JP2004018028A - 電子部品用トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】略全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイであって、真空状態における変形を防止可能な電子部品用トレイを提供する。
【解決手段】全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイ1であって、一方面に電子部品2を搭載し、他方面において下段の電子部品用トレイ1に収容された電子部品2を固定させる形状をもつ複数の収容部11と、外縁において盛り上がるように湾曲して形成され、強度を補強する補強部20とを有する。
【選択図】図3
【解決手段】全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイ1であって、一方面に電子部品2を搭載し、他方面において下段の電子部品用トレイ1に収容された電子部品2を固定させる形状をもつ複数の収容部11と、外縁において盛り上がるように湾曲して形成され、強度を補強する補強部20とを有する。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイン型電池、コイン型電気二重コンデンサ、LSI(Large Scale Integrated Circuit :大規模集積回路) 、水晶振動子等の電子部品の保管、包装等に使用される電子部品用トレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開2001−294224号公報に示すように食料品の分野において、多量の食料品を格納用パッケージに格納するのと同様に、従来、一般に、コイン型電池、コイン型電気二重コンデンサ、LSI(Large Scale Integrated Circuit :大規模集積回路) 、水晶振動子等の小さな電子部品の保管や包装等には、一度に複数個の電子部品を収容することができる電子部品用トレイが使用されている。
【0003】
さらに多量の電子部品を同時に保管したり包装したりする場合には、複数枚の電子部品用トレイを何層にも重ね合わせることによって全体として電子部品用トレイ集合体を形成し、複数枚の電子部品用トレイを一つの集合物として使用することも行なわれている。このような電子部品用トレイとしては、例えば、図7および図8に示すような構成のものが知られている。
【0004】
図7に示す電子部品用トレイ100は、電子部品2を収容する収容部101が電子部品2の形状に応じて窪んで形成され、各収容部101間には各収容部101を仕切る仕切り部102が形成されている。電子部品用トレイ100を重ね合わせた状態においては、下段の電子部品用トレイ100の仕切り部102の上面と、上段の電子部品用トレイの下面103が当接することによって、上段の電子部品用トレイ100が下段の電子部品用トレイ100に支持される。
【0005】
また、各段の電子部品用トレイ100の平面方向における位置ずれを防止するため、電子部品用トレイ100の外縁には、下側に突出した下側係合部104が形成され、上部において内側に窪んだ上側係合部105が形成されている。電子部品用トレイ100を重ね合わせた状態において、下段の電子部品用トレイ100の上側係合部105に上段の電子部品用トレイ100の下側係合部105が当接することにより、各電子部品用トレイ100が密着することとなる。
【0006】
図7に示す電子部品用トレイ100では、電子部品用トレイ100を重ね合わせて電子部品用トレイ集合体を形成し、真空パック等により包装した場合において、真空状態に耐えうる剛性を得るため、部材の肉厚t2が2mm程度と厚く形成されていることから、電子部品用トレイ集合体全体の重量が大きくなってしまうという問題がある。
【0007】
また、図7に示す電子部品用トレイ100は、射出成形法にて成形する必要があることから、電子部品用トレイ100の作製のためのコストが高くなってしまうという問題がある。射出成形とは、熔融した樹脂を型内に一定量射出して成形する方法をいう。
【0008】
図8に示す電子部品用トレイ200は、平坦部201を基準として、電子部品2を収容する収容部202が電子部品2の形状に応じて窪んで形成され、外縁には平坦部201を基準として位置が沈んだ鍔状部203が形成されている。収容部202の下面と鍔状部203の下面とは、平坦部201を基準として略同一の位置、すなわち電子部品用トレイ200を基台に設置した場合に、双方が基台に接触するような位置に形成されている。
【0009】
図8に示す電子部品用トレイ200では、複数の電子部品用トレイ200を重ね合わせて電子部品用トレイ集合体を形成した場合において、上段の電子部品用トレイ200の収容部202の底部が、下段の電子部品用トレイ200の収容部202の開口に入り込む。さらに、外縁の鍔状部203から平坦部201にかけての傾斜部分同士が当接することにより、電子部品用トレイ200の平面方向における位置ずれが防止される。
このとき、下段の電子部品用トレイ200の収容部202に収容された電子部品2に、上段の電子部品用トレイ200の収容部202の裏面が当接することにより電子部品2を固定する役割も有する。
【0010】
図8に示す電子部品用トレイ200では、略全面において肉厚t3が0.6mm程度と薄いことから、電子部品用トレイ集合体を形成した場合において重量が小さく、また、一枚の被成形シートを真空成形することにより、簡易に形成することができることから、電子部品用トレイ200の製造コストが低くなるという利点を有する。真空成形とは、シートを固定枠に取り付け、加熱して真空にすることにより型に密着させて成形する方法をいう。
【0011】
しかしながら、図8に示す電子部品用トレイ200では、真空状態に耐えうる剛性を有していないことから、電子部品用トレイ集合体を形成した後に、真空パック等により包装した場合において、電子部品用トレイ200が変形してしまい、ひいては、収容された電子部品2に影響を及ぼしてしまうという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一方、真空成形で形成することのできる電子部品用トレイとして、図9に示すような構成のものも考えられる。
図9に示す電子部品用トレイは、下段電子部品用トレイ310と、上段電子部品用トレイ320を重ね合わせることにより、電子部品用トレイ集合体を形成するものである。
【0013】
下段電子部品用トレイ310は、平坦部311を基準として、電子部品2を収容する収容部312が電子部品2の形状に応じて窪んで形成され、外縁には全体の剛性を高めるために上側に盛り上がるように湾曲した補強部313が形成されており、当該補強部313のさらなる外側には平坦部311を基準として位置が沈んだ鍔状部314が形成されている。
収容部312の下面と鍔状部314の下面とは、平坦部311を基準として略同一の位置、すなわち、下段電子部品用トレイ310を基台に設置した場合に、双方が基台に接触するような位置に形成されている。
【0014】
上段電子部品用トレイ320は、下段電子部品用トレイ310の収容部312に収容された電子部品2を固定するために、平坦部321を基準として、大きく下側に湾曲した固定部322が形成されている。
また、外縁には全体の剛性を高めるために上側に盛り上がるように湾曲した補強部323が形成されており、当該補強部323のさらなる外側には平坦部321を基準として位置が沈んだ鍔状部324が形成されている。
固定部322の下面と鍔状部324の下面とは、平坦部321を基準として略同一の位置、すなわち上段電子部品用トレイ320を基台に設置した場合に、双方が基台に接触するような位置に形成されている。
【0015】
上記構成の下段電子部品用トレイ310および上段電子部品用トレイ320では、電子部品用トレイ310,320を一組として重ね合わせて電子部品用トレイ集合体を形成した場合において、下段電子部品用トレイ310の外縁の補強部313から鍔状部314にかけての傾斜部分の外面と、上段電子部品用トレイ320の外縁の補強部323から鍔状部324にかけての傾斜部分の内面とが当接することにより、双方の電子部品用トレイ320,310の平面方向における位置ずれが防止される。
このとき、下段電子部品用トレイ310の収容部312に収容された電子部品2の上面に、上段電子部品用トレイ320の固定部322の裏面が当接することにより電子部品2が固定される。
【0016】
図9に示す電子部品用トレイ310,320では、双方とも、略全面において肉厚t4が0.6mm程度と薄いことから、電子部品用トレイ集合体を形成した場合において重量が小さく、双方の電子部品用トレイ310,320には、補強部313,323を形成していることから、真空パック等により包装した場合において、真空状態に耐えうる剛性が得られるという利点がある。
【0017】
しかしながら、図9に示す電子部品用トレイ310,320では、多段積みをすることができず、多量の電子部品を同時に保管したり包装したりすることができないという問題がある。
また、下段電子部品用トレイ310の形状と上段電子部品用トレイ320の形状が異なることから、真空成形により形成する際にそれぞれの成形金型が必要となり、電子部品用トレイの製造コストが高くなってしまうという問題がある。
【0018】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、略全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイであって、真空状態における変形を防止可能な電子部品用トレイを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の電位部品用トレイは、全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイであって、一方面に電子部品を搭載し、他方面において下段の前記電子部品用トレイに収容された前記電子部品を固定させる形状をもつ複数の収容部と、外縁において盛り上がるように湾曲して形成され、強度を補強する補強部とを有する。
【0020】
前記収容部は、前記一方面に前記電子部品を搭載する搭載部と、前記搭載部の一部の領域が前記他方面の側に盛り上がるように湾曲して形成され、前記他方面において下段の前記電子部品用トレイに収容された前記電子部品を固定させる固定部とを有する。
【0021】
複数枚の前記電子部品用トレイを積層させた状態において、各電子部品用トレイ間の気体の流動を促す流動路をさらに有する。
【0022】
外縁に形成され、複数枚の前記電子部品用トレイを重ね合わせる際の位置合わせとなる位置合わせ部をさらに有する。
【0023】
上記の本発明の電子部品用トレイによれば、複数の電子部品用トレイを重ね合わせると、一方面に電子部品が搭載される収容部の他方面において、下段の電子部品用トレイに収容された電子部品が固定された状態となる。さらに、外縁において盛り上がるように湾曲して形成され、強度を補強する補強部を備えていることから、多段に積み重ねた電子部品用トレイの集合体を真空包装する際の電子部品用トレイの変形が防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の電子部品用トレイの実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係る電子部品用トレイの平面図であり、図2は、図1のA−A’線における断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電子部品用トレイ1は、板厚t1が0.6mm程度の略均一な厚みを有する薄いプラスチック成形品として形成される。この電子部品用トレイ1は、例えばポリスチレンやポリプロピレン等のプラスチック材料からなる樹脂シートを真空成形することにより形成される。
真空成形とは、シートを固定枠に取り付け、加熱して真空にすることにより型に密着させて成形する方法をいう。
【0026】
電子部品用トレイ1は、略全面に平坦部10を有し、平坦部10の周囲、すなわち電子部品用トレイ1の外縁には、図2の断面図に示すように、上側に盛り上がるように湾曲し電子部品用トレイ1全体の剛性を高める補強部20が枠状に形成されている。
【0027】
補強部20には、電子部品用トレイ1を積み重ねたときの空気の流動路となる4つの開孔部21が形成されている。また、図1の平面図に示すように、補強部20の4つの角部のうちの一つには、複数の電子部品用トレイ1を積み重ねる際に、各電子部品用トレイ1の向きを一定にさせるため、形状を変形した位置合わせ部22が形成されている。
【0028】
補強部20より更なる外縁には、図2の断面図に示すように、補強部20に連続して外側に張り出すように展開された鍔状部30が、平坦部10と平行をなすように設けられている。
【0029】
平坦部10には、コイン型電池、コイン型電気二重コンデンサ、LSI(Large Scale Integrated Circuit :大規模集積回路) 、水晶振動子等の電子部品2を収容するための収容部11が形成されており、当該収容部11は、平坦部10を基準として窪んで形成されている。
【0030】
本実施形態では、一つの電子部品用トレイ1には、60個の収容部11が設けられており、各収容部11は、図中、縦方向および横方向に共に整列されて、縦方向に6個ずつ、横方向に10個ずつ並べられて配置されている。
【0031】
各収容部11には、図2の断面図に示すように、平坦部10を基準として電子部品の形状に応じて窪んだ搭載部12が設けられ、各搭載部12の一部の領域においてそれぞれ下方に湾曲して形成された固定部13が形成されている。
【0032】
図3に示すように、電子部品用トレイ1を重ね合わせた状態において、下段の電子部品用トレイ1の搭載部12に搭載された電子部品2の上面に、上段の電子部品用トレイ1の固定部13が当接することで、電子部品2を固定し得るように、平坦部10から必要な深さだけ湾曲して形成されている。そして、平坦部10を基準とした固定部13の位置と、鍔状部30の位置が略同一位置となるように、鍔状部30が形成されている。
【0033】
上記構成の電子部品用トレイ1は、例えば以下のようにして使用することができる。図3に示すように、電子部品用トレイ1の各収容部11内に電子部品2をそれぞれ1個ずつ収容する。これにより、一枚の電子部品用トレイ1には合計60個の電子部品2が収容される。
【0034】
次に、電子部品2が収容された一つの電子部品用トレイ1を、その鍔状部30を下にして平らな基台の上に置く。
そして、この電子部品用トレイ1の上方に、電子部品2が収容されたもう一つの電子部品用トレイ1を臨ませ、図3に示すように、上段の電子部品用トレイ1の補強部20の凹部を、下段の電子部品用トレイ1の補強部20に重ね合わせる。このとき、図1の平面図に示す位置合わせ部22が互いに重なるように、双方の電子部品用トレイ1を重ね合わせる。
【0035】
これにより、下段の電子部品用トレイ1の補強部20が、上段の電子部品用トレイ1の補強部20の凹部に入り込むことで、電子部品用トレイの平面方向における位置ずれが防止され、さらに、上段の電子部品用トレイ1の固定部13が下段の電子部品用トレイ1の搭載部12に搭載された電子部品2の上面に当接し、電子部品2が固定されることとなる。
【0036】
同様にして、図4に示すように、この電子部品2が収容された電子部品用トレイ1を、その必要枚数だけ層状に重ね合わせ、電子部品2が収容された最上段の電子部品用トレイ1に、電子部品2が収容されていない空の電子部品用トレイ1を重ね合わせる。この空の電子部品用トレイ1は、蓋のような役割を有するもので、電子部品2が収納された最上段の電子部品用トレイ1の収容部11に収容されている電子部品2が、その収容部11から抜け出して脱落するのを防止する。このようにして、図5の斜視図に示すように、電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aが形成される。
【0037】
その後、図6に示すように、必要枚数の電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aを、例えば、真空パック等の包装部材40を用いて真空状態において包装して、一体的に固定する。これにより、所定枚数の電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aの包装物が得られる。
【0038】
真空状態において包装する際に、図4に示すように各電子部品用トレイ1間には空気等の気体が存在するが、補強部20には開孔部21が形成されていることから、当該開孔部21が気体を外部へ放出するための流動路を構成し、複数の電子部品用トレイ1が密着した状態の電子部品用トレイ集合体1aの包装物が得られる。
【0039】
反対に、包装部材40から所定枚数の電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aを取り出して、個々の電子部品用トレイ1に分割する場合には、補強部20に形成された開孔部21が、気体を各電子部品用トレイ1間の空間へ送り込むための流動路を構成し、電子部品用トレイ集合体1aを容易に個々の電子部品用トレイ1に分割することができる。
【0040】
なお、図8に示す従来の電子部品用トレイ200において、平坦部201にこのような開孔部を形成したとしても、収容部202において上下の電子部品用トレイ200が隙間なく密着していることから、複数の電子部品用トレイ200間の空間全体に気体を効率的に送り込むことが困難であるが、本実施形態では、図4に示すように電子部品用トレイ1間の略全面において間隔を有していることから、開孔部21の形成による気体の流動効率が向上された構造となっている。
【0041】
以上説明したように、本実施形態に係る電子部品用トレイによれば、複数枚を重ね合わせて積層可能であり、かつ、外縁には剛性を高めるための補強部20が形成され、搭載部12の一部の領域において下方に湾曲する固定部13を備えていることから、真空状態にて包装した際にも電子部品用トレイ1の変形を防止でき、かつ、電子部品2が収容部11から抜け出したりすることを防止することができる。
【0042】
また、補強部20には複数の開孔部21が形成されていることから、上述したように、真空状態において包装する際に複数の電子部品用トレイ1が密着した状態の電子部品用トレイ集合体1aの包装物が得られ、反対に、包装部材40から電子部品用トレイ集合体1aを取り出した場合には、個々の電子部品用トレイ1に容易に分割することができる。
【0043】
また、略全面にわたって肉厚が略均一に形成されていることから射出成形によらずとも、真空成形により成形することができ、製造コストを低くすることができる。
【0044】
また、位置合わせ部22が設けられていることから、複数の電子部品用トレイ1を積み重ねた場合にも、電子部品用トレイ1の向きを一定にすることができ、例えば、自動機による電子部品のピッキングの際にも、利便性を高めることができる。
【0045】
本発明の電子部品用トレイは、上記の実施形態の説明に限定されない。
例えば、本実施形態では、気体の流動路を形成するために、開孔部21を形成することとしたが、例えば、補強部20から鍔状部30にかけての傾斜部に溝を形成しておき、図3に示すように重ね合わせた状態において、当該溝が気体の流動路となるように構成することもできる。また、特に電子部品の種類については限定はない。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、略全面にわたって肉厚が略均一に形成された電子部品用トレイにおいて、複数枚を重ね合わせて積層することができ、かつ、真空状態における変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電子部品用トレイの平面図である。
【図2】図1のA−A’線における断面図である。
【図3】電子部品用トレイを2つ積み重ねた状態における断面図である。
【図4】電子部品用トレイを複数枚積み重ねて形成された電子部品用トレイ集合体の断面図である。
【図5】電子部品用トレイを複数枚積み重ねて形成された電子部品用トレイ集合体の斜視図である。
【図6】電子部品用トレイ集合体を包装部材により真空パックする工程を示す図である。
【図7】従来例に係る電子部品用トレイの構成を示す要部断面図である。
【図8】他の従来例に係る電子部品用トレイの構成を示す要部断面図である。
【図9】他の従来例に係る電子部品用トレイの構成を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…電子部品用トレイ、1a…電子部品用トレイ集合体、2…電子部品、10…平坦部、11…収容部、12…搭載部、13…固定部、20…補強部、21…開孔部、22…位置合わせ部、30…鍔状部、40…包装部材、100…電子部品用トレイ、101…収容部、102…仕切り部、103…下面、104…下側係合部、105…上側係合部、200…電子部品用トレイ、201…平坦部、202…収容部、203…鍔状部、310…下段電子部品用トレイ、311…平坦部、312…収容部、313…補強部、314…鍔状部、320…上段電子部品用トレイ、321…平坦部、322…固定部、323…補強部、324…鍔状部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイン型電池、コイン型電気二重コンデンサ、LSI(Large Scale Integrated Circuit :大規模集積回路) 、水晶振動子等の電子部品の保管、包装等に使用される電子部品用トレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開2001−294224号公報に示すように食料品の分野において、多量の食料品を格納用パッケージに格納するのと同様に、従来、一般に、コイン型電池、コイン型電気二重コンデンサ、LSI(Large Scale Integrated Circuit :大規模集積回路) 、水晶振動子等の小さな電子部品の保管や包装等には、一度に複数個の電子部品を収容することができる電子部品用トレイが使用されている。
【0003】
さらに多量の電子部品を同時に保管したり包装したりする場合には、複数枚の電子部品用トレイを何層にも重ね合わせることによって全体として電子部品用トレイ集合体を形成し、複数枚の電子部品用トレイを一つの集合物として使用することも行なわれている。このような電子部品用トレイとしては、例えば、図7および図8に示すような構成のものが知られている。
【0004】
図7に示す電子部品用トレイ100は、電子部品2を収容する収容部101が電子部品2の形状に応じて窪んで形成され、各収容部101間には各収容部101を仕切る仕切り部102が形成されている。電子部品用トレイ100を重ね合わせた状態においては、下段の電子部品用トレイ100の仕切り部102の上面と、上段の電子部品用トレイの下面103が当接することによって、上段の電子部品用トレイ100が下段の電子部品用トレイ100に支持される。
【0005】
また、各段の電子部品用トレイ100の平面方向における位置ずれを防止するため、電子部品用トレイ100の外縁には、下側に突出した下側係合部104が形成され、上部において内側に窪んだ上側係合部105が形成されている。電子部品用トレイ100を重ね合わせた状態において、下段の電子部品用トレイ100の上側係合部105に上段の電子部品用トレイ100の下側係合部105が当接することにより、各電子部品用トレイ100が密着することとなる。
【0006】
図7に示す電子部品用トレイ100では、電子部品用トレイ100を重ね合わせて電子部品用トレイ集合体を形成し、真空パック等により包装した場合において、真空状態に耐えうる剛性を得るため、部材の肉厚t2が2mm程度と厚く形成されていることから、電子部品用トレイ集合体全体の重量が大きくなってしまうという問題がある。
【0007】
また、図7に示す電子部品用トレイ100は、射出成形法にて成形する必要があることから、電子部品用トレイ100の作製のためのコストが高くなってしまうという問題がある。射出成形とは、熔融した樹脂を型内に一定量射出して成形する方法をいう。
【0008】
図8に示す電子部品用トレイ200は、平坦部201を基準として、電子部品2を収容する収容部202が電子部品2の形状に応じて窪んで形成され、外縁には平坦部201を基準として位置が沈んだ鍔状部203が形成されている。収容部202の下面と鍔状部203の下面とは、平坦部201を基準として略同一の位置、すなわち電子部品用トレイ200を基台に設置した場合に、双方が基台に接触するような位置に形成されている。
【0009】
図8に示す電子部品用トレイ200では、複数の電子部品用トレイ200を重ね合わせて電子部品用トレイ集合体を形成した場合において、上段の電子部品用トレイ200の収容部202の底部が、下段の電子部品用トレイ200の収容部202の開口に入り込む。さらに、外縁の鍔状部203から平坦部201にかけての傾斜部分同士が当接することにより、電子部品用トレイ200の平面方向における位置ずれが防止される。
このとき、下段の電子部品用トレイ200の収容部202に収容された電子部品2に、上段の電子部品用トレイ200の収容部202の裏面が当接することにより電子部品2を固定する役割も有する。
【0010】
図8に示す電子部品用トレイ200では、略全面において肉厚t3が0.6mm程度と薄いことから、電子部品用トレイ集合体を形成した場合において重量が小さく、また、一枚の被成形シートを真空成形することにより、簡易に形成することができることから、電子部品用トレイ200の製造コストが低くなるという利点を有する。真空成形とは、シートを固定枠に取り付け、加熱して真空にすることにより型に密着させて成形する方法をいう。
【0011】
しかしながら、図8に示す電子部品用トレイ200では、真空状態に耐えうる剛性を有していないことから、電子部品用トレイ集合体を形成した後に、真空パック等により包装した場合において、電子部品用トレイ200が変形してしまい、ひいては、収容された電子部品2に影響を及ぼしてしまうという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
一方、真空成形で形成することのできる電子部品用トレイとして、図9に示すような構成のものも考えられる。
図9に示す電子部品用トレイは、下段電子部品用トレイ310と、上段電子部品用トレイ320を重ね合わせることにより、電子部品用トレイ集合体を形成するものである。
【0013】
下段電子部品用トレイ310は、平坦部311を基準として、電子部品2を収容する収容部312が電子部品2の形状に応じて窪んで形成され、外縁には全体の剛性を高めるために上側に盛り上がるように湾曲した補強部313が形成されており、当該補強部313のさらなる外側には平坦部311を基準として位置が沈んだ鍔状部314が形成されている。
収容部312の下面と鍔状部314の下面とは、平坦部311を基準として略同一の位置、すなわち、下段電子部品用トレイ310を基台に設置した場合に、双方が基台に接触するような位置に形成されている。
【0014】
上段電子部品用トレイ320は、下段電子部品用トレイ310の収容部312に収容された電子部品2を固定するために、平坦部321を基準として、大きく下側に湾曲した固定部322が形成されている。
また、外縁には全体の剛性を高めるために上側に盛り上がるように湾曲した補強部323が形成されており、当該補強部323のさらなる外側には平坦部321を基準として位置が沈んだ鍔状部324が形成されている。
固定部322の下面と鍔状部324の下面とは、平坦部321を基準として略同一の位置、すなわち上段電子部品用トレイ320を基台に設置した場合に、双方が基台に接触するような位置に形成されている。
【0015】
上記構成の下段電子部品用トレイ310および上段電子部品用トレイ320では、電子部品用トレイ310,320を一組として重ね合わせて電子部品用トレイ集合体を形成した場合において、下段電子部品用トレイ310の外縁の補強部313から鍔状部314にかけての傾斜部分の外面と、上段電子部品用トレイ320の外縁の補強部323から鍔状部324にかけての傾斜部分の内面とが当接することにより、双方の電子部品用トレイ320,310の平面方向における位置ずれが防止される。
このとき、下段電子部品用トレイ310の収容部312に収容された電子部品2の上面に、上段電子部品用トレイ320の固定部322の裏面が当接することにより電子部品2が固定される。
【0016】
図9に示す電子部品用トレイ310,320では、双方とも、略全面において肉厚t4が0.6mm程度と薄いことから、電子部品用トレイ集合体を形成した場合において重量が小さく、双方の電子部品用トレイ310,320には、補強部313,323を形成していることから、真空パック等により包装した場合において、真空状態に耐えうる剛性が得られるという利点がある。
【0017】
しかしながら、図9に示す電子部品用トレイ310,320では、多段積みをすることができず、多量の電子部品を同時に保管したり包装したりすることができないという問題がある。
また、下段電子部品用トレイ310の形状と上段電子部品用トレイ320の形状が異なることから、真空成形により形成する際にそれぞれの成形金型が必要となり、電子部品用トレイの製造コストが高くなってしまうという問題がある。
【0018】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、略全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイであって、真空状態における変形を防止可能な電子部品用トレイを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の電位部品用トレイは、全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイであって、一方面に電子部品を搭載し、他方面において下段の前記電子部品用トレイに収容された前記電子部品を固定させる形状をもつ複数の収容部と、外縁において盛り上がるように湾曲して形成され、強度を補強する補強部とを有する。
【0020】
前記収容部は、前記一方面に前記電子部品を搭載する搭載部と、前記搭載部の一部の領域が前記他方面の側に盛り上がるように湾曲して形成され、前記他方面において下段の前記電子部品用トレイに収容された前記電子部品を固定させる固定部とを有する。
【0021】
複数枚の前記電子部品用トレイを積層させた状態において、各電子部品用トレイ間の気体の流動を促す流動路をさらに有する。
【0022】
外縁に形成され、複数枚の前記電子部品用トレイを重ね合わせる際の位置合わせとなる位置合わせ部をさらに有する。
【0023】
上記の本発明の電子部品用トレイによれば、複数の電子部品用トレイを重ね合わせると、一方面に電子部品が搭載される収容部の他方面において、下段の電子部品用トレイに収容された電子部品が固定された状態となる。さらに、外縁において盛り上がるように湾曲して形成され、強度を補強する補強部を備えていることから、多段に積み重ねた電子部品用トレイの集合体を真空包装する際の電子部品用トレイの変形が防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の電子部品用トレイの実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係る電子部品用トレイの平面図であり、図2は、図1のA−A’線における断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電子部品用トレイ1は、板厚t1が0.6mm程度の略均一な厚みを有する薄いプラスチック成形品として形成される。この電子部品用トレイ1は、例えばポリスチレンやポリプロピレン等のプラスチック材料からなる樹脂シートを真空成形することにより形成される。
真空成形とは、シートを固定枠に取り付け、加熱して真空にすることにより型に密着させて成形する方法をいう。
【0026】
電子部品用トレイ1は、略全面に平坦部10を有し、平坦部10の周囲、すなわち電子部品用トレイ1の外縁には、図2の断面図に示すように、上側に盛り上がるように湾曲し電子部品用トレイ1全体の剛性を高める補強部20が枠状に形成されている。
【0027】
補強部20には、電子部品用トレイ1を積み重ねたときの空気の流動路となる4つの開孔部21が形成されている。また、図1の平面図に示すように、補強部20の4つの角部のうちの一つには、複数の電子部品用トレイ1を積み重ねる際に、各電子部品用トレイ1の向きを一定にさせるため、形状を変形した位置合わせ部22が形成されている。
【0028】
補強部20より更なる外縁には、図2の断面図に示すように、補強部20に連続して外側に張り出すように展開された鍔状部30が、平坦部10と平行をなすように設けられている。
【0029】
平坦部10には、コイン型電池、コイン型電気二重コンデンサ、LSI(Large Scale Integrated Circuit :大規模集積回路) 、水晶振動子等の電子部品2を収容するための収容部11が形成されており、当該収容部11は、平坦部10を基準として窪んで形成されている。
【0030】
本実施形態では、一つの電子部品用トレイ1には、60個の収容部11が設けられており、各収容部11は、図中、縦方向および横方向に共に整列されて、縦方向に6個ずつ、横方向に10個ずつ並べられて配置されている。
【0031】
各収容部11には、図2の断面図に示すように、平坦部10を基準として電子部品の形状に応じて窪んだ搭載部12が設けられ、各搭載部12の一部の領域においてそれぞれ下方に湾曲して形成された固定部13が形成されている。
【0032】
図3に示すように、電子部品用トレイ1を重ね合わせた状態において、下段の電子部品用トレイ1の搭載部12に搭載された電子部品2の上面に、上段の電子部品用トレイ1の固定部13が当接することで、電子部品2を固定し得るように、平坦部10から必要な深さだけ湾曲して形成されている。そして、平坦部10を基準とした固定部13の位置と、鍔状部30の位置が略同一位置となるように、鍔状部30が形成されている。
【0033】
上記構成の電子部品用トレイ1は、例えば以下のようにして使用することができる。図3に示すように、電子部品用トレイ1の各収容部11内に電子部品2をそれぞれ1個ずつ収容する。これにより、一枚の電子部品用トレイ1には合計60個の電子部品2が収容される。
【0034】
次に、電子部品2が収容された一つの電子部品用トレイ1を、その鍔状部30を下にして平らな基台の上に置く。
そして、この電子部品用トレイ1の上方に、電子部品2が収容されたもう一つの電子部品用トレイ1を臨ませ、図3に示すように、上段の電子部品用トレイ1の補強部20の凹部を、下段の電子部品用トレイ1の補強部20に重ね合わせる。このとき、図1の平面図に示す位置合わせ部22が互いに重なるように、双方の電子部品用トレイ1を重ね合わせる。
【0035】
これにより、下段の電子部品用トレイ1の補強部20が、上段の電子部品用トレイ1の補強部20の凹部に入り込むことで、電子部品用トレイの平面方向における位置ずれが防止され、さらに、上段の電子部品用トレイ1の固定部13が下段の電子部品用トレイ1の搭載部12に搭載された電子部品2の上面に当接し、電子部品2が固定されることとなる。
【0036】
同様にして、図4に示すように、この電子部品2が収容された電子部品用トレイ1を、その必要枚数だけ層状に重ね合わせ、電子部品2が収容された最上段の電子部品用トレイ1に、電子部品2が収容されていない空の電子部品用トレイ1を重ね合わせる。この空の電子部品用トレイ1は、蓋のような役割を有するもので、電子部品2が収納された最上段の電子部品用トレイ1の収容部11に収容されている電子部品2が、その収容部11から抜け出して脱落するのを防止する。このようにして、図5の斜視図に示すように、電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aが形成される。
【0037】
その後、図6に示すように、必要枚数の電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aを、例えば、真空パック等の包装部材40を用いて真空状態において包装して、一体的に固定する。これにより、所定枚数の電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aの包装物が得られる。
【0038】
真空状態において包装する際に、図4に示すように各電子部品用トレイ1間には空気等の気体が存在するが、補強部20には開孔部21が形成されていることから、当該開孔部21が気体を外部へ放出するための流動路を構成し、複数の電子部品用トレイ1が密着した状態の電子部品用トレイ集合体1aの包装物が得られる。
【0039】
反対に、包装部材40から所定枚数の電子部品用トレイ1が積層された電子部品用トレイ集合体1aを取り出して、個々の電子部品用トレイ1に分割する場合には、補強部20に形成された開孔部21が、気体を各電子部品用トレイ1間の空間へ送り込むための流動路を構成し、電子部品用トレイ集合体1aを容易に個々の電子部品用トレイ1に分割することができる。
【0040】
なお、図8に示す従来の電子部品用トレイ200において、平坦部201にこのような開孔部を形成したとしても、収容部202において上下の電子部品用トレイ200が隙間なく密着していることから、複数の電子部品用トレイ200間の空間全体に気体を効率的に送り込むことが困難であるが、本実施形態では、図4に示すように電子部品用トレイ1間の略全面において間隔を有していることから、開孔部21の形成による気体の流動効率が向上された構造となっている。
【0041】
以上説明したように、本実施形態に係る電子部品用トレイによれば、複数枚を重ね合わせて積層可能であり、かつ、外縁には剛性を高めるための補強部20が形成され、搭載部12の一部の領域において下方に湾曲する固定部13を備えていることから、真空状態にて包装した際にも電子部品用トレイ1の変形を防止でき、かつ、電子部品2が収容部11から抜け出したりすることを防止することができる。
【0042】
また、補強部20には複数の開孔部21が形成されていることから、上述したように、真空状態において包装する際に複数の電子部品用トレイ1が密着した状態の電子部品用トレイ集合体1aの包装物が得られ、反対に、包装部材40から電子部品用トレイ集合体1aを取り出した場合には、個々の電子部品用トレイ1に容易に分割することができる。
【0043】
また、略全面にわたって肉厚が略均一に形成されていることから射出成形によらずとも、真空成形により成形することができ、製造コストを低くすることができる。
【0044】
また、位置合わせ部22が設けられていることから、複数の電子部品用トレイ1を積み重ねた場合にも、電子部品用トレイ1の向きを一定にすることができ、例えば、自動機による電子部品のピッキングの際にも、利便性を高めることができる。
【0045】
本発明の電子部品用トレイは、上記の実施形態の説明に限定されない。
例えば、本実施形態では、気体の流動路を形成するために、開孔部21を形成することとしたが、例えば、補強部20から鍔状部30にかけての傾斜部に溝を形成しておき、図3に示すように重ね合わせた状態において、当該溝が気体の流動路となるように構成することもできる。また、特に電子部品の種類については限定はない。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、略全面にわたって肉厚が略均一に形成された電子部品用トレイにおいて、複数枚を重ね合わせて積層することができ、かつ、真空状態における変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電子部品用トレイの平面図である。
【図2】図1のA−A’線における断面図である。
【図3】電子部品用トレイを2つ積み重ねた状態における断面図である。
【図4】電子部品用トレイを複数枚積み重ねて形成された電子部品用トレイ集合体の断面図である。
【図5】電子部品用トレイを複数枚積み重ねて形成された電子部品用トレイ集合体の斜視図である。
【図6】電子部品用トレイ集合体を包装部材により真空パックする工程を示す図である。
【図7】従来例に係る電子部品用トレイの構成を示す要部断面図である。
【図8】他の従来例に係る電子部品用トレイの構成を示す要部断面図である。
【図9】他の従来例に係る電子部品用トレイの構成を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…電子部品用トレイ、1a…電子部品用トレイ集合体、2…電子部品、10…平坦部、11…収容部、12…搭載部、13…固定部、20…補強部、21…開孔部、22…位置合わせ部、30…鍔状部、40…包装部材、100…電子部品用トレイ、101…収容部、102…仕切り部、103…下面、104…下側係合部、105…上側係合部、200…電子部品用トレイ、201…平坦部、202…収容部、203…鍔状部、310…下段電子部品用トレイ、311…平坦部、312…収容部、313…補強部、314…鍔状部、320…上段電子部品用トレイ、321…平坦部、322…固定部、323…補強部、324…鍔状部。
Claims (4)
- 全面にわたって肉厚が略均一に形成され、複数枚を重ね合わせて積層可能な電子部品用トレイであって、
一方面に電子部品を搭載し、他方面において下段の前記電子部品用トレイに収容された前記電子部品を固定させる形状をもつ複数の収容部と、
外縁において盛り上がるように湾曲して形成され、強度を補強する補強部と
を有する電子部品用トレイ。 - 前記収容部は、
前記一方面に前記電子部品を搭載する搭載部と、
前記搭載部の一部の領域が前記他方面の側に盛り上がるように湾曲して形成され、前記他方面において下段の前記電子部品用トレイに収容された前記電子部品を固定させる固定部とを有する
請求項1記載の電子部品用トレイ。 - 複数枚の前記電子部品用トレイを積層させた状態において、各電子部品用トレイ間の気体の流動を促す流動路をさらに有する
請求項1記載の電子部品用トレイ。 - 外縁に形成され、複数枚の前記電子部品用トレイを重ね合わせる際の位置合わせとなる位置合わせ部をさらに有する
請求項1記載の電子部品用トレイ。
Priority Applications (1)
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2002
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