた熱風を貯蔵分配する熱風主管17と、各コード乾燥炉に置かれた混合ダンパ33に延設される熱風枝管20とからなり、熱交換部以降の管路外壁には断熱施工が施してあり、熱ロスを最少にしてある。
続いて外気供給系8は、前述の熱風供給系7と同じくその出口部を各コード乾燥炉に置かれた混合ダンパ33の入口に独立して接続してあり、各コード乾燥炉のそれぞれの混合ダンパに分流する外気枝管22と、これらを集合して一元的に貯蔵出来る外気主管19と、この外気主管内に常時外気を補給すべく係属してある冷却用の外気送入ファン25とから構成してある。
【0037】
続いて本発明に係わる外気主管19は、従来各コード乾燥炉ごとに個々に配設されて単独運転とされていたが、排気量を可変する本発明では、これに応じて外気供給量の変更調整が必要であり、これらを統合し一元化することで、ピーク量の確保、全体制御コストを効果的に実現できる。
【0038】
外気の安定無限供給源として機能させるべく、外気供給系8の供給配管でその外気主管19の断面積を拡大して内容積を拡大し空気溜量をピーク量に合わせて決定して空気溜まり配管ラインを設けてある。
【0039】
この空気溜まり配管ラインは、図1に示すように、一本の直線管路でシンプルに配設するのが望ましいが、収容スペースに応じ複数本で構成出来るし種々形態を選ぶことができる。
【0040】
また、この空気溜まり内に常時外気を補給するために、外気送入ファン25が接続してあり、この空気溜まり内に設置した圧力センサで管内圧を検知し、インバータ駆動されるファンモータの回転数を制御して一定圧に出来る静圧制御を用いている。
【0041】
続いて脱臭機2については、重油やLNG等で着火燃焼させて可燃性の排気回収した処理ガスを炉内に導入して燃焼処理を行うとともに、その燃焼排熱を熱交換機28に通過させて廃熱で外気を間接加熱して熱風を発生させる直接燃焼脱臭装置とし、排ガスの処理と伴にその燃焼熱を回収して、本発明に係わる乾燥装置の熱風源を確保している。
【0042】
続いて本発明に係わる制御手段9については、図2に示すように、上述した各部の自動調整が各コード乾燥炉ごとに調整制御されて、これらを統合したオーブン乾燥炉6の統合制御として構成してある。
【0043】
コード処理内容に合わせて、各コード乾燥炉の排気風量と、この排気を補う温調給気系の給気風量ならびに風温の条件値に上述の装置部位を変更制御出来るように、先ず排気風量は、インバータ駆動される排気ファンの回転数をループ制御して選択値を自動設定できる。
【0044】
次に温調給気系の給気風量ならびに風温の変更制御では、図2に示すとうり風温を温度センサT1〜T4で検出し温度コントローラTC1〜TC4を経由して上位コントローラ35に取込み以下の各ダンパ31,33のポジショナーP1〜P2、PP1〜PP2に制御信号をだしてフィードバック制御を行っている。
【0045】
風温を調整する混合ダンパ33の回転軸をポジショナーを使って電気モータを正逆回転させて混合率が電気信号で調整でき、更に給気ダンパ31を同様にポジショナーで正逆回転させて、開度調整して温調給気の供給量が調整できる。
【0046】
これらの各コード乾燥炉R1〜R4ごとの制御を統合コントローラ35でやり取りして一括制御が行える。
【0047】
続いて制御手段9の詳細について、図3〜図5の作動フロー図を用いて説明する。図3には乾燥装置の基本フローを、図4にはその予熱立ち上げ段階の詳細フローを、図5には処理並びに処理変更段階の詳細フローを表している。
【0048】
先ず制御の大系については、停止して冷めた乾燥炉を昇温させる予熱立上げ(ステップ10)を行い、続いて選択したロープ処理を所定条件で行うA種ロープ処理(ステップ11)に進み、次いで別種のロープ処理に移行させるB種ロープ処理変更(ステップ12)を行って、この処理変更を繰り返して種々ロープ処理をおこなって、処理稼働を終了して運転停止に至る停止(ステップ13)を行って一連の乾燥装置の運転を終える。
【0049】
次に予熱立ち上げ(ステップ10)段階の作動の詳細について、図4を用いて説明する。予熱モードと処理ロープ種を入力してスタートさせると、排気ファンE1〜E4は予熱回転で予め求められた回転条件で運転する(ステップ30)、並行して熱風と外気を取り込む混合ダンパーの開度を変更して熱風ダンパー側の開度を100%にし外気ダンパー側の開度を0%に作動させて予熱開度とする(ステップ31)、同時に給気ダンパの開度を予熱開度に変更設定する(ステップ32)。
【0050】
上述の設定では、混合ダンパー33の比率設定では熱風側を全開にし高温熱風を用いて給気ダンパ31の開度を増して、且つ排気ロスの低減を考慮して多量の給気導入を抑えて、むしろ加熱温度差を大きくとるようにして急速に昇温させる条件を予め求めている。
【0051】
こうして所定温度までの昇温勾配を直線的に立ち上げながら、測温検出中の炉内温度が設定値に到達し昇温が完了するのを監視制御している(ステップ33)。昇温完了して次に移行する。
【0052】
昇温信号をキャッチして、上述の予熱条件を打ち止めて処理時の条件値に制御設定を置き換える。混合ダンパー33の比率設定の調節制御作動を予熱比率から処理比率に切り換えて(ステップ34)、同時に排気ファンを処理ロープに対応した所定回転に変更設定する(ステップ36)、同時に給気ダンパの開度を予め求めた処理開度に設定する(ステップ35)。
【0053】
上述の処理設定変更では、先の予熱時の加速昇温条件から、引き続き処理するロープ種に対応した排気量のもとで所定の処理温度を充足出来るように、また加熱温度のバラツキを安定できるように予め求めた給気量のもとで、混合ダンパー比率調整では、熱風温度と乾燥炉設定温度との差を少なくするように熱風混合比率自動運転をし(ステップ37)、ならし運転を行っている。
【0054】
上記の均し運転時では、炉内温度がその設定範囲の上下限内に入り所定時間をキープしたことを確認して(ステップ38)、立ち上げ予熱が完了(ステップ39)しロープ処理稼働に移行させる。
【0055】
続いてロープ処理運転並びにロープ種の変更時の作動について、図5を用いて説明する。予熱完了を確認後、当初設定のAロープ処理を開始し、Aロープの処理運転を行うつまりリピート選択(ステップ52)、この運転監視としては炉温が設定を外す制御異常の有無?(ステップ50)、各ファンの回転数が設定を外す給排気制御異常の有無?(ステップ51)が設けてあり、処理運転を継続出来る。異常時は安全サイドで停止できる制御が組込まれている。
【0056】
Aロープの計画処理が終了すると、Aロープの処理運転リピート(ステップ52)をN選択して続いてBロープ処理の準備に移行する。B処理のための処理条件は予め求められており、プログラムにして記憶してありこれを選択入力する(ステップ54)。
【0057】
この変更時に処理条件に大きな変更を伴い、変更時間を要する場合は前述した予熱運転を挟んで排気ファン回転設定(ステップ55)、混合ダンパー比率設定(ステップ56)、給気ダンパー開度設定(ステップ57)で高速昇温、或いは混合ダンパー比率設定で外気100%として高速降温の何れかの運転を用いることが出来る。
【0058】
通常時は、処理条件にさほど差がないから、予熱運転時の立ち上げ設定をスキップ出来て、直接、Bロープ処理条件に設定変更する。この変更は予熱立ち上げ後の均し運転と同様である。
【0059】
つまり、混合ダンパ比率調整(ステップ59)、給気ダンパ開度調整(ステップ60)、排気ファン回転調整(ステップ61)をBロープ処理条件に変更して、各コード乾燥炉をBロープ処理条件に置き換え熱風混合比率自動運転(ステップ62)として各乾燥炉温度が所定の設定温度の上下限範囲内を運転監視し(ステップ63)、範囲内に入ればに入れば設定変更が完了し(ステップ64)、Bロープ処理に移行出来る。
【0060】
尚、本発明のコード処理機の乾燥装置では、その実施の形態は前述ならびに図1〜図5に示すものに限定されるものではなく、例えば次の様な形態をとることが出来る。
1)熱風と外気を混合する混合ダンパ33は、本実施例では駆動モータを1台として熱風と外気のそれぞれのダンパを開閉回転し、且つ互いの開閉方向を逆方向に組み合わせて、例えばモータ回転に伴い熱風ダンパが開方向にその時、外気ダンパが閉方向の逆作動によるケースを例示したが、モータを2台にして個別の単独駆動方式も採用出来る。また個々にダンパーが開閉出来るから給気ダンパ31を廃止することも可能である。
【0061】
2)排気系4では、排気ファンE1〜E4を各コード乾燥炉R1〜R4に個別に設けて各個の排気ファンの回転数制御にて風量変更を行っているが、給気系と同様に静圧制御した統合排気ファンと自動ダンパーを組み合わせて設け、各コード乾燥炉R1〜R4の排気量を可変自在に行うことができる。
【0062】
3)本実施例の排気箇所は、便宜的に炉内希釈の排気のみとしてあるが、この排気系に炉外にあるディップ槽等の回収排気を給気系と関わりなく増設することも出来る。
【0063】
【発明の効果】
請求項1に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、排気量ならびに給気量が可変出来て最適温調が出来るから、乾燥炉の立ち上げから運転稼働時の温調エネルギーが最少にでき、立ち上げ時の昇温時間も短縮出来て、コード処理の生産性が向上した。
【0064】
請求項2に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、排風量を最小に絞り込めるから、とりわけ揮発する気体の発生が少ない処理では、乾燥炉外への持ち出し熱量が最適化出来て温調熱量が少なくて済み、コード処理の生産性が向上した。
【0065】
請求項3に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、制御機構が一元的に集約出来て貯蔵量に余裕が出来ることや、仕組みが簡素化できるから、設備が安価で保全費用が少なく、結果としてコード処理の生産性が向上した。
【0066】
請求項4に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、排気系路の路壁を確実に必要最低温度以上に確保できるから、処理液中の揮散した粘着成分がその壁面に凝着することが阻止できて汚れを殆ど防げるようになり、排気性能の維持費と定期停止清掃費用が削減できて停止による稼働ロスも最少に出来た。
【0067】
請求項5に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、燃焼処理後の廃熱を加熱熱風として回収して有効に活用出来るから、請求項4の効果を得るに当たって運転費用と保全費用を最少に押さえることが出来て、結果としてコード処理の生産性が向上した。
【0068】
請求項6に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置では、汚れを殆ど防げるようになり、定期停止清掃頻度が少なくなり排気性能の維持費と停止による稼働ロスが必要最少に出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコード処理機の乾燥装置の全体概要図であり、その構成を示している。
【図2】本発明の乾燥装置の部分詳細図で、一つのコード乾燥炉を表して排気手段、給気手段、制御手段等を示している。
【図3】本発明のコード処理機の乾燥装置の基本フローチャート図で、その主要工程と構成を示している。
【図4】本発明のコード処理機の乾燥装置の詳細フローチャート図で、予熱立ち上げ時を表している。
【図5】本発明のコード処理機の乾燥装置の詳細フローチャート図で、処理ならびに処理変更時を表している。
【符号の説明】
R1〜R4 コード乾燥炉
H1〜H4 排気手段
K1〜K4 温調給気手段
T1〜T4 センサ
1 コード処理機の乾燥装置
4 排気系
5 温調給気系
6 オーブン乾燥炉
7 熱風供給系
8 外気供給系
9 制御手段
17 熱風主管
18 排気主管
19 外気主管
20 熱風枝管
21 排気枝管
22 外気枝管
23 温調給気管
31 給気ダンパ
33 混合ダンパ
35 コントローラ
Claims (6)
- 伝動用ベルトの心線に用いるコードをロール軸に懸回させながら複数の処理液で順番にディップと乾燥を繰り返して、その際に揮散するディップ部や乾燥炉の処理ガスを燃焼処理装置に導く排気系と乾燥炉の排気量を補う給気系を備えたコード処理機の乾燥装置において、
前記ディップ後のコードを熱風乾燥させる循環ファンを備えた少なくとも一つのコード乾燥炉と、前記コード乾燥炉に延設されて乾燥揮発した気体を含んだ排気量が可変出来る排気手段と、前記コード乾燥炉に構設されて前記排気量に応じて補充される給気量が可変出来ると伴にその風温を調節自在とすることにより温調熱量調節を行う給気手段と、コード処理の違いに応じ前記排気手段を必要最少の排気風量とし同時に給気手段をそれに見合った給気風量に設定調節した上で給気温度を調節して各乾燥炉の温度調節を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするコード処理機のオーブン乾燥装置。 - 前記給気手段の風温調節が、熱風と外気との混合割合を調節して行う請求項1に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置。
- 前記給気手段で用いる外気の給気が、複数の乾燥炉が共用可能な空気溜まり配管ラインで構成されてその内圧を一定に制御してある請求項1又は2に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置。
- 前記排気手段で前記処理ガスを燃焼処理装置に導く排気系路が、その路壁に加熱構造を有した請求項1に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置。
- 前記路壁の加熱構造が、その路壁を二重壁として、その二重壁内に熱風を通過させて加熱できる請求項4に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置。
- 前記路壁の加熱温度構造が、150〜180℃の温度を有する請求項4又は5に記載のコード処理機のオーブン乾燥装置。
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---|---|---|---|
JP2002189551A JP2004027451A (ja) | 2002-06-28 | 2002-06-28 | コード処理機のオーブン乾燥装置 |
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