JP2004020232A - Electron beam irradiation equipment and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子線照射装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷等塗布物の表面乾燥、樹脂・建材等の表面加工、医療品・食品容器等の表面殺菌などの分野で電子線の応用が注目されてきている。従来例の電子線発生装置を図1〜3及び図11を用いて説明する。
図2は従来例の電子線照射装置の概略的な外観を示す斜視図、図1は従来例の電子線照射装置を図2のI−Iの面で切った概略的な断面図である。
図1、2において、1は電子線収束用の金属板、2は電子線発生源、3は真空を維持するゲッタ、4は電子線を外部に放射する電子線照射窓、5は本体上面の蓋、6はリード線である。電子線照射装置の本体ケースは密閉された真空容器となっていて、内部は真空に保たれている。
【0003】
電子線発生源2から発生した電子は電子線照射窓4と電子線発生源2との間に印加される加速電圧により加速され、電子線照射窓4に到達する。
図3は電子線照射窓4の構成を示す図である。電子線照射窓4は、シリコンウエハの基板8に電子線を透過させる電子線透過孔7を1列に複数空けている。
図11は、従来例の電子線照射窓4を図3のII−IIの面で切った概略的な拡大断面図である。図11において、7は電子線透過孔、8は基板、10は複数層を有する膜、9は膜10の中の電子線透過領域である。膜10は電子線は透過するが、気体は透過させない。電子線透過領域9から電子線が放出される。
【0004】
従来例の電子線照射窓4の製造方法を説明する。シリコンウエハを素材とする基板8の上に珪素化合物の層を含む複数の層11、12を堆積させ、総膜厚が7μmの膜10を形成する。その後、膜を形成した側とは反対の側から、基板8の電子線透過孔の形成領域を選択的にエッチング処理して、電子線透過孔7を空け、その部分(電子線透過領域9)に膜10のみを残す。
図5は本体ケースの電子線を放出する側の蓋5の外観図である。中央に細長い穴があいていて、この部分を覆うように電子線照射窓4(図3)を接合する。
電子線照射窓4を蓋5に接合する方法としては、陽極接合法や共晶法が用いられる。気密性を確保するため、接合は電子線照射窓4を蓋5に押圧した状態で行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電子線放射窓が劣化して空気のリークが発生すると、電子線発生装置は使用できなくなる。即ち一般に、電子線発生装置の寿命は電子線放射窓の寿命に一致する。従来の電子線発生装置において、電子線放射窓の寿命(例えば平均500時間以上の寿命)を確保するためには、電子線透過孔上の膜の厚さを7μm以上にする必要があった。しかし、膜厚を7μm以上にすると、電子線が膜で吸収される割合が高いため、これを用いた電子線照射装置は効率が悪く、消費電力が大きく、コストも高いという問題があった。
【0006】
本発明の発明者は、上記の工程で製造された従来の電子線照射窓4が反りを持っていたことを発見した。図10(a)は、反りを持つ電子線照射窓4を蓋5に接合する前の状態を、図3のII−IIの面で切った概略的な拡大断面図である。 図10(b)は、反りを持つ電子線照射窓4を蓋5に接合した後の状態を、図3のII−IIの面で切った概略的な拡大断面図である。図10(b)に示すように、反りを持った電子線照射窓4を蓋5に押圧しながら接合すると、非常に薄い電子線照射窓4が機械的にゆがめられた状態で(ストレスを持った状態で)接合されることを、本発明の発明者は発見した。図10(b)において、13の部分が破損し、空気の漏れが発生し易い。
【0007】
電子線透過領域9の膜10の厚さは10μm以下と非常に薄いため、図10(b)に示すような大きなストレスを持った状態で膜10を蓋5に接合すると、膜10が真空と大気の圧力差に耐えることができず、容易に破損する。このため電子線照射装置の寿命は短くなってしまう。また、膜10が不使用状態で真空封止に耐えたとしても、使用時に電子線照射により膜10が高温に熱せられ、膜10内に熱応力が発生し、膜10にリークが発生する場合もあった。このように従来の電子線照射装置は、十分な信頼性を確保する上で問題があった。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、電子線照射窓の膜の信頼性を高めることにより、長寿命で安定した電子線照射装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、所定の寿命を有して効率が良く(膜厚を薄くした場合)、消費電力が少なくて安価な(小さな電子線発生源を使用した場合)信頼性の高い電子線照射装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、従来より長寿命の(例えば従来と同一の膜厚を有する場合)信頼性の高い電子線照射装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者は、この電子線照射窓に生ずる反りの量を減少させ、膜の反り及びストレスを減少させることにより、電子線照射窓の寿命を長くできることを発見した。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
請求項1の発明は、内部から外部に電子線を放出するための電子線照射窓を有し、内部を真空に保つ真空容器と、前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、を有し、前記電子線照射窓は、電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成り、2〜5μmの総膜厚を有する膜と、を有する、ことを特徴とする電子線照射装置である。
【0010】
請求項2の発明は、内部から外部に電子線を放出するための電子線照射窓を有し、内部を真空に保つ真空容器と、前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、を有し、前記電子線照射窓は、電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成る膜と、を有し、前記基板の長さに対する前記基板の反りの絶対値が5μm/cm以下であることを特徴とする電子線照射装置である。
【0011】
請求項3の発明は、内部から外部に電子線を放出するための電子線照射窓を有し、内部を真空に保つ真空容器と、前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、を有し、前記電子線照射窓は、電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成る膜と、を有し、前記膜の応力が50MPa以下の引張応力、若しくは50MPa以下の圧縮応力であることを特徴とする電子線照射装置である。
【0012】
請求項4の発明は、内部から外部に電子線を放出するための電子線照射窓を有し、内部を真空に保つ真空容器と、前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、を有し、前記電子線照射窓は、電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成る膜と、を有し、前記膜が複数層を有し、その内の少なくとも1層が圧縮応力を発生し、少なくとも他の1層が引張応力を発生している、ことを特徴とする電子線照射装置である。
【0013】
請求項5の発明は、前記膜は、珪素を含む層を有する、単層又は多層の膜であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の電子線照射装置である。
【0014】
請求項6の発明は、前記膜は、窒化珪素の層を有する、単層又は多層の膜であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の電子線照射装置である。
【0015】
請求項7の発明は、前記窒化珪素の層が、珪素に対する窒素の組成比がその層の厚さ方向に傾斜的に変化する構造を持つことを特徴とする請求項6に記載の電子線照射装置である。
【0016】
請求項8の発明は、前記窒化珪素の層が、珪素に対する窒素の組成比がその層の厚さ方向に段差的に変化する構造を持つことを特徴とする請求項6に記載の電子線照射装置である。
【0017】
請求項9の発明は、前記膜は、酸化珪素の層を有する、単層又は多層の膜であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の電子線照射装置である。
【0018】
請求項10の発明は、内部から外部に電子線を放出するための電子線照射窓を有し、内部を真空に保つ真空容器と、前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、を有し、前記電子線照射窓は、電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、珪素に対する窒素の組成比が0.2より大きく1.33より小さい窒化珪素の膜とを有する、ことを特徴とする電子線照射装置である。
「珪素に対する窒素の組成比」とは、珪素Siに対する窒素Nの組成比をxとすると組成式はSiNxとなるが、そのxの値(モル単位での比)を意味する。
【0019】
請求項11の発明は、電子線を透過し且つ気体を透過しない電子線照射窓を有し、内部を真空に保つ真空容器と、前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、を有する電子線照射装置の、前記電子線照射窓の製造方法であって、引張応力又は圧縮応力を有する第1の層を基板上に堆積させる第1の工程と、前記第1の層の引張応力又は圧縮応力を打ち消す圧縮応力又は引張応力を有する第2の層を、前記基板上に堆積させる第2の工程と、前記第1の層及び前記第2の層を含む膜が堆積された側と反対側から前記基板をエッチングして、前記膜を残し、電子線透過孔を形成する第3の工程と、を有することを特徴とする電子線照射装置の製造方法である。
【0020】
請求項12の発明は、電子線を透過し且つ気体を透過しない電子線照射窓を有し、内部を真空に保つ真空容器と、前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、を有する電子線照射装置の、前記電子線照射窓の製造方法であって、基板上に珪素と酸素を含む第1の層を堆積させる第1の工程と、珪素に対する窒素の組成比が0.2より大きく1.33より小さい窒化珪素の層(以下、「第2の層」と呼ぶ。)を前記第1の層上に堆積させる第2の工程と、前記第1の層及び前記第2の層を含む膜が堆積された側と反対側から前記基板をエッチングして、前記第2の層を残し、電子線透過孔を形成する第3の工程と、を有することを特徴とする電子線照射装置の制御方法である。
【0021】
請求項13の発明は、前記電子線透過孔に形成された膜の総膜厚が、2〜5μmであることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電子線照射装置の製造方法である。
本発明は、所定の寿命を有して効率が良く(膜厚を薄くした場合)、消費電力が少なくて安価な(小さな電子線発生源を使用した場合)信頼性の高い電子線照射装置及びその製造方法を実現出来るという作用を有する。
本発明は、従来より長寿命の(例えば従来と同一の膜厚を有する場合)信頼性の高い電子線照射装置及びその製造方法を実現出来るという作用を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について図面とともに記載する。
【0023】
《実施例1》
本発明の実施例1の電子線照射装置について図1〜図7を用いて説明する。実施例1の電子線照射装置の装置全体の構成は、図1、図2、図5で示した従来例の電子線照射装置の装置全体の構成と同一であるので、その説明は省略する。実施例1の電子線照射装置は電子線照射窓4に特徴を有し、他の部分は従来例の電子線照射装置と同様である。以降、電子線照射窓4について説明する。
実施例1の電子線照射装置の電子線照射窓4は、従来例と同様の構成(図3)を有する。
図4は実施例1の電子線照射窓4を図3のII−IIの面で切った概略的な拡大断面図である。図4において、7は電子線透過孔、8は基板、9は電子線透過領域、10は膜である。
実施例1の電子線照射装置の電子線照射窓4の膜10は、窒化珪素の層11及び酸化珪素の層12の2層から成り、その総膜厚は5μmである。
【0024】
実施例1の電子線照射窓4の製造方法について説明する。シリコンウエハを材料とする基板8の上に、プラズマ化学気相成長法で酸化珪素の層12を堆積させ、この酸化珪素の層12上にプラズマ化学気相法で窒化珪素の層11を堆積させる。その後エッチングにより基板8に電子線透過孔7を空ける。
膜10を生成するときの条件により酸化珪素の層12及び窒化珪素の層11には圧縮応力又は引張応力が生じる。膜10に圧縮応力又は引張応力が発生することにより、凸状又は凹状の基板の反りが発生する。図6は圧縮応力が発生して反りδが発生した電子線照射窓4(電子線透過孔7が形成される前の状態)の概略的な拡大断面図である。
【0025】
本発明の発明者は、基板の長さに対する基板の反り量δ/cを小さくすることにより膜10が破壊されにくくなり、電子線照射窓4が長寿命になることを発見した。ここでδは基板8の中心部から端までの反り量の絶対値(基板8の中心部と端との高さの差の絶対値)であり、cは基板8の中心から端までの距離である(図6)。
大きな反りδ(例えばδ/c>5μm/cmの反り)を持った電子線照射窓4は接合時に押圧されるため、機械的なストレスを持ったまま接合される。薄い電子線透過領域の膜10は、そのストレスの影響を受け、製造時若しくは使用時に破壊されやすく寿命が短いことを本発明の発明者は見出した。
本発明の発明者は、基板の長さに対する基板の反り量を抑えることにより(例えばδ/c≦5μm/cm以下)膜に内在する機械的なストレスが少なくなり、膜10が破壊されにくくなって、電子線照射窓4が長寿命になることを発見した。
【0026】
表1は、基板の長さに対する基板の反り量(単位はμm/cm)及び電子線透過孔の膜厚(単位はμm)と、電子線照射窓の寿命(単位は時間)との関係を示す。電子線照射窓の寿命とは、その電子線照射窓を取り付けた電子線照射装置を使用し始めてから、電子線照射窓の膜から空気がリークし、その内部を所定の真空状態(例えば10−4torrより低い気圧の状態)に保てない状態になるまでの時間を意味する。図7は、表1をグラフに表したものである。
【0027】
【表1】
【0028】
表1及び図7に示すように、電子線透過孔の膜が厚い程又は基板の反り量が小さい程、電子線照射窓の寿命は長い。例えば基板の長さに対する基板の反り量δ/cが5μm/cm以下で電子線照射窓の膜厚が2〜5μmであれば(実施例1においては5μm)、平均で500時間(最低で350時間)の寿命(従来と同様の寿命)を確保することが出来る。2μmよりも薄い膜であると真空と大気との圧力差に耐えられず、作成時や使用時に簡単に破壊されてしまう。膜厚を従来の7μmより薄い2〜5μmにすることにより、電子線の透過率が従来より向上する(電子線の吸収率はほぼ膜厚に比例する。)。膜厚の薄い電子線照射窓を使用することにより、電子線照射装置を、高効率で、消費電力が少なくて安価な(小さな電子線発生源を使用した場合)ものにすることが出来る。
例えば基板の長さに対する基板の反り量δ/cが5μm/cm以下で電子線照射窓の膜厚が7μmであれば、従来より倍以上の寿命(1250時間以上)を確保することが出来る。総膜厚が7μmより厚くなると、電子線の透過率が低くなり過ぎる。厚さ7μmの膜を有し(従来と同様)且つ基板の反り量が少ない電子線照射窓を使用することにより、従来より長寿命の電子線照射装置を実現出来る。基板の反り量を減らすことにより、電子線照射装置の信頼性も向上する。
【0029】
実施例1においては、電子線照射窓4の反りを低減するために、酸化珪素の層12に圧縮応力が生じているときには、窒化珪素の層11に引張応力を生じさせるようにする。また、窒化珪素の層11に圧縮応力が生じているときには、酸化珪素の層12に引張応力を生じさせるようにする。このように、窒化珪素の層11と酸化珪素の層12に生じる応力を逆の応力にすることにより、電子線照射窓の基板の長さに対する基板の反りを5μm/cm以下に抑えている。
このようにして製造した電子線照射窓4は、内在する機械的なストレスが少なく長寿命である。長寿命で安定した電子線照射装置を実現できる。
【0030】
《実施例2》
本発明の実施例2の電子線照射装置について図1〜図3、図5、図7、図8を用いて説明する。実施例2の電子線照射装置の装置全体の構成は、図1、図2、図5で示した従来例の電子線照射装置の装置全体の構成と同一であるので、その説明は省略する。実施例2の電子線照射装置は電子線照射窓4に特徴を有し、他の部分は従来例の電子線照射装置と同様である。以降、電子線照射窓4について説明する。
実施例2の電子線照射装置の電子線照射窓4は、従来例(図3)と同様の構成を有する。
【0031】
図8は、実施例2の電子線照射窓4を図3のII−IIの面で切った概略的な拡大断面図である。図8において、7は電子線透過孔、8は基板、9は電子線透過領域、10は膜、11は窒化珪素の層、12は酸化珪素の層である。基板8の上に酸化珪素の層12及び窒化珪素の層11を堆積させる工程までは、実施例2と実施例1とは同じである。次に実施例2においては、図7に示すように基板8と共に酸化珪素の層12をエッチング除去する。実施例2では、電子線透過領域9の膜10は窒化珪素の層11の単層で構成される。
【0032】
実施例1と同様に、表1及び図7に示すように、電子線透過孔の膜が厚い程又は基板の反り量が小さい程、電子線照射窓の寿命は長い。例えば基板の長さに対する基板の反り量δ/cが5μm/cm以下で電子線照射窓の膜厚が2〜5μmであれば(実施例1においては5μm)、平均で500時間(最低で350時間)の寿命(従来と同様の寿命)を確保することが出来る。膜厚を従来の7μmより薄い2〜5μmにすることにより、電子線の透過率が従来より向上する(電子線の吸収率はほぼ膜厚に比例する。)。膜厚の薄い電子線照射窓を使用することにより、電子線照射装置を、高効率で、消費電力が少なくて安価な(小さな電子線発生源を使用した場合)ものにすることが出来る。
例えば基板の長さに対する基板の反り量δ/cが5μm/cm以下で電子線照射窓の膜厚が7μmであれば、従来より倍以上の寿命(1250時間以上)を確保することが出来る。厚さ7μmの膜を有し(従来と同様)且つ基板の反り量が少ない電子線照射窓を使用することにより、従来より長寿命の電子線照射装置を実現出来る。基板の反り量を減らすことにより、電子線照射装置の信頼性も向上する。
【0033】
実施例2において、窒化珪素の層11における珪素に対する窒素の組成比を適当な値にすることにより、基板の長さに対する基板の反りを低減させている。
実施例2の窒化珪素の層11において、珪素Siに対する窒素Nの組成比をxとすると(窒化珪素の組成式はSiNxで表される。)、xの範囲を0.2<x<1.33に設定することにより、基板の長さに対する基板の反りがδ/c=5μm/cm以下の電子線照射窓4を実現している。xが0.2以下になると窒素Nの含有量が少ないため膜の圧縮応力が大きくなってしまい、弱い膜となってしまう。一方組成比xが1.33以上になると、逆に膜の引張応力が大きすぎ、反りδを目的の範囲内(δ/c=5μm/cm以下)に抑えることができない。
このようにして製造した電子線照射窓4は、内在する機械的なストレスが少なく長寿命である。長寿命で安定した電子線照射装置を実現できる。
【0034】
《実施例3》
図3、図8を用いて、本発明の実施例3の電子線照射装置を説明する。実施例3の電子線照射装置は電子線照射窓4に特徴を有し、他の部分は従来例の電子線照射装置と同様である。以降、電子線照射窓4について説明する。
実施例3の電子線照射装置の電子線照射窓4は、従来例(図3)と同様の構成を有する。図8は、実施例3の電子線照射窓4を図3のII−IIの面で切った概略的な拡大断面図である。図8において、7は電子線透過孔、8は基板、9は電子線透過領域、10は膜、11は窒化珪素の層、12は酸化珪素の層である。図7に示すように実施例3においては、基板8と共に酸化珪素の層12をエッチング除去する。このようにして、窒化珪素の層のみからなる(単層の)膜10を形成している(実施例2と同じ)。
【0035】
実施例2においては窒化珪素の層11の組成は均一であった。実施例3においては窒化珪素の層11の厚さ方向にその組成を変化させている。窒化珪素はその組成により圧縮応力又は引張応力を発生するが、実施例3においては、膜10(窒化珪素の層11)全体として圧縮応力又は引張応力が生じない様に(個々の組成による引張応力又は圧縮応力を互いに打ち消す様に)、その組成の変化を調整していることを特徴とする。これにより、基板の長さに対する基板の反りをδ/c=5μm/cm以下にしている。それ以外の点において、実施例3は実施例2と同じである。
【0036】
実施例3の電子線照射窓4の製造方法について説明する。シリコンウエハを材料とする基板8の上に、プラズマ化学気相成長法で酸化珪素の層12を堆積させる。
次に、この酸化珪素の層12上にプラズマ化学気相法で窒化珪素の層11を堆積させる。この工程において、NH3とSiH4の混合ガスの珪素と窒素の流量比を変化させる。この変化の割合を適切に設定することにより、十分な強度を有し、且つ反りのない膜10を生成することができる。
【0037】
図9は、NH3とSiH4の混合ガスの流量比と、これによって生成される膜の内部応力との関係を示すグラフである。図9は、圧力50Pa、周波数13.56MHzの高周波電力30W、基板温度500℃の条件でのグラフを示す。これらのパラメータを変化させることで、内部応力は変化する。内部応力の値が正は圧縮応力を意味し、負は引張応力を示す。応力σは図6において、下記の(1)式で表される。
応力σ=Eb2δ/{3(1−ν)c2d} (1)
但し、E:基板のヤング率、b:基板の厚さ、ν:基板のポアソン比、d:薄膜厚さ、c:基板長さ、δ:反りの変位である。
【0038】
図9において内部応力の値の積分値が0になる様に、NH3とSiH4の混合ガスの流量比を変化させれば良い。例えばNH3とSiH4の混合ガスの流量比をリニアに変化させる場合、内部応力のカーブ(直線近似出来る範囲を考える。)と内部応力=0の線(x軸)との交点の左右の状態の時間が同じになる様に、NH3とSiH4の混合ガスの流量比を変化させる。
【0039】
実施例3において、基板温度を500℃とし、周波数13.56MHzの高周波電力のプラズマ気相成長法を用いて、基板8の上に張られた酸化珪素の層12上にNH3とSiH4の混合ガスをガス流量比NH3/SiH4=3で送り込み、窒化珪素の層11の堆積を開始する。ガスの総流量を変えないように徐々に流量比をNH3/SiH4=8まで増加させていく。生成された窒化珪素の層11は、酸化珪素の層12に近い側はN含有量が少なく、酸化珪素の層12から遠くなるにつれてN含有量が多い傾斜構造を持つ。このようにして形成された窒化珪素の層11は、全体として圧縮応力又は引張応力が生じない。これにより、基板の長さに対する基板の反りをδ/c=5μm/cm以下にしている。
その後エッチングにより基板8及び酸化珪素の層12を除去して電子線透過孔7を空ける。実施例3は、実施例2と同様の効果が得られる。
【0040】
他の実施例において、基板温度を500℃とし、周波数13.56MHzの高周波電力のプラズマ気相成長法を用いて、基板8の上に張られた酸化珪素の層12上にNH3とSiH4の混合ガスをガス流量比NH3/SiH4=8で送り込み、窒化珪素の層11の堆積を開始する。ガスの総流量を変えないように徐々に流量比をNH3/SiH4=3まで増加させていく。生成された窒化珪素の層11は、酸化珪素の層12に近い側はN含有量が多く、酸化珪素の層12から遠くなるにつれてN含有量が少ない傾斜構造を持つ。このようにして形成された窒化珪素の層11は、全体として圧縮応力又は引張応力が生じない。これにより、基板の長さに対する基板の反りをδ/c=5μm/cm以下にしている。
その後エッチングにより基板8及び酸化珪素の層12を除去して電子線透過孔7を空ける。他の実施例においても、実施例3と同様の効果が得られる。
【0041】
上記の実施例では基板の反り量が所定の値以下(δ/c=5μm/cm以下)の膜を形成しているが、異なる目標値を用いて膜の製造工程を管理をしても良い。例えば、膜の内部応力σ(圧縮応力又は引張応力)が50MPa以下の膜を形成する。
単層の場合はその応力σが、50MPa以下になるようにする。多層の場合は各層の応力の合計が50MPa以下になるようにする。
【0042】
《実施例4》
図3、図8を用いて、本発明の実施例4の電子線照射装置を説明する。実施例4の電子線照射装置は電子線照射窓4に特徴を有し、他の部分は従来例の電子線照射装置と同様である。以降、電子線照射窓4について説明する。
実施例4の電子線照射装置の電子線照射窓4は、従来例(図3)と同様の構成を有する。図8は、実施例4の電子線照射窓4を図3のII−IIの面で切った概略的な拡大断面図である。図8において、7は電子線透過孔、8は基板、9は電子線透過領域、10は膜、11は窒化珪素の層、12は酸化珪素の層である。図7に示すように実施例4においては、基板8と共に酸化珪素の層12をエッチング除去する。このようにして、窒化珪素の層のみからなる膜10を形成している(実施例2と同じ)。
【0043】
実施例2においては窒化珪素の層11の組成は均一であった。実施例4においては窒化珪素の層11内に、その厚さ方向に複数の段差を設け、段毎にその組成を変化させている。窒化珪素はその組成により圧縮応力又は引張応力を発生するが、実施例4においては、膜10(窒化珪素の層11)全体として圧縮応力又は引張応力が生じない様に(個々の組成による引張応力又は圧縮応力を互いに打ち消す様に)、その組成の変化を調整していることを特徴とする。これにより、基板の長さに対する基板の反りをδ/c=5μm/cm以下にしている。それ以外の点において、実施例4は実施例2と同じである。
【0044】
実施例4の電子線照射窓4の製造方法について説明する。シリコンウエハを材料とする基板8の上に、プラズマ化学気相成長法で酸化珪素の層12を堆積させる。
次に、この酸化珪素の層12上にプラズマ化学気相法で窒化珪素の層11を堆積させる。この工程において、NH3とSiH4の混合ガスの珪素と窒素の流量比を変化させる。この変化の割合を適切に設定することにより、十分な強度を有し、且つ反りのない膜10を生成することができる。図9において内部応力の値の積分値が0になる様に、NH3とSiH4の混合ガスの流量比を変化させる。
【0045】
実施例4において、基板温度を500℃とし、周波数13.56MHzの高周波電力のプラズマ気相成長法を用いて、基板8の上に張られた酸化珪素の層12上にNH3とSiH4の混合ガスをガス流量比NH3/SiH4=3の固定した流量比で一定時間送り込み、窒化珪素の層11を1段堆積させる。次に、総流量を変えないように流量比を8に増加させ、その流量比で一定時間(1段目と同じ時間)送り込み、窒化珪素の層11を1段堆積させる。生成された窒化珪素の層11は、酸化珪素の層12に近い側はN含有量が少なく、酸化珪素の層12から遠い側は、N含有量が多い段差構造を持つ。このようにして形成された窒化珪素の層11は、全体として圧縮応力又は引張応力が生じない(図9)。これにより、基板の長さに対する基板の反りをδ/c=5μm/cm以下にしている(又は、膜の内部応力σ(圧縮応力又は引張応力)を50MPa以下にしている。)。その後エッチングにより基板8及び酸化珪素の層12を除去して電子線透過孔7を空ける。実施例4は、実施例2と同様の効果が得られる。
【0046】
他の実施例において、基板温度を500℃とし、周波数13.56MHzの高周波電力のプラズマ気相成長法を用いて、基板8の上に張られた酸化珪素の層12上にNH3とSiH4の混合ガスをガス流量比NH3/SiH4=8の固定した流量比で一定時間送り込み、窒化珪素の層11を1段堆積させる。次に、総流量を変えないように流量比を3に減少させ、その流量比で一定時間(1段目と同じ時間)送り込み、窒化珪素の層11を1段堆積させる。生成された窒化珪素の層11は、酸化珪素の層12に近い側はN含有量が多く、酸化珪素の層12から遠い側は、N含有量が少ない段差構造を持つ。このようにして形成された窒化珪素の層11は、全体として圧縮応力又は引張応力が生じない。これにより、基板の長さに対する基板の反りをδ/c=5μm/cm以下にしている(又は、膜の内部応力σ(圧縮応力又は引張応力)を50MPa以下にしている。)。
その後エッチングにより基板8及び酸化珪素の層12を除去して電子線透過孔7を空ける。他の実施例においても、実施例4と同様の効果が得られる。
このようにすることにより、膜の応力を抑制し長寿命な電子線照射窓4を実現できる。
【0047】
《実施例5》
図3、図8を用いて、本発明の実施例5の電子線照射装置を説明する。実施例5の電子線照射装置は実施例3の電子線照射装置と同一である。実施例5の電子線照射装置の電子線照射窓4は、窒化珪素の層(厚さ方向にその組成が変化している。)のみからなる(単層の)膜10を有する。膜10(窒化珪素の層11)全体として圧縮応力又は引張応力が生じない様に(個々の組成による引張応力又は圧縮応力を互いに打ち消す様に)、その組成の変化を調整している。これにより、基板の長さに対する基板の反りをδ/c=5μm/cm以下にしている(以上は、実施例3と同様)。
【0048】
実施例5は、電子線照射窓4の製造方法に特徴を有する。電子線照射窓4の製造方法を説明する。シリコンウエハを材料とする基板8の上に、プラズマ化学気相成長法で酸化珪素の層12を堆積させる。
次に、この酸化珪素の層12上にプラズマ化学気相法で窒化珪素の層11を堆積させる。この工程において、電力周波数を変化させることにより基板の反りが所定値以下になる様に(例えば基板の長さに対する基板の反りがδ/c=5μm/cm以下になる様に)又は膜の内部応力σが所定値以下になる様に(例えば50MPa以下になる様に)制御している。実施例5は、この点に特徴を有する。周波数13.56MHzの高周波電力30W、 基板温度500℃、ガス流量比NH3/SiH4=8では、引張応力の窒化珪素の層となるが、高周波電力の周波数を200KHzとし、高周波電力30W、基板温度500℃、ガス流量比NH3/SiH4=8の成膜条件では圧縮応力の窒化珪素の層を形成できる。
【0049】
実施例5においては、シリコンウエハを素材とする基板8の上に、酸化珪素の層12を堆積させ、その上に始めは電力30W、基板温度500℃、ガス流量比NH3/SiH4=8、高周波電力の周波数を13.56MHzでプラズマ化学気相堆積法で窒化珪素の層を堆積し始め、層が堆積するにつれて徐々に高周波電力の周波数を下げていき、堆積の終わりには高周波電力の周波数が200KHzになるようにする。
窒化珪素の層11が堆積し終わると、膜を堆積した方向とは反対側から基板8及び酸化珪素の層12をエッチングして、電子線透過孔7を空け、電子線照射窓4を完成させる。
このようにして製造された実施例5の電子線照射装置及びその製造方法は、実施例3と同様の効果を有する。
【0050】
尚、応力調整は成膜条件を変えれば実現できる。応力特性を大きく変化させるには、膜を形成する際のガス流量比や周波数を変更する。応力特性を微調整するには、その他の成膜条件すなわち、基板温度、全ガス流量、基板温度、高周波電力強度を最適化すればできる。
実施例5の電子線照射窓4の窒化珪素の膜は、その厚さ方向に傾斜的に組成比が変化した。これに代えて、電子線照射窓4の窒化珪素の膜が、その厚さ方向に段差的に組成比が変化しても良い。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の寿命を有して効率が良く(膜厚を薄くした場合)、消費電力が少なくて安価な(小さな電子線発生源を使用した場合)信頼性の高い電子線照射装置及びその製造方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
本発明によれば、従来より長寿命の(例えば従来と同一の膜厚を有する場合)信頼性の高い電子線照射装置及びその製造方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜5及び従来例の電子線照射装置の概略的な断面図
【図2】本発明の実施例1〜5及び従来例の電子線照射装置の外観図
【図3】本発明の実施例1〜5及び従来例の電子線照射窓の外観図
【図4】本発明の実施例1の電子線照射装置の電子線照射窓の拡大断面図
【図5】本発明の実施例1〜5及び従来例の本体ケースの蓋の平面図
【図6】反りが生じた電子線照射窓の拡大断面図
【図7】膜厚及び基板の長さに対する基板の反り量と、電子線照射窓の寿命との関係を示す図
【図8】本発明の実施例2〜5の電子線照射装置の電子線照射窓の拡大断面図
【図9】窒化珪素の層の堆積における流量比NH3/SiH4と応力の関係を示すグラフ
【図10】図9(a)は、反りを持つ電子線照射窓を蓋に接合する前の状態を示す概略的な拡大断面図であり、図9(b)は、反りを持つ電子線照射窓を蓋5接合した後の状態を示す概略的な拡大断面図
【図11】従来例の電子線照射装置の電子線照射窓の拡大断面図
【符号の説明】
1 電子線収束用の金属板
2 電子線発生源
3 ゲッタ
4 電子線照射窓
5 蓋
6 リード線
7 電子線透過孔
8 基板
9 電子線透過領域
10 膜
11 窒化珪素の層
12 酸化珪素の層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electron beam irradiation device and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, application of electron beams has been attracting attention in fields such as surface drying of coating materials such as printing, surface processing of resins and building materials, and surface sterilization of medical products and food containers. A conventional electron beam generator will be described with reference to FIGS.
FIG. 2 is a perspective view showing a schematic appearance of a conventional electron beam irradiation apparatus, and FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of the conventional electron beam irradiation apparatus taken along a line II in FIG.
1 and 2, 1 is a metal plate for converging an electron beam, 2 is an electron beam source, 3 is a getter for maintaining a vacuum, 4 is an electron beam irradiation window for radiating an electron beam to the outside, and 5 is a top surface of the main body. The
[0003]
Electrons generated from the
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of the electron
FIG. 11 is a schematic enlarged cross-sectional view of the conventional electron
[0004]
A method of manufacturing the conventional electron
FIG. 5 is an external view of the
As a method for bonding the electron
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
If the electron beam emission window deteriorates and air leaks, the electron beam generator cannot be used. That is, in general, the life of the electron beam generator is equal to the life of the electron beam emission window. In a conventional electron beam generator, in order to secure the life of the electron beam emission window (for example, a life of 500 hours or more on average), the thickness of the film on the electron beam transmission hole needs to be 7 μm or more. However, when the film thickness is 7 μm or more, the ratio of absorption of the electron beam by the film is high. Therefore, there is a problem that the electron beam irradiating device using this is inefficient, consumes large power, and is expensive.
[0006]
The inventor of the present invention has discovered that the conventional electron
[0007]
Since the thickness of the
[0008]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a long-life and stable electron beam irradiation apparatus and a method for manufacturing the same by improving the reliability of the film of the electron beam irradiation window.
The present invention provides an electron beam irradiation apparatus which has a predetermined life, is highly efficient (when the film thickness is reduced), consumes little power, is inexpensive (when a small electron beam source is used), and has high reliability. It is an object of the present invention to provide a manufacturing method thereof.
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a highly reliable electron beam irradiation apparatus having a longer life than the conventional one (for example, having the same film thickness as the conventional one) and a method of manufacturing the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The inventor of the present invention has found that the lifetime of the electron beam irradiation window can be prolonged by reducing the amount of warpage generated in the electron beam irradiation window and reducing the warpage and stress of the film.
In order to solve the above problems, the present invention has the following configurations.
The invention according to
[0010]
The invention according to
[0011]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a vacuum container having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and maintaining the inside of the vacuum container in a vacuum, and an electron beam provided inside the vacuum container to generate an electron beam. A source, and the electron beam irradiation window is made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing an electron beam, and at least on the opening of the substrate. And a film made of a material that transmits an electron beam and does not transmit a gas, wherein the stress of the film is a tensile stress of 50 MPa or less or a compressive stress of 50 MPa or less. Device.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a vacuum vessel having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and maintaining the inside of the vacuum chamber in a vacuum, and an electron beam provided inside the vacuum vessel to generate an electron beam. A source, and the electron beam irradiation window is made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing an electron beam, and at least on the opening of the substrate. A film made of a material that transmits an electron beam and does not transmit a gas, wherein the film has a plurality of layers, at least one of which generates a compressive stress, and at least one other layer. Is generating a tensile stress.
[0013]
The invention according to
[0014]
The invention according to
[0015]
The invention according to
[0016]
The invention according to
[0017]
The invention according to
[0018]
According to a tenth aspect of the present invention, there is provided a vacuum vessel having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and keeping the inside of the vacuum chamber, and an electron beam provided inside the vacuum vessel to generate an electron beam. A source, and the electron beam irradiation window is made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing an electron beam, and at least on the opening of the substrate. A silicon nitride film having a composition ratio of nitrogen to silicon larger than 0.2 and smaller than 1.33.
The term “composition ratio of nitrogen to silicon” means that the composition formula is SiNx, where x is the composition ratio of nitrogen N to silicon Si, and means the value of x (ratio in mole units).
[0019]
The invention according to
[0020]
According to a twelfth aspect of the present invention, there is provided a vacuum container having an electron beam irradiation window that transmits an electron beam and does not transmit a gas, and maintains a vacuum inside, and an electron beam generator that is provided inside the vacuum container and generates an electron beam. A method of manufacturing the electron beam irradiation window of the electron beam irradiation apparatus, comprising: a first step of depositing a first layer containing silicon and oxygen on a substrate; and a composition ratio of nitrogen to silicon. A second step of depositing a layer of silicon nitride (hereinafter, referred to as a “second layer”) that is greater than 0.2 and less than 1.33 on the first layer; Etching the substrate from the side opposite to the side on which the film including the second layer is deposited, leaving the second layer, and forming an electron beam transmission hole. This is a method for controlling the electron beam irradiation apparatus.
[0021]
According to a thirteenth aspect of the present invention, there is provided the method of manufacturing an electron beam irradiation apparatus according to the eleventh or twelfth aspect, wherein a total thickness of the film formed in the electron beam transmission hole is 2 to 5 μm. It is.
The present invention provides an electron beam irradiation apparatus which has a predetermined life, is highly efficient (when the film thickness is reduced), consumes little power, is inexpensive (when a small electron beam source is used), and has high reliability. This has the function of realizing the manufacturing method.
The present invention has an effect that a highly reliable electron beam irradiation apparatus having a longer life than the conventional one (for example, having the same film thickness as the conventional one) and a manufacturing method thereof can be realized.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS An embodiment specifically showing the best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0023]
<< Example 1 >>
First Embodiment An electron beam irradiation apparatus according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The configuration of the entire electron beam irradiation apparatus of the first embodiment is the same as the configuration of the entire electron beam irradiation apparatus of the conventional example shown in FIGS. 1, 2 and 5, and a description thereof will be omitted. The electron beam irradiation apparatus of the first embodiment has a feature in the electron
The electron
FIG. 4 is a schematic enlarged cross-sectional view of the electron
The
[0024]
A method for manufacturing the electron
A compressive stress or a tensile stress is generated in the
[0025]
The inventor of the present invention has discovered that by reducing the amount of substrate warpage δ / c with respect to the length of the substrate, the
The electron
The inventor of the present invention reduces the amount of warpage of the substrate with respect to the length of the substrate (for example, δ / c ≦ 5 μm / cm or less), thereby reducing the mechanical stress inherent in the film and making the
[0026]
Table 1 shows the relationship between the substrate warpage (unit: μm / cm) and the thickness of the electron beam transmission hole (unit: μm) with respect to the substrate length, and the lifetime (unit: time) of the electron beam irradiation window. Show. The lifetime of the electron beam irradiation window is defined as the air leaks from the film of the electron beam irradiation window after the use of the electron beam irradiation apparatus equipped with the electron beam irradiation window, and the inside of the electron beam irradiation window has a predetermined vacuum state (for example, 10 μm). -4 (a pressure lower than torr). FIG. 7 is a graph of Table 1.
[0027]
[Table 1]
[0028]
As shown in Table 1 and FIG. 7, the life of the electron beam irradiation window becomes longer as the film of the electron beam transmitting hole is thicker or the amount of warpage of the substrate is smaller. For example, if the warpage δ / c of the substrate with respect to the length of the substrate is 5 μm / cm or less and the thickness of the electron beam irradiation window is 2 to 5 μm (5 μm in Example 1), 500 hours on average (350 μm at the minimum) Hours) (the same life as before). If the film is thinner than 2 μm, it cannot withstand the pressure difference between the vacuum and the atmosphere, and is easily broken at the time of production or use. By setting the film thickness to 2 to 5 μm, which is thinner than the conventional film thickness of 7 μm, the transmittance of the electron beam is improved as compared with the conventional one (the absorptivity of the electron beam is almost proportional to the film thickness). By using the electron beam irradiation window having a small thickness, the electron beam irradiation device can be made highly efficient, low in power consumption, and inexpensive (when a small electron beam source is used).
For example, if the warpage δ / c of the substrate with respect to the length of the substrate is 5 μm / cm or less and the film thickness of the electron beam irradiation window is 7 μm, the lifetime (1250 hours or more) can be more than doubled as compared with the conventional case. When the total thickness is more than 7 μm, the transmittance of the electron beam becomes too low. By using an electron beam irradiation window having a 7 μm-thick film (as in the conventional case) and having a small amount of warpage of the substrate, an electron beam irradiation device having a longer life than the conventional one can be realized. By reducing the amount of warpage of the substrate, the reliability of the electron beam irradiation device is also improved.
[0029]
In the first embodiment, in order to reduce the warpage of the electron
The electron
[0030]
<< Example 2 >>
Second Embodiment An electron beam irradiation apparatus according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 3, 5, 7, and 8. The configuration of the entire apparatus of the electron beam irradiation apparatus of the second embodiment is the same as the configuration of the entire apparatus of the conventional electron beam irradiation apparatus shown in FIGS. 1, 2 and 5, and a description thereof will be omitted. The electron beam irradiation apparatus according to the second embodiment has a feature in the electron
The electron
[0031]
FIG. 8 is a schematic enlarged cross-sectional view of the electron
[0032]
As in Example 1, as shown in Table 1 and FIG. 7, the longer the electron beam transmission hole film or the smaller the amount of warpage of the substrate, the longer the lifetime of the electron beam irradiation window. For example, if the warpage δ / c of the substrate with respect to the length of the substrate is 5 μm / cm or less and the thickness of the electron beam irradiation window is 2 to 5 μm (5 μm in Example 1), 500 hours on average (350 μm at the minimum) Hours) (the same life as before). By setting the film thickness to 2 to 5 μm, which is thinner than the conventional film thickness of 7 μm, the transmittance of the electron beam is improved as compared with the conventional one (the absorptivity of the electron beam is almost proportional to the film thickness). By using the electron beam irradiation window having a small thickness, the electron beam irradiation apparatus can be made highly efficient, low in power consumption, and inexpensive (when a small electron beam source is used).
For example, if the warpage δ / c of the substrate with respect to the length of the substrate is 5 μm / cm or less and the film thickness of the electron beam irradiation window is 7 μm, the lifetime (1250 hours or more) can be more than doubled as compared with the conventional case. By using an electron beam irradiation window having a 7 μm-thick film (as in the conventional case) and having a small amount of warpage of the substrate, an electron beam irradiation device having a longer life than the conventional one can be realized. By reducing the amount of warpage of the substrate, the reliability of the electron beam irradiation device is also improved.
[0033]
In the second embodiment, the warpage of the substrate with respect to the length of the substrate is reduced by setting the composition ratio of nitrogen to silicon in the
In the
The electron
[0034]
<< Example 3 >>
Third Embodiment An electron beam irradiation apparatus according to a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The electron beam irradiation apparatus according to the third embodiment has a feature in the electron
The electron
[0035]
In Example 2, the composition of the
[0036]
A method for manufacturing the electron
Next, a
[0037]
FIG. 3 And
Stress σ = Eb 2 δ / {3 (1-ν) c 2 d} (1)
Here, E: Young's modulus of the substrate, b: thickness of the substrate, ν: Poisson's ratio of the substrate, d: thickness of the thin film, c: length of the substrate, and δ: displacement of warpage.
[0038]
In FIG. 9, NH is set so that the integrated value of the internal stress becomes zero. 3 And SiH 4 May be changed by changing the flow ratio of the mixed gas. For example, NH 3 And SiH 4 When the flow ratio of the mixed gas is linearly changed, the time of the left and right states at the intersection of the curve of the internal stress (considering the range that can be approximated by a straight line) and the line (x-axis) of internal stress = 0 becomes the same. Like, NH 3 And SiH 4 Is changed.
[0039]
In Example 3, the substrate temperature was set to 500 ° C., and NH 3 was formed on the
After that, the
[0040]
In another embodiment, the substrate temperature is set to 500 ° C. and NH 3 is applied to the
After that, the
[0041]
In the above embodiment, a film in which the amount of warpage of the substrate is equal to or less than a predetermined value (δ / c = 5 μm / cm or less) is formed, but a different target value may be used to manage the film manufacturing process. . For example, a film having an internal stress σ (compression stress or tensile stress) of the film of 50 MPa or less is formed.
In the case of a single layer, the stress σ is set to 50 MPa or less. In the case of a multilayer, the total stress of each layer is set to 50 MPa or less.
[0042]
<< Example 4 >>
Fourth Embodiment An electron beam irradiation apparatus according to a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The electron beam irradiation apparatus of the fourth embodiment has a feature in the electron
The electron
[0043]
In Example 2, the composition of the
[0044]
A method for manufacturing the electron
Next, a
[0045]
In the fourth embodiment, the substrate temperature is set to 500 ° C., and NH 3 is deposited on the
[0046]
In another embodiment, the substrate temperature is set to 500 ° C. and NH 3 is applied to the
After that, the
By doing so, the electron
[0047]
<< Example 5 >>
[0048]
Example 5 is characterized in a method of manufacturing the electron
Next, a
[0049]
In the fifth embodiment, a
After the
The electron beam irradiation apparatus and the method of manufacturing the fifth embodiment manufactured in this way have the same effects as the third embodiment.
[0050]
The stress adjustment can be realized by changing the film forming conditions. In order to greatly change the stress characteristics, the gas flow ratio and the frequency when forming the film are changed. Fine adjustment of the stress characteristics can be achieved by optimizing other film forming conditions, that is, the substrate temperature, the total gas flow rate, the substrate temperature, and the high-frequency power intensity.
The composition ratio of the silicon nitride film of the electron
[0051]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it has a predetermined lifetime, is highly efficient (when the film thickness is reduced), consumes less power, and is inexpensive (when a small electron beam source is used). An advantageous effect that the device and the method of manufacturing the device can be realized is obtained.
According to the present invention, there is obtained an advantageous effect that a highly reliable electron beam irradiation apparatus having a longer life than the conventional one (for example, having the same film thickness as the conventional one) and a manufacturing method thereof can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of an electron beam irradiation apparatus according to Examples 1 to 5 of the present invention and a conventional example.
FIG. 2 is an external view of an electron beam irradiation apparatus according to Examples 1 to 5 of the present invention and a conventional example.
FIG. 3 is an external view of an electron beam irradiation window of Examples 1 to 5 of the present invention and a conventional example.
FIG. 4 is an enlarged sectional view of an electron beam irradiation window of the electron beam irradiation apparatus according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a plan view of a lid of a main body case according to the first to fifth embodiments of the present invention and a conventional example.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of a warped electron beam irradiation window.
FIG. 7 is a view showing the relationship between the amount of warpage of the substrate with respect to the film thickness and the length of the substrate, and the life of the electron beam irradiation window.
FIG. 8 is an enlarged sectional view of an electron beam irradiation window of the electron beam irradiation apparatus according to the second to fifth embodiments of the present invention.
FIG. 9 shows the flow ratio NH in the deposition of a layer of silicon nitride. 3 / SiH 4 Graph showing the relationship between stress and
FIG. 9A is a schematic enlarged cross-sectional view showing a state before an electron beam irradiation window having a warp is bonded to a lid, and FIG. 9B is an electron beam irradiation having a warp. Schematic enlarged sectional view showing a state after the window is joined to the
FIG. 11 is an enlarged sectional view of an electron beam irradiation window of a conventional electron beam irradiation apparatus.
[Explanation of symbols]
1 Metal plate for electron beam convergence
2 electron beam source
3 Getter
4 Electron beam irradiation window
5 Lid
6 Lead wire
7. Electron beam transmission hole
8 Substrate
9 Electron beam transmission area
10 membrane
11 Silicon nitride layer
12 Layer of silicon oxide
Claims (13)
前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、
を有し、
前記電子線照射窓は、
電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、
前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成り、2〜5μmの総膜厚を有する膜と、
を有する、ことを特徴とする電子線照射装置。A vacuum container having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and keeping the inside vacuum;
An electron beam source that is provided inside the vacuum vessel and generates an electron beam,
Has,
The electron beam irradiation window,
A substrate made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing the electron beam,
A film stretched over at least the opening of the substrate, made of a material that transmits an electron beam and does not transmit a gas, and has a total thickness of 2 to 5 μm;
An electron beam irradiation apparatus, comprising:
前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、
を有し、
前記電子線照射窓は、
電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、
前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成る膜と、
を有し、
前記基板の長さに対する前記基板の反りの絶対値が5μm/cm以下であることを特徴とする電子線照射装置。A vacuum container having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and keeping the inside vacuum;
An electron beam source that is provided inside the vacuum vessel and generates an electron beam,
Has,
The electron beam irradiation window,
A substrate made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing the electron beam,
A film stretched over at least the opening of the substrate and made of a material that transmits an electron beam and does not transmit a gas,
Has,
An electron beam irradiation apparatus, wherein the absolute value of the warpage of the substrate with respect to the length of the substrate is 5 μm / cm or less.
前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、
を有し、
前記電子線照射窓は、
電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、
前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成る膜と、
を有し、
前記膜の応力が50MPa以下の引張応力、若しくは50MPa以下の圧縮応力であることを特徴とする電子線照射装置。A vacuum container having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and keeping the inside vacuum;
An electron beam source that is provided inside the vacuum vessel and generates an electron beam,
Has,
The electron beam irradiation window,
A substrate made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing the electron beam,
A film stretched over at least the opening of the substrate and made of a material that transmits an electron beam and does not transmit a gas,
Has,
An electron beam irradiation apparatus, wherein the stress of the film is a tensile stress of 50 MPa or less or a compressive stress of 50 MPa or less.
前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、
を有し、
前記電子線照射窓は、
電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、
前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、電子線を透過し且つ気体を透過しない材質から成る膜と、
を有し、
前記膜が複数層を有し、その内の少なくとも1層が圧縮応力を発生し、少なくとも他の1層が引張応力を発生している、
ことを特徴とする電子線照射装置。A vacuum container having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and keeping the inside vacuum;
An electron beam source that is provided inside the vacuum vessel and generates an electron beam,
Has,
The electron beam irradiation window,
A substrate made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing the electron beam,
A film stretched over at least the opening of the substrate and made of a material that transmits an electron beam and does not transmit a gas,
Has,
The film has a plurality of layers, at least one of which generates a compressive stress, and at least another layer generates a tensile stress,
An electron beam irradiation apparatus, characterized in that:
前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、
を有し、
前記電子線照射窓は、
電子線を透過しない厚みを有する材質から成り、電子線を通過させるための開口部を有する基板と、
前記基板の少なくとも前記開口部上に張られ、珪素に対する窒素の組成比が0.2より大きく1.33より小さい窒化珪素の膜とを有する、
ことを特徴とする電子線照射装置。A vacuum container having an electron beam irradiation window for emitting an electron beam from the inside to the outside, and keeping the inside vacuum;
An electron beam source that is provided inside the vacuum vessel and generates an electron beam,
Has,
The electron beam irradiation window,
A substrate made of a material having a thickness that does not transmit an electron beam, and a substrate having an opening for passing the electron beam,
A film of silicon nitride stretched over at least the opening of the substrate and having a composition ratio of nitrogen to silicon of more than 0.2 and less than 1.33;
An electron beam irradiation apparatus, characterized in that:
前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、
を有する電子線照射装置の、前記電子線照射窓の製造方法であって、
引張応力又は圧縮応力を有する第1の層を基板上に堆積させる第1の工程と、
前記第1の層の引張応力又は圧縮応力を打ち消す圧縮応力又は引張応力を有する第2の層を、前記基板上に堆積させる第2の工程と、
前記第1の層及び前記第2の層を含む膜が堆積された側と反対側から前記基板をエッチングして、前記膜を残し、電子線透過孔を形成する第3の工程と、
を有することを特徴とする電子線照射装置の製造方法。A vacuum container having an electron beam irradiation window that transmits an electron beam and does not transmit a gas, and maintains the inside of the vacuum;
An electron beam source that is provided inside the vacuum vessel and generates an electron beam,
An electron beam irradiation device having a method of manufacturing the electron beam irradiation window,
A first step of depositing a first layer having a tensile or compressive stress on a substrate;
A second step of depositing a second layer having a compressive or tensile stress on the substrate that counteracts the tensile or compressive stress of the first layer;
A third step of etching the substrate from the side opposite to the side on which the film including the first layer and the second layer is deposited, leaving the film and forming an electron beam transmission hole;
A method for manufacturing an electron beam irradiation apparatus, comprising:
前記真空容器内部に設けられ、電子線を発生する電子線発生源と、
を有する電子線照射装置の、前記電子線照射窓の製造方法であって、
基板上に珪素と酸素を含む第1の層を堆積させる第1の工程と、
珪素に対する窒素の組成比が0.2より大きく1.33より小さい窒化珪素の層(以下、「第2の層」と呼ぶ。)を前記第1の層上に堆積させる第2の工程と、
前記第1の層及び前記第2の層を含む膜が堆積された側と反対側から前記基板をエッチングして、前記第2の層を残し、電子線透過孔を形成する第3の工程と、
を有することを特徴とする電子線照射装置の制御方法。A vacuum container having an electron beam irradiation window that transmits an electron beam and does not transmit a gas, and maintains the inside of the vacuum;
An electron beam source that is provided inside the vacuum vessel and generates an electron beam,
An electron beam irradiation device having a method of manufacturing the electron beam irradiation window,
A first step of depositing a first layer containing silicon and oxygen on a substrate;
A second step of depositing a silicon nitride layer having a composition ratio of nitrogen to silicon of more than 0.2 and less than 1.33 (hereinafter, referred to as “second layer”) on the first layer;
A third step of etching the substrate from the side opposite to the side on which the film including the first layer and the second layer is deposited, leaving the second layer and forming an electron beam transmission hole; ,
A method for controlling an electron beam irradiation apparatus, comprising:
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- 2002-06-12 JP JP2002171947A patent/JP2004020232A/en active Pending
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