JP2004015817A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 撮像光学系1と、撮像素子2と、撮像素子の出力をサンプルアンドホールド、ゲイン可変、AD変換を行ってディジタル信号に変換するディジタル化回路3と、そのディジタル信号を信号処理してディジタルビデオ信号に変換するディジタル信号処理回路4とを有し、ディジタル化回路及びディジタル信号処理回路をそれぞれ単一の半導体集積回路で構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明によれば、ディジタル化回路のICの内部でアナログ信号が全て処理されるため、ノイズの影響を少なくすることができる。例えば、撮像素子出力の微小な信号に対してディジタル化回路により、ディジタル処理回路とは別のIC上で処理を行うことで、ディジタル処理回路から発生されるノイズが撮像素子の出力信号に与える影響を最小限に留めることができる。
従って、装置全体として従来と同一の配置にしても、これらのノイズの影響を受けないためS/N比の良い装置を実現できる。さらに、装置全体を小型化した際に隣接する部品からのノイズの影響を除くための電磁シールドを必要とせず、あるいは必要な大きさまで小さくできないことが生じたりすることが無い。また、装置を構成する部品数が非常に少なくなるため、装置を小型化、低消費電力化することができる、等の効果がある。
図1は本発明の第1の実施形態による撮像装置のブロック図である。
図1において、1は撮像レンズ、絞りを含む撮像光学系、2はカラー撮像素子であるCCD、3はCCD出力信号を入力してサンプルアンドホールド回路、ゲイン可変アンプ、ADコンバータ等によりディジタル信号に変換するディジタル化回路であって、これらの回路が単一のIC上に形成されている。4はディジタルCCD出力信号を色分離、ガンマ補正、輪郭強調等の信号処理をしてディジタルビデオ信号を形成すると共に、絞り制御信号SIを形成するディジタル処理回路であって、これもまた別の単一のIC上に形成されている。5はディジタルビデオ信号を不図示のVTRやテレビモニタなどの外部機器に出力する出力端子である。
不図示の被写体像は撮像光学系1を通って光量を制御されるとともに、CCD2の光電変換面に結像され光電変換される。CCD2は順次読み出されてCCD出力信号SCCDが得られる。この信号SCCDはディジタル化回路3に入力される。ディジタル化回路3では入力された信号SCCDをまずサンプルアンドホールドして、その出力をゲイン可変アンプにより所定利得で増幅した後、ADコンバータで変換してディジタルCCD信号SDCCDを形成し出力する。
図2において、10、11はサンプルアンドホールド回路、12はスイッチ回路、13は信号をクランプしてから増幅するクランプ型アンプ、14はADコンバータ、15は基準電圧源である。
CCD出力信号SCCDは2つのサンプルアンドホールド回路10及び11に入力される。サンプルアンドホールド回路10では、不図示の同期パルス発生回路によりCCD2を駆動するパルスや信号処理を動作させる同期パルスと同期して発生された、CCD2の出力のうち図3について後述するノイズ部分に対応するパルスPNによりノイズ部分を抽出した信号SNが形成される。また、サンプルアンドホールド回路11では、同様に同期パルス発生回路により発生された、CCD2の出力のうち、後述する信号部分に対応するパルスPSにより、信号部分を抽出した信号SSが形成される。これらの信号SN,SSはそれぞれスイッチ回路12に入力される。スイッチ回路12では上記同期パルス発生回路により発生された後述する切換パルスPSWにより入力される信号SN,SSのうち1つが選択されて信号SNSとして出力され、クランプ型アンプ13に入力される。
同図(1)は、CCD2の出力信号SCCDの波形を示している。ここで、VRはCCD2の出力部分のリセット電圧であり、VFAは同じくCCD2の出力部分のフローティング電圧の平均値を示す。CCD2では、1画素分の信号を出力する際に、上記同期パルス発生回路からのパルスに応じてaのリセット状態、bのフローティング状態、cの信号出力状態の3つの状態を有する。尚CCD出力信号SCCDは負極性のため図の下に行くほどレベルが高い信号である。
(5)は、サンプルアンドホールド回路11の出力信号SSを示す。この信号SSも信号SNと同様にサンプルアンドホールド回路11の内部で正極性に反転されている。図示されるように、信号SCCDのうちPSに対応する信号部分のレベルが出力されている。
(7)は、スイッチ回路12の出力SNSである。PSWのdに対応する部分fにはSNが、eに対応する部分gにはSSが出力される。
(9)は、クランプ型アンプ13の出力のSCAである。ここにおいてもノイズ部分と信号部分とが各画素毎に交互に出力されている。
図4において20,28はバッファアンプ、21,23,25,29,31,33はスイッチ回路、22,30はパルスディレイ、24,26,32,34はコンデンサ、27,35は反転アンプである。
20〜27によりサンプルアンドホールド回路10を構成し、28〜35によりサンプルアンドホールド回路11を構成している。
CCD2の出力信号SCCDは、まずバッファアンプ20で増幅された後、スイッチ回路21に入る。スイッチ回路21は図3のパルスPNが加えられているため、SCCDのフローティング状態のノイズ成分の時にオンされ、スイッチ回路23、コンデンサ24に接続される。この時、スイッチ回路23に加えられるパルスPN2は、PNをパルスディレイ22で遅延させたものであるが、まだこのパルスPN2が来ないため、スイッチ回路23はオフである。従って、スイッチ回路21の出力はコンデンサ24に充電される。コンデンサ24の反対側の電極は反転アンプ27、コンデンサ26及びスイッチ回路25に接続されている。スイッチ回路25はスイッチ回路23と同様にパルスPN2により動作するため、この時はオフである。
で表される。この時Aが十分に大きければ
G1=−C1/C2 ………(2)
と、2つのコンデンサ24,26の比率で表すことができる。
同図(1)は、図3の(1)と同じCCD2の出力信号SCCDである。
(2)は、図3の(2)と同じノイズに対応するパルスPNである。
(3)は、パルスディレィ22によって遅延されたパルスPN2であり、図示のように時間t1分遅延されている。
(5)は、図3の(3)と同じ信号に対応するパルスPSである。
(6)は、パルスディレイ30によって遅延されたパルスPS2であり、図示のように時間t2分遅延されている。
(8)は、図3の(6)と同じ、スイッチ回路12の切り換えパルスPSWである。0レベルの部分はSNのi部分に、1レベルの部分はSSのk部分に対応している。
(9)は、図3の(7)と同じスイッチ回路12の出力電圧SNSである。
図4の構成では、要素部品として、スイッチ回路、コンデンサ、バッファアンプ、反転アンプ、パルスディレイが用いられているが、これらの要素部品はMOSトランジスタを用いると大変容易に実現することができる。従って、図4の構成をMOSトランジスタで構成すると、MOSトランジスタの特性である低消費電力、高集積度という特徴を十分に生かし、装置の小型化低消費電力化が可能になる。
図6において、40、42、44、46、48、52、53、54、59、60、62、65はスイッチ回路、41、43、45、47、49、55、56、61、63はコンデンサ、50、57、64は反転アンプ、51、58はパルス発生回路である。
スイッチ回路12の出力からの信号SNSは、まずスイッチ回路40、42、44、46及びコンデンサ41、43、45、47からなる回路に入力される。これらのスイッチ回路の制御端子は、前述のように不図示のゲイン設定スイッチ又は不図示のカメラ制御回路から発生されたゲイン設定信号DGが加えられている。このDGに応じてこれらのスイッチ回路のうち設定されたものがオンされ、そこに接続されているコンデンサにSNSが加えられる。これにより、等価的にコンデンサの容量を可変することになる。コンデンサ41、43、45、47の他方の端子は共通に、スイッチ回路48、コンデンサ49及び反転アンプ50の入力端子に接続されている。スイッチ回路48の制御端子はクランプパルスPCLが加えられている。
図7において、(1)は入力信号SNSであり、前述のようにノイズ部分fと信号部分gとを持つ。
(2)は、クランプパルスPCLであり、SNSのノイズ部分に対応するタイミングで1になる。
(3)は、反転アンプ50の出力信号SCであり、PCLによってスイッチ回路48がオンした部分は基準電圧VRになっている。また、信号部分は前述のようにDGによって設定されたゲイン倍されている。
(6)は、上述のようにして増幅されたノイズ信号SN2である。
(9)は、上述のようにして増幅された信号SS2である。
(10)は、パルス発生回路58から発生されるスイッチ65の切り換えパルスPSW2である。0の部分がSN2に、また1の部分がSS2に対応している。
(11)は、スイッチ回路65の出力信号SCAである。SCAもノイズ部分pと信号部分qとから構成されている。また、入力信号SNSに対しDGにより設定されたゲイン倍増幅されている。
70〜74は抵抗、75〜78はコンデンサ、79〜82はスイッチ回路、83〜86はコンパレータ、87、88は基準電圧、89はエンコーダ、90はD型フリップフロップである。なお、図8においては説明の簡略化のため一部のみを示しているが、実際の回路では、nビットのディジタル出力を得るために2のn乗個の抵抗と、2のn乗−1個のコンデンサ、コンパレータ、スイッチ回路が必要である。
Vb+m*Va
但し、Va=(Vt−Vb)/2n
従ってコンパレータの2つの入力電圧の差
=(Vscas−Vscan)−m*Va ………(3)
の符号によって各コンパレータの出力が決まる。この式(3)に表されているように、コンパレータの出力は、SCAの信号レベルとノイズとの差と基準電圧のみによって出力が決まるため、温度によるDCドリフトや低周波ノイズ、電源電圧変動などの影響を受けない。また、入力信号SCAのノイズ部分と信号部分に共通に含まれるノイズもキャンセルされるため、SN比の改善が可能である。エンコーダ89はこれらのコンパレータの出力を受けて、前述のように1から0に切り換わる所に対応する2進コードを出力する。
図9において、(1)は入力信号SCAである。図7の(11)に示されるようにノイズ部分pと信号部分qとにより構成されている。
(2)は、Pad1を示す。SCAのノイズ部分に対応するタイミングでパルスが発生する。
(3)は、各コンパレータの入力信号である。Pad1によりSCAのpの部分がVbの電圧になっている。
(4)は、あるコンパレータの出力信号である。このコンパレータの(3)の入力の他方の入力には(3)中Vxで示されている電圧が加わっている。従って、(3)の信号の電圧がVxを越えた場合、(4)の信号が1になっている。
(6)は、Pad2を示す。(5)の信号のうち、SCAの信号部分に対応するディジタル信号を取り出すタイミングのパルスである。
(7)は、D型フリップフロップ90の出力Sadである。(5)のうち信号部分に対応するディジタル信号のみが取り出されている。
3 ディジタル化回路
4 ディジタル処理回路
10,11 サンプルアンドホールド回路
13 クランプ型アンプ
14 ADコンバータ
Claims (3)
- 入力された信号をサンプルアンドホールドするサンプルアンドホールド回路と、
前記サンプルアンドホールド回路からの信号を可変増幅する複数のスイッチを有するゲイン可変アンプと、
前記ゲイン可変アンプからの信号をディジタル信号に変換するADコンバータとを有し、
前記ゲイン可変アンプは、共通の端子から入力された共通のパルスに基づき、異なるタイミングで前記複数のスイッチを制御する複数のパルスを生成する回路を含み、
前記サンプルアンドホールド回路、前記ゲイン可変アンプ及び前記ADコンバータは、単一の半導体集積回路で構成されていることを特徴とするディジタル化回路。 - 前記ゲイン可変アンプは、アンプと、前記アンプの入力部に直列に接続された第1の容量と、前記アンプの入力部と出力部との間に前記アンプに対して並列に接続された第2の容量と、前記第1の容量と前記第2の容量との容量比を変えるためのゲイン設定信号を伝える配線とを含むことを特徴とする請求項1記載のディジタル化回路。
- 請求項1又は2に記載のディジタル化回路と、所定の画素数を有し被写体の光学像を電気的な信号に変換して出力する撮像素子と、単一の半導体集積回路で構成され、前記ディジタル化回路から得られる前記ディジタル信号に、色分離、ガンマ補正、及び輪郭強調の少なくとも1つの処理を施すディジタル処理回路とを有することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
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JP2003274028A JP2004015817A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 撮像装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2008109266A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 映像信号処理装置およびその電力制御方法 |
RU2448390C2 (ru) * | 2008-10-10 | 2012-04-20 | Сони Корпорейшн | Твердотельный приемник изображения, оптическое устройство, устройство для обработки сигнала и система обработки сигнала |
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