JP2004022352A - バックライト装置 - Google Patents

Abstract

【課題】蛍光ランプ間の背面に断面が略三角形状の反射材を配置したものにおいて、反射材の製造コスト等を低減する事を目的とする。
【解決手段】ランプ室１８と、このランプ室内に並列配置した複数の直管状の蛍光ランプ２０と、ランプ室の背面に配置された反射板１９と、この反射板上で蛍光ランプ間に各々設けられた断面が略三角形状で複数の樹脂製反射材２２とを備えたものにおいて、これらの反射材をランナー２３にて互いに連結して一体成形した事を特徴とするものである。
【選択図】　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に液晶表示装置に内蔵された液晶表示パネルを後方から照明するバックライト装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
液晶パネルの背面に複数の照明用ランプを配置した所謂直下型のバックライト装置においては、例えば特開平５−２５７１２８号公報等に示される様に、照明用ランプＢＬや、このランプを支持する支持体ＢＬＳ、インバータ回路基板ＩＰＣＢ等を保持する下側ケースＬＣＡを光反射板に兼用し、このケースのランプ間に断面が三角形状の光反射山ＲＭを一体に形成しているが、液晶パネルが１５インチ以上の大型に成ると、上記下側ケースＬＣＡの金型が大型化し、成形時の熱膨張や収縮による歪が発生し易く、歪の発生による液晶パネルの表示品質等に影響を及ぼすという問題がある。
【０００３】
又、例えば実用新案登録第３０８４２８９号公報に示される様に、複数並列配置したランプ間の各後方に断面が三角形状のプリズム３・・を配置したものもあるが、この場合にはプリズム３・・を個々に正確に反射板２に固定する必要があり、組み立て時の作業性が悪いという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、蛍光ランプ間の背面に略三角形状の反射材を配置するものにおいて、この反射材の組み立て時における作業性等を向上させる事を目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ランプ室と、このランプ室内に並列配置した複数の直管状の蛍光ランプと、ランプ室の背面に配置された反射板と、この反射板上で蛍光ランプ間に各々設けられた断面が略三角形状で複数の樹脂製反射材とを備えたものにおいて、これらの反射材をランナーにて互いに連結して一体成形して成るものである。
【０００６】
又本発明は、ランナーにて蛍光ランプを支持して成るものである。
【０００７】
更に本発明は、反射材を長尺方向に複数分割すると共に、各反射材を同じ形状に形成して成るものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を先ず図１に基づき説明すると、１は例えば１５インチ以上の比較的大型で横長の液晶表示装置で、バックライト装置２の前面に、大画面に適したＳＴＮ液晶パネルやＴＦＴ液晶パネルにて構成した液晶表示器３を連結して構成している。
【０００９】
一方、上記バックライト装置２は、図２にても示す様に、有底箱状の底ケース４の開口部５に、板厚が２〜３ｍｍ程度でアクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂からなる光拡散板６を配置していると共に、この光拡散板の前面に集光性シート７・・等を積層したシート類を配置して構成している。
【００１０】
又、上記底ケース４の開口部５口縁には、該部を外側に向けて折曲して鍔部８を一体形成し、この鍔部に上記光拡散板６等の外周縁を載置していると共に、上記鍔部８に板金を略Ｌ字状に折曲成形したセンターシャーシ９をビス１０留めし、このセンターシャーシの上片１１と上記鍔部８により、上記光拡散板６やシート類を固定している。
【００１１】
更に上記液晶表示器３は、２枚の透明電極付きガラス基板１２，１２の間に液晶を封入し、かつこれらガラス基板の前後に偏向板や位相差板等の光学シート１３，１３を配置して構成した液晶パネル１４を、上記センターシャーシ９の上片１１の前面に載置し、そして、断面略Ｌ字状で金属性薄板の成形品から成る外枠１５を上記センターシャーシ９にビス１６・・止めすることで、センターシャーシ９の上片１１と外枠１５の前辺１７との間に液晶パネル１４を固定して構成している。
【００１２】
又、上記底ケース４の内部にはランプ室１８を区画形成していると共に、底ケース４の内面には、内表面を光反射率の高い白色系に着色した反射板１９を配置し、かつ上記ランプ室１８内部には、冷陰極蛍光管や熱陰極蛍光管等から成る複数の蛍光ランプ２０・・を横並びにて、所謂直下型に収納配置している。
【００１３】
２１，２１は上記反射板１９の底面上に配設し、ポリカーボネート等の樹脂材にて一体成形したリフレクタで、図３及び図４にても示す様に、上記蛍光ランプ２０・・間の背面に断面が略三角形状の反射材２２・・が位置する様、これら反射材をランナー２３・・にて一体に連結状態にて成形している。又上記リフレクタ２１，２１は、反射材２２・・の適所に一体成形したビス孔２４・・に底ケース４の背面よりビス２５・・を螺入することで、反射板１９を挟んで底ケース４に固定している。
【００１４】
尚、上記リフレクタ２１，２１は、全体を高反射グレードの材料にて成形したり、蛍光ランプ２０・・に対向する反射面を反射効率の高い白色系に着色し、蛍光ランプ２０・・から放射された光を光拡散板６に向けて反射する様に構成している。
【００１５】
又、上記リフレクタ２１，２１は、その長尺方向に左右２分割に構成し、かつこれらを同一形状に構成しており、同じ金型にて効率的に大量生産を行うことが出来ると共に、液晶パネル１４が大型化しても金型の大型化を防止し、金型費のコストダウンを計ることが出来る。そして、リフレクタ２１，２１の小型化により、部品の保管スペースの確保も容易となり、生産性を向上出来るものである。
【００１６】
更に、上記ランナー２３・・はその厚さ寸法を蛍光ランプ２０・・の取り付け高さと同じに設定し、蛍光ランプ２０・・に当接してこれらの支持具を兼用しており、蛍光ランプ２０・・の変形による輝度むらの発生や運搬時の振動による破損等を防止する事が出来るものである。
【００１７】
一方、上記反射材２２・・の内部は中空状に形成し、隣接する蛍光ランプ２０・・のグランド側のリード線２６・・を、１本の反射材２２・・に一対づつ配線して蛍光ランプ２０・・の各リード線の長さが略同じになる様に構成し、これにより回路インピーダンスを略同じに設定して、蛍光ランプ２０・・に電力を供給するインバータ回路等が安定して動作を行う様に構成している。
【００１８】
尚、上記実施例ではリフレクタ２１，２１をビス２５・・により底ケース４に固定しているが、これに限定されることなく、接着剤等により固定しても良く、かつ反射材２２・・の内部構造やランナー２３・・の形状並びに形成位置、間隔等は液晶パネル１４の大きさ等に応じて適宜設定すれば良い。
【００１９】
【発明の効果】
本発明の構成により、蛍光ランプ間の背面に断面が略三角形状で複数の反射材を各々配置したものにおいて、これらの反射材をランナーにて連結して一体成形したことで、反射材の成形工程を簡素化出来ると共に、反射材の組み立て工数を大幅に低減し、作業効率を向上する事が出来るものである。
【００２０】
又本発明の構成により、ランナーにて蛍光ランプを支持したことで、専用の蛍光ランプ支持部材を設けることなく、蛍光ランプの変形による輝度むらや、運搬時の破損等を防止する事が出来るものである。
【００２１】
更に本発明の構成により、反射材を同じ形状で長尺方向に複数に分割したことで、液晶パネルの大型化に伴う金型の大型化を防止し、小型の金型にて効率的に成形出来、これにより保管スペースの確保等が容易となり、生産性を向上する事が出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を用いた液晶表示装置を示す分解斜視図である。
【図２】同じく要部の側面縦断面図である。
【図３】本発明の実施例を示す平面図である。
【図４】図３中のＡ−Ａ断面図である。
【符号の説明】
１８　ランプ室
１９　反射板
２０　蛍光ランプ
２２　反射材
２３　ランナー

Claims (3)

1. ランプ室と、このランプ室内に並列配置した複数の直管状の蛍光ランプと、上記ランプ室の背面に配置された反射板と、この反射板上で上記蛍光ランプ間に各々設けられた断面が略三角形状で複数の樹脂製反射材とを備えたものにおいて、これらの反射材をランナーにて互いに連結して一体成形した事を特徴とするバックライト装置。
2. 上記ランナーにて上記蛍光ランプを支持した事を特徴とする、上記請求項１に記載のバックライト装置。
3. 上記反射材を長尺方向に複数分割すると共に、各反射材を同じ形状に形成した事を特徴とする、上記請求項１〜２に記載のバックライト装置。

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