JP2004021855A - 著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置 - Google Patents
著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】著作物3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bを著作物3aに付加して記録媒体3へ書き込む所有者情報記録装置1と、所有者バイオメトリクス情報3bにより記録媒体3に記録されている著作物3aの所有者を判別して、該所有者のみに対して当該著作物3aを複製又は移動する操作を許可する著作物作動装置2とを用い、著作物3aを記録媒体3から再生して複製又は移動する際に、複製又は移動の操作を行なう使用者から入力されたバイオメトリクス情報と所有者情報記録装置1により書き込まれた所有者バイオメトリクス情報3bとを照合することによって、前記使用者が、記録媒体3から再生して複製又は移動する対象の著作物3aの所有者であることが確認された場合に限り、著作物3aの複製又は移動を許可する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置とに関し、特に、デジタル著作物の不正複製を防止することを可能とする著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、デジタル著作物(デジタルコンテンツ)が増加して、種々の記録媒体に記憶された形態で普及してきており、益々、デジタル著作物(デジタルコンテンツ)に関する著作権の保護が必要となってきている。
従来のデジタル著作物の著作権保護技術としては、特開2002−24186号公報「デジタル著作物の保護に、デジタル著作物の使用できるすべての機器の本体もしくはOSに所有者のバイオメトリクスを登録し利用する方法」に開示された技術がある。該公報に開示された技術は、デジタル著作物を再生する所有者自身の機器(例えば、コンピュータ,家庭用情報端末,携帯型通信情報端末,ゲーム専用マシン,デジタルオーディオプレーヤ,デジタルビジュアルプレーヤなど)そのもののハードウェア及びOSに対して、デジタル著作物の所有者を示すバイオメトリクスデータを保存させることにより、該バイオメトリクスデータを用いてデジタル著作物の不正コピーによるネットワーク上でのオンライン販売やパッケージ販売等における転売行為を防止せんとしているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、デジタル著作物を再生する所有者自身の機器そのもののハードウェア及びOSを含めて、デジタル著作物の所有者を示すバイオメトリクスデータを保存しているため、当該デジタル著作物の所有者以外の機器においては、当該デジタル著作物を使用することができないという問題があり、家族が共同で使っている機器等の場合であっても、例えば、父親のバイオメトリクスデータが記録されている機器を用いて、子供や母親等のバイオメトリクス情報が記載されているデジタル著作物を観たいとしても、当該デジタル著作物を観ることができないという問題がある。
【0004】
更には、デジタル著作物を利用するユーザの立場からみれば、車,自宅,友人宅等において、各ユーザが所有する機器やポータブル機器を用いて、あるユーザが所有しているデジタル著作物を閲覧しようとした際、たとえ、各ユーザが所有する機器やポータブル機器にて再生可能な記録媒体とは異なる形式の記録媒体に記憶されているデジタル著作物であっても、各ユーザが所有する機器やポータブル機器において閲覧可能な形式の記録媒体に複製したり移動したりすることを可能とすることは、個人利用の範囲内である限り、必須のことである。しかしながら、その反面、デジタル著作物を不法に複製又は移動するようなことが生じないようにしなくてはならない。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、著作物(デジタル著作物又はデジタルコンテンツ。以下、単に、著作物と略記する)に対する所有者個人を特定するバイオメトリクス情報を、所有者バイオメトリクス情報として該著作物に付加して、一緒に記録媒体に書き込むことができる所有者情報記録手段と、該著作物を再生して他の記録媒体に複製や移動の操作を行なう指示がなされた際に、該著作物に付加して記録されている所有者個人を示す前記所有者バイオメトリクス情報と他の記録媒体に複製や移動を行なう操作をしている使用者(ユーザ)から入力されてくるバイオメトリクス情報とを比較照合することにより、個人利用に基づく複製又は移動であることを確認し、かかる個人利用である場合に限って、著作物の複製又は移動を許可する著作物作動手段とを備えて、著作物の私的な利用を可能としつつ、著作物に対する著作権を保護することを可能とする著作権保護方法及び著作権保護システムを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
技術手段1は、著作物の所有者個人を特定することができるバイオメトリクス情報を所有者バイオメトリクス情報として著作物に付加して記録媒体へ書き込む所有者情報記録手段と、該所有者情報記録手段により書き込まれた前記所有者バイオメトリクス情報に基づいて、記録媒体に記録されている著作物の所有者を判別して、該所有者のみに対して当該所有者の著作物を複製又は移動する操作を許可する著作物作動手段とを用いて、著作物の著作権を保護する著作権保護方法において、前記著作物作動手段により著作物を記録媒体から再生して複製又は移動する際に、複製又は移動の操作を行なう使用者から入力されたバイオメトリクス情報と前記所有者情報記録手段により書き込まれた前記所有者バイオメトリクス情報とを照合することによって、前記使用者が、前記記録媒体から再生して複製又は移動する対象となる著作物の所有者であることが確認された場合に限り、該著作物の複製又は移動を許可する著作権保護方法とすることを特徴とするものである。
【0007】
技術手段2は、前記第1の技術手段に記載の著作権保護方法において、前記バイオメトリクス情報として、人相,手の静脈,指紋,目の虹彩,声紋、あるいは、サインの筆跡のいずれか1又は複数を用いている著作権保護方法とすることを特徴とするものである。
【0008】
技術手段3は、前記第1又は第2の技術手段に記載の著作物保護方法において、前記所有者情報記録手段が、著作物の所有者個人を特定することができる前記バイオメトリクス情報を入力するバイオメトリクス入力手段と、入力された該バイオメトリクス情報を電子的な情報に加工する符号化手段と、符号化された該バイオメトリクス情報を所有者バイオメトリクス情報として著作物に付加して記録媒体に記録するバイオメトリクス情報付加手段と、を備えている著作権保護方法とすることを特徴とするものである。
【0009】
技術手段4は、前記第1乃至第3の技術手段のいずれかに記載の著作物保護方法において、前記著作物作動手段が、記録媒体に記録されている著作物を他の記録媒体に複製又は移動する操作を行なう使用者個人を特定することができる前記バイオメトリクス情報を入力するバイオメトリクス入力手段と、該使用者個人を特定するために入力されたバイオメトリクス情報と前記記録媒体に記録されている当該著作物の所有者を示す前記所有者バイオメトリクス情報とを照合して、前記使用者が当該著作物の所有者と同一人物であるか否かを判定することができる所有者情報判定手段と、該所有者情報判定手段により前記使用者が当該著作物の所有者と同一人物であると判定された場合に、前記使用者の操作に応じて、当該著作物を他の記録媒体に複製又は移動することを許可する複製手段と、を備えている著作権保護方法とすることを特徴とするものである。
【0010】
技術手段5は、前記第1乃至第4の技術手段のいずれかに記載の著作権保護方法において、前記所有者情報記録手段が、著作物を販売する店舗に設営される端末として、又は、人が集まる任意の集合場所に設営される公共端末として、あるいは、ネットワーク上や家庭内に配設される端末として、使用することが可能である著作権保護方法とすることを特徴とするものである。
【0011】
技術手段6は、前記第1乃至第5の技術手段のいずれかに記載の著作権保護方法において、前記所有者情報記録手段が、前記著作物作動手段内に備えられている著作権保護方法とすることを特徴とするものである。
【0012】
技術手段7は、前記第1乃至第6の技術手段のいずれかに記載の著作権保護方法において、前記著作物作動手段が、使用者が元の記録媒体の著作物を他の記録媒体に移動する操作をした場合には、当該著作物が前記元の記憶媒体から前記他の記憶媒体に正しく複製されたことが確認された際に、前記元の記憶媒体に記録されている当該著作物を消去する移動消去手段を備えている著作権保護方法とすることを特徴とするものである。
【0013】
技術手段8は、前記第1乃至第7の技術手段のいずれかに記載の前記所有者情報記録手段と前記著作物作動手段とから構成されることにより、それぞれ、請求項1乃至7のいずれかに記載の前記著作権保護方法を実現することができる著作権保護システムとすることを特徴とするものである。
【0014】
技術手段9は、前記第1乃至第7の技術手段のいずれかに記載の前記所有者情報記録手段からなり、著作物の所有者個人を特定することができるバイオメトリクス情報を著作物に付加して記録媒体へ書き込むことができる所有者情報記録装置とすることを特徴とするものである。
【0015】
技術手段10は、前記第1乃至第7の技術手段のいずれかに記載の前記著作物作動手段からなり、記録媒体の著作物に付加して記録されている前記所有者バイオメトリクス情報に基づいて、記録媒体に記録されている著作物の所有者を判別して、該所有者のみに対して当該所有者の著作物を複製又は移動する操作を許可する著作物作動装置とすることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置に関する一実施例について、図面を参照しながら、順次説明する。
【0017】
なお、以下の説明に登場してくる著作物Aは、著作物の内容を示すデータの種類を限定するものではなく、また、該著作物が記録される記録媒体の種類についての限定をするものでもない。
また、著作物Aの入手方法としては、著作物Aが記録されている物理的なCD等の記録媒体(記録メディア)を購入するパッケージ購入のみならず、ネットワークを介して販売されている著作物Aを、使用者が用意した記録媒体(記録メディア)にダウンロードして入手する購入方法の場合もあり、いずれの入手方法であっても構わない。
【0018】
更に、何らかの記録媒体に記録されている著作物Aを記録再生することができる記録再生機器(即ち、記録媒体を装着し、記録再生することが可能な記録媒体装着手段)であれば、自宅,車,自宅外など何処であっても再生することができる。
また、前記記録媒体装着手段としては、著作物Aを何らかの記録媒体に記録させることができる記録装置と、何らかの記録媒体に記録されている著作物Aを再生させることができる再生装置とを、同一の機器とする記録再生装置として構成することも可能であるし、あるいは、前記記録装置と前記再生装置とが別々の装置から構成されていても構わない。
更には、前記記録装置と前記再生装置、あるいは、前記記録再生装置を遠隔操作が可能な機器とすることにより、記録や再生を行なわせることも可能である。
【0019】
本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システムの構成の概念に関する一実施例を図1の概念図に示している。
図1に示すように、本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システム10は、所有者情報記録装置1と著作物作動装置2とから構成されている。
【0020】
ここで、所有者情報記録装置1は、著作物Aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bを、著作物A 3aを記録する記録媒体3に、著作物A 3aに付加して書き込む(記録する)ものであり、店舗におけるパッケージ販売又はネットワークからダウンロードするオンライン販売等により、当該著作物Aを購入した際に、記録媒体3に対して当該著作物A 3aと共に、著作物Aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bを付加して記録するものである。
また、記録媒体3に著作物A 3aに付加して記録される所有者バイオメトリクス情報3bとしては、人相,手の静脈,指紋,目の虹彩,声紋、あるいは、サインの筆跡のいずれか1又は複数を用いて、著作物A 3aの所有者個人を特定することにしている。
【0021】
更に、所有者情報記録装置1は、著作物を販売する店舗に設営される端末として、又は、人が集まる任意の集合場所に設営される公共端末として、あるいは、ネットワーク上や家庭内に配設される端末として、使用することが可能であり、例えば、店舗でパッケージ販売されている著作物を購入した際の店舗において、又は、駅などの任意の集合場所で販売されている著作物を購入した際の該集合場所において、又は、ネットワークを介して著作物をダウンロードしてオンライン購入せんとした際のサーバ側において、あるいは、ネットワークを介して著作物をダウンロードしてオンライン購入せんとした際の家庭において、著作物A 3aの所有者個人を特定する所有者バイオメトリクス情報3bを著作物A 3aと共に、記録媒体3に記録させることができる。
【0022】
一方、著作物作動装置2は、著作物A 3aに付加されて所有者バイオメトリクス情報3bが記録されている記録媒体3から、著作物A 3aを再生して、他の記録媒体3′へ複製又は移動する指示がなされた場合には、記録媒体3に記録されている当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bを読み出して、他の記録媒体3′へ複製又は移動する指示をしている使用者から入力されてくる当該使用者を示す使用者バイオメトリクス情報と比較照合し、一致している場合に限って、当該著作物A 3aを指示されている他の記録媒体3′へ複製又は移動することを許可するものである。
【0023】
ここで、著作物作動装置2は、当該著作物A 3aを使用者から指示されている他の記録媒体3′へ移動することを許可した場合においては、他の記録媒体3′への複製が正しくなされた際に、元の記録媒体3に記録されていた著作物A 3aを自動的に消去することを可能とし、もって、著作物A 3aの移動後においては、不用意に二重に記録媒体に記録されている事態が発生することを防止することが可能である。
【0024】
また、著作物作動装置2自身に、所有者情報記録装置1を内蔵させる構成とすることも可能であり、著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bを著作物A 3aに付加して記録媒体3に記録する動作と共に、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを読み出して複製したり移動したりする動作も、同一の装置を用いて行なうこととしても良い。
【0025】
かくのごとく、所有者情報記録装置1と著作物作動装置2とからなる著作権保護システム10にあっては、所有者個人を示す所有者バイオメトリクス情報3bを、当該著作物A 3aに付加して記録媒体3に記録しない限り、他の記録媒体に当該著作物A 3aを複製したり、移動したりすることができないので、不法に著作物が流動することを防止することができる。
【0026】
更に、著作物作動装置2として、著作物A 3aの複製や移動を指示する使用者(ユーザ)が、当人を示す使用者バイオメトリクス情報を入力することにより、入力された使用者バイオメトリクス情報が、当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bと合致しない限り、該記録媒体3に記録されている該著作物A 3aを他の記録媒体3′に複製又は移動することが出来ないので、不法に著作物が流動することを防ぐことができる。
【0027】
また、入力された使用者バイオメトリクス情報が、当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bと合致している場合に限り、個人利用の場合であると判断して、他の記録媒体3′への複製や移動を許可することとしているので、他の形式の記録媒体を再生する再生手段しか用意されていない友人宅や車の中であっても、個人利用の場合に限り、当該著作物A 3aを複製又は移動して再生させることができ、著作物の利便性を向上させることができる。
【0028】
更に、著作物作動装置2として、著作物A 3aの複製ではなく、移動する場合に、前述のごとく、元の記録媒体3に記録されていた著作物A 3aを自動的に消去してしまう仕組みを用意しているので、個人利用の場合であれば、著作物A 3aを任意の形式の記録媒体にも移動することが可能となり、更には、記録媒体を再生する再生装置を新たに購入せんとする場合にも、各著作物が記録されている記録媒体に関し、余計な検討を行なう必要はなく、好みに合致した最新の再生装置を購入することができ、個人の嗜好を反映した著作物の利用方法が可能となる。
【0029】
以下に、本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システム10の構成について、構成図と動作フローチャートとを用いてより詳細に説明する。
まず、何らかの種類の記録媒体に記録された著作物Aに対して、個人を特定する所有者バイオメトリクス情報(即ち、前述のごとく、人相,手の静脈,指紋,目の虹彩,声紋、あるいは、サインの筆跡のいずれか1又は複数を用いた情報)を記録する所有者情報記録装置1の構成と所有者バイオメトリクス情報の入力手順とを、図2及び図3を用いて説明する。
ここに、図2は、本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システム10の構成要素である所有者情報記録装置の構成の一例を示したブロック図であり、図3は、図2に示す所有者情報記録装置1における所有者バイオメトリクス情報の入力手順を説明するフローチャートである。
【0030】
図2において、著作物A 3aの所有者の個人情報(バイオメトリクス情報)を記憶する所有者情報記録装置1は、所有者個人を特定する所有者バイオメトリクス情報を当該所有者情報記録装置1に入力するためのバイオメトリクス入力手段11と、入力された所有者バイオメトリクス情報を電子的なデジタル情報であるバイオメトリクスデータに加工する符号化手段12と、デジタル著作物A 3aに加工されたバイオメトリクスデータ即ち所有者バイオメトリクス情報を付加して記録媒体3に記録するバイオメトリクス情報付加手段13とを備えている。なお、所有者情報記録装置1には、図示していないが、記録媒体3を装着するための記録媒体装着手段と、該記録媒体装着手段に装着されている記録媒体3に所有者バイオメトリクス情報を書き込むための動作手段も備えられている。
また、所有者情報記録装置1は、前述のごとく、著作物A 3aを販売する店舗や集合場所などにおける端末や公共端末として、又は、インターネットや企業ネットワークや家庭用ネットワークなどのネットワーク上において著作物A 3aを記憶保存しているサーバや、企業内や家庭内においてネットワークと接続されてネットワークから著作物A 3aをダウンロードさせる通信用端末装置として、あるいは、著作物A 3aを記録させるために起動される記録装置、記録されている著作物A 3aを再生するために起動される再生装置などの端末として、使用することが可能である。
【0031】
次に、図3を用いて、図2に示す所有者情報記録装置1に所有者バイオメトリクス情報を入力して記録媒体3に記録する手順を説明する。
各ステップにおける動作は次の通りである。
【0032】
まず、バイオメトリクス入力手段11に対して、著作物A 3aの所有者は、所有者の個人固有情報である所有者バイオメトリクス情報を入力する(ステップS11)。
次に、バイオメトリクス入力手段11に入力された著作物A 3aの所有者の個人固有情報即ち所有者バイオメトリクス情報を符号化手段12によりデジタル情報に符号化する(ステップS12)。
デジタル情報に符号化されたバイオメトリクスデータ即ち所有者バイオメトリクス情報3bをバイオメトリクス情報付加手段13にて著作物A 3aに対して付加して、記録媒体3に記録する(ステップS13)。
ここに、著作物A 3aに対して付加されたバイオメトリクスデータ即ち所有者バイオメトリクス情報3bは、該著作物Aの所有者を示す個人固有情報であり、一旦書き込まれたバイオメトリクスデータ即ち所有者バイオメトリクス情報3bは、該著作物A 3aの如何なる使用者(ユーザ)であっても、書き換えることはできない。
【0033】
次に、入力された所有者バイオメトリクス情報が付加された著作物A 3aを記録している記録媒体3を作動させて、著作物A 3aを読み出させて複製や移動を行なわせる著作物作動装置2の構成と該著作物作動装置2に具備されている所有者情報判定手段22の動作手順とについて、図4と図5とを用いて説明する。
ここに、図4は、本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システム10の構成要素である著作物作動装置の構成の一例を示したブロック図であり、図5は、図4に示す著作物作動装置2に具備された所有者情報判定手段22の動作手順を主として説明するフローチャートである。
【0034】
図4において、著作物作動装置2は、バイオメトリクス入力手段21と、所有者情報判定手段22と、複製手段23と、動作手段24と、記録媒体装着手段25とから構成されている。
【0035】
ここに、バイオメトリクス入力手段21は、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを再生して複製又は移動する操作を行なう使用者(ユーザ)が、当該使用者(ユーザ)の個人情報(即ち、前述の著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報と同様に、使用者(ユーザ)の人相,手の静脈,指紋,目の虹彩,声紋、あるいは、サインの筆跡のいずれか1又は複数を用いた情報)を示す使用者バイオメトリクス情報を当該著作物作動手段2に入力するためのものであり、所有者情報判定手段22は、バイオメトリクス入力手段21から入力された使用者バイオメトリクス情報と記録媒体3に記録されている著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bとを比較照合して、使用者(ユーザ)と著作物A 3aの所有者とが、同一人物か否かを判定するものである。
【0036】
また、複製手段23は、所有者情報判定手段22にて同一人物と判定された際に、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを複製するためのものである。また、動作手段24は、複製手段23により著作物A 3aの複製又は移動を要求された際に、当該著作物A 3aが記録されている記録媒体3が装着されている再生装置である記録媒体装着手段25を駆動して、著作物A 3aを読み出し、読み出した該著作物A 3aを、複製先の他の記録媒体3′が装着されている書き込み装置である記録媒体装着手段25を駆動して、該著作物A 3aを書き込むものである。
また、記録媒体装着手段25は、前述のごとく、記録媒体3及び他の記録媒体3′を装着して、装着された該記録媒体3,3′を駆動して、記録媒体3の読み出し(再生)と他の記録媒体3′への書き込み(記録)動作を行なわせるものである。
【0037】
次に、図5を用いて、図4に示す著作物作動装置2に具備された所有者情報判定手段22(図4においてハッチを施している回路部)の動作手順について説明する。
各ステップにおける動作は次の通りである。
【0038】
まず、著作物A 3aが記録されている記録媒体3を記録媒体装着手段25に装着した状態において、使用者(ユーザ)により、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを再生して複製又は移動する操作が行なわれた際に、著作物作動装置2は、著作物A 3aが記録されている記録媒体3から当該著作物A 3aの所有者に関する個人固有情報即ち所有者バイオメトリクス情報3bを、記録媒体装着手段25に装着されている記録媒体3から動作手段24を介して読み出す(ステップS21)。
【0039】
次いで、著作物作動装置2は、著作物A 3aの使用者(ユーザ)に対して、該使用者(ユーザ)個人を示す個人固有情報即ち使用者バイオメトリクス情報の入力を、バイオメトリクス入力手段21を介して要求する(ステップS22)。バイオメトリクス入力手段21から入力された該使用者(ユーザ)個人を示す使用者バイオメトリクス情報は、直ちに、記録媒体3から読み出されていた著作物A 3aの所有者に関する所有者バイオメトリクス情報3bのデータと比較される(ステップS23)。
【0040】
ステップS23における照合結果として、著作物A 3aの使用者(ユーザ)を示す使用者バイオメトリクス情報が、当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bと同じである場合は(ステップS23の「同じ」の場合)、当該著作物A 3aの使用者と当該著作物A 3aの所有者とが同一人物である旨を示す照合結果を返送し(ステップS24)、一方、異なっている場合は(ステップS23の「異なる」の場合)、当該著作物A 3aの使用者と当該著作物A 3aの所有者とが異なる人物である旨を示す照合結果を返送する(ステップS25)。
【0041】
次に、入力された所有者バイオメトリクス情報が付加された著作物A 3aを記録している記録媒体3を作動させて、著作物A 3aを読み出させて複製や移動を行なわせる著作物作動装置2の他の構成である著作物作動装置2′と該著作物作動装置2′に具備されている複製手段23の動作手順について、図6と図7とを用いて説明する。
ここに、図6は、本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システム10の構成要素である著作物作動装置の図4と異なる構成の一例を示したブロック図であり、図7は、図6に示す著作物作動装置2′に具備された複製手段23の動作手順を説明するフローチャートである。
【0042】
なお、図6に示す著作物作動装置2′の構成例は、図4に示す著作物作動装置2の構成に、更に、図1に示した所有者情報記録装置1(図6においてハッチを施している回路部)を追加して搭載しているものであり、該著作物作動装置2′を用いることにより、追加された該所有者情報記録装置1を作動させて、記録媒体3に記録させる著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bを、当該著作物A 3aに付加して記録させることも可能としているものである。更に、著作物作動装置2′にあっては、使用者のバイオメトリクス情報を入力するためのバイオメトリクス入力手段21を所有者のバイオメトリクス情報を入力するためのバイオメトリクス入力手段11と共用することにしても勿論構わない。
ここに、図6及び図4のそれぞれに示す著作物作動装置2′及び2の構成において、複製手段23を用いて、著作物A 3aを複製する動作については、全く同じである。
【0043】
図6に示す著作物作動手段2′は、著作物A 3aの使用者を示す使用者バイオメトリクス情報を入力するバイオメトリクス入力手段21と、著作物A 3aの使用者が、該著作物A 3aの所有者と同一人物か否かを判定する所有者情報判定手段22と、所有者情報判定手段22にて同一人物と判定された際に、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを複製する複製手段23と、記録媒体装着手段25に装着されている記憶媒体3′を作動させて、該記録媒体3の著作物A 3aを読み出したり、他の記録媒体3′に書き込んだりする動作手段24と、著作物A 3aを記録している記録媒体3と他の記録媒体3′とを装着する記録媒体装着手段25とを備えている他に、更に、著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報を、当該著作物A 3aに付加して記録させる図1に示す所有者情報記録手段1を備えている。
【0044】
次に、図7を用いて、図6及び図4に示す著作物作動装置2′及び2に具備された複製手段23の動作手順について説明する。
各ステップにおける動作は次の通りである。
【0045】
まず、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを再生することができる再生機器である記録媒体装着手段25に記録媒体3を装着する(ステップS31)。
次に、該著作物A 3aの複製用として用意された他の記憶媒体3′を、該他の記録媒体3′への書き込みを行なうことができる書き込み機器である記録媒体装着手段25に装着する。(ステップS32)
【0046】
しかる後に、使用者(ユーザ)の操作により、著作物作動装置2′または2に対して、著作物A 3aの複製の指示が選択されると(ステップS33)、著作物A 3aの使用者(ユーザ)に対して、該使用者(ユーザ)個人を示す個人固有情報即ち使用者バイオメトリクス情報の入力を、バイオメトリクス入力手段21を介して要求する(ステップS34)。
所有者情報判定手段22において、バイオメトリクス入力手段21から入力された該使用者(ユーザ)個人を示す使用者バイオメトリクス情報は、直ちに、記録媒体3から読み出された著作物A 3aの所有者に関する所有者バイオメトリクス情報3bのデータと比較され、著作物A 3aの使用者(ユーザ)が、当該著作物Aの所有者を示す個人固有情報(バイオメトリクス情報)を有する同じ人物であるか否かが判定される(ステップS35)。
【0047】
ステップS35における判定結果として、著作物A 3aの使用者(ユーザ)を示す使用者バイオメトリクス情報が、当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bと同じで、同一人物である旨を示す照合結果が返送されてきた場合(ステップS35の「同一人物」の場合)、著作物A 3aの個人的な利用(複製)であると判断されるので、複製手段23が作動されて、複製対象である他の記録媒体3′への著作物A 3aの複製動作が行なわれる(ステップS36)。
即ち、複製手段23は、動作手段24の動作を制御して、再生装置としての記録媒体装着手段25に装着されている記録媒体3に記録されている著作物A 3aを読み出して、書き込み装置としての記録媒体装着手段25に装着されている複製先の他の記録媒体3′に対して、読み出された著作物A 3aのデータの書き込みを行なう。
【0048】
一方、ステップS35における判定結果として、著作物A 3aの使用者(ユーザ)を示す使用者バイオメトリクス情報が、当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bと異なっており、異なる人物である旨を示す照合結果が返送されてきた場合は(ステップS35の「異なる人物」の場合)、要求された複製動作は不法であり、実施できないと判断されるので、複製はなされず、警告メッセージが表示される(ステップS37)。
【0049】
更に、著作権保護を考慮して、記録媒体3に記録されていた著作物A 3aを他の記録媒体に移動する場合(即ち、他の記録媒体3′に著作物A 3aを正しく複製した場合、元の記録媒体3に記録されている著作物A 3aのデータを消去する場合)の動作について、図8及び図9を用いて説明する。
【0050】
図8は、図6に示す著作物作動装置2′の構成例に対して、更に、移動消去手段26を追加した著作物作動装置2″の構成の一例を示したブロック図である。ここに、移動消去手段26(図8においてハッチを施している回路部)は、元の記憶媒体3に記録されていた著作物A 3aが他の記録媒体3′に正しく複製されたことを確認し、元の記憶媒体3に記録されている著作物A 3aに関するデータを消去するものである。
また、図9は、図8に示す著作物作動装置2″に具備された複製手段23と移動消去手段26とにおける著作物情報の移動の際の動作手順を説明するフローチャートである。
【0051】
図8において、著作物作動装置2″は、著作物A 3aの使用者を示す使用者バイオメトリクス情報を入力するバイオメトリクス入力手段21と、著作物A 3aの使用者が、該著作物A 3aの所有者と同一人物か否かを判定する所有者情報判定手段22と、所有者情報判定手段22にて同一人物と判定された際に、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを複製する複製手段23と、記録媒体装着手段25に装着されている記憶媒体3を作動させて、該記録媒体3の著作物A 3aを読み出したり、他の記録媒体3′に書き込んだりする動作手段24と、著作物A 3aを記録している記録媒体3と他の記録媒体3′とを装着する記録媒体装着手段25と、著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bを、当該著作物A 3aに付加して記録させる図1に示す所有者情報記録手段1とを備えている他に、更に、元の記憶媒体3にある著作物A 3aが正しく複製されたことを確認し、元の記憶媒体3に記録されている著作物A 3aに関するデータを消去する移動消去手段26を備えている。
【0052】
次に、図9を用いて、図8に示す著作物作動装置2″に具備された複製手段23と移動消去手段26との動作手順について説明する。
各ステップにおける動作は次の通りである。
【0053】
まず、記録媒体3に記録されている著作物A 3aを再生(読取)することができる再生機器である記録媒体装着手段25に記録媒体3を装着する(ステップS41)。
次に、該著作物A 3aの複製用として用意された他の記憶媒体3′を、該他の記録媒体3′への書き込みを行なうことができる書き込み機器である記録媒体装着手段25に装着する。(ステップS42)
【0054】
しかる後に、使用者(ユーザ)の操作により、著作物作動装置2″に対して、著作物A 3aの移動の指示が選択されると(ステップS43)、著作物A 3aの使用者(ユーザ)に対して、該使用者(ユーザ)個人を示す個人固有情報即ち使用者バイオメトリクス情報の入力を、バイオメトリクス入力手段21を介して要求する(ステップS44)。
所有者情報判定手段22において、バイオメトリクス入力手段21から入力された該使用者(ユーザ)個人を示す使用者バイオメトリクス情報は、直ちに、記録媒体3から読み出された著作物A 3aの所有者に関する所有者バイオメトリクス情報3bのデータと比較され、著作物A 3aの使用者(ユーザ)が、当該著作物Aの所有者を示す個人固有情報(バイオメトリクス情報)を有する同じ人物であるか否かが判定される(ステップS45)。
【0055】
ステップS45における判定結果として、著作物A 3aの使用者(ユーザ)を示す使用者バイオメトリクス情報が、当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bと同じで、同一人物である旨を示す照合結果が返送されてきた場合(ステップS35の「同一人物」の場合)、著作物A 3aの個人的な利用(移動)であると判断されるので、複製手段23が作動されて、複製対象である他の記録媒体3′への著作物A 3aの複製動作が行なわれる(ステップS46)。
【0056】
即ち、複製手段23は、動作手段24の動作を制御して、再生装置としての記録媒体装着手段25に装着されている記録媒体3に記録されている著作物A 3aを読み出して、書き込み装置としての記録媒体装着手段25に装着されている複製先の他の記録媒体3′に対して、読み出された著作物A 3aのデータの書き込みを行なう。
次に、複製先の他の記録媒体3′に書き込まれた著作物A 3aのデータと元の記憶媒体3にある著作物A 3aのデータとを比較照合することにより、元の記憶媒体3にある著作物A 3aのデータが正しく複製されたことを確認し、正しく複製された場合には(ステップS47のYES)、移動消去手段26の動作により、元の記憶媒体3にある著作物A 3aに関するデータを全て消去する(ステップS48)。
また、正しく複製されていない場合には(ステップS47のNO)、ステップS46に戻り、再度、複製動作が繰り返される。
【0057】
一方、ステップS45における判定結果として、著作物A 3aの使用者(ユーザ)を示す使用者バイオメトリクス情報が、当該著作物A 3aの所有者を示す所有者バイオメトリクス情報3bと異なっており、異なる人物である旨を示す照合結果が返送されてきた場合は(ステップS45の「異なる人物」の場合)、要求された移動動作(複製動作)は不法であり、実施できないと判断されるので、移動(複製)はなされず、警告メッセージが表示される(ステップS49)。
【0058】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、著作物に対して該著作物の所有者を示す個人固有情報(バイオメトリクス情報)を所有者情報記録手段により該著作物に付加して記録媒体に記録しない限り、該記録媒体に記録されている該著作物を他の記録媒体に複製又は移動することが出来ないので、不法に著作物が流動することを防ぐことができる。
【0059】
また、本発明によれば、著作物の複製又は移動の操作を行なう使用者(ユーザ)が、自己の個人固有情報(バイオメトリクス情報)を入力し、かつ、入力された使用者を示す個人固有情報(バイオメトリクス情報)が操作対象となる著作物の所有者を示す個人固有情報(バイオメトリクス情報)と合致しない限り、該記録媒体に記録されている該著作物を他の記録媒体に複製又は移動することが出来ないので、不法に著作物が流動することを防ぐことができる。
【0060】
更には、本発明によれば、使用者を示す個人固有情報(バイオメトリクス情報)を入力することとしているので、著作物の使用者は、当人が所有している著作物の私的範囲内にありさえすれば、著作物を好みの記憶媒体に容易に複製したり移動して利用することも可能であり、例えば、異なる形式の記録媒体に記録することを要する友人宅や車の中で、当該著作物を再生することも可能であり、更には、著作物を再生する再生機器を新たに購入する際であっても、著作物を好みの記憶媒体に移動することが容易であるので、著作物の記憶媒体について余計な検討をすることなく、個人の嗜好に合致した著作物の利用方法が可能となる。
【0061】
また、本発明によれば、著作物の移動を、移動消去手段を用いて管理することとしているので、該著作物を他の記録媒体に移動する際に、移動元の記録媒体から当該著作物のデータを自動的に消去させるので、不用意に著作物が流動することを防ぐことができる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システムの構成の一実施例を示す概念図である。
【図2】本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システムの構成要素である所有者情報記録装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図3】図2に示す所有者情報記録装置における所有者バイオメトリクス情報の入力手順を説明するフローチャートである。
【図4】本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システムの構成要素である著作物作動装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図5】図4に示す著作物作動装置に具備された所有者情報判定手段の動作手順を主として説明するフローチャートである。
【図6】本発明に係る著作権保護方法を実現する著作権保護システムの構成要素である著作物作動装置の図4と異なる構成の一例を示したブロック図である。
【図7】図6に示す著作物作動装置に具備された複製手段の動作手順を説明するフローチャートである。
【図8】図6に示す著作物作動装置の構成例に対して、更に、移動消去手段を追加した著作物作動装置の構成の一例を示したブロック図である。
【図9】図8に示す著作物作動装置に具備された複製手段と移動消去手段とにおける著作物の移動の際の動作手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…所有者情報記録装置、2,2′,2″…著作物作動装置、3…記録媒体、3′…他の記録媒体、3a…著作物A、3b…所有者バイオメトリクス情報、10…著作権保護システム、11…バイオメトリクス入力手段、12…符号化手段、13…バイオメトリクス情報付加手段、21…バイオメトリクス入力手段、22…所有者情報判定手段、23…複製手段、24…動作手段、25…記録媒体装着手段、26…移動消去手段。
Claims (10)
- 著作物の所有者個人を特定することができるバイオメトリクス情報を所有者バイオメトリクス情報として著作物に付加して記録媒体へ書き込む所有者情報記録手段と、該所有者情報記録手段により書き込まれた前記所有者バイオメトリクス情報に基づいて、記録媒体に記録されている著作物の所有者を判別して、該所有者のみに対して当該所有者の著作物を複製又は移動する操作を許可する著作物作動手段とを用いて、著作物の著作権を保護する著作権保護方法において、前記著作物作動手段により著作物を記録媒体から再生して複製又は移動する際に、複製又は移動の操作を行なう使用者から入力されたバイオメトリクス情報と前記所有者情報記録手段により書き込まれた前記所有者バイオメトリクス情報とを照合することによって、前記使用者が、前記記録媒体から再生して複製又は移動する対象となる著作物の所有者であることが確認された場合に限り、該著作物の複製又は移動を許可することを特徴とする著作権保護方法。
- 請求項1に記載の著作権保護方法において、前記バイオメトリクス情報として、人相,手の静脈,指紋,目の虹彩,声紋、あるいは、サインの筆跡のいずれか1又は複数を用いていることを特徴とする著作権保護方法。
- 請求項1又は2に記載の著作権保護方法において、前記所有者情報記録手段が、著作物の所有者個人を特定することができる前記バイオメトリクス情報を入力するバイオメトリクス入力手段と、入力された該バイオメトリクス情報を電子的な情報に加工する符号化手段と、符号化された該バイオメトリクス情報を所有者バイオメトリクス情報として著作物に付加して記録媒体に記録するバイオメトリクス情報付加手段と、を備えていることを特徴とする著作権保護方法。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の著作権保護方法において、前記著作物作動手段が、記録媒体に記録されている著作物を他の記録媒体に複製又は移動する操作を行なう使用者個人を特定することができる前記バイオメトリクス情報を入力するバイオメトリクス入力手段と、該使用者個人を特定するために入力されたバイオメトリクス情報と前記記録媒体に記録されている当該著作物の所有者を示す前記所有者バイオメトリクス情報とを照合して、前記使用者が当該著作物の所有者と同一人物であるか否かを判定することができる所有者情報判定手段と、該所有者情報判定手段により前記使用者が当該著作物の所有者と同一人物であると判定された場合に、前記使用者の操作に応じて、当該著作物を他の記録媒体に複製又は移動することを許可する複製手段と、を備えていることを特徴とする著作権保護方法。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の著作権保護方法において、前記所有者情報記録手段が、著作物を販売する店舗に設営される端末として、又は、人が集まる任意の集合場所に設営される公共端末として、あるいは、ネットワーク上や家庭内に配設される端末として、使用することが可能であることを特徴とする著作権保護方法。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の著作権保護方法において、前記所有者情報記録手段が、前記著作物作動手段内に備えられていることを特徴とする著作権保護方法。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の著作権保護方法において、前記著作物作動手段が、使用者が元の記録媒体の著作物を他の記録媒体に移動する操作をした場合には、当該著作物が前記元の記憶媒体から前記他の記憶媒体に正しく複製されたことが確認された際に、前記元の記憶媒体に記録されている当該著作物を消去する移動消去手段を備えていることを特徴とする著作権保護方法。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の前記所有者情報記録手段と前記著作物作動手段とから構成されることにより、それぞれ、請求項1乃至7のいずれかに記載の前記著作権保護方法を実現することができることを特徴とする著作権保護システム。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の前記所有者情報記録手段からなり、著作物の所有者個人を特定することができるバイオメトリクス情報を著作物に付加して記録媒体へ書き込むことができることを特徴とする所有者情報記録装置。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の前記著作物作動手段からなり、記録媒体の著作物に付加して記録されている前記所有者バイオメトリクス情報に基づいて、記録媒体に記録されている著作物の所有者を判別して、該所有者のみに対して当該所有者の著作物を複製又は移動する操作を許可することを特徴とする著作物作動装置。
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JP2002179077A JP2004021855A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002179077A JP2004021855A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置 |
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JP2004021855A true JP2004021855A (ja) | 2004-01-22 |
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JP2002179077A Pending JP2004021855A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 著作権保護方法、該著作権保護方法を実現する著作権保護システム、及び、該著作権保護システムを構成する所有者情報記録装置と著作物作動装置 |
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JP (1) | JP2004021855A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008032525A1 (fr) * | 2006-09-14 | 2008-03-20 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | Dispositif et programme de traitement d'informations médicales |
-
2002
- 2002-06-19 JP JP2002179077A patent/JP2004021855A/ja active Pending
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WO2008032525A1 (fr) * | 2006-09-14 | 2008-03-20 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | Dispositif et programme de traitement d'informations médicales |
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