JP2004021817A - サーバおよびサーバプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバに関し、ユーザ嗜好にあったコンテンツを漏れなく提示することができるとともにユーザの負担が軽いサーバを提供する。
【解決手段】上記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザＤＢ１６０と、
ユーザＤＢ１６０に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、上記サイトが提示した情報の統計を取るランキング生成部１３０と、
ユーザによるアクセスを受けた場合にサイトがユーザに提示する情報を、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対してランキング生成部１３０によって得られた統計に基づいて調製する調製部を構成した、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０およびレイアウト部１９０とを備えている。
【選択図】 図４
【解決手段】上記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザＤＢ１６０と、
ユーザＤＢ１６０に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、上記サイトが提示した情報の統計を取るランキング生成部１３０と、
ユーザによるアクセスを受けた場合にサイトがユーザに提示する情報を、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対してランキング生成部１３０によって得られた統計に基づいて調製する調製部を構成した、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０およびレイアウト部１９０とを備えている。
【選択図】 図４
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバ、およびコンピュータをそのようなサーバとして動作させるサーバプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、インターネットなどにおいて、通信網を介したアクセスを受けて、ホームページ等といった情報を提示するサイトが知られており、このようなサイトは、１台あるいは複数台のコンピュータ（サーバ）によって運営されている。
【０００３】
従来から知られているサイトには種々のタイプが存在する。
【０００４】
第１の種類のサイトは、最も広く普及している種類のサイトであり、サイトを構成するページの内容などが全てのユーザについて共通しているサイトである。このようなサイトには、個々のユーザが目的としているコンテンツ（情報）の他に、そのユーザにとっては不要な情報も多く存在する。このため、ユーザが目的としているコンテンツ（情報）をサイトの中から探し出すためには、サイトを構成しているページを相互に繋いだリンクをいくつも辿ってそのコンテンツまで辿り着くといったように、多くの手間と時間を要するのでユーザの負担が重い。
【０００５】
第２の種類のサイトは、サイトを構成するページの内容などをユーザ毎にカスタマイズ（調製）することができるサイトであり、この第２の種類のサイトは、さらに、（Ａ）ユーザ自身による操作に応じてページなどがカスタマイズされるタイプと、（Ｂ）ユーザの個人情報（性別など）に対応付けてコンテンツが用意されていて、ユーザのアクセスに対し、そのユーザの個人情報に対応するコンテンツを提供するタイプに分類される。
【０００６】
上述した（Ａ）タイプでは、ページなどをカスタマイズするためのユーザの操作が煩雑であるし、（Ｂ）タイプでは、サイトの運営者の判断で個人情報に対応付けられたコンテンツが提示されることとなるので、提示された情報は、必ずしもユーザが興味を持つコンテンツとは限らない。
【０００７】
第３の種類のサイトは、各ユーザがサイト内でページやリンクに対してアクセスした履歴を表すアクセスログに基づいて、ユーザ毎に、そのユーザが頻繁に訪れるページやコンテンツを求め、ユーザからサイトへのアクセスがあったときに、そのユーザが頻繁に訪れるページやコンテンツをトップページに掲げるサイトである。
【０００８】
この第３の種類のサイトでは、ユーザ本人のアクセスログに基づくコンテンツが提示されるので、そのユーザの嗜好にあったコンテンツが提示されることにはなる。しかし、ユーザの嗜好にあったコンテンツであっても、そのコンテンツの存在をユーザが知らなくてアクセスしていない場合や、そのコンテンツの場所をユーザが忘れがちであるためにアクセス頻度が低い場合などには、トップページに表示されるコンテンツの候補からそのコンテンツが漏れてしまう。その結果、ユーザ嗜好にあったコンテンツに辿り着くまでに多くの操作と時間を要することとなる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
上述した、いずれのタイプのサイトについても、ユーザ嗜好にあったコンテンツを提供するとともにユーザ負担を軽減するということが課題となっている。
【００１０】
このような課題に対し、特開２００１−２６５８１０号公報には、広告という特殊なコンテンツの提示方法が開示されている。この提示方法では、ページ内に表示されるコンテンツ（広告）に対する全ユーザ（属性が付与されている）のアクセスログに基づいてコンテンツ（広告）の属性が決定され、その属性を有するユーザのグループに対してそのコンテンツ（広告）が提示される。つまり、複数のユーザグループのうち、ほかのユーザグループよりも提示に適していると考えられるユーザグループに対してコンテンツ（広告）が提示される。広告効率を高めるなどといった効果を得るためには、この提示方法は適している。
【００１１】
しかし、この提示方法を通常のコンテンツの提示方法に用いると、次のような問題を生じる。即ち、複数のユーザグループのうちの多くのユーザグループで同一のコンテンツが求められていても、そのコンテンツを提示する対象のユーザグループが制限されてしまうという問題や、全てのユーザグループで提示が拒まれるようなコンテンツであっても、ほかのグループよりは提示に適していると判断されたユーザグループには提示されてしまうという問題がある。
【００１２】
その他、サイトにおける情報提供に関連する技術としては、特開２００１−２９０７２８号公報に開示された、サイトのアクセスランキングを提供するシステムや、特開２００１−２６６２４８号公報に開示された、広告の視聴者にポイントを付与して広告視聴を喚起する方法や、特開２００１−１０９７１１号公報に開示された、あるサイトに関連する他のサイトをユーザアクセスの統計に基づいて見つけるシステムなどが知られている。
【００１３】
本発明は、上記事情に鑑み、ユーザ嗜好にあったコンテンツを漏れなく提示することができるとともにユーザの負担が軽いサーバを提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のサーバは、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバにおいて、
上記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部と、
ユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、上記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
ユーザによるアクセスを受けた場合にサイトがユーザに提示する情報を、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とする。
【００１５】
本発明のサーバによれば、あるユーザに提示される情報は、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性に対応するグループにおける統計に基づいてカスタマイズ（調製）されるので、そのグループに属する他のユーザによるアクセスも反映されたカスタマイズとなって、ユーザが嗜好する情報が漏れなく提示される。また、ユーザは情報を調製する必要がないので負担が軽い。
【００１６】
本発明のサーバは、上記ユーザ記憶部が、ユーザを、各ユーザに対応付けられた複数種類のユーザ属性と共に記憶するものであり、
上記統計処理部が、上記複数種類のユーザ属性それぞれに着目した統計を取るものであり、
上記複数種類のユーザ属性のうちユーザが選択したユーザ属性をそのユーザに対応付けて設定する属性設定部を備え、
上記情報調製部が、上記ユーザに提示する情報を調製するに当たり、属性設定部によってそのユーザに対応付けて設定されたユーザ属性に着目した統計に基づいて調製するものであることが好適である。
【００１７】
属性設定部を備えたこのようなサーバによれば、ユーザは自分の嗜好を簡易な操作でサイトに設定することができ、嗜好に一層合った情報を容易に得ることができる。
【００１８】
本発明のサーバは、
「上記サイトが、情報が掲載された複数のページからなる、その情報をページ単位で提示するものであり、
上記情報調製部が、ページに掲載される情報を調製するものである」
というものであってもよい。この場合には、本発明のサーバは、
「上記ページおよび上記情報は、情報属性が対応付けられたものであり、
上記情報調製部が、ページに掲載される情報を調製するに当たり、そのページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報を使って調製するものである」というものであることが好適である。
【００１９】
例えユーザの嗜好に合っていても、調製前のページとは無関係な情報が提示されるのは不都合であるが、ページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報が用いられて調製されることにより、そのような不都合が回避される。
【００２０】
本発明のサーバは、
「上記サイトは、情報が掲載された複数のページが相互にリンクされてなるものであり、
上記情報調製部が、ページのリンク構造を調製するものである」
というものであってもよく、あるいは、
「上記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、その情報をページ単位で提示するものであり、
上記情報調製部が、ページの提示順序を調製するものである」
というものであってもよい。なお、提示順序の調製は、リンク構造やページジャンプ先を調製することなどによって調製することができる。
【００２１】
上記目的を達成する本発明のサーバプログラムは、コンピュータを、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバとして動作させるサーバプログラムにおいて、
上記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、そのサイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
ユーザによるアクセスを受けた場合にサイトがユーザに提示する情報を、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とする。
【００２２】
本発明のサーバプログラムによれば、上述した本発明のサーバをコンピュータによって容易に実現することができる。
【００２３】
なお、本発明にいうサーバプログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいうサーバプログラムには、上記の基本形態のサーバプログラムのみではなく、前述したサーバの各形態に対応する各種の形態のサーバプログラムが含まれる。
【００２４】
また、上記本発明のサーバと、上記サーバプログラムとでは、それらを構成する構成要素名として、統計処理部や情報調製部といった互いに同一の名称を付しているが、サーバプログラムの場合は、そのような作用をなすソフトウェアを指し、サーバの場合は、ハードウェアを含んだものを指している。
【００２５】
また、本発明のサーバプログラムを構成する統計処理部などといった構成要素は、１つの構成要素の機能が１つのプログラム部品によって担われるものであってもよく、１つの構成要素の機能が複数のプログラム部品によって担われるものであってもよく、複数の構成要素の機能が１つのプログラム部品によって担われるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【００２７】
図１は、本発明のサーバの一実施形態を示す図である。
【００２８】
このサーバ１００（Ｗｅｂサーバ）は、通信網３００を介してインターネットなどに接続されており、ネット上のサイト（Ｗｅｂサイト）を提供する。本実施形態ではサーバ１００が１つのサイトの全体を担っている。本実施形態のサーバ１００によって提供されるサイトは、情報が掲載された複数のページ（Ｗｅｂページ）が相互にリンクされて構成されており、このサイトは、通信網３００を介したアクセスに対し、情報が掲載されたページを提示することによって情報の提示を行う。このサイトにアクセスしたユーザは、提示された情報を自分のコンピュータ上にブラウザ（閲覧ソフトウェア）で表示して閲覧する。なお、サーバ１００とブラウザ間でのデータ通信は、例えば既知のＨＴＴＰ（Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）でなされる。
【００２９】
このサーバ１００は、ＣＰＵ、ＲＡＭメモリ、ハードディスク等を内蔵した本体部１０１、本体部１０１からの指示により蛍光面１０２ａに画面表示を行うＣＲＴディスプレイ１０２、このコンピュータシステム内にユーザの指示や文字情報を入力するためのキーボード１０３、蛍光面１０２ａ上の任意の位置を指定することによりその位置に応じた指示を入力するマウス１０４を備えている。
【００３０】
サーバ１００の本体部１０１は、さらに、外観上、フレキシブルディスク（図１には図示せず；図２参照）やＣＤ−ＲＯＭ２００が装填されるフレキシブルディスク装填口１０１ａおよびＣＤ−ＲＯＭ装填口１０１ｂを有しており、その内部には、装填されたフレキシブルディスクやＣＤ−ＲＯＭ２００をドライブする、フレキシブルディスクドライブ１１４、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５（図２参照）も搭載されている。
【００３１】
ここでは、ＣＤ−ＲＯＭ２００に本発明のサーバプログラムの一実施形態が記憶されており、このＣＤ−ＲＯＭ２００がＣＤ−ＲＯＭ装填口１０１ｂから本体部１０１内に装填されると、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５によりそのＣＤ−ＲＯＭ２００に記憶されたサーバプログラムがこのコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされる。このコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされたサーバプログラムが起動されると、このコンピュータシステムは、本発明のサーバの一実施形態として動作する。なお、本発明のサーバプログラムが記憶される記憶媒体は、上述したＣＤ−ＲＯＭに限らず、ハードディスクやフレキシブルディスクや光磁気（ＭＯ）ディスクなどであってもよい。
【００３２】
図２は、図１に示すサーバのハードウェア構成図である。
【００３３】
ここには、中央演算処理装置（ＣＰＵ）１１１、ＲＡＭ１１２、ハードディスクコントローラ１１３、フレキシブルディスクドライブ１１４、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５、マウスコントローラ１１６、キーボードコントローラ１１７、ディスプレイコントローラ１１８、および通信用ボード１１９が備えられており、それらはバス１１０で相互に接続されている。
【００３４】
フレキシブルディスクドライブ１１４、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５は、図１を参照して説明したように、フレキシブルディスク２１０、ＣＤ−ＲＯＭ２００が装填され、装填されたフレキシブルディスク２１０、ＣＤ−ＲＯＭ２００をアクセスするものである。
【００３５】
通信用ボード１１９は、通信網３００を介した通信を行うものである。
【００３６】
また、ここには、ハードディスクコントローラ１１３によりアクセスされるハードディスク２２０、マウスコントローラ１１６により制御されるマウス１０４、キーボードコントローラ１１７により制御されるキーボード１０３、およびディスプレイコントローラ１１８により制御されるＣＲＴディスプレイ１０２も示されている。
【００３７】
前述したように、ＣＤ−ＲＯＭ２００にはサーバプログラムが記憶されており、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５により、そのＣＤ−ＲＯＭ２００からサーバプログラムが読み込まれ、バス１１０を経由し、ハードディスクコントローラ１１３によりハードディスク２２０内に格納される。実際の実行にあたっては、そのハードディスク２２０内のサーバプログラムはＲＡＭ１１２上にロードされ、ＣＰＵ１１１により実行される。
【００３８】
図３は、本発明のサーバプログラムの一実施形態を示す図である。上述したように、ここでは、このサーバプログラム２５０は、ＣＤ−ＲＯＭ２００に記憶されている。
【００３９】
このサーバプログラム２５０は、図１，図２に示すサーバ１００を、上述したサイトを担うものとして動作させるものであり、ランキング生成部２５１、表示属性設定部２５２、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３、およびレイアウト部２５４とを有する。
【００４０】
このサーバプログラム２５０の各要素の詳細な作用については後述することとして、ここでは、各要素の概要について説明する。
【００４１】
ランキング生成部２５１は、本発明にいう統計処理部の一例であり、統計の一例として、ユーザがアクセスしたページのランキングを生成する役割を担っている。
【００４２】
表示属性設定部２５２は、本発明にいう属性種類設定部の一例であって、後述するようにユーザに対応付けられているユーザ属性のうちそのユーザが選択したユーザ属性を設定する役割を担っている。
【００４３】
ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３とレイアウト部２５４は、本発明にいう情報調製部の一例を構成するものである。ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３は、ランキング生成部２５１で生成されたランキングに基づいてＵＲＬやコンテンツを抽出する役割を担い、レイアウト部２５４は、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３によって抽出されたコンテンツを用いてページをレイアウトする役割を担っている。
【００４４】
図４は、本発明のサーバの一実施形態の機能ブロック図である。
【００４５】
この機能ブロック図に示す機能構成は、図３のサーバプログラム２５０が、図１，図２に示すサーバ１００にインストールされて実行されることにより構成されるものである。
【００４６】
この機能ブロック図に示すように、サーバ１００は、アクセスログＤＢ（データベース）１２０とランキング生成部１３０とランキングＤＢ１４０と表示属性設定部１５０とユーザＤＢ１６０とコンテンツＤＢ１７０とＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０とレイアウト部１９０とから構成されている。これらの要素のうち、ランキング生成部１３０、表示属性設定部１５０、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０、およびレイアウト部１９０は、図３に示すサーバプログラム２５０を構成する、ランキング生成部２５１、表示属性設定部２５２、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３、およびレイアウト部２５４にそれぞれ対応するが、図４の各要素は、図１，図２に示すサーバ１００のハードウェアとそのサーバで実行されるＯＳやアプリケーションプログラムとの組合せで構成されているのに対し、図３に示すサーバプログラムの各要素はアプリケーションプログラムのみにより構成されている点が異なる。以下、図４に示すサーバ１００の各要素について詳細な作用を説明することによって、図３に示すサーバプログラム２５０の各要素の作用も合わせて説明する。
【００４７】
図５は、サーバ１００の作用を説明する説明図である。以下、図４と図５とを参照しながらサーバ１００の作用を説明する。
【００４８】
サーバ１００には、サーバ１００が提供するサイトに対するユーザのアクセスを記録する機能（図示を省略）が備えられており、この機能により、このサイトの全ページそれぞれに対する全てのアクセスについて、いわゆるアクセスログがアクセスログＤＢ１２０に蓄積されている。このサイトへのアクセスの際は、ユーザを特定するユーザＩＤが提示されることとなっており、アクセスログＤＢ１２０に蓄積されたアクセスログには、ユーザＩＤと、アクセスの日時と、アクセスされたページを表すＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）と、そのページの累積アクセス数が含まれている。
【００４９】
また、サーバ１００が提供するサイトにアクセスするユーザは、ユーザＤＢ１６０に予め登録されたユーザであり、このユーザＤＢ１６０には、ユーザ毎に、ユーザＩＤと複数種類のユーザ属性が登録されている。このユーザ属性としては、ここでは、ユーザが所有しているコンピュータの機種を表す型名と、そのコンピュータに組み込まれたＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）の名称と、そのコンピュータの周辺機器の機種と、ユーザの年齢と、性別と、個人／法人／ＳＯＨＯの区別が登録されている。このユーザＤＢ１６０には、さらに、上述した複数種類のユーザ属性の中からユーザが選択したユーザ属性の種類が、カスタマイズの基準となる表示属性として登録されている。この表示属性は、ユーザが自分の嗜好する情報の分野をサイトに指示するために、表示属性設定部１５０を通信網経由で利用して設定したものであり、上述した複数種類のユーザ属性を相互に区別する番号を指定するという簡便な操作で設定される。なお、表示属性を設定する操作をユーザが省略した場合は、サイトの運営者側でデフォルトとして用意された表示属性が設定される。
【００５０】
ランキング生成部１３０は、これらアクセスログＤＢ１２０およびユーザＤＢ１６０に記憶されている情報に基づいて、随時、ユーザ属性別のアクセスランキングを生成する（ステップＳ１）。このステップＳ１を詳述すると、まず、ユーザＤＢ１６０に登録されているユーザＩＤから、ユーザ属性が共通しているグループに分けてユーザＩＤを取得する。例えば、「性別」という種類のユーザ属性に着目して、「男性」のグループと「女性」のグループそれぞれに属するユーザＩＤを取得する。同様に、他の種類のユーザ属性に着目して、同様にグループ分けを行った結果も取得する。次に、そのように取得したユーザＩＤの各グループについて、アクセスログＤＢ１２０から、そのグループに属するユーザＩＤが用いられたアクセスの全記録が抽出され、その抽出された記録から、アクセスされたページのＵＲＬと、そのページに対するアクセス数の合計が集計される。このアクセス数は、即ちそのページで提供される情報の利用頻度を表している。このようにアクセス数が集計されると、ＵＲＬをアクセス数が多い順にソートした一覧表が作成され、集計対象となったグループに共通しているユーザ属性と対応付けられて、ユーザ属性別のアクセスランキングとしてランキングＤＢ１４０に格納される。
【００５１】
上述したようなユーザ属性別のアクセスランキングが得られることにより、ユーザ属性が共通するユーザのグループにおける嗜好を表した統計が得られることとなる。個々のユーザによるアクセスでは、嗜好にあった情報が見逃されることがあっても、グループ全体では、嗜好に合った情報に漏れなくアクセスが行われ、得られた統計にはユーザの嗜好が確実に反映されていると期待される。
【００５２】
このようにランキングＤＢ１４０にユーザ属性別のアクセスランキングが格納されている状態で、このサイトにユーザが、登録されているユーザＩＤを用いてアクセスすると、ユーザＤＢ１６０からそのユーザＩＤに対応する表示属性が読み込まれる（ステップＳ２）。ユーザによるサイトへのアクセスとしては、サイト内のページを指定したアクセスや、サイトへのログイン等が考えられ、サイトへのログインは、サイトのいわゆるトップページが要求されることと同義である。以下の説明では、ログイン時の動作を例にして説明を行う。
【００５３】
ユーザによるサイトへのログインが行われて表示属性が読み込まれると、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０によって、そのユーザのユーザ属性のうち、その表示属性に対応するユーザ属性のアクセスランキングがランキングＤＢ１４０から抽出されてＵＲＬと順位が得られる（ステップＳ３）。
【００５４】
ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０ではさらに、このように得られたＵＲＬに基づいて、コンテンツＤＢ１７０から、ユーザに提示するべきページ（ここではトップページ）に記載するべきコンテンツが、以下説明するように抽出される（ステップＳ４）。
【００５５】
コンテンツＤＢ１７０には、サイト内の各ページのＵＲＬと、そのページにリンクした見出しと、そのページに付与された情報属性が格納されている。ここで、ページの見出しは文字列と画像で構成されたものであり、この見出しがユーザのブラウザによって表示され、その見出しをユーザがクリックすると、その見出しにリンクしたページが呼び出されて表示される。また、情報属性は、そのページで提供される情報の種類を示すために用いられるものであって、本実施形態では、一例として、上述したユーザ属性の種類のうちの１種類を特定する情報属性が各ページに付与されている。このようなコンテンツＤＢ１７０に格納されている見出しのうち、上述したアクセスランキングに載っているＵＲＬと同じＵＲＬに対応する見出しが検索され、さらに、検索で見つかった見出しに対応する情報属性と、ユーザに提示するべきページ（ここではトップページ）の情報属性との照合（マッチング）が行われ、マッチングが成立した見出しが抽出される。
【００５６】
ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０によってこのように見出しが抽出されると、レイアウト部１９０によって、その見出しがアクセスランキングの順に並んだレイアウトが作成され（ステップＳ５）、そのレイアウトのトップページがユーザに提示される。レイアウトの作成方法として、ここでは、抽出された見出しがランキングの順に記載されたＣＳＶ（Ｃｏｍｍａ Ｓｐａｃｅ Ｖａｌｕｅ）形式のリストを読み込んでＨＴＭＬ形式に書き換える生成スクリプトを用意しておいて、その生成スクリプトをトップページ内で呼び出すという作成方法が採用されている。
【００５７】
このように表示されるトップページには、ユーザの嗜好と同じ嗜好を有することが期待されるグループにおける利用頻度が高いページの見出しが先に掲げられる。即ち、本実施形態では、トップページ内に掲載される情報がカスタマイズされている。また、各見出しは、サイト内の各ページにリンクされているので、トップページ内に掲載される見出しが変わると、トップページからのリンク構造も変わる。従って、本実施形態では、リンク構造のカスタマイズも行われていることとなる。更に、このように見出しが並んで表示されたトップページをユーザが利用するときには、先に掲げられた見出しにリンクしたページに先にアクセスすることが期待される。従って、本実施形態では、ページの提示順序のカスタマイズも行われていることとなる。
【００５８】
以上説明したサーバの作用について、以下更に、ユーザ属性やトップページの具体例を示して具体的に説明する。ここでは、ユーザＡおよびユーザＢという２人のユーザを想定する。
【００５９】
図６は、ユーザＡのユーザ属性などを示す図であり、図７は、ユーザＡに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【００６０】
図６（Ａ）には、ユーザＡについて登録されているユーザ属性が示されており、「所有機種」という種類のユーザ属性４１０として「ＰＣＡＡＡ」が登録されている。同様に、「ＯＳ」という種類のユーザ属性４２０として「ＯＳＡＡＡ」、「周辺機器」という種類のユーザ属性４３０として「ｐｒｉｎｔｅｒＡＡＡ」、「住所」という種類のユーザ属性４４０として「○○県」、「年齢」という種類のユーザ属性４５０として「２６」、「性別」という種類のユーザ属性４６０として「男」、「個人／法人／ＳＯＨＯの区別」という種類のユーザ属性４７０として「個人」が登録されている。
【００６１】
また、図６（Ｂ）には、ユーザＡが設定した表示属性４８０として「ＯＳ」が示されており、図６（Ａ）に示す「ＯＳ」という種類のユーザ属性４２０を見ると「ＯＳＡＡＡ」が登録されているので、ユーザＡに対して提示される情報は、「ＯＳＡＡＡ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキングに基づいてカスタマイズされることとなる。
【００６２】
ここで、ユーザ属性の種類毎に、ユーザが表示属性として設定した場合に得られる利点を説明する。
【００６３】
「所有機種」が表示属性として設定された場合には、ユーザが所有しているコンピュータの機種に最適化された情報を取得することができる。例えば、ドライバの更新に関する情報や、修理状況などといったサポートサービスの情報や、対象機種が限定されたキャンペーン情報などが得られる。
【００６４】
「ＯＳ」が表示属性として設定された場合には、ユーザのコンピュータで使用されているＯＳに最適化された情報を取得することができる。例えば、ドライバのダウンロードに関する情報などが得られる。
【００６５】
「周辺機器」が表示属性として設定された場合には、ユーザが所有している周辺機器に最適化された情報を取得することができる。例えば、特定環境下で機器が動作するか否かの確認結果や、ドライバ情報などが得られる。
【００６６】
「住所」が表示属性として設定された場合には、ユーザが住んでいる地域に特化した情報を取得することができる。例えば、天気、ニュース、サポート窓口などといった情報が得られる。
【００６７】
「年齢」が表示属性として設定された場合には、ユーザの年齢や世代に特化した情報を取得することができる。例えば、高齢者向けサービスの情報などが得られる。
【００６８】
「性別」が表示属性として設定された場合には、男性、女性に特化した情報を取得することができる。例えば、女性限定サービスの情報などが得られる。
【００６９】
「個人／法人／ＳＯＨＯの区別」が表示属性として設定された場合には、個人向け、法人向け、ＳＯＨＯ向けに特化した情報を取得することができる。例えば、ニュースや、キャンペーン情報などが得られる。
【００７０】
以下、ユーザＡに対する情報のカスタマイズの説明に話を戻す。
【００７１】
図７には、「ＯＳＡＡＡ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキング６１０と、このアクセスランキング６１０に基づいてカスタマイズされるトップページ５００が示されている。
【００７２】
この図７に示すアクセスランキング６１０では、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ１．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で１位であり、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ２．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で５位であることが示されている。このアクセスランキング６１０に掲げられた各ＵＲＬは、上述したように、コンテンツＤＢ１７０からの見出しの抽出に用いられ、この図７には、抽出された見出し６２０と、その見出しにリンクされたページに付与された情報属性６３０がアクセスランキング６１０のＵＲＬに対応付けられて示されている。
【００７３】
トップページ５００は、所定のＵＲＬ５１０で指定されるページであり、このトップページ５００がユーザに提示されると、ユーザのブラウザによって画面５２０が表示される。このトップページ５００には、情報属性５３０として「所有機種」が付与されており、コンテンツＤＢ１７０から抽出された見出し６２０のうち、対応する情報属性６３０が「所有機種」である見出し５２１，５２２が抽出されて画面５２０上に配置される。
【００７４】
このように、ユーザＡについては、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ１．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２１と、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ２．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２２が配置されたトップページ５００が提示される。
【００７５】
図８は、ユーザＢのユーザ属性などを示す図であり、図９は、ユーザＢに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【００７６】
図８（Ａ）には、ユーザＢについて登録されているユーザ属性が示されており、「所有機種」という種類のユーザ属性７１０として「ＰＣＢＢＢ」が登録されている。同様に、「ＯＳ」という種類のユーザ属性７２０として「ＯＳＢＢＢ」、「周辺機器」という種類のユーザ属性７３０として「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」、「住所」という種類のユーザ属性７４０として「××県」、「年齢」という種類のユーザ属性７５０として「４０」、「性別」という種類のユーザ属性７６０として「女」、「個人／法人／ＳＯＨＯの区別」という種類のユーザ属性７７０として「法人」が登録されている。
【００７７】
また、図８（Ｂ）には、ユーザＢが設定した表示属性７８０として「所有機種」が示されており、図８（Ａ）に示す「所有機種」という種類のユーザ属性７３０を見ると「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」が登録されているので、ユーザＢに対して提示される情報は、「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキングに基づいてカスタマイズされることとなる。
【００７８】
図９には、「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキング６４０と、このアクセスランキング６４０に基づいてカスタマイズされる、図７にも示すトップページ５００が示されている。
【００７９】
この図９に示すアクセスランキング６４０では、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＡＧ１．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で１位であり、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＯＳ３．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で５位であることが示されている。またこの図９には、このアクセスランキング６４０に掲げられた各ＵＲＬが用いられて抽出された見出し６５０と、その見出しにリンクされたページに付与された情報属性６６０がそれらのＵＲＬに対応付けられて示されている。
【００８０】
トップページ５００のＵＲＬ５１０および情報属性５３０は、図７に示すものと全く変わらないが、このトップページ５００がユーザＢに提示される場合には、コンテンツＤＢ１７０から抽出された見出し６５０に基づいたカスタマイズが行われるので、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ３．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２３と、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ４．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２４が画面５２０上に配置されたトップページ５００が提示される。
【００８１】
このように、本実施形態によれば、ユーザが属するグループのアクセス傾向に応じて見出しがカスタマイズされるので、ユーザの嗜好する情報が漏れなく提示されることとなる。また、ユーザが、このようにカスタマイズされた情報提示を受けるためには、表示属性の設定を行えばよく、ユーザの負担が軽い。
【００８２】
なお、上記説明では、サイトの全体を担うサーバが例示されているが、本発明のサーバは、サイトの一部分を担うものであってもよい。
【００８３】
また、上記説明では、ユーザＤＢに複数種類のユーザ属性が登録されているが、本発明にいうユーザ記憶部は、１種類のユーザ属性のみが登録されたものであってもよい。
【００８４】
また、上記説明では、ページどうしのリンク構造をカスタマイズすることによりページの提示順序をカスタマイズする例が示されているが、本発明のサーバは、例えば、ページジャンプの技術を前提とし、ジャンプ先をカスタマイズすることによってページの提示順序をカスタマイズするものであってもよい。
【００８５】
また、上記説明では、ページ単位で情報を提示するサイトが例示されているが、本発明にいうサイトは、そのようなページの概念を持たないサイトであってもよい。
【００８６】
また、上記説明では、ページ毎に情報属性が付与された例が示されているが、本発明にいう情報属性は、ページを構成する情報毎に付与されてもよい。
【００８７】
以下、本発明の種々の形態について付記する。
【００８８】
（付記１） 通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバにおいて、
前記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部と、
前記ユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうち前記ユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、前記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
前記ユーザによるアクセスを受けた場合に前記サイトが該ユーザに提示する情報を、該ユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して前記統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とするサーバ。
【００８９】
（付記２） 前記ユーザ記憶部が、前記ユーザを、各ユーザに対応付けられた複数種類のユーザ属性と共に記憶するものであり、
前記統計処理部が、前記複数種類のユーザ属性それぞれに着目した統計を取るものであり、
前記複数種類のユーザ属性のうちユーザが選択したユーザ属性を該ユーザに対応付けて設定する属性設定部を備え、
前記情報調製部が、前記ユーザに提示する情報を調製するに当たり、前記属性設定部によってそのユーザに対応付けて設定されたユーザ属性に着目した統計に基づいて調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９０】
（付記３） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９１】
（付記４） 前記ページおよび前記情報は、情報属性が対応付けられたものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するに当たり、該ページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報を使って調製するものであることを特徴とする付記３記載のサーバ。
【００９２】
（付記５） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページが相互にリンクされてなるものであり、
前記情報調製部が、前記ページのリンク構造を調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９３】
（付記６） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページの提示順序を調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９４】
（付記７） コンピュータを、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバとして動作させるサーバプログラムにおいて、
前記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、前記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
前記ユーザによるアクセスを受けた場合に前記サイトが該ユーザに提示する情報を、該ユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して前記統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とするサーバプログラム。
【００９５】
（付記８） 前記ユーザ記憶部が、前記ユーザを、各ユーザに対応付けられた複数種類のユーザ属性と共に記憶するものであり、
前記統計処理部が、前記複数種類のユーザ属性それぞれに着目した統計を取るものであり、
前記複数種類のユーザ属性のうちユーザが選択したユーザ属性を該ユーザに対応付けて設定する属性設定部を備え、
前記情報調製部が、前記ユーザに提示する情報を調製するに当たり、前記属性設定部によってそのユーザに対応付けて設定されたユーザ属性に着目した統計に基づいて調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【００９６】
（付記９） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【００９７】
（付記１０） 前記ページおよび前記情報は、情報属性が対応付けられたものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するに当たり、該ページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報を使って調製するものであることを特徴とする付記９記載のサーバプログラム。
【００９８】
（付記１１） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページが相互にリンクされてなるものであり、
前記情報調製部が、前記ページのリンク構造を調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【００９９】
（付記１２） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページの提示順序を調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【０１００】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザ嗜好にあったコンテンツを漏れなく提示することができるとともにユーザの負担が軽い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のサーバの一実施形態を示す図である。
【図２】図１に示すサーバのハードウェア構成図である。
【図３】本発明のサーバプログラムの一実施形態を示す図である。
【図４】本発明のサーバの一実施形態の機能ブロック図である。
【図５】サーバの作用を説明する説明図である。
【図６】ユーザＡのユーザ属性などを示す図である。
【図７】ユーザＡに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【図８】ユーザＢのユーザ属性などを示す図である。
【図９】ユーザＢに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【符号の説明】
１００ サーバ
１２０ アクセスログＤＢ
１３０ ランキング生成部
１４０ ランキングＤＢ
１５０ 表示属性設定部
１６０ ユーザＤＢ
１７０ コンテンツＤＢ
１８０ ＵＲＬ・コンテンツ抽出部
１９０ レイアウト部
２００ ＣＤ−ＲＯＭ
２１０ フレキシブルディスク
２５０ サーバプログラム
２５１ ランキング生成部
２５２ 表示属性設定部
２５３ ＵＲＬ・コンテンツ抽出部
２５４ レイアウト部
３００ 通信網
４１０，…，４７０，７１０，…，７７０ ユーザ属性
４８０，７８０ 表示属性
５００ トップページ
５１０ ＵＲＬ
５２０ 画面
５２１，…，５２４ 見出し
５３０ 情報属性
６１０，６４０ アクセスランキング
６２０，６５０ 見出し
６３０，６６０ 情報属性
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバ、およびコンピュータをそのようなサーバとして動作させるサーバプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、インターネットなどにおいて、通信網を介したアクセスを受けて、ホームページ等といった情報を提示するサイトが知られており、このようなサイトは、１台あるいは複数台のコンピュータ（サーバ）によって運営されている。
【０００３】
従来から知られているサイトには種々のタイプが存在する。
【０００４】
第１の種類のサイトは、最も広く普及している種類のサイトであり、サイトを構成するページの内容などが全てのユーザについて共通しているサイトである。このようなサイトには、個々のユーザが目的としているコンテンツ（情報）の他に、そのユーザにとっては不要な情報も多く存在する。このため、ユーザが目的としているコンテンツ（情報）をサイトの中から探し出すためには、サイトを構成しているページを相互に繋いだリンクをいくつも辿ってそのコンテンツまで辿り着くといったように、多くの手間と時間を要するのでユーザの負担が重い。
【０００５】
第２の種類のサイトは、サイトを構成するページの内容などをユーザ毎にカスタマイズ（調製）することができるサイトであり、この第２の種類のサイトは、さらに、（Ａ）ユーザ自身による操作に応じてページなどがカスタマイズされるタイプと、（Ｂ）ユーザの個人情報（性別など）に対応付けてコンテンツが用意されていて、ユーザのアクセスに対し、そのユーザの個人情報に対応するコンテンツを提供するタイプに分類される。
【０００６】
上述した（Ａ）タイプでは、ページなどをカスタマイズするためのユーザの操作が煩雑であるし、（Ｂ）タイプでは、サイトの運営者の判断で個人情報に対応付けられたコンテンツが提示されることとなるので、提示された情報は、必ずしもユーザが興味を持つコンテンツとは限らない。
【０００７】
第３の種類のサイトは、各ユーザがサイト内でページやリンクに対してアクセスした履歴を表すアクセスログに基づいて、ユーザ毎に、そのユーザが頻繁に訪れるページやコンテンツを求め、ユーザからサイトへのアクセスがあったときに、そのユーザが頻繁に訪れるページやコンテンツをトップページに掲げるサイトである。
【０００８】
この第３の種類のサイトでは、ユーザ本人のアクセスログに基づくコンテンツが提示されるので、そのユーザの嗜好にあったコンテンツが提示されることにはなる。しかし、ユーザの嗜好にあったコンテンツであっても、そのコンテンツの存在をユーザが知らなくてアクセスしていない場合や、そのコンテンツの場所をユーザが忘れがちであるためにアクセス頻度が低い場合などには、トップページに表示されるコンテンツの候補からそのコンテンツが漏れてしまう。その結果、ユーザ嗜好にあったコンテンツに辿り着くまでに多くの操作と時間を要することとなる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
上述した、いずれのタイプのサイトについても、ユーザ嗜好にあったコンテンツを提供するとともにユーザ負担を軽減するということが課題となっている。
【００１０】
このような課題に対し、特開２００１−２６５８１０号公報には、広告という特殊なコンテンツの提示方法が開示されている。この提示方法では、ページ内に表示されるコンテンツ（広告）に対する全ユーザ（属性が付与されている）のアクセスログに基づいてコンテンツ（広告）の属性が決定され、その属性を有するユーザのグループに対してそのコンテンツ（広告）が提示される。つまり、複数のユーザグループのうち、ほかのユーザグループよりも提示に適していると考えられるユーザグループに対してコンテンツ（広告）が提示される。広告効率を高めるなどといった効果を得るためには、この提示方法は適している。
【００１１】
しかし、この提示方法を通常のコンテンツの提示方法に用いると、次のような問題を生じる。即ち、複数のユーザグループのうちの多くのユーザグループで同一のコンテンツが求められていても、そのコンテンツを提示する対象のユーザグループが制限されてしまうという問題や、全てのユーザグループで提示が拒まれるようなコンテンツであっても、ほかのグループよりは提示に適していると判断されたユーザグループには提示されてしまうという問題がある。
【００１２】
その他、サイトにおける情報提供に関連する技術としては、特開２００１−２９０７２８号公報に開示された、サイトのアクセスランキングを提供するシステムや、特開２００１−２６６２４８号公報に開示された、広告の視聴者にポイントを付与して広告視聴を喚起する方法や、特開２００１−１０９７１１号公報に開示された、あるサイトに関連する他のサイトをユーザアクセスの統計に基づいて見つけるシステムなどが知られている。
【００１３】
本発明は、上記事情に鑑み、ユーザ嗜好にあったコンテンツを漏れなく提示することができるとともにユーザの負担が軽いサーバを提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のサーバは、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバにおいて、
上記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部と、
ユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、上記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
ユーザによるアクセスを受けた場合にサイトがユーザに提示する情報を、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とする。
【００１５】
本発明のサーバによれば、あるユーザに提示される情報は、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性に対応するグループにおける統計に基づいてカスタマイズ（調製）されるので、そのグループに属する他のユーザによるアクセスも反映されたカスタマイズとなって、ユーザが嗜好する情報が漏れなく提示される。また、ユーザは情報を調製する必要がないので負担が軽い。
【００１６】
本発明のサーバは、上記ユーザ記憶部が、ユーザを、各ユーザに対応付けられた複数種類のユーザ属性と共に記憶するものであり、
上記統計処理部が、上記複数種類のユーザ属性それぞれに着目した統計を取るものであり、
上記複数種類のユーザ属性のうちユーザが選択したユーザ属性をそのユーザに対応付けて設定する属性設定部を備え、
上記情報調製部が、上記ユーザに提示する情報を調製するに当たり、属性設定部によってそのユーザに対応付けて設定されたユーザ属性に着目した統計に基づいて調製するものであることが好適である。
【００１７】
属性設定部を備えたこのようなサーバによれば、ユーザは自分の嗜好を簡易な操作でサイトに設定することができ、嗜好に一層合った情報を容易に得ることができる。
【００１８】
本発明のサーバは、
「上記サイトが、情報が掲載された複数のページからなる、その情報をページ単位で提示するものであり、
上記情報調製部が、ページに掲載される情報を調製するものである」
というものであってもよい。この場合には、本発明のサーバは、
「上記ページおよび上記情報は、情報属性が対応付けられたものであり、
上記情報調製部が、ページに掲載される情報を調製するに当たり、そのページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報を使って調製するものである」というものであることが好適である。
【００１９】
例えユーザの嗜好に合っていても、調製前のページとは無関係な情報が提示されるのは不都合であるが、ページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報が用いられて調製されることにより、そのような不都合が回避される。
【００２０】
本発明のサーバは、
「上記サイトは、情報が掲載された複数のページが相互にリンクされてなるものであり、
上記情報調製部が、ページのリンク構造を調製するものである」
というものであってもよく、あるいは、
「上記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、その情報をページ単位で提示するものであり、
上記情報調製部が、ページの提示順序を調製するものである」
というものであってもよい。なお、提示順序の調製は、リンク構造やページジャンプ先を調製することなどによって調製することができる。
【００２１】
上記目的を達成する本発明のサーバプログラムは、コンピュータを、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバとして動作させるサーバプログラムにおいて、
上記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、そのサイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
ユーザによるアクセスを受けた場合にサイトがユーザに提示する情報を、そのユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とする。
【００２２】
本発明のサーバプログラムによれば、上述した本発明のサーバをコンピュータによって容易に実現することができる。
【００２３】
なお、本発明にいうサーバプログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいうサーバプログラムには、上記の基本形態のサーバプログラムのみではなく、前述したサーバの各形態に対応する各種の形態のサーバプログラムが含まれる。
【００２４】
また、上記本発明のサーバと、上記サーバプログラムとでは、それらを構成する構成要素名として、統計処理部や情報調製部といった互いに同一の名称を付しているが、サーバプログラムの場合は、そのような作用をなすソフトウェアを指し、サーバの場合は、ハードウェアを含んだものを指している。
【００２５】
また、本発明のサーバプログラムを構成する統計処理部などといった構成要素は、１つの構成要素の機能が１つのプログラム部品によって担われるものであってもよく、１つの構成要素の機能が複数のプログラム部品によって担われるものであってもよく、複数の構成要素の機能が１つのプログラム部品によって担われるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【００２７】
図１は、本発明のサーバの一実施形態を示す図である。
【００２８】
このサーバ１００（Ｗｅｂサーバ）は、通信網３００を介してインターネットなどに接続されており、ネット上のサイト（Ｗｅｂサイト）を提供する。本実施形態ではサーバ１００が１つのサイトの全体を担っている。本実施形態のサーバ１００によって提供されるサイトは、情報が掲載された複数のページ（Ｗｅｂページ）が相互にリンクされて構成されており、このサイトは、通信網３００を介したアクセスに対し、情報が掲載されたページを提示することによって情報の提示を行う。このサイトにアクセスしたユーザは、提示された情報を自分のコンピュータ上にブラウザ（閲覧ソフトウェア）で表示して閲覧する。なお、サーバ１００とブラウザ間でのデータ通信は、例えば既知のＨＴＴＰ（Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）でなされる。
【００２９】
このサーバ１００は、ＣＰＵ、ＲＡＭメモリ、ハードディスク等を内蔵した本体部１０１、本体部１０１からの指示により蛍光面１０２ａに画面表示を行うＣＲＴディスプレイ１０２、このコンピュータシステム内にユーザの指示や文字情報を入力するためのキーボード１０３、蛍光面１０２ａ上の任意の位置を指定することによりその位置に応じた指示を入力するマウス１０４を備えている。
【００３０】
サーバ１００の本体部１０１は、さらに、外観上、フレキシブルディスク（図１には図示せず；図２参照）やＣＤ−ＲＯＭ２００が装填されるフレキシブルディスク装填口１０１ａおよびＣＤ−ＲＯＭ装填口１０１ｂを有しており、その内部には、装填されたフレキシブルディスクやＣＤ−ＲＯＭ２００をドライブする、フレキシブルディスクドライブ１１４、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５（図２参照）も搭載されている。
【００３１】
ここでは、ＣＤ−ＲＯＭ２００に本発明のサーバプログラムの一実施形態が記憶されており、このＣＤ−ＲＯＭ２００がＣＤ−ＲＯＭ装填口１０１ｂから本体部１０１内に装填されると、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５によりそのＣＤ−ＲＯＭ２００に記憶されたサーバプログラムがこのコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされる。このコンピュータシステムのハードディスク内にインストールされたサーバプログラムが起動されると、このコンピュータシステムは、本発明のサーバの一実施形態として動作する。なお、本発明のサーバプログラムが記憶される記憶媒体は、上述したＣＤ−ＲＯＭに限らず、ハードディスクやフレキシブルディスクや光磁気（ＭＯ）ディスクなどであってもよい。
【００３２】
図２は、図１に示すサーバのハードウェア構成図である。
【００３３】
ここには、中央演算処理装置（ＣＰＵ）１１１、ＲＡＭ１１２、ハードディスクコントローラ１１３、フレキシブルディスクドライブ１１４、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５、マウスコントローラ１１６、キーボードコントローラ１１７、ディスプレイコントローラ１１８、および通信用ボード１１９が備えられており、それらはバス１１０で相互に接続されている。
【００３４】
フレキシブルディスクドライブ１１４、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５は、図１を参照して説明したように、フレキシブルディスク２１０、ＣＤ−ＲＯＭ２００が装填され、装填されたフレキシブルディスク２１０、ＣＤ−ＲＯＭ２００をアクセスするものである。
【００３５】
通信用ボード１１９は、通信網３００を介した通信を行うものである。
【００３６】
また、ここには、ハードディスクコントローラ１１３によりアクセスされるハードディスク２２０、マウスコントローラ１１６により制御されるマウス１０４、キーボードコントローラ１１７により制御されるキーボード１０３、およびディスプレイコントローラ１１８により制御されるＣＲＴディスプレイ１０２も示されている。
【００３７】
前述したように、ＣＤ−ＲＯＭ２００にはサーバプログラムが記憶されており、ＣＤ−ＲＯＭドライブ１１５により、そのＣＤ−ＲＯＭ２００からサーバプログラムが読み込まれ、バス１１０を経由し、ハードディスクコントローラ１１３によりハードディスク２２０内に格納される。実際の実行にあたっては、そのハードディスク２２０内のサーバプログラムはＲＡＭ１１２上にロードされ、ＣＰＵ１１１により実行される。
【００３８】
図３は、本発明のサーバプログラムの一実施形態を示す図である。上述したように、ここでは、このサーバプログラム２５０は、ＣＤ−ＲＯＭ２００に記憶されている。
【００３９】
このサーバプログラム２５０は、図１，図２に示すサーバ１００を、上述したサイトを担うものとして動作させるものであり、ランキング生成部２５１、表示属性設定部２５２、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３、およびレイアウト部２５４とを有する。
【００４０】
このサーバプログラム２５０の各要素の詳細な作用については後述することとして、ここでは、各要素の概要について説明する。
【００４１】
ランキング生成部２５１は、本発明にいう統計処理部の一例であり、統計の一例として、ユーザがアクセスしたページのランキングを生成する役割を担っている。
【００４２】
表示属性設定部２５２は、本発明にいう属性種類設定部の一例であって、後述するようにユーザに対応付けられているユーザ属性のうちそのユーザが選択したユーザ属性を設定する役割を担っている。
【００４３】
ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３とレイアウト部２５４は、本発明にいう情報調製部の一例を構成するものである。ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３は、ランキング生成部２５１で生成されたランキングに基づいてＵＲＬやコンテンツを抽出する役割を担い、レイアウト部２５４は、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３によって抽出されたコンテンツを用いてページをレイアウトする役割を担っている。
【００４４】
図４は、本発明のサーバの一実施形態の機能ブロック図である。
【００４５】
この機能ブロック図に示す機能構成は、図３のサーバプログラム２５０が、図１，図２に示すサーバ１００にインストールされて実行されることにより構成されるものである。
【００４６】
この機能ブロック図に示すように、サーバ１００は、アクセスログＤＢ（データベース）１２０とランキング生成部１３０とランキングＤＢ１４０と表示属性設定部１５０とユーザＤＢ１６０とコンテンツＤＢ１７０とＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０とレイアウト部１９０とから構成されている。これらの要素のうち、ランキング生成部１３０、表示属性設定部１５０、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０、およびレイアウト部１９０は、図３に示すサーバプログラム２５０を構成する、ランキング生成部２５１、表示属性設定部２５２、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部２５３、およびレイアウト部２５４にそれぞれ対応するが、図４の各要素は、図１，図２に示すサーバ１００のハードウェアとそのサーバで実行されるＯＳやアプリケーションプログラムとの組合せで構成されているのに対し、図３に示すサーバプログラムの各要素はアプリケーションプログラムのみにより構成されている点が異なる。以下、図４に示すサーバ１００の各要素について詳細な作用を説明することによって、図３に示すサーバプログラム２５０の各要素の作用も合わせて説明する。
【００４７】
図５は、サーバ１００の作用を説明する説明図である。以下、図４と図５とを参照しながらサーバ１００の作用を説明する。
【００４８】
サーバ１００には、サーバ１００が提供するサイトに対するユーザのアクセスを記録する機能（図示を省略）が備えられており、この機能により、このサイトの全ページそれぞれに対する全てのアクセスについて、いわゆるアクセスログがアクセスログＤＢ１２０に蓄積されている。このサイトへのアクセスの際は、ユーザを特定するユーザＩＤが提示されることとなっており、アクセスログＤＢ１２０に蓄積されたアクセスログには、ユーザＩＤと、アクセスの日時と、アクセスされたページを表すＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）と、そのページの累積アクセス数が含まれている。
【００４９】
また、サーバ１００が提供するサイトにアクセスするユーザは、ユーザＤＢ１６０に予め登録されたユーザであり、このユーザＤＢ１６０には、ユーザ毎に、ユーザＩＤと複数種類のユーザ属性が登録されている。このユーザ属性としては、ここでは、ユーザが所有しているコンピュータの機種を表す型名と、そのコンピュータに組み込まれたＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）の名称と、そのコンピュータの周辺機器の機種と、ユーザの年齢と、性別と、個人／法人／ＳＯＨＯの区別が登録されている。このユーザＤＢ１６０には、さらに、上述した複数種類のユーザ属性の中からユーザが選択したユーザ属性の種類が、カスタマイズの基準となる表示属性として登録されている。この表示属性は、ユーザが自分の嗜好する情報の分野をサイトに指示するために、表示属性設定部１５０を通信網経由で利用して設定したものであり、上述した複数種類のユーザ属性を相互に区別する番号を指定するという簡便な操作で設定される。なお、表示属性を設定する操作をユーザが省略した場合は、サイトの運営者側でデフォルトとして用意された表示属性が設定される。
【００５０】
ランキング生成部１３０は、これらアクセスログＤＢ１２０およびユーザＤＢ１６０に記憶されている情報に基づいて、随時、ユーザ属性別のアクセスランキングを生成する（ステップＳ１）。このステップＳ１を詳述すると、まず、ユーザＤＢ１６０に登録されているユーザＩＤから、ユーザ属性が共通しているグループに分けてユーザＩＤを取得する。例えば、「性別」という種類のユーザ属性に着目して、「男性」のグループと「女性」のグループそれぞれに属するユーザＩＤを取得する。同様に、他の種類のユーザ属性に着目して、同様にグループ分けを行った結果も取得する。次に、そのように取得したユーザＩＤの各グループについて、アクセスログＤＢ１２０から、そのグループに属するユーザＩＤが用いられたアクセスの全記録が抽出され、その抽出された記録から、アクセスされたページのＵＲＬと、そのページに対するアクセス数の合計が集計される。このアクセス数は、即ちそのページで提供される情報の利用頻度を表している。このようにアクセス数が集計されると、ＵＲＬをアクセス数が多い順にソートした一覧表が作成され、集計対象となったグループに共通しているユーザ属性と対応付けられて、ユーザ属性別のアクセスランキングとしてランキングＤＢ１４０に格納される。
【００５１】
上述したようなユーザ属性別のアクセスランキングが得られることにより、ユーザ属性が共通するユーザのグループにおける嗜好を表した統計が得られることとなる。個々のユーザによるアクセスでは、嗜好にあった情報が見逃されることがあっても、グループ全体では、嗜好に合った情報に漏れなくアクセスが行われ、得られた統計にはユーザの嗜好が確実に反映されていると期待される。
【００５２】
このようにランキングＤＢ１４０にユーザ属性別のアクセスランキングが格納されている状態で、このサイトにユーザが、登録されているユーザＩＤを用いてアクセスすると、ユーザＤＢ１６０からそのユーザＩＤに対応する表示属性が読み込まれる（ステップＳ２）。ユーザによるサイトへのアクセスとしては、サイト内のページを指定したアクセスや、サイトへのログイン等が考えられ、サイトへのログインは、サイトのいわゆるトップページが要求されることと同義である。以下の説明では、ログイン時の動作を例にして説明を行う。
【００５３】
ユーザによるサイトへのログインが行われて表示属性が読み込まれると、ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０によって、そのユーザのユーザ属性のうち、その表示属性に対応するユーザ属性のアクセスランキングがランキングＤＢ１４０から抽出されてＵＲＬと順位が得られる（ステップＳ３）。
【００５４】
ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０ではさらに、このように得られたＵＲＬに基づいて、コンテンツＤＢ１７０から、ユーザに提示するべきページ（ここではトップページ）に記載するべきコンテンツが、以下説明するように抽出される（ステップＳ４）。
【００５５】
コンテンツＤＢ１７０には、サイト内の各ページのＵＲＬと、そのページにリンクした見出しと、そのページに付与された情報属性が格納されている。ここで、ページの見出しは文字列と画像で構成されたものであり、この見出しがユーザのブラウザによって表示され、その見出しをユーザがクリックすると、その見出しにリンクしたページが呼び出されて表示される。また、情報属性は、そのページで提供される情報の種類を示すために用いられるものであって、本実施形態では、一例として、上述したユーザ属性の種類のうちの１種類を特定する情報属性が各ページに付与されている。このようなコンテンツＤＢ１７０に格納されている見出しのうち、上述したアクセスランキングに載っているＵＲＬと同じＵＲＬに対応する見出しが検索され、さらに、検索で見つかった見出しに対応する情報属性と、ユーザに提示するべきページ（ここではトップページ）の情報属性との照合（マッチング）が行われ、マッチングが成立した見出しが抽出される。
【００５６】
ＵＲＬ・コンテンツ抽出部１８０によってこのように見出しが抽出されると、レイアウト部１９０によって、その見出しがアクセスランキングの順に並んだレイアウトが作成され（ステップＳ５）、そのレイアウトのトップページがユーザに提示される。レイアウトの作成方法として、ここでは、抽出された見出しがランキングの順に記載されたＣＳＶ（Ｃｏｍｍａ Ｓｐａｃｅ Ｖａｌｕｅ）形式のリストを読み込んでＨＴＭＬ形式に書き換える生成スクリプトを用意しておいて、その生成スクリプトをトップページ内で呼び出すという作成方法が採用されている。
【００５７】
このように表示されるトップページには、ユーザの嗜好と同じ嗜好を有することが期待されるグループにおける利用頻度が高いページの見出しが先に掲げられる。即ち、本実施形態では、トップページ内に掲載される情報がカスタマイズされている。また、各見出しは、サイト内の各ページにリンクされているので、トップページ内に掲載される見出しが変わると、トップページからのリンク構造も変わる。従って、本実施形態では、リンク構造のカスタマイズも行われていることとなる。更に、このように見出しが並んで表示されたトップページをユーザが利用するときには、先に掲げられた見出しにリンクしたページに先にアクセスすることが期待される。従って、本実施形態では、ページの提示順序のカスタマイズも行われていることとなる。
【００５８】
以上説明したサーバの作用について、以下更に、ユーザ属性やトップページの具体例を示して具体的に説明する。ここでは、ユーザＡおよびユーザＢという２人のユーザを想定する。
【００５９】
図６は、ユーザＡのユーザ属性などを示す図であり、図７は、ユーザＡに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【００６０】
図６（Ａ）には、ユーザＡについて登録されているユーザ属性が示されており、「所有機種」という種類のユーザ属性４１０として「ＰＣＡＡＡ」が登録されている。同様に、「ＯＳ」という種類のユーザ属性４２０として「ＯＳＡＡＡ」、「周辺機器」という種類のユーザ属性４３０として「ｐｒｉｎｔｅｒＡＡＡ」、「住所」という種類のユーザ属性４４０として「○○県」、「年齢」という種類のユーザ属性４５０として「２６」、「性別」という種類のユーザ属性４６０として「男」、「個人／法人／ＳＯＨＯの区別」という種類のユーザ属性４７０として「個人」が登録されている。
【００６１】
また、図６（Ｂ）には、ユーザＡが設定した表示属性４８０として「ＯＳ」が示されており、図６（Ａ）に示す「ＯＳ」という種類のユーザ属性４２０を見ると「ＯＳＡＡＡ」が登録されているので、ユーザＡに対して提示される情報は、「ＯＳＡＡＡ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキングに基づいてカスタマイズされることとなる。
【００６２】
ここで、ユーザ属性の種類毎に、ユーザが表示属性として設定した場合に得られる利点を説明する。
【００６３】
「所有機種」が表示属性として設定された場合には、ユーザが所有しているコンピュータの機種に最適化された情報を取得することができる。例えば、ドライバの更新に関する情報や、修理状況などといったサポートサービスの情報や、対象機種が限定されたキャンペーン情報などが得られる。
【００６４】
「ＯＳ」が表示属性として設定された場合には、ユーザのコンピュータで使用されているＯＳに最適化された情報を取得することができる。例えば、ドライバのダウンロードに関する情報などが得られる。
【００６５】
「周辺機器」が表示属性として設定された場合には、ユーザが所有している周辺機器に最適化された情報を取得することができる。例えば、特定環境下で機器が動作するか否かの確認結果や、ドライバ情報などが得られる。
【００６６】
「住所」が表示属性として設定された場合には、ユーザが住んでいる地域に特化した情報を取得することができる。例えば、天気、ニュース、サポート窓口などといった情報が得られる。
【００６７】
「年齢」が表示属性として設定された場合には、ユーザの年齢や世代に特化した情報を取得することができる。例えば、高齢者向けサービスの情報などが得られる。
【００６８】
「性別」が表示属性として設定された場合には、男性、女性に特化した情報を取得することができる。例えば、女性限定サービスの情報などが得られる。
【００６９】
「個人／法人／ＳＯＨＯの区別」が表示属性として設定された場合には、個人向け、法人向け、ＳＯＨＯ向けに特化した情報を取得することができる。例えば、ニュースや、キャンペーン情報などが得られる。
【００７０】
以下、ユーザＡに対する情報のカスタマイズの説明に話を戻す。
【００７１】
図７には、「ＯＳＡＡＡ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキング６１０と、このアクセスランキング６１０に基づいてカスタマイズされるトップページ５００が示されている。
【００７２】
この図７に示すアクセスランキング６１０では、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ１．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で１位であり、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ２．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で５位であることが示されている。このアクセスランキング６１０に掲げられた各ＵＲＬは、上述したように、コンテンツＤＢ１７０からの見出しの抽出に用いられ、この図７には、抽出された見出し６２０と、その見出しにリンクされたページに付与された情報属性６３０がアクセスランキング６１０のＵＲＬに対応付けられて示されている。
【００７３】
トップページ５００は、所定のＵＲＬ５１０で指定されるページであり、このトップページ５００がユーザに提示されると、ユーザのブラウザによって画面５２０が表示される。このトップページ５００には、情報属性５３０として「所有機種」が付与されており、コンテンツＤＢ１７０から抽出された見出し６２０のうち、対応する情報属性６３０が「所有機種」である見出し５２１，５２２が抽出されて画面５２０上に配置される。
【００７４】
このように、ユーザＡについては、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ１．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２１と、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ２．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２２が配置されたトップページ５００が提示される。
【００７５】
図８は、ユーザＢのユーザ属性などを示す図であり、図９は、ユーザＢに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【００７６】
図８（Ａ）には、ユーザＢについて登録されているユーザ属性が示されており、「所有機種」という種類のユーザ属性７１０として「ＰＣＢＢＢ」が登録されている。同様に、「ＯＳ」という種類のユーザ属性７２０として「ＯＳＢＢＢ」、「周辺機器」という種類のユーザ属性７３０として「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」、「住所」という種類のユーザ属性７４０として「××県」、「年齢」という種類のユーザ属性７５０として「４０」、「性別」という種類のユーザ属性７６０として「女」、「個人／法人／ＳＯＨＯの区別」という種類のユーザ属性７７０として「法人」が登録されている。
【００７７】
また、図８（Ｂ）には、ユーザＢが設定した表示属性７８０として「所有機種」が示されており、図８（Ａ）に示す「所有機種」という種類のユーザ属性７３０を見ると「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」が登録されているので、ユーザＢに対して提示される情報は、「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキングに基づいてカスタマイズされることとなる。
【００７８】
図９には、「ｐｒｉｎｔｅｒＢＢＢ」というユーザ属性を共通に有するユーザのグループにおけるアクセスランキング６４０と、このアクセスランキング６４０に基づいてカスタマイズされる、図７にも示すトップページ５００が示されている。
【００７９】
この図９に示すアクセスランキング６４０では、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＡＧ１．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で１位であり、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＯＳ３．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページがアクセス数で５位であることが示されている。またこの図９には、このアクセスランキング６４０に掲げられた各ＵＲＬが用いられて抽出された見出し６５０と、その見出しにリンクされたページに付与された情報属性６６０がそれらのＵＲＬに対応付けられて示されている。
【００８０】
トップページ５００のＵＲＬ５１０および情報属性５３０は、図７に示すものと全く変わらないが、このトップページ５００がユーザＢに提示される場合には、コンテンツＤＢ１７０から抽出された見出し６５０に基づいたカスタマイズが行われるので、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ３．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２３と、「ｈｔｔｐ：／／＊／ＰＣ４．ｈｔｍｌ」というＵＲＬで表されるページにリンクした見出し５２４が画面５２０上に配置されたトップページ５００が提示される。
【００８１】
このように、本実施形態によれば、ユーザが属するグループのアクセス傾向に応じて見出しがカスタマイズされるので、ユーザの嗜好する情報が漏れなく提示されることとなる。また、ユーザが、このようにカスタマイズされた情報提示を受けるためには、表示属性の設定を行えばよく、ユーザの負担が軽い。
【００８２】
なお、上記説明では、サイトの全体を担うサーバが例示されているが、本発明のサーバは、サイトの一部分を担うものであってもよい。
【００８３】
また、上記説明では、ユーザＤＢに複数種類のユーザ属性が登録されているが、本発明にいうユーザ記憶部は、１種類のユーザ属性のみが登録されたものであってもよい。
【００８４】
また、上記説明では、ページどうしのリンク構造をカスタマイズすることによりページの提示順序をカスタマイズする例が示されているが、本発明のサーバは、例えば、ページジャンプの技術を前提とし、ジャンプ先をカスタマイズすることによってページの提示順序をカスタマイズするものであってもよい。
【００８５】
また、上記説明では、ページ単位で情報を提示するサイトが例示されているが、本発明にいうサイトは、そのようなページの概念を持たないサイトであってもよい。
【００８６】
また、上記説明では、ページ毎に情報属性が付与された例が示されているが、本発明にいう情報属性は、ページを構成する情報毎に付与されてもよい。
【００８７】
以下、本発明の種々の形態について付記する。
【００８８】
（付記１） 通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバにおいて、
前記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部と、
前記ユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうち前記ユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、前記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
前記ユーザによるアクセスを受けた場合に前記サイトが該ユーザに提示する情報を、該ユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して前記統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とするサーバ。
【００８９】
（付記２） 前記ユーザ記憶部が、前記ユーザを、各ユーザに対応付けられた複数種類のユーザ属性と共に記憶するものであり、
前記統計処理部が、前記複数種類のユーザ属性それぞれに着目した統計を取るものであり、
前記複数種類のユーザ属性のうちユーザが選択したユーザ属性を該ユーザに対応付けて設定する属性設定部を備え、
前記情報調製部が、前記ユーザに提示する情報を調製するに当たり、前記属性設定部によってそのユーザに対応付けて設定されたユーザ属性に着目した統計に基づいて調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９０】
（付記３） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９１】
（付記４） 前記ページおよび前記情報は、情報属性が対応付けられたものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するに当たり、該ページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報を使って調製するものであることを特徴とする付記３記載のサーバ。
【００９２】
（付記５） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページが相互にリンクされてなるものであり、
前記情報調製部が、前記ページのリンク構造を調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９３】
（付記６） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページの提示順序を調製するものであることを特徴とする付記１記載のサーバ。
【００９４】
（付記７） コンピュータを、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバとして動作させるサーバプログラムにおいて、
前記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、前記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
前記ユーザによるアクセスを受けた場合に前記サイトが該ユーザに提示する情報を、該ユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して前記統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とするサーバプログラム。
【００９５】
（付記８） 前記ユーザ記憶部が、前記ユーザを、各ユーザに対応付けられた複数種類のユーザ属性と共に記憶するものであり、
前記統計処理部が、前記複数種類のユーザ属性それぞれに着目した統計を取るものであり、
前記複数種類のユーザ属性のうちユーザが選択したユーザ属性を該ユーザに対応付けて設定する属性設定部を備え、
前記情報調製部が、前記ユーザに提示する情報を調製するに当たり、前記属性設定部によってそのユーザに対応付けて設定されたユーザ属性に着目した統計に基づいて調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【００９６】
（付記９） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【００９７】
（付記１０） 前記ページおよび前記情報は、情報属性が対応付けられたものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するに当たり、該ページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報を使って調製するものであることを特徴とする付記９記載のサーバプログラム。
【００９８】
（付記１１） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページが相互にリンクされてなるものであり、
前記情報調製部が、前記ページのリンク構造を調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【００９９】
（付記１２） 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページの提示順序を調製するものであることを特徴とする付記７記載のサーバプログラム。
【０１００】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザ嗜好にあったコンテンツを漏れなく提示することができるとともにユーザの負担が軽い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のサーバの一実施形態を示す図である。
【図２】図１に示すサーバのハードウェア構成図である。
【図３】本発明のサーバプログラムの一実施形態を示す図である。
【図４】本発明のサーバの一実施形態の機能ブロック図である。
【図５】サーバの作用を説明する説明図である。
【図６】ユーザＡのユーザ属性などを示す図である。
【図７】ユーザＡに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【図８】ユーザＢのユーザ属性などを示す図である。
【図９】ユーザＢに対して提示されるトップページの例を示す図である。
【符号の説明】
１００ サーバ
１２０ アクセスログＤＢ
１３０ ランキング生成部
１４０ ランキングＤＢ
１５０ 表示属性設定部
１６０ ユーザＤＢ
１７０ コンテンツＤＢ
１８０ ＵＲＬ・コンテンツ抽出部
１９０ レイアウト部
２００ ＣＤ−ＲＯＭ
２１０ フレキシブルディスク
２５０ サーバプログラム
２５１ ランキング生成部
２５２ 表示属性設定部
２５３ ＵＲＬ・コンテンツ抽出部
２５４ レイアウト部
３００ 通信網
４１０，…，４７０，７１０，…，７７０ ユーザ属性
４８０，７８０ 表示属性
５００ トップページ
５１０ ＵＲＬ
５２０ 画面
５２１，…，５２４ 見出し
５３０ 情報属性
６１０，６４０ アクセスランキング
６２０，６５０ 見出し
６３０，６６０ 情報属性
Claims (7)
- 通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバにおいて、
前記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部と、
前記ユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうち前記ユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、前記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
前記ユーザによるアクセスを受けた場合に前記サイトが該ユーザに提示する情報を、該ユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して前記統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とするサーバ。 - 前記ユーザ記憶部が、前記ユーザを、各ユーザに対応付けられた複数種類のユーザ属性と共に記憶するものであり、
前記統計処理部が、前記複数種類のユーザ属性それぞれに着目した統計を取るものであり、
前記複数種類のユーザ属性のうちユーザが選択したユーザ属性を該ユーザに対応付けて設定する属性設定部を備え、
前記情報調製部が、前記ユーザに提示する情報を調製するに当たり、前記属性設定部によってそのユーザに対応付けて設定されたユーザ属性に着目した統計に基づいて調製するものであることを特徴とする請求項１記載のサーバ。 - 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するものであることを特徴とする請求項１記載のサーバ。 - 前記ページおよび前記情報は、情報属性が対応付けられたものであり、
前記情報調製部が、前記ページに掲載される情報を調製するに当たり、該ページの情報属性と同じ情報属性が対応付けられた情報を使って調製するものであることを特徴とする請求項３記載のサーバ。 - 前記サイトは、情報が掲載された複数のページが相互にリンクされてなるものであり、
前記情報調製部が、前記ページのリンク構造を調製するものであることを特徴とする請求項１記載のサーバ。 - 前記サイトは、情報が掲載された複数のページからなる、該情報をページ単位で提示するものであり、
前記情報調製部が、前記ページの提示順序を調製するものであることを特徴とする請求項１記載のサーバ。 - コンピュータを、通信網を介したアクセスを受けて情報を提示するサイトの少なくとも一部を担うサーバとして動作させるサーバプログラムにおいて、
前記サイトにアクセスする複数のユーザを、それらのユーザそれぞれに対応付けられたユーザ属性と共に記憶するユーザ記憶部に記憶された複数のユーザのうちユーザ属性が共通するユーザからなるグループについて、前記サイトが提示した情報の統計を取る統計処理部と、
前記ユーザによるアクセスを受けた場合に前記サイトが該ユーザに提示する情報を、該ユーザのユーザ属性と同じユーザ属性を共通のユーザ属性とするグループに対して前記統計処理部によって得られた統計に基づいて調製する情報調製部とを備えたことを特徴とするサーバプログラム。
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