JP2004026224A - 買物かご - Google Patents

Abstract

【課題】簡単に広告シートの交換を行うことができ，かつ内部に入れられた商品を傷つけることのない買物かごを提供すること。
【解決手段】底部１３に広告シート１９を配置する広告機能付きの買物かご１である。該買物かご１は，底部１３に配置した広告シート１９の上に配置する透明プレート１５を有する。そして，該透明プレート１５は，上記広告シート１９を視認する透明板１５１と該透明板１５１の周囲に設けた軟質保持部材１５３とを有している。また，上記透明プレート１５は，上記軟質保持部１５３が買物かご１の底部側壁に接触する大きさを有することが好ましい。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【技術分野】
本発明は，デパート，スーパーマーケット，ショッピングセンター等の店内に備えられている買物かごに関する。
【０００２】
【従来技術】
デパート，スーパーマーケット，ショッピングセンター等店内には，購入しようとする商品を投入するための買物かごが設置されている。買物客は入り口付近にて買物かごを取り，店内に陳列された商品から買いたい商品を買物かごに入れる。そして，会計所等で商品の精算を終えると，上記買物かごは所定の位置に戻されて再利用される。
【０００３】
ところで，上記デパート，スーパーマーケット，ショッピングセンター等の店内には，販売促進のために，特売品等の広告紙が掲示されている。しかし，この場合には，買い物客はその特定の掲示場所でしか，広告紙をみることができない。そのため，充分な販売促進効果を得ることができない。
また，上記広告紙の掲示場所を増やせば店内のより多くの場所で広告紙を確認することができるが，一方で店内の美観を損なうおそれがあるという問題があった。
【０００４】
そこで，上記買物かご内に予め広告紙を入れておくことが行われている。これにより，上記買物かごを手にする買い物客一人一人が広告紙を確認することが可能になり，特売品等を確認しながら買物をすることができるようになった。
【０００５】
【解決しようとする課題】
しかしながら，上記のように予め買物かごに広告紙を入れておく方法においては，上記買物かごにさらに商品等が入れられると，該商品と広告紙が直接に接触し広告紙に皺や破れ等が生じやすい。
また，広告紙が簡単に取り出され，ゴミになることもある。
【０００６】
また，上記広告紙と商品が直接接することにより，広告紙の印字用インクが食品等の商品に付着し，商品を損傷するという問題があった。特に，果物や食品包装紙等については，上記印字用インクが付着すると衛生上，毒性上などの問題を生ずることがある。
【０００７】
本発明は，かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので，簡単に広告シートの交換を行うことができ，かつ内部に入れられた商品を傷つけることのない買物かごを提供しようとするものである。
【０００８】
【課題の解決手段】
第１の発明は，底部に広告シートを配置する広告機能付きの買物かごであって，該買物かごは，底部に配置した広告シートの上に配置する透明プレートを有し，
該透明プレートは，上記広告シートを視認する透明板と該透明板の周囲に設けた軟質保持部材とを有していることを特徴とする買物かごにある（請求項１）。
【０００９】
本発明の買物かごは，底部に配置した広告シートと，該広告シートの上に配置してなる透明プレートとを有している。そのため，上記買物かごの内部を上から見るとき，容易に広告シートの内容を確認することができる。また，上記透明プレートは，広告シートと買物かご内に入れた商品とが直接接触することを防止する。そのため，上記従来のように広告シートに皺及び破れが発生することもない。
【００１０】
また，本発明においては，上記透明プレートは，上記広告シートを視認する透明板の周囲に軟質保持部材を設けている。
そのため，上記軟質保持部材と買物かごとの間に摩擦力が生じ，買物かごの使用時に，上記透明プレートが買物かごの中で揺動することを防止することができる。
【００１１】
また，上記軟質保持部材は，上記透明板の周囲に設けられている。そのため，上記買物かご内の商品と上記透明板の周縁角部とが接触して，商品が損傷することを防止することができる。
また，上記軟質保持部材は，適度な弾性を有しているため，上記商品と接触しても商品が傷つくこともない。
【００１２】
また，上記広告シートを買物かごに入れる作業は，例えばスーパーマーケットにおいては，数百から千個という大量の買物かごに対して行う。そのため，広告シートの交換作業は大きな時間と人手を必要とする。しかし，本発明によれば，透明プレートは，買物かごの底部においた広告シートの上に着脱可能に置くことができるので，広告シートの取り替えも非常に簡単である。また，そのため，上記透明プレートは自在に着脱でき，洗浄及び交換も簡単である。
【００１３】
このように，本発明によれば，簡単に広告シートの交換を行うことができ，かつ内部に入れられた商品を傷つけることのない買物かごを提供することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
上記第１の発明（請求項１）において，上記透明板の材質としては，例えばプラスチック，ガラス等がある。特に好ましくは，透明アクリル板等の重量の軽いプラスチックを用いるのがよい。
この場合には，上記買物かごの重量が軽量化し，携帯性に優れたものとすることができる。
【００１５】
また，上記透明プレートには，その少なくとも一部に穴をあけることができる。この場合には，上記透明プレートの重量を小さくすることができる。
特に，上記広告シートと商品とが直接接触することがない程度に，例えば編み目状のように，上記透明板に複数の小さな穴を設けることが好ましい。この場合には，上記透明プレートの重量を大幅に小さくすることができる。
【００１６】
上記軟質保持部材の材質としては，例えばゴム，軟質プラスチック，エラストマー製等のものを用いることができる。
【００１７】
上記軟質保持部材は，上記透明プレートと一体的に成形することができる。また，別々に成形することもできる。
上記軟質保持部材と上記透明プレートとを別部材とする場合には，上記軟質保持部材を断面凹状に成形することが好ましい。この場合には，上記軟質部材の凹状部分を上記透明板の周縁にはめ込むことにより，容易に上記透明プレートを作製することができる。
【００１８】
次に，上記透明プレートは，上記軟質保持部材が買物かごの底部側壁に接触する大きさを有することが好ましい（請求項２）。
この場合には，上記透明プレートは，上記軟質保持部材の弾性を利用して，上記買物かごの底部側壁と隙間なく接触することができる。そのため，上記買物かごの使用時に，上記透明プレートが揺動することを防止することができる。また，上記買物かごの転倒時等に該買物かごから上記透明プレートがはずれ落ちることを防止することができる。
【００１９】
次に，上記透明プレートは，買物かごに回動可能に連結されていることが好ましい（請求項３）
この場合には，上記買物かごに広告シートを入れる作業を容易に行うことができる。上記連結は，例えば両面テープ，ヒンジ機構等により行うことができる。
【００２０】
次に，上記透明プレートは，買物かごの底部側壁に連結してあることが好ましい（請求項４）。
この場合には，上記透明プレートの一端を上記買物かごの底部側壁に，回動可能に固定できるので，広告シートの取り替え作業等が一層楽になる。
【００２１】
【実施例】
（実施例１）
次に，本発明にかかる買物かごの実施例について，図１〜図４を用いて説明する。
本例の買物かごは，図１及び図２に示すごとく，底部１３に広告シート１９を配置する広告機能付きの買物かご１である。該買物かご１は，底部１３に配置した広告シート１９の上に配置する透明プレート１５を有している。また，上記透明プレート１５は，上記広告シート１９を視認する透明板１５１と該透明板１５１の周囲に設けた軟質保持部材１５３とを有している。なお，上記買物かご１には，買物かご１を手で保持するための一対の把手１７が設けられている。
【００２２】
また，本例の上記透明プレートは，図３及び図４に示すごとく，プラスチック製の透明板１５１の周囲に，断面が略凹形状でゴム製の軟質保持部材１５３を嵌合してなる。なお，例えば透明板１５１の厚みは約１ｍｍ，軟質保持部材１５３の厚みは約３ｍｍである。
【００２３】
そして，図１及び２に示すごとく，買物かご本体の底部に上記広告シート１９を配置し，その上に上記透明プレート１５を配置して，本例の広告機能付きの買物かご１を完成する。
【００２４】
本例の買物かごは，図１及び図２に示すごとく，底部１３に配置した広告シート１９と，該広告シート１９の上に配置してなる透明プレート１５とを有している。そのため，上記買物かご１の内部を上から見るとき，容易に広告シート１９の内容を確認することができる。また，上記透明プレート１５は，広告シート１９と買物かご１内に入れた商品とが直接接触することを防止する。そのため，上記従来のように広告シート１９に皺及び破れが発生することもない。
【００２５】
また，本例においては，上記透明プレート１５は，透明板１５１と該透明板１５１の周囲に設けた軟質保持部材１５３とを有している。
そのため，上記透明プレート１５が自重により上記買物かご１の底部１３に押さえつけられ，上記軟質保持部材１５３と買物かご１との間に大きな摩擦力が生じる。それ故，買物かご１の使用時に，上記透明プレート１５が揺動することを防止することができる。
【００２６】
また，上記軟質保持部材１５３は，上記透明板１５１の周囲に設けられている。そのため，上記買物かご１内の商品と上記透明板１５３の周縁角部とが接触して，商品が損傷することを防止することができる。また，上記軟質保持部材１５３は，適度な弾性を有しているため，上記商品と接触しても商品が傷つくこともない。
【００２７】
また，上記広告シート１９は，例えばスーパーマーケットにおいては，数百から千個という大量の買物かご１に対して行う。そのため，広告シート１９の交換作業は大きな時間と人手を必要とする。しかし，本例によれば，透明プレート１５は，買物かご１の底部１３においた広告シート１９の上に着脱可能に置くことができるので，広告シート１９の取り替えも非常に簡単である。また，そのため，上記透明プレート１５は自在に着脱でき，洗浄及び交換も簡単である。
【００２８】
（実施例２）
本例では，図５に示すごとく，実施例１に示した透明プレート１５に多数の穴２が設けられた買物かごの例を示す。
本例の買物かごは，実施例１と同様に図１に示すごとく，底部１３に配置した広告シート１９の上に配置する透明プレート１５を有している。そして，該透明プレート１５は，上記透明板１５１とその周囲に設けた軟質保持部材１５３とを有している。
ここで，上記透明プレート１５は，図５に示すごとく直径約３ｍｍの多数の穴２を有している。
そのため，本例の買物かご１は，軽量で，携帯性に特に優れている。
また，上記透明プレート１５に設けられた穴２は，非常に小さい。そのため，上記広告シート１９と商品とが直接接触することはない。また，上記透明プレート１５は多数の穴２を有するので，洗浄が容易である。
その他は実施例１と同様である。
【００２９】
（実施例３）
本例は，図６〜図９に示すごとく，実施例１に示した透明プレート１５を，買物かごの底部側壁１３５に回動可能に連結してなる買物かご１の例である。
本例の買物かご１は，実施例１及び２と同様に，底部１３に配置した広告シート１９の上に配置する透明プレート１５を有している。そして該透明プレート１５は，実施例１と同様に透明板１５１とその周囲に設けた軟質保持部材１５３とを有している。
【００３０】
図７に示すごとく，上記透明プレート１５は支持部材３としてのヒンジ機構によって，上記買物かご１の底部側壁１３５に連結されている。図８に示すごとく，上記支持部材３は断面略半円状の複数の突出部３５を取付板３３に有してなり，この突出部３５にはこれを貫通する支持穴３５５が形成されている。そして，上記支持部材３は，その背面を買物かご１の底部側壁１３５に両面テープ等にて貼り付け固定されている。
【００３１】
また，図９に示すごとく，本例の透明プレート１５は，該透明プレート１５の一側面に凸部１１と凹部１２が交互に形成されており，凸部１１の先端には回転軸１８が形成されている。
上記回転軸１８はその両端の先端係合部１８５が，上記突出部３５の支持穴３５５に挿入され，回動可能に係合される。
このように，本例の買物かご１においては，上記透明プレート１５は，図７に示すごとく回動可能に買物かご１の底部側壁１３５に連結されている。
そのため，上記買物かご１に広告シート１９を入れたり，取り替えたりする作業が非常に楽になる。
その他は実施例１と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１にかかる，買物かごの構成を示す展開図。
【図２】実施例１にかかる，買物かごの全体を示す斜視説明図。
【図３】実施例１にかかる，透明プレートの平面説明図。
【図４】図３におけるＡ−Ａ線断面矢視図。
【図５】実施例２にかかる，透明プレートの平面説明図。
【図６】実施例３にかかる，買物かごの側面説明図。
【図７】実施例３にかかる，買物かごと支持部材との接合状態を示す側面断面説明図。
【図８】実施例３にかかる，支持部材の斜視図。
【図９】実施例３にかかる，透明プレートの斜視図。
【符号の説明】
１．．．買物かご，
１３．．．底部，
１５．．．透明プレート，
１５１．．．透明板，
１５３．．．軟質保持部材，
１９．．．広告シート，
１３５．．．底部側壁，
３．．．支持部材，

Claims (4)

1. 底部に広告シートを配置する広告機能付きの買物かごであって，
   該買物かごは，底部に配置した広告シートの上に配置する透明プレートを有し，
   該透明プレートは，上記広告シートを視認する透明板と該透明板の周囲に設けた軟質保持部材とを有していることを特徴とする買物かご。
2. 請求項１において，上記透明プレートは，上記軟質保持部材が買物かごの底部側壁に接触する大きさを有することを特徴とする買物かご。
3. 請求項１または２において，上記透明プレートは，買物かごに回動可能に連結されていることを特徴とする買物かご。
4. 請求項３において，上記透明プレートは，買物かごの底部側壁に連結してあることを特徴とする買物かご。

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