JP2004021479A - 情報配信装置、情報再生装置、及び情報配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能な情報配信装置、情報再生装置、及びこれらを用いた情報配信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】情報配信装置1と情報再生装置6Aとの間で情報の配信を行う本発明の情報配信システムにおいて、情報配信装置1は、情報の再生に先立って情報再生装置6Aから該情報の再生要求(PLAY_CONTENT_REQ)を受信し、その再生可否を情報再生装置6Aに通知する構成とされており、情報再生装置6Aは、情報の再生に先立って情報配信装置1に該情報の再生要求を送信し、情報配信装置1から通知された再生可否に基づいて情報の再生制御を行う構成とされている。
【選択図】 図7
【解決手段】情報配信装置1と情報再生装置6Aとの間で情報の配信を行う本発明の情報配信システムにおいて、情報配信装置1は、情報の再生に先立って情報再生装置6Aから該情報の再生要求(PLAY_CONTENT_REQ)を受信し、その再生可否を情報再生装置6Aに通知する構成とされており、情報再生装置6Aは、情報の再生に先立って情報配信装置1に該情報の再生要求を送信し、情報配信装置1から通知された再生可否に基づいて情報の再生制御を行う構成とされている。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して画像情報や音声・音楽情報(以下、コンテンツと呼ぶ)を配信する情報配信装置、該コンテンツを再生する情報再生装置、及びこれらを用いた情報配信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットやイントラネット等の普及に伴い、様々なコンテンツをオンラインで配信するサービス(以下、コンテンツ配信サービスと呼ぶ)が提供され始めている。このようなコンテンツ配信サービスは、コンテンツの保管や転送・課金制御を行うコンテンツ配信装置(サーバ)と、該コンテンツ配信装置にネットワーク接続されたコンテンツ再生装置(クライアント)と、を有して構築されたコンテンツ配信システムの下に実現されており、コンテンツ配信装置に保管されたコンテンツは、コンテンツ再生装置からのダウンロード要求に応じて、ネットワーク経由で配信提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、上記構成から成るコンテンツ配信システムであれば、互いにネットワーク接続されたコンテンツ配信装置とコンテンツ再生装置との間で、有形メディアを介することなく、配信サービス利用者の要求に応じたコンテンツをオンライン配信することが可能である。
【0004】
しかしながら、従来のコンテンツ配信装置は、コンテンツ再生装置からのダウンロード要求に対してその課金対象ユーザを特定した上でコンテンツを配信する機能しか有しておらず、一旦ダウンロードされたコンテンツの複製可否や再生可否をコンテンツ配信装置側で管理することはできなかった。
【0005】
そのため、従来のコンテンツ配信システムは、コンテンツの不正コピーを取り締まりにくく、コンテンツ提供者の正当な対価回収が難しいという課題を有していた。また、コンテンツ製作者/権利者の意向等によってコンテンツの配信提供を停止した場合でも、既にダウンロードされたコンテンツについては、その配信提供停止後も何ら制限なく継続再生されてしまうといった課題も有していた。
【0006】
なお、上記課題を解決する手段としては、配信されるコンテンツ自体に何らかの複製防止機能や再生制限機能を付加しておく方法が考えられる。しかし、このような方法では、不正行為のみならず、正当ユーザによるコンテンツ複製や他装置へのコンテンツ移動までも一律に制限されてしまうため、正当ユーザは、既得コンテンツのバックアップや使用装置の変更に際し、該既得コンテンツの複製や移動に代えて、同一コンテンツの重複ダウンロードを行わざるを得なかった。その結果、ネットワークやコンテンツ配信装置には不要な負荷増大が生じ、ユーザに対するコンテンツ配信の遅延が招かれていた。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能な情報配信装置、情報再生装置、及びこれらを用いた情報配信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報配信装置は、ネットワークを介して接続された情報再生装置に対して情報の配信を行う情報配信装置において、情報の再生に先立って情報再生装置から該情報の再生要求を受信し、その再生可否を情報再生装置に通知する構成としており、本発明に係る情報再生装置は、ネットワークを介して接続された情報配信装置から取得した情報を再生する情報再生装置において、情報の再生に先立って情報配信装置に該情報の再生要求を送信し、情報配信装置から通知された再生可否に基づいて前記情報の再生制御を行う構成としている。このような構成であれば、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能となる。
【0009】
なお、上記構成から成る情報配信装置は、前記情報の再生に先立って情報再生装置から該情報の転送要否を受信し、該転送要否に基づいて前記情報の転送制御を行う構成にするとよく、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報の再生に先立って情報配信装置に該情報の転送要否を送信し、該転送要否に基づいて前記情報の受信制御を行う構成にするとよい。このような構成とすることにより、不必要なデータ転送を削減することができるので、ネットワークや情報配信装置の負荷軽減が可能となる。
【0010】
また、上記構成から成る情報配信装置は、前記情報の再生に先立って情報再生装置から該情報の使用者を特定するIDを受信し、該IDを課金情報として管理する構成にするとよく、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報の再生に先立って情報配信装置に前記IDを送信する構成にするとよい。このような構成とすることにより、情報再生に対する正当な対価回収が可能となる。
【0011】
また、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報と前記IDを併せて格納する情報格納部を有し、該情報格納部から前記情報を移動する場合は前記IDを前記情報に付随させて移動し、前記情報を複製する場合は前記IDを前記情報に付随させずに複製する構成にするとよい。このような構成とすることにより、ユーザ間で前記情報が複製された場合でも、該複製情報の所有者は、その再生時に正当な対価を支払うことになるため、不法コピーの蔓延を防ぐことができる。
【0012】
また、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報を格納する情報格納部を有し、該情報格納部から前記情報を移動する場合は該情報に移動属性を付し、前記情報を複製する場合は該情報に複製属性を付す構成にするとよい。このような構成とすることにより、情報再生装置では、該情報が移動或いは複製されたものであることを認識することができる。
【0013】
また、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報の再生に先立って前記情報に移動属性もしくは複製属性が付されているか否かを判断し、その判断結果に基づいて該情報の再生制御を行う構成にするとよい。このような構成とすることにより、情報再生装置がネットワークに接続されていない場合など、前記情報の再生に関して情報配信装置での課金管理が不可能な場合でも、情報再生装置側で該情報の不正再生を抑制することができる。
【0014】
そして、上記目的を達成するために、本発明に係る情報配信システムは、上記構成から成る情報配信装置と情報再生装置とを有して構成されている。このようなシステムを構築することにより、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るコンテンツ配信システムの一実施形態を示すブロック図である。本実施形態のコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信サービスの提供を行うサーバ側は、コンテンツの保管や転送・課金制御を行うコンテンツ配信装置1と、コンテンツが格納されるコンテンツ格納部2Aと、課金情報が格納される課金情報格納部2Bによって構成される。一方、コンテンツ配信サービスの提供を受けるクライアント側は、コンテンツ配信装置1との間でネットワーク3を介した情報通信を行うネットワークサービス提供装置4A、4Bと、各ネットワークサービス提供装置4A、4Bとの間で基地局装置5A、5Bを介した有線或いは無線通信を行うコンテンツ再生装置6A、6Bによって構成される。なお、コンテンツ再生装置6A、6Bは、相互間或いはネットワーク接続されていないコンテンツ再生装置6Cとの間で格納情報をやり取りすることができる。
【0016】
図2は本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの流れ、コンテンツに対する対価の流れ、及び要求の流れを示すフロー図である。本図に示すように、コンテンツ製作者/権利者aによって作成されたコンテンツは、配信サービス提供者bに有償で譲渡される。また、著作権保護団体a’によって保護されるコンテンツについては、その登録が行われる。配信サービス提供者bに保管されたコンテンツは、配信サービス利用者dからのダウンロード要求に応じて、ネットワークサービス提供者c経由で配信提供される。なお、配信サービス利用者dと配信サービス提供者b及び金融機関eとの間には、予め若しくはサービス利用毎に契約が結ばれており、コンテンツに対する対価は、配信サービス提供者bからの対価要求に応じて、金融機関e経由で支払われる。
【0017】
次に、本実施形態のコンテンツ配信システムを構成するコンテンツ配信装置1の内部構成について説明する。図3はコンテンツ配信装置1の一構成例を示すブロック図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ配信装置1は、コンテンツ格納部2Aに格納されたコンテンツを読み出すコンテンツ読出部11と、コンテンツ配信動作全般(コンテンツ読出、課金情報格納、コンテンツ転送、再生可否判定など)を統括制御する再生制御部12と、コンテンツの配信や再生に基づく課金情報を管理する課金制御部13と、ネットワーク3経由でコンテンツの転送を行うデータ転送部14と、コンテンツ再生装置からのコンテンツ再生要求(詳細は後述)に関する処理を行う再生要求処理部15と、を有して成る。
【0018】
図4は課金情報格納部2Bに格納される課金情報の一例を示す概念図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ配信装置1では、コンテンツ再生に関わる課金情報として、配信サービス利用者(課金対象)を特定するためのユーザIDと、コンテンツ再生装置を特定するためのプロダクトIDと、再生対象であるコンテンツの固有情報(コンテンツを特定するためのコンテンツID、コンテンツ再生に対する課金額等を示すコンテンツ情報、コンテンツ再生回数を示すコンテンツ再生カウンタ)と、が課金情報格納部2Bに格納される。なお、該課金情報は、ユーザID登録時に新規作成された後も、コンテンツ再生要求を受ける度に逐次更新される。
【0019】
また、上記課金情報は、ユーザID単位で管理されており、1ユーザが複数のコンテンツ再生装置を所有する場合には、1ユーザIDに対して複数のプロダクトIDが関連付けられる。同様に、1コンテンツ再生機器で複数のコンテンツが再生される場合には、1プロダクトIDに対して複数のコンテンツ固有情報(コンテンツID、コンテンツ情報、コンテンツ再生カウンタ)が関連付けられる。従って、1ユーザIDに対する課金請求は、当該ユーザIDに関連付けられた全コンテンツに対する課金額を合計して行われる。
【0020】
続いて、本実施形態のコンテンツ配信システムを構成するコンテンツ再生装置6Aの内部構成について説明する。図5はコンテンツ再生装置6Aの一構成例を示すブロック図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ再生装置6Aは、基地局装置5Aとの有線接続を確立してコンテンツ配信装置1との間でコンテンツや要求信号などの送受信を行うネットワーク接続部61と、該ネットワーク接続部61におけるコンテンツ受信処理を行う受信処理部62と、コンテンツ配信装置1からのコンテンツ転送要否を判定するデータアクセス制御部63と、コンテンツの格納/読出を制御するファイルアクセス部64と、コンテンツが格納されるコンテンツ格納部65と、コンテンツの再生処理を行う再生処理部66と、該再生処理部66の指示に応じてコンテンツの再生を行う再生デバイス67(ディスプレイやスピーカ)と、を有して成る。
【0021】
なお、コンテンツ再生装置6Bの内部構成は、基地局装置5Bとの無線通信用にアンテナが必要となる以外、基本的に上記したコンテンツ再生装置6Aと同様の構成から成る。また、コンテンツ再生装置6Cの内部構成も、ネットワーク接続部61や受信処理部62が不要となる以外、基本的に上記したコンテンツ再生装置6Aと同様の構成から成る。
【0022】
図6はコンテンツ格納部65に格納される情報の一例を示す概念図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ再生装置6Aでは、コンテンツに関する情報として、配信サービス利用者(課金対象)を特定するためのユーザIDと、コンテンツ配信装置1から転送されたコンテンツ本体(コンテンツデータ以外に著作権情報や再配布情報を含む)と、該コンテンツの移動・複製属性を示すコンテンツ属性と、該コンテンツに許可された再生可能回数と、がコンテンツ格納部65に格納される。
【0023】
なお、コンテンツ再生装置間でのコンテンツ移動時には、該コンテンツに関連する全情報(ユーザID、コンテンツ本体、コンテンツ属性、再生可能回数)が移動先のコンテンツ再生装置に複製された後、コンテンツ属性として「移動」属性が付され、移動元のコンテンツ再生装置から上記全情報が削除される。一方、コンテンツ複製時には、該コンテンツに関連する情報のうち、ユーザIDを除く全ての情報が複製先のコンテンツ再生装置に複製された後、コンテンツ属性として「複製」属性が付される。このとき、複製元のコンテンツ再生装置には、上記全情報がそのまま保持される。このような移動・複製コンテンツの再生動作については、後ほど詳細に説明する。
【0024】
続いて、上記構成から成るコンテンツ配信システムでの送受信動作について説明する。図7はコンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置6Aとの間でやり取りされるメッセージ及びシーケンスの一例を示す概念図である。
【0025】
本図に示すように、本実施形態のコンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置6Aとの間には、コンテンツ配信に関するメッセージとして、コンテンツ再生装置6Aの登録/解除用メッセージ(REGISTER/UNREGISTER)と、コンテンツ再生の可否を問い合わせる再生許可メッセージ(PLAY)と、課金要求を行う課金要求メッセージ(BILLING)の3種類が少なくとも用意されている。
【0026】
コンテンツ再生装置6Aの登録/解除用メッセージ(REGISTER/UNREGISTER)は、コンテンツ再生装置6Aの使用開始時やユーザ変更時、或いは使用停止時や破棄時にやり取りされる。このようなコンテンツ再生装置6Aの登録/解除操作は、コンテンツ配信装置1におけるユーザID/プロダクトID管理に必要となる。また、再生要求メッセージ(PLAY)や課金要求メッセージ(BILLING)は、コンテンツ再生装置6Aにおけるコンテンツ再生や、コンテンツ配信装置1における課金情報更新(コンテンツID、コンテンツ情報、コンテンツ再生カウンタの管理)に必要となる。
【0027】
なお、コンテンツ配信装置1に対するコンテンツ再生装置6Aの相関関係は、上記したメッセージの送受信状況により、未登録状態(コンテンツ配信/再生不能状態)、通常状態(コンテンツ再生指示待機状態)、及び再生可能状態(コンテンツ再生可能/再生中状態)のいずれかに分類される。例えば、未登録状態のコンテンツ再生装置6Aからコンテンツ配信装置1に対して登録要求メッセージ(REGISTER_TERMINAL_REQ)が送信され、該メッセージに対して登録成功メッセージ(REGISTER_ACK)が返信された場合には、コンテンツ再生装置6Aが未登録状態から通常状態へと遷移される。一方、該メッセージに対して登録失敗メッセージ(REGISTER_REJECT)が返信された場合には、コンテンツ再生装置6Aが未登録状態に維持される。
【0028】
また、本実施形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツ再生装置6Aでのコンテンツ再生に先立って、コンテンツ再生装置6Aからコンテンツ配信装置1に対して再生要求メッセージ(PLAY_CONTENT_REQ)を送信し、コンテンツ配信装置1から通知された再生許可メッセージ(PLAY_ACK)に基づいてコンテンツ再生装置6Aでのコンテンツ再生制御を行う点に特徴を有している。そこで、以下では、上記メッセージの送受信動作を含め、本実施形態のコンテンツ配信システムにて行われるコンテンツ配信動作について、具体例を挙げて詳細に説明する。
【0029】
まず、コンテンツ配信装置1に既登録(登録シーケンスは上述)のコンテンツ再生装置6Aにて、未ダウンロードコンテンツXの再生要求が行われた場合について説明する。
【0030】
コンテンツ再生装置6AでコンテンツXの再生要求が行われた場合、該再生要求を受けた再生処理部66は、ネットワーク接続部61に対してコンテンツ配信装置1との接続指示を行う。該接続指示を受けたネットワーク接続部61は、基地局装置5A、ネットワークサービス提供装置4A、及びネットワーク3を介してコンテンツ配信装置1との接続を確立し、該コンテンツ配信装置1に対するID通知(ユーザID、プロダクトID)を行った後、その接続確立処理が完了した旨を再生処理部66に通知する。
【0031】
上記接続確立通知を受けた再生処理部66は、データアクセス制御部63に対してコンテンツXがコンテンツ格納部65に格納されているか否かの確認指示を行う。該確認指示を受けたデータアクセス制御部63は、ファイルアクセス部64を介してコンテンツ格納部65を調査し、その調査結果(本ケースでは「コンテンツX;未格納」)を再生処理部65に返信する。該調査結果を受けた再生処理部65は、ネットワーク接続部61を介してコンテンツ配信装置1にコンテンツXの再生要求メッセージ(PLAY_CONTENT_REQ)を送出する。なお、該再生要求メッセージには、コンテンツの転送要否を示す情報(本ケースでは「コンテンツ転送;必要」)が含まれている。
【0032】
一方、コンテンツ再生装置6Aと接続確立されたコンテンツ配信装置1のデータ転送部14は、受信した再生要求メッセージを再生要求処理部15に対して送出する。該再生要求メッセージを受けた再生要求処理部15は、それに含まれるコンテンツ転送要否情報に基づいて、コンテンツXの転送が必要であることを判断し、再生制御部12に対してコンテンツXの転送開始指示を行う。
【0033】
該転送開始指示を受けた再生制御部12は、課金制御部13に対して課金情報の更新指示を行う。該更新指示を受けた課金制御部13は、課金情報格納部2Bに格納された課金情報の更新(コンテンツ再生装置6Aから通知されたユーザIDに対するコンテンツXの新規関連付け)を行う。このようにコンテンツXの再生に対する課金対象が確定されると、再生制御部12は、データ転送部14、ネットワーク3、ネットワークサービス提供装置4A、及び基地局装置5Aを介してコンテンツ再生装置6Aに再生許可メッセージ(PLAY_ACK)と課金要求メッセージ(BILLING_REQ)を送出し、コンテンツ再生装置6Aから課金了承メッセージ(BILLING_ACK)を受けるまでコンテンツXの転送開始を待機する。
【0034】
コンテンツ再生装置6Aからの課金了承メッセージ(BILLING_ACK)を受けると、再生制御部12は、コンテンツ読出部11に対してコンテンツXの読出指示を行う。該読出指示を受けたコンテンツ読出部11は、コンテンツ格納部2AからコンテンツXを読み出し、再生制御部12を介してデータ転送部14に送出する。コンテンツXを受け取ったデータ転送部14は、ネットワーク3、ネットワークサービス提供装置4A、及び基地局装置5Aを介してコンテンツ再生装置6AにコンテンツXを転送する。
【0035】
コンテンツ配信装置1からコンテンツXが転送されたコンテンツ再生装置6Aの再生処理部66は、データアクセス部63に対してコンテンツXの受信指示を行う。該受信指示を受けたデータアクセス部63は、受信処理部62に対してコンテンツXの受信指示を行うとともに、ファイルアクセス部64に対してコンテンツXの格納指示を行う。
【0036】
コンテンツXの受信指示を受けた受信処理部62は、ネットワーク接続部61で受信されたコンテンツXをデータアクセス制御部63に転送する。コンテンツXを受け取ったデータアクセス制御部63は、該コンテンツXをファイルアクセス部64及び再生処理部66に転送する。コンテンツXを受け取ったファイルアクセス部64は、コンテンツ格納部65にコンテンツXの格納を行い、再生処理部66は、再生デバイス67にコンテンツXの再生開始指示を行った後、該コンテンツXを再生デバイス67に転送する。
【0037】
再生開始指示を受けた再生デバイス67は、各種デバイス(ディスプレイやスピーカ)を初期化してコンテンツXの再生を行う。コンテンツ配信装置1から転送されたコンテンツXの再生が完了すると、再生処理部66は、データアクセス部63及び再生デバイス67にコンテンツXの再生停止指示を行い、各部におけるコンテンツXの転送、記録、再生処理を停止する。
【0038】
次に、コンテンツ配信装置1に既登録(登録シーケンスは上述)のコンテンツ再生装置6Aにて、既ダウンロードコンテンツYの再生要求が行われた場合について説明する。
【0039】
コンテンツ再生装置6AでコンテンツYの再生要求が行われた場合、該再生要求を受けた再生処理部66は、ネットワーク接続部61に対してコンテンツ配信装置1との接続指示を行う。該接続指示を受けたネットワーク接続部61は、基地局装置5A、ネットワークサービス提供装置4A、及びネットワーク3を介してコンテンツ配信装置1との接続を確立し、該コンテンツ配信装置1に対するID通知(ユーザID、プロダクトID)を行った後、その接続確立処理が完了した旨を再生処理部66に通知する。
【0040】
なお、コンテンツYが他装置から移動されたファイルである場合には、その移動時にユーザIDも複製されているため、移動元となったコンテンツ再生装置と同じ動作でコンテンツYの再生を行うことができる。一方、コンテンツYが複製されたファイルである場合には、その複製時にユーザIDが欠落しているため、この時点で改めてユーザIDが通知されることになる。従って、コンテンツYが不正複製された場合でも、その再生に対する課金対象を確定することができる。
【0041】
上記接続確立通知を受けた再生処理部66は、データアクセス制御部63に対してコンテンツYがコンテンツ格納部65に格納されているか否かの確認指示を行う。該確認指示を受けたデータアクセス制御部63は、ファイルアクセス部64を介してコンテンツ格納部65を調査し、その調査結果(本ケースでは「コンテンツY;格納済」)を再生処理部65に返信する。該調査結果を受けた再生処理部65は、ネットワーク接続部61を介してコンテンツ配信装置1にコンテンツYの再生要求メッセージ(PLAY_CONTENT_REQ)を送出する。なお、該再生要求メッセージには、コンテンツの転送要否を示す情報(本ケースでは「コンテンツ転送;不要」)が含まれている。
【0042】
一方、コンテンツ再生装置6Aと接続確立されたコンテンツ配信装置1のデータ転送部14は、受信した再生要求メッセージを再生要求処理部15に対して送出する。該再生要求メッセージを受けた再生要求処理部15は、それに含まれるコンテンツ転送要否情報に基づいて、コンテンツYの転送が不要であることを判断し、再生制御部12に対してコンテンツYの転送不要指示を行う。
【0043】
該転送不要指示を受けた再生制御部12は、課金制御部13に対して課金情報の更新指示を行う。該更新指示を受けた課金制御部13は、課金情報格納部2Bに格納された課金情報の更新(コンテンツYに関連するコンテンツ再生カウンタのカウントアップなど)を行う。このように課金情報が更新されると、再生制御部12は、データ転送部14、ネットワーク3、ネットワークサービス提供装置4A、及び基地局装置5Aを介してコンテンツ再生装置6Aに再生許可メッセージ(PLAY_ACK)と課金要求メッセージ(BILLING_REQ)を送出し、コンテンツ再生装置6Aから課金了承メッセージ(BILLING_ACK)の受信を待機する。
【0044】
なお、コンテンツ製作者/権利者の意向等によってコンテンツYの配信提供を停止した場合には、再生制御部12におけるコンテンツYの再生禁止を併せて設定すればよい。このような設定を行うことにより、既ダウンロードコンテンツYについても、その配信提供停止後の再生を容易に停止することができる。
【0045】
一方、コンテンツ配信装置1から再生許可メッセージ(PLAY_ACK)と課金要求メッセージ(BILLING_REQ)を受信したコンテンツ再生装置6Aの再生処理部66は、ネットワーク接続部61を介して、コンテンツ配信装置1に課金了承メッセージ(BILLING_ACK)を送信した後、データアクセス部63に対してコンテンツ読出指示を行う。該読出指示を受けたデータアクセス部63は、ファイルアクセス部64に対してコンテンツ格納部65からのコンテンツ読出指示を行う。該読出指示を受けたファイルアクセス部64は、コンテンツ格納部65からコンテンツYを読み出し、該コンテンツYをデータアクセス制御部63に転送する。
【0046】
コンテンツYを受け取ったデータアクセス制御部63は、該コンテンツYを再生処理部66に転送する。コンテンツYを受け取った再生処理部66は、再生デバイス67にコンテンツYの再生開始指示を行った後、該コンテンツYを再生デバイス67に転送する。再生開始指示を受けた再生デバイス67は、各種デバイス(ディスプレイやスピーカ)を初期化してコンテンツYの再生を行う。コンテンツ格納部65から読み出されたコンテンツYの再生が完了すると、再生処理部66は、データアクセス部63及び再生デバイス67にコンテンツYの再生停止指示を行い、各部におけるコンテンツYの転送、記録、再生処理を停止する。
【0047】
次に、コンテンツ配信装置1にネットワーク接続されていないコンテンツ再生装置6Cにて、既ダウンロードコンテンツZ(他再生装置からの移動コンテンツ若しくは複製コンテンツ)の再生要求が行われた場合について説明する。
【0048】
コンテンツ再生装置6CでコンテンツZの再生要求が行われた場合、コンテンツ再生装置6Cの再生処理部では、コンテンツ格納部に格納されたコンテンツZ本体に移動・複製属性のいずれが付与されているかの判断が行われる。ここで、コンテンツZに「移動」属性が付与されていると判断された場合、該コンテンツZについては、設定された再生可能回数のみ、その再生が許可される。一方、コンテンツZに「複製」属性が付与されていると判断された場合、該コンテンツZについては、設定された再生可能回数に関わらず、一切の再生が禁止される。このように、ネットワーク接続されていないコンテンツ再生装置6Cにて、移動・複製属性に応じたコンテンツZの再生制限を行うことにより、コンテンツ配信装置1での課金管理が不可能なコンテンツZの不正再生を抑制することができる。
【0049】
【発明の効果】
上記で説明したように、本発明に係る情報配信装置、情報再生装置、及びこれらを用いた情報配信システムであれば、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能となる。従って、正当ユーザによる既得情報のバックアップ等を妨げることなく、情報再生に対する正当な対価回収や配信提供停止後の再生制限を容易に行うことができるようになる。また、正当ユーザは、既得情報のバックアップや使用装置の変更に際し、該既得情報と同一の情報を重複ダウンロードする必要がなくなるので、ネットワークや情報配信装置に不要な負荷増大を生じさせることがなく、ユーザに対する情報配信の遅延が招かれることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテンツ配信システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの流れ、コンテンツに対する対価の流れ、及び要求の流れを示すフロー図である。
【図3】コンテンツ配信装置1の一構成例を示すブロック図である。
【図4】課金情報格納部2Bに格納する課金情報の一例を示す概念図である。
【図5】コンテンツ再生装置6Aの一構成例を示すブロック図である。
【図6】コンテンツ格納部65に格納される情報の一例を示す概念図である。
【図7】コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置6Aとの間でやり取りされるメッセージ及びシーケンスの一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 コンテンツ配信装置
11 コンテンツ読出部
12 再生制御部
13 課金制御部
14 データ転送部
15 再生要求処理部
2A コンテンツ格納部
2B 課金情報格納部
3 ネットワーク
4A、4B ネットワークサービス提供装置
5A、5B 基地局装置(有線、無線)
6A、6B、6C コンテンツ再生装置
61 ネットワーク接続部
62 受信処理部
63 データアクセス制御部
64 再生処理部
65 ファイルアクセス部
66 コンテンツ格納部
67 再生デバイス
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して画像情報や音声・音楽情報(以下、コンテンツと呼ぶ)を配信する情報配信装置、該コンテンツを再生する情報再生装置、及びこれらを用いた情報配信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットやイントラネット等の普及に伴い、様々なコンテンツをオンラインで配信するサービス(以下、コンテンツ配信サービスと呼ぶ)が提供され始めている。このようなコンテンツ配信サービスは、コンテンツの保管や転送・課金制御を行うコンテンツ配信装置(サーバ)と、該コンテンツ配信装置にネットワーク接続されたコンテンツ再生装置(クライアント)と、を有して構築されたコンテンツ配信システムの下に実現されており、コンテンツ配信装置に保管されたコンテンツは、コンテンツ再生装置からのダウンロード要求に応じて、ネットワーク経由で配信提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、上記構成から成るコンテンツ配信システムであれば、互いにネットワーク接続されたコンテンツ配信装置とコンテンツ再生装置との間で、有形メディアを介することなく、配信サービス利用者の要求に応じたコンテンツをオンライン配信することが可能である。
【0004】
しかしながら、従来のコンテンツ配信装置は、コンテンツ再生装置からのダウンロード要求に対してその課金対象ユーザを特定した上でコンテンツを配信する機能しか有しておらず、一旦ダウンロードされたコンテンツの複製可否や再生可否をコンテンツ配信装置側で管理することはできなかった。
【0005】
そのため、従来のコンテンツ配信システムは、コンテンツの不正コピーを取り締まりにくく、コンテンツ提供者の正当な対価回収が難しいという課題を有していた。また、コンテンツ製作者/権利者の意向等によってコンテンツの配信提供を停止した場合でも、既にダウンロードされたコンテンツについては、その配信提供停止後も何ら制限なく継続再生されてしまうといった課題も有していた。
【0006】
なお、上記課題を解決する手段としては、配信されるコンテンツ自体に何らかの複製防止機能や再生制限機能を付加しておく方法が考えられる。しかし、このような方法では、不正行為のみならず、正当ユーザによるコンテンツ複製や他装置へのコンテンツ移動までも一律に制限されてしまうため、正当ユーザは、既得コンテンツのバックアップや使用装置の変更に際し、該既得コンテンツの複製や移動に代えて、同一コンテンツの重複ダウンロードを行わざるを得なかった。その結果、ネットワークやコンテンツ配信装置には不要な負荷増大が生じ、ユーザに対するコンテンツ配信の遅延が招かれていた。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑み、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能な情報配信装置、情報再生装置、及びこれらを用いた情報配信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報配信装置は、ネットワークを介して接続された情報再生装置に対して情報の配信を行う情報配信装置において、情報の再生に先立って情報再生装置から該情報の再生要求を受信し、その再生可否を情報再生装置に通知する構成としており、本発明に係る情報再生装置は、ネットワークを介して接続された情報配信装置から取得した情報を再生する情報再生装置において、情報の再生に先立って情報配信装置に該情報の再生要求を送信し、情報配信装置から通知された再生可否に基づいて前記情報の再生制御を行う構成としている。このような構成であれば、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能となる。
【0009】
なお、上記構成から成る情報配信装置は、前記情報の再生に先立って情報再生装置から該情報の転送要否を受信し、該転送要否に基づいて前記情報の転送制御を行う構成にするとよく、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報の再生に先立って情報配信装置に該情報の転送要否を送信し、該転送要否に基づいて前記情報の受信制御を行う構成にするとよい。このような構成とすることにより、不必要なデータ転送を削減することができるので、ネットワークや情報配信装置の負荷軽減が可能となる。
【0010】
また、上記構成から成る情報配信装置は、前記情報の再生に先立って情報再生装置から該情報の使用者を特定するIDを受信し、該IDを課金情報として管理する構成にするとよく、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報の再生に先立って情報配信装置に前記IDを送信する構成にするとよい。このような構成とすることにより、情報再生に対する正当な対価回収が可能となる。
【0011】
また、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報と前記IDを併せて格納する情報格納部を有し、該情報格納部から前記情報を移動する場合は前記IDを前記情報に付随させて移動し、前記情報を複製する場合は前記IDを前記情報に付随させずに複製する構成にするとよい。このような構成とすることにより、ユーザ間で前記情報が複製された場合でも、該複製情報の所有者は、その再生時に正当な対価を支払うことになるため、不法コピーの蔓延を防ぐことができる。
【0012】
また、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報を格納する情報格納部を有し、該情報格納部から前記情報を移動する場合は該情報に移動属性を付し、前記情報を複製する場合は該情報に複製属性を付す構成にするとよい。このような構成とすることにより、情報再生装置では、該情報が移動或いは複製されたものであることを認識することができる。
【0013】
また、上記構成から成る情報再生装置は、前記情報の再生に先立って前記情報に移動属性もしくは複製属性が付されているか否かを判断し、その判断結果に基づいて該情報の再生制御を行う構成にするとよい。このような構成とすることにより、情報再生装置がネットワークに接続されていない場合など、前記情報の再生に関して情報配信装置での課金管理が不可能な場合でも、情報再生装置側で該情報の不正再生を抑制することができる。
【0014】
そして、上記目的を達成するために、本発明に係る情報配信システムは、上記構成から成る情報配信装置と情報再生装置とを有して構成されている。このようなシステムを構築することにより、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るコンテンツ配信システムの一実施形態を示すブロック図である。本実施形態のコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信サービスの提供を行うサーバ側は、コンテンツの保管や転送・課金制御を行うコンテンツ配信装置1と、コンテンツが格納されるコンテンツ格納部2Aと、課金情報が格納される課金情報格納部2Bによって構成される。一方、コンテンツ配信サービスの提供を受けるクライアント側は、コンテンツ配信装置1との間でネットワーク3を介した情報通信を行うネットワークサービス提供装置4A、4Bと、各ネットワークサービス提供装置4A、4Bとの間で基地局装置5A、5Bを介した有線或いは無線通信を行うコンテンツ再生装置6A、6Bによって構成される。なお、コンテンツ再生装置6A、6Bは、相互間或いはネットワーク接続されていないコンテンツ再生装置6Cとの間で格納情報をやり取りすることができる。
【0016】
図2は本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの流れ、コンテンツに対する対価の流れ、及び要求の流れを示すフロー図である。本図に示すように、コンテンツ製作者/権利者aによって作成されたコンテンツは、配信サービス提供者bに有償で譲渡される。また、著作権保護団体a’によって保護されるコンテンツについては、その登録が行われる。配信サービス提供者bに保管されたコンテンツは、配信サービス利用者dからのダウンロード要求に応じて、ネットワークサービス提供者c経由で配信提供される。なお、配信サービス利用者dと配信サービス提供者b及び金融機関eとの間には、予め若しくはサービス利用毎に契約が結ばれており、コンテンツに対する対価は、配信サービス提供者bからの対価要求に応じて、金融機関e経由で支払われる。
【0017】
次に、本実施形態のコンテンツ配信システムを構成するコンテンツ配信装置1の内部構成について説明する。図3はコンテンツ配信装置1の一構成例を示すブロック図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ配信装置1は、コンテンツ格納部2Aに格納されたコンテンツを読み出すコンテンツ読出部11と、コンテンツ配信動作全般(コンテンツ読出、課金情報格納、コンテンツ転送、再生可否判定など)を統括制御する再生制御部12と、コンテンツの配信や再生に基づく課金情報を管理する課金制御部13と、ネットワーク3経由でコンテンツの転送を行うデータ転送部14と、コンテンツ再生装置からのコンテンツ再生要求(詳細は後述)に関する処理を行う再生要求処理部15と、を有して成る。
【0018】
図4は課金情報格納部2Bに格納される課金情報の一例を示す概念図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ配信装置1では、コンテンツ再生に関わる課金情報として、配信サービス利用者(課金対象)を特定するためのユーザIDと、コンテンツ再生装置を特定するためのプロダクトIDと、再生対象であるコンテンツの固有情報(コンテンツを特定するためのコンテンツID、コンテンツ再生に対する課金額等を示すコンテンツ情報、コンテンツ再生回数を示すコンテンツ再生カウンタ)と、が課金情報格納部2Bに格納される。なお、該課金情報は、ユーザID登録時に新規作成された後も、コンテンツ再生要求を受ける度に逐次更新される。
【0019】
また、上記課金情報は、ユーザID単位で管理されており、1ユーザが複数のコンテンツ再生装置を所有する場合には、1ユーザIDに対して複数のプロダクトIDが関連付けられる。同様に、1コンテンツ再生機器で複数のコンテンツが再生される場合には、1プロダクトIDに対して複数のコンテンツ固有情報(コンテンツID、コンテンツ情報、コンテンツ再生カウンタ)が関連付けられる。従って、1ユーザIDに対する課金請求は、当該ユーザIDに関連付けられた全コンテンツに対する課金額を合計して行われる。
【0020】
続いて、本実施形態のコンテンツ配信システムを構成するコンテンツ再生装置6Aの内部構成について説明する。図5はコンテンツ再生装置6Aの一構成例を示すブロック図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ再生装置6Aは、基地局装置5Aとの有線接続を確立してコンテンツ配信装置1との間でコンテンツや要求信号などの送受信を行うネットワーク接続部61と、該ネットワーク接続部61におけるコンテンツ受信処理を行う受信処理部62と、コンテンツ配信装置1からのコンテンツ転送要否を判定するデータアクセス制御部63と、コンテンツの格納/読出を制御するファイルアクセス部64と、コンテンツが格納されるコンテンツ格納部65と、コンテンツの再生処理を行う再生処理部66と、該再生処理部66の指示に応じてコンテンツの再生を行う再生デバイス67(ディスプレイやスピーカ)と、を有して成る。
【0021】
なお、コンテンツ再生装置6Bの内部構成は、基地局装置5Bとの無線通信用にアンテナが必要となる以外、基本的に上記したコンテンツ再生装置6Aと同様の構成から成る。また、コンテンツ再生装置6Cの内部構成も、ネットワーク接続部61や受信処理部62が不要となる以外、基本的に上記したコンテンツ再生装置6Aと同様の構成から成る。
【0022】
図6はコンテンツ格納部65に格納される情報の一例を示す概念図である。本図に示す通り、本実施形態のコンテンツ再生装置6Aでは、コンテンツに関する情報として、配信サービス利用者(課金対象)を特定するためのユーザIDと、コンテンツ配信装置1から転送されたコンテンツ本体(コンテンツデータ以外に著作権情報や再配布情報を含む)と、該コンテンツの移動・複製属性を示すコンテンツ属性と、該コンテンツに許可された再生可能回数と、がコンテンツ格納部65に格納される。
【0023】
なお、コンテンツ再生装置間でのコンテンツ移動時には、該コンテンツに関連する全情報(ユーザID、コンテンツ本体、コンテンツ属性、再生可能回数)が移動先のコンテンツ再生装置に複製された後、コンテンツ属性として「移動」属性が付され、移動元のコンテンツ再生装置から上記全情報が削除される。一方、コンテンツ複製時には、該コンテンツに関連する情報のうち、ユーザIDを除く全ての情報が複製先のコンテンツ再生装置に複製された後、コンテンツ属性として「複製」属性が付される。このとき、複製元のコンテンツ再生装置には、上記全情報がそのまま保持される。このような移動・複製コンテンツの再生動作については、後ほど詳細に説明する。
【0024】
続いて、上記構成から成るコンテンツ配信システムでの送受信動作について説明する。図7はコンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置6Aとの間でやり取りされるメッセージ及びシーケンスの一例を示す概念図である。
【0025】
本図に示すように、本実施形態のコンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置6Aとの間には、コンテンツ配信に関するメッセージとして、コンテンツ再生装置6Aの登録/解除用メッセージ(REGISTER/UNREGISTER)と、コンテンツ再生の可否を問い合わせる再生許可メッセージ(PLAY)と、課金要求を行う課金要求メッセージ(BILLING)の3種類が少なくとも用意されている。
【0026】
コンテンツ再生装置6Aの登録/解除用メッセージ(REGISTER/UNREGISTER)は、コンテンツ再生装置6Aの使用開始時やユーザ変更時、或いは使用停止時や破棄時にやり取りされる。このようなコンテンツ再生装置6Aの登録/解除操作は、コンテンツ配信装置1におけるユーザID/プロダクトID管理に必要となる。また、再生要求メッセージ(PLAY)や課金要求メッセージ(BILLING)は、コンテンツ再生装置6Aにおけるコンテンツ再生や、コンテンツ配信装置1における課金情報更新(コンテンツID、コンテンツ情報、コンテンツ再生カウンタの管理)に必要となる。
【0027】
なお、コンテンツ配信装置1に対するコンテンツ再生装置6Aの相関関係は、上記したメッセージの送受信状況により、未登録状態(コンテンツ配信/再生不能状態)、通常状態(コンテンツ再生指示待機状態)、及び再生可能状態(コンテンツ再生可能/再生中状態)のいずれかに分類される。例えば、未登録状態のコンテンツ再生装置6Aからコンテンツ配信装置1に対して登録要求メッセージ(REGISTER_TERMINAL_REQ)が送信され、該メッセージに対して登録成功メッセージ(REGISTER_ACK)が返信された場合には、コンテンツ再生装置6Aが未登録状態から通常状態へと遷移される。一方、該メッセージに対して登録失敗メッセージ(REGISTER_REJECT)が返信された場合には、コンテンツ再生装置6Aが未登録状態に維持される。
【0028】
また、本実施形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツ再生装置6Aでのコンテンツ再生に先立って、コンテンツ再生装置6Aからコンテンツ配信装置1に対して再生要求メッセージ(PLAY_CONTENT_REQ)を送信し、コンテンツ配信装置1から通知された再生許可メッセージ(PLAY_ACK)に基づいてコンテンツ再生装置6Aでのコンテンツ再生制御を行う点に特徴を有している。そこで、以下では、上記メッセージの送受信動作を含め、本実施形態のコンテンツ配信システムにて行われるコンテンツ配信動作について、具体例を挙げて詳細に説明する。
【0029】
まず、コンテンツ配信装置1に既登録(登録シーケンスは上述)のコンテンツ再生装置6Aにて、未ダウンロードコンテンツXの再生要求が行われた場合について説明する。
【0030】
コンテンツ再生装置6AでコンテンツXの再生要求が行われた場合、該再生要求を受けた再生処理部66は、ネットワーク接続部61に対してコンテンツ配信装置1との接続指示を行う。該接続指示を受けたネットワーク接続部61は、基地局装置5A、ネットワークサービス提供装置4A、及びネットワーク3を介してコンテンツ配信装置1との接続を確立し、該コンテンツ配信装置1に対するID通知(ユーザID、プロダクトID)を行った後、その接続確立処理が完了した旨を再生処理部66に通知する。
【0031】
上記接続確立通知を受けた再生処理部66は、データアクセス制御部63に対してコンテンツXがコンテンツ格納部65に格納されているか否かの確認指示を行う。該確認指示を受けたデータアクセス制御部63は、ファイルアクセス部64を介してコンテンツ格納部65を調査し、その調査結果(本ケースでは「コンテンツX;未格納」)を再生処理部65に返信する。該調査結果を受けた再生処理部65は、ネットワーク接続部61を介してコンテンツ配信装置1にコンテンツXの再生要求メッセージ(PLAY_CONTENT_REQ)を送出する。なお、該再生要求メッセージには、コンテンツの転送要否を示す情報(本ケースでは「コンテンツ転送;必要」)が含まれている。
【0032】
一方、コンテンツ再生装置6Aと接続確立されたコンテンツ配信装置1のデータ転送部14は、受信した再生要求メッセージを再生要求処理部15に対して送出する。該再生要求メッセージを受けた再生要求処理部15は、それに含まれるコンテンツ転送要否情報に基づいて、コンテンツXの転送が必要であることを判断し、再生制御部12に対してコンテンツXの転送開始指示を行う。
【0033】
該転送開始指示を受けた再生制御部12は、課金制御部13に対して課金情報の更新指示を行う。該更新指示を受けた課金制御部13は、課金情報格納部2Bに格納された課金情報の更新(コンテンツ再生装置6Aから通知されたユーザIDに対するコンテンツXの新規関連付け)を行う。このようにコンテンツXの再生に対する課金対象が確定されると、再生制御部12は、データ転送部14、ネットワーク3、ネットワークサービス提供装置4A、及び基地局装置5Aを介してコンテンツ再生装置6Aに再生許可メッセージ(PLAY_ACK)と課金要求メッセージ(BILLING_REQ)を送出し、コンテンツ再生装置6Aから課金了承メッセージ(BILLING_ACK)を受けるまでコンテンツXの転送開始を待機する。
【0034】
コンテンツ再生装置6Aからの課金了承メッセージ(BILLING_ACK)を受けると、再生制御部12は、コンテンツ読出部11に対してコンテンツXの読出指示を行う。該読出指示を受けたコンテンツ読出部11は、コンテンツ格納部2AからコンテンツXを読み出し、再生制御部12を介してデータ転送部14に送出する。コンテンツXを受け取ったデータ転送部14は、ネットワーク3、ネットワークサービス提供装置4A、及び基地局装置5Aを介してコンテンツ再生装置6AにコンテンツXを転送する。
【0035】
コンテンツ配信装置1からコンテンツXが転送されたコンテンツ再生装置6Aの再生処理部66は、データアクセス部63に対してコンテンツXの受信指示を行う。該受信指示を受けたデータアクセス部63は、受信処理部62に対してコンテンツXの受信指示を行うとともに、ファイルアクセス部64に対してコンテンツXの格納指示を行う。
【0036】
コンテンツXの受信指示を受けた受信処理部62は、ネットワーク接続部61で受信されたコンテンツXをデータアクセス制御部63に転送する。コンテンツXを受け取ったデータアクセス制御部63は、該コンテンツXをファイルアクセス部64及び再生処理部66に転送する。コンテンツXを受け取ったファイルアクセス部64は、コンテンツ格納部65にコンテンツXの格納を行い、再生処理部66は、再生デバイス67にコンテンツXの再生開始指示を行った後、該コンテンツXを再生デバイス67に転送する。
【0037】
再生開始指示を受けた再生デバイス67は、各種デバイス(ディスプレイやスピーカ)を初期化してコンテンツXの再生を行う。コンテンツ配信装置1から転送されたコンテンツXの再生が完了すると、再生処理部66は、データアクセス部63及び再生デバイス67にコンテンツXの再生停止指示を行い、各部におけるコンテンツXの転送、記録、再生処理を停止する。
【0038】
次に、コンテンツ配信装置1に既登録(登録シーケンスは上述)のコンテンツ再生装置6Aにて、既ダウンロードコンテンツYの再生要求が行われた場合について説明する。
【0039】
コンテンツ再生装置6AでコンテンツYの再生要求が行われた場合、該再生要求を受けた再生処理部66は、ネットワーク接続部61に対してコンテンツ配信装置1との接続指示を行う。該接続指示を受けたネットワーク接続部61は、基地局装置5A、ネットワークサービス提供装置4A、及びネットワーク3を介してコンテンツ配信装置1との接続を確立し、該コンテンツ配信装置1に対するID通知(ユーザID、プロダクトID)を行った後、その接続確立処理が完了した旨を再生処理部66に通知する。
【0040】
なお、コンテンツYが他装置から移動されたファイルである場合には、その移動時にユーザIDも複製されているため、移動元となったコンテンツ再生装置と同じ動作でコンテンツYの再生を行うことができる。一方、コンテンツYが複製されたファイルである場合には、その複製時にユーザIDが欠落しているため、この時点で改めてユーザIDが通知されることになる。従って、コンテンツYが不正複製された場合でも、その再生に対する課金対象を確定することができる。
【0041】
上記接続確立通知を受けた再生処理部66は、データアクセス制御部63に対してコンテンツYがコンテンツ格納部65に格納されているか否かの確認指示を行う。該確認指示を受けたデータアクセス制御部63は、ファイルアクセス部64を介してコンテンツ格納部65を調査し、その調査結果(本ケースでは「コンテンツY;格納済」)を再生処理部65に返信する。該調査結果を受けた再生処理部65は、ネットワーク接続部61を介してコンテンツ配信装置1にコンテンツYの再生要求メッセージ(PLAY_CONTENT_REQ)を送出する。なお、該再生要求メッセージには、コンテンツの転送要否を示す情報(本ケースでは「コンテンツ転送;不要」)が含まれている。
【0042】
一方、コンテンツ再生装置6Aと接続確立されたコンテンツ配信装置1のデータ転送部14は、受信した再生要求メッセージを再生要求処理部15に対して送出する。該再生要求メッセージを受けた再生要求処理部15は、それに含まれるコンテンツ転送要否情報に基づいて、コンテンツYの転送が不要であることを判断し、再生制御部12に対してコンテンツYの転送不要指示を行う。
【0043】
該転送不要指示を受けた再生制御部12は、課金制御部13に対して課金情報の更新指示を行う。該更新指示を受けた課金制御部13は、課金情報格納部2Bに格納された課金情報の更新(コンテンツYに関連するコンテンツ再生カウンタのカウントアップなど)を行う。このように課金情報が更新されると、再生制御部12は、データ転送部14、ネットワーク3、ネットワークサービス提供装置4A、及び基地局装置5Aを介してコンテンツ再生装置6Aに再生許可メッセージ(PLAY_ACK)と課金要求メッセージ(BILLING_REQ)を送出し、コンテンツ再生装置6Aから課金了承メッセージ(BILLING_ACK)の受信を待機する。
【0044】
なお、コンテンツ製作者/権利者の意向等によってコンテンツYの配信提供を停止した場合には、再生制御部12におけるコンテンツYの再生禁止を併せて設定すればよい。このような設定を行うことにより、既ダウンロードコンテンツYについても、その配信提供停止後の再生を容易に停止することができる。
【0045】
一方、コンテンツ配信装置1から再生許可メッセージ(PLAY_ACK)と課金要求メッセージ(BILLING_REQ)を受信したコンテンツ再生装置6Aの再生処理部66は、ネットワーク接続部61を介して、コンテンツ配信装置1に課金了承メッセージ(BILLING_ACK)を送信した後、データアクセス部63に対してコンテンツ読出指示を行う。該読出指示を受けたデータアクセス部63は、ファイルアクセス部64に対してコンテンツ格納部65からのコンテンツ読出指示を行う。該読出指示を受けたファイルアクセス部64は、コンテンツ格納部65からコンテンツYを読み出し、該コンテンツYをデータアクセス制御部63に転送する。
【0046】
コンテンツYを受け取ったデータアクセス制御部63は、該コンテンツYを再生処理部66に転送する。コンテンツYを受け取った再生処理部66は、再生デバイス67にコンテンツYの再生開始指示を行った後、該コンテンツYを再生デバイス67に転送する。再生開始指示を受けた再生デバイス67は、各種デバイス(ディスプレイやスピーカ)を初期化してコンテンツYの再生を行う。コンテンツ格納部65から読み出されたコンテンツYの再生が完了すると、再生処理部66は、データアクセス部63及び再生デバイス67にコンテンツYの再生停止指示を行い、各部におけるコンテンツYの転送、記録、再生処理を停止する。
【0047】
次に、コンテンツ配信装置1にネットワーク接続されていないコンテンツ再生装置6Cにて、既ダウンロードコンテンツZ(他再生装置からの移動コンテンツ若しくは複製コンテンツ)の再生要求が行われた場合について説明する。
【0048】
コンテンツ再生装置6CでコンテンツZの再生要求が行われた場合、コンテンツ再生装置6Cの再生処理部では、コンテンツ格納部に格納されたコンテンツZ本体に移動・複製属性のいずれが付与されているかの判断が行われる。ここで、コンテンツZに「移動」属性が付与されていると判断された場合、該コンテンツZについては、設定された再生可能回数のみ、その再生が許可される。一方、コンテンツZに「複製」属性が付与されていると判断された場合、該コンテンツZについては、設定された再生可能回数に関わらず、一切の再生が禁止される。このように、ネットワーク接続されていないコンテンツ再生装置6Cにて、移動・複製属性に応じたコンテンツZの再生制限を行うことにより、コンテンツ配信装置1での課金管理が不可能なコンテンツZの不正再生を抑制することができる。
【0049】
【発明の効果】
上記で説明したように、本発明に係る情報配信装置、情報再生装置、及びこれらを用いた情報配信システムであれば、配信情報自体に複製防止機能や再生制限機能を付加することなく、その不正再生を防止することが可能となる。従って、正当ユーザによる既得情報のバックアップ等を妨げることなく、情報再生に対する正当な対価回収や配信提供停止後の再生制限を容易に行うことができるようになる。また、正当ユーザは、既得情報のバックアップや使用装置の変更に際し、該既得情報と同一の情報を重複ダウンロードする必要がなくなるので、ネットワークや情報配信装置に不要な負荷増大を生じさせることがなく、ユーザに対する情報配信の遅延が招かれることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテンツ配信システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のコンテンツ配信システムにおけるコンテンツの流れ、コンテンツに対する対価の流れ、及び要求の流れを示すフロー図である。
【図3】コンテンツ配信装置1の一構成例を示すブロック図である。
【図4】課金情報格納部2Bに格納する課金情報の一例を示す概念図である。
【図5】コンテンツ再生装置6Aの一構成例を示すブロック図である。
【図6】コンテンツ格納部65に格納される情報の一例を示す概念図である。
【図7】コンテンツ配信装置1とコンテンツ再生装置6Aとの間でやり取りされるメッセージ及びシーケンスの一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 コンテンツ配信装置
11 コンテンツ読出部
12 再生制御部
13 課金制御部
14 データ転送部
15 再生要求処理部
2A コンテンツ格納部
2B 課金情報格納部
3 ネットワーク
4A、4B ネットワークサービス提供装置
5A、5B 基地局装置(有線、無線)
6A、6B、6C コンテンツ再生装置
61 ネットワーク接続部
62 受信処理部
63 データアクセス制御部
64 再生処理部
65 ファイルアクセス部
66 コンテンツ格納部
67 再生デバイス
Claims (10)
- ネットワークを介して接続された情報再生装置に対して情報の配信を行う情報配信装置において、
前記情報の再生に先立って前記情報再生装置から該情報の再生要求を受信し、その再生可否を前記情報再生装置に通知することを特徴とする情報配信装置。 - 前記情報の再生に先立って前記情報再生装置から該情報の転送要否を受信し、該転送要否に基づいて前記情報の転送制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
- 前記情報の再生に先立って前記情報再生装置から該情報の使用者を特定するIDを受信し、該IDを課金情報として管理することを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
- ネットワークを介して接続された情報配信装置から取得した情報を再生する情報再生装置において、
前記情報の再生に先立って前記情報配信装置に該情報の再生要求を送信し、前記情報配信装置から通知された再生可否に基づいて前記情報の再生制御を行うことを特徴とする情報再生装置。 - 前記情報の再生に先立って前記情報配信装置に該情報の転送要否を送信し、該転送要否に基づいて前記情報の受信制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報再生装置。
- 前記情報の再生に先立って前記情報配信装置に該情報の使用者を特定するIDを送信することを特徴とする請求項4に記載の情報配信装置。
- 前記情報と前記IDを併せて格納する情報格納部を有し、該情報格納部から前記情報を移動する場合は前記IDを前記情報に付随させて移動し、前記情報を複製する場合は前記IDを前記情報に付随させずに複製することを特徴とする請求項6に記載の情報再生装置。
- 前記情報を格納する情報格納部を有し、該情報格納部から前記情報を移動する場合は該情報に移動属性を付し、前記情報を複製する場合は該情報に複製属性を付すことを特徴とする請求項4に記載の情報再生装置。
- 前記情報の再生に先立って前記情報に前記移動属性もしくは前記複製属性が付されているか否かを判断し、その判断結果に基づいて該情報の再生制御を行うことを特徴とする請求項8に記載の情報再生装置。
- ネットワークを介して接続された情報配信装置と情報再生装置との間で情報の配信を行う情報配信システムにおいて、
前記情報配信装置は、前記情報の再生に先立って前記情報再生装置から該情報の再生要求を受信し、その再生可否を前記情報再生装置に通知する構成であり、前記情報再生装置は、前記情報の再生に先立って前記情報配信装置に該情報の再生要求を送信し、前記情報配信装置から通知された再生可否に基づいて前記情報の再生制御を行う構成であることを特徴とする情報配信システム。
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