JP2004019991A - 光信号送信方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信する光信号の掃引範囲の内外を移動する標的が予め設定した速度以下で移動する場合、標的に受信エラーが生じないようにする。
【解決手段】投光器3は、掃引距離Lの範囲を掃引し目標範囲に光信号を照射する。従って、標的8が矢印方向の目標範囲の外へ移動しても確実に標的8を受信できる。また、目標範囲の外側にいる物体9がスイッチ操作後に目標範囲内へ移動した場合は、既に、投光器3は矢印の掃引方向へ移動しているので、投光器3の光信号は物体9を受信しない。投光器3が、[L/{((S−AD)/2D)−A}]以上の時間で掃引すれば、目標範囲の中の標的8が最大移動速度A以下で移動しているときは標的8を確実に受信できる。但し、Dは1データ長の受信時間である。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射撃シミュレーションなどで使用される標的等の目標に対して光信号を送信するための光信号送信システムに関するものであり、より詳細には、目標範囲内にいる車両や人体などの標的に対して光信号を送信する際に、投光手段を掃引駆動させながら光信号を送信する光信号送信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射撃シミュレーションなどにおいて、標的に対して実弾や模擬弾を射撃する場合は、命中したか否かを確認するために標的の近くまで行かなければならないので多少の危険性を伴うことがある。そこで、近年、光送信器から標的に向けて情報を含む光信号を送信し、標的から送信されてきた受光信号に含まれる命中情報などによって、命中したか否かを確認することのできる光信号送信システムが広く利用されている。例えば、レーザ送信器から標的に向けて情報を含むレーザ光線を放射し、標的に命中した場合は標的側から命中情報などが送信されるので、射撃手側は命中したことを示す有効性を確認することができる。
【0003】
図4は、射撃シミュレーションにおける従来の光信号送信システムの概念図である。図4に示すように、射撃シミュレーションに用いられる光信号送信システムにおいては、スイッチ部11の操作により、光信号送信装置12から車両18や人物19などの標的に向けて光信号が発射される。このとき、光信号送信装置12は所定の送信範囲内(つまり、目標範囲内)に存在する全ての車両18や人物19に対して、光信号を掃引しながら送信する。また、車両18や人物19は、それぞれ受信器18a、19aを備え、光信号を受信したときは発光又は発煙表示をする。このとき、例えば車両18が光信号送信装置12から光信号を受信すると、車両18は、発煙等によって光信号を受信した旨を表示する。
【0004】
図4に示す光信号送信システムの構成を、図1のブロック図を用いて説明する。光信号送信装置2は、光信号を送信する投光器3を掃引駆動する送信部4と、図示しない標的から送信されてきた光信号を受信する受信部5と、光信号の送信制御や発煙・発光・発音制御や受信信号の処理などを行う制御部6と、発煙や発光や発音などの表示を行う表示部7とによって構成されている。
【0005】
図1において、光信号を送信する場合は、スイッチ部1の操作により、制御部6が発射信号を処理して送信部4ヘ出力する。すると、送信部4は、その発射信号によって投光器3を掃引駆動しながら連続的に光信号を送信する。つまり、投光器3から送信される光信号のビームは一定の範囲しか照射できないので、送信部4が投光器13を掃引駆動することによって広い範囲を照射している。また、受信部5は、図4に示す車両8や人体9の送信器から送信されてきた光信号を受信し、制御部6によって光信号を解析・処理した後、表示部7によって発煙や発光や発音などの表示を行う。これにより、光信号が標的に命中したことを示す有効性を外部に知らせることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光信号送信システムでは、静止している車両18や人体19の受信器18a,19aは確実に送信できるが、車両18や人体19が移動しているときは、それらの信号を受信できないことがある。例えば、光信号の送信範囲の内外に移動するような移動物体については、それが標的であるのか、単なる移動体であるのかを正確に弁別することができないために、光信号を誤受信したり、必要な光信号を受信できなかったりすることがある。
【0007】
図5は、従来の光信号送信システムにおいて、標的に対して光信号を掃引駆動する状態を示す概念図である。つまり、図5に示すように、投光器3が図の矢印に示すような掃引方向へ掃引駆動して光信号を送信している場合、標的8が、掃引速度と同じ速度または掃引速度より早い速度で目標範囲の外側へ(つまり、図のa矢印方向へ)移動したときには、投光器3からの光信号を標的8に照射することはできない。つまり、光信号は標的8を捕捉することができない。また、投光器3が目標範囲内にいる標的に対して光信号を送信しているにも関わらず、目標範囲の外にいる物体9が、投光器3のスイッチ操作後に目標範囲の内側へ(つまり、図のb矢印方向へ)移動してくると、物体9は光信号を受信してしまう。つまり、物体9は標的として誤って捕捉されてしまう。
【0008】
このように、従来の光信号送信システムにおいては、投光器3を目標範囲内で掃引駆動しているにも関わらず、標的の移動速度によっては、標的に対して正常に光信号を照射することができなかったり、投光器3のスイッチ操作と目標範囲外の物体の移動開始との順序如何によっては、物体に光信号を照射してしまい、単なる物体を標的と誤認識してしまうことがある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信する光信号の掃引範囲の内外を移動する物体が、予め設定した速度以下で移動する場合は、真の標的と単なる物体とを弁別して、真の標的に対して受信エラーが生じないような光信号送信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の光信号送信システムは、目標に対して情報を含む光信号を送信する光信号送信システムにおいて、前記光信号を送信する2台の投光手段と、前記投光手段のそれぞれから照射される光信号を所定の範囲にわたり、前記目標に対して掃引して照射する掃引駆動手段と、前記投光手段から前記目標に対して停止して照射する掃引停止手段と、前記投光手段からの光信号を受光した受光手段から応答信号を受信する受信手段とを備え、前記掃引駆動手段および前記掃引停止手段により、投光手段が掃引する1ストロークの掃引時間は、前記投光手段の掃引距離を、最大掃引速度から前記標的の最大移動速度を減算した値で除した時間以上とすることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の光信号送信システムによれば、投光手段を設けて、光信号を掃引させながら目標範囲内を照射し、または停止して照射している。したがって、移動中の車両や人物などの標的が所定の速度以下であれば、これらの標的が目標範囲内から外部に移動しても確実に受信することができる。更に目標範囲外にいる車両や人物などが投光器の掃引開始後に目標範囲内に移動しても、これらの移動中の車両や人物を誤って受信することはなくなる。つまり、目標範囲の内外を移動する物体については、目標範囲内にいる真の標的に対しては光信号を確実に照射することができ、目標範囲外から目標範囲内へ移動した移動物体へは光信号を照射させないようにすることができる。
【0012】
このとき、標的が最低限必要な2データ長のデータを受信する時間を2D〔秒〕、各投光手段のビーム幅である送信範囲をS(m)、確実にデータを受信しなければならない標的等の移動速度をA〔m/秒〕とすると、投光手段を掃引距離Lの範囲で掃引させる時間Tは、
T≧L/{(S/2D)−A}となるようにすれば、移動速度A〔m/秒〕で移動する標的等を確実に受信することができる。
【0013】
ここで、(S/2D)は最大掃引速度であるので、上記の式の意味は、1ストロークの掃引時間≧掃引距離/(最大掃引速度−標的の移動速度)となる。つまり、投光手段が掃引駆動する1ストロークの掃引時間が、投光手段の掃引距離を、最大掃引速度から標的の移動速度を減算した値で除した時間以上となるようにすれば、目標範囲内にいる標的が目標範囲の内外に移動しても、確実にその標的を受信することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明における光信号送信システムについて説明する。光信号とは、レーザ光線や近赤外光線や可視光線などの総称信号であり、特に、直線指向性が高く、且つビームの広がりの少ないコヒーレント光であるレーザ光線などが好んで用いられている。また、光信号は、信号の送信時刻や送信信号の種類や送信信号の個別番号や標的の受光部位や標的までの距離などの各種情報を含んでいる。
【0015】
図6は、本発明における光信号送信システムの全体構成図である。図6において、この光信号送信システムは、レーザ光線や近赤外光線や可視光線などの光信号を送信する送信部4と、他の送信部4から送信された光信号の反射光を受信して電気信号に変換する受信部5と、受信部5が変換した電気信号を解析する制御部6と、制御部6の解析結果に応じて光信号の受信情報を音や光や発煙などによって表示する表示部7とによって構成されている。このような構成の光信号送信システムは、図示しない車両や人物に装着された送受信手段との間で相互に光信号の送受信を行い、光信号の受光内容を評価したり送信結果を判定したりする。このとき、送信部4照射する目標範囲にいる車両や人物に対して光信号を送信する際、送信部4が掃引駆動および駆動停止して光信号を照射している。以下、本発明の特徴である光信号を掃引駆動および掃引駆動停止して送信する方法について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明における光信号送信システムの構成を示すブロック図である。この光信号送信システムは、光信号を送信する光信号送信装置2と、光信号送信装置2に対して光信号の発射/停止操作を行うスイッチ部1とによって構成されている。また、光信号送信装置2は、光信号を送信する投光器3を掃引駆動する図示しない掃引駆動部を有する送信部4と、図示しない標的から送信されてきた光信号を受信する受信部5と、送信部4に対する光信号送信制御や表示部7に対する発煙、発光、発音制御や受信部5に対する受信信号処理などを行う制御部6と、発煙、発光、発音などの表示を行う表示部7とによって構成されている。
【0017】
図1において、図示しない標的に向けて光信号を送信する場合は、スイッチ部1の操作により、制御部6が発射信号を制御・処理して送信部4ヘ出力する。送信部4は受信した発射信号によって投光器3を掃引駆動しながら連続的に光信号を送信する。つまり、投光器3から送信される光信号のビームは一定の範囲しか照射できないので、投光器3を掃引駆動することによって広い範囲を照射している。尚、投光器3は一定の規則に従って、目標に対して掃引駆動および掃引駆動停止を行うが、投光器3の掃引駆動の詳細については後述する。
【0018】
また、受信部5は、目標範囲内に存在する図示しない車両や人体(以下、これらをまとめて標的という)の送信器から送信されてきた光信号を受信したとき、制御部6によって、受信した光信号の解析処理を行った後、表示部7によって発音や発光や発煙等の表示を行う。これによって、光信号が標的に命中したことを示す有効性の情報を外部に知らせることができる。
【0019】
次に、本発明の光信号送信システムにおいて光信号に含まれるデータについて説明する。図1において、光信号送信装置2と図示しない標的との間で送受信される光信号には、光信号の送信時刻や送信信号の種類や送信信号の個別番号や標的の受光部位や標的までの距離などの各種データが含まれている。したがって、光信号を掃引するためにはこれらのデータを連続的に送信する必要がある。そのため、標的が1データ長を確実に受信するためには、受信する地点において2データ長以上を受信する必要がある。
【0020】
図3は、標的が光信号に含まれるデータを受信するときのデータの流れを示す概念図である。図3において、標的が1データの長さを受信する時間はD秒であり、No.1データ、No.2データ、No.3データ・・・がこの順序で図の右方から左方へ流れて行き、各地点にいる標的A及び標的Bが、それぞれ図示する地点においてデータを取得する。もちろん、No.1データ、No.2データ、No.3データ・・・は、同じ情報内容のデータである。したがって、図3は同じ情報内容のデータが繰り返し送信されて行くことを意味している。
【0021】
図3において、標的Aは、No.1データの始めからデータを受信しているので、データが図の矢印の方向へ流れている場合は、No.1データの1データ長の全てをD秒間で受信することができる。しかし、標的Bは、No.1データの途中からデータを受信しているので、データが図の矢印の方向へ流れている場合は、No.1データの残りの部分を所定の時間かけて受信すると共に、No.2データの1データ長をD秒間かけて受信しなければ、1データ長に含まれる全てのデータを正確に受信することはできない。つまり、標的が任意の位置にいる場合は、全てのデータを正確に受信するためには、2データ長のデータを2D秒間かけて受信する必要がある。
【0022】
次に、標的に光信号を送信する投光器の掃引速度と掃引時間について説明する。投光器の掃引速度は、車両や人物などの標的の移動速度と、必要なデータ長と、連続送信を行っているために生じる同一データの重複受信回数とよって設定される。つまり、車両や人物などの標的が停止しているときは、光信号の掃引速度を速くしても1データ長のデータを全て受信できるが、車両や人物などの標的の移動速度が速めに設定されているときは、標的が1データ長の全データを正確に受信するためには、光信号の掃引速度を遅く設定しなければならない。すなわち、標的の速度と光信号の掃引速度との相対速度を、常に、ほぼ一定にする必要がある。また、標的がデータを重複して受信する回数を減らすためには、光信号の掃引速度を速めに設定する必要がある。
【0023】
図2は、本発明の光信号送信システムにおける光信号の掃引駆動を示す概念図である。つまり、この図は、図1に示す光信号送信システムにおいて、光信号を目標範囲内で掃引した場合の概念を示している。図2に示すように、投光器3は、掃引距離Lの範囲を掃引駆動している。このとき、投光器3は、掃引駆動および掃引駆動停止を繰り返しながら、信範囲Sの光ビームの送信を行う。投光器3は、1ータ長のデータをD秒間かけて掃引しながら送信し、つぎに、1ータ長のデータをD秒間かけて停止して送信している。
【0024】
また、投光器3aは、標的等の移動速度A〔m/秒〕と1データ長を標的が受信する時間をD〔秒〕を乗算した距離〔m〕分を重ねて、L〔m〕掃引している。
【0025】
ここで、送信される光信号の1データ長を標的が受信する時間をD〔秒〕、投光器1個の掃引距離をL〔m〕、投光器1個のビームの送信範囲をS〔m〕とすると、投光器3の最短掃引時間
Tminは、次の式(1)で与えられる。
Tmin=2D×L/(S−AD)〔秒〕              (1)
【0026】
つまり、前述したように、ある位置に存在する標的は、最低限必要な2データ長のデータを受信するのに2D〔秒〕かかるので、光信号にビーム幅がなくて一条の光であれば、掃引距離Lの範囲内にある全ての標的が2データ長のデータを受信するのには、最短掃引時間として(2D×L)〔秒〕が必要となる。しかし、各投光器3から送信される光信号は送信範囲Sのビームを有しているので、送信範囲Sの範囲内においては、投光器3は、見掛け上は掃引が停止されていると見なすことができる。
【0027】
したがって、見かけ上の掃引距離は(S−AD)と見なせるので、実際の最短掃引時間Tminは、式(1)に示すように、(2D×L/(S−AD))〔秒〕となる。よって、投光器3の掃引時間を(2D×L/(S−AD))〔秒〕以上に設定すれば、目標範囲の中にある標的は光信号の全てのコードを確実に受信することができる。言い換えれば、掃引時間が(2D×L/(S−AD))〔秒〕より短ければ標的は光信号の全てのコードを受信することはできない。
【0028】
また、投光器3は、掃引距離Lの範囲を最短掃引時間Tmin=2D×L/(S−AD)で掃引するので、投光器3の最大掃引速度Vmaxは次の式(2)で与えられる。
Vmax=L/(2D×L/(S−AD))=(S−AD)/2D〔m/秒〕(2)
【0029】
ここで、車両や人体などの標的が確実に全てのデータを取得するためには、各投光器3a,3bが実際に駆動している掃引速度と標的の移動速度との和が最大掃引速度Vmax以内でなければならない。したがって、最大掃引速度Vmax=((S−AD)/2D)〔m/秒〕、投光器3aが実際に駆動している掃引速度V〔m/秒〕、確実にデータを受信しなければならない標的の移動速度A〔m/秒〕としたときは、次の式(3)が成り立つ。
Vmax≧V+A                    (3)
【0030】
よって、式(2)と式(3)より、次の式(4)が導き出される。
V≦Vmax−A=(S−AD)/2D−A             (4)
式(4)より、投光器3の掃引速度V〔m/秒〕は、最大掃引速度Vmax〔m/秒〕より標的の移動速度A〔m/秒〕を引いた値より小さくしなければならないことが分かる。
【0031】
さらに、式(4)より、投光器3を掃引距離Lの範囲で実際に掃引させる時間Tは、次の式(5)で与えられる。
T≧L/V=L/{((S−AD)/2D)−A}         (5)
【0032】
式(5)から分かるように、最低限必要な2データ長のデータを受信する時間を2D〔秒〕、投光器3のビーム幅である送信範囲をS(m)、確実にデータを受信しなければならない車両や人体などの標的の移動速度をA〔m/秒〕とすると、投光器3を掃引距離Lの範囲で掃引させる時間Tは、[L/{((S−AD)/2D)−A}]〔秒〕以上にする必要がある。
【0033】
ここで、((S−AD)/2D)は最大掃引速度であるので、上記の式(5)の意味は、1ストロークの掃引時間≧掃引距離/(最大掃引速度−標的の移動速度)となる。つまり、投光器3が掃引駆動する1ストロークの掃引時間が、投光器3の掃引距離を、最大掃引速度から標的の移動速度を減算した値で除した時間以上となるようにすれば、目標範囲内にいる標的が目標範囲の内外に移動しても、確実にその標的を受信することができる。
【0034】
次に、図2において、目標範囲の内外を移動する標的や物体に対して誤検知が生じないかどうかを検証してみる。つまり、本発明の光信号送信システムでは、光信号の掃引方法として、投光器3の投光器を使用して、目標を挟み込む様に動作させている。これによって、投光器3が矢印の掃引方向(時計方向)へ駆動しながら光信号を送信することによって、標的8が如何なる速度で目標範囲の外側へ移動しても、確実に標的8に光信号を照射してデータを受信することができる。
【0035】
したがって、標的8が何れの方向へ移動しても、確実に光信号を照射して標的8のデータを受信することができる。また、目標範囲の外側にいる物体9が掃引開始後(スイッチ操作後)に目標範囲の内側へ移動してきた場合は、すでに、投光器3は図の矢印の掃引方向(時計方向)へ移動しているので、投光器3aの光信号が物体9を受信することはない。
【0036】
つまり、投光器3が、それぞれ、[L/{(S−2D)−A}]〔秒〕以上の時間で掃引動作を行えば、目標範囲の中にいる車両や人物などの標的が最大移動速度A〔m/秒〕以下で移動している場合は、確実にその標的を受信できることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光信号送信システムによれば、移動中の車両や人物などの標的が所定の速度以下であれば、これらの標的が目標範囲内から外部に移動しても確実に受信することができる。また、目標範囲外にいる車両や人物などが投光器の掃引開始後に目標範囲内に移動しても、これらの移動中の車両や人物を誤って受信することはなくなる。つまり、目標範囲の内外を移動する物体については、目標範囲内にいる真の標的に対しては光信号を確実に照射することができ、目標範囲外から目標範囲内へ移動した移動物体へは光信号を照射させないようにすることができる。もって、移動中の標的と他の移動物体とを弁別して、確実な射撃訓練を行うことのできる射撃シミュレーションを実現することができる。
【0038】
また、本発明の光信号送信システムによれば、投光器が掃引駆動停止して光信号を送信することにより、目標範囲にいる標的の移動速度が速くても標的が確実に受信することができる。また、データの複数受信回数を減らすこともできるので、標的へ照射したときの受信情報をより早く取得して解析処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光信号送信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の光信号送信システムにおける光信号の掃引駆動を示す概念図である。
【図3】標的が光信号に含まれるデータを受信するときのデータの流れを示す概念図である。
【図4】射撃シミュレーションにおける従来の光信号送信システムの概念図である。
【図5】従来の光信号送信システムにおいて、標的に対して光信号を掃引駆動する状態を示す概念図である。
【図6】本発明における光信号送信システムの全体構成図である。
【符号の説明】
1 、11スイッチ部、2、12 光信号送信装置、3 投光器、4 送信部、5 受信部、6 制御部、7 表示部、8 標的、9 物体、13 投光器、14 送信部。

Claims (2)

  1. 目標に対して情報を含む光信号を送信する光信号送信システムにおいて、
    前記光信号を送信する2台の投光手段と、
    前記投光手段のそれぞれから照射される光信号を所定の範囲にわたり、前記目標に対して掃引して照射する掃引駆動手段と、
    前記投光手段から前記目標に対して停止して照射する掃引停止手段と、
    前記投光手段からの光信号を受光した受光手段から応答信号を受信する受信手段とを備え、
    前記掃引駆動手段および前記掃引停止手段により、投光手段が掃引する1ストロークの掃引時間は、前記投光手段の掃引距離を、最大掃引速度から前記標的の最大移動速度を減算した値で除した時間以上とすることを特徴とする光信号送信システム。
  2. 目標に対して情報を含む光信号を送信する光信号送信システムにおいて、
    前記光信号を送信する2台の投光手段と、
    前記投光手段のそれぞれから照射される光信号を所定の範囲にわたり、前記目標に対して掃引して照射する掃引駆動手段と、
    前記投光手段から前記目標に対して停止して照射する掃引停止手段と、
    前記投光手段からの光信号を受光した受光手段から応答信号を受信する受信手段とを備え、
    前記掃引駆動手段および前記掃引停止手段により、前記標的に対して1ストロークで照射する光信号所定の範囲と、引続き掃引駆動した後の1ストロークで照射する光信号所定の範囲について、前記標的が受信に必要な最小受信時間と、前記標的の最大移動速度を乗算した値の範囲だけ重ねることを特徴とする光信号送信システム。
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