JP2004023115A - 通信サービス品質評価方法および評価装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信路を経由して音声、映像などのメディアの情報を伝送する際の伝送特性を擬似的に実現することにより通信サービス品質を評価する方法および装置を提供する。
【解決手段】音声や映像のメディア情報を符号化したディジタルデータ系列が通信路を通るときの伝送特性を算出する手段、その算出された伝送特性を実現する擬似通信路、および擬似通信路を経由したディジタルデータ系列から音声や映像のメディアを復元する手段により、通信路を経由した後の通信サービス品質を有するメディア情報を再現する。通信路構成モデルと実際のメディアを符号化したディジタルデータ系列から算出された特性に合わせて擬似通信路の特性を設定することにより、復元された音声や映像の通信サービス品質を、目的の通信路構成に対応付けたものとして評価する。
【選択図】 図1
【解決手段】音声や映像のメディア情報を符号化したディジタルデータ系列が通信路を通るときの伝送特性を算出する手段、その算出された伝送特性を実現する擬似通信路、および擬似通信路を経由したディジタルデータ系列から音声や映像のメディアを復元する手段により、通信路を経由した後の通信サービス品質を有するメディア情報を再現する。通信路構成モデルと実際のメディアを符号化したディジタルデータ系列から算出された特性に合わせて擬似通信路の特性を設定することにより、復元された音声や映像の通信サービス品質を、目的の通信路構成に対応付けたものとして評価する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
通信路を経由して音声、映像などのメディア情報を伝送する際の通信サービス品質を、擬似通信路を利用して評価する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声、映像などのメディアを伝送する通信網の設計および通信網への新サービスの導入判断には、それらのメディアの情報を通信路を経由して伝送する際の通信サービスの品質を、実際の通信路を構築する前に把握、評価することが必要である。通信路を経由した後の通信サービス品質を評価するために音声や映像のメディアの伝送特性を再現するための方法として、従来、実際の装置により通信路を構成して音声や映像のメディアを通す方法や、代表的な伝送特性値を持つ擬似通信路に音声や映像メディアを通す方法があった。また、通信路の特性が音声、映像などのメディアを符号化したディジタルデータ系列の特性等に依存している場合、入力トラヒックから通信路の特性をシミュレーションで求める方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通信網の設計あるいは通信網への新サービスの適用前に通信サービスの品質を推定、評価するために従来より行われていた実際の装置により通信路を構成する方法では、通信路を構成する装置の特性を変化させるのに実際の装置の設定を変更する必要があること、多数の実装置を必要とすることから手間やコストがかかるという問題および即応性に欠けるという問題があった。また、代表的な伝送特性値を持つ擬似通信路に音声や映像メディアを通す方法では、通信路の特性が音声や映像のメディアの特性(発生時系列、等)に依存する場合は、実際の特性との対応が明らかでなく、それを擬似できないという問題があった。
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、通信路を経由した後の通信サービス品質を評価するために、任意の通信網構成における音声や映像のメディアの伝送品質を実際に体験でき、且つ、通信路の伝送特性自体が、それらのメディアを符号化した情報の特性に依存する場合でも、それを擬似的に反映した通信サービス品質を評価できる方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、メディア情報を符号化したディジタルデータ系列を記録する手段と、記録されたディジタルデータ系列と通信路構成モデルから伝送特性パラメータを算出する手段と、伝送特性パラメータで設定される伝送特性を付与する擬似通信路と、ディジタルデータ系列から音声や映像のメディアを復元する手段とにより、予め記録された前記ディジタルデータ系列と通信路構成モデルから伝送特性パラメータを算出し、算出された伝送特性パラメータで指定される伝送特性を付与した擬似通信路の出力ディジタルデータ系列から復元されたメディア情報を用いて通信サービス品質を評価することを特徴とする。
【0006】
また、ディジタルデータ系列を取込む手段、該ディジタルデータ系列を蓄積するバッファ、伝送特性パラメータを設定する手段、伝送特性パラメータに従ってバッファの読出し制御を行う手段、および読出されたデータを出力する手段からなる擬似通信路と、前記伝送特性パラメータを算出する手段とを有する通信サービス品質評価装置において、メディア情報を符号化したディジタルデータ系列と通信路構成モデルから予め算出した伝送特性パラメータを用いて前記擬似通信路のバッファの読出し制御を行うことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施例1で音声メディアを対象とした場合の具体例を示し、実施例2では映像メディアを対象とした場合の具体例を示す。なお、音声および映像メディアを符号化したディジタルデータ系列は一元的に処理可能であるため、説明に使用する図面のうち共通化できるものは統一した。図1、図3、図4、図5、図6、図7、図8および図10は、両者の実施例に共通する手順および機能を示している。
【0008】
【実施例1】
図1は、本発明による通信サービス品質評価の方法を示す。11はメディア情報を符号化したディジタルデータ系列を取得、蓄積する手段、12は検討対象の通信路の構成・機能のモデルと条件を指定する手段、13は11から読み出されるディジタルデータ系列を通信路入力とした場合の12で指定された通信路の伝送特性の算出手段、14は算出された伝送特性の擬似通信路を経由させてメディアを再生する手段である。
【0009】
本発明では、まず11でメディアを符号化したディジタルデータ系列を取得する。次に、12により検討対象の通信路の構成・機能のモデルと条件を指定する。13において11のディジタルデータ系列を通信路入力とした場合の12のモデル化された通信路の伝送特性を算出する。そして、14により算出された伝送特性の擬似通信路を経由させてメディアを再生し、通信サービス品質を評価する。
【0010】
図2は、図1における11の手段であるディジタルデータ系列取得手段の一例を音声メディアの場合について示したものである。21は電話機である。22は変換器で、電話機出力を通信路に適した伝送形態へ変換する。24は22と逆の動作をする変換器である。25はディジタルデータ系列をモニタするための分岐またはハブ、26はディジタルデータ系列収録器でディジタルデータ系列を取得する。
【0011】
始めに21の電話機からの音声情報が、22の変換器により23の通信路に適した伝送形態に変換される。具体例として、IP転送網では、電話機からの音声波形をアナログ/ディジタル変換し音声符号化を行い、そのビット列をRTP(Real Time Transport Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルを用いてIPパケットとして、通信路へ送信する。通信路を経由したディジタルデータ系列が、24の変換器でもとの音声情報の形態に変換され、21の電話機で再生される。なお、通信路の入力に置かれる25の分岐またはハブを経由してモニタするディジタルデータ系列を、26のディジタルデータ系列収録器により取得する。
【0012】
図3は、ディジタルデータ系列収録器の機能を示す。31はディジタルデータ系列の区切りを識別する手段、32はディジタルデータ系列のコピーに記録時刻を付加する手段、33は記録装置である。まず、31でディジタルデータ系列の区切りを識別し、区切られたデータのコピーに対して32で記録時刻を付加して、33の記録装置に収納する。
【0013】
図4は、図1に記載された通信路の伝送特性の算出手段における特性算出の入力情報と出力情報の関係を示す。41は取得したディジタルデータ系列、42は通信路に41の情報を流した時の通信路の特性を算出するツール、43は検討対象の通信路の構成・機能、特性算出条件を設定するツールを示す。44は算出結果として得られた伝送特性、45はそれを記録する収録ツールを示している。ここで、伝送特性としては、IP転送網を対象とする場合、個々のIPパケットの損失の有無および転送遅延時間が対象となる。特性を表現する一つの形態は、各IPパケットの転送時間とパケット損失の有無の時系列のリスト。他の形態は、転送時間の分布の統計値(平均値、標準偏差)である。
【0014】
図5は、伝送特性の算出手段の一例としてIP転送網を想定した場合の算出フローを示す。51は通信路のモデル化、52はモデル化パラメータ、53は収録したIPパケット列の発生時系列、54は通信路モデルとIPパケット列からの各IPパケットの転送状態の算出、55は算出される転送網の出力への到着時刻の時系列、56はその結果得られるIPパケット転送時間の時系列のリスト、57は転送遅延時間の分布の統計量である。
【0015】
算出フローは次の通りである。まず、通信路の入力点から出力点までのIPパケットの転送網を、ルータ等のIPパケット転送用のバッファを持つノード装置と伝送リンクとでモデル化する(51)。それぞれ、バッファ制御モデルと遅延時間とを対応させ、各ノードでの背景負荷モデルを設定する(52)。収録したIPパケット列の発生時系列を入力として(53)、設定した通信路モデルに即して各IPパケットの転送状態を算出し(54)、転送網の出力への到着時刻の時系列(55)を得る。これと各IPパケットの発生時刻とからIPパケット転送時間の時系列のリストを求める(出力1)(56)。更に、IPパケット転送時間のリストから分布の統計量(平均値、標準偏差)を算出する(出力2)(57)。
【0016】
図6は、通信路のモデル化(51)のノードとリンクの接続関係(52の1項)を例示したもので、対象とする通信路の構成に応じてモデル化する。この場合は簡単な例として、ノード数が3の場合を示している。
【0017】
図7は、通信路のモデル化(51)のノードに関するモデル化の例示である。52の3項と4項を含む。入力からのIPパケットおよび背景負荷のIPパケットが転送処理のためにバッファ71で待たされ、転送処理部73から転送先に対応する出力バッファ72に振り分けられ、それぞれの出口からリンクへと送出される。ノードの構成、バッファ長、制御アルゴリズムをモデル化する。バッファでの待ちと転送処理の時間がノードの転送遅延時間となる。バッファからあふれたパケットは、パケット損失となる。
【0018】
図8は、IPパケットの転送時間の算出の説明図であり、53から57の各項目を含んでいる。通信路入口81に、パケット発生時系列(53)を与える。各リンクには遅延時間が対応し(52の2項)、個々のノードでのパケット損失の有無(52の1項)と転送遅延時間(52の2項)を算出する。各パケットの経由するリンクとノードでの遅延の結果として、通信路出口82での各パケットの到着時刻の時系列(55)を求める。発生時刻と到着時刻の差より各IPパケットの転送遅延時間リスト(56)および分布の統計量(57)が得られる。
【0019】
図9は、音声メディア情報の復元による通信サービス品質評価手段を示す。図2あるいは図4と同一の番号を付したものは図2あるいは図4で使用したものと同一である。91は、その伝送特性をパラメータにより指定できる擬似通信路である。92は擬似通信路に設定する伝送特性パラメータである。
【0020】
始めに、図4で算出した44の伝送特性を記録した伝送特性収録ツール45から、擬似通信路91の伝送特性パラメータ92を指定する。電話機21からの音声が、変換器22を経てディジタルデータ系列に変換され、擬似通信路91に入力される。算出された伝送特性を擬似する特性で、ディジタルデータ系列が擬似通信路91を通過し、変換器24を経て、電話機21で音声に再生される。再生される音声は、擬似伝送路の特性の影響を受けた通信サービス品質を有するものとなる。
【0021】
図10は、擬似通信路の機能構成例である。91が擬似通信路、101と103がそれぞれ入力と出力のインターフェースのNIC(Network Interface Card)で、102がバッファメモリである。104は伝送特性条件設定部、105はバッファファメモリの読み出し制御部である。
【0022】
始めに、入力ビット列を101のNIC(Network Interface Card)を経由して103のバッファメモリに取りこむ。伝送特性条件設定部105により擬似したい伝送特性条件にあわせて、バッファメモリからのビット列の読み出しタイミングを制御する(105)。伝送特性として、ビット欠落あるいはIPパケット損失を与える場合は、該当ビットあるいは該当IPパケットを読み飛ばす。遅延を与える場合は、該当の時間だけ遅らせて読み出す。読み出したビット列あるいはIPパケット列を104のNICを経由して送り出す。IPパケット列が対象の場合は、伝送特性条件として、図5の算出フローで求めた56の出力1または57の出力2を用いる。出力2では、出力1の統計値をパラメータとする分布を近似する関数を用いて、個々のIPパケットの読み出し遅延を制御することになる。
【0023】
なお、図2および図6の電話機21および変換器22と24は、音声入力から通信路での伝送形態のディジタルデータ系列への変換と、その逆のディジタルデータ系列から音声への変換の機能を持つ機器であればよい。
【0024】
【実施例2】
以下に、映像メディアを対象とした場合の具体例を示す。映像メディアの場合も実施例1で示した音声メディアと同様の手順で実施する。先の図1、図3、図4、図5、図6、図7、図8および図10は、両者の実施例に共通する手順および機能を示している。図2および図9に対応するディジタルデータ系列の取得および再生手段の具体例が異なっている。
【0025】
すなわち、映像メディアの場合の通信サービス品質評価の方法は、図1に示した通りである。手順としては汎用で、実施例1と共通である。図11に映像メディアの場合のディジタルデータ系列取得の方法の例を示す。111が送信対象の映像ファイルであり、112の配信サーバから送信され、23の通信路を経由して、114のクライアントに受信される。通信路の入り口の25の分岐あるいはハブを経由して26のディジタルデータ系列収録器により、映像メディアを符号化したディジタルデータ系列を取得する。
【0026】
図4の手順により伝送特性を算出する。伝送特性算出ツールとしては、IP転送網の場合、実施例1で例示した図5の伝送特性の算出フローを用いれば良い。
【0027】
図12に映像メディアの復元による通信サービス品質評価手段を示す。111の映像ファイルの情報を、112の配信サーバから122の擬似通信路を介して送信し、114のクライアントで受信し再生する。擬似通信路の機能構成として、図10に例示したものを実施例2にも適用する。図4の手順で算出される伝送特性により、擬似通信路の伝送特性パラメータ121を設定する。これにより、対象の通信路を経由した際の通信サービス品質を擬似した品質で映像ファイルが再生される。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、擬似通信路に設定するべき特性を、実際に送受するメディアのディジタルデータ系列から算出して設定するので、通信路を構成する実際の装置を用いずに、メディア情報への依存性を反映した擬似通信路の特性設定の下で、音声や映像のメディアを再現することができる。これにより、音声や映像のメディアを実際の通信路に通す前に、その通信サービス品質を通信路の特性に即して体験、評価することができる。また、通信路の特性は、算出手段のパラメータの変更で行えば良く、種々の通信路構成と機能の場合の通信サービス品質を調べることができる。
【0029】
このように、通信網の設計あるいは通信網への新サービスの適用において、事前に通信サービス品質を評価する際に非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信サービス品質評価の方法を示す図である。
【図2】図1におけるディジタルデータ系列取得方法の一例を音声メディアの場合について示す図である。
【図3】ディジタルデータ系列収録器の機能を示す図である。
【図4】図1に記載された通信路の伝送特性の算出手段における特性算出の入力情報と出力情報の関係を示す図である。
【図5】伝送特性の算出手段の一例としてIP転送網を想定した場合の例を示す図である。
【図6】通信路のモデル化のノードとリンクの接続関係の例を示す図である。
【図7】通信路のモデル化のノードに関するモデル化の例を示す図である。
【図8】IPパケットの転送時間の算出の説明を示す図である。
【図9】音声メディア情報の復元による通信サービス品質評価手段を示す図である。
【図10】擬似通信路の機能構成例を示す図である。
【図11】映像メディアの場合のディジタルデータ系列の取得方法の例を示す図である。
【図12】映像メディアの復元による通信サービス品質評価手段を示す図である。
【符号の説明】
11 メディア情報を符号化したディジタルデータ系列を取得、蓄積する手段
12 検討対象の通信路の構成・機能のモデルと条件を指定する手段
13 11から読み出されるディジタルデータ系列を通信路入力とした場合の12で指定された通信路の伝送特性の算出手段
14 算出された伝送特性の擬似通信路を経由させてメディアを再生する手段
21 電話機
22 電話機出力を通信路に適した伝送形態へ変換する変換器
23 通信路
24 22と逆の動作をする変換器
25 ディジタルデータ系列をモニタするための分岐またはハブ
26 ディジタルデータ系列を取得するディジタルデータ系列収録器
31 ディジタルデータ系列の区切りを識別する手段
32 ディジタルデータ系列のコピーに記録時刻を付加する手段
33 記録装置
41 取得したディジタルデータ系列
42 通信路に41の情報を流した時の通信路の特性を算出する手段
43 検討対象の通信路の構成・機能、特性算出条件を指定する手段
44 算出結果として得られた伝送特性
45 伝送特性を蓄積する収録ツール
51 通信路のモデル化
52 モデル化パラメータ
53 収録したIPパケット列の発生時系列
54 通信路モデルとIPパケット列からの各IPパケットの転送状態の算出部55 算出される転送網の出力への到着時刻の時系列
56 IPパケット転送時間の時系列のリスト
57 転送遅延時間の分布の統計量
61〜63 ノード
64〜66 リンク
71 バッファメモリ
72 バッファメモリ
73 転送処理部
81 通信路入口
82 通信路出口
91 伝送特性をパラメータにより指定する擬似通信路
92 擬似通信路に設定する伝送特性パラメータ
101 入力インターフェースのNIC
102 バッファメモリ
103 出力インターフェースのNIC
104 伝送特性条件設定部
105 バッファファメモリの読み出し制御部
111 送信対象の映像ファイル
112 配信サーバ
113 映像ファイルを受信するクライアント
121 算出された伝送特性で擬似通信路を動作させるための伝送特性パラメータ
【発明の属する技術分野】
通信路を経由して音声、映像などのメディア情報を伝送する際の通信サービス品質を、擬似通信路を利用して評価する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声、映像などのメディアを伝送する通信網の設計および通信網への新サービスの導入判断には、それらのメディアの情報を通信路を経由して伝送する際の通信サービスの品質を、実際の通信路を構築する前に把握、評価することが必要である。通信路を経由した後の通信サービス品質を評価するために音声や映像のメディアの伝送特性を再現するための方法として、従来、実際の装置により通信路を構成して音声や映像のメディアを通す方法や、代表的な伝送特性値を持つ擬似通信路に音声や映像メディアを通す方法があった。また、通信路の特性が音声、映像などのメディアを符号化したディジタルデータ系列の特性等に依存している場合、入力トラヒックから通信路の特性をシミュレーションで求める方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通信網の設計あるいは通信網への新サービスの適用前に通信サービスの品質を推定、評価するために従来より行われていた実際の装置により通信路を構成する方法では、通信路を構成する装置の特性を変化させるのに実際の装置の設定を変更する必要があること、多数の実装置を必要とすることから手間やコストがかかるという問題および即応性に欠けるという問題があった。また、代表的な伝送特性値を持つ擬似通信路に音声や映像メディアを通す方法では、通信路の特性が音声や映像のメディアの特性(発生時系列、等)に依存する場合は、実際の特性との対応が明らかでなく、それを擬似できないという問題があった。
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、通信路を経由した後の通信サービス品質を評価するために、任意の通信網構成における音声や映像のメディアの伝送品質を実際に体験でき、且つ、通信路の伝送特性自体が、それらのメディアを符号化した情報の特性に依存する場合でも、それを擬似的に反映した通信サービス品質を評価できる方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、メディア情報を符号化したディジタルデータ系列を記録する手段と、記録されたディジタルデータ系列と通信路構成モデルから伝送特性パラメータを算出する手段と、伝送特性パラメータで設定される伝送特性を付与する擬似通信路と、ディジタルデータ系列から音声や映像のメディアを復元する手段とにより、予め記録された前記ディジタルデータ系列と通信路構成モデルから伝送特性パラメータを算出し、算出された伝送特性パラメータで指定される伝送特性を付与した擬似通信路の出力ディジタルデータ系列から復元されたメディア情報を用いて通信サービス品質を評価することを特徴とする。
【0006】
また、ディジタルデータ系列を取込む手段、該ディジタルデータ系列を蓄積するバッファ、伝送特性パラメータを設定する手段、伝送特性パラメータに従ってバッファの読出し制御を行う手段、および読出されたデータを出力する手段からなる擬似通信路と、前記伝送特性パラメータを算出する手段とを有する通信サービス品質評価装置において、メディア情報を符号化したディジタルデータ系列と通信路構成モデルから予め算出した伝送特性パラメータを用いて前記擬似通信路のバッファの読出し制御を行うことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施例1で音声メディアを対象とした場合の具体例を示し、実施例2では映像メディアを対象とした場合の具体例を示す。なお、音声および映像メディアを符号化したディジタルデータ系列は一元的に処理可能であるため、説明に使用する図面のうち共通化できるものは統一した。図1、図3、図4、図5、図6、図7、図8および図10は、両者の実施例に共通する手順および機能を示している。
【0008】
【実施例1】
図1は、本発明による通信サービス品質評価の方法を示す。11はメディア情報を符号化したディジタルデータ系列を取得、蓄積する手段、12は検討対象の通信路の構成・機能のモデルと条件を指定する手段、13は11から読み出されるディジタルデータ系列を通信路入力とした場合の12で指定された通信路の伝送特性の算出手段、14は算出された伝送特性の擬似通信路を経由させてメディアを再生する手段である。
【0009】
本発明では、まず11でメディアを符号化したディジタルデータ系列を取得する。次に、12により検討対象の通信路の構成・機能のモデルと条件を指定する。13において11のディジタルデータ系列を通信路入力とした場合の12のモデル化された通信路の伝送特性を算出する。そして、14により算出された伝送特性の擬似通信路を経由させてメディアを再生し、通信サービス品質を評価する。
【0010】
図2は、図1における11の手段であるディジタルデータ系列取得手段の一例を音声メディアの場合について示したものである。21は電話機である。22は変換器で、電話機出力を通信路に適した伝送形態へ変換する。24は22と逆の動作をする変換器である。25はディジタルデータ系列をモニタするための分岐またはハブ、26はディジタルデータ系列収録器でディジタルデータ系列を取得する。
【0011】
始めに21の電話機からの音声情報が、22の変換器により23の通信路に適した伝送形態に変換される。具体例として、IP転送網では、電話機からの音声波形をアナログ/ディジタル変換し音声符号化を行い、そのビット列をRTP(Real Time Transport Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルを用いてIPパケットとして、通信路へ送信する。通信路を経由したディジタルデータ系列が、24の変換器でもとの音声情報の形態に変換され、21の電話機で再生される。なお、通信路の入力に置かれる25の分岐またはハブを経由してモニタするディジタルデータ系列を、26のディジタルデータ系列収録器により取得する。
【0012】
図3は、ディジタルデータ系列収録器の機能を示す。31はディジタルデータ系列の区切りを識別する手段、32はディジタルデータ系列のコピーに記録時刻を付加する手段、33は記録装置である。まず、31でディジタルデータ系列の区切りを識別し、区切られたデータのコピーに対して32で記録時刻を付加して、33の記録装置に収納する。
【0013】
図4は、図1に記載された通信路の伝送特性の算出手段における特性算出の入力情報と出力情報の関係を示す。41は取得したディジタルデータ系列、42は通信路に41の情報を流した時の通信路の特性を算出するツール、43は検討対象の通信路の構成・機能、特性算出条件を設定するツールを示す。44は算出結果として得られた伝送特性、45はそれを記録する収録ツールを示している。ここで、伝送特性としては、IP転送網を対象とする場合、個々のIPパケットの損失の有無および転送遅延時間が対象となる。特性を表現する一つの形態は、各IPパケットの転送時間とパケット損失の有無の時系列のリスト。他の形態は、転送時間の分布の統計値(平均値、標準偏差)である。
【0014】
図5は、伝送特性の算出手段の一例としてIP転送網を想定した場合の算出フローを示す。51は通信路のモデル化、52はモデル化パラメータ、53は収録したIPパケット列の発生時系列、54は通信路モデルとIPパケット列からの各IPパケットの転送状態の算出、55は算出される転送網の出力への到着時刻の時系列、56はその結果得られるIPパケット転送時間の時系列のリスト、57は転送遅延時間の分布の統計量である。
【0015】
算出フローは次の通りである。まず、通信路の入力点から出力点までのIPパケットの転送網を、ルータ等のIPパケット転送用のバッファを持つノード装置と伝送リンクとでモデル化する(51)。それぞれ、バッファ制御モデルと遅延時間とを対応させ、各ノードでの背景負荷モデルを設定する(52)。収録したIPパケット列の発生時系列を入力として(53)、設定した通信路モデルに即して各IPパケットの転送状態を算出し(54)、転送網の出力への到着時刻の時系列(55)を得る。これと各IPパケットの発生時刻とからIPパケット転送時間の時系列のリストを求める(出力1)(56)。更に、IPパケット転送時間のリストから分布の統計量(平均値、標準偏差)を算出する(出力2)(57)。
【0016】
図6は、通信路のモデル化(51)のノードとリンクの接続関係(52の1項)を例示したもので、対象とする通信路の構成に応じてモデル化する。この場合は簡単な例として、ノード数が3の場合を示している。
【0017】
図7は、通信路のモデル化(51)のノードに関するモデル化の例示である。52の3項と4項を含む。入力からのIPパケットおよび背景負荷のIPパケットが転送処理のためにバッファ71で待たされ、転送処理部73から転送先に対応する出力バッファ72に振り分けられ、それぞれの出口からリンクへと送出される。ノードの構成、バッファ長、制御アルゴリズムをモデル化する。バッファでの待ちと転送処理の時間がノードの転送遅延時間となる。バッファからあふれたパケットは、パケット損失となる。
【0018】
図8は、IPパケットの転送時間の算出の説明図であり、53から57の各項目を含んでいる。通信路入口81に、パケット発生時系列(53)を与える。各リンクには遅延時間が対応し(52の2項)、個々のノードでのパケット損失の有無(52の1項)と転送遅延時間(52の2項)を算出する。各パケットの経由するリンクとノードでの遅延の結果として、通信路出口82での各パケットの到着時刻の時系列(55)を求める。発生時刻と到着時刻の差より各IPパケットの転送遅延時間リスト(56)および分布の統計量(57)が得られる。
【0019】
図9は、音声メディア情報の復元による通信サービス品質評価手段を示す。図2あるいは図4と同一の番号を付したものは図2あるいは図4で使用したものと同一である。91は、その伝送特性をパラメータにより指定できる擬似通信路である。92は擬似通信路に設定する伝送特性パラメータである。
【0020】
始めに、図4で算出した44の伝送特性を記録した伝送特性収録ツール45から、擬似通信路91の伝送特性パラメータ92を指定する。電話機21からの音声が、変換器22を経てディジタルデータ系列に変換され、擬似通信路91に入力される。算出された伝送特性を擬似する特性で、ディジタルデータ系列が擬似通信路91を通過し、変換器24を経て、電話機21で音声に再生される。再生される音声は、擬似伝送路の特性の影響を受けた通信サービス品質を有するものとなる。
【0021】
図10は、擬似通信路の機能構成例である。91が擬似通信路、101と103がそれぞれ入力と出力のインターフェースのNIC(Network Interface Card)で、102がバッファメモリである。104は伝送特性条件設定部、105はバッファファメモリの読み出し制御部である。
【0022】
始めに、入力ビット列を101のNIC(Network Interface Card)を経由して103のバッファメモリに取りこむ。伝送特性条件設定部105により擬似したい伝送特性条件にあわせて、バッファメモリからのビット列の読み出しタイミングを制御する(105)。伝送特性として、ビット欠落あるいはIPパケット損失を与える場合は、該当ビットあるいは該当IPパケットを読み飛ばす。遅延を与える場合は、該当の時間だけ遅らせて読み出す。読み出したビット列あるいはIPパケット列を104のNICを経由して送り出す。IPパケット列が対象の場合は、伝送特性条件として、図5の算出フローで求めた56の出力1または57の出力2を用いる。出力2では、出力1の統計値をパラメータとする分布を近似する関数を用いて、個々のIPパケットの読み出し遅延を制御することになる。
【0023】
なお、図2および図6の電話機21および変換器22と24は、音声入力から通信路での伝送形態のディジタルデータ系列への変換と、その逆のディジタルデータ系列から音声への変換の機能を持つ機器であればよい。
【0024】
【実施例2】
以下に、映像メディアを対象とした場合の具体例を示す。映像メディアの場合も実施例1で示した音声メディアと同様の手順で実施する。先の図1、図3、図4、図5、図6、図7、図8および図10は、両者の実施例に共通する手順および機能を示している。図2および図9に対応するディジタルデータ系列の取得および再生手段の具体例が異なっている。
【0025】
すなわち、映像メディアの場合の通信サービス品質評価の方法は、図1に示した通りである。手順としては汎用で、実施例1と共通である。図11に映像メディアの場合のディジタルデータ系列取得の方法の例を示す。111が送信対象の映像ファイルであり、112の配信サーバから送信され、23の通信路を経由して、114のクライアントに受信される。通信路の入り口の25の分岐あるいはハブを経由して26のディジタルデータ系列収録器により、映像メディアを符号化したディジタルデータ系列を取得する。
【0026】
図4の手順により伝送特性を算出する。伝送特性算出ツールとしては、IP転送網の場合、実施例1で例示した図5の伝送特性の算出フローを用いれば良い。
【0027】
図12に映像メディアの復元による通信サービス品質評価手段を示す。111の映像ファイルの情報を、112の配信サーバから122の擬似通信路を介して送信し、114のクライアントで受信し再生する。擬似通信路の機能構成として、図10に例示したものを実施例2にも適用する。図4の手順で算出される伝送特性により、擬似通信路の伝送特性パラメータ121を設定する。これにより、対象の通信路を経由した際の通信サービス品質を擬似した品質で映像ファイルが再生される。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、擬似通信路に設定するべき特性を、実際に送受するメディアのディジタルデータ系列から算出して設定するので、通信路を構成する実際の装置を用いずに、メディア情報への依存性を反映した擬似通信路の特性設定の下で、音声や映像のメディアを再現することができる。これにより、音声や映像のメディアを実際の通信路に通す前に、その通信サービス品質を通信路の特性に即して体験、評価することができる。また、通信路の特性は、算出手段のパラメータの変更で行えば良く、種々の通信路構成と機能の場合の通信サービス品質を調べることができる。
【0029】
このように、通信網の設計あるいは通信網への新サービスの適用において、事前に通信サービス品質を評価する際に非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信サービス品質評価の方法を示す図である。
【図2】図1におけるディジタルデータ系列取得方法の一例を音声メディアの場合について示す図である。
【図3】ディジタルデータ系列収録器の機能を示す図である。
【図4】図1に記載された通信路の伝送特性の算出手段における特性算出の入力情報と出力情報の関係を示す図である。
【図5】伝送特性の算出手段の一例としてIP転送網を想定した場合の例を示す図である。
【図6】通信路のモデル化のノードとリンクの接続関係の例を示す図である。
【図7】通信路のモデル化のノードに関するモデル化の例を示す図である。
【図8】IPパケットの転送時間の算出の説明を示す図である。
【図9】音声メディア情報の復元による通信サービス品質評価手段を示す図である。
【図10】擬似通信路の機能構成例を示す図である。
【図11】映像メディアの場合のディジタルデータ系列の取得方法の例を示す図である。
【図12】映像メディアの復元による通信サービス品質評価手段を示す図である。
【符号の説明】
11 メディア情報を符号化したディジタルデータ系列を取得、蓄積する手段
12 検討対象の通信路の構成・機能のモデルと条件を指定する手段
13 11から読み出されるディジタルデータ系列を通信路入力とした場合の12で指定された通信路の伝送特性の算出手段
14 算出された伝送特性の擬似通信路を経由させてメディアを再生する手段
21 電話機
22 電話機出力を通信路に適した伝送形態へ変換する変換器
23 通信路
24 22と逆の動作をする変換器
25 ディジタルデータ系列をモニタするための分岐またはハブ
26 ディジタルデータ系列を取得するディジタルデータ系列収録器
31 ディジタルデータ系列の区切りを識別する手段
32 ディジタルデータ系列のコピーに記録時刻を付加する手段
33 記録装置
41 取得したディジタルデータ系列
42 通信路に41の情報を流した時の通信路の特性を算出する手段
43 検討対象の通信路の構成・機能、特性算出条件を指定する手段
44 算出結果として得られた伝送特性
45 伝送特性を蓄積する収録ツール
51 通信路のモデル化
52 モデル化パラメータ
53 収録したIPパケット列の発生時系列
54 通信路モデルとIPパケット列からの各IPパケットの転送状態の算出部55 算出される転送網の出力への到着時刻の時系列
56 IPパケット転送時間の時系列のリスト
57 転送遅延時間の分布の統計量
61〜63 ノード
64〜66 リンク
71 バッファメモリ
72 バッファメモリ
73 転送処理部
81 通信路入口
82 通信路出口
91 伝送特性をパラメータにより指定する擬似通信路
92 擬似通信路に設定する伝送特性パラメータ
101 入力インターフェースのNIC
102 バッファメモリ
103 出力インターフェースのNIC
104 伝送特性条件設定部
105 バッファファメモリの読み出し制御部
111 送信対象の映像ファイル
112 配信サーバ
113 映像ファイルを受信するクライアント
121 算出された伝送特性で擬似通信路を動作させるための伝送特性パラメータ
Claims (2)
- メディア情報を符号化したディジタルデータ系列を記録する手段と、記録されたディジタルデータ系列と通信路構成モデルから伝送特性パラメータを算出する手段と、伝送特性パラメータで設定される伝送特性を付与する擬似通信路と、ディジタルデータ系列から音声や映像のメディアを復元する手段とにより、予め記録された前記ディジタルデータ系列と通信路構成モデルから伝送特性パラメータを算出し、算出された伝送特性パラメータで指定される伝送特性を付与した擬似通信路の出力ディジタルデータ系列から復元されたメディア情報を用いて通信サービス品質を評価することを特徴とする通信サービス品質評価方法。
- ディジタルデータ系列を取込む手段、該ディジタルデータ系列を蓄積するバッファ、伝送特性パラメータを設定する手段、伝送特性パラメータに従ってバッファの読出し制御を行う手段、および読出されたデータを出力する手段からなる擬似通信路と、前記伝送特性パラメータを算出する手段とを有する通信サービス品質評価装置において、メディア情報を符号化したディジタルデータ系列と通信路構成モデルから予め算出した伝送特性パラメータを用いて前記擬似通信路のバッファの読出し制御を行うことを特徴とする通信サービス品質評価装置。
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2002
- 2002-06-12 JP JP2002170981A patent/JP2004023115A/ja active Pending
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US8695051B2 (en) | 2007-08-20 | 2014-04-08 | Fujitsu Limited | Video quality monitoring method, distribution server, and client |
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