JP7363907B2 - 情報処理装置、パケット生成方法、システム、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、パケット生成方法、システム、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、パケット生成方法、システム、及びプログラムに関する。
近年、モバイルネットワークシステムとして、3GPP(Third Generation Partnership Project)により規定されたLTE(Long Term Evolution)/EPC(Evolved Packet Core)が広く普及している。
上記LTEをはじめとするモバイルネットワークシステムは、通常、電気通信事業者(キャリア)が基地局、コアネットワーク等を構築、管理しユーザに無線接続を提供する。つまり、MNO(Mobile Network Operator)と称される移動体通信事業者が通信回線網を構築し、通信サービスを提供している。また、近年では、MNOから通信網を借り受けるMVNO(Mobile Virtual Network Operator;仮想移動体通信事業者)による通信サービスの提供も広く行われている。
さらに、上記MNOやMNVOによらず企業等が独自に移動無線通信網(以下、単に「無線通信網」と表記する)を構築することが始まっている。即ち、プライベートLTEと称される無線通信網の構築が進められている。とりわけ、工場等にカメラを設置し工場内の様子を監視する用途や工作機械、建設機械等にセンサを取り付けて制御する用途に、プライベートLTEの活用が期待されている。
特許文献1には、通信トラヒックからアプリケーションの状態を推定するにあたり誤推定を抑制し推定精度を向上する、と記載されている。
国際公開第2019/082965号
上述のように、カメラやセンサ等のIoT(Internet of Things)デバイスとネットワークの上のサーバを接続する際、自営の無線網(プライベートLTE)を利用することでコストを低減することが期待されている。しかしながら、無線通信技術に関する知識を持たない事業者が自営の無線網を構築することは容易なことではない。
例えば、上記事業者が、IoTデバイスごとの特性を考慮しつつ、ネットワーク構成を決定することは困難である。無線網に接続されるIoTデバイスは多種多様である。例えば、カメラ、センサ、ロボットのようなデバイスが無線網に接続され得る。さらに、同じ種類のデバイスであっても、設置される環境が異なれば各IoTデバイスからネットワークに流されるトラヒックも異なる。
IoTデバイスを活用する事業者は、IoTデバイスごとに異なるトラヒックを考慮しつつ、最適なネットワーク構成を決定する必要がある。即ち、予めIoTデバイスにより発生するトラヒックを予測し、当該予測されたトラヒックに対応可能なネットワークシステムを構成しなければ、事業者が想定しているネットワーク性能を確保できず事業に支障をきたすことになる。あるいは、想定されるトラヒックに十分な余裕を持って対応できるネットワークシステムを構築すれば、コスト等の増加に繋がる。
本発明は、接続される端末の特性に応じたネットワーク構成を容易に発見することに寄与する、情報処理装置、パケット生成方法、システム、及びプログラムを提供することを主たる目的とする。
本発明の第1の視点によれば、端末のトラヒックパターンの学習に基づいてトラヒックパターン生成モデルを生成する、モデル生成部と、前記トラヒックパターン生成モデルにおける仮想トラヒックに基づいて、前記トラヒックパターン生成モデルの出力にかかるトラヒックを特定する、特定部と、を備える、情報処理装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、情報処理装置において、端末のトラヒックパターンの学習に基づいてトラヒックパターン生成モデルを生成するステップと、前記トラヒックパターン生成モデルにおける仮想トラヒックに基づいて、前記トラヒックパターン生成モデルの出力にかかるトラヒックを特定するステップと、を含むパケット生成方法が提供される。
本発明の第3の視点によれば、端末のトラヒックパターンの学習に基づいてトラヒックパターン生成モデルを生成する、モデル生成手段と、前記トラヒックパターン生成モデルにおける仮想トラヒックに基づいて、前記トラヒックパターン生成モデルの出力にかかるトラヒックを特定する、特定手段と、を含む、システムが提供される。
本発明の第4の視点によれば、情報処理装置に搭載されたコンピュータに、端末のトラヒックパターンを学習することで、前記トラヒックパターンを再現するトラヒックパターン生成モデルを生成する処理と、ネットワーク上で前記端末が送信するパケットのパケット転送をシミュレーションするための仮想パケットを、前記トラヒックパターン生成モデルに基づいて生成する処理と、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の各視点によれば、接続される端末の特性に応じたネットワーク構成を容易に発見することに寄与する、情報処理装置、パケット生成方法、システム、及びプログラムが、提供される。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果と共に、他の効果が奏されてもよい。
図1は、一実施形態の概要を説明するための図である。 図2は、一実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置の動作を説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係る情報処理装置の処理構成の一例を示す図である。 図5Aは、情報処理装置の記憶部に格納される学習対象情報の一例を示す図である。 図5Bは、情報処理装置の記憶部に格納される学習対象情報の一例を示す図である。 図5Cは、情報処理装置の記憶部に格納される学習対象情報の一例を示す図である。 図6Aは、トラヒックパターンの一例を示す図である。 図6Bは、トラヒックパターンの一例を示す図である。 図7は、トラヒックパターン生成モデル管理情報の一例を示す情報である。 図8は、情報処理装置が扱うネットワーク構成の一例を示す図である。 図9は、情報処理装置が表示するGUI(Graphical User Interface)の一例を示す図である。 図10は、ネットワーク構成を管理するツリー構造の一例を示す図である。 図11は、情報処理装置が表示するGUIの一例を示す図である。 図12は、ネットワークノード詳細情報の一例を示す図である。 図13は、ツリー構造への模擬部割り当てを説明するための図である。 図14は、第1の実施形態に係る出力部の内部構成の一例を示す図である。 図15は、第1の実施形態に係る情報処理装置の学習モードにおける動作の一例を示すフローチャートである。 図16は、第1の実施形態に係る情報処理装置のシミュレーションモードにおける動作の一例を示すフローチャートである。 図17は、第2の実施形態に係る情報処理装置の処理構成の一例を示す図である。 図18は、第2の実施形態に係る情報処理装置のリンク模擬部の配置を説明するための図である。 図19は、第3の実施形態に係る情報処理装置の処理構成の一例を示す図である。 図20は、第3の実施形態に係る情報処理装置が表示するGUIの一例を示す図である。 図21は、第3の実施形態に係る情報処理装置の動作を説明するための図である。 図22Aは、第3の実施形態に係る情報処理装置の動作を説明するための図である。 図22Bは、第3の実施形態に係る情報処理装置の動作を説明するための図である。 図23は、第3の実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図24は、第4の実施形態に係るシステムの動作を説明するための図である。 図25は、第5の実施形態に係るシステムの動作を説明するための図である。 図26は、情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
一実施形態に係る情報処理装置100は、モデル生成部101と特定部102を含む(図1参照)。モデル生成部101は、端末のトラヒックパターンの学習に基づいてトラヒックパターン生成モデルを生成する(図2のステップS01)。特定部102は、トラヒックパターン生成モデルにおける仮想トラヒックに基づいて、トラヒックパターン生成モデルの出力にかかるトラヒックを特定する(図2のステップS02)。なお、図1では、モデル生成部101と特定部120は異なるモジュールとして図示しているが、これらのモジュールの機能が同じモジュール(処理手段)により実現されてもよい。
情報処理装置100は、端末のトラヒックパターンを当該端末が使用されると想定される様々な状況、環境において学習する。当該学習により、ネットワークに接続される端末(デバイス)の特性に応じてトラヒックパターン生成モデルが生成される。情報処理装置10は、当該トラヒックパターン生成モデルを用いてネットワーク上のパケット転送をシミュレートすることで、対象ネットワークの性能を検証できる。即ち、情報処理装置100により生成されたトラヒックパターン生成モデルは、仮想的なパケットの集合である仮想トラヒックを生成する。当該仮想トラヒックは、学習の元になった端末が出力するトラヒックの特徴を再現するものである。そのため、トラヒックパターン生成モデルをネットワークのシミュレーションに使用することで、当該端末がネットワークに組み込まれた際に生じるであろうトラヒックを特定することができる。管理者等は、当該ネットワークの構成や接続する端末の数等を適宜変更し、シミュレートすることで接続される端末の特性に応じたネットワークを容易に発見できる。
以下に具体的な実施形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の動作を説明するための図である。
情報処理装置10は、2つの動作モードにより動作する。
第1の動作モードは、IoTデバイス20とネットワーク上のサーバ30の間で送受信されるパケットを観測し、IoTデバイス20とサーバ30の間のトラヒックからそのパターン(トラヒックパターン)を学習するモードである。
ネットワークを流れるトラヒックから得られるトラヒックパターンには、スループット、パケットサイズ、パケット送信間隔等の波形が含まれる。第1の実施形態では、ネットワークを流れるトラヒックから得られるトラヒックパターンはスループットに関する波形として説明する。但し、本願開示が適用可能なトラヒックをスループットに限定する趣旨ではなく、他の特徴量(パケットサイズ、パケット送信間隔等)のトラヒックを対象としてもよい。
学習モードにおいて、情報処理装置10は、工場等の現場(実環境)に設置されたIoTデバイス20からネットワーク上のサーバ30に送信されるパケット(アップリンクで送信されるパケット)を取得する。
情報処理装置10は、IoTデバイス20が無線接続可能なデバイスであれば、当該デバイスから送出されるフレーム(無線信号)をキャプチャする。あるいは、情報処理装置10は、IoTデバイス20がハブ等の中継装置に有線接続されるデバイスであれば、当該中継装置のミラーポートからネットワークを流れるパケットを取得する。本願開示では、IoTデバイス20から送出されるフレーム又はパケットを「パケット」と称して説明する。
情報処理装置10は、キャプチャしたパケットに基づき、IoTデバイスからネットワークに送出されるトラヒックパターンを再現するモデルを生成する。具体的には、情報処理装置10は、階層構造の隠れマルコフモデルによりトラヒックパターンをモデル化し、「トラヒックパターン生成モデル」を生成する。当該隠れマルコフモデルによりモデル化されたトラヒックパターン生成モデルは、確率的な状態遷移モデルであり状態変化(例えば、パケット送信からパケット送信停止)が確率的に記載される。
情報処理装置10は、実環境にて使用される様々なIoTデバイス20に関し、種々の環境(異なる場所、異なる時間帯)に設置された数多くのIoTデバイス20からネットワークに流されるトラヒックパターンを学習する。学習対象のIoTデバイス20と対応するトラヒックパターン生成モデルは「ラベル」により対応付けられる。なお、トラヒックパターン生成モデルや当該モデルを管理するためのラベルの詳細は後述する。
ここで、IoTデバイス20とサーバ30の間で送受信されるパケットは、通常、下り方向(ダウンリンク)で送信されるパケットよりも上り方向で送信されるパケットの方が多い。そのため、第1の実施形態では、ネットワーク構成に与える影響も大きいので上り方向のパケットを学習の対象とする。但し、上記対応は、IoTデバイス20が工場等に設置されるカメラやセンサを想定しているためであり、IoTデバイス20の用途や環境等によっては下り方向のパケットを学習の対象にすることもある。あるいは、上り方向のパケットと下り方向のパケットを学習の対象にしてもよい。
第2の動作モードは、上記学習モードにて生成されたトラヒックパターン生成モデルを用いて、IoTデバイス20の利用が想定されるネットワークのパケット転送をシミュレートするモードである。具体的には、情報処理装置10は、オペレータ等から検証対象のネットワーク構成の入力を受け付ける。
例えば、オペレータは、ネットワークシステムを構成する装置(例えば、IoTゲートウェイ、エッジルータ(以下、単にルータと表記する))の数、装置間の接続、使用されるIoTデバイス20に関する情報(種類、数等)を情報処理装置10に入力する。図3の例では、3台のIoTデバイス、2台のIoTゲートウェイ(GW;Gate Way)、1台のルータ(RT;Router)からなるネットワークシステムの構成が情報処理装置10に入力されている。
情報処理装置10は、当該取得したネットワークシステムにおいてIoTデバイスが生成するパケットを、学習モードにて生成されたトラヒックパターン生成モデルを用いて仮想的に作り出す。即ち、情報処理装置10は、実環境に置かれたIoTデバイス20が送信するパケットを仮想的に作り出し、当該仮想的に作り出されたパケットをネットワーク装置(図3の例ではIoTゲートウェイ)に入力する。
情報処理装置10は、仮想的に作り出されたパケット(以下、仮想パケットと表記する)を受信したネットワーク装置から後段のネットワーク装置(図3の例ではルータ)に受信した仮想パケットを転送する。
情報処理装置10は、後段のネットワーク装置(ルータ)に関しても、受信したパケットを転送する。
情報処理装置10は、最終段のネットワーク装置から生成されたパケット(ネットワークシステム上で転送されてきた仮想パケット)をネットワークシステムから送信されるパケットとして扱い、外部装置に出力する。例えば、情報処理装置10は、上記生成されたパケットを表示装置(図3において図示せず)に出力してもよい。
表示装置は、例えば、情報処理装置10から取得したパケットがネットワークから出力される様子を表現する動画を表示する。あるいは、情報処理装置10又は表示装置のいずれかで、ネットワークから出力されるパケットの解析を行い、表示装置が解析結果を表示してもよい。例えば、表示装置は、スループット、パケット到着間隔、平均パケットサイズ等のネットワークの性能や状況を示す統計情報を表示してもよい。あるいは、表示装置は、上記統計情報の時間推移を示すグラフ等を表示してもよい。
情報処理装置10は、生成したパケットを実際のネットワークに出力してもよい。例えば、図3の例では、情報処理装置10は、オペレータが入力したネットワーク構成に含まれるルータが接続されるネットワークに上記生成したパケットを「実パケット」として送信してもよい。
情報処理装置10の動作モード(学習モード、シミュレーションモード)の切り替えは、オペレータが明示的に行えばよい。あるいは、学習モードの機能とシミュレーションモードの機能を分離し、2台の情報処理装置(コンピュータ)にて第1の実施形態にて説明する情報処理装置10が実現されてもよい。この場合、2台のコンピュータが、必要な情報(例えば、トラヒックパターン生成モデル等)の交換を行えばよい。
図4は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図4を参照すると、情報処理装置10は、学習部201と、パケット生成部202と、表示部203と、出力部204と、記憶部205と、を含んで構成される。
学習部201は、上述の学習モードにて動作する処理モジュールである。学習部201は、学習対象入力部211と、パケット取得部212と、モデル生成部213と、を備える。
学習対象入力部211は、学習の対象となるIoTデバイス20に関する情報の入力を受け付ける手段である。
学習対象のIoTデバイス20に関する情報には、学習対象のIoTデバイス20の種類に関する情報と、当該IoTデバイス20を特定する情報と、当該IoTデバイス20の動作環境を示す情報と、が含まれる。
学習対象のIoTデバイス20の種類に関する情報は、例えば、IoTデバイス20の製品名、機種名等である。
学習対象のIoTデバイスを特定する情報は、例えば、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレス等の情報である。
ここで、同一機種のIoTデバイス20であっても実環境に置かれた状況によっては、ネットワークに送出されるトラヒックパターンが異なる。例えば、IoTデバイス20がカメラである場合、カメラからサーバ30に対して圧縮画像が送信されるため、IoTデバイス20が設置される状況によってはトラヒックパターンに差が生じる。
第1の実施形態では、上記IoTデバイス20の動作環境を示す情報により、IoTデバイス20の置かれた環境、状況(所謂、コンテキスト)が識別される。例えば、IoTデバイス20が設置された場所を識別する情報やIoTデバイス20が稼働する時間帯(昼、夜等)がIoTデバイス20の動作環境を示す情報として例示される。
学習対象入力部211は、少なくとも上記3つの情報を学習対象のIoTデバイス20に関する情報として入力する。例えば、学習対象入力部211は、上記情報が格納されたUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記憶装置から上記情報を取得してもよい。 学習対象入力部211は、ネットワーク上のデータベースサーバ等にアクセスして上記情報を取得してもよい。
学習対象入力部211は、作業者が上記情報を入力するためのGUI(Graphical User Interface)に関する情報を生成し、表示部203を介して液晶モニタ等に表示してもよい。学習対象入力部211は、IoTデバイス20と通信しその識別子(IPアドレス等)を取得し、上記IoTデバイス20の種類や動作環境を示す情報をオペレータから取得してもよい。
学習対象入力部211は、上記3つの情報(IoTデバイス20の種類、識別子、動作環境)を「学習対象情報」として記憶部205に格納する(図5A~図5C参照)。例えば、場所Aに設置されたIPアドレスが「IP01」のCamera1のIoTデバイス20を学習対象とする場合には、図5Aに示す情報が情報処理装置10に入力され、記憶部205に格納される。
場所Bに設置されたIPアドレスが「IP02」のCamera1のIoTデバイス20を学習対象とする場合には、図5Bに示す情報が情報処理装置10に入力され、記憶部205に格納される。
あるいは、昼間に稼働するIPアドレスが「IP03」のCamera1のIoTデバイス20を学習対象とする場合には、図5Cに示す情報が情報処理装置10に入力され、記憶部205に格納される。なお、図5Cには、IoTデバイス20が稼働する時間帯を「昼間」と記載しているが、実際には具体的な時間帯が指定される。
図5A~図5Cには、「動作環境」に関する情報として、「場所」又は「時間帯」のいずれかの要素を記載する例が図示されているが、他の要素(例えば、外気温等)が使用されてもよい。あるいは、複数の要素の組み合わせ(例えば、場所Aの昼間等)が動作環境として指定されてもよい。
上述のように、IoTデバイス20は、その置かれた環境等によりトラヒックパターンが異なるので、実際にIoTデバイス20の使用が想定される状況、環境下でパケットが取得されるのが望ましい。例えば、図5A及び図5Bは、Camera1のIoTデバイス20が場所Aや場所Bに設置され、トラヒックパターンが学習されることを示すが、同じ機種であるCamera1が場所Cにも設置されトラヒックパターンが学習されることが望ましい。
なお、図5A~図5Cに示すような学習対象情報の入力は、個別に情報を入力してもよいし、複数の情報を纏めて入力してもよい。
パケット取得部212は、IoTデバイス20から送信されるパケット(フレーム)を取得する。パケット取得部212は、取得したパケットをモデル生成部213に引き渡す。
モデル生成部213は、端末(IoTデバイス20)のトラヒックパターンを学習することで、当該トラヒックパターンを再現するトラヒックパターン生成モデルを生成する手段である。つまり、モデル生成部213は、学習対象のIoTデバイス20によるトラヒックパターンをモデル化したトラヒックパターン生成モデルを生成する。
モデル生成部213は、記憶部205に格納された学習対象情報を参照し、学習対象となるIoTデバイス20の識別子を取得する。モデル生成部213は、パケット取得部212から取得したパケットのヘッダを参照し、学習対象のIoTデバイス20が送信したパケットを抽出する。
例えば、モデル生成部213は、取得したパケットのうち学習対象情報に記載されたIPアドレスを送信元IPアドレスとして有するパケットを抽出する。モデル生成部213は、抽出したパケットの時系列データからトラヒックパターンを生成する。具体的には、モデル生成部213は、抽出したパケットの受信時間を横軸、パケットサイズを縦軸に設定しトラヒックパターン(トラヒックの時系列)を生成する(図6A及び図6B参照)。
このように、モデル生成部213は、ネットワークに流れるトラヒックを、5タプル(送信元/宛先IPアドレス、送信元/宛先ポート番号、プロトコル)により分割し、トラヒックフロー単位のトラヒックパターンを抽出する。なお、トラヒックフローは、ヘッダに同じ情報(送信元IPアドレスとポート番号、宛先IPアドレスとポート番号)を有するパケットのグループにより構成される。
モデル生成部213は、抽出したトラヒックパターンを階層構造の隠れマルコフモデルによりモデル化し、「トラヒックパターン生成モデル」を生成する。なお、ネットワークから取得したトラヒックパターンに対して上記階層構造の隠れマルコフモデルを適用し、モデル化する手法は特許文献1に記載されている。そのため、本願開示では、トラヒックパターン生成モデルの生成に関する詳細な説明は省略するが、概略以下のようにして上記モデルが生成される。
モデル生成部213は、通信トラヒックの時系列データ(トラヒックパターン)に対して階層隠れマルコフモデルに基づき状態のシーケンスを推定する。その後、モデル生成部213は、当該状態のシーケンスから類似するパターンをひとまとめにして(1つのグループにグループ化して)1つの状態として扱う。その上で、モデル生成部213は、状態のシーケンス(即ち、トラヒックパターン生成モデル)を抽出する。
例えば、図6Aや図6Bに示すようなトラヒックパターンが抽出された場合を考える。この場合、モデル生成部213は、図6Aに示されたトラヒックパターンを再現するトラヒックパターン生成モデルと、図6Bに示されたトラヒックパターンを再現するトラヒックパターン生成モデルをそれぞれ生成する。生成されたトラヒックパターン生成モデルに、乱数(任意のシード値)を入力すると、確率的な状態遷移モデルに従ってトラヒックパターンを再現する特徴量(パケットサイズ)が出力される。
図6Aの例では、パケットが出力される確率は低いがパケットが出力された場合にはサイズの大きいパケットを生成するようなトラヒックパターン生成モデルが生成される。対して、図6Bの例では、パケットが出力される確率は高いが、そのサイズは小さいパケットを生成するようなトラヒックパターン生成モデルが生成される。
モデル生成部213は、生成したトラヒックパターン生成モデルと、当該モデルを生成した際に参照した学習対象情報に含まれる「種別」、「動作環境」と、を対応付け「トラヒックパターン生成モデル管理情報」を生成する。
モデル生成部213は、上記3つの情報(トラヒックパターン生成モデル、種別、動作環境)の組を「ラベル」として管理し、当該ラベルが割り当てられた上記情報を記憶部205に格納する(図7参照)。
学習部201により生成されるトラヒックパターン生成モデルは、可逆的な性質を備える。つまり、トラヒックパターンを学習して得られたトラヒックパターン生成モデルは、当該モデルを指定するラベルにより呼び出されると、学習の元になったトラヒックパターンを再現するように特徴量(パケットサイズ)を確率的に出力する。
図4に説明を戻す。パケット生成部202は、上述のシミュレーションモードにて動作する処理モジュールである。パケット生成部202は、ネットワーク情報入力部221と、シミュレーション実行部222と、送信源模擬部223と、転送ノード模擬部224と、を含んで構成される。
ネットワーク情報入力部221は、シミュレーションの対象となるネットワークの構成と、ネットワークに含まれる各ノードに関する情報と、に関する入力を受け付ける手段である。
ネットワーク情報入力部221は、例えば、図8に示すネットワークに関する情報を入力する。ネットワーク情報入力部221は、ネットワーク構成を規定する情報をUSBメモリ等の外部記憶装置から取得してもよい。ネットワーク情報入力部221は、上記情報等を外部のデータベースサーバ等から取得してもよい。
あるいは、ネットワーク情報入力部221は、作業者がネットワーク構成を入力するためのGUI(Graphical User Interface)に関する情報を生成し、当該情報を、表示部203を介して液晶モニタ等に表示してもよい。例えば、ネットワーク情報入力部221は、図9に示すようなGUIに関する情報を生成してもよい。
ネットワーク情報入力部221は、取得したネットワークの構成を階層化されたデータ構造により管理する。例えば、ネットワーク情報入力部221は、ツリー構造により取得したネットワークの構成を管理する。図8に示す例では、図10に示すようなツリー構造にてネットワークの構成が管理される。
図10を参照すると、ネットワークの出口にあたるルータ23は根ノード(親ノードを持たないノード)として管理される。末端のIoTデバイス21は葉ノード(子ノードを持たないノード)として管理される。ネットワークの中間に位置するゲートウェイ22は内部ノード(親ノードと子ノードを有するノード)として管理される。
ネットワークの構成を管理するデータ構造はツリー構造に限定されない。他のデータ構造、例えば、リストを用いたデータ構造等によりネットワークの構成が管理されてもよい。
さらに、ネットワーク情報入力部221は、ネットワークを構成する各通信機器(ツリー構造のノード)に関する情報を入力する。具体的には、パケットの送信源であるIoTデバイス21に関し、ネットワーク情報入力部221は、各IoTデバイス21の種別、動作環境を入力する。
ネットワーク情報入力部221は、IoTデバイス21の種別、動作環境をUSBメモリ等の外部記憶装置を用いて入力してもよいし、上記情報を入力するためのGUI情報を生成してもよい。例えば、ネットワーク情報入力部221は、図11に示すようなGUI情報を生成し、表示部203を介して液晶モニタ等に表示する。オペレータは、ネットワークに含まれる各IoTデバイス20について、その種別(機種名、製品名等)と動作環境(場所、時間帯等)を入力する。
さらに、パケットの転送ノード(ゲートウェイ22、ルータ23)に関し、ネットワーク情報入力部221は、各転送ノードのスペック情報を入力する。より具体的には、ネットワーク情報入力部221は、転送ノードのパケット転送に関する仕様、能力に関する情報を入力する。
例えば、記憶部205に、転送ノードの製品名等と転送ノードのスペック情報を対応付けた情報が予め格納される。その上で、ネットワーク情報入力部221は、ネットワークを構成する各転送ノードについて製品名を選択可能とするようなGUI情報を生成し、表示部203を介して液晶モニタ等に表示する。このように、ネットワーク情報入力部221は、記憶部205に格納された情報を参照し、オペレータから入力された製品に相当するスペック情報を取得してもよい。
スペック情報には、転送ノードが備えるバッファの本数、バッファの容量、バッファに格納されたパケットを読み出す周期等の情報が記載されている。これらの情報により、転送ノードの性能(パケット転送能力)が規定される。
ネットワーク情報入力部221が取得した、ネットワークに含まれる各ノードに関する情報は、「ネットワークノード詳細情報」として記憶部205に格納される(図12参照)。
なお、図12において、転送ノード(ゲートウェイ、ルータ)のスペックは、設定ファイル(プロファイル)に記載されている。また、図12の例では、2台のゲートウェイ22-1及び22-2のプロファイルが同じであるので、当該2台のゲートウェイは同等のパケット転送能力を有することがわかる。
図4に説明を戻す。シミュレーション実行部222は、ネットワーク情報入力部221が取得した情報を用いて、入力されたネットワーク上でのパケット転送をシミュレートする手段である。
具体的には、シミュレーション実行部222は、ツリー構造にて管理されたネットワークにおいて、葉ノードに送信源模擬部223、内部ノード及び根ノードに転送ノード模擬部224を割り当てる。例えば、図8及び図10の例では、図13に示すように、ネットワークを表現するツリー構造の各ノードに送信源模擬部223と転送ノード模擬部224が割り当てられる。図13において、転送ノード模擬部224-2に接続された送信源模擬部223の図示を省略している。
シミュレーション実行部222は、送信源模擬部223に対してシミュレートする送信源に対応するラベルと乱数(シード値)を入力する。
シミュレーション実行部222は、記憶部205に格納されたネットワークノード詳細情報とトラヒックパターン生成モデル管理情報を参照し、送信源模擬部223に入力するラベルを選択する。例えば、図13の例において、送信源模擬部223-1は、IoTデバイス21-1をシミュレートするものとする。この場合、図12に示すネットワークノード詳細情報を参照すると、当該IoTデバイス21-1は場所Aに置かれたCAMERA1に相当することがわかる。
図7に示すトラヒックパターン生成モデル管理情報を参照すると、種類が「CAMERA1」で動作環境が「場所A」に相当するラベルは「L01」である。そこで、シミュレーション実行部222は、ラベルL01と乱数(シード値)を送信源模擬部223-1に入力する。ラベルと乱数を取得した送信源模擬部223の詳細な動作は後述する。
シミュレーション実行部222は、転送ノード模擬部224に設定ファイル(プロファイル)を入力する。具体的には、シミュレーション実行部222は、図12に示すようなネットワークノード詳細情報を参照し、各転送ノード模擬部224に設定するプロファイルを特定する。
例えば、図13の例において、転送ノード模擬部224-1は、ゲートウェイ22-1をシミュレートするものとする。この場合、図12に示すネットワークノード詳細情報を参照すると、当該ゲートウェイ22-1のプロファイルはProfile1であることがわかる。
シミュレーション実行部222は、転送ノード模擬部224-1にProfile1を入力する。設定ファイル(プロファイル)を取得した転送ノード模擬部224の詳細な動作は後述する。
シミュレーション実行部222は、ツリー構造で管理されるネットワークの各ノードに対して、当該ノードの接続先(親ノード;上位ノード)の場所を通知する。具体的には、シミュレーション実行部222は、各ノードに対してその上位ノードの位置を示すポインタ情報等を通知する。その際、シミュレーション実行部222は、根ノード(親ノードを持たないノード)に対してはその旨(根ノードである旨)を通知する。
送信源模擬部223は、パケットの送信源であるIoTデバイス21の動作を模擬(シミュレート)する手段である。上述のように、送信源模擬部223は、ツリー構造の葉ノードに割り当てられる。送信源模擬部223は、学習モード時に生成されたトラヒックパターン生成モデルを用いて、IoTデバイス21からのトラヒックパターンを再現する。
具体的には、送信源模擬部223は、シミュレーション実行部222から取得したラベルに相当するトラヒックパターン生成モデルを記憶部205から読み出す。例えば、上述の例では、IoTデバイス21-1は「場所A」に設置された「CAMERA1」の動作をシミュレートするので、図7を参照すると、トラヒックパターン生成モデル「M01」が読み出される。
さらに、送信源模擬部223は、当該読み出したトラヒックパターン生成モデルに乱数(シード値)を入力し、トラヒックパターン生成モデルからトラヒック(例えば、パケットサイズ)を取得する。
送信源模擬部223は、トラヒックパターン生成モデルから取得したパケットサイズが「0」でなければ、当該パケットサイズを取得した時刻(システム時刻)とパケットサイズを含む情報を「仮想パケット」として上位の転送ノード模擬部224に送信する。なお、上述のように、仮想パケットの実体は、時刻とパケットサイズに関する情報であるので仮想パケット自身の情報量は極めて小さい。
ツリー構造のパケット送信源(IoTデバイス21)に割り当てられた各送信源模擬部223は、上記のような動作を所定のサンプリング周期にて繰り返す。その結果、IoTデバイス21の親ノードに相当する転送ノード模擬部224には、各送信源模擬部223がシミュレートするIoTデバイス21から送信されるトラヒックパターンにて仮想パケットが送信される。
例えば、図13において、送信源模擬部223-1が図6Aに示すトラヒックパターンを生成する場合には、図6Aに示すトラヒックパターンを再現するような情報(時刻、パケットサイズ)を含む仮想パケットが転送ノード模擬部224-1に送信される。
同様に、送信源模擬部223-2が図6Bに示すトラヒックパターンを生成する場合には、図6Bに示すトラヒックパターンを再現するような情報(時刻、パケットサイズ)を含む仮想パケットが転送ノード模擬部224-1に送信される。
このように、送信源模擬部223は、学習モード時に生成されたトラヒックパターン生成モデルに従い、実環境に置かれることが想定されるIoTデバイス21のパケット送信動作をシミュレートする。
転送ノード模擬部224は、転送ノード(例えば、ゲートウェイ22、ルータ23)の動作をシミュレートする手段である。転送ノード模擬部224は、ツリー構造の根ノード、内部ノードに割り当てられる。転送ノード模擬部224は、シミュレーション実行部222から取得した設定ファイル(プロファイル)に従いパケット転送動作をシミュレートする。
具体的には、転送ノード模擬部224は、子ノード(送信源模擬部223、転送ノード模擬部224)から取得した仮想パケットを時刻の順(仮想パケットに含まれる時刻の順)に並び替える。その後、転送ノード模擬部224は、仮想パケットをバッファに格納する。より正確には、転送ノード模擬部224は、取得したプロファイルに記載されたバッファ容量から仮想パケットに記載されたパケットサイズを減算する。
転送ノード模擬部224は、減算後のバッファ容量が正であれば、バッファに空きがあると判断し、時刻順に並べられた次の仮想パケットをバッファに格納する(バッファ容量からパケットサイズを減算する)。対して、転送ノード模擬部224は、減算後のバッファ容量が0(又は負)となった場合には、バッファに空きがないと判断し、それ以降の仮想パケットを破棄(ドロップ)する。
転送ノード模擬部224は、プロファイルに記載された周期(タイミング)にてバッファに格納された仮想パケットを時刻の古い順に親ノードである転送ノード模擬部224に送信する。この場合、転送ノード模擬部224は、仮想パケットに記載されたパケットサイズをバッファ容量に加算する(バッファに空きを作る)。
根ノード(ルータ23)に相当する転送ノード模擬部224-3は、上記と同様にバッファから読み出した仮想パケットを出力部204に引き渡す。
このように、転送ノード模擬部224は、設定ファイル(プロファイル)に従い転送ノード(例えば、ゲートウェイ22、ルータ23)のパケット転送動作をシミュレートする。より具体的には、転送ノード模擬部224は、子ノードから送信されてくる仮想パケットを時刻、サイズで集約し、後段のノードに転送する。即ち、送信源模擬部223は、仮想パケットを親ノードに相当する転送ノード模擬部224に送信する。転送ノード模擬部224は、予め定められた設定ファイルの設定に基づき仮想パケットを転送する。
出力部204は、パケット生成部202が生成したパケット(仮想パケット)を外部の装置に出力する手段である。出力部204は、液晶モニタ等の外部装置に生成した仮想パケットを出力してもよい。
出力部204は、ネットワークの特定箇所における性能を解析し、当該解析結果を外部装置に出力してもよい。例えば、出力部204は、ネットワークの出口となるルータ23のスループットを計算し、当該計算されたスループットを解析結果として外部装置に出力してもよい。あるいは、出力部204は、平均パケットサイズやパケット送信間隔等の情報を計算し、当該計算結果を外部装置に出力してもよい。
出力部204は、実際のパケット(実パケット)を現実のネットワークに送信してもよい。図14は、第1の実施形態に係る出力部204の内部構成の一例を示す図である。図14に示すように、実パケットを実ネットワークに送信する場合には、出力部204は、実パケット生成部231と実パケット送信部232を備える。
実パケット生成部231は、仮想パケットから実パケットを生成する手段である。上述のように、仮想パケットには時刻とパケットサイズの情報が含まれるが、他の情報は含まれない。実パケット生成部231は、仮想パケットに含まれるパケットサイズとなるように、ヘッダ(IPヘッダ、TCPヘッダ等)とペイロードを含む実パケットを生成する。
その際、実パケット生成部231は、IPアドレスやポート番号等のヘッダ生成に必要な情報として、予め定めた値を用いてもよいし、所定の規則に従い上記情報を生成してもよい。また、実パケット生成部231は、ペイロードに格納されたデータとの間で矛盾が起きないようにTCPヘッダ等に含まれるチェックサムを計算する。
実パケット送信部232は、実パケット生成部231が生成した実パケットを実ネットワーク(例えば、実際のルータ等に接続されたイーサネット(登録商標)ケーブル)に送信する。
続いて、第1の実施形態に係る情報処理装置10の動作について説明する。
図15は、第1の実施形態に係る情報処理装置10の学習モードにおける動作の一例を示すフローチャートである。
情報処理装置10は、パケット送信源であるIoTデバイス20に関する情報を入力する(ステップS101)。
情報処理装置10は、IoTデバイス20からネットワーク(実環境のネットワーク)に流されるトラヒックフローを取得し、学習対象となるトラヒックパターンを抽出する(ステップS102)。
情報処理装置10は、抽出したトラヒックパターンからトラヒックパターン生成モデルを生成する(ステップS103)。
情報処理装置10は、当該生成したトラヒックパターン生成モデルにラベルを付与し、記憶部205に格納する(ステップS104)。
図16は、第1の実施形態に係る情報処理装置10のシミュレーションモードにおける動作の一例を示すフローチャートである。
情報処理装置10は、シミュレートするネットワークに関する情報を入力する(ステップS201)。具体的には、ネットワークの構成や使用される通信機器の詳細が入力される。
情報処理装置10は、取得したネットワークの構成をツリー構造にて管理し、当該ツリー構造のノードに模擬部(送信源模擬部223、転送ノード模擬部224)を割り当てる(ステップS202)。
情報処理装置10は、各模擬部に必要な設定(例えば、送信源模擬部223にラベル等を入力し、転送ノード模擬部224にプロファイルを設定する)を行った後にシミュレーションを開始する(ステップS203)。
情報処理装置10は、シミュレーション結果を外部装置に出力する(ステップS204)。
以上のように、第1の実施形態に係る情報処理装置10は、実際のシステムにて稼働しているIoTデバイス20からネットワークに流されるトラヒックを学習(教師なし学習)し、当該トラヒックを再現するトラヒックパターン生成モデルを生成する。その後、情報処理装置10は、上記IoTデバイス20が接続されるネットワークのパケット転送を上記生成されたトラヒックパターン生成モデルを用いてシミュレートする。シミュレートした結果、ネットワークの性能(例えば、エッジルータ23のスループット)が想定よりも悪ければ、ネットワークの構成を変更して再びその性能を確認するといった対応が可能となる。
また、IoTデバイス20はその動作環境が異なればトラヒックパターンも異なるが、第1の実施形態では、そのような動作環境等の違いも考慮してトラヒックパターン生成モデルが生成されるので、ネットワーク構成の適否に関するより正確な判断が行われる。
ここで、IoTデバイス20のトラヒックを再現する手法には、本願開示の手法以外にも存在する。例えば、作業者がIoTデバイス20のトラヒックを再現するようにパラメータを設定し、当該パラメータに従う確率分布からパケットを生成するマニュアルアプローチがある。マニュアルアプローチでは、動作環境の違いごとにパラメータを設定するのは多大な労力を要し、現実的な対応ではない。
また、一度、最適なネットワーク構成を定めたとしても事業者の業務拡大などの理由により、IoTデバイス20の数が増減する場合がある。この場合、既存のネットワークをどのように変更したらよいか決定する必要があるが、第1の実施形態に係る情報処理装置10を用いればこのような決定を容易に行うことができる。具体的には、図8に示すような情報処理装置10に入力するネットワーク構成のIoTデバイス20の数を変更した上で、シミュレーションを実行すればよい。例えば、IoTデバイス20の数を増やす場合(スケールアップの場合)には、スケールアップ後のネットワークの性能が十分か否かを確認する。あるいは、IoTデバイス20の数を減らす場合(スケールアウトする場合)には、スケールアウト後のネットワーク性能が余剰か否かを確認する。
このように、第1の実施形態に係る情報処理装置10は、トラヒックパターン生成モデルを用いてネットワークのパケット転送をシミュレートするので、IoTデバイス20をスケールした場合やネットワークの構成が変更された場合の影響を容易に検証できる。
なお、上述の特定部102は、シミュレーション実行部222と送信源模擬部233の動作を包含するモジュールである。つまり、シミュレーション実行部222がトラヒックパターン生成モデル管理情報を参照する動作が特定部102の「トラヒックパターン生成モデルにおける仮想トラヒックに基づく」に対応する。また、送信源模擬部233がトラヒックパターン生成モデル管理情報から得られたラベルに基づき記憶部205に格納されたトラヒックパターン生成モデルを選択する動作が「トラヒックパターン生成モデルの出力にかかるトラヒックを特定する」に対応する。また、パケット生成部202は、特定部102により特性されたトラヒック(仮想パケットの集合)に基づいてパケットを生成する。
[第2の実施形態]
続いて、第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第1の実施形態では、IoTデバイス21とゲートウェイ22の間のリンクや、ゲートウェイ22とルータ23の間のリンクは理想的な性能を持つことを前提としている。即ち、IoTデバイス21から送信されたパケット(仮想パケット)は瞬時にゲートウェイ22に到着し、遅延を持たない前提となっている。また、IoTデバイス21から送信された全てのパケットはゲートウェイ22に到着することも前提としている。
しかし、実環境のリンクは、上記の理想的な性能を有しておらず、送信パケットは遅延したり所定の割合で損失(パケットロス)したりする。
第2の実施形態では、上記のようなリンクの特性をモデル化し、IoTデバイス21から送信された仮想パケットを当該モデル化されたリンクを介してゲートウェイ22等に送信する場合について説明する。即ち、第2の実施形態では、リンクの特性を再現することで、より実環境に近い状態でのシミュレーション結果を得ることを可能とする。
図17は、第2の実施形態に係る情報処理装置10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。図17を参照すると、第1の実施形態に情報処理装置10に対してリンク模擬部225が追加されている。
以下、第1及び第2の実施形態にて相違する点を中心に説明する。
リンク模擬部225は、シミュレーションの対象となっているネットワークのリンクの特性を模擬する手段である。より具体的には、リンク模擬部225は、ノード(IoTデバイス21、ゲートウェイ22、ルータ23)間のリンク特性を模擬(シミュレート)する。送信源模擬部223から送信される仮想パケットは、リンク模擬部225を経由して送信源模擬部223から転送ノード模擬部224に送信される。
リンク模擬部225は、リンクのネットワーク特性を再現する。具体的には、シミュレーション実行部222は、リンク模擬部225に対して設定ファイル(以下、リンクプロファイルと表記する)を入力する。
当該リンクプロファイルには、上記リンクのネットワーク特性を表現する通信品質(例えば、遅延、ビットレート、ロス率等)が記載されている。リンク模擬部225は、当該通信品質に従い、受信した仮想パケットに対して送信制御を実行する。
例えば、リンク模擬部225は、下記の式(1)に従い、受信した仮想パケットの送信時刻を決定し、後段のノード(ゲートウェイ22等)に送信する。
Figure 0007363907000001
式(1)において、Tはパケット生成予定時刻、Dはキューイング遅延、Lはパケット長(パケットサイズ)、BRはビットレートである。キューイング遅延やビットレートはリンクプロファイルに記載された値が用いられる。
あるいは、リンク模擬部225は、リンクプロファイルに記載されたロス率に応じて、受信した仮想パケットを破棄する。
このように、リンク模擬部225は、リンクプロファイルに記載された通信品質に応じて、パケット送信間隔の調整やパケットロスの確率的発生を行う。
リンクプロファイルの生成に関し、管理者が実環境にて測定された結果を用いてリンクプロファイルを生成することができる。情報処理装置10又は別の装置が、通信品質を測定し、その結果に基づいてリンクプロファイルを生成してもよい。あるいは、時間帯によって通信品質が変化する場合には、当該通信品質の変化パターンをシナリオとして用いてリンクプロファイルが生成されてもよい。この場合、時間帯ごとの通信品質を含むリンクプロファイルが生成されればよい。
シミュレーション実行部222は、ツリー構造のノード間にリンク模擬部225を配置する。例えば、シミュレーション実行部222は、図18に示すように、送信源模擬部223と転送ノード模擬部224の間にリンク模擬部225を配置する。
シミュレーション実行部222は、配置されたリンク模擬部225の位置に応じたリンクプロファイルを対応するリンク模擬部225に入力する。その後、シミュレーション実行部222は、各モジュール(送信源模擬部223、転送ノード模擬部224、リンク模擬部225)を起動し、ネットワークにおけるパケット転送をシミュレートする。
以上のように、第2の実施形態に係る情報処理装置10は、リンク模擬部225を用いてノード間のリンク特性を再現する。その結果、情報処理装置10はより正確なシミュレーション結果を出力することができる。
[第3の実施形態]
続いて、第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第3の実施形態では、上記説明した情報処理装置10の適用について説明する。情報処理装置10を使って、ネットワークに関する知見を具備していない事業者に向けて当該事業者が想定しているネットワークの仕様に適したネットワーク構成を提供することができる。
以降の説明では、工場等にネットワークを構築したい事業者を「顧客」と表記し、当該顧客に対して最適なネットワーク構成を提案する事業者を「コンサルタント」と表記する。
図19は、第3の実施形態に係る情報処理装置10の処理構成(処理モジュール)の一例を示す図である。第3の実施形態に係る情報処理装置10は、第1及び第2の実施形態に係る情報処理装置10に対して顧客仕様入力部206とシミュレーション管理部207が追加されている。
コンサルタントは、顧客から最適なネットワーク構成の提案依頼を受けると、当該顧客から自身のネットワークに関する仕様(以下、顧客ネットワーク仕様と表記する)を取得する。具体的には、コンサルタントは、想定しているネットワークの概略構成、ネットワークに含まれるIoTデバイス20の数、ネットワークの出口におけるスループット等に関する性能等を顧客からヒアリングする。
顧客仕様入力部206は、上記コンサルタントがヒアリングした結果を入力する手段である。つまり、顧客仕様入力部206は、シミュレーションの対象となるネットワークの仕様を入力する。例えば、顧客仕様入力部206は、図9、図11、図20等に示すようなGUIを表示するための情報を生成し、表示部203を介して液晶モニタ等に表示する。
顧客仕様入力部206は、GUI等により取得した情報(顧客ネットワーク仕様)を記憶部205に格納する。なお、上記顧客のネットワークに関する要求仕様の取得に前後して、コンサルタントは、顧客のネットワークに含まれるIoTデバイス20のトラヒックパターンを学習しておく。具体的には、情報処理装置10を学習モードで実行し、顧客のネットワークにて用いられる予定のIoTデバイス20に関するトラヒックパターンを学習し、トラヒックパターン生成モデルを生成する。
なお、上記IoTデバイス20のトラヒックパターン学習に関し、過去に他の顧客のネットワークから学習したIoTデバイス20のトラヒックパターン生成モデルの再利用が可能な場合には上記学習は不要である。即ち、コンサルタントは、数多くの業務をこなすことにより、各種IoTデバイス20のトラヒックパターンを再利用することが多くなる。
IoTデバイス20のトラヒックパターンの学習と顧客ネットワーク仕様の入力が終了すると、情報処理装置10は、顧客の最適なネットワーク構成の算出を始める。具体的には、シミュレーション管理部207は、顧客ネットワーク仕様に含まれるネットワーク概略構成を参照し、当該概略構成に相当するネットワークテンプレートを取得する。
例えば、図21に示すように、記憶部205には、各ネットワーク概略構成に対応したネットワークテンプレートが格納されている。ネットワークテンプレートに記載された通信機器のプロファイルも予め対応付けられて管理されている。
図20の例では、「2段の無線接続」が顧客ネットワーク仕様に含まれるので、図21の中央に示すテンプレートが選択される。
次に、シミュレーション管理部207は、顧客ネットワーク仕様に含まれるIoTデバイス20の数をネットワークテンプレートに反映する。図20の例では、5台のIoTデバイス20がネットワークに接続されるため、図22Aに示すようなネットワーク構成が得られる。
シミュレーション管理部207は、顧客のネットワークで稼働するIoTデバイス20の数が反映されたネットワークテンプレートをパケット生成部202に引き渡し、シミュレーションの実行を指示する。
パケット生成部202は、上記実施形態にて説明した方法により生成した仮想パケットをシミュレーション管理部207に出力する。シミュレーション管理部207は、取得した仮想パケットに基づき、ネットワークの性能が顧客ネットワーク仕様に含まれる性能(例えば、スループット)を満たすか否かを判定する。
シミュレーション管理部207は、ネットワークの性能が満たされていれば、パケット生成部202に渡したネットワーク構成が顧客にとって最適なネットワーク構成であると判断する。対して、シミュレーション管理部207は、ネットワークの性能が満たされていなければ、ネットワークテンプレートに含まれるノード数を拡大し、当該拡大後のネットワーク構成を基にシミュレーションを実行するようにパケット生成部202に指示する。
例えば、シミュレーション管理部207は、図22Bに示すネットワーク構成をパケット生成部202に引き渡し、シミュレーションの実行を指示する。
シミュレーション管理部207は、上記のような処理を繰り返し、顧客ネットワーク仕様に記載された性能(スループット)を満たすネットワーク構成を発見する。
情報処理装置10は、発見したネットワーク構成を出力する。具体的には、図22Bに示すような構成図をUSBメモリ等に格納してもよいし、表示部203を介して液晶モニタ等に表示してもよい。コンサルタントは、当該発見されたネットワーク構成を顧客にとって最適なネットワーク構成として提案する。
図23は、第3の実施形態に係る情報処理装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
情報処理装置10は、コンサルタントから顧客ネットワーク仕様を入力する(ステップS301)。
情報処理装置10は、当該顧客ネットワーク仕様に基づき、パケット転送のシミュレーションを実行する(ステップS302)。
情報処理装置10は、シミュレーションの結果、ネットワークが顧客の要求を満たすか否か判定する(ステップS303)。ネットワークが顧客の要求を満たさない場合(ステップS303、No分岐)、情報処理装置10は、ネットワークの構成を変更(ステップS304)し、再びシミュレーションを実行する。
ネットワークが顧客の要求を満たす場合(ステップS303、Yes分岐)、情報処理装置10は、当該ネットワークが最適なネットワークであるとして判断し出力する(ステップS305)。
なお、第3の実施形態では、顧客ネットワーク仕様にて使用するIoTデバイス20の数を入力しているが、IoTデバイス20の種類や使用されるアプリケーションを入力してもよい。また、上記説明では、外部のネットワークに接続される出口における性能をパケット生成部202から出力された仮想パケットに基づき評価しているが、実際のパケットを外部ネットワークに流して性能を評価してもよい。その際の外部ネットワークは、顧客のテスト環境であってもよいし実際のネットワークであってもよい。
以上のように、第3の実施形態では、情報処理装置10は、入力したネットワークの仕様に適するネットワーク構成が得られるまで、パケット転送のシミュレーションを繰り返す。その結果、コンサルタントは、情報処理装置10を用いて顧客に最適なネットワーク構成を提案できる。
[第4の実施形態]
続いて、第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第4の実施形態では、上記説明した情報処理装置10を使ったネットワークの負荷の検証を説明する。より具体的には、実ネットワークに含まれるパケット送信源(IoTデバイス20)の数を増加(IoTデバイス20をスケールアップ)した場合、当該ネットワークに接続された機器の負荷上昇を調べる用途に情報処理装置10を使用することができる。
例えば、図24に示すように、ネットワーク11とルータ12が接続されている場合を考える。この場合、ネットワーク11に含まれるIoTデバイス20の数を増加させた場合、ルータ12の負荷がどの程度上昇するか情報処理装置10を使って検証する。
情報処理装置10は、稼働中のネットワーク11からIoTデバイス20のトラヒックパターンを学習し、トラヒックパターン生成モデルを生成する。その後、オペレータ等は、ネットワーク11とルータ12の接続をスイッチ13により切り離し、情報処理装置10とルータ12を接続する。
情報処理装置10は、生成されたトラヒックパターン生成モデルを複製し、ネットワーク11のパケット送信源が増えた状況をシミュレートし、実パケットをルータ12に向けて送信する。その結果、パケット送信源であるIoTデバイス20の数が仮想的に増加し、ルータ12に到着するパケットの数が増加する。
オペレータは、ルータ12の負荷上昇を調べることで、ネットワーク11のパケット送信源(IoTデバイス21)をスケールアップした際のルータ12への影響を調べることができる。
以上のように、情報処理装置10を用いることでシステムの負荷を検証することができる。
[第5の実施形態]
続いて、第5の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第5の実施形態では、情報処理装置10を用いてシステムのセキュリティが正しく機能しているか否か検証する場合について説明する。第5の実施形態では、図25に示すように、ネットワーク11の構成を情報処理装置10の内部で再現する。
その上で、情報処理装置10は、パケット送信源(IoTデバイス20)のうちの少なくとも1台以上に不正規な動作をさせる。具体的には、IoTデバイス20に対応する複数のトラヒックパターン生成モデルのうち1つ以上を選択し、当該選択したトラヒックパターン生成モデルを変更する。
例えば、情報処理装置10は、大小を反転させた確率分布や予め定めた不正規な確率分布に上記選択したトラヒックパターン生成モデルを変更する。その後、情報処理装置10は、第1の実施形態にて説明した動作を実行し、不正規なIoTデバイス20が送信したパケットが含まれるトラヒックフローを生成し、ルータ12に送信する。
オペレータは、上記フローを受信したルータ12が不審な挙動を示すか否かを検証する。
以上のように、情報処理装置10を使ってシステムのセキュリティを検証することができる。
続いて、情報処理装置10のハードウェアについて説明する。図26は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
情報処理装置10は、コンピュータであり、図26に例示する構成を備える。例えば、情報処理装置10は、プロセッサ311、メモリ312、入出力インターフェイス313及び通信インターフェイス314等を備える。上記プロセッサ311等の構成要素は内部バス等により接続され、相互に通信可能に構成されている。
但し、図26に示す構成は、情報処理装置10のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。情報処理装置10は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス313を備えていなくともよい。また、情報処理装置10に含まれるプロセッサ311等の数も図26の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ311が情報処理装置10に含まれていてもよい。
プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルなデバイスである。あるいは、プロセッサ311は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスであってもよい。プロセッサ311は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)を含む各種プログラムを実行する。
メモリ312は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等である。メモリ312は、OSプログラム、アプリケーションプログラム、各種データを格納する。
入出力インターフェイス313は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置である。
通信インターフェイス314は、他の装置と通信を行う回路、モジュール等である。例えば、通信インターフェイス314は、NIC(Network Interface Card)や無線通信回路等を備える。
情報処理装置10の機能は、各種処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ312に格納されたプログラムをプロセッサ311が実行することで実現される。また、当該プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transitory)なものとすることができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、上記プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。
[変形例]
なお、上記実施形態にて説明した情報処理装置10の動作等は例示であって、その動作等を限定する趣旨ではない。例えば、情報処理装置10に含まれる各処理モジュール(学習部201、パケット生成部202等)は別々の装置に実装されてもよい。即ち、本願開示は、学習手段やパケット生成手段等を含むシステムとして実施されてもよい。
例えば、情報処理装置10は、シミュレーションを実行しているネットワークの出口(エッジルータ)からのパケットだけでなく、途中の転送ノードが転送するパケットを外部装置に出力してもよい。例えば、図8の例では、ゲートウェイ22-1やゲートウェイ22-2からルータ23に送信される仮想パケットを外部装置に出力してもよい。このような対応により、ネットワークを構成する各通信機器における性能評価を実施することもできる(例えば、各機器のスループットが評価できる)。その結果、管理者等は、ネットワークシステムのボトルネック等を容易に発見することもできる。
上記実施形態では、仮想パケットは時刻とパケットサイズの情報だけを持つものとして説明したが、仮想パケットに他の情報が含まれていてもよい。例えば、仮想パケットには、IPアドレス、ポート番号等が含まれていてもよい。あるいは、仮想パケットには、シーケンス番号が含まれていてもよい。この場合、シーケンス番号から破棄されたパケットの存在を認識できるので、情報処理装置10は、ゲートウェイ22やルータ23がドロップしたパケット数を計数することでパケットロス率を計算できる。
上記実施形態では、パケット送信源であるIoTデバイス20が不正規な動作をした場合のシステムのセキュリティを検証できることを説明した。しかし、不正規な動作をするのは、転送ノード(ゲートウェイ22やルータ23)であってもよい。その結果、ゲートウェイ22等が故障した場合や縮退動作に陥った場合のシステム動作(システムへの影響)を検証することができる。
情報処理装置10は、生成したトラヒックパターン生成モデルを外部に出力することもできる。具体的には、情報処理装置10は、生成したトラヒックパターン生成モデルと当該モデルを生成する際に元になった情報(種別、動作環境)を対応付けてデータベースサーバ等に格納してもよい。当該データベースサーバに格納されたトラヒックパターン生成モデルが複数の情報処理装置10により共有されてもよい。あるいは、トラヒックパターン生成モデルとその関連情報が外販されてもよい。
上記実施形態では、顧客ネットワーク仕様に適するネットワーク構成を探索する際、転送ノード(例えば、ゲートウェイ22)の数を増やすことでネットワークの処理能力を増強している。しかし、情報処理装置10は、ネットワークの構成を固定し、各ノードの能力(例えば、プロファイルに記載されたバッファサイズ等)を徐々に増強し、最適なネットワーク構成の探索を行ってもよい。
上記実施形態では、リンクプロファイルを用いてリンクの特性を再現する場合について説明したが、第1の実施形態で説明した隠れマルコフモデルを使ったモデル化によりリンク特性を再現してもよい。具体的には、ゲートウェイ22からルータ23に流れるトラヒック等を学習し、その結果が得られる学習モデルをリンク模擬部225としてもよい。
あるいは、転送ノード模擬部224に、帯域制御等を実行させるようなプロファイルを設定し、より現実に近いパケット転送のシミュレーションを実行してもよい。
上記実施形態では、事業者のネットワークから送信されるトラヒックを直接受信するルータ12の性能等を検証する場合について説明した。しかし、検証するポイントは他の装置であってもよい。例えば、プライベートLTEのアップリンク性能を調査する場合、IoTゲートウェイまでは本願開示の情報処理装置10で模擬し、IoTゲートウェイから基地局までのトラヒックは実パケットを用いてもよい。
あるいは、IoTデバイス20がアクセスするサーバ30の負荷を調査する場合には、サーバ30の直前までのパケット転送を本願開示の情報処理装置10で模擬し、サーバ30に送信するパケットを実パケットとしてもよい。
あるいは、複数のプライベートLTEからコア網へのネットワーク負荷を調査する場合、基地局(より正確にはEPC)までのパケット転送を複数の情報処理装置10で模擬し、各情報処理装置10からコア網へ実パケットを送信してもよい。
本願開示が提供可能なネットワークは、WiFi(Wireless Fidelity;登録商標)のような無線LAN(Local Area Network)システムであってもよいし、LTE(Long Term Evolution)のようなモバイル通信システムであってもよい。
また、企業内ネットワークや、工場内ネットワーク、家庭内ネットワーク等の任意のネットワークが本願開示の適用対象である。この場合、企業内ルータ、工場内ルータ、家庭内のルータまでのパケット転送がシミュレーションの対象となる。
情報処理装置10がトラヒックパターンを学習する対象はIoTデバイス20に限定されず、スマートフォン等の端末とすることができる。また、IoTデバイスやロボット等でネットワークが終端される場合、特定のデバイス(スケールアップ、アウトしたいデバイス)のトラヒックを収集、学習し、当該トラヒックのパターンを生成してもよい。あるいは、パーソナルコンピュータやスマートフォン等の端末でネットワークを終端する場合、キャリア網内等で特定のユーザ(ヘビーユーザ、一般ユーザ)のトラヒックを収集、学習し、当該トラヒックのパターンを生成してもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10をコンサルタント用途に用いる場合、ネットワークの性能が顧客の要望を満たすか否かが判定され、その結果に応じて情報処理装置10の動作を変更している。しかし、情報処理装置10は、上記判定の度に、シミュレーションしたネットワーク構成がどの程度顧客の要望を満たしているのか、あるいは、顧客の要望をどの程度満たしていないのかを出力してもよい。例えば、顧客によるスループットの要望が10Mbps、シミュレートしたスループットの結果が5Mbpsであれば、情報処理装置10は、顧客の要望に関する充足度を50%と計算する。情報処理装置10が、顧客の要望に関する充足度合いを、コンサルタントを介して顧客に提示することで、顧客による性能の妥協やネットワーク構成の再検討等を促すことができる。あるいは、情報処理装置10は、シミュレーションした構成とスループットの値を出力して、再度構成を変えてシミュレーションするかをオペレータに選択させてもよい。
上記実施形態では、シミュレーション対象のネットワーク構成をツリー構造にて管理し、各ノードに模擬部を割り当てることでシミュレーションを実行する場合について説明した。しかしながら、他の方法によってパケット転送がシミュレートされてもよい。具体的には、シミュレーション実行部222が、根ノードにある仮想パケットを実パケットとして生成する場合を考える。この場合、シミュレーション実行部222は、当該仮想パケットを生成した送信源となる葉ノードに向かって、パス(根ノードから葉ノードまでに経由するノード番号リスト)を算出する。葉ノードは、トラヒックパターン生成モデルに従いサイズと時刻が設定された仮想パケットを1つ生成し、パスを1つ戻った中間ノード(上位ノード)に出力する。中間ノードは受け取ったパケットをバッファし、バッファされたパケットをソートすると共に、バッファの先頭パケットを、パスを1つ戻った中間ノードに出力する。シミュレーション管理部207は、このような動作を繰り返し、根ノードまで到達したときに、バッファの先頭にある仮想パケットの実パケットとしての生成時刻になり次第、実パケットを生成する。このように、再帰的な処理によりネットワーク上のパケット転送がシミュレートされてもよい。このような再帰的処理により、パケット転送のシミュレーションが少数プロセスで稼動できるようになる。即ち、ネットワーク構成が与えられると、個々の送信源から発生するパケットとその伝播が論理的に計算され、トラヒックが集約されたノード(例えば、ゲートウェイ)が実パケットを生成する機能を持つことになる。その結果、少数プロセスでありながら、あたかも多数の送信源からトラヒックが生成されたかのように見せかけることができる。
上記実施形態で説明した複数のフローチャート、シーケンス図では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
端末(20)のトラヒックパターンを学習することで、前記トラヒックパターンを再現するトラヒックパターン生成モデルを生成する、モデル生成部(101、213)と、
ネットワーク上で前記端末(20)が送信するパケットのパケット転送をシミュレーションするための仮想パケットを、前記トラヒックパターン生成モデルに基づいて生成する、パケット生成部(202)と、
を備える、情報処理装置(10、100)。
[付記2]
前記仮想パケットは時刻とパケットサイズの情報を含む、付記1に記載の情報処理装置(10、100)。
[付記3]
前記シミュレーションの対象となるネットワークはツリー構造により管理され、
前記パケット生成部(202)は、
前記ツリー構造の葉ノードに割り当てられる送信源模擬部(223)と、
前記ツリー構造の根ノード、内部ノードに割り当てられる転送ノード模擬部(224)と、を備え、
前記送信源模擬部(223)は、前記仮想パケットを親ノードに相当する前記転送ノード模擬部(224)に送信する、付記1又は2に記載の情報処理装置(10、100)。
[付記4]
前記転送ノード模擬部(224)は、予め定められた設定ファイルの設定に基づき前記仮想パケットを転送する、付記3に記載の情報処理装置(10、100)。
[付記5]
前記パケット生成部(202)は、
ネットワークのリンクの特性を模擬するリンク模擬部(225)をさらに備え、
前記仮想パケットは、前記リンク模擬部(225)を経由して前記送信源模擬部(223)から前記転送ノード模擬部(224)に送信される、付記3又は4に記載の情報処理装置(10、100)。
[付記6]
前記シミュレーションの対象となるネットワークの仕様を入力する、入力部(206)と、
前記入力したネットワークの仕様に適するネットワーク構成が得られるまで、前記パケット転送のシミュレーションを繰り返す、管理部(207)と、
をさらに備える、付記3乃至5のいずれか一つに記載の情報処理装置(10、100)。
[付記7]
情報処理装置(10、100)において、
端末(20)のトラヒックパターンを学習することで、前記トラヒックパターンを再現するトラヒックパターン生成モデルを生成するステップと、
ネットワーク上で前記端末(20)が送信するパケットのパケット転送をシミュレーションするための仮想パケットを、前記トラヒックパターン生成モデルに基づいて生成するステップと、を含むパケット生成方法。
[付記8]
前記仮想パケットは時刻とパケットサイズの情報を含む、付記7に記載のパケット生成方法。
[付記9]
前記シミュレーションの対象となるネットワークはツリー構造により管理され、
前記情報処理装置(10、100)は、
前記ツリー構造の葉ノードに割り当てられる送信源模擬部(223)と、
前記ツリー構造の根ノード、内部ノードに割り当てられる転送ノード模擬部(224)と、を備え、
前記送信源模擬部(223)が、前記仮想パケットを親ノードに相当する前記転送ノード模擬部(224)に送信するステップと含む、付記7又は8に記載のパケット生成方法。
[付記10]
前記転送ノード模擬部(224)は、予め定められた設定ファイルの設定に基づき前記仮想パケットを転送する、付記9に記載のパケット生成方法。
[付記11]
前記情報処理装置(10、100)は、
ネットワークのリンクの特性を模擬するリンク模擬部(225)をさらに備え、
前記仮想パケットが、前記リンク模擬部(225)を経由して前記送信源模擬部(223)から前記転送ノード模擬部(224)に送信されるステップを含む、付記9又は10に記載のパケット生成方法。
[付記12]
前記シミュレーションの対象となるネットワークの仕様を入力するステップと、
前記入力したネットワークの仕様に適するネットワーク構成が得られるまで、前記パケット転送のシミュレーションを繰り返すステップと、
を含む、付記9乃至11のいずれか一つに記載のパケット生成方法。
[付記13]
情報処理装置(10、100)に搭載されたコンピュータ(311)に、
端末(20)のトラヒックパターンを学習することで、前記トラヒックパターンを再現するトラヒックパターン生成モデルを生成する処理と、
ネットワーク上で前記端末(20)が送信するパケットのパケット転送をシミュレーションするための仮想パケットを、前記トラヒックパターン生成モデルに基づいて生成する処理と、
を実行させるプログラム。
[付記14]
前記仮想パケットは時刻とパケットサイズの情報を含む、付記13に記載のプログラム。
[付記15]
前記シミュレーションの対象となるネットワークはツリー構造により管理され、
前記情報処理装置(10、100)は、
前記ツリー構造の葉ノードに割り当てられる送信源模擬部(223)と、
前記ツリー構造の根ノード、内部ノードに割り当てられる転送ノード模擬部(224)と、を備え、
前記送信源模擬部(223)が、前記仮想パケットを親ノードに相当する前記転送ノード模擬部(224)に送信する処理を前記コンピュータに実行させる、付記13又は14に記載のプログラム。
[付記16]
前記転送ノード模擬部(224)は、予め定められた設定ファイルの設定に基づき前記仮想パケットを転送する、付記15に記載のプログラム。
[付記17]
前記情報処理装置(10、100)は、
ネットワークのリンクの特性を模擬するリンク模擬部(225)をさらに備え、
前記仮想パケットが、前記リンク模擬部(225)を経由して前記送信源模擬部(223)から前記転送ノード模擬部(224)に送信させる処理を前記コンピュータに実行させる、付記15又は16に記載のプログラム。
[付記18]
前記シミュレーションの対象となるネットワークの仕様を入力する処理と、
前記入力したネットワークの仕様に適するネットワーク構成が得られるまで、前記パケット転送のシミュレーションを繰り返す処理と、
を前記コンピュータに実行させる、付記15乃至17のいずれか一つに記載のプログラム。
なお、引用した上記の先行技術文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
この出願は、2019年9月17日に出願された日本出願特願2019-168014を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、接続される端末の特性に応じたネットワーク構成を容易に発見することに寄与する。
10、100 情報処理装置
11 ネットワーク
12、23 ルータ
13 スイッチ
14 端末
15 基地局
16 WiFi(登録商標)ルータ
17 企業内ルータ
20、21、21-1~21-6 IoTデバイス
22、22-1、22-2 ゲートウェイ
30 サーバ
101、213 モデル生成部
102 特定部
201 学習部
202 パケット生成部
203 表示部
204 出力部
205 記憶部
206 顧客仕様入力部
207 シミュレーション管理部
211 学習対象入力部
212 パケット取得部
221 ネットワーク情報入力部
222 シミュレーション実行部
223、223-1~223-3 送信源模擬部
224、224-1~224-3 転送ノード模擬部
225 リンク模擬部
231 実パケット生成部
232 実パケット送信部
311 プロセッサ
312 メモリ
313 入出力インターフェイス
314 通信インターフェイス

Claims (12)

  1. 端末で発生するトラヒックパターンの学習に基づいてトラヒックパターン生成モデルを生成する、モデル生成手段と、
    前記トラヒックパターン生成モデルから生成される仮想パケットに基づいて、パケットを生成するパケット生成手段と、
    を備え
    前記パケット生成手段は、
    ネットワークの構成を管理するツリー構造の葉ノードに割り当てられる送信源模擬手段と、
    前記ツリー構造の根ノード、内部ノードに割り当てられる転送ノード模擬手段と、を備え、
    前記送信源模擬手段は、前記トラヒックパターン生成モデルから出力された仮想パケットを親ノードに相当する前記転送ノード模擬手段に送信する、情報処理装置。
  2. 前記転送ノード模擬手段は、予め定められた設定ファイルの設定に基づき前記仮想パケットを転送する、請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記パケット生成手段は、
    前記ネットワークのリンクの特性を模擬するリンク模擬手段をさらに備え、
    前記仮想パケットは、前記リンク模擬手段を経由して前記送信源模擬手段から前記転送ノード模擬手段に送信される、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ネットワークの仕様を入力する、入力手段と、
    前記入力されたネットワークの仕様に適するネットワーク構成が得られるまで、前記パケットの転送を繰り返す、管理手段と、
    をさらに備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 情報処理装置において、
    端末で発生するトラヒックパターンの学習に基づいてトラヒックパターン生成モデルを生成するステップと、
    前記トラヒックパターン生成モデルから生成される仮想パケットに基づいて、パケットを生成するステップと含み、
    前記情報処理装置が、ネットワークの構成を管理するツリー構造の葉ノードに割り当てられる送信源模擬手段と、前記ツリー構造の根ノード、内部ノードに割り当てられる転送ノード模擬手段と、を備え、
    前記送信源模擬手段により、前記トラヒックパターン生成モデルから出力された仮想パケットを親ノードに相当する前記転送ノード模擬手段に送信するステップを更に含むパケット生成方法。
  6. 前記転送ノード模擬手段により、予め定められた設定ファイルの設定に基づき前記仮想パケットを転送する、請求項に記載のパケット生成方法。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記ネットワークのリンクの特性を模擬するリンク模擬手段をさらに備え、
    前記仮想パケットが、前記リンク模擬手段を経由して前記送信源模擬手段から前記転送ノード模擬手段に送信されるステップを含む、請求項5又は6に記載のパケット生成方法。
  8. 前記ネットワークの仕様を入力するステップと、
    前記入力されたネットワークの仕様に適するネットワーク構成が得られるまで、前記パケットの転送を繰り返すステップと、
    を含む、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のパケット生成方法。
  9. 端末で発生するトラヒックパターンの学習に基づいてトラヒックパターン生成モデルを生成する、モデル手段と、
    前記トラヒックパターン生成モデルから生成される仮想パケットに基づいて、パケットを生成するパケット生成手段と、含み、
    前記パケット生成手段は、
    ネットワークの構成を管理するツリー構造の葉ノードに割り当てられる送信源模擬手段と、
    前記ツリー構造の根ノード、内部ノードに割り当てられる転送ノード模擬手段と、を含み、
    前記送信源模擬手段は、前記トラヒックパターン生成モデルから出力された仮想パケットを親ノードに相当する前記転送ノード模擬手段に送信する、システム。
  10. 前記転送ノード模擬手段は、予め定められた設定ファイルの設定に基づき前記仮想パケットを転送する、請求項に記載のシステム。
  11. 前記パケット生成手段は、
    前記ネットワークのリンクの特性を模擬するリンク模擬手段をさらに備え、
    前記仮想パケットは、前記リンク模擬手段を経由して前記送信源模擬手段から前記転送ノード模擬手段に送信される、請求項9又は10に記載のシステム。
  12. 前記ネットワークの仕様を入力する、入力手段と、
    前記入力されたネットワークの仕様に適するネットワーク構成が得られるまで、前記パケットの転送を繰り返す、管理手段と、
    をさらに含む、請求項9乃至11のいずれか一項に記載のシステム。
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