JP2004020561A - 溶液中に含まれる金属元素分析方法 - Google Patents

溶液中に含まれる金属元素分析方法 Download PDF

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安河内 裕司
Takanori Inoue
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Abstract

【課題】顕微鏡を使用して、溶液にレーザー光線を照射させることにより、溶液に含まれる金属元素を分析するものである。
【解決手段】顕微鏡を使用して溶液の下からパルスレーザー光線を対物レンズ5で集光して照射ことより、溶液表面上部でプラズマ発光が発生する、その発光スペクトルを溶液上部の対物レンズ9で集光して分光装置12で測定して、溶液に含まれる金属元素を分析することを特徴とする。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡を使用して、被分析溶液にレーザー光線を照射して、プラズマ発光を発生させて同溶液中に含まれる金属元素を分析する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、溶液中の金属元素分析方法として、ICP発光分析法などがあり、この方法は、溶液をプラズマ中に霧化して導入し、プラズマにより同溶液を発光させて、同溶液中に含まれる元素特有のスペクトルを測定するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ICP発光分析法では、分析する溶液を直接プラズマ中に導入するものである為に、顕微鏡を利用して、同溶液の微小部分を観察することができないものであった。
【0004】
本発明は上記の課題を解決することのできる溶液中に含まれる金属元素分析方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
本発明では、顕微鏡のステージ上に設置した被分析溶液に、その下方からパルスレーザー光線を対物レンズで集光して照射し、同溶液表面上部において、プラズマ発光を発生させ、その発光スペクトルの波長を、被分析溶液上方に配設した対物レンズで集光して分光装置で測定することにより、被分析溶液中の微小部分に含まれている金属元素固有のスペクトルが得られることを特徴とする。
【0006】
また、パルスレーザー光線の波長を800〜1200nmとしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明では、金属元素を含んだ溶液をスライドガラスに滴下して顕微鏡で測定ポイントを確認して真下から波長1064nmのパルスレーザー光線を対物レンズで集光して照射し、溶液表面上部に発生したプラズマ発光を上部の対物レンズを通して分光測定装置で測定して、金属元素固有のスペクトルが得られる。
【0008】
【実施例】
本発明の実施例を図面1にもとづいて詳説すると、15は顕微鏡システムを示し、同顕微鏡システム15は、透過照明3と、レーザー光線の方向を変えるレーザーミラー4と、レーザー光線を集光する対物レンズ5と、ステージ6と、プラズマ発光を集光する対物レンズ9と、ハーフミラー10と、レーザー光線の照射位置を確認するためのテレビモニターシステム11とから構成されている。
【0009】
7は顕微鏡システム15のステージ6上に設けたスライドガラス、8は同スライドガラス7に滴下する被分析溶液を示す。
【0010】
16は分光装置を示し、同分光装置16は分光器12と光検出器13とパソコン14から構成されている。
【0011】
17はパルスレーザーシステムを示し、同パルスレーザーシステム17はパルスレーザー1とレーザー光線の幅調整するピンホール2で構成されている。
【0012】
本実施例では、パルスレーザーシステム17から波長800〜1200nmのレーザー光線を照射するものである。
【0013】
かかる構成により、パルスレーザーシステム17からレーザー光線を水平方向に出力し、しかも、レーザーミラー4によってその方向を変えて、対物レンズ5を介して、ステージ6上の溶液8をその下から照射し、溶液表面上部にプラズマ発光を発生させる。
【0014】
さらに、この発光した光は対物レンズ9で集光され、ハーフミラー10で分光測定装置16へ導き、分光測定装置16で発光スペクトルを測定することにより、それに溶液に含まれる金属元素固有のスペクトルを得ることができる。
【0015】
そして、図2に示すように、分光波形より溶液に含まれる金属元素特有のスペクトルを調べて、溶液に含まれている金属元素を特定することできる。
【0016】
本実施例では、透明なスライドガラス7に金属元素を含んだ溶液を滴下してステージ6の上に設置して、テレビモニターシステム11で同溶液8の各部を観察することができる。
【0017】
本発明の実施例では、被分析溶液8として、NaBr溶液を使用し、スライドガラス7にNaBr溶液を滴下して、同顕微鏡システム15のステージ6上に載置し、同溶液8の下方から対物レンズ5を介してパルスレーザーシステム17より波長1064nmのレーザー光線を照射して、溶液表面上部にプラズマ発光を発生させる。
【0018】
そして、溶液表面上部に発生したプラズマ発光を、対物レンズ9を介して分光測定装置16で分光測定を行う。
本実施例では、NaBr溶液を使用して、分光測定装置16で分光測定し、図2のような分光特性曲線が得られ、図2に示す波長λnaは589nmであり、Na元素の固有スペクトルをあらわすものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0020】
即ち、パルスレーザーシステムからの波長1064nmのレーザー光線を下から対物レンズを集光して溶液へ照射することにより、溶液表面上部にプラズマ発光が発生する。このとき溶液に含まれた金属を超励起状態に遷移させ、基底状態に戻る時に発光する金属元素固有のスペクトルを測定することにより、レーザーで照射した微小部分に含まれている金属元素を分析できる。
【0021】
さらに、本発明では、レーザーを照射した微小部分だけを分析できることにより、例えば、顕微鏡で観察できる特定の微生物などに含まれる金属分析にも利用することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属元素分析方法の説明図である。
【図2】本発明の方法で分析したNaBr溶液のNa金属のスペクトルである。
【符号の説明】
1  パルスレーザーシステム
2  ピンホール
3  透過照明
4  レーザーミラー
5  対物レンズ
6  ステージ
7  スライドガラス
8  被分析溶液
9  対物レンズ
10 ハーフミラー
11 テレビモニターシステム
12 分光器
13 検出器
14 パソコン
15 顕微鏡システム
16 分光装置
17 パルスレーザーシステム

Claims (2)

  1. 顕微鏡のステージ上に設置した被分析溶液に、その下方からパルスレーザー光線を対物レンズで集光して照射し、同溶液表面上部において、プラズマ発光を発生させ、その発光スペクトルの波長を、被分析溶液上方に配設した対物レンズで集光して分光装置で測定することにより、被分析溶液中の微小部分に含まれている金属元素固有のスペクトルが得られることを特徴とする溶液中に含まれる金属元素を分析する方法。
  2. パルスレーザー光線の波長を800〜1200nmとしたことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡を使用した溶液中に含まれる金属元素分析方法。
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