JP2004015873A - 回転電動機用ロータ構造 - Google Patents

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Seiji Kajiyama
梶山 誠司
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Tamagawa Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、中空軸のロータ表面にマグネット板を貼着することにより従来のロータコアを省き、製作を容易とし、内孔を大形とすることを目的とする。
【解決手段】本発明による回転電動機用ロータ構造は、中空軸(4)のロータ表面(11)に、非磁性体からなるピン(12)又は樹脂等からなる棒状体(12A)を設け、これをガイドとしてマグネット板(3)を貼着し、中空軸型のロータを得る構成である。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電動機用ロータ構造に関し、特に、中空軸のロータ表面にマグネット板を直接貼り付けることにより、作業工数を削減し、中空軸の内径を従来よりも大径化するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の回転電動機用ロータ構造としては、一般に、図3及び図4で示される構成が採用されていた。
すなわち、図4で示される輪状のロータコア1を積層し、軸方向に圧入し、この積層された積層ロータコア2の外周に弧状をなすマグネット板3が貼着されている。
前記マグネット板3は、積層ロータコア2を内孔2aを介して軸4に圧入した後に貼着されており、このマグネット板3は積層ロータコア2の各リブ5をガイドとし各リブ5間に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転電動機用ロータ構造は、以上のように構成されているため、次のような課題が存在していた。
すなわち、複数枚のロータコアを積層させた積層ロータコアの外周にマグネット板を貼着させているため、この積層ロータコアを作ることに多大の労力とコストがかかり、コストダウンを実現することが極めて困難であった。
また、軸を中空軸とした場合、その内孔の孔径を大径化することが極めて困難であった。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、中空軸のロータ表面にマグネット板を直接貼り付けることにより、作業工数を削減し、中空軸の内径を従来よりも大径化するようにした回転電動機用ロータ構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による回転電動機用ロータ構造は、中空軸の外周に形成されたロータ表面に、非磁性材からなるピンを軸方向に沿って複数個設け、前記各ピンをガイドとして前記ロータ表面上に複数個のマグネット板を接着した構成であり、また、前記ピンは、非磁性体からなる構成であり、また、中空軸の外周に形成されたロータ表面に、非磁性材からなる棒状体を軸方向に沿いかつ周面方向に所定角度間隔を置いて設け、前記各棒状体間の前記ロータ表面に複数個のマグネット板を接着した構成であり、また、前記棒状体は、樹脂よりなる構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による回転電動機用ロータ構造の好適な実施の形態について説明する。尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1において符号1で示されるものは内孔4aを有する中空軸であり、この中空軸4の外周には一体に外周体10(中空軸4と一体に切削加工されている)が形成されていると共に、この外周体10の周面にはロータ表面11が形成されている。従って、この中空軸4(外周体10も含む)が磁性材でロータヨークを兼ねており、中空軸4がロータを兼ねている構成である。尚、この外周体10は中空軸4をムクの状態から加工して一体に形成されている。
前記ロータ表面11には、軸方向Aに沿って複数でかつ円周方向Bに沿って複数の非磁性材(例えば、ステンレス)からなるピン12が打ち立てられて植設されている。
【0007】
前記各ピン12によって形成さけた領域のロータ表面11上には、円周方向Bに沿う各ピン12間に長方形でかつ弧状をなすマグネット板3が貼着されており、他の部分は示していないが、円周方向Bに沿って所定角度毎にマグネット板3が設けられている。
【0008】
従って、図1の中空軸4によるロータ構造においては、中空軸4の外周のロータ表面11に直接マグネット板3が設けられているため、従来構成のような積層型のロータコアを用いる必要がなく、内孔4aの孔径Dを大形化することができる。
【0009】
次に、図2の形態は図1の他の形態を示すものである。尚、図1と同一又は同等部分には同一符号を付し、その説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
すなわち、ロータ表面11には、その軸方向Aに沿いかつ円周方向Bに沿って所定角度間隔で樹脂等の非磁性材からなる棒状体12Aが設けられ、円周方向Bに沿う所定角度毎にはマグネット板3が貼着されている。
【0010】
【発明の効果】
本発明による回転電動機用ロータ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、中空軸の周面のロータ表面にピン又は棒状体をガイドとしてマグネット板を直接貼着することができ、構造の簡略化による組立ての容易化を達成することができる。
また、中空軸をそのまま用いることができるため、中空軸の内孔の大きさを従来よりも大形化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電動機用ロータ構造を示す斜視図である。
【図2】図1の他の形態を示す斜視図である。
【図3】従来のロータの分解斜視図である。
【図4】図3のロータコアを示す正面図である。
【符号の説明】
3  マグネット板
4  中空軸
A  軸方向
B  円周方向
11  ロータ表面
12  非磁性材からなるピン
12A  樹脂等からなる棒状体

Claims (4)

  1. 中空軸(4)の外周に形成されたロータ表面(11)に、非磁性材からなるピン(12)を軸方向(A)に沿って複数個設け、前記各ピン(12)をガイドとして前記ロータ表面(11)上に複数個のマグネット板(3)を接着した構成ようりなることを特徴とする回転電動機用ロータ構造。
  2. 前記ピン(12)は、非磁性体からなることを特徴とする請求項1記載の回転電動機用ロータ構造。
  3. 中空軸(4)の外周に形成されたロータ表面(11)に、非磁性材からなる棒状体(12A)を軸方向(A)に沿いかつ周面方向(B)に所定角度間隔を置いて設け、前記各棒状体間(12A)の前記ロータ表面(11)に複数個のマグネット板(3)を接着した構成よりなることを特徴とする回転電動機用ロータ構造。
  4. 前記棒状体(12A)は、樹脂よりなることを特徴とする請求項3記載の回転電動機用ロータ構造。
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