JP2004017603A - 印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】フラッシュメモリに格納されている実行モジュールを更新モジュールによって上書きしている最中に印刷装置の電源が切られた場合、フラッシュメモリ上の更新中の実行モジュールのデータが破壊されるという課題があった。
【解決手段】各モジュールm1〜m5をバージョンアップする際、EEPROMに格納されている各モジュールm1〜m5を上書き格納するのではなく、HDDに格納し、電源立ち上げ時にこのHDDに格納した更新モジュールD12bを読み出してRAMに展開する。これによって、バージョンアップ時にレーザプリンタの電源が遮断される不測の事態が発生したとしても、EEPROMに格納されているモジュールm1〜m5のデータを破壊することがなくなり、このデータの破壊が原因となってレーザプリンタが立ち上がらなくなったりするといった問題を回避することが可能になる。
【選択図】 図1
【解決手段】各モジュールm1〜m5をバージョンアップする際、EEPROMに格納されている各モジュールm1〜m5を上書き格納するのではなく、HDDに格納し、電源立ち上げ時にこのHDDに格納した更新モジュールD12bを読み出してRAMに展開する。これによって、バージョンアップ時にレーザプリンタの電源が遮断される不測の事態が発生したとしても、EEPROMに格納されているモジュールm1〜m5のデータを破壊することがなくなり、このデータの破壊が原因となってレーザプリンタが立ち上がらなくなったりするといった問題を回避することが可能になる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラムに関し、特に、複数の実行モジュールを起動して印刷を行う印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の印刷装置は、予め各実行モジュールをEEPROM等のフラッシュメモリに格納し、印刷を行うにあたり、各実行モジュールをフラッシュメモリからRAMに読み出して起動している。そして、これらの実行モジュールを新しいバージョンに更新する場合、フラッシュメモリに格納された内容を上書きして実行モジュールとして保存している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の印刷装置においては、フラッシュメモリに格納されている実行モジュールを更新モジュールによって上書きしている最中(実行モジュールの更新作業中)に停電や誤操作等の不測の事態によって当該印刷装置の電源が切られた場合、フラッシュメモリ上の更新中の実行モジュールのデータが破壊され、印刷装置が立ち上がらなくなってしまう恐れがあるという課題があった。また、フラッシュメモリに格納されている内容をバージョンを更新した後に、バージョンを戻す場合、フラッシュメモリに格納されている内容を消去するとともに、同フラッシュメモリに再書込する必要があり、作業が煩雑であった。
【0004】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、実行モジュールの更新作業中に上述した不測の事態が発生したとしても印刷装置が立ち上がらなくなる状況を回避することが可能になるとともに、簡易にバージョンアップ後に元のバージョンに戻すことが可能な印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラムの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷装置について、当該各実行モジュールを更新する際、更新モジュール入力手段にてこの更新モジュールを実行モジュール毎に入力する。そして、モジュール格納手段は、各実行モジュールと、更新モジュール入力手段にて入力した更新モジュールとを別個の領域に格納する。ここで、印刷装置にて印刷を行うにあたって各実行モジュールを起動するに際し、実行モジュール読出手段は、モジュール格納手段の実行モジュールとは別個の領域に格納された更新モジュールを各実行モジュールが格納されている領域に対応する実行モジュールとして読み出す。これによって、当該更新モジュールを実行モジュールとして起動可能とする。そして、印刷手段は、実行モジュールが格納されている領域から各実行モジュールを起動し、同起動された実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する。
【0006】
起動時、実行モジュールとして同実行モジュールが格納される領域に更新モジュールを読み出す基準の一例として、請求項2にかかる発明は、実行モジュールとは別個の領域に格納された更新モジュールを当該実行モジュールが格納されている領域に読み出す場合に、実行モジュールおよび更新モジュールに付加されたバージョン情報を基準にする。すなわち、実行モジュール読出手段は、モジュール格納手段から最新のバージョン情報を有する更新モジュールを上記領域に読み出す。
【0007】
上述したように実行モジュールと更新モジュールとをモジュール格納手段にて格納するに際して、別個の領域に格納すれば、更新モジュールの格納時に電源遮断等のトラブルが発生したとしても、実行モジュールが格納されている領域のデータについては破壊を防止することができる。かかる場合、実行モジュールと更新モジュールとを格納する領域を同一の物理領域内を区分して別個の領域とするようにしても良いし、物理的に異なる領域にそれぞれを格納して別個としても良い。そこで、請求項3にかかる発明は、モジュール格納手段に物理的に異なる別個の領域を用意し、実行モジュールと更新モジュール入力手段にて入力した更新モジュールとをこの物理的に異なる領域にそれぞれ別個に格納する。
【0008】
実行モジュールは実行時、同実行モジュールは格納されているモジュール格納手段の領域から適宜読み込まれる。一方、更新モジュールは、更新があった場合、各実行モジュール毎にデータがモジュール格納手段に格納される。従って、実行モジュールが実行時に読み込まれるに際しては高速に読み込まれる必要があり、各実行モジュールの更新モジュールを格納していくに際しては容量が大きい必要がある。そこで、モジュール格納手段における物理的に異なる領域の一例として、請求項4にかかる発明は、実行モジュールを高速アクセス可能な領域に格納し、入力した更新モジュールを同実行モジュールを格納する領域より相対的に低速アクセスであって大容量の領域に格納する。
【0009】
上述した高速アクセス可能な領域および相対的に低速アクセスであって大容量の領域の具体的な態様の一例として、請求項5にかかる発明は、高速アクセス可能な領域をフラッシュメモリにて形成する。一方、低速アクセスであって大容量の領域をハードディスクにて形成する。
【0010】
更新モジュールについては最新のデータをモジュール格納手段に格納させておけば、常に最新の更新モジュールを実行モジュールとして起動させることができる。そこで、請求項6にかかる発明は、更新モジュール入力手段にて同一実行モジュールについての更新モジュールを入力した場合、モジュール格納手段の所定の領域おいて順次上書き格納する。
【0011】
更新モジュールを格納した更新モジュールを残しておくことによって、モジュール格納手段にて更新モジュールの入力履歴を管理することができて好適である。そこで、請求項7にかかる発明は、更新モジュール入力手段にて同一実行モジュールについての更新モジュールを入力した場合、モジュール格納手段に入力した同入力した更新モジュールを順次上書きしないで格納する。
【0012】
上述してきた発明においては、更新モジュール入力手段にて更新モジュールを入力した際に、同入力した更新モジュールをモジュール格納手段に格納させ、実行モジュールとして起動可能にした。ここで、実行モジュールの更新は定期的に行われる場合が多く、その都度、更新モジュール入力手段に更新モジュールを入力させる作業が発生すると煩雑である。かかる場合、更新モジュールの自動更新ができると好適である。そこで、請求項8にかかる発明は、更新モジュール入力手段を当該印刷装置の外部に設置され更新モジュールが格納されるホストと通信可能に接続する。そして、この更新モジュール入力手段にてホストに定期的にアクセスし、同ホストに格納された更新モジュールを入力する。
【0013】
また、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
このため、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷方法であって、上記各実行モジュールを更新する更新モジュールを実行モジュール毎に入力可能な更新モジュール入力工程と、上記各実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを別個の領域に格納するモジュール格納工程と、上記各実行モジュールの起動に際して、上記格納された更新モジュールを上記各実行モジュールが格納される領域に読み出すことによって実行モジュールとして起動可能にする実行モジュール読出工程と、上記領域に読み出された各実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0014】
ところで、このような画像処理装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。発明の思想の具現化例としてインストール制御装置のソフトウェアとなる場合には、かかる機能を実現するプログラムが当然に存在し、同プログラムの実行にて機能が利用されるといわざるをえない。
【0015】
その一例として、請求項10にかかる発明は、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する機能を実現する印刷処理プログラムであって、上記各実行モジュールを更新する更新モジュールを実行モジュール毎に入力可能な更新モジュール入力機能と、上記各実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを別個の領域に格納するモジュール格納機能と、上記各実行モジュールの起動に際して、上記格納された更新モジュールを上記各実行モジュールが格納される領域に読み出すことによって実行モジュールとして起動可能にする実行モジュール読出機能と、上記領域に読み出された各実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷機能とを具備する構成としてある。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1、請求項9、請求項10にかかる発明によれば、実行モジュールが格納される領域と更新モジュールが格納される領域とを別個の領域にすることによって、更新モジュールを入力中に当該印刷装置の電源が切られた場合に、実行モジュールのデータが破壊されてしまうことを防止することが可能であるとともに、実行モジュールのバージョンを戻す場合には、更新モジュールとして古いバージョンのモジュールを格納させればよいので、簡易に実行モジュールを元のバージョンに戻すことが可能な印刷装置、印刷方法、印刷処理プログラムを提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、最新の実行モジュールを起動させることが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、更新モジュールと実行モジュールとを格納する領域を物理的に別個にすることができる。
【0017】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、モジュール格納手段を物理的に別個の領域に区分した場合のそれぞれの領域に適した性質の一例を提示することができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、物理的に別個の領域に区分した際の具体的な態様を提示することができる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、常に最新の更新モジュールにて管理することができる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、モジュール格納手段にて更新履歴を管理することができる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、実行モジュールを定期的に自動で更新することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)発明の概要:
(2)レーザプリンタの構成:
(3)更新モジュール登録処理の処理内容:
(4)モジュール起動処理の処理内容:
(5)変形例(ネットワークでの定期更新):
(6)まとめ:
【0019】
(1)発明の概要:
図1は、本発明にかかる印刷装置の概要を示した概要図である。同図において、本発明にかかる印刷装置Mは、更新モジュール入力手段C1と、モジュール格納手段C2と、実行モジュール読出手段C3と、印刷手段C4とを有する構成となっている。印刷装置Mは、電源立ち上げされた場合、所定の領域R1に格納されている複数の実行モジュールを順次起動して実行する。そして、これらの実行モジュールの実行動作によって、当該印刷装置Mの各機能が実現される。ここで、この各実行モジュールは、各実行モジュール毎にバージョンアップが可能であり、機能追加や機能改修に応じて、各実行モジュール毎に適宜バージョンアップ版の更新モジュールが作成される。
【0020】
更新モジュールが作成されると、印刷装置Mにホストコンピュータ等の外部機器を接続し、この接続したホストコンピュータ等から作成したバージョンアップ用の更新モジュールを印刷装置Mに入力して、対応する実行モジュールを更新する。かかる場合、入力した更新モジュールを実行モジュールが格納された領域R1に格納することによって、この入力した更新モジュールに対応する実行モジュールを上書きして更新するのではなく、更新モジュールを領域R1とは別個の領域R2に格納する。そして、印刷装置Mが電源立ち上げされた場合、実行モジュール読出手段C3は、領域R2から領域R1に更新モジュールを読み出すとともに更新し、実行モジュールとして起動可能にする。
【0021】
印刷手段C4は、領域R2に読み出された更新モジュールを実行モジュールとして起動し、この実行モジュールの連携した動作に基づいて入力した印刷データの印刷を実行する。このように、更新モジュールを印刷装置Mにインストールする際、領域R1に格納された実行モジュールを上書きすることなく、領域R2に一旦格納し、当該印刷装置Mの電源立ち上げ時に、領域R2に格納された更新モジュールを実行モジュールとして領域R1に読み出す。これによって、更新モジュールを入力している場合に、電源遮断等のトラブルが発生したとしても、領域R1に格納されている実行モジュールのデータについては、その破壊を防止することができる。
【0022】
(2)レーザプリンタの構成:
図2は、上述した印刷装置が適用されるレーザプリンタの構成を示した構成図である。同図において、レーザプリンタ20は、内部にCPU21と、HDD22と、RAM23と、EEPROM24と、通信インターフェース25と、印刷コントローラ26と、プリンタエンジン27とを有する構成となっている。そして、これらの各構成21〜27は、バス28に接続されており、このバス28を介して相互にデータや制御信号を入出力可能になっている。また、CPU21は、HDD22に格納された所定の設定データあるいはEEPROM24に格納された当該レーザプリンタ20の所定の機能を実行可能な複数の実行モジュールを適宜RAM23をワークエリアとして読み出しつつ実行し、同レーザプリンタ20の機能を実現可能にする。ここで、本実施形態において、当該レーザプリンタ20は通信インターフェース25を介して、所定の通信ケーブルにより、ホストコンピュータ10に接続されている。
【0023】
当該ホストコンピュータ10は、図示しないCPU、RAM、ROM、HDD等を内部に備え、このHDDに格納されたアプリケーションの1つである画像プログラム11をCPU等にて実行することによって画像の印刷データを生成可能になっている。そして、生成された印刷データは、プリンタドライバを介してホストコンピュータ10からレーザプリンタ20に出力される。この印刷データは、所定のページ記述言語(PDL)で記述された文字列であり、レーザプリンタ20内の通信インターフェース25およびバス28を介して印刷コントローラ26のインターフェース部26aに入力される。印刷コントローラ26内のインターフェース部26aは、この印刷データを解釈し、描画命令を生成し、描画部26bに供給する。描画部26bは、インターフェース部26aにて生成された描画命令に従ってドットに対応したRGBの各色の階調データからなるRGBデータを生成し、画像メモリであるバンドメモリ26cに格納する。ここで、色処理部26dは、色処理を行う。
【0024】
すなわち、バンドメモリ26cに格納されたRGBデータを直接読み出し、EEPROM24に格納されている図示しない色変換テーブルを使用してRGBデータをCMYKデータに色変換する。さらに、色処理部26dは、色変換されたドット毎のCMYKデータに対してハーフトーン処理(二値化処理)を行い、画像再生データを生成する。かかる場合、色処理部26dは、所定のハーフトーン処理テーブルを参照してハーフトーン処理を行う。そして、このようにして生成された画像再生データは、ドット内のレーザ駆動パルス信号に変換されるとともに、バス28を介してプリンタエンジン27に供給される。プリンタエンジン27に画像再生データが供給されると、CPU21の制御によってプリンタエンジン27が駆動され、同画像再生データに基づく印刷が実行される。
【0025】
上述したようにEEPROM24に格納されている各実行モジュールは、機能追加や機能改修に応じてバージョンアップされる。このバージョンアップを行う更新モジュールは、ホストコンピュータ10のHDDに格納され、このホストコンピュータ10のHDDに格納されているアプリケーションの1つである更新モジュール転送プログラム12によって、更新モジュールデータとしてレーザプリンタ20に転送可能になっている。レーザプリンタ20は、更新モジュールデータの転送を通信インターフェース25にて受け付けると、バス28を介してHDD22に格納する。
【0026】
図3は、上述したレーザプリンタ20の各ハードウェアを前提にして起動されるとともに実行され、上述した各機能を実現する各実行モジュールの構成を示したモジュール構成図である。同図において、レーザプリンタ20は、実行モジュールとして通信制御モジュールm1と、印刷データ制御モジュールm2と、PDLモジュールm3と、印刷モジュールm4と、起動モジュールm5とを有しており、通信制御モジュールm1は、ホストコンピュータ10から入力したデータが印刷データであるか更新モジュールデータであるかを判別し、印刷データであれば印刷の後処理に移行させるとともに、更新モジュールデータであれば、更新モジュールとしてHDD22に格納して登録する更新モジュール登録処理を実行する。
【0027】
通信制御モジュールm1にてホストコンピュータ10から入力したデータが印刷データであると判別された場合は、この印刷データは印刷データ制御モジュールm2に出力される。印刷データを入力した印刷データ制御モジュールm2は、この印刷データのデータ構成等をチェックした後に、PDLモジュールm3に出力する。そして、PDLモジュールm3は、入力した印刷データを解釈するとともに、描画命令を生成し、印刷モジュールm4に出力する。そして、印刷モジュールm4は、入力した描画命令に従ってRGBデータを生成し、色処理を実行して、画像再生データを生成するとともに、同画像再生データに基づいた印刷を実行する。ここで、起動モジュールm5は、レーザプリンタ20が電源立ち上げされた場合に、CPU21によってRAM23に読み出されて実行される。そして、同起動モジュールm5は、EEPROM24に格納されているモジュールm1〜m4や、HDD22に格納されて登録された更新モジュールをRAM23に読み出して展開し、CPU21にて実行可能にする。
【0028】
このようにレーザプリンタ20のEEPROM24に格納された通信制御モジュールm1、印刷データ制御モジュールm2、PDLモジュールm3、印刷モジュールm4、起動モジュールm5は、上述したとおり機能追加あるいは機能改修にともない、バージョンアップされた更新モジュールが作成される。バージョンアップされた場合、バージョンアップされたモジュールm1〜m5を更新するため、上述した更新モジュール転送プログラム12によって、ホストコンピュータ10からレーザプリンタ20に更新モジュールデータを転送する。かかる場合、従来、更新モジュール転送プログラム12によって転送された更新モジュールデータは、通信インターフェース25を介してレーザプリンタ20に入力されるとともに、EEPROM24に転送され、同EEPROM24に格納されている各モジュールm1〜m5のデータを上書きしていた。
【0029】
しかし、このように上書きによる更新を行っている最中に、誤ってレーザプリンタ20の電源が遮断されたりする不測の事態が生じると、上書き中のモジュールm1〜m5のデータが破壊されてしまうという現象が発生し得る。このように不測の事態が生じてモジュールm1〜m5のデータが破壊されてしまった場合、レーザプリンタ20が正常にその機能を実現することができなくなるだけではなく、起動さえしなくなることがあり得る。そこで、本実施形態においては、ホストコンピュータ10の更新モジュール転送プログラム12によって、レーザプリンタ20に転送された更新モジュールデータをHDD22に格納して登録する。そして、レーザプリンタ20が電源立ち上げされた場合に、この登録された更新モジュールを対応するモジュールm1〜m4としてRAM23に展開してCPU21にて実行可能とする。
【0030】
これによって、更新モジュールの更新中に、レーザプリンタ20の電源が遮断されるような不測の事態が生じたとしても、EEPROM24に格納されている各モジュールm1〜m5のデータを破壊することがなくなる。かかる態様においては、更新モジュールをインストールする際に、レーザプリンタ20の通信制御モジュールm1によって後述する更新モジュール登録処理が実行され、更新モジュールデータをHDD22に格納し、レーザプリンタ20が電源立ち上げされた場合に、起動モジュールm5によって後述するモジュール起動処理が実行されることによって、HDD22に格納された更新モジュールデータを適宜RAM23に読み込んでモジュールm1〜m4としてCPU21にて実行可能にする。
【0031】
(3)更新モジュール登録処理の処理内容:
図4は、上述した通信制御モジュールm1にて実行される更新モジュール登録処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、通信制御モジュールm1は通信インターフェース25を介してホストコンピュータ10からデータが入力されたか否かを判別する(ステップS100)。ここで、本実施形態において、ホストコンピュータ10から入力されるデータはホストコンピュータ10上の画像プログラム11にて生成され出力される印刷データと、更新モジュール転送プログラム12から転送される更新モジュールデータとである。図5はこの印刷データと更新モジュールデータのデータ構成を示したデータ構成図である。
【0032】
図において、印刷データD11および更新モジュールデータD12はヘッダ部D1aとデータ部D1bとから構成されており、印刷データD11はヘッダ部D1aに指定フォント等のヘッダデータD11aが格納されるとともに、データ部D1bに描画命令等のコマンドデータが格納されている。一方、更新モジュールデータD12はヘッダ部D1aにモジュール更新識別情報D12aが格納されるとともに、データ部D1bに更新モジュールD12bが格納されている。また、この更新モジュールD12bの最後にはデータの末尾を示すエンドデータD12cが格納されている。ここで、モジュール更新識別情報D12aは、印刷データD11と更新モジュールD12とを区別可能な所定の識別情報およびバージョンを示す更新情報とにより構成されている。この識別情報については、印刷データD11と更新モジュールデータD12を区別可能であれば良く、その態様は特に限定されない。
【0033】
ステップS100にてかかる各データ構成を有する印刷データD11あるいは更新モジュールデータD12をホストコンピュータ10から入力されたと判別された場合は、ヘッダ部D1aを抽出するとともに(ステップS105)、この抽出したヘッダ部D1aにモジュール更新識別情報D12aが格納されているか否かを判別する(ステップS110)。このステップS110の判別において、ステップS100にて入力されたデータが更新モジュールデータD12であると判別された場合は、データ部D1bに格納されている更新モジュールD12b等を抽出して入力する(ステップS115)。そして、この抽出した更新モジュールD12bをHDD22に保存するとともに(ステップS120)、エンドデータD12cを入力したか否かを判別することによって、更新モジュールD12bの全てのデータを入力したか否かを判別する(ステップS125)。
【0034】
全データが入力されたと判別された場合は、サムチェック等のデータチェック方式によって、全データが正常に入力されてHDD22に保存されたか否かを判別する(ステップS130)。全データが正常に入力されたと判別された場合は、入力してHDD22に格納した更新モジュールD12bを登録する(ステップS135)。この登録は、モジュール更新識別情報D12aから更新情報を取得し、更新モジュールD12bに対応させて行われる。ここで、HDD22に登録された更新モジュールD12bの格納状態を図6に示す。図において、HDD22には「更新モジュール」F1のフォルダが作成されており、その下に更新モジュールD12bが「通信制御モジュール(バージョン2.0)」、「PDLモジュール(バージョン2.0)」のように格納される。
【0035】
本実施形態においては、図に示すように、通信制御モジュールm1およびPDLモジュールm3の更新モジュールD12bを登録する。一方、ステップS130にて更新モジュールD12bが正常に入力されなかったと判別された場合は、HDD22に格納したそれまでのデータを削除して登録を行わない(ステップS140)。また、ステップS110にて、ヘッダ部D1aにモジュール更新識別情報D12aが格納されておらず、入力したデータを印刷データD11と判別した場合は、印刷データD11を適宜入力して同印刷データD11に基づいて所定の印刷処理を実行する(ステップS150)。このように、更新モジュールD12bが登録された場合、レーザプリンタ20の電源立ち上げ起動時にこれらHDD22に格納された更新モジュールD12bがワークメモリであるRAM23に適宜読み込まれて展開されることになる。このRAM23への展開は、電源立ち上げ時に起動される起動モジュールm5にて実行される。
【0036】
(4)モジュール起動処理の処理内容:
図7は、この起動モジュールm5にて実行されるモジュール起動処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、レーザプリンタ20が電源立ち上げされると(ステップS200)、CPU21はEEPROM24に格納されている起動モジュールm5をRAM23に展開しつつ起動する(ステップS205)。そして、モジュールm1〜m4から最初にRAM23に展開するものを特定する(ステップS210)。起動モジュールm5は、HDD22を読み出し、この特定したモジュール(モジュールm1〜m5の何れか)について当該HDD22のフォルダ「更新モジュール」F1の下に更新モジュールD12bが格納されて登録されているか否かを判別する(ステップS220)。
【0037】
HDD22に更新モジュールD12bが登録されていると判別された場合は、この更新モジュールD12bの更新情報を取得する。本実施形態においては、通信制御モジュールm1の「バージョン2.0」とPDLモジュールm3の「バージョン2.0」が更新情報として登録されているので、この2つのモジュールがステップS210にて特定された場合に、これらの通信制御モジュールm1,PDLモジュールm3についての更新情報を取得することになる(ステップS225)。次に、EEPROM24にアクセスして、同EEPROM24に格納されている通信制御モジュールm1とPDLモジュールm3の更新情報を取得する(ステップS230)。そして、更新モジュールD12bとして格納されたモジュールの更新情報と、EEPROM24に格納されているモジュールの更新情報とを比較し(ステップS235)、更新モジュールD12bの更新情報の方が新しいと判別された場合は、更新モジュールD12bをレーザプリンタ20の機能実行に使用するモジュールとしてRAM23に読み出して展開する(ステップS240)。
【0038】
一方、ステップS235にてEEPROM24に格納されているモジュールの更新情報の方が新しいと判別された場合は、同EEPROM24に格納されているモジュールをRAM23に読み出して展開する(ステップS245)。そして、全モジュールm1〜m4についてステップS210にて特定しつつ、HDD22あるいはEEPROM24からRAM23に読み出して展開したか否かを判別し(ステップS250)、全モジュールm1〜m4がRAM23に読み出されて展開されたと判別された場合は、このRAM23に展開された各モジュールm1〜m4を順次起動して、レーザプリンタ20としての機能を実現可能にする(ステップS255)。
【0039】
図8は、上述した更新モジュール登録処理およびモジュール起動処理が実行された際の、HDD22、EEPROM24、RAM23の格納状態および格納状態の遷移を示した図である。同図において、HDD22には、通信制御モジュールm1のバージョン2.0およびPDLモジュールm3のバージョン2.0の更新モジュールD12bが格納されている。そして、EEPROM24には、通信制御モジュールm1のバージョン1.0と、印刷データ制御モジュールm2のバージョン1.0と、PDLモジュールm3のバージョン1.0と、印刷モジュールm4のバージョン1.0とが格納されている。かかる状態で、上述した起動モジュールm5にて上述したモジュール起動処理が実行されると、RAM23には、通信制御モジュールm1(バージョン2.0)と、印刷データ制御モジュールm2(バージョン1.0)と、PDLモジュールm3(バージョン2.0)と、印刷モジュールm4(バージョン1.0)とが読み出されて展開されることになる。
【0040】
上述した実施形態においては、更新モジュール登録処理にて更新モジュールD12bをHDD22に登録する場合、HDD22のフォルダ「更新モジュール」F1の下に順次格納していった。このように、最新の更新モジュールD12bを「更新モジュール」F1の下に順次格納していくことによって、当該「更新モジュール」F1において最新の更新モジュールD12bを管理することが可能になる。一方、各モジュールm1〜m4の更新は、更新モジュールD12bが作成される毎に行われるものであり、その更新履歴をHDD22において行うことができると好適である。この更新履歴をHDD22において行うことが可能なフォルダ構成の一例を図9に示す。同図においては、「更新モジュール」F1の下に起動モジュールm5が起動時に参照する「参照用フォルダ」F11を作成するとともに、各モジュールm1〜m4毎に「通信制御モジュール用フォルダ」F12、「印刷データ制御モジュール用フォルダ」F13、「PDLモジュール用フォルダ」F14、「印刷モジュール用フォルダ」F15を作成する。
【0041】
そして、ホストコンピュータ10から入力した最新の更新モジュールD12bをこの「参照用フォルダ」F11に格納し、その最新の更新モジュールD12bの以前に入力した更新モジュールD12bについては、それぞれのフォルダF12〜F15に移行させる。これによって、更新モジュールD12bとして、ホストコンピュータ10からレーザプリンタ20に入力したデータは、上書きされることなくHDD22に格納され、所定のブラウザにて、ホストコンピュータ10からHDD22の各フォルダF11〜F15の内容を視認することや、選択できるようにすることによって、各モジュールm1〜m4の更新履歴の把握や、所定のバージョンに戻すことが可能になる。
【0042】
(5)変形例(ネットワークでの定期更新):
上述してきた実施形態においては、更新モジュールデータD12をホストコンピュータ10からレーザプリンタ10に対して、同ホストコンピュータ10の更新モジュール転送プログラム12を利用してダウンロードする形態を採用した。むろん、各モジュールm1〜m5をバージョンアップする方法は、ホストコンピュータ10の動作を主体として行うようにしても良いし、レーザプリンタ20の動作を主体にして行うようにしても良い。すなわち、レーザプリンタ20が更新モジュールデータD12を管理する管理サーバに定期的にアクセスして、更新モジュールデータD12が同管理サーバにアップロードされたら、このアップロードされた更新モジュールデータD12をレーザプリンタ20にダウンロードする方法を採用しても良い。これによって、定期的に更新モジュールデータD12をダウンロードできるようになり好適である。また、管理サーバの管理者は、適宜レーザプリンタ20に対して更新モジュールデータD12の転送作業を行う必要がなく、更新モジュールデータD12を管理サーバにアップロードするだけで良いため、各モジュールm1〜m4のバージョン管理作業を簡素化することが可能になる。
【0043】
図10は、かかる手法を実現可能なモジュールバージョン管理システムの構成の一例を示した構成図である。同図において、モジュールバージョン管理システムは、更新モジュールデータD12を格納する管理サーバ100と、各階に分散する各部門にて使用するレーザプリンタ201〜20nをLAN102にて接続する構成となっている。本実施形態においては、レーザプリンタ201,202が1階の営業部門に配置され、レーザプリンタ203が3階の知的財産部門に配置され、レーザプリンタ20nが2階の技術部門に配置されていることを示している。ここで、かかる構成において各レーザプリンタ201〜20nにて実行される更新モジュール登録処理の処理内容を図11のフローチャートに示す。
【0044】
同図において、当該更新モジュール登録処理では、所定間隔にて定期的に管理サーバ100にアクセスする(ステップS300)。そして、同管理サーバ100に更新モジュールデータD12がアップロードされ格納されているか否かを判別する(ステップS305)。更新モジュールデータD12がアップロードされていた場合は、その更新モジュールデータD12の更新情報を入力する(ステップS310)。そして、HDD22に対応するモジュールm1〜m5の更新モジュールデータD12が格納されているか否かを判別する(ステップS)。
【0045】
格納されている場合は、このHDD22に格納されている更新モジュールデータD12の更新情報を入力するとともに(ステップS320)、管理サーバ100に格納されてる更新モジュールデータD12の更新情報と、HDD22に格納されている更新モジュールデータD12の更新情報とを比較し(ステップS325)、管理サーバ100に格納されている更新モジュールデータD12の方が最新であるか判別し(ステップS330)、新しい場合に、管理サーバ100から更新モジュールデータD12を入力して(ステップS335)、HDD22に保存する(ステップS340)。そして、エンドデータD12cを入力したか否かを判別することによって、更新モジュールD12bの全てのデータを入力したか否かを判別する(ステップS345)。
【0046】
全データが入力されたと判別された場合は、サムチェック等のデータチェック方式によって、全データが正常に入力されてHDD22に保存されたか否かを判別する(ステップS350)。全データが正常に入力されたと判別された場合は、管理サーバ100にアクセスして他の更新モジュールデータD12が格納されているか否かを判別し(ステップS355)、他の更新モジュールデータD12が格納されている場合は、ステップS310以降の処理を繰り返す。一方、他の更新モジュールデータD12が格納されていないと判別された場合は、入力してHDD22に格納した更新モジュールD12bを更新情報とともに登録する(ステップS365)。一方、ステップS350にて正常に保存されなかったと判別された場合は、HDD22に格納した更新モジュールD12bを削除する(ステップS360)。これによって、各レーザプリンタ201〜20nの各モジュールm1〜m5を更新するに際し、各レーザプリンタ201〜20n毎に各モジュールm1〜m5を更新モジュール転送プログラム12を使用して転送する必要がなくなり、レーザプリンタ201〜20nの各モジュールm1〜m5のバージョンアップを容易に行うことが可能になる。
【0047】
(6)まとめ:
このように、レーザプリンタ20の各モジュールm1〜m5をバージョンアップする際、EEPROM24に格納されている各モジュールm1〜m5を上書き格納するのではなく、HDD22に格納し、電源立ち上げ時にこのHDD22に格納した更新モジュールD12bを読み出してRAM23に展開する。これによって、バージョンアップ時にレーザプリンタ20の電源が遮断される不測の事態が発生したとしても、EEPROM24に格納されているモジュールm1〜m5のデータを破壊することがなくなり、このデータの破壊が原因となってレーザプリンタ20が立ち上がらなくなったりするといった問題を回避することがことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる印刷装置の概要を示した概要図である。
【図2】レーザプリンタの構成を示した構成図である。
【図3】実行モジュールの構成を示したモジュール構成図である。
【図4】更新モジュール登録処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図5】印刷データと更新モジュールデータのデータ構成を示したデータ構成図である。
【図6】レーザプリンタのHDDのフォルダ構成を示した図である。
【図7】モジュール起動処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図8】モジュールの展開態様を示した模式図である。
【図9】更新履歴可能なレーザプリンタのフォルダ構成を示した図である。
【図10】モジュールバージョン管理システムの構成の一例を示した構成図である。
【図11】更新モジュール登録処理の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
M…印刷装置
C1…更新モジュール入力手段
C2…モジュール格納手段
C3…実行モジュール読出手段
C4…印刷手段
R1…領域
R2…領域
10…ホストコンピュータ
11…画像プログラム
12…更新モジュール転送プログラム
20…レーザプリンタ
21…CPU
22…HDD
23…RAM
24…EEPROM
25…通信インターフェース
26…印刷コントローラ
26a…インターフェース部
26b…描画部
26c…バンドメモリ
26d…色処理部
27…プリンタエンジン
28…バス
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラムに関し、特に、複数の実行モジュールを起動して印刷を行う印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の印刷装置は、予め各実行モジュールをEEPROM等のフラッシュメモリに格納し、印刷を行うにあたり、各実行モジュールをフラッシュメモリからRAMに読み出して起動している。そして、これらの実行モジュールを新しいバージョンに更新する場合、フラッシュメモリに格納された内容を上書きして実行モジュールとして保存している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の印刷装置においては、フラッシュメモリに格納されている実行モジュールを更新モジュールによって上書きしている最中(実行モジュールの更新作業中)に停電や誤操作等の不測の事態によって当該印刷装置の電源が切られた場合、フラッシュメモリ上の更新中の実行モジュールのデータが破壊され、印刷装置が立ち上がらなくなってしまう恐れがあるという課題があった。また、フラッシュメモリに格納されている内容をバージョンを更新した後に、バージョンを戻す場合、フラッシュメモリに格納されている内容を消去するとともに、同フラッシュメモリに再書込する必要があり、作業が煩雑であった。
【0004】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、実行モジュールの更新作業中に上述した不測の事態が発生したとしても印刷装置が立ち上がらなくなる状況を回避することが可能になるとともに、簡易にバージョンアップ後に元のバージョンに戻すことが可能な印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラムの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷装置について、当該各実行モジュールを更新する際、更新モジュール入力手段にてこの更新モジュールを実行モジュール毎に入力する。そして、モジュール格納手段は、各実行モジュールと、更新モジュール入力手段にて入力した更新モジュールとを別個の領域に格納する。ここで、印刷装置にて印刷を行うにあたって各実行モジュールを起動するに際し、実行モジュール読出手段は、モジュール格納手段の実行モジュールとは別個の領域に格納された更新モジュールを各実行モジュールが格納されている領域に対応する実行モジュールとして読み出す。これによって、当該更新モジュールを実行モジュールとして起動可能とする。そして、印刷手段は、実行モジュールが格納されている領域から各実行モジュールを起動し、同起動された実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する。
【0006】
起動時、実行モジュールとして同実行モジュールが格納される領域に更新モジュールを読み出す基準の一例として、請求項2にかかる発明は、実行モジュールとは別個の領域に格納された更新モジュールを当該実行モジュールが格納されている領域に読み出す場合に、実行モジュールおよび更新モジュールに付加されたバージョン情報を基準にする。すなわち、実行モジュール読出手段は、モジュール格納手段から最新のバージョン情報を有する更新モジュールを上記領域に読み出す。
【0007】
上述したように実行モジュールと更新モジュールとをモジュール格納手段にて格納するに際して、別個の領域に格納すれば、更新モジュールの格納時に電源遮断等のトラブルが発生したとしても、実行モジュールが格納されている領域のデータについては破壊を防止することができる。かかる場合、実行モジュールと更新モジュールとを格納する領域を同一の物理領域内を区分して別個の領域とするようにしても良いし、物理的に異なる領域にそれぞれを格納して別個としても良い。そこで、請求項3にかかる発明は、モジュール格納手段に物理的に異なる別個の領域を用意し、実行モジュールと更新モジュール入力手段にて入力した更新モジュールとをこの物理的に異なる領域にそれぞれ別個に格納する。
【0008】
実行モジュールは実行時、同実行モジュールは格納されているモジュール格納手段の領域から適宜読み込まれる。一方、更新モジュールは、更新があった場合、各実行モジュール毎にデータがモジュール格納手段に格納される。従って、実行モジュールが実行時に読み込まれるに際しては高速に読み込まれる必要があり、各実行モジュールの更新モジュールを格納していくに際しては容量が大きい必要がある。そこで、モジュール格納手段における物理的に異なる領域の一例として、請求項4にかかる発明は、実行モジュールを高速アクセス可能な領域に格納し、入力した更新モジュールを同実行モジュールを格納する領域より相対的に低速アクセスであって大容量の領域に格納する。
【0009】
上述した高速アクセス可能な領域および相対的に低速アクセスであって大容量の領域の具体的な態様の一例として、請求項5にかかる発明は、高速アクセス可能な領域をフラッシュメモリにて形成する。一方、低速アクセスであって大容量の領域をハードディスクにて形成する。
【0010】
更新モジュールについては最新のデータをモジュール格納手段に格納させておけば、常に最新の更新モジュールを実行モジュールとして起動させることができる。そこで、請求項6にかかる発明は、更新モジュール入力手段にて同一実行モジュールについての更新モジュールを入力した場合、モジュール格納手段の所定の領域おいて順次上書き格納する。
【0011】
更新モジュールを格納した更新モジュールを残しておくことによって、モジュール格納手段にて更新モジュールの入力履歴を管理することができて好適である。そこで、請求項7にかかる発明は、更新モジュール入力手段にて同一実行モジュールについての更新モジュールを入力した場合、モジュール格納手段に入力した同入力した更新モジュールを順次上書きしないで格納する。
【0012】
上述してきた発明においては、更新モジュール入力手段にて更新モジュールを入力した際に、同入力した更新モジュールをモジュール格納手段に格納させ、実行モジュールとして起動可能にした。ここで、実行モジュールの更新は定期的に行われる場合が多く、その都度、更新モジュール入力手段に更新モジュールを入力させる作業が発生すると煩雑である。かかる場合、更新モジュールの自動更新ができると好適である。そこで、請求項8にかかる発明は、更新モジュール入力手段を当該印刷装置の外部に設置され更新モジュールが格納されるホストと通信可能に接続する。そして、この更新モジュール入力手段にてホストに定期的にアクセスし、同ホストに格納された更新モジュールを入力する。
【0013】
また、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する手法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
このため、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷方法であって、上記各実行モジュールを更新する更新モジュールを実行モジュール毎に入力可能な更新モジュール入力工程と、上記各実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを別個の領域に格納するモジュール格納工程と、上記各実行モジュールの起動に際して、上記格納された更新モジュールを上記各実行モジュールが格納される領域に読み出すことによって実行モジュールとして起動可能にする実行モジュール読出工程と、上記領域に読み出された各実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0014】
ところで、このような画像処理装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。発明の思想の具現化例としてインストール制御装置のソフトウェアとなる場合には、かかる機能を実現するプログラムが当然に存在し、同プログラムの実行にて機能が利用されるといわざるをえない。
【0015】
その一例として、請求項10にかかる発明は、所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する機能を実現する印刷処理プログラムであって、上記各実行モジュールを更新する更新モジュールを実行モジュール毎に入力可能な更新モジュール入力機能と、上記各実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを別個の領域に格納するモジュール格納機能と、上記各実行モジュールの起動に際して、上記格納された更新モジュールを上記各実行モジュールが格納される領域に読み出すことによって実行モジュールとして起動可能にする実行モジュール読出機能と、上記領域に読み出された各実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷機能とを具備する構成としてある。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1、請求項9、請求項10にかかる発明によれば、実行モジュールが格納される領域と更新モジュールが格納される領域とを別個の領域にすることによって、更新モジュールを入力中に当該印刷装置の電源が切られた場合に、実行モジュールのデータが破壊されてしまうことを防止することが可能であるとともに、実行モジュールのバージョンを戻す場合には、更新モジュールとして古いバージョンのモジュールを格納させればよいので、簡易に実行モジュールを元のバージョンに戻すことが可能な印刷装置、印刷方法、印刷処理プログラムを提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、最新の実行モジュールを起動させることが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、更新モジュールと実行モジュールとを格納する領域を物理的に別個にすることができる。
【0017】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、モジュール格納手段を物理的に別個の領域に区分した場合のそれぞれの領域に適した性質の一例を提示することができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、物理的に別個の領域に区分した際の具体的な態様を提示することができる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、常に最新の更新モジュールにて管理することができる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、モジュール格納手段にて更新履歴を管理することができる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、実行モジュールを定期的に自動で更新することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)発明の概要:
(2)レーザプリンタの構成:
(3)更新モジュール登録処理の処理内容:
(4)モジュール起動処理の処理内容:
(5)変形例(ネットワークでの定期更新):
(6)まとめ:
【0019】
(1)発明の概要:
図1は、本発明にかかる印刷装置の概要を示した概要図である。同図において、本発明にかかる印刷装置Mは、更新モジュール入力手段C1と、モジュール格納手段C2と、実行モジュール読出手段C3と、印刷手段C4とを有する構成となっている。印刷装置Mは、電源立ち上げされた場合、所定の領域R1に格納されている複数の実行モジュールを順次起動して実行する。そして、これらの実行モジュールの実行動作によって、当該印刷装置Mの各機能が実現される。ここで、この各実行モジュールは、各実行モジュール毎にバージョンアップが可能であり、機能追加や機能改修に応じて、各実行モジュール毎に適宜バージョンアップ版の更新モジュールが作成される。
【0020】
更新モジュールが作成されると、印刷装置Mにホストコンピュータ等の外部機器を接続し、この接続したホストコンピュータ等から作成したバージョンアップ用の更新モジュールを印刷装置Mに入力して、対応する実行モジュールを更新する。かかる場合、入力した更新モジュールを実行モジュールが格納された領域R1に格納することによって、この入力した更新モジュールに対応する実行モジュールを上書きして更新するのではなく、更新モジュールを領域R1とは別個の領域R2に格納する。そして、印刷装置Mが電源立ち上げされた場合、実行モジュール読出手段C3は、領域R2から領域R1に更新モジュールを読み出すとともに更新し、実行モジュールとして起動可能にする。
【0021】
印刷手段C4は、領域R2に読み出された更新モジュールを実行モジュールとして起動し、この実行モジュールの連携した動作に基づいて入力した印刷データの印刷を実行する。このように、更新モジュールを印刷装置Mにインストールする際、領域R1に格納された実行モジュールを上書きすることなく、領域R2に一旦格納し、当該印刷装置Mの電源立ち上げ時に、領域R2に格納された更新モジュールを実行モジュールとして領域R1に読み出す。これによって、更新モジュールを入力している場合に、電源遮断等のトラブルが発生したとしても、領域R1に格納されている実行モジュールのデータについては、その破壊を防止することができる。
【0022】
(2)レーザプリンタの構成:
図2は、上述した印刷装置が適用されるレーザプリンタの構成を示した構成図である。同図において、レーザプリンタ20は、内部にCPU21と、HDD22と、RAM23と、EEPROM24と、通信インターフェース25と、印刷コントローラ26と、プリンタエンジン27とを有する構成となっている。そして、これらの各構成21〜27は、バス28に接続されており、このバス28を介して相互にデータや制御信号を入出力可能になっている。また、CPU21は、HDD22に格納された所定の設定データあるいはEEPROM24に格納された当該レーザプリンタ20の所定の機能を実行可能な複数の実行モジュールを適宜RAM23をワークエリアとして読み出しつつ実行し、同レーザプリンタ20の機能を実現可能にする。ここで、本実施形態において、当該レーザプリンタ20は通信インターフェース25を介して、所定の通信ケーブルにより、ホストコンピュータ10に接続されている。
【0023】
当該ホストコンピュータ10は、図示しないCPU、RAM、ROM、HDD等を内部に備え、このHDDに格納されたアプリケーションの1つである画像プログラム11をCPU等にて実行することによって画像の印刷データを生成可能になっている。そして、生成された印刷データは、プリンタドライバを介してホストコンピュータ10からレーザプリンタ20に出力される。この印刷データは、所定のページ記述言語(PDL)で記述された文字列であり、レーザプリンタ20内の通信インターフェース25およびバス28を介して印刷コントローラ26のインターフェース部26aに入力される。印刷コントローラ26内のインターフェース部26aは、この印刷データを解釈し、描画命令を生成し、描画部26bに供給する。描画部26bは、インターフェース部26aにて生成された描画命令に従ってドットに対応したRGBの各色の階調データからなるRGBデータを生成し、画像メモリであるバンドメモリ26cに格納する。ここで、色処理部26dは、色処理を行う。
【0024】
すなわち、バンドメモリ26cに格納されたRGBデータを直接読み出し、EEPROM24に格納されている図示しない色変換テーブルを使用してRGBデータをCMYKデータに色変換する。さらに、色処理部26dは、色変換されたドット毎のCMYKデータに対してハーフトーン処理(二値化処理)を行い、画像再生データを生成する。かかる場合、色処理部26dは、所定のハーフトーン処理テーブルを参照してハーフトーン処理を行う。そして、このようにして生成された画像再生データは、ドット内のレーザ駆動パルス信号に変換されるとともに、バス28を介してプリンタエンジン27に供給される。プリンタエンジン27に画像再生データが供給されると、CPU21の制御によってプリンタエンジン27が駆動され、同画像再生データに基づく印刷が実行される。
【0025】
上述したようにEEPROM24に格納されている各実行モジュールは、機能追加や機能改修に応じてバージョンアップされる。このバージョンアップを行う更新モジュールは、ホストコンピュータ10のHDDに格納され、このホストコンピュータ10のHDDに格納されているアプリケーションの1つである更新モジュール転送プログラム12によって、更新モジュールデータとしてレーザプリンタ20に転送可能になっている。レーザプリンタ20は、更新モジュールデータの転送を通信インターフェース25にて受け付けると、バス28を介してHDD22に格納する。
【0026】
図3は、上述したレーザプリンタ20の各ハードウェアを前提にして起動されるとともに実行され、上述した各機能を実現する各実行モジュールの構成を示したモジュール構成図である。同図において、レーザプリンタ20は、実行モジュールとして通信制御モジュールm1と、印刷データ制御モジュールm2と、PDLモジュールm3と、印刷モジュールm4と、起動モジュールm5とを有しており、通信制御モジュールm1は、ホストコンピュータ10から入力したデータが印刷データであるか更新モジュールデータであるかを判別し、印刷データであれば印刷の後処理に移行させるとともに、更新モジュールデータであれば、更新モジュールとしてHDD22に格納して登録する更新モジュール登録処理を実行する。
【0027】
通信制御モジュールm1にてホストコンピュータ10から入力したデータが印刷データであると判別された場合は、この印刷データは印刷データ制御モジュールm2に出力される。印刷データを入力した印刷データ制御モジュールm2は、この印刷データのデータ構成等をチェックした後に、PDLモジュールm3に出力する。そして、PDLモジュールm3は、入力した印刷データを解釈するとともに、描画命令を生成し、印刷モジュールm4に出力する。そして、印刷モジュールm4は、入力した描画命令に従ってRGBデータを生成し、色処理を実行して、画像再生データを生成するとともに、同画像再生データに基づいた印刷を実行する。ここで、起動モジュールm5は、レーザプリンタ20が電源立ち上げされた場合に、CPU21によってRAM23に読み出されて実行される。そして、同起動モジュールm5は、EEPROM24に格納されているモジュールm1〜m4や、HDD22に格納されて登録された更新モジュールをRAM23に読み出して展開し、CPU21にて実行可能にする。
【0028】
このようにレーザプリンタ20のEEPROM24に格納された通信制御モジュールm1、印刷データ制御モジュールm2、PDLモジュールm3、印刷モジュールm4、起動モジュールm5は、上述したとおり機能追加あるいは機能改修にともない、バージョンアップされた更新モジュールが作成される。バージョンアップされた場合、バージョンアップされたモジュールm1〜m5を更新するため、上述した更新モジュール転送プログラム12によって、ホストコンピュータ10からレーザプリンタ20に更新モジュールデータを転送する。かかる場合、従来、更新モジュール転送プログラム12によって転送された更新モジュールデータは、通信インターフェース25を介してレーザプリンタ20に入力されるとともに、EEPROM24に転送され、同EEPROM24に格納されている各モジュールm1〜m5のデータを上書きしていた。
【0029】
しかし、このように上書きによる更新を行っている最中に、誤ってレーザプリンタ20の電源が遮断されたりする不測の事態が生じると、上書き中のモジュールm1〜m5のデータが破壊されてしまうという現象が発生し得る。このように不測の事態が生じてモジュールm1〜m5のデータが破壊されてしまった場合、レーザプリンタ20が正常にその機能を実現することができなくなるだけではなく、起動さえしなくなることがあり得る。そこで、本実施形態においては、ホストコンピュータ10の更新モジュール転送プログラム12によって、レーザプリンタ20に転送された更新モジュールデータをHDD22に格納して登録する。そして、レーザプリンタ20が電源立ち上げされた場合に、この登録された更新モジュールを対応するモジュールm1〜m4としてRAM23に展開してCPU21にて実行可能とする。
【0030】
これによって、更新モジュールの更新中に、レーザプリンタ20の電源が遮断されるような不測の事態が生じたとしても、EEPROM24に格納されている各モジュールm1〜m5のデータを破壊することがなくなる。かかる態様においては、更新モジュールをインストールする際に、レーザプリンタ20の通信制御モジュールm1によって後述する更新モジュール登録処理が実行され、更新モジュールデータをHDD22に格納し、レーザプリンタ20が電源立ち上げされた場合に、起動モジュールm5によって後述するモジュール起動処理が実行されることによって、HDD22に格納された更新モジュールデータを適宜RAM23に読み込んでモジュールm1〜m4としてCPU21にて実行可能にする。
【0031】
(3)更新モジュール登録処理の処理内容:
図4は、上述した通信制御モジュールm1にて実行される更新モジュール登録処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、通信制御モジュールm1は通信インターフェース25を介してホストコンピュータ10からデータが入力されたか否かを判別する(ステップS100)。ここで、本実施形態において、ホストコンピュータ10から入力されるデータはホストコンピュータ10上の画像プログラム11にて生成され出力される印刷データと、更新モジュール転送プログラム12から転送される更新モジュールデータとである。図5はこの印刷データと更新モジュールデータのデータ構成を示したデータ構成図である。
【0032】
図において、印刷データD11および更新モジュールデータD12はヘッダ部D1aとデータ部D1bとから構成されており、印刷データD11はヘッダ部D1aに指定フォント等のヘッダデータD11aが格納されるとともに、データ部D1bに描画命令等のコマンドデータが格納されている。一方、更新モジュールデータD12はヘッダ部D1aにモジュール更新識別情報D12aが格納されるとともに、データ部D1bに更新モジュールD12bが格納されている。また、この更新モジュールD12bの最後にはデータの末尾を示すエンドデータD12cが格納されている。ここで、モジュール更新識別情報D12aは、印刷データD11と更新モジュールD12とを区別可能な所定の識別情報およびバージョンを示す更新情報とにより構成されている。この識別情報については、印刷データD11と更新モジュールデータD12を区別可能であれば良く、その態様は特に限定されない。
【0033】
ステップS100にてかかる各データ構成を有する印刷データD11あるいは更新モジュールデータD12をホストコンピュータ10から入力されたと判別された場合は、ヘッダ部D1aを抽出するとともに(ステップS105)、この抽出したヘッダ部D1aにモジュール更新識別情報D12aが格納されているか否かを判別する(ステップS110)。このステップS110の判別において、ステップS100にて入力されたデータが更新モジュールデータD12であると判別された場合は、データ部D1bに格納されている更新モジュールD12b等を抽出して入力する(ステップS115)。そして、この抽出した更新モジュールD12bをHDD22に保存するとともに(ステップS120)、エンドデータD12cを入力したか否かを判別することによって、更新モジュールD12bの全てのデータを入力したか否かを判別する(ステップS125)。
【0034】
全データが入力されたと判別された場合は、サムチェック等のデータチェック方式によって、全データが正常に入力されてHDD22に保存されたか否かを判別する(ステップS130)。全データが正常に入力されたと判別された場合は、入力してHDD22に格納した更新モジュールD12bを登録する(ステップS135)。この登録は、モジュール更新識別情報D12aから更新情報を取得し、更新モジュールD12bに対応させて行われる。ここで、HDD22に登録された更新モジュールD12bの格納状態を図6に示す。図において、HDD22には「更新モジュール」F1のフォルダが作成されており、その下に更新モジュールD12bが「通信制御モジュール(バージョン2.0)」、「PDLモジュール(バージョン2.0)」のように格納される。
【0035】
本実施形態においては、図に示すように、通信制御モジュールm1およびPDLモジュールm3の更新モジュールD12bを登録する。一方、ステップS130にて更新モジュールD12bが正常に入力されなかったと判別された場合は、HDD22に格納したそれまでのデータを削除して登録を行わない(ステップS140)。また、ステップS110にて、ヘッダ部D1aにモジュール更新識別情報D12aが格納されておらず、入力したデータを印刷データD11と判別した場合は、印刷データD11を適宜入力して同印刷データD11に基づいて所定の印刷処理を実行する(ステップS150)。このように、更新モジュールD12bが登録された場合、レーザプリンタ20の電源立ち上げ起動時にこれらHDD22に格納された更新モジュールD12bがワークメモリであるRAM23に適宜読み込まれて展開されることになる。このRAM23への展開は、電源立ち上げ時に起動される起動モジュールm5にて実行される。
【0036】
(4)モジュール起動処理の処理内容:
図7は、この起動モジュールm5にて実行されるモジュール起動処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、レーザプリンタ20が電源立ち上げされると(ステップS200)、CPU21はEEPROM24に格納されている起動モジュールm5をRAM23に展開しつつ起動する(ステップS205)。そして、モジュールm1〜m4から最初にRAM23に展開するものを特定する(ステップS210)。起動モジュールm5は、HDD22を読み出し、この特定したモジュール(モジュールm1〜m5の何れか)について当該HDD22のフォルダ「更新モジュール」F1の下に更新モジュールD12bが格納されて登録されているか否かを判別する(ステップS220)。
【0037】
HDD22に更新モジュールD12bが登録されていると判別された場合は、この更新モジュールD12bの更新情報を取得する。本実施形態においては、通信制御モジュールm1の「バージョン2.0」とPDLモジュールm3の「バージョン2.0」が更新情報として登録されているので、この2つのモジュールがステップS210にて特定された場合に、これらの通信制御モジュールm1,PDLモジュールm3についての更新情報を取得することになる(ステップS225)。次に、EEPROM24にアクセスして、同EEPROM24に格納されている通信制御モジュールm1とPDLモジュールm3の更新情報を取得する(ステップS230)。そして、更新モジュールD12bとして格納されたモジュールの更新情報と、EEPROM24に格納されているモジュールの更新情報とを比較し(ステップS235)、更新モジュールD12bの更新情報の方が新しいと判別された場合は、更新モジュールD12bをレーザプリンタ20の機能実行に使用するモジュールとしてRAM23に読み出して展開する(ステップS240)。
【0038】
一方、ステップS235にてEEPROM24に格納されているモジュールの更新情報の方が新しいと判別された場合は、同EEPROM24に格納されているモジュールをRAM23に読み出して展開する(ステップS245)。そして、全モジュールm1〜m4についてステップS210にて特定しつつ、HDD22あるいはEEPROM24からRAM23に読み出して展開したか否かを判別し(ステップS250)、全モジュールm1〜m4がRAM23に読み出されて展開されたと判別された場合は、このRAM23に展開された各モジュールm1〜m4を順次起動して、レーザプリンタ20としての機能を実現可能にする(ステップS255)。
【0039】
図8は、上述した更新モジュール登録処理およびモジュール起動処理が実行された際の、HDD22、EEPROM24、RAM23の格納状態および格納状態の遷移を示した図である。同図において、HDD22には、通信制御モジュールm1のバージョン2.0およびPDLモジュールm3のバージョン2.0の更新モジュールD12bが格納されている。そして、EEPROM24には、通信制御モジュールm1のバージョン1.0と、印刷データ制御モジュールm2のバージョン1.0と、PDLモジュールm3のバージョン1.0と、印刷モジュールm4のバージョン1.0とが格納されている。かかる状態で、上述した起動モジュールm5にて上述したモジュール起動処理が実行されると、RAM23には、通信制御モジュールm1(バージョン2.0)と、印刷データ制御モジュールm2(バージョン1.0)と、PDLモジュールm3(バージョン2.0)と、印刷モジュールm4(バージョン1.0)とが読み出されて展開されることになる。
【0040】
上述した実施形態においては、更新モジュール登録処理にて更新モジュールD12bをHDD22に登録する場合、HDD22のフォルダ「更新モジュール」F1の下に順次格納していった。このように、最新の更新モジュールD12bを「更新モジュール」F1の下に順次格納していくことによって、当該「更新モジュール」F1において最新の更新モジュールD12bを管理することが可能になる。一方、各モジュールm1〜m4の更新は、更新モジュールD12bが作成される毎に行われるものであり、その更新履歴をHDD22において行うことができると好適である。この更新履歴をHDD22において行うことが可能なフォルダ構成の一例を図9に示す。同図においては、「更新モジュール」F1の下に起動モジュールm5が起動時に参照する「参照用フォルダ」F11を作成するとともに、各モジュールm1〜m4毎に「通信制御モジュール用フォルダ」F12、「印刷データ制御モジュール用フォルダ」F13、「PDLモジュール用フォルダ」F14、「印刷モジュール用フォルダ」F15を作成する。
【0041】
そして、ホストコンピュータ10から入力した最新の更新モジュールD12bをこの「参照用フォルダ」F11に格納し、その最新の更新モジュールD12bの以前に入力した更新モジュールD12bについては、それぞれのフォルダF12〜F15に移行させる。これによって、更新モジュールD12bとして、ホストコンピュータ10からレーザプリンタ20に入力したデータは、上書きされることなくHDD22に格納され、所定のブラウザにて、ホストコンピュータ10からHDD22の各フォルダF11〜F15の内容を視認することや、選択できるようにすることによって、各モジュールm1〜m4の更新履歴の把握や、所定のバージョンに戻すことが可能になる。
【0042】
(5)変形例(ネットワークでの定期更新):
上述してきた実施形態においては、更新モジュールデータD12をホストコンピュータ10からレーザプリンタ10に対して、同ホストコンピュータ10の更新モジュール転送プログラム12を利用してダウンロードする形態を採用した。むろん、各モジュールm1〜m5をバージョンアップする方法は、ホストコンピュータ10の動作を主体として行うようにしても良いし、レーザプリンタ20の動作を主体にして行うようにしても良い。すなわち、レーザプリンタ20が更新モジュールデータD12を管理する管理サーバに定期的にアクセスして、更新モジュールデータD12が同管理サーバにアップロードされたら、このアップロードされた更新モジュールデータD12をレーザプリンタ20にダウンロードする方法を採用しても良い。これによって、定期的に更新モジュールデータD12をダウンロードできるようになり好適である。また、管理サーバの管理者は、適宜レーザプリンタ20に対して更新モジュールデータD12の転送作業を行う必要がなく、更新モジュールデータD12を管理サーバにアップロードするだけで良いため、各モジュールm1〜m4のバージョン管理作業を簡素化することが可能になる。
【0043】
図10は、かかる手法を実現可能なモジュールバージョン管理システムの構成の一例を示した構成図である。同図において、モジュールバージョン管理システムは、更新モジュールデータD12を格納する管理サーバ100と、各階に分散する各部門にて使用するレーザプリンタ201〜20nをLAN102にて接続する構成となっている。本実施形態においては、レーザプリンタ201,202が1階の営業部門に配置され、レーザプリンタ203が3階の知的財産部門に配置され、レーザプリンタ20nが2階の技術部門に配置されていることを示している。ここで、かかる構成において各レーザプリンタ201〜20nにて実行される更新モジュール登録処理の処理内容を図11のフローチャートに示す。
【0044】
同図において、当該更新モジュール登録処理では、所定間隔にて定期的に管理サーバ100にアクセスする(ステップS300)。そして、同管理サーバ100に更新モジュールデータD12がアップロードされ格納されているか否かを判別する(ステップS305)。更新モジュールデータD12がアップロードされていた場合は、その更新モジュールデータD12の更新情報を入力する(ステップS310)。そして、HDD22に対応するモジュールm1〜m5の更新モジュールデータD12が格納されているか否かを判別する(ステップS)。
【0045】
格納されている場合は、このHDD22に格納されている更新モジュールデータD12の更新情報を入力するとともに(ステップS320)、管理サーバ100に格納されてる更新モジュールデータD12の更新情報と、HDD22に格納されている更新モジュールデータD12の更新情報とを比較し(ステップS325)、管理サーバ100に格納されている更新モジュールデータD12の方が最新であるか判別し(ステップS330)、新しい場合に、管理サーバ100から更新モジュールデータD12を入力して(ステップS335)、HDD22に保存する(ステップS340)。そして、エンドデータD12cを入力したか否かを判別することによって、更新モジュールD12bの全てのデータを入力したか否かを判別する(ステップS345)。
【0046】
全データが入力されたと判別された場合は、サムチェック等のデータチェック方式によって、全データが正常に入力されてHDD22に保存されたか否かを判別する(ステップS350)。全データが正常に入力されたと判別された場合は、管理サーバ100にアクセスして他の更新モジュールデータD12が格納されているか否かを判別し(ステップS355)、他の更新モジュールデータD12が格納されている場合は、ステップS310以降の処理を繰り返す。一方、他の更新モジュールデータD12が格納されていないと判別された場合は、入力してHDD22に格納した更新モジュールD12bを更新情報とともに登録する(ステップS365)。一方、ステップS350にて正常に保存されなかったと判別された場合は、HDD22に格納した更新モジュールD12bを削除する(ステップS360)。これによって、各レーザプリンタ201〜20nの各モジュールm1〜m5を更新するに際し、各レーザプリンタ201〜20n毎に各モジュールm1〜m5を更新モジュール転送プログラム12を使用して転送する必要がなくなり、レーザプリンタ201〜20nの各モジュールm1〜m5のバージョンアップを容易に行うことが可能になる。
【0047】
(6)まとめ:
このように、レーザプリンタ20の各モジュールm1〜m5をバージョンアップする際、EEPROM24に格納されている各モジュールm1〜m5を上書き格納するのではなく、HDD22に格納し、電源立ち上げ時にこのHDD22に格納した更新モジュールD12bを読み出してRAM23に展開する。これによって、バージョンアップ時にレーザプリンタ20の電源が遮断される不測の事態が発生したとしても、EEPROM24に格納されているモジュールm1〜m5のデータを破壊することがなくなり、このデータの破壊が原因となってレーザプリンタ20が立ち上がらなくなったりするといった問題を回避することがことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる印刷装置の概要を示した概要図である。
【図2】レーザプリンタの構成を示した構成図である。
【図3】実行モジュールの構成を示したモジュール構成図である。
【図4】更新モジュール登録処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図5】印刷データと更新モジュールデータのデータ構成を示したデータ構成図である。
【図6】レーザプリンタのHDDのフォルダ構成を示した図である。
【図7】モジュール起動処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図8】モジュールの展開態様を示した模式図である。
【図9】更新履歴可能なレーザプリンタのフォルダ構成を示した図である。
【図10】モジュールバージョン管理システムの構成の一例を示した構成図である。
【図11】更新モジュール登録処理の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
M…印刷装置
C1…更新モジュール入力手段
C2…モジュール格納手段
C3…実行モジュール読出手段
C4…印刷手段
R1…領域
R2…領域
10…ホストコンピュータ
11…画像プログラム
12…更新モジュール転送プログラム
20…レーザプリンタ
21…CPU
22…HDD
23…RAM
24…EEPROM
25…通信インターフェース
26…印刷コントローラ
26a…インターフェース部
26b…描画部
26c…バンドメモリ
26d…色処理部
27…プリンタエンジン
28…バス
Claims (10)
- 所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷装置であって、
上記各実行モジュールを更新する更新モジュールを実行モジュール毎に入力可能な更新モジュール入力手段と、
上記各実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを別個の領域に格納するモジュール格納手段と、
上記各実行モジュールの起動に際して、上記更新モジュールを上記モジュール格納手段の上記各実行モジュールが格納される領域に読み出すことによって実行モジュールとして起動可能にする実行モジュール読出手段と、
上記領域に読み出された各実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷手段とを具備することを特徴とする印刷装置。 - 上記実行モジュールおよび更新モジュールは、バージョン情報を有するとともに、上記実行モジュール読出手段は、上記モジュール格納手段から最新のバージョン情報を有する更新モジュールを上記領域に読み出すことを特徴とする上記請求項1に記載の印刷装置。
- 上記モジュール格納手段は、上記実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを物理的に別個の領域に格納することを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷装置。
- 上記モジュール格納手段は、上記実行モジュールを高速アクセス可能な領域に格納するとともに、上記入力した更新モジュールを同実行モジュールを格納する領域より相対的に低速アクセスであって大容量の領域に格納することを特徴とする上記請求項3に記載の印刷装置。
- 上記モジュール格納手段は、上記高速アクセス可能な領域をフラッシュメモリにて形成するとともに、上記低速アクセスであって大容量の領域をハードディスクにて形成することを特徴とする上記請求項4に記載の印刷装置。|
- 上記更新モジュール入力手段は、同一実行モジュールについての更新モジュールを入力した場合、上記モジュール格納手段に対して順次上書き格納することを特徴とする上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
- 上記更新モジュール入力手段は、同一実行モジュールについての更新モジュールを入力した場合、上記モジュール格納手段に入力した同入力した更新モジュールを順次上書きしないで格納することを特徴とする上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
- 上記更新モジュール入力手段は、当該印刷装置の外部に設置され更新モジュールが格納されるホストと通信可能に接続するとともに、同ホストに定期的にアクセスしつつ、同ホストに格納された更新モジュールを入力することを特徴とする上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の印刷装置。
- 所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷方法であって、
上記各実行モジュールを更新する更新モジュールを実行モジュール毎に入力可能な更新モジュール入力工程と、
上記各実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを別個の領域に格納するモジュール格納工程と、
上記各実行モジュールの起動に際して、上記格納された更新モジュールを上記各実行モジュールが格納される領域に読み出すことによって実行モジュールとして起動可能にする実行モジュール読出工程と、
上記領域に読み出された各実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷工程とを具備することを特徴とする印刷方法。 - 所定の領域に格納された複数の実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する機能を実現する印刷処理プログラムであって、
上記各実行モジュールを更新する更新モジュールを実行モジュール毎に入力可能な更新モジュール入力機能と、
上記各実行モジュールと上記入力した更新モジュールとを別個の領域に格納するモジュール格納機能と、
上記各実行モジュールの起動に際して、上記格納された更新モジュールを上記各実行モジュールが格納される領域に読み出すことによって実行モジュールとして起動可能にする実行モジュール読出機能と、
上記領域に読み出された各実行モジュールを起動し、同実行モジュールの動作に従って入力した印刷データに基づく印刷を実行する印刷機能とを具備することを特徴とする印刷処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002179267A JP2004017603A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラム |
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JP2002179267A JP2004017603A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラム |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002179267A Pending JP2004017603A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 印刷装置、印刷方法および印刷処理プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004017603A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20060067575A (ko) * | 2004-12-15 | 2006-06-20 | 삼성전자주식회사 | 프린팅 장치 |
JP2011098444A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Ricoh Co Ltd | 印刷装置とプログラムとサーバ装置 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179267A patent/JP2004017603A/ja active Pending
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