【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に配索されたワイヤハーネスをクレーン等の引上装置のフックに引っ掛けて車体から取外す際に、その安全性の確保を図ったワイヤハーネス取外し用フックホルダーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
環境問題の認識の高まりのなか、資源の有効利用への関心が益々高まっている。このような問題は、廃棄処分された車両についても例外ではない。特に、近時の電子制御化された車両が使用しているワイヤハーネスの量は膨大であり、これを無視することはできないのが現状である。
【０００３】
廃棄車両本体からワイヤハーネスを取外す場合、従来、Ｊ字状フックをワイヤハーネスに引っ掛けてクレーン等の引上装置で引き上げて取外していた。
ところが、このような方法では、ワイヤハーネスの取外しの際に、ワイヤハーネスがＪ字状フックを引っ掛けた部分において横滑りし、引き上げがうまくいかないことが多々あった。また、横滑りをしないように適切な引っ掛けポイントを選択する必要があり、作業性の効率が悪かった。
【０００４】
これに対して、廃棄車両解体時におけるワイヤハーネス取外しの作業性を向上させるためのいくつかの工夫がなされている。例えば、ループ状のロープからなり、ワイヤハーネスを取外す際に引上装置のフックを引っ掛けるための引っ掛け部（アイ）を形成して使用するワイヤハーネス取外し用フックホルダー（以下、フックホルダーとも称する）が使用されている。このフックホルダーとしては、通常、３本撚りの紐状ロープをリング状にしたものが使用される。ところが、解体作業用コスト等の点を考えると、平ロープやいわゆるＰＰ（ポリプロピレン）バンド等を用いてリング状にしたものをフックホルダーとして使用することが望ましい。
【０００５】
図１に平ロープないしＰＰバンドをリング状にして形成したフックホルダー１を示す。このフックホルダー１は、長尺の平ロープないしＰＰバンド２の両端３、３’を所要長さに重ね合わせ、縫製又は溶着により接合することにより作ったものである。このフックホルダー１の接合部及びその近傍を図２に拡大して示す。
ワイヤハーネス取外し作業の際には、このリング状のフックホルダー１をワイヤハーネスに巻いて、クレーン等の引上装置のフックをフックホルダー１に引っ掛けて引き上げることにより、ワイヤハーネスの取外し、回収を行っていた。
【０００６】
しかしながら、図１に示すフックホルダー１では、耐荷重以上の荷重がかかった場合、破断の前兆がなく、いきなりフックホルダー１が破断してしまい、危険である点が懸念される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の問題を解決するためになされたもので、ワイヤハーネス取外しの作業性を向上させるとともに、ワイヤハーネス取外しの作業時に安全性の確保を図ったワイヤハーネス取外し用フックホルダーを提供することをその課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、上記課題は、下記の技術的手段により解決される。
（１）ワイヤハーネスに取り付け、廃棄車両解体時にワイヤハーネスを引上装置のフックに引っ掛けて引き上げることによりワイヤハーネスを取外すために用いられるワイヤハーネス取外し用フックホルダーであって、扁平で長尺のロープの両端部を縫製又は溶着により接合してリング状に形成され、縫製又は溶着による接合強度を接合部の長さ方向において段階的に変化させたことを特徴とするワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
（２）接合部の長さ方向における縫製又は溶着による接合強度が、該接合部の長さ方向の中央付近で大きく、両端付近で小さくなっていることを特徴とする前記（１）に記載のワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
（３）接合部の長さ方向における縫製又は溶着による接合強度を、縫製又は溶着領域の幅方向における長さを異ならせることにより変化させていることを特徴とする前記（１）又は（２）に記載のワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
（４）接合部の長さ方向における縫製又は溶着による接合強度を、接合部の長さ方向の中央に縫製又は溶着領域の大きい部分を作り、その両側に非縫製又は非溶着領域を介して縫製又は溶着領域の小さい部分を作ることにより変化させていることを特徴とする前記（１）又は（２）に記載のワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
（５）接合部の長さ方向における縫製又は溶着による接合強度を、接合部の長さ方向の中央に縫製又は溶着領域の大きい部分を作り、その両側に非縫製又は非溶着領域を介して縫製又は溶着領域の小さい部分を作るとともに、縫製又は溶着領域の幅方向における長さを異ならせることにより変化させていることを特徴とする前記（１）又は（２）に記載のワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
（６）接合部の長さ方向における縫製による接合強度を、縫製の密度を変えることにより変化させていることを特徴とする前記（１）又は（２）に記載のワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
（７）ワイヤハーネスに取り付け、廃棄車両解体時にワイヤハーネスを引上装置のフックに引っ掛けて引き上げることによりワイヤハーネスを取外すために用いられるワイヤハーネス取外し用フックホルダーであって、扁平で長尺のロープの両端部を縫製又は溶着により接合してリング状に形成され、接合部の長さ方向において上側又は下側となる接合部位の途中の１カ所をたるませて非縫製又は非溶着領域とし、その両側を縫製又は溶着領域としたことを特徴とするワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
（８）ワイヤハーネスに取り付け、廃棄車両解体時にワイヤハーネスを引上装置のフックに引っ掛けて引き上げることによりワイヤハーネスを取外すために用いられるワイヤハーネス取外し用フックホルダーであって、扁平で長尺のロープの両端部を縫製又は溶着により接合してリング状に形成され、接合部の長さ方向において上側の接合部位の途中の２カ所、下側の接合部位の途中の２カ所、又は上側の接合部位の途中の１カ所と下側の接合部位の途中の１カ所をたるませて非縫製又は非溶着領域とし、それ以外の部分を縫製又は溶着領域としたことを特徴とするワイヤハーネス取外し用フックホルダー。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を好ましい実施例により詳細に説明する。
【００１０】
（第１実施例）
図３は本発明の第１実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す斜視図である。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ａは、ワイヤハーネスに取り付け、廃棄車両解体時にワイヤハーネスを引上装置のフックに引っ掛けて引き上げることによりワイヤハーネスを取外すために用いられるものである。そして全体外観は、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００１１】
本実施例のフックホルダー１１Ａは、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を縫製により接合してリング状に形成したものである。図中１４が縫製部であり、１５が縫製領域（接合部）である。本実施例では、縫製による接合強度を接合部の長さ方向において段階的に変化させたもので、具体的には、接合部１５の幅がロープ１２の長さ方向の中央付近で大きく、両端付近で小さくなるように縫製することにより、変化させている。図３の場合、接合部１５の幅が大きい部分で接合強度が大きく、幅が狭い部分で接合強度が小さくなっている。
【００１２】
本実施例において、フックホルダー１１Ａを構成するロープ１２としては、扁平で長尺のロープであって、耐荷重性にすぐれたものであり、かつ縫製によりその端部同士が接合できるものであれば適宜の材料を使用することができるが、コスト的にはポリプロピレン、ナイロン等の樹脂材料の使用が好ましい。
【００１３】
本実施例のフックホルダー１１Ａを用いてワイヤハーネスを取外す場合、ワイヤハーネスに対する巻き方としては、次のような方法があるが、これらに限定されない。
（１）フックホルダー１１Ａを一部位と対向する部位を手でつかんで伸ばし、その中程をワイヤハーネスにあてがい、半周巻回し、両側にフック引っ掛け部（アイ）を作る。
（２）フックホルダー１１Ａを一部位と対向する部位を手でつかんで伸ばし、その中程をワイヤハーネスにあてがい、一巻き又は複数周巻回し、両側にフック引っ掛け部（アイ）を作る。
（３）フックホルダー１１Ａをワイヤハーネス本体の周りを一巻きし、その一部位をフックホルダーリング内に挿通させ、一つのフック引っ掛け部（アイ）を作る。
（４）ワイヤハーネス組み付けの際にあらかじめフックホルダー１１Ａをワイヤハーネスに挿通させておく。
【００１４】
また、フックホルダー１１Ａは取外し作業の時にワイヤハーネスに取り付けてもよいし、ワイヤハーネスの車両への配索時に取り付けてもよい。
【００１５】
上記のような構成とすると、ワイヤハーネス取外しの際に、耐荷重以上の荷重がかかった場合、接合部１５の接合強度の小さい部分から剥がれが始まり、段階的に破断が進む。作業者は、接合強度の小さい部分の剥がれにより、破断の前兆を知ることができ、いきなりの破断を避けることができ、安全性が確保される。また、破断の前兆を知ることにより、取外し作業を中止し、より耐荷重性の大きいフックホルダーに変えて作業を再開する等により、ワイヤハーネス取外しの作業性が向上する。
【００１６】
（第２実施例）
図４は本発明の第２実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す斜視図であり、図３と同様な要素には同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ｂの全体外観は、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００１７】
本実施例のフックホルダー１１Ｂは、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を溶着により接合してリング状に形成したものである。図中１６が溶着領域（接合部とも称する）である。本実施例は、溶着による接合強度を接合部の長さ方向において段階的に変化させたもので、具体的には、接合部１６の幅がロープ１２の長さ方向の中央付近で大きく、両端付近で小さくなるように溶着することにより、変化させている。図４の場合、接合部１６の幅が大きい部分で接合強度が大きく、幅が狭い部分で接合強度が小さくなっている。
【００１８】
本実施例において、ロープ１２のフックホルダー１１Ｂを構成するロープ１２としては、扁平で長尺のロープであって、耐荷重性にすぐれたものであり、かつ溶着によりその端部同士が接合できるものであれば適宜の材料を使用することができるが、コスト的にはポリプロピレン、ナイロン等の樹脂材料の使用が好ましい。
【００１９】
本実施例のフックホルダー１１Ｂを用いてワイヤハーネスを取外す場合、ワイヤハーネスに対する巻き方としては、第１実施例と同様な方法の他、取外し作業現場でロープ１２をワイヤハーネスの周りに余裕をもって一巻きし、端部１３、１３’同士を溶着する方法も用いることができる。
る。
【００２０】
上記のような構成としても、第１実施例と同様に、破断の前兆を知ることができ、いきなりの破断を避けることができ、安全性が確保される。また、破断の前兆を知ることにより、取外し作業を中止し、より耐荷重性の大きいフックホルダーに変えて作業を再開する等により、ワイヤハーネス取外しの作業性が向上する。
【００２１】
（第３実施例）
図５は本発明の第３実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す斜視図であり、図３と同様な要素には同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ｃの全体外観も、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００２２】
本実施例のフックホルダー１１Ｃは、第１実施例と同様に、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を縫製により接合してリング状に形成したものである。図中１５ａ〜１５ｃが縫製領域（接合部とも称する）である。本実施例も、縫製による接合強度を接合部の長さ方向において段階的に変化させたもので、具体的には、接合部の長さ方向の中央に縫製領域の大きい部分１５ｂを作り、その両側に非縫製領域１７ａ、１７ｂを介して縫製領域の小さい部分１５ａ、１５ｃを作ることにより、接合強度を接合部の長さ方向において変化させている。図５の場合、接合部１５ｂにおいて接合強度が大きく、接合部１５ａ、１５ｃにおいて接合強度が小さくなっている。
【００２３】
本実施例において、ロープ１２の材料、寸法、必要特性等は第１実施例と同様である。また、本実施例のフックホルダー１１Ｃを用いてワイヤハーネスを取外す場合のワイヤハーネスに対する巻き方も第１実施例と同様である。
【００２４】
上記のような構成としても、前記実施例と同様に、ワイヤハーネス取外し作業における安全性が確保され、作業性が向上する。
【００２５】
（第４実施例）
図６は本発明の第４実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す斜視図であり、図３と同様な要素には同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ｄの全体外観も、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００２６】
本実施例のフックホルダー１１Ｄは、第２実施例と同様に、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を溶着により接合してリング状に形成したものである。図中１６ａ〜１６ｃが溶着領域（接合部とも称する）である。本実施例も、溶着による接合強度を接合部の長さ方向において段階的に変化させたもので、具体的には、接合部の長さ方向の中央に溶着領域の大きい部分１６ｂを作り、その両側に非縫製領域１８ａ、１８ｂを介して溶着領域の小さい部分１６ａ、１６ｃを作ることにより、接合強度を接合部の長さ方向において変化させている。図６の場合、接合部１６ｂにおいて接合強度が大きく、接合部１６ａ、１６ｃにおいて接合強度が小さくなっている。
【００２７】
本実施例において、ロープ１２の材料、寸法、必要特性等は第２実施例と同様である。また、本実施例のフックホルダー１１Ｄを用いてワイヤハーネスを取外す場合のワイヤハーネスに対する巻き方も第２実施例と同様である。
【００２８】
上記のような構成としても、前記実施例と同様に、ワイヤハーネス取外し作業における安全性が確保され、作業性が向上する。
【００２９】
（第５実施例）
図７は本発明の第５実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す図であり、図３と同様な要素には同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ｅの全体外観も、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００３０】
本実施例のフックホルダー１１Ｅは、第１実施例及び第３実施例と同様に、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を縫製により接合してリング状に形成したものである。本実施例も、縫製による接合強度を接合部の長さ方向において段階的に変化させたもので、具体的には、縫製密度を変化させて、接合部の長さ方向の中央に実質的に縫製領域の大きい部分１５ｂ’を作り、両端側に実質的に縫製領域の小さい部分１５ａ’、１５ｃ’を作ることにより、接合強度を接合部の長さ方向において変化させている。図７において、ａ、ｃ、ｅが縫製密度が大きい部分、ｂ、ｄが縫製密度が小さい部分である。
【００３１】
本実施例において、ロープ１２の材料、寸法、必要特性等は第１実施例と同様である。また、本実施例のフックホルダー１１Ｅを用いてワイヤハーネスを取外す場合のワイヤハーネスに対する巻き方も第１実施例と同様である。
【００３２】
上記のような構成としても、前記実施例と同様に、ワイヤハーネス取外し作業における安全性が確保され、作業性が向上する。
【００３３】
（第６実施例）
図８は本発明の第６実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す側面図であり、図３と同様な要素には同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ｆの全体外観も、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００３４】
本実施例のフックホルダー１１Ｆは、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を、たわみ部２０を設けて上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を縫製又は溶着により接合してリング状に形成したものである。たわみ部２０は、ＢがＡの６０〜９０％となるようにずらして設けることが好ましい。図中１９ａ、１９ｂが接合部である。たわみ部２０は幅方向にわたって形成されている。本実施例は、たわみ部２０の両側に接合部１９ａ、１９ｂを２つ形成したものである。
【００３５】
本実施例において、ロープ１２の材料、寸法、必要特性等は前記実施例と同様である。また、本実施例のフックホルダー１１Ｆを用いてワイヤハーネスを取外す場合のワイヤハーネスに対する巻き方も前記実施例と同様である。
【００３６】
上記のような構成とすると、ワイヤハーネス取外しの際に、耐荷重以上の荷重がかかった場合、接合強度の小さい接合部１９ｂ側から剥がれが始まり、段階的に破断が進む。作業者は、この接合部における剥がれにより、破断の前兆を知ることができ、いきなりの破断を避けることができ、安全性が確保される。また、破断の前兆を知ることにより、取外し作業を中止し、より耐荷重性の大きいフックホルダーに変えて作業を再開する等により、ワイヤハーネス取外しの作業性が向上する。
【００３７】
（第７実施例）
図９は本発明の第７実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す側面図であり、図３と同様な要素には同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ｇの全体外観も、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００３８】
本実施例のフックホルダー１１Ｇは、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を、２つのたわみ部２０ａ、２０ｂを離間させて設けて、上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を縫製又は溶着により接合してリング状に形成したものである。図中１９ａ’、１９ｂ’、１９ｃ’が接合部である。たわみ部２０ａ、２０ｂは一方の端部１３’に幅方向にわたって形成されている。たわみ部２０ａ、２０ｂは、Ｂの総和がＡの６０〜９０％程度となるように設けることが好ましい。本実施例は、たわみ部２０ａと２０ｂの間に接着強度の大きい接合部１９ｂ’を形成し、図中、たわみ部２０ａの左側及びたわみ部２０ｂの右側に接合強度の小さい接合部１９ａ’、１９ｃ’を形成したものである。
【００３９】
本実施例において、ロープ１２の材料、寸法、必要特性等は前記実施例と同様である。また、本実施例のフックホルダー１１Ｇを用いてワイヤハーネスを取外す場合のワイヤハーネスに対する巻き方も前記実施例と同様である。
【００４０】
上記のような構成としても、前記実施例と同様に、ワイヤハーネス取外し作業における安全性が確保され、作業性が向上する。
【００４１】
（第８実施例）
図１０は本発明の第８実施例に係るワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその近傍を示す側面図であり、図３と同様な要素には同じ符号を付し、その詳細説明は省略する。
本実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダー１１Ｈの全体外観も、図１のものと同様、ループ状をなしている。
【００４２】
本実施例のフックホルダー１１Ｈは、扁平で長尺のロープ１２の両端部１３、１３’の一部を、２つのたわみ部２０ａ’、２０ｂ’を離間させて設けて、上下に重ね合わせて、その重ね合わせた部分を縫製又は溶着により接合してリング状に形成したものである。図中１９ａ”、１９ｂ”、１９ｃ”が接合部である。たわみ部２０ａ’は端部１３に、たわみ部２０ｂ’は端部１３’に、それぞれ幅方向にわたって形成されている。たわみ部２０ａ’、２０ｂ’は、Ｂの総和がＡの６０〜９０％程度となるように設けることが好ましい。本実施例は、たわみ部２０ａ’と２０ｂ’の間に接着強度の大きい接合部１９ｂ”を形成し、図中、たわみ部２０ａ’の左側及びたわみ部２０ｂ’の右側に接合強度の小さい接合部１９ａ”、１９ｃ”を形成したものである。
【００４３】
本実施例において、ロープ１２の材料、寸法、必要特性等は前記実施例と同様である。また、本実施例のフックホルダー１１Ｈを用いてワイヤハーネスを取外す場合のワイヤハーネスに対する巻き方も前記実施例と同様である。
【００４４】
上記のような構成としても、前記実施例と同様に、ワイヤハーネス取外し作業における安全性が確保され、作業性が向上する。
【００４５】
【発明の効果】
本発明によれば、前記構成を採用したので、ワイヤハーネス取外しの作業性を向上させるとともに、ワイヤハーネス取外しの作業時に安全性の確保を図ったワイヤハーネス取外し用フックホルダーが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】長尺のロープの端部同士を結んで構成したワイヤハーネス取外し用フックホルダーを示す図である。
【図２】図１の接合部及びその付近を拡大して示す図である。
【図３】本発明の第１実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す斜視図である。
【図４】本発明の第２実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す斜視図である。
【図５】本発明の第３実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す斜視図である。
【図６】本発明の第４実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す斜視図である。
【図７】本発明の第５実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す平面図である。
【図８】本発明の第６実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す側面図である。
【図９】本発明の第７実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す側面図である。
【図１０】本発明の第８実施例のワイヤハーネス取外し用フックホルダーの接合部及びその付近を示す側面図である。
【符号の説明】
１１Ａ〜１１Ｈ ワイヤハーネス取外し用フックホルダー
１２ ロープ
１３、１３’ 端部
１４、１４ａ、１４ｂ、１４ｃ 縫製部
１５、１５ａ、１５ｂ、１５ｃ、１５ａ’、１５ｂ’、１５ｃ’ 縫製領域（接合部）
１６、１６ａ、１６ｂ、１６ｃ 溶着領域（接合部）
１７ａ、１７ｂ 非縫製領域
１８ａ、１８ｂ 非溶着領域
１９ａ、１９ｂ、１９ａ’、１９ｂ’、１９ｃ’、１９ａ”、１９ｂ”、１９ｃ” 接合部
２０、２０ａ、２０ｂ、２０ａ’、２０ｂ たるみ部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a wire harness removal hook holder for securing safety when a wire harness routed to a vehicle is hooked on a hook of a lifting device such as a crane and removed from a vehicle body.
[0002]
[Prior art]
With increasing awareness of environmental issues, interest in the effective use of resources is increasing. Such problems are no exception for discarded vehicles. In particular, the amount of wire harnesses used in recent electronically controlled vehicles is enormous and cannot be ignored at present.
[0003]
Conventionally, when removing a wire harness from a scrapped vehicle body, a J-shaped hook was hooked on the wire harness and lifted by a lifting device such as a crane to remove the wire harness.
However, in such a method, when the wire harness was removed, the wire harness often slipped at the portion where the J-shaped hook was hooked, and pulling up was not often successful. In addition, it is necessary to select an appropriate hook point so as not to cause a side slip, and the efficiency of workability is low.
[0004]
On the other hand, some measures have been taken to improve the workability of removing the wire harness when dismantling the scrapped vehicle. For example, a wire harness removal hook holder (hereinafter also referred to as a hook holder), which is formed of a loop-shaped rope and forms a hook portion (eye) for hooking a hook of a lifting device when removing a wire harness, is used. It is used. As the hook holder, usually, a three-strand string-shaped rope formed into a ring shape is used. However, considering the cost for dismantling work, it is desirable to use a flat rope or a so-called PP (polypropylene) band formed into a ring as a hook holder.
[0005]
FIG. 1 shows a hook holder 1 formed by forming a flat rope or a PP band into a ring shape. This hook holder 1 is made by overlapping both ends 3, 3 'of a long flat rope or a PP band 2 to a required length and joining them by sewing or welding. FIG. 2 is an enlarged view of the joint of the hook holder 1 and the vicinity thereof.
When removing the wire harness, the ring-shaped hook holder 1 is wound around the wire harness, and a hook of a lifting device such as a crane is hooked on the hook holder 1 and pulled up to remove and collect the wire harness. I was
[0006]
However, in the hook holder 1 shown in FIG. 1, when a load greater than the withstand load is applied, there is no sign of breakage, and the hook holder 1 is suddenly broken, which may be dangerous.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in order to solve such problems of the prior art, and has been made to improve the workability of wire harness removal and to secure safety during the work of wire harness removal. The task is to provide a holder.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above problems, and as a result, completed the present invention.
That is, according to the present invention, the above problem is solved by the following technical means.
(1) A flat and long rope for removing a wire harness used to remove the wire harness by attaching the wire harness to a hook of a lifting device when dismantling a dismantled vehicle and lifting the wire harness. A hook holder for removing a wire harness, wherein both end portions of the wire harness are formed in a ring shape by sewing or welding, and a joining strength by sewing or welding is changed stepwise in a length direction of the joining portion.
(2) The joint strength according to (1), wherein the joining strength by sewing or welding in the length direction of the joining portion is large near the center in the longitudinal direction of the joining portion and small near both ends. Hook holder for removing wire harness.
(3) The above (1) or (2), wherein the joining strength by sewing or welding in the length direction of the joining portion is changed by making the length in the width direction of the sewing or welding region different. The hook holder for removing the wire harness according to the item 1.
(4) The joining strength by sewing or welding in the length direction of the joint is adjusted by forming a large portion of the sewing or welding area at the center in the length direction of the joint, and sewing on both sides thereof through a non-sewing or non-welding area. Alternatively, the hook holder for removing the wire harness according to the above (1) or (2), characterized in that the hook holder is changed by making a small portion of the welding area.
(5) The joining strength by sewing or welding in the length direction of the joint is adjusted by forming a large portion of the sewing or welding area at the center in the length direction of the joint, and sewing on both sides through a non-sewing or non-welding area. Alternatively, the hook for removing the wire harness according to the above (1) or (2), wherein a small portion of the welding region is formed and the length of the sewing or welding region in the width direction is changed to vary. holder.
(6) The hook holder for removing a wire harness according to (1) or (2), wherein the joining strength by sewing in the length direction of the joining portion is changed by changing the density of sewing.
(7) A flat and long rope for removing a wire harness used for removing a wire harness by attaching the wire harness to a hook of a lifting device when dismantling a dismantled vehicle and lifting the wire harness. The both ends of the joint are formed by sewing or welding to form a ring, and one part of the upper or lower joint part in the length direction of the joint is slackened to form a non-sewing or non-welding area, A hook holder for removing a wire harness, wherein both sides are sewn or welded.
(8) A flat and long rope for removing a wire harness used to remove the wire harness by attaching the wire harness to a hook of a lifting device when dismantling a dismantled vehicle and lifting the wire harness. Are formed in a ring shape by sewing or welding together at both ends of the joint, two places in the middle of the upper joint, two places in the middle of the lower joint, or the upper joint in the length direction of the joint. A hook holder for removing a wire harness, characterized in that one part in the middle and one part in the lower joint part are slackened to form a non-sewing or non-welding area, and the other part is formed as a sewing or welding area. .
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail.
[0010]
(First embodiment)
FIG. 3 is a perspective view showing a joint of the hook holder for removing a wire harness according to the first embodiment of the present invention and the vicinity thereof.
The wire harness removal hook holder 11A according to the present embodiment is used for removing the wire harness by attaching the wire harness to a wire harness and hooking the wire harness on a hook of a lifting device when the scrapped vehicle is dismantled. The overall appearance is in the form of a loop, similar to that of FIG.
[0011]
The hook holder 11A of the present embodiment is formed by overlapping a part of both ends 13, 13 'of a flat and long rope 12 vertically and joining the overlapped portion by sewing to form a ring. It is. In the figure, reference numeral 14 denotes a sewn portion, and 15 denotes a sewn area (joined portion). In this embodiment, the joining strength by sewing is changed stepwise in the length direction of the joining portion. Specifically, the width of the joining portion 15 is large near the center in the length direction of the rope 12 and It is changed by sewing so that it becomes smaller in the vicinity. In the case of FIG. 3, the joining strength is large at the portion where the width of the joining portion 15 is large, and the joining strength is small at the portion where the width is small.
[0012]
In the present embodiment, the rope 12 constituting the hook holder 11A is a flat and long rope, which is excellent in load resistance and which can be joined at its ends by sewing. Although an appropriate material can be used, use of a resin material such as polypropylene or nylon is preferable in terms of cost.
[0013]
When the wire harness is removed using the hook holder 11A of the present embodiment, the winding method around the wire harness includes, but is not limited to, the following methods.
(1) The hook holder 11A is gripped and stretched by hand at a portion facing a part of the hook holder, and the middle of the hook holder 11A is applied to the wire harness, wound half a turn, and hook hook portions (eyes) are formed on both sides.
(2) The portion of the hook holder 11A facing the part position is grasped and extended by hand, and the middle thereof is applied to the wire harness, wound one or more times, and hook hooks (eyes) are formed on both sides.
(3) One round of the hook holder 11A is wound around the wire harness main body, and a part of the hook holder 11A is inserted into the hook holder ring to form one hook hook (eye).
(4) The hook holder 11A is inserted into the wire harness in advance when assembling the wire harness.
[0014]
Further, the hook holder 11A may be attached to the wire harness at the time of removal work, or may be attached at the time of wiring the wire harness to the vehicle.
[0015]
With the above configuration, when a load equal to or greater than the withstand load is applied when the wire harness is removed, peeling starts from a portion where the bonding strength of the bonding portion 15 is low, and the fracture proceeds in a stepwise manner. The worker can know the sign of breakage by peeling off the portion having low bonding strength, avoid sudden breakage, and secure safety. In addition, the workability of removing the wire harness is improved by knowing the precursor of the break, stopping the removal work, changing to a hook holder having a larger load-bearing capacity, and resuming the work.
[0016]
(Second embodiment)
FIG. 4 is a perspective view showing a connection portion of a hook holder for removing a wire harness according to a second embodiment of the present invention and the vicinity thereof, and the same elements as those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted. I do.
The overall appearance of the hook holder 11B for removing the wire harness of the present embodiment has a loop shape as in FIG.
[0017]
The hook holder 11B of the present embodiment is formed by overlapping a part of both ends 13, 13 'of a flat and long rope 12 vertically and joining the overlapped portion by welding to form a ring. It is. In the figure, reference numeral 16 denotes a welding region (also referred to as a joint). In this embodiment, the bonding strength by welding is changed stepwise in the length direction of the bonding portion. Specifically, the width of the bonding portion 16 is large near the center in the length direction of the rope 12 and It is changed by welding so that it becomes smaller in the vicinity. In the case of FIG. 4, the joining strength is large at the portion where the width of the joining portion 16 is large, and the joining strength is small at the portion where the width is small.
[0018]
In this embodiment, the rope 12 constituting the hook holder 11B of the rope 12 is a flat and long rope, which has excellent load resistance and whose ends can be joined by welding. If so, an appropriate material can be used, but from the viewpoint of cost, use of a resin material such as polypropylene or nylon is preferable.
[0019]
When the wire harness is removed using the hook holder 11B of the present embodiment, the winding method around the wire harness may be the same as that of the first embodiment, or the rope 12 may be wound around the wire harness at the removal work site with a margin. A method of winding and welding the end portions 13 and 13 ′ can also be used.
You.
[0020]
Even with the above-described configuration, as in the first embodiment, it is possible to know the precursor of the break, avoid the sudden break, and secure the safety. In addition, the workability of removing the wire harness is improved by knowing the precursor of the break, stopping the removal work, changing to a hook holder having a larger load-bearing capacity, and resuming the work.
[0021]
(Third embodiment)
FIG. 5 is a perspective view showing a connection portion of a hook holder for removing a wire harness according to a third embodiment of the present invention and the vicinity thereof. The same elements as those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. I do.
The overall appearance of the hook holder 11C for removing a wire harness according to the present embodiment also has a loop shape as in FIG.
[0022]
As in the first embodiment, the hook holder 11C of the present embodiment is configured such that both ends 13, 13 'of a flat and long rope 12 are vertically overlapped, and the overlapped portion is joined by sewing. And formed into a ring shape. In the drawings, 15a to 15c are sewing areas (also referred to as joints). In this embodiment, the joining strength by sewing is also changed stepwise in the length direction of the joining portion. Specifically, a large portion 15b of the sewing area is formed at the center of the joining portion in the longitudinal direction, and the By forming small portions 15a and 15c of the sewing area via the non-sewing areas 17a and 17b on both sides, the bonding strength is changed in the length direction of the bonding portion. In the case of FIG. 5, the joint strength is large at the joint 15b, and the joint strength is small at the joints 15a and 15c.
[0023]
In the present embodiment, the material, dimensions, necessary characteristics and the like of the rope 12 are the same as those of the first embodiment. The method of winding the wire harness when the wire harness is removed using the hook holder 11C of the present embodiment is the same as that of the first embodiment.
[0024]
With the above-described configuration, as in the above-described embodiment, safety in wire harness removal work is ensured, and workability is improved.
[0025]
(Fourth embodiment)
FIG. 6 is a perspective view showing a joint of a hook holder for removing a wire harness according to a fourth embodiment of the present invention and the vicinity thereof, and the same elements as those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted. I do.
The overall appearance of the hook holder 11D for removing a wire harness of the present embodiment also has a loop shape, similar to that of FIG.
[0026]
As in the second embodiment, the hook holder 11D of this embodiment is configured such that a part of both ends 13, 13 'of a flat and long rope 12 are vertically overlapped, and the overlapped portion is joined by welding. And formed into a ring shape. In the figure, reference numerals 16a to 16c denote welding regions (also referred to as bonding portions). Also in this embodiment, the welding strength by welding is changed stepwise in the length direction of the bonding portion. Specifically, a large portion 16b of the welding region is formed at the center in the length direction of the bonding portion, and the By forming small portions 16a and 16c of the welded regions on both sides via the non-sewn regions 18a and 18b, the bonding strength is changed in the length direction of the bonded portion. In the case of FIG. 6, the joining strength is large at the joining portion 16b, and the joining strength is small at the joining portions 16a and 16c.
[0027]
In the present embodiment, the material, dimensions, necessary characteristics and the like of the rope 12 are the same as in the second embodiment. The method of winding around the wire harness when removing the wire harness using the hook holder 11D of the present embodiment is the same as that of the second embodiment.
[0028]
With the above-described configuration, as in the above-described embodiment, safety in wire harness removal work is ensured, and workability is improved.
[0029]
(Fifth embodiment)
FIG. 7 is a view showing a joint portion of a hook holder for removing a wire harness according to a fifth embodiment of the present invention and the vicinity thereof. Elements similar to those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted. .
The overall appearance of the hook holder 11E for removing the wire harness of the present embodiment also has a loop shape as in FIG.
[0030]
In the hook holder 11E of the present embodiment, as in the first and third embodiments, both ends 13, 13 'of the flat and long rope 12 are partially overlapped with each other, and are overlapped. The parts are joined together by sewing to form a ring. Also in this embodiment, the joining strength by sewing is changed stepwise in the length direction of the joining portion. Specifically, by changing the sewing density, substantially the center of the joining portion in the longitudinal direction is substantially changed. By forming a large portion 15b 'of the sewing area and substantially forming small portions 15a' and 15c 'of the sewing area at both end sides, the joining strength is changed in the length direction of the joining portion. In FIG. 7, a, c, and e are portions with high sewing density, and b and d are portions with low sewing density.
[0031]
In the present embodiment, the material, dimensions, necessary characteristics and the like of the rope 12 are the same as those of the first embodiment. The method of winding the wire harness when the wire harness is removed using the hook holder 11E of the present embodiment is the same as that of the first embodiment.
[0032]
With the above-described configuration, as in the above-described embodiment, safety in wire harness removal work is ensured, and workability is improved.
[0033]
(Sixth embodiment)
FIG. 8 is a side view showing a connection portion of a hook holder for removing a wire harness according to a sixth embodiment of the present invention and the vicinity thereof. Elements similar to those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. I do.
The overall appearance of the hook holder 11F for removing a wire harness of the present embodiment also has a loop shape as in FIG.
[0034]
The hook holder 11F of the present embodiment is configured such that a part of both ends 13, 13 'of a flat and long rope 12 is vertically overlapped with a flexible portion 20, and the overlapped portion is sewn or welded. It is formed into a ring shape by joining. It is preferable that the bending portions 20 are provided so as to be shifted so that B is 60 to 90% of A. In the figure, reference numerals 19a and 19b are bonding portions. The bending portion 20 is formed over the width direction. In this embodiment, two joining portions 19a and 19b are formed on both sides of the bending portion 20.
[0035]
In this embodiment, the material, dimensions, necessary characteristics, and the like of the rope 12 are the same as those in the above-described embodiment. The method of winding around the wire harness when removing the wire harness using the hook holder 11F of the present embodiment is the same as that of the above-described embodiment.
[0036]
With the above configuration, when a load equal to or more than the withstand load is applied when the wire harness is removed, peeling starts from the joint portion 19b having a small joint strength, and the fracture progresses stepwise. The worker can know the sign of breakage by the peeling at the joint, can avoid sudden breakage, and secure safety. In addition, the workability of removing the wire harness is improved by knowing the precursor of the break, stopping the removal work, changing to a hook holder having a larger load-bearing capacity, and resuming the work.
[0037]
(Seventh embodiment)
FIG. 9 is a side view showing a connection portion of a hook holder for removing a wire harness according to a seventh embodiment of the present invention and the vicinity thereof. Elements similar to those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. I do.
The overall appearance of the hook holder 11G for removing the wire harness of the present embodiment also has a loop shape as in FIG.
[0038]
The hook holder 11G according to the present embodiment is configured such that a part of both ends 13, 13 'of a flat and long rope 12 is provided with two flexures 20a, 20b separated from each other, and is vertically overlapped. The joined portions are joined together by sewing or welding to form a ring. 19a ', 19b', and 19c 'in the figure are joints. The flexures 20a and 20b are formed at one end 13 'in the width direction. The flexures 20a and 20b are preferably provided such that the sum of B is about 60 to 90% of A. In the present embodiment, a joint 19b 'having a large adhesive strength is formed between the flexures 20a and 20b, and the joints 19a' and 19c having a small joint strength are provided on the left side of the flexure 20a and on the right side of the flexure 20b in the drawing. 'Is formed.
[0039]
In this embodiment, the material, dimensions, necessary characteristics, and the like of the rope 12 are the same as those in the above-described embodiment. The method of winding around the wire harness when removing the wire harness using the hook holder 11G of the present embodiment is the same as that of the above-described embodiment.
[0040]
With the above-described configuration, as in the above-described embodiment, safety in wire harness removal work is ensured, and workability is improved.
[0041]
(Eighth embodiment)
FIG. 10 is a side view showing a connection portion of a hook holder for removing a wire harness according to an eighth embodiment of the present invention and the vicinity thereof. Elements similar to those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted. I do.
The overall appearance of the hook holder 11H for removing the wire harness of the present embodiment also has a loop shape as in FIG.
[0042]
The hook holder 11H of the present embodiment is provided with a part of both ends 13, 13 'of a flat and long rope 12 with two flexures 20a', 20b 'separated from each other, The overlapped portions are joined by sewing or welding to form a ring. 19a ", 19b" and 19c "in the figure are bonding portions. The bending portion 20a 'is formed at the end portion 13 and the bending portion 20b' is formed at the end portion 13 'in the width direction, respectively. , 20b 'are preferably provided such that the sum of B is about 60 to 90% of A. In the present embodiment, a joint 19b "having high adhesive strength is formed between the flexures 20a' and 20b '. In the figure, bonding portions 19a "and 19c" having low bonding strength are formed on the left side of the bending portion 20a 'and on the right side of the bending portion 20b'.
[0043]
In this embodiment, the material, dimensions, necessary characteristics, and the like of the rope 12 are the same as those in the above-described embodiment. The method of winding around the wire harness when removing the wire harness using the hook holder 11H of the present embodiment is the same as that of the above-described embodiment.
[0044]
With the above-described configuration, as in the above-described embodiment, safety in wire harness removal work is ensured, and workability is improved.
[0045]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the above configuration is employed, a wire harness removal hook holder is provided which improves workability of wire harness removal and ensures safety during the work of wire harness removal.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a hook holder for removing a wire harness formed by connecting ends of a long rope to each other.
FIG. 2 is an enlarged view showing a joint and its vicinity in FIG. 1;
FIG. 3 is a perspective view showing a joint portion of a hook holder for removing a wire harness according to the first embodiment of the present invention and the vicinity thereof;
FIG. 4 is a perspective view showing a connection portion of a hook holder for removing a wire harness according to a second embodiment of the present invention and the vicinity thereof.
FIG. 5 is a perspective view showing a joint portion of a hook holder for removing a wire harness and the vicinity thereof according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing a connection portion of a hook holder for removing a wire harness and the vicinity thereof according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a plan view showing a joint portion of a hook holder for removing a wire harness and the vicinity thereof according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a side view showing a joint of a hook holder for removing a wire harness according to a sixth embodiment of the present invention and the vicinity thereof.
FIG. 9 is a side view showing a joint of a hook holder for removing a wire harness according to a seventh embodiment of the present invention and the vicinity thereof.
FIG. 10 is a side view showing a joint of a hook holder for removing a wire harness according to an eighth embodiment of the present invention and the vicinity thereof.
[Explanation of symbols]
11A to 11H Hook holder for wire harness removal 12 Rope 13, 13 'End 14, 14a, 14b, 14c Sewing part 15, 15a, 15b, 15c, 15a', 15b ', 15c' Sewing area (joining part)
16, 16a, 16b, 16c Welding area (joining part)
17a, 17b Non-sewing regions 18a, 18b Non-welded regions 19a, 19b, 19a ', 19b', 19c ', 19a ", 19b", 19c "Joints 20, 20a, 20b, 20a', 20b Slack
