JP2004024376A - 化粧品用袴および化粧品ホルダー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】口紅などの化粧品Kの底部側を挿脱可能に挿入する袴本体1の底部に永久磁石2を付設し、化粧品用袴3を構成する。
その化粧品用袴3と、永久磁石2と吸引する性質を有する材料を含むとともに化粧品用袴3を永久磁石2の吸引力によって吸着保持する支持部材としてのプレート6とから化粧品ホルダーを構成し、スティック状やペンシル状の化粧品Kを化粧品用袴3に挿入し、その化粧品用袴3を永久磁石2によりプレート6に吸着保持させることで化粧品Kを自立姿勢で保持する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅、紫外線防御スティックやリップクリームやスティックアイシャドウやスティックファンデーションなどのスティック状化粧品、眉墨やアイラインやマニキュアやペディキュアやマスカラなどのペンシル状化粧品、香水瓶、美白クリームなどのチューブ状化粧品などといった、立姿勢での鉛直方向の長さが少なくとも一部の水平方向の長さよりも長い化粧品を容易に取り扱える便利な化粧品用袴および化粧品ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
口紅、ペンシル状化粧品、香水瓶などでは、底部を平滑面に構成し、自立できるようにしている。また、チューブ状化粧品などは、チューブ本体に対する蓋の上面を平滑面に構成し、蓋側を下向きにした状態で自立できるようにしている。ところが、上述のような化粧品は、自立はしていても非常に不安定で、口紅を手に取るときに他の化粧品に当てて倒すなど、非常に倒れやすい欠点があった。そこで、一般に、洗面台や鏡台などに外周縁が高くなったトレーを置き、そのトレー内にまとめて収納し、倒れても転がり落ちたりしないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、化粧をするときに、手が当たったりしてすぐ転がり、他の化粧品を倒してしまうなど、整然と整理しにくいばかりか雑然とした状態になりがちであるという欠点があった。
【0004】
また、化粧品そのものに自立機能を持たせるために、化粧品の底面や蓋の上面を平滑面に構成せざるを得ず、デザイン的に制約を受け、底部側が先鋭になった形状とか、人魚のような形状など、奇抜な形状で人目を惹く化粧品を製作できず、化粧品そのものにカラフルさがあっても全体形状でのデザイン面で斬新性が低く購買意欲を高める面で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明の化粧品用袴は、化粧品自体の形状に制約を与えずに倒れたりせずに容易に取り扱えるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明の化粧品用袴は、請求項1に係る化粧品用袴を安価に提供できるようにすることを目的とする。
そして、請求項3に係る発明の化粧品ホルダーは、化粧室の洗面台などのように、陶器でできているような箇所でも化粧品を容易に取り扱えるようにすることを目的とし、請求項4に係る発明の化粧品ホルダーは、化粧品のみを容易に持ち運びできるようにすることを目的とし、請求項5に係る発明の化粧品ホルダーは、化粧品のみでも袴に挿入した状態でも容易に持ち運びできるようにすることを目的とし、請求項6に係る発明の化粧品用袴は、化粧品ホルダーを安価に提供できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の化粧品用袴は、上述のような目的を達成するために、
立姿勢での鉛直方向の長さが少なくとも一部の水平方向の長さよりも長い化粧品の底部側を挿脱可能に挿入する袴本体の底部に磁石を付設して構成する。
【0007】
【作用】
請求項1に係る発明の化粧品用袴の構成によれば、口紅、スティック状化粧品、ペンシル状化粧品、香水瓶、チューブ状化粧品といった化粧品の底部を袴本体に挿入し、スチール板などの磁石に吸引する性質を持ったものに袴本体を吸着させることで化粧品を吸着保持させることができる。
そのうえ、袴本体から外しても、また、袴本体に挿入したままでも、化粧品をバッグなどに入れて持ち運ぶことができる。
(効果)これにより、倒れやすさを解消できて化粧品を容易に取り扱えるようになった。
そのうえ、袴本体を利用して自立機能を備えさせるから、化粧品の底部側を、先鋭になった形状とか、人魚のような形状といったように自立不能な形状であっても、袴本体に挿入することにより自立機能を備えさせることができ、化粧品自体の形状に制約を与えずに奇抜な形状で人目を惹く化粧品を製作できて購買意欲を向上させることができながら、倒れたりせずに化粧品を容易に取り扱える。
しかも、更衣室におけるスチール製ロッカーなどのように磁石を吸引する材料のものがある場合には、袴本体をロッカーに吸着保持させることができ、口紅などの化粧品を容易に取り扱うことができる。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の化粧品用袴において、
磁石を永久磁石で構成する。
【0009】
【作用】
請求項2に係る発明の化粧品用袴の構成によれば、磁石として、構成が簡単で入手しやすい永久磁石を用いることができる。
(効果)これにより、化粧品用袴をコンパクトに構成できるうえに安価に構成できて経済的である。
【0010】
また、請求項3に係る発明の化粧品ホルダーは、前述のような目的を達成するために、
立姿勢での鉛直方向の長さが少なくとも一部の水平方向の長さよりも長い化粧品の底部側に設けられるとともに磁石を備えた磁石部材と、
前記磁石部材と吸引する性質を有する材料を含むとともに前記磁石の吸引力により前記磁石部材を吸着保持する支持部材とから構成する。
【0011】
【作用】
請求項3に係る発明の化粧品ホルダーの構成によれば、化粧品の底部側に設けた磁石部材を支持部材上に載置するなどにより、化粧品を吸着保持でき、化粧品を自立させることができる。
(効果)これにより、例えば、化粧室の洗面台などのように、陶器でできているような箇所でも、洗面台とか近くの棚に支持部材を置き、また、鏡台のように木製でできている場合には鏡台上に支持部材を置き、その支持部材に化粧品を倒れることなく良好に自立させることができ、化粧品を容易に取り扱うことができるとともに、自立した状態で整然と整理できる。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項3に記載の化粧品ホルダーにおいて、
磁石部材を化粧品の底部側に着脱可能に設けて構成する。
【0013】
【作用】
請求項4に係る発明の化粧品ホルダーの構成によれば、自立保持させるときには磁石部材を化粧品に取り付けておきながら、持ち運びの際には磁石部材を化粧品から取り外すことができる。
(効果)これにより、化粧品のみをバッグ内に入れて容易に持ち運ぶことができる。
また、磁石部材と支持部材とをセットにして持ち運べば、外出先の化粧室でも、複数本の化粧品を自立保持させ、洗面器内に落としたりせずに化粧品を良好に取り扱うことができる。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項4に記載の化粧品ホルダーにおいて、
磁石部材を、化粧品の底部側を挿脱可能に挿入する袴本体の底部に磁石を付設した化粧品用袴で構成する。
【作用】
請求項5に係る発明の化粧品ホルダーの構成によれば、自立保持させるときには袴本体に化粧品を挿入しておきながら、持ち運びの際には化粧品を袴本体から抜き出すことができる。
(効果)これにより、化粧品のみでも化粧品用袴に挿入した状態でもバッグ内に入れて容易に持ち運ぶことができる。
また、化粧品用袴と支持部材とをセットにして持ち運べば、外出先の化粧室でも、複数本の化粧品を自立保持させ、洗面器内に落としたりせずに化粧品を良好に取り扱うことができる。
しかも、例えば、磁石部材と化粧品とを両面接着テープなどで着脱する場合に比べ、既存の化粧品に対して容易良好に適用できる。
【0015】
また、請求項6に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項3、4または5のいずれかに記載の化粧品ホルダーにおいて、
磁石部材に備えられた磁石を永久磁石で構成する。
【0016】
【作用】
請求項6に係る発明の化粧品ホルダーの構成によれば、磁石として、構成が簡単で入手しやすい永久磁石を用いることができる。
(効果)これにより、化粧品ホルダーをコンパクトに構成できるうえに安価に構成できて経済的である。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る化粧品用袴の実施例を示す全体斜視図、図2は縦断面図であり、口紅、眉墨、マスカラなどの化粧品K(図3、図4参照)の底部側を挿脱可能に挿入する袴本体1の底部に永久磁石2が付設され、化粧品用袴3が構成されている。
【0018】
袴本体1は有底筒状に形成され、大半部が化粧品Kの挿入空間Sに構成され、その挿入空間Sの底部側に凹部4が設けられるとともに凹部4の環状の下向き面が平滑な被載置面F1に形成され、その凹部4内に永久磁石2が嵌入されている。
【0019】
袴本体1の内周面の挿入空間Sの入口側箇所は滑らかなテーパ面Tに形成されるとともに、袴本体1の内周面の周方向の一箇所に、底部に連なる排気溝5が設けられ、化粧品Kの挿脱時に空気を流出・流入させ、化粧品Kを挿脱しやすいように構成されている。排気の構成は、袴本体1の底部に貫通孔を設けるとか、袴本体1の周方向に切り欠きを設けるなど、各種の構成が採用できる。
【0020】
上記挿入空間Sとしては、口紅に限らず、紫外線防御スティックやリップクリームやスティックアイシャドウやスティックファンデーションなどのスティック状化粧品、眉墨やアイラインやマニキュアやペディキュアやマスカラなどのペンシル状化粧品、香水瓶、美白クリームなどのチューブ状化粧品などといった、要するに、立姿勢での鉛直方向の長さが少なくとも一部の水平方向の長さよりも長く、自立させていても倒れやすい化粧品Kを挿入できるものであれば良く、その形状は、挿入する化粧品Kの形状に合わせれば良い。また、歯ブラシを自立保持させるのに利用することも可能である。
【0021】
また、例えば、先鋭な形状とか人魚のような形状など自立が困難な形状の化粧品Kに対しても、その挿入空間Sの形状を化粧品Kに合わせることで自立機能を備えさせるようにすれば良い。また、袴本体1の筒軸心方向に対してやや傾斜した姿勢で化粧品Kを自立させるようにするものでも良い。
【0022】
本発明としては、永久磁石2に限らず、例えば、袴本体1の外周面に太陽電池パネルを設け、その発電電力によって磁気を発生するように構成した電磁石を設けるようにしても良い。
袴本体1の材料としては、樹脂製や金属製など、各種のものが使用できるが、華麗なデザインを施すとともに光沢のある仕上げとすることにより、高級感のあるものを容易かつ安価に製作できる樹脂製が好ましい。更に、漆くい調にして、より一層高級感のあるものに構成するようにしても良い。
【0023】
図3は、本発明に係る化粧品ホルダーの実施例を示す全体斜視図であり、前述した化粧品Kを挿脱可能に挿入する化粧品用袴3と、永久磁石2と吸引する性質を有する材料を含むとともに化粧品用袴3の被載置面F1を永久磁石2の吸引力により吸着させる平滑な載置面F2を有する支持部材としてのプレート6とから化粧品ホルダーが構成されている。
【0024】
プレート6としては、スチール製とか、鉄粉や磁性粉を練り込んだ樹脂製など、更には、永久磁石を設けるなど、要するに、磁石と吸引する性質を有するものであれば各種の材料が適用できる。また、プレート6の外表面を、華麗なデザインを施すとともに光沢のある仕上げとすることにより、高級感のあるものにできる。更に、漆くい調にして、より一層高級感のあるものに構成するようにしても良い。
【0025】
本発明の化粧品ホルダーとしては、上述のような化粧品用袴3に限らず、例えば、平滑な被載置面を備えさせた部材に磁石を付設し、その部材に粘着テープを設け、粘着テープによって化粧品Kの底部に着脱可能に取り付けるように構成するものでも良く、それらをして磁石部材と総称する。
【0026】
図4は、本発明に係る化粧品ホルダーの変形例を示す全体斜視図であり、上記化粧品ホルダーの実施例と異なるところは、次の通りである。
すなわち、プレート6が、化粧品Kを3本程度吸着保持できるハンディーサイズの小さいものに構成されている。
【0027】
この構成により、家庭で使用するときには、それらのプレート6の複数枚を並べて載置し、そこに化粧品Kを自立姿勢で吸着保持させておくことができる。そして、外出の際には、口紅と眉墨とアイラインなどといった必要な化粧品Kと一枚のプレート6とを持ち運ぶことにより、外出先でも、例えば、洗面台の近くにプレート6を載置して、その上に化粧品Kを並べるなど、化粧品Kを洗面器内に落としたりせずに容易良好に取り扱うことができる。
【0028】
上記実施例では、プレート6を平板状に形成しているが、本発明としては、階段状に形成するものでも良く、また、ターンテーブル状に構成するものでも良く、要するに、化粧品用袴3を磁石の吸引力により吸着保持できるものであれば良く、それらをして支持部材と総称する。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明の化粧品用袴によれば、口紅、スティック状化粧品、ペンシル状化粧品、香水瓶、チューブ状化粧品といった化粧品を、倒れやすさを解消して容易に取り扱えるようになった。
そのうえ、袴本体を利用して自立機能を備えさせるから、化粧品の底部側を、先鋭になった形状とか、人魚のような形状といったように自立不能な形状であっても、袴本体に挿入することにより自立機能を備えさせることができ、化粧品自体の形状に制約を与えずに奇抜な形状で人目を惹く化粧品を製作できて購買意欲を向上させることができながら、倒れたりせずに化粧品を容易に取り扱える。
しかも、更衣室におけるスチール製ロッカーなどのように磁石を吸引する材料のものがある場合には、袴本体をロッカーに吸着保持させることができ、口紅などの化粧品を容易に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧品用袴の実施例を示す全体斜視図である。
【図2】化粧品用袴の縦断面図である。
【図3】本発明に係る化粧品ホルダーの実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る化粧品ホルダーの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…袴本体
2…永久磁石
3…化粧品用袴
6…プレート(支持部材)
K…化粧品
Claims (6)
- 立姿勢での鉛直方向の長さが少なくとも一部の水平方向の長さよりも長い化粧品の底部側を挿脱可能に挿入する袴本体の底部に磁石を付設したことを特徴とする化粧品用袴。
- 請求項1に記載の化粧品用袴において、
磁石が永久磁石である化粧品用袴。 - 立姿勢での鉛直方向の長さが少なくとも一部の水平方向の長さよりも長い化粧品の底部側に設けられるとともに磁石を備えた磁石部材と、
前記磁石部材と吸引する性質を有する材料を含むとともに前記磁石の吸引力により前記磁石部材を吸着保持する支持部材と、
から構成したことを特徴とする化粧品ホルダー。 - 請求項3に記載の化粧品ホルダーにおいて、
磁石部材が化粧品の底部側に着脱可能に設けられるものである化粧品ホルダー。 - 請求項3に記載の化粧品ホルダーにおいて、
磁石部材が、化粧品の底部側を挿脱可能に挿入する袴本体の底部に磁石を付設した化粧品用袴である化粧品ホルダー。 - 請求項3、4または5のいずれかに記載の化粧品ホルダーにおいて、
磁石部材に備えられた磁石が永久磁石である化粧品ホルダー。
Priority Applications (1)
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-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002182402A patent/JP2004024376A/ja active Pending
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