JP2004023478A - 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ処理部とファクシミリ装置の各物理インタフェースにUSBを採用した画像処理システムを実現する。
【解決手段】第1インタフェース手段を介してデータ処理部の有する属性情報を取得する属性取得手段と、属性情報から、外部処理装置がデータ処理部の状態に関する状況情報の要求項目を判断する要求項目判断手段と、外部処理装置が第2インタフェース手段に接続されているかを判定する接続判定手段と、外部処理装置が接続されていると判定した場合に、要求項目判断手段によって判断した要求項目情報をデータ処理部に対して通知する要求項目通知手段と、第1インタフェース手段を介して要求項目情報に対応したデータ処理部の状況情報を取得する状況情報取得手段とを備える。
【選択図】図7
【解決手段】第1インタフェース手段を介してデータ処理部の有する属性情報を取得する属性取得手段と、属性情報から、外部処理装置がデータ処理部の状態に関する状況情報の要求項目を判断する要求項目判断手段と、外部処理装置が第2インタフェース手段に接続されているかを判定する接続判定手段と、外部処理装置が接続されていると判定した場合に、要求項目判断手段によって判断した要求項目情報をデータ処理部に対して通知する要求項目通知手段と、第1インタフェース手段を介して要求項目情報に対応したデータ処理部の状況情報を取得する状況情報取得手段とを備える。
【選択図】図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置及び画像処理装置の制御方法、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ等の外部処理装置に接続可能なファクシミリ装置として、特開平7−288625号公報等に記載されているように、セントロニクス等の双方向パラレルポート(IEEE1284準拠)インタフェース、または、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)インタフェースで接続するファクシミリ装置が知られている。この従来のファクシミリ装置と外部処理装置とによって構成されている画像処理システムでは、ファクシミリ装置と外部処理装置との接続形態は、単一の物理インタフェース上には、単一の論理インタフェースしか設けていなかった。また、ファクシミリ装置内部の主制御部とデータ処理部は、片方向パラレル通信及び双方向シリアルインタフェースで接続されていた。
【0003】
上記の構成を持ち、かつプリンタ、スキャナ、ファクシミリ通信等の複数の機能を併せ持つ複合ファクシミリ装置を外部処理装置で制御しようとした場合、外部処理装置では本来の制御コマンドを対し、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ通信等の機能を特定するヘッダ情報を制御コマンドの先頭に付加、編集した上でパケット化し、そのパケット化したデータを複合ファクシミリ装置に送信する必要があった。
【0004】
また、外部処理装置に接続されていない上記ファクシミリ装置において、その機能を実行させる際、装置の主制御部は、その機能の実行対象となるデータ処理部の動作状態、エラー状況など(以下、状況情報)をリアルタイムで知るために、データ処理部にその状況情報の返送を要求する命令(以下、状況情報取得要求)を発行する。同様に、主制御部が常時各データ処理部の状態をリアルタイムで把握する必要がある場合も、主制御部は周期的に状況情報取得要求をデータ処理部に発行する。発行後、主制御部はデータ処理部からの状況情報取得要求に対して返送された情報から、その使用状況、状態状況を認識し、以後の動作を決定する。
【0005】
同様に外部処理装置に接続されたファクシミリ装置においては、上記の状況情報取得要求がファクシミリ装置の主制御部と外部処理装置の主制御部の両方から各データ処理部に発行される。この際、画像処理装置の主制御部は外部処理装置から送られてくる全てのデータを一度受信し解析した後、その内容に従って各データ処理部へ適切なタイミング、順番で送信している。そのため一方の主制御部の制御下でデータ処理部が動作中のためもう一方の主制御部との間でデータの送受信ができない状態でも、画像処理装置の主制御部がそのデータをデータ処理部に送る順番や、返送されてきた情報を制御することが可能であり、もし後者のデータが上記の状況情報取得要求である場合であっても、画像処理部の主制御部が解析の結果に基づいたデータを作成し返送することで、以後の機能を実行させることができた。
【0006】
しかし、上記従来の技術で示したように、単一の物理インタフェース上には、単一の論理インタフェースしか持たないため、複合ファクシミリ装置を外部処理装置で制御しようとした場合に大きな課題があった。詳しくは、複数の機能を同時に動作させることが不可能であり、複合ファクシミリ装置のメリットを十分に生かせていなかった。または、無理に同時動作を行わせるためには、従来の技術に記した制御コマンドのパケット化の作業負荷が必要であった。それゆえに外部処理装置にインストールするドライバの改造作業負荷、制御の複雑さ、スループットの点で大きな問題があった。さらに外部処理装置からパケット化されたデータを受信する複合ファクシミリ装置においては、プリンタに関するデータなのか、スキャナに関するデータなのか、ファクシミリ通信に関するデータなのかを特定するために、パケット化されたデータを解析する必要があり、さらには制御コマンドの先頭に付加されているヘッダ情報を削除、編集する必要があり、制御の複雑さ、スループットの点で大きな問題があった。
また、ファクシミリ装置内部の主制御部と記録部は、印刷データ転送専用の片方向パラレル通信で接続されていた。そのため、主制御部が記録部の印刷情報を取得するためには、片方向パラレル通信とは別の物理インタフェースを設ける必要があった。これもまた製品設計作業の増大、制御の複雑さが問題となっていた。
【0007】
この問題を解決するために、外部処理装置とファクシミリ装置の物理インタフェースにUSBを採用し、USB規格で定める複数の論理チャネルを設ける(USB複合デバイス)ことにより、機能の同時動作を簡単に実現することが可能となると考えられる。また、複数の論理チャネルを設けることにより、制御コマンドに機能を示すヘッダ情報を付加する必要がなくなり、制御の簡素化、データの解析が必要なくなることによるスループットの向上が期待できる。さらには、ファクシミリ装置内の主制御部とデータ処理部の物理インタフェースにもUSBを採用することにより、USBインタフェース以外の他の物理インタフェースを設ける必要がなくなり、設計工数の削減、安易な流用、データ透過性の向上が期待できると思われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、外部処理装置に接続されたファクシミリ装置において、従来の技術で示した状況情報取得要求がファクシミリ装置の主制御部と外部処理装置の主制御部の両方から各データ処理部に発行された場合、物理インタフェースにUSBを採用し、ファクシミリ装置の主制御部で外部処理装置からのデータの解析をやめスループットの向上を図った構成だと、従来の技術に示したように画像処理装置の主制御部が外部処理装置から送られてくる全てのデータを一度受信し解析した後、その内容に従って各データ処理部へ適切なタイミング、順番で送信するといった制御を行うことができない。そのため一方の主制御部の制御下でデータ処理部が動作中のため、もう一方の主制御部との間でデータの送受信ができない状態では、後者の主制御部は適切な返送を得ることができず、データ処理部の使用状況、状態状況も認識できない。その結果、以後の動作を決定し実行することができないといった問題が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。具体的には、第1の論理チャネルを有するデータ処理部を接続する第1インタフェース手段と、第2の論理チャネルを有し外部処理装置に接続する第2インタフェース手段とを有する画像処理装置であって、前記第1インタフェース手段を介して前記データ処理部の有する属性情報を取得する属性取得手段と、前記属性情報から、前記外部処理装置が前記データ処理部に対して要求する前記データ処理部の状態に関する状況情報の要求項目を判断する要求項目判断手段と、前記外部処理装置が前記第2インタフェース手段に接続されているかを判定する接続判定手段と、前記接続判定手段において前記外部処理装置が接続されていると判定した場合に、前記要求項目判断手段によって判断した前記状況情報の要求項目を含む要求項目情報を前記データ処理部に対して通知する要求項目通知手段と、前記第1インタフェース手段を介して前記要求項目情報に対応した前記データ処理部の状況情報を取得する状況情報取得手段とを備える。さらに、前記状況情報取得手段で取得した前記状況情報を用いて画像処理装置の所定の機能を制御する画像処理装置制御手段をさらに備えてもよい。
【0010】
以上によって、ファクシミリ装置の主制御部も外部処理装置の主制御部も期待する状況確認情報を得ることができ、機能を正常に実行することができる。その結果、データ処理部とファクシミリ装置の各物理インタフェースにUSBを採用した画像処理システムを実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず、画像処理システムを構成する画像処理装置100の概略を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態である画像処理システムを構成する画像処理装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0012】
画像処理装置100において、CPU101は、システム制御部であり、画像処理装置100の全体を制御する。ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。
【0013】
RAM103は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した設定値や画像処理装置100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。画像メモリ104は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積する。データ変換部105は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、キャラクタデータのCG展開等、画像データの変換を行う。
【0014】
読取制御部106は、読取部107が、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画像信号を、図示しない画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。
【0015】
操作表示部108は、数値入力キー、文字入力キー、ワンタッチ電話番号キー、モード設定キー、決定キー、取り消しキー等を備え、ユーザが画像送信相手先データの決定や設定データの登録動作を行うための操作部と、各種キー、LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成され、オペレータによる各種入力操作や、画像処理装置100の動作状況、ステータス状況の表示等を行う表示部である。
【0016】
通信制御部109は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成されている。この通信制御部109では、アナログの通信回線(PSTN)131に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行っている。
【0017】
解像度変換処理部110は、画像データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を行う。なお、解像度変換部110において、画像データの拡大縮小処理も可能である。
【0018】
符号復号化処理部111は、画像処理装置100で扱う画像データ(MH、MR、MMR、JBIG、JPEG等)を符号復号化処理したり、拡大縮小処理を行う。
【0019】
記録制御部112は、印刷される画像データに対し、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、USBホスト制御部114(後述)に出力する。また、USBホスト制御部114を制御することにより、定期的に記録部115の状況情報データを取得する役割も果たす。
【0020】
USBファンクション制御部113は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、プロトコル制御を行い、CPU101が実行するUSB制御タスクからのデータを、パケットに変換し、外部の情報処理端末に、USBパケット送信を行ったり、逆に、外部の情報処理端末からのUSBパケットを、データに変換してCPU101に対し送信を行ったりする。
【0021】
USBホスト制御部114は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行う為の制御部である。USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことが出来る規格であり、1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することが出来る。USBホスト制御部114は、USB通信におけるホストの機能を有する。
【0022】
記録部115は、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ等からなる印刷装置であり、カラー画像データ、またはモノクロ画像データを印刷部材に印刷する。USBホスト制御部114とは、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行い、特に記録部115はファンクションの機能を有する。
【0023】
本実施形態においては、記録機能のUSB通信は1対1の接続形態を用いる。上記構成要素101〜106、108〜114は、CPU101が管理するCPUバス121を介して、相互に接続されている。
【0024】
本例では、USBホスト制御部114、USBインタフェースによって記録部115が接続された構成について記述したが、もちろんこの構成のみに限定されるわけではない。読取部107と読取制御部106との接続にUSBホスト制御部、USBインタフェースを接続する構成なども考えられる。また、デジタルカメラで撮影したデータの入力やファクシミリ送受信に関しても、同様の構成を実施することが可能である。
【0025】
続いて、画像処理システムを構成する外部処理装置200の概略を詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態である画像処理システムを構成する外部処理装置200の概略構成を示すブロック図である。
【0026】
CPU201は、ROM202、RAM203、または、内部記憶装置204、外部記憶装置(205)に記憶されたプログラムから読み出されたプログラムに従って、システムバスを介して外部処理装置200全体の動作を制御するものである。ROM202は、CPU201の制御プログラム等を格納している。RAM203は、一時的にプログラムや画像データを記憶し、外部処理装置200の処理を高速に動作させるためのものである。
【0027】
内部記憶装置204は、オペレーティング・システム、各種アプリケーションプログラムや画像データ等が格納されている。内部記憶装置204には、本実施形態における文字データ処理工程を含む、画像処理装置100に対する各種制御命令やデータの送受信を行うためのアプリケーションソフト、機能ごとのUSBクラスドライバソフトおよびUSBバスドライバソフト等がインストールされているものとする。
【0028】
操作部207は、オペレータからの指示入力手段としてのキーボードやマウス(不図示)を制御するものである。画像処理装置100、外部処理装置200に対する命令、操作には、通常、操作部207のキーボードやマウスで行われる。
【0029】
表示部208は、オペレータに各種表示を行うものである。外部処理端末200で印刷の実行起動をかける場合は、確認ダイヤログ等を表示部208に表示し、オペレータに入力を促す。また印刷動作の実行中は、印刷状況を示す情報をオペレータに提供する。
【0030】
通信部209は、図示しないネットワークに接続したり、通信回線を通してインターネットプロバイダへの接続や、相手通信装置との間でのデータや画像情報等の通信を行う。ネットワークや通信回線への接続に関しては、公知の方法を使用するものとし、詳述しない。
【0031】
USBホスト制御部210は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、CPU201からのデータを、パケットに変換し、画像処理装置100に、USBパケットを送信したり、逆に、画像処理装置100からのUSBパケットを、データに変換してCPU201に送信したりする。通信制御方法に関しては、公知の方法を使用するものとし、詳述しない。
【0032】
続いて、USBファンクション制御部113のUSBインタフェースにおける構成を詳細に説明する。
【0033】
図3は、ここで示す画像処理装置100のUSBファンクション制御部113のUSBインタフェースにおける構成を示す概念図である。
【0034】
最も大きい枠で示されるデバイス(301)は、USB通信規格において1つだけ定義することができ、装置全体の属性を示している。デバイス(301)の属性は、デバイス 記述子で表現され、デバイス記述子には、装置の製造者ID、製品ID、リリース番号、コンフィギュレーション数などが含まれている。
【0035】
デバイス(301)の中には、コンフィギュレーションが1つ(コンフィギュレーション1(302))だけ定義されている。コンフィギュレーション1(302)の属性は、コンフィギュレーション 記述子で表現され、コンフィギュレーション 記述子には、そのコンフィギュレーションの中のインタフェース数などが含まれている。
【0036】
コンフィギュレーション1(302)の中には、インタフェースが3つ(インタフェース0〜2(304、307、311))だけ定義されている。インタフェース0〜2(304、307、311)の属性は、インタフェース記述子で表現され、インタフェース 記述子には、そのインタフェースの中のエンドポイント数、クラスコードなどが含まれている。
【0037】
プリンタ用に使用するインタフェース0(304)の中には、エンドポイントが2つ(エンドポイント1、2(305、306))だけ定義されている。エンドポイント1、2(305、306)の属性は、エンドポイント 記述子で表現され、エンドポイント 記述子には、そのエンドポイントのエンドポイント番号、通信方向、転送タイプ、パケットサイズなどが含まれている。エンドポイント1(305)は、主に制御データ受信や印刷データ受信のために使用される。エンドポイント2(306)は、主に受信した印刷データの印刷状況を送信するために使用される。
【0038】
スキャナ用のインタフェース1(307),FAX用のインタフェース2(311)でも上記のプリンタの場合と同様に、それぞれのエンドポイント(エンドポイント3(308)、4(309)、5(310)、6(312)、7(313)、8(314))に各機能が割り振られている(図3参照)。
【0039】
続いて、記録部115のUSBインタフェースにおける構成を詳細に説明する。図4は、画像処理装置100の記録部115のUSBインタフェースにおける構成を示す概念図である。
【0040】
最も大きい枠で示されるデバイス(401)は、USB通信規格において1つだけ定義することができ、装置全体の属性を示している。デバイス(401)の属性は、デバイス記述子で表現され、デバイス記述子には、装置の製造者ID、製品ID、リリース番号、コンフィギュレーション数などが含まれている。
【0041】
デバイス(401)の中には、コンフィギュレーションが1つ(コンフィギュレーション1(402))だけ定義されている。コンフィギュレーション1(402)の属性は、コンフィギュレーション 記述子で表現され、コンフィギュレーション 記述子には、そのコンフィギュレーションの中のインタフェース数などが含まれている。
コンフィギュレーション1(402)の中には、インタフェースが1つ(インタフェース0(404))だけ定義されている。インタフェース0(404)の属性は、インタフェース記述子で表現され、インタフェース 記述子には、そのインタフェースの中のエンドポイント数、クラスコードなどが含まれている。
【0042】
印刷用に使用するインタフェース0(404)の中には、エンドポイントが2つ(エンドポイント1、2(405、406))だけ定義されている。エンドポイント1、2(405、406)の属性は、エンドポイント 記述子で表現され、エンドポイント 記述子には、そのエンドポイントのエンドポイント番号、通信方向、転送タイプ、パケットサイズなどが含まれている。エンドポイント1(405)は、主に制御データ受信や印刷データ受信のために使用される。エンドポイント2(406)は、主に受信した印刷データの印刷状況を送信するために使用される。
【0043】
次に、画像処理システムの画像処理装置100の初期化処理について示す。図5は、本発明の実施形態である画像処理装置100の初期化処理を示すフローチャートである。
【0044】
画像処理装置100の電源が投入されると、ステップ501において、CPUバス121に接続される周辺回路の初期化を行う。
【0045】
続いてステップ502において、CPU101と異なる別CPU(図示せず)が管理する記録部115の初期化が終了したか判断する。終了していれば、処理はステップ503へ移行し、終了してなければステップ502を繰り返す。記録部115の初期化の終了は、USBホスト制御部114のUSBインタフェースによって検出することが可能である。またCPU101と記録部115の間を直接、監視線を接続することにより検出することも可能である。
【0046】
ステップ503において、CPU101は、USBホスト制御部114が検出した記録部115の装置構成を取得し、さらには記録部115に対し、記録部115を使用可能にするための装置構成決定の命令(Set Configuration命令)を送信する。記録部115の装置構成取得には、USBインタフェースを使用する。装置の構成データは、図4で示すエンドポイント0(403)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送受信される。記録部115の装置構成を示すデータ(属性情報)には、上述のデバイス記述子、コンフィギュレーション 記述子、インタフェース 記述子、エンドポイント 記述子(1、2)等が存在し、さらには記録部115の製造者名文字列、製品名文字列、シリアル番号文字列などがある。記録部115に対する装置構成決定送信には、USBインタフェースを使用する。
【0047】
装置構成決定の送信データは、図4で示すエンドポイント0(403)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送信される。本ステップを画像処理装置100の電源投入初期化時に実行することにより、画像処理装置100の初期化を確実に行うことが可能になる。さらには画像処理装置100全体の装置構成を示すデータを外部処理装置200に通知する際(後述)に、外部処理装置200からの装置構成取得命令に対し、素早く応答することが可能になる。
【0048】
ステップ504において、画像処理装置100全体の装置構成(コンフィギュレーション)を生成する。装置の構成データは、図3で示すエンドポイント0(303)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送受信される。画像処理装置100全体の装置構成を示すデータには、上述のデバイス記述子、コンフィギュレーション記述子、インタフェース 記述子(0〜2)、エンドポイント記述子(1〜8)等が存在し、さらには画像処理装置100全体の製造者名文字列、製品名文字列、シリアル番号文字列などがある。画像処理装置100全体の装置構成を示すデータの一部には、ステップ503で取得した記録部115の装置構成を示すデータの一部が使用される。
【0049】
例えば、画像処理装置100がUSBインタフェース経由で外部処理装置200から受信する印刷データをそのまま記録部115にUSBインタフェース経由で転送できるように、またUSBホスト制御部114がUSBインタフェース経由で記録部115から受信する印刷状況データをそのまま外部処理装置200にUSBインタフェース経由で転送できるように、図3のプリンタ用のインタフェース記述子0(304)は、ステップ503で記録部115から受信したインタフェース記述子のそのままの構成で形成される。また、装置の製造シリアル番号文字列などの不揮発データを、記録部115から受信するシリアル番号文字列データをそのまま使用するようにしても良い。
【0050】
以上の制御を行うことにより、記録部115の機種に依存しない画像処理装置100を構成することが出来る。すなわち、たとえ記録部115が最新の記録部に変更になった場合でも、本フローチャート処理を変更する必要はない。
【0051】
ステップ505において、画像処理装置100と外部処理装置200の通信を許可するために、USBファンクション制御部113を通信有効の状態に移行させる。ここまでのステップで画像処理装置100全体の初期化が終了し、待機状態としてイベント待ちの状態となる。
【0052】
ステップ506において、画像処理装置100が外部処理装置200に接続されたか否か判断する。接続されれば、処理はステップ507へ移行し、接続されていなければステップ506を繰り返す。外部処理装置200との接続検出は、USBファンクション制御部113のUSBインタフェースによって可能である。
【0053】
ステップ507において、画像処理装置100が接続された外部処理装置200から、装置構成の取得命令(Get Device Descriptor命令、Get ConfigurationDescriptor命令、Get String Descriptor命令、Get Device ID命令など)を受信したか否かを判断する。受信していれば、処理はステップ508へ移行し、受信してなければステップ507を繰り返す。
【0054】
ステップ508において、ステップ504で生成した画像処理装置100全体の装置構成を示すデータを外部処理装置200に通知する。装置の構成データは、図3で示すエンドポイント0(303)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送信される。
【0055】
ステップ509では、画像処理装置100が外部処理装置200から、装置構成決定の命令(Set Configuration命令)を受信したか否かを判断する。もし受信していれば、処理はステップ510へ移行し、受信していなければステップ509を繰り返す。装置構成決定の命令は、図3で示すエンドポイント0(303)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって受信される。
【0056】
この際、外部処理装置200にステップ509で画像処理装置100から送信された装置構成を示すデータが示す機種に対応するドライバソフトウェアが存在していなかった場合、外部処理装置200は画像処理装置100に装置構成決定の命令を送信しない。そして外部処理装置200はユーザに接続された画像処理装置100の制御ができないことを通知し、エラーのチェックや対応ドライバソフトウェアのインストールを要求する。
【0057】
ステップ510において、画像処理装置100のCPU101はROM102、もしくはRAM103に存在する”外部処理装置200がデータ処理部(本例では記録部115)に要求する印刷状況通知要求の項目のデータベース(図12参照)”から、ステップ503で取得した記録部115の装置構成を示すデータから認識したデバイスIDと一致するものを探し出す。この印刷状況通知要求の項目にはインク無し、トナー無し、記録紙無し、記録紙ジャムなどのエラー状態や記録中、アイドリング中など記録部115の状態状況などが含まれている。また、このデバイスIDは記録部115の固有のものであり、使用されているプリンタなどの構成、性能によって異なっている。上記データベースから抜き出した項目は、以後、外部処理装置200に接続された時に印刷状況通知要求と使用される(詳細は図7参照)。
【0058】
ステップ511において、画像処理装置100はその装置構成(コンフィギュレーション)を使用可能にし、印刷データの受信待ち状態へ移行する。ここで、もし記録部115にエラーが発生し、記録部115が印刷データを受信する準備が整っていない場合は、USBファンクション制御部113も外部処理装置200に対し、印刷データを受信する準備が整っていない状態が設定される。例えば、記録部115は、記録部115内部に致命的なエラーを検出した場合、記録部115が印刷データを受信することが出来ない状態を設定する。その状態をUSBホスト制御部114経由で検出したCPU101は、USBファンクション制御部113に対し、印刷データを受信する準備が整っていない状態を設定する。この制御により、外部処理装置200からの印刷データが、画像メモリ104に蓄積されて滞留することが無くなり、外部処理装置200は記録部が印刷データを受信する準備が整っていないことを知ることができるので動作不具合を回避することが可能になる。初期化後にエラーが発生した場合も、これと同様の処理により同様の効果を得ることができる。
【0059】
さらに、記録部115が印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない場合も同様である。すなわち、もし記録部115にエラーが発生し、記録部115が印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない場合は、USBファンクション制御部113にも、外部処理装置200に対し印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない状態が設定される。例えば、記録部115は、ステップ502における記録部115の初期化時に、記録部115内部に致命的なエラーを検出した場合、記録部115は印刷状況を示すデータを送信することができない状態を設定する。その状態をUSBホスト制御部114経由で検出したCPU101は、USBファンクション制御部113に対し、印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない状態を設定する。この制御により、外部処理装置200から印刷状況を示すデータの転送要求が来た場合でも、外部処理装置200は記録部が印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていないことを知ることをできるので処理の動作不具合を回避することが可能になる。初期化後にエラーが発生した場合も、これと同様の処理により同様の効果を得ることができる。
【0060】
また、ステップ503とステップ504は、必ずしもステップ502の直後に行う必要はない。また、ステップ507で画像処理装置100が接続された外部処理装置200から、装置構成の取得命令を受信した直後にステップ503とステップ504を行っても構わない。また、ステップ503において、必ずしも記録部115からの装置構成取得と、記録部115への装置構成決定送信を同時に行う必要はない。
【0061】
続いて、画像処理装置100の印刷動作開始を詳細に説明する。図7は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷動作開始を示すフローチャートである。
【0062】
ステップ701において、現在、画像処理装置100と外部処理装置200の間でデータ送受信が許可されているか(図5、図6のステップ506〜512参照)、つまり接続されていてデータ送受信が可能か否かを判断する。接続されていてデータ送受信が可能な場合はステップ702に移行し、そうでない場合にはステップ706に移行する。
【0063】
ステップ702において、記録部115がデータを受信できる状態になっているか否かを判断する。これは、図6のステップ511で述べたようにUSBファンクション制御部113が印刷データを受信できる状態になっているかどうかに基づいて判断する。データ受信できるならばステップ703に移行し、そうでないならばステップ701に戻る。この際、外部処理装置200も同様にUSBファンクション制御部113の状態によって記録部115の状態を認識することができる。
【0064】
ステップ703において、ステップ510でデータベースから検索した印刷状況通知要求の項目と画像処理装置100のCPU101が要求する印刷状況通知要求の項目を合わせたものを記録部115に通知する。この際、両者の印刷状況通知要求の項目で一致するものがあれば、それをまとめても問題は無い。以後、記録部115は図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって印刷状況の通知要求を受信した時、その項目に対応するデータを、印刷状況を示すデータとして返送する。この印刷状況の通知要求の受信とは、実際のデータを受信するわけではなく、USB通信規格のINパケットを受信することである。
【0065】
ステップ704において、画像処理装置100は外部処理装置200から印刷データを受信したか否かを判断する。受信していれば、処理はステップ705へ移行し、受信してなければステップ704を繰り返す。印刷データの受信は、図3で示したエンドポイント1(305)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルによって受信される。また、受信する印刷データは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で受信する。
【0066】
ステップ705において、画像処理装置100は外部処理装置200から受信する印刷データを印刷する印刷モードへ移行する。印刷モードの詳細は、後述する。印刷モードが終了すると、再度外部処理装置200からの印刷データ受信待ち状態へ移行する。
【0067】
ステップ706において、ステップ702と同様に、記録部115がデータを受信できる状態になっているか否かを判断する。これは、図6のステップ511で述べたようにUSBファンクション制御部113が印刷データを受信できる状態になっているかどうかに基づいて判断する。データ受信できるならばステップ703に移行し、そうでないならばステップ701に戻る。
【0068】
ステップ707において、印刷状況通知要求の項目を記録部115に通知する。この時の、印刷状況通知要求の項目は、ステップ703の場合と異なり、画像処理装置100のCPU101が要求する項目だけでも問題は無い。以後、記録部115は図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって印刷状況の通知要求を受信した時、その項目に対応するデータを、印刷状況を示すデータとして返送する。この印刷状況の通知要求の受信とは、実際のデータを受信するわけではなく、USB通信規格のINパケットを受信することである。
【0069】
ステップ708において、画像処理装置100のCPU101は画像メモリ104などに印刷データが存在しているか否か判断する。存在していればステップ709に移行し、存在していなければステップ708を繰り返す。この際、ステップ708を繰り返す時間に制限、タイムアウトの処理を入れてステップ701に戻るような制御を行っても問題は無い。
【0070】
ステップ709において、画像処理装置100は自身の持つ印刷データを印刷するモードへと移行する。印刷モードの詳細については後述する。印刷モードが終了すると、再度印刷状況通知要求の受信とプログラムの発行命令を待機する。
【0071】
ステップ710において、記録部115は何らかのエラーが発生しているために印刷処理を実行できないことをユーザに通知する。この際、ユーザへの通知は操作表示部108に表示される。また、記録部115へ転送するはずであった命令、データを画像メモリ104に保存して、外部処理装置200による印字が終了し、印刷可能な状態になったら自動的に画像メモリ104に保存された命令を実行するような制御を行ってもよい。ユーザに記録部115の状態を通知したら、ステップ701に戻る。
【0072】
続いて、画像処理装置100の印刷モードの動作を詳細に説明する。図8は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷動作を示すフローチャートである。
【0073】
ステップ801において、印刷モードが図7のステップ705から呼び出されたか否かを判断する。ステップ705から呼び出された場合にはステップ802に移行し、そうでないとき、つまりステップ709から呼び出された場合にはステップ803に移行する。
【0074】
ステップ802において、印刷データは画像メモリ104などに保存されているので、そのデータを記録部115に転送する。印刷データの転送に関する詳細は、後述する。ステップ802の処理が終了すると、処理はステップ805へ移行する。
【0075】
ステップ803において、画像処理装置100は外部処理装置200から印刷データを受信したか否かを判断する。受信していれば、処理はステップ804へ移行し、受信してなければステップ805へ移行する。印刷データの受信は、図3で示すエンドポイント1(305)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルによって受信される。受信した印刷データは、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存される。
【0076】
ステップ804において、画像処理装置100は外部処理装置200から受信した印刷データを記録部115へ転送する処理を行う。印刷データの転送に関する詳細は、後述する。ステップ804の処理が終了すると、処理はステップ805へ移行する。
【0077】
ステップ805において、画像処理装置100は外部処理装置200から印刷状況の通知要求を受信、もしくは自身のROM202、RAM203に保存されたプログラムによる印刷状況の通知要求の発行を命令されているか否か判断する。受信、もしくは命令されているならば、処理はステップ806へ移行し、受信、もしくは命令されていないならばステップ807へ移行する。外部処理装置からの印刷状況の通知要求の受信は、図3で示すエンドポイント2(306)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって受信される。印刷状況の通知要求の受信とは、実際のデータを受信するわけではなく、USB通信規格のINパケットを受信することである。
【0078】
ステップ806において、画像処理装置100は記録部115から印刷状況を示すデータを受信する。印刷状況を示すデータの転送に関する詳細は、後述する。ステップ806の処理が終了すると、処理はステップ807へ移行する。
【0079】
ステップ807において、外部処理装置200からの印刷データが終了したか否かを判断する。終了していれば、処理はステップ808へ移行し、終了していなければステップ801へ移行する。
【0080】
ステップ808において、印刷動作の終了処理を行う。印刷動作の終了処理とは、印刷部材の機構外への排出、不図示のスピーカによる印刷動作終了音の鳴動、操作表示部108または表示部208による印刷動作終了の通知などがある。
【0081】
続いて、印刷データを転送する際の詳細な説明を行う。図9は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷データを転送する際のフローチャートである。
【0082】
ステップ901において、受信した印刷データを記録部115へ転送する。外部処理装置からの印刷データの転送は、図3で示すエンドポイント1(305)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルによって受信した印刷データを、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存し、図4で示すエンドポイント1(405)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルへ送信する。この際、エンドポイント1(305)からエンドポイント1(405)へ転送する印刷データの内容は、編集、加工を一切行わず、そのままの印刷データを転送する。
【0083】
また、転送する印刷データは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で転送する。図3で示すデバイス(301)内のインタフェース0(304)と、図4で示すデバイス(401)内のインタフェース0(404)は、互いに透過的に使用される。すなわち外部処理装置200にインストールされているプリンタドライバソフトの処理は、外部処理装置200と記録部115が、USBインタフェース経由で直接接続される場合となんら変わりなく、記録部115を他製品から流用した場合に、プリンタドライバソフトもそのまま流用することが可能になる。
【0084】
また、画像処理装置100の制御下における印刷データの転送では、画像メモリ104などに保存されている印刷データを図4で示すエンドポイント1(405)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルへ送信する。
【0085】
続いて、印刷状況データを転送する際の詳細な説明を行う。図10は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷状況データを転送する際のフローチャートである。
【0086】
ステップ1001において、CPU101はUSBホスト制御部114を制御することにより、記録部115から印刷状況を示すデータを取得する。印刷状況を示すデータの取得は、図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって取得する。取得した印刷状況を示すデータは、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存される。また、取得する印刷状況を示すデータは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で取得する。この印刷状況を示すデータの項目は図7のステップ703、ステップ707によって記録部に通知されていたものである。
【0087】
ステップ1002において、印刷状況通知がステップ802から移行されたか否かを判断する。ステップ802から移行されたならば、画像処理装置100による印刷状況通知要求、印刷データが発行された場合であり、ステップ1004に移行する。そうでないならば、外部処理装置200によって印刷状況通知要求、印刷データが発行された場合であり、ステップ1003に移行する。
【0088】
ステップ1003において、ステップ1001で取得した印刷状況を示すデータを外部処理装置200へ転送する。印刷状況を示すデータの転送は、図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって取得した印刷状況を示すデータを、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存し、図3で示すエンドポイント2(306)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルへ送信する。この際、エンドポイント2(406)からエンドポイント2(306)へ転送する印刷状況を示すデータの内容は、編集、加工は一切行わず、そのままの印刷状況を示すデータを転送する。
【0089】
また、転送する印刷状況を示すデータは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で転送する。図4で示すデバイス(401)内のインタフェース0(404)と、図3で示すデバイス(301)内のインタフェース0(304)は、互いに透過的に使用される。図4で示すデバイス(401)内のインタフェース0(404)と、図3で示すデバイス(301)内のインタフェース0(304)は、互いに透過的に使用される。
【0090】
すなわち外部処理装置200にインストールされているプリンタドライバソフトの処理は、外部処理装置200と記録部115が、USBインタフェース経由で直接接続される場合となんら変わりなく、記録部115を他製品から流用した場合に、プリンタドライバソフトもそのまま流用することが可能になる。
【0091】
ステップ1004において、画像処理装置100CPU101はステップ1001で取得した印刷状況のデータを保持する。機能を実行するために必要な場合は、その内容を解析し、再度更新されるまでそれに基づいて以後の機能を実行する。この際、データに画像処理装置100の機能を実行するのに必要でない内容が含まれていても、画像処理装置はそれを無視し、正常に動作する。
【0092】
続いて、外部処理装置200の画像処理装置100コントロールソフトウェア(以下、ドライバソフトウェア)の印刷状況通知要求に関する動作についての詳細を示す。図11は、本実施形態において、画像処理装置100に対するドライバソフトウェアの印刷状況通知要求時の動作について示したフローチャートである。
【0093】
ステップ1101において、外部処理装置200のCPU201は、USBホスト制御部を通して画像処理装置100に対し印刷状態通知要求を行う。この際、印刷状態通知要求の項目は画像処理装置100を制御するためのドライバソフトウェアと共に内部記憶装置204、外部記憶装置205、外部記憶ディスク206のいずれかに保存されている。
【0094】
ステップ1102において、印刷情報通知要求を画像処理装置100に行ってから返送の受信を待機している時間が、ドライバソフトウェアに設定されている待機時間を超えているか否かを判断している。待機時間を超えても画像処理装置からの返送の受信ができない場合にはステップ1108へ移行し、そうでない場合にはステップ1103へと移行する。
【0095】
ステップ1103において、印刷情報通知要求に対する画像処理装置100からの返送が受信できたかどうかを判断する。返送が受信できた場合にはステップ1104へ移行し、まだ受信できていない場合にはステップ1102へ移行する。
【0096】
ステップ1104において、印刷情報通知要求に対する画像処理装置100からの返送されてきた印刷状況を示すデータが無効である、つまりNAK信号を受信したか否かを判断する。受信した場合にはステップ1105に移行し、そうでない場合にはステップ1106に移行する。
【0097】
ステップ1105において、画像処理装置100から返送されてきた印刷状況を示すデータが無効である、つまりNAK信号を連続で受信した回数がドライバソフトウェアに設定されている回数に達したか否かを判断する。設定されている回数に達した場合にはステップ1108へ移行し、そうでない場合にはステップ1101へ移行する。
【0098】
ステップ1106において、画像処理装置100から返送されてきた印刷状況を示すデータから次の制御に必要な動作に必要な項目を抜き出し、それに従って機能を実行する。この際、印刷状況を示すデータから必要な情報を抜き出すのは、記録部115が画像制御装置100のCPU101の制御下にある時にステップ1101の印刷状況通知要求をした場合に、記録部115ではなく画像処理装置100のCPU101が、図6のステップ512で生成した画像処理装置100が要求する印刷状況項目と外部処理装置200が要求する印刷状況項目が1つになったデータ群を返送してくるためである(図7、ステップ703、ステップ708、図10ステップ1004参照)。ステップ1106終了後、ステップ1107へ移行する。
【0099】
ステップ1107において、外部処理装置200はユーザのオペレーション、ソフトウェア、画像処理装置100の状態に応じて、機能を実行する。
【0100】
ステップ1108において、外部処理装置200は画像処理装置100から必要な印刷状況を示すデータを取得することができなかったので、そのことをユーザに表示部208を用いて通知する。
【0101】
図12はデータ処理部(本例では記録部115)に通知される状況情報通知要求の項目(本例では印刷状況通知要求の項目)について示した図である。
【0102】
本図のステップ510で使用される”外部処理装置200が記録部115に要求する印刷状況通知要求の項目のデータベース”(1201)と画像処理装置100のCPU101が自身の制御のために必要とする印刷状況通知要求の項目(1202)は画像処理装置100のROM102、もしくはRAM103に保存されている。
【0103】
外部処理装置200から記録部115に状況情報通知要求が発行される可能性がある場合、つまり画像処理装置100に外部処理装置200が接続されている時、画像処理装置100のCPU101は、ステップ503で取得した記録部115の装置構成を示すデータから認識したデバイスIDと一致する印刷状況通知要求の項目のデータ群を選び出し、CPU101が自身の制御のために必要とする印刷状況通知要求の項目(1202)と合わせて記録部115に通知される(1203)。
【0104】
また、上記条件を満たしていない場合、つまり画像処理装置100に外部処理装置200が接続されていない時、画像処理装置100のCPU101は自身の制御のために必要とする印刷状況通知要求の項目(1202)のみ記録部115に通知する(1204)。
【0105】
この際、本例ではUSBホスト制御部とUSBインタフェースを用いて接続されているのが記録部115だけなので上記データベース(1201)には記録部115に関するものだけ存在している。しかし、読取部107、デジタルカメラなど他のものがUSBホスト制御部、USBインタフェースを用いて接続されている、もしくは接続される可能性がある場合は、外部処理装置200がそれらに通知する状況情報通知要求の項目もデータベースに存在する(1205)。また、これらの状況情報通知要求の項目には動作中であるか否か、エラー状態か否かを示す項目が含まれている。
【0106】
本実施形態は、記録動作に関して記述したが、もちろん記録動作のみに限定されるわけではない。読取動作に関しても、同様に実施することにより、同様の効果が期待できる。また、デジタルカメラで撮影したデータの入力やファクシミリ送受信に関しても、同様に実施することにより、同様の効果が期待できる。
【0107】
以上説明したように本発明によれば、情報処理端末とファクシミリ装置の各物理インタフェースにUSBを採用した画像処理システムにおいて、ファクシミリ装置はデータ処理部の構成を認識し(デバイスIDの認識)、それを用いて接続された外部処理装置がそのデータ処理部に要求する状況情報の確認(以降、状況確認情報)項目を認識する(PCの要求するステータス情報の認識)。接続された外部処理装置よりデータ及び状況確認情報の取得要求を受信する可能性がある場合、ファクシミリ装置の主制御部は自身が要求する状況確認情報の項目に加え、外部処理装置の要求する状況確認情報の項目も共に要求する(PC+FAXの要求するステータス情報を通知)。そして、ファクシミリ装置も外部処理装置もデータ処理部から同一の返送情報受け取る。この返送情報が外部処理装置へ送信されるとき、スループットの向上のためにファクシミリの主制御部はそれに対して解析、編集などの作業は行わない。
【0108】
この際、ファクシミリ装置は正確に動作するために、上記返送情報に自らの動作に関連の無い項目が含まれていても、それを無視して必要な情報のみ使用する。同様の理由から、外部処理装置も自らの動作に関連の無い項目が含まれていても、それを無視して必要な情報のみ使用する。
【0109】
また、上記の外部処理装置がそのデータ処理部に要求する状況確認情報の項目を認識するための手段として、ファクシミリ装置内部にその項目をデータベースとして保存しておき、認識したデータ処理部の構成を用い分類し、選別することで効率よく状況確認情報の項目を認識することができる。
【0110】
一方、接続された外部処理装置よりデータおよび状況確認情報の取得要求を受信する可能性がない場合、扱うデータ量を軽減するためにファクシミリ装置は自身が必要な状況確認情報のみ要求し、その返送情報から以後の動作を決定する。
【0111】
以上に説明した本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】
以上によれば、外部処理装置とファクシミリ装置の各物理インタフェースにUSBを採用した画像処理システムにおいて、ファクシミリ装置も外部処理装置もデータ処理部の状態を正確に認識することが可能になり、本システムを実現することができる。その結果として、従来よりも制御が簡素化され、スループットが向上したシステムを持つファクシミリ装置を構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における外部処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態における画像処理装置100のUSB構成の一例を示す概念図である。
【図4】本発明の実施形態における記録部115のUSB構成の一例を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態における画像処理装置100の初期化処理動作のフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における画像処理装置100の初期化処理動作のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における画像処理装置100での印刷動作を開始する際に実行する処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における画像処理装置100での印刷動作における処理のフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における画像処理装置100の印刷データを転送する際の処理のフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における画像処理装置100の印刷状況データを転送する際の処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態におけるドライバソフトウェアの印刷状況通知要求に関する動作の処理のフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態におけるデータ処理部に通知される状況情報通知要求の項目の一例を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置及び画像処理装置の制御方法、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ等の外部処理装置に接続可能なファクシミリ装置として、特開平7−288625号公報等に記載されているように、セントロニクス等の双方向パラレルポート(IEEE1284準拠)インタフェース、または、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)インタフェースで接続するファクシミリ装置が知られている。この従来のファクシミリ装置と外部処理装置とによって構成されている画像処理システムでは、ファクシミリ装置と外部処理装置との接続形態は、単一の物理インタフェース上には、単一の論理インタフェースしか設けていなかった。また、ファクシミリ装置内部の主制御部とデータ処理部は、片方向パラレル通信及び双方向シリアルインタフェースで接続されていた。
【0003】
上記の構成を持ち、かつプリンタ、スキャナ、ファクシミリ通信等の複数の機能を併せ持つ複合ファクシミリ装置を外部処理装置で制御しようとした場合、外部処理装置では本来の制御コマンドを対し、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ通信等の機能を特定するヘッダ情報を制御コマンドの先頭に付加、編集した上でパケット化し、そのパケット化したデータを複合ファクシミリ装置に送信する必要があった。
【0004】
また、外部処理装置に接続されていない上記ファクシミリ装置において、その機能を実行させる際、装置の主制御部は、その機能の実行対象となるデータ処理部の動作状態、エラー状況など(以下、状況情報)をリアルタイムで知るために、データ処理部にその状況情報の返送を要求する命令(以下、状況情報取得要求)を発行する。同様に、主制御部が常時各データ処理部の状態をリアルタイムで把握する必要がある場合も、主制御部は周期的に状況情報取得要求をデータ処理部に発行する。発行後、主制御部はデータ処理部からの状況情報取得要求に対して返送された情報から、その使用状況、状態状況を認識し、以後の動作を決定する。
【0005】
同様に外部処理装置に接続されたファクシミリ装置においては、上記の状況情報取得要求がファクシミリ装置の主制御部と外部処理装置の主制御部の両方から各データ処理部に発行される。この際、画像処理装置の主制御部は外部処理装置から送られてくる全てのデータを一度受信し解析した後、その内容に従って各データ処理部へ適切なタイミング、順番で送信している。そのため一方の主制御部の制御下でデータ処理部が動作中のためもう一方の主制御部との間でデータの送受信ができない状態でも、画像処理装置の主制御部がそのデータをデータ処理部に送る順番や、返送されてきた情報を制御することが可能であり、もし後者のデータが上記の状況情報取得要求である場合であっても、画像処理部の主制御部が解析の結果に基づいたデータを作成し返送することで、以後の機能を実行させることができた。
【0006】
しかし、上記従来の技術で示したように、単一の物理インタフェース上には、単一の論理インタフェースしか持たないため、複合ファクシミリ装置を外部処理装置で制御しようとした場合に大きな課題があった。詳しくは、複数の機能を同時に動作させることが不可能であり、複合ファクシミリ装置のメリットを十分に生かせていなかった。または、無理に同時動作を行わせるためには、従来の技術に記した制御コマンドのパケット化の作業負荷が必要であった。それゆえに外部処理装置にインストールするドライバの改造作業負荷、制御の複雑さ、スループットの点で大きな問題があった。さらに外部処理装置からパケット化されたデータを受信する複合ファクシミリ装置においては、プリンタに関するデータなのか、スキャナに関するデータなのか、ファクシミリ通信に関するデータなのかを特定するために、パケット化されたデータを解析する必要があり、さらには制御コマンドの先頭に付加されているヘッダ情報を削除、編集する必要があり、制御の複雑さ、スループットの点で大きな問題があった。
また、ファクシミリ装置内部の主制御部と記録部は、印刷データ転送専用の片方向パラレル通信で接続されていた。そのため、主制御部が記録部の印刷情報を取得するためには、片方向パラレル通信とは別の物理インタフェースを設ける必要があった。これもまた製品設計作業の増大、制御の複雑さが問題となっていた。
【0007】
この問題を解決するために、外部処理装置とファクシミリ装置の物理インタフェースにUSBを採用し、USB規格で定める複数の論理チャネルを設ける(USB複合デバイス)ことにより、機能の同時動作を簡単に実現することが可能となると考えられる。また、複数の論理チャネルを設けることにより、制御コマンドに機能を示すヘッダ情報を付加する必要がなくなり、制御の簡素化、データの解析が必要なくなることによるスループットの向上が期待できる。さらには、ファクシミリ装置内の主制御部とデータ処理部の物理インタフェースにもUSBを採用することにより、USBインタフェース以外の他の物理インタフェースを設ける必要がなくなり、設計工数の削減、安易な流用、データ透過性の向上が期待できると思われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、外部処理装置に接続されたファクシミリ装置において、従来の技術で示した状況情報取得要求がファクシミリ装置の主制御部と外部処理装置の主制御部の両方から各データ処理部に発行された場合、物理インタフェースにUSBを採用し、ファクシミリ装置の主制御部で外部処理装置からのデータの解析をやめスループットの向上を図った構成だと、従来の技術に示したように画像処理装置の主制御部が外部処理装置から送られてくる全てのデータを一度受信し解析した後、その内容に従って各データ処理部へ適切なタイミング、順番で送信するといった制御を行うことができない。そのため一方の主制御部の制御下でデータ処理部が動作中のため、もう一方の主制御部との間でデータの送受信ができない状態では、後者の主制御部は適切な返送を得ることができず、データ処理部の使用状況、状態状況も認識できない。その結果、以後の動作を決定し実行することができないといった問題が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。具体的には、第1の論理チャネルを有するデータ処理部を接続する第1インタフェース手段と、第2の論理チャネルを有し外部処理装置に接続する第2インタフェース手段とを有する画像処理装置であって、前記第1インタフェース手段を介して前記データ処理部の有する属性情報を取得する属性取得手段と、前記属性情報から、前記外部処理装置が前記データ処理部に対して要求する前記データ処理部の状態に関する状況情報の要求項目を判断する要求項目判断手段と、前記外部処理装置が前記第2インタフェース手段に接続されているかを判定する接続判定手段と、前記接続判定手段において前記外部処理装置が接続されていると判定した場合に、前記要求項目判断手段によって判断した前記状況情報の要求項目を含む要求項目情報を前記データ処理部に対して通知する要求項目通知手段と、前記第1インタフェース手段を介して前記要求項目情報に対応した前記データ処理部の状況情報を取得する状況情報取得手段とを備える。さらに、前記状況情報取得手段で取得した前記状況情報を用いて画像処理装置の所定の機能を制御する画像処理装置制御手段をさらに備えてもよい。
【0010】
以上によって、ファクシミリ装置の主制御部も外部処理装置の主制御部も期待する状況確認情報を得ることができ、機能を正常に実行することができる。その結果、データ処理部とファクシミリ装置の各物理インタフェースにUSBを採用した画像処理システムを実現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず、画像処理システムを構成する画像処理装置100の概略を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態である画像処理システムを構成する画像処理装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0012】
画像処理装置100において、CPU101は、システム制御部であり、画像処理装置100の全体を制御する。ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。
【0013】
RAM103は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した設定値や画像処理装置100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。画像メモリ104は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積する。データ変換部105は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、キャラクタデータのCG展開等、画像データの変換を行う。
【0014】
読取制御部106は、読取部107が、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画像信号を、図示しない画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。
【0015】
操作表示部108は、数値入力キー、文字入力キー、ワンタッチ電話番号キー、モード設定キー、決定キー、取り消しキー等を備え、ユーザが画像送信相手先データの決定や設定データの登録動作を行うための操作部と、各種キー、LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成され、オペレータによる各種入力操作や、画像処理装置100の動作状況、ステータス状況の表示等を行う表示部である。
【0016】
通信制御部109は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成されている。この通信制御部109では、アナログの通信回線(PSTN)131に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行っている。
【0017】
解像度変換処理部110は、画像データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を行う。なお、解像度変換部110において、画像データの拡大縮小処理も可能である。
【0018】
符号復号化処理部111は、画像処理装置100で扱う画像データ(MH、MR、MMR、JBIG、JPEG等)を符号復号化処理したり、拡大縮小処理を行う。
【0019】
記録制御部112は、印刷される画像データに対し、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、USBホスト制御部114(後述)に出力する。また、USBホスト制御部114を制御することにより、定期的に記録部115の状況情報データを取得する役割も果たす。
【0020】
USBファンクション制御部113は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、プロトコル制御を行い、CPU101が実行するUSB制御タスクからのデータを、パケットに変換し、外部の情報処理端末に、USBパケット送信を行ったり、逆に、外部の情報処理端末からのUSBパケットを、データに変換してCPU101に対し送信を行ったりする。
【0021】
USBホスト制御部114は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行う為の制御部である。USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことが出来る規格であり、1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することが出来る。USBホスト制御部114は、USB通信におけるホストの機能を有する。
【0022】
記録部115は、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ等からなる印刷装置であり、カラー画像データ、またはモノクロ画像データを印刷部材に印刷する。USBホスト制御部114とは、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行い、特に記録部115はファンクションの機能を有する。
【0023】
本実施形態においては、記録機能のUSB通信は1対1の接続形態を用いる。上記構成要素101〜106、108〜114は、CPU101が管理するCPUバス121を介して、相互に接続されている。
【0024】
本例では、USBホスト制御部114、USBインタフェースによって記録部115が接続された構成について記述したが、もちろんこの構成のみに限定されるわけではない。読取部107と読取制御部106との接続にUSBホスト制御部、USBインタフェースを接続する構成なども考えられる。また、デジタルカメラで撮影したデータの入力やファクシミリ送受信に関しても、同様の構成を実施することが可能である。
【0025】
続いて、画像処理システムを構成する外部処理装置200の概略を詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態である画像処理システムを構成する外部処理装置200の概略構成を示すブロック図である。
【0026】
CPU201は、ROM202、RAM203、または、内部記憶装置204、外部記憶装置(205)に記憶されたプログラムから読み出されたプログラムに従って、システムバスを介して外部処理装置200全体の動作を制御するものである。ROM202は、CPU201の制御プログラム等を格納している。RAM203は、一時的にプログラムや画像データを記憶し、外部処理装置200の処理を高速に動作させるためのものである。
【0027】
内部記憶装置204は、オペレーティング・システム、各種アプリケーションプログラムや画像データ等が格納されている。内部記憶装置204には、本実施形態における文字データ処理工程を含む、画像処理装置100に対する各種制御命令やデータの送受信を行うためのアプリケーションソフト、機能ごとのUSBクラスドライバソフトおよびUSBバスドライバソフト等がインストールされているものとする。
【0028】
操作部207は、オペレータからの指示入力手段としてのキーボードやマウス(不図示)を制御するものである。画像処理装置100、外部処理装置200に対する命令、操作には、通常、操作部207のキーボードやマウスで行われる。
【0029】
表示部208は、オペレータに各種表示を行うものである。外部処理端末200で印刷の実行起動をかける場合は、確認ダイヤログ等を表示部208に表示し、オペレータに入力を促す。また印刷動作の実行中は、印刷状況を示す情報をオペレータに提供する。
【0030】
通信部209は、図示しないネットワークに接続したり、通信回線を通してインターネットプロバイダへの接続や、相手通信装置との間でのデータや画像情報等の通信を行う。ネットワークや通信回線への接続に関しては、公知の方法を使用するものとし、詳述しない。
【0031】
USBホスト制御部210は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、CPU201からのデータを、パケットに変換し、画像処理装置100に、USBパケットを送信したり、逆に、画像処理装置100からのUSBパケットを、データに変換してCPU201に送信したりする。通信制御方法に関しては、公知の方法を使用するものとし、詳述しない。
【0032】
続いて、USBファンクション制御部113のUSBインタフェースにおける構成を詳細に説明する。
【0033】
図3は、ここで示す画像処理装置100のUSBファンクション制御部113のUSBインタフェースにおける構成を示す概念図である。
【0034】
最も大きい枠で示されるデバイス(301)は、USB通信規格において1つだけ定義することができ、装置全体の属性を示している。デバイス(301)の属性は、デバイス 記述子で表現され、デバイス記述子には、装置の製造者ID、製品ID、リリース番号、コンフィギュレーション数などが含まれている。
【0035】
デバイス(301)の中には、コンフィギュレーションが1つ(コンフィギュレーション1(302))だけ定義されている。コンフィギュレーション1(302)の属性は、コンフィギュレーション 記述子で表現され、コンフィギュレーション 記述子には、そのコンフィギュレーションの中のインタフェース数などが含まれている。
【0036】
コンフィギュレーション1(302)の中には、インタフェースが3つ(インタフェース0〜2(304、307、311))だけ定義されている。インタフェース0〜2(304、307、311)の属性は、インタフェース記述子で表現され、インタフェース 記述子には、そのインタフェースの中のエンドポイント数、クラスコードなどが含まれている。
【0037】
プリンタ用に使用するインタフェース0(304)の中には、エンドポイントが2つ(エンドポイント1、2(305、306))だけ定義されている。エンドポイント1、2(305、306)の属性は、エンドポイント 記述子で表現され、エンドポイント 記述子には、そのエンドポイントのエンドポイント番号、通信方向、転送タイプ、パケットサイズなどが含まれている。エンドポイント1(305)は、主に制御データ受信や印刷データ受信のために使用される。エンドポイント2(306)は、主に受信した印刷データの印刷状況を送信するために使用される。
【0038】
スキャナ用のインタフェース1(307),FAX用のインタフェース2(311)でも上記のプリンタの場合と同様に、それぞれのエンドポイント(エンドポイント3(308)、4(309)、5(310)、6(312)、7(313)、8(314))に各機能が割り振られている(図3参照)。
【0039】
続いて、記録部115のUSBインタフェースにおける構成を詳細に説明する。図4は、画像処理装置100の記録部115のUSBインタフェースにおける構成を示す概念図である。
【0040】
最も大きい枠で示されるデバイス(401)は、USB通信規格において1つだけ定義することができ、装置全体の属性を示している。デバイス(401)の属性は、デバイス記述子で表現され、デバイス記述子には、装置の製造者ID、製品ID、リリース番号、コンフィギュレーション数などが含まれている。
【0041】
デバイス(401)の中には、コンフィギュレーションが1つ(コンフィギュレーション1(402))だけ定義されている。コンフィギュレーション1(402)の属性は、コンフィギュレーション 記述子で表現され、コンフィギュレーション 記述子には、そのコンフィギュレーションの中のインタフェース数などが含まれている。
コンフィギュレーション1(402)の中には、インタフェースが1つ(インタフェース0(404))だけ定義されている。インタフェース0(404)の属性は、インタフェース記述子で表現され、インタフェース 記述子には、そのインタフェースの中のエンドポイント数、クラスコードなどが含まれている。
【0042】
印刷用に使用するインタフェース0(404)の中には、エンドポイントが2つ(エンドポイント1、2(405、406))だけ定義されている。エンドポイント1、2(405、406)の属性は、エンドポイント 記述子で表現され、エンドポイント 記述子には、そのエンドポイントのエンドポイント番号、通信方向、転送タイプ、パケットサイズなどが含まれている。エンドポイント1(405)は、主に制御データ受信や印刷データ受信のために使用される。エンドポイント2(406)は、主に受信した印刷データの印刷状況を送信するために使用される。
【0043】
次に、画像処理システムの画像処理装置100の初期化処理について示す。図5は、本発明の実施形態である画像処理装置100の初期化処理を示すフローチャートである。
【0044】
画像処理装置100の電源が投入されると、ステップ501において、CPUバス121に接続される周辺回路の初期化を行う。
【0045】
続いてステップ502において、CPU101と異なる別CPU(図示せず)が管理する記録部115の初期化が終了したか判断する。終了していれば、処理はステップ503へ移行し、終了してなければステップ502を繰り返す。記録部115の初期化の終了は、USBホスト制御部114のUSBインタフェースによって検出することが可能である。またCPU101と記録部115の間を直接、監視線を接続することにより検出することも可能である。
【0046】
ステップ503において、CPU101は、USBホスト制御部114が検出した記録部115の装置構成を取得し、さらには記録部115に対し、記録部115を使用可能にするための装置構成決定の命令(Set Configuration命令)を送信する。記録部115の装置構成取得には、USBインタフェースを使用する。装置の構成データは、図4で示すエンドポイント0(403)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送受信される。記録部115の装置構成を示すデータ(属性情報)には、上述のデバイス記述子、コンフィギュレーション 記述子、インタフェース 記述子、エンドポイント 記述子(1、2)等が存在し、さらには記録部115の製造者名文字列、製品名文字列、シリアル番号文字列などがある。記録部115に対する装置構成決定送信には、USBインタフェースを使用する。
【0047】
装置構成決定の送信データは、図4で示すエンドポイント0(403)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送信される。本ステップを画像処理装置100の電源投入初期化時に実行することにより、画像処理装置100の初期化を確実に行うことが可能になる。さらには画像処理装置100全体の装置構成を示すデータを外部処理装置200に通知する際(後述)に、外部処理装置200からの装置構成取得命令に対し、素早く応答することが可能になる。
【0048】
ステップ504において、画像処理装置100全体の装置構成(コンフィギュレーション)を生成する。装置の構成データは、図3で示すエンドポイント0(303)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送受信される。画像処理装置100全体の装置構成を示すデータには、上述のデバイス記述子、コンフィギュレーション記述子、インタフェース 記述子(0〜2)、エンドポイント記述子(1〜8)等が存在し、さらには画像処理装置100全体の製造者名文字列、製品名文字列、シリアル番号文字列などがある。画像処理装置100全体の装置構成を示すデータの一部には、ステップ503で取得した記録部115の装置構成を示すデータの一部が使用される。
【0049】
例えば、画像処理装置100がUSBインタフェース経由で外部処理装置200から受信する印刷データをそのまま記録部115にUSBインタフェース経由で転送できるように、またUSBホスト制御部114がUSBインタフェース経由で記録部115から受信する印刷状況データをそのまま外部処理装置200にUSBインタフェース経由で転送できるように、図3のプリンタ用のインタフェース記述子0(304)は、ステップ503で記録部115から受信したインタフェース記述子のそのままの構成で形成される。また、装置の製造シリアル番号文字列などの不揮発データを、記録部115から受信するシリアル番号文字列データをそのまま使用するようにしても良い。
【0050】
以上の制御を行うことにより、記録部115の機種に依存しない画像処理装置100を構成することが出来る。すなわち、たとえ記録部115が最新の記録部に変更になった場合でも、本フローチャート処理を変更する必要はない。
【0051】
ステップ505において、画像処理装置100と外部処理装置200の通信を許可するために、USBファンクション制御部113を通信有効の状態に移行させる。ここまでのステップで画像処理装置100全体の初期化が終了し、待機状態としてイベント待ちの状態となる。
【0052】
ステップ506において、画像処理装置100が外部処理装置200に接続されたか否か判断する。接続されれば、処理はステップ507へ移行し、接続されていなければステップ506を繰り返す。外部処理装置200との接続検出は、USBファンクション制御部113のUSBインタフェースによって可能である。
【0053】
ステップ507において、画像処理装置100が接続された外部処理装置200から、装置構成の取得命令(Get Device Descriptor命令、Get ConfigurationDescriptor命令、Get String Descriptor命令、Get Device ID命令など)を受信したか否かを判断する。受信していれば、処理はステップ508へ移行し、受信してなければステップ507を繰り返す。
【0054】
ステップ508において、ステップ504で生成した画像処理装置100全体の装置構成を示すデータを外部処理装置200に通知する。装置の構成データは、図3で示すエンドポイント0(303)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって送信される。
【0055】
ステップ509では、画像処理装置100が外部処理装置200から、装置構成決定の命令(Set Configuration命令)を受信したか否かを判断する。もし受信していれば、処理はステップ510へ移行し、受信していなければステップ509を繰り返す。装置構成決定の命令は、図3で示すエンドポイント0(303)の装置制御用に用いられる論理チャネルによって受信される。
【0056】
この際、外部処理装置200にステップ509で画像処理装置100から送信された装置構成を示すデータが示す機種に対応するドライバソフトウェアが存在していなかった場合、外部処理装置200は画像処理装置100に装置構成決定の命令を送信しない。そして外部処理装置200はユーザに接続された画像処理装置100の制御ができないことを通知し、エラーのチェックや対応ドライバソフトウェアのインストールを要求する。
【0057】
ステップ510において、画像処理装置100のCPU101はROM102、もしくはRAM103に存在する”外部処理装置200がデータ処理部(本例では記録部115)に要求する印刷状況通知要求の項目のデータベース(図12参照)”から、ステップ503で取得した記録部115の装置構成を示すデータから認識したデバイスIDと一致するものを探し出す。この印刷状況通知要求の項目にはインク無し、トナー無し、記録紙無し、記録紙ジャムなどのエラー状態や記録中、アイドリング中など記録部115の状態状況などが含まれている。また、このデバイスIDは記録部115の固有のものであり、使用されているプリンタなどの構成、性能によって異なっている。上記データベースから抜き出した項目は、以後、外部処理装置200に接続された時に印刷状況通知要求と使用される(詳細は図7参照)。
【0058】
ステップ511において、画像処理装置100はその装置構成(コンフィギュレーション)を使用可能にし、印刷データの受信待ち状態へ移行する。ここで、もし記録部115にエラーが発生し、記録部115が印刷データを受信する準備が整っていない場合は、USBファンクション制御部113も外部処理装置200に対し、印刷データを受信する準備が整っていない状態が設定される。例えば、記録部115は、記録部115内部に致命的なエラーを検出した場合、記録部115が印刷データを受信することが出来ない状態を設定する。その状態をUSBホスト制御部114経由で検出したCPU101は、USBファンクション制御部113に対し、印刷データを受信する準備が整っていない状態を設定する。この制御により、外部処理装置200からの印刷データが、画像メモリ104に蓄積されて滞留することが無くなり、外部処理装置200は記録部が印刷データを受信する準備が整っていないことを知ることができるので動作不具合を回避することが可能になる。初期化後にエラーが発生した場合も、これと同様の処理により同様の効果を得ることができる。
【0059】
さらに、記録部115が印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない場合も同様である。すなわち、もし記録部115にエラーが発生し、記録部115が印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない場合は、USBファンクション制御部113にも、外部処理装置200に対し印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない状態が設定される。例えば、記録部115は、ステップ502における記録部115の初期化時に、記録部115内部に致命的なエラーを検出した場合、記録部115は印刷状況を示すデータを送信することができない状態を設定する。その状態をUSBホスト制御部114経由で検出したCPU101は、USBファンクション制御部113に対し、印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていない状態を設定する。この制御により、外部処理装置200から印刷状況を示すデータの転送要求が来た場合でも、外部処理装置200は記録部が印刷状況を示すデータを送信する準備が整っていないことを知ることをできるので処理の動作不具合を回避することが可能になる。初期化後にエラーが発生した場合も、これと同様の処理により同様の効果を得ることができる。
【0060】
また、ステップ503とステップ504は、必ずしもステップ502の直後に行う必要はない。また、ステップ507で画像処理装置100が接続された外部処理装置200から、装置構成の取得命令を受信した直後にステップ503とステップ504を行っても構わない。また、ステップ503において、必ずしも記録部115からの装置構成取得と、記録部115への装置構成決定送信を同時に行う必要はない。
【0061】
続いて、画像処理装置100の印刷動作開始を詳細に説明する。図7は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷動作開始を示すフローチャートである。
【0062】
ステップ701において、現在、画像処理装置100と外部処理装置200の間でデータ送受信が許可されているか(図5、図6のステップ506〜512参照)、つまり接続されていてデータ送受信が可能か否かを判断する。接続されていてデータ送受信が可能な場合はステップ702に移行し、そうでない場合にはステップ706に移行する。
【0063】
ステップ702において、記録部115がデータを受信できる状態になっているか否かを判断する。これは、図6のステップ511で述べたようにUSBファンクション制御部113が印刷データを受信できる状態になっているかどうかに基づいて判断する。データ受信できるならばステップ703に移行し、そうでないならばステップ701に戻る。この際、外部処理装置200も同様にUSBファンクション制御部113の状態によって記録部115の状態を認識することができる。
【0064】
ステップ703において、ステップ510でデータベースから検索した印刷状況通知要求の項目と画像処理装置100のCPU101が要求する印刷状況通知要求の項目を合わせたものを記録部115に通知する。この際、両者の印刷状況通知要求の項目で一致するものがあれば、それをまとめても問題は無い。以後、記録部115は図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって印刷状況の通知要求を受信した時、その項目に対応するデータを、印刷状況を示すデータとして返送する。この印刷状況の通知要求の受信とは、実際のデータを受信するわけではなく、USB通信規格のINパケットを受信することである。
【0065】
ステップ704において、画像処理装置100は外部処理装置200から印刷データを受信したか否かを判断する。受信していれば、処理はステップ705へ移行し、受信してなければステップ704を繰り返す。印刷データの受信は、図3で示したエンドポイント1(305)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルによって受信される。また、受信する印刷データは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で受信する。
【0066】
ステップ705において、画像処理装置100は外部処理装置200から受信する印刷データを印刷する印刷モードへ移行する。印刷モードの詳細は、後述する。印刷モードが終了すると、再度外部処理装置200からの印刷データ受信待ち状態へ移行する。
【0067】
ステップ706において、ステップ702と同様に、記録部115がデータを受信できる状態になっているか否かを判断する。これは、図6のステップ511で述べたようにUSBファンクション制御部113が印刷データを受信できる状態になっているかどうかに基づいて判断する。データ受信できるならばステップ703に移行し、そうでないならばステップ701に戻る。
【0068】
ステップ707において、印刷状況通知要求の項目を記録部115に通知する。この時の、印刷状況通知要求の項目は、ステップ703の場合と異なり、画像処理装置100のCPU101が要求する項目だけでも問題は無い。以後、記録部115は図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって印刷状況の通知要求を受信した時、その項目に対応するデータを、印刷状況を示すデータとして返送する。この印刷状況の通知要求の受信とは、実際のデータを受信するわけではなく、USB通信規格のINパケットを受信することである。
【0069】
ステップ708において、画像処理装置100のCPU101は画像メモリ104などに印刷データが存在しているか否か判断する。存在していればステップ709に移行し、存在していなければステップ708を繰り返す。この際、ステップ708を繰り返す時間に制限、タイムアウトの処理を入れてステップ701に戻るような制御を行っても問題は無い。
【0070】
ステップ709において、画像処理装置100は自身の持つ印刷データを印刷するモードへと移行する。印刷モードの詳細については後述する。印刷モードが終了すると、再度印刷状況通知要求の受信とプログラムの発行命令を待機する。
【0071】
ステップ710において、記録部115は何らかのエラーが発生しているために印刷処理を実行できないことをユーザに通知する。この際、ユーザへの通知は操作表示部108に表示される。また、記録部115へ転送するはずであった命令、データを画像メモリ104に保存して、外部処理装置200による印字が終了し、印刷可能な状態になったら自動的に画像メモリ104に保存された命令を実行するような制御を行ってもよい。ユーザに記録部115の状態を通知したら、ステップ701に戻る。
【0072】
続いて、画像処理装置100の印刷モードの動作を詳細に説明する。図8は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷動作を示すフローチャートである。
【0073】
ステップ801において、印刷モードが図7のステップ705から呼び出されたか否かを判断する。ステップ705から呼び出された場合にはステップ802に移行し、そうでないとき、つまりステップ709から呼び出された場合にはステップ803に移行する。
【0074】
ステップ802において、印刷データは画像メモリ104などに保存されているので、そのデータを記録部115に転送する。印刷データの転送に関する詳細は、後述する。ステップ802の処理が終了すると、処理はステップ805へ移行する。
【0075】
ステップ803において、画像処理装置100は外部処理装置200から印刷データを受信したか否かを判断する。受信していれば、処理はステップ804へ移行し、受信してなければステップ805へ移行する。印刷データの受信は、図3で示すエンドポイント1(305)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルによって受信される。受信した印刷データは、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存される。
【0076】
ステップ804において、画像処理装置100は外部処理装置200から受信した印刷データを記録部115へ転送する処理を行う。印刷データの転送に関する詳細は、後述する。ステップ804の処理が終了すると、処理はステップ805へ移行する。
【0077】
ステップ805において、画像処理装置100は外部処理装置200から印刷状況の通知要求を受信、もしくは自身のROM202、RAM203に保存されたプログラムによる印刷状況の通知要求の発行を命令されているか否か判断する。受信、もしくは命令されているならば、処理はステップ806へ移行し、受信、もしくは命令されていないならばステップ807へ移行する。外部処理装置からの印刷状況の通知要求の受信は、図3で示すエンドポイント2(306)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって受信される。印刷状況の通知要求の受信とは、実際のデータを受信するわけではなく、USB通信規格のINパケットを受信することである。
【0078】
ステップ806において、画像処理装置100は記録部115から印刷状況を示すデータを受信する。印刷状況を示すデータの転送に関する詳細は、後述する。ステップ806の処理が終了すると、処理はステップ807へ移行する。
【0079】
ステップ807において、外部処理装置200からの印刷データが終了したか否かを判断する。終了していれば、処理はステップ808へ移行し、終了していなければステップ801へ移行する。
【0080】
ステップ808において、印刷動作の終了処理を行う。印刷動作の終了処理とは、印刷部材の機構外への排出、不図示のスピーカによる印刷動作終了音の鳴動、操作表示部108または表示部208による印刷動作終了の通知などがある。
【0081】
続いて、印刷データを転送する際の詳細な説明を行う。図9は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷データを転送する際のフローチャートである。
【0082】
ステップ901において、受信した印刷データを記録部115へ転送する。外部処理装置からの印刷データの転送は、図3で示すエンドポイント1(305)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルによって受信した印刷データを、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存し、図4で示すエンドポイント1(405)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルへ送信する。この際、エンドポイント1(305)からエンドポイント1(405)へ転送する印刷データの内容は、編集、加工を一切行わず、そのままの印刷データを転送する。
【0083】
また、転送する印刷データは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で転送する。図3で示すデバイス(301)内のインタフェース0(304)と、図4で示すデバイス(401)内のインタフェース0(404)は、互いに透過的に使用される。すなわち外部処理装置200にインストールされているプリンタドライバソフトの処理は、外部処理装置200と記録部115が、USBインタフェース経由で直接接続される場合となんら変わりなく、記録部115を他製品から流用した場合に、プリンタドライバソフトもそのまま流用することが可能になる。
【0084】
また、画像処理装置100の制御下における印刷データの転送では、画像メモリ104などに保存されている印刷データを図4で示すエンドポイント1(405)の制御、印刷データ受信用に用いられる論理チャネルへ送信する。
【0085】
続いて、印刷状況データを転送する際の詳細な説明を行う。図10は、本発明の実施形態である画像処理装置100の印刷状況データを転送する際のフローチャートである。
【0086】
ステップ1001において、CPU101はUSBホスト制御部114を制御することにより、記録部115から印刷状況を示すデータを取得する。印刷状況を示すデータの取得は、図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって取得する。取得した印刷状況を示すデータは、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存される。また、取得する印刷状況を示すデータは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で取得する。この印刷状況を示すデータの項目は図7のステップ703、ステップ707によって記録部に通知されていたものである。
【0087】
ステップ1002において、印刷状況通知がステップ802から移行されたか否かを判断する。ステップ802から移行されたならば、画像処理装置100による印刷状況通知要求、印刷データが発行された場合であり、ステップ1004に移行する。そうでないならば、外部処理装置200によって印刷状況通知要求、印刷データが発行された場合であり、ステップ1003に移行する。
【0088】
ステップ1003において、ステップ1001で取得した印刷状況を示すデータを外部処理装置200へ転送する。印刷状況を示すデータの転送は、図4で示すエンドポイント2(406)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルによって取得した印刷状況を示すデータを、一時的に画像処理装置100内の画像メモリ104へ保存し、図3で示すエンドポイント2(306)の印刷状況送信用に用いられる論理チャネルへ送信する。この際、エンドポイント2(406)からエンドポイント2(306)へ転送する印刷状況を示すデータの内容は、編集、加工は一切行わず、そのままの印刷状況を示すデータを転送する。
【0089】
また、転送する印刷状況を示すデータは、ある一定の長さに区切られたパケット形式で転送する。図4で示すデバイス(401)内のインタフェース0(404)と、図3で示すデバイス(301)内のインタフェース0(304)は、互いに透過的に使用される。図4で示すデバイス(401)内のインタフェース0(404)と、図3で示すデバイス(301)内のインタフェース0(304)は、互いに透過的に使用される。
【0090】
すなわち外部処理装置200にインストールされているプリンタドライバソフトの処理は、外部処理装置200と記録部115が、USBインタフェース経由で直接接続される場合となんら変わりなく、記録部115を他製品から流用した場合に、プリンタドライバソフトもそのまま流用することが可能になる。
【0091】
ステップ1004において、画像処理装置100CPU101はステップ1001で取得した印刷状況のデータを保持する。機能を実行するために必要な場合は、その内容を解析し、再度更新されるまでそれに基づいて以後の機能を実行する。この際、データに画像処理装置100の機能を実行するのに必要でない内容が含まれていても、画像処理装置はそれを無視し、正常に動作する。
【0092】
続いて、外部処理装置200の画像処理装置100コントロールソフトウェア(以下、ドライバソフトウェア)の印刷状況通知要求に関する動作についての詳細を示す。図11は、本実施形態において、画像処理装置100に対するドライバソフトウェアの印刷状況通知要求時の動作について示したフローチャートである。
【0093】
ステップ1101において、外部処理装置200のCPU201は、USBホスト制御部を通して画像処理装置100に対し印刷状態通知要求を行う。この際、印刷状態通知要求の項目は画像処理装置100を制御するためのドライバソフトウェアと共に内部記憶装置204、外部記憶装置205、外部記憶ディスク206のいずれかに保存されている。
【0094】
ステップ1102において、印刷情報通知要求を画像処理装置100に行ってから返送の受信を待機している時間が、ドライバソフトウェアに設定されている待機時間を超えているか否かを判断している。待機時間を超えても画像処理装置からの返送の受信ができない場合にはステップ1108へ移行し、そうでない場合にはステップ1103へと移行する。
【0095】
ステップ1103において、印刷情報通知要求に対する画像処理装置100からの返送が受信できたかどうかを判断する。返送が受信できた場合にはステップ1104へ移行し、まだ受信できていない場合にはステップ1102へ移行する。
【0096】
ステップ1104において、印刷情報通知要求に対する画像処理装置100からの返送されてきた印刷状況を示すデータが無効である、つまりNAK信号を受信したか否かを判断する。受信した場合にはステップ1105に移行し、そうでない場合にはステップ1106に移行する。
【0097】
ステップ1105において、画像処理装置100から返送されてきた印刷状況を示すデータが無効である、つまりNAK信号を連続で受信した回数がドライバソフトウェアに設定されている回数に達したか否かを判断する。設定されている回数に達した場合にはステップ1108へ移行し、そうでない場合にはステップ1101へ移行する。
【0098】
ステップ1106において、画像処理装置100から返送されてきた印刷状況を示すデータから次の制御に必要な動作に必要な項目を抜き出し、それに従って機能を実行する。この際、印刷状況を示すデータから必要な情報を抜き出すのは、記録部115が画像制御装置100のCPU101の制御下にある時にステップ1101の印刷状況通知要求をした場合に、記録部115ではなく画像処理装置100のCPU101が、図6のステップ512で生成した画像処理装置100が要求する印刷状況項目と外部処理装置200が要求する印刷状況項目が1つになったデータ群を返送してくるためである(図7、ステップ703、ステップ708、図10ステップ1004参照)。ステップ1106終了後、ステップ1107へ移行する。
【0099】
ステップ1107において、外部処理装置200はユーザのオペレーション、ソフトウェア、画像処理装置100の状態に応じて、機能を実行する。
【0100】
ステップ1108において、外部処理装置200は画像処理装置100から必要な印刷状況を示すデータを取得することができなかったので、そのことをユーザに表示部208を用いて通知する。
【0101】
図12はデータ処理部(本例では記録部115)に通知される状況情報通知要求の項目(本例では印刷状況通知要求の項目)について示した図である。
【0102】
本図のステップ510で使用される”外部処理装置200が記録部115に要求する印刷状況通知要求の項目のデータベース”(1201)と画像処理装置100のCPU101が自身の制御のために必要とする印刷状況通知要求の項目(1202)は画像処理装置100のROM102、もしくはRAM103に保存されている。
【0103】
外部処理装置200から記録部115に状況情報通知要求が発行される可能性がある場合、つまり画像処理装置100に外部処理装置200が接続されている時、画像処理装置100のCPU101は、ステップ503で取得した記録部115の装置構成を示すデータから認識したデバイスIDと一致する印刷状況通知要求の項目のデータ群を選び出し、CPU101が自身の制御のために必要とする印刷状況通知要求の項目(1202)と合わせて記録部115に通知される(1203)。
【0104】
また、上記条件を満たしていない場合、つまり画像処理装置100に外部処理装置200が接続されていない時、画像処理装置100のCPU101は自身の制御のために必要とする印刷状況通知要求の項目(1202)のみ記録部115に通知する(1204)。
【0105】
この際、本例ではUSBホスト制御部とUSBインタフェースを用いて接続されているのが記録部115だけなので上記データベース(1201)には記録部115に関するものだけ存在している。しかし、読取部107、デジタルカメラなど他のものがUSBホスト制御部、USBインタフェースを用いて接続されている、もしくは接続される可能性がある場合は、外部処理装置200がそれらに通知する状況情報通知要求の項目もデータベースに存在する(1205)。また、これらの状況情報通知要求の項目には動作中であるか否か、エラー状態か否かを示す項目が含まれている。
【0106】
本実施形態は、記録動作に関して記述したが、もちろん記録動作のみに限定されるわけではない。読取動作に関しても、同様に実施することにより、同様の効果が期待できる。また、デジタルカメラで撮影したデータの入力やファクシミリ送受信に関しても、同様に実施することにより、同様の効果が期待できる。
【0107】
以上説明したように本発明によれば、情報処理端末とファクシミリ装置の各物理インタフェースにUSBを採用した画像処理システムにおいて、ファクシミリ装置はデータ処理部の構成を認識し(デバイスIDの認識)、それを用いて接続された外部処理装置がそのデータ処理部に要求する状況情報の確認(以降、状況確認情報)項目を認識する(PCの要求するステータス情報の認識)。接続された外部処理装置よりデータ及び状況確認情報の取得要求を受信する可能性がある場合、ファクシミリ装置の主制御部は自身が要求する状況確認情報の項目に加え、外部処理装置の要求する状況確認情報の項目も共に要求する(PC+FAXの要求するステータス情報を通知)。そして、ファクシミリ装置も外部処理装置もデータ処理部から同一の返送情報受け取る。この返送情報が外部処理装置へ送信されるとき、スループットの向上のためにファクシミリの主制御部はそれに対して解析、編集などの作業は行わない。
【0108】
この際、ファクシミリ装置は正確に動作するために、上記返送情報に自らの動作に関連の無い項目が含まれていても、それを無視して必要な情報のみ使用する。同様の理由から、外部処理装置も自らの動作に関連の無い項目が含まれていても、それを無視して必要な情報のみ使用する。
【0109】
また、上記の外部処理装置がそのデータ処理部に要求する状況確認情報の項目を認識するための手段として、ファクシミリ装置内部にその項目をデータベースとして保存しておき、認識したデータ処理部の構成を用い分類し、選別することで効率よく状況確認情報の項目を認識することができる。
【0110】
一方、接続された外部処理装置よりデータおよび状況確認情報の取得要求を受信する可能性がない場合、扱うデータ量を軽減するためにファクシミリ装置は自身が必要な状況確認情報のみ要求し、その返送情報から以後の動作を決定する。
【0111】
以上に説明した本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】
以上によれば、外部処理装置とファクシミリ装置の各物理インタフェースにUSBを採用した画像処理システムにおいて、ファクシミリ装置も外部処理装置もデータ処理部の状態を正確に認識することが可能になり、本システムを実現することができる。その結果として、従来よりも制御が簡素化され、スループットが向上したシステムを持つファクシミリ装置を構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における外部処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態における画像処理装置100のUSB構成の一例を示す概念図である。
【図4】本発明の実施形態における記録部115のUSB構成の一例を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態における画像処理装置100の初期化処理動作のフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における画像処理装置100の初期化処理動作のフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における画像処理装置100での印刷動作を開始する際に実行する処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における画像処理装置100での印刷動作における処理のフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における画像処理装置100の印刷データを転送する際の処理のフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における画像処理装置100の印刷状況データを転送する際の処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態におけるドライバソフトウェアの印刷状況通知要求に関する動作の処理のフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態におけるデータ処理部に通知される状況情報通知要求の項目の一例を示す図である。
Claims (20)
- 第1の論理チャネルを有するデータ処理部を接続する第1インタフェース手段と、第2の論理チャネルを有し外部処理装置に接続する第2インタフェース手段とを有する画像処理装置であって、
前記第1インタフェース手段を介して前記データ処理部の有する属性情報を取得する属性取得手段と、
前記属性情報から、前記外部処理装置が前記データ処理部に対して要求する前記データ処理部の状態に関する状況情報の要求項目を判断する要求項目判断手段と、
前記外部処理装置が前記第2インタフェース手段に接続されているかを判定する接続判定手段と、
前記接続判定手段において前記外部処理装置が接続されていると判定した場合に、前記要求項目判断手段によって判断した前記状況情報の要求項目を含む要求項目情報を前記データ処理部に対して通知する要求項目通知手段と、
前記第1インタフェース手段を介して前記要求項目情報に対応した前記データ処理部の状況情報を取得する状況情報取得手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記状況情報取得手段で取得した前記状況情報を用いて画像処理装置の所定の機能を制御する画像処理装置制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記判定手段において前記外部処理装置が接続されていないと判定された場合には、前記要求項目通知手段は前記要求項目判断手段によって判断した前記状況情報の要求項目を含まない前記要求項目情報を前記データ処理部に対して通知することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記画像処理装置制御手段は、前記状況情報取得手段で取得した前記状況情報のうち、前記画像処理装置の制御に必要な項目に関する情報を抽出する情報抽出手段を備え、前記情報抽出手段により抽出した情報に基づいて前記画像処理装置の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記状況情報の要求項目を記憶するための記憶手段をさらに備え、
前記要求項目判断手段が前記属性情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記状況情報の要求項目の中から前記外部処理装置が前記データ処理部に対して要求する前記状況情報の要求項目を選択することにより、前記状況情報の要求項目を判断することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記第1インタフェース手段はユニバーサルシリアルバス通信規格に対応していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記第2インタフェース手段は、ユニバーサルシリアルバス通信規格に対応していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記第1のインタフェース手段と前記第2インタフェース手段との間でデータ転送を制御するデータ転送制御手段と、
前記外部処理装置から前記第2インタフェース手段を介して前記データ処理部における画像データの処理状況を含む前記データ処理部の状況情報を要求する状況情報要求命令を受信する命令受信手段と、
前記状況情報要求命令に応じて、前記状況情報取得手段により取得した前記データ処理部の状況情報を前記第2の論理チャネルを介して前記外部処理装置へ転送するように前記第1インタフェース手段と前記第2インタフェース手段とを制御する転送制御手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記データ処理部は、画像データを記録部材に記録する記録手段、原稿を画像データに変換する読取手段、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段、あるいは通信回線を用いて画像情報を遠隔装置に送信または受信する通信手段のうち少なくとも1つを接続可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 第1の論理チャネルを有するデータ処理部を接続する第1インタフェース部と、第2の論理チャネルを有し外部処理装置に接続する第2インタフェース部とを有する画像処理装置の制御方法であって、
前記第1インタフェース部を介して前記データ処理部の有する属性情報を取得する属性取得工程と、
前記属性情報から、前記外部処理装置が前記データ処理部に対して要求する前記データ処理部の状態に関する状況情報の要求項目を判断する要求項目判断工程と、
前記外部処理装置が前記第2インタフェース部に接続されているかを判定する接続判定工程と、
前記接続判定工程において前記外部処理装置が接続されていると判定した場合に、前記要求項目判断工程によって判断した前記状況情報の要求項目を含む要求項目情報を前記データ処理部に対して通知する要求項目通知工程と、
前記第1インタフェース部を介して前記要求項目情報に対応した前記データ処理部の状況情報を取得する状況情報取得工程と
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 前記状況情報取得手段で取得した前記状況情報を用いて画像処理装置の所定の機能を制御する制御工程をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記判定工程において前記外部処理装置が接続されていないと判定された場合には、前記要求項目通知工程は前記要求項目判断工程によって判断した前記状況情報の要求項目を含まない前記要求項目情報を前記データ処理部に対して通知することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記制御工程は、前記状況情報取得工程で取得した前記状況情報のうち、前記画像処理装置の制御に必要な項目に関する情報を抽出する情報抽出工程を備え、前記情報抽出工程により抽出した情報に基づいて前記画像処理装置の制御を行うことを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記状況情報の要求項目を記憶するための記憶工程をさらに備え、
前記要求項目判断工程が前記属性情報に基づいて前記記憶工程に記憶された前記状況情報の要求項目の中から前記外部処理装置が前記データ処理部に対して要求する前記状況情報の要求項目を選択することにより、前記状況情報の要求項目を判断することを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記第1インタフェース部はユニバーサルシリアルバス通信規格に対応していることを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記第2インタフェース部は、ユニバーサルシリアルバス通信規格に対応していることを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
- 前記第1のインタフェース部と前記第2インタフェース部との間でデータ転送を制御するデータ転送制御工程と、
前記外部処理装置から前記第2インタフェース部を介して前記データ処理部における画像データの処理状況を含む前記データ処理部の状況情報を要求する状況情報要求命令を受信する命令受信工程と、
前記状況情報要求命令に応じて、前記状況情報取得工程により取得した前記データ処理部の状況情報を前記第2の論理チャネルを介して前記外部処理装置へ転送するように前記第1インタフェース部と前記第2インタフェース部とを制御する転送制御工程と
を更に備えることを特徴とする請求項10乃至請求項16のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。 - 前記データ処理部は、画像データを記録部材に記録する記録部、原稿を画像データに変換する読取部、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部、あるいは通信回線を用いて画像情報を遠隔装置に送信または受信する通信部のうち少なくとも1つを接続可能であることを特徴とする請求項10乃至請求項17のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
- 請求項10乃至請求項18のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるための画像処理装置の制御プログラム。
- 請求項19に記載の画像処理装置の制御プログラムを記憶したコンピュータで読取り可能なに情報記憶媒体。
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JP2002176235A JP2004023478A (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 |
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US8797568B2 (en) * | 2004-06-10 | 2014-08-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image processing system |
-
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- 2002-06-17 JP JP2002176235A patent/JP2004023478A/ja not_active Withdrawn
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